JP2011137404A - ガスタービン設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスタービン及びその負荷機器の双方のメンテナンス性を確保することができるガスタービン設備を提供することにある。
【解決手段】圧縮機11、燃焼器12及びタービン13を有するガスタービン10と、このガスタービン10を包囲するエンクロージャ20と、ガスタービン10により駆動される発電機30と、エンクロージャ20の上方に設けたガスタービン吸気設備40と、レール50とを備え、吸気設備40が、圧縮機11への吸気を清浄するフィルタユニットを搭載した本体部42を有し、少なくともこの本体部42がレール50に沿って走行しガスタービン10の上方から移動できるように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は吸気設備を介して空気を取り入れるガスタービン設備に関する。
ガスタービン設備では、吸気設備から取り入れた空気を圧縮機で圧縮し、この圧縮空気を燃焼器で燃料とともに燃焼させ、燃焼ガスのエネルギーによってタービンを回転させ負荷機器(発電機等)を駆動させるのが通常である。その際、吸気中の汚れが翼に付着することによる圧縮機の効率低下を抑制するため、吸気設備にフィルタを設けて吸気を清浄している(特許文献1等参照)。
特開2006−57619号公報
ガスタービン設備が地上に設けた基礎上に設置されている場合、空気を上方又は側方から取り入れることになるが、ガスタービン設備の周囲にはガスタービン補機設備が設置される。そのため、ガスタービン補機設備の設置スペースを考慮すれば、ガスタービン設備には上方から空気を取り入れるのが適当である。
しかし、吸気設備をガスタービン設備の上方に設置する場合、メンテナンス頻度の高いガスタービンの上方にガスタービンメンテナンス用の空間を確保するため、負荷機器の上方に吸気設備を設置することがある。この場合には、吸気設備が吸気ダクトでガスタービンに接続される。
したがって、発電機をメンテナンスする場合には、クレーンで吸気ダクトを分解し組み立てる作業を避けることができず、これらの作業に労力及び時間を要する。吸気ダクトを取り外すことなく発電機をメンテナンスするために吸気ダクトと発電機の間の空間に小容量の天井クレーンを設けることは考えられるが、この場合でも、柱や補機類が設置された狭隘な空間にあってクレーンの十分な可動範囲の確保が難しく有効な手段とは必ずしも言えない。
本発明の目的は、ガスタービン及びその負荷機器の双方のメンテナンス性を確保することができるガスタービン設備を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、ガスタービンを包囲するエンクロージャの上にガスタービン吸気設備を設け、かつこのガスタービン吸気設備を一体に移動させてガスタービンの上方を開放可能な構成とする。
本発明によれば、ガスタービン及びその負荷機器の双方のメンテナンス性を確保することができる。
本発明の第1実施形態に係るガスタービン設備の側面図である。 本発明の第1実施形態に係るガスタービン設備の後方正面図である。 本発明の第1実施形態に係るガスタービン設備の平面図である。 本発明の第1実施形態に係るガスタービン設備に備えられた走行装置を拡大して表した側面図及び後方正面図である。 本発明の第1実施形態に係るガスタービン設備のガスタービン吸気設備を移動させた状態を表す図である。 本発明の第2実施形態に係るガスタービン設備の側面図である。 本発明の第2実施形態に係るガスタービン設備のガスタービン吸気設備を吊り上げた状態を表す図である。 本発明の第2実施形態に係るガスタービン設備のガスタービンをメンテナンスしている状態を表す図である。
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態に係るガスタービン設備の側面図、図2は後方正面図、図3は平面図である。但し、図3では後述するガスタービン10や発電機30、起動モータ32等を図示省略している。
図1−図3に示すように、本実施形態のガスタービン設備100は建屋200内に設置された屋内型のガスタービン設備であり、原動機としてのガスタービン10と、このガスタービン10を包囲するエンクロージャ20と、ガスタービン10により駆動される負荷機器である発電機30と、エンクロージャ20の上方に設けたガスタービン吸気設備40と、ガスタービン10の軸方向に延在するレール50とを備えている。
建屋200は、ガスタービン設備100を収容しており、ガスタービン10、発電機30、ガスタービン吸気設備40をメンテナンスするための天井クレーン201が設置されている。天井クレーン201は、建屋200の柱に水平に支持された2本のガータ202に掛け渡された横行レール203(図1参照)と、横行レール203に沿って走行する起重機204(図1参照)とを備えている。横行レール203は走行装置205を備えていて、ガータ202に沿って(本例ではタービン軸に直交する方向)に走行する。起重機204はクレーンやホイスト等の吊り上げ装置であり、横行レール203と同じく走行装置206を備えていて、横行レール203に沿って(本例ではタービン軸方向)に走行する。これら横行レール203及び起重機204の走行により、ガスタービン設備100の各部の上方に起重機204を位置させることができる。
なお、本実施形態ではガスタービン設備100のメンテナンス用に天井クレーン201を設置した場合を例に挙げて説明したが、クレーンの種類や構成は図1の態様に限定されず、門型クレーンやジブクレーン等の屋内で使用可能な他種の吊り上げ装置を用いることもできる。
ガスタービン10は、吸気プレナム15を介して取り入れたガスタービン吸気設備40からの空気を圧縮する圧縮機11と、圧縮機11からの圧縮空気を燃料とともに燃焼する燃焼器12と、燃焼器12からの燃焼ガスで回転駆動するタービン13と有し、地上に設けた基礎16上に軸を水平にした姿勢で据え付けられている。吸気プレナム15は、その入口がエンクロージャ20の天井を貫通してガスタービン吸気設備40に接続しており、その出口は圧縮機11の入口環帯に接続している。また、タービン13に接続された排気プレナム14はエンクロージャ20を貫通して建屋200の外部に延びている。タービン13には互いの軸が接続していない高圧タービンと低圧タービンを有する二軸タービンが用いられる場合もある。
エンクロージャ(外衣)20は、ガスタービンの運転音を遮断する防音用の箱状の部材である。ガスタービン10と発電機30を接続する出力軸、排気プレナム14及び吸気プレナム15は、このエンクロージャ20を貫通するが、これら出力軸、排気プレナム14及び吸気プレナム15とエンクロージャ20との間には適当なシールを施すことによって一定の気密性を確保することが好ましい。なお、エンクロージャ20の天板(上面)は脱着可能である。
発電機30は、地上に設けた基礎31上に軸を水平にした姿勢で据え付けられており、ガスタービン10の圧縮機11に同軸上に連結されている。本例では圧縮機に接続しているが、プラントによってはタービンに接続される場合もある。また本実施形態において、発電機30には、同じく基礎31上に据え付けられた圧縮機起動用の起動モータ32が接続されている。
ガスタービン吸気設備40は、圧縮機11への吸気を清浄する本体部42と、この本体部42からの空気が流れる空間である吸気室を確保する枠状のスペーサ43と、本体部42の吸気口に接続するガラリ(ルーバー)44とを備えている。
本体部42は、圧縮機11への吸気を清浄するフィルタユニット41と、フィルタユニット41を包囲するカバー45とを備えている。フィルタユニット41は、ガラリ44側の1面のみを吸気面とする一方、この吸気面と上面を除く四方に清浄な空気を吹き出す。すなわち、ガスタービン10から見て発電機30側を前方とした場合、フィルタユニット41は、エンクロージャ20に対面する下面、発電機30側を向いた前面、及び左右の側面の四方から清浄な空気を吹き出す。カバー45は、ガラリ44とスペーサ43を接続する役割を果たし、ガラリ44側を向いた後面及び下面が開口し、それ以外の4面すなわち左右の側面、前面及び上面に壁面を有する。
ガラリ44は、建屋200の後正面側の壁面に嵌めこまれており、その窓枠部分が本体部42の吸気口の縁部に当接することによって本体部42と接続する。本体部42とガラリ44の接続部に更なる気密性を付与する場合には、本体部42とガラリ44の接続部にシール手段を設けると良い。
スペーサ43は、左右前後に壁面を有する上下が開放された枠状の部材であり、本体部42の吹き出し口の縁部に当接することによって本体部42と接続する。本体部42とスペーサ43の接続部に更なる気密性を付与する場合には、本体部42とスペーサ43の接続部にシール手段を設けると良い。
なお、ガスタービン吸気設備40のガラリ44、本体部42、スペーサ43、及びエンクロージャ20は、隣接する構成要素間で空気の漏れがないように、或いは少なくなるように構成されていれば良く、例えばガスタービン吸気設備40とエンクロージャ20の幅寸法を合わせる必要は必ずしもない。
レール50は、例えばガスタービン設備100の側部に立設した柱や架台等の支持部材51によって適宜支持されている。レール50の設置高さは必ずしも限定されないが、本実施形態においてはガスタービン10の上方、具体的にはスペーサ43の上面の高さと同程度にしてあり、タービン13の上方から起動モータ32の上方まで直線状にほぼ水平に延在している。
ここで、本実施形態において、ガスタービン吸気設備40の本体部42は、左右に少なくとも2箇所ずつ(4箇所以上)走行装置60を備え、これら走行装置60によってレール50に沿って走行し、エンクロージャ20の上方から発電機30の上方に移動可能な構成となっている。
図4は走行装置60の拡大図であり、図4(a)は図1と同一方向から見た側面図、図4(b)は図2と同一方向から見た後方正面図である。
図4(a)及び図4(b)に示したように、走行装置60は、レール50を走行するための車輪61と、ガスタービン吸気設備40の本体部42を持ち上げスペーサ43から浮かせる昇降装置62とを備えている。
昇降装置62には例えば油圧又は電動のジャッキが用いられる。油圧又は電動のモータとその回転出力を直線運動に変換する機構とを組み合わせて昇降装置62を構成することも考えられる。この昇降装置62は、ガスタービン吸気設備40の本体部42のカバー45の側部に設けられたラグ46、及び車輪61を支持する走行フレーム63の間に介在している。すなわち、昇降装置62が伸長することで、ガスタービン吸気設備40の本体部42が持ち上がってスペーサ43と分離し、車輪61によりレール50に沿って円滑に走行可能な状態に移行する。反対に、定位置、具体的にはガスタービン吸気設備40のスペーサ43の上部位置で昇降装置62を縮めた場合には、本体部42がスペーサ43上に載置される。この間、本体部42の自重はスペーサ43を介してエンクロージャ20で支持され、定位置から移動するとき以外は本体部42の自重が走行装置60にかからない構成となっている。
ガスタービン吸気設備40の本体部42の走行機構については、車輪61を駆動する走行モータ(図示せず)を設けて自走する構成としても良いし、例えば走行方向の前後からウィンチで引く、或いは天井クレーン201で牽引する構成とすることも考えられる。
次にガスタービン設備100の動作及び作用を順次説明する。
圧縮機11を起動させると、図1に示したように、ガラリ44からガスタービン吸気設備40に取り入れられた外気(矢印A)がフィルタユニット41で清浄されて、フィルタユニット41の前面、側面及び下面の4面から吹き出し、スペーサ43内の吸気室を通って圧縮機11の吸気プレナム15に吸い込まれる(矢印B−D)。吸気プレナム15から吸い込まれた空気は圧縮機11で圧縮され、燃焼器12で燃料とともに燃焼される。そして、燃焼器12で発生した燃焼ガスによってタービン13が回転駆動し、タービン13の回転動力が発電機30に伝達され、発電機30で電気エネルギーに変換される。
ここで、本実施形態では、ガスタービン10を地上に設けた基礎16上に設置しているので、ガスタービン設備の周囲にガスタービン補機設備(図示せず)を配置することに鑑みれば、ガスタービン10の上方から空気を吸気することになる。そこで、ガスタービン吸気設備40をガスタービン設備100の上方に設置する場合、メンテナンス頻度は発電機30よりもガスタービン10の方が高いため、仮にガスタービンメンテナンス用の空間を常設する目的で発電機30の上方にガスタービン吸気設備40を設置した場合には、ガスタービン吸気設備40を吸気ダクトでガスタービン100に接続しなければならない。
しかしながら、仮に発電機30の上方にガスタービン吸気設備40を設置した場合には、発電機30をメンテナンスする場合には、クレーンで吸気ダクトを分解し組み立てる作業を避けることができず、これらの作業に労力及び時間を要する。吸気ダクトを取り外すことなく発電機30をメンテナンスするために吸気ダクトと発電機30の間の空間に小容量の天井クレーンを追加することは考えられるが、その場合でも、柱や補機類が設置された狭隘な空間にあってクレーンの十分な可動範囲の確保が難しく有効な手段とは言えない。
それに対し、本実施形態では、通常時はガスタービン吸気設備40をエンクロージャ20上に搭載しガスタービン10の上方に配置しているので、まずガスタービン吸気設備40とガスタービン10とを接続する吸気ダクトが不要であり、これによる部品点数が削減される、ガスタービン設備100が全体としてコンパクトになる等のメリットがある。また、発電機30のメンテナンスが必要になった場合にも、発電機30の上方は開放されているので、ダクト類の分解/組み立て等といった煩わしい作業を伴わず、天井クレーン201で容易にメンテナンスを行うことができる。
一方、ガスタービン10のメンテナンス時には、上方を塞ぐガスタービン吸気設備40が天井クレーン201の使用時に障害になるが、図5に示したように本実施形態では、ガスタービン吸気設備40の本体部42をレール50に沿って発電機30の上方に移動させることができる。この移動の際も、本実施形態では本体部42がガラリ44やスペーサ43と配管類を介して接続している訳ではないので、基本的に構成部品の分解/組み立て等といった煩わしい作業は特に発生しない。図5のようにガスタービン設備40の本体部42を移動させてしまえば、エンクロージャ20の上方が開放されるので、天井クレーン201が使用できるようになり、エンクロージャ20の天板を取り外せばガスタービン10のメンテナンスが容易に行える。
以上のように、本実施形態によれば、ガスタービン10及びその負荷機器である発電機30の双方のメンテナンス性を確保することができる。また、メンテナンスの工期も短縮される。さらに、メンテナンス時の吸気ダクト等の分解部品が減少するので、分解した部品を仮置きするスペースや分解のための設備を抑制することができる。
また、本実施形態では、地上に設けた基礎16,31上にガスタービン設備100を設置しているので、柱脚架台で嵩上げしてガスタービン設備を設置する場合に比べて柱脚架台に使用するコンクリート量が削減でき、吸気ダクトの削減効果とも相俟ってプラント建設費を低減させることができる。
また、ガスタービン吸気設備40の本体部42とエンクロージャ30との間に枠状のスペーサ43を設けたことによって、本体部42の下部に吸気室としての空間を確保することができる。これにより、本体部42に収容したフィルタユニットの下面からも清浄空気を吹き出させることができ、吸気効率を向上させることができる。
なお、本実施形態においては、ガスタービン吸気設備40の本体部42が車輪61で走行する構成を例に挙げて説明したが、車輪による必要はない。例えば、レール50に対して摺動して移動する構成も考えられるし、空気圧あるいは電磁石等を利用してレール50から本体部42を浮揚させて移動する構成とすることも考えられる。
また、本実施形態では、支持部材51によってガスタービン10の上方にレール50を敷設した場合を例に挙げて説明したが、例えば地面にレール50を敷いても、ガスタービン吸気設備40の本体部42を門型に構成することで本体部42が移動可能な構成とすることができる。具体的には、例えばガスタービン吸気設備40の本体部42にガスタービン10及び発電機30を跨ぐ柱脚を取り付け、柱脚の下部に車輪その他の走行装置を取り付けた構成が挙げられる。
さらには、本実施形態では、ガスタービン設備40の本体部42がタービン軸方向に走行して発電機30の上方に移動する構成を例に挙げて説明したが、走行方向は限定されない。例えばタービン軸と直交する方向に走行する構成としても良い。すなわち、図2で例えれば、レール50を紙面中の左右方向に延在させ、左右のガスタービン設備100の各ガスタービン吸気設備40の本体部42が左右方向に適宜走行してガスタービン10の上方から退避する構成である。
<第2実施形態>
図6は本発明の第2実施形態に係るガスタービン設備の側面図である。第1実施形態と同様の部分には、この図において既出図面と同符号を付して説明を適宜省略する。
図6に示したように、本実施形態のガスタービン設備100Aは屋外に設置された屋外型のガスタービン設備であり、第1実施形態と同じく、ガスタービン10、エンクロージャ20A、発電機30の他、エンクロージャ20Aの上方に設けたガスタービン吸気設備40Aを備えている。第1実施形態と相違するのは、ガスタービン吸気設備40A(厳密にはその本体部42)が単に一体的に着脱可能に構成されている点であり、本実施形態ではレール50や走行装置60は省略されている。また、建屋がないため第1実施形態のガラリ44も存在しないが、相当するものが必要であれば本体部42の吸気口に取り付ける。また、建屋がないため、エンクロージャ20Aはガスタービン10だけでなく発電機30や起動モータ32等も包囲している。
すなわち、本実施形態におけるガスタービン吸気設備40Aの本体部42は、スペーサ43を介してエンクロージャ20A上に載置されている。本体部42とスペーサ43の接続部の構成は特に限定されないが、例えばスペーサ43と嵌め合い構造(インロー構造等)にする等し、単にスペーサ43上に載置するだけでも良いし、必要であればボルト等で本体部42をスペーサ43に固定する構成としても良い。他の構成は基本的に第1実施形態と同様である。
本実施形態においも、通常時はガスタービン吸気設備40Aをエンクロージャ20A上に搭載しガスタービン10の上方に配置しているので、まずガスタービン吸気設備40Aとガスタービン10とを接続する吸気ダクトが不要であり、これによる部品点数が削減される、ガスタービン設備100が全体としてコンパクトになる等のメリットがある。また、発電機30のメンテナンスが必要になった場合にも、発電機30の上方は開放されているので、ダクト類の分解/組み立て等といった煩わしい作業を伴わず、移動式クレーン等で容易にメンテナンスを行うことができる。
一方、ガスタービン10のメンテナンス時には、上方を塞ぐガスタービン吸気設備40が天井クレーン201の使用時に障害になるが、図7に示したようにガスタービン吸気設備40Aの本体部42を移動式クレーン201A等で吊り上げてガスタービン10の上方から下ろすことができる。この取り外しの際も、本体部42がスペーサ43と配管類を介して接続している訳ではなく、本体部42がユニットごと一体に移動可能なので、基本的に構成部品の分解/組み立て等といった煩わしい作業は特に発生しない。図8のようにガスタービン設備40Aの本体部42をエンクロージャ20A上から取り外してしまえば、ガスタービン10の上方が開放されるので、移動式クレーン201Aでエンクロージャ20の天板を取り外し作業、ガスタービン10のメンテナンス作業が容易に行える。
以上のように、本実施形態によっても、ガスタービン10及びその負荷機器である発電機30の双方のメンテナンス性を確保することができる。また、メンテナンスの工期も短縮される。さらに、メンテナンス時の吸気ダクト等の分解部品が減少するので、分解のための設備を抑制することができる。
また、本実施形態では、地上に設けた基礎16,31上にガスタービン設備100を設置しているので、柱脚架台で嵩上げしてガスタービン設備を設置する場合に比べて柱脚架台に使用するコンクリート量が削減でき、吸気ダクトの削減効果とも相俟ってプラント建設費を低減させることができる。
また、ガスタービン吸気設備40Aの本体部42とエンクロージャ30との間に枠状のスペーサ43を設けたことによって、本体部42の下部に吸気室としての空間を確保することができる。これにより、本体部42に収容したフィルタユニットの下面からも清浄空気を吹き出させることができ、吸気効率を向上させることができる。
なお、以上の第1及び第2実施形態では、シンプルサイクル発電設備に本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、多軸型コンバインドサイクル発電設備のガスタービン発電設備にも本発明は同様に適用可能である。また、発電機を負荷機器とするガスタービン発電設備に限らず、ポンプ等の駆動装置を負荷機器とするガスタービン設備にも本発明は適用可能である。また、地上に設けた基礎15,31上にガスタービン10や発電機30等を設けた場合に限らず、復水器の設置のために柱脚架台で嵩上げして据え付けたコンバインドサイクルのガスタービン発電設備等にも本発明は適用可能である。
また、ガスタービン吸気設備40,40Aにおいて、本体部42をスペーサ43と分離する構成を採ったが、スペーサ43を本体部42に一体に構成し、スペーサ43とエンクロージャ20,20Aとを分離して走行あるいは吊り下ろす構成とすることも考えられる。さらには、ガスタービン吸気設備40,40Aのフィルタユニットの下面にも清浄空気の吹き出し面を確保するために、本体部42の下部に吸気室を確保すべくスペーサ43を設けたが、フィルタユニットの前面及び左右の側面の3面から清浄空気が流れれば足りる場合には、スペーサ43を省略し、本体部42を直にエンクロージャ20,20A上に載せる構成としても良い。
10 ガスタービン
11 圧縮機
12 燃焼器
13 タービン
16 基礎
20 エンクロージャ
30 発電機
31 基礎
40 ガスタービン吸気設備
40A ガスタービン吸気設備
41 フィルタユニット
42 本体部
43 スペーサ
44 ガラリ(ルーバー)
45 カバー
50 レール
60 走行装置
61 車輪
62 昇降装置
100 ガスタービン設備
100A ガスタービン設備
200 建屋
201 天井クレーン
201A 移動式クレーン201A

Claims (8)

  1. 圧縮機、燃焼器及びタービンを有するガスタービンと、
    このガスタービンを包囲するエンクロージャと、
    前記ガスタービンにより駆動される負荷機器と、
    前記エンクロージャの上方に設けたガスタービン吸気設備と、
    レールとを備え、
    前記吸気設備は、前記圧縮機への吸気を清浄するフィルタユニットを搭載した本体部を有し、前記レールに沿って走行することで少なくとも前記本体部が前記ガスタービンの上方から移動可能であることを特徴とするガスタービン設備。
  2. 請求項1のガスタービン設備において、
    前記レールは、前記ガスタービンの軸方向に延在しており、
    前記吸気設備は、前記レールに沿って前記負荷機器の上方に移動可能であることを特徴とするガスタービン設備。
  3. 請求項1のガスタービン設備において、
    前記吸気設備は、前記本体部からの空気が流れる空間である吸気室を確保する枠状のスペーサを前記本体部と前記エンクロージャとの間に有しており、
    前記フィルタユニットは、前記エンクロージャに対面する下面、前記負荷機器側を向いた前面、及び左右の側面の四方から空気を吹き出すことを特徴とするガスタービン設備。
  4. 請求項3のガスタービン設備において、
    前記吸気設備の本体部は、前記スペーサと分離して前記レールに沿って走行することを特徴とするガスタービン設備。
  5. 請求項1のガスタービン設備において、
    前記吸気設備は、前記レールを走行するための車輪と、当該吸気設備を持ち上げる昇降装置とを備えていることを特徴とするガスタービン設備。
  6. 請求項5のガスタービン設備において、
    前記吸気設備の本体部は、前記車輪を駆動する走行モータを備えていることを特徴とするガスタービン設備。
  7. 圧縮機、燃焼器及びタービンを有するガスタービンと、
    このガスタービンを包囲するエンクロージャと、
    前記ガスタービンにより駆動される負荷機器と、
    前記エンクロージャの上方に設けたガスタービン吸気設備とを備え、
    前記吸気設備は、前記圧縮機への吸気を清浄するフィルタユニットを搭載した本体部を有し、少なくとも当該本体部を一体的に着脱可能とすることで、前記ガスタービンの上方を開放可能に構成してあることを特徴とするガスタービン設備。
  8. 請求項7のガスタービン設備において、
    前記吸気設備は、前記本体部からの空気が流れる空間である吸気室を確保する枠状のスペーサを前記本体部と前記エンクロージャとの間に有しており、
    前記フィルタユニットは、前記エンクロージャに対面する下面、前記負荷機器側を向いた前面、及び左右の側面の四方から空気を吹き出すことを特徴とするガスタービン設備。
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EP2772616A1 (en) * 2013-02-28 2014-09-03 Alstom Technology Ltd Power plant
KR101521955B1 (ko) * 2014-04-14 2015-05-21 포스코에너지 주식회사 가스터빈용 인클로저 모듈 및 이를 포함하는 가스터빈 발전 플랜트
CN112901346A (zh) * 2019-12-04 2021-06-04 三菱动力株式会社 燃气轮机模块、其搬出方法及更换方法、以及具备其的燃气轮机设备

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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