JP2011147555A - クリーンルームの殺菌洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーンルームの殺菌洗浄装置において、薬液をクリーンルームの内部に適正に供給することで殺菌及び洗浄性能の向上を図る。
【解決手段】クリーンルーム11の内部に食品包装機械12を配置し、殺菌洗浄装置として、薬液を霧化する薬液霧化装置24と、この薬液霧化装置24により霧化された薬液ミストをクリーンルーム11内に噴射する噴射装置26とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、食品包装機械などを収容するクリーンルーム内を殺菌及び洗浄するクリーンルームの殺菌洗浄装置に関するものである。
例えば、ミネラルウォーター、お茶、コーヒーなどの飲み物がペットボトルに充填されたペットボトル飲料が製造されている。このペットボトル飲料は、一般的に、クリーンルーム内に配置された食品包装機械により製造されている。即ち、ペットボトルは、旋回台のグリッパにより把持されて搬送され、所定の旋回位置で内部に液体が充填され、所定の回転位置でキャップが固定されて排出される。
このような食品包装機械は、複雑な構造の充填機やキャップをつける装置などを配置する必要から、これら装置を定期的に殺菌及び洗浄する必要がある。従来のクリーンルームの殺菌洗浄装置は、薬液をスプリンクラーによりクリーンルーム内に散布するものとしている。なお、クリーンルーム内の殺菌洗浄装置としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
特許文献1に記載されたクリーンルームの洗浄滅菌システムでは、クリーンルーム内に殺菌、洗浄液及びリンス液を供給する配管と、この配管の所定の位置に取付けられて殺菌、洗浄液及びリンス液を噴射する複数のノズルとを設け、配管を内側管及びその内側管の周方向を囲む外側管とからなる二重構造とし、内側管と外側管との間に蒸気を通して内側管内と外側管の外周とを加熱、殺菌するようにしている。
特開2004−188111号公報
上述した従来のクリーンルームの殺菌洗浄装置にあっては、薬液をクリーンルーム内に散布するものであるが、このクリーンルーム内に配置される食品包装機械が複雑な構造であることから、細部まで十分に薬液を供給することが困難となり、殺菌、洗浄不足になるおそれがある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、薬液をクリーンルームの内部に適正に供給することで殺菌及び洗浄性能の向上を図るクリーンルームの殺菌洗浄装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明のクリーンルームの殺菌洗浄装置は、内部に産業装置が配置されたクリーンルーム内を殺菌及び洗浄するクリーンルームの殺菌洗浄装置であって、薬液を霧化する薬液霧化装置と、該薬液霧化装置により霧化された薬液ミストを前記クリーンルーム内に噴射する噴射装置と、を備えることを特徴とするものである。
本発明のクリーンルームの殺菌洗浄装置では、前記噴射装置は、前記クリーンルーム内の天井部一面に配置されることを特徴としている。
本発明のクリーンルームの殺菌洗浄装置では、前記噴射装置は、薬液ミストが充填される噴霧タンクと、該噴霧タンクの少なくとも下面に形成された多数の噴射ノズルとを有することを特徴としている。
本発明のクリーンルームの殺菌洗浄装置では、前記噴射装置は、薬液ミストが流動する複数の噴霧配管と、該噴霧配管に形成された多数の噴射ノズルとを有することを特徴としている。
本発明のクリーンルームの殺菌洗浄装置では、前記噴射ノズルは、球形または円筒形のハウジングに多数の噴射口が形成されて構成されることを特徴としている。
本発明のクリーンルームの殺菌洗浄装置では、前記噴射装置から噴射された薬液ミストを帯電させる帯電装置を設けることを特徴としている。
本発明のクリーンルームの殺菌洗浄装置によれば、薬液を霧化する薬液霧化装置と、この薬液霧化装置により霧化された薬液ミストをクリーンルーム内に噴射する噴射装置とを設けている。従って、噴射装置により薬液ミストをクリーンルーム内の全域に、空間的にほぼ均一に供給することができ、薬液をクリーンルームの内部に適正に供給することで殺菌及び洗浄性能の向上を図ることができる。また、薬液ミストをクリーンルーム内に供給することで、殺菌及び洗浄に使用する薬液の量を減少してコストの低減を可能とすることができる。
本発明のクリーンルームの殺菌洗浄装置によれば、噴射装置をクリーンルーム内の天井部一面に配置するので、クリーンルームの上部に薬液ミストを噴射することで、その自重により落下し、薬液ミストをクリーンルーム内の全域に供給することができる。
本発明のクリーンルームの殺菌洗浄装置によれば、噴射装置として、薬液ミストが充填される噴霧タンクと、噴霧タンクの少なくとも下面に形成された多数の噴射ノズルとを設けるので、構造の簡素化、小型軽量化を可能とすることができる。
本発明のクリーンルームの殺菌洗浄装置によれば、噴射装置として、薬液ミストが流動する複数の噴霧配管と、噴霧配管に形成された多数の噴射ノズルとを設けるので、構造の簡素化、小型軽量化を可能とすることができる。
本発明のクリーンルームの殺菌洗浄装置によれば、噴射ノズルを、球形または円筒形のハウジングに多数の噴射口を形成して構成したので、クリーンルームの殺菌及び洗浄性能を向上することができる。
本発明のクリーンルームの殺菌洗浄装置によれば、噴射装置から噴射された薬液ミストを帯電させる帯電装置を設けるので、薬液ミストを前方向に向かって噴射することができ、帯電装置により薬液ミストを帯電させることで、特に、産業機械の細部まで薬液ミストを供給することができる。
図1は、本発明の実施例1に係るクリーンルームの殺菌洗浄装置を表す概略構成図である。 図2は、実施例1のクリーンルームの殺菌洗浄装置が配置されたクリーンルームの概略図である。 図3は、実施例1のクリーンルームの殺菌洗浄装置における噴霧タンクを表す概略図である。 図4は、実施例1のクリーンルームの殺菌洗浄装置における噴霧タンクの変形例を表す概略図である。 図5は、食品包装機械の概略平面図である。 図6は、食品包装機械における旋回台の要部概略図である。 図7は、本発明の実施例2に係るクリーンルームの殺菌洗浄装置が配置されたクリーンルームの概略図である。 図8は、実施例2のクリーンルームの殺菌洗浄装置における噴霧配管の断面図である。 図9は、本発明の実施例3に係るクリーンルームの殺菌洗浄装置が配置されたクリーンルームの概略図である。 図10は、実施例3のクリーンルームの殺菌洗浄装置の変形例を表すクリーンルームの概略図である。 図11は、実施例3のクリーンルームの殺菌洗浄装置の変形例を表すクリーンルームの概略図である。 図12は、実施例3のクリーンルームの殺菌洗浄装置の変形例を表すクリーンルームの概略図である。 図13は、本発明の実施例4に係るクリーンルームの殺菌洗浄装置に使用される噴射ノズルを表す概略図である。 図14は、実施例4のクリーンルームの殺菌洗浄装置に使用される噴射ノズルの変形例を表す概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るクリーンルームの殺菌洗浄装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係るクリーンルームの殺菌洗浄装置を表す概略構成図、図2は、実施例1のクリーンルームの殺菌洗浄装置が配置されたクリーンルームの概略図、図3は、実施例1のクリーンルームの殺菌洗浄装置における噴霧タンクを表す概略図、図4は、実施例1のクリーンルームの殺菌洗浄装置における噴霧タンクの変形例を表す概略図、図5は、食品包装機械の概略平面図、図6は、食品包装機械における旋回台の要部概略図である。
実施例1のクリーンルームの殺菌洗浄装置は、図1に示すように、クリーンルーム11内に産業機械としての食品包装機械12が配置され、このクリーンルーム11内を殺菌及び洗浄するものである。実施例1のクリーンルームの殺菌洗浄装置は、薬液を貯留する薬液タンク21と、この薬液タンク21内の薬液を送給する薬液配管22及び薬液ポンプ23と、薬液ポンプ23により薬液配管22を通して送給された薬液を霧化(ミスト化)する薬液霧化装置24と、薬液霧化装置24により霧化された薬液ミストが配管25を通して送られて充填されると共に薬液ミストをクリーンルーム11内に噴射する噴射装置26とから構成されている。
実施例1のクリーンルームの殺菌洗浄装置にて、噴射装置26は、クリーンルーム11内の天井部11aの一面に配置されている。また、噴射装置26は、薬液ミストが充填される噴霧タンク27と、この噴霧タンク27の下面及び側面に形成された多数の噴射ノズル28とを有している。
まず、食品包装機械12について説明する。この食品包装機械12は、図5に示すように、供給コンベア101と、割出スクリュー付転送ホイール102と、ウェイトフィラ103と、転送ホイール104と、キャッパ105と、排出ホイール106と、排出コンベア107とから構成されている。
この食品包装機械12は、容器(ペットボトル)Pの頸部を把持しながら搬送できるように、割出スクリュー付転送ホイール102、ウェイトフィラ103、転送ホイール104、キャッパ105、排出ホイール106のそれぞれには、図6に示すように、グリッパ111を有している。即ち、旋回台112は、その外周部分に周方向に沿って等間隔で支持アーム113が装着されており、この支持アーム113の先端部にはグリッパ111が装着されている。このグリッパ111は、図示しない駆動装置によりペットボトルPの頸部を把持及び解除可能となっており、割出スクリュー付転送ホイール102から排出ホイール106の間で、グリッパ111を作動させることで、ペットボトルPを受け渡しながら搬送可能となっている。
従って、まず、供給コンベア101により搬送されてきたペットボトルPは、所定の回転位置で割出スクリューにより割り出されてから転送ホイール102のグリッパ111により把持され、所定の位置まで搬送される。次に、ペットボトルPは割出スクリュー付転送ホイール102からウェイトフィラ103に受け渡され、ウェイトフィラ103のグリッパ111により把持され、所定の位置まで搬送される。続いて、ペットボトルPはこの位置から搬送される際に、重量が計測されながら液体が充填される。
そして、ペットボトルPは、所定の位置でウェイトフィラ103から転送ホイール104に、更に、転送ホイール104からキャッパ105に、キャッパ105から排出ホイール106に、排出ホイール106から排出コンベア107に受け渡されて搬送される。このキャッパ105では、ペットボトルPに蓋をするキャッピングが行われる。
噴射装置26において、図2及び図3に示すように、噴霧タンク27は、クリーンルーム11の天井部11aに固定されている。噴霧タンク27は、中空の箱型形状をなし、内部に薬液ミストが充填可能となっている。この噴霧タンク27の下面及び側面には、多数の噴射ノズル28が設けられている。この噴射ノズル28は、小孔であって、内部の薬液ミストを下方及び側方に噴射可能であり、クリーンルーム11内の全域にわたって薬液ミストを供給することができる。
なお、噴射装置26は、この構成に限定されるものではない。例えば、図4に示すように、噴霧タンク29を中空の箱型形状とし、内部に薬液ミストが充填可能とすると共に、その下面及び側面に、多数のスリット形状の噴射ノズル30を形成してもよい。さらに、噴射ノズルを、小孔とスリットの組合せとしてもよい。
なお、図3及び図4は、噴霧タンク27、29を上下逆にして記載しており、図の上方が下面となっている。
従って、図1に示すように、食品包装機械12が停止しているとき、例えば、定期検査やメンテナンス中に、薬液ポンプ23を作動し、薬液タンク21の内の薬液を薬液配管22を通して薬液霧化装置24に送給し、ここで薬液がミスト化され、薬液ミストが配管25を通して噴射装置26に送られる。すると、この噴射装置26では、噴霧タンク27内の薬液ミストが多数の噴射ノズル28からクリーンルーム11内に供給される。この薬液ミストは、クリーンルーム11の上方から下方に向けて散布されることから、このクリーンルーム11内に一様に、且つ、ほぼ均一に行き渡ることとなり、クリーンルーム11の内面や底面、食品包装機械12の細部にまで殺菌及び洗浄が行われる。
なお、本実施例では、薬液タンク21の薬液を薬液霧化装置24によりミスト化し、精製した薬液ミストを噴射装置26に送って噴射ノズル28から噴射している。この場合、薬液霧化装置24は、例えば、超音波霧化装置である。但し、本発明の薬液霧化装置は、この構成に限定されるものではない。例えば、薬液霧化装置をベンチュリ管として噴射ノズルの近傍に設けてもよく、噴射ノズルの噴射口を所定形状とし、噴射ノズル自体を薬液霧化装置としてもよい。
このように実施例1のクリーンルームの殺菌洗浄装置にあっては、クリーンルーム11の内部に食品包装機械12を配置し、薬液を霧化する薬液霧化装置24と、この薬液霧化装置24により霧化された薬液ミストをクリーンルーム11内に噴射する噴射装置26とを設けている。
従って、噴射装置26により薬液ミストをクリーンルーム11内の全域に、空間的にほぼ均一に供給することができ、薬液をクリーンルーム11の内部に適正に供給することで殺菌及び洗浄性能の向上を図ることができる。また、薬液ミストをクリーンルーム11内に供給することで、殺菌及び洗浄に使用する薬液の量を減少してコストの低減を可能とすることができる。
また、実施例1のクリーンルームの殺菌洗浄装置では、噴射装置26をクリーンルーム11内の天井部11aの一面に配置している。従って、クリーンルーム11の上部に薬液ミストを噴射することで、薬液ミストがその自重により落下し、この薬液ミストをクリーンルーム11内の全域に供給することができる。
また、実施例1のクリーンルームの殺菌洗浄装置では、噴射装置26として、薬液ミストが充填される噴霧タンク27,29と、噴霧タンク27,29の下面及び側面に形成された多数の噴射ノズル28,30とを設けている。従って、噴射装置26の構造の簡素化、小型軽量化を可能とすることができる。
図7は、本発明の実施例2に係るクリーンルームの殺菌洗浄装置が配置されたクリーンルームの概略図、図8は、実施例2のクリーンルームの殺菌洗浄装置における噴霧配管の断面図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例2のクリーンルームの殺菌洗浄装置は、図7及び図8に示すように、クリーンルーム11内に食品包装機械12(図1参照)が配置され、このクリーンルーム11内を殺菌及び洗浄するものであり、薬液ミストを貯留すると共にこの薬液ミストをクリーンルーム11内に噴射する噴射装置31を有している。そして、この噴射装置31は、クリーンルーム11内の天井部11aの一面に配置されており、薬液ミストが充填される複数の噴霧配管32と、この噴霧配管32に形成された多数の噴射ノズル33とを有している。
即ち、噴射装置31において、噴霧配管32は、クリーンルーム11の天井部11aに格子状に複数固定され、全てが連通し、内部に薬液ミストが充填可能となっている。この噴霧配管33には、多数の噴射ノズル33が設けられている。この噴射ノズル33は、小孔であって、内部の薬液ミストを上下方向、左右方向、斜め方向に向かって噴射可能であり、クリーンルーム11内の全域にわたって薬液ミストを供給することができる。
なお、噴射装置31は、この構成に限定されるものではない。例えば、噴霧配管32をクリーンルーム11の天井部11aだけでなく、周囲の壁面部や底面部、食品包装機械の周辺部に配置してもよい。また、噴射ノズルをスリット形状としてもよい。
従って、食品包装機械12が停止しているとき、薬液ミストが噴射装置31に送られると、この噴射装置31では、各噴霧配管32内の薬液ミストが多数の噴射ノズル33からクリーンルーム11内に供給される。この薬液ミストは、クリーンルーム11の上方から下方に向けて散布されることから、このクリーンルーム11内に一様に、且つ、ほぼ均一に行き渡ることとなり、クリーンルーム11の内面や底面、食品包装機械12の細部にまで殺菌及び洗浄が行われる。
このように実施例2のクリーンルームの殺菌洗浄装置にあっては、クリーンルーム11の内部に食品包装機械12を配置し、薬液を霧化する薬液霧化装置と、この薬液霧化装置により霧化された薬液ミストをクリーンルーム11内に噴射する噴射装置31とを設けている。
従って、噴射装置31により薬液ミストをクリーンルーム11内の全域に、空間的にほぼ均一に供給することができ、薬液をクリーンルーム11の内部に適正に供給することで殺菌及び洗浄性能の向上を図ることができる。また、薬液ミストをクリーンルーム11内に供給することで、殺菌及び洗浄に使用する薬液の量を減少してコストの低減を可能とすることができる。
また、実施例2のクリーンルームの殺菌洗浄装置では、噴射装置31をクリーンルーム11内の天井部11aの一面に配置し、薬液ミストが充填される複数の噴霧配管32と、噴霧配管32に形成された多数の噴射ノズル33とを設けている。従って、クリーンルーム11の上部に薬液ミストを噴射することで、薬液ミストがその自重により落下し、この薬液ミストをクリーンルーム11内の全域に供給することができる。また、噴射ノズル33を有する噴霧配管32を固定するだけでよく、噴射装置31の構造の簡素化、小型軽量化を可能とすることができると共に、噴霧配管32の配置場所に応じて所望の領域に薬液ミストを供給することができる。
図9は、本発明の実施例3に係るクリーンルームの殺菌洗浄装置が配置されたクリーンルームの概略図、図10乃至図12は、実施例3のクリーンルームの殺菌洗浄装置の変形例を表すクリーンルームの概略図である。
実施例3のクリーンルームの殺菌洗浄装置は、図9に示すように、クリーンルーム11内に食品包装機械12(図1参照)が配置され、このクリーンルーム11内を殺菌及び洗浄するものであり、薬液ミストを貯留すると共にこの薬液ミストをクリーンルーム11内に噴射する噴射装置41を有している。そして、この噴射装置41は、クリーンルーム11内の上部及び下部に配置されており、薬液ミストが充填される上下一対の噴霧配管42,43とを有している。
即ち、噴射装置41において、噴霧配管42は、先端部がクリーンルーム11の天井部11aから内部に貫通し、噴霧配管43は、先端部がクリーンルーム11の底部から内部に貫通し、内部に薬液ミストが供給可能となっている。
また、本実施例のクリーンルームの殺菌洗浄装置は、噴射装置41から噴射された薬液ミストを帯電させる帯電装置44を設けている。この帯電装置44において、クリーンルーム11の一方の側壁部にはプラス電極45が配置され、他方の壁面部にはマイナス電極46が配置され、プラス電極45とマイナス電極46が対向するように位置している。そして、プラス電極45とマイナス電極46との間には、電源部47が接続されている。
従って、食品包装機械12が停止しているとき、薬液ミストが噴射装置41に送られると、この噴射装置41では、各噴霧配管42,43から薬液ミストがクリーンルーム11内に供給される。このとき、電源部47によりプラス電極45とマイナス電極46に電圧が印加されると、このプラス電極45とマイナス電極46の間を移動する薬液ミストの粒子が帯電され、この電極45,46間を移動する。その結果、薬液ミストは、クリーンルーム11の上方、下方、側方に広がることから、このクリーンルーム11内に一様に、且つ、ほぼ均一に行き渡ることとなり、クリーンルーム11の内面や底面、食品包装機械12の細部にまで殺菌及び洗浄が行われる。
この場合、各噴霧配管42,43を有する噴射装置41に代えて、実施例1や実施例2における噴射装置26,31(図2及び図7参照)を、クリーンルーム11内の上部及び下部に対向して配置してもよい。
なお、噴射装置41及び帯電装置44の構成は、この実施例に限定されるものではない。例えば、図10に示すように、噴射装置51として、噴霧配管52をクリーンルーム11の中央部に上下方向に沿って配置し、この噴霧配管52に多数の噴射ノズル(小孔)53を形成している。また、帯電装置54として、クリーンルーム11の四隅にプラス電極55をそれぞれ配置し、クリーンルーム11の中央部に配置された噴霧配管52をマイナス電極としている。
また、図11に示すように、帯電装置56として、クリーンルーム11の四隅に配置された各プラス電極55を連結部材57により連結してもよい。
このように構成することで、各プラス電極55とマイナス電極としての噴霧配管52の間を移動する薬液ミストの粒子が帯電され、この電極55,52間を移動する。その結果、薬液ミストは、クリーンルーム11の上方、下方、側方に広がることから、このクリーンルーム11内に一様に、且つ、ほぼ均一に行き渡ることとなり、クリーンルーム11の内面や底面、食品包装機械12の細部にまで殺菌及び洗浄が行われる。
更に、図12に示すように、噴射装置26をクリーンルーム11の他方の側壁部に配置している。また、帯電装置44として、クリーンルーム11の一方の側壁部にプラス電極45を配置し、他方の壁面部にマイナス電極46が配置している。このように構成することで、クリーンルーム11の全体にわたって薬液ミストを行き渡せことができる。
このように実施例3のクリーンルームの殺菌洗浄装置にあっては、クリーンルーム11内に薬液ミストを供給する噴射装置41,51を設けると共に、この噴射装置26,41,51から噴射された薬液ミストを帯電させる帯電装置44,54,56を設けている。
従って、噴射装置26,41,51により薬液ミストは、帯電装置44,54,56により帯電されてクリーンルーム11内の全域に、空間的にほぼ均一に供給することができ、薬液をクリーンルーム11の内部だけでなく、食品包装機械12の細部にまで適正に供給することで殺菌及び洗浄性能の向上を図ることができる。
図13は、本発明の実施例4に係るクリーンルームの殺菌洗浄装置に使用される噴射ノズルを表す概略図、図14は、実施例4のクリーンルームの殺菌洗浄装置に使用される噴射ノズルの変形例を表す概略図である。
実施例4のクリーンルームの殺菌洗浄装置は、薬液ミストをクリーンルーム内に噴射する噴射装置にて、噴射ノズルの具体例を表している。即ち、図13に示すように、噴射ノズル61は、薬液ミストの供給配管62に先端部に球形をなすハウジング63が固定され、このハウジング63に多数の噴射口64が形成されて構成されている。
従って、供給配管62からハウジング63に供給された薬液ミストは、ハウジング63に形成された多数の噴射口64からほとんど全ての方向に噴射されることとなる。
また、図14に示すように、噴射ノズル71は、薬液ミストの供給配管72に先端部に円筒形をなすハウジング73が固定され、このハウジング73の外周面に多数の噴射口74が形成されて構成されている。
従って、供給配管72からハウジング73に供給された薬液ミストは、ハウジング73に形成された多数の噴射口74からその周囲に噴射されることとなる。
このように実施例4のクリーンルームの殺菌洗浄装置にあっては、噴射ノズル61,71を、球形または円筒形のハウジング63,73に多数の噴射口64,74を形成して構成している。従って、薬液ミストをクリーンルーム11内のほとんど全ての領域に供給することができ、クリーンルーム11の殺菌及び洗浄性能を向上することができる。
なお、上述した各実施例では、産業機械を食品包装機械として説明したが、これに限るものではなく、クリーンルームを用いて作業を行う機械であれば、他の機械であってもよい。
本発明に係るクリーンルームの殺菌洗浄装置は、薬液ミストをクリーンルーム内に噴射することで、薬液をクリーンルームの内部に適正に供給して殺菌及び洗浄性能の向上を図るものであり、いずれのクリーンルームにも適用することができる。
11 クリーンルーム
12 食品包装機械(産業機械)
21 薬液タンク
23 薬液ポンプ
24 薬液霧化装置
26,31,41,51 噴射装置
27,29 噴霧タンク
28,30,33,61,71 噴射ノズル
32 噴霧配管
44,56 帯電装置

Claims (6)

  1. 内部に産業装置が配置されたクリーンルーム内を殺菌及び洗浄するクリーンルームの殺菌洗浄装置であって、
    薬液を霧化する薬液霧化装置と、
    該薬液霧化装置により霧化された薬液ミストを前記クリーンルーム内に噴射する噴射装置と、
    を備えることを特徴とするクリーンルームの殺菌洗浄装置。
  2. 前記噴射装置は、前記クリーンルーム内の天井部一面に配置されることを特徴とする請求項1に記載のクリーンルームの殺菌洗浄装置。
  3. 前記噴射装置は、薬液ミストが充填される噴霧タンクと、該噴霧タンクの少なくとも下面に形成された多数の噴射ノズルとを有することを特徴とする請求項1または2に記載のクリーンルームの殺菌洗浄装置。
  4. 前記噴射装置は、薬液ミストが流動する複数の噴霧配管と、該噴霧配管に形成された多数の噴射ノズルとを有することを特徴とする請求項1または2に記載のクリーンルームの殺菌洗浄装置。
  5. 前記噴射ノズルは、球形または円筒形のハウジングに多数の噴射口が形成されて構成されることを特徴とする請求項3または4に記載のクリーンルームの殺菌洗浄装置。
  6. 前記噴射装置から噴射された薬液ミストを帯電させる帯電装置を設けることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載のクリーンルームの殺菌洗浄装置。
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JP2000051330A (ja) * 1998-08-06 2000-02-22 Shinko Shoji Kk 室内殺菌、脱臭方法及び装置
JP2002306585A (ja) * 2001-04-16 2002-10-22 Topics:Kk 噴霧剤拡散構造及びそれを使用した建築物
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