JP2011159856A - コンデンサ用電極体、コンデンサおよびそれらの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】リーク電流を抑制しつつ、コンデンサの大容量化を実現する技術を提供する。
【解決手段】本発明のコンデンサ用電極体は、陽極用基材5と、陽極用基材5上に設けられたNi、Ru、Rh、Pd、Te、Re、Os、Ir、PtおよびAu並びにこれらを含む合金および珪素物のいずれかからなる多孔質層6とを備え、多孔質層6の表面にはTiO2膜3が形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明のコンデンサ用電極体は、陽極用基材5と、陽極用基材5上に設けられたNi、Ru、Rh、Pd、Te、Re、Os、Ir、PtおよびAu並びにこれらを含む合金および珪素物のいずれかからなる多孔質層6とを備え、多孔質層6の表面にはTiO2膜3が形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、コンデンサ用電極体、コンデンサおよびそれらの製造方法に関する。
パソコン、携帯電話機等に代表される電子機器の小型化、高性能化に伴い、これらの電子機器に搭載される電子回路には、年々、小型化、高速化および高集積化が求められている。このことは、電子回路を形成する受動部品に関しても同様である。例えば、コンデンサについても、可能な限り低背であり、かつ、大容量であることが求められている。
特許文献1には、単位体積当たりの静電容量が大きなコンデンサの製造方法が記載されている。特許文献1に記載されたコンデンサの製造方法では、所定の粒子径を有するバルブ金属と異相成分とを均一に分布した薄膜を形成する工程と、薄膜を熱処理することにより粒子径を調整するとともに適度に焼結を進める工程と、薄膜から異相成分を除去する工程とにより陽極体を形成後、陽極体の表面を酸化させて誘電体層を形成している。
特開2006−49816号公報
特許文献1に記載されたコンデンサの製造方法では、バルブ金属から構成された陽極体の表面を酸化することにより誘電体層を形成している。バルブ金属の酸化膜は、比誘電率が高い高誘電率絶縁膜であり、その電子親和力は誘電率が高くなるにつれて大きくなる傾向がある。そのため、代表的な誘電体である酸化シリコンと比較すると、誘電体層として高誘電率絶縁膜が形成されている場合には、高誘電率絶縁膜の電子親和力とこれを挟む電極の仕事関数もしくは電子親和力が近い値となり、リーク電流が発生する可能性が高まり、コンデンサの大容量化の妨げとなっていた。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、リーク電流を抑制しつつ、コンデンサの大容量化を実現する技術を提供することにある。
本発明に係るコンデンサ用電極体は、上記課題を解決するために、基材と、基材上に設けられたNi、Ru、Rh、Pd、Te、Re、Os、Ir、PtおよびAu並びにこれらを含む合金および珪素物のいずれかからなる多孔質層とを備え、多孔質層の表面には、TiO2膜が形成されていることを特徴としている。
また、本発明に係るコンデンサは、上述のコンデンサ用電極体のTiO2膜の表面を覆うように形成された陰極体を備えることを特徴としている。
また、本発明に係るコンデンサ用電極体の製造方法は、基材上に、Ni、Ru、Rh、Pd、Te、Re、Os、Ir、PtおよびAu並びにこれらを含む合金および珪素物のいずれかからなる金属粒子とSiO2粒子とを含む複合層を形成する第1の工程と、複合層からSiO2粒子を除去して多孔質層を形成する第2の工程と、多孔質層の表面にTiO2膜を形成する第3の工程とを含むことを特徴としている。
また、本発明に係るコンデンサの製造方法は、上述の製造方法によって形成されたコンデンサ用電極体を陽極体として用意する工程と、陽極体のTiO2膜の表面を覆うように陰極対を形成する工程とを含むことを特徴としている。
本発明によれば、リーク電流を抑制しつつ、コンデンサの大容量化を実現することができる。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本発明の一実施形態に係るコンデンサ1およびコンデンサ1の製造方法について、図1〜図4を参照して説明する。
(コンデンサ1の構成)
図1は、コンデンサ1の構成を説明するための概略断面図である。
図1は、コンデンサ1の構成を説明するための概略断面図である。
コンデンサ1は、陽極体2と、陽極体2の表面に形成されたTiO2膜3と、TiO2膜3を挟んで陽極体2と反対側に形成された陰極体4とを備えている。
陽極体2は、陽極用基材5と、陽極用基材5上に設けられた多孔質層6とを含む。
陽極用基材5は、Niから構成された厚さ約100μmの板状の部材である。陽極用基材5には、薄膜(箔)やリード線が含まれており、外部引き出し用の陽極端子(図示せず)が連結されている。
多孔質層6は、Ni粒子7が多数結合した金属粒塊から構成された層であり、約500μmの厚みを有している。Ni粒子7は直径約0.1μm〜約1μmの粒子であり、各Ni粒子7間には約0.1μm〜約1μmの大きさの隙間8および隙間9が形成されている。そのため、結合したNi粒子7は網目状のネットワークを形成している。また、多孔質層6の隙間9と面している表面の少なくとも一部には、シリサイド膜10が形成されている。シリサイド膜10は、NiとSiの合金であるNiシリサイドから構成されており、大きな仕事関数を有する。
なお、本実施形態では、陽極用基材5および多孔質層6は、Niから構成されているが、異なる金属から構成されていてもよい。例えば、陽極用基材5および多孔質層6は、仕事関数が大きいRu、Rh、Pd、Te、Re、Os、Ir、PtおよびAu並びにこれらを含む合金および珪素物のいずれかから構成されていてもよい。また、陽極用基材5と多孔質層6とはそれぞれ異なる材料から構成されていてもよい。
TiO2膜3は、陽極体2の表面、すなわち陽極用基材5および多孔質層6の露出している表面に誘電体層として形成されている。なお、TiO2膜3は、少なくとも多孔質層6の表面に形成されていればよい。
陰極体4は、導電性高分子層11と、導電性高分子層11上に積層された陰極用基材12とを含む。
導電性高分子層11は、TiO2膜3の表面を覆うように、所定の厚みを有した層状に形成されている。このとき、多孔質層6の隙間8および隙間9にも導電性高分子層11が形成される。導電性高分子層11としては、導電性を有する高分子材料を含むものであれば特に限定されないが、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアニリン等の導電性ポリマーや、TCNQ(7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン)錯塩等の材料を含むものが好適に用いられる。
陰極用基材12は、導電性高分子層11上に積層されたカーボンペースト層12aと、カーボンペースト層12a上に積層された銀ペースト層12bとからなる。陰極用基材12には、外部引き出し用の陰極端子(図示せず)が連結されている。
(コンデンサ1の製造方法)
次に、コンデンサ1の製造方法について図2〜図4を参照して説明する。図2(A)〜図2(C)は、コンデンサ1の陽極体の製造方法を説明するための断面図である。
次に、コンデンサ1の製造方法について図2〜図4を参照して説明する。図2(A)〜図2(C)は、コンデンサ1の陽極体の製造方法を説明するための断面図である。
図2(A)に示すように、Niからなる陽極用基材5の表面に、直径約0.1μm〜約1μmのNi粒子7とSiO2粒子17とを含んだ複合層13を形成する。複合層13には、Ni粒子7がSiO2粒子17の体積%で約1〜約2倍含まれている。また、複合層13には、直径約0.1μm〜約1μmの隙間8が複数形成されている。隙間8は、複合層13を形成する際に各粒子が接触することにより、各粒子の径に依存して形成されるものである。
ここで、複合層13は、放電プラズマ焼結法(SPS法)により形成される。具体的には、グラファイト(黒鉛)製焼結型にNi粒子7およびSiO2粒子17を充填し、約1Mpaの加圧下で、各粒子間隙に直接1〜20V程度の低電圧を印加するとともに、平均出力500〜30000Aのパルス状ON−OFF直流電流を連続的に流して焼結を行うことにより形成される。
放電プラズマ焼結法では、各粒子間隙に低電圧でパルス状大電流を投入することにより、各粒子間に火花放電現象による放電プラズマを発生させ、粒子間接触部を溶着させる。このように、粒子表面のみの自己発熱による急速昇温が可能なため、Ni粒子7およびSiO2粒子17の粒成長を抑制することができ、短時間で多孔質焼結体を得ることができる。
また、Ni粒子7とSiO2粒子17との接触部分の少なくとも一部では、放電プラズマ焼結法の加熱により、NiとSiの合金であるNiシリサイドからなるシリサイド膜10が形成される。
次に、図2(B)に示すように、フッ化水素酸を用いたウエットエッチングにより複合層13からSiO2粒子17を除去する。これにより、SiO2粒子17が存在していた部分が約0.1μm〜約1μmの大きさの隙間9となる。その結果、陽極用基材5の表面に、隙間8および隙間9を有し、Ni粒子7が網目状に結合した多孔質層6が形成される。
ここで、Ni粒子7とSiO2粒子17との接触部分に形成されたシリサイド膜10は、ウエットエッチングによりSiO2粒子17を複合層13から除去した後も、Ni粒子7表面に残される。
次に、図2(C)に示すように、陽極用基材5および多孔質層6からなる陽極体2の表面、すなわち陽極用基材5および多孔質層6の露出している表面にTiO2膜3を形成する。このとき、多孔質層6の表面にはシリサイド膜10が形成されているため、TiO2膜3はシリサイド膜10を覆うように形成される。
具体的には、ペルオキソチタン酸水溶液PTA85(成分ペルオキソチタン酸含有量0.85w%)等のTiO2コーティング用溶液を用いて、スピンコート法、スプレーコート法、ディップ法等により陽極体2の表面にTiO2膜3を形成してもよい。このとき、陽極体2のスピン回転数や引き上げ速度等を調整することにより、所望の厚みのTiO2膜3を形成することができる。
また、ペルオキソチタン酸水溶液等のTiO2溶液を過飽和状態とし、溶液中に陽極体2を浸すことにより、陽極体2の表面にTiO2を析出させてTiO2膜3を形成してもよい。このとき、過飽和状態を維持する時間、溶液のpH、投入原料の量等を調整することにより、所望の厚みのTiO2膜3を形成することができる。
また、上述した方法によりTiO2膜3を形成した場合、TiO2膜3は水和物になっているため、TiO2膜3を形成した後に陽極体2を500℃〜600℃で加熱処理し、TiO2膜3から水を除去する。
以上のような方法により、表面にTiO2膜3が形成された、陽極用基材5および多孔質層6からなる陽極体2が形成される。
ここで、多孔質層6の空隙率(空孔率)は、約35〜約70%の範囲内になるように調整することが好ましい。多孔質層6の空隙率は、複合層13におけるNi粒子7および第2金属粒子18の比率や、Ni粒子7および第2金属粒子18の粒径を調整することにより、容易に調整することが可能である。
なお、多孔質層6の空隙率は、水銀ポロシメータを用いた水銀圧入法により算出することができる。具体的には、陽極体2を入れた容器を真空排気し、容器内に水銀を満たす。水銀は物質を濡らさない性質があるために、そのままの状態では多孔質層6の細孔に水銀は入ってこない。しかし、水銀に圧力をかけ、その圧力を増大させていくことにより、多孔質層6の大きい孔から小さい孔に順番に水銀が入り込んでくる。このようにして、多孔質層6の細孔の大きさと体積を測定し、多孔質層6の空隙率を算出することが可能である。
また、多孔質層6の空隙率は、透過型電子顕微鏡(TEM)等で撮影した多孔質層6の断面画像等において、例えば100個程度のNi粒子7を含む領域を定め、当該領域におけるTiO2膜3を含むNi粒子7部分と、それ以外の部分、すなわち隙間8および隙間9(コンデンサ1の完成後ではTiO2膜3部分)との面積比から算出することも可能である。
次に、コンデンサ1の陰極体の製造方法について、図3を参照して説明する。図3(A)、(B)は、コンデンサ1の陰極体の製造方法を説明するための断面図である。
図3(A)に示すように、TiO2膜3上に、TiO2膜3の表面を覆うように化学酸化重合により導電性高分子層11を形成する。具体的には、3,4−エチレンジオキシチオフェン、P−トルエンスルホン酸鉄(III)、1−ブタノールからなる化学重合液に陽極体2を浸漬した後、大気中で熱処理し、TiO2膜3上にポリチオフェン層を形成することによって、導電性高分子層11を形成する。化学重合液による陽極体2の浸漬、熱処理工程は複数回繰り返して行われる。
次に、図3(B)に示すように、導電性高分子層11上に、カーボンペースト層12aと、銀ペースト層12bとがこの順に積層されて陰極用基材12が形成される。これにより、導電性高分子層11と陰極用基材12とを含む陰極体4が形成される。
そして、陽極用基材5に陽極端子(図示せず)が例えば導電性接着剤を介して連結され、陰極用基材12に陰極端子(図示せず)が例えば導電性接着剤を介して連結されることにより、コンデンサ1を製造することができる。
以下に、本実施形態のコンデンサ用電極体およびコンデンサの製造方法の効果について説明する。
(1)大きな仕事関数を有するNi、Ru、Rh、Pd、Te、Re、Os、Ir、PtおよびAu並びにこれらを含む合金および珪素物のいずれかからなる多孔質層6を備えた陽極体2の表面に、TiO2膜3が形成されている。
従来のバルブ金属から構成された陽極体と同様に、陽極体2をTiから構成し、その表面を酸化することにより誘電体層としてTiO2膜3を形成した場合には、TiO2膜3の電子親和力と陽極体2の仕事関数または電子親和力とが近い値となり、リーク電流が発生する可能性がある。
そこで、本実施形態では、陽極体2を仕事関数が大きな上記金属粒子から構成することにより、TiO2膜3の電子親和力と陽極体2の仕事関数または電子親和力との値の差を大きくし、陽極体2とTiO2膜3との界面のバリアによりリーク電流の発生を抑制している。これにより、コンデンサ1の性能を向上させることが可能である。
(2)多孔質層6の表面の少なくとも一部には、Niシリサイドからなるシリサイド膜10が形成されている。シリサイド膜10は仕事関数が大きいため、多孔質層6の強度を向上させることが可能である。
(3)Ni粒子7とSiO2粒子17とを含む複合層13を形成した後、複合層13からSiO2粒子17を除去することにより多孔質層6を形成している。そのため、容易に多孔質な陽極体を形成することができ、陽極体の単位体積当たりの表面積を飛躍的に増大させることができる。
本発明は、上述の各実施の形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうるものである。
例えば、本実施形態では、複合層13はNi粒子7とSiO2粒子17とから構成されているが、Ni粒子7のみから構成されていてもよい。
また、本実施形態では、放電プラズマ焼結法を用いて複合層13を形成しているが、N
i粒子7とSiO2粒子17とを含む圧粉体を形成した後に、一般の焼結法を用いて複合層13を形成してもよい。
i粒子7とSiO2粒子17とを含む圧粉体を形成した後に、一般の焼結法を用いて複合層13を形成してもよい。
また、本実施形態では、放電プラズマ焼結法を用いて複合層13を形成しているが、コールドスプレー法を用いて、陽極用基材5にNi粒子7とSiO2粒子17とを吹き付けることにより複合層13を形成してもよい。
コールドスプレー法とは、材料粒子あるいは材料粉末を所定の高温・高速の流れにして被覆対象物の表面に吹き付けて、被覆対象物の表面に材料粒子を堆積させて、被覆対象物をコーティングする加工法である。
コールドスプレー法は、吹き付ける際の材料粒子の温度が材料粒子の融点および軟化点以下の低い温度であることと、流れの速度が音速から超音速と非常に高速であるという特徴を有する。また、コールドスプレー法により吹き付けられた材料粒子は、固体の状態のまま溶けることなく皮膜になるため、酸化や熱による変質が少ない。
そのため、コールドスプレー法を用いた場合には、陽極用基材5とNi粒子7との間、陽極用基材5とSiO2粒子17との間、Ni粒子7同士間、SiO2粒子17同士間、Ni粒子7とSiO2粒子17との間において、高い密着強度を有する複合層13を形成することができる。
図4は、コールドスプレー装置100の概略図である。コールドスプレー装置100は、基材把持部101と、第1ノズル102と、第1材料供給部104と、ガス供給部106と、第1ヒータ108と、第2ノズル112と、第2材料供給部114と、第2ヒータ118とを備える。コールドスプレー装置100は、大気中または真空チャンバ内に設置されている。
基材把持部101は、陽極用基材5を把持するものであり、陽極用基材5を加熱しながら第1ノズル102に対して相対移動させることができる。
第1材料供給部104は、第1ノズル102にNi粒子7を供給する。ガス供給部106は、第1ヒータ108を介して加圧された気体を第1ノズル102に供給する。ガス供給部106から第1ノズル102に向けて送り出された気体は、第1ヒータ108にて加熱されて第1ノズル102に送られる。第1ノズル102に供給されたNi粒子7は、ガス供給部106から供給された気体の圧力により第1ノズル102から噴射される。
また、第2材料供給部114は、第2ノズル112にSiO2粒子17を供給する。ガス供給部106は、第2ヒータ118を介して加圧された気体を第2ノズル112に供給する。ガス供給部106から第2ノズル112に向けて送り出された空気は、第2ヒータ118にて加熱されて第2ノズル112に送られる。第2ノズル112に供給されたSiO2粒子17は、ガス供給部106から供給された気体の圧力により第2ノズル112から噴射される。
コールドスプレー装置100を用いて、陽極用基材4に対し、第1ノズル102からNi粒子7を、第2ノズル112からSiO2粒子17を吹き付けながら、基材把持部101が陽極用基材5を第1ノズル102および第2ノズル112に対して相対移動させることにより、陽極用基材5の所定領域全面にNi粒子7およびSiO2粒子17を吹き付けることができる。
また、複合層13を形成する方法としては、コールドスプレー法に限られず、周知のエ
アロゾルデポジション法やパウダージェット法等の非溶融状態の粒子を高速で吹き付けることで膜を形成する技術を用いて形成してもよい。これらの方法によっても、多孔質な陽極体を形成することができる。
アロゾルデポジション法やパウダージェット法等の非溶融状態の粒子を高速で吹き付けることで膜を形成する技術を用いて形成してもよい。これらの方法によっても、多孔質な陽極体を形成することができる。
また、陽極体2のTiO2膜3の表面には、導電性高分子層11が直接形成されているが、TiO2膜3の表面にNiをメッキ処理により成膜し、その上に導電性高分子層11が形成されていてもよい。
また、本実施形態では、多孔質層6を陽極、導電性高分子層11を陰極としているが、導電性高分子層11を陽極、多孔質層6を陰極として用いてもよい。
1 コンデンサ
2 陽極体
3 TiO2膜
4 陰極体
5 陽極用基材
6 多孔質層
7 Ni粒子
8、9 隙間
10 シリサイド膜
11 導電性高分子層、
12 陰極用基材
12a カーボンペースト層
12b 銀ペースト層
13 複合層
17 SiO2粒子
2 陽極体
3 TiO2膜
4 陰極体
5 陽極用基材
6 多孔質層
7 Ni粒子
8、9 隙間
10 シリサイド膜
11 導電性高分子層、
12 陰極用基材
12a カーボンペースト層
12b 銀ペースト層
13 複合層
17 SiO2粒子
Claims (5)
- 基材と、
前記基材上に設けられたNi、Ru、Rh、Pd、Te、Re、Os、Ir、PtおよびAu並びにこれらを含む合金および珪素物のいずれかからなる多孔質層とを備え、
前記多孔質層の表面には、TiO2膜が形成されていることを特徴とするコンデンサ用電極体。 - 前記多孔質層は、その表面の少なくとも一部にシリサイド膜を含むことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサ用電極体。
- 請求項1または2に記載のコンデンサ用電極体からなる陽極体と、
前記陽極体の前記TiO2膜の表面を覆うように形成された陰極体とを備えることを特徴とするコンデンサ。 - 基材上に、Ni、Ru、Rh、Pd、Te、Re、Os、Ir、PtおよびAu並びにこれらを含む合金および珪素物のいずれかからなる金属粒子とSiO2粒子とを含む複合層を形成する第1の工程と、
前記複合層から前記SiO2粒子を除去して多孔質層を形成する第2の工程と、
前記多孔質層の表面にTiO2膜を形成する第3の工程とを含むコンデンサ用電極体の製造方法。 - 請求項4に記載の製造方法によって形成されたコンデンサ用電極体を陽極体として用意する工程と、
前記陽極体の前記TiO2膜の表面を覆うように陰極対を形成する工程とを含むことを特徴とするコンデンサの製造方法。
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WO2023243581A1 (ja) * | 2022-06-15 | 2023-12-21 | 株式会社村田製作所 | コンデンサの製造方法、および、コンデンサ |
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