JP2011139471A - スライド式電子装置 - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、表示側ケースが操作側ケースに相対してスライドするとともに斜めに開けられるスライド式電子装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係るスライド式電子装置は、操作側ケースと、スライド手段と、スライド手段によって操作側ケースにスライド可能に重ね合わせられる表示側ケースと、を備えてなる。スライド手段は、一端が表示側ケースに回動可能に枢着するスライドプレートと、スライドプレートの両側に対称的に設置される２つの弾性部材と、両端が操作側ケース及び表示側ケースに回転可能に枢着される回転支持機構と、を含み、各々の弾性部材の両端はスライドプレートの他端及び操作側ケースにそれぞれ固定され、表示側ケースが操作側ケースに対してスライドする際に、スライドプレートは、表示側ケースによって駆動されてスライドするとともに弾性部材を湾曲させて、弾性部材に反発力を蓄積させる。
【選択図】図１

Description

本発明は、電子装置に関し、特にスライド式電子装置に関するものである。

現在市販されている携帯電子装置は、一般に、互いに対して回転またはスライドできる表示側ケース及び操作側ケースを含んでいる。例えば、スライド式電子装置においては、前記表示側ケースを前記操作側ケースに対してスライドして開放させることができる。

ところで、最近、通信技術の飛躍的な発展に伴い、携帯電子装置の用途も多様化されており、携帯電子装置を用いたインターネット検索、動画再生、ＴＶ放送、各種ゲームなどのマルチメディア機能遂行が可能になりつつある。しかしながら、従来のスライド式電子装置においては、表示側ケースと操作側ケースとが単に直線的にスライドするだけなので、スクリーンの角度をキーボードに対して調整できないという欠点がある。その結果、ユーザーは表示された画面を容易に観覧できず、とても不便である。

本発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、表示側ケースが操作側ケースに相対してスライドするとともに斜めに開けられるスライド式電子装置を提供することにある。

前記問題を解決するために、本発明に係るスライド式電子装置においては、スライド手段は、一端が前記表示側ケースに回動可能に枢着されるスライドプレートと、前記スライドプレートの両側に対称的に設置される２つの弾性部材と、両端が前記操作側ケース及び前記表示側ケースに回転可能に枢着される回転支持機構と、を含み、各々の弾性部材の両端は前記スライドプレートの他端及び前記操作側ケースにそれぞれ固定され、前記表示側ケースが前記操作側ケースに対してスライドする際に、前記スライドプレートは、前記表示側ケースによって駆動されてスライドするとともに前記弾性部材を湾曲させて、前記弾性部材に反発力を蓄積させる。

本発明に係るスライド式電子装置において、表示側ケースが操作側ケースに相対してスライドするとともに傾斜して開放できるから、前記表示ケースの表示スクリーンが前記操作側ケースに対して一定の角度になって、ユーザーは前記表示側ケースの表示スクリーンに表示される情報を観覧し易く、最もよい視覚効果を得られる。また、前記電子装置のスライド手段は、スライドプレートの上表面の両側に対称的に設置される２つの弾性部材を備えるので、前記スライドプレートを前記操作側ケースに相対して安定的にスライドさせる。

本発明に係るスライド式電子装置の分解図である。 図１に示したスライド式電子装置の他の視角からの分解図である。 図１に示したスライド式電子装置の組立図である。 図３に示したスライド式電子装置の表示側ケースを取り外した状態を示す図である。 図３に示したスライド式電子装置の表示側ケースが操作側ケースに対してスライドして開放された状態を示す図である。 図５に示したスライド式電子装置の他の視角からの斜視図である。

以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るスライド式電子装置について詳細に説明する。

本発明に係るスライド式電子装置は、携帯電話、個人用携帯情報端末（ＰＤＡ）などとすることができる。本実施形態において、携帯電話を例として説明する。

図１に示したように、本発明に係る携帯電話１００は、操作側ケース１０と、前記操作側ケース１０に重畳設置される表示側ケース２０と、前記操作側ケース１０と前記表示側ケース２０との間に設置されるスライド手段３０と、を備える。前記スライド手段３０は、スライドプレート３２、第一回転軸３４、２つの弾性部材３６、回転支持部材３８及び２つの第二回転軸３９を含む。前記表示側ケース２０は、前記スライド手段３０によって前記操作側ケース１０に連結され、且つ前記操作側ケース１０の幅方向に沿ってスライドするとともに、前記操作側ケース１０に対して斜めに開放できる。

前記操作側ケース１０は、操作面１２を含む。前記操作面１２には、前記携帯電話１００を制御するための複数の押しボタン１２２と、前記回転支持部材３８を収納するための収容手段１２４と、前記２つの弾性部材３６を固定するための２つの固定穴１２６と、が設置されている。前記押しボタン１２２及び前記収容手段１２４は、別々に前記操作側ケース１０の長手方向の両側に隣接して設置され、前記２つの固定穴１２６は、前記押しボタン１２２と前記収容手段１２４との間に設置されている。本実施形態において、前記収容手段１２４は、前記操作面１２に開設されている断面が円弧形である第一溝部１２４２と、別々に前記第一溝部１２４２の両端に位置する２つの収容凹部１２４４と、前記操作面１２上に被せるように設置されるカバーボード１２４６と、前記カバーボード１２４６に開設され且つ前記第一溝部１２４２と組み合せて前記回転支持部材３８を収納するための収容部１２４０（図６を参照）を構成する第二溝部１２４８と、を備える。前記カバーボード１２４６は、位置決め塊１２５０をさらに含み、前記操作面１２には、前記位置決め塊１２５０と互いに係合する位置決め凹溝１２５１が開設されている。前記位置決め塊１２５０が前記位置決め凹溝１２５１に係合することにより、前記カバーボード１２４６を前記操作側ケース１０に固定させる。

図２を一緒に参照すると、前記表示側ケース２０は、前記操作側ケース１０の操作面１２に対面する第一表面２２及び前記第一表面２２に対向する第二表面２４を含む。前記第一表面２２において、前記表示側ケース２０の長手方向における前記操作側ケース１０の前記押しボタン１２２に対応する片側の中央部には、第一凹所２２２が開設されており、前記表示側ケース２０の長手方向の他側の両端に隣接する箇所には、２つの第二凹所２２４が開設されている。前記第一凹所２２２は、対向設置される２つの第一側壁２２２２を含み、各第一側壁２２２２には、第一取付孔２２２４が開設されている。前記２つの第一取付孔２２２４は、同軸線上に設置され、前記スライドプレート３２を取り付けることに用いられる。各第二凹所２２４は、対向設置される２つの第二側壁２２４２を含み、各第二側壁２２４２には、第二取付孔２２４４が開設されている。各第二凹所２２４の２つの第二取付孔２２４は、同軸線上に設置され、前記回転支持部材３８の自由端部を前記表示側ケース２０に回転可能に固定することに用いられる。前記第二表面２４の中央部には、表示スクリーン２４２が設置されている。

前記スライドプレート３２は、略方形の板状体であり、その長手方向の一端は、湾曲されて貫通孔３２２２を有する中空の円柱形軸筒３２２を形成し、その他端側の表面には、２つの係止部３２４が互いに離間して突設されている（図２を参照）。前記スライドプレート３２を前記表示側ケース２０に取り付ける場合、まず前記第一回転軸３４を前記円柱形軸筒３２２の貫通孔３２２２に挿入してから、前記円柱形軸筒３２２を前記表示側ケース２０の第一凹所２２２内に収納して、前記貫通孔３２２２の両側から露出する前記第一回転軸３４の両端をそれぞれ前記第一凹所２２２の２つの第一取付孔２２２４内に固定することにより、前記スライドプレート３２を前記表示側ケース２０に枢着する。前記２つの係止部３２４は、前記２つの弾性部材３６の一端を前記スライドプレート３２に固定することに用いられる。

本実施形態において、前記弾性部材３６は、前記スライドプレート３２の両側に対称的に設置される。前記弾性部材３６は、細長い弾性シートであるが、圧縮スプリング或いはトーションバネ等であってもよい。前記弾性部材３６の一端は曲げられてクリップ３６２を形成し、前記弾性部材３６の他端には固定ピン３６４が設置されている。前記２つの弾性部材３６のクリップ３６２をそれぞれ前記スライドプレート３２の２つの係止部３２４に係合して、前記２つの弾性部材３６の一端を前記スライドプレート３２に固定させる。前記２つの弾性部材３６の固定ピン３６４をそれぞれ前記操作側ケース１０の２つの固定穴１２６に係合して、前記２つの弾性部材３６の他端を前記操作側ケース１０に固定させる。前記弾性部材３６と前記操作側ケース１０又は前記スライドプレート３２との固定方式は、上述の方式に限定されるものではなく、溶接のような他の固定方式を採用してもよい。

前記回転支持部材３８は、円柱形の主体レバー部３８２及びそれぞれ前記主体レバー部３８２の両端に設置されている２つの連接アーム３８４を含む。各々の連接アーム３８４の自由端部には、それを貫通する固定孔３８４２が開設されているから、前記第二回転軸３９を前記固定孔３８４２に挿入して、前記固定孔３８４２の両側から露出する前記第二回転軸３９の両端を前記第二凹所２２４の第二取付孔２２４４内に係止することにより、前記連接アーム３８４の自由端部を前記表示側ケース２０に枢着する。前記主体レバー部３８２は、前記操作面１２の第一溝部１２４２と前記カバーボード１２４６の第二溝部１２４８とによって取り囲むことで構成した収容部１２４０内に回転可能に収納され、前記２つの連接アーム３８４は、それぞれ前記操作側ケース１０の２つの収容凹部１２４４内に収納される。前記２つの連接アーム３８４の自由端部から離れている一端（基端部）は、前記主体レバー部３８２によって前記操作側ケース１０に枢着する。

以下、図３及び図４を一緒に参照しながら、本発明の携帯電話１００の組立ステップを詳細に説明する。

まず、前記第一回転軸３４を前記スライドプレート３２の貫通孔３２２２内に挿通してから、前記貫通孔３２２２の両側から露出する前記第一回転軸３４の両端をそれぞれ前記表示側ケース２０の第一凹所２２２の２つの第一取付孔２２２４に係止して、前記スライドプレート３２を前記表示側ケース２０に回動可能に枢着する。前記第一回転軸３４は、伸縮自在軸であることが好ましい。

次に、前記２つの弾性部材３６の２つのクリップ３６２を前記スライドプレート３２の２つの係止部３２４に係合して、前記２つの弾性部材３６を前記スライドプレート３２に固定する。

次に、前記回転支持部材３８の主体レバー部３８２を前記操作側ケース１０の第一溝部１２４２内に収納してから、前記カバーボード１２４６の位置決め塊１２５０を前記操作側ケース１０の位置決め凹溝１２５１に係合すると、前記カバーボード１２４６の第二溝部１２４８と前記第一溝部１２４２とが一体となって収容部１２４０を形成し、前記主体レバー部３８２は、前記収容部１２４０に収容されて前記操作側ケース１０に回動可能に枢着される。

次に、前記第二回転軸３９を前記連接アーム３８４の固定孔３８４２に挿通してから、前記固定孔３８４２から露出する前記第二回転軸３９の両端を前記表示側ケース２０の第二凹所２２４の２つの第二取付孔２２４４に係止することにより、前記連接アーム３８４の自由端部を前記表示側ケース２０に回動可能に枢着する。前記第二回転軸３９は、伸縮自在軸であることが好ましい。

最後に、前記２つの弾性部材３６の２つの固定ピン３６４を前記操作側ケース１０の２つの固定穴１２６内に係止して、前記携帯電話１００の組立を完成する。

以下、前記携帯電話１００を使用する際の作動原理について、図５及び図６を参照しながら説明する。

前記表示側ケース２０の前記スライドプレート３２に枢着された一端を推進すると、前記表示側ケース２０は、前記操作側ケース１０の幅方向に沿ってスライドするとともに、前記表示側ケース２０の前記スライドプレート３２に枢着された一端は、前記第一回転軸３４を巡って前記スライドプレート３２に相対して回転し、前記スライドプレート３２は、前記表示側ケース２０に連動されて直線運動する。前記スライドプレート３２の移動に伴って、前記弾性部材３６は変形されて反発力を蓄積する。前記弾性部材３６の両端は、それぞれ前記操作側ケース１０及び前記スライドプレート３２に固定されており、即ち前記スライドプレート３２の一端は前記弾性部材３６を介して前記操作側ケース１０に固定され、前記スライドプレート３２の他端は前記表示側ケース２０に枢着されているので、前記表示側ケース２０が前記操作側ケース１０に相対してスライドする。前記表示側ケース２０の前記スライドプレート３２に枢着された一端は、常に前記操作側ケース１０に接触している。このように、前記表示側ケース２０は、前記スライドプレート３２及び前記弾性部材３６を介して前記操作側ケース１０に連結され且つ前記操作側ケース１０上で安定的にスライドできる。

前記表示側ケース２０が前記操作側ケース１０の幅方向に沿ってスライドしているところ、前記主体レバー部３８２は、前記収容部１２４０内で前記操作側ケース１０に相対して回転し、前記連接アーム３８４の自由端部は、前記第二回転軸３９を囲んで前記表示側ケース２０に相対して回転するため、前記表示側ケース２０の前記スライドプレート３２に枢着されていない片側は、前記操作側ケース１０に相対して徐々に立ち上がって、前記表示スクリーン２４２は傾斜するようになる。前記弾性部材３６が最大限に撓ませられる場合（変曲点に到達した場合）、さらに続けて前記表示側ケース２０を推進すると、前記弾性部材３６は反発力を解放して前記表示側ケース２０を駆動して前記操作側ケース１０に相対して完全に傾斜するように開放させる。

前記スライド手段３０が前記スライドプレート３２の上表面の両側に対称的に設置される２つの弾性部材３６を備えるので、前記スライドプレート３２を前記操作側ケース１０に相対して安定的にスライドさせる。

以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形又は改良が可能であり、該変形又は改良も、本発明の特許請求の範囲内に含まれるものであるのがいうまでもない。

１０ 操作側ケース
１２ 操作面
２０ 表示側ケース
２２ 第一表面
２４ 第二表面
３０ スライド手段
３２ スライドプレート
３４ 第一回転軸
３６ 弾性部材
３８ 回転支持部材
３９ 第二回転軸
１００ 携帯電話
１２２ 押しボタン
１２４ 収容手段
１２６ 固定穴
２２２ 第一凹所
２４２ 表示スクリーン
２２４ 第二凹所
３２２ 円柱形軸筒
３２４ 係止部
３６２ クリップ
３６４ 固定ピン
３８２ 主体レバー部
３８４ 連接アーム
１２４０ 収容部
１２４２ 第一溝部
１２４４ 収容凹部
１２４６ カバーボード
１２４８ 第二溝部
１２５０ 位置決め塊
１２５１ 位置決め凹溝
２２２２ 第一側壁
２２２４ 第一取付孔
２２４２ 第二側壁
２２４４ 第二取付孔
３２２２ 貫通孔
３８４２ 固定孔

Claims (5)

1. 操作側ケースと、スライド手段と、前記スライド手段によって前記操作側ケースにスライド可能に重ね合わせられる表示側ケースと、を備えてなるスライド式電子装置であって、
   前記スライド手段は、一端が前記表示側ケースに回動可能に枢着されるスライドプレートと、前記スライドプレートの両側に対称的に設置される２つの弾性部材と、両端が前記操作側ケース及び前記表示側ケースに回転可能に枢着される回転支持機構と、を含み、各々の前記弾性部材の両端は前記スライドプレートの他端及び前記操作側ケースにそれぞれ固定され、
   前記表示側ケースが前記操作側ケースに対してスライドする際に、前記スライドプレートは、前記表示側ケースによって駆動されてスライドするとともに前記弾性部材を湾曲させて、前記弾性部材に反発力を蓄積させることを特徴とするスライド式電子装置。
2. 前記スライド手段は、第一回転軸をさらに含み、前記スライドプレートは、前記第一回転軸を介して前記表示側ケースの前記操作側ケースに対面する表面に連結され且つ前記表示側ケースの１つの長辺に隣接して設置されることを特徴とする請求項１の記載のスライド式電子装置。
3. 前記表示側ケースの前記操作側ケースに対面する表面には、相対する２つの第一側壁を有する第一凹所が開設され、各第一側壁上には、互い同軸線上に位置する第一取付孔が開設され、前記スライドプレートの一端には、円柱形軸筒が形成され、
   前記第一回転軸は前記円柱形軸筒に挿入され、前記円柱形軸筒の両側から露出する前記第一回転軸の両端は前記２つの第一取付孔内に固定されることを特徴とする請求項２に記載のスライド式電子装置。
4. 前記回転支持機構は、主体レバー部及び間隔をあけて前記主体レバー部の両端に設置された２つの連接アームを含み、
   前記主体レバー部は、前記操作側ケース上に回転可能に固定され、
   各連接アームの基端部は、前記主体レバー部と一体に固定されることによって前記操作側ケースに連結され、
   各連接アームの自由端は、前記表示側ケースに回転可能に連結されることを特徴とする請求項３に記載のスライド式電子装置。
5. 前記操作側ケースの前記表示側ケースに対面する操作面にカバーボードが設置され、
   前記操作側ケースの操作面には、断面が円弧形である第一溝部が形成され、前記カバーボードには、前記第一溝部に組み合せる第二溝部が形成され、
   前記第一溝部と第二溝部とが取り囲まれて収容部が形成され、前記主体レバー部は、前記収容部内に回転可能に収納されることを特徴とする請求項４に記載のスライド式電子装置。

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