JP2011137874A - 映像再生装置及び映像再生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】再生される映像の実用性を確保したうえで省電力化を図れる映像再生装置の提供。
【解決手段】映像再生装置1は、ディスプレイ5に表示された映像に対しての人物の視線を検出する視線検出部21と、視線検出部21による検出結果に基づいて、ディスプレイ5の表示映像についての人物の視聴形態を判定する視聴形態判定部22と、視聴形態判定部22により判定された視聴形態に応じて、ディスプレイ5の表示映像の画質を調整する画質調整部8と、を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】映像再生装置1は、ディスプレイ5に表示された映像に対しての人物の視線を検出する視線検出部21と、視線検出部21による検出結果に基づいて、ディスプレイ5の表示映像についての人物の視聴形態を判定する視聴形態判定部22と、視聴形態判定部22により判定された視聴形態に応じて、ディスプレイ5の表示映像の画質を調整する画質調整部8と、を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、映像を再生するための映像再生装置及び映像再生方法に関する。
LCDパネルの背面側に複数のバックライトをマトリクス状に並べて配置し、バックライト毎の点灯/消灯を制御するようにした携帯機器が知られている(例えば特許文献1参照)。
上記の携帯機器は、ユーザが見ているLCDパネル上の視点の位置を検出し、この検出した視点の位置に対応する必要最小限のバックライトを選択的に点灯させることで、省電力化を図っている。
しかしながら、省電力化を目的するこのようなバックライトの点灯制御を、比較的大画面の液晶テレビなどに適用した場合、バックライトを消灯している表示領域の映像部分は実用に供さないことなどが予想される。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、再生される映像の実用性を確保したうえで省電力化を図ることができる映像再生装置及び映像再生方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様である例えば映像再生装置は、ディスプレイに表示された映像に対しての人物の視線を検出する視線検出部と、前記視線検出部による検出結果に基づいて、前記人物による前記映像の視聴状況を判定する視聴状況判定部と、前記視聴状況判定部により判定された視聴状況に応じて、前記映像の画質を調整する画質調整部と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、再生される映像の実用性を確保したうえで省電力化を図ることができる映像再生装置及び映像再生方法を提供することが可能である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る映像再生装置1を搭載したテレビジョン装置3は、BS/CS/地上デジタル放送などを受信し、この受信した放送コンテンツの再生及び表示が可能な、いわゆるデジタルテレビジョン装置である。このテレビジョン装置3は、上記した映像再生装置1に加え、ディスプレイ5、バックライトユニット7及びバックライトドライバ6を備えている。
図1に示すように、本実施形態に係る映像再生装置1を搭載したテレビジョン装置3は、BS/CS/地上デジタル放送などを受信し、この受信した放送コンテンツの再生及び表示が可能な、いわゆるデジタルテレビジョン装置である。このテレビジョン装置3は、上記した映像再生装置1に加え、ディスプレイ5、バックライトユニット7及びバックライトドライバ6を備えている。
ディスプレイ5は、表示素子が光を受光して表示を行う受光型の液晶表示パネルで構成されており、複数の画素がマトリクス状に配列されている。
バックライトユニット7は、ディスプレイ5の表示素子本体を複数の領域に区分した分割領域毎に複数の光源から各々光を供給する。つまり、バックライトユニット7は、複数のLEDの群から各々構成される複数のバックライトモジュールを光源として複数備えており、個々のバックライトモジュールが、ディスプレイ5の分割領域毎の照明を行う。
バックライトドライバ6は、バックライトユニット7を少なくともバックライトモジュール毎に駆動制御する駆動回路である。より具体的には、バックライトドライバ6は、バックライトユニット7をバックライトモジュール単位で駆動することで、ディスプレイ5の分割領域毎の照明(各バックライトモジュール)の点灯及び消灯、並びに輝度調整(調光)を可能とする。
一方、映像再生装置1は、再生される映像の実用性を確保したうえで省電力化を図れるものである。すなわち、この映像再生装置1は、図1に示すように、受信処理部9、デコーダ10、標準画質処理部12、高画質化処理部14、フレーム補間処理部15、輝度検出処理部16、バックライト点灯値制御部17、円滑化処理部18、カメラ20、視線検出部21、視聴形態(視聴状況)判定部22、ユーザ指示部23、ユーザ指示内容格納部24、及び画像(消費電力)調整部8を備えている。
受信処理部9は、アンテナ2からそれぞれ取り込まれる例えばデジタル放送の放送波から所望の放送波(放送局)を選局するチューナである。なお、上記デジタル放送の放送波は、アンテナ2から取り込まれるものに限らず、ケーブルテレビ局などからケーブルを介して取り込まれるものであってもよい。
デコーダ10は、放送波を復調することにより、多重化されていた映像データ及び音声データをそれぞれ分離し、この分離した音声データ及び映像データを、それぞれデジタルの音声信号及びデジタル映像信号として復号(デコード)する。
標準画質処理部12は、デコーダ10によってデコードされたデジタルの映像信号をディスプレイ5に標準画質で表示させるための処理を行う。高画質化処理部14は、標準画質処理部12から出力される標準画質に対応する映像データを基に推測を行って、高精細度(フルHD:High Definition)画質に相当する映像データを生成するための例えば超高解像度処理などを行う。
フレーム補間処理部15は、例えば毎秒60フレームで構成される前後の画像フレームどうしの関係から予測したその中間の過渡的な画像に相当する内挿フレームを新たに毎秒60フレーム生成し、画像データの構成単位を毎秒120フレームとする高画質化処理を行う。ここで、フレーム補間処理部15は、例えば毎秒60フレームで構成される個々の画像フレームを2回ずつ(2度ぶりして)ディスプレイ5に表示させる高画質化処理を行うものとし、これにより、画像データの構成単位を実質的に毎秒120フレームとするようにしてもよい。
また、フレーム補間処理部15から出力される映像信号は、このフレーム補間処理部15とHDMI(High-Definition Multimedia Interface)ケーブル25を介して接続されたディスプレイ5へ伝送される。
輝度検出処理部16は、デコーダ10によってデコードされたデジタルの映像信号の輝度情報を検出する。バックライト点灯値制御部17は、輝度検出処理部16によって検出された映像信号の輝度情報に基づいて、バックライトユニット7を構成するバックライトモジュール毎の点灯値(輝度値)を設定する。
例えばデコードされた映像信号が夜空などの暗い背景と月などの明るい前景とで構成された画像を表すものである場合、バックライト点灯値制御部17は、背景の画像部分(を映し出すディスプレイ5上の分割領域)に対応するバックライトモジュールの点灯値を低く設定し、一方、前景の画像部分(を映し出すディスプレイ5上の分割領域)に対応するバックライトモジュールの点灯値を高く設定する。
ここで、バックライト点灯値制御部17によるこのような点灯値(輝度値)の制御は、暗い画像部分に対応するバックライトモジュールを減光できることから、省電力化を図るうえでは有用であるものの、暗い画像部分と明るい画像部分との境界に明るさのムラとして灰色の縞などが生じる場合があり、一定以上の画像品質を確保するうえでは、明るさのムラを軽減する処理なども重要となる。
そこで、円滑化処理部18は、明暗の差が表れる画像の境界部分で互いに隣接するバックライトモジュールどうしの点灯値の差を抑制する円滑化処理を行い、画像中の不自然な明るさのムラを抑える。この円滑化処理部18が行う円滑化処理について、上記の夜空などの暗い背景と月などの明るい前景とで構成された画像が、時間の変化に伴って画面上で動く動画を例にとって説明する。
すなわち、円滑化処理部18は、暗い背景と明るい前景との境界部分に空間的にみて急激な明暗差が表れないようにするために、境界部分の明暗を2段階の輝度で表現するのではなく、境界部分の周りの明暗を3段階以上の多段階の輝度にわけて表現し、境界部分の輝度の変化を空間的になまらせる。
また、暗い背景と明るい前景とかなる画像が動画として構成され、例えばディスプレイ5の表示画面上を右から左に動いて行く場合などを想定し、円滑化処理部18は、背景と前景との境界部分の画像の時間的な円滑化処理を行う。つまり、円滑化処理部18は、暗い背景と明るい前景との境界部分に時間的にみて急激な明暗の変化が表れないようにするために、境界の画像部分が、明から暗又は暗から明に移り変わる瞬間的変化を1段階の輝度の変化で表現するのではなく、時間をかけて2段階以上の多段階で輝度を変化させることにより、時間的に輝度の変化をなまらせる。
ここで、このような円滑化処理部18による円滑化処理を強めるか弱めるか(境界部分の輝度の変化を空間的又は時間的にみて、より多段階で変化させるか否か)で、高画質化を重視するか省電力化を重視するかを選択することが可能となる。また、円滑化処理部18から出力されるバックライトモジュール毎の輝度値を表す輝度信号は、この円滑化処理部18と専用のバックライト制御ケーブル26を介して接続されたバックライトドライバ6へ伝送される。
次に、本実施形態の映像再生装置1が備える省電力化の機能について説明する。図1に示すように、カメラ20は、ディスプレイ5と対向する位置の周辺を撮影する。視線検出部21は、顔向き情報検出部21aなどを備えており、ディスプレイ5に表示されたテレビ番組などの映像に対しての人物の視線(人物が見つめている方向)を検出する。
視線検出部21は、人物を様々な角度からみたときの顔の外観を含む全身の外観を特徴量化したデータを予め記憶している。視線検出部21は、カメラ20によって撮影された映像を画像処理した後、特徴量化したデータを参照し、撮影された画像中に人物が存在するか否かを検出する。視線検出部21は、例えばCoHOG(Co-occurrence Histograms of Oriented Gradients、輝度勾配方向共起ヒストグラム)と呼ばれる画像解析手法を応用して、人間の肩の輪郭や腰の輪郭など、2つの異なった位置での輪郭のペアがどのような頻度で現れるかを見ることで人物を表す輪郭のペアを抽出し人物を識別する。
人物の存在が検出された場合、顔向き情報検出部21aは、カメラ20による撮影画像中の目、鼻及び口の位置や、顔の輪郭形状などに基づいて、ディスプレイ5上に表示された映像に対する人物の顔向きを顔向き情報として検出する。顔向き情報検出部21aを有する視線検出部21は、さらに、カメラ20による撮影画像中の目の中の例えば黒目の位置を特定し、特定したこの黒目の位置や上記顔向き情報などから総合的に人物の視線を検出する。
視聴形態(視聴状況)判定部22は、視線検出部21による検出結果に基づいて、ディスプレイ5上に表示された映像の人物による視聴形態(視聴状況)を判定する。視聴形態判定部22は、視線検出部21による検出結果に基づいて人物の視線が、ディスプレイ5上に表示された映像に向けられている度合いを算出し、この算出結果から、ディスプレイ5の映像を人物が注視しているか否かを視聴形態として判定する。
具体的には、視聴形態判定部22は、視線検出部21による検出結果に基づき、例えば30秒〜1分といった所定時間内において、ディスプレイ5の表示映像に人物の視線が向けられている連続時間が第1の閾値を超えた場合、若しくは前記所定時間内において人物の視線がディスプレイ5の表示映像に向けられている合計時間が第2の閾値を超えた場合、ディスプレイ5の表示映像を人物が「注視」していると判定する。
また、視聴形態判定部22は、所定時間内において、人物の視線が向けられている前述した連続時間が第1の閾値を超えていない場合でかつ上記合計時間も第2の閾値を超えていない場合、ディスプレイ5の表示映像を人物が「注視」しておらず、例えば読書などを伴ういわゆる「ながら視聴」を行っていると判定する。視聴形態判定部22は、上記した30秒〜1分といった所定時間が経過する度に人物によるこのような視聴形態を判定する。
ユーザ指示部23は、視線検出部21により人物として検出されたユーザに対して、図2に示すように、表示モード選択画面27をディスプレイ5にGUI表示させる。この表示モード選択画面27は、それぞれ後述する「高画質/省エネ自動切替モード」、「強制高画質モード」、「省エネモード」のうちのいずれかの表示モードの選択を要請するグラフィカルな入力要請ボタンを表示する。ユーザ指示部23は、いずれかの入力要請ボタンがGUI操作により押下された場合、対応する表示モードの選択指示を受け付ける。なお、デフォルトでは、高画質/省エネ自動切替モード(に対応する入力要請ボタン)が予め選択されている。
ユーザ指示内容格納部24は、ユーザ指示部23により受け付けたユーザの指示内容、すなわち、ユーザが選択した表示モードを実行させるための指示情報を格納する。
画質(消費電力)調整部8は、視聴形態判定部22により判定された人物(ユーザ)の視聴形態に応じて、ディスプレイ5の表示映像の画質を調整する。画質調整部8は、ディスプレイ5の表示映像の画質調整をバックライトモジュール毎の輝度調整で行うことにより、映像再生装置1本体の消費電力を制御する。
ここで、画質調整部8は、前述した高画質/省エネ自動切替モードの実行指示をユーザ指示部23が受け付けた場合に、人物の視聴形態に応じた画質調整として画質自動調整処理を実行する。この画質自動調整処理は、視聴形態として、ディスプレイ5の表示映像をユーザが「注視」していると判定された場合、高画質優先処理を行い、一方、ディスプレイ5の表示映像をユーザが「ながら注視」していると判定された場合、画質(消費電力)低減処理を行う。
ユーザが映像を注視している場合の高画質優先処理では、画質調整部8は、少なくともバックライト点灯値制御部17と共に円滑化処理部18を制御し、円滑化処理を強める処理(空間的及び時間的観点から明暗の境界部分の輝度の変化を、より強くなまらせる処理)を実行させる。なお、高画質優先処理では、画質調整部8は、高画質化処理部14及びフレーム補間処理部15をそのまま動作させる。
一方、ユーザが映像を、「ながら視聴」している場合の画質(消費電力)低減処理では、画質調整部8は、バックライト点灯値制御部17と共に円滑化処理部18を制御し、円滑化処理を弱める処理(空間的及び時間的観点から明暗の境界部分の輝度の変化を、高画質優先処理の場合よりも弱めになまらせる処理)を実行させる。さらに、画質(消費電力)低減処理では、画質調整部8は、高画質化処理部14及びフレーム補間処理部15の動作を停止させ、これらの前段の標準画質処理部12の映像出力をそのままディスプレイ5側に伝送する。本実施形態の映像再生装置1では、ユーザの視聴形態に見合った画質の映像を表示させるようにしたことで、画質調整に費やされる電力を、実質的にユーザの要求に見合うように効率的に消費させることができる。
ここで、前者の高画質優先処理時や後者の画質低減処理時に、高画質化処理部14やフレーム補間処理部15を動作させるか否かを、ユーザがユーザ指示部23を通じて個別に選択できるようにしてもよい。また、円滑化処理部18による円滑化処理を強める処理と弱める処理との双方の強度(円滑化処理の強度)をユーザ指示部23を通じてユーザが個別に選択できるようにしてもよい。
また、上述した画質調整部8は、画質強制設定部8aを備えている。画質強制設定部8aは、視聴形態判定部22により判定される視聴形態にかかわらず、ディスプレイ5の表示映像を画質を強制的に設定する。すなわち、前述した「強制高画質モード」の実行指示をユーザ指示部23が受け付けた場合、画質強制設定部8aは、ユーザの視聴形態にかかわらず、上述した高画質優先処理と同一の処理を強制的に実行させる。一方、「省エネモード」の実行指示をユーザ指示部23が受け付けた場合、画質強制設定部8aは、ユーザの視聴形態にかかわらず、上記した画質低減処理と同一の処理を強制的に実行させる。
さらに、画質調整部8は、非表示制御部8bを備えている。非表示制御部8bは、視線検出部21によって、ディスプレイ5の表示映像を視聴する人物が存在しないことが検出された場合、ディスプレイ5に表示されている映像を非表示とする。より具体的には、非表示制御部8bは、ディスプレイ5の表示映像を非表示とする場合、バックライト点灯値制御部17を制御して、バックライトユニット7を構成する全てのバックライトモジュールを消灯させる。ここで、視線検出部21は、ディスプレイ5の表示映像に向けられている人物の視線を検出できるか否かで、映像を視聴する人物の存在の有無を判別しているので、人物が眠っている場合や、人物がディスプレイ5と対向せずに逆を向いている場合などにおいても、ディスプレイ5の表示映像を非表示として省電力化を図ることができる。
次に、このように構成された映像再生装置1が行う上記した画質自動調整処理及び視聴形態の判定処理をそれぞれ図3及び図4に示すフローチャートに基づき説明する。
図3に示すように、カメラ20により撮影された映像を視線検出部21が取得すると(S1)、視線検出部21は、人物の視線の検出処理を行い、一方、視聴形態判定部22は、視線検出部21による検出結果に基づいて、ディスプレイ5の表示映像についてのユーザの視聴形態を判定する(S2)。
図3に示すように、カメラ20により撮影された映像を視線検出部21が取得すると(S1)、視線検出部21は、人物の視線の検出処理を行い、一方、視聴形態判定部22は、視線検出部21による検出結果に基づいて、ディスプレイ5の表示映像についてのユーザの視聴形態を判定する(S2)。
ここで、ディスプレイ5の表示映像を視聴するユーザが存在しない場合(S3のNO)、画質調整部8の非表示制御部8bは、バックライトユニット7を構成する全てのバックライトモジュールを消灯させて(S4)、ディスプレイ5に表示されている映像を非表示とする。一方、ディスプレイ5の表示映像を視聴するユーザが存在する場合(S3のYES)、視聴形態判定部22は、表示映像をユーザが注視しているか否かを判定する(S5)。
視聴形態判定部22が表示映像をユーザが注視していると判定した場合(S5のYES)、画質調整部8は、円滑化処理部18による円滑化処理を強めた高画質優先処理を行う(S6)。この場合、画質調整部8は、ユーザが表示映像を注視しているという視聴形態に対応させて、電力の消費を犠牲にし高画質化の処理を優先させていることで、表示映像中に明るさのムラなどが生じることが効果的に抑制される。
一方、表示映像をユーザが注視していないと視聴形態判定部22により判定された場合(S5のNO)、画質調整部8は、電力の消費が制限されるように円滑化処理部18による円滑化処理を弱めた画質低減処理を行う(S7)。この場合、表示映像中に明るさのムラなどが生じるおそれがあるが、画質調整部8は、ユーザが表示映像を注視していないという視聴形態に対応させて、表示映像の画質を犠牲にし、省電力化の処理を優先させる。
ここで、図4に示すように、視聴形態の判定では、その前段で、まず、視線検出部21は、カメラ20で撮影された映像を画像処理し(S11)、人物(ユーザ)の視線の検出処理を実行する(S12)。視線検出部21は、人物の視線を検出できなかった場合(S12のNO)、ディスプレイ5の表示映像を視聴するユーザが存在しないものと判定する(S13)。
視線検出部21が人物の視線を検出でき(S12のYES)、さらに、ディスプレイ5の表示映像にユーザの視線が向けられている度合いが、閾値(上述した第1の閾値又は第2の閾値)を超えている場合(S14のYES)、視聴形態判定部22は、ディスプレイ5の表示映像をユーザが「注視」していると判定する(S15)。一方、上記閾値を超えていない場合(S14のNO)、視聴形態判定部22は、ディスプレイ5の表示映像をユーザが「ながら注視」していると判定する(S16)。
既述したように、本実施形態に係る映像再生装置1では、ユーザの視聴形態に見合った画像品質の映像を適宜表示させることができるので、(ユーザの要求に見合わない)余分な画質調整に費やされる電力の消費を削減することができる。これにより、ユーザが求める表示映像の実用性を実質的に確保したうえで省電力化を図ることができる。
以上、本発明を実施の形態により具体的に説明したが、本発明はこの実施形態にのみ限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施形態では、放送コンテンツを再生するためにテレビジョン装置に内蔵された映像再生装置を例示したが、これに換えて光ディスクやハードディスクドライブに記憶された記憶コンテンツを再生するためのHDDレコーダやDVDレコーダなどとして本発明の映像再生装置を適用することもできる。さらには、本発明の映像再生装置は、PCなどのコンピュータ装置に内蔵されるものであってもよい。
1…映像再生装置、3…テレビジョン装置、5…ディスプレイ、6…バックライトドライバ、7…バックライトユニット、8…画像(消費電力)調整部、8a…画質強制設定部、8b…非表示制御部、12…標準画質処理部、14…高画質化処理部、15…フレーム補間処理部、16…輝度検出処理部、17…バックライト点灯値制御部、18…円滑化処理部、20…カメラ、21…視線検出部、21a…顔向き情報検出部、22…視聴形態(視聴状況)判定部、23…ユーザ指示部、24…ユーザ指示内容格納部、26…バックライト制御ケーブル、27…表示モード選択画面。
Claims (14)
- ディスプレイに表示された映像に対しての人物の視線を検出する視線検出部と、
前記視線検出部による検出結果に基づいて、前記人物による前記映像の視聴状況を判定する視聴状況判定部と、
前記視聴状況判定部により判定された視聴状況に応じて、前記映像の画質を調整する画質調整部と、
を具備することを特徴とする映像再生装置。 - 前記視聴状況判定部は、前記視線検出部による検出結果に基づいて前記人物の視線が前記映像に向けられている度合いを算出し、この算出結果から前記映像を前記人物が注視しているか否かを前記視聴状況として判定する、
ことを特徴とする請求項1記載の映像再生装置。 - 前記ディスプレイは、表示素子が光を受光して表示を行う受光型の表示装置であり、かつ前記表示素子を複数の領域に区分した分割領域毎に複数の光源から各々光が供給され、
前記画質調整部は、前記映像の画質調整を前記光源毎の輝度調整で行うことにより、映像再生装置本体の消費電力を制御する、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の映像再生装置。 - 前記画質調整部の消費電力制御は、隣接する分割領域の光源間の輝度の差の抑制を弱めることによって制御することを特徴とする請求項3記載の映像再生装置。
- 前記画質調整部の消費電力抑制は、分割領域ごとの光源の時間的な輝度の変化の抑制を弱めることによって制御することを特徴とする請求項3記載の映像再生装置。
- 前記視聴状況判定部により判定される視聴状況にかかわらず、強制的に前記映像の画質を設定する画質強制設定部、
をさらに具備することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の映像再生装置。 - 前記視線検出部は、前記映像を視聴する人物自体の存在の有無を検出し、
前記視線検出部によって、前記映像を視聴する人物が存在しないことが検出された場合、前記ディスプレイに表示されている前記映像を非表示とする非表示制御部、
をさらに具備することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の映像再生装置。 - ディスプレイに表示された映像に対しての人物の視線を検出する視線検出ステップと、
前記視線検出ステップでの検出結果に基づいて、前記人物による前記映像の視聴状況を判定する視聴状況判定ステップと、
前記視聴状況判定ステップで判定された視聴状況に応じて、前記映像の画質を調整する画質調整部と、
を有することを特徴とする映像再生方法。 - 前記視聴状況判定ステップでは、前記視線検出ステップでの検出結果に基づいて前記人物の視線が前記映像に向けられている度合いを算出し、この算出結果から前記映像を前記人物が注視しているか否かを前記視聴状況として判定する、
ことを特徴とする請求項8記載の映像再生方法。 - 前記ディスプレイは、表示素子が光を受光して表示を行う受光型の表示装置であると共に、前記表示素子を複数の領域に区分した分割領域毎に光を供給する複数の光源を備え、
前記画質調整ステップでは、前記映像の画質調整を前記光源毎の輝度調整で行うことにより、映像再生装置本体の消費電力を制御する、
ことを特徴とする請求項8又は9記載の映像再生方法。 - 前記画質調整ステップでの消費電力制御は、隣接する分割領域の光源間の輝度の差の抑制を弱めることによって制御することを特徴とする請求項10記載の映像再生方法。
- 前記画質調整ステップでの消費電力抑制は、分割領域ごとの光源の時間的な輝度の変化の抑制を弱めることによって制御することを特徴とする請求項10記載の映像再生方法。
- 前記視聴状況判定ステップで判定される視聴状況にかかわらず、強制的に前記映像の画質を設定する画質強制設定ステップ、
をさらに有することを特徴とする請求項8ないし12のいずれか1項に記載の映像再生方法。 - 前記視線検出ステップでは、前記映像を視聴する人物自体の存在の有無を検出し、
前記視線検出部は、前記映像を視聴する人物自体の存在の有無を検出し、
前記視線検出ステップによって、前記映像を視聴する人物が存在しないことが検出された場合、前記ディスプレイに表示されている前記映像を非表示とする非表示ステップ、
をさらに有することを特徴とする請求項8ないし13のいずれか1項に記載の映像再生方法。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20130305 |