JP2011135403A - 要員配置支援装置、要員配置支援プログラム、および要員配置支援方法 - Google Patents

要員配置支援装置、要員配置支援プログラム、および要員配置支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電話およびメッセージデータに対応する要員の要員配置を最適化すること。
【解決手段】本手法では、時間帯Xのエージェントの暫定的な要員数を取得する。つぎに、本要員手法では、時間帯Xのエージェントの要員数に基づいて、エージェントのメール対応中にコール対応が割り込む時間帯Xの回数を算出する。このあと、本手法では、時間帯Xの回数に基づいて、エージェントの電子メールの対応時間を算出する。そして、本手法では、電子メールの対応時間と、エージェントの返信前に電子メールが放棄されるまでの顧客の待ち時間を決めるパラメータとに基づいて、顧客が電子メールを放棄して電話をかけてくる時間帯Xの再コール数を算出する。本手法によれば、エージェントの返信を待ちきれず電子メールから電話に回る時間帯Xの再コール数を求めることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、要員配置の最適化を支援する要員配置支援装置、要員配置支援プログラム、および要員配置支援方法に関する。
一般に、企業には、顧客からの質問、注文、苦情などの問い合わせを受け付けるコンタクトセンタが設けられている。顧客からの問い合わせは、たとえば、固定電話、携帯電話などの電話系からの問い合わせと、電子メール、紙文書などのメール系からの問い合わせがある。
近年では、ブランド維持、売り上げ向上、社会的責任などのためにコンタクトセンタにおける顧客満足度をある程度維持したいという企業の要望がある。コンタクトセンタにおける顧客満足度は、顧客からの問い合わせに対応するエージェントの要員数を増やすことで向上させることができる。一方、エージェントの要員数が過剰なものとなると、人件費の増加を招いてしまう。
そこで、従来において、エージェントの要員配置を最適化する技術が開示されている。具体的には、従来装置は、時間帯により変化する呼量とエージェントの平均処理時間に応じて、アーランC式を用いて必要人数を算出し、管理者の経験則に基づく予測稼働率を用いて必要人数を調整する(たとえば、下記特許文献1参照。)。
また、従来装置は、ある時間帯の呼量とオペレータ(エージェント)の人数からアーランC式によって呼が待ち合わせをする確率を算出し、その確率に基づいて、サービス目標としての呼の放棄率を算出し、サービス目標を充足するための必要人数を算出する(たとえば、下記特許文献2参照。)。
また、従来装置は、新たな通信の個数より多い利用可能なエージェントを有するとき、待機しているエージェントの人数と技能のスコアを計算し、最高のスコアを有するエージェントを選択してつぎの通信を処理させる(たとえば、下記特許文献3参照。)。
特開2007−142502号公報 特開2008−187604号公報 特表2005−530372号公報
しかしながら、上述した従来技術は、電話系またはメール系の要員配置を別々に最適化するものであり、電話系とメール系を合わせた要員配置を最適化することが難しいという問題がある。また、電話系の要員配置とメール系の要員配置を別々に最適化すると、サービスレベルが過剰なものとなり、コストの増大化を招くという問題がある。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、電話およびメッセージデータに対応する要員の要員配置を最適化することができる要員配置支援装置、要員配置支援プログラム、および要員配置支援方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、開示の要員配置支援装置、要員配置支援プログラム、および要員配置支援方法は、任意の時間帯の利用者からの電話およびメッセージデータに対応するための要員の要員数を取得し、取得された前記要員の要員数に基づいて、前記時間帯において前記メッセージデータの対応中に前記電話の対応が割り込む回数を算出し、算出された前記メッセージデータの対応中に前記電話の対応が割り込む回数に基づいて、前記メッセージデータの対応にかかる前記要員の対応時間を算出し、算出された前記要員の対応時間と前記要員の返答前に前記メッセージデータが放棄されるまでの前記利用者の待機時間を決めるパラメータとに基づいて、前記利用者が前記メッセージデータを放棄して前記電話をかけてくる前記時間帯の呼数を算出し、算出された前記時間帯の呼数を出力することを要件とする。
本要員配置支援装置、要員配置支援プログラム、および要員配置支援方法によれば、電話およびメッセージデータに対応する要員の要員配置を最適化することができるという効果を奏する。
実施の形態にかかるコンタクトセンタの動作例を示す説明図である。 エージェントの電子メールの対応手順を示す説明図である。 本要員配置支援手法の一実施例を示す説明図である。 要員配置支援装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 要員配置支援装置の機能的構成を示すブロック図である。 着信テーブルの記憶内容の一例を示す説明図である。 シフトテーブルの記憶内容の一例を示す説明図である。 指標値テーブルの記憶内容の一例を示す説明図(その1)である。 制約条件テーブルの記憶内容の一例を示す説明図である。 各時間帯の要員数の計算例を示す説明図である。 要員数テーブルの記憶内容の一例を示す説明図である。 線形計画法の概要を示す説明図である。 指標値テーブルの記憶内容の一例を示す説明図(その2)である。 中間データテーブルの記憶内容の一例を示す説明図(その1)である。 指標値テーブルの記憶内容の一例を示す説明図(その3)である。 中間データテーブルの記憶内容の一例を示す説明図(その2)である。 着信テーブルの更新例を示す説明図(その1)である。 着信テーブルの更新例を示す説明図(その2)である。 要員配置支援装置の要員配置支援処理手順の一例を示すフローチャートである。 要員数算出処理手順の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。 メール対応時間算出処理手順の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。 再コール数算出処理手順の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。 更新処理手順の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。 要員配置履歴テーブルの記憶内容の一例を示す説明図である。 再コール数履歴テーブルの記憶内容の一例を示す説明図である。 要員配置データの具体例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる要員配置支援装置、要員配置支援プログラム、および要員配置支援方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
なお、本明細書において、新規コール(メール)とは、ある問い合わせに関する顧客からの1回目のコール(メール)である。再コールとは、電話をかけた顧客が要員の対応を待ちきれずに、一旦、電話を切ったあと、ある程度間隔を置いて電話をかけ直すこと、または、電子メールを送信した顧客が要員の返信を待ちきれずに、電話をかけてくることである。
再メールとは、電子メールを送信した顧客が要員の返信を待ちきれずに、再度、電子メールを送信してくることである。着信コール(メール)とは、新規コール(新規メール)と再コール(再メール)とを足し合わせたものである。放棄コールとは、電話をかけた顧客が要員の対応を待ちきれずに、電話を切ることである。
(コンタクトセンタの動作例)
まず、実施の形態にかかるコンタクトセンタの動作例について説明する。図1は、実施の形態にかかるコンタクトセンタの動作例を示す説明図である。図1において、コンタクトセンタ100は、たとえば、顧客からの質問、注文、苦情などの問い合わせを受け付ける企業内の一部門である。
コンタクトセンタ100には、顧客からの問い合わせに対応するための要員(以下、「エージェント」という)が配置されている。コンタクトセンタ100は、電話による問い合わせ(電話系)と、電子メール、手紙、ファクシミリなどのメッセージデータによる問い合わせ(メール系)を受け付けるマルチチャネルコンタクトセンタである。なお、以下の説明では、メッセージデータとして、電子メールを例に挙げて説明する。
・電話系の基本動作
ここで、顧客から電話による問い合わせを受け付けた場合のコンタクトセンタ100の基本動作について説明する。(1−1)顧客からの新規コールは、一旦、CTI(Computer Telephony Integration)の待ちキュー(以下、「CTIキュー」という)に入る。なお、待ちキューとは、FIFO(First In First Out)方式によりデータを扱うデータ構造である。
(1−2)CTIキュー内の着信コールは、先頭のものから順にエージェントに割り振られ、(1−3)エージェントによって対応(以下、「コール対応」という)される。このとき、顧客からの着信コール数が、エージェントの要員数よりも多い場合、顧客の待ち時間が発生する。この待ち時間の間、顧客がエージェントの応答を待ちきれず電話を切った着信コールは放棄コールとなる。
・メール系の基本動作
つぎに、顧客から電子メールによる問い合わせを受け付けた場合のコンタクトセンタ100の基本動作の一例について説明する。(1−4)顧客からの新規メールは、一旦、電子メールの待ちキュー(以下、「電子メールキュー」という)に入る。
(1−5)電子メールキュー内の電子メールは先頭のものから順にエージェントに割り振られ、(1−3)エージェントによって対応(以下、「メール対応」という)される。ただし、メール対応中に、新たに顧客からの電話による問い合わせがあると、コール対応の割り込みが発生する。
具体的には、コンタクトセンタ100では、メール対応中に新たなコール対応を割り込ませ、コール対応が終わったあと、元のメール対応にエージェントを戻すという仕事の割振方法(割込ルーティング)を採用する。そのため、顧客からの電話による問い合わせが増えると、メール対応中のコール対応の割り込み頻度が上がり、電子メールの対応時間が増加して、顧客の待ち時間が増大する。
さらに、電子メールの対応時間には、コール対応の割り込みにともなうオーバーヘッドが含まれる。このため、電子メールの対応時間は、返信メールを作成するためにかかる純粋な対応時間(以下、「純粋対応時間」という)よりも多くなる。なお、電子メールの対応時間(コール対応の割り込みにともなうオーバーヘッドを含む)についての詳細な説明は、図2を用いて後述する。
(1−6)新規メールが電子メールキューに入ったあと、顧客がエージェントからの返信を待ち切れず問い合わせを放棄した場合、(1−7)電話による問い合わせの再コール、または(1−8)電子メールによる問い合わせの再メールが発生する場合がある。
近年では、電話機能とメール機能を備えた携帯電話などの普及により、従来のように電子メールによる問い合わせをおこなった顧客が長期間返信を待ってくれず、電話による再問い合わせをおこなう頻度が増加している。そこで、本実施の形態では、電子メールから電話にまわる再コールを適切に考慮して、電話系とメール系を合わせた要員配置を最適化する手法を提案する。
(電子メールの対応時間)
つぎに、電子メールの対応時間について説明する。図2は、エージェントの電子メールの対応手順を示す説明図である。図2において、(2−1)エージェントは、顧客からの電子メールによる問い合わせに返信するためのメール対応を開始する。
(2−2)エージェントは、メール対応中に、顧客からの電話による新たな問い合わせがあると、メール対応を中断してコール対応を開始する。この際、メール対応を中断するためのオーバーヘッドが発生する。このオーバーヘッドとしては、たとえば、返信メールの状態を保存するための時間がある。
(2−3)エージェントは、コール対応が終了すると、中断しているメール対応を再開する。この際、コール対応からメール対応に復帰するためのオーバーヘッドが発生する。このオーバーヘッドとしては、たとえば、作成途中の返信メールの検索やメール内容を思い出すのにかかる時間がある。(2−4)エージェントは、顧客からの電子メールに返信してコール対応を終了する。
このように、メール対応中には、コール対応の割り込みにともなうオーバーヘッド(たとえば、1回の割り込みに1〜3[分])が発生する。したがって、電子メールの対応時間は、返信メールを作成するためにかかる「純粋対応時間(たとえば、5〜30[分])」に、コール対応の割り込みにともなう「オーバーヘッド」を割込回数分(図2では、n[回])加算したものとなる。
(本要員配置支援手法の一実施例)
ここで、実施の形態にかかる要員配置支援手法の一実施例について説明する。図3は、本要員配置支援手法の一実施例を示す説明図である。図3において、(3−1)本要員配置支援手法では、ある時間帯Xのエージェントの要員数を取得する。このエージェントの要員数は、たとえば、電話系のみを考慮して最適化された暫定的な要員数である。
(3−2)本要員配置支援手法では、時間帯Xのエージェントの要員数に基づいて、エージェントのメール対応中にコール対応が割り込む時間帯Xの回数を算出する。(3−3)本要員配置支援手法では、時間帯Xの回数に基づいて、エージェントの電子メールの対応時間を算出する。すなわち、上記(3−2)および(3−3)において、コール対応の割り込みにともなうオーバーヘッドを含む電子メールの対応時間を求める。
(3−4)本要員配置支援手法では、電子メールの対応時間と、エージェントの返信前に電子メールが放棄されるまでの顧客の待ち時間を決めるパラメータとに基づいて、顧客が電子メールを放棄して電話をかけてくる時間帯Xの再コール数を算出する。すなわち、エージェントの返信を待ちきれず、電子メールから電話にまわる顧客の再コール数を求める。なお、上記指標値は、後述する「メール系の我慢強さ定数」である。
以上のことから、本要員配置支援手法によれば、エージェントの返信を待ちきれず電子メールから電話に回る時間帯Xの再コール数(フィードバック変数)を求めることができる。これにより、本要員配置支援手法によれば、時間帯Xの着信コール数に加算し、時間帯Xのエージェントの要員数を再計算することにより、電話系とメール系を合わせた要員配置を最適化することができる。
(要員配置支援装置のハードウェア構成)
つぎに、実施の形態にかかる要員配置支援装置のハードウェア構成について説明する。図4は、要員配置支援装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図4において、要員配置支援装置400は、CPU(Central Processing Unit)401と、ROM(Read‐Only Memory)402と、RAM(Random Access Memory)403と、磁気ディスクドライブ404と、磁気ディスク405と、光ディスクドライブ406と、光ディスク407と、ディスプレイ408と、I/F(Interface)409と、キーボード410と、マウス411と、スキャナ412と、プリンタ413と、を備えている。また、各構成部はバス420によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU401は、要員配置支援装置400の全体の制御を司る。ROM402は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。磁気ディスクドライブ404は、CPU401の制御にしたがって磁気ディスク405に対するデータのリード/ライトを制御する。磁気ディスク405は、磁気ディスクドライブ404の制御で書き込まれたデータを記憶する。
光ディスクドライブ406は、CPU401の制御にしたがって光ディスク407に対するデータのリード/ライトを制御する。光ディスク407は、光ディスクドライブ406の制御で書き込まれたデータを記憶したり、光ディスク407に記憶されたデータをコンピュータに読み取らせたりする。
ディスプレイ408は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。このディスプレイ408は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
I/F409は、通信回線を通じてLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどのネットワーク414に接続され、このネットワーク414を介して他の装置に接続される。そして、I/F409は、ネットワーク414と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F409には、たとえばモデムやLANアダプタなどを採用することができる。
キーボード410は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力をおこなう。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス411は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などをおこなう。ポインティングデバイスとして同様に機能を備えるものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。
スキャナ412は、画像を光学的に読み取り、要員配置支援装置400内に画像データを取り込む。なお、スキャナ412は、OCR(Optical Character Reader)機能を持たせてもよい。また、プリンタ413は、画像データや文書データを印刷する。プリンタ413には、たとえば、レーザプリンタやインクジェットプリンタを採用することができる。
(要員配置支援装置400の機能的構成)
つぎに、要員配置支援装置400の機能的構成について説明する。図5は、要員配置支援装置の機能的構成を示すブロック図である。図5において、要員配置支援装置400は、取得部501と、要員数算出部502と、割込回数算出部503と、メール対応時間算出部504と、再コール数算出部505と、更新部506と、要員数決定部507と、出力部508と、を含む構成である。各機能部(取得部501〜出力部508)は、具体的には、たとえば、図4に示したROM402、RAM403、磁気ディスク405、光ディスク407などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU401に実行させることにより、または、I/F409により、その機能を実現する。
まず、取得部501は、所定の時間帯ごとのエージェントの要員数を取得する機能を有する。ここで、所定の時間帯とは、たとえば、コンタクトセンタ100の受付時間を一定の時間間隔(5分、30分、1時間など)で区切って分割された時間帯である。具体的には、たとえば、取得部501が、後述する要員数算出部502によって算出された時間帯ごとのエージェントの要員数を取得する。
また、取得部501が、エージェントの要員数を、図4に示したキーボード410やマウス411を用いたユーザの操作入力により受け付けてもよく、また、データベースやライブラリからの抽出により取得してもよい。さらに、取得部501が、I/F409を介して外部のコンピュータからエージェントの要員数を受信してもよい。
以下の説明では、特に指定する場合を除いて、コンタクトセンタ100の受付時間内の複数の時間帯を「時間帯T1〜Tn」と表記し、時間帯T1〜Tnのうち任意の時間帯を「時間帯Ti」と表記する(i=1,2,…,n)。
取得部501は、時間帯Tiの新規コール数および新規メール数を取得する機能を有する。ここで、新規コール数とは、時間帯Tiの新規コールの数である。新規メール数とは、時間帯Tiの新規メールの数である。なお、取得された新規コール数および新規メール数は、たとえば、図6に示す着信テーブル600に記憶される。
取得部501は、エージェントの勤務時間を規定するシフトを表すシフトデータを取得する機能を有する。コンタクトセンタ100では、複数のシフトを採用して、エージェントが勤務時間をずらして業務をおこなう。ここでは、取得部501が、コンタクトセンタ100で採用されている複数のシフトを表すシフトデータを取得する。
以下の説明では、コンタクトセンタで採用されている複数のシフトを「シフトS1〜Sk」と表記し、シフトS1〜Skのうち任意のシフトを「シフトSj」と表記する(j=1,2,…,k)。なお、取得されたシフトデータは、たとえば、図7に示すシフトテーブル700に記憶される。
取得部501は、コールの対応時間および電話系の我慢強さ定数を取得する機能を有する。ここで、コールの対応時間とは、エージェントが顧客(発呼者)からの電話に対応するときの対応時間の平均値である。電話系の我慢強さ定数とは、エージェントの応答前に電話が放棄されるまでの発呼者の待ち時間を決めるパラメータである。
具体的には、電話系の我慢強さ定数は、CTIキュー内での放棄コールの起こりにくさ、すなわち、顧客がエージェントの配置されない状態で放棄しないで応答を待ち続ける平均時間を表している。なお、放棄コールは、たとえば、電話系の我慢強さ定数の逆数を係数とする待ち時間の指数分布に沿って発生すると近似できる。
また、電話系の我慢強さ定数は、現実のコンタクトセンタでは放棄コールを含めた全コールの顧客の平均待ち時間とコールの放棄率を測定し、「平均待ち時間÷コールの放棄率」を計算することで高精度に推定できる。なお、取得されたコールの対応時間および電話系の我慢強さ定数は、たとえば、図8に示す指標値テーブル800に記憶される。
取得部501は、時間帯Tiの電子メール(以下、単に「メール」と表記する)の純粋対応時間、メール系の我慢強さ定数およびメールの再コール率を取得する機能を有する。ここで、メールの純粋対応時間とは、エージェントが顧客(発信者)からのメールの返信メールを作成するためにかかる純粋な対応時間の平均値である。
メール系の我慢強さ定数とは、エージェントからの返信前にメールが放棄されるまでの発信者の待ち時間を決めるパラメータである。具体的には、メール系の我慢強さ定数は、電子メールキュー内での再コールの起こりにくさ、すなわち、エージェントが配置されない状態で顧客がエージェントからの返信メールを待ち続ける平均時間を表している。
なお、メールからの再コールは、たとえば、メール系の我慢強さ定数の逆数を係数とする待ち時間の指数分布に沿って発生すると近似できる。また、メール系の我慢強さ定数は、現実のコンタクトセンタでは顧客からの全メールの平均待ち時間とメールの放棄率を測定し、「平均待ち時間÷メールの放棄率」を計算することで高精度に推定できる。
メールの再コール率とは、顧客がエージェントからの返信を待ちきれず、電話での問い合わせをおこなう割合である。なお、取得された各時間帯Tiのメールの純粋対応時間、メール系の我慢強さ定数およびメールの再コール率は、図8に示す指標値テーブル800に記憶される。
上記取得部501によって取得される各種データは、過去の実績値であってもよく、任意のシミュレーションから得られる予測値であってもよい。また、顧客からの問い合わせ状況は、月(1月〜12月)や曜日(月曜日〜日曜日)などの時期に応じて変化する傾向がある。このため、特定の時期の要員配置を最適化する場合、たとえば、同じ時期の過去の実績値を取得することにしてもよい。
取得部501は、サービスレベルの制約条件を取得する機能を有する。ここで、サービスレベルの制約条件とは、顧客からの問い合わせに対して、コンタクトセンタ100が提供する対応の質を所定の指標値で指定する条件である。すなわち、コンタクトセンタ100の要員配置は、サービスレベルの制約条件を満たすように最適化される。
制約条件として指定される指標値としては、たとえば、コール(メール)の放棄率、待ち時間、電話系(メール系)の稼働率などがある。ここで、コール(メール)の放棄率とは、顧客がCTIキュー(電子メールキュー)内でエージェントの対応を待ちきれず、電話(メール)を放棄する割合である。コールの放棄率は、たとえば、放棄コール数を着信コール数で除算することで求めることができる。
コール(メール)の待ち時間とは、CTIキュー(電子メールキュー)内でのエージェントが対応した(つまり、放棄コール(メール)を除いた)コール(メール)の平均滞在時間である。電話系(メール系)の稼働率とは、勤務時間中にエージェントが実際に顧客の応対業務をおこなっている時間の割合である。なお、取得されたサービスレベルの制約条件は、たとえば、図9に示す制約条件テーブル900に記憶される。
上述した各種データは、具体的には、たとえば、取得部501が、図4に示したキーボード410やマウス411を用いたユーザの操作入力により受け付けてもよく、また、データベースやライブラリからの抽出により取得してもよい。さらに、取得部501が、I/F409を介して外部のコンピュータから各種データを受信してもよい。
要員数算出部502は、取得された取得結果に基づいて、時間帯Tiのエージェントの要員数を算出する機能を有する。具体的には、たとえば、要員数算出部502が、所定の指標値がサービスレベルの制約条件を満たすエージェントの最小の要員数を算出することにしてもよい。
また、要員数算出部502は、算出された時間帯Tiの要員数に基づいて、各シフトS1〜Skの要員数を決定する機能を有する。具体的には、たとえば、要員数算出部502が、線形計画法を用いて、各シフトS1〜Skの要員数を決定する。線形計画法とは、1次不等式、1次等式で定義された制約条件の下、ある1次式を最小化する値を求める数学的手法である。なお、要員数算出部502の具体的な処理内容については後述する。
割込回数算出部503は、取得された時間帯Tiのエージェントの要員数に基づいて、エージェントのメールの対応中に電話のコール対応が割り込む時間帯Tiの回数(以下、「割込回数」という)を算出する機能を有する。具体的には、たとえば、まず、割込回数算出部503が、時間帯Tiのコール対応中のエージェントの要員数が所定数である確率に基づいて、時間帯Tiのメール対応中人数を算出する。
ここで、メール対応中人数とは、時間帯Tiのメール対応中のエージェントの要員数である。そして、割込回数算出部503が、算出された時間帯Tiのメール対応中人数とメールの純粋対応時間と時間帯Tiの着信コール数とに基づいて、時間帯Tiの割込回数を算出する。なお、割込回数算出部503の具体的な処理内容については後述する。
メール対応時間算出部504は、算出された時間帯Tiの割込回数に基づいて、メールの対応にかかるエージェントの対応時間を算出する機能を有する。メールの対応時間には、図2で説明したように、コール対応の割り込みにともなうオーバーヘッドが含まれる。そこで、メール対応時間算出部504が、時間帯Tiの割込回数に基づいて、コール対応の割り込みにともなうオーバーヘッドを含むメールの対応時間を算出する。なお、メール対応時間算出部504の具体的な処理内容については後述する。
再コール数算出部505は、算出されたメールの対応時間と、メール系の我慢強さ定数とに基づいて、顧客がメールを放棄して電話をかけてくる時間帯Tiの再コール数を算出する機能を有する。具体的には、たとえば、まず、再コール数算出部505が、メールの対応時間と、メール系の我慢強さ定数とに基づいて、時間帯Tiのメールの放棄率を算出する。
そして、再コール数算出部505が、算出された時間帯Tiのメールの放棄率とメールの再コール率とに基づいて、メールから電話にまわる時間帯Tiの再コール数を算出する。また、再コール数算出部505は、算出された時間帯Tiのメールの放棄率とメールの再コール率とに基づいて、メールを再度送信してくる時間帯Tiの再メール数を算出する。なお、再コール数算出部505の具体的な処理内容については後述する。
更新部506は、算出された時間帯Tiの再コール数を用いて、時間帯Tiの着信コール数を更新する機能を有する。具体的には、たとえば、更新部506が、算出された再コール数を時間帯Tiの着信コール数に加算することで、時間帯Tiの着信コール数を更新する。
また、時間帯Tiの着信コール数の更新後は、要員数算出部502は、更新後の時間帯Tiの着信コール数を用いて、時間帯Tiのエージェントの要員数を算出することになる。すなわち、要員数算出部502は、時間帯Tiの再コール数をフィードバック変数として、時間帯Tiのエージェントの要員数を再計算する。
また、更新部506は、算出された時間帯Tiの再メール数を用いて、時間帯Tiの着信メール数を更新する機能を有する。具体的には、たとえば、更新部506が、算出された再メール数を時間帯Tiの着信メール数に加算することで、時間帯Tiの着信メール数を更新する。
また、時間帯Tiの着信メール数の更新後は、再コール数算出部505は、更新後の時間帯Tiの着信メール数を用いて、時間帯Tiのメールからの再コール数を算出することになる。すなわち、再コール数算出部505は、時間帯Tiの再メール数をフィードバック変数として、時間帯Tiのメールからの再コール数を再計算する。
要員数決定部507は、取得された時間帯Tiのエージェントの要員数と、算出された時間帯Tiのエージェントの要員数とに基づいて、時間帯Tiのエージェントの要員数を決定する機能を有する。具体的には、たとえば、要員数決定部507が、更新前後の時間帯Tiの着信コール数に基づくエージェントの要員数を比較して、時間帯Tiのエージェントの要員数を決定する。なお、要員数決定部507の具体的な処理内容については、図24および図25を用いて後述する。
出力部508は、要員数算出部502によって算出された時間帯Tiのエージェントの要員数を出力する機能を有する。具体的には、たとえば、出力部508が、コンタクトセンタ100の受付時間内の時間帯T1〜Tnごとのエージェントの要員数を出力する。この際、出力部508が、時間帯T1〜Tnごとの各種指標値を合わせて出力することにしてもよい。
また、出力部508は、上記再コール数算出部505によって算出された時間帯Tiの再コール数を出力することにしてもよい。この場合、たとえば、既存の要員配置最適化手法により、出力された時間帯Tiの再コール数を用いて、コンタクトセンタ100の要員配置を最適化することにしてもよい。
なお、出力部508の出力形式としては、たとえば、ディスプレイ408への表示、プリンタ413への印刷出力、I/F409による外部装置への送信がある。また、RAM403、磁気ディスク405、光ディスク407などの記憶領域に記憶することとしてもよい。
(各種テーブルの記憶内容)
つぎに、各種テーブル600〜900の記憶内容について説明する。なお、各種テーブル600〜900は、たとえば、RAM403、磁気ディスク405、光ディスク407などの記憶装置により実現される。
<着信テーブル600の記憶内容>
図6は、着信テーブルの記憶内容の一例を示す説明図である。ここでは、コンタクトセンタの受付時間を「9時00分〜18時00分」とし、1時間単位で受付時間を区切った場合を例に挙げて説明する。この場合、たとえば、9時の時間帯は「9時00分〜9時59分」となり、17時の時間帯は「17時00分〜17時59分」となる。
図6において、着信テーブル600は、9時から17時の時間帯ごとに着信コール数および着信メール数のフィールドを有している。各フィールドに情報を設定することで、9時から17時の時間帯ごとの着信コール数および着信メール数が記憶されている。
ここで、着信コール数とは、9時から17時の時間帯ごとの顧客からの着信コール(新規コール+再コール)の数である。着信メール数とは、9時から17時の時間帯ごとの顧客からの着信メール(新規メール+再メール)の数である。
<シフトテーブル700の記憶内容>
図7は、シフトテーブルの記憶内容の一例を示す説明図である。図7において、シフトテーブル700は、コンタクトセンタ100で採用されているシフトS1〜S3ごとの勤務時間のパターンを記憶している。
具体的には、シフトS1の勤務時間は「9時から12時までの時間帯(図面では、9:00〜13:00と表記)」と「14時から17時までの時間帯(図面では、14:00〜18:00と表記)」である。また、シフトS2の勤務時間は「10時から13時までの時間帯(図面では、10:00〜14:00と表記)」である。また、シフトS3の勤務時間は「13時から16時までの時間帯(図面では、13:00〜17:00と表記)」である。
<指標値テーブル800の記憶内容>
図8は、指標値テーブルの記憶内容の一例を示す説明図(その1)である。図8において、指標値テーブル800は、9時から17時の時間帯ごとに、コンタクトセンタ100に関する複数の指標のフィールドを有している。各フィールドに値を設定することで、9時から17時の時間帯ごとの各種指標値がレコードとして記憶される。
ここでは、9時から17時の各時間帯のコールの対応時間、電話系の我慢強さ定数、メールの純粋対応時間、メール系の我慢強さ定数、メールの再コール率、メール対応の復帰時間が記憶されている。なお、メール対応の復帰時間とは、メール対応中のコール対応の割り込みにともなうオーバーヘッドである。メール対応の復帰時間は、たとえば、企業の業務内容やコンタクトセンタ100のシステムに応じて任意に設定可能である。
<制約条件テーブルの記憶内容>
図9は、制約条件テーブルの記憶内容の一例を示す説明図である。図9において、制約条件テーブル900は、制約条件および値のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、サービスレベルの制約条件をレコードとして記憶している。
ここで、制約条件とは、サービスレベルの制約条件として指定された指標である。値とは、サービスレベルとして満たすべき指標の値(指標値)である。ここでは、サービスレベルの制約条件として「コールの放棄率:7%以下」および「コールの待ち時間:10秒以下」が指定されている。
(要員数算出部502の具体的処理内容)
つぎに、上記要員数算出部502の具体的な処理内容の一例について説明する。要員数算出部502は、まず、取得された取得結果に基づいて、所定の指標値を算出する。ここで、所定の指標値とは、たとえば、コンタクトセンタ100のサービスレベルの制約条件として指定された指標値である。
具体的には、たとえば、要員数算出部502は、アーランA式を用いて、サービスレベルの制約条件として指定された指標値を算出する。アーランA式とは、着信コールをCTIキューの中に入れて、CTIキューの中での待ち時間がある程度増えると、その着信コールを放棄するという条件下で指標値を求める数式モデルである。
・コールの放棄率
ここでは、まず、要員数算出部502が、時間帯Tiのコールの放棄率を算出する場合について説明する。要員数算出部502は、たとえば、下記式(1)を用いて、時間帯Tiのコールの放棄率を算出する。
ただし、Pは時間帯tiのコールの放棄率、λは時間帯Tiの着信コール数、μはコールの対応時間の逆数、Nは時間帯Tiのエージェントの要員数、τは電話系の我慢強さ定数である。また、下記式(1)中のJは、下記式(2)および(3)を用いて定義される。また、下記式(1)中のεは、下記式(4)を用いて定義される。また、下記式(2)中のH(x)は、下記式(5)を用いて定義される。
Figure 2011135403
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なお、エージェントの要員数Nの初期値は「N=1」とする。また、時間帯Tiの着信コール数λは、たとえば、図6に示した着信テーブル600から特定される。たとえば、9時の時間帯の着信コール数λは20[個/時]である。電話系の我慢強さ定数τは、たとえば、図8に示した指標値テーブル800から特定される。ここでは、電話系の我慢強さ定数τは、全時間帯で共通の177[秒]である。
また、コールの対応時間の逆数μは、たとえば、指標値テーブル800からコールの対応時間を特定して、その逆数を求めることで特定することができる。ここでは、コールの対応時間は全時間帯で共通の27[分]のため、その逆数μは(1/27)[1/分]となる。
・コールの待ち時間
つぎに、要員数算出部502が、時間帯Tiのコールの待ち時間を算出する場合について説明する。要員数算出部502は、たとえば、下記式(6)を用いて、時間帯Tiの対応コール(着信コールから放棄コールを除いたもの)の待ち時間を算出する。ただし、Wは時間帯Tiの対応コールの待ち時間である。また、下記式(6)中のJ’は、下記式(7)および(8)を用いて定義される。
Figure 2011135403
Figure 2011135403
Figure 2011135403
・電話系の稼働率
つぎに、時間帯Tiの電話系の稼働率を算出する場合について説明する。第1の算出部は、たとえば、下記式(9)を用いて、時間帯Tiの電話系の稼働率を算出する。ただし、ηは時間帯Tiの電話系の稼働率である。
Figure 2011135403
なお、アーランA式についての詳細な説明は、たとえば、「Sergey Zeltyn and Avishai Mandelbaum,“Call Centers with impatient customers:Many−Server Asymptotics of the M/M/n+G Queue”,Queuing Systems:Theory and Applications,Springer Netherlands,Volume51,Number3−4,2005,p361−402」を参照できる。
・時間帯Tiのエージェントの要員数
このあと、要員数算出部502は、算出された指標値に基づいて、時間帯Tiのエージェントの要員数を算出する。具体的には、たとえば、要員数算出部502が、算出された指標値がサービスレベルの制約条件を満たすか否かを判断する。
ここで、制約条件を満たさない場合、要員数算出部502が、エージェントの要員数を増やして、指標値を再計算し、制約条件を満たすか否かを判断する。このように、要員数算出部502は、エージェントの要員数を段階的に増補しながら、サービスレベルの制約条件を満たす最小の要員数を算出する。
より具体的には、たとえば、要員数算出部502は、制約条件テーブル900を参照して、時間帯Tiのコールの放棄率Pおよび(対応)コールの待ち時間Wが制約条件を満たすか否かを判断する。ここで、制約条件を満たさない場合、要員数算出部502は、エージェントの要員数Nをインクリメントして、各指標値を再計算し、制約条件を満たすか否かを判断する。
図10は、各時間帯の要員数の計算例を示す説明図である。図10において、9時〜17時の各時間帯のエージェントの要員数Nを求める際の計算例が示されている。ここでは、特に、10時の時間帯のエージェントの要員数Nを求める際の具体的な計算例が示されている。
10時の時間帯の例では、エージェントの要員数Nを1,…,27,28,29と段階的に増やしていき、「N=30」となったときに、コールの放棄率Pおよび待ち時間Wが制約条件を満たす。このため、要員数算出部502は、10時の時間帯のエージェントの要員数Nを30[人]と算出する。なお、算出された要員数は、図11に示す要員数テーブル1100に記憶される。ここで、要員数テーブル1100の記憶内容について説明する。
図11は、要員数テーブルの記憶内容の一例を示す説明図である。図11において、要員数テーブル1100は、9時〜17時の時間帯ごとに、要員数、シフトS1の要員数、シフトS2の要員数、シフトS3の要員数および合計要員数のフィールドを有する。
ここで、要員数とは、サービスレベルの制約条件を満たす最小の要員数である。シフトS1〜S3の要員数とは、コンタクトセンタ100で採用されている各シフトS1〜S3の要員数である。合計要員数とは、シフトS1〜S3の要員数の和である。ここでは、9時〜17時の各時間帯のサービスレベルの制約条件を満たす最小の要員数が記憶されている(図11中(1))。
・シフトSjのエージェントの要員数
つぎに、シフトSjのエージェントの要員数を算出する具体的な処理内容について説明する。要員数算出部502は、時間帯Tiの要員数に基づいて、各シフトS1〜Skの要員数を決定する。具体的には、たとえば、要員数算出部502が、線形計画法を用いて、各シフトS1〜Skの要員数を算出する。ここで、線形計画法の概要について説明する。
図12は、線形計画法の概要を示す説明図である。図12において、要員数算出部502は、下記式(11)の不等式を制約条件として、下記式(10)を最小化する各シフトSjの要員数α[j]を算出する。ただし、α[j]はシフトSjの要員数、H[j,i]はシフトSjの時間帯Tiの要員数、B[1]〜B[n]は算出された各時間帯T1〜Tnの要員数である。
Figure 2011135403
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なお、算出されたシフトSjの要員数は、図11に示した要員数テーブル1100に記憶される。図11の例では、要員数テーブル1100の9時〜17時の各時間帯のシフトS1〜S3の要員数のフィールドに、算出されたシフトS1〜S3の要員数が記憶されている(図11中(2))。
・時間帯Tiのエージェントの合計要員数
また、要員数算出部502は、9時〜17時の各時間帯のシフトS1〜S3の要員数を足し合わせて、各時間帯のエージェントの合計要員数を算出する。なお、算出された合計要員数は、たとえば、要員数テーブル1100の9時〜17時の各時間帯の合計要員数のフィールドに記憶される(図11中(3))。
・各種指標値の計算
また、要員数算出部502は、算出された各シフトS1〜Skの要員数に基づいて、所定の指標値を算出する。具体的には、たとえば、第1の算出部が、アーランA式を用いて、時間帯Tiのエージェントの合計要員数に基づいて、時間帯Tiの所定の指標値を算出する。
ここで、図8に示した指標値テーブル800および図11に示した要員数テーブル1100の記憶内容に基づく各種指標値(コールの放棄率、コールの待ち時間、電話系の稼働率)の計算例について説明する。まず、要員数算出部502は、上記式(1)を用いて、時間帯Tiのコールの放棄率Pを算出する。
ただし、上記式(1)中のNは、時間帯Tiのエージェントの合計要員数である。なお、時間帯Tiのエージェントの合計要員数は、要員数テーブル1100から特定される。また、算出された時間帯Tiのコールの放棄率Pは、指標値テーブル800に記憶される。
また、要員数算出部502は、上記式(6)を用いて、時間帯Tiの(対応)コールの待ち時間Wを算出する。なお、算出された時間帯Tiのコールの待ち時間Wは、指標値テーブル800に記憶される。また、要員数算出部502は、上記式(9)を用いて、時間帯Tiの電話系の稼働率ηを算出する。なお、算出された時間帯Tiの電話系の稼働率ηは、指標値テーブル800に記憶される。
ここで、指標値テーブル800の記憶内容について説明する。図13は、指標値テーブルの記憶内容の一例を示す説明図(その2)である。図13において、9時から17時の各時間帯のコールの放棄率P、コールの待ち時間Wおよび電話系の稼働率ηがそれぞれ指標値テーブル800に記憶されている。
(割込回数算出部503およびメール対応時間算出部504の具体的処理内容)
つぎに、上記割込回数算出部503および上記メール対応時間算出部504の具体的な処理内容について説明する。まず、割込回数算出部503は、たとえば、下記式(12)を用いて、時間帯Tiのメール対応中人数を算出する。なお、算出された時間帯Tiのメール対応中人数は、RAM403、磁気ディスク405、光ディスク407などの記憶装置に記憶される。
ただし、Aは時間帯Tiのメール対応中人数、Nは時間帯Tiのエージェントの合計要員数、P(k)はコール処理中のエージェントがk[人]である時間の確率、θは電話系の我慢強さ定数の逆数である。また、P(k)は下記式(13)および(14)を用いて定義される。また、下記式(13)中のBは「B=∞(無限大)」とする。
Figure 2011135403
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なお、エージェントの合計要員数Nは、要員数テーブル1100から特定される。たとえば、9時の時間帯の合計要員数は18[人]である。また、電話系の我慢強さ定数の逆数θは、たとえば、指標値テーブル800から電話系の我慢強さ定数を特定して、その逆数を求めることで特定することができる。ここでは、電話系の我慢強さ定数は177[秒]のため、その逆数θは(1/177)[1/秒]となる。
また、上記P(k)の詳細な計算手法は、たとえば、「O.Garnett,A.Mandelbaum,M.Reiman,“Designing a Call Center with Impatient Customers”,MANUFACTURING & SERVICE OPERATIONS MANAGEMENT,INFORMS,Vol.4,No3,Summer2002,p208−227」を参照できる。
このあと、割込回数算出部503は、たとえば、下記式(15)を用いて、時間帯Tiのメール対応中に、コール対応の割り込みが発生する時間帯Tiの割込回数を算出する。ただし、Xは時間帯Tiの割込回数、Jはメールの純粋対応時間、Cは時間帯Tiの着信コール数である。
X=J×C÷A ・・・(15)
なお、算出された時間帯Tiの割込回数Xは、図14に示す中間データテーブル1400に記憶される。この中間データテーブル1400は、たとえば、RAM403、磁気ディスク405、光ディスク407などの記憶装置によって実現される。
図14は、中間データテーブルの記憶内容の一例を示す説明図(その1)である。図14において、中間データテーブル1400は、9時から17時の時間帯ごとに、割込回数、メールの対応時間、メール対応要員数、再コール数および再メール数のフィールドを有している。各フィールドに値を設定することで、9時から17時の時間帯ごとの各種中間データがレコードとして記憶される。
ここでは、9時から17時の各時間帯の割込回数が中間データテーブル1400に記憶されている(図14中(1))。たとえば、9時の時間帯の割込回数は0.79[回]である。すなわち、9時の時間帯のメール対応中に、平均0.79[回]のコール対応が割り込む。
また、メール対応時間算出部504は、たとえば、下記式(16)を用いて、時間帯Tiのメールの対応時間を算出する。ただし、Vは時間帯Tiのメールの対応時間、Jはメールの純粋対応時間、Fはメールの復帰時間、Xは時間帯Tiの割込回数である。
V=J+F×X ・・・(16)
なお、時間帯Tiのメール対応の復帰時間Fは、指標値テーブル800から特定される。また、時間帯Tiの割込回数Xは、図14に示した中間データテーブル1400から特定される。また、算出された時間帯Tiのメールの対応時間Vは、中間データテーブル1400に記憶される。
ここでは、9時から17時の各時間帯のメールの対応時間が中間データテーブル1400に記憶されている(図14中(2))。たとえば、9時の時間帯のメールの対応時間は19.18[分]である。すなわち、9時の時間帯にエージェントが顧客からの電子メールに対応するためにかかる平均時間は19.18[分]である。
(再コール数算出部505の具体的処理内容)
つぎに、上記再コール数算出部505の具体的な処理内容について説明する。まず、再コール数算出部505は、たとえば、下記式(17)を用いて、時間帯Tiのメール対応要員数を算出する。ここで、メール対応要員数とは、時間帯Tiに顧客からのメールに対応可能なエージェントの要員数である。
ただし、Mは時間帯Tiのメール対応要員数、Nは時間帯Tiのエージェントの合計要員数、ηは時間帯Tiの電話系の稼働率である。
M=N×(1−η) ・・・(17)
なお、時間帯Tiのエージェントの合計要員数Nは、たとえば、要員数テーブル1100から特定される。また、時間帯Tiの電話系の稼働率ηは、たとえば、指標値テーブル800から特定される。また、算出された時間帯Tiのメール対応要員数Mは、たとえば、図14に示した中間データテーブル1400に記憶される。
ここでは、9時から17時の各時間帯のメール対応要員数が中間データテーブル1400に記憶されている(図14中(3))。たとえば、9時の時間帯のメール対応要員数は9.01[人]である。すなわち、9時の時間帯に顧客からの電子メールに対応可能なエージェントの平均要員数は9.01[人]である。
・メールの放棄率
このあと、再コール数算出部505は、アーランA式を用いて、所定の指標値を算出する。具体的には、まず、再コール数算出部505が、下記式(18)を用いて、時間帯Tiのメールの放棄率を算出する。なお、算出された時間帯Tiのメールの放棄率は、たとえば、指標値テーブル800に記憶される(図15参照)。
ただし、Pは時間帯Tiのメールの放棄率、λは時間帯Tiの着信メール数、μはメールの対応時間の逆数、Mは時間帯Tiのメール対応要員数、τはメール系の我慢強さ定数である。また、下記式(18)中のJは、下記式(19)および(20)を用いて定義される。また、下記式(18)中のεは、下記式(21)を用いて定義される。また、下記式(19)中のH(x)は、下記式(22)を用いて定義される。
Figure 2011135403
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Figure 2011135403
Figure 2011135403
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なお、時間帯Tiの着信メール数λは、たとえば、着信テーブル600から特定される。たとえば、9時の時間帯の着信メール数λは30[個/時]である。また、時間帯Tiのメール対応要員数Mは、図14に示した中間データテーブル1400から特定される。たとえば、9時の時間帯のメール対応要員数は9.01[人]である。
また、メール系の我慢強さ定数τは、たとえば、指標値テーブル800から特定される。ここでは、メール系の我慢強さ定数τは900[秒]である。また、時間帯Tiのメールの対応時間の逆数μは、たとえば、中間データテーブル1400から時間帯Tiのメールの対応時間を特定して、その逆数を求めることで特定することができる。たとえば、9時の時間帯のメールの対応時間は19.18[分]のため、その逆数μは(1/19.18)[1/分]となる。
・メールの待ち時間
つぎに、再コール数算出部505は、たとえば、下記式(23)を用いて、時間帯Tiのメールの待ち時間(着信メールから放棄メールを除いたものの電子メールキュー内での平均滞在時間。顧客への返信までにかかる平均時間は、この平均滞在時間+メールの平均対応時間)を算出する。なお、算出された時間帯Tiのメールの待ち時間は、たとえば、指標値テーブル800に記憶される(図15参照)。ただし、Wは時間帯Tiのメールの待ち時間である。また、下記式(23)中のJ’は、下記式(24)および(25)を用いて定義される。
Figure 2011135403
Figure 2011135403
Figure 2011135403
・メール系の稼働率
つぎに、再コール数算出部505は、たとえば、下記式(26)を用いて、時間帯Tiのメール系の稼働率を算出する。なお、算出された時間帯Tiのメール系の稼働率は、たとえば、指標値テーブル800に記憶される(図15参照)。ただし、ηは時間帯Tiのメール系の稼働率である。
Figure 2011135403
ここで、指標値テーブル800の記憶内容について説明する。図15は、指標値テーブルの記憶内容の一例を示す説明図(その3)である。図15において、9時から17時の各時間帯のメールの放棄率P、メールの待ち時間Wおよびメール系の稼働率ηがそれぞれ指標値テーブル800に記憶されている。
・電子メールからの再コール数
このあと、再コール数算出部505は、たとえば、下記式(27)を用いて、顧客が電子メールを放棄して電話をかけてくる時間帯Tiの再コール数を算出する。ただし、Rは時間帯Tiのメールからの再コール数、λは時間帯Tiの着信メール数、Pは時間帯Tiのメールの放棄率、rは時間帯Tiのメールの再コール率である。
=λ×P×r ・・・(27)
なお、時間帯Tiの着信メール数λは、たとえば、着信テーブル600から特定される。また、時間帯Tiのメールの放棄率Pおよびメールの再コール率rは、指標値テーブル800から特定される。また、算出された時間帯Tiの再コール数R(電子メールからの再コール数)は、図14に示した中間データテーブル1400に記憶される。ここで、中間データテーブル1400の記憶内容について説明する。
図16は、中間データテーブルの記憶内容の一例を示す説明図(その2)である。図16において、9時から17時の各時間帯の再コール数(メールからの再コール数)が中間データテーブル1400に記憶されている(図16中(4))。たとえば、9時の時間帯の再コール数は2.75[個/時]である。すなわち、9時の時間帯にメールから平均2.75[個]の再コールが発生する。
・電子メールからの再メール数
さらに、再コール数算出部505は、たとえば、下記式(28)を用いて、顧客が電子メールを放棄して、メールを再度送信してくる時間帯Tiの再メール数を算出する。ただし、Rは時間帯Tiのメールからの再メール数、λは時間帯Tiの着信メール数、Pは時間帯Tiのメールの放棄率、rは時間帯Tiのメールの再コール率である。
=λ×P×(1−r) ・・・(28)
なお、算出された時間帯Tiの再メール数R(メールからの再メール数)は、中間データテーブル1400に記憶される。図16において、9時から17時の各時間帯の再メール数(電子メールからの再メール数)が中間データテーブル1400に記憶されている(図16中(5))。たとえば、9時の時間帯の再メール数は2.25[個/時]である。すなわち、9時の時間帯に電子メールから平均2.25[個]の再メールが発生する。
(更新部506の具体的処理内容)
つぎに、上記更新部506の具体的な処理内容について説明する。更新部506は、たとえば、算出された9時から17時の時間帯の再コール数を用いて、着信テーブル600内の各時間帯の着信コール数を更新する。具体的には、たとえば、更新部506が、9時から17時の各時間帯の再コール数を各時間帯の着信コール数に加算して着信コール数を更新する。
図17は、着信テーブルの更新例を示す説明図(その1)である。図17において、着信テーブル600内の9時から17時の各時間帯の着信コール数に、各時間帯の再コール数(図16参照)が加算されて、各時間帯の着信コール数が更新されている。たとえば、9時の時間帯の着信コール数(20[個/時])に、9時の時間帯の再コール数(2.75[個/時])が加算されて、9時の時間帯の着信コール数が「22.75[個/時]」に更新されている。
また、更新部506は、たとえば、算出された9時から17時の時間帯の再メール数を用いて、着信テーブル600内の各時間帯の着信メール数を更新する。具体的には、たとえば、更新部506が、9時から17時の各時間帯の再メール数を各時間帯の着信メール数に加算して着信メール数を更新する。
図18は、着信テーブルの更新例を示す説明図(その2)である。図18において、着信テーブル600内の9時から17時の各時間帯の着信メール数に、各時間帯の再メール数(図16参照)が加算されて、各時間帯の着信メール数が更新されている。たとえば、9時の時間帯の着信メール数(30[個/時])に、9時の時間帯の再メール数(2.25[個/時])が加算されて、9時の時間帯の着信メール数が「32.25[個/時]」に更新されている。
なお、上述した説明では、メール系の問い合わせとして、電子メールを適用する場合について説明したが、これに限らない。たとえば、メール系の問い合わせとして、手紙やファクシミリを適用することにしてもよい。
(要員配置支援装置400の要員配置支援処理手順)
つぎに、要員配置支援装置400の要員配置支援処理手順について説明する。図19は、要員配置支援装置の要員配置支援処理手順の一例を示すフローチャートである。図19のフローチャートにおいて、まず、取得部501により、各種データを取得したか否かを判断する(ステップS1901)。
なお、各種データとは、上述した時間帯Tiの新規コール数、新規メール数、シフトデータ、コールの対応時間、電話系の我慢強さ定数、時間帯Tiのメールの純粋対応時間、メール系の我慢強さ定数、メールの再コール率およびサービスレベルの制約条件である。
ここで、各種データを取得するのを待って(ステップS1901:No)、取得した場合(ステップS1901:Yes)、要員数算出部502により、任意の時間帯Tiの「i」を「1」で初期化する(ステップS1902)。そして、要員数算出部502により、時間帯Tiのエージェントの要員数を算出する要員数算出処理を実行する(ステップS1903)。
つぎに、メール対応時間算出部504により、時間帯Tiのメールの対応時間を算出するメール対応時間算出処理を実行する(ステップS1904)。そして、再コール数算出部505により、時間帯Tiの再コール数を算出する再コール数算出処理を実行する(ステップS1905)。
このあと、更新部506により、着信テーブル600内の着信コール数および着信メール数を更新する更新処理を実行する(ステップS1906)。そして、要員数決定部507により、図24に示す要員配置履歴テーブル2400を参照して、時間帯Tiのエージェントの要員数が収束したか否かを判断する(ステップS1907)。なお、ステップS1907の要員数決定部507の具体的な処理内容については、図24を用いて後述する。
ここで、エージェントの要員数が収束していない場合(ステップS1907:No)、要員数決定部507により、図25に示す再コール数履歴テーブル2500を参照して、時間帯Tiの再コール数が振動しているか否かを判断する(ステップS1908)。なお、ステップS1908の要員数決定部507の具体的な処理内容については、図25を用いて後述する。
ここで、再コール数が振動していない場合(ステップS1908:No)、ステップS1903に戻る。一方、再コール数が振動している場合(ステップS1908:Yes)、要員数決定部507により、任意のシフトSjの時間帯Tiのエージェントの要員数をインクリメントする(ステップS1909)。
そして、要員数決定部507により、要員数テーブル1100内のシフトSjの時間帯Tiのエージェントの要員数および合計要員数を更新して(ステップS1910)、ステップS1904に戻る。ただし、シフトSjは、時間帯Tiにエージェントが少なくとも一人以上配置されているシフトである。
また、ステップS1907において、エージェントの要員数が収束した場合(ステップS1907:Yes)、要員数算出部502により、時間帯Tiの「i」をインクリメントして(ステップS1911)、「i」が「n」より大きいか否かを判断する(ステップS1912)。
ここで、「i」が「n」以下の場合(ステップS1912:No)、ステップS1903に戻る。一方、「i」が「n」より大きい場合(ステップS1912:Yes)、要員数決定部507により、指標値テーブル800および要員数テーブル1100を参照して、要員配置データを作成する(ステップS1913)。
そして、出力部508により、作成された要員配置データを出力して(ステップS1914)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。なお、要員配置データの具体例については図26を用いて後述する。これにより、電話系とメール系とを合わせた規模でエージェントの要員配置を最適化することができる。
なお、ステップS1909において、任意のシフトSjの時間帯Tiのエージェントの要員数をインクリメントすることにしたが、これに限らない。たとえば、時間帯Tiにエージェントが少なくとも一人以上配置されている全シフトの要員数をインクリメントすることにしてもよい。また、時間帯Tiにエージェントが少なくとも一人以上配置されているシフトごとにエージェントの要員数をインクリメントして再コール数を再計算し、ステップS1908における再コール数の振動が最も小さくなるシフトを選ぶことにしてもよい。
<要員数算出処理手順>
つぎに、図19のステップS1903に示した要員数算出処理の具体的な処理手順について説明する。図20は、要員数算出処理手順の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図20のフローチャートにおいて、まず、要員数算出部502により、時間帯Tiのエージェントの要員数Nを「1」で初期化する(ステップS2001)。
このあと、要員数算出部502により、上記式(1)を用いて、時間帯Tiのコールの放棄率Pを算出する(ステップS2002)。さらに、要員数算出部502により、上記式(6)を用いて、時間帯Tiのコールの待ち時間Wを算出する(ステップS2003)。
そして、要員数算出部502により、制約条件テーブル900を参照して、時間帯Tiのコールの放棄率Pが制約条件を満たすか否かを判断する(ステップS2004)。ここで、制約条件を満たさない場合(ステップS2004:No)、ステップS2006に移行する。
一方、制約条件を満たす場合(ステップS2004:Yes)、要員数算出部502により、制約条件テーブル900を参照して、時間帯Tiのコールの待ち時間Wが制約条件を満たすか否かを判断する(ステップS2005)。ここで、制約条件を満たさない場合(ステップS2005:No)、時間帯Tiのエージェントの要員数Nをインクリメントして(ステップS2006)、ステップS2002に戻る。
一方、制約条件を満たす場合(ステップS2005:Yes)、要員数算出部502により、時間帯Tiのエージェントの要員数Nを要員数テーブル1100内の要員数フィールドに記憶する(ステップS2007)。このあと、要員数算出部502により、上記式(10)および(11)を用いて、時間帯TiのシフトS1〜Skの要員数を算出する(ステップS2008)。
そして、要員数算出部502により、算出された時間帯TiのシフトS1〜Skの要員数を要員数テーブル1100内のシフトS1〜Skの要員数フィールドに記憶する(ステップS2009)。ただし、図11に示す例では、時間帯TiのシフトS1〜S3の要員数が、要員数テーブル1100内のシフトS1〜S3の要員数フィールドに記憶される(k=3)。
つぎに、要員数算出部502により、時間帯TiのシフトS1〜Skの要員数を足し合わして、時間帯Tiのエージェントの合計要員数を算出する(ステップS2010)。そして、要員数算出部502により、算出された時間帯Tiの合計要員数を要員数テーブル1100内の時間帯Tiの合計要員数フィールドに記憶する(ステップS2011)。
さらに、要員数算出部502により、算出された時間帯Tiの合計要員数を図24に示す要員配置履歴テーブル2400内の時間帯Tiの合計要員数フィールドに記憶する(ステップS2012)。なお、算出された時間帯Tiの合計要員数は、算出順にIDが昇順となるように要員配置履歴テーブル2400に記憶される。
このあと、要員数算出部502により、上記式(1)を用いて、時間帯Tiのコールの放棄率Pを算出する(ステップS2013)。ただし、上記式(1)中のNは、時間帯Tiのエージェントの合計要員数である。
また、要員数算出部502により、上記式(6)を用いて、時間帯Tiのコールの待ち時間Wを算出する(ステップS2014)。ただし、上記式(6)中のNは、時間帯Tiのエージェントの合計要員数である。
さらに、要員数算出部502により、上記式(9)を用いて、時間帯Tiの電話系の稼働率ηを算出する(ステップS2015)。ただし、上記式(9)中のNは、時間帯Tiのエージェントの合計要員数である。
そして、要員数算出部502により、算出された時間帯Tiのコールの放棄率P、コールの待ち時間Wおよび電話系の稼働率ηを指標値テーブル800に記憶して(ステップS2016)、図19に示したステップS1904に移行する。これにより、コンタクトセンタ100のサービスレベルの制約条件を満たすように、時間帯Tiのエージェントの要員数を最適化することができる。
<メール対応時間算出処理手順>
つぎに、図19のステップS1904に示したメール対応時間算出処理の具体的な処理手順について説明する。図21は、メール対応時間算出処理手順の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。
図21のフローチャートにおいて、まず、割込回数算出部503により、上記式(12)を用いて、時間帯Tiのメール対応中人数Aを算出する(ステップS2101)。このあと、割込回数算出部503により、上記式(15)を用いて、時間帯Tiのメール対応中に、コール対応の割り込みが発生する時間帯Tiの割込回数Xを算出する(ステップS2102)。
そして、割込回数算出部503により、算出された時間帯Tiの割込回数Xを中間データテーブル1400内の時間帯Tiの割込回数フィールドに記憶する(ステップS2103)。つぎに、メール対応時間算出部504により、上記式(16)を用いて、時間帯Tiのメールの対応時間Vを算出する(ステップS2104)。
メール対応時間算出部504により、算出された時間帯Tiのメールの対応時間Vを中間データテーブル1400内の時間帯Tiのメールの対応時間フィールドに記憶して(ステップS2105)、図19に示したステップS1905に移行する。これにより、時間帯Tiのメール対応中にコール対応が割り込む回数を予測して、メール対応時間を算出することができる。
<再コール数算出処理手順>
つぎに、図19のステップS1905に示した再コール数算出処理の具体的な処理手順について説明する。図22は、再コール数算出処理手順の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。
図22のフローチャートにおいて、まず、再コール数算出部505により、上記式(17)を用いて、時間帯Tiのメール対応要員数Mを算出する(ステップS2201)。そして、再コール数算出部505により、算出された時間帯Tiのメール対応要員数Mを中間データテーブル1400内の時間帯Tiのメール対応要員数フィールドに記憶する(ステップS2202)。
このあと、再コール数算出部505により、上記式(18)を用いて、時間帯Tiのメールの放棄率Pを算出する(ステップS2203)。また、再コール数算出部505により、上記式(23)を用いて、時間帯Tiのメールの待ち時間Wを算出する(ステップS2204)。
さらに、再コール数算出部505により、上記式(26)を用いて、時間帯Tiのメール系の稼働率ηを算出する(ステップS2205)。そして、再コール数算出部505により、算出された時間帯Tiのメールの放棄率P、メールの待ち時間Wおよびメール系の稼働率ηを指標値テーブル800に記憶する(ステップS2206)。
このあと、再コール数算出部505により、上記式(27)を用いて、顧客が電子メールを放棄して電話をかけてくる時間帯Tiの再コール数Rを算出する(ステップS2207)。また、再コール数算出部505により、上記式(28)を用いて、顧客が電子メールを放棄して、電子メールを再度送信してくる時間帯Tiの再メール数Rを算出する(ステップS2208)。
そして、再コール数算出部505により、算出された時間帯Tiの再コール数Rを図25に示す再コール数履歴テーブル2500内の時間帯Tiの再コール数フィールドに記憶して(ステップS2209)、図19に示したステップS1906に移行する。なお、算出された時間帯Tiの再コール数Rは、算出順にIDが昇順となるように再コール数履歴テーブル2500に記憶される。
これにより、オーバーヘッドを含むメール対応時間とメール系の我慢強さ定数を用いて、顧客がエージェントの返信を待ちきれず電話をかけてくるメールからの再コール数を求めることができる。
<更新処理手順>
つぎに、図19のステップS1906に示した更新処理の具体的な処理手順について説明する。図23は、更新処理手順の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図23のフローチャートにおいて、まず、更新部506により、着信テーブル600内の時間帯Tiの着信コール数に時間帯Tiの再コール数Rを加算して、新たな時間帯Tiの着信コール数を算出する(ステップS2301)。
そして、更新部506により、着信テーブル600内の時間帯Tiの着信コール数を更新する(ステップS2302)。また、更新部506により、着信テーブル600内の時間帯Tiの着信メール数に時間帯Tiの再メール数Rを加算して、新たな時間帯Tiの着信メール数を算出する(ステップS2303)。
そして、更新部506により、着信テーブル600内の時間帯Tiの着信メール数を更新して(ステップS2304)、図19に示したステップS1907に移行する。これにより、更新後の着信コール数を用いて、時間帯Tiのエージェントの要員数を算出することができる。また、更新後の時間帯Tiの着信メール数を用いて、時間帯Tiのメールからの再コール数を求めることができる。
(ステップS1907の要員数決定部507の具体的処理内容)
つぎに、図19に示したステップS1907の要員数決定部507の具体的な処理内容について説明する。ここで、要員配置履歴テーブル2400の記憶内容について説明する。図24は、要員配置履歴テーブルの記憶内容の一例を示す説明図である。
図24において、9時の時間帯の合計要員数の履歴が示されている。具体的には、ID1の合計要員数は12[人]、ID2の合計要員数は18[人]である。ただし、合計要員数は、算出順にIDが昇順となるように要員配置履歴テーブル2400に記憶されている。ここでは、ID2の合計要員数が最新のデータである。
要員数決定部507は、要員配置履歴テーブル2400を参照して、時間帯Tiのエージェントの要員数が収束したか否かを判断する。具体的には、たとえば、要員数決定部507が、ID2の合計要員数と、前回の合計要員数すなわちID1の合計要員数との差分が所定の閾値α未満か否かを判断する。
そして、要員数決定部507が、上記差分が閾値α未満の場合、時間帯Tiのエージェントの要員数が収束したと判断する。一方、上記差分が閾値α以上の場合、要員数決定部507が、時間帯Tiのエージェントの要員数が収束していないと判断する。なお、所定の閾値αは、たとえば、任意に設定されてROM402、RAM403、磁気ディスク405、光ディスク407などの記憶装置に記憶されている。
ここで、所定の閾値αを「α=5」とする。この場合、要員数決定部507が、上記差分が「6=18−12」のため閾値α以上と判断し、9時の時間帯のエージェントの要員数が収束していないと判断する。
なお、ステップS1907の処理は、比較対象となる合計要員数が必要となるため、少なくともID2の合計要員数が記憶された場合に判断される。また、比較対象となる合計要員数がない場合は、要員数決定部507が、たとえば、時間帯Tiのエージェントの要員数が収束していないと判断する。
(ステップS1908の要員数決定部507の具体的処理内容)
つぎに、図19に示したステップS1908の要員数決定部507の具体的な処理内容について説明する。ここで、再コール数履歴テーブル2500の記憶内容について説明する。図25は、再コール数履歴テーブルの記憶内容の一例を示す説明図である。
図25において、9時の時間帯の再コール数の履歴が示されている。具体的には、ID1の再コール数は2.75[個/時]、ID2の再コール数は2.65[個/時]、ID3の再コール数は2.60[個/時]、ID4の再コール数は2.55[個/時]である。ただし、再コール数は、算出順にIDが昇順となるように再コール数履歴テーブル2500に記憶されている。ここでは、ID4の再コール数が最新のデータである。
要員数決定部507は、再コール数履歴テーブル2500を参照して、時間帯Tiの再コール数が振動しているか否かを判断する。具体的には、たとえば、要員数決定部507が、過去β回の再コール数の平均と最新の再コール数との差分が少なくなっていない場合、時間帯Tiの再コール数が振動していると判断する。
なお、上記βは、たとえば、任意に設定されてROM402、RAM403、磁気ディスク405、光ディスク407などの記憶装置に記憶されている。ここで、上記βを「β=2」とする。この場合、たとえば、要員数決定部507が、まず、ID3の再コール数について、過去2回の再コール数の平均「2.70=(2.75+2.65)/2」とID3の再コール数「2.60」との差分「0.10」を算出する。
このあと、要員数決定部507が、ID4の再コール数について、過去2回の再コール数の平均「2.625=(2.65+2.60)/2」とID4の再コール数「2.55」との差分「0.075」を算出する。この場合、差分が少なくなっているため、要員数決定部507が、時間帯Tiの再コール数が振動していないと判断する。
(要員配置データの具体例)
つぎに、要員配置データの具体例について説明する。図26は、要員配置データの具体例を示す説明図である。図26において、要員配置データ2600には、シフトS1〜S3ごとの要員数データ2610と、電話系およびメール系の指標データ2620とが示されている。
ここで、要員数データ2610内のシフトS1〜S3の要員数は、図19に示したステップS1913の時点で、要員数テーブル1100内に記憶されている各シフトS1〜S3の要員数である。また、指標データ2620内の各指標値は、図19に示したステップS1913の時点で、指標値テーブル800内に記憶されている各指標の値である。ただし、指標データ2620内の平均稼働率は、時間帯ごとに電話系の稼働率とメール系の稼働率とを足し合わせた値である。
以上説明したように、要員配置支援装置400によれば、時間帯Tiのメール対応中にコール対応が割り込む回数を予測して、メール対応時間を算出することができる。これにより、コール対応の割り込みにともなうオーバーヘッドを含むエージェントのメール対応時間を求めることができる。
また、要員配置支援装置400によれば、オーバーヘッドを含むメール対応時間とメール系の我慢強さ定数を用いて、顧客がエージェントの返信を待ちきれず電話をかけてくるメールからの再コール数を求めることができる。これにより、メール系から電話系に移動するエージェントの負荷を見積もることができる。
また、要員配置支援装置400によれば、時間帯Tiのメールからの再コール数を加算して時間帯Tiの着信コール数を更新し、更新後の着信コール数を用いて、時間帯Tiのエージェントの要員数を算出することができる。これにより、メール系から電話系の負荷移動を考慮して、エージェントの要員配置を最適化することができる。
また、要員配置支援装置400によれば、更新前の着信コール数に基づくエージェントの要員数と、更新後の着信コール数に基づくエージェントの要員数とを比較して、エージェントの要員数を決定することができる。これにより、メールからの再コール数を通して、電話系とメール系とが平衡状態となるようにエージェントの要員配置を調整することができる。
また、要員配置支援装置400によれば、オーバーヘッドを含むメール対応時間とメール系の我慢強さ定数を用いて、顧客がエージェントの返信を待ちきれず、再度、メールを送信してくる再メール数を求めることができる。これにより、時間帯Tiのメールからの再メール数を加算して時間帯Tiの着信メール数を更新することができる。
また、要員配置支援装置400によれば、更新後の時間帯Tiの着信メール数を用いて、時間帯Tiのメールからの再コール数を求めることができる。これにより、顧客がエージェントの返信を待ちきれず、再度、メールを送信してくる再メールを考慮して、時間帯Tiのメールからの再コール数をより正確に求めることができる。
また、要員配置支援装置400によれば、メールからの再コール数をフィードバック変数としてエージェントの要員数を繰り返し計算することにより、電話系とメール系とが平衡状態となるエージェントの要員数を求めることができる。
また、要員配置支援装置400によれば、アーランモデルを用いて、所定の指標値が制約条件を満たすように時間帯Tiのエージェントの要員数を算出することにより、エージェントの要員配置を精度よく最適化することができる。
これらのことから、要員配置支援装置400によれば、電話系とメール系とを合わせた規模でエージェントの要員配置を最適化することができる。これにより、規模(処理量)が大きいほど同一サービスレベルでの要員の稼働率を上げられるという規模の経済のメリットを享受して要員配置を全体最適化することができる。この結果、コンタクトセンタ100の保障品質を維持しながらエージェントの稼働率を向上させて要員数を最小化することができる
なお、本実施の形態で説明した要員配置支援方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本要員配置支援プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また本要員配置支援プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)利用者からの電話およびメッセージデータに対応するための要員の要員配置を支援する要員配置支援装置であって、
任意の時間帯の前記要員の要員数を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された前記要員の要員数に基づいて、前記取得手段が取得をした前記時間帯において前記メッセージデータの対応中に前記電話の対応が割り込む回数を算出する第1の算出手段と、
前記第1の算出手段によって算出された前記メッセージデータの対応中に前記電話の対応が割り込む回数に基づいて、前記メッセージデータの対応にかかる前記要員の対応時間を算出する第2の算出手段と、
前記第2の算出手段によって算出された前記要員の対応時間と、前記要員の返答前に前記メッセージデータが放棄されるまでの前記利用者の待機時間を決めるパラメータとに基づいて、前記利用者が前記メッセージデータを放棄して前記電話をかけてくる前記時間帯の呼数を算出する第3の算出手段と、
前記第3の算出手段によって算出された前記時間帯の呼数を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする要員配置支援装置。
(付記2)前記第3の算出手段によって算出された前記時間帯の呼数を用いて、前記時間帯の前記利用者からの前記電話の着信呼数を更新する更新手段と、
前記更新手段によって更新された更新後の前記時間帯の着信呼数に基づいて、前記時間帯の前記要員の要員数を算出する第4の算出手段と、を備え、
前記出力手段は、前記第4の算出手段によって算出された前記要員の要員数を出力することを特徴とする付記1に記載の要員配置支援装置。
(付記3)前記取得手段によって取得された前記要員の要員数と、前記第4の算出手段によって算出された前記要員の要員数とに基づいて、前記時間帯の前記要員の要員数を決定する決定手段を備え、
前記出力手段は、前記決定手段によって決定された前記要員の要員数を出力することを特徴とする付記2に記載の要員配置支援装置。
(付記4)前記第3の算出手段は、さらに、前記利用者が前記メッセージデータを再度送信してくる前記時間帯のメッセージ数を算出し、
前記更新手段は、前記第3の算出手段によって算出された前記時間帯のメッセージ数を用いて、前記時間帯の前記利用者からの前記メッセージデータのメッセージ数を更新することを特徴とする付記2または3に記載の要員配置支援装置。
(付記5)前記第3の算出手段は、前記更新手段によって更新された更新後の前記時間帯のメッセージ数と、前記要員の対応時間と、前記利用者の待機時間を決めるパラメータとに基づいて、前記時間帯の呼数を算出することを特徴とする付記4に記載の要員配置支援装置。
(付記6)前記取得手段は、前記第4の算出手段によって前記要員の要員数が算出された結果、当該要員の要員数を取得することを特徴とする付記2〜5のいずれか一つに記載の要員配置支援装置。
(付記7)前記第4の算出手段は、アーランモデルを用いて、所定の指標値が制約条件を満たすように、前記時間帯の前記要員の要員数を算出することを特徴とする付記2〜6のいずれか一つに記載の要員配置支援装置。
(付記8)利用者からの電話およびメッセージデータに対応するための要員の要員配置を支援するコンピュータを、
任意の時間帯の前記要員の要員数を取得する取得手段、
前記取得手段によって取得された前記要員の要員数に基づいて、前記取得手段が取得をした前記時間帯において前記メッセージデータの対応中に前記電話の対応が割り込む回数を算出する第1の算出手段、
前記第1の算出手段によって算出された前記メッセージデータの対応中に前記電話の対応が割り込む回数に基づいて、前記メッセージデータの対応にかかる前記要員の対応時間を算出する第2の算出手段、
前記第2の算出手段によって算出された前記要員の対応時間と、前記要員の返答前に前記メッセージデータが放棄されるまでの前記利用者の待機時間を決めるパラメータとに基づいて、前記利用者が前記メッセージデータを放棄して前記電話をかけてくる前記時間帯の呼数を算出する第3の算出手段、
前記第3の算出手段によって算出された前記時間帯の呼数を出力する出力手段、
として機能させることを特徴とする要員配置支援プログラム。
(付記9)前記コンピュータを、
前記第3の算出手段によって算出された前記時間帯の呼数を用いて、前記時間帯の前記利用者からの前記電話の着信呼数を更新する更新手段、
前記更新手段によって更新された更新後の前記時間帯の着信呼数に基づいて、前記時間帯の前記要員の要員数を算出する第4の算出手段として機能させ、
前記出力手段は、前記第4の算出手段によって算出された前記要員の要員数を出力することを特徴とする付記8に記載の要員配置支援プログラム。
(付記10)前記コンピュータを、
前記取得手段によって取得された前記要員の要員数と、前記第4の算出手段によって算出された前記要員の要員数とに基づいて、前記時間帯の前記要員の要員数を決定する決定手段として機能させ、
前記出力手段は、前記決定手段によって決定された前記要員の要員数を出力することを特徴とする付記9に記載の要員配置支援プログラム。
(付記11)前記第3の算出手段は、さらに、前記利用者が前記メッセージデータを再度送信してくる前記時間帯のメッセージ数を算出し、
前記更新手段は、前記第3の算出手段によって算出された前記時間帯のメッセージ数を用いて、前記時間帯の前記利用者からの前記メッセージデータのメッセージ数を更新することを特徴とする付記9または10に記載の要員配置支援プログラム。
(付記12)前記第3の算出手段は、前記更新手段によって更新された更新後の前記時間帯のメッセージ数と、前記要員の対応時間と、前記利用者の待機時間を決めるパラメータとに基づいて、前記時間帯の呼数を算出することを特徴とする付記11に記載の要員配置支援プログラム。
(付記13)前記取得手段は、前記第4の算出手段によって前記要員の要員数が算出された結果、当該要員の要員数を取得することを特徴とする付記9〜12のいずれか一つに記載の要員配置支援プログラム。
(付記14)前記第4の算出手段は、アーランモデルを用いて、所定の指標値が制約条件を満たすように、前記時間帯の前記要員の要員数を算出することを特徴とする付記9〜13のいずれか一つに記載の要員配置支援プログラム。
(付記15)利用者からの電話およびメッセージデータに対応するための要員の要員配置を支援するコンピュータが、
任意の時間帯の前記要員の要員数を取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得された前記要員の要員数に基づいて、前記取得工程が取得をした前記時間帯において前記メッセージデータの対応中に前記電話の対応が割り込む回数を算出する第1の算出工程と、
前記第1の算出工程によって算出された前記メッセージデータの対応中に前記電話の対応が割り込む回数に基づいて、前記メッセージデータの対応にかかる前記要員の対応時間を算出する第2の算出工程と、
前記第2の算出工程によって算出された前記要員の対応時間と、前記要員の返答前に前記メッセージデータが放棄されるまでの前記利用者の待機時間を決めるパラメータとに基づいて、前記利用者が前記メッセージデータを放棄して前記電話をかけてくる前記時間帯の呼数を算出する第3の算出工程と、
前記第3の算出工程によって算出された前記時間帯の呼数を出力する出力工程と、
を実行することを特徴とする要員配置支援方法。
(付記16)前記コンピュータが、
前記第3の算出工程によって算出された前記時間帯の呼数を用いて、前記時間帯の前記利用者からの前記電話の着信呼数を更新する更新工程と、
前記更新工程によって更新された更新後の前記時間帯の着信呼数に基づいて、前記時間帯の前記要員の要員数を算出する第4の算出工程と、を実行し、
前記出力工程は、前記第4の算出工程によって算出された前記要員の要員数を出力することを特徴とする付記15に記載の要員配置支援方法。
(付記17)前記コンピュータが、
前記取得工程によって取得された前記要員の要員数と、前記第4の算出工程によって算出された前記要員の要員数とに基づいて、前記時間帯の前記要員の要員数を決定する決定工程を実行し、
前記出力工程は、前記決定工程によって決定された前記要員の要員数を出力することを特徴とする付記16に記載の要員配置支援方法。
(付記18)前記第3の算出工程は、さらに、前記利用者が前記メッセージデータを再度送信してくる前記時間帯のメッセージ数を算出し、
前記更新工程は、前記第3の算出工程によって算出された前記時間帯のメッセージ数を用いて、前記時間帯の前記利用者からの前記メッセージデータのメッセージ数を更新することを特徴とする付記16または17に記載の要員配置支援方法。
(付記19)前記コンピュータが、
前記更新工程(以下、「第1の更新工程」という)によって更新された更新後の前記時間帯のメッセージ数と、前記要員の対応時間と、前記利用者の待機時間を決めるパラメータとに基づいて、前記時間帯の呼数を算出する第5の算出工程と、
前記第5の算出工程によって算出された前記時間帯の呼数を用いて、前記時間帯の前記利用者からの前記電話の着信呼数を更新する第2の更新工程と、
前記第2の更新工程によって更新された更新後の前記時間帯の着信呼数に基づいて、前記時間帯の前記要員の要員数を算出する第6の算出工程と、を実行することを特徴とする付記18に記載の要員配置支援方法。
(付記20)前記取得工程は、前記第4の算出工程によって前記要員の要員数が算出された結果、当該要員の要員数を取得することを特徴とする付記16〜19のいずれか一つに記載の要員配置支援方法。
(付記21)前記第4の算出工程は、アーランモデルを用いて、所定の指標値が制約条件を満たすように、前記時間帯の前記要員の要員数を算出することを特徴とする付記16〜20のいずれか一つに記載の要員配置支援方法。
400 要員配置支援装置
501 取得部
502 要員数算出部
503 割込回数算出部
504 メール対応時間算出部
505 再コール数算出部
506 更新部
507 要員数決定部
508 出力部
600 着信テーブル
700 シフトテーブル
800 指標値テーブル
900 制約条件テーブル
1100 要員数テーブル
1400 中間データテーブル

Claims (7)

  1. 利用者からの電話およびメッセージデータに対応するための要員の要員配置を支援する要員配置支援装置であって、
    任意の時間帯の前記要員の要員数を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された前記要員の要員数に基づいて、前記取得手段が取得をした前記時間帯において前記メッセージデータの対応中に前記電話の対応が割り込む回数を算出する第1の算出手段と、
    前記第1の算出手段によって算出された前記メッセージデータの対応中に前記電話の対応が割り込む回数に基づいて、前記メッセージデータの対応にかかる前記要員の対応時間を算出する第2の算出手段と、
    前記第2の算出手段によって算出された前記要員の対応時間と、前記要員の返答前に前記メッセージデータが放棄されるまでの前記利用者の待機時間を決めるパラメータとに基づいて、前記利用者が前記メッセージデータを放棄して前記電話をかけてくる前記時間帯の呼数を算出する第3の算出手段と、
    前記第3の算出手段によって算出された前記時間帯の呼数を出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とする要員配置支援装置。
  2. 前記第3の算出手段によって算出された前記時間帯の呼数を用いて、前記時間帯の前記利用者からの前記電話の着信呼数を更新する更新手段と、
    前記更新手段によって更新された更新後の前記時間帯の着信呼数に基づいて、前記時間帯の前記要員の要員数を算出する第4の算出手段と、を備え、
    前記出力手段は、前記第4の算出手段によって算出された前記要員の要員数を出力することを特徴とする請求項1に記載の要員配置支援装置。
  3. 前記取得手段によって取得された前記要員の要員数と、前記第4の算出手段によって算出された前記要員の要員数とに基づいて、前記時間帯の前記要員の要員数を決定する決定手段を備え、
    前記出力手段は、前記決定手段によって決定された前記要員の要員数を出力することを特徴とする請求項2に記載の要員配置支援装置。
  4. 前記第3の算出手段は、さらに、前記利用者が前記メッセージデータを再度送信してくる前記時間帯のメッセージ数を算出し、
    前記更新手段は、前記第3の算出手段によって算出された前記時間帯のメッセージ数を用いて、前記時間帯の前記利用者からの前記メッセージデータのメッセージ数を更新することを特徴とする請求項2または3に記載の要員配置支援装置。
  5. 前記取得手段は、前記第4の算出手段によって前記要員の要員数が算出された結果、当該要員の要員数を取得することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の要員配置支援装置。
  6. 利用者からの電話およびメッセージデータに対応するための要員の要員配置を支援するコンピュータを、
    任意の時間帯の前記要員の要員数を取得する取得手段、
    前記取得手段によって取得された前記要員の要員数に基づいて、前記取得手段が取得をした前記時間帯において前記メッセージデータの対応中に前記電話の対応が割り込む回数を算出する第1の算出手段、
    前記第1の算出手段によって算出された前記メッセージデータの対応中に前記電話の対応が割り込む回数に基づいて、前記メッセージデータの対応にかかる前記要員の対応時間を算出する第2の算出手段、
    前記第2の算出手段によって算出された前記要員の対応時間と、前記要員の返答前に前記メッセージデータが放棄されるまでの前記利用者の待機時間を決めるパラメータとに基づいて、前記利用者が前記メッセージデータを放棄して前記電話をかけてくる前記時間帯の呼数を算出する第3の算出手段、
    前記第3の算出手段によって算出された前記時間帯の呼数を出力する出力手段、
    として機能させることを特徴とする要員配置支援プログラム。
  7. 利用者からの電話およびメッセージデータに対応するための要員の要員配置を支援するコンピュータが、
    任意の時間帯の前記要員の要員数を取得する取得工程と、
    前記取得工程によって取得された前記要員の要員数に基づいて、前記取得工程が取得をした前記時間帯において前記メッセージデータの対応中に前記電話の対応が割り込む回数を算出する第1の算出工程と、
    前記第1の算出工程によって算出された前記メッセージデータの対応中に前記電話の対応が割り込む回数に基づいて、前記メッセージデータの対応にかかる前記要員の対応時間を算出する第2の算出工程と、
    前記第2の算出工程によって算出された前記要員の対応時間と、前記要員の返答前に前記メッセージデータが放棄されるまでの前記利用者の待機時間を決めるパラメータとに基づいて、前記利用者が前記メッセージデータを放棄して前記電話をかけてくる前記時間帯の呼数を算出する第3の算出工程と、
    前記第3の算出工程によって算出された前記時間帯の呼数を出力する出力工程と、
    を実行することを特徴とする要員配置支援方法。
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