JP2011160345A - 日照確認装置 - Google Patents

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伸明 田中
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渡 藤川
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Abstract

【課題】任意の方向のカメラ画像へ任意の日時の太陽の像を重ねて表示すること。
【解決手段】第1予測部109は、指定日時および位置の各情報より、太陽の方角および仰角を予測し、それらの情報を第2予測部110に出力し、第2予測部110は、太陽の方角および仰角の各情報、および、撮像部101が有するカメラに備えられたレンズの方位、仰角、傾き角および焦点距離の各情報より太陽の像を予測し、合成部111は、撮像部101から出力された画像に、予測部108から出力された太陽の画像を合成して合成画像を生成し、表示部112は、合成部111で生成された合成画像を表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物の日照を確認する日照確認装置に関する。
従来の日照確認装置は、その装置の位置と指定された日時とを基に、太陽の位置の予測をしていた(例えば、特許文献1参照)。より具体的には、従来の日照確認装置では、撮像部が、天頂を向いた魚眼レンズを持つカメラにより上空の画像を撮影する。ユーザは太陽の位置を予測したい日時を日時指定部にて指定する。位置検出部は、GPSなどを用いて、その日照確認装置の緯度、経度の検出を行う。予測部は、ユーザに指定された日時の太陽の位置を予測する。合成部は、予測された位置の太陽の像と、撮像部により撮影された画像を合成する。表示部は、合成部により合成された画像を表示する。
特開平5−66153号公報
しかしながら、上記従来の日照確認装置では、太陽がどの方向(方位角、仰角)にあるかという計算式と、魚眼レンズに光が入射した時のカメラフィルム上の像の位置の計算式とに従って太陽の位置を予測している。
また、上記従来の日照確認装置では、カメラのレンズとして魚眼レンズを用い、カメラの中心を天頂方向に向けた際の太陽の像の結像位置の計算式に従って太陽の位置を予測している。
よって、上記従来の日照確認装置では、任意の方向のカメラ画像への任意の日時の太陽の像の描画を行うことはできないため、上記従来の日照確認装置を建物の日照条件の確認に利用することは困難である。
本発明の目的は、任意の方向のカメラ画像へ任意の日時の太陽の像を重ねて表示することができる日照確認装置を提供することである。
本発明の日照確認装置は、画像を撮影する撮影手段と、指定された日時および指定された位置における、前記撮影手段に写る太陽の像または前記撮影手段に写る太陽の軌跡を予測する予測手段と、前記画像と前記太陽の像または前記太陽の軌跡とを合成して合成画像を生成する合成手段と、前記合成画像を表示する表示手段と、を具備する。
本発明によれば、任意の方向のカメラ画像へ任意の日時の太陽の像を重ねて表示することができる。
本発明の実施の形態1に係る日照確認装置の構成図 太陽の方向を表す、方位角および仰角を示す図 撮像部と加速度センサーの軸の方向との関係を示す図 撮像部と加速度センサーの軸の方向との関係を示す図 撮像部と加速度センサーの軸の方向との関係を示す図 撮像部と加速度センサーの軸の方向との関係を示す図 撮像部のレンズの仰角の計算方法を示す図 撮像部のレンズの方位角および仰角を示す図 撮像部のレンズから見た太陽の方向Rxyzの方位角、仰角を示す図 撮像部のレンズの傾き角ηを示す図 撮像面での太陽の結像位置を示す図 撮像面での太陽の結像位置を示す図 本発明の実施の形態2に係る日照確認装置の構成図 本発明の実施の形態2に係る表示例 本発明の実施の形態3に係る日照確認装置の構成図 本発明の実施の形態3に係る地図の例 本発明の実施の形態3に係る日照確認装置画面表示例 本発明の実施の形態3に係る建物の形状を示す図
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係る日照確認装置100の構成図である。
日照確認装置100において、撮像部101は、画像を撮影し、画像データを合成部111に出力する。撮像部101は、カメラを備え、そのカメラによって画像を撮影する。
日時指定部102は、日照確認装置100のユーザが太陽の位置を確認する日時を指定するためのものであり、ユーザに指定された日時の情報を予測部108に出力する。日時指定部102は、例えば、テンキーを含むキーボタン等により構成される。
位置検出部103は、日照確認装置100の位置を検出し、その位置情報を予測部108に出力する。位置検出部103は、例えばGPSを用いて、位置情報として、日照確認装置100の現在位置の緯度および経度を求める。
方位検出部104、仰角検出部105および傾き角検出部106は、撮像部101が有するカメラに備えられたレンズの方位、仰角および傾き角をそれぞれ検出し、それらの情報を予測部108に出力する。方位検出部104、仰角検出部105および傾き角検出部106は、一般的には地磁気センサーおよび加速度センサーを日照確認装置100の3次元の各軸に対応して設置することによって実現可能である。これらの検出方法については後述する。
焦点距離検出部107は、撮像部101が有するカメラに備えられたレンズの焦点距離を検出し、その情報を予測部108に出力する。
予測部108は、第1予測部109および第2予測部110から構成され、指定日時、位置、方位、仰角、傾き角および焦点距離の各情報を基に、その日時および位置において撮像部101によって撮影されるであろう太陽の像を予測し、その画像データを合成部111に出力する。
第1予測部109は、指定日時および位置の各情報より、太陽の方角および仰角を予測し、それらの情報を第2予測部110に出力する。この予測方法については後述する。
第2予測部110は、太陽の方角および仰角の各情報、および、撮像部101が有するカメラに備えられたレンズの方位、仰角、傾き角および焦点距離の各情報より、太陽の像を予測し、その画像データを合成部111に出力する。この予測方法については後述する。
合成部111は、撮像部101から出力された画像に、予測部108から出力された太陽の画像を合成して合成画像を生成し、その合成画像を表示部112に出力する。
表示部112は、合成部111から出力された合成画像を表示する。
次に、第1予測部109での太陽の方角および仰角の予測方法について説明する。太陽の方角および仰角の予測は以下の処理によって行われる。
まず、下記の各記号を定義する。φ1、θ1については図2に図示する。
・φ1:太陽の仰角(地平線方向を0°、天頂方向を+90°、その反対方向を−90°とし、0°〜±90°で表わす)
・θ1:太陽の方位角(真北方向を0°とし、時計回りに0°〜+360°で表わす)
・β:位置検出部103により検出した現在位置の緯度(北緯をプラス,南緯をマイナスで表わす)
・δ:太陽の赤緯
・h:太陽の南中からの時角
・T:現在の年月日時刻(1月1日を第1日とする通日)
・To:現在時刻(地方時)
・TGMT:現在時刻(世界標準時)
・Lo:位置検出部103により検出した現在位置の経度(東経をプラス,西経をマイナスで表わす)
そして、下記の式(1)−(6)より、φ1, θ1, δ, η, h, Toを求める。
φ1=sin-1(sinβsinδ+cosβcosδcosh) …式(1)
θ1=cot-1(sinβcoth−tanδcosβcosech) …式(2)
(式(2)で、sinhcotθ1>0の場合は、θ1=θ1+180°)
δ=sin-1(0.398×sin(4.841+η+0.033×sinη))…式(3)
η=(2π/365)×T …式(4)
h=(To−12)×15 …式(5)
To=TGMT+Lo/15 …式(6)
このような処理により、第1予測部109は太陽の方角および仰角を予測する。
次に、方位検出部104、仰角検出部105、傾き角検出部106での検出方法について説明する。方位、仰角および傾き角の検出は以下の処理によって行われる。
まず、図3A、図3Bに示すように、X軸をレンズが向かっている正面の方向、Y軸をレンズの右側の方向、Z軸をレンズの上側の方向とする。
加速度センサーのX,Y,Z軸の各出力をGx, Gy, Gzと定義する。Gx, Gy, Gzを図3A−Dに図示する。このGx, Gy, Gzからレンズの傾きを求める。GxyzをGx, Gy, Gzが指す重力の方向ベクトルとする。ベクトルGxyzとX軸との間の角度をαとすると、図3Eに示すように、下記の関係が得られる。
但し、X軸の水平からの傾きφ2は、φ2= α-π/2である。
次に、カメラの撮像面上での水平からの傾きをηとすると、下記の関係が成り立つ(図3A参照)。
一般的な地磁気センサーにおいては、φ2、ηと、X,Y,Z軸の出力Gx, Gy, Gzより、カメラのレンズの方位角θ2が求められる。方位角θ2を図4に図示する。
このような処理により、方位検出部104、仰角検出部105および傾き角検出部106は、撮像部101が有するカメラに備えられたレンズの方位、仰角および傾き角をそれぞれ検出する。
次に、第2予測部110での太陽の像の予測方法について説明する。太陽の像の予測は以下の処理によって行われる。
撮像部101が有するカメラに備えられたレンズから見た場合の太陽の仰角φ3および方位角θ3を求めるため、まず、レンズの方向をX軸とした際の方位角θ3を以下の式により求める。
θ312
ここで球座標の動径をrとし、以下の式を用いて、太陽の方向を直行座標に変換する。
Dx = r cos(φ1) cos(θ3)
Dy = r cos(φ1) sin(θ3)
Dz = r sin(φ1)
この直行座標によって表した太陽の位置Dx, Dy, Dzをレンズの迎角φ2だけX−Z平面上で回転させると次の位置となる(図5参照)。
Rx = r (cos(φ2) cos(φ1) cos(θ3) + sin(φ2) sin(φ1)
Ry = r cos(φ1) sin(θ3)
Rz = r ( -sin(φ2) cos(φ1) cos(θ3) + cos(φ2) sin(φ1))
この位置をX軸に沿ってY-Z平面上で角度ηだけ回転させると、次の位置となる(図6参照)。
Rx’ = Rx
Ry’ = Ry cos(η) - Rz sin(η)
Rz’ = Ry sin(η) - Rz cos(η)
レンズへの入射角a(Y軸方向), b(Z軸方向)のtanは、下記のように求められる。
tan(a) = Ry’ / Rx’
tan(b) = Rz’ / Rx’
上記従来の日照確認装置では、魚眼レンズを用いていたため、入射角と、結像位置の撮像面中心からの距離とが比例するものとしていた。レンズの画像に歪みがない場合には、入射角のsinと結像位置の撮像面中心からの距離とが比例する(すなわち、レンズ中心で入射角と屈折角とが等しくなり撮像面で合焦する)としてもよい。
また、上記のようにして計算したレンズへの入射角の方向からの平行光線がレンズに当たった際の光線の屈折率と進行方向を計算し、結像位置を計算することによって、さらに精度の高い結像位置を計算することができる。例えば、レンズ上の一点に入射角の方向から光が当たった際のレンズ中での光の進行方向と屈折角θBとの関係は、レンズの形状よりガラス面への入射角θAを求め、レンズの材質より相対屈折率nA→Bを求めると、下記の式のようになる。
sin(θA)/sin(θB)=nA→B
レンズの形状データを基に、一方のレンズ面上の入射点から屈折角θBで進んだ光が他方のレンズ面に当たり、上記とは逆に相対屈折率nB→Aで屈折を起こして空気中に進行方向を変えるため、この方向で感光面まで光が進んだ場合の感光面上の光の位置を幾何学的に計算できる。一般的に平行光線が感光面上の一点で焦点を結ぶとは限らないため、レンズ上の複数の点でこの計算を行い、その平均的な位置を合焦点とみなす。複数のレンズが用いられている場合は、レンズから出た光がさらに次のレンズに入射する点を求め、同様の計算を繰り返す。但し、このような計算は計算量が大きくなるため、入射角が0度から90度の間の複数の点における合焦点をデータとして記憶し、入射角が与えられた際に、その入射角を挟む二つの点のデータを補間して合焦点を近似的に求めることとしてもよい。
レンズの画像にひずみが発生しないと近似した際に、焦点距離をdとすると、平行光線が結像する位置の撮像面中心からのY軸およびZ軸の距離Ry’’およびRz’’は、下記のように計算できる(図7A,B参照)。
Ry’’ = d tan(a)
Rz’’ = d tan(b)
さらに、撮像面中心からのY軸、Z軸からの距離と、撮像素子上の画素との対応関係を求めることができる場合は、上記式より、日時指定された太陽の像を表示すべき画素を特定することができる。また、撮像素子全体の有効サイズ(実際に撮像をしている画素の領域のサイズ)が分かっている場合には、その有効サイズと画像全体との比率を求めることによって、画像上の太陽の表示位置を求めることができる。
そこで、本実施の形態では、その求められた位置に、あらかじめ用意した太陽の像を配置し、指定日時における太陽の像とする。なお、焦点距離から太陽の像の大きさを計算することも可能であるので、その計算結果を基に太陽の像の大きさを調整して表示してもよい。
このように、本実施の形態によれば、指定日時における太陽の方角および仰角の各情報、および、撮像部101が有するカメラに備えられたレンズの方位、仰角、傾き角および焦点距離の各情報より、太陽の像を予測するため、任意の方向に向けたカメラで撮影される画像に、任意の日時に写ると予測される太陽の像を重ねて表示することができる。よって、本実施の形態によれば、ユーザは、任意の方向のカメラ画像を基にして、日照の確認を直感的に行うことができる。
また、本実施の形態によれば、カメラのレンズとして魚眼レンズ以外の通常のレンズを用いた日照確認装置を実現することができる。
なお、本実施の形態においては、指定された日時における太陽の位置を示していたが、太陽の位置の代わりに、指定された日付における太陽の軌跡を示してもよい。この場合には、日時指定部102の代わりに日付を指定する日付指定部を備え、予測部108では、指定された日付における日の出から日没までの太陽の移動軌跡を予測して描画する。例えば、日の出から日没までの間の複数の時点を30分ごとに選んで上記同様に太陽の位置を計算し、計算した時点の間は直線で結ぶなどの補間を行って、太陽の移動軌跡を予測する。合成部111では、撮像部101から出力される画像と、その移動軌跡とを合成し表示する。これにより、ユーザは、1つの時刻だけでなく、1日の間の日照の変化、1日のうちの日照時間、陽の当たる時間帯などを直感的に理解することが容易となる。さらに、太陽の移動軌跡に対して毎正時の目盛を入れるなどして、時刻と日照との関係を分かりやすく表示してもよい。
(実施の形態2)
図8は、本実施の形態に係る日照確認装置800の構成図である。なお、図8において、図1に示す構成部と同じものについては同じ符号を付し、説明を省略する。
日照確認装置800において、建築予定情報取得部801は、位置検出部103から出力される位置情報に基づき、その位置の周辺に建築される予定の建物の情報(建築予定情報)を取得し、その情報を建物描画部802に出力する。
建物描画部802は、建築予定情報を基に、建築予定の建物の形状を予測し、その形状を、その建物を撮像部101の位置から撮影する際の形状に変換した建物画像を生成し、その画像データを合成部111に出力する。
合成部111は、撮像部101から出力された画像に、予測部108から出力された太陽の画像、および、建物描画部802から出力された建物画像を合成して合成画像を生成し、その合成画像を表示部112に出力する。
次に、建築予定情報取得部801について詳しく説明する。
建築予定情報取得部801は、位置検出部103から検出された位置情報に含まれる緯度および経度を基に、その位置の周辺に建築予定の建物の情報を取得する。通常、法に定められた建築物をある地域で建築しようとする場合、建築主は申請書により建築確認を受けて、確認済証の交付を受けなければ建物を建築することができない。その申請書中には、建物の位置および形状に関する情報(建築予定情報)が含まれている。この情報をサーバ、記憶媒体または日照確認装置800内などに記憶させ、建築予定情報取得部801は、位置検出部103が検出した位置の周辺、たとえばその位置から所定の距離内に建築予定の建物の建築予定情報を取得する。
次に、建物描画部802について詳しく説明する。
建築予定情報取得部801によって取得された建築予定情報は建築予定の建物の位置および形状を含むため、建物描画部802は、その建築予定情報と、位置検出部103、方位検出部104、仰角検出部105、傾き角検出部106および焦点距離検出部107での各検出結果とに基づいて、建築予定の建物が実際に建った場合の、撮像部101に写る建物の形状を予測することができる。
例えば、建物の形状のある1点の緯度、経度および高さが分かり、かつ、位置検出部103がGPSなどを用いて日照確認装置800が存在する点の緯度、経度および高さを検出すると、これら2点間での緯度の差および経度の差より、撮像部101から見た建物の点の方位角が計算できる。また、2点間での緯度の差、経度の差および高度の差より、仰角が計算できる。計算により得られた方位角、仰角にある点が、撮像部101が撮影する画像のどの位置に結像するかは、実施の形態1における太陽の像と同様にして計算できる。また、線分を表示する際には、両端点の方位角および仰角を計算し、画像中の結像位置を求めてその間を線分によって結んでもよい。また、レンズの歪みなども考慮する場合は、線分を複数の区間に区切って、両端点の結像位置を求めてその間を線分で結び、より正確な像を計算してもよい。なお、建物の面の描画については一般的な描画アルゴリズムを用いることができる。
図9に、本実施の形態に係る表示部112の表示例を示す。
このように、本実施の形態によれば、任意の方向に向けたカメラで撮影される画像に、実施の形態1の太陽の像と共に、将来建築される予定の建物の形状を重ねて表示することができる。よって、本実施の形態によれば、ユーザは、将来の日照の状況を建築予定の建物の影響も含めて確認することができる。
なお、本実施の形態では、建築予定情報が自治体から提供される場合を想定している。しかし、自治体での情報開示に制度的または費用的な制限が生じる場合には、他の方法、たとえばマンション販売業者などの、マンション発売予定情報等を集約しているWebサイトなどからマンション販売情報を取得し、何階建ての建物であるかという情報を基に建物の形状を予測してもよい。
(実施の形態3)
図10は、本実施の形態に係る日照確認装置1000の構成図である。なお、図10において、図1に示す構成部と同じものについては同じ符号を付し、説明を省略する。
日照確認装置1000において、地図取得部1001は、位置検出部103から出力される位置情報に基づき、その位置の周辺区域の地図情報を取得し、その地図情報を領域指定部1002に出力する。地図取得部1001は、地図情報をネットワーク経由でサーバから取得してもよいし、記憶媒体から取得してもよい。また、地図情報は予め日照確認装置1000内に記憶されていてもよい。
領域指定部1002は、地図情報をユーザに提示し、地図中の任意の領域をユーザに指定させ、その指定された領域を示す情報を建築規制情報取得部1003に出力する。
建築規制情報取得部1003は、領域指定部1002から出力される領域情報を基に、その領域の建築に関する法的規制に関する情報(建築規制情報)を取得し、その建築規制情報を建物描画部1004に出力する。
建物描画部1004は、建築規制情報を基に、その規制の下で建てることが可能な建物の形状を予測し、その形状を、その建物を撮像部101の位置から撮影する際の形状に変換した建物画像を生成し、その画像データを合成部111に出力する。
合成部111は、撮像部101から出力された画像に、予測部108から出力された太陽の画像、および、建物描画部1004から出力された建物画像を合成して合成画像を生成し、その合成画像を表示部112に出力する。
次に、領域指定部1002について詳しく説明する。
地図取得部1001によって取得された地図の例を図11に示す。領域指定部1002は、ユーザにこの地図を画面表示等により提示し、ユーザはこの地図を見て、どの領域に建物が建ちそうかを推測して、地図上においてその領域を指定する。例えば、ユーザは、画面上に表示された地図にマウスなどのポインティングデバイスを用いて領域を描画したり、タッチパッド付きの画面に対してペンまたは指を用いて領域を指定することができる。ユーザが領域を指定した状態の地図画像を図12に示す。図12において、ユーザは黒く塗られた領域Bを指定したものとする。領域の指定は、例えば四角形の各頂点を指定することで行える。また、図12において、位置Aは日照確認装置1000がある場所を示す。
次に、建築規制情報取得部1003について詳しく説明する。
日本を含む多くの国においては、法律によって用途地域が定められており、住居、商業、工業などに用いられる多くの地域について、用途地域が指定されている。
例えば日本においては、用途地域が指定されると、下記のような指定が決定される。
1. 建物の種類
2. 建ぺい率
3. 容積率
4. 高さ制限(第一種・第二種低層住居専用地域)
5. 前面道路幅員別容積率制限(道路幅員に乗ずる数値)
6. 道路斜線制限
7. 隣地斜線制限
8. 日影規制
また、北側斜線制限が住居系の用途地域(第一種低層住居専用地域・第二種低層住居専用地域・第一種中高層住居専用地域・第二種中高層住居専用地域)に適用される。
次に、これらの規制によって建物の形状がどのように規制されるかを具体例を用いて説明する。
たとえば、第一種低層住居専用地域では、10mまたは12mの高さ制限が設定される。また、北側斜線制限では、北側の隣地との境界の5mまたは10mの位置から、1:1.25の三角形を作り、その斜線の延長線の内側に建物を収めなくてはならない。また、これらの情報は各自治体が公表している。この情報をサーバ、記憶媒体または日照確認装置1000内などに記憶させ、建築規制情報取得部1003は、ユーザが領域指定部1002によって指定した領域の用途地域の制限に関する情報を取得する。以下、説明を簡単にするために、高さ制限が12m、北側斜線制限が5mという建築規制情報が取得されたものとして説明する。
次に、建物描画部1004について詳しく説明する。
建物描画部1004は、領域指定部1002から出力される領域情報から、北側の辺を取り出す。図12では、領域Bの上辺が北側の辺に該当する。この辺の地上から垂直に上がる5mの面と、そこから1:1.25の比率で南側に上がっていく面、他の3辺から垂直に上がる面、および、それらの面が地上10mに到達した位置を結ぶ面からなる立体が、建物描画部1004において予測される建物の形状である。図13に、この建物を東側から見た図を示す。
このように、本実施の形態によれば、将来建築される予定の建物の形状に関する詳細な情報が得られない場合でも、任意の方向に向けたカメラで撮影される画像に、実施の形態1の太陽の像と共に、建築可能な最大の建物の形状を重ねて表示することができる。よって、本実施の形態によれば、ユーザは、現時点において建築予定がない建物の影響も含めて、将来の日照の状況を予想することができる。
なお、地図情報に区画の境界が示されている場合には、ユーザが画面上で区画を選択することによって、その区画に建物が建つと仮定した場合の建物の形状を予測してもよい。
本発明は、建物の日照を確認する日照確認装置等として有用である。
100,800,1000 日照確認装置
101 撮像部
102 日時指定部
103 位置検出部
104 方位検出部
105 仰角検出部
106 傾き角検出部
107 焦点距離検出部
108 予測部
109 第1予測部
110 第2予測部
111 合成部
112 表示部
801 建築予定情報取得部
802,1004 建物描画部
1001 地図取得部
1002 領域指定部
1003 建築規制情報取得部

Claims (5)

  1. 画像を撮影する撮影手段と、
    指定された日時および指定された位置における、前記撮影手段に写る太陽の像または前記撮影手段に写る太陽の軌跡を予測する予測手段と、
    前記画像と前記太陽の像または前記太陽の軌跡とを合成して合成画像を生成する合成手段と、
    前記合成画像を表示する表示手段と、
    を具備する日照確認装置。
  2. 前記予測手段は、
    指定された前記日時および指定された前記位置に基づいて、前記太陽の方角および仰角を予測する第1予測手段と、
    前記太陽の方角および仰角、前記撮影手段の方角、仰角、傾き角および焦点距離を用いて前記太陽の像または前記太陽の軌跡を予測する第2予測手段と、を具備する、
    請求項1記載の日照確認装置。
  3. 前記第2予測手段は、さらに前記撮影手段のレンズ特性を用いて、前記太陽の像または前記太陽の軌跡を予測する、
    請求項2記載の日照確認装置。
  4. 前記位置の周辺に建築される予定の建物の情報を取得する取得手段と、
    前記情報を用いて前記建物の形状を予測し、その形状を、前記建物を前記撮影手段の位置から撮影する際の形状に変換した建物画像を生成する生成手段と、をさらに具備し、
    前記合成手段は、前記画像にさらに前記建物画像を合成して前記合成画像を生成する、
    請求項1記載の日照確認装置。
  5. 前記位置の周辺区域の建築規制情報を取得する取得手段と、
    前記建築規制情報を用いて前記建物の形状を予測し、その形状を、前記建物を前記撮影手段の位置から撮影する際の形状に変換した建物画像を生成する生成手段と、をさらに具備し、
    前記合成手段は、前記画像にさらに前記建物画像を合成して前記合成画像を生成する、
    請求項1記載の日照確認装置。
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