JP2011139571A - 直流用電気機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】直流送電用の直流用電気機器の高電圧導体の許容電界を引き上げることで金属容器の小型化、軽量化を図る。
【解決手段】直流用電気機器10は、金属容器41と、金属容器41内の中心部に配設される高電圧導体42と、金属容器41および高電圧導体42との間隙に充填封入される絶縁性高圧ガスgと、高電圧導体42を金属容器41側に支持する絶縁スペーサ43と、直流高電圧の異常を検出する第1および第2の異常検出装置44,45を備える。直流用電気機器10の定格電圧(kV)と、直流用電気機器10の金属容器41の外径(mm)との間で、定格電圧(kV)>−600+1.5×金属容器41の外径(mm)の相関を得る。
【選択図】図1

Description

直流用電気機器の改良に係り、特に直流送電用の直流用電気機器に関する。
電力供給に資するため変電所内において使用される絶縁開閉装置,変圧器,避雷器などの電力用機器においては、日本国内では交流送電がそのほとんどを占めるが、例えば阿南紀北直流幹線(直流500kV設計)や四国の阿南変換所から関西の紀北変換所までの間の全長101.6Kmを、250kVの双極(プラスマイナス)で結ぶ大容量基幹送電等で実施されてきたように、若干ながら直流送電も存在する。そして、電力用機器等の直流用電気機器に用いられる絶縁ガスとして、絶縁性能に優れた、例えばSF6(六フッ化イオウ)ガスが用いられている。
また、SF6のような絶縁ガスを用いた直流用電気機器の場合、交流送電には見られない帯電現象や異物挙動現象を考慮する必要があり、これらを加味した絶縁設計がなされている。
すなわち、交流送電には見られない帯電現象や異物挙動現象を考慮した場合、これらを許容する電界設計をする必要がある。直流用電気機器には高電圧充電部を支持する絶縁物が存在するが、直流送電のように同一の極性が長時間印加されると、この高電圧充電部から正負イオンが放出し高電圧導体を支持する絶縁物の表面に帯電現象が生ずる。この帯電現象は、通常の絶縁破壊電圧を低下させる恐れがある。
このような直流用電気機器の場合は、交流用開閉装置と比較して設計電界に余裕を持たせる必要があり、機器の大きさ,送電容量,機器重量が非常に大きくならざるを得なくなる。
また、直流送電に特有の異物挙動現象としてファイヤフライ現象がある。この現象は、負極性直流電圧印加時に直流用電気機器内部に金属異物が混入すると、金属容器としてのタンクの底面から高電圧充電部に金属異物が引き寄せられそのまま落下せずに高電圧充電部に浮遊することにより現れる。一般的に高電圧下の容器内部の電界値は高いため、このような箇所に金属異物が常時浮遊した状態で雷のような異常電圧が直流用電気機器に侵入すると、最悪の場合、地絡、延いては大事故を招く恐れがある。
このように、この種の従来の直流用電気機器によれば、ファイヤフライ現象に対する種々の対策が採られており、例えば特許文献1には、図4に示すように、危険予知手段としてガス絶縁開閉機器内に発生した電磁波d1,d2を判定し、部分放電を検出するようにした部分放電検出装置が示されている。
ガス絶縁機器10の密閉金属容器11内にはSFガスなどの絶縁ガスgが接地電位の密閉金属容器11内に封入されており、高電圧導体12が収納されると共に、絶縁物からなる絶縁スペーサ13によって高電圧導体12が支持されている。このようなガス絶縁機器10に組み込まれる部分放電検出装置は、内部検出器14、整合回路15、増幅器16、測定器17、判定器18から構成されている。
このうち、内部検出器14は金属容器11内部の電磁波d1,d2を検出する電極であって、金属容器11の電界の低いハンドホール部などのフランジ19に設置されている。また、整合回路15はフィルタなどからなり、引き出し部を介して内部検出器14の検出信号を金属容器11外部に引き出し、検出信号の周波数帯を特定し、最終的に判定器18においてガス絶縁機器10内部に発生した部分放電の有無を判定するようになっている。
また、特許文献1には、図5に示すように、ガス絶縁開閉機器内に発生した電磁波を判定し、危険予知手段として部分放電を検出するようにした部分放電検出装置20が示されている。
この部分放電検出装置20は、絶縁ガスを充填した密閉金属容器21、22内に高電圧導体23が挿入されており、高電圧導体23は絶縁物である絶縁スペーサ24によって支持されている。絶縁スペーサ24は、その周辺部が金属容器21,22のフランジ部21a、22aで挟持され、組立ボルト25をフランジ部21a,22a及び絶縁スペーサ24の縁に通すことで一体に連結されている。
絶縁スペーサ24の外周面には受信手段である導波管アンテナ26が取り付けられている。導波管アンテナ26は絶縁スペーサ24から漏洩する電磁波を受信する部分であって、導波管部26aと、この導波管部26aに設置された同軸ケーブル用コネクタ26bとから構成されている。
さらに、同軸ケーブル用コネクタ26bの中心導体は高電圧導体23の軸方向と平行となるように配置されている。また、同軸ケーブル用コネクタ26bには計測用の同軸ケーブル27が取り付けられており、この同軸ケーブル27を介して同軸ケーブル用コネクタ26bは信号処理手段28に接続されている。
この信号処理装置28は、バンドパスフィルタ、増幅部、検波部等より構成される。また、信号処理装置28には信号処理判定部が組み込まれており、受信した電磁波のレベルやパターンに基づいて、部分放電に起因する電磁波を受信したか否か、つまり部分放電の有無を検出するようになっている。
また、ファイヤフライ現象を抑制するタイプの直流用電気機器としてのガス絶縁機器として、例えば特許文献2は、図6に示すように、ガス絶縁機器30の容器31内に起生するファイヤフライfを確実に捕獲して無害化し、絶縁耐力を向上させることのできるガス絶縁機器が示されている。
ガス絶縁機器30は、容器31と、この容器31内に配置された通電用導体32と、この導体32を容器31内に支持固定する絶縁スペーサ33とを備え、絶縁スペーサ33が導体の長手方向に所定の間隔をおいて配置され、かつ容器31内に絶縁性のガスが封入されている。そして、導体32に、絶縁スペーサ33から離れるに従い徐々にその径が細くなる部材34を設けるとともに、この部材34の径が細くなる方向の下流側の導体32上に、リング35を設けた構成である。
また、リング35の下にパーティクルトラップ36を設けることにより、より確実に導電性異物を無害化することができるものである。
このように、従来のガス絶縁機器30における傾斜面を持った部材34とリング35とを組み合わせた構造により、導電性異物を無害化する。
特開2008−139207号公報 特開平10−322865号公報
しかしながら、図4に示されるガス絶縁機器10は、金属容器11内部の電磁波dを検出するにあたって、金属容器11の電界の低いハンドホール部などのフランジ19に設置された内部検出器14によってのみ検出しようとする構成である。
したがって、通常使用するにあたって支障のない精度で異常信号を検出することができるが、非常な異常信号が発生した場合には対応ができなかったり、早期に異常値を精度よく検出して早期に対策をとることができなかった。
また、図5に示されるガス絶縁開閉機器内に発生した電磁波を判定し、部分放電を検出するようにした部分放電検出装置20の場合には、金属容器21,22のフランジ部21a、22a部分の絶縁スペーサ24から漏洩する電磁波を受信し、電磁波のレベルやパターンに基づいて、部分放電に起因する電磁波を受信したか否か、つまり部分放電の有無を検出するようになっている。
したがって、通常使用するにあたって支障のない精度で異常信号を検出することができるが、非常な異常信号が発生した場合には対応ができなかったり、早期に異常値を精度よく検出して早期に対策をとることができなかった。
更には、図6に示されるガス絶縁機器30は、導電性異物として容器31内に起生するファイヤフライfを確実に捕獲して無害化し、絶縁耐力を向上させることのできるガス絶縁機器が示されている。
したがって、ファイヤフライfの捕獲を効率的に行うことができるので、ファイヤフライ現象が原因となる異常現象の発生を抑制することができるが、その他の原因で発生した異常の早期検出や非常な異常信号が発生した場合には対応ができなかったり、早期に異常値を精度よく検出して早期に対策をとることができなかった。
本発明は、部分放電検出装置を予め電力用機器に設置することでこのファイヤフライを部分放電検出装置で検出できるようにするという構成手段により、設計基準をファイヤフライ単独と耐雷インパルス試験単独とに分離し、その結果,高電圧導体の許容電界を引き上げることが可能な一方で、金属容器径を応分に縮小することを可能にすることができる直流用電気機器を得ることを目的とする。
また、本発明は、非常な異常信号が発生した場合には対応ができなかったり、早期に異常値を精度よく検出して早期に危険予知を促すことができ、直流用電気機器をより安全に使用することができる直流用電気機器を得ることを目的とする。
更に、本発明は、直流用電気機器における部分放電による急峻に変化を、平板電極やリング電極を備えた異常検出装置を設置することによって波形現象を早期に捉え、危険予知精度の優れた直流用電気機器を得ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、金属容器と、当該金属容器内中心部に配設される高電圧導体と、前記金属容器および高電圧導体との間隙に充填封入される絶縁性高圧ガスと、前記高電圧導体を前記金属容器側に支持する絶縁スペーサと、前記直流高電圧の異常を検出する第1および第2の少なくとも一方の異常検出装置と、を具備した直流用電気機器であって、当該直流用電気機器の仕様で決定される定格電圧(kV)と、前記直流用電気機器の金属容器外径(mm)との間に、定格電圧(kV)>−600+1.5×金属容器の外径(mm)の相関を基準として、前記金属容器の外径を求めるようにしたことを特徴とする直流用電気機器を提供する。
また、上記目的を達成するために、本発明によれば、金属容器と、当該金属容器内の中心部に配設される高電圧導体と、前記金属容器および高電圧導体との間隙に充填封入される絶縁性高圧ガスと、前記高電圧導体を前記金属容器側に支持する絶縁スペーサと、金属容器の外側に設けられる平板形電極を有する第1の異常検出装置と、前記絶縁スペーサに埋設して設けられた第2の異常検出装置と、前記両異常検出装置からそれぞれ電磁気信号を受信して、時間的変動あるいは周波数応答の相関関係を比較照合してファイヤフライかノイズ成分が関係するかを判定する診断装置と、を備えたことを特徴とする直流用電気機器を提供する。
更に、上記目的を達成するために、金属容器と、当該金属容器内の中心部に配設される高電圧導体と、当該高電圧導体同士を接続する接触子と、前記金属容器および高電圧導体との間隙に充填封入される絶縁性高圧ガスと、前記高電圧導体を前記金属容器側に支持する絶縁スペーサと、前記直流高電圧の異常を検出する第1および第2の少なくとも一方の異常検出装置と、前記接触子の金属表面に設けられる絶縁コーティングと、を具備したことを特徴とする直流用電気機器を提供する。
本発明の直流用電気機器によれば、設計品質を損なうことなく内部金属である高電圧導体の導体表面の許容電界を引き上げることで金属容器の外径に注目し、設計品質を損なうことなく外径寸法を極力低減するようにして直流用電気機器の小型化・軽量化を図ることができる。
また、直流用電気機器におけるファイヤフライによる部分放電による急峻に変化を、平板電極を備えた第1の異常検出装置やリング電極を備えた第2の異常検出装置を設置することによって波形現象を早期に捉えることができ、早期に危険予知を促すことができ、直流用電気機器をより安全に使用することができる。
更に、直流用電気機器における接触子に絶縁コーティングを施すことで絶縁スペーサ周辺の帯電を抑制する。このことから、絶縁スペーサの帯電にほとんど影響を及ぼさないと考えられる高電圧導線の導体表面を露出させることで、ファイヤフライの検出と絶縁物スペーサ周辺の帯電抑制を同時に満足させることが可能となり、高電圧を取り扱うにあたって危険予知精度の優れた直流用電気機器を得ることができる。
本発明の直流用電気機器の実施形態を示す縦断側面図。 図1に示す診断装置の具体構成を示すブロック図。 本発明の直流用電気機器の特性を示すグラフ。 従来の直流用電気機器である部分放電検出装置の概要を示す断面図。 従来の直流用電気機器である部分放電検出装置の要部の斜視図。 従来の直流用電気機器であるガス絶縁機器の縦断側面図。
以下、本発明の直流用電気機器の実施形態について、図1乃至図3を参照して説明する。
図1は、本発明の直流用電気機器の実施形態を示す縦断側面図である。図2は、図1に示す診断装置の具体構成を示すブロック図である。
図1に示す直流用電気機器40は、金属容器41と、高電圧導体42と、絶縁性高圧ガスgと、絶縁スペーサ43と、第1の異常検出装置44と、第2の異常検出装置45と、ハイパスフィルタ47と、診断装置50と、を備えている。
金属容器41は、高電圧導体42を導電する高電圧を絶縁するように設けられる外皮体である。
高電圧導体42は、金属容器41内の中心部に配設される内部金属である。
この高電圧導体42は、その外周表面に、例えば導電性酸化亜鉛のような半導電性コーティングhが設けられる。この半導電性コーティングhは、ファイヤフライfの検出と高電圧導体42の導体表面から発生する電子放射の抑制を同時に満足させることができるものである。
また、高電圧導体42は、複数の高電圧導体42の接続部において、それぞれ接触子42aが設けられ、それぞれが導電的に接続される。このそれぞれ接触子42aの周囲外表面にはそれぞれ、例えばアルマイト処理(エポキシ系)絶縁コーティングzが設けられる。この絶縁コーティングzは、ファイヤフライfによる部分放電信号が発生しにくく電磁波d1あるいはd2の検出をやや困難にするが、内部金属2の導体表面の許容電界値は向上し電子放射も抑制するため絶縁スペーサ43周辺の帯電を抑制し、絶縁破壊に至る可能性を低くする作用をなすものである。
接触子42aには絶縁コーティングzを施す。この絶縁コーティングzを施すことで一層絶縁スペーサ43周辺の帯電を抑制する作用が得られる。
絶縁性高圧ガスgは、金属容器41および高電圧導体42との間隙に充填封入されるSF6ガス単体またはSF6ガスにCO2,N2を主成分とする絶縁ガスを混合させたSF6混合ガスである。
絶縁スペーサ43は、高電圧導体42を金属容器41側に電気絶縁的に支持する部材で、別個の金属容器41を接続する金属容器フランジ部41a同士を複数のボルト・ナット46により緊締固定している。
第1の異常検出装置44は、直流高電圧の異常を検出する金属容器41の外側に設けられ、この金属容器41の外側へ漏れ出る電磁波d1を検出することにより直流高電圧の異常を検知する平板形電極である。
第2の異常検出装置45は、直流高電圧の異常を検出する絶縁スペーサ43内部に設けたもので、リング電極45aを備え、絶縁スペーサ43の外周部に埋設して設けたものである。この第2の異常検出装置45は、金属容器41の横断面方向の周囲全体に亘って外側へ漏れ出る電磁波d1を検出することにより直流高電圧の異常を検知する機能を有する。
また、第2の異常検出装置45は、当該第2の異常検出装置45で検出した電磁波d2を電磁波信号d21として出力するように構成される。
ハイパスフィルタ47は、第1の異常検出装置44の後段に設けられ、第1の異常検出装置44で検出した電磁波から比較的低周波のノイズ成分nを除去あるいは低減した周波数帯に基づき得られる電磁気信号を出力する。
なお、このハイパスフィルタ47は、比較的低周波のノイズ成分nの除去あるいは低減される作用を得るもので、診断装置50内に設けてもよい。
診断装置50は、電磁気信号の時間的変動の相関関係、あるいは周波数応答の相関関係を比較する装置であって、両異常検出装置44および45のそれぞれから電磁気信号dを受信して、時間的変動あるいは周波数応答の相関関係を比較照合してファイヤフライfかノイズ成分nが関係しているか否かを判定する。
診断装置50は、図1に示すように、第1の異常検出装置44および第2の異常検出装置45にて検出した電磁波d1,d2に基づく電磁気信号d11およびd21の少なくとも一方を受信して、ファイヤフライfかノイズ成分nが関係しているか否かの異常判定を行う機能を有する。
この異常判定には、ノイズ成分nやファイヤフライfによる電磁波d1あるいはd2が伝搬してきた場合、第1の異常検出装置44および第2の異常検出装置45の少なくとも一方から電磁気信号d11およびd21の少なくとも一方から時間的変動や周波数応答には有意差が与えられるため、ファイヤフライfあるいはノイズ成分nにより相関関係比較部で得られた比が変化することになる。
診断装置50の具体構成は、図2に示すように、入力部51と、第1の検出部52aおよび第2の検出部52bと、相関関係比較部53と、異常判定部54と、表示部55と、同期信号発生部56と、を具備する。
入力部51は、第1の異常検出装置44および第2の異常検出装置45の少なくとも一方から電磁気信号d11およびd21の少なくとも一方を入力して、電磁気信号d11およびd21の少なくとも一方を出力するものである。
第1の検出部52aおよび第2の検出部52bは、入力部51から電磁気信号d11およびd21の少なくとも一方を入力し、信号受信の時間的変動(オシロスコープのような時間軸波形)あるいは周波数応答(スペクトラムアナライザのようなスペクトル波形)として、例えばA/D(アナログ/デジタル)変換した検出信号d12およびd22の少なくとも一方を出力するものでる。
相関関係比較部53は、検出信号d12およびd22の少なくとも一方を入力して時間的変動比(例えば波高値比)、周波数応答比(例えば利得化)に信号処理するものである。異常判定部54は、相関関係比較部53にて時間的変動比、周波数応答比に信号処理された比を閾値と比較してファイヤフライfかノイズ成分nかを判定するものである。表示部55は、A/D変換されたデジタル信号とともに判定結果を表示するものである。同期信号発生部56は、入力部51に対して同期信号を出力する際に、異常判定部54からの相関関係比較データd3をフィードバックして入力し、入力部51へ継続して相関関係比較データd3の信号と同期する同期信号d4が得られるようになされる。
なお、第1の異常検出装置44および第2の異常検出装置45の両方の検出装置は必要ではなく、いずれか一方の検出装置と診断装置50の組み合わせにより、ハイパスフィルタ47により比較的低周波のノイズ成分nが除去あるいは低減された周波数帯を早期に検出して早期に危険予知が図れるようにしても差し支えない。
また、金属容器41の外径と、高電圧導体42の外径は、図3に示す一実験値を根拠として、直流用電気機器40の定格電圧(kV)の値によって導き出すことができる。
すなわち、図3には、縦軸に電界(kV/cm)、横軸に内部金属である高電圧導体42からの距離(cm)と金属容器41の外径(mm)との相関が示される。
また、同軸円筒での電界値が絶縁設計基準の「48kV/cm以下」を満たすように定格電圧(kV)と金属容器41の外径(mm)との相関が存在する。この絶縁設計基準をクリアするためには、絶縁スペーサ43の沿面成分電解強度である雷インパルス電圧に対して、48kV/cmが基準となる。
上述の関係から、例えば直流用電気機器40の定格電圧を500kVとし、高電圧導体42の外径を、例えば270mmの外径とし、金属容器41の外径(mm)を、約730mmとすると、直流用電気機器の仕様で決定される定格電圧(kV)と、前記直流用電気機器の金属容器外径(mm)との間に、定格電圧(kV)>−600+1.5×金属容器の外径(mm)の相関が存在する。
すなわち、金属容器41の外径(mm)を求める場合、直流用電気機器40としての定格電圧(kV)を例えば500kVとした場合、次の式から求めることができる。
金属容器41の外径(mm)<(定格電圧(kV)の値+600)/1.5
上式により求められた金属容器41の外径(mm)は、図3に示す実験値から得られた値であり、この値の近似値を基準として定めることができる。
次に、直流用電気機器40の作用について、図1乃至図3を参照して説明する。
図3に示すように、定格電圧500kV、内部金属である高電圧導体42の径が270mm、金属容器41の外径が730mm、雷インパルス電圧1,300kVの印加時であることを条件として説明する。
直流用電気機器40の高電圧導体42に、500kVの直流電圧がかかると、図1に示すように、金属容器41の内面側で起生するファイヤフライfが高電圧導体42側へ浮遊するようになる。このファイヤフライ現象により高電圧導体42と金属容器41間の絶縁性能の劣化を進行させようとする。
これに対して、高電圧導体42や接触子42aの外側に設けた半導電性コーティングhや絶縁コーティングzの絶縁作用により、高電圧導体42と金属容器41間の絶縁性能の劣化を抑制する働きをする。
一方、ファイヤフライ現象が絶縁劣化の要因である場合には、電磁波は一般に数GHzもの高周波成分を有することから、この高周波成分を単独で検出する。
ファイヤフライ現象は、一般的には部分放電の一種であり、立上り,立下りともに数十psという急峻波形を有するとともに数GHzもの高周波成分を有するからである。
ファイヤフライ現象により起生する高周波d1あるいはd2を第1の異常検出装置44および第2の異常検出装置45により検出する。
そして、第1の異常検出装置44により検出した高周波d1は、ハイパスフィルタ47で比較的低周波のノイズ成分nを除去あるいは低減して比較的高周波帯の電磁気信号d11として診断装置50側へ出力する。
このハイパスフィルタ47は、また、もし電磁波d1に気中コロナが混入していた場合には、この成分は通常数百MHz以下の低周波成分であることから伝搬・侵入を阻止する。
第2の異常検出装置45により検出した高周波信号d2は、電磁気信号d21として診断装置50側へ出力する。
一方、この気中コロナは主に数百MHz以下の低周波成分しか電力用機器に伝搬・侵入してこない。
そこで、当該異常検出装置5の信号出力部に外付けでハイパスフィルタ9を設けることで、この気中コロナによるノイズ成分nを低減し異常検出装置5の誤診を防ぐことができる。
次に、電磁気信号d11および電磁気信号d21を入力した診断装置50は、図2に示すように、入力部51にて入力し、この入力部51から出力する電磁気信号d11および電磁気信号d21を第1の検出部52aおよび第2の検出部52bが入力して、それぞれの時間的変動又は周波数応答を検出する。そして、この電磁気信号d11および電磁気信号d21を相関関係比較部53へ出力する。
相関関係比較部53は、検出信号d12およびd22を入力して相関関係比較データd3として異常判定部54へ出力する。異常判定部54は、相関関係比較データd3を入力して異常のレベルを判定する。
この異常のレベルを判定にあたって、立上り,立下りともに数十psという急峻波形を検出した場合や数GHzもの高周波成分を有する場合には、ファイヤフライfによる異常と判定し、より一層高い周波数のノイズ発生事象(雷インパルス事象等)や架空送電線などから発生する気中コロナが存在する場合には、この気中コロナはファイヤフライfにより発生する電磁波d1やd2に重畳しノイズ成分nとして発生した場合には、ノイズによる異常と判定する。
なお、異常判定部54は、判定中においては、継続して入力部51に入力する電磁気信号d11およびd21の周波数の同期をとってレベル合わせをするために、同期信号発生部56へ相関関係比較データd3を出力する。
同期信号発生部56は、相関関係比較データd3を入力して入力部51に対して同期信号d4を出力する。以後、入力部51に入力する電磁気信号d11および電磁気信号d21の周波数同期が図られ、後段の相関関係比較部53における相関関係比較が可能なレベルになされる。
異常判定部54は、他方で異常判定の結果が、例えば映像信号d6として表示部55へ出力する。表示部55は、映像信号d6を入力して例えば表示画面に表示する。
このような作用をなす直流用電気機器40は、電界レベル(kV/cm)を縦軸にとり、金属容器41に対する内部金属である高電圧導体42の距離(cm)との関係を図3に示すように、金属容器41に対する高電圧導体42からの距離についての適正ポイントpを求める。
この適正ポイントpは、平行平板の電界を示すレベルラインjと、同軸円筒である高電圧導体42の曲線eのそれぞれと同等レベルのポイントに設定する。
この適正ポイントpは、具体的には、図3に示す条件において、平行平板の電界を示すレベルラインjが電界強度56.5(kV/cm)であり、同軸円筒での電界値が絶縁設計基準の「48kV/cm以下」を満たすレベルラインkと同等レベルを設定する。
このように設定した適正ポイントpでの金属容器41に対する内部金属である高電圧導体42の距離(cm)は、11.5(cm)となる。
このことにより、定格電圧(kV)と金属容器41の外径(mm)との相関が存在し、金属容器41に対する内部金属である高電圧導体42の距離(cm)である11.5(cm)は、上記条件での絶縁設計基準を満たす最小限の寸法になる。
そして、上記条件での絶縁設計基準を満たす要件として、定格電圧(kV)>−600+1.5×金属容器の外径(mm)の相関を導きだすことができる。
したがって、金属容器41の外径(mm)を求めるにあたって、上記不等式から移項した下記不等式を基準として求めることができる。
金属容器41の外径(mm)<(定格電圧(kV)の値+600)/1.5
本発明の実施形態である直流用電気機器40によれば、金属容器41と、金属容器41内の中心部に配設される高電圧導体42と、金属容器41および高電圧導体42との間隙に充填封入される絶縁性高圧ガスgと、高電圧導体42を金属容器41側に支持する絶縁スペーサ43とを備える。また、直流用電気機器40は、直流高電圧の異常を検出する第1および第2の少なくとも一方の異常検出装置44(45)を備えた直流用電気機器10であって、直流用電気機器10の仕様で決定される定格電圧(kV)と、直流用電気機器10の金属容器41の外径(mm)との関係において得られる、定格電圧(kV)>−600+1.5×金属容器41の外径(mm)の相関を設計基準とすることができるようにしたから、設計品質を損なうことなく内部金属である高電圧導体42の導体表面の許容電界を引き上げることで金属容器41の外径に注目し、設計品質を損なうことなく外径寸法を極力低減するようにして直流用電気機器40の小型化・軽量化に貢献する直流用電気機器40を提供することができる。
また、直流用電気機器40は、金属容器41と、この金属容器41内の中心部に配設される高電圧導体42と、金属容器41および高電圧導体42との間隙に充填封入される絶縁性高圧ガスgと、高電圧導体42を金属容器41側に支持する絶縁スペーサ43とを備える。また、直流用電気機器40は、金属容器41の外側に設けられる平板電極44aを有する第1の異常検出装置と、絶縁スペーサ43に埋設して設けられた第2の異常検出装置45と、両異常検出装置44および45からそれぞれ電磁気信号d11およびd21を受信する診断装置50を備える。診断装置50は、時間的変動あるいは周波数応答の相関関係を比較照合してファイヤフライfかノイズ成分nが関係するかを判定することができる構成のものであるから、ファイヤフライfによる部分放電による急峻に変化を、平板電極44aを備えた第1の異常検出装置44やリング電極45aを備えた第2の異常検出装置45を設置することによって波形現象を早期に捉えることができ、早期に危険予知を促すことができ、より安全に使用することができる直流用電気機器40を提供することができる。
更に、直流用電気機器40は、金属容器41と、金属容器41内の中心部に配設される高電圧導体42と、当該高電圧導体同士を接続する接触子42aと、金属容器41および高電圧導体42との間隙に充填封入される絶縁性高圧ガスgと、高電圧導体42を金属容器41側に支持する絶縁スペーサ43とを備える。また、直流用電気機器40は、直流高電圧の異常を検出する第1および第2の少なくとも一方の異常検出装置44(45)と、接触子42aの金属表面に設けられる絶縁コーティングzを備えた構成であるから、接触子13に絶縁コーティング14を施すことで絶縁スペーサ43周辺の帯電を抑制する。このことから、絶縁スペーサ43の帯電にほとんど影響を及ぼさないと考えられる高電圧導体42の導体表面を露出させることで、ファイヤフライfの検出と絶縁スペーサ43周辺の帯電抑制を同時に満足させることが可能となり、高電圧を取り扱うにあたって危険予知精度の優れた直流用電気機器40を提供することができる。
更にまた、直流用電気機器40は、金属容器41および高電圧導体42との間隙に充填封入される絶縁性高圧ガスgとして、SF6ガスにCO2,N2などのガスを混合させることでSF6ガスの使用量を大幅に削減し、かつ金属容器41の径を縮小し重量を削減することで環境価値の高い製品を提供することができる一方、地球的課題である地球温暖化ガスの削減および製品重量の削減が同時に可能となる直流用電気機器40を提供することができる。
なお、上述した実施形態における直流用電気機器40において、定格電圧500kVを想定して、図3に示す実験によるデータに基づいて説明したが、これが例えば定格電圧1000kVを想定して実験によるデータに基づいてもよいが、発生する電界値がどのように変化するかが理論的に推定することが可能であれば、この理論値を用いて安全で且つ適正な内部金属である高電圧導体42の径を算出することも可能である。
40 直流用電気機器
41 金属容器
41a 金属容器フランジ部
42 高電圧導体
42a 接触子
43 絶縁スペーサ
44 第1の異常検出装置
44a 平板電極
45 第2の異常検出装置
45a リング電極
46 ボルト・ナット
47 ハイパスフィルタ
50 診断装置
51 入力部
52a,52b 時間的変動検出部又は周波数応答検出部
53 相関関係比較部
54 異常判定部
55 表示部
56 同期信号発生部
d 電磁気信号
d1,d2 電磁波
d11,d21 電磁気信号
d12,d22 検出信号
d3 相関関係比較データ
d4 同期信号
f ファイヤフライ
g 絶縁性高圧ガス
h 半導電性コーティング
n ノイズ成分
p 適正ポイント
z 絶縁コーティング

Claims (10)

  1. 金属容器と、当該金属容器内の中心部に配設される高電圧導体と、前記金属容器と高電圧導体との間隙に充填封入される絶縁性高圧ガスと、前記高電圧導体を前記金属容器側に支持する絶縁スペーサと、前記直流高電圧の異常を検出する第1および第2の異常検出装置の少なくとも一方と、を具備した直流用電気機器であって、
    当該直流用電気機器の仕様で決定される定格電圧(kV)と、前記直流用電気機器の金属容器外径(mm)との関係において得られる定格電圧(kV)>−600+1.5×金属容器の外径(mm)の相関を基準として、前記金属容器の外径を求めるようにしたことを特徴とする直流用電気機器。
  2. 前記第1の異常検出装置は、金属容器の外側に設けられる平板形電極で構成され、この平板形電極から出力する異常信号から、当該異常信号に混在する比較的低周波のノイズ成分を除去あるいは低減するハイパスフィルタを設けたことを特徴とする請求項1記載の直流用電気機器。
  3. 前記第2の異常検出装置は、誘電性を有する絶縁スペーサに埋設して設けられたことを特徴とする請求項1記載の直流用電気機器。
  4. 前記第2の異常検出装置は、リンク状電極で構成され、誘電性を有する絶縁スペーサの外周部に配設されたことを特徴とする請求項1記載の直流用電気機器。
  5. 金属容器と、当該金属容器内の中心部に配設される高電圧導体と、前記金属容器および高電圧導体との間隙に充填封入される絶縁性高圧ガスと、前記高電圧導体を前記金属容器側に支持する絶縁スペーサと、金属容器の外側に設けられる平板形電極を有する第1の異常検出装置と、前記絶縁スペーサに埋設して設けられた第2の異常検出装置と、前記両異常検出装置からそれぞれ電磁気信号を受信して、時間的変動あるいは周波数応答の相関関係を比較照合してファイヤフライかノイズ成分が関係するかを判定する診断装置と、を備えたことを特徴とする直流用電気機器。
  6. 前記高電圧導体の表面に、半導電性コーティングを設けたことを特徴とする請求項1または請求項5記載の直流用電気機器。
  7. 金属容器の外側には直流高電圧の異常を検出する平板形電極が設けられ、前記平板形電極から出力する異常信号から当該異常信号に混在するノイズ成分を除去あるいは低減するハイパスフィルタを設けことを特徴とする請求項6記載の直流用電気機器。
  8. 金属容器と、当該金属容器内の中心部に配設される高電圧導体と、当該高電圧導体同士を接続する接触子と、前記金属容器および高電圧導体との間隙に充填封入される絶縁性高圧ガスと、前記高電圧導体を前記金属容器側に支持する絶縁スペーサと、前記直流高電圧の異常を検出する第1および第2の異常検出装置の少なくとも一方と、前記接触子の金属表面に設けられる絶縁コーティングと、を具備したことを特徴とする直流用電気機器。
  9. 前記高電圧導体の表面に、半導電性コーティングを設けたことを特徴とする請求項8記載の直流用電気機器。
  10. 前記金属容器と高電圧導体との間隙に充填される絶縁性高圧ガスは、SF6ガス単体またはSF6ガスにCO2,N2の絶縁ガスを混合させたSF6混合ガスであることを特徴とする請求項1、請求項5および請求項8のいずれかに記載の直流用電気機器。
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