JP2011141644A - カラ打ち不正判定装置、カラ打ち不正判定装置の制御方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】カラ打ち不正の有無を迅速に、且つ容易に判定可能なカラ打ち不正判定装置、カラ打ち不正判定装置の制御方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】レジカウンター6に設けられた会計処理部11の会計処理結果である会計情報を取得する会計情報取得部51と、取得した会計情報から、会計処理部11による会計処理の対象となった商品の商品数である会計処理済み商品数を特定する会計処理済み商品数特定部52と、レジカウンター6に持ち込まれた商品を検出する商品検出部54と、レジカウンター6に持ち込まれた商品の商品数である持ち込み商品数を特定する持ち込み商品数特定部55と、会計処理済み商品数と持ち込み商品数とが異なる場合、カラ打ち不正の可能性があると判定するカラ打ち不正判定部56と、カラ打ち不正の可能性があると判定された場合、その旨を警告するカラ打ち警告部57と、を備えた。
【選択図】図3
【解決手段】レジカウンター6に設けられた会計処理部11の会計処理結果である会計情報を取得する会計情報取得部51と、取得した会計情報から、会計処理部11による会計処理の対象となった商品の商品数である会計処理済み商品数を特定する会計処理済み商品数特定部52と、レジカウンター6に持ち込まれた商品を検出する商品検出部54と、レジカウンター6に持ち込まれた商品の商品数である持ち込み商品数を特定する持ち込み商品数特定部55と、会計処理済み商品数と持ち込み商品数とが異なる場合、カラ打ち不正の可能性があると判定するカラ打ち不正判定部56と、カラ打ち不正の可能性があると判定された場合、その旨を警告するカラ打ち警告部57と、を備えた。
【選択図】図3
Description
本発明は、スーパーマーケット等の小売店内において、店員による不正行為を検出するためのカラ打ち不正判定装置、カラ打ち不正判定装置の制御方法およびプログラムに関するものである。
従来、小売店やスーパーマーケット等の小売店内において、店員による会計処理時の不正行為が問題となっている。その不正行為の一つとして、店員が会計処理を行うことなく共犯者に対して商品を渡すカラ打ち不正が知られている。このカラ打ち不正は、犯行が容易であること、並びに不正発覚が困難であることから、内部不正による被害額の中でも大きなウエイトを占めている。
そこで、このような不正行為を検出するためのシステムとして、特許文献1が提案されている。当該特許文献1に記載のシステムは、POS(Point Of Sales)端末(POSターミナル)と、POS端末周辺を撮像するカメラと、フォトジャーナルレコーダーと、検索端末と、により構成されている。フォトジャーナルレコーダーとは、ジャーナルデータ(取引履歴データ)と、カメラにより撮像されたPOS端末周辺の画像データと、店員によるPOS端末の操作履歴(操作履歴データ)と、を関連付けて記録するものである。そして、管理者(オペレーター)が検索端末を用いて、時間やPOS端末の操作情報等の所定の検索条件を指定することにより、検索条件に一致するジャーナルデータや画像データをディスプレイに表示する。
しかしながら、上記特許文献1に記載のシステムでは、管理者が指定した検索条件に一致する記録データ(会計処理の内容、およびその時の撮像画像)を一覧表示するのみであり、会計処理において不正行為が行われたか否かを検出するためには、逐一、管理者が記録データを確認しなければならない。つまり、管理者が能動的に(自発的に)検索処理を実行し、その検索結果である記録データを検証しなければカラ打ち不正が行われたか否かを判断できないため、その検出に膨大な時間と労力が掛かるという問題がある。
本発明は、上記の問題に鑑み、カラ打ち不正の有無を迅速に、且つ容易に判定可能なカラ打ち不正判定装置、カラ打ち不正判定装置の制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明のカラ打ち不正判定装置は、レジカウンターに設けられた会計処理部の会計処理結果である会計情報を取得する会計情報取得部と、取得した会計情報から、会計処理部による会計処理の対象となった商品の商品数である会計処理済み商品数を特定する会計処理済み商品数特定部と、レジカウンターに持ち込まれた商品を検出する商品検出部と、商品検出部の検出結果から、レジカウンターに持ち込まれた商品の商品数である持ち込み商品数を特定する持ち込み商品数特定部と、会計処理済み商品特定部によって特定された会計処理済み商品数と、持ち込み商品数特定部によって特定された持ち込み商品数と、が異なる場合、カラ打ち不正の可能性があると判定するカラ打ち不正判定部と、カラ打ち不正判定部によりカラ打ち不正の可能性があると判定された場合、その旨を警告するカラ打ち警告部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明のカラ打ち不正判定装置の制御方法は、レジカウンターに設けられた会計処理部の会計処理結果である会計情報を取得する会計情報取得ステップと、取得した会計情報から、会計処理部による会計処理の対象となった商品の商品数である会計処理済み商品数を特定する会計処理済み商品数特定ステップと、レジカウンターに持ち込まれた商品を検出する商品検出ステップと、商品検出ステップの検出結果から、レジカウンターに持ち込まれた商品の商品数である持ち込み商品数を特定する持ち込み商品数特定ステップと、会計処理済み商品特定ステップによって特定された会計処理済み商品数と、持ち込み商品数特定ステップによって特定された持ち込み商品数と、が異なる場合、カラ打ち不正の可能性があると判定するカラ打ち不正判定ステップと、カラ打ち不正判定ステップによりカラ打ち不正の可能性があると判定された場合、その旨を警告するカラ打ち警告ステップと、を備えたことを特徴とする。
これらの構成によれば、レジカウンターに持ち込まれた商品の商品数、即ち、会計処理の対象(清算処理の対象)となる商品の商品数(持ち込み商品数)と、実際に会計処理を行った商品の商品数(会計処理済み商品数)とを比較し、会計処理済み商品数と持ち込み商品数とが異なる場合にカラ打ち不正が行われた可能性があると判定し、その旨を警告する。これにより、カラ打ち不正が行われた時点で、迅速に判定を行い、その旨を警告することができるため、閉店後に店長などの管理者が記録データを検証するなどの労力を必要としない。
また、持ち込み商品数と会計処理済み商品数との比較結果に基づいてカラ打ち不正の判定を行うため、客観的にカラ打ち不正の可能性を判定でき、管理者の主観や能力に左右されることなく、正確な判定を行うことができる。
また、不正行為ではなく、単に商品のスキャンをし忘れるといった人為的なミスも防止することができる。
また、警告方法としては、管理者に対して、電子メールまたはWebアプリケーションを用いて、カラ打ち不正の可能性を警告(通知)することが好ましい。この構成によれば、管理者の居場所に関わらず、確実にカラ打ち不正の可能性を警告することができる。
なお、ここで言う「カラ打ち」とは、店員が会計処理を行うことなく共犯者に対して商品を渡す行為を指し、例えば、レジで商品の会計(清算)を行う場合、店員が商品のスキャンを意図的に行わずに(商品のスキャンを行ったように見せかけて)、当該商品を会計済みの商品として扱う行為を言う。
また、持ち込み商品数と会計処理済み商品数との比較結果に基づいてカラ打ち不正の判定を行うため、客観的にカラ打ち不正の可能性を判定でき、管理者の主観や能力に左右されることなく、正確な判定を行うことができる。
また、不正行為ではなく、単に商品のスキャンをし忘れるといった人為的なミスも防止することができる。
また、警告方法としては、管理者に対して、電子メールまたはWebアプリケーションを用いて、カラ打ち不正の可能性を警告(通知)することが好ましい。この構成によれば、管理者の居場所に関わらず、確実にカラ打ち不正の可能性を警告することができる。
なお、ここで言う「カラ打ち」とは、店員が会計処理を行うことなく共犯者に対して商品を渡す行為を指し、例えば、レジで商品の会計(清算)を行う場合、店員が商品のスキャンを意図的に行わずに(商品のスキャンを行ったように見せかけて)、当該商品を会計済みの商品として扱う行為を言う。
本発明のカラ打ち不正判定装置において、レジカウンター周りを撮像する撮像部をさらに備え、商品検出部は、撮像部により撮像された撮像画像を解析することにより、商品を検出することが好ましい。
この構成によれば、レジカウンター周りの画像をカメラ(撮像部,CCDカメラ等)で撮像し、この撮像画像の解析結果により、持ち込み商品を検出する。これにより、商品に特別な加工(商品識別の為の特別なタグやラベルを付ける等)を施すことなく商品の検出を行うことができる。
また、近年、スーパーマーケット等の店舗には、防犯カメラが設置されていることが多いため、これを兼用(併用)することができ、新たに専用の装置を設ける必要がなく、容易に実現することができる。
また、近年、スーパーマーケット等の店舗には、防犯カメラが設置されていることが多いため、これを兼用(併用)することができ、新たに専用の装置を設ける必要がなく、容易に実現することができる。
本発明のカラ打ち不正判定装置において、商品には、特殊光下で視認可能な特殊インクで印刷された所定の情報が付加されており、商品検出部は、所定の情報を識別することにより、商品を検出することが好ましい。
この構成によれば、商品に対して、特殊光下で視認可能な特殊インクで所定の情報を印刷し、この情報を識別(判別)することで商品を検出する。検出方法としては、商品に対して特殊光(例えば、紫外線や赤外線)を照射して特殊インクで印刷された所定の情報を可視化した後、その商品画像を撮像する。そして、この撮像結果を解析して所定の情報を識別することにより商品を検出する。このように、商品を検出するための情報を通常光下では不可視の特殊インクで印刷することで、商品の外観(見栄え)を損なうことなく商品の検出を行うことができる。
なお、所定の情報は、商品に直接印刷しても良いし、あるいは、一般的に商品に取り付けられているタグやラベルに印刷するようにしても良い。
なお、所定の情報は、商品に直接印刷しても良いし、あるいは、一般的に商品に取り付けられているタグやラベルに印刷するようにしても良い。
本発明のカラ打ち不正判定装置において、商品には、少なくとも各商品を識別する商品コードが記憶された無線ICタグが取り付けられており、無線ICタグを読み取るタグ読み取り部をさらに備え、商品検出部は、タグ読み取り部による無線ICタグの読み取りにより取得した商品コードに基づいて、商品を検出することが好ましい。
この構成によれば、商品に取り付けられた無線ICタグ(RFID(Radio Frequency Identification)タグ)の読み取りにより商品コードを取得し、当該商品コードに基づいて、持ち込み商品を検出する。これにより、確実に商品を検出することができ、結果として正確な商品数を特定することができる。
本発明のカラ打ち不正判定装置において、レジカウンターは、商品を搬送するための商品搬送レーンを有し、商品搬送レーンを通過する物体を検知するセンサー部をさらに備え、商品検出部は、センサー部により物体を検知することで、商品を検出することが好ましい。
この構成によれば、センサー部により商品搬送レーンを通過する物体を検知し、その検知結果から商品を検出することができる。センサー部としては、赤外線センサーを用いることが考えられ、検出方法としては、例えば、商品搬送レーンの搬送方向の右側および左側に、赤外線発光部と赤外線受光部とを対向配置し、この間を商品が通過して赤外線が遮断されたことを検知することで、商品を検出する。これにより、商品に特別な加工(商品識別の為の特別なタグやラベルを付ける等)を施すことなく商品の検出を行うことができる。
なお、商品搬送レーンを跨ぐように門型のフレームを設け、そのフレームの上部および下部に赤外線発光部と赤外線受光部とを対向配置する構成でも良い。また、赤外線発光部と赤外線受光部とを対向配置するのではなく、一方の側に赤外線発光部と赤外線受光部とを配置し、他方の側に赤外線を反射する反射鏡等を設置する構成としても良い。また、商品搬送レーンは、商品の搬入側に設けても良いし、搬出側に設けても良い。
なお、商品搬送レーンを跨ぐように門型のフレームを設け、そのフレームの上部および下部に赤外線発光部と赤外線受光部とを対向配置する構成でも良い。また、赤外線発光部と赤外線受光部とを対向配置するのではなく、一方の側に赤外線発光部と赤外線受光部とを配置し、他方の側に赤外線を反射する反射鏡等を設置する構成としても良い。また、商品搬送レーンは、商品の搬入側に設けても良いし、搬出側に設けても良い。
本発明のプログラムは、上記に記載のカラ打ち不正判定装置の制御方法における各ステップを実行させることを特徴とする。
これを用いることにより、カラ打ち不正の有無を迅速且つ容易に判定し、その旨を警告することが可能なカラ打ち不正判定装置の制御方法を実現することができる。
以下、添付の図面を参照し、本発明のカラ打ち不正判定装置、カラ打ち不正判定装置の制御方法およびプログラムについて説明する。なお、以下に示す各実施形態では、本発明のカラ打ち不正判定装置を、店舗監視システムに適用した場合について例示する。当該店舗監視システムは、スーパーマーケット等の小売店内において、店員や顧客による不正行為(特に、カラ打ち不正)を検出するべく構築されたものである。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る店舗監視システムSYのシステム構成図である。同図に示すように、店舗監視システムSYは、会計処理(清算処理)を行うPOS端末1と、レシートRを発行するレシートプリンター2と、商品に貼付または印刷されたバーコードを読み取るバーコードスキャナー3と、レジカウンター6周りを監視する監視カメラ4と、店舗監視システムSYを統括する店舗管理サーバー5と、により構成されている。POS端末1とレシートプリンター2、およびレシートプリンター2とバーコードスキャナー3は、それぞれシリアルインターフェース(例えば、USB(Universal Serial Bus)インターフェース)により接続されている。また、POS端末1、レシートプリンター2、監視カメラ4および店舗管理サーバー5は、店舗内LAN7(有線LANまたは無線LAN)により接続されている。
図1は、第1実施形態に係る店舗監視システムSYのシステム構成図である。同図に示すように、店舗監視システムSYは、会計処理(清算処理)を行うPOS端末1と、レシートRを発行するレシートプリンター2と、商品に貼付または印刷されたバーコードを読み取るバーコードスキャナー3と、レジカウンター6周りを監視する監視カメラ4と、店舗監視システムSYを統括する店舗管理サーバー5と、により構成されている。POS端末1とレシートプリンター2、およびレシートプリンター2とバーコードスキャナー3は、それぞれシリアルインターフェース(例えば、USB(Universal Serial Bus)インターフェース)により接続されている。また、POS端末1、レシートプリンター2、監視カメラ4および店舗管理サーバー5は、店舗内LAN7(有線LANまたは無線LAN)により接続されている。
なお、図1では、POS端末1が1台の場合を示しているが、店舗内に複数のレジカウンター6が設置されている場合、レジカウンター6ごとに設けられたPOS端末1、レシートプリンター2、バーコードスキャナー3および監視カメラ4が、店舗監視システムSYのシステム構成要素となる。また、請求項における「カラ打ち不正判定装置」は、監視カメラ4および店舗管理サーバー5を主要な構成要素とする。
POS端末1は、レジカウンター6に設置されたレジスターであり、店員(オペレーター)により入力された商品情報(キーボード(図示省略)やバーコードスキャナー3による入力)に基づいて会計処理を行う。そして、会計処理の処理結果である会計情報や、種々の操作結果を、レシートプリンター2に送信する。
監視カメラ4は、例えばCCDカメラであり、レジカウンター6の周囲(天井など)に設置される。撮像範囲は、レジカウンター6でレジ操作を行っている店員や、レジカウンター6上に載置された商品などを含むレジカウンター6周り(特に、レジカウンター6上)である(図2参照)。この監視カメラ4の撮像結果は、レシートプリンター2に送信される。なお、監視カメラ4は、1のレジカウンター6に対し、複数個設置されても良い。
バーコードスキャナー3は、商品コードなどが記録された商品バーコードを読み取り、その読取結果を、レシートプリンター2を介してPOS端末1に出力する。
レシートプリンター2は、POS端末1から受信した会計情報に基づいて、レシートRを発行する。また、レシートプリンター2は、レシートRの発行以外に、バーコードスキャナー3の読取結果をPOS端末1に送信したり、監視カメラ4から取得した撮像結果(レジカウンター6周りの撮像画像)やPOS端末1から受信した会計情報を店舗管理サーバー5へ送信するなど、各種情報の中継を行う。このように、レシートプリンター2を主幹として各種情報の入出力を行うことで(レシートプリンター2が、取得した各種情報をフィルタリングして必要な情報を出力することで)、POS基幹ネットワーク(POS端末1を主幹としたネットワーク)のトラフィックに影響を与えることがない。また、既存のPOSシステムに本発明を適用する際、POS基幹ネットワーク自体の変更が不要となる。
店舗管理サーバー5は、レシートプリンター2から取得した会計情報および撮像画像(詳しくは、前記会計情報を生成した会計処理時のレジカウンター6周りの撮像画像)に基づいて、店員によるカラ打ち不正が行われた可能性があるか否かを判定する。また、カラ打ち不正の可能性があると判定した場合は、店長などの管理者に対してその旨を示す警告を通知する。
次に、図2を参照し、レジカウンター6周りの装置構成について説明する。同図は、店員側から見たレジカウンター6の模式図である。同図に示すように、レジカウンター6上には、POS端末1、レシートプリンター2およびバーコードスキャナー3が設置されている。本実施形態においては、会計処理前の商品をレジカウンター6の右側(店員から見て右側。以下「会計前商品置き場6a」と称す。)に載置し、店員はその商品を取り上げてバーコードスキャナー3で読み取り(商品をスキャンし)、その後、レジカウンター6の左側(店員から見て左側。以下、「会計済み商品置き場6b」と称す。)に移動させる手順により会計処理が行われる。この会計処理時のレジカウンター6周りの様子は、レジカウンター6上方(天井)に設置された監視カメラ4により撮像される。
次に、図3を参照し、店舗監視システムSYの機能構成について説明する。POS端末1は、主な機能構成として、会計処理部11を有している。会計処理部11は、POSアプリケーション(図示省略)を主要部とするものであり、バーコードスキャナー3で読み取った商品コードやキーボードから入力された情報に基づいて会計処理を実行し、その会計処理結果である会計情報をレシートプリンター2に出力する。バーコードスキャナー3は、主な機能構成として、商品コード読み取り部31を有している。商品コード読み取り部31は、商品バーコードなどコード化されたコード画像から商品コードを読み取り、この読取結果をレシートプリンター2に出力する。
監視カメラ4は、主な機能構成として、撮像部41を有している。撮像部41は、レジカウンター6周りを撮像するものであり、当該撮像部41により撮像された撮像データは、各監視カメラ4を識別するためのカメラIDや撮像日時などの情報と関連付けられ、撮像結果としてレシートプリンター2に出力される。なお、撮像日時とは、監視カメラ4に備えられたRTC(Real Time Clock,図示省略)の計時結果を指す。
レシートプリンター2は、主な機能構成として、商品コード送受信部21、会計情報送受信部22、および撮像データ送受信部23を有している。商品コード送受信部21は、商品コード読み取り部31(バーコードスキャナー3)で読み取った商品コードを受信し、これをPOS端末1に送信する。会計情報送受信部22は、会計処理部11(POS端末1)から会計情報を受信し、これを店舗管理サーバー5へ送信する。撮像データ送受信部23は、撮像部41(監視カメラ4)で撮像した撮像データを受信し、これを店舗管理サーバー5へ送信する。
一方、店舗管理サーバー5は、主な機能構成として、会計情報取得部51、会計処理済み商品数特定部52、撮像データ取得部53、画像解析部54(商品検出部)、持ち込み商品数特定部55、カラ打ち不正判定部56およびカラ打ち警告部57を有している。
会計情報取得部51は、会計情報送受信部22(レシートプリンター2)から会計情報を取得する。会計処理済み商品数特定部52は、会計情報取得部51により取得した会計情報を分析し、当該会計情報から会計処理の対象となった商品の商品数を特定する。即ち、店員によりバーコードスキャナー3でスキャンされた商品の数、言い換えれば、正常に会計処理が行われた商品の商品数を特定する(以下、この商品数を「会計処理済み商品数」と称す)。
撮像データ取得部53は、撮像データ送受信部23(レシートプリンター2)から撮像データを取得する。画像解析部54は、撮像データ取得部53により取得した撮像データを解析し、当該撮像データの中に商品が有るか否かを検出する。具体的には、ある時点の画像を基準として、所定時間におけるフレーム間の差分(画像差分)を分析し、レジカウンター6の一方から他方に移動する物体の検出を行う(動領域の検出を行う)。本実施形態では、会計処理において、商品を会計前商品置き場6aから会計済み商品置き場6bに移動させる構成としているため(図2参照)、画像解析部54は、レジカウンター6の右側(会計前商品置き場6a)から左側(会計済み商品置き場6b)に移動する物体の検出を行う。そして、移動する物体の中から、人(店員)の手やバーコードスキャナー3などのレジ操作に伴い必然的に動く物体を除外し、これら以外の物体が検出された場合に当該物体は「商品」であると判定する。
持ち込み商品数特定部55は、画像解析部54により検出した商品の数を特定(計数)する。この商品数は、単にレジカウンター6の会計前商品置き場6aから会計済み商品置き場6bへ移動した商品の数であり、実際にバーコードスキャナー3によりスキャンされたか否か(実際に会計処理が行われたか否か)は関係ない。即ち、この商品数は、会計処理の対象(清算対象)となる商品の商品数、言い換えれば、顧客が購入目的でレジカウンター6に持ち込んだ商品の商品数(以下、「持ち込み商品数」と称す。)を意味する。
カラ打ち不正判定部56は、会計処理済み商品数特定部52により特定された会計処理済み商品数と、持ち込み商品数特定部55により特定された持ち込み商品数と、を比較する。そして、比較の結果、会計処理済み商品数が持ち込み商品数よりも少ない場合(会計処理済み商品数<持ち込み商品数の場合)、カラ打ち不正の可能性があると判定する。
カラ打ち警告部57は、カラ打ち不正判定部56によりカラ打ち不正の可能性があると判定された場合、その旨を管理者(店長など)に警告(通知)する。この警告方法としては、電子メールまたはWebアプリケーションを用いて、カラ打ち不正の可能性を警告することが好ましい。これにより、管理者の居場所に関わらず、確実にカラ打ち不正の可能性を警告することができる。
次に、図4のフローチャートを参照し、本実施形態に係る店舗監視システムSYのカラ打ち不正判定処理の手順について説明する。まず、店舗管理サーバー5は、監視カメラ4により撮像したレジカウンター6周りの撮像データを取得すると(S01)、画像解析部54により、取得した撮像データを解析する(S02)。
この画像解析において商品を検出した場合(S03;Yes)、店舗管理サーバー5は、当該商品の数(持ち込み商品数)を計数(カウント)し(S04)、続いて、一連の会計処理が終了したか否かを判定する。これは、POS端末1から会計情報を取得したか否かで判定する(S05)。一方、S02の画像解析において、商品を検出しなかった場合(S03;No)、店舗管理サーバー5は、S04を省略し、S05の処理を行う。なお、計数した持ち込み商品数は、適切なタイミングで(例えば、後述のS09のカラ打ち不正判定が終了した後に)クリアされるものとする。
S05において、会計情報を取得していない場合、つまり一連の会計処理がまだ終了していない場合(S06;No)、店舗管理サーバー5は、S01に戻り、会計情報を取得するまでS01からS05の処理を繰り返す。一方、会計情報を取得した場合、つまり一連の会計処理が終了した場合(S06;Yes)、店舗管理サーバー5は、取得した会計情報を分析し、会計処理済み商品数を特定する(S07)。
続いて、店舗管理サーバー5は、S04で計数した持ち込み商品数と、S07で特定した会計処理済み商品数とを比較する(S08)。そして、この比較の結果、会計処理済み商品数が持ち込み商品数より少ない場合(会計処理済み商品数<持ち込み商品数)、店舗管理サーバー5は、カラ打ち不正の可能性があると判定し(S09;Yes)、その旨を、予め定められた管理者に警告する(S10)。一方、カラ打ち不正の可能性なしと判定した場合は(S09;No)、一連のカラ打ち不正判定処理を終える。
以上のように、本発明の第1実施形態に係る店舗監視システムSYによれば、レジカウンター6周りの撮像画像(撮像データ)の解析結果により、レジカウンター6に持ち込まれた商品(即ち、会計処理の対象となる商品)を検出する。そして、この検出した商品の数(持ち込み商品数)と、実際に会計処理を行った商品の商品数(会計処理済み商品数)と、を比較し、会計処理済み商品数が持ち込み商品数よりも少ない場合にカラ打ち不正が行われた可能性があると判定し、その旨を警告する。これにより、カラ打ち不正の判定を迅速に行い、その旨を警告することができるため、管理者はカラ打ち不正に対して早急に対応策を講じることができる。
特に、画像解析により、持ち込まれた商品を検出することで、商品に特別な加工(商品識別の為の特別なタグやラベルを付ける等)を施すことなく商品の検出を行うことができる。また、近年、スーパーマーケット等の店舗には、防犯カメラが設置されていることが多いため、これを監視カメラ4として兼用(併用)することができ、新たに専用の装置を設ける必要がなく、容易に実現することができる。
また、持ち込み商品数と会計処理済み商品数との比較結果に基づいてカラ打ち不正の判定を行うため、客観的にカラ打ち不正の可能性を判定でき、管理者の主観や能力に左右されることなく、正確な判定を行うことができる。
なお、レジカウンター6上を移動する商品の検出に際し、事前に店舗管理サーバー5に各商品の商品画像を登録しておき、画像解析部54による解析結果と、前記商品画像とを照合することで、商品を検出(特定)するようにしても良い。これにより、移動した物体が「商品」であるか否かのみならず、何の商品かをも把握することができる。
また、カラ打ち不正判定部56による商品数の比較の結果、会計処理済み商品数が持ち込み商品数よりも多い場合(会計処理済み商品数>持ち込み商品数の場合)、商品の二重スキャンが行われた可能性があると判定することも可能である。この場合、POS端末1やレシートプリンター2等、会計処理を行う店員の近くにある装置を介して店員に警告を行うことが好ましい。警告方法としては、LEDランプを点灯/点滅させたり、あるいはディスプレイ(オペレーター用ディスプレイなど)にその旨を表示することが考えられる。
また、上記の実施形態では、レジカウンター6の右側を会計前商品置き場6aとし、左側を会計済み商品置き場6bとしているが、これに限るものではなく、各商品置き場が逆であっても良い。この場合、レジカウンター6の左側から右側へ移動する商品を検出し、この商品数を特定することになる。
また、上記の実施形態では、レシートプリンター2にバーコードスキャナー3を接続しているが、これに限らず、POS端末1に接続する構成とすることも可能である。
また、上記の実施形態では、監視カメラ4の撮像結果をレシートプリンター2を介して店舗管理サーバー5に送信するようにしているが、これに限らず、監視カメラ4から、直接、店舗管理サーバー5へ送信する構成にすることも可能である。
[第2実施形態]
次に、図5ないし図7を参照し、本発明の第2実施形態について説明する。上記の第1実施形態では、レジカウンター6の会計前商品置き場6aから会計済み商品置き場6bに移動する商品を検出し、これを計数することでの持ち込み商品数を特定するものとしたが、本実施形態では、商品の1つ1つに、商品であることを示す商品識別マークM(所定の情報,図5参照)を特殊光下で視認可能な特殊インクで印刷しておき、この商品識別マークMを読み取ることでレジカウンター6に持ち込まれた商品を検出し、これを計数することで持ち込み商品数を特定する点で異なる。以下、第1実施形態と異なる点のみ説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態と同様の構成部分については同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。また、第1実施形態と同様の構成部分について適用される変形例は、本実施形態についても同様に適用される。
次に、図5ないし図7を参照し、本発明の第2実施形態について説明する。上記の第1実施形態では、レジカウンター6の会計前商品置き場6aから会計済み商品置き場6bに移動する商品を検出し、これを計数することでの持ち込み商品数を特定するものとしたが、本実施形態では、商品の1つ1つに、商品であることを示す商品識別マークM(所定の情報,図5参照)を特殊光下で視認可能な特殊インクで印刷しておき、この商品識別マークMを読み取ることでレジカウンター6に持ち込まれた商品を検出し、これを計数することで持ち込み商品数を特定する点で異なる。以下、第1実施形態と異なる点のみ説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態と同様の構成部分については同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。また、第1実施形態と同様の構成部分について適用される変形例は、本実施形態についても同様に適用される。
まず、図5を参照して、第2実施形態に係るレジカウンター6周りの装置構成について説明する。同図は、店員側から見たレジカウンター6の模式図であり、第1実施形態の装置構成と同様に、商品を会計前商品置き場6a(レジカウンター6の右側)から会計済み商品置き場6b(レジカウンター6の左側)に移動させる手順により会計処理が行われる。但し、第1実施形態とは異なり、各商品には、その物体が商品であることを示す商品識別マークMが特殊インクで印刷されている。また、会計前商品置き場6aの上方に、商品に特殊光を照射して商品識別マークMを視認可視にし(可視化し)、これを撮像する監視カメラ4が設置される。本実施形態においては、各商品の上面にあたる部分(通常、商品を載置する場合に上側に向ける部分)に商品識別マークMが印刷され、会計前商品置き場6aに載置する場合、その上面を上側に向けて載置することが前提となる。つまり、会計前商品置き場6aの上方(真上)に設置した監視カメラ4により、各商品の商品識別マークMが確実に撮像できることが前提となる。
なお、本実施形態の特殊光とは、紫外線域の光を指し、特殊インクとは、紫外線域の光を照射することで、蛍光発光するステルスインクを指す。また、商品識別マークMとして、同心円状のマーク(図5参照)が印刷されるものとする。
次に、図6を参照し、第2実施形態に係る店舗監視システムSYの機能構成について説明する。本実施形態の店舗監視システムSYでは、第1実施形態と比較して、監視カメラ4および店舗管理サーバー5の機能内容の一部の構成要素が異なる。なお、請求項における「カラ打ち不正判定装置」は、監視カメラ4および店舗管理サーバー5を主要な構成要素とする。
監視カメラ4は、主な機能構成として、撮像部61および特殊光照射部62を有している。特殊光照射部62は、所謂ブラックライトであり、会計前商品置き場6a(図5参照)に載置された商品(顧客により持ち込まれた商品)に対して紫外線域の光を照射し、特殊インクで印刷された商品識別マークMを蛍光発光させる。これにより、通常光下では視認不可能な商品識別マークMを可視化することができる。
また、本実施形態(第2実施形態)の撮像部61は、特殊光照射部62により特殊光を照射した領域を撮像し、その撮像データをレシートプリンター2(撮像データ送受信部23)を介して店舗管理サーバー5へ送信する。即ち、撮像領域内に商品が存在する場合、特殊光(紫外線域の光)により可視化された商品識別マークMを含む撮像データが送信される。
店舗管理サーバー5は、主な機能構成として、会計情報取得部51、会計処理済み商品数特定部52、撮像データ取得部53、商品識別マーク記憶部71、商品識別マーク照合部72(商品検出部)、持ち込み商品数特定部73、カラ打ち不正判定部56およびカラ打ち警告部57を有している。これら機能の内、会計情報取得部51、会計処理済み商品数特定部52、撮像データ取得部53、カラ打ち不正判定部56およびカラ打ち警告部57は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
商品識別マーク記憶部71は、商品識別マークMを記憶するものであり、例えば、システム構築時等に予め登録される。記憶した商品識別マークMは、後述の商品識別マーク照合部72による照合処理において、照合元となるマーク(基準となる情報)として用いられる。
商品識別マーク照合部72は、撮像データ取得部53により取得した撮像データを解析し、当該撮像データの中に商品が有るか否かを検出する。具体的には、取得した撮像データから蛍光色で表現される部分(つまり、特殊インクで印刷された部分,以下、「蛍光部分」と称す。)を抽出し、その抽出内容(蛍光部分の形状)と、商品識別マーク記憶部71に記憶されている商品識別マークMとを照合する。そして、照合の結果、これらが一致した場合に商品であると判定する。即ち、撮像データの中から商品識別マークMを識別することで、間接的に商品を検出したと見なす。なお、蛍光部分を複数抽出した場合、その各々について照合作業を行う。
本実施形態の持ち込み商品数特定部73は、商品識別マーク照合部72により検出した商品の商品数を特定(計数)する。即ち、この持ち込み商品数は、撮像データに含まれている商品識別マークMの数、言い換えれば、顧客が購入目的でレジカウンター6に持ち込んだ商品の商品数(持ち込み商品数)を意味する。
次に、図7のフローチャートを参照し、本実施形態(第2実施形態)に係る店舗監視システムSYのカラ打ち不正判定処理の手順について説明する。まず、店舗管理サーバー5は、監視カメラ4により撮像した撮像データ(会計前商品置き場6aの撮像データ)を取得する(S11)。続いて、店舗管理サーバー5は、取得した撮像データから蛍光部分を抽出し(S12)、この抽出内容と、商品識別マーク記憶部71に記憶されている商品識別マークMと、を照合する(S13)。
続いて、店舗管理サーバー5は、照合結果に基づいて商品識別マークMと一致した抽出内容の数を特定する。即ち、撮像データに含まれる商品識別マークMの数を計数する。これにより、顧客により持ち込まれた商品の数(持ち込み商品数)を特定する(S14)。なお、特定した持ち込み商品数は、適切なタイミングで(例えば、後述のS19のカラ打ち不正判定が終了した後に)クリアされるものとする。
続いて、店舗管理サーバー5は、一連の会計処理が終了したか否かを判定する。これは、POS端末1から会計情報を取得したか否かで判定する(S15)。判定の結果、会計情報を取得していない場合、つまり一連の会計処理がまだ終了していない場合(S16;No)、店舗管理サーバー5は、会計情報を取得するまでS15以降の処理を繰り返す。一方、会計情報を取得した場合、つまり一連の会計処理が終了した場合(S16;Yes)、店舗管理サーバー5は、取得した会計情報を分析し、会計処理済み商品数を特定する(S17)。
続いて、店舗管理サーバー5は、S14で特定した持ち込み商品数と、S17で特定した会計処理済み商品数とを比較する(S18)。そして、この比較の結果、会計処理済み商品数が持ち込み商品数より少ない場合(会計処理済み商品数<持ち込み商品数)、店舗管理サーバー5は、カラ打ち不正の可能性があると判定し(S19;Yes)、その旨を、予め定められた管理者に警告する(S20)。一方、カラ打ち不正の可能性なしと判定した場合は(S19;No)、一連のカラ打ち不正判定処理を終える。
以上のように、本発明の第2実施形態に係る店舗監視システムSYによれば、監視カメラ4により紫外線域の光を照射しながら撮像した撮像データから、予め商品に対して特殊インクで印刷した商品識別マークMを識別することで、持ち込み商品(即ち、会計処理の対象となる商品)を検出する。そして、この検出した商品の数(持ち込み商品数)と、実際に会計処理を行った商品の商品数(会計処理済み商品数)と、を比較し、会計処理済み商品数が持ち込み商品数よりも少ない場合にカラ打ち不正が行われた可能性があると判定し、その旨を警告する。このように、商品を検出するための情報(商品識別マークM)を通常光下では不可視の特殊インクで印刷することで、商品の外観(見栄え)を損なうことなく商品の検出を行うことができる。
なお、商品識別マークMは、商品に直接印刷しても良いし、あるいは、タグやラベル等に印刷して商品に取り付けても良い。
また、上記の実施形態では、商品識別マークMを同心円状のマークとしているが、これに限るものではない。例えば、四角や星型などの識別し易い形状であることが好ましい。
また、上記の実施形態では、商品識別マークMを商品の上面に印刷しているが、これに限定されず、商品の複数の面に印刷するようにしても良い。例えば、商品の形状が箱型であれば6面全てに印刷し、商品の形状が円柱形(缶状)であれば上面および底面に印刷する。この場合、商品の置き方に拘らず、商品識別マークMを確実に撮像することができる。
また、上記の実施形態では、特殊光を紫外線域の光とし、特殊インクを紫外線域の光が照射されることにより蛍光発光するものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、特殊光を赤外線域の光とし、特殊インクとして、赤外線域の光が照射されることにより蛍光発色するものを採用しても良い。
なお、上記の実施形態(第1実施形態および第2実施形態)による商品の検出方法以外に、変形例として、RFIDタグT(無線ICタグ)を用いて商品を検出するようにしても良い。この場合、図8に示すように、各商品に、商品コードなどが記憶されたRFIDタグTを貼付しておき、これをレシートプリンター2に接続したRFIDリーダー81(タグ読み取り部)により読み取る。そして、店舗管理サーバー5で、RFIDリーダー81によるRFIDタグTの読み取り結果である商品コードと、予め商品マスタとして登録されている商品コードとを照合する。この照合の結果、商品マスタに、取得した商品コードと一致するコードがあれば商品を検出したと見なし(商品検出部)、これを計数することで、持ち込み商品数を特定することができる。これにより、確実に商品を検出することができ、結果として正確な商品数(持ち込み商品数)を特定することができる。なお、RFIDリーダー81は、レシートプリンター2と別体で構成しても良いし、あるいは一体に構成しても良い。また、RFIDリーダー81をレシートプリンター2ではなく、POS端末1に接続(あるいは内蔵)する構成としても良い。
また、他の変形例として、赤外線センサー91(センサー部)を用いて商品を検出するようにしても良い。この場合、図9(a)に示すように、レジカウンター6の一端側(ここでは左側)に、会計済みの商品を搬送するための商品搬送レーン92を設け、当該レーン92の搬送方向(図中の矢印方向)の右側および左側に、赤外線センサー91を構成する赤外線発光部91aと赤外線受光部91bとを対向配置する。そして、赤外線発光部91aから放射した赤外線を、赤外線受光部91bで受けるようにする。この状態で、両者91a、91bの間を物体(商品)が通過することにより赤外線が遮断されると、赤外線センサー91は、物体を検知したことを示す信号(検知信号)を店舗管理サーバー5に出力する。そして、店舗管理サーバー5は、この検知信号を受信することにより商品を検出したと見なし(商品検出部)、この検知信号の受信回数を計数することで、持ち込み商品数を特定することができる。これにより、商品に特別な加工(商品識別の為の特別なタグやラベルを付ける等)を施すことなく商品の検出を行うことができる。なお、赤外線センサー91(赤外線発光部91aおよび赤外線受光部91b)を商品搬送レーン92の上方および下方に対向配置する構成としても良い。この場合、図9(b)に示すように、商品搬送レーン92を跨ぐように門型のフレーム93を設け、そのフレーム93の上部および下部に赤外線発光部91aと赤外線受光部91bとを対向配置する。
以上、第1実施形態および第2実施形態、並びに変形例を示したが、これらの各実施形態に係る店舗監視システムSYのカラ打ち不正判定処理の各ステップをプログラムとして提供することが可能である。また、そのプログラムを各種記録媒体(CD−ROM、フラッシュメモリー等)に格納して提供することも可能である。すなわち、コンピューターを、店舗監視システムSYの各構成要素として機能させるためのプログラム、およびそれを記録した記録媒体も、本発明の権利範囲に含まれるものである。
また、上述した実施例によらず、店舗監視システムSYの装置構成や処理工程等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
1…POS端末 2…レシートプリンター 3…バーコードスキャナー 4…監視カメラ 5…店舗管理サーバー 6…レジカウンター 11…会計処理部 41…撮像部 51…会計情報取得部 52…会計処理済み商品数特定部 54…画像解析部 55…持ち込み商品数特定部 56…カラ打ち不正判定部 57…カラ打ち警告部 72…商品識別マーク照合部 81…RFIDリーダー 91…赤外線センサー 91a…赤外線発光部 91b…赤外線受光部 92…商品搬送レーン SY…店舗監視システム M…商品識別マーク T…RFIDタグ
Claims (7)
- レジカウンターに設けられた会計処理部の会計処理結果である会計情報を取得する会計情報取得部と、
取得した前記会計情報から、前記会計処理部による会計処理の対象となった商品の商品数である会計処理済み商品数を特定する会計処理済み商品数特定部と、
前記レジカウンターに持ち込まれた商品を検出する商品検出部と、
前記商品検出部の検出結果から、前記レジカウンターに持ち込まれた商品の商品数である持ち込み商品数を特定する持ち込み商品数特定部と、
前記会計処理済み商品特定部によって特定された会計処理済み商品数と、前記持ち込み商品数特定部によって特定された持ち込み商品数と、が異なる場合、カラ打ち不正の可能性があると判定するカラ打ち不正判定部と、
前記カラ打ち不正判定部によりカラ打ち不正の可能性があると判定された場合、その旨を警告するカラ打ち警告部と、を備えたことを特徴とするカラ打ち不正判定装置。 - 前記レジカウンター周りを撮像する撮像部をさらに備え、
前記商品検出部は、
前記撮像部により撮像された撮像画像を解析することにより、前記商品を検出することを特徴とする請求項1に記載のカラ打ち不正判定装置。 - 前記商品には、特殊光下で視認可能な特殊インクで印刷された所定の情報が付加されており、
前記商品検出部は、
前記所定の情報を識別することにより、前記商品を検出することを特徴とする請求項1または2に記載のカラ打ち不正判定装置。 - 前記商品には、少なくとも各商品を識別する商品コードが記憶された無線ICタグが取り付けられており、
前記無線ICタグを読み取るタグ読み取り部をさらに備え、
前記商品検出部は、
前記タグ読み取り部による前記無線ICタグの読み取りにより取得した前記商品コードに基づいて、前記商品を検出することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のカラ打ち不正判定装置。 - 前記レジカウンターは、前記商品を搬送するための商品搬送レーンを有し、
前記商品搬送レーンを通過する物体を検知するセンサー部をさらに備え、
前記商品検出部は、
前記センサー部により前記物体を検知することで、前記商品を検出することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のカラ打ち不正判定装置。 - レジカウンターに設けられた会計処理部の会計処理結果である会計情報を取得する会計情報取得ステップと、
取得した前記会計情報から、前記会計処理部による会計処理の対象となった商品の商品数である会計処理済み商品数を特定する会計処理済み商品数特定ステップと、
前記レジカウンターに持ち込まれた商品を検出する商品検出ステップと、
前記商品検出ステップの検出結果から、前記レジカウンターに持ち込まれた前記商品の商品数である持ち込み商品数を特定する持ち込み商品数特定ステップと、
前記会計処理済み商品特定ステップによって特定された会計処理済み商品数と、前記持ち込み商品数特定ステップによって特定された持ち込み商品数と、が異なる場合、カラ打ち不正の可能性があると判定するカラ打ち不正判定ステップと、
前記カラ打ち不正判定ステップによりカラ打ち不正の可能性があると判定された場合、その旨を警告するカラ打ち警告ステップと、を備えたことを特徴とするカラ打ち不正判定装置の制御方法。 - コンピューターに、請求項6に記載のカラ打ち不正判定装置の制御方法における各ステップを実行させるためのプログラム。
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