JP2011132759A - 型枠への化粧パネル取付具 - Google Patents
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Abstract
【課題】化粧パネルの取付具を型枠の枠縁へ止着できる構造とすることで、型枠と化粧パネルを一体にした型枠組み及び型枠ばらしが実現される取付具を提供すること。
【解決手段】凹凸模様5を有する化粧パネル4の上下の端部4a,4aを、型枠1へ離脱しないように取り付ける化粧パネルの取付具Aであって、この取付具は、上記型枠の折曲縁2に重なる基片8の一端に、上記化粧パネル4の無模様の上下の端部へ当接する抑え片9を設けられ、他端には上記抑え片9とで上記型枠の折曲縁を挟み込む立上片10を設けられて、この立上片は、その上端から上記抑え片へ向かって下り勾配で折り返し、先端に上記基片とで型枠の折曲縁を挟む挟圧部11を有する折返片12が設けられていること。
【選択図】図3
【解決手段】凹凸模様5を有する化粧パネル4の上下の端部4a,4aを、型枠1へ離脱しないように取り付ける化粧パネルの取付具Aであって、この取付具は、上記型枠の折曲縁2に重なる基片8の一端に、上記化粧パネル4の無模様の上下の端部へ当接する抑え片9を設けられ、他端には上記抑え片9とで上記型枠の折曲縁を挟み込む立上片10を設けられて、この立上片は、その上端から上記抑え片へ向かって下り勾配で折り返し、先端に上記基片とで型枠の折曲縁を挟む挟圧部11を有する折返片12が設けられていること。
【選択図】図3
Description
本発明は、型枠へ化粧パネルを一体で取り扱えるように取り付ける取付具に関する。
表面に凹凸模様を有するコンクリート構造物を製造する外型枠に、模様付けシートを取り付ける補助手段として、両辺先端内面側に係合凸部10a,10bを有するコ字状のクリップ10が、一方の係合凸部10aを模様付けシート5の凸部5b,5cに引っ掛かるようにして外型枠に、もう一方の係合凸部10bをクリップ10の弾性変形などによって外型枠3の外側に回り込ませ、外型枠3に係合させることで、模様付けシート5の上部と下部を外型枠3へ沿うように止めるものは、特許文献1により知られている。
しかしながら、上記補助手段においてクリップ10の係合凸部10aを模様付けシート5の凸部5b,5cに引っ掛かるようにする場合は、図7(a)に示す通り、クリップ10の一方の片と模様付けシート5との間に隙間gが生じて、この隙間gへコンクリートcの打ち込み時に、コンクリートcが入り込んでクリップ10を離脱できなくする。このため、クリップ10から先ず型枠3を外し、次に模様付けシート5を外して、クリップ10のコンクリートcから図6(b)に示す通り、突出する部分を切除しなければならないため、型ばらしに時間が掛かるだけでなく、クリップ5が消耗品になってしまう無駄があって、その改善が要望されていた。
本発明は、型枠と化粧パネルを一体にした型組み及び型ばらしが簡単に実現される化粧パネル取付具を提供することをその課題とする。
請求項1記載の発明は、凹凸模様を有する化粧パネルの上下の端部を、型枠へ離脱しないように取り付ける化粧パネルの取付具であって、この取付具は、上記型枠の縁部に重なる基片の一端に、上記化粧パネルの無模様の上下の端部へ当接する抑え片を設けられ、他端には上記該抑え片とで上記型枠の縁部を挟み込む立上片を設けられて、この立上片は、その上端から上記抑え片へ向かって下り勾配で上記基片の中程まで折り返し、先端部を上記基片とで型枠の縁部を挟む挟圧部とした折返片が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る型枠への化粧パネル取付具は、表面へ化粧パネルを添えた型枠の縁部へ、この縁部が基片と折返片の間へ収まるようにして取付具を嵌め付けると、取付具は基片と折返片で上記縁部を挟み着けた後、抑え片を化粧パネルの無模様の上下の端部に係合させて、これらの部分を型枠の表面へ圧接するから、化粧パネルは手荒く扱っても位置ずれや離脱を生じない型枠と一体化の状態になって、この状態で型組み及び型ばらしを行なえるから、施工の能率向上が図れるだけでなく、取付具が型枠とともに離脱されて、切除に手数を要するもなく、繰り返し使用することが可能となる。
以下に本発明に係る型枠への化粧パネル取付具の実施形態を図面に付いて説明する。
図1〜図6において符号1は、コンクリート構造物を製造する型枠を示すもので、この型枠1は、図1(a)に示す通り、平板の周囲に裏側への折曲縁2が、鉤先部3を有するように鋼板で形成されている。
図1〜図6において符号4は、コンクリート構造物5の表面へ図5,図6に示す通り凹凸模様6を形成させる化粧パネルを示すもので、この化粧パネル4は図1(b)に示す通り、平板の上下の端部4a,4aを除く部分に凹凸模様7が形成されるように、EVA等の合成樹脂で成形されて、上下の端部4a,4aには、型枠1の折曲縁2へ重ねる掛縁4b,4bが連設されることが好ましい。
図1〜図6において符号Aは、上記型枠1へ化粧パネル4を取り付ける取付具を示すもので、この取付具Aは、図1(c)に示す通り、上記型枠1の縁部2へ重なる基片8の一端に、上記化粧パネル4の上端又は下端4a,4aへ当接する抑え片9を設けられ、他端には上記抑え片9とで型枠1の縁部2を挟み込む立上片10を設けられて、この立上片10は、その上端から上記抑え片9へ向かって下り勾配で基片8中程まで折り返し、先端に上記基片8とで型枠1の縁部2を挟み付ける挟圧部11を有する折返片12が設けられるようばね用の鋼材又は合成樹脂で形成されている。
上記取付具Aで型枠1へ化粧パネル4を取り付けるには、図2(a)に一部分を示す通り、型枠1の表面へ化粧パネル4を添えて、その上側の掛縁4bを型枠1の折曲縁2へ掛け、取付具Aを基片8と折返部12の先端に設けた挟圧部11の間へ、型枠1の折曲縁2の鉤先部3が、図2(a)に示す通り入るように型枠1へ当てて、取付具Aを図2(a)矢印で示す方向に回動させると、取付具Aは図2(b)に示す通り弾性変形して型枠1の折曲縁2をくわえ込むから、取付具Aを図2(b)に鎖線で示す位置まで押し出して、抑え片9の先端が化粧パネル4の掛縁4bを越えたとき、基片8の抑え片9側を押し下げれば、基片8は図2(c)に示す通り型枠1の折曲縁2へ重なり、抑え片9と立上片10との間に型枠1の折曲縁2が収まるとともに、基片8と折返片12の挟圧部11で折曲縁2を挟圧し、抑え片6は化粧シート4の端部4aを型枠へ圧接する作用をするから、化粧パネル4の1部分は,位置ずれや離脱を生じないように型枠1へ取り付けられる。
従って、上記取付具Aによる化粧パネル4の取り付けを、型枠1の上側の折曲縁4aに対して、一端側から他端側へと適当な間隔で順次に行ない、必要数の取付具Aで化粧パネル4の上側が型枠1へ取り付けられたら、型枠1を反転させて下側の端部4aを上側に移し、上記同様に一端側から他端側へと取付具Aで型枠1への化粧パネル4の取付を行なえば、型枠1には、図3に断面図を示し、図4に斜視図を示す通りに、化粧パネル4が手荒く取り扱っても、位置ずれや離脱を生ずることがない一体化の状態で取り付けられる。
上記の通り一体化の状態で化粧パネル4を取り付けられた型枠1は、これを図5に示す通りベース13の一側に立て、他側に巾決め具14で間隔を決めて通常の型枠1を立て、両型枠1,1の上部にも巾決め具15取り付ければ、手数を要さず短時間で型Bを組むことができるから、この型Bにコンクリートを打ち込めば、化粧パネル4に形成された凹凸模様7の転写で表面に図6の通の凹凸模様6を形成されたコンクリート構造物5が製造される。
上記の通り製造されたコンクリート構造物5を離型するときは、上側の巾決め具15を外して、型枠1をその上部を持って図6に示す通り外側へ傾けると、これに伴われて化粧化パネル4が傾いて、コンクリート構造物5に形成された凹凸模様6から離隔する。そこで、型枠1を図6に矢印で示す方向へ引き上げれば、化粧パネルは型枠1と一体で取り外されるから、他方の型枠1をも同様の操作で取り外せば、型Bをばらす作業も手数を要さず短時間で行なわれる。
上記の通り離脱した型枠1と化粧パネル4は、図2(c)に示すように取り付けられて
いる取付具Aの抑え片9を、図2(b)に鎖線で示すように押し上げて、化粧パネル4の
端部4aから外して、図2に実線で示す位置まで退かせてから、図2(a)に示すように
起こせば、型枠1の折曲縁2から簡単に取り外すことができるから、型枠1と化粧パネル
4は分離されるので、これらは個別に手入れをして保管する。しかし、取付具Aは取り外
す際に、各部に大きな弾性変形が生ずるため、コンクリートが付着していても殆ど除去さ
れて、手入れの必要もなく反復使用することができる。
いる取付具Aの抑え片9を、図2(b)に鎖線で示すように押し上げて、化粧パネル4の
端部4aから外して、図2に実線で示す位置まで退かせてから、図2(a)に示すように
起こせば、型枠1の折曲縁2から簡単に取り外すことができるから、型枠1と化粧パネル
4は分離されるので、これらは個別に手入れをして保管する。しかし、取付具Aは取り外
す際に、各部に大きな弾性変形が生ずるため、コンクリートが付着していても殆ど除去さ
れて、手入れの必要もなく反復使用することができる。
取付具を型枠の折曲縁へ止着できる構造とすることで、型枠と化粧パネルが一体での型枠組み及び型枠ばらしができるようになる。
1 型枠
2 折曲縁
4 化粧パネル
5 凹凸模様
A 取付具
6 基片
7 抑え片
8 立上片
9 挟圧部
10 折返片
2 折曲縁
4 化粧パネル
5 凹凸模様
A 取付具
6 基片
7 抑え片
8 立上片
9 挟圧部
10 折返片
Claims (1)
- 凹凸模様を有する化粧パネルの上下の端部を、型枠へ離脱しないように取り付ける化粧パネルの取付具であって、
この取付具は、上記型枠の縁部に重なる基片の一端に、上記化粧パネルの無模様の上下の端部へ当接する抑え片を設けられ、
他端には上記該抑え片とで上記型枠の縁部を挟み込む立上片を設けられて、
この立上片は、その上端から上記抑え片へ向かって下り勾配で上記基片の中程まで折り返し、先端部を上記基片とで型枠の縁部を挟む挟圧部とした折返片が設けられている
ことを特徴とする型枠への化粧パネル取付具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009293957A JP2011132759A (ja) | 2009-12-25 | 2009-12-25 | 型枠への化粧パネル取付具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009293957A JP2011132759A (ja) | 2009-12-25 | 2009-12-25 | 型枠への化粧パネル取付具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011132759A true JP2011132759A (ja) | 2011-07-07 |
Family
ID=44345786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009293957A Pending JP2011132759A (ja) | 2009-12-25 | 2009-12-25 | 型枠への化粧パネル取付具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011132759A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015087576A1 (ja) * | 2013-12-10 | 2015-06-18 | 太陽金網株式会社 | 熱処理用治具および熱処理用治具組立装置 |
-
2009
- 2009-12-25 JP JP2009293957A patent/JP2011132759A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015087576A1 (ja) * | 2013-12-10 | 2015-06-18 | 太陽金網株式会社 | 熱処理用治具および熱処理用治具組立装置 |
CN105814385A (zh) * | 2013-12-10 | 2016-07-27 | 太阳金网株式会社 | 热处理用治具以及热处理用治具组装装置 |
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