JP2011147328A - 負荷の駆動回路およびそれを用いた照明装置 - Google Patents

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康正 坂本
Daisuke Kawanishi
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Abstract

【課題】平滑用キャパシタに対する突入電流を防止することが可能な駆動回路を提供する、および/または、電源電圧の変動に対して出力電圧を高電源効率で維持しつつ安定化させる駆動回路を提供する。
【解決手段】整流回路10は、交流電圧Vac1を全波整流する。平滑用キャパシタCsおよび第1トランジスタTR1は、整流回路10の第1出力端子P1から第2出力端子P2を結ぶ経路上に直列に設けられる。制御部12は、整流回路10により整流された電圧Vrecに応じて第1トランジスタTR1のオン、オフを制御する。制御部12は、整流された電圧Vrecが所定の第1レベルVHより高いとき第1トランジスタTR1をオフし、整流された電圧Vrecが第1レベルVHより低いとき、第1トランジスタTR1をオンする。
【選択図】図1

Description

本発明は、交流電圧を受け、負荷を駆動する駆動回路に関する。
近年、蛍光ランプに代えて、高効率、長寿命が期待される発光ダイオード(Light Emitting Diode、以下、LEDと略す)を照明器具として利用する技術が提案されている。たとえば特許文献1には、商用交流電圧を整流し、平滑用キャパシタを含む平滑回路によって平滑化して、負荷であるLEDのアレイに供給するLED点灯装置が開示される。同文献記載のLED点灯装置によれば、電源電圧、負荷、リップルなどの変動にかかわらず、発光ダイオードの駆動に必要な電圧もしくは電流を安定に供給し続けることができる。
平滑用キャパシタは、所定のノードもしくは端子に現れる電位を安定化するために利用される。平滑用キャパシタは、安定化の対象となるノードと、接地電位端子や基準電圧端子などの別の端子との間に設けられる。しかしながら、同文献の装置では、回路の起動時等に平滑用キャパシタに蓄えられた電荷がゼロもしくは非常に少ない状態において、突然、整流された電圧が平滑用キャパシタに印加されると、回路素子の定格電流を超える突入電流が発生し、平滑用キャパシタや、その他の回路素子の信頼性に影響を及ぼすおそれがある(たとえば特許文献1、2参照)。
特開2006−301804号公報 特開2000−14152号公報
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的のひとつは、入力電源電圧の変動に対して高い電源効率を維持するとともに出力電圧を一定に保つことであり、その目的の別のひとつは、平滑用キャパシタに対する突入電流を防止することが可能な駆動回路の提供にある。
本発明のある態様は、駆動対象の負荷に直流の駆動電圧を供給する駆動回路に関する。この駆動回路は、交流電圧を全波整流する整流回路と、整流回路の第1出力端子から第2出力端子を結ぶ経路上に直列に設けられた平滑用キャパシタ、および第1トランジスタと、整流回路により整流された電圧に応じて第1トランジスタのオン、オフを制御する制御部と、を備える。制御部は、整流された電圧が第1レベルより高いとき、第1トランジスタをオフする。制御部は、整流された電圧が第1レベルより低いときは第1トランジスタをオンする。
この態様によると、整流された電圧が、第1レベルより低いときに第1トランジスタがオンし、平滑用キャパシタが充電される。したがって、第1レベルの値を調節することにより、入力電圧の第1レベルより高い領域は、平滑用キャパシタに対する充電に寄与しない。これにより、入力電圧の変動に対する出力電圧の安定化を図ることができる。したがってLED(発光ダイオード)を負荷とする場合には、輝度を一定に保つことができる。
制御部は、整流された電圧が所定の第1レベルより高いとき、または第1レベルより低い所定の第2レベルよりも低いとき第1トランジスタをオフし、整流された電圧が第1レベルと第2レベルの間であるとき、第1トランジスタをオンしてもよい。
この場合、第1レベル、第2レベルそれぞれの値を調節することにより、入力電圧の変動に対する出力電圧の安定化を図ることができる。また平滑用キャパシタに対する突入電流を抑制することができる。
制御部は、第1トランジスタの制御端子に、第1トランジスタがオンするレベルのバイアス電圧を供給するバイアス部と、整流された電圧が第1レベルより高いとき、第1トランジスタを強制的にオフする第1オフ回路と、を含んでもよい。
制御部はさらに、整流された電圧が第2レベルより低いとき、第1トランジスタを強制的にオフする第2オフ回路を含んでもよい。
本発明の別の態様は、発光装置である。この発光装置は、上述の駆動回路と、駆動回路の平滑用キャパシタと並列な経路上に、定電流回路(たとえばCRD:定電流ダイオード)と直列に接続された複数の発光ダイオードを含む発光ダイオードアレイと、を備える。
本発明のさらに別の態様は、照明装置である。この照明装置は、上述の発光装置を備える。
なお、以上の構成要素を任意に組み合わせたもの、あるいは本発明の表現を、方法、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、平滑用キャパシタに流れる突入電流を防止できる。
第1の実施の形態に係る駆動回路の構成を示すブロック図である。 図1の駆動回路を備える照明装置の構成を示す回路図である。 図1の駆動回路の動作を示す制御部の波形図である。 図4(a)〜(d)は、突入電流抑制を示す波形図である。 第2の実施の形態に係るの駆動回路の動作を示す制御部の波形図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る駆動回路100の構成を示すブロック図である。駆動回路100は、交流電圧Vac1を受け、駆動対象の負荷2に直流の駆動電圧Vdrvを供給する。駆動回路100は、整流回路10、制御部12、第1トランジスタTR1、平滑用キャパシタCsを備える。
整流回路10は、たとえばダイオードブリッジ回路であり、交流電圧Vac1を全波整流する。平滑用キャパシタCsおよび第1トランジスタTR1は、整流回路10の第1出力端子P1から第2出力端子P2を結ぶ経路上に直列に設けられる。第2出力端子P2は接地されている。平滑用キャパシタCsは、負荷2と並列に接続されており、平滑用キャパシタCsの両端間の電圧が駆動電圧Vdrvとして負荷2へと供給される。第1トランジスタTR1はたとえばNチャンネルMOSFETであり、その制御端子(ゲート)には制御部12からの制御信号S1が入力される。
制御部12は、整流回路10により整流された電圧Vrecに応じて、第1トランジスタTR1のオン、オフを制御する。制御部12は、整流された電圧Vrecが所定の第1レベルVHより高いとき、または第1レベルVHより低い所定の第2レベルVLよりも低いときに、制御信号S1をローレベルとして第1トランジスタTR1をオフする。また制御部12は、整流された電圧Vrecが第1レベルVHと第2レベルVLの間であるとき、制御信号S1をハイレベルとして第1トランジスタTR1をオンする。
好ましくは、第1レベルVHは、整流された電圧Vrecのピーク値Vpeakの81.6%程度であることが好ましい。また第2レベルVLは、整流された電圧Vrecのピーク値Vpeakの74.5%程度であることが好ましい。この値とすることで、リップル率を低くするとともに、電源電圧の変動に対して出力を安定化するとともに、電源効率を高い状態で維持できるという利点がある。
第1トランジスタTR1がオンすると、平滑用キャパシタCsに充電電流が流れる。第1トランジスタTR1がオフすると、平滑用キャパシタCsの充電経路が遮断される。つまり制御部12は、平滑用キャパシタCsに対する充電状態を制御する。
より具体的には制御部12は、バイアス部14、第1オフ回路16、第2オフ回路18を備える。バイアス部14は、第1トランジスタTR1の制御端子(ゲート)に、第1トランジスタTR1がオンするレベルのバイアス電圧Vbを供給する。
第1オフ回路16は、整流された電圧Vrecが第1レベルVHより高いとき、第1トランジスタTR1のゲート電圧を、バイアス電圧Vbからローレベルにプルダウンし、第1トランジスタTR1を強制的にオフする。また第2オフ回路18は、整流された電圧Vrecが第2レベルVLより低いとき、第1トランジスタTR1のゲート電圧をバイアス電圧Vbからローレベルにプルダウンし、第1トランジスタTR1を強制的にオフする。
この制御部12によって、
Vrec>VHのとき、S1=ローレベル
VH≧Vrec≧VLのとき、S1=Vb
VL>Vrecのとき、S1=ローレベル
となる制御信号S1が生成される。
実施の形態に係る駆動回路100は、たとえばLEDを駆動する用途に好適に利用できる。図2は、図1の駆動回路100を備える照明装置1の詳細な構成を示す回路図である。照明装置1は、電源回路8、駆動回路100および負荷2を備える。
負荷2は、LEDアレイ3および定電流回路4を含む。LEDアレイ3は、ひとつの、あるいは直列に接続された複数のLEDを含む。定電流回路4は、LEDアレイ3の駆動経路上に設けられ、LEDアレイ3に流れる電流を制御する。定電流回路4は、定電流ダイオード(CRD)であってもよいし、トランジスタを用いて構成されてもよい。LEDアレイ3は、定電流回路4により安定化された駆動電流に応じた輝度で発光する。なお定電流回路4の位置は、図2に限定されず、LEDアレイ3と直列な経路のいずれかに変更可能である。
電源回路8は、商用交流電圧Vac2を交流電圧Vac1に変換する。電源回路8は、スイッチSW1、インダクタL1、キャパシタC1、ヒューズF1、トランスTRN1を備える。インダクタL1およびキャパシタC1はフィルタを形成する。トランスTRN1の一次コイルは、フィルタ(L1、C1)と接続される。トランスTRN1の2次コイルは、整流回路10の入力端子と接続される。整流回路10には、トランスTRN1の巻き線比に応じた振幅の交流電圧Vac1が入力される。
たとえば商用交流電圧Vac2=100Vであり、交流電圧Vac1も、100Vとなる。
整流ダイオードD1は、整流回路10の第1出力端子P1から第2出力端子P2に至る経路上に、平滑用キャパシタCsおよび第1トランジスタTR1と直列に、そのカソードが平滑用キャパシタCs側となる向きで設けられている。ただし整流ダイオードD1は、波形を観測するために使用しているため、実用化の段階では不要となる。
図2には、駆動回路100の詳細な構成例が示される。
上述のように制御部12は、バイアス部14、第1オフ回路16、第2オフ回路18を含む。
バイアス部14は、整流ダイオードD2、抵抗R1〜R3、キャパシタC2、第1定電圧素子ZD1を含む。ダイオードD2、第1抵抗R1、第2抵抗R2、第1定電圧素子ZD1は、整流回路10の第1出力端子P1と第2出力端子P2の間に順に直列に設けられる。第1定電圧素子ZD1はたとえばツェナーダイオードである。
第3抵抗R3およびキャパシタC2は、第2出力端子P2と整流ダイオードD2のカソードの間に直列に設けられる。また直列に接続された第3抵抗R3およびキャパシタC2は、直列に接続された第1抵抗R1、第2抵抗R2および第1定電圧素子ZD1に対して、並列に設けられる。キャパシタC2は、整流ダイオードD2および第3抵抗R3を介して、整流された電圧Vrecによって充電される。
上述のように、電圧Vrecは、全波整流された波形であるから、ピーク部分とボトム部分を交互に繰り返す。整流ダイオードD2のカソード電圧V1は、整流された電圧Vrecに追従して、電圧Vrecのピーク電圧Vpeak付近まで上昇する。一端、電圧V1が上昇すると、電圧Vrecがボトム部分で低下しても、整流ダイオードD2が逆方向に導通しないため、カソード電圧V1はおよそ一定電圧に保たれる。
V1≒Vpeak−Vf
具体的には、Vpeak=125.9〜154.2V、Vf=0.7Vであるから、V1=125.2〜153.5V程度となる。
バイアス部14は、第1抵抗R1と第2抵抗R2の接続点の電位を、バイアス電圧Vbとして第1トランジスタTR1のゲートに出力する。
バイアス電圧Vbは、
Vb≒(V1−Vz)×R2/(R1+R2)+Vz …(1)
付近に安定化される。Vzは、第1定電圧素子ZD1のツェナー電圧であり、約1.8Vである。R1=93kΩ、R2=470Ωとすると、バイアス電圧Vbは、2.42〜2.56Vとなる。ただしここで使用する第1定電圧素子ZD1のツェナー電圧の定格は2.4Vであるが実際に測定すると1.8Vになるのでその値を例として示している。
式(1)から明らかなように、バイアス電圧Vbは、抵抗R1とR2の分圧比によって定まる。そこでバイアス電圧Vbを調節するために第1抵抗R1を可変抵抗とすることが望ましい。図2では、第1抵抗R1は可変抵抗R1aと固定抵抗R1bの組み合わせで構成されている。
図2のバイアス部14によれば、第1トランジスタTR1のしきい値電圧Vthより高いバイアス電圧Vbを安定的に生成することができる。
第1オフ回路16は、第1オフトランジスタTR2および第2定電圧素子ZD2と第4抵抗R4を含む。第1オフトランジスタTR2は、第1トランジスタTR1の制御端子(ゲート)と整流回路10の第2出力端子P2との間に設けられる。つまり第1オフトランジスタTR2の第1端子(コレクタ)は第1トランジスタTR1のゲートと接続され、その第2端子(エミッタ)は接地されている。第1オフトランジスタTR2がオンのとき、第1トランジスタTR1のゲート電圧が強制的に接地電圧(ローレベル)となり、第1トランジスタTR1がオフする。
整流された電圧Vrecのレベルに応じて、第1オフトランジスタTR2をオン、オフする。具体的にはVrec>VHのとき、第1オフトランジスタTR2をオンする。ここでVHの値は第2定電圧素子ZD2のツェナー電圧で決定される。
第2定電圧素子ZD2および第4抵抗R4は、第1オフトランジスタTR2の制御端子(ベース)と整流回路10の第1出力端子P1の間に直列に設けられる。
整流された電圧Vrecが、しきい値電圧(VBE+Vz)を超えたとき、第1オフトランジスタTR2のベース電流が流れ始め、第1オフトランジスタTR2はオンになる。その結果第1トランジスタTR1はオフとなる。ここでVBEは第1オフトランジスタTR2のベース・エミッタ間電圧(≒0.7V)であり、Vzは第2定電圧素子ZD2のツェナー電圧である。
第2オフ回路18は、第2オフトランジスタTR3、第3定電圧素子ZD3、第5抵抗R5、第6抵抗R6、反転トランジスタTR4を含む。
第2オフトランジスタTR3は、反転トランジスタTR4のベースと整流回路10の第2出力端子P2の間に設けられる。第3定電圧素子ZD3および第6抵抗R6は、第2オフトランジスタTR3の制御端子(ベース)と整流回路10の第1出力端子P1の間に直列に設けられる。
第2オフトランジスタTR3は、第1オフトランジスタTR2と同様に動作する。具体的には、整流された電圧Vrecが、しきい値電圧(VBE+Vz)を超えたとき、第2オフトランジスタTR3のベース電流が流れ始め、第2オフトランジスタTR3はオンとなる。ここでVBEは第2オフトランジスタTR3のベース・エミッタ間電圧(≒0.7V)であり、Vzは第3定電圧素子ZD3のツェナー電圧である。
反転トランジスタTR4は、第1トランジスタTR1の制御端子(ゲート)と整流回路10の第2出力端子P2の間に設けられる。第5抵抗R5は、反転トランジスタTR4の制御端子(ベース)と第1出力端子P1の間に設けられる。
整流された電圧Vrecが大きくなって、第2オフトランジスタTR3がオンになると、反転トランジスタTR4のベース・エミッタ間電圧VBEは低下し、反転トランジスタTR4はオフになる。第1オフトランジスタTR2もオフ状態なので、第1トランジスタTR1はバイアス部14のバイアス電圧が印加され、オンとなる。
また整流された電圧VrecがVLより小さくなると、第2オフトランジスタTR3はオフとなり、反転トランジスタTR4はオンとなる。第1トランジスタTR1はオフとなる。
以上が駆動回路100の具体的な構成例である。続いて、実施の形態に係る駆動回路100の動作を説明する。図3は、図1の駆動回路100の動作を示す波形図である。図3は上から順に、整流された電圧Vrecおよび平滑用キャパシタCsの両端間の駆動電圧Vdrv、第1トランジスタTR1の状態、第1オフトランジスタTR2の状態、反転トランジスタTR4の状態を示す。
図3に示すように、第1オフトランジスタTR2は、電圧Vrecが第1レベルVHより高いときオン、低いときオフしている。また第1オフトランジスタTR2は、電圧Vrecが第2レベルVLより低いときオン、高いときオフしている。第1トランジスタTR1は、第1オフトランジスタTR2および第2オフトランジスタTR3がともにオフしている期間、オンしている。
平滑用キャパシタCsは、第1トランジスタTR1がオンしている期間、充電される。第1トランジスタTR1は、交流電圧Vac1の1周期に4回、オンすることになる。
この駆動回路100によれば、平滑用キャパシタCsに対して突入電流が流れ込むのを好適に防止できる。この理由を説明する。
図4(a)〜(d)は、整流された電圧Vrecおよび駆動電圧Vdrvを示す波形図である。図4(a)が図1の駆動回路100における駆動電圧Vdrvの波形を、図4(b)が充電電流波形を、図4(c)が従来回路における駆動電圧Vdrvの波形を、図4(d)が従来回路における充電電流波形を示す。本発明の効果をより明確とするため、先に従来回路の動作を説明する。
時刻t=0に、電源回路8のスイッチSW1がオンする。従来回路では第1トランジスタTR1が設けられていないため、平滑用キャパシタCsには、全期間において整流された電圧Vrecが印加される。したがって、スイッチSW1がオンした後、平滑用キャパシタCsには、電荷がゼロの状態から、整流された大電圧が印加され、図4(d)のように突入電流が発生する。
これに対して図1、図2の駆動回路100によれば、第1トランジスタTR1が定電流回路の動作をするため、図4(b)に示すように突入電流が好適に抑制される。
また図2の駆動回路100は、整流された電圧Vrecのレベルを判定し、第1トランジスタTR1を制御することができるため、第1オフ回路16および第2オフ回路18の機能は、一種のコンパレータと考えることができる。しかし、差動増幅器を用いた一般的なコンパレータに比べて、消費電力が少なく、また回路面積も小さいという利点がある。
また図2の駆動回路100によれば、電源電圧の変動に対して出力電圧を安定化することができ、高い電源効率を維持することができる。なぜなら、第1レベルVHが電源電圧のピーク電圧Vpeakの影響を受けず、また充電電流が流れるとき第1トランジスタTR1のドレイン・ソース間電圧VDSが小さいため、第1トランジスタTR1の損失を最小限に抑えることができるからである。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、整流された電圧Vrecが、第1レベルVHより高いときおよび第2レベルVLより低いときに第1トランジスタTR1をオフし、第1レベルVHと第2レベルの間のときに第1トランジスタTR1をオンした。
これに対して第2の実施の形態では、整流された電圧Vrecが第1レベルVHより高いときに第1トランジスタTR1をオフし、第1レベルVHより低いときに第1トランジスタTR1をオンする制御を行う。つまり第2の実施の形態は、第1の実施の形態において、第2レベルVLをゼロに設定した場合と等価である。
第2の実施の形態に係る駆動回路の構成を説明する。第2の実施の形態に係る駆動回路は、図1および図2に示される駆動回路100から、第2オフ回路18を省略することで構成できる。
続いて、第2の実施の形態に係る駆動回路の動作を説明する。図5は、第2の実施の形態に係るの駆動回路の動作を示す制御部の波形図である。
第1トランジスタTR1は、整流された電圧Vrecが第1レベルVHより高いときオフ、低いときオンする。その結果、駆動電圧Vdrvは、第1レベルVHよりもわずかに低い電圧レベルにて平滑化される。
第2の実施の形態に係る駆動回路によれば、第1の実施の形態と同様の理由により、電源電圧の変動に対して出力電圧を安定化することができ、高い電源効率を維持することができる。また、第2の実施の形態に係る駆動回路によれば、第1の実施の形態と同様の理由により、突入電流を防止することができる。
さらに第1の実施の形態に比べて第2オフ回路18が不要となるため、回路面積、回路の消費電力を低減することができる。
さらに第2の実施の形態では、第1の実施の形態に比べて、起動時間を短縮することができる。なぜなら、整流された電圧Vrecが第2レベルVLより低い領域においても、平滑用キャパシタCsを充電することができ、駆動電圧Vdrvの立ち上がりを早めることができるからである。
一方、第1の実施の形態は、回路が第2の実施の形態よりも複雑となり消費電力も増加するが、第1レベルVH、第2レベルVLをパラメータとして、駆動電圧Vdrvのレベルを制御できるという利点がある。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセス、それらの組み合わせには、さまざまな変形例が存在しうる。以下、こうした変形例について説明する。
第1オフ回路16および第2オフ回路18を、コンパレータを用いて構成してもよい。この場合、第1レベルVH、第2レベルVLを正確に設定することができるが、回路面積、消費電力を増大するという欠点がある。
実施の形態では、LEDアレイが負荷である場合を説明したが、本発明の用途はそれに限定されず、さまざまな負荷の駆動に利用することが可能である。
また、バイポーラトランジスタとMOSFETは適宜置換可能である。また、トランジスタのNチャンネル(NPN型)とPチャンネル(PNP型)を置換し、電源電圧と接地電圧を入れ替えた(天地反転)した構成も本発明の態様として有効である。
実施の形態では、定電圧素子としてツェナーダイオードを利用する場合を示したが、これらは、一定の電位差を発生させる別の素子と置換することが可能である。代替素子としては、順方向に接続されるダイオードやシャントレギュレータなどが例示される。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
TR1…第1トランジスタ、Cs…平滑用キャパシタ、1…照明装置、P1…第1出力端子、R1…第1抵抗、ZD1…第1定電圧素子、2…負荷、P2…第2出力端子、R2…第2抵抗、ZD2…第2定電圧素子、TR2…第1オフトランジスタ、3…LEDアレイ、R3…第3抵抗、ZD3…第3定電圧素子、TR3…第2オフトランジスタ、4…定電流回路、R4…第4抵抗、TR4…反転トランジスタ、R5…第5抵抗、R6…第6抵抗、8…電源回路、10…整流回路、12…制御部、14…バイアス部、16…第1オフ回路、18…第2オフ回路、100…駆動回路。

Claims (7)

  1. 駆動対象の負荷に直流の駆動電圧を供給する駆動回路であって、
    交流電圧を全波整流する整流回路と、
    前記整流回路の第1出力端子から第2出力端子を結ぶ経路上に直列に設けられた、前記負荷と並列に接続される平滑用キャパシタ、および第1トランジスタと、
    前記整流回路により整流された電圧に応じて前記第1トランジスタのオン、オフを制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記整流された電圧が所定の第1レベルより高いとき、前記第1トランジスタをオフし、前記整流された電圧が前記第1レベルより低いとき、前記第1トランジスタをオンすることを特徴とする駆動回路。
  2. 前記制御部は、前記整流された電圧が所定の第1レベルより高いとき、または前記第1レベルより低い所定の第2レベルよりも低いとき前記第1トランジスタをオフし、前記整流された電圧が前記第1レベルと前記第2レベルの間であるとき、前記第1トランジスタをオンすることを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
  3. 前記制御部は、
    前記第1トランジスタの制御端子に、前記第1トランジスタがオンするレベルのバイアス電圧を供給するバイアス部と、
    前記整流された電圧が前記第1レベルより高いとき、前記第1トランジスタを強制的にオフする第1オフ回路と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
  4. 前記制御部はさらに、
    前記整流された電圧が前記第1レベルより低い所定の第2レベルより低いとき、前記第1トランジスタを強制的にオフする第2オフ回路を含むことを特徴とする請求項3に記載の駆動回路。
  5. 駆動対象の負荷に直流の駆動電圧を供給する駆動回路であって、
    交流電圧を全波整流する整流回路と、
    前記整流回路の第1出力端子から第2出力端子を結ぶ経路上に直列に設けられた、前記負荷と並列に接続される平滑用キャパシタと第1トランジスタと、
    前記整流回路により整流された電圧に応じて前記第1トランジスタのオン、オフを制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記整流回路の前記第1出力端子と前記第1トランジスタの制御端子の間に直列に設けられた整流ダイオードおよび第1抵抗と、
    前記第1トランジスタの前記制御端子と前記整流回路の前記第2出力端子との間に直列に設けられた第2抵抗および第1定電圧素子と、
    前記整流ダイオードと前記第1抵抗との接続点と、前記整流回路の前記第2出力端子の間に直列に設けられた第3抵抗およびキャパシタと、
    その第1端子が前記第1トランジスタの前記制御端子に接続され、その第2端子が前記整流回路の前記第2出力端子と接続された第1オフトランジスタと、
    前記整流回路の前記第1出力端子と前記第1オフトランジスタの制御端子との間に直列に設けられた第2定電圧素子および第4抵抗と、
    を含むことを特徴とする駆動回路。
  6. 前記制御部は、
    その第1端子が前記第1トランジスタの前記制御端子に接続され、その第2端子が前記整流回路の前記第2出力端子と接続された反転トランジスタと、
    前記整流回路の前記第1出力端子と前記反転トランジスタの制御端子との間に設けられた第5抵抗と、
    その第1端子が前記反転トランジスタの制御端子に接続され、その第2端子が前記整流回路の前記第2出力端子と接続された第2オフトランジスタと、
    前記整流回路の前記第1出力端子と前記第2オフトランジスタの制御端子との間に直列に設けられた第3定電圧素子および第6抵抗と、
    をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の駆動回路。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の駆動回路と、
    前記平滑用キャパシタと並列な経路上に、直列に接続された複数の発光ダイオードを含む発光ダイオードアレイと、
    を備えることを特徴とする照明装置。
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