JP2011135738A - Dc−dcコンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 集積面積の低減と安定的な電圧変換動作の実行の両立が可能なDC−DCコンバータを提供する。
【解決手段】 トランジスタT1は一端が入力電圧Vinに接続し、他端がノードNAに接続する構成であり、ドライブ回路21は、ブート用コンデンサC2によって駆動されるドライブ回路21によって導通制御が行われる。インダクタLは一端がノードNA,他端がノードNBに接続し、トランジスタT2は一端がノードNA,他端が接地線、ゲートがドライブ回路23に接続される。ダイオードD1は、アノードがノードNBに接続し、カソードが出力ノードに接続する。出力コンデンサC1は、一方の電極が出力ノードに接続し、他方の電極が接地されている。ノードNCは、トランジスタT1のオン時に入力電圧とは異なる電圧が印加される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、DC−DCコンバータに関する。
近年、蛍光灯や白熱灯等の光源に比べて寿命が長く、かつ消費電力も少ないという特徴を備えたLED(発光ダイオード)を照明用又は表示用の光源として使用するための技術開発が行われている。
LEDを照明装置等に使用する場合、十分な明るさを確保するために、LEDを直列又は並列に多数接続することでLEDの集合体を構成し、これを装置内に配置する。また、それぞれのLEDの駆動に必要な電圧を作り出すため、DC−DCコンバータ回路が利用されている。
DC−DCコンバータ回路は、スイッチング素子及びインダクタンス素子によって構成され、スイッチング素子をオン/オフさせることによって、インダクタンス素子に電流を流し、これによって蓄積されたエネルギーを負荷側に供給させることで、入力電源電圧から所定の電圧を生成して出力する回路である。DC−DCコンバータ回路には、昇圧型、降圧型、昇降圧型がそれぞれ存在する。
図7に、下記特許文献1に記載の昇降圧型DC−DCコンバータ回路の回路図を示す。図7に示すDC−DCコンバータ91は、Pチャネル型MOSトランジスタT5、Nチャネル型MOSトランジスタT4、ダイオードD1,D2、コンデンサC1,インダクタL、及び制御回路11を備える。
制御回路11は、トランジスタT4及びT5のゲート電位を制御することで、両トランジスタの導通制御を行う。両トランジスタは、制御回路11によって同一のスイッチング周期Tによって導通制御される。トランジスタT5,T4それぞれの、スイッチング周期Tに対するオン時間の割合をα,βとする。ここでは、α>βとする。
トランジスタT5は、ソース又はドレインの一方に入力電圧Vinが与えられ、他方はノードNAを形成する。ダイオードD2は、アノードが前記ノードNAを形成し、カソードは接地されている。インダクタLは、一端が前記ノードNAを形成し、他端がノードNBを形成する。トランジスタT4は、ソース又はドレインの一方が前記ノードNBを形成し、他方が接地されている。
ダイオードD1は、アノードが前記ノードNBを形成し、カソードが出力電圧Voutを取り出す出力ノードとなる。コンデンサC1の一方の電極がこの出力ノードと接続し、他方の電極は接地されている。コンデンサC1は、出力電圧Voutを平滑化する働きを有する。
トランジスタT4及びT5が共にオン状態のとき、入力電圧VinがインダクタLに印加され、インダクタLに直流電流が流れる。この期間にインダクタ4に磁気エネルギーが蓄積される。この印加時間は、トランジスタT4のオン時間であるβ・Tで表わされる。
次に、トランジスタT4がオフになると、ダイオードD1が導通し、インダクタLには入力電圧Vinと出力電圧Voutの差電圧が印加される。この印加中に、インダクタLを介して出力コンデンサC1へ電流が流れる。この印加時間は、トランジスタT5のオン時間とトランジスタT4のオン時間の差である(α−β)Tで表わされる。
更に、トランジスタT5がオフになると、ダイオードD2が導通し、インダクタLには出力電圧Voutが逆方向に印加される。この印加時間は、トランジスタT5のオフ時間である(1−α)Tで表わされる。これにより、インダクタLに蓄積された磁気エネルギーは出力コンデンサC1側へと放出される。
以上のように、磁気エネルギーの蓄積と放出を繰り返すことで、出力電圧Voutが決定する。インダクタLへの印加電圧と印加時間の積の和は0であるため、下記数1が成立し、これを整理すると数2が成立する。
(数1)
Vin(β・T)+(Vin−Vout)(α−β)T+(−Vout)(1−α)T=0
(数2)
Vout=Vin[α/(1−β)]
よって、α及びβの値を変化させることで、Voutを目的の値に変更することができる。例えば、β=0、すなわちトランジスタT4を常時オフとすればVout=α・Vinとなり、降圧コンバータとなる。また、α=1、すなわちトランジスタT5を常時オンとすれば、Vout=Vin/(1−β)となり、昇圧コンバータとなる。
図8に、下記特許文献2に記載の昇降圧型DC−DCコンバータ回路の回路図を示す。図8に示すDC−DCコンバータ92は、図7のDC−DCコンバータ91と比較して、Pチャネル型トランジスタT5に代えてNチャネル型トランジスタT1を備え、更に、コンデンサC2及びダイオードD3を備える。また、制御回路11は、トランジスタT1の制御を行うドライブ回路21,トランジスタT4の制御を行うドライブ回路22を備える。
ダイオードD3は、アノードを入力電圧Vinが供給される信号線と接続し、カソードをコンデンサC2の一方の電極並びにドライブ回路21に接続する。ダイオードD3のカソード並びにコンデンサC2の一方の電極が接続してノードNCを形成している。
コンデンサC2は、他方の電極をノードNAに接続する。ドライブ回路21は、このコンデンサC2の両電極間の電圧によって駆動され、トランジスタT1の導通制御を行う。ドライブ回路22は、ドライブ回路21とは別に駆動され、トランジスタT4の導通制御を行う。
トランジスタT1のオン時において、ノードNAは電圧Vinとなる。このため、トランジスタT1を強反転領域で駆動するためには、T1のゲートにVin+Vth(トランジスタT1の閾値電圧)以上の電圧を与える必要がある。トランジスタT1のオフ時において、ダイオードD3を介してノードNCに入力電圧Vinが与えられるため、コンデンサC2にはVinが保持される。その後、T1がオン状態となると、入力電圧VinがT1を介してノードNAに与えられるため、ノードNAが入力電圧Vin分上昇し、これに伴ってコンデンサC2のノードNAとは反対側の電極、すなわちノードNCの電圧が突き上げられ、Vin以上の値となる。この結果、T1のオン時にはゲートに十分な電圧を供給できるため、強反転領域で駆動することができる。
図8の構成は、図7の構成と比べて、全てのトランジスタをNチャネル型で形成できるため、集積面積の削減及び製造コストの低廉化の点で優れている。なお、図8のように、ノードNAと入力電圧Vinの間に設けるトランジスタとしてNチャネル型のMOSトランジスタを用いる場合には、当該トランジスタのオフ時に充電されるコンデンサC2を備えるのが一般的である。
特開2003−319644号公報 特開2002−354783号公報
図8の構成の場合、降圧コンバータとして機能させる場合にはトランジスタT4を常時オフにし、トランジスタT1をオンオフ制御することで行う。一方、昇圧コンバータとして機能させる場合には、トランジスタT1を常時オンとし、トランジスタT4をオンオフ制御することで行う。
従って、図8の構成を昇圧コンバータとして機能させる場合、トランジスタT1がオン状態に固定されるため、コンデンサC2を充電する手段を持たない。このため、このコンデンサC2が自然放電等により十分な電圧を保持できなくなり、この結果トランジスタT1を強反転領域で動作できなくなる問題がある。
本発明は、集積面積の低減と安定的な電圧変換動作の実行の両立が可能なDC−DCコンバータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のDC−DCコンバータ回路は、
一端に入力電圧が与えられ、他端が第1ノードに接続される第1スイッチと、
一端が前記第1ノードに接続し、他端が接地された第2スイッチと、
一端が前記第1ノードに接続し、他端が第2ノードに接続するインダクタと、
一端が前記第2ノードに接続し、他端が出力端子を形成する出力ノードに接続される第3スイッチと、
一方の電極が前記出力ノードに接続し、他方の電極が接地された出力コンデンサと、
前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの導通制御を行う制御回路と、を備え、
前記制御回路は、前記第1スイッチの導通制御を行う第1ドライブ回路を有し、当該第1ドライブ回路は、ブート用コンデンサの両端間電圧によって駆動される構成であり、
前記ブート用コンデンサは、一方の電極を前記第1ノードに接続し、他方の電極を第3ノードに接続し、
前記第3ノードは、少なくとも前記第1スイッチの導通時に前記入力電圧とは異なる電圧値の電圧が印加されることを特徴とする。
このような構成とすることで、第1スイッチの導通時においても、第3ノードと第1ノードに電位差が生じ、これによってブート用コンデンサを充電することができる。よって、第1スイッチのオン状態が長時間続いた場合であっても、ブート用コンデンサの両電極間に保持される電圧を一定レベルに維持することができ、第1スイッチの安定的な駆動に寄与する。
ここで、前記制御回路は、前記第1スイッチの導通時に前記第2スイッチを非導通とし、前記第1スイッチの非導通時に前記第2スイッチを導通させる制御を行う構成とするのが好適である。
また、上記特徴に加えて、本発明のDC−DCコンバータ回路は、一端が前記第2ノードに接続し、他端が接地された第4スイッチを備え、
前記制御回路が、前記第4スイッチの導通制御を行う第3ドライブ回路を更に有していることを特徴とする。
このような構成とするとき、第4スイッチを常時オフとし、第1スイッチ及び第2スイッチに対してオンオフ制御をすることで、入力電圧に対して降圧動作を実行することが可能となり、更に、第1スイッチを常時オン、第2スイッチを常時オフとした状態で、第4スイッチに対してオンオフ制御を行うことで、入力電圧を昇圧させることが可能となる。
また、第1、第2、第4の各スイッチに対して、スイッチング周期を同一にした状態で、第1スイッチと第4スイッチのオン時間の比率を適宜変更することで、昇圧動作と降圧動作を自由に選択することも可能となる。この場合においても、第1スイッチのオン時にブート用コンデンサを充電することができるため、オン時間が長時間連続する場合においても第1スイッチを安定的に駆動することができる。
なお、これら第1、第2、第4の各スイッチを、Nチャネル型MOSトランジスタで構成することができる。これにより、集積面積を縮小化することができる。
また、本発明のDC−DCコンバータ回路は、
一端に前記入力電圧が与えられ、他端が第1ノードに接続される第1スイッチと、
一端が前記第1ノードに接続し、他端が第2ノードに接続するインダクタと、
一端が前記第2ノードに接続し、他端が出力端子を形成する出力ノードに接続される第3スイッチと、
一端が前記第2ノードに接続し、他端が接地された第4スイッチと、
一方の電極が前記出力ノードに接続し、他方の電極が接地された出力コンデンサと、
前記第1スイッチ及び前記第4スイッチの導通制御を行う制御回路と、を備え、
前記制御回路は、前記第1スイッチの導通制御を行う第1ドライブ回路を有し、当該第1ドライブ回路は、ブート用コンデンサの両端間電圧によって駆動される構成であり、
前記ブート用コンデンサは、一方の電極を前記第1ノードに接続し、他方の電極を第3ノードに接続し、
前記第3ノードは、少なくとも前記第1スイッチの導通時に前記入力電圧とは異なる電圧値の電圧が印加されることを特徴とする。
また、本発明のDC−DCコンバータ回路は、上記特徴に加えて、前記第3ノードは、少なくとも前記第1スイッチの導通時に、前記第1スイッチとして構成されているNチャネル型MOSトランジスタの閾値電圧と前記入力電圧の合計値よりも大きい電圧が印加されていることを特徴とする。
また、本発明のDC−DCコンバータ回路は、上記特徴に加えて、前記第3ノードが、所定の電源回路の出力端に接続されることを特徴とする。
このとき、前記電源回路の構成の一例としては、
電源用コンデンサと、
前記電源用コンデンサの一方の電極に、接地線と前記入力電圧が印加される第1電源電圧線とのいずれか一方を選択的に接続可能に構成した第1接続切替スイッチと、
前記電源用コンデンサの他方の電極に、前記第3ノードと前記入力電圧より絶対値の大きい所定の電圧が印加される第2電源電圧線とのいずれか一方を選択的に接続可能に構成した第2接続切替スイッチと、を有する構成とすることができる。このとき、前記制御回路が、前記第1接続切替スイッチ及び前記第2接続切替スイッチの接続切替制御を行う構成であって、前記第1スイッチのオフ時には、前記第1接続切替スイッチを前記接地線に、前記第2接続切替スイッチを前記第2電源電圧線にそれぞれ接続させ、前記第1スイッチのオン時には、前記第1接続切替スイッチを前記第1電源電圧線に、前記第2接続切替スイッチを前記第3ノードにそれぞれ接続させる。
このような構成とすることで、第1スイッチのオン時において、第3ノードに対して入力電圧に所定の電圧(第2電源電圧線への印加電圧)を加えた電圧が印加される。よって、ブート用コンデンサの両電極間には前記所定の電圧が印加されるため、ブート用コンデンサに対する充電動作が行われる。
また、本発明のDC−DCコンバータ回路は、一端が前記出力ノードに接続し、他端が前記第3ノードに接続する第5スイッチを備え、
前記制御回路が、前記第5スイッチの導通制御を行う構成であって、前記第1スイッチのオフ時には前記第5スイッチをオフにし、前記第1スイッチのオン時には前記第5スイッチをオンにする制御を行うことを特徴とする。
このとき、第1スイッチのオン時において、第3ノードに対して出力電圧が印加される。よって、ブート用コンデンサの両電極間には入力電圧と出力電圧の差電圧が印加されるため、ブート用コンデンサに対する充電動作が行われる。
また、本発明のDC−DCコンバータ回路は、前記第3スイッチが、前記第2ノードにカソードを接続し、前記出力ノードにアノードを接続するダイオードで構成されていることを特徴とする。
本発明のDC−DCコンバータ回路によれば、スイッチ駆動用のドライブ回路に対して駆動用電源を供給するためのブートコンデンサに対し、当該スイッチのオンオフ状態にかかわらず充電動作を行うことができる。よって、当該スイッチのオン状態が長時間継続したとしても、ブートコンデンサに保持された電荷が自然放電することなく、スイッチの安定的駆動が可能となる。
また、本発明のDC−DCコンバータ回路によれば、Pチャネル型MOSトランジスタを必要としないため、集積回路面積を削減することが可能となる。
本発明のDC−DCコンバータの回路図 本発明のDC−DCコンバータ内の各トランジスタのゲート電圧波形の一例 本発明のDC−DCコンバータの回路図の別構成例 本発明のDC−DCコンバータの回路図の別構成例 本発明のDC−DCコンバータの回路図の別構成例 本発明のDC−DCコンバータ回路図の別構成例 従来のDC−DCコンバータの回路図 従来のDC−DCコンバータの回路図
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して詳細に説明する。なお、図7〜図8に示した構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
図1に、本発明のDC−DCコンバータの回路図を示す。本発明のDC−DCコンバータ1は、図8のコンバータ92と比較して、電源回路3を備えている点、並びにダイオードD2に代えてNチャネル型MOSトランジスタT2を備えている点が異なる。
電源回路3は、ノードNCを介してコンデンサC2の一方の電極に接続されている。また、ドライブ回路21の駆動用電源としても利用される。トランジスタT2は、ソース又はドレインの一方をノードNAに接続し、他方を接地している。また、トランジスタT2の導通制御を行うために、T2のゲートに接続されるドライブ回路23が、制御回路10内に設けられている。
なお、図1において、トランジスタT1が第1スイッチに対応し、トランジスタT2が第2スイッチに対応し、ダイオードD1が第3スイッチに対応し、トランジスタT4が第4スイッチに対応し、コンデンサC1が出力コンデンサに対応し、コンデンサC2がブート用コンデンサに対応し、ドライブ回路21が第1ドライブ回路に対応し、ドライブ回路23が第2ドライブ回路に対応し、ドライブ回路22が第3ドライブ回路に対応する。また、ノードNAが第1ノードに対応し、ノードNBが第2ノードに対応し、ノードNCが第3ノードに対応する。
このような構成の場合、昇圧動作を実行すべくトランジスタT1を常時オンとした場合であっても、電源回路3からVinより大きな電圧を出力させておくことで、コンデンサC2に電荷を保持することが可能となる。特に、トランジスタT1の閾値電圧VthとVinの合計値以上の電圧を出力しておくことで、コンデンサC2の両端にはVth以上の電圧を印加することができる。これにより、オン状態が長時間継続する場合においても、コンデンサC2に対する充電が可能となり、トランジスタT1を強反転領域で動作させることができる。
図2に、図1に示すDC−DCコンバータの各トランジスタT1,T2,T4のゲート電圧Vt1,Vt2,Vt4の変化波形の一例を示す。それぞれの電圧波形において、Hレベル時にはトランジスタが導通し、Lレベル時には非導通とする。なお、各ゲート電圧Vt1,Vt2,Vt4は、それぞれドライブ回路21,23,22の出力電圧の変化波形に対応する。
トランジスタT1を常時オン、トランジスタT2を常時オフとすれば、トランジスタT4のオンオフ比率を制御することで、昇圧コンバータとして機能する。また、トランジスタT4を常時オフとし、トランジスタT1のオンオフ比率を制御して、トランジスタT2を、トランジスタT1のオン時にオフとし、トランジスタT1のオフ時にオンとすることで、降圧コンバータとして機能する。
また、トランジスタT1とT4をそれぞれあるオンオフ比率でオンオフ制御し、トランジスタT2を、トランジスタT1のオン時にオフ、オフ時にオンにするように制御することで、トランジスタT1及びT4のオンオフ比率に応じた昇降圧コンバータとして機能する。これらの動作原理については、図7の回路構成の場合と同じであり、説明を省略する。
上記制御を行った場合、トランジスタT1のオフ時にトランジスタT2がオンであるため、ノードNAの電位は接地電位となる。このとき、コンデンサC2の両電極間には、電源回路3からの出力電圧が与えられるため、この電圧がコンデンサC2に保持される。つまり、トランジスタT1がオフ状態となる降圧モード或いは昇降圧モードでは、コンデンサC2に電圧が保持されるため、次の段階でトランジスタT1をオン状態にするために必要な電圧を確保できる。
また、トランジスタT1のオン時においては、コンデンサC2の一方の電極(ノードNA)には入力電圧Vinが与えられ、他方の電極(ノードNC)には電源回路3からの出力電圧が与えられる。よって、トランジスタT1が常時オン状態である昇圧モード時においても、Vinと電源回路3からの出力電圧の電圧差がコンデンサC2の両電極間に与えられるため、この電圧がコンデンサC2に保持される。よって、トランジスタT1のオン時においてもコンデンサC2に一定電圧を保持できるため、上述したように、電源回路3からの出力電圧をトランジスタT1の閾値電圧VthとVinの合計値以上としておくことで、トランジスタT1を強反転領域で動作させるのに十分な電圧を確保することができる。
すなわち、トランジスタT1のオンオフ状態に関係なく、ブート用コンデンサC2に対して充電を行うことができる。これにより、トランジスタT1のオン状態が長時間継続したとしても、ブート用コンデンサC2に保持された電荷が自然放電することがなく、トランジスタT1の駆動電圧を確保できる。
電源回路3の構成としては、例えば図3に示すようにチャージポンプ型とすることが可能である。この図に示す電源回路3は、3端子のスイッチS1,S2とコンデンサCaを備え、コンデンサCaの一方の電極がスイッチS1の一端と接続し、他方の電極がスイッチS2の一端と接続する構成である。なお、スイッチS1が第1接続切替スイッチに対応し、スイッチS2が第2接続切替スイッチに対応し、コンデンサCaが電源用コンデンサに対応する。
スイッチS1は、コンデンサCaの一方の電極と接続する電圧線を、入力電圧Vinが印加される電圧線(第1電源電圧線)と接地線との間で切り替えることができる。スイッチS2は、コンデンサCaの他方の電極と接続する電圧線を、所定の電圧Vaが印加される電圧線(第2電源電圧線)とノードNCとの間で切り替えることができる。また、このスイッチS1及びS2の切替制御も制御回路10によって行われるものとして良い。
このような構成の下で、まず、スイッチS1が接地線、スイッチS2が第2電源電圧線(電圧Va)とそれぞれ接続した状態(状態A)の後、スイッチS1が第1電源電圧線(電圧Vin)、スイッチS2がノードNCとそれぞれ接続した状態(状態B)とする。このとき、電源回路3からノードNCに対して(Vin+Va)の電圧が与えられることとなる。
よって、トランジスタT1のオフ時には状態Aとし、トランジスタT1のオン時には状態Bとすることで、T1のオン時においてコンデンサC2の両電極間に電圧Vaを与えることができ、充電が可能となる。なお、このVaの値としては、少なくともトランジスタT1の閾値電圧Vthより大きい値とするのが望ましい。
なお、図3に示す電源回路3の回路図は一例であり、この図面に限定されるものではない。また、図3のようなチャージポンプ型においても、例えばスイッチS1及びS2に接続可能な各電圧線の電圧値を、図3とは異なる値とすることも可能である。
トランジスタT1のオン時にコンデンサC2を充電する別の方法として、出力電圧Voutを利用する方法も可能である。この構成を図4に示す。図4では、出力電圧Voutが得られるノードに一端が接続されるスイッチS3を備え、このスイッチS3の他端をノードNCと接続している。このスイッチS3も制御回路10によって導通制御されるものとして良い。なお、このスイッチS3は第5スイッチに対応する。
この構成において、トランジスタT1のオフ時にはスイッチS3をオフとし、トランジスタT1のオン時にはスイッチS3をオンとする制御を行う。このとき、トランジスタT1のオン時にはノードNCに出力電圧Voutが与えられるため、コンデンサC2の両端にはVoutとVinの差電圧が与えられ、充電される。
この図に示す構成は、特に昇圧モード時において昇圧後の出力電圧VoutがVinよりもトランジスタT1の閾値電圧Vthより大きい場合に有用である。この場合、単に出力電圧VoutのノードとノードNCをスイッチS3を介して接続し、このスイッチS3を制御回路10によってオンオフ制御するだけで良いため、電源回路3として必要な素子数を大きく削減することができる。
一方で、トランジスタT1のオンオフ制御を行いながら昇圧動作或いは降圧動作が行われる場合(昇降圧モード)においては、VoutとVinの大小関係が場合によって反転する可能性があるため、この大小関係に応じて、ドライブ回路21の駆動用電源線(L側、H側)に接続するノードをノードNCとNAで切り替えるものとしても良い。
以上説明したDC−DCコンバータは、昇圧動作も降圧動作も実行可能な回路を前提としていたが、降圧動作のみが実行可能なDC−DCコンバータ、昇圧動作のみが実行可能なDC−DCコンバータにおいても、同様の効果を示すことができる。回路図の一例を図5、図6に示す。
図5に示すDC−DCコンバータ2は、図1に示すDC−DCコンバータ1からトランジスタT4及びこの導通を制御するためのドライブ回路22を排除した構成であり、その他はDC−DCコンバータ1と同じである。トランジスタT4が存在しないということは、図1においてトランジスタT4が常時オフ状態である場合と回路上全く同じ状態であるため、トランジスタT1及びT2のオンオフ制御を行うことで、図2に示す降圧モードと同じ動作が実現される。図5に示す構成においても、トランジスタT1のオンオフ状態に関係なくコンデンサC2に対して充電することができる。
なお、図5の構成において、電源回路3を図3のように実現しても構わないし、図7のように電源回路3ではなく出力電圧Voutを利用してノードNCに入力電圧Vinとは異なる電圧を印加する構成としても構わない。
図6に示すDC−DCコンバータ3は、図1に示すDC−DCコンバータ1からトランジスタT2及びこの導通を制御するためのドライブ回路23を排除した構成であり、その他はDC−DCコンバータ回路1と同じである。トランジスタT2が存在しないということは、図1においてトランジスタT2が常時オフ状態である場合と回路上全く同じ状態であるため、トランジスタT1を常時オンにし、トランジスタT4のオンオフ制御を行うことで、図2に示す昇圧モードと同じ動作が実現される。ノードNCに対して電圧供給をするための電源回路3を備えているため、トランジスタT1は常時オン状態をキープすることができる。
以上説明したように、本発明のDC−DCコンバータは、トランジスタT1がオン時においてブート用コンデンサC2に充電する機構を備えることを特徴とするものである。このC2に対する充電方法は、上述した回路例に限られず、他の方法で実現しても構わない。
1,2: 本発明のDC−DCコンバータ
3: 電源回路
10: 制御回路
21,22,23: ドライブ回路
91,92: 従来のDC−DCコンバータ
C1,C2,Ca: コンデンサ
D1,D2,D3: ダイオード
L :インダクタ
NA,NB,NC: ノード
S1,S2,S3: スイッチ
T1,T2,T3,T4: トランジスタ
Vin: 入力電圧
Vout: 出力電圧

Claims (10)

  1. 直流の入力電圧に対して昇圧動作又は降圧動作を行って直流の出力電圧を生成するDC−DCコンバータ回路であって、
    一端に前記入力電圧が与えられ、他端が第1ノードに接続される第1スイッチと、
    一端が前記第1ノードに接続し、他端が接地された第2スイッチと、
    一端が前記第1ノードに接続し、他端が第2ノードに接続するインダクタと、
    一端が前記第2ノードに接続し、他端が出力端子を形成する出力ノードに接続される第3スイッチと、
    一方の電極が前記出力ノードに接続し、他方の電極が接地された出力コンデンサと、
    前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの導通制御を行う制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、前記第1スイッチの導通制御を行う第1ドライブ回路を有し、当該第1ドライブ回路は、ブート用コンデンサの両端間電圧によって駆動される構成であり、
    前記ブート用コンデンサは、一方の電極を前記第1ノードに接続し、他方の電極を第3ノードに接続し、
    前記第3ノードは、少なくとも前記第1スイッチの導通時に前記入力電圧とは異なる電圧値の電圧が印加されることを特徴とするDC−DCコンバータ回路。
  2. 前記制御回路は、前記第1スイッチの導通時に前記第2スイッチを非導通とし、前記第1スイッチの非導通時に前記第2スイッチを導通させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のDC−DCコンバータ回路。
  3. 一端が前記第2ノードに接続し、他端が接地された第4スイッチを備え、
    前記制御回路が、前記第4スイッチの導通制御を行う第3ドライブ回路を更に有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のDC−DCコンバータ回路。
  4. 直流の入力電圧に対して昇圧動作又は降圧動作を行って直流の出力電圧を生成するDC−DCコンバータ回路であって、
    一端に前記入力電圧が与えられ、他端が第1ノードに接続される第1スイッチと、
    一端が前記第1ノードに接続し、他端が第2ノードに接続するインダクタと、
    一端が前記第2ノードに接続し、他端が出力端子を形成する出力ノードに接続される第3スイッチと、
    一端が前記第2ノードに接続し、他端が接地された第4スイッチと、
    一方の電極が前記出力ノードに接続し、他方の電極が接地された出力コンデンサと、
    前記第1スイッチ及び前記第4スイッチの導通制御を行う制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、前記第1スイッチの導通制御を行う第1ドライブ回路を有し、当該第1ドライブ回路は、ブート用コンデンサの両端間電圧によって駆動される構成であり、
    前記ブート用コンデンサは、一方の電極を前記第1ノードに接続し、他方の電極を第3ノードに接続し、
    前記第3ノードは、少なくとも前記第1スイッチの導通時に前記入力電圧とは異なる電圧値の電圧が印加されることを特徴とするDC−DCコンバータ回路。
  5. 前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、及び前記第4スイッチがいずれもNチャネル型MOSトランジスタで構成されていることを特徴とする請求項3に記載のDC−DCコンバータ回路。
  6. 前記第3ノードは、少なくとも前記第1スイッチの導通時に、前記第1スイッチとして構成されているNチャネル型MOSトランジスタの閾値電圧と前記入力電圧の合計値よりも大きい電圧が印加されていることを特徴とする請求項5に記載のDC−DCコンバータ回路。
  7. 前記第3ノードは、所定の電源回路の出力端に接続されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のDC−DCコンバータ回路。
  8. 前記電源回路は、
    電源用コンデンサと、
    前記電源用コンデンサの一方の電極に、接地線と前記入力電圧が印加される第1電源電圧線とのいずれか一方を選択的に接続可能に構成した第1接続切替スイッチと、
    前記電源用コンデンサの他方の電極に、前記第3ノードと前記入力電圧より絶対値の大きい所定の電圧が印加される第2電源電圧線とのいずれか一方を選択的に接続可能に構成した第2接続切替スイッチと、を有し、
    前記制御回路が、
    前記第1接続切替スイッチ及び前記第2接続切替スイッチの接続切替制御を行う構成であって、
    前記第1スイッチのオフ時には、前記第1接続切替スイッチを前記接地線に、前記第2接続切替スイッチを前記第2電源電圧線にそれぞれ接続させ、
    前記第1スイッチのオン時には、前記第1接続切替スイッチを前記第1電源電圧線に、前記第2接続切替スイッチを前記第3ノードにそれぞれ接続させることを特徴とする請求項7に記載のDC−DCコンバータ回路。
  9. 一端が前記出力ノードに接続し、他端が前記第3ノードに接続する第5スイッチを備え、
    前記制御回路が、前記第5スイッチの導通制御を行う構成であって、前記第1スイッチのオフ時には前記第5スイッチをオフにし、前記第1スイッチのオン時には前記第5スイッチをオンにする制御を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のDC−DCコンバータ回路。
  10. 前記第3スイッチが、前記第2ノードにカソードを接続し、前記出力ノードにアノードを接続するダイオードで構成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のDC−DCコンバータ回路。


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