JP2011140373A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シートがカールしていてもダメージを受けることなく給紙カセットを装着することのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】給紙カセット1のシート給送方向下流側端に、給紙カセット1に収納されたシートSの上方に突出して収納されたシートSの、装着方向前端部のカールを規制する突出位置及びシートSの上方から退避した退避位置に移動可能なカール規制レバー50を設ける。そして、連動機構30aにより、退避位置に保持されたカール規制レバー50を、給紙カセット1の装置本体への装着動作に連動して、突出位置に移動させ、給紙カセット1がシート給送部材によるシートの給送が可能となる給送可能位置に達するまでに退避位置に移動させる。
【選択図】図5
【解決手段】給紙カセット1のシート給送方向下流側端に、給紙カセット1に収納されたシートSの上方に突出して収納されたシートSの、装着方向前端部のカールを規制する突出位置及びシートSの上方から退避した退避位置に移動可能なカール規制レバー50を設ける。そして、連動機構30aにより、退避位置に保持されたカール規制レバー50を、給紙カセット1の装置本体への装着動作に連動して、突出位置に移動させ、給紙カセット1がシート給送部材によるシートの給送が可能となる給送可能位置に達するまでに退避位置に移動させる。
【選択図】図5
Description
本発明は、画像形成装置に関し、特に給紙カセットに収納されたシートのカールを規制する構成に関する。
従来の複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置においては、シート給送装置を備え、このシート給送装置から画像形成部にシートを給送して画像を形成するようにしたものが広く普及している。このようなシート給送装置では、画像形成装置本体に給紙カセットを着脱自在に装着し、給紙カセットに収納されたシートをシートに上方から接離可能に当接してシートを給送するシート給送ローラにより、画像形成部に給送するようにしているのが一般的である。
ここで、給紙カセットのシートが収納されるカセット本体には、収納されるシートのシート給送方向上流側端(以下、後端という)の位置を規制する後端規制部材が設けられている。また、シートのシート給送方向と直交する方向(以下、幅方向という)の側端位置を規制する側端規制部材が設けられている。そして、給紙カセットにシートを収納する場合には、側端規制部材によってシートの側端位置を規制する一方、後端規制部材によってシートの後端を規制し、シートの先端位置を常に所定のシート給送可能位置に規制するようにしている。これにより、給紙カセットを画像形成装置本体に装着した際、シートのサイズによらず、安定したシートの給送を行うことができる。
さらに、従来の給紙カセットにおいては、後端規制部材に、積載されたシートの高さを規制する高さ規制部材を備えたものがある(特許文献1参照)。ここで、この高さ規制部材は、シート積載手段にシート供給可能な垂直状態の第1の位置と、積載されたシートの上方に位置する水平な第2の位置との二つの位置を有する。そして、給紙カセットを装置本体に挿入すると、高さ規制部材が装置本体に当接し、シート積載手段に積載されたシート積載高さが許容積載高さ以下の場合には、高さ規制部材が第1の位置から第2の位置に移動する。なお、高さ規制部材が第2の位置に移動すると、高さ規制部材の装置本体との当接が解除され、給紙カセットは装置本体に装着可能になる。一方、給紙カセットに積載されたシート積載高さが許容積載高さを越えている場合、高さ規制部材が第1の位置から第2の位置に移動しようとするが、過剰に積載されたシートによって第2の位置への移動を阻止される。この結果、高さ規制部材と装置本体の干渉が生じ、給紙カセットの装置本体への装着が阻止される。
ところで、このような従来の給紙カセットを備えた画像形成装置において、薄紙に画像を形成したり、低温/低湿環境下で画像を形成したりする場合があるが、薄紙はカールしやすく、また低温/低湿環境下では、シートにカールが生じやすい。シートにカールが生じると、高さ規制部材によりシート積載高さを規制するようにしても、給紙カセットを装着する際、シート給送ローラや装置本体に設けられているセンサフラグ、その他突起物等にシートのカール部分が接触する場合がある。そして、このようにシートが、これらのものに接触すると、この後、さらに給紙カセットを装着方向に押し込むと、シートがダメージを受ける。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、シートがカールしていてもダメージを受けることなく給紙カセットを装着することのできる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、装置本体に着脱自在に装着された給紙カセットと、前記給紙カセットに収納された最上位シートに当接してシートを給送するシート給送部材と、前記シート給送部材により給送されたシートに画像を形成する画像形成部と、を備えた画像形成装置において、前記給紙カセットに設けられ、前記給紙カセットに収納されたシートの、装着方向前端部のカールを押えるようにシートの上方に突出する突出位置及びシートの上方から退避した退避位置に移動可能なカール規制部材と、前記退避位置に保持された前記カール規制部材を、前記給紙カセットの前記装置本体への装着動作に連動して前記突出位置に移動させ、前記給紙カセットが前記シート給送部材によるシートの給送が可能となる給送可能位置に達するまでに前記突出位置から前記退避位置に移動させる連動機構と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明のように、カール規制部材を、シートがシート給送部材の下方に達する前に突出位置に移動させ、給紙カセットが給送可能位置に達するまでに退避位置に移動させることにより、シートがダメージを受けることなく給紙カセットを装着することができる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるレーザビームプリンタを説明する図である。このレーザビームプリンタ100は、図1の(a)に示すように装置本体であるレーザビームプリンタ本体(以下、プリンタ本体という)101と、画像形成部102と、画像形成部102に記録紙等のシートを給送するシート給送装置103等を備えている。ここで、画像形成部102は、感光体ドラム6等を備えたプロセスカートリッジ5と、感光体ドラム6の表面を露光して感光体ドラム上に静電潜像を形成するレーザスキャナ7等を備えている。シート給送装置103は、シートを収納すると共にプリンタ本体101に対して引き出し可能な給紙カセット1と、給紙カセット上のシートSの最上位シートを1枚ずつ給送するシート給送部材であるシート給送ローラ2とを備えている。なお、3は搬送ローラ対、8は感光体ドラム6と共に、転写部を構成する転写ローラ、9は定着ローラ対である。
次に、このように構成されたレーザビームプリンタ100の画像形成動作を説明する。不図示のパソコン等から画像情報が送られ、この画像情報を画像形成処理したコントローラ4がプリント信号を発すると、給紙カセット上のシート(最上位シート)Sは、シート給送ローラ2によって給送される。そして、このシートSは後述する図2に示す分離手段によって一枚ずつに分離された後、搬送ローラ対3によって感光体ドラム6と転写ローラ8とにより構成される転写部に搬送される。また、これと同期してレーザスキャナ7からの画像露光光によりプロセスカートリッジ5内の感光体ドラム6に潜像が形成され、この後、感光体ドラム上の潜像が、プロセスカートリッジ内の不図示の現像器によりトナーによって現像される。そして、この現像像が、転写部に搬送されたシートSに対し、転写部において転写され、定着ローラ対9にてシート上に定着される。この後、画像が定着されたシートSは、排紙ローラ対10からプリンタ本体上面に設けられた積載トレイ11へと排出される。
ここで、シート積載手段である給紙カセット1は、図1の(b)に示すようにプリンタ本体101に対して、矢印Aで示すシート給送方向と直交する幅方向に引き出し可能(着脱自在)に設けられている。なお、20はプリンタ本体101に形成された収納空間であり、給紙カセット1は、この収納空間20に引き出し可能に装着される。
給紙カセット1は、図2に示すように、シートSを収納する上面が開放されたカセット本体21と、カセット本体21に収納されるシートSの幅方向の位置を規制する幅方向に移動可能な幅規制板22a,22bを備えている。また、カセット本体21は、シートSの後端を規制するシート給送方向に移動可能な後端規制板23を備えている。なお、図2において、24はカセット本体21に上下方向に回動自在に設けられたシート積載板である中板である。この中板24は、カセット本体21に備えられた中板回動支点25a,25bにより回動可能に軸支されており、不図示の弾性部材及び駆動手段等によって中板回動支点25a,25bを支点として上下方向に回動する。
そして、シートSを給紙カセット1に収納する際は、まずシートSを中板24に積載し、この後、シートSの位置を幅規制板22a,22bと後端規制板23とにより規制する。この後、給紙カセット1をプリンタ本体101へと装着すると、不図示の弾性部材及び駆動手段等によって中板24が上方回動し、この中板24の回動動作により中板24に積載されたシートSの最上位シートが図1に示したシート給送ローラ2に当接する。
なお、図2において、26はシート給送ローラ2が給送するシートを一枚ずつ分離する分離手段であり、シート給送ローラ2に当接した後、シートSはシート給送ローラ2と分離手段26によって一枚ずつ給送・分離され、画像形成部に搬送される。また、27a、27bは給紙カセット1をプリンタ本体101に着脱する操作力を低減させるカセットコロであり、このカセットコロ27a,27bは、コロストッパ28a,28bとビスTによってスラスト止めされている。29a、29bは、給紙カセット1をプリンタ本体101に着脱する時の案内ガイドである。
ところで、プリンタ本体101の収納空間20の対向する内壁面には、給紙カセット1の着脱を案内するため、図3に示すカセットレール手段がそれぞれ設けられている。なお、図3は、プリンタ本体正面から見て右側の構成を示しているが、装置正面から見て左側に設けられたカセットレール手段も同様に構成されている。図3において、40は給紙カセット1の着脱動作を案内するカセット装着方向に延びたカセットレールであり、このカセットレール40はプリンタ本体101の収納空間20の対向する内壁面に固定されると共に、レールコロ41を回転自在に軸支している。そして、給紙カセット1をプリンタ本体101に着脱する時は、案内ガイド29a,29bがレールコロ41と摺動し、カセットコロ27a,27bはカセットレール40の天面40aと摺動しながら着脱動作が行われる。なお、42は、後述するカール規制部材であるカール規制レバー50を回動動作させる揺動カムである。
給紙カセット1(のカセット本体21)のシート給送方向下流側の外壁面には、図4の(a)に示すように給紙カセット1に積載されたシートSの、装着方向前端部のカールを規制する(押える)カール規制装置30が設けられている。このカール規制装置30は、給紙カセット1に積載されたシートSのカールを規制する(押える)カール規制部材であるカール規制レバー50を備えている。なお、このカール規制レバー50は、給紙カセット1に設けられた支持部1aに揺動可能に支持されると共に、付勢部材としてのねじりコイルバネであるカール規制レバーバネ51により、後述する退避位置に移動する方向である矢印B方向に常時付勢されている。
また、このカール規制レバー50は、カール規制レバー50に当接し、カール規制レバー50を後述する退避位置に保持する係止部を構成する当接部である回転止めレバー52により、揺動が規制されている。なお、この回転止めレバー52は、給紙カセット1に設けられた支持部1bに回動可能に支持されている。また、この回転止めレバー52は、当接部付勢部材としてのねじりコイルバネである回転止めレバーバネ53により、カール規制レバーバネ51と逆方向の付勢方向である矢印C方向に常時付勢されている。また、回転止めレバーバネ53によって付勢されている回転止めレバー52は、図4の(b)に示すように係止片52aを有しており、この係止片52aを給紙カセット1側に設けられた受け面1cに係止させることにより、回転が規制されている。
ところで、カール規制部50aと、カール規制部50aと所定の角度を成して設けられたトリガー部50bを有し、後述するように給紙カセット1の装着動作に連動して矢印B方向と逆方向に揺動するようになっている。そして、カール規制レバー50が矢印B方向と逆方向に揺動すると、カール規制部50aがカセット本体内に出没自在に突出して給紙カセット1に積載されたシートSのカールを規制する。なお、このカール規制レバー50は、通常、カール規制レバーバネ51の付勢力により、カール規制部50aの揺動端に設けられた当接部52bが、回転止めレバーバネ53によって付勢されている回転止めレバー52の当接部52bに当接する位置まで揺動する。
ここで、カール規制レバー50とカール規制レバーバネ51によるモーメントよりも、回転止めレバー52と回転止めレバーバネ53によるモーメントの方が大きく設定されている。このため、カール規制レバー50はカール規制部50aが回転止めレバー52の当接部52bに当接したところで係止される。そして、このように回転止めレバー52に係止された位置が、カール規制部50aが、給紙カセット1に収納されたシートの上方から退避する退避位置であるカール規制レバー50のホームポジションとなる。
さらに、このカール規制レバー50は、後述するように給紙カセット1をプリンタ本体内へと挿入する際、カムフォロアであるトリガー部50bを揺動カム42に圧接させることにより、揺動カム42の形状に沿って揺動する。なお、図4において、1dは給紙カセット1のシート給送方向下流側の外壁に形成された開口部であり、この開口部1dにより、カール規制レバー50がカセット本体内に進入可能となっている。
次に、給紙カセット1をプリンタ本体101内へと挿入(装着)する時の、カール規制装置30の動作について説明する。図5の(a)は、給紙カセット1をプリンタ本体101に挿入し始めたときの状態を示している。このとき、カール規制レバー50は、待機位置に保持されている。給紙カセット1が図中左側から矢印D方向に挿入されると、まずカール規制レバー50のトリガー部50bが揺動開始点である揺動カム42の挿入方向上流端42aに当接する。
なお、本実施の形態において、揺動カム42とトリガー部50bにより、カール規制レバー50を給紙カセット1の装着動作に連動して規制位置に移動させ、給紙カセット1が給送可能位置に達するまでに退避位置に移動させる連動機構30aが構成される。そして、この後、さらに給紙カセット1をプリンタ本体内へと挿入していくと、図5の(b)に示すように、トリガー部50bと一体にカール規制レバー50はカール規制レバーバネ51の付勢力に抗して矢印E方向に揺動する。なお、プリンタ本体側には、このようなカール規制レバー50の矢印E方向の揺動を可能とする不図示のスリットが設けられている。
ここで、このようにカール規制レバー50が揺動すると、図6の(a)に示すように、カール規制部50aが給紙カセット1に積載収容されているシートSの上方へ突出する。そして、このようにカール規制レバー50が揺動し、カール規制部50aがシートSの上方へ突出する突出位置である規制位置に移動することにより、シートの、装着方向前端部のカールを規制することができる。次に、さらに給紙カセット1を挿入すると、図6の(b)に示すように、トリガー部50bは挿入方向上流端42aを乗り越えて、揺動カム42のフラット面42bへと移動して行く。この後、さらに給紙カセット1を挿入すると、シートSの装着方向前端部がシート給送ローラ2の下方を通過する。そして、この後、図7の(a)に示すように、トリガー部50bはフラット面42bから、揺動終了点である揺動カム42の挿入方向下流端42cへと移動し、やがて図7の(b)に示すように、揺動カム42の挿入方向下流端42cを越える。
このようにトリガー部50bが揺動カム42の挿入方向下流端42cを越えると、カール規制レバーバネ51の付勢力によってカール規制レバー50は矢印F方向に揺動する。これに伴い、カール規制部50aが給紙カセット1に積載収容されているシートSの上方から退避し、回転止めレバー52の当接部52bに当接する。これにより、カール規制レバー50は揺動動作を止められ、カール規制部50aがシートSの上方から退避した退避位置である所定のホームポジションに係止される。この後、さらに所定量、給紙カセット1が挿入され、給紙カセット1がシート給送ローラ2によるシートの給送が可能となる給送可能位置に達した所で給紙カセット1の装着が完了する。
このように給紙カセット1の装着が完了した後、シートの給送が開始されるが、このとき、既述したようにカール規制レバー50は、カール規制部50aがシートSの上面から退避したホームポジションに係止されているので、シートの給送を妨げることはない。なお、本実施の形態において、シートの装着方向前端部がシート給送ローラ2の下方を通過する前に、カール規制レバー50を規制位置に移動させ、通過後に退避位置に移動させるようにしている。これにより、給紙カセット1を装着する際、シートがシート給送ローラ2に接触することがなくなり、シートがダメージを受けるのを防ぐことができる。
なお、本実施の形態では、シート給送ローラ2にシートのカール部分が当接しないように説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、シート給送ローラ2の他に、プリンタ本体に設けられているセンサフラグやプリンタ本体の突起物などシートのカール部分が当接しそうな箇所に対してカール規制レバー50を規制位置に位置させて給紙カセット1を装着するようにすれば良い。
次に、給紙カセット1をプリンタ本体101から引き出す時の、カール規制装置30の動作について説明する。例えば、給紙カセット1にシートを補給する場合には、図8の(a)に示すように、右側から矢印G方向に給紙カセット1を引き出す。そして、このように給紙カセット1を引き出していくと、まずトリガー部50bが揺動カム42の挿入方向下流端42cに当接する。この後、さらに給紙カセット1を引き出すと、カール規制レバー50は、カール規制レバーバネ51の付勢力に抗して、図8の(b)に示すように矢印H方向に揺動する。そして、このようにカール規制レバー50が揺動すると、回転止めレバー52に当接しているカール規制部50aにより、回転止めレバーバネ53の付勢力に抗して回転止めレバー52が矢印I方向に回動する。これにより、さらに給紙カセット1を引き出すと、トリガー部50bは挿入方向下流端42cを乗り越えることができ、揺動カム42のフラット面42bへと移動して行く。
次に、トリガー部50bが、既述した図5の(a)に示す挿入方向上流端42aを越えると、カール規制レバー50は、カール規制部50aが回転止めレバー52の当接部52bに当接し、所定のホームポジションに係止される。このように、カール規制レバー50は、給紙カセット装着方向に延びたカム部である揺動カム42の形状に従って規制位置及び退避位置に移動する。また、このようにカール規制レバー50が所定のホームポジションに係止されることにより、給紙カセット1を引き出してシートを給紙カセット1に収納する際、カール規制レバー50に邪魔されることなくシートを収納することができる。
ところで、給紙カセット1をプリンタ本体内部に挿入する際、例えば図9の(a)に示すように収納するシートSの側端部がカールし、シート積載許容高さを超える場合がある。この場合、そのまま、給紙カセット1を矢印J方向に挿入すると、シートの側端がシート給送ローラ2にある段差部にカール部が引っ掛かってしまい、角折れ、ジャム、重送などの様々な問題を引き起こしてしまう。なお、この問題を回避するため、例えばシート給送ローラ2と給紙カセット1のクリアランスを大きくすると、プリンタ本体サイズが大きくなる。また、シート給送ローラ2を退避可能にすると、プリンタ本体101の構成が複雑となる。
しかし、本実施の形態においては、既述したように、給紙カセット1の挿入に連動してカール規制レバー50を揺動させることにより、図9の(b)に示すようにカール規制部50aがシートSの上面に突出させることができる。そして、このようにカール規制部50aをシートSの上面に突出させることにより、シートSのカール部Scを上方から押えることができる。これにより、この後、給紙カセット1をプリンタ本体101へと挿入した場合でも、シートSがシート給送ローラ2に引っ掛かることなく、給紙カセット1をプリンタ本体101に装着することができる。以上説明したように、本実施の形態においては、カール規制レバー50を、シートがシート給送ローラ2の下方に達する前に規制位置に移動させ、給紙カセット1が給送可能位置に達するまでに退避位置に移動するようにしている。これにより、カールしやすい薄紙を積載した場合や、低温/低湿環境下での給紙カセット1の装着の際、シートSがダメージを受けることなく給紙カセット1をプリンタ本体101に装着することができる。
次に、本発明の第2実施の形態について詳細に説明する。図10は、本実施の形態に係る画像形成装置に設けられた給紙カセットのカール規制装置の構成を説明する図である。なお、図10において、既述した図5と同一符号は、同一又は相当部分を示している。本実施の形態においては、図10に示すように、カール規制レバー50のトリガー部50bの先端部にフック部50cを形成している。また、後述する図11に示すように、カセットレール40には、揺動カム42の他、揺動カム42の挿入方向下流側にロック部材であるロックカム60が設けられており、このロックカム60は、カム面60aとロック面60bの二つの面を有している。
そして、給紙カセット1を、図10の(a)に示す位置から図10の(b)に示すように、矢印N方向に挿入すると、トリガー部50bが揺動カム42の挿入方向上流端42aに当接する。この後、さらに給紙カセット1を挿入すると、カール規制レバー50がカール規制レバーバネ51の付勢力に抗して矢印O方向に揺動する。そして、このようにカール規制レバー50が揺動すると、カール規制部50aが給紙カセット1に積載収容されているシートSの上方へ突出し、シートの高さ規制及びカールの矯正を行う。次に、さらに給紙カセット1を挿入すると、トリガー部50bは挿入方向上流端42aを乗り越えて、揺動カム42のフラット面42bを移動し、揺動カム42の挿入方向下流端42cへと移動していく。そして、挿入方向下流端42cを越えると、カール規制レバーバネ51の付勢力によってカール規制レバー50が揺動し、これに伴いカール規制部50aが給紙カセット1に収納されているシートSの上方から退避し、回転止めレバー52の当接部52bに当接する。
この後、さらに給紙カセット1を挿入すると、図11の(a)に示すように、フック部50cがロックカム60のカム面60aに当接し、この後、カール規制レバー50は、フック部50cをカム面60aに沿って下方に移動させながら矢印Q方向に揺動する。次に、フック部50cの先端がカム面60aを通過すると、カール規制レバー50はカール規制レバーバネ51によって図11の(b)に示すように、矢印R方向に弾性的に揺動し、フック部50cがロック面60bに係脱可能に係止する。このように、本実施の形態において、給紙カセット1は、フック部50cとロック面60bとにより構成されるラッチ機構により、プリンタ本体101によりロックされる。
一方、給紙カセット1を引き出す時は、ユーザのカセット引出し力によりカール規制レバー50が、カール規制レバーバネ51の付勢力に抗して、図11の(b)に示す矢印Rと逆方向に揺動し、フック部50cとロック面60bによる係止が解除される。そして、このようにフック部50cとロック面60bとの係止を解除することにより、給紙カセット1をプリンタ本体101から引き出すことができる。以上説明したように、本実施の形態においては、カール規制レバー50とカール規制レバーバネ51とにより、プリンタ本体101に装着された給紙カセット1をロックするラッチ機構(ロック機構)を構成している。これにより、省スペース、部品点数やコストの削減などが可能になる。
次に、本発明の第3実施の形態について説明する。図12は、本実施の形態に係る画像形成装置に設けられた給紙カセットのカール規制装置の構成を説明する図である。なお、図12において、既述した図4と同一符号は、同一又は相当部分を示している。図12において、1eは給紙カセット1に設けられ、カール規制レバー50の揺動を規制する係止部である回転止め板である。また、本実施の形態において、カール規制レバー50の、少なくともトリガー部50bは弾性を有する材料で形成されており、このように弾性を有する材料でトリガー部50bを形成することにより、トリガー部50bは大きな荷重が加わると撓むようになる。
図13の(a)は、プリンタ本体101に装着された給紙カセット1を引き出すときの状態を示しており、給紙カセット1を矢印V方向に引き出そうとすると、カール規制レバー50のトリガー部50bが揺動カム42の挿入方向下流端42cに当接する。さらに給紙カセット1を引き出そうとすると、このときカール規制部50aが回転止め部1eによって揺動が規制されているので、トリガー部50bには挿入方向下流端42cから大きな荷重が加わる。ここで、このようにトリガー部50bに大きな荷重が加わると、図13の(b)に示すように、弾性を有する材料で形成されているトリガー部50bは撓ようになる。
そして、このようにトリガー部50bが撓むことにより、トリガー部50b、すなわちカール規制レバー50は、挿入方向下流端42cを乗り越えてフラット面42bへと移動することができる。この後、さらに給紙カセット1を引き出し方向に移動させれば、給紙カセット1を引き出すことが可能になる。このように本実施の形態においては、カール規制レバー50を、給紙カセット1を引き出す際、弾性変形可能とすることにより、カール規制装置30の構成を簡単にすることができる。
1…給紙カセット、1e…回転止め板、2…シート給送ローラ、20…収納空間、30…カール規制装置、30a…連動機構、42…揺動カム、50…カール規制レバー、50a…カール規制部、50b…トリガー部、50c…フック部、51…カール規制レバーバネ、52…回転止めレバー、53…回転止めレバーバネ、60…ロックカム、100…レーザビームプリンタ、101…レーザビームプリンタ本体、102…画像形成部、S…シート
Claims (7)
- 装置本体に着脱自在に装着された給紙カセットと、前記給紙カセットに収納された最上位シートに当接してシートを給送するシート給送部材と、前記シート給送部材により給送されたシートに画像を形成する画像形成部と、を備えた画像形成装置において、
前記給紙カセットに設けられ、前記給紙カセットに収納されたシートの、装着方向前端部のカールを押えるようにシートの上方に突出する突出位置及びシートの上方から退避した退避位置に移動可能なカール規制部材と、
前記退避位置に保持された前記カール規制部材を、前記給紙カセットの前記装置本体への装着動作に連動して前記突出位置に移動させ、前記給紙カセットが前記シート給送部材によるシートの給送が可能となる給送可能位置に達するまでに前記突出位置から前記退避位置に移動させる連動機構と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記連動機構は、前記カール規制部材を、前記給紙カセットに収納されたシートの上面に沿って前記突出位置及び前記退避位置に移動させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記連動機構は、前記装置本体の収納空間に設けられ、給紙カセット装着方向に延びたカム部と、前記カール規制部材を前記退避位置に移動する方向に付勢する付勢部材と、前記カール規制部材に一体に設けられ、前記給紙カセットが装着される際に前記カム部に圧接し、前記カム部の形状に従って前記カール規制部材を前記突出位置及び前記退避位置に移動させるカムフォロアと、を有することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
- 前記給紙カセットに、前記付勢部材と、前記付勢部材により付勢された前記カール規制部材を係止して前記退避位置に保持する係止部を設けたことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
- 前記係止部は、前記カール規制部材と当接する回動自在な当接部と、前記付勢部材よりも大きな付勢力で、前記当接部を前記カール規制部材の付勢方向と逆方向に付勢する当接部付勢部材と、を有し、
前記当接部を、前記カム部により前記カール規制部材に、前記当接部付勢部材による付勢方向と逆方向の、前記当接部付勢部材の付勢力よりも大きい力が加わると、回動するように構成したことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。 - 前記係止部に係止されている前記カール規制部材に、前記カム部により前記付勢部材による付勢方向と同じ方向に力が加わると、前記カール規制部材が変形するように前記カール規制部材を弾性を有する材料で形成することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
- 前記収納空間に前記給紙カセットをロックするためのロック部材を設け、かつ前記カール規制部材に前記ロック部材に係脱可能に係止するフック部を設け、
前記給紙カセットが前記給送可能位置に達した際、前記付勢部材により、前記ロック部材に前記カール規制部材のフック部を弾性的に係止させることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2010001262A JP2011140373A (ja) | 2010-01-06 | 2010-01-06 | 画像形成装置 |
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JP2010001262A JP2011140373A (ja) | 2010-01-06 | 2010-01-06 | 画像形成装置 |
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2010
- 2010-01-06 JP JP2010001262A patent/JP2011140373A/ja active Pending
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