JP2011160269A - 無線基地局及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えばより簡易な演算により移動端末の選択を行う。
【解決手段】無線基地局(10)は、複数の移動端末(20)から、所定の行列(G)の逆行列(B)によって規定されるパラメータが所定の基準を満たす移動端末を選択する選択手段(16)と、選択された移動端末に基づいて逆行列を更新する更新手段(16)とを備え、選択手段は、更新手段によって逆行列が更新される都度、複数の移動端末のうち選択手段により選択された移動端末を除く他の移動端末から、更新された逆行列によって規定されるパラメータが所定の基準を満たす新たな移動端末を選択する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば移動端末との間で無線通信を行う無線基地局であって、多重入力多重出力(MIMO:Multiple Input Multiple Output)通信システムに用いられる無線基地局、及び無線基地局における移動端末の選択方法の技術分野に関する。
空間多重による伝送速度の向上ないしは複数パスの異なる伝搬特性を利用したダイバーシティ効果による高信頼化を図るための無線通信システムとして、多重入力多重出力(MIMO:Multiple Input Multiple Output)通信システムが提案されている。MIMO通信システムでは、例えば、複数のアンテナを備える無線基地局は、複数の移動端末に対して、複数のアンテナを用いて同時にデータを送信することができる。無線基地局は、複数の移動端末の中から通信の対象となる移動端末を選択する(いわゆる、ユーザスケジューリングを行う)ことで、移動端末との間で通信(つまり、データの送受信)を行う場合がある。
特開2007−20188号公報
ここで、複数の移動端末の中から通信の対象となる移動端末を選択する手法として、MIMO通信システムの通信容量が最適となる又は最大となるような移動端末を選択する手法が知られている。この手法では、選択される移動端末の組み合わせの全ての候補を対象として通信容量等を演算によって算出し、且つ最適な又は最大の通信容量を実現する移動端末の組み合わせを選択している。例えば、M(但し、Mは1以上の整数)個の移動端末の中からN(但し、Nは、1≦N≦Mを満たす整数)個の移動端末を選択する場合には、無線基地局は、種類の移動端末の組み合わせの夫々の通信容量等を演算によって算出する必要がある。しかしながら、移動端末の数が増加するほど、演算量が膨大になってしまうという技術的な問題点が生ずる。
本発明が解決しようとする課題には上記のようなものが一例として挙げられる。本発明は、例えばより簡易な演算により移動端末の選択を行うことが可能な無線基地局及び移動端末の選択方法を提供することを目的とする。
上記課題は、複数の移動端末との間で多重入力多重出力通信を行う無線基地局であって、選択手段と更新手段とを備える無線基地局によって解決され得る。選択手段は、複数の移動端末から、所定の行列の逆行列によって規定されるパラメータが所定の基準を満たす移動端末を選択する。所定の行列として、例えば、複数の移動端末と無線基地局との間の通信容量を算出するために用いられる行列が一例としてあげられる。更新手段は、選択手段によって移動端末が選択される都度、選択された移動端末に基づいて逆行列を更新する。また、選択手段は、更新手段によって逆行列が更新される都度、複数の移動端末のうち選択手段により選択された移動端末を除く他の移動端末から、更新された逆行列によって規定されるパラメータが所定の基準を満たす新たな前記移動端末を選択する。つまり、当該無線基地局によれば、移動端末の選択の際に直接的に又は間接的に参照される逆行列を適宜更新しながら、移動端末を順次選択する。
上記課題はまた、選択工程と更新工程とを備える移動端末の選択方法によって解決され得る。選択工程では、上述の選択手段が行う動作と同様の動作が行われる。更新工程では、上述の更新手段が行う動作と同様の動作が行われる。尚、移動端末の選択方法は、無線基地局により行われる。
以上説明した無線基地局は、移動端末の選択の際に直接的に又は間接的に参照される逆行列を適宜更新することができるため、複数の移動端末の中から通信の対象となる移動端末を効率的に選択することができる。従って、通信の対象となる移動端末を選択するために必要な処理負荷を低減することができる。
また、以上説明した移動端末の選択方法によれば、上述した無線基地局と同様の効果を享受することができる。
本実施形態のMIMO無線通信システムの基本構成の一例を示すブロック図である。 無線基地局の第1動作例の流れを示すフローチャートである。 第1動作例に係る第1変形動作例の流れを示すフローチャートである。 第1動作例に係る第2変形動作例の流れを示すフローチャートである。 無線基地局の第2動作例の流れを示すフローチャートである。 無線基地局の第3動作例の流れを示すフローチャートである。 第3動作例に係る第1変形動作例の流れを示すフローチャートである。 第3動作例に係る第2変形動作例の流れを示すフローチャートである。 無線基地局の第4動作例の流れを示すフローチャートである。 第4動作例に係る第1変形動作例の流れを示すフローチャートである。 第4動作例に係る第2変形動作例の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づいて説明する。
(1)無線通信システム
図1を参照して、本実施形態のMIMO(Multi Input Multi Output)無線通信システム1の基本構成の一例について説明する。ここに、図1は、本実施形態のMIMO無線通信システム1の基本構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態のMIMO無線通信システム1は、無線基地局10と、Nu(但し、Nuは2以上の整数)個の移動端末20(つまり、移動端末20−1から移動端末20−Nu)とを備えている。尚、下りリンクにおいては、無線基地局10が送信機となり且つ移動端末20が受信機となる。一方で、上りリンクにおいては、無線基地局10が受信機となり且つ移動端末20が送信機となる。また、無線基地局10としては、携帯電話システムないしは移動体通信システムにおける無線基地局(例えば、NB(Node B)や、eNodeB(envolved NodeB))や、無線LANシステムにおけるアクセスポイントが一例として挙げられる。また、移動端末20としては、携帯電話システムにおける携帯電話や、無線LANシステムにおけるクライアント(例えば、パーソナルコンピュータ等)が一例として挙げられる。
無線基地局10は、セレクタ13と、Nt(但し、Ntは、2以上の整数)個のRF部14(つまり、RF部14−1からRF部14−Nt)と、Nt本のアンテナ15(つまり、アンテナ15−1からアンテナ15−Nt)と、移動端末選択部16とを備えている。Nu個の移動端末20の夫々は、Nr(但し、Nrは1以上の整数)本のアンテナ21(つまり、アンテナ21−1からアンテナ21−Nr)を備えている。尚、Nu個の移動端末20の夫々は、同一数のアンテナ21を備えていてもよいし、異なる数のアンテナ21を備えていてもよい。以下の説明では、説明の簡略化のため、Nu個の移動端末20の夫々がNr本のアンテナ21−1から21−Nrを備える例について説明する。
セレクタ13は、Nu個の移動端末20に対して送信されるべきデータを、Nt個のアンテナ15−1から15−Ntに対して振り分ける。より具体的には、セレクタ13は、Nu個の移動端末20−1から20−Nuに送信されるべきデータのうち、移動端末選択部16によってデータの送信先として選択された少なくとも1つの移動端末20に対して送信するデータを、Nt個のアンテナ15−1から15−Ntに対して供給する。セレクタ13によって振り分けられたデータは、RF部14−1から14−Ntによって無線送信処理が行われた後、アンテナ15−1から15−Ntを介して、移動端末20に向けて送信される。各移動端末20は、アンテナ21−1から21−Nrを介して、無線基地局10から送信されるデータを受信する。
尚、移動端末選択部16は、後述する動作により、データの送信先となる(或いは、通信対象となる)移動端末20を選択する。移動端末選択部16は、選択された移動端末20が備えるアンテナ21の総数が、無線基地局10が備えるアンテナ15の総数と同一となるか又は少なくなるように、移動端末20を選択することが好ましい。移動端末20の選択動作は、任意のタイミングで周期的に又は非周期的に行われてもよい。また、移動端末選択部16は、移動端末20の選択動作を行うために、チャネル推定や通信容量の算出に必要な各種制御データを移動端末20から受信したり或いは無線基地局10が備える内部処理回路から取得したりすることが好ましい。
(2)第1動作例
図2を参照して、上述した無線基地局10が備える移動端末選択部16が行うスケジューリング動作(つまり、通信を行う移動端末20を選択する動作)の第1動作例について説明する。ここに、図2は、無線基地局10の第1動作例の流れを示すフローチャートである。
図2に示すように、移動端末選択部16は、数式1に示される集合Ωに属する全ての移動端末(言い換えれば、ユーザ)20−jの夫々に対して、数式2に示される行列G(j)及び数式3に示される当該行列G(j)の逆行列B(j)−1を算出する(ステップS120)。つまり、移動端末選択部16は、Nu個の移動端末20−1から20−Nuの夫々に対応する行列G(j)及び逆行列B(j)を算出する。
Figure 2011160269
Figure 2011160269
Figure 2011160269
ここで、H(j)は、無線基地局10と移動端末20−jとの間のチャネル行列を示す。言い換えれば、H(j)は、無線基地局10が備えるNt個のアンテナ15−1から15−Ntと移動端末20−jが備えるNr個のアンテナ21−1から21−Nrとの間のチャネル行列を示す。γは、無線基地局10が備えるアンテナ15−1から15−Ntの数Ntを信号対雑音比ρで除算した値(つまり、Nt/ρ)を示す。INrは、Nr行の単位行列を示す。
続いて、移動端末選択部16は、集合Ωに属する全ての移動端末(言い換えれば、ユーザ)20−jの夫々に対して、無線基地局10と移動端末20−jとを含む仮想的なMIMO通信システムにおける通信容量の全体容量detG(j)が最大となる移動端末20−Jを選択する(ステップS121)。つまり、移動端末選択部16は、数式4を満たす移動端末20−Jを選択する。
Figure 2011160269
続いて、移動端末選択部16は、移動端末20の選択動作における初期化動作を行う(ステップS122)。具体的には、移動端末選択部16は、ステップS121において選択された移動端末20−Jのチャネル行列H(J)を、選択された全ての移動端末20のチャネル行列を示すチャネル行列セットHの初期値Hに設定する。また、移動端末選択部16は、ステップS121において選択された移動端末20−Jに対応する逆行列B(J)=G(J)−1を、選択された全ての移動端末20を反映した逆行列Bの初期値Bに設定する。また、移動端末選択部16は、ステップS121において選択された移動端末20−Jを、集合Ωから削除する。
続いて、移動端末選択部16は、選択された移動端末20の数を示す変数nに1を設定する(ステップS123)。
続いて、移動端末選択部16は、ステップS122において初期化された集合Ωに属する移動端末(ユーザ)20−jの夫々に対して、数式5に示される行列C(j)を算出する(ステップS124)。尚、行列C(j)の行列式は、無線基地局10及び既に選択済みの移動端末20を含む仮想的なMIMO通信システムに対して新たに移動端末20−jを追加することで増加する通信容量(つまり、追加容量)を示す。従って、移動端末選択部16は、行列C(j)に加えて又は代えて、無線基地局10及び既に選択済みの移動端末20を含む仮想的なMIMO通信システムに対して新たに移動端末20−jを追加することで増加する通信容量(つまり、追加容量detC(j))を算出してもよい。
Figure 2011160269
ここで、U(j)及びU(j)は、夫々数式6及び数式7によって定義される行列である。
Figure 2011160269
Figure 2011160269
続いて、移動端末選択部16は、追加容量detC(j)が最大となる移動端末20−J選択する(ステップS125)。つまり、移動端末選択部16は、数式8を満たす移動端末20−Jを選択する。
Figure 2011160269
続いて、移動端末選択部16は、ステップS125における移動端末20−Jの選択に応じて、上述したチャネル行列セットH、逆行列B及び集合Ωを更新する(ステップS126)。具体的には、移動端末選択部16は、更新前のチャネル行列セットHとステップS125において選択された移動端末20−Jのチャネル行列H(J)を行方向に配列してなる新たな行列を、更新後のチャネル行列セットHn+1とする。また、移動端末選択部16は、数式9を用いて、更新前の逆行列Bから更新後の逆行列Bn+1を算出する。また、移動端末選択部16は、ステップS125において選択された移動端末20−Jを、集合Ωから削除する。
Figure 2011160269
ここで、U(J)は、数式10によって定義される行列である。また、行列U(J)、U(J)及びC(J)については、夫々数式7、数式6及び数式5において定義済みである。
Figure 2011160269
続いて、移動端末選択部16は、変数nを1だけインクリメントする(ステップS127)。その後、移動端末選択部16は、変数nがサービス移動端末数(つまり、選択可能な移動端末20の数)から1を除算した値以下であるか否かを判定する(ステップS128)。
ステップS128における判定の結果、変数nがサービス移動端末数から1を除算した値以下であると判定された場合には(ステップS128:Yes)、移動端末選択部16は、ステップS124以降の動作を繰り返す。つまり、移動端末選択部16は、ステップS126において更新された集合Ωに属する移動端末(ユーザ)20−jの夫々に対する行列C(j)又は追加容量detC(j)の算出、追加容量detC(j)が最大となる移動端末20−Jの選択、並びにチャネル行列セットH、逆行列B及び集合Ωの更新を繰り返す。
他方で、ステップS128における判定の結果、変数nがサービス移動端末数から1を除算した値以下でないと判定された場合には(ステップS128:No)、移動端末選択部16は、ステップS121及びステップS125において選択された移動端末20を、無線基地局10の通信先として指定する(ステップS129)。言い換えれば、移動端末選択部16は、ステップS121及びステップS125において選択されなかった移動端末20を、無線基地局10の通信先として指定しなくともよい。
以上の動作について、15個の移動端末20から4個の移動端末20を選択する具体的な例(つまり、Nu=15であり且つサービス移動端末数=4となる具体的な例)を参照しながら説明する。
まず、移動端末選択部16は、15個の移動端末20を対象として、G(1)からG(15)及びB(1)からB(15)を算出する。つまり、移動端末選択部16は、15回の行列演算を行う。その結果、ステップS121の動作によって、移動端末20−3(つまり、J=3)が選択されたとする。この場合、移動端末選択部16は、選択された移動端末20−3のチャネル行列H(3)を、選択された全ての移動端末20のチャネル行列セットHの初期値Hに設定する。つまり、H=H(3)となる。また、移動端末選択部16は、選択された移動端末20−3に対応する逆行列B(3)=G(3)−1を、選択された全ての移動端末20を反映した逆行列Bの初期値Bに設定する。つまり、B=B(3)=G(3)−1=(H(3)H(3)+γINr−1となる。また、移動端末選択部16は、選択された移動端末20−3を、集合Ωから削除する。つまり、Ω={1、2、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15}となる。
続いて、移動端末選択部16は、残りの14個の移動端末20を対象として、C(1)、C(2)及びC(4)からC(15)を算出する。つまり、移動端末選択部16は、14回の行列演算を行う。その結果、ステップS125の動作によって、移動端末20−6(つまり、J=6)が選択されたとする。この場合、移動端末選択部16は、更新前のチャネル行列セットHと新たに選択された移動端末20−6のチャネル行列H(6)を行方向に配列してなる新たな行列を、更新後のチャネル行列セットHとする。つまり、H=(H;H(6))=(H(3);H(6))となる。また、移動端末選択部16は、更新前の逆行列Bから更新後の逆行列Bを算出する。また、移動端末選択部16は、選択された移動端末20−6を、集合Ωから削除する。つまり、Ω={1、2、4、5、7、8、9、10、11、12、13、14、15}となる。
続いて、移動端末選択部16は、残りの13個の移動端末20を対象として、C(1)、C(2)、C(4)、C(5)及びC(7)からC(15)を算出する。つまり、移動端末選択部16は、13回の行列演算を行う。その結果、ステップS125の動作によって、移動端末20−1(つまり、J=1)が選択されたとする。この場合、移動端末選択部16は、更新前のチャネル行列セットHと新たに選択された移動端末20−1のチャネル行列H(1)を行方向に配列してなる新たな行列を、更新後のチャネル行列セットHとする。つまり、H=(H;H(1))=(H(3);H(6);H(1))となる。また、移動端末選択部16は、更新前の逆行列Bから更新後の逆行列Bを算出する。また、移動端末選択部16は、選択された移動端末20−1を、集合Ωから削除する。つまり、Ω={2、4、5、7、8、9、10、11、12、13、14、15}となる。
続いて、移動端末選択部16は、残りの12個の移動端末20を対象として、C(2)、C(4)、C(5)及びC(7)からC(15)を算出する。つまり、移動端末選択部16は、12回の行列演算を行う。その結果、ステップS125の動作によって、移動端末20−9(つまり、J=9)が選択されたとする。この場合、移動端末選択部16は、更新前のチャネル行列セットHと新たに選択された移動端末20−9のチャネル行列H(9)を行方向に配列してなる新たな行列を、更新後のチャネル行列セットHとする。つまり、H=(H;H(9))=(H(3);H(6);H(1);H(9))となる。また、ユーザ選択部16は、更新前の逆行列Bから更新後の逆行列Bを算出する。また、移動端末選択部16は、選択された移動端末20−9を、集合Ωから削除する。つまり、Ω={1、2、4、5、7、8、10、11、12、13、14、15}となる。
以上説明したように、第1動作例によれば、Nu個の移動端末20−1から20−Nuの中から通信の対象となるn個の移動端末20を効率的に選択することができる。より具体的に、例えば上述した15個の移動端末20の中から4個の移動端末20を選択する場合には、無線基地局10とn個の移動端末20の全ての組み合わせの全体容量を算出するためには、15=1365回の行列演算を行う必要がある。一方で、第1動作例によれば、15+14+13+12=54回の行列演算を行えば足りる。同様に、M個の移動端末20の中からN個の移動端末20を選択する場合には、全ての組み合わせの全体容量を算出するためには、=M×(M−1)×・・・×(M−N−1)/(M−N)×(M−N−1)×・・・×1回の行列演算を行う必要がある。一方で、第1動作例によれば、M+(M−1)+・・・+(M−N+1)回の行列演算を行えば足りる。このように、第1動作例によれば、通信の対象となる移動端末20を選択するために必要な処理負荷を低減することができる。
加えて、第1動作例によれば、逆行列Bを再帰的に更新することができる。このため、移動端末20が選択される都度算出される逆行列Bの演算に必要な処理負荷をも低減することができる。つまり、逆行列Bを逐次一から算出する(つまり、上述の数式2及び3に基づく演算を逐次行う)構成と比較して、逆行列Bの演算に必要な処理負荷をも低減することができる。
尚、上述した説明は、複数の移動端末20を備えるMIMO無線通信システム1について行われている。しかしながら、単一の移動端末20を備えるMIMO無線通信システムにおいても、上述した動作を適用してもよい。例えば、移動端末20が備えるアンテナ21を選択する(言い換えれば、データの送信先のアンテナ21を順次選択する)動作に対して、上述した動作を適用してもよい。この場合、上述した「移動端末20の選択」が「アンテナ21の選択」に置き換わり、各数式等については同一の数式を用いることができる。
(3)第1動作例に係る第1変形動作例
図3を参照して、第1動作例に係る第1変形動作例について説明する。ここに、図3は、第1動作例に係る第1変形動作例の流れを示すフローチャートである。尚、既に説明済みの上述した動作と同様の動作については、同一のステップ番号を付してその詳細な説明については省略する。
図3に示すように、第1動作例に係る第1変形動作例では、移動端末選択部16は、上述の数式1に示される集合Ωに属する全ての移動端末20−jの夫々に対して、上述の数式2に示される行列G(j)及び上述の数式3に示される当該行列G(j)の逆行列B(j)−1を算出する(ステップS120)。
続いて、移動端末選択部16は、通信対象として優先的に選択される移動端末20を識別するための優先フラグが付与された移動端末20が存在するか否かを選択する(ステップS130)。
優先フラグは、例えば通信対象として優先的に選択されることが予め設定されている移動端末20に対して付与されてもよい。或いは、優先フラグは、例えば無線基地局10に対する通信要求を行った回数が所定値以上となる(或いは、相対的に多い)移動端末20に対して付与されてもよい。もちろん、その他の基準で優先フラグを移動端末20に対して付与してもよい。また、優先フラグは、無線基地局10内の内部パラメータとして無線基地局10が備えるメモリ等に格納されていてもよい。或いは、優先フラグは、移動端末20が備えるメモリ等に格納されており且つ移動端末20から無線基地局10へ制御情報として適宜送信されてもよい。
ステップS130における判定の結果、優先フラグが付与された移動端末20が存在しないと判定された場合には(ステップS130:No)、移動端末選択部16は、無線基地局10と移動端末20−jとを含む仮想的なMIMO通信システムにおける通信容量の全体容量detG(j)が最大となる移動端末20−Jを選択する(ステップS121)。続いて、移動端末選択部16は、移動端末20の選択動作における初期化動作を行う(ステップS135)。尚、ステップS135における初期化動作のうち、チャネル行列セットHの初期値Hの設定動作、逆行列Bの初期値Bの設定動作及び集合Ωの設定動作については、図2のステップS122における初期化動作と同様である。ステップS135では、移動端末選択部16は更に、逆行列Bの更新動作を行う前に選択された移動端末20の数を示す変数Nに1を設定する。
他方で、ステップS130における判定の結果、優先フラグが付与された移動端末20が存在すると判定された場合には(ステップS130:Yes)、移動端末選択部16は、優先フラグが付与されている移動端末20の数がサービス端末数よりも大きいか否かを判定する(ステップS131)。
ステップS131における判定の結果、優先フラグが付与されている移動端末20の数がサービス端末数よりも大きいと判定された場合には(ステップS131:Yes)、移動端末選択部16は、優先フラグが付与されている移動端末20のうち優先度がより高い(或いは、相対的に高い)移動端末20を、無線基地局10の通信先として指定する(ステップS134)。言い換えれば、移動端末選択部16は、優先フラグが付与されている移動端末20のうち優先度がより低い(或いは、相対的に低い)移動端末20を、無線基地局10の通信先として指定しなくともよい。或いは、移動端末選択部16は、優先フラグが付与されている移動端末20を、無線基地局10の通信先として指定する(ステップS134)。言い換えれば、移動端末選択部16は、優先フラグが付与されている移動端末20の以外の移動端末20を、無線基地局10の通信先として指定しなくともよい。
尚、ステップS134における動作を行うため、優先フラグには、優先度の高低を判定することが可能な情報が含まれていてもよい。例えば、優先フラグには、優先度の高低を2値(例えば、「高(H)」及び「低(L)」)又は多値で示す情報が含まれていてもよい。或いは、優先フラグには、優先度の高低を示す情報として、無線基地局10に対する通信要求を行った回数が含まれていてもよい。この場合、通信要求を行った回数が相対的に多ければ(或いは、所定値よりも多ければ)優先度が相対的に高いと判定され、通信要求を行った回数が相対的に少なければ(或いは、所定値よりも少なければ)優先度が相対的に低いと判定されてもよい。もちろん、その他の態様で優先度の高低を判定することが可能な情報が優先フラグに含まれていてもよい。
他方で、ステップS131における判定の結果、優先フラグが付与されている移動端末20の数がサービス端末数よりも大きくないと判定された場合には(ステップS131:No)、移動端末選択部16は、優先フラグが付与されている移動端末20を選択する(ステップS132)。例えば、Nu個の移動端末20のうちのx(但し、xは、1≦x≦Nuを満たす整数)個の移動端末20−J1、移動端末20−J2、・・・、移動端末20−Jxに優先フラグが付与されている場合には、移動端末選択部16は、移動端末20−J1、移動端末20−J2、・・・、移動端末20−Jxを選択する。
続いて、移動端末選択部16は、移動端末20の選択動作における初期化動作を行う(ステップS133)。具体的には、移動端末選択部16は、ステップS132において選択された移動端末20−J1、移動端末20−J2、・・・、移動端末20−Jxのチャネル行列H(J1)、H(J2)、・・・、H(Jx)を行方向に配列してなる行列を、選択された全ての移動端末20のチャネル行列セットHの初期値Hに設定する。また、移動端末選択部16は、ステップS132において選択された移動端末20−J1、移動端末20−J2、・・・、移動端末20−Jxに対応する行列及び数式9に基づいて算出される移動端末20−J1、移動端末20−J2、・・・、移動端末20−Jxの逆行列を、選択された全ての移動端末20を反映した逆行列Bの初期値Bに設定する。また、移動端末選択部16は、ステップS132において選択された移動端末20−J1、移動端末20−J2、・・・、移動端末20−Jxを、集合Ωから削除する。また、移動端末選択部16は、ステップS132において選択された移動端末20の数xを、変数Nに設定する。
ステップS133又はステップS135の動作が行われた後、移動端末選択部16は、選択された移動端末20の数を示す変数nを1に設定する(ステップS123)。続いて、移動端末選択部16は、ステップS135において初期化された集合Ωに属する移動端末20−jの夫々に対して、数式5に示される行列C(j)又は追加容量detC(j)を算出する(ステップS124)。続いて、移動端末選択部16は、追加容量detC(j)が最大となる移動端末20−Jを選択する(ステップS125)。続いて、移動端末選択部16は、ステップS125における移動端末20−Jの選択に応じて、上述したチャネル行列セットH、逆行列B及び集合Ωを更新する(ステップS126)。
続いて、移動端末選択部16は、変数nを1だけインクリメントする(ステップS127)。その後、移動端末選択部16は、変数nがサービス移動端末数(つまり、選択可能な移動端末20の数)から変数Nを除算した値以下であるか否かを判定する(ステップS136)。
ステップS136における判定の結果、変数nがサービス移動端末数から変数Nを除算した値以下であると判定された場合には(ステップS136:Yes)、移動端末選択部16は、ステップS124以降の動作を繰り返す。
他方で、ステップS136における判定の結果、変数nがサービス移動端末数から変数Nを除算した値以下でないと判定された場合には(ステップS136:No)、移動端末選択部16は、ステップS121若しくはステップS132及びステップS125において選択された移動端末20を、無線基地局10の通信先として指定する(ステップS129)。言い換えれば、移動端末選択部16は、ステップS121若しくはステップS132及びステップS125において選択されなかった移動端末20を、無線基地局10の通信先として指定しなくともよい。
以上説明したように、第1動作例に係る第1変形動作例によれば、上述した第1動作例が享受する効果と同様の効果を好適に享受することができる。加えて、第1動作例に係る第1変形動作例によれば、優先フラグが付与された移動端末20を通信対象として優先的に選択することができる。このため、チャネル状況によっては一部の移動端末20が通信を行うことが困難又は不可能となってしまう場合においても、当該一部の移動端末20との間の通信を確保することができる。
(4)第1動作例に係る第2変形動作例
図4を参照して、第1動作例に係る第2変形動作例について説明する。ここに、図4は、第1動作例に係る第2変形動作例の流れを示すフローチャートである。尚、既に説明済みの上述した動作と同様の動作については、同一のステップ番号を付してその詳細な説明については省略する。
図4に示すように、第1動作例に係る第2変形動作例では、移動端末選択部16は、優先フラグが付与された移動端末20が存在するか否かを選択する(ステップS130)。
ステップS130における判定の結果、優先フラグが付与された移動端末20が存在しないと判定された場合には(ステップS130:No)、移動端末選択部16は、変数Nに1を設定する(ステップS141)。
他方で、ステップS130における判定の結果、優先フラグが付与された移動端末20が存在すると判定された場合には(ステップS130:Yes)、移動端末選択部16は、優先フラグが付与されている移動端末20の数がサービス端末数よりも大きいか否かを判定する(ステップS131)。
ステップS131における判定の結果、優先フラグが付与されている移動端末20の数がサービス端末数よりも大きいと判定された場合には(ステップS131:Yes)、移動端末選択部16は、優先フラグが付与されている移動端末20のうち優先度がより高い(或いは、相対的に高い)移動端末20を、無線基地局10の通信先として指定する(ステップS134)。或いは、移動端末選択部16は、優先フラグが付与されている移動端末20を、無線基地局10の通信先として指定する。
他方で、ステップS131における判定の結果、優先フラグが付与されている移動端末20の数がサービス端末数よりも大きくないと判定された場合には(ステップS131:No)、移動端末選択部16は、優先フラグが付与されている移動端末20を選択する(ステップS132)。続いて、移動端末選択部16は、移動端末20の選択動作における初期化動作を行う(ステップS140)。具体的には、移動端末選択部16は、ステップS132において選択された移動端末20−J1、移動端末20−J2、・・・、移動端末20−Jxを、集合Ωから削除する。また、移動端末選択部16は、ステップS132において選択された移動端末20の数xを、変数Nに設定する。
ステップS141又はステップS140の動作が行われた後、移動端末選択部16は、集合Ωに属する全ての移動端末20−jの夫々に対して、上述の数式2に示される行列G(j)及び上述の数式3に示される当該行列G(j)の逆行列B(j)−1を算出する(ステップS120)。尚、ステップS140における集合Ωの初期設定が行われた場合には、移動端末選択部16は、ステップS132において選択された移動端末20を除く他の移動端末20の夫々に対して、行列G(j)及び逆行列B(j)−1を算出する。他方で、ステップS140における集合Ωの初期設定が行われなかった場合には、移動端末選択部16は、MIMO無線通信システム1が備える全ての移動端末20の夫々に対して、行列G(j)及び逆行列B(j)−1を算出する。
続いて、移動端末選択部16は、無線基地局10と移動端末20−jとを含む仮想的なMIMO通信システムにおける通信容量の全体容量detG(j)が最大となる移動端末20−Jを選択する(ステップS121)。続いて、移動端末選択部16は、移動端末20の選択動作における初期化動作を行う(ステップS122)。ステップS122以降は、第2変形動作例においても、第1変形動作例と同様に、ステップS124からステップS127、ステップS129及びステップS136の動作が行われる。
以上説明したように、第1動作例に係る第2変形動作例によれば、上述した第1動作例に係る第1変形動作例が享受する効果と同様の効果を好適に享受することができる。加えて、第1動作例に係る第2変形動作例によれば、優先フラグが付与された移動端末20を除外した上でチャネル行列セットHの初期値H及び逆行列Bの初期値Bを設定することができる。従って、優先フラグが付与された移動端末20を考慮してチャネル行列セットHの初期値H及び逆行列Bの初期値Bを設定する第1動作例に係る第1変形動作例と比較して、処理負荷を相対的には低減することができる。
(5)第2動作例
図5を参照して、上述した無線基地局10が備える移動端末選択部16が行うスケジューリング動作の第2動作例について説明する。ここに、図5は、無線基地局10の第2動作例の流れを示すフローチャートである。尚、既に説明済みの上述した動作と同様の動作については、同一のステップ番号を付してその詳細な説明については省略する。
図5に示すように、第2動作例では、移動端末選択部16は、追加容量detC(j)が最大となる移動端末20−Jを選択する第1動作例の動作(図2のステップS124及びステップS125参照)に代えて、全体容量detG(j)が最大となる移動端末20−Jを選択する。より具体的には、図5に示すように、第2動作例では、移動端末選択部16は、第1動作例と同様に、ステップS120からステップS123までの動作を行う。
続いて、移動端末選択部16は、ステップS122において初期化された集合Ωに属する移動端末(ユーザ)20−jの夫々に対して、数式9に示される逆行列Bの更新式を用いて、逆行列Bn+1(j)を算出する(ステップS150)。続いて、移動端末選択部16は、全体容量detG(j)が最大となる移動端末20−Jを選択する(ステップS151)。つまり、移動端末選択部16は、数式11を満たす移動端末20−Jを選択する。
Figure 2011160269
以上説明したように、第2動作例によれば、上述した第1動作例と同様に、通信の対象となる移動端末20を選択するために必要な処理負荷を低減することができる。つまり、第2動作例によれば、第1動作例が享受する効果と同様の効果を好適に享受することができる。
尚、第2動作例に対して、上述した第1動作例に係る第1変形動作例又は第2変形動作例を適宜組み合わせてもよい。つまり、第2動作例に対して、優先フラグを用いた動作を組み合わせてもよい。
(6)第3動作例
図6を参照して、上述した無線基地局10が備える移動端末選択部16が行うスケジューリング動作の第3動作例について説明する。ここに、図6は、無線基地局10の第3動作例の流れを示すフローチャートである。尚、既に説明済みの上述した動作と同様の動作については、同一のステップ番号を付してその詳細な説明については省略する。
図6に示すように、移動端末選択部16は、移動端末20の選択動作における初期化動作を行う(ステップS160)。具体的には、移動端末選択部16は、数式12に示すように、{(要素がない行列)}を、チャネル行列セットHの初期値Hに設定する。また、移動端末選択部16は、数式13に示すように、ρINtを、逆行列Bの初期値Bに設定する。INtは、Nt行の単位行列を示す。また、移動端末選択部16は、数式14に示すように、全ての移動端末20−1から20−Nuを、集合Ωに設定する。
Figure 2011160269
Figure 2011160269
Figure 2011160269
続いて、移動端末選択部16は、選択された移動端末20の数を示す変数nに0を設定する(ステップS161)。
続いて、移動端末選択部16は、集合Ωに属する全ての移動端末20−jの夫々に対して、数式15を用いて、更新前の逆行列Bから更新後の逆行列Bn+1(j)を算出する(ステップS162)。
Figure 2011160269
ここで、U(j)は、数式16によって定義される行列である。
Figure 2011160269
続いて、移動端末選択部16は、全体容量detG(j)が最大となる(つまり、全体容量の逆数detBn+1(j)が最小となる)移動端末20−Jを選択する(ステップS163)。つまり、移動端末選択部16は、数式17を満たす移動端末20−Jを選択する。或いは、移動端末選択部16は、逆行列Bn+1(j)の平均二乗誤差が最小となる移動端末20−Jを選択してもよい(ステップS163)。つまり、移動端末選択部16は、数式18を満たす移動端末20−Jを選択してもよい。
Figure 2011160269
Figure 2011160269
続いて、移動端末選択部16は、ステップS163における移動端末20−Jの選択に応じて、上述したチャネル行列セットH、逆行列B及び集合Ωを更新する(ステップS164)。具体的には、移動端末選択部16は、更新前のチャネル行列セットHとステップS163において選択された移動端末20−Jのチャネル行列H(J)を行方向に配列してなる新たな行列を、更新後のチャネル行列セットHn+1とする。また、移動端末選択部16は、数式19(但し、実質的には数式15と同一)を用いて、更新前の逆行列Bから更新後の逆行列Bn+1を算出する。また、移動端末選択部16は、ステップS163において選択された移動端末20−Jを、集合Ωから削除する。
Figure 2011160269
続いて、移動端末選択部16は、変数nを1だけインクリメントする(ステップS127)。その後、移動端末選択部16は、変数nがサービス移動端末数から1を除算した値以下であるか否かを判定する(ステップS128)。
ステップS128における判定の結果、変数nがサービス移動端末数から1を除算した値以下であると判定された場合には(ステップS128:Yes)、移動端末選択部16は、ステップS162以降の動作を繰り返す。つまり、移動端末選択部16は、ステップS164において更新された集合Ωに属する移動端末20−jの夫々に対する更新後の逆行列Bn+1(j)の算出、全体容量の逆数detBn+1(j)が最小となる又は逆行列Bn+1(j)の平均二乗誤差traceBn+1(j)が最小となる移動端末20−Jの選択、並びにチャネル行列セットH、逆行列B及び集合Ωの更新を繰り返す。
他方で、ステップS128における判定の結果、変数nがサービス移動端末数から1を除算した値以下でないと判定された場合には(ステップS128:No)、移動端末選択部16は、ステップS163において選択された移動端末20を、無線基地局10の通信先として指定する(ステップS129)。言い換えれば、移動端末選択部16は、ステップS163において選択されなかった移動端末20を、無線基地局10の通信先として指定しなくともよい。
以上説明したように、第2動作例によれば、上述した第1動作例と同様に、通信の対象となる移動端末20を選択するために必要な処理負荷を低減することができる。つまり、第2動作例によれば、第1動作例が享受する効果と同様の効果を好適に享受することができる。
(7)第3動作例に係る第1変形動作例
図7を参照して、第3動作例に係る第1変形動作例について説明する。ここに、図7は、第3動作例に係る第1変形動作例の流れを示すフローチャートである。尚、既に説明済みの上述した動作と同様の動作については、同一のステップ番号を付してその詳細な説明については省略する。
図7に示すように、移動端末選択部16は、移動端末20の選択動作における初期化動作を行う(ステップS160)。続いて、移動端末選択部16は、優先フラグが付与された移動端末20が存在するか否かを選択する(ステップS130)。
ステップS130における判定の結果、優先フラグが付与された移動端末20が存在しないと判定された場合には(ステップS130:No)、移動端末選択部16は、変数Nに0を設定する。(ステップS171)。
他方で、ステップS130における判定の結果、優先フラグが付与された移動端末20が存在すると判定された場合には(ステップS130:Yes)、移動端末選択部16は、優先フラグが付与されている移動端末20の数がサービス端末数よりも大きいか否かを判定する(ステップS131)。
ステップS131における判定の結果、優先フラグが付与されている移動端末20の数がサービス端末数よりも大きいと判定された場合には(ステップS131:Yes)、移動端末選択部16は、優先フラグが付与されている移動端末20のうち優先度がより高い(或いは、相対的に高い)移動端末20を、無線基地局10の通信先として指定する(ステップS134)。
他方で、ステップS131における判定の結果、優先フラグが付与されている移動端末20の数がサービス端末数よりも大きくないと判定された場合には(ステップS131:No)、移動端末選択部16は、優先フラグが付与されている移動端末20を選択する(ステップS132)。続いて、移動端末選択部16は、移動端末20の選択動作における初期化動作を行う(ステップS172)。具体的には、移動端末選択部16は、ステップS132において選択された移動端末20−J1、移動端末20−J2、・・・、移動端末20−Jxのチャネル行列H(J1)、H(J2)、・・・、H(Jx)を行方向に配列してなる行列を、選択された全ての移動端末20のチャネル行列セットHの初期値Hに設定する。また、移動端末選択部16は、ステップS132において選択された移動端末20−J1、移動端末20−J2、・・・、移動端末20−Jxに対応する行列及び数式19に基づいて算出される移動端末20−J1、移動端末20−J2、・・・、移動端末20−Jxの逆行列を、選択された全ての移動端末20を反映した逆行列Bの初期値Bに設定する。また、移動端末選択部16は、ステップS132において選択された移動端末20−J1、移動端末20−J2、・・・、移動端末20−Jxを、集合Ωから削除する。また、移動端末選択部16は、ステップS132において選択された移動端末20の数xを、変数Nに設定する。
ステップS171又はステップS172の動作が行われた後、移動端末選択部16は、選択された移動端末20の数を示す変数nに0を設定する(ステップS161)。続いて、移動端末選択部16は、集合Ωに属する全ての移動端末20−jの夫々に対して、上述の数式12を用いて、更新前の逆行列Bから更新後の逆行列Bn+1(j)を算出する(ステップS162)。続いて、移動端末選択部16は、全体容量の逆数detBn+1(j)が最小となる移動端末20−Jを選択する(ステップS163)。或いは、移動端末選択部16は、逆行列Bn+1(j)の平均二乗誤差が最小となる移動端末20−Jを選択してもよい(ステップS163)。続いて、移動端末選択部16は、ステップS163における移動端末20−Jの選択に応じて、上述したチャネル行列セットH、逆行列B及び集合Ωを更新する(ステップS164)。続いて、移動端末選択部16は、変数nを1だけインクリメントする(ステップS127)。
その後、移動端末選択部16は、変数nがサービス移動端末数から変数Nを除算した値以下であるか否かを判定する(ステップS136)。
ステップS136における判定の結果、変数nがサービス移動端末数から変数を除算した値以下であると判定された場合には(ステップS136:Yes)、移動端末選択部16は、ステップS162以降の動作を繰り返す。他方で、ステップS136における判定の結果、変数nがサービス移動端末数から変数Nを除算した値以下でないと判定された場合には(ステップS136:No)、移動端末選択部16は、ステップS132及びステップS163において選択された移動端末20を、無線基地局10の通信先として指定する(ステップS129)。
以上説明したように、第3動作例に係る第1変形動作例によれば、上述した第3動作例が享受する効果と同様の効果を好適に享受することができる。加えて、第3動作例に係る第1変形動作例によれば、優先フラグが付与された移動端末20を通信対象として優先的に選択することができる。このため、チャネル状況によっては一部の移動端末20が通信を行うことが困難又は不可能となってしまう場合においても、当該一部の移動端末20との間の通信を確保することができる。
(8)第3動作例に係る第2変形動作例
図8を参照して、第3動作例に係る第2変形動作例について説明する。ここに、図8は、第3動作例に係る第2変形動作例の流れを示すフローチャートである。尚、既に説明済みの上述した動作と同様の動作については、同一のステップ番号を付してその詳細な説明については省略する。
図8に示すように、移動端末選択部16は、移動端末20の選択動作における初期化動作を行う(ステップS160)。続いて、移動端末選択部16は、優先フラグが付与された移動端末20が存在するか否かを選択する(ステップS130)。
ステップS130における判定の結果、優先フラグが付与された移動端末20が存在しないと判定された場合には(ステップS130:No)、移動端末選択部16は、変数Nに0を設定する。(ステップS171)。
他方で、ステップS130における判定の結果、優先フラグが付与された移動端末20が存在すると判定された場合には(ステップS130:Yes)、移動端末選択部16は、優先フラグが付与されている移動端末20の数がサービス端末数よりも大きいか否かを判定する(ステップS131)。
ステップS131における判定の結果、優先フラグが付与されている移動端末20の数がサービス端末数よりも大きいと判定された場合には(ステップS131:Yes)、移動端末選択部16は、優先フラグが付与されている移動端末20のうち優先度がより高い(或いは、相対的に高い)移動端末20を、無線基地局10の通信先として指定する(ステップS134)。
他方で、ステップS131における判定の結果、優先フラグが付与されている移動端末20の数がサービス端末数よりも大きくないと判定された場合には(ステップS131:No)、移動端末選択部16は、優先フラグが付与されている移動端末20を選択する(ステップS132)。続いて、移動端末選択部16は、移動端末20の選択動作における初期化動作を行う(ステップS140)。具体的には、移動端末選択部16は、第1動作例に係る第2変形動作例と同様に、集合Ωの設定及び変数Nの設定を行う。
ステップS171又はステップS140の動作が行われた後は、第3動作例に係る第1変形動作例と同様に、ステップS161からステップS164、ステップS127、ステップS136及びステップS129の動作が行われる。
以上説明したように、第3動作例に係る第2変形動作例によれば、上述した第3動作例に係る第1変形動作例が享受する効果と同様の効果を好適に享受することができる。加えて、第3動作例に係る第2変形動作例によれば、優先フラグが付与された移動端末20を除外した上でチャネル行列セットHの初期値H及び逆行列Bの初期値Bを設定することができる。従って、優先フラグが付与された移動端末20を考慮してチャネル行列セットHの初期値H及び逆行列Bの初期値Bを設定する第3動作例に係る第1変形動作例と比較して、処理負荷を相対的には低減することができる。
(9)第4動作例
図9を参照して、上述した無線基地局10が備える移動端末選択部16が行うスケジューリング動作の第4動作例について説明する。ここに、図9は、無線基地局10の第4動作例の流れを示すフローチャートである。尚、既に説明済みの上述した動作と同様の動作については、同一のステップ番号を付してその詳細な説明については省略する。
図9に示すように、移動端末選択部16は、移動端末20の選択動作における初期化動作を行う(ステップS190)。具体的には、移動端末選択部16は、全ての移動端末20−1から20−Nuを、集合Ωに設定する。また、移動端末選択部16は、集合Ωに属するNu個の移動端末20−1、移動端末20−2、・・・、移動端末20−Nuのチャネル行列H(1)、H(2)、・・・、H(Nu)を行方向に配列してなる行列を、チャネル行列セットHの初期値Hに設定する。また、移動端末選択部16は、数式20を用いて、逆行列Bの初期値Bを設定する。
Figure 2011160269
ここで、移動端末選択部16は、第1動作例等と同様に、再帰式を用いて逆行列Bの初期値Bを設定してもよい。具体的には、移動端末選択部16は、まず、全ての移動端末20−1から移動端末20−Nuと無線基地局10が備えるNt個のアンテナ15−1から15−Ntのうちのn個のアンテナ15との間のチャネル行列セットをHと規定し、当該チャネル行列セットHに関連する逆行列Bを数式21に示すように規定する。
Figure 2011160269
そして、移動端末選択部16は、全ての移動端末20−1から移動端末20−NuとNt個のアンテナ15−1から15−Ntとを備える仮想的なMIMO無線通信システムに対してアンテナ15−jを順次追加した場合の逆行列Bを、数式22に示す再帰式を用いて随時更新していく。その結果、最終的に得られた逆行列Bが、ステップS190において設定される逆行列Bの初期値Bとなる。
Figure 2011160269
ここで、u(j)及びd(j)は、夫々数式23及び数式24によって定義される行列である。
Figure 2011160269
Figure 2011160269
ここで、u(j)、u(j)及びg(j)は、夫々数式25から数式27によって定義される行列である。
Figure 2011160269
Figure 2011160269
Figure 2011160269
ここで、h(j)は、追加したアンテナ15―jのチャネル行列である。
続いて、移動端末選択部16は、変数nに、Nu−1を設定する(ステップS191)。続いて、移動端末選択部16は、集合Ωに属する全ての移動端末20−jの夫々に対して、数式28を用いて、更新前の逆行列Bn+1から更新後の逆行列B(j)を算出する(ステップS192)。
Figure 2011160269
ここで、V(j)は、数式29によって定義される行列である。
Figure 2011160269
続いて、移動端末選択部16は、所定の選択基準を満たす移動端末20−Jを選択する(ステップS193)。尚、第4動作例においては、ステップS193において選択される移動端末20は、無線基地局10の通信対象とはならない移動端末20となる。例えば、移動端末選択部16は、移動端末20−jを仮想的なMIMO通信システムから除外することで得られる逆行列B(j)の平均二乗誤差が最小となる移動端末20−Jを選択してもよい。或いは、例えば、移動端末選択部16は、逆行列B(j)の対角要素の積(言い換えれば、信号対雑音比の積の逆数)が最小となる移動端末20−Jを選択してもよい。或いは、例えば、移動端末選択部16は、逆行列B(j)の対角要素を互いに反転した上で加算した結果(信号対雑音比の総和)が最大となる移動端末20−Jを選択してもよい。或いは、例えば、移動端末選択部16は、逆行列B(j)の行列式が最小となる(つまり、全体容量が最大となる)移動端末20−Jを選択してもよい。或いは、例えば、移動端末選択部16は、逆行列B(j)の対角要素のうちの最大値の組み合わせが最小となる(つまり、ブロックエラーレート(BER:Block Error Rate)が最小となる)移動端末20−Jを選択してもよい。
続いて、移動端末選択部16は、ステップS193における移動端末20−Jの選択に応じて、上述した逆行列B及び集合Ωを更新する(ステップS194)。具体的には、移動端末選択部16は、数式30(但し、実質的には数式28と同一)を用いて、更新前の逆行列Bn+1から更新後の逆行列Bを算出する。また、移動端末選択部16は、ステップS193において選択された移動端末20−Jを、集合Ωから削除する。
Figure 2011160269
続いて、移動端末選択部16は、変数nを1だけデクリメントする(ステップS195)。その後、移動端末選択部16は、変数nがサービス移動端末数以上であるか否かを判定する(ステップS196)。
ステップS196における判定の結果、変数nがサービス移動端末数以上であると判定された場合には(ステップS196:Yes)、移動端末選択部16は、ステップS192以降の動作を繰り返す。つまり、移動端末選択部16は、ステップS194において更新された集合Ωに属する移動端末20−jの夫々に対する更新後の逆行列B(j)の算出、所定基準を満たす移動端末20−Jの選択、並びに逆行列B及び集合Ωの更新を繰り返す。
他方で、ステップS196における判定の結果、変数nがサービス移動端末数以上でないと判定された場合には(ステップS196:No)、移動端末選択部16は、ステップS193において選択された移動端末20を、無線基地局10の通信先から除外する(ステップS197)。言い換えれば、移動端末選択部16は、ステップS193において選択されなかった移動端末20を、無線基地局10の通信先として指定する。
以上説明したように、第4動作例によれば、上述した第1動作例と同様に、通信の対象となる移動端末20を選択するために必要な処理負荷を低減することができる。つまり、第4動作例によれば、第1動作例が享受する効果と同様の効果を好適に享受することができる。
加えて、第4動作例によれば、通信の対象とならない(言い換えれば、通信の対象から除外する)移動端末20を順次選択することができる。このため、通信の対象となる移動端末20の数が通信の対象とならない移動端末20の数よりも大きい場合には、通信の対象となる移動端末20をより効率的に選択することができる。例えば、15個の移動端末20から12個の移動端末20を通信の対象として選択する(言い換えれば、15個の移動端末20から3個の移動端末20を通信の対象から除外する)場合の具体例について説明する。例えば、通信の対象となる移動端末20を順次選択する第1動作例から第3動作例においては、15+14+・・・+5+4=114回の行列演算を行う必要がある。一方で、第4動作例によれば、15+14+13=42回の行列演算を行えば足りる。このように、第4動作例によれば、サービス移動端末数が相対的に多い場合に、通信の対象となる移動端末20を選択するために必要な処理負荷をより一層低減することができる。
逆に、通信の対象となる移動端末20の数が通信の対象とならない移動端末20の数よりも小さい場合には、第4動作例と比較して、第1動作例から第3動作例は、通信の対象となる移動端末20をより効率的に選択することができる。例えば、15個の移動端末20から4個の移動端末20を通信の対象として選択する(言い換えれば、15個の移動端末20から11個の移動端末20を通信の対象から除外する)場合の具体例について説明する。例えば、通信の対象となる移動端末20を除外する第4動作例においては、15+14+・・・+5=110回の行列演算を行う必要がある。一方で、第1動作例から第3動作例によれば、15+14+13+12=54回の行列演算を行えば足りる。このように、第1動作例から第3動作例によれば、サービス移動端末数が相対的に少ない場合に、通信の対象となる移動端末20を選択するために必要な処理負荷をより一層低減することができる。
(10)第4動作例に係る第1変形動作例
図10を参照して、第4動作例に係る第1変形動作例について説明する。ここに、図10は、第4動作例に係る第1変形動作例の流れを示すフローチャートである。尚、既に説明済みの上述した動作と同様の動作については、同一のステップ番号を付してその詳細な説明については省略する。
図10に示すように、移動端末選択部16は、優先フラグが付与された移動端末20が存在するか否かを選択する(ステップS130)。
ステップS130における判定の結果、優先フラグが付与された移動端末20が存在しないと判定された場合には(ステップS130:No)、移動端末選択部16は、変数Nに1を設定する。(ステップS141)。
他方で、ステップS130における判定の結果、優先フラグが付与された移動端末20が存在すると判定された場合には(ステップS130:Yes)、移動端末選択部16は、優先フラグが付与されている移動端末20の数がサービス端末数よりも大きいか否かを判定する(ステップS131)。
ステップS131における判定の結果、優先フラグが付与されている移動端末20の数がサービス端末数よりも大きいと判定された場合には(ステップS131:Yes)、移動端末選択部16は、優先フラグが付与されている移動端末20のうち優先度がより高い(或いは、相対的に高い)移動端末20を、無線基地局10の通信先として指定する(ステップS134)。
他方で、ステップS131における判定の結果、優先フラグが付与されている移動端末20の数がサービス端末数よりも大きくないと判定された場合には(ステップS131:No)、移動端末選択部16は、優先フラグが付与されている移動端末20に対して、ステップS193における選択対象から除外することを示す対象外フラグを付与する(ステップS200)。続いて、移動端末選択部16は、ステップS200において対象外フラグが付与された移動端末20の数から1を除算した値を、変数Nに設定する(ステップS201)。
ステップS141又はステップS201の動作が行われた後、移動端末選択部16は、移動端末20の選択動作における初期化動作を行う(ステップS190)。
続いて、移動端末選択部16は、変数nに、Nu−Nを設定する(ステップS202)。続いて、移動端末選択部16は、集合Ωに属し且つ対象外フラグが付与されていない移動端末20−jの夫々に対して、更新前の逆行列Bn+1から更新後の逆行列B(j)を算出する(ステップS203)。以降は、第4動作例と同様に、ステップS193からステップS197の動作が行われる。
以上説明したように、第4動作例に係る第1変形動作例によれば、上述した第4動作例が享受する効果と同様の効果を好適に享受することができる。加えて、第4動作例に係る第1変形動作例によれば、優先フラグが付与された移動端末20を通信対象として優先的に選択することができる。このため、チャネル状況によっては一部の移動端末20が通信を行うことが困難又は不可能となってしまう場合においても、当該一部の移動端末20との間の通信を確保することができる。
(11)第4動作例に係る第2変形動作例
図11を参照して、第4動作例に係る第2変形動作例について説明する。ここに、図11は、第4動作例に係る第2変形動作例の流れを示すフローチャートである。尚、既に説明済みの上述した動作と同様の動作については、同一のステップ番号を付してその詳細な説明については省略する。
図11に示すように、移動端末選択部16は、優先フラグが付与された移動端末20が存在するか否かを選択する(ステップS130)。
ステップS130における判定の結果、優先フラグが付与された移動端末20が存在しないと判定された場合には(ステップS130:No)、移動端末選択部16は、変数Nに1を設定する。(ステップS141)。
他方で、ステップS130における判定の結果、優先フラグが付与された移動端末20が存在すると判定された場合には(ステップS130:Yes)、移動端末選択部16は、優先フラグが付与されている移動端末20の数がサービス端末数よりも大きいか否かを判定する(ステップS131)。
ステップS131における判定の結果、優先フラグが付与されている移動端末20の数がサービス端末数よりも大きいと判定された場合には(ステップS131:Yes)、移動端末選択部16は、優先フラグが付与されている移動端末20のうち優先度がより高い(或いは、相対的に高い)移動端末20を、無線基地局10の通信先として指定する(ステップS134)。
他方で、ステップS131における判定の結果、優先フラグが付与されている移動端末20の数がサービス端末数よりも大きくないと判定された場合には(ステップS131:No)、移動端末選択部16は、優先フラグが付与されている移動端末20を、ステップS193における選択対象から除外する移動端末20に指定する(ステップS210)。ステップS210の動作に関連して、移動端末選択部16は、ステップS210において指定された移動端末20−J1、移動端末20−J2、・・・、移動端末20−Jxを、集合Ωから削除する(ステップS211)。また、移動端末選択部16は、ステップS210において指定された移動端末20の数xから1を除算した値を、変数Nに設定する(ステップS211)。
ステップS141又はステップS211の動作が行われた後、移動端末選択部16は、移動端末20の選択動作における初期化動作を行う(ステップS190)。但し、ステップS211において集合Ωの設定が既に行われている場合には、移動端末選択部16は、集合Ωを設定しなくともよい。
以降は、第4動作例に係る第1変形動作例と同様に、ステップS203及びステップS192からステップS197の動作が行われる。
以上説明したように、第4動作例に係る第2変形動作例によれば、上述した第4動作例に係る第1変形動作例が享受する効果と同様の効果を好適に享受することができる。
以上説明した実施形態に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
複数の移動端末との間で多重入力多重出力通信を行う無線基地局であって、前記複数の移動端末から、前記複数の移動端末と前記無線基地局との間の通信容量を算出するために用いられる所定の行列の逆行列によって規定されるパラメータが所定の基準を満たす移動端末を選択する選択手段と、前記選択手段によって前記移動端末が選択される都度、前記選択された移動端末に基づいて前記逆行列を更新する更新手段とを備え、前記選択手段は、前記更新手段によって前記逆行列が更新される都度、前記複数の移動端末のうち前記選択手段により選択された前記移動端末を除く他の移動端末から、更新された前記逆行列によって規定される前記パラメータが前記所定の基準を満たす新たな前記移動端末を選択することを特徴とする無線基地局。
(付記2)
前記複数の移動端末のうちのn(但し、nは1以上の整数)個の移動端末が選択された時点での前記逆行列Bは、前記無線基地局が備えるアンテナ数を信号対雑音比で除算した値をγとし、前記移動端末が備えるアンテナ数Nr×n行の単位行列をIn×Nrとし、且つ選択されたn個の前記移動端末のチャネル行列をHとすると、B=(H +γIn×Nr−1であり、前記更新手段は、前記選択手段によってn+1個目の前記移動端末が新たに選択された場合、選択されたn+1個目の移動端末のチャネル行列をH(k)とし、U=H(k)H とし、U=Uとし、U=C −1とし、且つC=G(k)−U =(H(k)H(k)+γI)−U とすると、更新後の逆行列Bn+1を数式31に基づいて求めることを特徴とする付記1に記載の無線基地局。
Figure 2011160269
(付記3)
前記選択手段は、前記逆行列の更新前に全体容量が最大となる移動端末を選択し、前記更新手段は、選択された移動端末のチャネル行列をH(k)とすると、H=H(k)且つB=G(k)−1=(H(k)H(k)+γI)−1という初期値を設定することを特徴とする付記2に記載の無線基地局。
(付記4)
前記選択手段は、前記他の移動端末の夫々を個別に追加することで得られる前記通信容量の全体容量又は前記他の移動端末の夫々を個別に追加することで前記通信容量に追加される追加容量が最大となる移動端末を選択することを特徴とする付記2又は3に記載の無線基地局。
(付記5)
前記全体容量は、前記逆行列の行列式の逆数であり、前記追加容量は、行列Cの行列式であることを特徴とする付記4に記載の無線基地局。
(付記6)
前記複数の移動端末のうちのn(但し、nは1以上の整数)個の移動端末が選択された時点での前記逆行列Bは、前記無線基地局が備えるアンテナ数を信号対雑音比で除算した値をγとし、前記移動端末が備えるアンテナ数Nr行の単位行列をINrとし、前記無線基地局が備えるアンテナ数Nt行の単位行列をINtとし、且つ選択されたn個の前記移動端末のチャネル行列をHとすると、B=(H +γINt−1であり、前記更新手段は、前記選択手段によってn+1個目の前記移動端末が新たに選択された場合、選択されたn+1個目の移動端末のチャネル行列をH(k)とし、且つU=BH(k)とすると、更新後の逆行列Bn+1を数式32に基づいて求めることを特徴とする付記1に記載の無線基地局。
Figure 2011160269
(付記7)
前記更新手段は、信号対雑音比をρとすると、H={}且つB=ρINtという初期値を設定することを特徴とする付記6に記載の無線基地局。
(付記8)
前記選択手段は、前記他の移動端末の夫々を個別に追加することで得られる前記通信容量の全体容量が最大となる又は前記他の移動端末の夫々に対応する前記逆行列の平均二乗誤差が最小となる移動端末を選択することを特徴とする付記5に記載の無線基地局。
(付記9)
前記全体容量は、前記逆行列の行列式の逆数であり、前記平均二乗誤差は、前記逆行列の対角要素の和であることを特徴とする付記8に記載の無線基地局。
(付記10)
前記選択手段は、当該無線基地局の通信先の移動端末として、前記移動端末を選択することを特徴とする付記2に記載の無線基地局。
(付記11)
前記更新手段は、前記無線基地局が備えるアンテナ数を信号対雑音比で除算した値をγとし、前記無線基地局が備えるアンテナ数Nt行の単位行列をINtとし、且つ前記複数の移動端末のチャネル行列をHとすると、B=(H +γINt−1という初期値を設定し、前記更新手段は、前記選択手段によって前記移動端末が新たに選択された場合、選択された移動端末のチャネル行列をH(k)とし、且つV=Bn−1H(k)とすると、更新後の逆行列Bを数式33に基づいて求めることを特徴とする請求項1に記載の無線基地局。
Figure 2011160269
(付記11)
前記選択手段は、前記他の移動端末の夫々を個別に除外することで得られる前記逆行列の平均二乗誤差が最小となる、前記他の移動端末の夫々を個別に除外することで得られる信号対雑音比の和若しくは積が最最大となる、前記他の移動端末の夫々を個別に除外することで得られる前記通信容量の全体容量が最小となる移動端末を選択することを特徴とする付記10に記載の無線基地局。
(付記12)
前記平均二乗誤差は、前記逆行列の対角要素の和であり、信号対雑音比の和は、前記逆行列の対角要素を互いに反転させて加算した値であり、信号対雑音比の和は、前記逆行列の対角要素の積の逆数であり、前記全体容量は、前記逆行列の行列式の逆数であることを特徴とする付記11に記載の無線基地局。
(付記13)
前記選択手段は、当該無線基地局の通信先から除外する移動端末として、前記移動端末を選択することを特徴とする付記11に記載の無線基地局。
(付記14)
前記選択手段は、(i)前記逆行列に基づいて前記移動端末を選択する前に、選択に対する優先度が相対的に高く設定された移動端末及び通信の要求回数が所定値以上の移動端末を優先的に選択し、(ii)優先的に選択された前記移動端末を除く他の移動端末から、前記逆行列によって規定される前記パラメータが前記所定の基準を満たす新たな前記移動端末を選択することを特徴とする付記1に記載の無線基地局。
(付記15)
複数の移動端末との間で多重入力多重出力通信を行う無線基地局における移動端末の選択方法であって、前記複数の移動端末から、前記複数の移動端末と前記無線基地局との間の通信容量を算出するために用いられる所定の行列の逆行列によって規定されるパラメータが所定の基準を満たす移動端末を選択する選択工程と、前記選択手段によって前記移動端末が選択される都度、前記選択された移動端末に基づいて前記逆行列を更新する更新工程とを備え、前記選択工程は、前記更新工程によって前記逆行列が更新される都度、前記複数の移動端末のうち前記選択手段により選択された前記移動端末を除く他の移動端末から、更新された前記逆行列によって規定される前記パラメータが前記所定の基準を満たす新たな前記移動端末を選択することを特徴とする移動端末の選択方法。
1 MIMO無線通信システム
10 無線基地局
13 セレクタ
14 RF部
15 アンテナ
16 移動端末選択部
20 移動端末
21 アンテナ

Claims (11)

  1. 複数の移動端末との間で多重入力多重出力通信を行う無線基地局であって、
    前記複数の移動端末から、前記複数の移動端末と前記無線基地局との間の通信容量を算出するために用いられる所定の行列の逆行列によって規定されるパラメータが所定の基準を満たす移動端末を選択する選択手段と、
    前記選択手段によって前記移動端末が選択される都度、前記選択された移動端末に基づいて前記逆行列を更新する更新手段と
    を備え、
    前記選択手段は、前記更新手段によって前記逆行列が更新される都度、前記複数の移動端末のうち前記選択手段により選択された前記移動端末を除く他の移動端末から、更新された前記逆行列によって規定される前記パラメータが前記所定の基準を満たす新たな前記移動端末を選択することを特徴とする無線基地局。
  2. 前記複数の移動端末のうちのn(但し、nは1以上の整数)個の移動端末が選択された時点での前記逆行列Bは、前記無線基地局が備えるアンテナ数を信号対雑音比で除算した値をγとし、前記移動端末が備えるアンテナ数Nr×n行の単位行列をIn×Nrとし、且つ選択されたn個の前記移動端末のチャネル行列をHとすると、B=(H +γIn×Nr−1であり、
    前記更新手段は、前記選択手段によってn+1個目の前記移動端末が新たに選択された場合、選択されたn+1個目の移動端末のチャネル行列をH(k)とし、U=H(k)H とし、U=Uとし、U=C −1とし、且つC=G(k)−U =(H(k)H(k)+γI)−U とすると、更新後の逆行列Bn+1を数式1に基づいて求めることを特徴とする請求項1に記載の無線基地局。
    Figure 2011160269
  3. 前記選択手段は、前記逆行列の更新前に全体容量が最大となる移動端末を選択し、
    前記更新手段は、選択された移動端末のチャネル行列をH(k)とすると、H=H(k)且つB=G(k)−1=(H(k)H(k)+γINr−1という初期値を設定することを特徴とする請求項2に記載の無線基地局。
  4. 前記選択手段は、前記他の移動端末の夫々を個別に追加することで得られる前記通信容量の全体容量又は前記他の移動端末の夫々を個別に追加することで前記通信容量に追加される追加容量が最大となる移動端末を選択することを特徴とする請求項2又は3に記載の無線基地局。
  5. 前記複数の移動端末のうちのn(但し、nは1以上の整数)個の移動端末が選択された時点での前記逆行列Bは、前記無線基地局が備えるアンテナ数を信号対雑音比で除算した値をγとし、前記移動端末が備えるアンテナ数Nr行の単位行列をINrとし、前記無線基地局が備えるアンテナ数Nt行の単位行列をINtとし、且つ選択されたn個の前記移動端末のチャネル行列をHとすると、B=(H +γINt−1であり、
    前記更新手段は、前記選択手段によってn+1個目の前記移動端末が新たに選択された場合、選択されたn+1個目の移動端末のチャネル行列をH(k)とし、且つU=BH(k)とすると、更新後の逆行列Bn+1を数式2に基づいて求めることを特徴とする請求項1に記載の無線基地局。
    Figure 2011160269
  6. 前記更新手段は、信号対雑音比をρとすると、H={}且つB=ρINtという初期値を設定することを特徴とする請求項5に記載の無線基地局。
  7. 前記選択手段は、前記他の移動端末の夫々を個別に追加することで得られる前記通信容量の全体容量が最大となる又は前記他の移動端末の夫々に対応する前記逆行列の平均二乗誤差が最小となる移動端末を選択することを特徴とする請求項5又は6に記載の無線基地局。
  8. 前記更新手段は、前記無線基地局が備えるアンテナ数を信号対雑音比で除算した値をγとし、前記無線基地局が備えるアンテナ数Nt行の単位行列をINtとし、且つ前記複数の移動端末のチャネル行列をHとすると、B=(H +γINt−1という初期値を設定し、
    前記更新手段は、前記選択手段によって前記移動端末が新たに選択された場合、選択された移動端末のチャネル行列をH(k)とし、且つV=Bn+1H(k)とすると、更新後の逆行列Bを数式3に基づいて求めることを特徴とする請求項1に記載の無線基地局。
    Figure 2011160269
  9. 前記選択手段は、前記他の移動端末の夫々を個別に除外することで得られる前記逆行列の平均二乗誤差が最小となる、前記他の移動端末の夫々を個別に除外することで得られる信号対雑音比の和若しくは積が最大となる、前記他の移動端末の夫々を個別に除外することで得られる前記通信容量の全体容量が最小となる移動端末を選択することを特徴とする請求項8に記載の無線基地局。
  10. 前記選択手段は、(i)前記逆行列に基づいて前記移動端末を選択する前に、選択に対する優先度が相対的に高く設定された移動端末及び通信の要求回数が所定値以上の移動端末を優先的に選択し、(ii)優先的に選択された前記移動端末を除く他の移動端末から、前記逆行列によって規定される前記パラメータが前記所定の基準を満たす新たな前記移動端末を選択することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の無線基地局。
  11. 複数の移動端末との間で多重入力多重出力通信を行う無線基地局における移動端末の選択方法であって、
    前記複数の移動端末から、前記複数の移動端末と前記無線基地局との間の通信容量を算出するために用いられる所定の行列の逆行列によって規定されるパラメータが所定の基準を満たす移動端末を選択する選択工程と、
    前記選択手段によって前記移動端末が選択される都度、前記選択された移動端末に基づいて前記逆行列を更新する更新工程と
    を備え、
    前記選択工程は、前記更新工程によって前記逆行列が更新される都度、前記複数の移動端末のうち前記選択手段により選択された前記移動端末を除く他の移動端末から、更新された前記逆行列によって規定される前記パラメータが前記所定の基準を満たす新たな前記移動端末を選択することを特徴とする移動端末の選択方法。
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