JP2011136198A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】特賞の抽選毎に通常演出モードから特殊演出モードへ移行する抽選を行う特殊演出モード開始抽選手段と、前記特賞後に前記特賞の抽選確率が高確率であるか低確率であるかを報知せず、特殊演出モード終了検出手段で、前記特殊演出モードの終了を検出したときに、前記特賞の抽選結果を報知する演出図柄の変動回数の計測を開始する変動回数計測手段とを備え、前記特殊演出モード開始抽選手段は、前記変動回数計測手段の計測結果が所定回数以上となるか否かと前記内部確率検出手段で検出した内部確率とに応じて前記特殊演出モードへの移行抽選確率を変化させるように構成されている。
【選択図】図9
Description
また、特許文献2に記載の遊技機にあっては、内部高確率の期待感を抱かせることができるものであるが、ミッションモードの終了後に内部状態を告知するので、遊技者が遊技継続の意欲を損なうという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、ミッションモードに相当する特殊演出モードの演出を変更することにより、内部高確率の期待感を高め、且つ特殊演出モードの終了後も遊技者の期待感と継続遊技意欲を損なうことがない遊技機を提供することを目的としている。
図1は本発明の一実施形態を示すパチンコ機における遊技盤面を模式的に示す正面図である。
図1において、1は遊技盤であって、この遊技盤1は外バンド2および内バンド3によって囲まれたほぼ円形状の遊技領域4が形成されている。
この遊技領域4には、図示しない釘や風車が配設されていると共に、中央部にセンター役物5が配設されている。このセンター役物5の下側には第1始動入賞口6Aが配設され、この第1始動入賞口6Aの直下に第2始動入賞口6Bが配設されている。
さらに、第2始動入賞口6Bの下側に、通常時は閉止状態であるが演出図柄表示装置11の3つの領域に表示された図柄が大当たり図柄となったときは、所定パターンで開放状態となって遊技球を入賞可能とする大入賞口9が配設されている。さらにまた、大入賞口9の下側に上記入賞口のいずれにも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口10が設けられている。
また、演出図柄表示装置11には、その上部側に後述する特出演出を表示するミッションモードへの突入を表示する特殊演出表示部11bが形成され、この特殊演出表示部11bにはミッション突入状態を表示するミッション突入表示部11cと、ミッション演出内容を表示するミッション演出内容表示部11dと、ミッションの進行段階を表示するミッション段階表示部11eとが形成されている。
また、第2始動入賞口6Bは、電動チューリップ13が設けられ、この電動チューリップ13は通常は閉止状態であり、この閉止状態の電動チューリップ13と上部の第1始動入賞口6Aとによって、第2始動入賞口6Bへの遊技球の入賞が阻止されている。この第2始動入賞口6Bでも電動チューリップ13が開くことにより遊技球が入賞すると、パチンコ機内部の第2特別図柄始動スイッチ132(図2参照)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、演出図柄表示装置11の変動表示開始の契機を与える。演出図柄および特別図柄の変動表示は、所定の変動時間経過後に停止し、抽選結果の通知や演出が行われる。
大入賞口9は、演出図柄表示装置11の停止図柄が特定の組み合わせとなったとき(すなわち、特賞となったとき)は、その後の特賞状態において、大入賞口9の全面に設置された開閉部材が開放および閉鎖の動作を行う。特賞状態の生起中は、開閉部材がほぼ水平に開き、多数の遊技球の入賞を受け付ける。大入賞口9は、遊技球が入賞すると、パチンコ機内部の大入賞口スイッチ134(図2参照)の検出信号により入賞した遊技球数を計数し、入賞に伴って賞球を払い出す。大入賞口9の開放は、所定の時間(例えば、30秒)経過するか、所定数(大入賞口入賞規定数、例えば10個等)の遊技球が入賞するまで継続する。大入賞口9の一回の開放をラウンドと呼ぶ。ラウンドは、1R→2R→…と継続し、最大ラウンドまで継続する。
図2は、遊技制御装置200の構成を示すブロック図である。
遊技制御装置200は、図2に示すように、主に、主制御部210、演出制御部220、遊技球の払い出しを制御する払出制御部230、および遊技球の発射を制御する発射制御部240から構成される。不正行為防止等のため、通常、各制御部は別々の基板に実装され、直接・間接的に接続されて相互にまたは一方向にデータが送信可能である。
演出制御部220は、主制御部210から送信される制御コマンドに応じて図柄制御部221を制御するための制御コマンドを送信する。
図柄制御部221は、演出制御部220から送信される制御コマンドに応じて演出図柄表示装置11を制御する。
主制御部210は、図3に示すように、CPU211、ROM212、RAM213、入出力ポート214を備える。
第1信号生成部は、大当たり情報信号等のある状態を識別できるようにその状態中は出力されている信号を生成する。また、出力時間は、その状態等によって随時可変するものである。なお、確率変動状態が生起することを報知せずに確率変動状態を生起させる大当たり(確変大当たり)が決定された場合には、第1信号生成部は、確変大当たりであることを識別可能な大当たり信号を出力しない(大当たり信号出力禁止設定)ので、確率変動状態を非報知状態とすることができる。具体的には、大当たり中であることを示す大当たり信号は出力するが、大当たりの終了後に生起する確率変動中であることを示す確率変動中信号は出力しないように制御(通知禁止手段)している。
主制御部210は、入出力ポート214を介して、第1および第2始動入賞口6Aおよび6Bに設けた第1および第2特別図柄始動スイッチ131および132、普通図柄作動ゲート7に設けた普通図柄始動スイッチ133、大入賞口9に設けた大入賞口スイッチ134、その他各種入賞口スイッチ135から検出信号を入力し処理する。
ROM212には、主制御部210で実行されるパチンコ機を制御するためのプログラムが記憶される。ROM212には、さらに、演出制御部220を制御するための図柄指定コマンド、変動パターンコマンドを始めとするパチンコ機を制御するための各種パラメータの値と、自己の機種を判別するための機種判別情報とが格納されている。
RAM213は、主制御部210に対する入出力データや演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタを始めとする各種カウンタ、シフトレジスタ等を一時記憶するとともに、第1始動入賞口6Aおよび第2始動入賞口6Bの遊技球の入賞順位を記憶する入賞順位記憶手段としての入賞順位記憶部を有する。
払出制御部230には、賞球が払出装置231によって払い出されるのを検出する払出計数スイッチ141、球貯留タンクから払出装置231間における払出通路内の遊技球の有無を検出する払出通路球切スイッチ142及び打球供給皿に貯留されている遊技球が満タンになったことを検出する皿満タンスイッチ143が接続され、これらのスイッチ信号に応じて払出装置231を制御する。また、払出制御部230には、現金又はプリペードカードの装入により、貸し球数を制御するカード機との接続端子232を備えている。
主制御部210、演出制御部220、図柄制御部221、音声制御部223、表示灯制御部224、払出制御部230および発射制御部240には、電源供給を行うための電源回路250が接続されている。
この電源回路250は、図示しない外部電源から24ボルトの交流電源の供給を受け、この交流電源をパチンコ機で使用する複数の定電圧の直流電源や粗整流の直流電源に変換して、主制御部210、演出制御部220、図柄制御部221、音声制御部223、表示灯制御部224、払出制御部230および発射制御部240等に供給する。
これにより、RAM213には、CPU211に直接つながる電源ラインから電源が供給されるので、情報を保持することができる。なお、RAM213およびバックアップ電源251に代えて、フラッシュROM等のデータ書換可能な不揮発性の記憶素子を利用することもできる。
このように、演出制御部220は、液晶表示、ランプ点灯、効果音の生成等の演出に関する制御を専門的に行うことにより、主制御部210の処理負荷を軽減するのに役立っている。
図3は、特別図柄の停止図柄の態様を示す図である。
パチンコ機においては、図4に示すように、大当たりまたは小当たりの種別として、「時短大当たり」、「確変1大当たり(第1の確率変動状態)」、「確変2大当たり(第2の確率変動状態)」、「確変3大当たり(第3の確率変動状態)」および「小当たり」の5つが規定されている。各種別は、当たり種別番号「0」〜「4」により識別される。
制御コマンドには、さらに、n(n=1〜104)種類の変動パターンのうちいずれかを指定するための変動パターンコマンドがある。変動パターンは、遊技状態に対応している。例えば、変動パターン5は、ノーマルリーチを表示した後にはずれとなる遊技状態に対応し、主制御部210でそのような遊技状態が決定されたときは、変動パターン5を指定するための変動パターンコマンドが出力される。変動パターンコマンドは、図柄指定コマンドとともに特別図柄の変動開始時に出力される。
制御コマンドには、さらに、電源断復帰を指定するための電源断復帰指定コマンドと、各機種m(m=1〜9)に対応するRAMクリアm指定コマンドとがある。電源断復帰指定コマンドおよびRAMクリア指定コマンドは、電源投入時に出力される。
CPU211は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作し、ROM212の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させ、図5〜図11のフローチャートに示す制御処理を実行する。
この電源投入時制御処理は、先ず、ステップS1で、スタックポインタに例えば「2300H」を設定し、次いでステップS2に移行して、割込モードを設定し、次いでステップS3に移行してRAMクリアスイッチ252のスイッチ情報を取得してからステップS4に移行して所定時間の待機処理を行なう。
このステップS7では、RAMクリアスイッチ252のスイッチ情報がオンであるか否かを判定し、スイッチ情報がオン情報であるときには、ステップS8に移行して、RAM213の使用禁止領域以外をクリアし、次いでステップS9に移行して、RAM213に対して電源投入時の初期設定を行なってからステップS10に移行し、払出制御部230に対して払出開始指示コマンドを送信し、次いでステップS11に移行して、演出制御部220に対して電源投入時のコマンドを送信してから後述するステップS19に移行する。
このステップS19では、カウンタ/タイマ回路(CTC)を2ms周期のインターバルタイマとして設定してから、ステップS20に移行して、割込みを許可して「遊技開始」処理へ移行する。
この入賞順位格納処理は、後述するメイン処理に対するタイマ割込処理として実行され、先ず、ステップS31で、第1始動入賞口6Aへの遊技球の入賞を第1特別図柄始動スイッチ131で検出したか否かを判定し、第1特別図柄始動スイッチ131のスイッチ信号がオフ状態であるときには第1始動入賞口6Aへの遊技球の入賞がないものと判断してステップS32に移行して、第2始動入賞口6Bへの入賞球の入賞を第2特別図柄始動スイッチ132で検出したか否かを判定し、第2特別図柄始動スイッチ132のスイッチ信号がオフ状態であるときには第2始動入賞口6Bへの遊技球の入賞がないものと判断して入賞順位格納処理を終了して、所定のメインプログラムに復帰する。
このステップS35では、入賞順位記憶部への書込位置が先頭位置であるか否かを判定し、先頭位置ではないときにはステップS36に移行して後述する図8に示す作動記憶指定コマンド送信処理を実行してから前記ステップS32に移行し、先頭位置であるときにはステップS37に移行して、図6の演出制御処理で大当たり判定処理中であるか否かを判定し、大当たり判定処理中であるときには前記ステップS36に移行し、大当たり判定処理中ではないときにはそのまま前記ステップS32に移行する。
このステップS40では、入賞順位記憶部への書込位置が先頭位置であるか否かを判定し、先頭位置ではないときにはステップS41に移行して後述する図8に示す作動記憶指定コマンド送信処理を実行してから処理を終了してメイン処理に復帰し、先頭位置であるときにはステップS42に移行して、図7のメイン処理で大当たり判定処理中であるか否かを判定し、大当たり判定処理中であるときには前記ステップS41に移行し、大当たり判定処理中ではないときにはそのまま処理を終了してメイン処理に復帰する。
このステップS58では、大入賞口9を所定パターンで開放させる電動役物制御処理を実行し、次いでステップS59に移行して、賞球払出制御部230に対して払出し動作を行わせるための制御コマンドをRAM213の所定領域に格納する賞球払出管理処理を実行してからステップS60に移行する。
このステップS61では、演出制御部用コマンド出力ポートを介して、RAM213に格納した演出制御コマンド及び作動記憶指定コマンドを演出制御部220に出力するポート出力処理を実行する。演出制御部220に対しては、まず、ストローブ信号を出力し、モードおよびイベントからなる制御コマンドを出力する。これにより、演出制御部220に制御コマンドが出力される。また、普通図柄表示装置12、特別図柄始動口開閉装置217等へも主制御部210からの制御情報がそのまま出力される。
このステップS63では、RAM213の内容を復元するために必要な時短状態、確率変動状態を表す状態指定コマンド、停止、当たり、外れ等の演出図柄を表す演出図柄指定コマンド、入賞順位記憶部の記憶内容を表す作動記憶指定コマンド、確率変動中、大当たり中、停止中を表す特別遊技指定コマンド等の復帰情報を生成し、生成した復帰情報をRAM213に格納すると共に、電源断が発生したことを表す電源断発生情報をRAM213の所定記憶領域に書込み、さらにCPU211を省電力モードに切り換えるバックアップ処理を実行する。バックアップ処理には、バックアップフラグを設定する処理およびチェックサムを行う処理が含まれる。
この他、主制御部210では、普通図柄作動ゲート7を遊技球が通過することにより、普通図柄始動スイッチ133がオン状態となり、このスイッチ情報が入力ポート214を介してCPU211に入力されると、普通図柄始動スイッチ133のオン状態を検出した時点で例えば数字「0」〜「9」の抽選を行い、抽選結果が例えば「7」であるときに、第2始動入賞口6Bの電動チューリップ13を例えば2秒間開状態に制御する。なお、大当たり状態及び時短作動状態では、通常状態に比較して普通図柄の抽選確率を高確率(例えば10倍)にするとともに電動チューリップの開放時間を長くする普通図柄制御コマンドを、電動チューリップ13を駆動制御する普通図柄表示装置に出力する。
この電源復帰時コマンド送信処理は、図8に示すように、先ず、ステップS71で、電源復帰状態であることを表す電源復帰指定コマンドを演出制御部220へ送信し、次いでステップS72に移行して、RAM213の所定記憶領域からアナログ、デジタル、フルスペック、ミドルスペック等の機種判別コードを指定する機種判別コード指定コマンドを読出し、これを演出制御部220へ送信してからステップS73に移行する。
この特殊図柄制御処理は、先ず、ステップS81で、大当たり状態や時短作動状態となって普通図柄高確率状態であるか否かを判定し、普通図柄高確率状態であるときにはステップS82に移行して、普通図柄高確率用各種予告抽選を行ってからステップS83に移行して、主制御部210からの指定内容及び予告抽選結果に応じて変動パターンを表示する処理を実行してから処理を終了する。
ステップS85では、後述する図10に示す特殊演出を行うミッションモードへ移行するか否かの抽選を行うミッションモード突入抽選処理を実行し、次いでステップS86に移行して、上記ステップS85の抽選結果がミッションモード突入であるか否かを判定し、ミッションモードへの突入ではないときには、ステップS87に移行して、前記ステップS85のミッションモード突入抽選処理で変動回数Nが零すなわち前回の処理がミッションモードからの転落状態であるか否かを判定し、N=0すなわちミッションモードからの転落であるときには、ステップS88に移行する。
また、ステップS87の判定結果が、N≠0であるときにはステップS89に移行して、前回の処理が普通図柄高確率状態であるか否かを判定し、前回の処理が普通図柄高確率状態であるときにはステップS90に移行して、期待度高演出を設定してからステップS83に移行し、前回の処理が普通図柄高確率状態ではないときにはステップS91に移行して、通常モード中専用の予告抽選処理を行ってから前記ステップS83に移行する。
ここで、図12に示すミッション内容抽選テーブルは、内部低確率時に高確率(例えば20%)で選択され易く内部高確率時に低確率(例えば5または10%)で選択されにくいミッション内容1〜3と、内部低確率時及び内部高確率時の双方で等しい確率(例えば10%)で選択されるミッション内容4及び5と、内部高確率時に高確率(例えば20%)で選択され易く内部高確率時に低確率(例えば10又は5%)で選択されにくいミッション内容6〜8とが設定されている。これらミッション内容1〜8は夫々異なった特殊図柄演出が行われる。
一方、前記ステップS94では、後述する図11に示すミッションモード転落抽選処理を実行してからステップS95に移行し、ミッションモード転落抽選処理結果がミッションモード転落であるか否かを判定し、抽選結果がミッションモードを継続する場合には前記ステップS93に移行し、抽選結果がミッションモード転落である場合にはステップS96に移行する。
ここで、図14(a)に示すミッションモード突入抽選確率テーブルでは、内部低確率状態ではミッションモードへ移行しない確率が例えば90%でミッションモードへ突入する確率が10%に設定され、内部高確率状態では、ミッションモードへ移行しない確率が例えば75%に設定され、ミッションモードへ突入する確率が25%に選定されている。
さらに、ステップS108の判定結果が、変動回路NがN>25であるときにはステップS111に移行して、変動回数Nが“100”以上であるか否かを判定し、N≦100であるときにはステップS112に移行して、後述する内部高確率フラグで表される内部確率をもとに図14(c)に示すミッションモード突入確率テーブルを参照して突入確率を設定し、ステップS113に移行して、設定した突入確率に基づいて抽選を行ってから処理を終了して前記図9のステップS86に移行する。
さらにまた、前記ステップS111の判定結果が、N>100であるときにはステップS114に移行して、内部確率をもとに図14(d)に示すミッションモード突入確率テーブルを参照して突入確率を設定し、ステップS115に移行して、設定した突入確率に基づいて抽選を行って処理を終了して前記図9のステップS86に移行する。
したがって、このミッションモード突入抽選処理では、内部低確率状態では、ミッション終了後又は通常モード開始時からの図柄変動回数Nが多くなるにつれてミッションモードへ突入する確率が徐々に低下するが、図柄変動回数Nが100を超えると内部高確率時の確率の半部程度に回復して、期待感を与えることができ、内部高確率状態では、図柄変動回数Nが増加するに応じてミッションモードへ突入する確率が段階的に増加して内部高確率の期待感をより与えることができる。
まず、例えば始業時に、RAMクリアスイッチ252をオン状態としながら電源スイッチ(図示せず)をオン状態として、パチンコ機に電源が投入されると、主制御部210により、図5に示す投入時制御処理が実行される。
この投入時制御処理では、ステップS1〜S6で、スタックポインタの設定、割込モードの設定、RAMクリアスイッチ252のスイッチ情報取得、待機処理、CPU211の内蔵RAM213へのアクセス許可、割込コントローラの設定等の所定の初期化処理を行ない、ステップS7に移行して、RAMクリアスイッチ252がオン状態であるので、ステップS8に移行して、CPU211の内蔵RAM213の使用禁止領域以外の記憶領域を全てクリアしてから、RAM213を電源投入時の初期設定を行なうことにより、RAM213にバックアップされていた各種データが消去されて初期状態に戻る。
遊技者は、貸し出しを受けた遊技球がパチンコ機に装填されると、発射ハンドルを操作して発射制御部240で発射装置242を制御することにより遊技球を遊技盤面1に発射することにより遊技を行うことができる。
図7のメイン処理では、入賞順位記憶部の先頭に保留球があると判断されて、乱数取得処理が行なわれ、取得した乱数に基づいて先頭の保留球が第1始動入賞口6Aの保留球であるので、第1始動入賞口6Aに対応する大当たり判定が行なわれる。このとき、取得された乱数値が大当たり値と一致していると判定されると、大当たりとなる。
小当たりとなると、演出図柄の停止図柄の組み合わせ、並びに小当たり時の変動パターンが決定される。そして、所定の変動パターンで演出図柄が変動表示され、所定の変動時間経過後に、決定された組み合わせで停止する。演出図柄の停止後は、小当たりが生起する。
このとき、大当たり判定後に入賞順位記憶部の順位繰り上げ処理が行なわれることにより、先頭に書込まれている“1”が削除されて、最下位段に“0”が書き込まれることにより、入賞順位記憶部の各記憶領域が全て“0”の状態に復帰することになる。
このため、演出制御部220では、主制御部210から作動記憶指定コマンドを受信すると、この作動記憶指定コマンドを図柄制御部221に送信して、この図柄制御部221で、作動記憶指定コマンドに基づいて演出図柄表示装置11の保留球表示部11aの最下位位置に第1始動入賞口6Aの保留球を表す「○」マークを表示する。
今、前述したように、RAMクリアスイッチ252をオン状態としながら電源スイッチ(図示せず)をオン状態として、パチンコ機に電源が投入されると、主制御部210に内蔵されたRAM213がクリアされると共に、この主制御部210から送信される電源投入コマンドによって演出制御部220のRAMもクリアされて初期化される。
この演出制御部220のRAMの初期化によって内部高確率フラグもリセットされて、内部低確率状態を表す。
このミッションモード制御処理では、大当たり状態や小当たり状態ではなく、普通図柄確率が低確率状態であるので、ステップS81からステップS84に移行し、ミッションモード中ではないので、ステップS85に移行して、図10に示すミッションモード突入抽選処理を実行する。
この状態で、ミッションモードの抽選が行われることにより、図柄変動回数Nが“0”〜“25”及び“101”以上の状態で抽選結果がミッション突入となると、図9のミッションモード制御処理で、ステップS86からステップS92に移行し、ミッション内容抽選処理が行われる。
そして、ミッションモードへの突入が確定して、ミッション内容が確定すると、ステップS93に移行して、ミッションモード中専用の予告抽選処理が実行され、次いでステップS83に移行して、主制御部210からの指定内容及び予告抽選結果に応じて変動パターンコマンド設定し、これを図柄制御部221に送信することにより、演出図柄表示装置11に予告演出を表示する。
このミッションモード抽選処理では、前回の処理がミッションモードではなかったので、ステップS121からステップS122に移行して、第1段階フラグをセットし、続いてステップS123に移行して第1段階表示コマンドを図柄制御部221に送信することにより、演出図柄表示装置11の特殊図柄表示部11bに図15(a)に示すように第1段階を表す3本のアンテナ表示を行う。その後、ミッションモード中専用予告抽選を行ってから主制御部210からの指定内容及び予告抽選結果に応じて変動パターン演出処理を実行する。
この抽選でミッション転落が選択されると、転落フラグがセットされるとともに、特殊演出終了コマンドを図柄制御部221に送信して、演出図柄表示部11bのミッション突入表示部11c、ミッション内容表示部11d、段階表示部11eの表示を消去してミッションモードを終了する。
このとき、内部低確率状態では、期待度が低いことを示唆する通常モードでの昼間の背景モードが選択される確率が45%、期待度中を示唆する通常モードでの夕方の背景モードが選択される確率が50%、期待度高を示唆する通常モードでの夜の背景モードが選択される確率が5%に設定されることから、殆どは期待度低又は中を示唆する背景モードが選択される確率が非常に高いが、期待度高を示唆する背景モードが選択される確率も5%残されているので、たまに通常モードの背景モードが期待度高を示唆する夜モードに移行することになり、遊技者に内部高確率への期待感を与えることができる。
このように内部高確率フラグがセットされると、前出した内部低確率状態でのミッションモード制御処理に比較して、図9のミッションモード制御処理におけるステップS85のミッションモード突入抽選処理でのミッション突入確率が図柄変動回数Nの各設定範囲において内部低確率状態に比較して高くなり、ミッションモードへ突入し易くなる。また、ステップS92のミッション内容抽選処理においても、内部高確率状態を示唆するミッション内容6〜8を選択する確率が高くなり、ミッション内容6〜8が演出図柄表示装置11の特殊図柄表示部11bのミッション内容表示部11cに表示されることにより、遊技者の内部高確率状態の期待度を高くすることができる。
遊技者が遊技を継続している状態で、停電等によって電源回路250に外部から供給される交流電源の電圧が所定電圧以下に低下すると電源断状態を検出する。この電源断状態を検出すると、電源回路250では、電源断検出信号を各制御部に出力すると共に、主制御部210へ供給する電源をバックアップ電源251に切換える。このため、主制御部210の制御状態は継続されるとともに、RAM213に対する電源が確保されてバックアップ状態となる。
その後、外部から供給される交流電源が復旧して、電源断状態から復帰すると、主制御部210で、図5に示す電源投入制御処理が実行され、所定の初期化処理が行なわれた後、RAMクリアスイッチ252は非操作状態を維持してオフ状態となっているので、ステップS7からステップS12に移行し、ステップS7からステップS8に移行することはなく、RAM213の記憶内容がクリアされることはない。
このため、RAM213に記憶されている電源断の発生情報を消去してからステップS16に移行して、図8に示す電源復帰時コマンド送信処理を実行する。
演出制御部220では、電源断復帰指定コマンドを受信すると、図柄制御部221、音声制御部223および表示灯制御部224に電源断復帰指定コマンドが送信される。
音声制御部223では、電源断復帰指定コマンドを受信すると、現在演奏中の音声が消音される。
表示灯制御部224では、電源断復帰指定コマンドを受信すると、客待ち状態(デモ)点滅パターンがセットされ、客待ち状態(デモ)点滅パターンで遊技盤表示灯225及び本体表示灯226が点滅する。
次いで、主制御部210から作動記憶指定コマンドを演出制御部220に送信する作動記憶指定コマンド送信処理が実行される。
この第1始動口6A及び第2入賞口6Bの入賞順位を表す保留球コードが順次作動記憶指定コマンドとして送信される。
最後に、特別遊技指定コマンドが演出制御部220に送信されて電源復帰時コマンド送信処理を終了する。
上記構成において、図9におけるステップS94の処理が特殊演出モード終了抽選手段に対応し、図17の処理が内部確率検出手段に対応し、ステップS96の処理が内部確率示唆演出抽選手段に対応している。
なお、上記実施形態においては、始動入賞口が第1および第2始動入賞口6Aおよび6Bの2つである場合について説明したが、これに限定されるものではなく、3つ以上の始動入賞口を設ける場合にも本発明を適用することができる。
さらに、上記実施の形態においては、内部確率が高低2種類に設定される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、内部確率を3種類以上に設定する場合にも本発明を適用することができ、この場合には、各種テーブルで内部確率の種類数に応じた確率を設定すればよいものである。
なおさらに、上記実施の形態においては、図16に示すミッション終了確率テーブルで第二段階時及び第三段階時にそれぞれ1つ前の段階に戻る確率が設定されている場合について説明したが、例えば第三段階時で2つ前の段階に戻る確率を設定してもよく、段階数を4段階以上に増やした場合に任意数前の段階に戻る確率を設定するようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、特賞状態として小当たりを設けて構成したが、これに限らず、小当たりを設けなくてもよい。
さらにまた、上記実施の形態においては、第1始動入賞口6Aに入賞した場合と第2始動入賞口6Bに入賞した場合とで異なる大当たり判定を行なう場合について説明したが、これに限定されるものではなく、同一の大当たり判定を行なうようにしてもよい。
さらに、上記実施の形態において、図5〜図8のフローチャートに示す遊技制御処理を実行するにあたってはいずれも、ROM212にあらかじめ格納されている遊技制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM213に読み込んで実行するようにしてもよく、図9〜図11のフローチャートに示すミッション制御処理を実行する場合も演出制御部220のROMに格納されているプログラムに代えて、該当プログラムが格納された記録媒体からそのプログラムを演出制御部220のRAMに詠み込んで実行するようにしてもよい。
例えば、遊技盤面中央に開閉可能な羽根部材を備えた役物装置を備え、所定の始動入賞口に入賞することで羽根部材の開閉を行い、その間に役物装置内に遊技球が入賞し、かつ、役物装置内に設けた特定入賞領域に入賞することで、特賞状態を生起させる遊技機においても、適用可能である。
Claims (2)
- 始動入賞口への入賞球の入賞を契機として行われる特賞の抽選毎に通常演出モードから特殊演出モードへ移行する抽選を行う特殊演出モード開始抽選手段と、
前記特殊演出モードから通常演出モードに移行する場合の当該特殊演出モードの終了を検出する特殊演出モード終了検出手段と、
前記特賞の抽選の内部確率が高確率状態であるか低確率状態であるかを検出する内部確率検出手段と、
前記特賞後に前記特賞の抽選確率が高確率であるか低確率であるかを報知せず、前記特殊演出モード終了検出手段で、前記特殊演出モードの終了を検出したときに、前記特賞の抽選結果を報知する演出図柄の変動回数の計測を開始する変動回数計測手段とを備え、
前記特殊演出モード開始抽選手段は、前記変動回数計測手段の計測結果が所定回数以上となるか否かと前記内部確率検出手段で検出した内部確率とに応じて前記特殊演出モードへの移行抽選確率を変化させるように構成されている
ことを特徴とする遊技機。 - 前記特殊演出モード開始抽選手段の抽選結果が、特殊演出モードの開始であるときに、演出内容が少なくとも内部確率検出手段で検出した内部確率が高いときに選択され易い第1グループの演出内容と内部確率が低いときに選択され易い第2グループの演出内容とを含む2種類以上の演出内容を抽選する演出内容抽選手段を有し、該演出内容抽選手段の第1グループの演出内容及び第2グループの演出内容の抽選確率が前記内部確率に応じて変化されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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