JP2011144451A5 - 製鉄用容器 - Google Patents

Claims (9)

1. 高炉から出湯される溶銑を受銑して保持し、保持した溶銑を搬送する或いは保持した溶銑に精錬処理を実施するための取鍋型の製鉄用容器であって、製鉄用容器の外側から、鉄皮、永久耐火物層、ワーク耐火物層をこの順に有し、前記ワーク耐火物層は、製鉄用容器の上端から炉底までの距離のうちの割合で上端から１／３までの部位を輻射率が０．８以下の成形煉瓦または不定形耐火物で構成され、残りの２／３の部位を熱伝導率が１２Ｗ／（ｍ・Ｋ）以下の成形煉瓦または不定形耐火物で構成されていて、前記製鉄用容器が高炉にて溶銑を受けてから該溶銑を転炉に払出した後に高炉に戻るまでの１サイクルにおける製鉄用容器上端部の開口部から外部へ放出する平均熱流束が２７ｋＷ／ｍ²以下である耐火物ライニング構造を有することを特徴とする製鉄用容器。
2. 前記ワーク耐火物層は、製鉄用容器の上端から炉底までの全ての部位で、熱伝導率が１２Ｗ／（ｍ・Ｋ）以下の成形煉瓦または不定形耐火物で構成されることを特徴とする、請求項１に記載の製鉄用容器。
3. 前記ワーク耐火物層は、耐火物の圧縮強度σ_C（ＭＰａ）、熱膨張係数α（１／Ｋ）、静的弾性率Ｅ（ＭＰａ）及びポアソン比ν（−）と、ワーク耐火物層の使用温度と室温との温度差ΔＴ（Ｋ）とが、下記の（１）式の関係を満足する材質の耐火物からなることを特徴とする、請求項１または請求項２に記載の製鉄用容器。
   

   
4. 前記静的弾性率Ｅを２００ＭＰａ以上とすることを特徴とする、請求項３に記載の製鉄用容器。
5. 前記鉄皮と前記永久耐火物層との間に、断熱材が配置されていることを特徴とする、請求項１ないし請求項４の何れか１項に記載の製鉄用容器。
6. 前記断熱材は、厚みが５ｍｍ以下であることを特徴とする、請求項５に記載の製鉄用容器。
7. 前記断熱材は、その熱伝導率が０．１Ｗ／（ｍ・Ｋ）以下であることを特徴とする、請求項５または請求項６に記載の製鉄用容器。
8. 前記ワーク耐火物層は、酸化アルミニウム及び炭化珪素を含有する成形煉瓦または不定形耐火物で構成されることを特徴とする、請求項１ないし請求項７の何れか１つに記載の製鉄用容器。
9. 前記ワーク耐火物層は、その炭素含有量が１０質量％以下であることを特徴とする、請求項１ないし請求項８の何れか１項に記載の製鉄用容器。