JP2011142384A - アンテナ整合回路及びそれを備えた高周波受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】希望信号の強入力による歪みや強い妨害波によってもたらされる歪みなどで高周波受信装置の受信性能が劣化することを抑制することができるアンテナ整合回路を提供する。
【解決手段】アンテナ1とチューナモジュール3との間に配設されるアンテナ整合回路であって、前記アンテナ整合回路の外部から供給される制御信号(例えば、チューナモジュール3のGPIO端子32から出力される信号)に基づいてアンテナ整合をくずす手段(例えば、コンデンサC2とPINダイオードD1の直列回路)を備えるアンテナ整合回路。
【選択図】図2
【解決手段】アンテナ1とチューナモジュール3との間に配設されるアンテナ整合回路であって、前記アンテナ整合回路の外部から供給される制御信号(例えば、チューナモジュール3のGPIO端子32から出力される信号)に基づいてアンテナ整合をくずす手段(例えば、コンデンサC2とPINダイオードD1の直列回路)を備えるアンテナ整合回路。
【選択図】図2
Description
本発明は、アンテナ整合回路及びそれを備えた高周波受信装置に関する。本発明に係る高周波受信装置は、例えば、携帯電話機などのモバイル機器に好適に搭載され、TV放送受信装置として用いられる。
従来、TV放送受信装置などの高周波受信装置は、希望信号の強入力による歪みや強い妨害波によってもたらされる歪みなどで受信性能が劣化するという問題を有している。この問題に対する解決策として、高周波受信装置のアンテナ入力端子とチューナとの間に可変アッテネータを設けるという方策(例えば、特許文献1、特許文献2参照)、高周波受信装置のアンテナ入力端子とチューナとの間に固定アッテネータと当該固定アッテネータをスルーするか否かを選択するスイッチを設けるという方策(例えば、特許文献3参照)、高周波受信装置のアンテナ入力端子とチューナとの間にアンプと当該アンプをスルーするか否かを選択するスイッチを設けるという方策(例えば、特許文献4参照)などがある。
但し、これらの解決策は、モバイル機器に搭載される高周波受信装置でなく、据置型高周波受信装置(特許文献1のように自動車等の移動体に据置されるものも含む)を対象としたものである。
近年、地上テレビ放送のデジタル化により、日本のワンセグ放送に代表されるモバイル機器向けテレビ放送が世界各地で広がりつつある。モバイル機器向けテレビ放送を受信する高周波受信装置は、それ単体で製品化されているものもあるが、特に日本では携帯電話機に内蔵されるものが多くの割合を占めている。
携帯電話機は次々と新しい機能が追加される傾向にあり、その中に内蔵されるデバイスはますます小型化が要求されている。
日本のワンセグ放送に代表されるモバイル機器向けテレビ放送がもともとモバイルを用途とした放送規格であるため、モバイル機器向けテレビ放送を受信する高周波受信装置は小型化が可能である。例えば、日本のワンセグ放送を受信する高周波受信装置では、わずか6〜10mm角程度のチューナモジュールで、受信した高周波信号をTS(トランスポートストリーム)まで復調することができる。日本のワンセグ放送を受信する高周波受信装置用のチューナモジュールは、一般的に、チューナICとOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調ICを備え、それらの2つのメインICがチューナモジュール構成の殆どを占めており、据置型高周波受信装置用のチューナモジュールに見られるようなディスクリート部品は殆ど搭載していない。
日本のワンセグ放送に代表されるモバイル機器向けテレビ放送を受信する高周波受信装置は、上記のように小型化が容易な半面、ダイナミックレンジが足りず強入力時に歪みが生じ受信性能に劣化が生じた場合、面積を広げず小型という特徴を保ちながらその対策を取ることが難しいという問題を有している。
もし、高周波受信装置が、チューナモジュールの内部或いは外部のいずれにしろ、アンテナとチューナモジュール内のチューナICとの間にLNA(Low Noise Amplifier)をもともと備えているような構成であれば、LNAのON/OFFによる対策(特許文献4に類似した対策)を取ることができるかもしれないが、そうではなくアンテナとチューナモジュール内のチューナICとの間にLNAを備えていない構成である場合、据置型高周波受信装置で見られるような対策(例えば特許文献3及び特許文献4参照)を取るのは、対策部品が面積を取るので小型化の観念から望ましくないし、チューナ部分が1つのICになってしまっているので、対策部品の一つであるスイッチをAGC(Auto Gain Control)電圧に連動させ難いという問題もある。
また、特許文献1や特許文献2のように、高周波受信装置のアンテナ入力端子とチューナとの間に可変アッテネータを設け、高周波受信装置の設置時に可変アッテネータの減衰量を設定するような対策は、受信場所が特定でないモバイル機器には適用できない。
本発明は、上記の状況に鑑み、希望信号の強入力による歪みや強い妨害波によってもたらされる歪みなどで高周波受信装置の受信性能が劣化することを抑制することができるアンテナ整合回路及びそれを備えた高周波受信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係るアンテナ整合回路は、アンテナとチューナとの間に配設されるアンテナ整合回路であって、前記アンテナ整合回路の外部から供給される制御信号に基づいてアンテナ整合をくずす手段を備える構成とする。
このような構成によると、希望信号の強入力による歪みや強い妨害波によってもたらされる歪みなどで高周波受信装置の受信性能が劣化するおそれがある場合に、前記制御信号により前記手段がアンテナ整合をくずす動作を行うようにすることで、アンテナを含めた高周波受信装置のダイナミックレンジを広げることができ、希望信号の強入力による歪みや強い妨害波によってもたらされる歪みなどで高周波受信装置の受信性能が劣化することを抑制することができる。なお、前記制御信号は、一般のチューナモジュールが備えている機能を用いて簡単に生成することができる。
また、前記手段が少なくとも1つのPINダイオードを備え、前記制御信号により前記PINダイオードのON/OFFが制御されるようにしてもよい。一般的なアンテナ整合回路の適切な箇所にPINダイオードを設け、PINダイオードをON/OFF制御することで、前記手段を実現することができる。
また、前記手段が少なくとも1つの可変容量ダイオードを備え、前記制御信号により前記可変容量ダイオードのバイアスが制御されるようにしてもよい。一般的なアンテナ整合回路の適切な箇所に可変容量ダイオードを設け、可変容量ダイオードのバイアスを制御することで、前記手段を実現することができる。前記手段が少なくとも1つの可変容量ダイオードを備える構成のアンテナ整合回路は、低消費電力化が必要なモバイル機器用の高周波受信装置への搭載に適している。
上記目的を達成するために本発明に係る高周波受信装置は、アンテナと、上記いずれかの構成のアンテナ整合回路と、チューナとを備える高周波受信装置であって、前記アンテナ整合回路に設けられている前記アンテナ整合回路の外部から供給される制御信号に基づいてアンテナ整合をくずす手段が、前記チューナの汎用入出力端子から供給される制御信号に基づいてアンテナ整合をくずす構成としている。このように前記チューナの汎用入出力端子を利用すれば、比較的アンテナに近い場所にある前記チューナから前記アンテナ整合回路を制御することができる。
また、上記目的を達成するために本発明に係る高周波受信装置は、アンテナと、上記いずれかの構成のアンテナ整合回路と、チューナと、前記チューナを制御する制御部とを備える高周波受信装置であって、前記アンテナ整合回路に設けられている前記アンテナ整合回路の外部から供給される制御信号に基づいてアンテナ整合をくずす手段が、前記制御部の汎用入出力端子から供給される制御信号に基づいてアンテナ整合をくずす構成であってもよい。かかる構成は、汎用入出力端子が前記チューナに無かったり、有っても前記手段を制御する機能に割り当てることができなかったりする場合などに有用である。
前記アンテナ整合回路に設けられている前記アンテナ整合回路の外部から供給される制御信号に基づいてアンテナ整合をくずす手段が、少なくとも1つのPINダイオードを備える場合について考察する。PINダイオードの順電圧以上の電圧が確保できれば、PINダイオードのON/OFF制御が可能であるので、前記チューナ又は前記制御部の汎用入出力端子のHigh/Lowだけで簡単に制御することができる。また、PINダイオードの順電圧は低電圧であるので、PINダイオードのON/OFF制御は比較的低電圧で実現することができる。
前記アンテナ整合回路に設けられている前記アンテナ整合回路の外部から供給される制御信号に基づいてアンテナ整合をくずす手段が、少なくとも1つの可変容量ダイオードを備える場合について考察する。可変容量ダイオードはバイアスに対してアナログ的に静電容量が変化するので、通常はアナログ的に変化する電圧、もしくは複数ビットによるDAC(digital to analog converter)出力によって制御される。前記手段がDAC出力に基づいてアンテナ整合をくずすようにしてもよいが、前記チューナ又は前記制御部の汎用入出力端子のHigh/Lowだけに基づいてアンテナ整合をくずすようにしてもよい。但し、アンテナのインピーダンス、アンテナ整合回路の仕様、及び前記チューナ又は前記制御部の汎用入出力端子のHigh/Lowの各値によっては、前記チューナ又は前記制御部の汎用入出力端子のHigh/Lowだけによる静電容量の変化量だけでは、アンテナを含めた高周波受信装置のダイナミックレンジを十分に広げることができないこともある。
前記チューナ(チューナモジュール)は、一般的に、チューナICとOFDM復調ICを備えており、RF_AGCはチューナICの中で完結している。また、IF_AGC はチューナモジュールの中で完結している。但し、一般的に、それぞれのAGCの動作状況はそれぞれのICのレジスタを読み出すことで認識することができ、また、チューナICが内蔵しているアンプの動作状況なども同様にレジスタで読み出すことで認識することができる。さらに、一般的に、OFDM復調ICは受信信号のCN比(Carrier to Noise ratio)を推定する機能を備えており、その値もレジスタで読み出すことで認識することができる。これらの情報により、受信信号の入力レベルや妨害波の有無などを推定することができる。
上記いずれかの構成の高周波受信装置において、少なくともアンテナ整合回路及び前記チューナがモバイル機器の筐体内部に内蔵されてもよい。さらに、前記アンテナが前記モバイル機器の筐体内部に内蔵されてもよい。
また、前記アンテナの放射エレメントを、誘電体部材上に形成された導体パターンとしてもよい。これにより、前記アンテナの小型化を図ることができる。
また、前記アンテナ整合回路を構成する部品の全て又は一部が、前記誘電体部材上に搭載されるようにしてもよい。前記誘電体部材が立体であり、前記アンテナ整合回路を構成する部品の全て又は一部と前記アンテナの放射エレメントとを前記誘電体部材に立体的に配置することができるので、前記アンテナ整合回路を構成する部品の全て又は一部と前記アンテナの放射エレメントとを平面的に配置する場合に比べて、全体的な部品搭載面積を小さくすることができる。また、前記誘電体部材により、アンテナ整合回路を持つアンテナとして一体化することができるので、ユーザー(高周波受信装置やモバイル機器の製造業者など)側からすると使用が容易になる。
本発明によると、希望信号の強入力による歪みや強い妨害波によってもたらされる歪みなどで高周波受信装置の受信性能が劣化することを抑制することができるアンテナ整合回路及びそれを備えた高周波受信装置を実現することができる。
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。
まず始めにアンテナ整合回路の一般的な構成について図1を参照して説明する。アンテナ整合回路2は、例えば、図1(a)及び図1(b)に示すL型、図1(c)に示すT型、図1(d)に示すπ型など様々な形があり、アンテナ1とチューナモジュール3のRF入力端子31との間に配設される。アンテナ整合回路は、図1に示す形に限らず、使用する条件によって様々な形を取り得る。また、例えば、図1(a)や図1(b)に示すL型アンテナ整合回路においてコンデンサとコイルの配置を入れ換えたものもあるし、両方がコンデンサ、あるいは、両方がコイルのものもある。また、アンテナ整合回路が例えばフィルタ回路を兼ねるようにする場合など、アンテナ整合回路の機能によりアンテナ整合回路の形が左右されることもある。
<第1実施形態>
次に、本発明の第1実施形態に係る高周波受信装置について図2を参照して説明する。図2は本発明の第1実施形態に係る高周波受信装置の概略構成を示す図である。なお、図2において図1と同一の部分には同一の符号を付す。
次に、本発明の第1実施形態に係る高周波受信装置について図2を参照して説明する。図2は本発明の第1実施形態に係る高周波受信装置の概略構成を示す図である。なお、図2において図1と同一の部分には同一の符号を付す。
本発明の第1実施形態に係る高周波受信装置は、アンテナ1と、チューナモジュール3と、アンテナ1とチューナモジュール3のRF入力端子31との間に配設されるアンテナ整合回路2Aと、チューナモジュール3を制御するホストLSI4とを備えている。
アンテナ整合回路2Aは、図1(a)に示す構成を基本構成とする本発明に係るアンテナ整合回路の一例であって、コイルL1と、コンデンサC1と、コンデンサC2と、PINダイオードD1と、抵抗R1とによって構成されている。コイルL1はアンテナ1からチューナモジュール3のRF入力端子31までの給電ラインにシリーズに挿入されており、コンデンサC1はコイルL1のチューナモジュール側端部とグランドの間に挿入されている。さらに、コンデンサC2とPINダイオードD1の直列回路がコンデンサC1に並列接続されており、PINダイオードD1のアノードが抵抗R1を介してチューナモジュール3の汎用入出力端子(以下、GPIO(General Purpose Input/Output)端子という)32に接続されている。
チューナモジュール3のGPIO端子32からLowレベルの信号が出力されている場合、PINダイオードD1がオフになるため、アンテナ整合回路2Aは、図1(a)に示すアンテナ整合回路2と同等になる。但し、コンデンサC2やPINダイオードD1を接続するための導体パターンのインダクタや浮遊容量などの影響があり、厳密な一致ではないので、適切な設計が必要である。
一方、チューナモジュール3のGPIO端子32からHighレベルの信号が出力されている場合、PINダイオードD1がオンになるため、アンテナ1から出力されるRF信号の一部がコンデンサC2とPINダイオードD1を経由してグランドに流れ込み、アンテナ整合がくずれて、チューナモジュール3のRF入力端子31に入力されるRF信号の電力は低くなる。
したがって、通常時にはPINダイオードD1をオフにし、希望信号の強入力による歪みや強い妨害波によってもたらされる歪みが生じている場合にPINダイオードD1をオンにする。これにより、希望信号の強入力による歪みや強い妨害波によってもたらされる歪みなどで図2に示す本発明の第1実施形態に係る高周波受信装置の受信性能が劣化することを抑制することができる。
チューナモジュール3は、一般的に、内蔵しているIC(例えば、チューナICやOFDM復調ICなど)のレジスタを読み出すことで、AGCの動作状況、アンプの動作状況、CN比の推定値などを取得することができる。本実施形態では、これらの情報がチューナモジュール3からホストLSI4に送出されており、ホストLSI4は、これらの情報に基づいて、受信信号の入力レベルや妨害波の有無などを推定し、その推定結果からアンテナ整合回路2Aのアンテナ整合をくずすか否かを判断し、アンテナ整合回路2Aのアンテナ整合をくずすと判断した場合にはチューナモジュール3がGPIO端子32からHighレベルの信号を出力するようにチューナモジュール3を制御し、逆にアンテナ整合回路2Aのアンテナ整合をくずさないと判断した場合にはチューナモジュール3がGPIO端子32からLowレベルの信号を出力するようにチューナモジュール3を制御している。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る高周波受信装置について図3を参照して説明する。図3は本発明の第2実施形態に係る高周波受信装置の概略構成を示す図である。なお、図3において図1と同一の部分には同一の符号を付す。
次に、本発明の第2実施形態に係る高周波受信装置について図3を参照して説明する。図3は本発明の第2実施形態に係る高周波受信装置の概略構成を示す図である。なお、図3において図1と同一の部分には同一の符号を付す。
本発明の第2実施形態に係る高周波受信装置は、アンテナ1と、チューナモジュール3と、アンテナ1とチューナモジュール3のRF入力端子31との間に配設されるアンテナ整合回路2Bと、チューナモジュール3を制御するホストLSI4とを備えている。
アンテナ整合回路2Bは、図1(a)に示す構成を基本構成とする本発明に係るアンテナ整合回路の一例であって、コイルL1と、コンデンサC1と、可変容量ダイオードD2と、抵抗R1とによって構成されている。コイルL1はアンテナ1からチューナモジュール3のRF入力端子31までの給電ラインにシリーズに挿入されており、コンデンサC1はコイルL1のチューナモジュール側端部とグランドの間に挿入されている。さらに、コンデンサC1とグランドの間に可変容量ダイオードD2が挿入されており、可変容量ダイオードD2のカソードが抵抗R1を介してチューナモジュール3のGPIO端子32に接続されている。
チューナモジュール3のGPIO端子32からLowレベルの信号が出力されている場合、可変容量ダイオードD2にバイアスがかからなくなるため、可変容量ダイオードD2の容量が大きくなる。
一方、チューナモジュール3のGPIO端子32からHighレベルの信号が出力されている場合、可変容量ダイオードD2にバイアスがかかるため、可変容量ダイオードD2の容量が小さくなる。
したがって、可変容量ダイオードD2にバイアスがかかっていない状態、可変容量ダイオードD2にバイアスがかかっている状態のいずれかの状態でアンテナ整合がとれ、その逆の状態でアンテナ整合がくずれるように、可変容量ダイオードD2その他の回路素子の回路定数を設計すれば、チューナモジュール3のGPIO端子32から出力される信号のレベルを切り替えることにより、チューナモジュール3のRF入力端子31に入力されるRF信号の電力を制御することができる。通常時にはアンテナ整合がとれる状態にし、希望信号の強入力による歪みや強い妨害波によってもたらされる歪みが生じている場合にアンテナ整合がくずれる状態にする。これにより、希望信号の強入力による歪みや強い妨害波によってもたらされる歪みなどで図3に示す本発明の第2実施形態に係る高周波受信装置の受信性能が劣化することを抑制することができる。
チューナモジュール3は、一般的に、内蔵しているIC(例えば、チューナICやOFDM復調ICなど)のレジスタを読み出すことで、AGCの動作状況、アンプの動作状況、CN比の推定値などを取得することができる。本実施形態では、これらの情報がチューナモジュール3からホストLSI4に送出されており、ホストLSI4は、これらの情報に基づいて、受信信号の入力レベルや妨害波の有無などを推定し、その推定結果からアンテナ整合回路2Bのアンテナ整合をくずすか否かを判断し、アンテナ整合回路2Bのアンテナ整合をくずすと判断した場合にはチューナモジュール3がGPIO端子32から第1のレベル(Highレベル又はLowレベルのいずれかであって、アンテナ整合回路2Bのアンテナ整合をくずすレベル)の信号を出力するようにチューナモジュール3を制御し、逆にアンテナ整合回路2Bのアンテナ整合をくずさないと判断した場合にはチューナモジュール3がGPIO端子32から第2のレベル(Highレベル又はLowレベルのいずれかであって、アンテナ整合回路2Bのアンテナ整合をくずさないレベル)の信号を出力するようにチューナモジュール3を制御している。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る高周波受信装置について図4を参照して説明する。図4は本発明の第3実施形態に係る高周波受信装置の概略構成を示す図である。なお、図4において図1と同一の部分には同一の符号を付す。
次に、本発明の第3実施形態に係る高周波受信装置について図4を参照して説明する。図4は本発明の第3実施形態に係る高周波受信装置の概略構成を示す図である。なお、図4において図1と同一の部分には同一の符号を付す。
本発明の第3実施形態に係る高周波受信装置は、アンテナ1と、チューナモジュール3と、アンテナ1とチューナモジュール3のRF入力端子31との間に配設されるアンテナ整合回路2Cと、チューナモジュール3を制御するホストLSI4とを備えている。
アンテナ整合回路2Cは、図1(d)に示す構成を基本構成とする本発明に係るアンテナ整合回路の一例であって、コイルL1と、コンデンサC1及びC3と、可変容量ダイオードD2及びD3と、抵抗R1とによって構成されている。コイルL1はアンテナ1からチューナモジュール3のRF入力端子31までの給電ラインにシリーズに挿入されており、コンデンサC1はコイルL1のチューナモジュール側端部とグランドの間に挿入されており、コンデンサC3はコイルL1のアンテナ側端部とグランドの間に挿入されている。さらに、コンデンサC1とグランドの間に可変容量ダイオードD2が挿入されており、コンデンサC3とグランドの間に可変容量ダイオードD3が挿入されており、可変容量ダイオードD2及びD3のカソードが抵抗R1を介してホストLSI4のGPIO端子41に接続されている。
ホストLSI4のGPIO端子41からLowレベルの信号が出力されている場合、可変容量ダイオードD2及びD3にバイアスがかからなくなるため、可変容量ダイオードD2及びD3の容量が大きくなる。
一方、ホストLSI4のGPIO端子41からHighレベルの信号が出力されている場合、可変容量ダイオードD2及びD3にバイアスがかかるため、可変容量ダイオードD2及びD3の容量が小さくなる。
したがって、可変容量ダイオードD2及びD3にバイアスがかかっていない状態、可変容量ダイオードD2及びD3にバイアスがかかっている状態のいずれかの状態でアンテナ整合がとれ、その逆の状態でアンテナ整合がくずれるように、可変容量ダイオードD2及びD3その他の回路素子の回路定数を設計すれば、ホストLSI4のGPIO端子41から出力される信号のレベルを切り替えることにより、チューナモジュール3のRF入力端子31に入力されるRF信号の電力を制御することができる。通常時にはアンテナ整合がとれる状態にし、希望信号の強入力による歪みや強い妨害波によってもたらされる歪みが生じている場合にアンテナ整合がくずれる状態にする。これにより、希望信号の強入力による歪みや強い妨害波によってもたらされる歪みなどで図4に示す本発明の第3実施形態に係る高周波受信装置の受信性能が劣化することを抑制することができる。
チューナモジュール3は、一般的に、内蔵しているIC(例えば、チューナICやOFDM復調ICなど)のレジスタを読み出すことで、AGCの動作状況、アンプの動作状況、CN比の推定値などを取得することができる。本実施形態では、これらの情報がチューナモジュール3からホストLSI4に送出されており、ホストLSI4は、これらの情報に基づいて、受信信号の入力レベルや妨害波の有無などを推定し、その推定結果からアンテナ整合回路2Cのアンテナ整合をくずすか否かを判断し、アンテナ整合回路2Cのアンテナ整合をくずすと判断した場合にはGPIO端子41から第1のレベル(Highレベル又はLowレベルのいずれかであって、アンテナ整合回路2Cのアンテナ整合をくずすレベル)の信号を出力し、逆にアンテナ整合回路2Cのアンテナ整合をくずさないと判断した場合にはGPIO端子41から第2のレベル(Highレベル又はLowレベルのいずれかであって、アンテナ整合回路2Cのアンテナ整合をくずさないレベル)の信号を出力する。
<本発明の第2実施形態に係る高周波受信装置の構造例>
次に、図3に示す本発明の第2実施形態に係る高周波受信装置の構造について図5を参照して説明する。図5は図3に示す本発明の第2実施形態に係る高周波受信装置の具体的な構造例を示す図である。なお、図5において図3と同一の部分には同一の符号を付す。また、図5では、放射エレメントの形状が分かりやすいように誘電体部材を透かしている。
次に、図3に示す本発明の第2実施形態に係る高周波受信装置の構造について図5を参照して説明する。図5は図3に示す本発明の第2実施形態に係る高周波受信装置の具体的な構造例を示す図である。なお、図5において図3と同一の部分には同一の符号を付す。また、図5では、放射エレメントの形状が分かりやすいように誘電体部材を透かしている。
図5では、アンテナ1、チューナモジュール3、アンテナ整合回路2B、及びホストLSI4がプリント基板5上に実装されている。当該各種部品が実装されたプリント基板5は、携帯電話機などのモバイル機器の筐体に内蔵される。
直方体形状である誘電体部材6がプリント基板5上に実装されており、誘電体部材6上に形成した導体パターン7をアンテナ1の放射エレメントとしている。導体パターン7は、ここでは、誘電体部材6の複数の面にわたって形成されるミアンダ形状の導体パターンとしているが、パターンの形状はこれに限定されず、誘電体部材6の単一の面に形成したミアンダ形状でもよいし、逆F型、逆L型、或いはヘリカル形状などでもよく、本発明を適用する高周波受信装置及び筐体に適した形状を選択するとよい。
なお、誘電体部材6の誘電率をプリント基板5の誘電率より大きくすることが望ましい。例えば、プリント基板5の比誘電率を4.5程度にし誘電体部材6の比誘電率を20以上にするとよい。このような構成により、誘電体部材6の比誘電率による受信信号波長の短縮量が多くなるので、アンテナ1の小型化を図ることができる。
誘電体部材6上には、導体パターン7以外に、アンテナ整合回路2Bを構成するチップ部品(コイルL1、コンデンサC1、可変容量ダイオードD2、及び抵抗R1)も形成されている。さらに、誘電体部材6上には第1の実装用導体パターン11も形成されている。第1の実装用導体パターン11は半田でプリント基板5上の第2の実装用導体パターンと接続されている。
導体パターン7の一端は半田9dでプリント基板5上の第3の実装用導体パターンと接続され、導体パターン7の他端とアンテナ整合回路2Bの入力端子は共通であり、アンテナ整合回路2Bの出力端子は半田9aでプリント基板5上の導体パターン8aの一端と接続され、導体パターン8aの他端はチューナモジュール3のRF入力端子に接続されている。
アンテナ整合回路2Bの制御端子は半田9bでプリント基板5上の導体パターン8bの一端と接続され、導体パターン8bの他端はチューナモジュール3のGPIO端子に接続されている。また、アンテナ整合回路2Bのグランド端子は半田9cでプリント基板5上の導体パターン8cの一端と接続され、導体パターン8cの他端はプリント基板5のグランドパターン10に接続されている。
以上のような図5に示す構造では、導体パターン7をミアンダ形状にすることによりアンテナ1の小型を図っており、また、誘電体部材6の複数の面に導体パターン7を形成することにより、さらにアンテナ1の小形化を図っている。また、アンテナ整合回路2Bを構成するチップ部品(コイルL1、コンデンサC1、可変容量ダイオードD2、及び抵抗R1)と導体パターン7とが、立体的に、より具体的には、誘電体部材6の複数の面(上面、側面、及び下面)に配置されるので、アンテナ整合回路2Bを構成するチップ部品(コイルL1、コンデンサC1、可変容量ダイオードD2、及び抵抗R1)と導体パターン7とをプリント基板5上に平面的に配置する場合に比べて、全体的な部品搭載面積を小さくすることができる。
<その他>
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実行することができる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実行することができる。
例えば、上述した第2実施形態では、チューナモジュール3のGPIO端子32からLowレベルの信号が出力されている場合に可変容量ダイオードD2にバイアスがかからないようにしているが、それに代えて、チューナモジュール3のGPIO端子32からLowレベルの信号が出力されている場合に可変容量ダイオードD2に小さなバイアスがかかり、チューナモジュール3のGPIO端子32からHighレベルの信号が出力されている場合に可変容量ダイオードD2にLowレベルのときよりも大きなバイアスがかかるように、Lowレベルの値を設定してもよい。
同様に、上述した第3実施形態では、ホストLSI4のGPIO端子41からLowレベルの信号が出力されている場合に可変容量ダイオードD2及びD3にバイアスがかからないようにしているが、それに代えて、ホストLSI4のGPIO端子41からLowレベルの信号が出力されている場合に可変容量ダイオードD2及びD3に小さなバイアスがかかり、ホストLSI4のGPIO端子41からHighレベルの信号が出力されている場合に可変容量ダイオードD2及びD3にLowレベルのときよりも大きなバイアスがかかるように、Lowレベルの値を設定してもよい。
1 アンテナ
2、2A、2B、2C アンテナ整合回路
3 チューナモジュール
4 ホストLSI(制御部の一例)
5 プリント基板
6 誘電体部材
7 導体パターン
8a〜8c 導体パターン
9a〜9d 半田
10 グランドパターン
11 第1の実装用導体パターン
31 RF入力端子
32、41 GPIO端子
C1〜C3 コンデンサ
D1 PINダイオード
D2、D3 可変容量ダイオード
L1 コイル
R1 抵抗
2、2A、2B、2C アンテナ整合回路
3 チューナモジュール
4 ホストLSI(制御部の一例)
5 プリント基板
6 誘電体部材
7 導体パターン
8a〜8c 導体パターン
9a〜9d 半田
10 グランドパターン
11 第1の実装用導体パターン
31 RF入力端子
32、41 GPIO端子
C1〜C3 コンデンサ
D1 PINダイオード
D2、D3 可変容量ダイオード
L1 コイル
R1 抵抗
Claims (9)
- アンテナとチューナとの間に配設されるアンテナ整合回路において、
前記アンテナ整合回路の外部から供給される制御信号に基づいてアンテナ整合をくずす手段を備えることを特徴とするアンテナ整合回路。 - 前記手段が少なくとも1つのPINダイオードを備え、
前記制御信号により前記PINダイオードのON/OFFが制御されることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ整合回路。 - 前記手段が少なくとも1つの可変容量ダイオードを備え、
前記制御信号により前記可変容量ダイオードのバイアスが制御されることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ整合回路。 - アンテナと、請求項1〜3のいずれか1項に記載のアンテナ整合回路と、チューナとを備える高周波受信装置であって、
前記アンテナ整合回路に設けられている前記アンテナ整合回路の外部から供給される制御信号に基づいてアンテナ整合をくずす手段が、前記チューナの汎用入出力端子から供給される制御信号に基づいてアンテナ整合をくずすことを特徴とする高周波受信装置。 - アンテナと、請求項1〜3のいずれか1項に記載のアンテナ整合回路と、チューナと、前記チューナを制御する制御部とを備える高周波受信装置であって、
前記アンテナ整合回路に設けられている前記アンテナ整合回路の外部から供給される制御信号に基づいてアンテナ整合をくずす手段が、前記制御部の汎用入出力端子から供給される制御信号に基づいてアンテナ整合をくずすことを特徴とする高周波受信装置。 - 少なくともアンテナ整合回路及び前記チューナがモバイル機器の筐体内部に内蔵されることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の高周波受信装置。
- 前記アンテナが前記モバイル機器の筐体内部に内蔵されることを特徴とする請求項6に記載の高周波受信装置。
- 前記アンテナの放射エレメントが誘電体部材上に形成された導体パターンであることを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の高周波受信装置。
- 前記アンテナ整合回路を構成する部品の全て又は一部が、前記誘電体部材上に搭載されることを特徴とする請求項8に記載の高周波受信装置。
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JP2010000571A JP2011142384A (ja) | 2010-01-05 | 2010-01-05 | アンテナ整合回路及びそれを備えた高周波受信装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9407222B2 (en) | 2013-02-27 | 2016-08-02 | Panasonic Corporation | Variable matching circuit and amplifier |
-
2010
- 2010-01-05 JP JP2010000571A patent/JP2011142384A/ja active Pending
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