JP2011151956A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Tomohide Takatsuka
知秀 高塚
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Abstract

【課題】フライバック方式のスイッチング電源装置において二次側の従出力から安定した
昇圧電圧を得る。
【解決手段】スイッチングのN周期の正極性期間において、MOS−FET_Q3がオン
されると、巻線n3の巻線電圧V(N3)の正電圧V(N3+)をコンデンサC12に充
電する充電動作が行われる。N周期の負極性期間ではMOS−FET_Q2,Q3がオフ
状態とされるので、従出力側に二次電流が流れない。次のN+1周期の正極性期間におい
て、MOS−FET_Q2がオンされると、巻線電圧V(N3)の正電圧V(N3+)と
コンデンサC12の充電電圧との加算電圧をコンデンサC13に充電する加算動作が行わ
れる。N+1周期の負極性期間ではMOS−FET_Q2,Q3がオフ状態とされるので
、従出力側に二次電流が流れない。これにより、入力電圧V1の変動に影響されることな
く、巻線電圧の正極性期間における電圧のみを加算昇圧し出力できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、二次側の従出力から安定した昇圧電圧を得るフライバック方式のスイッチン
グ電源装置に関する。
従来から、電源装置としてフライバック方式のスイッチング電源が広く利用されている
。図9(A)および図9(B)に示すように、フライバック方式のスイッチング電源装置
200を構成する制御回路202は、一次側のMOS−FET_Q1を所定の周期でオン
/オフすることにより二次側の各巻線に巻線電圧を発生させる。二次側の主出力のダイオ
ードD2では、MOS−FET_Q1のオフの期間にのみ半波整流が行われ、半波整流さ
れた正極性側の出力がコンデンサC2により平滑化される。平滑化された出力は、二次側
の出力電圧V2として利用される。
ここで、二次側の主出力の巻線に発生する巻線電圧V(N2)は下記のようなる。下記
式(2)において、TonはMOS−FET_Q1のオンの期間であり、ToffはMOS−
FET_Q1のオフの期間である。
Q1=ONの期間:V(N2)=−(N2/N1)×V1・・・(1)
Q1=OFFの期間:V(N2)=(N2/N1)×(Ton/Toff)×V1
・・・(2)
制御回路202では、二次側の従出力の出力電圧V2をモニタすることにより、MOS
−FET_Q1のスイッチングのオン/オフ(Ton/Toff)を適切に制御し、出力電圧
V2を一定値に保持する。これにより、負荷電流や入力電圧V1が変動した場合でも、M
OS−FET_Q1の通電時間(デューティ比)Tonが制御され、出力電圧V2が一定に
保持される。
一方で、MOS−FET_Q1がオンの期間の巻線電圧V(N2)は、入力電圧V1の
変化に応じて変動してしまうので、PWM制御により出力電圧V2をコントロールするこ
とは不可能となる。そのため、フライバック方式のスイッチング電源装置200では、M
OS−FET_Q1がオフの期間の電圧のみ使用することにより出力電圧V2に影響を与
えることなく、安定した出力電圧を提供している。
上記スイッチング電源装置200の二次側の従出力の電源出力V3についても、下記式
(3),(4)に示すように、上記出力電圧V2と同様に表すことができる。
Q1=ONの期間:V(N3)=−(N3/N1)×V1・・・(3)
Q1=OFFの期間:V(N3)=(N3/N1)×(Ton/Toff)×V1
・・・(4)
上記式(4)を参照すると、電源出力V3は、出力電圧V2にて電圧帰還制御が行われ
てMOS−FET_Q1のTonが制御される。そのため、出力電圧V3は、出力電圧V2
に対してトランスの巻き線比に応じた式で表すことができる。
V(N3)=(N3/N2)×V2・・・(5)
したがって、上記式(5)から明らかなように、二次側の従出力の出力電圧V3も間接
的に電圧制御され、電圧モニタされる主出力(V2)同様に、制御回路202のPWM制
御により出力電圧が安定化されることになる。
ここで、フライバック方式のスイッチング電源装置200の従出力(出力電圧V3)と
して高電圧が必要な場合には、従来では以下に示す第1の方法〜第3の方法による対応が
考えられている。
第1の方法としては、巻き数比の大きなトランスを使用する方法が考えられている。し
かしながら、この第1の方法では、巻き数比の大きなトランスを使用する場合、大きな巻
き線のボリュームが必要とされるため、ボビンおよびコアサイズが拡大してしまう。これ
により、相対的に一次側の巻き数が少なくなるため、結合度が低くなり、負荷電流による
出力電圧の安定性等、電源の性能を悪化させるという問題がある。また、二次側では利用
しない、MOS−FET_Q1のオン期間の電圧も巻き数比に比例して高電圧となってし
まうため、二次側の整流器に高耐圧の部品が必要となる。
第2の方法としては、PWM制御にてデューティ比(Ton/Toff)が大きくなるよう
な制御を行う方法が考えられている。しなしながら、この第2の方法では、二次側が1出
力(主出力)の場合の場合にしか適用できないため、従出力側を高電圧化する場合には適
用できないという問題がある。
また、デューティ比を大きくするためには、MOS−FET_Q1のオフ時間を短くす
るか、または、MOS−FET_Q1のオン時間を長く制御する必要があるが、MOS−
FET_Q1および二次側整流器の応答速度によりオフ時間を極端に短く制御することは
困難である。また、MOS−FET_Q1のオフ時間を短く制御すると、二次側整流器に
は短いToff期間に大電流が集中して流れてしまうため、損失が大きくなるという問題も
ある。
さらに、デューティ比を大きくするためには、スイッチング周期を長くする(周波数を
下げる)必要があるが、スイッチング周期を下げると、トランスコアに負担がかかり、ス
イッチ損失の増大や、コアの飽和を防止するためにサイズの大きなトランスに変更しなけ
ればならないという問題が発生する。
第3の方法としては、二次側の従出力に倍電圧整流回路を適用することにより、二次側
出力を倍電圧整流する方法が考えられている。ここで、一般的な倍電圧整流回路500に
ついて説明する。図10(A)および図10(B)に示すように、倍電圧整流回路500
では、入力波形の負極性の区間において、入力電圧VinがダイオードD51を介してコン
デンサC51に充電される。一方、入力波形の正極性の区間において、コンデンサC51
の電圧Vinと入力電圧Vipが加算され、加算された電圧がダイオードD52を介してコン
デンサC52に充電される。このコンデンサC52に充電される電圧Voは、下記式(6
)で記述される。
Vo=Vip+Vin・・・(6)
入力波形が対象波形の場合にはVip=Vinであり、上記式(6)からコンデンサC52
からは入力電圧Vinの2倍の出力が得られることになる。
このような倍電圧整流回路500を、図11に示す上述したフライバック方式のスイッ
チング電源装置200の二次側の従出力に適用すると、二次側の巻線電圧は非対象波形の
ため、従出力にはMOS−FET_Q1のオン期間の巻線電圧とオフ期間の巻線電圧とを
加算した電圧が出力される。このときの出力電圧は以下式(7)のようになる。
V3=(Q1_ON期間の巻線電圧)+(Q1_OFF期間の巻線電圧)
=(N3/N1)×V1+(N3/N1)×(Ton/Toff)×V1
=(N3/N1)×V1+(N3/N1)×V2・・・(7)
また、上述した倍電圧整流回路500をスイッチング電源装置に適用した例としては、
単出力電源に適用したものも提案されている(特許文献1および特許文献2参照)。
特開平7−327365号公報 特開2004−228118号公報
しかしながら、従来のフライバック方式のスイッチング電源装置200に倍電圧整流回
路500を適用した場合には、上記式(7)から明らかなように、二次側の従出力には電
圧制御されない「(N3/N1)×V1」の項が加算されるため、出力電圧V3は入力電
圧V1の影響により変動してしまうという問題がある。これは、多出力電源の従出力に倍
電圧整流回路を使用した場合に深刻な問題であり、入力電圧の変動に対して、従出力の電
圧を安定化する手段が無いことになってしまう。
このような問題は、上記特許文献1および2に開示される単出力のスイッチング電源装
置にも発生する問題であり、同様にして、出力電圧が入力電圧V1の影響を受けてしまう
という問題が発生する。そのため、この問題を回避するために、前段に電圧安定化手段を
追加するか、または、入力電圧範囲を限定するか等の対策が必要となってしまう。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、フライバック
方式のスイッチング電源装置において安定した昇圧電圧を得ることが可能なスイッチング
電源装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るスイッチング電源装置は、スイッチング素子
のオンオフ動作により直流電流が供給される一次巻線と、当該一次巻線の誘起により発生
する巻線電圧を負荷に供給する主出力側および従出力側の二次巻線とから構成されるトラ
ンスと、前記主出力側の二次巻線の出力電圧に基づいて前記スイッチング素子のオンオフ
動作を制御する制御回路とを備えるスイッチング電源装置であって、一端が前記従出力側
の二次巻線の一端に接続された第1のダイオードと、一端が前記第1のダイオードの他端
に接続されて前記従出力側の二次巻線に発生する巻線電圧を充電する第1のコンデンサと
、一端が当該第1のコンデンサの一端と前記第1のダイオードの他端との接続点に接続さ
れた第2のダイオードと、当該第2のダイオードの他端に接続されて前記第1のコンデン
サに充電された充電電圧と前記巻線電圧とが加算された加算電圧を充電する第2のコンデ
ンサとを有する倍電圧整流回路と、前記従出力側の二次巻線の一端と前記第1のコンデン
サの他端に接続され、前記従出力側の二次巻線に発生する前記巻線電圧の片側極性におい
て、前記第1のコンデンサに前記巻線電圧を充電する充電動作と前記第2のコンデンサに
前記加算電圧を充電する加算動作とを行う充電制御回路とを備えるものである。
本発明によれば、正負非対象波形の片側極性において充電動作と加算動作とを交互に行
うことにより、入力電圧の変動に影響されることなく、従出力側の出力電圧を安定して昇
圧させることができる。
本発明の第1の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成例を示す図である。 同期分周回路の構成例を示す図である。 スイッチング電源装置の動作例を示すタイミングチャートである。 スイッチング電源装置の動作例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成例を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る同期分周回路の構成例を示す図である。 スイッチング電源装置の動作例を示すタイミングチャートである。 従来のスイッチング電源装置の構成例を示す図である。 一般的な倍電圧整流回路の構成例を示す図である。 従来のスイッチング電源装置に倍電圧整流回路を適用した場合のスイッチング電源装置の構成例を示す図である。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする)について説明する。
<1.第1の実施の形態>
[スイッチング電源装置の構成例]
まず、本発明に係るフライバック方式のスイッチング電源装置100Aの構成について
説明する。本発明に係るスイッチング電源装置100Aは、二次側の従出力に充電制御回
路30Aおよび倍電圧整流回路30Bを適用したものであり、一次側のスイッチング素子
のスイッチング周期を分周し、二次側の従出力において分周したスイッチング周期の1周
期毎に充電動作と加算動作とを交互に行うことにより、巻線電圧N2の正極性のみを倍電
圧整流するものである。
スイッチング電源装置100Aは、図1に示すように、一次側回路10と二次側主出力
回路20と二次側従出力回路30とを備えている。一次側回路10は、電源VINと制御回
路12とMOS−FET_Q1とトランスT1を構成する巻線n1とを有している。制御
回路12は、二次側の主出力(出力電圧V2)をモニタし、モニタした出力電圧V2に基
づいて、出力電圧V2を一定に保持するための制御信号を生成してMOS−FET_Q1
に供給する。
一次側の巻線n1は、一端(以下2番端子という)が電源VINに接続され、他端(以下
1番端子という)がMOS−FET_Q1のソースに接続されている。MOS−FET_
Q1は、ゲートが制御回路12に接続され、ドレインが接地されている。このMOS−F
ET_Q1は、制御回路12から供給される制御信号に基づいてスイッチング動作を行い
、入力電圧V1のデューティ比を調整する(PMW制御)。
二次側主出力回路20は、トランスT1を構成する巻線n2と巻線n2に直列接続され
るダイオードD2と巻線n2に並列接続されるコンデンサC2とを有している。巻線n2
の一端(以下3番端子という)はダイオードD2のアノードに接続され、巻線n2の他端
(以下4番端子という)は共通線(低電位)に接続されている。ダイオードD2のカソー
ドには一次側の制御回路12が接続されており、出力電圧V2が制御回路12によりモニ
タされる。コンデンサC2は、プラス端子がダイオードD2のカソードに接続され、マイ
ナス端子が共通線に接続されている。ダイオードD2およびコンデンサC2は、二次側電
流の半波整流を行う。
二次側従出力回路30は、トランスT1を構成する巻線n3と充電制御回路30Aと倍
電圧整流回路30Bとを有している。巻線n3の一端(5番端子という)はダイオードD
12のアノードとMOS−FET_Q2のソースとの接続点A1に接続され、他端(6番
端子という)は共通線(低電位)に接続されている。
充電制御回路30Aは、同期分周回路40AとP型のMOS−FET_Q2とn型のM
OS−FET_Q3とから構成されている。同期分周回路40Aは、接続点A1に接続さ
れると共に、MOS−FET_Q2,Q3のそれぞれのゲートに接続されている。この同
期分周回路40Aは、巻線n3に発生するスイッチング波形(巻線電圧V(N3))を1
/2の周波数に分周し、1周期毎に交互にMOS−FET_Q2,Q3のそれぞれをオン
/オフさせる機能を有する。なお、同期分周回路40Aの詳細については後述する。
MOS−FET_Q2は、ソース(第1端子)が接続点A1に接続され、ゲート(第3
端子)が同期分周回路40Aに接続され、ドレイン(第2端子)がコンデンサC12のマ
イナス端子とMOS−FET_Q3のドレインとの接続点A2に接続されている。このM
OS−FET_Q2は、同期分周回路40Aから供給される駆動信号VQ2に基づいてスイ
ッチング動作を行う。MOS−FET_Q3は、ドレイン(第1端子)が接続点A2に接
続され、ゲート(第3端子)が同期分周回路40Aに接続され、ソース(第2端子)が共
通線にされている。MOS−FET_Q3は、同期分周回路40Aから供給される駆動信
号VQ3に基づいてスイッチング動作を行う。
倍電圧整流回路30Bは、コンデンサC12,C13とダイオードD12,D13とか
ら構成されている。コンデンサC12は第1のコンデンサの一例を構成し、コンデンサC
13は第2のコンデンサの一例を構成している。また、ダイオードD12は第1のダイオ
ードの一例を構成し、ダイオードD13は第2のダイオードの一例を構成している。
ダイオードD12は、カソードが接続点A1に接続され、アノードがコンデンサC12
のプラス端子とダイオードD13のアノードとの接続点A3に接続されている。コンデン
サC12は、マイナス端子が接続点A2に接続され、プラス端子が接続点A3に接続され
ている。コンデンサC12には、従出力側の巻線n3に発生する巻線電圧V(N3)の正
電圧V(N3+)が充電される。
ダイオードD13は、アノードが接続点A3に接続され、カソードがコンデンサC12
のプラス端子に接続されている。コンデンサC13は、プラス端子がダイオードD13の
プラス端子に接続され、マイナス端子が共通線に接続されている。コンデンサC13には
、コンデンサC12に充電された充電電圧と巻線電圧V(N3)の正電圧V(N3+)と
が加算された加算電圧が充電される。
[同期分周回路の構成例]
次に、二次側従出力回路30の同期分周回路40Aの構成について説明する。図2に示
すように、同期分周回路40Aは、信号レベル変換回路400とトグル型フリップフロッ
プ402とP−MOSゲートドライバ404とN−MOSゲートドライバ406とから構
成されている。信号レベル変換回路400は、巻線n3で発生した巻線電圧V(N3)の
正電圧V(N3+)をMOS−FET_Q2,Q3のそれぞれに適した電圧VC3に成形(
減圧)する。例えば、巻線電圧V(N3)の負電圧V(N3−)の負極性をゼロレベルに
成形し、正極性の最大レベルを所定レベルに成形する。そして、波形成形後の電圧VC3を
トグル型フリップフロップ402、P−MOSゲートドライバ404およびN−MOSゲ
ートドライバ406のそれぞれに出力する。
トグル型フリップフロップ402は、P−MOSゲートドライバ404に接続される出
力端子QとN−MOSゲートドライバ406に接続される出力端子Qとを有している。ト
グル型フリップフロップ402は、信号レベル変換回路400から供給された成形電圧V
C3の立ち上がりに同期して、前に保持している成形電圧VC3のレベルを反転させる。そし
て、反転させた出力電圧VF2を出力端子QからP−MOSゲートドライバ404に出力し
、出力端子Qバーからはさらに反転させた出力電圧VF3をN−MOSゲートドライバ40
6に出力する。
P−MOSゲートドライバ404は、信号レベル変換回路400から供給された成形電
圧VC3とトグル型フリップフロップ402から供給された出力電圧VF2とに基づいて、M
OS−FET_Q2を駆動するための駆動信号VQ2を生成してMOS−FET_Q2に供
給する。
N−MOSゲートドライバ406は、信号レベル変換回路400から供給された成形電
圧VC3とトグル型フリップフロップ402から供給された出力電圧VF3とに基づいて、M
OS−FET_Q3を駆動するための駆動信号VQ3を生成してMOS−FET_Q3に供
給する。
[スイッチング電源装置の動作例]
次に、スイッチング電源装置100Aの動作の一例について説明する。制御回路12は
、二次側主出力回路20から出力された出力電圧V2をモニタし、モニタした出力電圧V
2に基づいて電圧制御(PWM制御)するための制御信号をMOS−FET_Q1に供給
する(図3(A))。制御回路12からMOS−FET_Q1をオフにするための制御信
号が供給されると、MOS−FET_Q1がオンからオフに切り替えられる。このときの
周期をN周期の前半とする。MOS−FET_Q1がオフに切り替えられると、二次側の
従出力の巻線n3の5番端子が高電圧となり、巻線n3の6番端子が低電圧となる。これ
により、二次側従出力回路30の巻線n3に巻線電圧V(N3)が発生する(図3(B)
)。
巻線n3に巻線電圧V(N3)が発生すると、この巻線電圧V(N3)が信号レベル変
換回路400に入力され、信号レベル変換回路400において巻線電圧V(N3)の電圧
レベルが所定のレベルに成形される(図3(C))。信号レベル変換回路400により成
形された成形電圧VC3は、トグル型フリップフロップ402、P−MOSゲートドライバ
404およびN−MOSゲートドライバ406のそれぞれに入力される。
トグル型フリップフロップ402では、成形された電圧VC3の立ち上がりに同期して、
出力電圧VF2の状態がハイレベルからロウレベルとされる。これにより、トグル型フリッ
プフロップ402の出力端子Qからはロウレベルの出力電圧VF2がP−MOSゲートドラ
イバ404に出力される(図3(D))。一方、トグル型フリップフロップ402の出力
端子Qバーからは、出力電圧VF2が反転されたハイレベルの出力電圧VF3がN−MOSゲ
ートドライバ406に出力される(図3(E))。
P−MOSゲートドライバ404では、信号レベル変換回路400からのハイレベルの
成形電圧VC3とトグル型フリップフロップ402からのロウレベルの出力電圧VF2とが論
理演算され、MOS−FET_Q2駆動用のハイレベルの駆動信号(電圧)VQ2が生成さ
れる(図3(F))。この場合、MOS−FET_Q2はP型なのでオフ状態とされる。
一方、N−MOSゲートドライバ406では、信号レベル変換回路400からのハイレ
ベルの成形電圧VC3とトグル型フリップフロップ402からのハイレベルの出力電圧VF3
とが論理演算され、MOS−FET_Q3駆動用のハイレベルの駆動信号VQ3が生成され
る(図3(G))。この場合、MOS−FET_Q3はN型なので、ハイレベルの駆動信
号VQ3によりオン状態とされる。
MOS−FET_Q3がオンされると、図4の実線の矢印で示すように、従出力の二次
側電流が巻線n3の5番端子→ダイオードD12→コンデンサC12のプラス端子→コン
デンサC12のマイナス端子→MOS−FET_Q3→巻線n3の6番端子の向きに従出
力の二次側電流が流れる。これにより、コンデンサC12は、巻線n3の巻線電圧V(N
3)の正電圧V(N3+)にてプラス端子が高電圧となる向きに充電される。以下、この
動作を充電動作と呼ぶ。
続けて、N周期の後半において、制御回路12からMOS−FET_Q1をオンにする
ための制御信号が供給されると、MOS−FET_Q1がオフからオンに切り替えられる
。MOS−FET_Q1がオンされると(図3(A))、従出力の二次側の巻線n3の5
番端子が低電圧となり、6番端子が高電圧となる。これにより、二次側従出力回路の巻線
n3に極性がマイナス側の巻線電圧V(N3)の負電圧V(N3−)が発生する(図3(
B))。
巻線n3にマイナス側の巻線電圧V(N3−)が発生すると、この巻線電圧V(N3−
)が信号レベル変換回路400に入力され、信号レベル変換回路400において巻線電圧
V(N3−)の電圧レベルがゼロレベルに成形される(図3(C))。信号レベル変換回
路400により成形された成形電圧VC3は、トグル型フリップフロップ402、P−MO
Sゲートドライバ404およびN−MOSゲートドライバ406のそれぞれに入力される
トグル型フリップフロップ402では、成形電圧VC3が立ち上がりではないので前の状
態(レベル)が維持され、出力端子Qからはロウレベルの出力電圧VF3がP−MOSゲー
トドライバ404に出力される(図3(D))。一方、出力端子Qバーからは、前に保持
されたハイレベルの出力電圧VF3がN−MOSゲートドライバ406に出力される(図3
(E))。
P−MOSゲートドライバ404では、信号レベル変換回路400からのロウレベルの
成形電圧VC3とトグル型フリップフロップ402からのロウレベルの出力電圧VF3が論理
演算され、MOS−FET_Q2駆動用のハイレベルの駆動信号VQ2が生成される(図3
(F))。この場合、MOS−FET_Q2はP型なので、オフ状態とされる。
一方、N−MOSゲートドライバ406では、信号レベル変換回路400からのロウレ
ベルの成形電圧VC3とトグル型フリップフロップ402からのハイレベルの出力電圧VF3
とが論理演算され、MOS−FET_Q3駆動用のロウレベルの駆動信号VQ3が生成され
る(図3(G))。この場合、MOS−FET_Q3はN型なので、MOS−FET_Q
2と同様にオフ状態とされる。したがって、N周期の後半においては、MOS−FET_
Q2,Q3のそれぞれがオフ状態とされて二次側に電流が流れることはないので、充電動
作および加算動作が行われることはない(図3(B))。
次に、N+1周期の前半において、制御回路12からMOS−FET_Q1をオフにす
るための制御信号が供給されると、MOS−FET_Q1がオンからオフに切り替えられ
る(図3(A))。MOS−FET_Q1がオフに切り替えられると、二次側の従出力の
巻線n3の5番端子が高電圧となり、巻線n3の6番端子が低電圧となる。これにより、
二次側従出力回路の巻線n3に巻線電圧V(N3)の正電圧V(N3+)が発生する(図
3(B))。
巻線n3に巻線電圧V(N3+)が発生すると、この巻線電圧V(N3+)が信号レベ
ル変換回路400に入力され、信号レベル変換回路400において巻線電圧V(N3+)
の電圧レベルが所定のレベルに成形される(図3(C))。信号レベル変換回路400に
より成形された成形電圧VC3は、トグル型フリップフロップ402、P−MOSゲートド
ライバ404およびN−MOSゲートドライバ406のそれぞれに入力される。
トグル型フリップフロップ402では、成形電圧VC3の立ち上がりに同期して、出力電
圧VF3の状態がロウレベルからハイレベルとされる。これにより、トグル型フリップフロ
ップ402の出力端子Qからはハイレベルの出力電圧VF2がP−MOSゲートドライバ4
04に出力される(図3(D))。一方、出力端子Qバーからは、出力電圧VF3が反転さ
れたロウレベルの出力電圧VF3がN−MOSゲートドライバ406に出力される(図3(
E))。
P−MOSゲートドライバ404では、信号レベル変換回路400からのハイレベルの
成形電圧VC3とトグル型フリップフロップ402からのハイレベルの出力電圧VF2とが論
理演算され、MOS−FET_Q2駆動用のロウレベルの駆動信号(電圧)VQ2が生成さ
れる(図3(F))。この場合、MOS−FET_Q2はP型なので、ロウレベルの駆動
信号VQ2によりオン状態とされる。
一方、N−MOSゲートドライバ406では、信号レベル変換回路400からのハイレ
ベルの成形電圧VC3とトグル型フリップフロップ402からのロウレベルの出力電圧VF3
とが論理演算され、MOS−FET_Q3駆動用のロウレベルの駆動信号VQ3が生成され
る(図3(G))。この場合には、MOS−FET_Q2はN型なので、MOS−FET
_Q3はオフ状態とされる。
MOS−FET_Q2がオンされると、図4の点線の矢印で示すように、従出力の二次
側電流が巻線n3の5番端子→MOS−FET_Q2→コンデンサC12のマイナス端子
→コンデンサC12のプラス端子→ダイオードD13→コンデンサC13のプラス端子→
コンデンサC13のマイナス端子→巻線n3の6番端子の向きに流れる。これにより、巻
線n3の巻線電圧V(N3+)とコンデンサC12の充電電圧との加算電圧がコンデンサ
C13に充電される。以下、この動作を加算動作と呼ぶ。
この加算動作においてコンデンサC12に充電される出力電圧V3は下記式(8)で表
される。
V3=V(C12)+V(N3+)
=V(N3+)+V(N3+)・・・(8)
また、二次側主出力である出力電圧V2にて電圧帰還制御が行われ、MOS−FET_
Q1のTonが制御されるため、MOS−FET_Q1がオフの期間の巻線電圧については
、下記式(9)に示すように、出力電圧V3は出力電圧V2に対してトランスT1の巻き
数比に応じた電圧として表記することができる。
V3=((n3/n2)×V2)×2・・・(9)
したがって、上記式(9)から、第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置100
Aによれば、出力電圧V2(巻線電圧V(N2))と巻数比で計算される電圧に対して2
倍の出力を得られることが分かる。なお、ダイオードD2,D12,D13の順方向の電
圧降下は、巻線電圧V(N3)および出力電圧V2に対して無視できる程度の十分小さい
ものであると仮定し、出力電圧V3の計算では省略している。
続けて、N+1周期の後半において、制御回路12からMOS−FET_Q1をオンに
するための制御信号が供給されると、MOS−FET_Q1がオフからオンに切り替えら
れる(図3(A))。MOS−FET_Q1がオンされると、従出力の二次側の巻線n3
の5番端子が低電圧となり、6番端子が高電圧となる。これにより、二次側従出力回路の
巻線n3にはマイナス側の巻線電圧V(N3−)が発生する(図3(B))。そのため、
上述したように、同期分周回路40Aでは、MOS−FET_Q2,Q3のオフ状態を維
持する駆動信号VQ2,VQ3が生成されるので(図3(D),図3(E))、MOS−FE
T_Q2,Q3のそれぞれはオフとされ、従出力の二次側に電流は流れない。本例におい
ては、巻線電圧V(N3)の正極性においてのみ、上述したような充電動作および加算動
作が1周期毎に交互に繰り返して行われる。
以上説明したように、第1の実施の形態では、N周期において巻線電圧V(N3)が正
極性のときに充電動作を行い、次のN+1周期において巻線電圧V(N3)が正極性のと
きに加算動作を行い、充電動作と加算動作とを1周期毎に交互に繰り返して行っている。
これにより、巻線電圧の正極性の期間における電圧V(N3+)のみを加算昇圧し出力す
ることができ、入力電圧V1の変動に影響されることなく、出力電圧V3を安定して制御
することが容易に実現可能なフライバック方式の高電圧出力電源を提供できる。
また、第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置100Aによれば、倍電圧整流回
路30Bを適用することでトランスの巻き数を大きくすることなく、従出力として高電圧
を得ることができるので、結果としてトランスT1の小型化を図ることができる。これに
伴い、高価なトランスT1が必要とならないため、高電圧出力電源を低コストで実現でき
る。
<2.第2の実施の形態>
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置100Bは出力電圧を3倍に昇圧して出
力する点において、上記第1の実施の形態のように出力電圧を2倍に昇圧して出力するス
イッチング電源装置100Aとは異なっている。なお、その他のスイッチング電源装置1
00Bの構成は上述した第1の実施の形態で説明したスイッチング電源装置100Aと同
一であるため、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
[スイッチング電源の構成例]
第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置100Bは、上記第1の実施の形態で説
明したスイッチング電源装置100Aに、コンデンサC31,C32およびダイオードD
31,D32を追加した回路構成となっている。具体的には、図5に示すように、ダイオ
ードD12のカソードは、接続点A3とコンデンサC31の中間点A4に接続されている
。コンデンサC31は、マイナス端子が中間点A4に接続され、プラス端子がダイオード
D32とダイオードD31との接続点A5に接続されている。
ダイオードD13は、アノードが接続点A3に接続され、カソードがコンデンサC32
とコンデンサC13との間の中間点A6に接続されている。ダイオードD31は、アノー
ドがダイオードD13のカソードに接続され、カソードが接続点A5に接続されている。
コンデンサC32は、プラス端子がダイオードD32のカソードに接続され、マイナス端
子が中間点A6に接続されている。コンデンサC13は、プラス端子が中間点A6に接続
され、マイナス端子が共通線に接続されている。
このように構成されたスイッチング電源装置100Bでは、上記第1の実施の形態のス
イッチング電源装置100Aと同様に、N周期の前半の充電動作において、MOS−FE
T_Q3がオンされると、コンデンサC12には巻線n3の巻線電圧V(N3)の正電圧
V(N3+)にてプラス端子が高電圧となる向きに電荷が充電される。コンデンサC12
の電圧は下記式(10)で与えられる。
V(C12)=V(N3+)・・・(10)
続けて、N+1周期の前半の加算動作において、MOS−FET_Q2がオンされると
、コンデンサC13,C31,C32のそれぞれに、巻線n3の巻線電圧V(N3)の正
電圧V(N3+)にてプラス端子が高電圧となる向きに電荷が充電される。コンデンサC
13,C31,C32の電圧は下記式(11),(12),(13)で与えられる。
V(C13)=V(N3+)+V(C12)=V(N3+)×2・・・(11)
V(C31)=V(C13)−V(C12)=V(N3+)・・・(12)
V(C32)=V(N3+)+V(C12)+V(C31)−V(C13)
=V(N3+)・・・(13)
ここで、従出力側の出力電圧V3は、コンデンサC13とコンデンサC32との加算電
圧で表されるので、上記式(11),(13)から下記のようになる。
V3=V(C13)+V(C32)
=V(N3+)×2+V(N3+)=V(N3+)×3・・・(14)
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、上記式(14)から巻線電圧V(N
3)の正電圧V(N3+)に対して3倍に昇圧された出力電圧V3を得ることができる。
また、上記第1の実施の形態と同様に、巻線電圧の正極性のみを加算昇圧するので、入力
電圧V1の変動に影響されることなく、安定した出力電圧V3を容易に得ることが可能な
フライバック方式の高電圧出力電源を提供できる。
<3.第3の実施の形態>
第3の実施の形態に係るスイッチング電源装置100Cは出力電圧を4倍に昇圧して出
力する点において、上記第1の実施の形態のように出力電圧を2倍に昇圧して出力するス
イッチング電源装置100Aとは異なっている。なお、その他のスイッチング電源装置1
00Cの構成は上述した第1の実施の形態で説明したスイッチング電源装置100Aと同
一であるため、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
[スイッチング電源の構成例]
第3の実施の形態に係るスイッチング電源装置100Cは、上記第1の実施の形態で説
明したスイッチング電源装置100Aに、コンデンサC31,C32,C33,C34お
よびダイオードD31,D32,D33,D34を追加した回路構成となっている。以下
では、第2の実施の形態で説明したスイッチング電源装置100Bと異なる構成部分につ
いて説明する。
図6に示すように、コンデンサC33は、マイナス端子が接続点A5に接続され、プラ
ス端子がダイオードD33とダイオードD34との接続点A7に接続されている。ダイオ
ードD33は、アノードがダイオードD32のカソードに接続され、カソードが接続点A
7に接続されている。ダイオードD34は、アノードが接続点A7に接続され、カソード
がコンデンサC34のプラス端子に接続されている。コンデンサC34は、プラス端子が
ダイオードD34のカソードに接続され、マイナス端子がコンデンサC32とコンデンサ
C34との中間点A8に接続されている。
このように構成されたスイッチング電源装置100Cでは、上記第1の実施の形態のス
イッチング電源装置100Aと同様に、N周期の前半の充電動作において、MOS−FE
T_Q3がオンされると、コンデンサC12には巻線n3の巻線電圧V(N3)の正電圧
V(N3+)にてプラス端子が高電圧となる向きに電荷が充電される。コンデンサC12
の電圧は下記式(15)で与えられる。
V(C12)=V(N3+)・・・(15)
続けて、N+1周期の前半の加算動作において、MOS−FET_Q2がオンされると
、コンデンサC13,C31,C32,C33,C34のそれぞれに、巻線n3の巻線電
圧V(N3)の正電圧V(N3+)にてプラス端子が高電圧となる向きに電荷が充電され
る。コンデンサC13,C31,C32,C33,C34の電圧は下記式(16),(1
7),(18),(19),(20)で与えられる。
V(C13)=V(N3+)+V(C12)=V(N3+)×2・・・(16)
V(C31)=V(C13)−V(C12)=V(N3+)・・・(17)
V(C32)=(V(N3+)+V(C12)+V(C31))−V(C31)
=V(N3+)・・・(18)
V(C33)=(V(C13)+V(C32))−(V(C12)+V(C31))
=V(N3+)・・・(19)
V(C34)=(V(N3+)+V(C12)+V(C33))−(V(C13)+V
(C32)=V(N3+)・・・(20)
ここで、従出力側の出力電圧V3は、コンデンサC13とコンデンサC32とコンデン
サC34との加算電圧で表されるので、上記式(16),(18),(20)から下記の
ようになる。
V3=V(C13)+V(C32)+V(C34)
=V(N3+)×2+V(N3+)+V(N3+)=V(N3+)×4
・・・(21)
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、上記式(21)から巻線電圧V(N
3)の正電圧V(N3+)に対して4倍に昇圧された出力電圧V3を得ることができる。
また、上記第1の実施の形態と同様に、巻線電圧の正極性のみを加算昇圧するので、入力
電圧V1の変動に影響されることなく、安定した出力電圧V3を容易に得ることが可能な
フライバック方式の高電圧出力電源を提供できる。
<4.第4の実施の形態>
第4の実施の形態に係るスイッチング電源装置100Dは1周期の片側極性において充
電動作と加算動作を行う点において、上記第1の実施の形態のスイッチング電源装置10
0Aのように1周期毎の片側極性において充電動作および加算動作を交互に行う点とは異
なっている。なお、その他のスイッチング電源装置100Dの構成は上述した第1の実施
の形態で説明したスイッチング電源装置100A(同期分周回路40A以外)と同一であ
るため、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
[同期分周回路の構成例]
図7に示すように、スイッチング電源装置100Dを構成する同期分周回路40Dは、
信号レベル変換回路400とパルス幅発生回路408とP−MOSゲートドライバ404
とN−MOSゲートドライバ406とから構成されている。信号レベル変換回路400は
、巻線n3で発生した巻線電圧V(N3)をMOS−FET_Q2,Q3のそれぞれに適
したレベルの成形電圧VC3に成形(減圧)する。そして、波形成形後の成形電圧VC3をパ
ルス幅発生回路408、P−MOSゲートドライバ404およびN−MOSゲートドライ
バ406のそれぞれに出力する。
パルス幅発生回路408は、P−MOSゲートドライバ404に接続される出力端子Q
とN−MOSゲートドライバ406に接続される出力端子Qバーとを有している。このパ
ルス幅発生回路408は、信号レベル変換回路400から供給された成形電圧VC3に基づ
いて所定幅のパルス波(矩形波)を生成する。パルス波は、成形電圧VC3の立ち上がりエ
ッジに同期して立ち上がり、成形電圧VC3の立ち下がり前に立ち下がるようなパルス幅を
有する。つまり、パルス波は、スイッチングのオフ期間(成形電圧VC3の正極性)を2つ
の第1の期間と第2の期間とに分割したとき、前半の第1の期間でオンするような波形で
ある(図8参照)。以下では、スイッチングのオフ期間の前半を前半期間NAと呼び、ス
イッチングのオフ期間の後半を後半期間NBと呼ぶ。パルス幅発生回路408は、出力端
子Qからパルス波VP2をP−MOSゲートドライバ404に出力し、出力端子Qバーから
はパルス波VP2を反転させたパルス波VP3をN−MOSゲートドライバ406に出力する
(図8(D)参照)。
P−MOSゲートドライバ404は、信号レベル変換回路400から供給された成形電
圧VC3とパルス幅発生回路408から供給されたパルス波VP2とに基づいて、MOS−F
ET_Q2を駆動するための駆動信号VQ2を生成してMOS−FET_Q2に供給する。
N−MOSゲートドライバ406は、信号レベル変換回路400から供給された成形電圧
VC3とパルス幅発生回路408から供給されたパルス波VP3とに基づいて、MOS−FE
T_Q3を駆動するための駆動信号VQ3を生成してMOS−FET_Q3に供給する。
[同期倍電圧整流回路の動作例]
次に、スイッチング電源装置100Dの動作の一例について説明する。スイッチングの
オフ期間の前半期間NA(巻線電圧V(N3)の正極性)において、制御回路12は、二
次側主出力回路20から出力された出力電圧V2をモニタし、モニタした出力電圧V2に
基づいて電圧制御するための制御信号をMOS−FET_Q1に供給する。制御回路12
からMOS−FET_Q1をオフにするための制御信号が供給されると(図8(A)参照
)、MOS−FET_Q1がオンからオフに切り替えられる。MOS−FET_Q1がオ
フに切り替えられると、二次側の従出力の巻線n3の5番端子が高電圧となり、巻線n3
の6番端子が低電圧となる。これにより、二次側従出力回路30の巻線n3にプラス側の
巻線電圧V(N3+)が発生する(図8(B))。
巻線n3に巻線電圧V(N3+)が発生すると、この巻線電圧V(N3+)が信号レベ
ル変換回路400に入力され、信号レベル変換回路400において巻線電圧V(N3+)
の電圧レベルが所定のレベルに成形される(図8(C))。信号レベル変換回路400に
より成形された成形電圧VC3は、パルス幅発生回路408、P−MOSゲートドライバ4
04およびN−MOSゲートドライバ406のそれぞれに入力される。
パルス幅発生回路408では、成形された電圧VC3の立ち上がりエッジに同期して、ス
イッチングのオフの前半期間NAのパルス幅を有したパルス波VP2が生成される。これに
より、パルス幅発生回路408の出力端子Qからはパルス波VP2がP−MOSゲートドラ
イバ404に出力される(図8(D))。一方、パルス幅発生回路408の出力端子Qバ
ーからは、パルス波VP2が反転されたパルス波VP3がN−MOSゲートドライバ406に
出力される(図8(E))。
P−MOSゲートドライバ404では、信号レベル変換回路400からのハイレベルの
成形電圧VC3とパルス幅発生回路408からのパルス波VP2とが論理演算され、MOS−
FET_Q2駆動用のロウレベルの駆動信号VQ2が生成される(図8(F))。この場合
、MOS−FET_Q2はP型なのでロウレベルのパルス波VP2によりオンされる。
一方、N−MOSゲートドライバ406では、信号レベル変換回路400からのハイレ
ベルの成形電圧VC3とパルス幅発生回路408からのパルス波VP3とが論理演算され、M
OS−FET_Q3駆動用のロウレベルの駆動信号VQ3が生成される(図8(G))。こ
の場合、MOS−FET_Q3はN型なのでオフされる。
MOS−FET_Q2がオンされると、図4の点線の矢印で示したように、従出力の二
次側電流が巻線n3の5番端子→MOS−FET_Q2→コンデンサC12のマイナス端
子→コンデンサC12のプラス端子→ダイオードD13→コンデンサC13のプラス端子
→コンデンサC13のマイナス端子→巻線n3の6番端子の向きに流れる。これにより、
巻線n3の巻線電圧V(N3)の正電圧V(N3+)とコンデンサC12の充電電圧との
加算電圧がコンデンサC13に充電される加算動作が行われる。
続けて、スイッチングのオフ期間の後半期間NBにおいて、P−MOSゲートドライバ
404では、パルス幅発生回路408からのパルス波VP2が立ち下がってオフ状態(ロウ
レベル)となると、信号レベル変換回路400からのハイレベルの成形電圧VC3により、
MOS−FET_Q2駆動用のハイレベルの駆動信号VQ2が生成される(図8(F))。
この場合、MOS−FET_Q2はP型なのでオフされる。
一方、N−MOSゲートドライバ406では、パルス幅発生回路408からのパルス波
VP2が立ち下がってオフ状態となると、信号レベル変換回路400からのハイレベルの成
形電圧VC3により、MOS−FET_Q3駆動用のハイレベルの駆動信号VQ3が生成され
る(図8(G))。この場合、MOS−FET_Q3はN型なので、ハイレベルの駆動信
号VQ3によりオンされる。
MOS−FET_Q3がオンされると、図4の実線の矢印で示したように、従出力の二
次側電流が巻線n3の5番端子→ダイオードD12→コンデンサC12のプラス端子→コ
ンデンサC12のマイナス端子→MOS−FET_Q3→巻線n3の6番端子の向きに従
出力の二次側電流が流れる。これにより、コンデンサC12は、巻線n3の巻線電圧V(
N3)の正電圧V(N3+)にてプラス端子が高電圧となる向きに充電される充電動作が
行われる。
次に、巻線電圧V(N3)のN周期の負極性において、制御回路12からMOS−FE
T_Q1をオンにするための制御信号が供給されると、MOS−FET_Q1がオフから
オンに切り替えられる(図8(A))。MOS−FET_Q1がオンされると、従出力の
二次側の巻線n3の5番端子が低電圧となり、6番端子が高電圧となる。これにより、二
次側従出力回路の巻線n3にはマイナス側の巻線電圧V(N3−)が発生する(図8(B
))。そのため、上述したように、同期分周回路40Dでは、MOS−FET_Q2,Q
3をオフ状態とする駆動信号VQ2,VQ3が生成されるので、MOS−FET_Q2,Q3
のそれぞれはオフとされ、従出力の二次側に電流は流れない。このような動作が次のN+
1周期,N+2周期・・・においても繰り返して行われる。
以上説明したように、第4の実施の形態では、MOS−FET_Q1のスイッチング周
期のオフ期間(巻線電圧V(N3)の同一周期における正極性)を2つの期間に分割し、
分割した前半の第1の期間において加算動作を行い、後半の第2の期間において充電動作
を行う。すなわち、同一のスイッチング周期のオフ期間内において充電動作および加算動
作のそれぞれを行う。これにより、入力電圧V1の変動に影響されることなく、安定して
出力電圧V3を昇圧することが可能なフライバック方式の高電圧出力電源を提供できる。
また、1スイッチング周期内で充電動作と加算動作を行うので、より効率的に出力電圧を
昇圧することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣
旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
12・・・制御回路、30A・・・充電制御回路、30B・・・倍電圧整流回路、40A
,40D・・・同期分周回路、100A,100B,100C,100D・・・スイッチ
ング電源装置、C12,C13,C31,C32・・・コンデンサ、D12,D13,D
31,D32・・・ダイオード、Q1,Q2,Q3・・・MOS−FET、T1・・・ト
ランス

Claims (4)

  1. スイッチング素子のオンオフ動作により直流電流が供給される一次巻線と、当該一次巻
    線の誘起により発生する巻線電圧を負荷に供給する主出力側および従出力側の二次巻線と
    から構成されるトランスと、前記主出力側の二次巻線の出力電圧に基づいて前記スイッチ
    ング素子のオンオフ動作を制御する制御回路とを備えるスイッチング電源装置であって、
    一端が前記従出力側の二次巻線の一端に接続された第1のダイオードと、一端が前記第
    1のダイオードの他端に接続されて前記従出力側の二次巻線に発生する巻線電圧を充電す
    る第1のコンデンサと、一端が当該第1のコンデンサの一端と前記第1のダイオードの他
    端との接続点に接続された第2のダイオードと、当該第2のダイオードの他端に接続され
    て前記第1のコンデンサに充電された充電電圧と前記巻線電圧とが加算された加算電圧を
    充電する第2のコンデンサとを有する倍電圧整流回路と、
    前記従出力側の二次巻線の一端と前記第1のコンデンサの他端に接続され、前記従出力
    側の二次巻線に発生する前記巻線電圧の片側極性において、前記第1のコンデンサに前記
    巻線電圧を充電する充電動作と前記第2のコンデンサに前記加算電圧を充電する加算動作
    とを行う充電制御回路と
    を備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記充電制御回路は、
    第1端子が前記従出力側の二次巻線の一端に接続され、第2端子が前記第1のコンデン
    サの他端に接続される第1のスイッチング素子と、
    第1端子が前記第1のコンデンサの他端に接続され、第2端子が共通線に接続される第
    2のスイッチング素子と、
    第1端子が前記従出力側の二次巻線の一端に接続され、第2端子が前記第1のスイッチ
    ング素子の第3端子に接続され、第3端子が前記第2のスイッチング素子の第3端子に接
    続され、前記従出力側の二次巻線で発生した巻線電圧に基づいて前記第1および第2のス
    イッチング素子が前記巻線電圧の前記片側極性において交互にオンするように制御する同
    期分周回路と
    を有することを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記同期分周回路は、
    前記スイッチング素子のスイッチング周期を分周し、分周したスイッチング周期におい
    て1周期毎に交互に前記充電動作と前記加算動作とを行うことにより、前記巻線電圧の前
    記片側極性のみを倍電圧整流する
    ことを特徴とする請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記同期分周回路は、
    前記スイッチング素子のスイッチング周期の片側極性を第1の期間と第2の期間とに分
    割し、分割した前記第1の期間において前記充電動作を行い、前記第2の期間において前
    記加算動作を行うことにより、前記巻線電圧の前記片側極性のみを倍電圧整流する
    ことを特徴とする請求項2に記載のスイッチング電源装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105591540A (zh) * 2015-11-16 2016-05-18 浙江凯耀照明股份有限公司 适用于开关电源的辅助直流低压供电电路

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CN105591540A (zh) * 2015-11-16 2016-05-18 浙江凯耀照明股份有限公司 适用于开关电源的辅助直流低压供电电路

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