JP2011136586A - 印刷システム、印刷方法及び調整方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】予め、画素データに応じて吐出されるインク滴が形成するドットの位置と、その画素データに対応する媒体上の画素の位置との関係を示す位置情報をメモリに記憶する。移動方向に所定間隔でドットを形成するドット形成動作を繰り返すとともに、各ドット形成動作で形成されるドットの移動方向の位置をずらすことにより、移動方向に並ぶドットの列を2以上の所定数のノズルにより形成する際に、(1)移動方向に並ぶ複数の画素に対応する複数の画素データを所定数のグループに振り分け、(2)繰り返し行われるドット形成動作毎に、位置情報に基づいて、所定数のグループのうちのいずれかのグループを割り当て、(3)各ドット形成動作において、割り当てられたグループに含まれる画素データに基づいて、インク滴を吐出させる。
【選択図】 図29
Description
そこで、本発明は、インク滴の着弾位置ズレの調整の際に、演算負荷を軽減させることを目的とする。
(B)媒体を搬送する搬送ユニットと、
(C)前記画素データに応じて吐出されるインク滴が形成するドットの位置と、その画素データに対応する前記媒体上の画素の位置との関係を示す位置情報を記憶するメモリと、
(D)移動方向に移動する前記ノズルから前記インク滴を吐出させて前記移動方向に沿って前記ドットを形成するドット形成動作と、前記搬送ユニットに前記媒体を搬送させる搬送動作とを交互に繰り返し、前記媒体に画像を印刷する制御部であって、
移動方向に所定間隔でドットを形成する前記ドット形成動作を繰り返すとともに、各ドット形成動作で形成されるドットの前記移動方向の位置をずらすことにより、前記移動方向に並ぶドットの列を2以上の所定数のノズルにより形成する際に、
前記移動方向に並ぶ複数の画素に対応する複数の前記画素データを前記所定数のグループに振り分け、
繰り返し行われる前記ドット形成動作毎に、前記位置情報に基づいて、前記所定数のグループのうちのいずれかのグループを割り当て、
各ドット形成動作において、割り当てられた前記グループに含まれる前記画素データに基づいて、前記インク滴を吐出させる制御部と、
(E)を備えることを特徴とする印刷システム。
このような印刷システムによれば、インク滴の着弾位置ズレの調整の際に、演算負荷を軽減できる。
媒体を搬送する搬送動作と、
を交互に繰り返し、媒体に画像を印刷する印刷方法であって、
(B)前記画素データに応じて吐出されるインク滴が形成するドットの位置と、その画素データに対応する前記媒体上の画素の位置との関係を示す位置情報を予め記憶し、
(C)前記移動方向に所定間隔でドットを形成する前記ドット形成動作を繰り返すとともに、各ドット形成動作で形成されるドットの前記移動方向の位置をずらすことにより、前記移動方向に並ぶドットの列を2以上の所定数のノズルにより形成する際に、
前記移動方向に並ぶ複数の画素に対応する複数の前記画素データを前記所定数のグループに振り分け、
繰り返し行われる前記ドット形成動作毎に、前記位置情報に基づいて、前記所定数のグループのうちのいずれかのグループを割り当て、
各ドット形成動作において、割り当てられた前記グループに含まれる前記画素データに基づいて、前記インク滴を吐出させる、
(E)ことを特徴とする印刷方法。
媒体を搬送する搬送動作と、
を交互に繰り返し、媒体に画像を印刷する印刷装置の調整方法であって、
(B)前記画素データに応じて吐出されるインク滴が形成するドットの位置と、その画素データに対応する前記媒体上の画素の位置との関係を示す位置情報を予め記憶し、
(C)前記移動方向に所定間隔でドットを形成する前記ドット形成動作を繰り返すとともに、各ドット形成動作で形成されるドットの前記移動方向の位置をずらすことにより、前記移動方向に並ぶドットの列を2以上の所定数のノズルにより形成する際に、
前記移動方向に並ぶ複数の画素に対応する複数の前記画素データを前記所定数のグループに振り分け、
繰り返し行われる前記ドット形成動作毎に、前記位置情報に基づいて、前記所定数のグループのうちのいずれかのグループを割り当て、
各ドット形成動作において、割り当てられた前記グループに含まれる前記画素データに基づいて、前記インク滴を吐出させる、
(E)ことを特徴とする印刷装置の調整方法。
まず、印刷装置を印刷システムとともに説明する。なお、印刷システムとは、印刷装置と、この印刷装置の動作を制御する印刷制御装置とを少なくとも含むシステムのことである。本実施形態の印刷システムは、プリンタ1と、プリンタドライバをインストールしたコンピュータとを備えている。
図2は、プリンタドライバが行う基本的な処理の概略的な説明図である。
コンピュータ110では、コンピュータに搭載されたオペレーティングシステムの下、ビデオドライバ112やアプリケーションプログラム114やプリンタドライバ116などのコンピュータプログラムが動作している。ビデオドライバ112は、アプリケーションプログラム114やプリンタドライバ116からの表示命令に従って、例えばユーザインターフェース等を表示装置120に表示する機能を有する。アプリケーションプログラム114は、例えば、画像編集などを行う機能を有し、画像に関するデータ(画像データ)を作成する。ユーザは、アプリケーションプログラム114のユーザインターフェースを介して、アプリケーションプログラム114により編集した画像を印刷する指示を与えることができる。アプリケーションプログラム114は、印刷の指示を受けると、プリンタドライバ116に画像データを出力する。
(1−2−1)プリンタの各ユニット
図3は、プリンタ1の全体構成のブロック図である。また、図4は、プリンタ1の全体構成の概略図である。また、図5は、プリンタ1の全体構成の横断面図である。以下、本実施形態のプリンタの基本的な構成について説明する。
図6は、ヘッド41の下面におけるノズルの配列を示す説明図である。ヘッド41の下面には、ブラックインクノズル群Kと、シアンインクノズル群Cと、マゼンタインクノズル群Mと、イエローインクノズル群Yが形成されている。各ノズル群は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個(本実施形態では180個)備えている。
各ノズルには、それぞれインクチャンバー(不図示)と、ピエゾ素子が設けられている。ピエゾ素子の駆動によってインクチャンバーが伸縮・膨張し、ノズルからインク滴が吐出される。
図7は、ヘッドの制御の説明図である。ユニット制御回路64は、タイミング生成部642と、ダブルバッファ644とを有する。タイミング生成部642は、リニア式エンコーダ51からの信号に応じて、タイミング信号を生成し、ダブルバッファ644へ出力する。ダブルバッファ644には、画素データを記憶するためのバッファが2つ設けられている。各バッファは、ノズル毎に1バイト分のデータ(4画素分の画素データ)を格納できる。そして、ダブルバッファ644は、タイミング信号を受けるたびに、バッファに格納されている画素データのうち、全ノズルの1画素分の画素データをヘッド41へシリアル転送する。
まず、プリンタドライバが、プリンタ1へ印刷データを送信する。この印刷データには、無数の画素データが含まれている。一つの画素データは、1つの画素のドット形成状況(大ドット・中ドット・小ドット・ドットなし)を示しており、2ビットのデータ量である。プリンタ1が受信した画素データは、プリンタドライバのラスタライズ処理によって、印刷に適した並び順になっており(後述)、プリンタ1は、この並び順に従って画素データをメモリ63に格納する。メモリ63の1つのアドレスには1バイトの情報を格納できるので、1つのアドレスにつき4画素分の画素データが収容される。
ユニット制御回路64は、メモリ63の連続するアドレスに格納されている画素データを、バースト転送によってダブルバッファ644の一方のバッファに格納する。なお、メモリ63の隣接するアドレスには、プリンタドライバのラスタライズ処理によって、隣接するノズルに対応する画素データがそれぞれ格納されている。このため、全ノズルの4画素分の画素データをバースト転送することが可能である。
ダブルバッファ644は、最初にタイミング信号を受けると、図中の太線で示す第1領域に格納されている画素データをヘッド41へシリアル転送する。この領域には、全ノズルの1画素分の画素データが格納されている。ヘッド41は、画素データに応じて、各ノズルからインクを吐出(又は不吐出)する。この結果、紙上の最初の画素に、ドットが形成される。
ユニット制御回路64は、ダブルバッファ644の一方のバッファへ画素データを転送した後、メモリ63から他方のバッファへ次の画素データを転送する。これにより、ダブルバッファ644は、第4領域の画素データをヘッド41へ転送した後、他方のバッファの第5領域の画素データをヘッド41へ転送することが可能である。そして、第4領域の画素データをヘッド41へ転送した後、ユニット制御回路64は、メモリ63からダブルバッファの第1領域〜第4領域へ次の画素データを転送する。このように、ユニット制御回路64は、ダブルバッファ644の2つのバッファに対して、交互に画素データを転送する。
(2−1)バンド印刷(参考例)
図8A及び図8Bは、バンド印刷の説明図である。図8Aは、1回のパスにおけるヘッド(又はノズル)の位置とドットの形成の様子を示し、図8Bは、次のパスにおけるヘッドの位置とドットの形成の様子を示している。
「バンド印刷」とは、連続するラスタラインを1回のパスで形成する印刷方法を意味する。つまり、バンド印刷では、1回のパスでノズル長さ分のバンド状の画像片が形成される。そして、各パスの間に行われる搬送動作では、紙がノズル長さ分だけ搬送される。そして、各パスと搬送動作とが交互に繰り返されることにより、バンド状の画像片が搬送方向につなぎ合わされて、印刷画像が形成される。
このバンド印刷では、搬送方向のドット間隔Dは、ノズルピッチと同じになり、本実施形態では180dpiである。
図9A及び図9Bは、インターレース印刷の説明図である。図9Aは、パス1〜パス4におけるヘッド(又はノズル群)の位置とドットの形成の様子を示し、図9Bは、パス5におけるヘッドの位置とドットの形成の様子を示している。
説明の都合上、ここではノズル群のノズル数を12個にしている。なお、図中の白丸で示されるノズルは、インクを吐出不可のノズルである。
図中のインターレース印刷では、ノズル群は搬送方向に沿って配列された12個のノズルを有する。ノズル群のノズルピッチkは4なので、インターレース印刷を行うための条件である「Nとkが互いに素の関係」を満たすため、全てのノズルは用いずに、11個のノズル(ノズル♯1〜ノズル♯11)を用いる。また、11個のノズルが用いられるため、紙は搬送量11・Dにて搬送される。
このインターレース印刷では、搬送方向のドット間隔Dは、ノズルピッチよりも小さくすることができ、本実施形態では720dpiである。つまり、前述のバンド印刷よりも高い品質の印刷画像を形成することができる。
図10A及び図10Bは、オーバーラップ印刷の説明図である。図10Aは、パス1〜パス4におけるヘッドの位置とドットの形成の様子を示し、図10Bは、パス1〜パス8におけるヘッドの位置とドットの形成の様子を示している。
図中のオーバーラップ印刷では、ノズル群は搬送方向に沿って配列された12個のノズルを有する。しかし、ノズル群のノズルピッチkは4なので、オーバーラップ印刷を行うための条件である「N/Mとkが互いに素の関係」を満たすために、全てのノズルを用いることはできない。そこで、12個のノズルのうち、10個のノズルを用いてオーバーラップ印刷が行われる。また、10個のノズルが用いられるため、紙は搬送量5・Dにて搬送される。
このラスタラインでは、パス4でノズル♯6が1ドットおきに間欠的にドットを形成し、何回かの搬送動作とパスとを経た後、パス8でノズル♯1がドットを補完するようにドットを形成する。なお、別のラスタラインでは、別の組み合わせの2つのノズル(例えば、ノズル♯7とノズル♯2)により形成される。
上記のオーバーラップ印刷では、1つのラスタラインを2つのノズルで形成している。しかし、1つのラスタラインを2以上のノズルで形成しても良い。
図12は、1つのラスタラインを4個のノズルで形成するオーバーラップ印刷の説明図である。同図は、パス1〜パス16におけるヘッドの位置とドットの形成の様子を示している。但し、説明の省略のため、ヘッドの一部のみを示している。
このラスタラインでは、パス4でノズル♯10が3画素分の間を空けて間欠的にドットを形成し、パス8でノズル♯7が3画素分の間を空けて間欠的にドットを形成し、パス12でノズル♯4が3画素分の間を空けて間欠的にドットを形成し、パス16でノズル♯1が残りの画素を補完するようにドットを形成する。なお、別のラスタラインでは、別の組み合わせの4つのノズル(例えば、ノズル♯11、ノズル♯8、ノズル♯5及びノズル♯2)により形成される。
(3−1)ラスタライズ処理前の画像データの並び方
図14Aは、ハーフトーン処理後の画像データの説明図である。ハーフトーン処理後の画像データは、各画素につき2ビットの画素データから構成されている。このため、1アドレスにつき1バイトの情報を格納するメモリに画像データを格納すると、1アドレスにつき4画素分の画素データが収容される。
但し、印刷方式に応じて各パスで必要な画素データが異なるので、ラスタライズ処理後の画素データの並び方も印刷方式に応じて異なる。そこで、以下に、印刷方式に応じたラスタライズ処理について説明する。
図15Aは、ラスタライズ処理前の画素データの並び方の説明図である。図15Bは、バンド印刷の場合のラスタライズ処理後の画素データの並び方の説明図である。ラスタライズ処理前の画像データは、図15Aに示す通り、ラスタラインの順にメモリ(コンピュータ側のメモリ)に格納されている。
そこで、プリンタドライバは、バンド印刷におけるラスタライズ処理として、図15Aのように並ぶ画素データを、図15Bに示すように並び替える。これにより、太線で示す画素データは、メモリの連続するアドレスに格納される。また、最初の画素の画素データだけでなく、ノズル♯1〜ノズル♯8がインクを吐出する際に同時に必要となる画素データも、メモリの連続するアドレスに格納される。また、バンド印刷においてドットが形成される画素の順に、画素データが並び替えられる。
なお、このように並び替えられた画素データは、印刷データとしてプリンタ1に送信され、同様の並び順でプリンタ1のメモリ63に格納される。そして、メモリ63の連続するアドレスの8バイト分の画素データをダブルバッファ644へバースト転送すれば、ユニット制御回路64は、各ノズルに4画素分のドットを形成させることができる。
図16は、インターレース印刷の場合のラスタライズ処理の説明図である。ラスタライズ処理前の画像データは、図15Aの場合と同様に、ラスタラインの順にメモリに格納されている。
インターレース印刷では、1回のパスで記録されるラスタラインの間に、記録されないラスタラインが挟まれている。このため、ノズル配列とラスタラインとの対応を考慮して、各ノズルが形成するラスタラインの画素データ(ラスタデータ)を、図16に示す順に並び替える。これにより、インターレース印刷においてドットが形成される画素の順に、画素データが並び替えられる。
図17は、オーバーラップ印刷における、あるパスで必要な画素データの説明図である。ここではオーバーラップ数M=4のオーバーラップ印刷(1つのラスタラインを4個のノズルで形成するオーバーラップ印刷)について説明する。なお、図中の丸印は、画素毎に対応する2ビットの画素データを示している。丸印内の数字は、その画素データが対応する画素の位置を示している。また、図中の黒丸で示す画素データは、そのパスで必要となる画素データである。
図18Bは、振り分け処理の結果の説明図である。各ラスタデータに対する振り分け処理の結果、各グループは、移動方向に画素データを間引いたようなラスタデータから構成されている。また、各グループには、画素データを間引いたようなラスタデータが、ラスタ順に並んでいる。
なお、各グループの画素データの中から、ノズル配列とラスタラインとの対応を考慮して、各ノズルが形成するラスタラインの画素データを抽出する処理は、前述のインターレース印刷におけるラスタライズ処理とほぼ同じである。
(4−1)着弾位置のズレ
上記の説明は、インク滴の着弾位置にズレがないことを前提としている。このため、上記の説明では、ある画素データに基づいて吐出されたインク滴は、その画素データに対応する紙上の仮想的な画素に正確に着弾し、その画素の位置にドットを形成している。
図23Aでは、所定のタイミングで5番の画素データに応じてインク滴が吐出され、そのインク滴は紙上の5番目の画素に着弾し、5番目の画素に5番の画素データに応じたドットが形成される。一方、図23Bでは、同じタイミングで同じ画素データに応じてインク滴が吐出されるが、インク滴の飛翔速度が遅いため、紙に着弾するまでの時間がかかり、正常な場合よりもキャリッジ移動方向下流側(図中の右側)にドットが形成される。このため、インク滴の飛翔速度が遅い場合、5番の画素データに応じたドットが、例えば紙上の6番目の画素に着弾してしまう。このように、本来形成すべき位置にドットが形成できないと、印刷画像の画質が低下する原因になる。
図23Cは、ドットの形成位置を調整した様子の説明図である。このように、早いタイミングで5番の画素データに応じたインク滴が吐出されれば、インク滴の飛翔速度が遅くても、紙上の5番目の画素に、5番の画素データに応じたドットが形成される。
そこで、本実施形態では、プリンタ1のメモリ63に、図24に示すような調整値テーブルを記憶している。この調整値テーブルは、調整値を各ノズル群に対応付けたものであり、プリンタの個体差に応じてプリンタ毎に異なるものである。調整値が「−1」の場合、正常な場合よりも1画素分早いタイミングでインク滴を吐出すべきであることを示している。調整値が「+1」の場合、正常な場合よりも1画素分遅いタイミングでインク滴を吐出すべきであることを示している。つまり、図23Cの場合、調整値「−1」による調整が行われていることになる。
(5−1)第1参考例(バンド印刷又はインターレース印刷+画素ずらし)
特許文献1(特開2000−318145号公報)には、ラスタデータの左右に調整画素と呼ばれるダミーの画素データ(ダミーデータ)を付加して、ドットの形成位置を調整する方法が開示されている。
図25は、この調整方法の説明図である。インク滴の吐出が正常な場合のラスタデータにも、左右に所定数のダミーデータが付加されている。そして、調整値が「−1」の場合、すなわち、正常な場合よりも1画素分早いタイミングでインク滴を吐出すべき場合、キャリッジ移動方向が左から右ならば(左側の画素データから順に必要になるならば)、左側のダミーデータを1つ減らす。このように調整されたラスタデータに基づいてインクを吐出すれば、正常な場合よりも1画素分早いタイミングでインク滴を吐出することができる。
図26A及び図26Bは、別の調整方法の説明図である。ここでは、比較説明の都合上、いずれの場合もインク滴が正常に吐出されているものとする。
第2参考例の調整方法では、まず、図25に示すように、ラスタデータの左右に、4画素分(1バイト分)のダミーデータを付加する。または、各パスの画素データの最初に、全ノズルに対して4画素分のダミーデータを付加する。なお、4画素分のダミーデータの付加は、演算の付加が少ない。
このようにダミーデータを付加した画素データをメモリ63(不図示)からダブルバッファ644へ画素データを転送すると、図26Aや図26Bに示す状態になる。
そして、この調整方法では、ダブルバッファ644に開始位置指示部644Aが設けられている。この開始位置指示部644Aは、最初にヘッド41へ転送する画素データを、指定するものである。図26Aでは開始位置指示部644Aは第3領域を指定し、図26Bでは第4領域を指定している。
図26Bでは、第4領域の画素データから順に転送が行われる。この結果、1画素分のダミーデータによる1画素分のドット非形成の後、1番の画素データによるインク滴が吐出される。すなわち、図26Bの場合には、図26Aの場合と比較して、1画素分早いタイミングで1番の画素データに対応するインク滴が吐出され、1画素分だけキャリッジ移動方向上流側に1番の画素データに応じたドットが形成される。
図27A及び図27Bは、第2参考例の調整方法をオーバーラップ印刷に適用した場合の説明図である。図27Aでは開始位置指示部644Aは第3領域を指定し、図27Bでは第4領域を指定している。
オーバーラップ印刷では、図22に示す通り、キャリッジ31が1/180インチ移動するたびにタイミング信号のパルス信号が発生され、キャリッジ31が1/180インチ移動するたびに各ノズルからインク滴が吐出され、1/180インチ間隔のドットが形成される。このため、開始位置指示部644Aの指定する領域が第3領域から第4領域に変更されると、ドットの形成位置が1/180インチ(4画素分)だけキャリッジ移動方向上流側に変更される。
つまり、オーバーラップ印刷において第2参考例の調整方法を単に適用しただけでは、1/180インチの単位でしかドットの形成位置を調整できない。
そこで、本実施形態では、以下に説明する調整方法により、1/720インチの単位でドットの形成位置を調整する。
図28は、本実施形態の調整方法のフロー図である。コンピュータ110は、プリンタドライバに基づいて、S101〜S107の処理を行う。言い換えると、プログラムであるプリンタドライバは、コンピュータ110に、S101〜S107の処理を実行させる。また、プリンタ1のコントローラ60は、メモリ63に記憶されているプログラムに基づいて、S201〜S206の処理を行う。
次に、プリンタドライバは、各ラスタデータを構成する画素データを、グループA〜グループDに振り分ける(S102)。この処理は既に説明したので、省略する(図18A及び図18B参照)。
そして、コントローラ60は、キャリッジ31を移動方向に移動させ、移動方向に移動するヘッド41の各ノズルからインクを吐出させ、紙にドットを形成するドット形成動作(S205)と、紙を搬送方向に搬送する搬送動作(S203)とを交互に繰り返し(S206でNO)、印刷画像を紙に印刷する。
図31Aに示すパス4では、正常にインク滴が吐出されれば、紙上の1番目の画素に最初のインク滴が着弾する。但し、インク滴の飛翔速度の影響により、このタイミングで吐出されたインク滴は、紙上の2番目の画素に着弾することになる。一方、本実施形態では、パス4の画素データはグループBから抽出されており、最初に2番の画素データに応じたインク滴が吐出される。このため、パス4において、紙上の2番目の画素に、2番の画素データに応じたドットが形成される。また、他の画素データ(例えば6番の画素データ)に応じたドットも、紙上の対応する画素に形成される。パス8及びパス12でも、パス4と同様に、画素データに応じたドットが、紙上の対応する画素に形成される。
上記のオーバーラップ印刷では、1つのラスタラインを構成するのに4回のパスを必要としている。そして、上記のオーバーラップ印刷では、4回のパスの際のキャリッジ31の移動方向は、全て同じであった。但し、双方向印刷では、キャリッジ31の移動方向がパスにより異なることがある。
以下、キャリッジ31の移動方向がパスにより異なる場合について説明する。
図32は、第1変形例の説明図である。この変形例でのキャリッジ31の移動方向は、パス4及びパス12では前述の実施形態と同様に左から右であるが、パス8及びパス16の際のキャリッジ31の移動方向は、前述の実施形態と異なり、右から左である。
例えば、正常なインク滴の着弾位置よりも1画素分だけキャリッジ移動方向下流側にインク滴が着弾する場合、キャリッジ31が左から右に移動するならば、ドットは右方向に寄って形成される(図29の調整値「−1」の矢印、図23B等を参照)。但し、キャリッジ31が右から左に移動するならば、ドットは左方向に寄って形成される(図32の調整値「−1」のパス8及びパス16の矢印を参照)。
このため、正常にインクが吐出された場合に紙上の2番目の画素にインク滴が着弾するようなパス8の所定タイミングにおいて、仮に前述の実施形態と同様に3番の画素データに応じたインク滴が吐出されると、このインク滴は、紙上の1番目の画素に着弾する。つまり、パス8のこのタイミングでは、3番の画素データではなく、1番の画素データに応じたインク滴を吐出すべきである。すなわち、パス8の画素データは、グループAからではなく、グループCから選択されるべきである。
図34は、第2変形例の説明図である。この第2変形例でのキャリッジ31の移動方向は、パス4及びパス8では左から右であるが、パス12及びパス16では右から左である。つまり、第1変形例と比較すると、パス8とパス12でのキャリッジ31の移動方向が逆方向である。
この変形例では、調整値「+3」、調整値「+1」、調整値「−1」及び調整値「−3」の場合、プリンタドライバ及びプリンタ1は、インク滴の着弾位置を厳密に調整を行うことができない。この理由について、調整値「−1」(正常なインク滴の着弾位置よりも1画素分だけキャリッジ移動方向下流側にインク滴が着弾する場合)の例で説明する。
図35は、第3変形例の説明図である。この第3変形例でのキャリッジ31の移動方向は、パス4及びパス16では左から右であるが、パス8及びパス12では右から左である。
この第3変形例でも、調整値「+3」、調整値「+1」、調整値「−1」及び調整値「−3」の場合、プリンタドライバ及びプリンタ1は、インク滴の着弾位置を厳密に調整を行うことができない。この理由は第2変形例と同様なので詳しい説明を省略するが、例えば調整値「−1」の場合、図35の「タイミング信号」欄の「パス12」欄及び「パス16」欄の丸印に示される画素に、ドットを形成することができない。なお、第3変形例でも、前述の第1の条件及び第2の条件のいずれも満たしている。
上記の実施形態等(実施形態及び第1〜第3変形例)は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
上記の実施形態等では、プリンタ1及びコンピュータ110からなる印刷システムを説明した。但し、これに限られるものではなく、プリンタドライバの機能をプリンタ1側に組み込み、プリンタ1側でラスタライズ処理等を行っても良い。この場合、プリンタ1が単体で印刷システムを構成する。
上記の実施形態等では、1つのラスタラインを4個のノズルで形成するオーバーラップ印刷(M=4のオーバーラップ印刷)について説明した。但し、これに限られるものではなく、M=2やM=6等のオーバーラップ印刷でもよい。
(8−1)前述の印刷システムは、ヘッド41と、搬送ユニット20と、プリンタドライバをインストールしたコンピュータ110のCPU及びプリンタ1のコントローラ60から構成される制御部と、を有する。ヘッド41は、複数のノズルを備え、画素データに応じたインク滴を各ノズルから吐出する(図6参照)。搬送ユニット20は、紙などの媒体を搬送する。また、制御部は、移動方向に移動するノズルからインク滴を吐出させて移動方向に沿ってドットを形成するドット形成動作(「パス」ともいう、図28のS205参照)と、搬送ユニットに紙を搬送させる搬送動作(S203)とを交互に繰り返し、紙に画像を印刷する。
但し、この調整値に基づいてインク滴の着弾位置を調整するにしても、第1参考例の調整方法では、演算負荷が大きくなることがある。また、オーバーラップ印刷の場合、第2参考例の調整方法では、1/180インチ単位の粗い調整しかできない。
このように調整値に応じてパスとグループとの対応付けを行うことにより、調整値に応じてダミーデータを付加する演算が必要なくなるので、調整処理の際の演算の負荷を軽減することができる。
前述のプリンタのコントローラ60(制御部の一部)には、開始位置指示部644Aが設けられている。この開始位置指示部644Aは、最初にヘッド41へ転送する画素データを、指定するものである。そして、コントローラ60は、調整値(位置情報の一例)に応じて、各パスにおける開始位置指示部644Aの指定する領域を変更している。例えば、調整値「0」の場合、コントローラは、いずれのパスでも開始位置指示部644Aに第3領域を指定させているが、調整値「−1」の場合、コントローラは、パス16において開始位置指示部644Aに第4領域を指定させている(図29、図31A及び図31B参照)。そして、コントローラ60は、開始位置指示部644Aの指定する領域を変更することにより、インク滴の吐出開始タイミングを変更することができる(図27A及び図27B参照)。
このように、調整値に応じて吐出開始タイミングを変更することにより、調整値に応じたダミーデータを負荷する演算が必要なくなるので、調整処理の際の演算の負荷を軽減することができる(なお、図28のS105で付加されるダミーデータは、調整値によらず一定量である)。
前述の印刷システムは、プリンタ1と、プリンタドライバをインストールしたコンピュータ110とを備える。なお、プリンタ1には制御部の一部であるコントローラ60があり、コンピュータ110には制御部の一部であるCPU(不図示)がある。
調整値はプリンタの個体差に応じてプリンタ毎に異なるものであるので、汎用的なプリンタドライバに調整値を組み込むことは難しい。このため、プリンタ1の調整値は、そのプリンタ1のメモリ63に記憶されることが望ましい。一方、印刷データを生成するときにラスタライズ処理を行うため、コンピュータ110は、プリンタ1に応じた調整値が必要になる。
プリンタ1のコントローラ60は、印刷データに基づいてインク滴を吐出させる際に、メモリ63から調整値を読み出し、この調整値に基づいて開始位置指示部644Aを制御して、各パスにおけるインク滴の吐出開始タイミングを変更することができる。
また、プリンタドライバは、調整値に関するデータを印刷データに含めて送信しても良い。この場合、プリンタ1のコントローラ60は、印刷データに含められている調整値に基づいて開始位置指示部644Aを制御して、各パスにおけるインク滴の吐出開始タイミングを変更することができる。
これにより、各パスの画素データを生成するプリンタドライバが、吐出開始タイミングを制御できる。
双方向印刷の場合、所定の条件が重なると、調整不可の状況になる(図34及び図35参照)。このような場合、制御部は、調整値に基づかずに、ドット形成動作を行う。
特に、調整値「0」ならば、2×n画素離れた2つの画素に対応する2つの画素データが、互いに逆方向にノズルを移動させるパスにそれぞれ割り当てられている場合であって、調整値が±nの場合、制御部は、調整値に基づかずに、ドット形成動作を行う。
例えば、図34において、1番の画素データと3番の画素データは、調整値「0」ならば2画素離れた2つの画素にそれぞれ対応し、1番の画素データは左から右へノズルを移動させるパス4に割り当てられ、3番の画素データは右から左へノズルを移動させるパス12に割り当てられている。このような状況で調整値が−1の場合、ドットを形成できない画素が存在して調整不可となるので、制御部は調整値に基づかずにドット形成動作を行う。
調整不可とされる場合、制御部は、調整値「0」のときと同様に、パスとグループとの対応付けを行う。この場合、調整を行わずに印刷を行うので、調整処理の演算負荷がかからない。また、通常通りの印刷画像をユーザーは得ることができる。
また、調整不可とされる場合、制御部は、その調整値に最も近い調整値に応じた処理を行っても良い。例えば図34において、調整値「−3」の場合、その調整値「−3」に最も近い調整値(例えば調整値「−2」又は調整値「−4」)に応じた処理を行う。これにより、調整処理を行わない場合と比較して、高い画質の印刷画像をユーザーが得ることができる。
また、前述のコンピュータ110側のメモリ(不図示)やプリンタ1側のメモリ63は、1アドレスに4画素分の画素データを格納している。このため、調整値に応じたダミーデータを付加する場合、演算負荷が大きくなることがある。
これに対し、前述の調整方法によれば、調整値に応じたダミーデータを付加する処理はないので(一定量のダミーデータを付加する処理だけなので)、制御部の演算負荷を軽減することができる。
前述のヘッド41は、色毎に複数のノズルを備えている(図6参照)。そして、インク吐出タイミングを示すタイミング信号を各色共通に使用することにより、制御部は、各色のノズル群から、共通のタイミングでインク滴を吐出させている(図22参照)。
これにより、色毎にタイミング生成部642を設けずに済むので、装置を簡略化できる。
20 搬送ユニット、21 給紙ローラ、22 搬送モータ、23 搬送ローラ、
24 プラテン、25 排紙ローラ、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、32 キャリッジモータ、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、
50 検出器群、51 リニア式エンコーダ、52 ロータリー式エンコーダ、
53 紙検出センサ、54 光学センサ、
60 コントローラ、61 インターフェース部、62 CPU、63 メモリ、
64 ユニット制御回路、642 タイミング生成部、
644 ダブルバッファ、644A 開始位置指示部、
110 コンピュータ、112 ビデオドライバ、
114 アプリケーションプログラム、116 プリンタドライバ、
120 表示装置、130 入力装置、140 記録再生装置、
Claims (14)
- (A)複数のノズルを備え、画素データに応じたインク滴を各ノズルから吐出するヘッドと、
(B)媒体を搬送する搬送ユニットと、
(C)前記画素データに応じて吐出されるインク滴が形成するドットの位置と、その画素データに対応する前記媒体上の画素の位置との関係を示す位置情報を記憶するメモリと、
(D)移動方向に移動する前記ノズルから前記インク滴を吐出させて前記移動方向に沿って前記ドットを形成するドット形成動作と、前記搬送ユニットに前記媒体を搬送させる搬送動作とを交互に繰り返し、前記媒体に画像を印刷する制御部であって、
移動方向に所定間隔でドットを形成する前記ドット形成動作を繰り返すとともに、各ドット形成動作で形成されるドットの前記移動方向の位置をずらすことにより、前記移動方向に並ぶドットの列を2以上の所定数のノズルにより形成する際に、
前記移動方向に並ぶ複数の画素に対応する複数の前記画素データを前記所定数のグループに振り分け、
繰り返し行われる前記ドット形成動作毎に、前記位置情報に基づいて、前記所定数のグループのうちのいずれかのグループを割り当て、
各ドット形成動作において、割り当てられた前記グループに含まれる前記画素データに基づいて、前記インク滴を吐出させる制御部と、
(E)を備えることを特徴とする印刷システム。 - 請求項1に記載の印刷システムであって、
前記制御部は、前記位置情報に応じて、各ドット形成動作における前記インク滴の吐出開始タイミングを変更することを特徴とする印刷システム。 - 請求項2に記載の印刷システムであって、
前記印刷システムは、前記制御部の一部を有する印刷装置と、前記制御部の一部を有し前記印刷装置を制御する印刷制御装置とを備え、
前記メモリは、前記印刷装置に設けられており、
前記印刷制御装置側の前記制御部は、前記メモリから前記位置情報を読み出し、前記位置情報に基づいて前記各ドット形成動作に応じた印刷データを生成し、前記印刷データを前記印刷装置に送信し、
前記印刷装置側の前記制御部は、前記印刷データを前記印刷制御装置から受信し、前記印刷データに基づいて前記インク滴を吐出させる
ことを特徴とする印刷システム。 - 請求項3に記載の印刷システムであって、
前記印刷装置側の前記制御部は、前記印刷データに基づいて前記インク滴を吐出させる際に、前記メモリから前記位置情報を読み出し、この位置情報に基づいて、各ドット形成動作における前記インク滴の吐出開始タイミングを変更する
ことを特徴とする印刷システム。 - 請求項3に記載の印刷システムであって、
前記印刷制御装置側の前記制御部は、前記メモリから読み出した前記位置情報を前記印刷データに含めて前記印刷装置に送信し、
前記印刷装置側の前記制御部は、前記印刷データに含められている前記位置情報に基づいて、各ドット形成動作における前記インク滴の吐出開始タイミングを変更する
ことを特徴とする印刷システム。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の印刷システムであって、
前記制御部が双方向印刷を行わせる場合であって、前記位置情報が所定値の場合、前記制御部は、前記位置情報に基づかずに、前記ドット形成動作を行うことを特徴とする印刷システム。 - 請求項6に記載の印刷システムであって、
前記関係にずれのないことを前記位置情報が示すならば、2×n画素離れた2つの画素に対応する2つの画素データが、互いに逆方向に前記ノズルを移動させる前記ドット形成動作にそれぞれ割り当てられる場合であって、
前記関係がn画素ずれていることを前記位置情報が示す場合、
前記制御部は、前記位置情報に基づかずに、前記ドット形成動作を行う
ことを特徴とする印刷システム。 - 請求項6又は7に記載の印刷システムであって、
前記制御部は、前記関係に位置ずれのないことを前記位置情報が示すときと同様に、繰り返し行われる前記ドット形成動作毎に前記所定数のグループのうちのいずれかのグループを割り当てることを特徴とする印刷システム。 - 請求項6又は7に記載の印刷システムであって、
前記制御部は、前記関係がn+1画素又はn−1画素ずれていることを前記位置情報が示すときと同様に、繰り返し行われる前記ドット形成動作毎に前記所定数のグループのうちのいずれかのグループを割り当てることを特徴とする印刷システム。 - 請求項1〜9のいずれかに記載の印刷システムであって、
前記画素データを記憶する記憶部は、1アドレスに複数の画素データを記憶することを特徴とする印刷システム。 - 請求項1〜10のいずれかに記載の印刷システムであって、
前記ヘッドは、色毎に前記複数のノズルを備え、
前記制御部は、各色の複数のノズルから、共通のタイミングでインク滴を吐出させる
ことを特徴とする印刷システム。 - (A)複数のノズルを備え、画素データに応じたインク滴を各ノズルから吐出するヘッドと、
(B)媒体を搬送する搬送ユニットと、
(C)前記画素データに応じて吐出されるインク滴が形成するドットの位置と、その画素データに対応する前記媒体上の画素の位置との関係を示す位置情報を記憶するメモリと、
(D)移動方向に移動する前記ノズルから前記インク滴を吐出させて前記移動方向に沿って前記ドットを形成するドット形成動作と、前記搬送ユニットに前記媒体を搬送させる搬送動作とを交互に繰り返し、前記媒体に画像を印刷する制御部であって、
移動方向に所定間隔でドットを形成する前記ドット形成動作を繰り返すとともに、各ドット形成動作で形成されるドットの前記移動方向の位置をずらすことにより、前記移動方向に並ぶドットの列を2以上の所定数のノズルにより形成する際に、
前記移動方向に並ぶ複数の画素に対応する複数の前記画素データを前記所定数のグループに振り分け、
繰り返し行われる前記ドット形成動作毎に、前記位置情報に基づいて、前記所定数のグループのうちのいずれかのグループを割り当て、
各ドット形成動作において、割り当てられた前記グループに含まれる前記画素データに基づいて、前記インク滴を吐出させる制御部と、
(E)を備える印刷システムであって、
(F)前記制御部は、前記位置情報に応じて、各ドット形成動作における前記インク滴の吐出開始タイミングを変更し、
(G)前記印刷システムは、前記制御部の一部を有する印刷装置と、前記制御部の一部を有し前記印刷装置を制御する印刷制御装置とを備え、
前記メモリは、前記印刷装置に設けられており、
前記印刷制御装置側の前記制御部は、前記メモリから前記位置情報を読み出し、前記位置情報に基づいて前記各ドット形成動作に応じた印刷データを生成し、前記印刷データを前記印刷装置に送信し、
前記印刷装置側の前記制御部は、前記印刷データを前記印刷制御装置から受信し、前記印刷データに基づいて前記インク滴を吐出させ、
(H)前記印刷制御装置側の前記制御部は、前記メモリから読み出した前記位置情報を前記印刷データに含めて前記印刷装置に送信し、
前記印刷装置側の前記制御部は、前記印刷データに含められている前記位置情報に基づいて、各ドット形成動作における前記インク滴の吐出開始タイミングを変更し、
(I)前記関係にずれのないことを前記位置情報が示すならば、2×n画素離れた2つの画素に対応する2つの画素データが、互いに逆方向に前記ノズルを移動させる前記ドット形成動作にそれぞれ割り当てられる場合であって、
前記関係がn画素ずれていることを前記位置情報が示す場合、
前記制御部は、前記関係がn+1画素又はn−1画素ずれていることを前記位置情報が示すときと同様に、繰り返し行われる前記ドット形成動作毎に前記所定数のグループのうちのいずれかのグループを割り当て、
(J)前記画素データを記憶する記憶部は、1アドレスに複数の画素データを記憶し、
(K)前記ヘッドは、色毎に前記複数のノズルを備え、
前記制御部は、各色の複数のノズルから、共通のタイミングでインク滴を吐出させる
ことを特徴とする印刷システム。 - (A)移動方向に移動する複数のノズルから画素データに応じたインク滴を吐出して、前記移動方向に沿ってドットを形成するドット形成動作と、
媒体を搬送する搬送動作と、
を交互に繰り返し、媒体に画像を印刷する印刷方法であって、
(B)前記画素データに応じて吐出されるインク滴が形成するドットの位置と、その画素データに対応する前記媒体上の画素の位置との関係を示す位置情報を予め記憶し、
(C)前記移動方向に所定間隔でドットを形成する前記ドット形成動作を繰り返すとともに、各ドット形成動作で形成されるドットの前記移動方向の位置をずらすことにより、前記移動方向に並ぶドットの列を2以上の所定数のノズルにより形成する際に、
前記移動方向に並ぶ複数の画素に対応する複数の前記画素データを前記所定数のグループに振り分け、
繰り返し行われる前記ドット形成動作毎に、前記位置情報に基づいて、前記所定数のグループのうちのいずれかのグループを割り当て、
各ドット形成動作において、割り当てられた前記グループに含まれる前記画素データに基づいて、前記インク滴を吐出させる、
(E)ことを特徴とする印刷方法。 - (A)移動方向に移動する複数のノズルから画素データに応じたインク滴を吐出して、前記移動方向に沿ってドットを形成するドット形成動作と、
媒体を搬送する搬送動作と、
を交互に繰り返し、媒体に画像を印刷する印刷装置の調整方法であって、
(B)前記画素データに応じて吐出されるインク滴が形成するドットの位置と、その画素データに対応する前記媒体上の画素の位置との関係を示す位置情報を予め記憶し、
(C)前記移動方向に所定間隔でドットを形成する前記ドット形成動作を繰り返すとともに、各ドット形成動作で形成されるドットの前記移動方向の位置をずらすことにより、前記移動方向に並ぶドットの列を2以上の所定数のノズルにより形成する際に、
前記移動方向に並ぶ複数の画素に対応する複数の前記画素データを前記所定数のグループに振り分け、
繰り返し行われる前記ドット形成動作毎に、前記位置情報に基づいて、前記所定数のグループのうちのいずれかのグループを割り当て、
各ドット形成動作において、割り当てられた前記グループに含まれる前記画素データに基づいて、前記インク滴を吐出させる、
(E)ことを特徴とする印刷装置の調整方法。
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JP2000296608A (ja) * | 1999-02-10 | 2000-10-24 | Seiko Epson Corp | モノクロ印刷とカラー印刷で補正値を変える双方向印刷時の記録位置ズレの調整 |
JP2000318145A (ja) * | 1999-03-10 | 2000-11-21 | Seiko Epson Corp | ドットを形成しない画素情報によるドット形成位置ずれの調整 |
-
2011
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