JP2009055722A - チャージポンプ方式電源回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 充電時に従来と比べてスイッチング素子の入力電圧を小さくして耐圧及びサイズを小さくし、放電時に、電流経路が降圧レギュレータを通らないようにして降圧レギュレータに含まれるスイッチング素子の抵抗による出力の電圧降下を少なくすることが可能なチャージポンプ方式電源回路を提供する。
【解決手段】 基準電圧Vrefと出力端子4からの帰還電圧に応じて電源電圧を降圧する降圧レギュレータ2と、降圧レギュレータの出力電圧VREGによって充電し、電源電圧VINによって放電することで生ずる昇圧電圧を出力端子に供給するチャージポンプ回路部3とを有する。チャージポンプ回路部は、出力端子と降圧レギュレータとの間に直列に接続されるスイッチSW1及びスイッチSW2と、電源と接地との間に直列に接続されるスイッチSW3及びスイッチSW4と、コンデンサCとを有し、スイッチはMOSトランジスタからなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、降圧レギュレータに含まれる抵抗成分による出力の電圧降下を少なくするチャージポンプを用いた電源回路に関するものである。
従来のチャージポンプ方式の電源回路では、特許文献1に回路に流れる突入電流や消費電流を抑えた電源回路が開示されている。このチャージポンプ方式電源回路は、チャージポンプ回路の前段に降圧レギュレータが接続される構成を有しており、昇圧率制御回路が、チャージポンプ回路の昇圧率を1倍に設定し、ショートモードを実現するとき、チャージポンプ回路の内部の経路を短絡するとともに、第1トランジスタを完全にオンさせる。その結果、リチウムイオン電池の電池電圧からチャージポンプ回路へ突入電流が発生する。そこで、第1トランジスタをゆっくりオンさせるよう定電流回路を動作させる。さらに、ショートモードを実現するときに発振回路や演算増幅器の動作を停止させる。
また、特許文献2には、従来の所望の電圧を出力電圧として得る為に、充電時と放電時の入力電圧をそれぞれ異なる値にしたチャージポンプが複数接続され、後段に降圧レギュレータが接続された電源回路が開示されている。このチャージポンプ回路は、第1のクロックドライバーの電源電圧を入力端子に印加される入力電圧VIN1と異なる電圧VIN2とし、第2のクロックドライバーの電源電圧を入力電圧VIN1と異なる電圧VIN3とすることにより、チャージポンプ回路の出力電圧と所望の電圧との差を小さくして電力効率を向上させる。VIN1、VIN2、VIN3はいずれも接地電圧GNDを基準として正の電圧である。 このチャージポンプ方式電源回路は、降圧レギュレータによって降圧された電圧が最終的な出力として得られるため、所望の電圧を得るには、チャージポンプ回路によってそれ以上の電圧を生成しなければならない。即ち、チャージポンプ回路を構成するスイッチング素子の入力電圧が大きくなってしまう。そのため、スイッチング素子の耐圧は高く設定されなければならず、それに合わせて素子のサイズも大きくなってしまう。このように、従来の電源回路は、スイッチング素子のサイズが大きくなることによって回路規模が大きくなってしまうという問題があった。
図10は、従来のチャージポンプ方式の電源回路において、チャージポンプ回路の前段に降圧レギュレータが接続される構成(特許文献1参照)を説明している。電源回路は、電源101から供給される入力電圧VINを設定された昇圧率で昇圧するチャージポンプ回路102、チャージポンプ回路102への入力電圧VINを定電圧化するための降圧レギュレータ103、分圧抵抗R1、R2及び出力電圧を充電するコンデンサCを備える。降圧レギュレータ103は、基準電圧源105からの基準電圧(Vref)105及び出力端子104からの帰還電圧を比較する演算増幅器121と、演算増幅器121の出力がゲートに接続されたMOSトランジスタ122とを備えている。演算増幅器121の第1の入力(+)は、出力端子104と接地(GND)との間に接続された分圧抵抗R1、R2間に接続され、そこから帰還電圧が供給される。演算増幅器121の第2の入力(−)には、基準電圧Vrefが供給される。MOSトランジスタ122の一端には、入力電圧VINが接続され、他端にはチャージポンプ回路部102の入力が接続され、チャージポンプ回路部102の出力が出力端子104に接続される。コンデンサCは、チャージポンプ回路102の出力と出力端子104との接続点に一端が接続され、他端が分圧抵抗R1、R2間と演算増幅器121の第1の入力との間の接続点に接続されている。
チャージポンプ回路部102は、内部に設けられたスイッチのオン/オフ動作により昇圧用コンデンサを選択的に充放電して、入力電圧VINを設定された昇圧率で昇圧して、出力電圧Voutを出力する昇圧回路である。演算増幅器121は、基準電圧源105からの基準電圧Vrefと出力端子からの帰還電圧とを大小比較し、その誤差電圧に応じてMOSトランジスタ122を制御する。これにより降圧レギュレータ121は、入力電圧VINを調整して、目標電圧値に安定化し、チャージポンプ回路部122に供給する。これにより、出力端子からの帰還電圧と基準電圧Vrefの差が0になるように制御でき、チャージポンプ回路部122は、入力電圧VINを目標電圧値に定電圧化して出力電圧Voutを得る。
この図10に示すチャージポンプ方式電源回路は、充放電用のスイッチング素子のオン抵抗や前段に接続される回路(降圧レギュレータ)のトランジスタ抵抗等のために電圧降下が発生し、設定された昇圧比に対して所望の出力電圧が得られないという問題があった。また、従来の電源回路は、スイッチング素子のサイズが大きくなることによって回路規模が大きくなってしまうという問題があった。
特開2005−318786号公報 特開2006−280160号公報
本発明は、以上のような問題を解決するためになされたものであり、充電時に、従来と比べてスイッチング素子の入力電圧を小さくして耐圧及びサイズを小さくし、放電時に、電流経路が降圧レギュレータを通らないようにして降圧レギュレータに含まれるスイッチング素子の抵抗による出力の電圧降下を少なくすることが可能なチャージポンプ方式電源回路を提供する。
本発明のチャージポンプ方式電源回路は、基準電圧と出力端子からの帰還電圧に応じて電源電圧を降圧する降圧レギュレータと、前記降圧レギュレータの出力電圧によって充電し、前記電源電圧によって放電することで生ずる昇圧電圧を前記出力端子に供給するチャージポンプ回路部とを具備したことを特徴としている。前記チャージポンプ回路部は、前記出力端子と前記降圧レギュレータとの間に直列に接続される第1のスイッチ及び第2のスイッチと、電源と接地端との間に直列に接続される第3のスイッチ及び第4のスイッチと、一端が前記第1のスイッチと前記第2のスイッチの接続点に接続されると共に他端が前記第3のスイッチと前記第4のスイッチとの接続端に接続されるコンデンサとを有し、前記第1乃至第4のスイッチは、MOSトランジスタからなるようにしても良い。前記チャージポンプ回路部は、前記電源と前記出力端子との間に複数並列接続されたチャージポンプ回路から構成され、前記複数並列接続されたチャージポンプ回路間にはそれぞれスイッチが設けられているようにしても良い。
本発明は、以上の構成により、充電時に従来と比べてスイッチング素子の入力電圧を小さくして、耐圧及びサイズを小さくすることによって回路規模を小さく出来、放電時に電流経路が降圧レギュレータを通らないようにして、降圧レギュレータに含まれるスイッチング素子の抵抗による出力の電圧降下を少なくすることが可能になる。また、放電時の電圧降下を避ける構成であるので昇圧比を可変にする構成にしても出力の電圧降下を少なくすることが出来る。
以下、実施例を参照して発明の実施の形態を説明する。
まず、図1を参照して実施例1を説明する。
図1は、チャージポンプ方式電源回路の回路図である。この実施例のチャージポンプ方式電源回路は、基準電圧Vrefと出力端子4からの帰還電圧に応じて電源1から供給された入力電圧VINを降圧する降圧レギュレータ2と、降圧レギュレータ2の出力電圧VREGによって充電し、入力電圧VINによって放電することで生ずる昇圧電圧Voutを出力端子4に供給するチャージポンプ回路部3とを具備している。
チャージポンプ方式電源回路は、電源1から供給された入力電圧VINを設定された昇圧率で昇圧するチャージポンプ回路部3、チャージポンプ回路部3への入力電圧VINを定電圧化するための降圧レギュレータ2、分圧抵抗R1、R2及び出力電圧Voutを充電するコンデンサCを備える。
降圧レギュレータ2は、演算増幅器21と、演算増幅器21の出力がゲートに接続されたMOSトランジスタ22とを備えている。演算増幅器21は、基準電圧源5からの基準電圧Vref及び出力端子4からの帰還電圧を大小比較し、その誤差電圧に応じてMOSトランジスタ22を制御する。演算増幅器21の第1の入力(+)は、出力端子4と接地(GND)との間に直列接続された分圧抵抗R1とR2との接続点に接続され、そこから帰還電圧が供給される。演算増幅器21の第2の入力(−)には、基準電圧Vrefが供給される。MOSトランジスタ22の一端には、入力電圧VINが接続され、他端にはチャージポンプ回路2の第1の入力が接続される。チャージポンプ回路部3の出力は、電源回路の出力端子4に接続される。
コンデンサCは、チャージポンプ回路部3の出力と出力端子4との間の接続点に一端が接続され、他端が直列接続された分圧抵抗R1と分圧抵抗R2との接続点及び演算増幅器21の第1の入力(+)間にある接続点に接続されている。
チャージポンプ回路部3は、内部に設けられたスイッチのオン/オフ動作により昇圧用コンデンサを選択的に充放電して、入力電圧VINを設定された昇圧率で昇圧して出力電圧Voutを出力する昇圧回路である。
チャージポンプ回路部3は、出力端子4と降圧レギュレータ2を構成するPチャネルMOSトランジスタ22の出力端との間に直列に接続された第1のスイッチSW1及び第2のスイッチSW2と、電源1と接地端との間に直列に接続された第3のスイッチSW3及び第4のスイッチSW4と、一端が第1のスイッチSW1と第2のスイッチSW2の接続点に接続されると共に他端が第3のスイッチSW3と第4のスイッチSW4との接続点に接続される昇圧用コンデンサC1とから構成されている。これら第1乃至第4のスイッチSW1〜SW4は、MOSトランジスタから構成されている。降圧レギュレータ2の出力電圧VREGが入力されるチャージポンプ回路部3の第1の入力端は、第1のスイッチSW1に接続され、電源1から供給される入力電圧VINが入力される第2の入力端は、第3のスイッチSW3に接続される。降圧レギュレータを構成する演算増幅器21は、基準電圧源5からの基準電圧Vrefと出力端子4からの帰還電圧とを大小比較し、その差電圧に応じてMOSトランジスタ22を制御する。これにより降圧レギュレータ2は、入力電圧VINを調整して、目標電圧値に安定化し、チャージポンプ回路部3に供給する。これにより、出力端子4からの帰還電圧と基準電圧Vrefの差が0になるように制御でき、チャージポンプ回路部3は、入力電圧VINを目標電圧値に定電圧化して出力電圧Voutを得る。
このように、チャージポンプ回路部3の前段に出力端子4からの帰還電圧に応じて電源1から供給された入力電圧VINを降圧する降圧レギュレータ2が接続され、充電時のみ降圧レギュレータ2の出力電圧VREGがチャージポンプ回路部3の昇圧用コンデンサC1に供給されるように構成されている。
チャージポンプ回路部3に含まれるコンデンサC1は、降圧レギュレータ2の出力電圧VREGが一端に印加されることによって充電され、電源1からの入力電圧VINが他端に印加されることによって放電される。充電時には、降圧レギュレータ2を構成するMOSトランジスタ22の出力端からの出力電圧VREGは、第1の入力端からオン状態の第1のスイッチSW1を通って昇圧用コンデンサC1に充電される。この時、第2のスイッチSW2及び第3のスイッチSW3は、オフ状態であり、第4のスイッチSW4は、オン状態である。放電時には、電源1から供給される入力電圧VINは、第2の入力端からオン状態の第3のスイッチSW3を通り、昇圧用コンデンサC1の充電電圧VREGを付加しオン状態の第2のスイッチSW2を通って出力端子4から出力電圧Voutとして出力する。この出力は、例えば、白色LEDを発光させる電源として用いられる。この時、第1のスイッチSW1及び第4のスイッチSW4は、オフ状態にある。
電源1は、例えば、リチウム電池を用いると、3〜4.2V程度の電力を有する。白色LEDは、4.5〜5V程度で駆動するので、この電源回路は、必要に応じて電源電圧を昇圧して白色LEDを駆動する出力電圧Voutを生成する。電源が消耗した場合にもこのチャージポンプ回路分を利用して適正な出力電圧Voutを出力する。
このチャージポンプ回路部3において、昇圧比が2倍のときの出力は、VREG+VINである。入力電圧VINの上昇に伴ってチャージポンプ回路部3の出力が上がると降圧レギュレータ2の出力電圧VREGは減少するため、入力電圧VINにかかわらず出力電圧Voutは、昇圧比に対して一定である。
以上、この実施例では、チャージポンプ回路部の前段に接続される降圧レギュレータの出力電圧VREGで充電するため、従来例と比べてスイッチング素子の入力電圧が小さくなる。そのため、耐圧およびサイズを小さくすることができ、回路規模を小さくすることができる。放電時の電流経路は、降圧レギュレータを通らないため、降圧レギュレータに含まれるスイッチング素子の抵抗による出力の電圧降下を少なくすることが出来るギュレータに含まれるスイッチング素子の抵抗による出力の電圧降下を少なくすることが可能になる。
次に、図2乃至図9を参照して実施例2を説明する。
図2は、チャージポンプ方式電源回路の回路図、図3乃至図9は、チャージポンプ方式電源回路の充放電方法を説明する概略回路図である。
この実施例は、チャージポンプ回路部の構成が実施例1とは相違する。この実施例のチャージポンプ方式電源回路は、基準電圧Vrefと出力端子4からの帰還電圧に応じて電源1から供給された入力電圧VINを降圧する降圧レギュレータ2と、降圧レギュレータ2の出力電圧VREGによって充電し、入力電圧VINによって放電することで生ずる昇圧電圧(出力電圧)Voutを出力端子4に供給するチャージポンプ回路部6とを具備している。
チャージポンプ方式電源回路は、電源1から供給された入力電圧VINを設定された昇圧率で昇圧するチャージポンプ回路部6、チャージポンプ回路部6への入力電圧VINを定電圧化するための降圧レギュレータ2、分圧抵抗R1、R2及び出力電圧Voutを充電するコンデンサCを備える。
降圧レギュレータ2及びコンデンサCは、実施例1と同じ構成である。
チャージポンプ回路部6は、実施例1と同様に内部に設けられたスイッチのオン/オフ動作により昇圧用コンデンサを選択的に充放電して、入力電圧VINを設定された昇圧率で昇圧して出力電圧Voutを出力する昇圧回路である。
チャージポンプ回路部6は、電源1と出力端子4との間に複数並列接続(この実施例では2つの回路を用いる)されたチャージポンプ回路61、62から構成され、チャージポンプ回路61、62間にはそれぞれスイッチが設けられている(この実施例では第5のスイッチSW5を用いる)ことを特徴としている。
第1のチャージポンプ回路61は、出力端子4と降圧レギュレータ2を構成するMOSトランジスタ22の出力端との間に直列に接続された第1のスイッチSW1及び第2のスイッチSW2と、電源1と接地端との間に直列に接続された第3のスイッチSW3及び第4のスイッチSW4と、一端が第1のスイッチSW1と第2のスイッチSW2の接続点に接続されると共に他端が第3のスイッチSW3と第4のスイッチSW4との接続点に接続される昇圧用コンデンサC1とから構成されている。これら第1乃至第4のスイッチSW1〜SW4は、例えば、MOSトランジスタから構成されている。
電源1から供給される入力電圧VINが入力される第1のチャージポンプ回路61の第2の入力端64には、第3のスイッチSW3が接続され、降圧レギュレータ2の出力電圧VREGが入力される第1の入力端63には、第1のスイッチSW1が接続される。
第2のチャージポンプ回路62は、出力端子4とMOSトランジスタ22の出力端との間に直列に接続された第6のスイッチSW6及び第7のスイッチSW7と、電源1と接地端との間に直列に接続された第8のスイッチSW8及び第9のスイッチSW9と、一端が第6のスイッチSW6と第7のスイッチSW7の接続点に接続されると共に他端が第8のスイッチSW8と第9のスイッチSW9との接続点に接続される昇圧用コンデンサC2とから構成されている。これら第6乃至第9のスイッチSW6〜SW9は、例えば、MOSトランジスタから構成されている。入力電圧VINが入力される第2のチャージポンプ回路62の第2の入力端66には、第8のスイッチSW8が接続され、出力電圧VREGが入力される第1の入力端65は、第6のスイッチSW6に接続される。
このように、チャージポンプ回路部6の前段に出力端子4からの帰還電圧に応じて電源1から供給された入力電圧VINを降圧する降圧レギュレータ2が接続され、充電時のみ降圧レギュレータ2の出力電圧VREGがチャージポンプ回路部6の昇圧用コンデンサC1又はC2もしくは双方に供給されるように構成されている。
次に、この実施例のチャージポンプ方式電源回路の充放電方法について説明する。例えば、チャージポンプ回路部にチャージポンプ回路が2つ並列接続されている場合、各々第1〜第9のスイッチのオンオフ制御によって、1倍(VREG)、1.5倍(1/2VREG+VIN)、2倍(VREG+VIN)、3倍(2VREG+VIN)等の出力を得ることができる。
図3に示すように、出力が1倍(VREG)モードの場合は、降圧レギュレータ2の出力(VREG)を出力電圧Voutとする。第1のスイッチSW1、第2のスイッチSW2、第6のスイッチSW6及び第7のスイッチSW7をオン状態とし、他のスイッチはオフ状態に制御すると、降圧レギュレータ2の出力から出力端子3まで2つの放電経路がある。第1のスイッチSW1及び第2のスイッチSW2を通る経路と第6のスイッチSW6及び第7のスイッチSW7を通る経路の2つがある。この出力が1倍モードの場合、降圧レギュレータ2は、単にスイッチとして作用する(例えば、VINが2.7〜4.6Vで、Voutを4.9Vと設定した場合)。この場合、スイッチングがないので、出力電圧Voutにはリップルが発生しない。
図4は、出力が1.5倍(1/2VREG+VIN)モードの充電方法を説明する概略回路図であり、図5は、出力が1.5倍モードの放電方法を説明する概略回路図である。充電経路は、第1のスイッチSW1、第5のスイッチSW5及び第9のスイッチSW9をオン状態にし、他のスイッチをオフにする。この充電方法により、充電用コンデンサC1、C2の容量に降圧レギュレータ2の出力電圧VREGの電圧まで充電される。コンデンサC1、C2には、各1/2VREGの電圧がかかる。第2のスイッチSW2、第7のスイッチSW7がオフとなり、コンデンサC3の電荷だけで電流を供給する。そのため出力端子4の電圧が負荷電流により低下する。
放電経路は、第2のスイッチSW2、第3のスイッチSW3、第7のスイッチSW7及び第8のスイッチSW8をオン状態にし、他のスイッチをオフにする。この充電方法により、電源(VIN)と出力端子4との間に第2のスイッチSW2及び第3のスイッチSW3を通る経路と、第7のスイッチSW7及び第8のスイッチSW8を通る経路の2つの放電経路が形成される。
図6は、出力が2.0倍(VREG+VIN)モードの充電方法を説明する概略回路図であり、図7は、出力が2.0倍モードの放電方法を説明する概略回路図である。充電経路は、第1のスイッチSW1、第4のスイッチSW4、第6のスイッチSW6及び第9のスイッチSW9をオン状態にし、他のスイッチをオフにする。この充電方法により、充電用コンデンサC1、C2の容量に降圧レギュレータ2の出力電圧VREGの電圧まで充電される。コンデンサC1、C2には、各VREGの電圧がかかる。第2のスイッチSW2、第7のスイッチSW7がオフとなり、コンデンサC3の電荷だけで電流を供給する。そのため出力端子4の出力電圧Voutが負荷電流により低下する。
放電経路は、第2のスイッチSW2、第3のスイッチSW3、第7のスイッチSW7及び第8のスイッチSW8をオン状態にし、他のスイッチをオフにする。この放電方法により、電源(VIN)と出力端子4との間に第2のスイッチSW2及び第3のスイッチSW3を通る経路と、第7のスイッチSW7及び第8のスイッチSW8を通る経路の2つの放電経路が形成される。充放電時において、コンデンサC1、C2を繋ぐ第5のスイッチSW5は常にオフ状態になっている。2つの放電経路が出力端子4で合成されて、VREG+VINの出力電圧Voutが上昇して出力する。
図8は、出力が3.0倍(2VREG+VIN)モードの充電方法を説明する概略回路図であり、図9は、出力が3.0倍モードの放電方法を説明する概略回路図である。
充電経路は、第1のスイッチSW1、第4のスイッチSW4、第6のスイッチSW6及び第9のスイッチSW9をオン状態にし、他のスイッチをオフにする。この充電方法により、充電用コンデンサC1、C2の容量に降圧レギュレータ2の出力電圧VREGの電圧まで充電される。コンデンサC1、C2には、各VREGの電圧がかかる。
放電経路は、第2のスイッチSW2、第5のスイッチSW5及び第8のスイッチSW8をオン状態にし、他のスイッチをオフにする。この放電方法により、電源(VIN)と出力端子4との間に第8のスイッチSW8及び第5のスイッチSW5及び第2のスイッチSW2を通る放電経路が形成される。充放電時において、コンデンサC1、C2を繋ぐ第5のスイッチSW5は常にオン状態になっている。コンデンサC1、C2の電圧が合成されて、2VREG+VINの出力電圧Voutが出力する。
このチャージポンプ方式電源回路では、この他に、一方のコンデンサ(C1又はC2)を充電し、他方のコンデンサ(C2又はC1)を放電状態にすることができる(Push pullモード)。この場合はリップルを発生することが少ない。
以上、この実施例では、チャージポンプ回路部の前段に接続される降圧レギュレータの出力電圧VREGで充電するため、従来例と比べてスイッチング素子の入力電圧が小さくなる。そのため、耐圧及びサイズを小さくすることができ、回路規模を小さくすることができる。放電時の電流経路は、降圧レギュレータを通らないため、降圧レギュレータに含まれるスイッチング素子の抵抗による出力の電圧降下を少なくすることが出来るレギュレータに含まれるスイッチング素子の抵抗による出力の電圧降下を少なくすることが可能になる。
放電時の電圧降下を避ける構成であるため、昇圧比を可変する構成にしても出力の電圧降下を少なくすることが出来る。
実施例1に係るチャージポンプ方式電源回路の回路図。 実施例2に係るチャージポンプ方式電源回路の回路図。 図2のチャージポンプ方式電源回路の充放電方法を説明する概略回路図。 図2のチャージポンプ方式電源回路の充放電方法を説明する概略回路図。 図2のチャージポンプ方式電源回路の充放電方法を説明する概略回路図。 図2のチャージポンプ方式電源回路の充放電方法を説明する概略回路図。 図2のチャージポンプ方式電源回路の充放電方法を説明する概略回路図。 図2のチャージポンプ方式電源回路の充放電方法を説明する概略回路図。 図2のチャージポンプ方式電源回路の充放電方法を説明する概略回路図。 従来のチャージポンプ方式電源回路の回路図。
符号の説明
1・・・電源
2・・・降圧レギュレータ
3、6・・・チャージポンプ回路部
4・・・出力端子
5・・・基準電圧源
21・・・演算増幅器
22・・・MOSトランジスタ
61、62・・・チャージポンプ回路
63−66・・・入力端

Claims (3)

  1. 基準電圧と出力端子からの帰還電圧に応じて電源からの電圧を降圧する降圧レギュレータと、前記降圧レギュレータの出力電圧によって充電し、前記電源電圧によって放電することで生ずる昇圧電圧を前記出力端子に供給するチャージポンプ回路部とを具備したことを特徴とするチャージポンプ方式電源回路。
  2. 前記チャージポンプ回路部は、前記出力端子と前記降圧レギュレータの出力端との間に直列に接続される第1のスイッチ及び第2のスイッチと、前記電源と接地との間に直列に接続される第3のスイッチ及び第4のスイッチと、一端が前記第1のスイッチと前記第2のスイッチの接続点に接続されると共に他端が前記第3のスイッチと前記第4のスイッチとの接続点に接続されるコンデンサとを有し、前記第1乃至第4のスイッチは、MOSトランジスタからなることを特徴とする請求項1に記載されたチャージポンプ方式電源回路。
  3. 前記チャージポンプ回路部は、前記電源と前記出力端子との間に複数並列接続されたチャージポンプ回路から構成され、前記複数並列接続されたチャージポンプ回路間にはそれぞれスイッチが設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のチャージポンプ方式電源回路。
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