JP2011160051A - レベルシフタ回路及び半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源電圧の低電圧化に対応可能とし高速化を実現するレベルシフタ回路の提供。
【解決手段】第1の電源と基準電源に対応した振幅の入力信号に応答してオン・オフが制御される第1のトランジスタと、入力信号の相補信号に応答してオン・オフが制御される第2のトランジスタと、縦積み接続された第3、第4、第5、第6のトランジスタと、を備え、第1及び第2のトランジスタは第1導電型で、第3乃至第6のトランジスタは第2導電型で、第1、第3、第5のトランジスタは、基準電源と、第1の電源電圧と異なる電圧の第2の電源との間に接続され、第2、第4、第6のトランジスタは、基準電源と、第2の電源との間に接続され、第1のノードは、第4トランジスタの入力端子と第5のトランジスタの入力端子に共通に接続され、第2のノードは、第3トランジスタの入力端子と第6のトランジスタの入力端子に共通に接続する。
【選択図】図1

Description

本発明はレベルシフタ回路及び半導体装置に関する。
図16は、一般的なレベルシフタ回路(「レベルシフト回路」とも呼ばれる)の構成を示す図である。なお、図16の回路構成の詳細は例えば特許文献1の図1等が参照される。図16を参照すると、このレベルシフタ回路は、電源電圧VDDで動作するトランジスタMN1、MP1と、電源電圧VDD33で動作するトランジスタMN2、MN3、MP2、MP3を備えている。特に制限されないが、電源VDD33は半導体装置のIOセル電源であり、例えば+3.3V電源である。電源VDDは半導体装置の内部電源電圧であり、例えば1.5Vである。図16のレベルシフタ回路の低電位側電源は、VDDとVDD33側で共通の電源VSS(0.0V、通常グランド)である。図16のレベルシフタ回路の低電位側電源は、VDD側とVDD33側で共通の電源VSS(0.0V)であり、レベルシフタ回路の入力信号と、レベルシフトされた出力信号のLow側の基準電位を与える。なお、電源VDD33は一例であり、VDDよりも高い電源電圧の電源であればよく、特許文献1のように、VDD2であってもよいことは勿論である。
より詳細には、図16のレベルシフタ回路は、ソースが電源VDD33に接続されたpMOSトランジスタMP2、MP3と、ソースが電源VSSに接続され、ドレインがpMOSトランジスタMP2のドレインに接続され、ゲートがノードQ1(入力端子Aに入力される信号の反転信号が出力される)に接続されたnMOSトランジスタMN2と、ソースが電源VSSに接続され、ドレインがpMOSトランジスタMP3のドレインに接続され、ゲートが入力端子Aに接続されたnMOSトランジスタMN3と、を備えており、nMOSトランジスタMN2のドレインはpMOSトランジスタMP3のゲートに接続され、nMOSトランジスタMN3のドレインはpMOSトランジスタMP2のゲートに接続されている。なお、nMOSトランジスタMN2、MN3のドレインとpMOSトランジスタMP2、MP3のゲートとの交差接続を、襷掛け接続ともいう。
nMOSトランジスタMN3、MN2には、互いに相補の入力信号(振幅:VDD−VSS)が入力される。すなわち、端子(ノード)Aの入力信号(振幅:VDD−VSS)と、端子Aの信号を反転した信号(ノードQ1からの信号)がnMOSトランジスタMN3、MN2のゲートにそれぞれ入力される。端子Aの入力信号の反転信号は、電源VDDとVSS間に接続されたCMOSインバータで生成される。CMOSインバータは、ソースが電源VDDに接続されたpMOSトランジスタMP1と、ソースが電源VSSに接続され、ドレインがpMOSトランジスタMP1のドレインに接続され、ゲートがPMOSトランジスタMP1のゲートとともに端子Aに接続されたnMOSトランジスタMN1と、を備え、pMOSトランジスタMP1とnMOSトランジスタMN1のドレインの接続ノードであるノードQ1がnMOSトランジスタMN2のゲートに接続されている。
なお、図16のレベルシフタ回路は、端子Aの入力信号(振幅:VDD−VSS)の論理を反転し高電位側をVDD3とした信号(振幅:VDD33−VSS)をノード(端子)YBに出力する反転型レベルシフタ回路であり、入力信号の論理と同一論理の信号(振幅:VDD33−VSS)を出力する場合、電源VDD33を電源とするインバータ(不図示)がノード(端子)YBに接続される。
端子Aに入力される信号が論理レベルLow(VSS)からHigh(VDD)に遷移する場合、nMOSトランジスタMN3はオフ(非導通)状態からターンオン(導通:conduct)し、nMOSトランジスタMN3のドレインが接続されたノードYBは、電源電位VDD33から電源電位VSSに変化する。pMOSトランジスタMP2のゲート(ノードYBに接続される)の電位は下がり、pMOSトランジスタMP2がオンし、pMOSトランジスタMP2のドレインノードであるノードQ2の電位は、電源電位VSSから電源電位VDD33側に上昇する。この結果、ゲートがノードQ2に接続されたpMOSトランジスタMP3はオン状態からターンオフする。また、端子AがHighになると、nMOSトランジスタMN1がオンし、nMOSトランジスタMN1のドレインノードであるノードQ1がLow(電源電位VSS)となるため、nMOSトランジスタMN2はオフする。このため、電源VDD−VSS間の電流(電源電流)は流れない。このように、端子Aの入力信号がHigh(VDD)のとき、nMOSトランジスタMN1、MN3はオンし、pMOSトランジスタMP1がオフし、nMOSトランジスタMN2がオフとなり、ノードYBはLowとなり、pMOSトランジスタMP2はオンし、ノードQ2の電位はVDD33となり、pMOSトランジスタMP3はオフする。
端子Aの入力信号が論理レベルHighからLowに遷移する場合、ノードQ1がLowからHighとなり、nMOSトランジスタMN2はオフ状態からターンオンし、nMOSトランジスタMN2のドレインノードQ2は電源電位VDD33から電源電位VSSに変化する。pMOSトランジスタMP3のゲート(ノードQ2に接続される)の電位は下がり、pMOSトランジスタMP3がオンし、pMOSトランジスタMP3のドレインノードであるノードYBの電位は、電源電位VDD33側に上昇する。この結果、ゲートがノードYBに接続されたpMOSトランジスタMP2はオン状態からターンオフする。また、端子AがLowになると、nMOSトランジスタMN3はオフする。このため、電源VDD−VSS間の電源電流は流れない。このように、端子Aの入力信号がLowのとき、nMOSトランジスタMN1、MN3はオフし、pMOSトランジスタMP1、nMOSトランジスタMN2がオンし、ノードQ2がLowとなり、pMOSトランジスタMP3がオンし、ノードYBは電源電圧VDD33に上昇し、ノードYBの電圧をゲートに受けるpMOSトランジスタMP2がオフする。
ところで、図16のレベルシフタ回路は、以下に説明するように、低電圧動作に不向きである。すなわち、nMOSトランジスタMN2、MN3のゲート電位に入力される信号の最大振幅(High電位)が電源電圧VDDであるため、半導体装置の内部電源電圧の低電圧化により、例えば電源電圧VDDがnMOSトランジスタMN2、MN3の閾値電圧Vtn以下に下がると(すなわち、VDD≦Vtn)、nMOSトランジスタMN2、MN3はターンオンできなくなる。
また、VDD>Vtnであり、端子Aの信号の値に応じて、nMOSトランジスタMN2、MN3のオン・オフが行われる場合であっても、以下のような問題がある。
すなわち、端子Aが論理レベルHigh(VDD)とされ(ノードQ1はLow)、nMOSトランジスタMN2がオフ状態のとき、pMOSトランジスタMP2はオンしている。この状態から、端子AがHigh(VDD)からLow(VSS)となり、nMOSトランジスタMN2をオフ状態からターンオンさせるには、nMOSトランジスタMN2は、pMOSトランジスタMP2に流れるオン電流の電流値を上回るオン電流の電流駆動能力を具備する必要がある。この点について以下に説明する。
よく知られているように、pMOSトランジスタのオン電流Idp、nMOSトランジスタのオン電流Idnは次式(1)、(2)で与えられる。
Figure 2011160051
・・・(1)
ただし、
Vgsはゲート・ソース間電圧(gain−to−source voltage)、
Vtpは閾値電圧(thereshold voltage)、
Vdsはドレイン・ソース間電圧(drain−to−source voltage)である。
βpは利得係数であり、
Figure 2011160051
ただし、μpはキャリア(正孔)移動度、Coxは単位面積あたりのゲート絶縁膜の容量、Wはゲート幅、Lはゲート長である。
Figure 2011160051
・・・(2)
ただし、
Vgsはゲート・ソース間電圧、
Vtnは閾値電圧、
Vdsはドレイン・ソース間電圧である。
βnは利得係数であり、
Figure 2011160051
ただし、μnはキャリア(電子)移動度、Coxは単位面積あたりのゲート絶縁膜の容量、Wはゲート幅、Lはゲート長である。
低電圧化により電源電圧VDDが低く設定される場合、ノードQ1からnMOSトランジスタMN2のゲートに印加されるHighレベル(VDD)の電位は低くなる。nMOSトランジスタMN2のゲート・ソース間電圧Vgsが低下すると、nMOSトランジスタMN2がオン時に流れるドレイン電流(オン電流)Idnが下る。
端子AがHigh(VDD)のとき、nMOSトランジスタMN2はオフ、pMOSトランジスタMP2はオンであることから、ノードQ2は電源電位VDD3とされ、端子AのHigh(VDD)からLow(VSS)への変化時、電源電位VDD3のノードQ2の電荷を電源VSS側に引き抜く放電電流(MOSトランジスタMN2のドレイン電流Idn)が、pMOSトランジスタMP2のドレイン電流Idpによる電源VDD3側からのノードQ2の充電電流を下回ると、ノードQ2の電位は論理レベルのHighに保たれ、Lowに反転できなくなる。そして、端子AがLowであり、且つ、ノードQ2が電源電圧VDD33からpMOSトランジスタMP3の閾値電圧よりも下らない場合、nMOSトランジスタMN3とpMOSトランジスタMP3とがともにオフ状態となり、ノードYBは、フローティング状態(高インピーダンス状態:High−Z)となる。
この問題を避けるには、nMOSトランジスタMN2のサイズを大きくして電流駆動能力を高める必要がある(例えば、nMOSトランジスタMN2のゲート幅Wを大きくして式(2)の利得係数βnを大とする)。
電源VDDの低電圧化により、ノードQ1がHigh(端子AがLow)のとき、ノードQ1の電位をゲートに入力するnMOSトランジスタMN2のゲート・ソース間電圧Vgsが低下した場合でも、nMOSトランジスタMN2の電流駆動能力を高めることで、nMOSトランジスタMN2のドレイン電流Idnが、Idn>Idp(pMOSトランジスタMP2のドレイン電流)の関係を満たしていれば、Idnによって、ノードQ2から電源VSS側に引き抜かれる電荷量の方がIdpによって電源VDD33からノードQ2に供給される電荷量よりも多くなり、ノードQ2の電位はHighからLowに反転する。ノードQ2のLowへの反転に応答して、pMOSトランジスタMP3はオンする。このとき、端子AがLowであるため、nMOSトランジスタMN3はオフ状態に設定されており、ノードYBは電源電位VDD33となる。このとき、ノードYBの電圧VDD33をゲートに受けるpMOSトランジスタMP2はオフし、ノードQ2は、nMOSトランジスタMN2のドレイン電流Idnによって放電され、この結果、ノードQ2はLow(電圧VSS)となる。
しかしながら、nMOSトランジスタMN2のサイズの増大は、回路規模の増大を招く。
電源VDDの低電圧化に伴い顕在化したnMOSトランジスタMN2に関する上記問題と同じ問題が、nMOSトランジスタMN3についても生じ、この結果、nMOSトランジスタMN3のサイズが増大する。
図17(A)、図17(B)は、それぞれ特許文献1に開示されたレベルシフタ回路の構成を示す図である(図17(A)、図17(B)は特許文献1の図4、図2からそのまま引用)。特許文献1のレベルシフタ回路は、Highレベルが第1電圧VDD1である論理信号に応答して活性化されるnMOSトランジスタ8と、前記論理信号と逆の論理である逆論理信号(インバータ4の出力)に応答して活性化されるnMOSトランジスタ9と、第1ノード18を介してnMOSトランジスタ8のドレインに接続されるpMOSトランジスタ6と、第2ノード19を介してnMOSトランジスタ9のドレインに接続されるpMOSトランジスタ7と、第1ノード18と第2ノード19との間に接続され抵抗性素子として機能するpMOSトランジスタ10(ゲート電位は電源電位VSSに固定)を具備し、nMOSトランジスタ8は、前記第1電圧と異なる第2電圧を供給する電源線VDD2と接地線VSSとの間に接続され、nMOSトランジスタ9は、電源線VDD2と前記接地線VSSとの間に接続され、pMOSトランジスタ6のゲートは、第2ノード19を介してnMOSトランジスタ9のドレインに接続され、pMOSトランジスタ7のゲートは、第1ノード18を介してpMOSトランジスタ8のドレインに接続される。第1、第2のノード18、19間に、抵抗性素子としてオン状態のpMOSトランジスタ10が接続されており、pMOSトランジスタ10を介して、第1、第2ノード18、19は中間電位となる。
図17(A)において、端子11がHighのときnMOSトランジスタ9がオンし、nMOSトランジスタ8がオフのとき、pMOSトランジスタ6はオンする。nMOSトランジスタ9のドレイン・ソース間電圧をVdsnとし、pMOSトランジスタ6のゲート・ソース間電圧Vgsp(=[pMOSトランジスタ6のゲート電圧]−[ソース電圧(=VDD2)])であり、Vgsp<0)は、
|Vgsp|=VDD2−Vdsn
となる。
すなわち、pMOSトランジスタ6のゲート・ソース間電圧Vgspは電源電圧VDD2よりも小となり、pMOSトランジスタ6のオン電流は小さくなる。ここで、図17(A)のVDD2=VDD33(図16)とすると、図16のレベルシフタ回路を構成しているpMOSトランジスタMP2のゲート・ソース間電圧(|Vgsp|=VDD33)と較べてpMOSトランジスタ6のオン電流は小さくなる。このため、図17(A)において、nMOSトランジスタ8がオフで、pMOSトランジスタ6がオンとされ、第1ノード18がVDD2−Vdsnの状態から、nMOSトランジスタ8がオンとなり、第1ノード18の電位をVSSに反転させるために必要なnMOSトランジスタ8の電流駆動能力を下げることが可能となる。この結果、電源電圧VDD1を、より低電圧化させることが可能となる。
しかしながら、図17(A)の構成においては、電源VDD2とVSS間に定常電流が流れるため、低消費電力化という観点では不向きである。すなわち、nMOSトランジスタ8がオフのとき、nMOSトランジスタ9がオンし、第2ノード19がLowとなってpMOSトランジスタ6がオンとなり、電源VDD2→pMOSトランジスタ6→pMOSトランジスタ10→nMOSトランジスタ9→電源VSSのパスで電源電流が流れる。一方、nMOSトランジスタ9がオフのとき、nMOSトランジスタ8がオンし、第1ノード18がLowとなってpMOSトランジスタ7がオンとなり、電源VDD2→pMOSトランジスタ7→pMOSトランジスタ10→nMOSトランジスタ8→電源VSSのパスで電源電流が流れる。
図17(B)の構成の場合、PD(PowerDown)信号を論理回路24、25に入力することで、nMOSトランジスタ8、9をオフさせ、定常電流を停止させる構成とされているが、高速動作には適さない。なお、図17(B)において、回路26は、nMOSトランジスタ8、9がオフし、入力電位が中間電位になったときに、動作を固定させる。
図18は、特許文献2の図1に開示されたレベルシフタ回路の構成を示す図である(特許文献2の図1をそのまま引用)。図18において、相補信号入力用の2個のN型トランジスタN1、N2は、低い閾値電圧を有する低電圧側の素子で構成され、低電圧源VDDを電圧源とする相補信号IN、XINが一層に低く設定される場合であっても、N型トランジスタN1、N2は確実に動作してレベルシフト動作は、所期通り行われる。
特開2006−295322号公報 特開2006−140884号公報
本発明による関連技術の分析を以下にまとめる。
図16の構成は、内部電源電圧VDDのさらなる低電圧化には不向きである。そして、VDDの低電圧化に対応させるためには、nMOSトランジスタMN2、MN3の電流駆動能力を大きくすることが必要とされ、回路規模の増大を招く。例えばnMOSトランジスタMN2、MN3を含むIOセルを多数備えた半導体装置において回路規模、消費電力の著しい増大を招く。
また、図17(A)の構成は、定常電流が流れる点で低消費電力に不向きである。また図17(B)の構成は、パワーダウン信号(PD信号)を配設するためのレイアウト、及び遅延特性等に問題が残る。
図18の構成の場合、補信号入力用のN型トランジスタN1、N2のドレインに印加される電圧値は、保護回路A(N型トランジスタN5、N6)により、低電圧源VDDの電圧以下(N型トランジスタN1、N2の耐圧以下)に制限される。耐圧を満たすために挿入されている保護回路AのN型トランジスタN5、N6は、N型トランジスタN1、N2よりも閾値電圧が高い。N型トランジスタN5、N6は、N型トランジスタN1、N2ほど低電圧化ができないため、別途電源が必要となる可能性がある。また出力がラッチ構成であることから、遅延増となる。
本発明は、上記問題点の少なくとも1つを解決するため、概略以下のように構成される。本発明によれば、第1の電源と基準電源に対応した振幅の入力信号に応答してオン・オフが制御される第1のトランジスタと、
前記入力信号の相補信号に応答してオン・オフが制御される第2のトランジスタと、
前記第1のトランジスタに第1のノードで縦積み接続された第3のトランジスタと、
前記第2のトランジスタに第2のノードで縦積み接続された第4のトランジスタと、
前記第3のトランジスタに第3のノードで縦積み接続された第5のトランジスタと、
前記第4のトランジスタに第4のノードで縦積み接続された第6のトランジスタと、
を備え、
前記第1及び第2のトランジスタは第1導電型であり、
前記第3乃至第6のトランジスタは第2導電型であり、
前記第1、第3、第5のトランジスタは、前記基準電源と、前記第1の電源電圧と異なる電圧の第2の電源間に接続され、
前記第2、第4、第6のトランジスタは、前記基準電源と、前記第2の電源間に接続され、
前記第1のノードは、前記第4トランジスタの入力端子と前記第5のトランジスタの入力端子に共通に接続され、
前記第2のノードは、前記第3トランジスタの入力端子と前記第6のトランジスタの入力端子に共通に接続される、レベルシフタ回路が提供される。
本発明によれば、回路面積の増大を抑制しながら、第1の電源の低電圧化に対応可能とし、高速化を可能としている。
本発明の第1の実施例の構成を示す図である。 (A)、(B)は本発明の第1の実施例の動作を説明する図である。 (A)、(B)は本発明の第1の実施例のシミュレーション結果を示す図である。 本発明の第2の実施例の構成を示す図である。 本発明の第2の実施例の動作を説明する図である。 本発明の第2の実施例の動作を説明する図である。 本発明の第2の実施例のシミュレーション結果を示す図である。 本発明の第3の実施例の構成を示す図である。 本発明の第3の実施例の動作を説明する図である。 本発明の第3の実施例の動作を説明する図である。 本発明の第4の実施例の構成を示す図である。 本発明の第4の実施例の動作を説明する図である。 本発明の第4の実施例の動作を説明する図である。 本発明の第5の実施例の構成を示す図である。 (A)、(B)は本発明の第5の実施例の動作を説明する図である。 典型的なレベルシフタ回路の構成を示す図である。 (A)、(B)は特許文献1のレベルシフタ回路の構成を示す図である。 特許文献2のレベルシフタ回路の構成を示す図である。
本発明の実施形態について説明する。本発明に係るレベルシフタ回路は、図1を参照すると、第1の電源(VDD)と基準電源(VSS、例えばグランド電位)に対応した振幅の入力信号に応答してオン・オフが制御される第1のトランジスタ(MN2)と、
前記入力信号の相補信号に応答してオン・オフが制御される第2のトランジスタ(MN3)と、前記第1のトランジスタ(MN2)に第1のノード(Q2)で縦積み接続された第3のトランジスタ(MP2)と、
前記第2のトランジスタ(MN3)に第2のノード(YB)で縦積み接続された第4のトランジスタ(MP3)と、
前記第3のトランジスタ(MP2)に第3のノード(Q3)で縦積み接続された第5のトランジスタ(MP4)と、
前記第4のトランジスタ(MP3)に第4のノード(Q4)で縦積み接続された第6のトランジスタ(MP5)と、
を備えている。前記第1及び第2のトランジスタ(MN2、MN3)は第1導電型(例えばN型)であり、前記第3乃至第6のトランジスタ(MP2、MP3、MP4、MP5)は第2導電型(例えばP型)である。前記第1、第3、第5のトランジスタ(MN2、MP2、MP4)は、前記基準電源(VSS)と、前記第1の電源電圧(VDD)と異なる電圧の第2の電源(VDD33)との間に接続されている。前記第2、第4、第6のトランジスタ(MN3、MP3、MP5)は、前記基準電源(VSS)と、前記第2の電源(VDD33)間に接続されている。前記第1のノード(Q2)は、前記第4トランジスタ(MP3)の入力端子(ゲート端子)と前記第5のトランジスタ(MP4)の入力端子(ゲート端子)に共通に接続されている。前記第2のノード(YB)は、前記第3トランジスタ(MP2)の入力端子(ゲート端子)と前記第6のトランジスタ(MP5)の入力端子(ゲート端子)に共通に接続されている。
本発明においては、図4に示すように、一端が前記第2の電源(VDD33)に接続された第1の抵抗(R1)と、
前記第1の抵抗(R1)の他端と前記基準電源(VSS)間に接続され、前記第2のトランジスタ(MN3)に入力される前記相補信号に応答して、前記第2のトランジスタ(MN3)と共通に、オン・オフが制御される第7のトランジスタ(MN4)と、
前記第2の電源(VDD33)と前記第3のノード(Q3)間に接続され、前記第1の抵抗(R1)の他端と前記第7のトランジスタ(MN4)との接続ノード(P2)の電位に応答してオン・オフが制御される第8のトランジスタ(MP6)と、
一端が前記第2の電源に接続された第2の抵抗(R2)と、前記第2の抵抗(R2)の他端と前記基準電源(VSS)の間に接続され、前記第1のトランジスタ(MN2)に入力される前記入力信号に応答して、前記第1のトランジスタ(MN2)と共通にオン・オフが制御される第9のトランジスタ(MN5)と、
前記第2の電源(VDD33)と前記第4のノード(Q4)間に接続され、前記第2の抵抗(R2)の他端と前記第9のトランジスタ(MN5)との接続ノード(P1)の電位に応答してオン・オフが制御される第10のトランジスタ(MP7)と、
を備えている。前記第7及び第9のトランジスタ(MN4、MN5)は第1導電型(N型)であり、前記第8及び第10のトランジスタ(MP6、MP7)は第2導電型(P型)である。
あるいは、本発明においては、図8に示すように、一端が前記第2の電源(VDD33)に共通に接続された第1及び第2の抵抗(R1、R2)を備え、
前記第1の抵抗(R1)の他端に一端が接続された第1のトランスファゲート(TG1)と、
前記第1のトランスファゲート(TG1)の他端と前記基準電源(VSS)間に接続され、前記第2のトランジスタ(MN3)に入力される前記相補信号に応答して、前記第2のトランジスタ(MN3)と共通にオン・オフが制御される第7のトランジスタ(MN4)と、
前記第2の電源(VDD33)と前記第3のノード(Q3)との間に接続され、前記第1のトランスファゲート(TG1)の他端と前記第7のトランジスタ(MN4)との接続ノードである第5のノード(P2)の電位に応答して、オン・オフが制御される第8のトランジスタ(MP6)と、
前記第2の抵抗(R2)の他端と一端が接続された第2のトランスファゲート(TG2)と、
前記第2のトランスファゲート(TG2)の他端と前記基準電源(VSS)間に接続され、前記第1のトランジスタ(MN2)に入力される前記入力信号に応答して、前記第1のトランジスタと共通にオン・オフが制御される第9のトランジスタ(MN5)と、
前記第2の電源(VDD33)と前記第4のノード(Q4)との間に接続され、前記第2のトランスファゲート(TG2)の他端と前記第9のトランジスタ(MN5)との接続ノードである第6のノード(P1)の電位に応答して、オン・オフが制御される第10のトランジスタ(MP7)と、を備えている。前記第7及び第9のトランジスタ(MN4、MN5)は第1導電型(N型)であり、前記第8及び第10のトランジスタ(MP6、MP7)は第2導電型(P型)である。前記第1のトランスファゲート(TG1)は前記第6のノード(P1)の電位に基づきオン・オフが制御され、前記第2のトランスファゲート(TG2)は前記第5のノード(P2)の電位に基づきオン・オフが制御される。
あるいは、本発明においては、図11に示すように、前記基準電源(VSS)と前記第2の電源(VDD33)間に、前記第2のトランジスタ(MN3)に入力される前記相補信号に応答して、前記第2のトランジスタ(MN3)と共通にオン・オフが制御される第7のトランジスタ(MN4)と、
前記第7のトランジスタ(MN2)に第5のノード(P2)で縦積み接続された第8、第9のトランジスタ(MP9)と、
前記第8のトランジスタ(MP9)に縦積み接続された第9のトランジスタ(MP8)と、を備えている。さらに、
前記第2の電源(VDD33)と前記第3のノード(Q3)間に接続され、前記第5のノード(P2)の電位に応答してオン・オフが制御される第10のトランジスタ(MP6)を備えている。さらに、
前記基準電源(VSS)と前記第2の電源(VDD33)間に、
前記第1のトランジスタ(MN2)に入力される前記入力信号に応答して、前記第1のトランジスタ(MN2)と共通にオン・オフが制御される第11のトランジスタ(MN5)と、
前記第11のトランジスタ(MN5)に第6のノード(P1)で縦積み接続された第12、第13のトランジスタ(MP11、MP10)と、
前記第12のトランジスタ(MP11)に縦積み接続された第13のトランジスタ(MPMP10)と、を備えている。
さらに、前記第2の電源(VDD33)と前記第4のノード(Q4)間に接続され、前記第6のノード(P1)の電位に応答してオン・オフが制御される第14のトランジスタ(MP7)を備えている。前記第9及び第12のトランジスタ(MP8、MP11)は、前記第5のノード(P2)の電圧に基づきオン・オフが制御される。前記第8及び第13のトランジスタ(MP9、MP10)は、前記第6のノード(P1)の電圧に基づき共通にオン・オフが制御される。前記第7及び第11のトランジスタ(MN4、MN5)は第1導電型(N型)とされ、前記第8、9、10、12、13、14のトランジスタ(MP9、MP8、MP6、MP11、MP10、MP7)は第2導電型(P型)とされる。
あるいは、本発明においては、図14に示すように、前記第3、第4のノード(Q3、Q4)間に接続された抵抗性素子(MP15)を備えている。
あるいは、本発明においては、前記第1又は第2のノードに入力が接続され、前記第2の電源で駆動され、前記基準電源と前記第2の電源電圧に対応した振幅の出力信号を出力する論理回路を備えた構成としてもよい。以下、いくつかの実施例に即して詳細に説明する。
<実施例1>
図1は、本発明の第1の実施例の構成を示す図である。本実施例においては、図16に示した、pMOSトランジスタMP2、MP3(nMOSトランジスタMN2、MN3にそれぞれ縦積みされ、ゲートがnMOSトランジスタMN2、MN3のドレインに交差接続されている)に対して、ノードQ3、Q4においてそれぞれpMOSトランジスタMP4、MP5を縦積みし、pMOSトランジスタMP4、MP5のゲートを、pMOSトランジスタMP2、MP3のドレインにそれぞれ接続している。図1において、電源VDD33は半導体装置のIOセル電源であり、例えば+3.3V電源である。電源VDDは半導体装置の内部電源電圧であり、例えば1.5Vである。図1のレベルシフタ回路の低電位側電源は、VDD側とVDD33側で共通の電源VSS(0.0V)であり、レベルシフタ回路の入力信号と、レベルシフトされた出力信号のLow側の基準電位を与える。なお、以下の実施例の電源VDD33は一例であり、特許文献1のように、VDD2であってもよく、VDDよりも高い電源電圧の電源であればよい。
より詳細には、図1を参照すると、ソースが電源VDD33に共通に接続されたpMOSトランジスタMP4、MP5と、ソースがpMOSトランジスタMP4、MP5のドレインにそれぞれ接続されたpMOSトランジスタMP2、MP3と、ソースが電源VSSに接続され、ドレインがpMOSトランジスタMP2のドレインに接続され、ゲートがノードQ1に接続されたnMOSトランジスタMN2と、ソースが電源VSSに接続され、ドレインがpMOSトランジスタMP3のドレインに接続され、ゲートが端子Aに接続されたnMOSトランジスタMN3と、を備えている。
nMOSトランジスタMN2のドレインノード(ノードQ2)は、pMOSトランジスタMP3のゲートに交差接続されるとともに、nMOSトランジスタMN2の上に2段縦積みされたpMOSトランジスタMP2、MP4のうち電源VDD33側のpMOSトランジスタMP4のゲートに接続される。
nMOSトランジスタMN3のドレインノード(ノードYB)は、pMOSトランジスタMP2のゲートに交差接続されるとともに、nMOSトランジスタMN3の上に2段縦積みされたpMOSトランジスタMP3、MP5のうち電源VDD33側のpMOSトランジスタMP5のゲートに接続されている。
nMOSトランジスタMN3、MN2には、振幅VDD−VSSの互いに相補の入力信号が入力される。すなわち、端子Aの入力信号(振幅VDD−VSS)と、端子Aの信号を反転した信号(ノードQ1からの信号)がnMOSトランジスタMN3、MN2のゲートにそれぞれ入力される。端子Aの入力信号の反転信号は、電源VDDとVSS間に接続されたCMOSインバータで生成される。CMOSインバータは、ソースが電源VDDに接続されたpMOSトランジスタMP1と、ソースが電源VSSに接続され、ドレインがpMOSトランジスタMP1のドレインに接続され、ゲートがPMOSトランジスタMP1のゲートともに端子Aに接続されたnMOSトランジスタMN1と、を備え、pMOSトランジスタMP1とnMOSトランジスタMN1のドレインの接続ノードであるノードQがnMOSトランジスタMN2のゲートに接続されている。
なお、nMOSトランジスタMN3のドレインとpMOSトランジスタMP3のドレインの接続ノードYBに入力が接続されたインバータ(図2のINV参照)を備えてもよい。図1において、ノードYBの出力信号は端子Aの信号の相補信号(逆相信号)であるが、インバータを接続することで、インバータの出力は端子Aと同相となる。また後述するように、ノードYBの出力信号の最高電位はVDD33−|Vtp|(VtpはpMOSトランジスタMP5の閾値電圧)であるが、電源VDD33で駆動されるインバータを出力に備えることで、High電位は電源VDD33となる。また、端子Aの信号と同相の信号電圧が得られるノードQ2からHigh電位が電源VDD33の出力を得る場合、例えばインバータ2段等のゲート回路がノードQ2に接続される。
図2は、本発明の一実施例の動作を説明する図である。図2(A)、(B)は、端子Aの論理レベルがLow(VSS)、High(VDD)の場合の図1の回路の動作を説明する図である。図2において、トランジスタを囲んだ丸は当該トランジスタがオン、三角はほぼオフ、×は完全オフ状態を表している。図2(A)において、ノードYBに接続される太線の配線は、等電位(=VDD33−|Vtp5|)を表している。また、図2(B)において、ノードQ2に接続される太線の配線は、等電位(=VDD33−|Vtp4|)を表している。ただし、Vtp5、Vtp4はpMOSトランジスタMP5、MP4の閾値電圧である。
図2(A)、(B)では、図1の構成に対して、ノードYBに入力が接続され、出力端子Yに出力が接続されたインバータINVをさらに備えている。端子AがLow(VSS)のとき、ノードYBはHigh(=VDD33−|Vtp5|、ただし、Vtp5はpMOSトランジスタMP5の閾値電圧であり、Vtp5<0)、端子YはLow(VSS)、端子AがHigh(VDD)のとき、ノードYBはLow(VSS)、端子YはHigh(VDD33)となる。
端子AがHigh(VDD)のときは、図2(B)に示すように、nMOSトランジスタMN3がオンし、nMOSトランジスタMN2はオフし、nMOSトランジスタMN3のドレインノードであるノードYBはLowとなり、端子YはHigh(VDD33)となる。ノードYBのLowをゲートに受けるpMOSトランジスタMP2がオンする。pMOSトランジスタMP2がオンのとき、その上段に縦積みされたpMOSトランジスタMP4のゲートとドレインが短絡する。
pMOSトランジスタMP4のゲート・ソース間電圧Vgspが、|Vgsp|>=|Vtp4|(但し、Vtp4はpMOSトランジスタMP4の閾値電圧(オンするときのゲート・ソース間電圧)であり、Vtp4<0)のとき、pMOSトランジスタMP4はオンし、|Vgsp|<|Vtp4|のとき、pMOSトランジスタMP4はオフする。ノードQ3の電位がVDD33−|Vtp4|以下のとき、pMOSトランジスタMP4のゲート・ソース間電圧Vgspは|Vgsp|≧|Vtp4|となり、pMOSトランジスタMP4はオンする。したがって、pMOSトランジスタMP2がオンの場合のノードQ3及びノードQ2の最高電位は、pMOSトランジスタMP4のゲート・ソース間電圧Vgsp=Vtp4のときの、VDD33−|Vtp4|で与えられる。
一方、端子AがLow(VSS)のときは、図2(A)に示すように、nMOSトランジスタMN1がオフし、pMOSトランジスタMP1はオンし、ノードQ1はHigh(VDD)となる。ノードQ1のHighに応答してnMOSトランジスタMN2がオンし、nMOSトランジスタMN2のドレインノードであるノードQ2はLow(VSS)に変化し、該ノードQ2にゲートが接続されたpMOSトランジスタMP3、MP4がオンする。pMOSトランジスタMP3がオンのとき、その上に縦積みされたpMOSトランジスタMP5のゲートとドレインとが短絡(等電位)する。ノードQ4の電位がVDD33−|Vtp5|以下のとき(但し、Vtp5はpMOSトランジスタMP5の閾値電圧であり、負値とする)、pMOSトランジスタMP5のゲート・ソース間電圧Vgspは、|Vgsp|>=|Vtp5|となり、pMOSトランジスタMP5はオンする。したがって、pMOSトランジスタMP3がオンの場合のノードQ4及びノードYBの最高電位は、pMOSトランジスタMP5のゲート・ソース間電圧Vgsp=Vtp5のときの、VDD33−|Vtp5|となる。
図3は、図1の回路(本発明回路)と、比較例(図16の回路)のシミュレーション結果(SPICEによる回路シミュレーション)を示す図である。端子Aの入力信号のHigh(VDD)からLow(VSS)への立ち下り(図3(A))と、Low(VSS)からHigh(VDD)への立ち上がり(図3(B))に対する、比較例(図16)のノードQ2(中間Q2(比較例))と出力YB(比較例)、図1の本実施例のノードQ2(中間Q2(本発明回路))と出力YB(本発明回路)の電圧波形(過渡解析結果)が示されている。図3及び図1を参照して、図1の回路の端子Aの信号遷移時の過渡的な動作を説明する。
図3(A)を参照すると、端子AがHighからLowに遷移する際に、nMOSトランジスタMN2はオフ状態からターンオンし、nMOSトランジスタMN3はオン状態からターンオフし、ノードQ2の電圧(中間Q2(本発明回路))は、端子AがHighのときの電圧VDD33−|Vtp4|から下降を開始する。ノードQ2のLow側への遷移に応答して、pMOSトランジスタMP3、MP4がターンオンし、ノードYBの電位は、端子AがLowに変化するまでオン状態であったpMOSトランジスタMP5と、今回ターンオンするpMOSトランジスタMP3を介して電源電圧VDD33側への上昇を開始する。pMOSトランジスタMP3がオン状態のときノードYBの電位は、VDD33−|Vtp5|までしか上昇しない。pMOSトランジスタMP4はノードQ2のLowをゲートに受けてオンし、pMOSトランジスタMP2、MP5は、ノードYBの電位(=VDD33−|Vtp5|)をゲートに受けるため、ともにほぼオフ状態とされる。なお、図2のインバータINVは、ノードYBの電圧のVDD33側への上昇を受け、Lowを出力端子Yに出力する。
本実施例によれば、ノードYBは、比較例(図16の回路)よりも速く、Highレベルに立ち上がる。すなわち、比較例とほぼ同等のレイアウトサイズで、低電圧源側がより低い電圧でも、レベルシフト可能である。比較例(図16の回路)では、端子AがHighのとき、ノードQ2の電圧は電源電圧VDD33であり、オン状態のpMOSトランジスタMP2のゲート・ソース間電圧Vgspは|Vgsp|=VDD33である。このため、端子AがHighからLowへの遷移時に、nMOSトランジスタMN2がオンし、ノードQ2のHigh(VDD33)からLow(VSS)へのスイッチングは、時間を要する(図3(A)の中間Q2(比較例)参照)。そして、問題点として前述したように、ノードQ2のLowへのスイッチングを高速化するには、nMOSトランジスタMN2のドレイン電流を大とする必要がある。
これに対して、本実施例においては、端子AがHighのとき、オン状態のpMOSトランジスタMP2のゲート電圧は電源電圧VSSであり、pMOSトランジスタMP2のソース電圧はVDD33−|Vtp4|(Vtp4:MP4の閾値電圧)であり、ゲート・ソース間電圧Vgspは|Vgsp|=VDD33−|Vtp4|である。よって、pMOSトランジスタMP2のオン電流は、比較例(図16の回路)のpMOSトランジスタMP2のオン電流よりも小さい。また、pMOSトランジスタMP2のゲート電位がソース電位VDD33−|Vtp4|から|Vtp2|(Vtp2:pMOSトランジスタMP2の閾値電圧)下った電圧VDD33−|Vtp4|−|Vtp2|を超えた場合にpMOSトランジスタMP2はターンオフする。
これに対して、比較例(図16の回路)の場合、pMOSトランジスタMP2のゲート電位(ノードYB)が、そのソース電位VDD33から|Vtp2|下った電圧VDD33−|Vtp2|を超えた場合に、pMOSトランジスタMP2はターンオフする。
このため、本実施例によれば、ノードYBが、比較例(図16の回路)よりも低い電圧で、pMOSトランジスタMP2をターンオフさせることができ、端子AのHighからLowへの遷移時のnMOSトランジスタNM2のターンオン、pMOSトランジスタMP2のターンオフによる、ノードQ2のHighからLowへのスイッチング(反転)を高速化している。nMOSトランジスタNM2のサイズを大型化することなく、VDDの低電圧化に対応可能としている。
図3(B)を参照すると、端子AがLowからHighに遷移する際に、nMOSトランジスタMN3はオフ状態からターンオンし、ノードYBのVDD33−|Vtp5|(Vtp5:pMOSトランジスタMP5の閾値電圧)からLow(VSS)への変化に応答してpMOSトランジスタMP2、MP5がターンオンし、端子AがLowであったときにLow(VSS)であったノードQ2の電位は、端子AがHighに変化するまでオン状態であってpMOSトランジスタMP4と今回ターンオンするpMOSトランジスタMP2を介して、電源電位VDD33側に上昇する。pMOSトランジスタMP2がオン状態のとき、ノードQ2の電位はVDD33−|Vtp|(Vtp:pMOSトランジスタMP4の閾値電圧)までしか上昇しない(中間Q2(本発明回路)参照)。また、端子AがLowのときは、ノードYBはVDD33−|Vtp5|の電位であるため、端子AがLowからHighに変化するとき、nMOSトランジスタMN3がオンし、pMOSトランジスタMP2のゲート電位であるノードYBは、VDD33−|Vtp|から下降を開始する(出力YB(本発明回路)参照)。pMOSトランジスタMP5はノードYBのLowをゲートに受けてオンし、pMOSトランジスタMP3、MP4は、ノードQ2の電位をゲートに受けるため、ほぼオフ状態とされる。図2のインバータINVは、ノードYBのLowを受け、出力電圧VDD33を端子Yに出力する。
本実施例によれば、ノードQ2は、比較例(図16の回路)よりも速く、Highレベル(VDD33−Vtp4)に立ち上がる。すなわち、比較例とほぼ同等のレイアウトサイズで、低電圧源側がより低い電圧でも、レベルシフト可能である。
比較例(図16の回路)では、端子AがLowのときのノードYBのHigh電圧VOHはVDD33であるのに対して、図1の回路のノードYBのHigh電圧VOHはVDD33−|Vtp5|(Vtp5:MP5の閾値電圧)である。また、比較例(図16の回路)では、端子AがLowのとき、オン状態のpMOSトランジスタMP3のゲート・ソース間電圧Vgspは|Vgsp|=VDD33である。このため、オン状態のpMOSトランジスタMP3のpMOSトランジスタMP3のドレイン電流Idpの電流値は大きくなり、端子AのLowからHighへの遷移時に、nMOSトランジスタMN3がオンし、ノードYBのHigh(VDD33)からLow(VSS)へのスイッチングは時間を要する(図3(B)の出力YB(比較例)参照)。ノードYBのLowへのスイッチングを高速化するには、nMOSトランジスタMN3のドレイン電流Idnを大とする必要がある。
これに対して、本実施例においては、端子AがLowのときは、pMOSトランジスタMP3がオンし、ノードYBの電位はVDD33−|Vtp5|(Vtp5:MP5の閾値電圧)であり、端子AのLowからHighへの遷移時、ノードYBは、VDD33−|Vtp5|から下降する(出力TB(本発明回路))。端子AがLowのとき、ノードQ2はLowとなり、オン状態のpMOSトランジスタMP3のゲート電圧はVSSであり、またpMOSトランジスタMP3のソース電圧はVDD33−|Vtp5|であり、ゲート・ソース間電圧Vgspは|Vgsp|=VDD33−|Vtp5|である。pMOSトランジスタMP3のオン電流は、比較例(図16の回路)のpMOSトランジスタMP3のオン電流よりも小さい。また、pMOSトランジスタMP3のゲート電位(ノードQ2)が、そのソース電位VDD33−|Vtp5|から|Vtp3|(Vtp3:pMOSトランジスタMP3の閾値電圧)下った電圧VDD33−|Vtp5|−|Vtp3|を超えた場合に、pMOSトランジスタMP3はターンオフする。
比較例(図16の回路)の場合、pMOSトランジスタMP3のゲート電位(ノードQ2)が、そのソース電位VDD33から|Vtp3|下った電圧VDD33−|Vtp3|を超えた場合に、pMOSトランジスタMP3はターンオフする。このため、本実施例によれば、ノードQ2が、比較例(図16の回路)よりも低い電圧でpMOSトランジスタMP3をターンオフさせることができ、端子AのLowからHighへの遷移時のnMOSトランジスタNM3のターンオン、pMOSトランジスタMP3のターンオフによる、ノードYBのHighからLowへのスイッチングを高速化している。また、nMOSトランジスタNM3のサイズを大型化することなく、VDDの低電圧化に対応可能としている。なお、nMOSトランジスタMN2、MN3は同一構成とされ、pMOSトランジスタMP4、MP5は同一構成とされ、閾値電圧Vtp4=Vtp5とされる。
<実施例2>
次に本発明の第2の実施例を説明する。図1に示した前記実施例1の場合には、ノードQ2、ノードYBのHigh電位は電源電圧VDD33まで上がらない。そこで、本発明の第2の実施例では、ノードQ2、ノードYBのHigh電位は電源電圧VDD33まで引き上げる構成とし、電源ノイズ等に対するノイズ耐性を補強している。図4は、本発明の第2の実施例の構成を示す図である。
図4を参照すると、本実施例のレベルシフタ回路は、ソースが電源VSSに接続され、ゲートが端子Aに接続されたnMOSトランジスタMN4と、nMOSトランジスタMN4のドレインと電源VDD33間に接続された抵抗R1と、ソースが電源VDD33に接続され、ゲートがnMOSトランジスタMN4のドレインに接続されドレインがノードQ3に接続されたpMOSトランジスタMP6を備えた回路101と、
ソースが電源VSSに接続され、ゲートがノードQ1に接続されたnMOSトランジスタMN5と、nMOSトランジスタMN5のドレインと電源VDD33間に接続された抵抗R2と、ソースが電源VDD33に接続され、ゲートがnMOSトランジスタMN5のドレインに接続され、ドレインがノードQ4に接続されたpMOSトランジスタMP7を備えた回路102と、
が図1の回路構成に追加されている。なお、本実施例において、回路101、102が追加されている以外、図1に示した前記実施例1の構成と同一である。以下では、実施例1との相違点について説明し、実施例1と同一の部分は重複を回避するため適宜省略する。
図5、図6は、図4の回路において、端子AがHigh、Lowのときの回路動作を説明するための図である。図5、図6において、トランジスタを囲んだ丸は当該トランジスタがオン、三角はほぼオフ、×は完全オフ状態を表している。図5において、ノードQ2に接続される配線の太線は、等電位(=VDD33−|Vtp4|)を表している。また、図6において、ノードYBに接続される配線の太線は等電位(=VDD33−|Vtp5|)を表している。
図5を参照すると、端子AがHighのとき、回路101のnMOSトランジスタMN4がオンし、ノードP2がLowとなり、pMOSトランジスタMP6がオンし、ノードQ3を電源電圧VDD33まで持ち上げる。これに対して、前記実施例1の場合、ノードQ3の電位はVDD33−|Vtp4|(Vtp4:MP4の閾値電圧)である。なお、端子AがHighのとき、回路102のnMOSトランジスタMN5はオフであり、pMOSトランジスタMP7はオフ状態とされる。
図6を参照すると、端子AがLowのとき、回路102のnMOSトランジスタMN5がオンし、pMOSトランジスタMP7がオンし、ノードQ4を電源電圧VDD33まで持ち上げる。これに対して、前記実施例1の場合、ノードQ4の電位はVDD33−|Vtp5|(Vtp5:MP5の閾値電圧)である。なお、端子AがLowのとき、回路101のnMOSトランジスタMN4はオフであり、pMOSトランジスタMP6はオフ状態とされる。
図7は、図4の回路において、端子AがHighからLowに立ち下るときの動作の回路シミュレーション結果(過渡解析結果)を示す図であり、端子A、ノードQ2(中間Q2)、ノードQ3(中間Q3)、ノードQ4(中間Q4)、ノードP2(中間P2)、ノードYB(ノードYB)の電圧波形が示されている。
端子AがHighからLowに立ち下るとき、回路101のnMOSトランジスタMN4がオフし、nMOSトランジスタMN4がオフし、ノードP1は電源VSSから電源VDD33に上昇する。
pMOSトランジスタMP6がオン状態からターンオフする。端子AがHighであったときにオン状態であったpMOSトランジスタMP6を介して電源電圧VDD33とされていたノードQ3は、このたびのpMOSトランジスタMP6のオフにより、電源VDD33から切り離される。この時点では、ノードYBの電位はHighレベルまで上がらず、ノードYBにゲートが接続されたpMOSトランジスタMP2はオン状態であり、ノードQ3は電源電圧VDD33から、VDD33−|Vtp4|(Vtp4:pMOSトランジスタMP4の閾値電圧)に下る(図7の中間Q3(本発明回路)の矢印)。そして、端子AがLowとなると、ノードQ1がHigh(VDD)となり、nMOSトランジスタMN2がオンし、ノードQ2は、Low(VSS)に下る。
端子AがHighからLowへ遷移するとき、回路101のpMOSトランジスタMP6がオンからオフにスイッチングするため、ノードQ3の電位は、pMOSトランジスタMP6がオン時のVDD33から、VDD33−|Vtp4|(Vtp4:pMOSトランジスタMP4の閾値電圧)へと遷移する。そして、ノードQ3の電位が、VDD33−|Vtp4|にある状態で、端子AのLowに応答して、nMOSトランジスタMN2がオフからオンにスイッチングするため、nMOSトランジスタMN2は、前記実施例1と同じく、低電圧VDDで動作し、またノードQ2の反転を容易化している。
なお、ノードQ2は、端子AがHighであったとき、オン状態のpMOSトランジスタMP2によりノードQ3と導通しており、電源電位VDD33とされており、端子AがHighからLowに立ち下るとき、VDD33−|Vtp4|となり、pMOSトランジスタMP2がオフすると、オン状態のnMOSトランジスタMN2によりVSSに下る。そして、ノードQ2のLowレベルへの遷移に応答して、ノードQ2の電位をゲートに受けるpMOSトランジスタMP4、MP3がオンし、ノードQ3は、VDD33−|Vtp|から、再び、電源電圧VDD33へと上昇する。
また端子AがHighのとき、pMOSトランジスタMP5がオンし、ノードQ4は電源電位VDD33とされている。端子AがHighからLowに立ち下るとき、ノードQ1をゲートに受けるnMOSトランジスタMN5がオンし、ノードP1を電源電位VDD33からVSSに引き下げる。この結果、pMOSトランジスタMP7がオンし、ノードQ4を電源VDD33にまで引き上げる。端子AがLowのとき、ノードQ2はLowのため、pMOSトランジスタMP3がオンし、ノードYBはQ4と短絡し、ノード(出力)YBは、pMOSトランジスタMP7を介して、電源電位VDD33にまで引き上げられる(出力YB(本発明回路)参照)。
端子AがLowからHighに立ち上がるとき、回路102のnMOSトランジスタMN5がオフし、pMOSトランジスタMP7がオフし、このため、ノードQ4は電源VDD33から切り離され、VDD33−|Vtp|へと遷移する。本実施例によれば、回路101、102により、端子Aの立ち上がり、立ち下がり遷移後のノードQ3、Q4を、電源電位VDD33の電位に固定しつつ、低電圧動作可能としている。
第2の実施例において、回路102、102の抵抗R1、R2にて電源VDD33からの定常電流が流れる。例えば端子AがHighレベルの期間、回路101の抵抗素子R1、オン状態のnMOSトランジスタMN4を介してVDD33からVSSに電源電流が流れ、端子AがLowレベルの期間、回路102の抵抗素子R2、オン状態のnMOSトランジスタMN5を介してVDD33からVSSに電源電流が流れる。なお、図4において、pMOSトランジスタMP6、MP7は同一構成とされる。nMOSトランジスタMN4、MN5は同一構成とされる。抵抗R1、R2は同一抵抗値とされる。
<実施例3>
次に、本発明の第3の実施例を説明する。図8は、本発明の第3の実施例の構成を示す図である。本発明の第3の実施例では、前記実施例2において、抵抗素子R1、R2とノードP1、P2の間に、トランスファゲートTG1、TG2を挿入し、電源電流をカットする。
図8を参照すると、本実施例のレベルシフタ回路は、図4の回路101のノードP2と、電源VDD33間に抵抗R1と直列にCMOSトランスファゲートTG1を備え、図4の回路102のノードP2と、電源VDD33間に抵抗R1と直列にCMOSトランスファゲートTG2を備え、ノードP2の信号とインバータINV2による反転信号をCMOSトランスファゲートTG2のpMOSトランジスタとnMOSトランジスタのゲートに接続し、ノードP1の信号とインバータINV1による反転信号をCMOSトランスファゲートTG1のpMOSトランジスタとnMOSトランジスタのゲートに接続している。これ以外の構成は、図4の前記第2の実施例と同一である。以下では、前記第2の実施例との相違点を主に説明し、同一部分の説明は適宜省略する。
図9、図10は、端子AがHigh、Lowのときの図8の回路動作を説明する図である。図9、図10において、トランジスタを囲んだ丸は当該トランジスタがオン、三角はほぼオフ、×は完全オフ状態を表している。図9において、ノードQ2に接続される配線の太線は、等電位(=VDD33−|Vtp4|)を表している。また、図10において、ノードYBに接続される配線の太線は等電位(=VDD33−|Vtp5|)を表している。
図9において、端子AがHighのとき、nMOSトランジスタMN4がオンし、ノードP2はLow(VSS)になる。ノードP2のLowのとき、CMOSトランスファゲートTG2のpMOSトランジスタ、nMOSトランジスタがオンし、ノードP1はVDD33となる。端子AがHigh(VDD)のとき、ノードQ1はLow(VSS)であり、nMOSトランジスタMN5はオフとされ、電源VDD33から抵抗素子R2、トランスファゲートTG2、nMOSトランジスタMN5を介して電源VSSへの電源電流のパスは遮断されている。
ノードP1の電位が電源電位VDD33となると、CMOSトランスファゲートTG1のpMOSトランジスタ、nMOSトランジスタのゲートにはHigh(VDD33)、Low(VSS)が与えられ、CMOSトランスファゲートTG1はオフする。ノードP2がLowのとき、pMOSトランジスタMP6がオンする。ノードQ3はVDD33−|Vtp4|から電源電圧VDD33に引き上げられる。すなわち、端子AがHighのとき、nMOSトランジスタMN3がオンし、pMOSトランジスタMP2、MP5がオンし、ノードQ3は、pMOSトランジスタMP4のゲートノードQ2と短絡し、VDD33−|Vtp4|となるが、オン状態のpMOSトランジスタMP6を介して、電源電圧VDD33に引き上げられる。pMOSトランジスタMP2がオンであるため、ノードQ2も電源電圧VDD33にまで引き上げられる。
前記実施例2では、このとき、電源VDD33、抵抗素子R1、ノードP2、nMOSトランジスタMN4、VSS間で電源電流が流れていたが、本実施例では、この電源電流のパスはオフ状態のCMOSトランスファゲートTG1により遮断されている。その他のトランジスタの動作は、前記実施例2と同様であるため、説明を省略する。
図10において、端子AがLowのとき、ノードQ1がHighとなり、nMOSトランジスタMN5がオンし、ノードP1はLow(VSS)になる。ノードP1がLowのとき、CMOSトランスファゲートTG1のpMOSトランジスタ、nMOSトランジスタがオンし、ノードP2の電位はVDD33となる。端子AがLowのとき、nMOSトランジスタMN4はオフとされ、VDD33から抵抗素子R1、トランスファゲートTG1、nMOSトランジスタMN4、電源VSS間の電源電流のパスは遮断されている。
ノードP2の電位が電源電位VDD33となると、CMOSトランスファゲートTG2のpMOSトランジスタ、nMOSトランジスタのゲートにはHigh、Lowが与えられ、CMOSトランスファゲートTG2はオフする。
ノードP1がLowのとき、pMOSトランジスタMP7がオンする。ノードQ4がVDD33−|Vtp5|から電源電圧VDD33に引き上げられる。すなわち、端子AがLowのとき、nMOSトランジスタMN2がオンし、pMOSトランジスタMP3がオンし、ノードQ4は、pMOSトランジスタMP5のゲートが接続されるノードYBと短絡し、VDD33−|Vtp5|となるが、オン状態のpMOSトランジスタMP7を介して電源電圧VDD33に引き上げられる。このとき、pMOSトランジスタMP3がオンであるため、ノードYBもVDD33にまで引き上げられる。
前記実施例2では、このとき、電源VDD33、抵抗素子R2、ノードP1、nMOSトランジスタMN5、電源VSS間で電源電流が流れていたが、本実施例では、この電源VDD33とVSS間の電源電流のパスは、オフ状態のCMOSトランスファゲートTG2により、遮断されている。他のトランジスタMN1〜MN3、MP1〜MP5の動作は、前記実施例2と同様であるため、説明を省略する。
本実施例においては、ノードP1、P2を電源電位VDD33にするときに、トランスファゲートTG2、TG1がオンするが、ノードP1、P2とVSS間のnMOSトランジスタMN4、MN5はオフとされ、電源VDD3から抵抗素子(R1/R2)を介しての電源VSSへの電源電流は流れない。また、nMOSトランジスタMN4、MN5をオンとして、ノードP1、P2をLowとし、pMOSトランジスタMP7、MP6をそれぞれオンするときは、電源VDD33とノードP2、P1間に抵抗R1、R2とそれぞれ直列に接続されたトランスファゲートTG1、TG2がそれぞれオフとなり、電源VDD33とVSS間に、電源電流は流れない。図8において、pMOSトランジスタMP6、MP7は同一構成とされる。nMOSトランジスタMN4、MN5は同一構成とされる。抵抗R1、R2は同一抵抗値とされる。インバータINV1、INV2のサイズ、トランスファゲートTG1、TG2も互いに同一構成とされる。
<実施例4>
次に本発明の第4の実施例を説明する。図11は、本発明の第4の実施例の構成を示す図である。本実施例は、ノードP2と電源VDD33間に、図4を参照して説明した実施例2の抵抗素子R1の代わりに、2段縦積み接続されたpMOSトランジスタMP9、MP8を備え、ノードP1と電源VDD33間に、図4の抵抗素子R2の代わりに、2段縦積み接続されたpMOSトランジスタMP11、MP10を備えている。
より詳細には、図11を参照すると、pMOSトランジスタMP8のソースは電源VDD33に接続され、ゲートはノードP2に接続され、ドレインはpMOSトランジスタMP9のソースと接続され、pMOSトランジスタMP9のドレインがノードP2に接続され、ゲートはノードP1に接続されている。
pMOSトランジスタMP10のソースは電源VDD33に接続され、ゲートはノードP1に接続され、ドレインはpMOSトランジスタMP10のソースと接続され、pMOSトランジスタMP11のドレインがノードP1に接続され、ゲートはノードP2に接続されている。これ以外の構成は、図4に示した実施例2と同一であり、同一部分の構成の説明は省略する。
図12、図13は、端子AがHigh、Lowのときの図11の回路動作を説明する図である。図12、図13において、トランジスタを囲んだ丸は当該トランジスタがオン、三角はほぼオフ、×は完全オフ状態を表している。図12において、ノードQ2に接続される配線の太線は、等電位(=VDD33−|Vtp4|)、ノードP1に接続される配線の太線は、等電位(=VDD33−|Vtp10|、ただし、Vtp10はpMOSトランジスタMP10の閾値電圧)を表している。また、図13において、ノードYBに接続される配線の太線は等電位(=VDD33−|Vtp5|)、ノードP2に接続される配線の太線は、等電位(=VDD33−|Vtp9|、ただし、Vtp9はpMOSトランジスタMP8の閾値電圧)を表している。
を表している。
図12において、端子AがHighのとき、端子Aにゲートが接続されたnMOSトランジスタMN1、MN3、MN4がともにオンし、ノードQ1にゲートが接続されたnMOSトランジスタMN2、MN5、端子Aにゲートが接続されたpMOSトランジスタMP1はオフする。nMOSトランジスタMN4がオンすることで、ノードP2はLow(VSS)になる。ノードP2がLow(VSS)のとき、ノードP2にゲートが接続されたpMOSトランジスタMP6、MP8、MP11はともにオンする。pMOSトランジスタMP11がオンするため、ノードP1の電位はVDD33−|Vtp10|(Vtp10:pMOSトランジスタMP10の閾値電圧)となり、ノードP1の電位をゲートに受けるpMOSトランジスタMP7、MP9、MP10はともにほぼオフとなる。オン状態のpMOSトランジスタMP6により、ノードQ3はVDD33−|Vtp4|(Vtp4:MP4の閾値電圧)から電源電圧VDD33に引き上げられる。このとき、電源VDD33からpMOSトランジスタMP8、MP9、nMOSトランジスタMN4、電源VSS間のパスは、オフ状態のpMOSトランジスタMP9により遮断されている。また、電源VDD33からpMOSトランジスタMP10、MP11、nMOSトランジスタMN5、電源VSS間のパスは、オフ状態のnMOSトランジスタMN5とほぼオフ状態のpMOSトランジスタMP10により遮断されている
図13において、端子AがLowのとき、端子Aにゲートが接続されたnMOSトランジスタMN1、MN3、MN4がともにオフし、ノードQ1にゲートが接続されたnMOSトランジスタMN2、MN5、端子Aにゲートが接続されたpMOSトランジスタMP1がオンする。nMOSトランジスタMN5がオンすることで、ノードP1はLow(VSS)になる。ノードP1がLow(VSS)のとき、ノードP1にゲートが接続されたpMOSトランジスタMP7、MP9、MP10はともにオンする。pMOSトランジスタMP9がオンするため、ノードP2の電位はVDD33−|Vtp8|(Vtp8:pMOSトランジスタMP8の閾値電圧)となり、ノードP2の電位をゲートに受けるpMOSトランジスタMP6、MP8、MP11はともにほぼオフとなる。オン状態のpMOSトランジスタMP7により、ノードQ4はVDD33−|Vtp5|(Vtp5:MP5の閾値電圧)から電源電圧VDD33に引き上げられる。このとき、電源VDD33からpMOSトランジスタMP8、MP9、nMOSトランジスタMN4、電源VSS間のパスは、オフ状態のnMOSトランジスタMM4とほぼオフ状態のpMOSトランジスタMP8により遮断されている。また、電源VDD33からpMOSトランジスタMP10、MP11、nMOSトランジスタMN5、電源VSS間のパスは、ほぼオフ状態のpMOSトランジスタMP11により遮断されている図11において、pMOSトランジスタMP8、MP10は同一構成とされ、閾値電圧Vtp8=Vtp10とされる。pMOSトランジスタMP9、MP11も同一構成とされる。
<実施例5>
次に本発明の第5の実施例を説明する。図14は、本発明の第5の実施例の構成を示す図である。図14を参照すると、本実施例は、図1の構成において、ノードQ3とQ4間に、抵抗素子として機能するpMOSトランジスタMP15が接続されている。pMOSトランジスタMP15のゲートは電源電圧VSS(グランド電位)に固定され、常時オンとされる。
図15(A)、図15(B)は、端子AがHigh、Lowのときの図13の回路動作を説明する図である。図15(A)、図15(B)において、トランジスタを囲んだ丸は当該トランジスタがオン、三角はほぼオフ、×は完全オフ状態を表している。図15(A)において、ノードYBに接続される配線の太線は等電位(=VDD33−|Vtp5|)を表し、図15(B)において、ノードQ2に接続される配線の太線は、等電位(=VDD33−|Vtp4|)を表している。
図15(A)において、端子AがLowのとき、端子Aにゲートが接続されたpMOSトランジスタMP1がオンし、端子Aにゲートが接続されたnMOSトランジスタNM1、MN3はともにオフし、ノードQ1にゲートが接続されたnMOSトランジスタMN2がオンする。nMOSトランジスタMN2のオンにより、nMOSトランジスタMN2のドレインノードであるノードQ2はLow(VSS)に下がり、pMOSトランジスタMP3、MP4がオンする。端子AがLowに変化するまでオンであったpMOSトランジスタMP5と端子AがLowのときオンするpMOSトランジスタMP3を介してノードYBはVSSから上昇する。
pMOSトランジスタMP3がオンのとき、ノードQ4はノードYBと短絡し、ノードQ4の電位はVDD33−|Vtp5|(Vtp5:MP5の閾値電圧)となる。すなわち、ノードYBの最高電位はVDD33−|Vtp5|となる。このYBの電圧をゲートに受けるpMOSトランジスタMP2、MP5はほぼオフ状態となる。pMOSトランジスタMP4がオンであり、pMOSトランジスタMP2はほぼオフであるため、ノードQ3の電位は電源電位VDD33にまで引き上げられる。ノードQ3は、オン状態のpMOSトランジスタMP15により、ノードQ4と導通状態とされ、ノードQ4、したがってノードYBは電源電圧VDD33にまで引き上げられる。
図15(B)において、端子AがHighのとき、端子Aにゲートが接続されたpMOSトランジスタMP1がオフし、端子Aにゲートが接続されたnMOSトランジスタNM1、MN3はともにオンし、ノードQ1にゲートが接続されたnMOSトランジスタMN2がオフする。nMOSトランジスタMN3のオンにより、nMOSトランジスタMN3のドレインノードであるノードYBはLow(VSS)に下がり、pMOSトランジスタMP2、MP5がオンする。端子AがHighに変化するまでオンであったpMOSトランジスタMP4と端子AがLowのときオンするpMOSトランジスタMP2を介してノードQ2はVSSから上昇する。
pMOSトランジスタMP2がオンのとき、ノードQ3はノードQ2と短絡し、ノードQ3の電位は、VDD33−|Vtp4|(Vtp4:MP4の閾値電圧)となる。すなわち、ノードQ2の最高電位はVDD33−|Vtp4|となる。このノードQ2の電圧をゲートに受けるpMOSトランジスタMP3、MP4はほぼオフ状態となる。pMOSトランジスタMP5はオンであり、pMOSトランジスタMP3はほぼオフ状態であるため、ノードQ4の電位は、電源電位VDD33にまで引き上げられる。ノードQ4は、オン状態のpMOSトランジスタMP15により、ノードQ3と導通状態とされ、ノードQ3、したがってノードQ2は、電源電圧VDD33にまで引き上げられる。
端子AがLowからHighに遷移するとき、pMOSトランジスタMP4がオフし、ノードQ4は電源電圧VDD3から切り離され、その電位はVDD33−|Vtp5|となる。この結果、図1の構成と同様、nMOSトランジスタMN3のターンオン時、pMOSトランジスタMP3のオンからオフへのスイッチングを容易化し、ノードYBのLowへの反転を容易化し、電源VDDの低電圧化に対して動作を保障する。
端子AがHighからLowに遷移するとき、pMOSトランジスタMP5がオフし、ノードQ3は電源電圧VDD3から切り離され、その電位はVDD33−|Vtp4|となり、nMOSトランジスタMN2のターンオン時、pMOSトランジスタMP2のオンからオフへのスイッチングを容易化し、ノードQ2のLowへの反転を容易化し、電源VDDの低電圧化に対して動作を保障する。
以下に実施例1〜5と比較例(図16)を対比して一覧として示す。本発明は、内部電源電圧VDDの低電圧化に対応可能(動作保障)とするものであり、いずれの実施例も比較例に対して優位性を有する。なお、比較例は低電圧化対応とした場合、関連技術の分析で説明したように回路面積が増大する。
上記した実施例1は、ノードYB、ノードQ2に現れるHigh電位は、VDD3からpMOSトランジスタMP5の閾値分下がり、他の実施例等と較べてノイズ耐性等で多少不利である。実施例2は、端子AがHighのとき、電源VDD33から抵抗R1、オン状態のトランジスタMN4、電源VSS間で電源電流が流れ、端子AがLowのとき、電源VDD33から抵抗R2、オン状態のトランジスタMN5、電源VSS間で電源電流が流れる。実施例4の場合、端子AがHighでnMOSトランジスタMN4がオンのとき、ノードP2と電源VDD33間2段縦積みしたpMOSトランジスタMP9、MP8のうちMP8がほぼオフとなり、端子AがLowでnMOSトランジスタMN5がオンのとき、ノードP1と電源VDD33間2段縦積みしたpMOSトランジスタMP11、MP10のうちMP10がほぼオフとなり、電源VDD33とVSS間の電源電流は絞られるが、トランスファゲートTG1、TG2で電流パスをカットする実施例3と較べると、電源電流のLeak特性は若干劣る。
Figure 2011160051
なお、上記の特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
1 レベルシフタ回路
2 レベルシフタ回路部
3 第1論理回路
4 第2論理回路
5 第1出力論理回路
6 第1pMOSトランジスタ
7 第2pMOSトランジスタ
8 第1nMOSトランジスタ
9 第2nMOSトランジスタ
10 抵抗性素子(pMOSトランジスタ)
11 入力端子
12 出力端子
13 第1ノード
14 第2ノード
15 第3ノード
16 第4ノード
17 第5ノード
18 第6ノード
19 第7ノード
24 第4論理回路
25 第5論理回路
26 第2出力論理回路
27 パワーダウン信号入力端子
VDD1 第1電源線
VDD2 第2電源線
VSS 接地線
101、102、200、300 回路ブロック
MN1〜MN3 nMOSトランジスタ
MP1〜MP15 pMOSトランジスタ
YB 出力ノード
Y 出力ノード

Claims (12)

  1. 第1の電源と基準電源に対応した振幅の入力信号に応答してオン・オフが制御される第1のトランジスタと、
    前記入力信号の相補信号に応答してオン・オフが制御される第2のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタに第1のノードで縦積み接続された第3のトランジスタと、
    前記第2のトランジスタに第2のノードで縦積み接続された第4のトランジスタと、
    前記第3のトランジスタに第3のノードで縦積み接続された第5のトランジスタと、
    前記第4のトランジスタに第4のノードで縦積み接続された第6のトランジスタと、
    を備え、
    前記第1及び第2のトランジスタは第1導電型であり、
    前記第3乃至第6のトランジスタは第2導電型であり、
    前記第1、第3、第5のトランジスタは、前記基準電源と、前記第1の電源電圧と異なる電圧の第2の電源との間に接続され、
    前記第2、第4、第6のトランジスタは、前記基準電源と、前記第2の電源との間に接続され、
    前記第1のノードは、前記第4トランジスタの入力端子と前記第5のトランジスタの入力端子に共通に接続され、
    前記第2のノードは、前記第3トランジスタの入力端子と前記第6のトランジスタの入力端子に共通に接続される、レベルシフタ回路。
  2. 前記第1又は第2のノードから、前記基準電源と、前記第2の電源電圧から、前記第5又は第6のトランジスタの閾値電圧分下った電圧で規定される振幅の信号が取り出される、請求項1記載のレベルシフタ回路。
  3. 一端が前記第2の電源に接続された第1の抵抗と、
    前記第1の抵抗の他端と前記基準電源間に接続され、前記第2のトランジスタに入力される前記相補信号に応答して、前記第2のトランジスタと共通に、オン・オフが制御される第7のトランジスタと、
    前記第2の電源と前記第3のノードの間に接続され、前記第1の抵抗の他端と前記第7のトランジスタとの接続ノードの電位に応答して、オン・オフが制御される第8のトランジスタと、
    一端が前記第2の電源に接続された第2の抵抗と、
    前記第2の抵抗の他端と前記基準電源の間に接続され、前記第1のトランジスタに入力される前記入力信号に応答して、前記第1のトランジスタと共通にオン・オフが制御される第9のトランジスタと、
    前記第2の電源と前記第4のノードの間に接続され、前記第2の抵抗の他端と前記第9のトランジスタとの接続ノードの電位に応答して、オン・オフが制御される第10のトランジスタと、
    を備え、
    前記第7及び第9のトランジスタは第1導電型であり、
    前記第8及び第10のトランジスタは第2導電型である、請求項1記載のレベルシフタ回路。
  4. 一端が前記第2の電源に共通に接続された、第1、第2の抵抗を備え、
    前記第1の抵抗の他端に一端が接続された第1のトランスファゲートと、
    前記第1のトランスファゲートの他端と前記基準電源間に接続され、前記第2のトランジスタに入力される前記相補信号に応答して、前記第2のトランジスタと共通にオン・オフが制御される第7のトランジスタと、
    前記第2の電源と前記第3のノード間に接続され、前記第1のトランスファゲートの他端と前記第7のトランジスタとの接続ノードである第5のノードの電位に応答して、オン・オフが制御される第8のトランジスタと、
    前記第2の抵抗の他端と一端が接続された第2のトランスファゲートと、
    前記第2のトランスファゲートの他端と前記基準電源間に接続され、前記第1のトランジスタに入力される前記入力信号に応答して、前記第1のトランジスタと共通にオン・オフが制御される第9のトランジスタと、
    前記第2の電源と前記第4のノード間に接続され、前記第2のトランスファゲートの他端と前記第9のトランジスタとの接続ノードである第6のノードの電位に応答してオン・オフが制御される第10のトランジスタと、
    を備え、
    前記第7及び第9のトランジスタは第1導電型であり、
    前記第8及び第10のトランジスタは第2導電型であり、
    前記第1のトランスファゲートは前記第6のノードの電位に基づきオン・オフが制御され、
    前記第2のトランスファゲートは前記第5のノードの電位に基づきオン・オフが制御される、請求項1記載のレベルシフタ回路。
  5. 前記第1のトランスファゲートは、前記第6のノードの信号電位の反転信号と、前記第6のノードの電位をそれぞれ入力する第1導電型のトランジスタと第2導電型のトランジスタを並列接続して構成され、
    前記第2のトランスファゲートは、前記第5のノードの信号電位と、前記第5のノードの信号電位の反転信号をそれぞれ入力する第1導電型のトランジスタと第2導電型のトランジスタを並列接続して構成される、請求項4記載のレベルシフタ回路。
  6. 前記基準電源と前記第2の電源間に、
    前記第2のトランジスタに入力される前記相補信号に応答して、前記第2のトランジスタと共通にオン・オフが制御される第7のトランジスタと、
    前記第7のトランジスタに第5のノードで縦積み接続された第8のトランジスタと、
    前記第8のトランジスタに縦積み接続された第9のトランジスタと、
    を備え、
    前記第2の電源と前記第3のノード間に接続され、前記第5のノードの電位に応答してオン・オフが制御される第10のトランジスタを備え、
    前記基準電源と前記第2の電源間に、
    前記第1のトランジスタに入力される前記入力信号に応答して、前記第1のトランジスタと共通にオン・オフが制御される第11のトランジスタと、
    前記第11のトランジスタに第6のノードで縦積み接続された第12のトランジスタと、
    前記第12のトランジスタに縦積み接続された第13のトランジスタと、
    を備え、
    前記第2の電源と前記第4のノード間に接続され、前記第6のノードの電位に応答してオン・オフが制御される第14のトランジスタを備え、
    前記第9及び第12のトランジスタは、前記第5のノードの電圧に基づきオン・オフが制御され、
    前記第8及び第13のトランジスタは、前記第6のノードの電圧に基づき共通にオン・オフが制御され、
    前記第7及び第11のトランジスタは第1導電型とされ、
    前記第8、9、10、12、13、14のトランジスタは第2導電型とされる、請求項1記載のレベルシフタ回路。
  7. 前記第3、第4のノード間に接続された抵抗性素子を備えた請求項1記載のレベルシフタ回路。
  8. 前記抵抗性素子が、第2導電型のトランジスタからなる請求項7記載のレベルシフタ回路。
  9. 前記第1又は第2のノードに入力が接続され、前記第2の電源で駆動され、前記基準電源と前記第2の電源電圧に対応した振幅の出力信号を出力する論理回路を備えた請求項1乃至8のいずれか1項に記載のレベルシフタ回路。
  10. 前記第2のノードに入力が接続され、前記第2の電源で駆動され、前記基準電源と前記第2の電源電圧に対応した振幅の出力信号を出力するインバータ回路を備えた請求項1乃至8のいずれか1項に記載のレベルシフタ回路。
  11. 前記第1導電型のトランジスタがnMOSトランジスタであり、
    前記第2導電型のトランジスタがpMOSトランジスタである、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のレベルシフタ回路。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載のレベルシフタ回路を備えた半導体装置。
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