JP2011151718A - ネットワークシステム、通信方法、装置およびプログラム - Google Patents

ネットワークシステム、通信方法、装置およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワーク内のパケットの転送経路を制御する経路管理サーバを有するネットワークシステムにおけるパケットロスを防止できる構成の提供。
【解決手段】ネットワークシステムは、パケットを一時的に保持するとともに、経路管理サーバの指示に従って前記保持したパケットを送出するバッファリング装置と、第1のノードから第2のノードに宛てられたパケットの転送経路の設定を行うとともに、前記転送経路を新しい転送経路に変更する際に、前記バッファリング装置を経由する転送経路を設定する経路管理サーバと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワークシステム、通信方法、装置およびプログラムに関し、ネットワーク内のパケットの転送経路を制御する経路管理サーバを有するネットワークシステム、通信方法、装置およびプログラムに関する。
ネットワーク上のパケット転送経路を集中的に管理し、トラフィック制御を行う方式としては、非特許文献1に開示されるMPLS(Multi Protocol Label Switching)技術が知られている。MPLSでは、パケット転送パス(以下、LSP:Label Switched Path)は、ネットワークのエッジルータ間で半固定的に設定され、エッジルータの先に接続される端末の移動に伴って変更されることは無い。そのため、端末が移動した場合の経路の変更は、上位層であるIP層において非特許文献2に開示されるMobile IP等で行われている。
Mobile IPにおいては、端末宛のパケットは固定的に設置されたHome Agent(以下、「HA」)を経由して転送される。端末はネットワーク間を移動すると、HAにBinding Update(以下、「BU」)と呼ばれる通知を送信し、新しい転送先を設定する。HAは通知されたBUに基づいて転送先を切り替える。しかし、前のネットワークを離れてから、新しいネットワークに接続しBUを登録するまでの間は、古い転送先にパケットが転送され、パケットロスが発生する。
このパケットロスを改善するために、非特許文献3では事前に、端末の次の接続先ネットワークが分かっている場合は、新しい転送先を先に登録し、登録完了後に新しいネットワークに接続する方式が開示されている。具体的には、非特許文献3では、端末が新しいネットワークに接続するまでの間、新しい転送先のエッジルータがパケットをバッファリングしておくによって上記パケットロスを解決している。
また同じく経路制御を行うものとして、非特許文献4、5にオープンフロー(OpenFlow)という技術が提案されている。オープンフローは、通信をエンドツーエンドのフローとして捉え、フロー単位で経路制御、障害回復、負荷分散、最適化を行うものである。転送ノードとして機能するオープンフロースイッチは、オープンフローコントローラとの通信用のセキュアチャネルを備え、オープンフローコントローラから適宜追加または書き換え指示されるフローテーブルに従って動作する。フローテーブルには、フロー毎に、パケットヘッダと照合するルールと、処理内容を定義したアクションと、フロー統計情報との組が定義される。
例えば、オープンフロースイッチは、最初のパケット(first packet)を受信すると、フローテーブルから、受信パケットのヘッダ情報に適合するルール(FlowKey)を持つエントリを検索する。検索の結果、受信パケットに適合するエントリが見つかった場合、オープンフロースイッチは、受信パケットに対して、当該エントリのアクションフィールドに記述された処理内容を実施する。一方、前記検索の結果、受信パケットに適合するエントリが見つからなかった場合、オープンフロースイッチは、セキュアチャネルを介して、オープンフローコントローラに対して受信パケットを転送し、受信パケットの送信元・送信先に基づいたパケットの経路の決定を依頼し、これを実現するフローエントリを受け取ってフローテーブルを更新する。
E.Rosen他、"Multiprotocol Label Switching Architecture", Internet Engineering Task Force(IETF) RFC3031, 2001 D.Johnson他、"Mobility Support in IPv6", Internet Engineering Task Force(IETF) RFC3775, 2004 R.Koodli他、"Mobile IPv6 Fast Handover", Internet Engineering Task Force(IETF) RFC5568, 2009 Nick McKeownほか7名、"OpenFlow: Enabling Innovation in Campus Networks"、[online]、[平成21年12月14日検索]、インターネット〈URL:http://www.openflowswitch.org//documents/openflow-wp-latest.pdf〉 "OpenFlow Switch Specification" Version 0.9.0. (Wire Protocol 0x98)[平成21年12月14日検索] 、インターネット〈URL:http://www.openflowswitch.org/documents/openflow-spec-v0.9.0.pdf〉
しかしながら、非特許文献3の方式は、あらかじめ端末の移動先が分かっていないと使えないため、利用できる環境が限定されてしまうという問題点がある。また、非特許文献3の方式は、端末側でも同方式をサポートする必要があるため、利用できる端末に制限があるという問題点もある。
また、エッジルータは通常それほど大容量のパケットバッファを保持していないため、移動端末数が増加した場合や移動端末数の離脱が長期にわたる場合、バッファが不足しパケットロスを防止できなくなることが予想される。また、上記エッジルータのバッファリングに関わる負荷により、本来のパケット転送機能にも支障を来たす可能性もある。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、上記非特許文献3のような制約がなく、パケットロスを防止することのできるネットワークシステム、通信方法、装置およびプログラムを提供することにある。
本発明の第1の視点によれば、パケットを一時的に保持するとともに、経路管理サーバの指示に従って前記保持したパケットを送出するバッファリング装置と、第1のノードから第2のノードに宛てられたパケットの転送経路の設定を行うとともに、前記転送経路を新しい転送経路に変更する際に、前記バッファリング装置を経由する転送経路を設定する経路管理サーバと、を備えたネットワークシステムが提供される。
本発明の第2の視点によれば、パケットを一時的に保持するとともに、経路管理サーバの指示に従って前記保持したパケットを送出するバッファリング装置が配置されたネットワークに接続され、第1のノードから第2のノードに宛てられたパケットの転送経路の設定を行うとともに、前記転送経路を新しい転送経路に変更する際に、前記バッファリング装置を経由する転送経路を設定する経路管理サーバが提供される。
本発明の第3の視点によれば、第1のノードから第2のノードに宛てられたパケットの転送経路の設定を行うとともに、前記転送経路を新しい転送経路に変更する際に、バッファリング装置を経由する転送経路を設定する経路管理サーバが接続されたネットワークに配置され、前記経路管理サーバが設定した転送経路上の転送ノードから受信パケットを一時的に保持するとともに、前記経路管理サーバの指示に従って前記保持したパケットを送出するバッファリング装置が提供される。
本発明の第4の視点によれば、第1のノードから第2のノードに宛てられたパケットの転送経路の設定を行うとともに、前記転送経路を新しい転送経路に変更する際に、バッファリング装置を経由する転送経路を設定する経路管理サーバが接続されたネットワークに配置され、転送先のノードにパケットを転送できないことを検知した場合、前記経路管理サーバに対して、その旨を通知する転送ノードが提供される。
本発明の第5の視点によれば、第1のノードから第2のノードに宛てられたパケットの転送経路の設定を行う経路管理サーバが、第1のノードから第2のノードに宛てられたパケットの転送経路を新しい転送経路に変更する際に、バッファリング装置を経由する転送経路を設定するステップと、前記前記バッファリング装置が、パケットを一時的に保持するとともに、前記経路管理サーバの指示に従って前記保持したパケットを送出するステップとを含む通信方法が提供される。本方法は、上記した経路管理サーバと、バッファリング装置という、特定の機械に結びつけられている。
本発明の第6の視点によれば、上記した経路管理サーバ、バッファリング装置および転送ノードをそれぞれ構成するコンピュータに実行させるプログラムが提供される。なお、このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。即ち、本発明は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。
本発明によれば、上記非特許文献3のような制約がなく、パケットロスを防止することが可能となる。その理由は、バッファリング装置を用意するとともに、パケットの転送経路の設定を行う経路管理サーバに、転送経路を新しい転送経路に変更する際に、前記バッファリング装置を経由する転送経路を設定させる構成を採用したことにある。
本発明の概要を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態の構成を説明するための図である。 図2の各装置の詳細構成を表したブロック図である。 図3のバッファリング装置に保持されるバッファリング管理テーブルの例である。 図3の経路管理装置に保持されるバッファリング装置テーブルの例である。 本発明の第1の実施形態の動作を説明するための図(1)である。 本発明の第1の実施形態の動作を説明するための図(2)である。 本発明の第1の実施形態の動作を説明するための図(3)である。 本発明の第1の実施形態の動作を説明するための図(4)である。 本発明の第1の実施形態の動作を説明するための図(5)である。 本発明の第1の実施形態の動作を説明するための図(6)である。 本発明の第1の実施形態の動作を説明するための図(7)である。 本発明の第1の実施形態の動作を説明するための図(8)である。 本発明の第1の実施形態の動作を説明するための図(9)である。
はじめに本発明の概要について図1を参照して説明する。本発明は、図1に示すように、ネットワーク上に配置された転送ノード(ルータ)201〜207と、各転送ノード201〜207を制御して、所望の転送経路によるパケット転送を実現する経路管理サーバ101と、を有するネットワークに好適に適用できる。
前記ネットワークには、経路の変更のため送信できなくなったパケットを一時的に保持するとともに、前記経路管理サーバ101の指示に従って前記保持したパケットを送出するバッファリング装置401が備えられる。
より具体的には、経路管理サーバ101は、第1のノード301(または302)から第2のノード302(または301)に宛てられたパケットの転送経路(図1中の転送ノード201−202−203−204を結ぶ矢線(実線)参照)の設定を行うとともに、例えば、宛先ノードの移動や経路上の転送ノードの故障や負荷増大等の事由により、前記転送経路を新しい転送経路(図1中の転送ノード201−202−206−207を結ぶ矢線(実線)参照)に変更する際に、バッファリング装置401を経由する転送経路(図1中の転送ノード201−202−203−204−401−207を結ぶ矢線(破線)参照)を設定する。
これにより、端末の移動先が分かっていないと使えないといった制約、利用できる端末(図1のノード301、302に相当)が該当する機能を備えていなければならないといった制約、エッジルータのバッファリングの容量、負荷増大といった背景技術の諸問題が解決される。
[第1の実施形態]
続いて、本発明の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図2は、本発明の第1の実施形態のネットワークシステムの全体構成を表した図である。図2を参照すると、経路管理サーバ101と、転送ノード(ルータ)201〜207と、ノード301、302、バッファリング装置401と、無線LANアクセスポイント501、502と、を有する構成が示されている。
経路管理サーバ101は、チャネル102を介して点線で囲むコアネットワークの経路を管理するサーバである。このような経路管理サーバ101は、例えば、非特許文献4、5のオープンフローコントローラによって実現できる。
転送ノード(ルータ)201〜207は、経路管理サーバ101からの指示に従って、受信したパケットの転送等を行う。このような転送ノード(ルータ)201〜207は、既存のルータ等に、非特許文献4、5に記載されているオープンフロースイッチと同等の機能を追加することによって実現できる。
上記転送ノード(ルータ)201〜207のうち、転送ノード(ルータ)201、204、207は、コアネットワークの境界に位置するため、以下、「エッジルータ」と称する。また、転送ノード(ルータ)202,203,205,206については、以下、「コアルータ」と称する。
ノード301、302は、ユーザの端末である。ここでは、ノード302は、無線LANアクセスポイント501または502を介してコアネットワークに接続可能であるものとする。
バッファリング装置401は、宛先が一時的に不通となったパケットを一時的に保持するとともに、前記経路管理サーバ101の指示に従って前記保持したパケットを送出する装置である。このようなバッファリング装置401は、既存のルータ等に、非特許文献4、5に記載されているオープンフロースイッチと同等の機能と、適当なサイズのバッファを追加することによって実現できる。また、図1の例では、1台のバッファリング装置401のみを示しているが、その数に制限はなく、各エリアにおけるサービス対象ユーザの数や、ユーザ端末の移動頻度等に応じて複数の設置することも可能である。
図3は、上記経路管理サーバ101、エッジルータ201、バッファリング装置401の詳細構成を表したブロック図である。以下、これらの装置の構成について説明する。
経路管理サーバ101は、コアネットワークのネットワークトポロジーを記憶するネットワークトポロジー記憶部1011と、ネットワークトポロジーを参照して、経路作成要求処理部1013から要求された経路を計算し、当該経路を実現する処理規則を各転送ノードに送信する経路計算部1012と、エッジルータ201を含む転送ノード(ルータ)202〜207およびバッファリング管理部104からの経路設定要求を受け付けて経路計算部1012に経路の計算を要求する経路作成要求処理部1013と、バッファリング管理部1014と、バッファリング管理テーブル1015と、バッファリング装置テーブル1016と、を備えている。
図4は、バッファリング管理テーブル1015の一例であり、経路IDにて特定されるバッファ対象の経路について、宛先ノードと、バッファリング装置と、送信元ノードと、バッファリングのステータス(状況)と、開始時刻と、トラフィックとを対応付けて記憶するテーブルとなっている。図4の例では、ノード302を宛先とするノード301から送信されたパケットをバッファリング401にバッファリング中であることが示されている。なお、開始時刻は、後記するように、送信元ノード301から受信したパケットを破棄する時間が到来したか否かを判別するために使用される。
図5は、バッファリング装置テーブル1016の一例であり、本システムにおいて利用可能なバッファリング装置について、サポートするエッジルータと、バッファ中のトラフィック量と、転送中のトラフィック量とを対応付けて記憶するテーブルとなっている。図5の例では、バッファリング装置401は、図2に示されたエッジルータ201、204、207のバッファリング先として使用されることになっている。また、図5によると、バッファリング装置401は、現在40Mb/sでバッファ中であり、かつ、バッファしているパケットを30Mb/sで転送中であることが示されている。バッファリング装置テーブル1016における、エッジルータとバッファリング装置との対応関係は、両者の距離(ホップ数)や帯域などを考慮して定めることができるが、これらに加えて、各バッファリング装置のバッファ可能容量や負荷などに応じて、動的に変更することとしてもよい。
図3のバッファリング管理部1014は、バッファリング管理テーブル1015およびバッファリング装置テーブル1016を用いてバッファリング装置へのバッファ開始及びバッファしていたパケットの転送を制御する。
より具体的には、バッファリング管理部1014は、エッジルータから宛先不通通知を受信すると、バッファリング装置テーブル1016を参照して宛先不通通知の送信元のエッジルータをサポートするバッファリング装置を割り出し、経路作成要求処理部1013に対し、前記割り出したバッファリング装置へ当該宛先不通のパケットを転送する経路の設定を要求する。また、バッファリング管理部1014は、前記宛先不通パケットの宛先ノードからのパケットを受信した別のエッジルータから経路設定要求を受け付けると、宛先ノードと送信元ノードを結ぶ最適な経路を設定する前に、バッファリング管理テーブル1015を参照して、経路作成要求処理部1013に対し、前記バッファリング装置にバッファしていたパケットを宛先ノードに転送する経路の設定を要求する。さらに、バッファリング管理部1014は、バッファリング装置から転送完了通知を受信すると、経路作成要求処理部1013に対し、宛先ノードと送信元ノードを結ぶ最適な経路の設定を要求する。また、バッファリング管理部1014は、バッファリングを開始した時刻から一定の時間が経過すると、バッファリング装置に対し、前記バッファしていた宛先のパケットを破棄を要求する。これら各転送ノードへの経路の設定要求等は、特定のメッセージ形式を用いるものとしてもよいが、各転送ノードおよびバッファリング装置が非特許文献4、5に記載のオープンフロースイッチとしての機能を備えている場合には、これら装置に、処理規則(フローエントリ)を送信することにより実現することができる。
図3のバッファリング装置401は、パケット転送部4011と、バッファリング管理部4012と、処理規則記憶部4013と、所定の記憶装置にて構成されたバッファ4014とを備えて構成される。
パケット転送部4011は、処理規則記憶部4013に記憶された処理規則を参照し、受信パケットに適合する処理規則に従い、パケットをバッファ4014に格納するとともに、バッファリング管理部4012からの転送開始要求の受信を契機として、バッファ4014に格納したパケットを、処理規則にて定められた所定の転送ノードへ転送する。
バッファリング管理部4012は、バッファリング管理部1014からの転送開始要求や破棄要求を受信してパケット転送部4011にバッファしたパケットの転送や破棄を指示する。また、バッファリング管理部4012は、処理規則記憶部4013に記録された各処理規則毎の統計情報等を参照して、バッファした一連の(同一の宛先ノード宛の)パケットの転送が完了したと判断すると、経路管理サーバ101に対して、パケットの転送完了通知を送信する。なお、前記処理規則毎の統計情報としては、非特許文献4、5のフロー統計情報と同等の仕組みを用いることができる。
処理規則記憶部4013は、経路管理サーバ101から送信された処理規則(経路情報)を記憶する。例えば、特定のノードを宛先とするパケットをバッファリング装置の特定のインタフェースを介して、特定の転送ノードに転送する処理や、特定のノードを宛先とするパケットを破棄する処理を定めた処理規則が保持される。
図3のエッジルータ201は、パケット転送部2011と、宛先不通通知部2012と、処理規則記憶部4013と、を備えて構成される。
パケット転送部2011は、処理規則記憶部2013に記憶された処理規則を参照し、受信したパケットに適合する処理規則に定められた処理内容を行う。また、パケット転送部2011は、ARP(Address Resolution Protocol)などにより、受信パケットの転送不能を検出すると、宛先不通通知部2012に対して、当該パケットの宛先情報を含んだ転送不能通知を送出する。
宛先不通通知部2012は、パケット転送部2011から転送不能通知を受け取ると、経路管理サーバ101に対し、当該パケットの情報を含んだ宛先不通通知を送信する。
処理規則記憶部2013は、経路管理サーバ101から送信された処理規則(経路情報)を記憶する。例えば、特定のノードを宛先とするパケットを自装置の特定のインタフェースを介して、特定の転送ノードに転送する処理や、特定のノードを宛先とするパケットのヘッダフィールド情報を書き換える処理などを定めた処理規則が保持される。
続いて、図6〜図14を参照して、本実施形態の一連の動作を説明する。まず、図6に示すように、経路管理サーバ101により、コアネットワーク内のエッジルータ201−コアルータ202−コアルータ203−エッジルータ204を経由するパケット転送経路が設定され、ノード301とノード302がパケット通信を行っているものとする。
ここで、ノード302が、図7に示すように無線LANアクセスポイント502の方向に向かって移動を開始したものとする。ノード302が無線LANアクセスポイント501のサービス範囲を超えると、ノード301から送信されたノード302宛のデータパケットは、エッジルータ204にて転送不能となる。
、エッジルータ204は、ノード302へのパケット転送が失敗したことを検知すると、図8に示すとおり、経路管理サーバ101に対して宛先不通通知を送信する。
宛先不通通知を受信した経路管理サーバ101は、バッファリング装置テーブル1016を参照して、エッジルータ204をサポートするバッファリング装置を検索する。ここでは、図5のバッファリング装置テーブル1016に従って、バッファリング装置401がバッファリング先として決定されたものとする。
バッファ先を決定した経路管理サーバ101は、エッジルータ204からバッファリングサーバ401までの経路(第1の暫定転送経路;図9の矢線(破線)参照)を設定し、ノード302宛のパケットのバッファリング装置401への転送を開始する。さらに、経路管理サーバ101は、図4に示すバッファリング管理テーブルに、送受信ノード301/302やバッファリング装置401、経路ID、バッファリングステータス(バッファリング中)、開示時刻などを記録する。なお、図9の例では、エッジルータ204からバッファリング装置401に転送する経路を設定しているが、経路計算部1012にネットワークトポロジーを考慮した経路の再計算を指示し、その手前のコアルータ203からバッファリング装置401にパケットを転送する経路を設定するものとしても良い。
バッファリング装置401は、転送されたノード302宛のパケットを、新たに経路管理サーバ101から指示があるまで自身のバッファ4014に保持する。
その後、ノード302が、無線LANアクセスポイント502のサービス範囲に入り、再びコアネットワークに接続し、ノード301宛のパケットを送信する。ノード302からノード301宛のパケットを受信したエッジルータ207は、図10に示すとおり、経路管理サーバ101に対してノード301−302間の経路設定要求を送信する。
エッジルータ207から経路設定要求を受信した経路管理サーバ101は、バッファリング管理テーブル1015を参照し、ノード302宛パケットのバッファリングされているか否かを判断する。ここでは、図5に示すとおり、ノード302宛パケットがバッファリング中であるであることが判明したものとする。このとき、経路管理サーバ101は、図11の示すとおり、バッファリング装置401からエッジルータ207までの経路(第2の暫定転送経路;矢線(一点鎖線)参照)を設定するとともに、バッファリングノード401に対し転送開始を要求する。
前記転送開始要求を受け取ったバッファリング装置401は、前記設定された経路に従い、自身のバッファ4014に存在する宛先302宛のパケットを送信する。バッファリング装置401は、宛先302宛のパケットの転送が完了すると、図12に示すとおり、経路管理サーバ101に対して転送完了通知を送信する。
前記転送完了通知を受信した経路管理サーバ101は、バッファリング管理テーブル1015の該当するエントリのバッファリングステータスを更新(転送完了)するとともに、ノード301−302間の経路を再度計算し、設定する。図13の例では、エッジルータ201−コアルータ202−コアルータ206−エッジルータ207を経由し、バッファリング装置を経由しない経路が設定されている。
以上のように、本実施形態では、ノード302があるエッジルータから他のエッジルータへと移動した場合であっても、ノード301からノード302に送出されたパケットを中間のバッファリング装置にバッファし、再送することが可能となっている。本実施形態の説明から明らかなとおり、ノード302はその他のエッジルータを介してコアネットワークに接続した場合にも同様の処理を行うことが可能である。また、本実施形態の説明から明らかなとおり、ノード302は、特別な機能を備える必要はない。さらに、バッファリング装置を増設したり、バッファリング装置テーブル1016を適宜更新することにより、バッファ不可能な事態の発生も抑制される。
また、各バッファリング装置のバッファを有効に活用するために、次のような処理を追加することができる。経路管理サーバ101は、所定の時間間隔で、バッファリング管理テーブル1015の各エントリのバッファリング開始時刻を確認する。前記確認の結果、バッファリング開始後、一定時間以上しているエントリが見つかった場合、経路管理サーバ101は、図14に示すように、該当するパケットのバッファリング先のバッファリング装置に対してバッファしたパケットの破棄を要求するとともに、経路上の転送ノードに対し、対応する処理規則の削除を要求する。
以上、本発明の好適な実施形態およびその具体的な動作を説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の基本的技術的思想を逸脱しない範囲で、更なる変形・置換・調整を加えることができる。
例えば、上記した実施形態の経路管理サーバ101は、宛先不通により経路の変更を行う例を挙げて説明したが、各転送ノードの故障や、負荷増大により、転送経路を新しい経路に変更する場合にも適用可能であり、この場合にも、同様の動作を行うことによりパケットロスを低減することができる。
また、上記した実施形態では、エッジルータが宛先不通通知部を備える例を挙げて説明したが、その他の転送ノードが、接続先の転送ノードの故障等を検知して、経路管理サーバ101に対し、転送先のノードにパケットを転送できない旨を通知し、適当なバッファリング装置へのバッファリングの開始と、経路の変更を促すようにしてもよい。
また例えば、上記した実施形態の経路管理サーバ101は、非特許文献4、5のオープンフローコントローラのほか、専用のサーバとして実現することもできる。また、転送ノードは、非特許文献4、5のオープンフロースイッチのほか、IP網におけるルータ、MPLS網におけるMPLSスイッチにて実現することができる。その他、サーバがネットワーク内の転送ノードを集中管理するようなネットワークであれば、本発明を適用することが可能である。
最後に、本発明の特許請求の範囲に繰り込み可能な発明を付記する。
[付記1]
前記転送ノードのうちのいずれかの転送ノードがバッファ用の記憶装置を備え、
パケットを一時的に保持するとともに、経路管理サーバの指示に従って前記保持したパケットを送出するバッファリング装置として動作する請求項1から6いずれか一のネットワークシステム。
[付記2]
前記経路管理サーバが、パケットを一時的に保持するとともに、いずれかの転送ノードに接続したノードからの要求に応じて、前記保持したパケットを送出する機能を備えて、前記バッファリング装置として動作する請求項1から6、[付記1]いずれか一のネットワークシステム。
[付記3]
前記バッファリング装置として、複数のバッファリング装置が配置され、前記経路管理サーバは、転送先のノードにパケットを転送できない旨を通知した転送ノードに対応付けられたバッファリング装置を選択して、当該バッファリング装置を経由する転送経路を設定する請求項1から6、[付記1]、[付記2]いずれか一のネットワークシステム。
[付記4]
前記経路管理サーバは、前記各バッファリング装置のバッファ可能容量または/及び負荷状態に基づいて、いずれかのバッファリング装置を選択する[付記3]のネットワークシステム。
[付記5]
パケットを一時的に保持するとともに、経路管理サーバの指示に従って前記保持したパケットを送出するバッファリング装置が配置されたネットワークに接続された経路管理サーバを構成するコンピュータに実行させるプログラムであって、
第1のノードから第2のノードに宛てられたパケットの転送経路を設定する処理と、
前記転送経路を新しい転送経路に変更する際に、前記バッファリング装置を経由する転送経路を設定する処理とを実行させるプログラム。
[付記6]
第1のノードから第2のノードに宛てられたパケットの転送経路の設定を行うとともに、前記転送経路を新しい転送経路に変更する際に、バッファリング装置を経由する転送経路を設定する経路管理サーバが接続されたネットワークに配置された、前記バッファリング装置を構成するコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記経路管理サーバが設定した転送経路上の転送ノードから受信パケットを一時的に保持する処理と、
前記経路管理サーバの指示に従って前記保持したパケットを送出する処理とを実行させるプログラム。
[付記7]
第1のノードから第2のノードに宛てられたパケットの転送経路の設定を行うとともに、前記転送経路を新しい転送経路に変更する際に、バッファリング装置を経由する転送経路を設定する経路管理サーバが接続されたネットワークに配置された、転送ノードを構成するコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記第2のノードの移動を検知した場合、前記経路管理サーバに対して転送経路の変更を要求する処理を実行させるプログラム。
101 経路管理サーバ
102 チャネル
201〜207 転送ノード(ルータ)
301、302 ノード
401 バッファリング装置
501、502 無線LANアクセスポイント
1011 ネットワークトポロジー記憶部
1012 経路計算部
1013 経路作成要求処理部
1014 バッファリング管理部
1015 バッファリング管理テーブル
1016 バッファリング装置テーブル
2011 パケット転送部
2012 宛先不通通知部
2013 処理規則記憶部
4011 パケット転送部
4012 バッファリング管理部
4013 処理規則記憶部
4014 バッファ

Claims (10)

  1. パケットを一時的に保持するとともに、経路管理サーバの指示に従って前記保持したパケットを送出するバッファリング装置と、
    第1のノードから第2のノードに宛てられたパケットの転送経路の設定を行うとともに、前記転送経路を新しい転送経路に変更する際に、前記バッファリング装置を経由する転送経路を設定する経路管理サーバと、
    を備えたネットワークシステム。
  2. 前記経路管理サーバは、
    前記転送経路から、前記新しい転送経路に変更する前に、
    前記第1のノードから第2のノードに宛てられたパケットを前記バッファリング装置に保持させる第1の暫定転送経路を設定し、
    前記第2のノードがいずれかの転送ノードに接続した後、前記バッファリング装置に保持されたパケットを前記第2のノードに転送する第2の暫定転送経路を設定し、
    前記バッファリング装置に保持されたパケットの転送が完了した後で、前記新しい転送経路を設定する請求項1のネットワークシステム。
  3. 前記経路管理サーバは、前記転送経路を構成する転送ノードが保持するパケット処理規則を更新することにより、前記転送経路の設定および変更を行う請求項1または2のネットワークシステム。
  4. 前記転送経路を構成する転送ノードのうちの所定の転送ノードが、前記経路管理サーバに対して、転送先のノードにパケットを転送できない旨を通知する機能を備え、
    前記通知を受けた経路管理サーバは、前記第1のノードから前記第2のノードに到る転送経路を、前記第1のノードから前記バッファリング装置に到る転送経路に変更する請求項1から3いずれか一のネットワークシステム。
  5. 前記バッファリング装置は、前記保持したパケットの送出状況を前記経路管理サーバに通知する機能を備える請求項1から4いずれか一のネットワークシステム。
  6. 前記経路管理サーバは、さらに、
    前記バッファリング装置のバッファリング状況を管理するバッファリング管理部を備え、
    前記バッファリング装置に対し、バッファリングを開始してから一定時間以上経過しても、宛先に送出されていないパケットの廃棄を指示する請求項1から5いずれか一のネットワークシステム。
  7. パケットを一時的に保持するとともに、経路管理サーバの指示に従って前記保持したパケットを送出するバッファリング装置が配置されたネットワークに接続され、
    第1のノードから第2のノードに宛てられたパケットの転送経路の設定を行うとともに、前記転送経路を新しい転送経路に変更する際に、前記バッファリング装置を経由する転送経路を設定する経路管理サーバ。
  8. 第1のノードから第2のノードに宛てられたパケットの転送経路の設定を行うとともに、前記転送経路を新しい転送経路に変更する際に、バッファリング装置を経由する転送経路を設定する経路管理サーバが接続されたネットワークに配置され、
    前記経路管理サーバが設定した転送経路上の転送ノードから受信パケットを一時的に保持するとともに、前記経路管理サーバの指示に従って前記保持したパケットを送出するバッファリング装置。
  9. 第1のノードから第2のノードに宛てられたパケットの転送経路の設定を行うとともに、前記転送経路を新しい転送経路に変更する際に、バッファリング装置を経由する転送経路を設定する経路管理サーバが接続されたネットワークに配置され、
    転送先のノードにパケットを転送できないことを検知した場合、前記経路管理サーバに対して、その旨を通知する転送ノード。
  10. 第1のノードから第2のノードに宛てられたパケットの転送経路の設定を行う経路管理サーバが、第1のノードから第2のノードに宛てられたパケットの転送経路を新しい転送経路に変更する際に、バッファリング装置を経由する転送経路を設定するステップと、
    前記前記バッファリング装置が、パケットを一時的に保持するとともに、前記経路管理サーバの指示に従って前記保持したパケットを送出するステップとを含む通信方法。
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