JP2011139216A - リモコン装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リモコン装置30は、画像を表示する表示部12と音響を再生する放音部14とを具備する視聴装置10を操作に使用される。信号処理部52は、複数の収音機器441が生成した複数の収音信号XAに対する信号処理(ビーム形成)で目的方向φからの到来音を強調する。指向制御部54は、目的方向φを変化させる。妨害音検出部56は、目的方向φを変化させた複数の場合の各々における信号処理の結果から、放音部14の方向を含む特定方向θ以外の方向の妨害音の有無を判定する。制御部58は、放音部14による再生音の音量を妨害音検出部56による判定の結果に応じて制御するための指示信号Cを生成して送信部46から視聴装置10に送信する。
【選択図】図2
Description
図1は、本発明の第1実施形態に係る視聴システム100が使用される状態の模式図であり、図2は、視聴システム100のブロック図である。図1および図2に示すように、視聴システム100は、視聴装置10とリモコン装置30とを具備する。視聴装置10は、画像および音響を再生する機器(典型的にはテレビ受像機)である。リモコン装置30は、視聴装置10の遠隔操作に使用される入力機器(遠隔操作装置)である。視聴装置10に対する指令を含む指示信号Cが無線(例えば赤外線)でリモコン装置30から視聴装置10に送信される。
次に、第2実施形態の視聴システム100について説明する。なお、以下の各例示において作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、以上と同じ符号を付して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
第1実施形態や第2実施形態では、妨害音の検出時に再生音量を制御する場合を例示したが、妨害音を検出した場合の制御の対象は再生音量に限定されない。例えば、以下の各態様にて例示する対象を再生音量に代えて(または再生音量とともに)制御する構成が第1実施形態や第2実施形態に適用され得る。
放音部14による再生音のうち妨害音検出部56が検出した妨害音と共通する周波数帯域内の音量を制御する構成が採用され得る。例えば、妨害音検出部56が妨害音を検出した場合(S5:YES)、制御部58は、再生音量の増加の指令と再生音量の増加量ΔVAとに加えて制御の対象となる周波数帯域Bを含む指示信号Cを生成する(S7)。周波数帯域Bは、妨害音が検出された目的方向φの処理信号XBのうち音量が閾値を上回る成分の周波数(すなわち妨害音の周波数)を含むように選定される。
図1では、放音部14と表示部12とが一体的に構成された視聴装置10を例示したが、図5の例示のように放音部14と表示部12とを別体とした視聴装置10も採用され得る。図5の放音部14は、サラウンドシステムを実現する複数(例えば5.1ch)の放音機器142を含んで構成される。放音部14の複数の放音機器142は、利用者Uの周囲に相互に離間して配置される。リモコン装置30の記憶部34は、リモコン装置30からみた各放音機器142の方向θa(θa1,θa2,……)を利用者Uの方向θbとともに特定方向として記憶する。妨害音検出部56は、各放音機器142の特定方向θa(θa1,θa2,……)を含む特定方向θを妨害音の検出の対象から除外する。したがって、利用者Uによる発声音に加えて各放音機器142からの再生音も妨害音としては検出されない。
例えば複数の放音機器142を具備する図5の構成のように放音部14による再生音の音像を所定異の位置に定位させ得る構成では、放音部14による再生音のうち所定の位置に定位する成分を妨害音の検出時に強調する構成が採用される。妨害音検出部56が妨害音を検出した場合(S5:YES)、制御部58は、放音部14による再生音のうち音像が所定の位置に定位する成分(以下「定位成分」という)を強調する指令を含む指示信号Cを生成して送信部46から視聴装置10に送信する(S7)。妨害音の目的方向φに応じて定位成分の位置を可変に制御する構成や、定位成分の位置が妨害音の目的方向φとは無関係に(例えば利用者Uからの指示に応じて)事前に決定された構成が好適に採用され得る。
図6は、本発明の第4実施形態に係る視聴システム100のブロック図である。図6に示すように、第4実施形態のリモコン装置30の演算処理装置32は、第1実施形態の各要素に加えて方向設定部62として機能する。方向設定部62は、記憶部34に記憶された特定方向θ(θa,θb)を可変に設定する。具体的には、以下の例示のように、操作部42に対する利用者Uからの指示に応じて特定方向θ(θa,θb)が可変に設定される。
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は適宜に併合され得る。
妨害音の検出の結果に応じた再生音の制御の方法は以上の各形態での例示に限定されない。例えば、妨害音の音高(周波数)に応じて放音部14による再生音の音高(周波数)を変化させる構成が採用され得る。妨害音検出部56が妨害音を検出した場合(S5:YES)、制御部58は、妨害音が検出された目的方向φに対応する処理信号XBの音高(すなわち妨害音の音高)を特定し、妨害音の音高を含む指示信号Cを生成する(S7)。指示信号Cを受信すると、視聴装置10の制御部18は、放音部14による再生音のうち指示信号Cで指定される音高の成分(妨害音と共通する音高の成分)が他の音高に変化するように、放音部14に供給される音響信号を加工する。以上の構成によれば、放音部14による再生音と妨害音とで音高が相違するから、放音部14による再生音を利用者Uが容易に聴取できるという効果が実現される。
以上の各形態では、再生音量の増加量ΔVAや減少量ΔVBを指示信号Cでリモコン装置30から視聴装置10に指示したが、再生音の制御の具体的な内容を指示信号Cが含む構成は適宜に省略され得る。例えば、実際に検出された妨害音の音量とは無関係に事前に設定された変化量だけ妨害音の検出時に再生音量を変化させる構成では、増加量ΔVAや減少量ΔVBを指示信号Cで指定する必要はない。したがって、増加量ΔVAや減少量ΔVBの指定は指示信号Cから省略され得る。
視聴装置10の周囲に複数の利用者Uが存在する場合に、各利用者Uの方向を特定方向θとして妨害音の検出の対象から除外する構成が好適に採用され得る。例えば、リモコン装置30の近辺で発生した音響を利用者Uによる発声音と判定したうえで各音響の方向を特定方向θに設定する構成が好適である。収音部44に対する到来音がリモコン装置30の近辺の利用者Uによる発声音であるか否かの判定には、例えば公知の人感センサが任意に採用され得る。以上の構成によれば、リモコン装置30の近辺の利用者Uの方向が特定方向θとして妨害音の検出の対象から除外されるため、複数の利用者Uが映像の視聴中に会話する環境でも、各利用者Uの発声音が妨害音として誤検出される可能性を低減することが可能である。
以上の各形態では、1回の検出処理で妨害音を検出すると直ちに指示信号Cを視聴装置10に送信したが、視聴の環境に殆ど影響しない程度の短い時間で妨害音が消滅する可能性もある。そこで、1回の検出処理で妨害音を検出しただけでは指示信号Cを生成せず、妨害音検出部56が所定の時間にわたって継続的に妨害音を検出した場合に限って指示信号Cを生成する構成も採用される。例えば、制御部58は、複数回の検出処理にわたって妨害音検出部56が同じ目的方向φの妨害音を継続して検出した場合に指示信号Cを生成する。以上の構成によれば、短時間の妨害音の発生では放音部14による再生音の特性は変更されないから、再生音の特性を変動させる回数(さらには制御部18や制御部58による処理の負荷や電力の消費)が削減されるという利点がある。他方、視聴の環境に影響する程度の時間にわたって継続する妨害音が発生した場合には放音部14による再生音の特性が制御されるから、妨害音の発声時にも利用者Uが再生音を容易に聴取できるという効果は以上の各形態と同様に実現され得る。
以上の各形態では、指向制御部54による目的方向φの変更のたびに妨害音検出部56が妨害音を検出したが、全部の目的方向φについて信号処理部52による処理信号XBの生成が完了した段階で、妨害音検出部56が各処理信号XBを利用した妨害音の検出を開始する構成も採用され得る。
以上の形態では、信号処理部52による信号処理は、遅延加算型または死角制御型のビーム形成に限定されない。例えば、MUSIC法やESPRIT法やSAFIA法などの公知の音源分離技術が信号処理部52による信号処理として任意に採用され得る。すなわち、信号処理部52は、複数の収音信号XAに対する信号処理で可変の目的方向φからの到来音を強調する要素として包括され、信号処理の具体的な内容は不問である。
Claims (5)
- 画像を表示する表示部と音響を再生する放音部とを具備する視聴装置のリモコン装置であって、
各々が音響を収音して収音信号を生成する複数の収音機器と、
前記複数の収音機器が生成した複数の収音信号に対する信号処理で目的方向からの到来音を強調する信号処理手段と、
前記目的方向を変化させる指向制御手段と、
前記目的方向を変化させた複数の場合の各々における前記信号処理の結果から、前記放音部の方向を含む特定方向以外の方向の妨害音の有無を判定する妨害音検出手段と、
前記放音部による再生音の特性を前記妨害音検出手段による判定の結果に応じて制御するための指示信号を生成する制御手段と、
前記指示信号を前記視聴装置に送信する送信手段と
を具備するリモコン装置。 - 前記特定方向は、当該リモコン装置から送信される前記指示信号が指向する第1方向と、当該リモコン装置を挟んで前記第1方向とは反対側の第2方向との少なくとも一方を含む
請求項1のリモコン装置。 - 当該リモコン装置の移動の有無を検出する移動検出手段を具備し、
前記妨害音検出手段は、前記移動検出手段が当該リモコン装置の移動を検出しない場合に、前記妨害音の有無の判定を開始する
請求項1または請求項2のリモコン装置。 - 前記制御手段は、前記妨害音検出手段が妨害音を検出した場合に、前記放音部による再生音の音量を増加させる指令を含む指示信号を生成する
請求項1から請求項3の何れかのリモコン装置。 - 前記放音部は、相互に離間して配置された複数の放音機器を含み、
前記制御手段は、前記妨害音検出手段が妨害音を検出した場合に、前記複数の放音機器のうち当該妨害音の到来方向に近い方向の放音機器による再生音の音量を増加させる指令を含む指示信号を生成する
請求項1から請求項3の何れかのリモコン装置。
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