JP2011144694A - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノッキングを可能な限り抑制し、それにより、ドライバビリティ、燃費および排ガス特性を向上させることができる内燃機関の吸気装置を提供する。
【解決手段】この内燃機関3の吸気装置1は、シリンダヘッド3cに形成され、気筒3a内に連通する吸気ポート5と、排気通路6に排出された排ガスの一部をEGRガスとして吸気ポート5に還流させるためのEGR通路41と、気筒3a内に新気を供給するための新気通路4と、を備え、吸気ポート5は、隔壁9によって上段吸気ポート5aおよび下段吸気ポート5bに分割されており、上段吸気ポート5aにEGR通路41のみが接続され、下段吸気ポート5bに新気通路が接続されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、気筒内に気体を吸入する内燃機関の吸気装置に関する。
従来のこの種の吸気装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この吸気装置は、燃焼室に連通する吸気ポートを備えており、この吸気ポートの燃焼室に近い部分は、左右2つの吸気ポート部に分割されている。これらの吸気ポート部の一方にはEGR通路が接続されており、排気通路に排出された排ガスの一部がEGRガスとして、EGR通路および一方の吸気ポート部を介して燃焼室に還流する。吸気ポートの2つの吸気ポート部よりも上流側には、インジェクタが設けられており、インジェクタから噴射された燃料がそれぞれの吸気ポート部を介して燃焼室に供給される。以上の構成により、燃焼室には、一方の吸気ポート部を介してEGRガス、および新気と燃料との混合気が吸入され、他方の吸気ポート部を介して混合気のみが吸入される。また、吸気の際には、それぞれの吸気ポート部によって縦方向の渦流であるタンブル流が形成される。これにより、燃焼室内の一方の吸気ポート部側に主にEGRガスと混合気を存在させ、他方の吸気ポート部側に主に混合気のみを存在させる。
燃焼室の天壁には、それぞれの吸気ポート部に対向するように2つの点火プラグが設けられており、一方の点火プラグにより、一方の吸気ポート部側のEGRガスおよび混合気に点火した後、他方の点火プラグにより、他方の吸気ポート部側の混合気に点火することによって、火花点火燃焼が行われる。このように、従来の吸気装置では、EGRガスと混合気が混在する、燃焼速度が比較的遅い燃焼室内の部分で先に点火を行わせ、その後、混合気のみが存在する、燃焼速度が比較的速い燃焼室内の部分で点火を行わせる。これにより、EGRガスが還流する場合の火炎伝播の時間を短縮するようにしている。
また、従来の他の内燃機関の吸気装置として、例えば特許文献2に開示されたものが知られている。この吸気装置は、吸気ポートを備えており、この吸気ポートは、第1隔壁によって上下に仕切られた上側のタンブルポートと下側のバイパスポートを有している。タンブルポートは、2つの隔壁によって、中央ポートとその左右の側ポートに3分割されている。中央ポートにはインジェクタが設けられており、インジェクタから噴射された燃料が中央ポートを介して燃焼室に供給される。以上の構成により、燃焼室には、中央ポートを介して新気と燃料との混合気が吸入され、左右の側ポートを介して新気が吸入される。また、バイパスポートには制御弁が設けられ、燃焼室の天壁中央には、点火プラグが設けられている。
この吸気装置では、内燃機関が低速・低負荷状態のときには、制御弁を制御することによって、バイパスポートを全閉状態にすることにより、バイパスポートを介した新気の吸入が停止される。これにより、中央ポートを通った混合気のタンブル流が形成され、左右の側ポートを通った新気のタンブル流が形成されることによって、燃焼室内の中央には主として混合気が分布し、その左右に主として新気が分布し、全体として左右方向に層状に形成される。これにより、点火プラグ付近に混合気を分布させることによって、燃焼の安定化と運転性の向上を図るようにしている。
特開2006−9660号公報 特開平6−159079号公報
ノッキングが発生する主要な原因は、燃焼室に吸入された気体のうち、燃焼の末期に燃焼すべき気体(以下「エンドガス」という)の一部が早期に自己着火によって燃焼することである。また、このエンドガスは通常、気筒内の内壁付近に存在する。これに対し、特許文献1の吸気装置では、左右の吸気ポート部の一方を介してEGRガスと混合気が吸入され、他方の吸気ポート部を介して混合気のみが吸入される。また、特許文献2の吸気装置では、中央ポートを介して混合気が吸入され、左右の側ポートを介して新気が吸入される。このため、気筒内の内壁付近に混合気や新気が分布することによって、これらがエンドガスに多く含まれやすくなる。そのような場合には、燃焼温度の上昇に伴ってノッキングが発生しやすくなり、ドライバビリティや燃費、排ガス特性が悪化するおそれがある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、ノッキングを可能な限り抑制し、それにより、ドライバビリティ、燃費および排ガス特性を向上させることができる内燃機関の吸気装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、気筒3a内に新気を含む気体を吸入する内燃機関3の吸気装置1であって、シリンダヘッド3cに形成され、気筒3a内に連通する吸気ポート5と、排気通路6に排出された排ガスの一部をEGRガスとして吸気ポート5に還流させるためのEGR通路41と、気筒3a内に新気を供給するための新気通路(実施形態における(以下、本項において同じ)吸気通路4)と、を備え、吸気ポート5は、隔壁9によって上段吸気ポート5aおよび下段吸気ポート5bに分割されており、上段吸気ポート5aにEGR通路41のみが接続され、下段吸気ポート5bに新気通路が接続されていることを特徴とする。
この内燃機関の吸気装置によれば、気筒内に連通する吸気ポートは、隔壁によって上段吸気ポートおよび下段吸気ポートに分割されている。上側の上段吸気ポートには、EGR通路のみが接続されており、これらのEGR通路および上段吸気ポートを介して、排気通路に排出された排ガスの一部をEGRガスとして気筒内に還流させる。また、下側の下段吸気ポートには、新気通路が接続されており、これらの新気通路および下段吸気ポートを介して気筒内に新気が供給される。
以上のように、上側の上段吸気ポートからEGRガスのみを気筒内に供給し、下側の下段吸気ポートから新気のみを気筒内に供給する。このため、EGRガスは、気筒内の内壁に沿って、新気を取り囲むように気筒内に流入する。これにより、気筒内の中央には主として新気が分布し、気筒内の内壁付近には主としてEGRガスが分布し、成層化する。このようにして成層化された新気およびEGRガスの燃焼は、中央の新気の部分から開始され、それに伴い、EGRガスの部分に至る。
前述したように、エンドガスは気筒内の内壁付近に存在する。このため、気筒内の内壁付近にEGRガスを分布させることによって、エンドガスをEGRガスで構成することができる。これにより、エンドガスの早期の自己着火を、可能な限り回避することができる。それにより、ノッキングを抑制できる結果、ドライバビリティ、燃費および排ガス特性を向上させることができる。
また、新気とEGRガスを成層化するとともに、新気の部分から燃焼を開始させるので、燃焼速度、ひいては燃焼効率を向上させることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の内燃機関3の吸気装置1において、上段吸気ポート5aから気筒3a内に流入するEGRガスによって、気筒3aの内壁に沿って流れるEGRガスのタンブル流が形成されることを特徴とする。
この構成によれば、EGRガスは、上段吸気ポートから気筒内に流入する際、気筒の内壁に沿うようにタンブル流を形成する。このため、気筒内の内壁付近にEGRガスを確実に分布させることによって、EGRガスで新気を確実に取り囲むことができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の内燃機関3の吸気装置1において、下段吸気ポート5bに向かって燃料を噴射するポート噴射用インジェクタ(ポート燃料噴射弁10)をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、ポート噴射用インジェクタは下段吸気ポートに向かって燃料を噴射するので、燃料と新気の混合時間を長く確保でき、燃料と新気との混合気の濃度の均一化を促進することができる。これにより、混合気の燃焼を安定して行うことができる。また、燃料を下段吸気ポートに向かって噴射することにより、エンドガス部に存在するEGRガスへの燃料の混入を抑制でき、火炎伝播によりエンドガスが再圧縮されても自着火には至らず、ノッキングをより確実に抑制することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の内燃機関3の吸気装置1において、内燃機関3は、燃焼モードとして圧縮着火燃焼モードを有し、気筒3a内に直接、燃料を噴射する筒内噴射用インジェクタ(筒内燃料噴射弁11)と、EGRガスの還流量を制御するEGR制御手段(ECU2、第1EGR制御弁13、第2EGR制御弁42)と、をさらに備え、燃焼モードが圧縮着火燃焼モードのときに、筒内噴射用インジェクタから気筒3a内に燃料を噴射し、EGR制御手段は、EGRガスの還流量を減少側に制御することを特徴とする。
圧縮着火による燃焼は、燃費を向上させるなどの観点から行われるものである。本発明によれば、燃焼モードが圧縮着火燃焼モードのときに、筒内噴射用インジェクタによって気筒内に燃料を直接、噴射するので、ポート噴射用インジェクタによる場合と比較して、燃料と新気の成層化が促進される。このように成層化された燃料および新気の圧縮着火による燃焼は、燃料の部分から開始され、新気の部分に至る。また、圧縮着火燃焼モードのときに、EGRガスの還流量を減少側に制御するので、EGRガスによるタンブル流が弱くなり、EGRガスによって燃料と新気が混合されるのを抑制することができる。その結果、燃料と新気の成層化状態を良好に維持でき、圧縮着火燃焼を安定して行うことができる。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の内燃機関3の吸気装置1において、気筒3a内の燃焼によって発生した既燃ガスを気筒3a内に存在させる内部EGRを実行するための内部EGR手段(ECU2、内部EGR装置50)をさらに備え、内部EGR手段は、燃焼モードが圧縮着火燃焼モードのときに、内部EGRを実行することを特徴とする。
この構成によれば、圧縮着火燃焼モードのときに、内部EGRを実行することによって、気筒内の燃焼によって発生した既燃ガスを気筒内に存在させる。これにより、既燃ガスによって気筒内の温度を高め、圧縮着火に必要な温度を確保できる結果、圧縮着火による燃焼をより安定して行うことができる。
請求項6に係る発明は、請求項4または5に記載の内燃機関3の吸気装置1において、EGR制御手段は、上段吸気ポート5aに設けられ、上段吸気ポート5aの開口面積を変更可能な第1EGR制御機構(第1EGR制御弁13)を有することを特徴とする。
この構成によれば、第1EGR制御機構により、上段吸気ポートの開口面積を変更することによって、気筒内に吸入されるEGRガスの還流量が制御される。第1EGR制御機構は、上段吸気ポートに設けられているので、気筒までの距離が比較的短い。このため、上段吸気ポートの開口面積が変更された場合、気筒内に吸入されるEGRガスの応答遅れの影響を抑制することができる。
また、気筒内のピストンの上死点から下死点への移動に伴って、吸気ポートには負圧が作用する。本発明によれば、上段吸気ポートに第1EGR制御機構を設けるので、気筒内のピストンの動作に伴う負圧を利用して、排気通路との差圧を十分に確保できる結果、EGRガスを気筒内に十分に吸入させることができる。さらに、ピストンの動作によって排気通路との差圧を確保するので、所望のEGRガスを吸入するために、別途に負圧を制御する必要がなく、それに伴うポンピングロスを抑制することができる。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の内燃機関3の吸気装置1において、EGR制御手段は、EGR通路41に設けられ、EGR通路41の開口面積を変更可能な第2EGR制御機構(第2EGR制御弁42)をさらに有し、気筒3a内へのEGRガスの還流動作を停止すべきか否かを判定する判定手段(ECU2、図8のステップ31)をさらに備え、判定手段によってEGRガスの還流動作を停止すべきと判定されているときに、第1EGR制御機構によって変更される上段吸気ポート5aの開口面積をほぼ0に制御し、第2EGR制御機構によって変更されるEGR通路41の開口面積を減少側の所定の面積に制御することを特徴とする。
この構成によれば、EGR通路に設けられた第2EGR制御機構により、EGR通路の開口面積を変更することによって、上段吸気ポートに供給されるEGRガスの量が制御される。また、気筒内へのEGRガスの還流動作を停止すべきと判定されているときには、第1EGR制御機構によって変更される上段吸気ポートの開口面積がほぼ0に制御され、第2EGR制御機構によって変更されるEGR通路の開口面積が減少側の所定の面積に制御される。
前述したように、第1EGR制御機構は上段吸気ポートに設けられているので、ピストンの動作に伴う負圧による圧力が第1EGR制御機構に作用し、特に、この圧力は、上段吸気ポートの開口面積を減少させるほど、より大きく作用するため、第1EGR制御機構の上流側と下流側との差圧も大きくなる。このような場合、第1EGR制御機構による上段吸気ポートのシール性は低下しやすい。このような観点に基づき、本発明によれば、気筒内へのEGRガスの還流動作を停止すべきと判定されているときには、第2EGR制御機構によって変更されるEGR通路の開口面積を減少側の所定の面積に制御するので、上段吸気ポートの開口面積をほぼ0に制御しても、第1EGR制御機構の上流側と下流側との上段吸気ポートの差圧を小さくでき、第1EGR制御機構による上段吸気ポートのシール性を確保することができる。
また、EGR通路の開口面積を減少側に制御することで、EGR通路はある程度、開放されているので、第1EGR制御機構と第2EGR制御機構との間にEGRガスを満たしておくことができる。これにより、EGRガスの還流動作が再開され、多量のEGRガスが要求された場合にも、それに応答よく追従して気筒内にEGRガスを適切に供給させることができる。
本発明を適用した内燃機関の構成を概略的に示す図である。 吸気装置の概略構成を示すブロック図である。 図1の部分拡大図である。 燃焼制御処理を示すメインフローである。 図4の処理で用いられるマップの一例を示す図である。 EGR制御処理を示すメインフローである。 目標外部EGR量の算出処理を示すサブルーチンである。 外部EGR制御処理を示すサブルーチンである。 内部EGR制御処理を示すサブルーチンである。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態による吸気装置1、およびこれを適用した内燃機関(以下「エンジン」という)3の概略構成を示している。このエンジン3は、車両(図示せず)に搭載されたガソリンエンジンであり、例えば4つの気筒3a(1つのみ図示)を有している。各気筒3aのピストン3bとシリンダヘッド3cとの間には、燃焼室3dが形成されている。なお、ピストン3bの頂面は平らに形成されている。
エンジン3のシリンダヘッド3cには、吸気通路4および排気通路6が接続されるとともに、気筒3aごとに、筒内燃料噴射弁11および点火プラグ12(図2参照)が、燃焼室3dに臨むように取り付けられている。各筒内燃料噴射弁11は、後述する吸気ポート5の下側に設けられており、燃焼室3d内に燃料を直接、噴射する。筒内燃料噴射弁11による燃料噴射量および燃料噴射時期と点火プラグ12の点火時期は、後述するECU2によって制御される。
また、エンジン3には、筒内燃料噴射弁11に加え、ポート燃料噴射弁10が気筒3aごとに設けられている。各ポート燃料噴射弁10は、吸気マニホルド4aに取り付けられ、吸気ポート5の後述する下段吸気ポート5bに臨んでいる。ポート燃料噴射弁10による燃料噴射量および燃料噴射時期もまた、ECU2によって制御される。
また、このエンジン3では、燃焼モードとして、火花点火燃焼モード(以下「SI燃焼モード」という)と圧縮着火燃焼モード(以下「CI燃焼モード」という)を有し、その切替は、ECU2によって制御される。SI燃焼モードは、ポート燃料噴射弁10から燃料を吸気行程中に噴射することにより生成された、燃料と新気との混合気を、点火プラグ12による火花点火によって燃焼させるものである。これに対し、CI燃焼モードは、筒内燃料噴射弁11から燃料を噴射することにより、後述するように成層化された新気と燃料を、自己着火によって燃焼させるものである。
図3に示すように、吸気ポート5は、シリンダヘッド3cに形成されている。吸気ポート5には、左右方向に延びる隔壁9が設けられており、この隔壁9によって、吸気ポート5は、上側の上段吸気ポート5aと下側の下段吸気ポート5bに分割されている。なお、この隔壁9は、上段吸気ポート5aの開口面積が吸気ポート5の開口面積に対して所定割合(例えば20%)になる位置に設けられている。
上段吸気ポート5aには、後述する外部EGR装置40のEGR通路41が接続されるとともに、第1EGR制御弁13が回動自在に設けられている。第1EGR制御弁13の開度(以下「EGR弁開度」という)DEGRは、ECU2からの制御入力に応じて制御される。EGR弁開度DEGRは、EGR弁開度センサ21によって検出され、その検出信号はECU2に出力される。
下段吸気ポート5bには、吸気マニホルド4aを介して吸気通路4が接続されている。これにより、吸気通路4に吸入された新気は、下段吸気ポート5bを介して気筒3a内に供給される。
排気通路6には、フィルタ14が設けられている。フィルタ14は、排ガス中の煤などのPMを捕集することによって、大気中に排出されるPMの量を低減する。
外部EGR装置40は、排気通路6に排出された排ガスの一部を外部EGRガスとして上段吸気ポート5aに還流させるものであり、上段吸気ポート5aと排気通路6のフィルタ14よりも下流側とに接続されたEGR通路41と、このEGR通路41を開閉する第2EGR制御弁42などで構成されている。EGR通路41は、吸気マニホルド4aに形成されたEGR通路部41aと、このEGR通路部41aと排気通路6とに接続されたEGR管41bで構成されており、EGR通路部41aが上段吸気ポート5aに連通している。
第2EGR制御弁42は、リフトが連続的に変化する電磁弁で構成されている。第2EGR制御弁42のリフト(以下「EGRリフト」という)LEGRは、ECU2からの制御入力に応じて制御される。EGRリフトLEGRは、EGRリフトセンサ22によって検出され、その検出信号はECU2に出力される。
以上の構成により、第1EGR制御弁13および第2EGR制御弁42を制御することによって、EGR通路41および上段吸気ポート5aを介して気筒3a内に供給される排ガスの還流量(以下「外部EGR量」という)GEGREXが制御される。
第1および第2EGR制御弁13,42が開弁されると、外部EGRガスは、EGR通路41を通った後、上段吸気ポート5aを介して気筒3a内に流入する。このとき、外部EGRガスは、排気弁8側の内壁に沿うように下方に案内されながら気筒3aに流入し、ピストン3bの頂面に沿って吸気弁7側に案内される。その結果、外部EGRガスは、図3に実線Aで示すように、タンブル流を形成しながら気筒3a内に流入する。これにより、気筒3a内には、下段吸気ポート5bを介して吸入された新気と燃料との混合気を取り囲むように混合気と外部EGRガスが成層化される。この成層化された混合気と外部EGRガスの燃焼は、中央の混合気の部分から開始され、外側の外部EGRガスの部分に至る。
EGR通路41には、EGR圧センサ23およびEGR温度センサ24が設けられている。EGR圧センサ23は、EGR通路41内の圧力(以下「EGR圧」という)PEGRを検出し、それを表す検出信号をECU2に出力する。EGR温度センサ24は、EGR通路41内の温度(以下「EGR温度」という)TEGRを検出し、それを表す検出信号をECU2に出力する。
また、エンジン3は、気筒3a内で燃焼により発生した既燃ガスの一部を気筒3a内に残留させる内部EGRを実行するための内部EGR装置50を備えている。内部EGR装置50は、排気カムシャフト51および排気カム位相可変機構52などを備えている。
排気カムシャフト51は、排気スプロケットおよびタイミングチェーン(いずれも図示せず)を介して、クランクシャフト3eに連結されており、クランクシャフト3eが2回転するごとに1回転する。
排気カム位相可変機構52は、排気カムシャフト51のクランクシャフト3eに対する相対的な位相(以下「排気カム位相」という)CAEXを無段階に進角側または遅角側に変更するものである。その構成は、本出願人が特開2005−315161号公報で既に提案したものと同様であるので、以下、その概略を簡単に説明する。
この排気カム位相可変機構52は、排気カムシャフト51の排気スプロケット側の端部に設けられており、電磁弁53と、これを介して油圧が供給される進角室および遅角室(いずれも図示せず)などを備えている。この電磁弁53は、ECU2からの位相制御入力に応じて、進角室および遅角室に供給する油圧を変化させることで、排気カム位相CAEXを所定の最遅角値と所定の最進角値との間で無段階に連続的に変化させる。これにより、排気弁8の開閉タイミングが、最遅角タイミングと最進角タイミングの間で、無段階に変更されることによって、気筒3a内に残留する既燃ガスの量(以下「内部EGR量」という)GEGRINが制御される。
排気カムシャフト51の排気カム位相可変機構52と反対側の端部には、カム角センサ25が設けられている。このカム角センサ25は、排気カムシャフト51の回転に伴い、パルス信号であるCAM信号を所定のカム角(例えば1゜)ごとにECU2に出力する。ECU2は、このCAM信号および後述するCRK信号に基づき、排気カム位相CAEXを算出する。
また、エンジン3には、クランク角センサ26が設けられている。このクランク角センサ26は、クランクシャフト3eの回転に伴い、パルス信号であるCRK信号およびTDC信号をECU2に出力する。
CRK信号は、所定クランク角(例えば30°)ごとに出力される。ECU2は、このCRK信号に基づき、エンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを算出する。また、TDC信号は、いずれかの気筒3aにおいてピストン3bが吸気行程の開始時の上死点よりも若干、手前の所定のクランク角位置にあることを表す信号であり、本実施形態のようにエンジン3が4気筒の場合には、クランク角180゜ごとに出力される。
吸気通路4には、上流側から順に、エアフローセンサ27、吸気温センサ28および吸気圧センサ29が設けられている。エアフローセンサ27は、エンジン3に吸入される新気量GAIRを検出し、それを表す検出信号をECU2に出力する。吸気温センサ28は、吸気通路4内の温度(以下「吸気温」という)TAを検出し、それを表す検出信号をECU2に出力する。吸気圧センサ29は、吸気通路4内の圧力(以下「吸気圧」という)PBを検出し、それを表す検出信号をECU2に出力する。
また、エンジン3の本体には、水温センサ30が設けられている。この水温センサ30は、エンジン3のシリンダブロック3f内を循環する冷却水の温度(以下「エンジン水温」という)TWを検出し、それを表す検出信号をECU2に出力する。
ECU2には、アクセル開度センサ31から、車両のアクセルペダル(図示せず)の踏み込み量(以下「アクセル開度」という)APを表す検出信号が出力される。
ECU2は、CPU、RAM、ROMおよびI/Oインターフェースなどから成るマイクロコンピュータ(いずれも図示せず)で構成されている。ECU2は、前述した各種のセンサ21〜31の検出信号などに応じて判別したエンジン3の運転状態に応じて、エンジン3の燃焼モードを、SI燃焼モードまたはCI燃焼モードに決定するとともに、決定した燃焼モードに応じて、燃焼制御を実行する。また、ECU2は、外部EGR量GEGREXおよび内部EGR量GEGRINを制御するEGR制御を実行する。
なお、本実施形態では、ECU2が、EGR制御手段、内部EGR手段および判定手段に相当する。
図4は、上述した燃焼制御処理を示すフローチャートである。本処理は、TDC信号の発生に同期して実行される。本処理では、まずステップ1(「S1」と図示。以下同じ)において、エンジン3がCI燃焼を実行すべき運転領域(以下「HCCI領域」という)にあるか否かを判別する。この判別は、図5に示すマップに基づき、エンジン回転数NEおよび要求トルクPMCMDに応じて行われる。このマップでは、HCCI領域は、エンジン回転数NEが低〜中回転域にあり、かつ要求トルクPMCMDが低〜中負荷域にある運転領域に設定されている。なお、要求トルクPMCMDは、エンジン回転数NEおよびアクセル開度APに応じ、所定のマップ(図示せず)を検索することによって算出される。
このステップ1の判別結果がNOで、エンジン3がHCCI領域にないときには、燃焼モードをSI燃焼モードに決定し、SI燃焼制御を実行した(ステップ2)後、本処理を終了する。
このSI燃焼制御では、エンジン回転数NEおよび要求トルクPMCMDに応じて算出した燃料噴射量の燃料が、ポート燃料噴射弁10から下段吸気ポート5bに向かって噴射される。これにより、噴射された燃料と吸気通路4を介して吸入された新気が下段吸気ポート5b内で混合されることで混合気が生成され、気筒3aに供給される。この混合気は、前述したように、点火プラグ12による火花点火によって燃焼される。
一方、ステップ1の判別結果がYESで、エンジン3がHCCI領域にあるときには、燃焼モードをCI燃焼モードに決定し、CI燃焼制御を実行した(ステップ3)後、本処理を終了する。
このCI燃焼制御では、エンジン回転数NEおよび要求トルクPMCMDに応じて算出した燃料噴射量の燃料が、筒内燃料噴射弁11から気筒3a内に直接、噴射される。これにより、燃料と新気が成層化され、このように成層化された燃料および新気の圧縮着火による燃焼は、燃料の部分から開始され、新気の部分に至る。
図6は、前述したEGR制御処理を示すフローチャートである。本処理は、TDC信号の発生に同期して実行される。本処理では、まずステップ11において、燃焼モードがCI燃焼モードであるか否かを判別する。この判別結果がNOで、燃焼モードがSI燃焼モードのときには、外部EGR量GEGREXの目標となる目標外部EGR量GEGREXCMDを算出する(ステップ12)。
図7は、この目標外部EGR量GEGREXCMDの算出処理を示すサブルーチンである。本処理では、まずステップ21において、エンジン3が、外部EGR装置40による外部EGRガスの還流動作を実行すべき運転領域(以下「外部EGR領域」という)にあるか否かを判別する。この判別は、エンジン水温TW、エンジン回転数NEおよび吸気温TAに応じ、所定のマップ(図示せず)を検索することによって、行われる。
このステップ21の判別結果がNOで、エンジン3が外部EGR領域にないときには、目標外部EGR量GEGREXCMDを値0に設定し(ステップ22)、本処理を終了する。
一方、ステップ21の判別結果がYESで、エンジン3が外部EGR領域にあるときには、エンジン回転数NEおよび吸気圧PBに応じ、所定のマップ(図示せず)を検索することによって、目標外部EGR量GEGREXCMDを算出し(ステップ23)、本処理を終了する。
図6に戻り、前記ステップ12に続くステップ13では、内部EGR量GEGRINの目標となる目標内部EGR量GEGRINCMDを値0に設定する。
一方、前記ステップ11の判別結果がYESで、燃焼モードがCI燃焼モードのときには、目標外部EGR量GEGREXCMDを値0に設定する(ステップ14)とともに、エンジン回転数NEおよび要求トルクPMCMDに応じ、所定のマップ(図示せず)を検索することによって、目標内部EGR量GEGRINCMDを算出する(ステップ15)。
ステップ13または15に続くステップ16では、外部EGR装置40による外部EGR制御を実行した後、内部EGR装置50による内部EGR制御を実行し(ステップ17)、本処理を終了する。
図8は、外部EGR制御処理を示すサブルーチンである。本処理では、まずステップ31において、外部EGR装置40による外部EGRガスの還流動作が停止中であるか否かを判別する。具体的には、目標外部EGR量GEGREXCMDが値0のときに、外部EGRガスの還流動作が停止中であると判別される。この判別結果がYESで、外部EGRガスの還流動作が停止中であるときには、第1EGR制御弁13を全閉状態に制御する(ステップ32)。これにより、上段吸気ポート5aの開口面積が0になり、上段吸気ポート5aを介した気筒3a内への外部EGRガスの流入が阻止される。
次に、EGRリフトLEGRの目標となる目標EGRリフトLEGRCMDを所定値LREFに設定する(ステップ33)。この所定値LREFは、第2EGR制御弁42の全閉開度よりも若干、大きな値に設定されている。次いで、検出したEGRリフトLEGRが目標EGRリフトLEGRCMDになるように、第2EGR制御弁42を駆動し(ステップ34)、本処理を終了する。これにより、EGR通路41の開口面積が減少側の所定の面積に制御される。
一方、前記ステップ31の判別結果がNOで、外部EGRガスの還流動作が停止中でないときには、目標外部EGR量GEGREXCMDおよび外部EGR量GEGREXに応じて、EGR弁開度DEGRの目標となる目標開度DEGRCMDを算出する(ステップ35)。なお、外部EGR量GEGREXは、EGR圧センサ23およびEGR温度センサ24でそれぞれ検出されたEGR圧PEGRおよびEGR温度TEGRを用い、気体の状態方程式に基づいて、算出される。
次に、検出したEGR弁開度DEGRが目標開度DEGRCMDになるように第1EGR制御弁13を駆動する(ステップ36)とともに、第2EGR制御弁42を全開状態に制御し(ステップ37)、本処理を終了する。以上により、外部EGR量GEGREXが目標外部EGR量GEGREXCMDになるように制御される。
図9は、前述した内部EGR制御処理を示すサブルーチンである。本処理では、まずステップ41において、目標内部EGR量GEGRINCMDに応じて、排気カム位相CAEXの目標となる目標排気カム位相CAEXCMDを算出する。
次に、検出した排気カム位相CAEXが目標排気カム位相CAEXCMDになるように、電磁弁53を駆動し(ステップ42)、本処理を終了する。これにより、内部EGR量GEGRINが目標内部EGR量GEGRINCMDになるように制御される。
以上のように、本実施形態によれば、上側の上段吸気ポート5aには、EGR通路41のみが接続されているので、上段吸気ポート5aから外部EGRガスのみが気筒3a内に供給される。また、下側の下段吸気ポート5bは、吸気通路4に接続されているので、下段吸気ポート5bから新気のみが気筒3a内に供給される。このため、外部EGRガスは、気筒3aの内壁に沿って、タンブル流を形成しながら、混合気を取り囲むように気筒3a内に流入する。その結果、気筒3a内の内壁付近に存在するエンドガスを外部EGRガスで構成することができる。これにより、エンドガスの早期の自己着火を可能な限り回避でき、ノッキングを抑制できる結果、ドライバビリティ、燃費および排ガス特性を向上させることができる。
また、気筒3a内で成層化された混合気と外部EGRガスの燃焼は、中央の混合気の部分から開始されるので、燃焼速度、ひいては燃焼効率を向上させることができる。
さらに、ポート燃料噴射弁10は下段吸気ポート5bに向かって燃料を噴射するので、燃料と新気の混合時間を長く確保でき、燃料と新気との混合気の濃度の均一化を促進することができる。これにより、混合気の燃焼を安定して行うことができる。同じ理由から、エンドガス部に存在するEGRガスへの燃料の混入を抑制でき、火炎伝播によりエンドガスが再圧縮されても自着火には至らず、ノッキングをより確実に抑制することができる。
また、燃焼モードがCI燃焼モードのときに、筒内燃料噴射弁11によって気筒3a内に燃料を直接、噴射するので、ポート燃料噴射弁10による場合と比較して、燃料と新気の成層化を促進することができる。さらに、CI燃焼モードのときに、外部EGR量GEGREXを値0に制御する(図6のステップ14,16)ので、タンブル流の発生を防止でき、外部EGRガスによって燃料と新気が混合されるのを回避することができる。その結果、燃料と新気の成層化状態を良好に維持でき、圧縮着火燃焼を安定して行うことができる。
さらに、CI燃焼モードのときに、内部EGR装置50によって、気筒3a内の燃焼によって発生した既燃ガスを気筒3a内に残留させる(図6のステップ15,17)ので、既燃ガスによって気筒3a内の温度を高め、圧縮着火に必要な温度を確保できる結果、圧縮着火による燃焼をより安定して行うことができる。
また、外部EGRガスの還流動作を実行するときには、EGR通路41に設けた第2EGR制御弁42を全開状態に制御するとともに、上段吸気ポート5aに設けた第1EGR制御弁13の開度を制御する(図8のステップ35〜37)ことによって、外部EGR量GEGREXを制御する。このように、外部EGR量GEGREXは、主に第1EGR制御弁13の開度を制御することによって、変更される。この第1EGR制御弁13は、上段吸気ポート5aに設けられているので、気筒3a内に吸入される外部EGRガスの応答遅れの影響を抑制することができる。
さらに、上段吸気ポート5aに第1EGR制御弁13を設けるので、気筒3a内のピストン3bの動作に伴う負圧を利用して、排気通路6との差圧を十分に確保できる結果、外部EGRガスを気筒3a内に十分に吸入させることができる。さらに、ピストン3bの動作によって排気通路6との差圧を確保するので、所望の外部EGRガスを吸入するために、別途に負圧を制御する必要がなく、それに伴うポンピングロスを抑制することができる。
また、外部EGRガスの還流動作の停止中には(図8のステップ31:YES)、第1EGR制御弁13を全閉状態に制御するとともに、第2EGR制御弁42のEGRリフトLEGRを、全閉状態よりも若干大きな所定値LREFに設定する(図8のステップ32〜34)。これにより、第1EGR制御弁13の上流側と下流側との差圧を小さくでき、第1EGR制御弁13による上段吸気ポート5aのシール性を確保することができる。
さらに、第2EGR制御弁42によって、EGR通路41をある程度、開放しているので、第1EGR制御弁13と第2EGR制御弁42との間に外部EGRガスを満たしておくことができる。これにより、外部EGRガスの還流動作が再開され、多量の外部EGRガスが要求された場合にも、それに応答よく追従して気筒3a内に外部EGRガスを適切に供給させることができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、第1EGR制御弁13を、上段吸気ポート5aに設けているが、これに代えて、EGR通路41に設けてもよい。その場合、気筒内に吸入されるEGRガスの応答遅れの影響を抑制するという観点から、第1EGR制御弁はEGR通路の下流部に設けることが好ましい。
また、実施形態では、EGR管41bを、吸気マニホルド4aに形成されたEGR通路部41aに接続しているが、EGR通路部41aを省略し、上段吸気ポート5aに直接、接続してもよい。
さらに、実施形態では、CI燃焼モードのときに、外部EGR量GEGREXを、値0に制御しているが、これに限らず、弱いタンブル流が得られるような減少側の所定値に制御してもよい。
また、実施形態では、第1EGR制御機構として、回動式の第1EGR制御弁13を用いているが、これに限らず、上段吸気ポート5aの開口面積を変更できるものであれば他の形式のもの、例えばシャッタを用いてもよい。このことは、第2EGR制御機構についても同様である。
さらに、実施形態では、ピストン3bの頂面を平らに形成しているが、これに限らず、タンブル流の形成の妨げにならないような形状であれば、他の形状を採用してもよい。
また、実施形態では、SI燃焼モードにおける燃料の噴射を、ポート燃料噴射弁10のみで行っているが、筒内燃料噴射弁11を併用して行ってもよい。
さらに、実施形態では、第1EGR制御弁13の開度を、外部EGR量GEGREXを用いて制御しているが、これに限らず、外部EGR量を表す他の適当なパラメータ、例えば外部EGR率を用いて制御してもよい。
また、実施形態では、内部EGR量GEGRINを、排気カム位相可変機構52によって制御しているが、これに代えて、またはこれとともに、排気リフトを変更する排気リフト可変機構によって制御してもよく、あるいは、吸気カム位相を変更する吸気カム位相可変機構によって制御してもよい。
さらに、実施形態は、本発明を車両に搭載されたガソリンエンジンに適用した例であるが、本発明は、これに限らず、ガソリンエンジン以外のディーゼルエンジンなどの各種のエンジンに適用してもよく、また、車両用以外のエンジン、例えば、クランク軸を鉛直に配置した船外機などのような船舶推進機用エンジンにも適用可能である。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
1 吸気装置
2 ECU(EGR制御手段、内部EGR手段および判定手段)
3 エンジン
3a 気筒
3c シリンダヘッド
4 吸気通路(新気通路)
5 吸気ポート
5a 上段吸気ポート
5b 下段吸気ポート
6 排気通路
9 隔壁
10 ポート燃料噴射弁(ポート噴射用インジェクタ)
11 筒内燃料噴射弁(筒内噴射用インジェクタ)
13 第1EGR制御弁(EGR制御手段および第1EGR制御機構)
41 EGR通路
42 第2EGR制御弁(EGR制御手段および第2EGR制御機構)
50 内部EGR装置(内部EGR手段)

Claims (7)

  1. 気筒内に新気を含む気体を吸入する内燃機関の吸気装置であって、
    シリンダヘッドに形成され、前記気筒内に連通する吸気ポートと、
    排気通路に排出された排ガスの一部をEGRガスとして前記吸気ポートに還流させるためのEGR通路と、
    前記気筒内に新気を供給するための新気通路と、を備え、
    前記吸気ポートは、隔壁によって上段吸気ポートおよび下段吸気ポートに分割されており、
    前記上段吸気ポートに前記EGR通路のみが接続され、前記下段吸気ポートに前記新気通路が接続されていることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  2. 前記上段吸気ポートから前記気筒内に流入するEGRガスによって、当該気筒の内壁に沿って流れるEGRガスのタンブル流が形成されることを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の吸気装置。
  3. 前記下段吸気ポートに向かって燃料を噴射するポート噴射用インジェクタをさらに備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の内燃機関の吸気装置。
  4. 前記内燃機関は、燃焼モードとして圧縮着火燃焼モードを有し、
    前記気筒内に直接、燃料を噴射する筒内噴射用インジェクタと、
    前記EGRガスの還流量を制御するEGR制御手段と、をさらに備え、
    前記燃焼モードが圧縮着火燃焼モードのときに、前記筒内噴射用インジェクタから前記気筒内に燃料を噴射し、前記EGR制御手段は、前記EGRガスの還流量を減少側に制御することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の内燃機関の吸気装置。
  5. 前記気筒内の燃焼によって発生した既燃ガスを当該気筒内に存在させる内部EGRを実行するための内部EGR手段をさらに備え、
    当該内部EGR手段は、前記燃焼モードが圧縮着火燃焼モードのときに、前記内部EGRを実行することを特徴とする、請求項4に記載の内燃機関の吸気装置。
  6. 前記EGR制御手段は、前記上段吸気ポートに設けられ、当該上段吸気ポートの開口面積を変更可能な第1EGR制御機構を有することを特徴とする、請求項4または5に記載の内燃機関の吸気装置。
  7. 前記EGR制御手段は、前記EGR通路に設けられ、当該EGR通路の開口面積を変更可能な第2EGR制御機構をさらに有し、
    前記気筒内への前記EGRガスの還流動作を停止すべきか否かを判定する判定手段をさらに備え、
    当該判定手段によって前記EGRガスの還流動作を停止すべきと判定されているときに、前記第1EGR制御機構によって変更される前記上段吸気ポートの開口面積をほぼ0に制御し、前記第2EGR制御機構によって変更される前記EGR通路の開口面積を減少側の所定の面積に制御することを特徴とする、請求項6に記載の内燃機関の吸気装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011179427A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃焼制御装置
JP2015113718A (ja) * 2013-12-09 2015-06-22 スズキ株式会社 圧縮着火式内燃機関
JP2017020474A (ja) * 2015-07-15 2017-01-26 三菱自動車工業株式会社 エンジン

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