JP2011131015A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板ボックスの第1ボックス200に設けた筒状体240に封印ピン400を挿入して、係止爪408を第2ボックス300に設けた矩形ブロック338の前壁350に係止させて封印する。封印ピンは発光ユニットを内蔵し、封印状態では複数設けたピン側端子Qの1組が基板ボックス内の主基板23に設けた複数の固定側端子Gのうちの短絡用端子に接続し、ピン側端子Qの他の1組が外部電源に接続して所定の色で点灯する。封印解除されてピン側端子が短絡用端子から外れると点灯色データが記憶され、再封印時に点灯色データに基づいて封印解除前とは異なる色で点灯する。他の基板ボックスを破壊して入手した封印ピンを新たに偽装した基板ボックスの封印部に不正に使用したとしても、正規とは異なる色で点灯するので不正行為が行われたことが容易に判別できる。
【選択図】図18
Description
このため、筐体本体側と協働して前面扉を閉鎖し施錠状態とする施錠機構が設けられているが、これだけでは不正行為の防止には不十分で、施錠状態を破って制御基板に不正な変更等を加える事例が頻発している。
一方、正規に制御基板の点検や交換を行う場合もあるので、複数回の封印が可能であることも望ましい。
この封印具は、ボック本体とボックス蓋体とからなる基板ボックスに設けられ、複数の封印部を有する。各封印部は、ボック本体またはボックス蓋体の一方に配設される第1封印部材と、他方に配設される第2封印部材と、第1封印部材に設けられる係止孔と、その係止孔に係止される係止爪および第2封印部材に係合される頭部を有する封印金具とを備え、その封印金具の頭部を第2封印部材に係合させるとともに、係止孔によって封印金具の係止爪を係止して、第1封印部材および第2封印部材を連結し基板ボックスを封印するものである。
これにより、基板ボックスが不正に開かれた場合には必ず第1封印部材または第2封印部材のいずれかに破壊の痕跡が残ることとなるので、当該ボックスに収納された制御基板に対して不正行為が行われたことを認識することができる。
この結果、いずれも破壊の痕跡のない第1、第2封印部材を備えたボックス本体とボックス蓋体を用いて、内部に不正な変更を加えた制御基板を収納した新たな基板ボックスを作り上げることが可能で、これをスロットマシン筐体内の制御基板と基板ボックスごと取り換えれば、不正行為がなされたにもかかわらず、痕跡が得られないことになるおそれがある。
具体的には、点灯手段が発光部と、制御回路と、封印状態で外部の接点と接続して電気回路を形成する第1の接続端子とを有し、制御回路が第1の接続端子と外部の接点の接続状態から封印解除による非接続への変化に基づいて発光部の点灯状態を変化させるものとすることができる。
図1はスロットマシンの全体斜視図、図2は前面扉を取外して示す内部の正面図である。
スロットマシン1の筐体は、正面側が開口する箱形状の筐体本体2と、その開口部を閉じる前面扉3とから構成される。
筐体本体2は、天板2a、底板2b、背板2c、左側板2d、右側板2eからなる。
前面扉3は、左端側の上下複数カ所がヒンジによって筐体本体2に取り付けられ、ヒンジを軸として水平に揺動し、筐体本体2の開口部を開閉可能となっている。
前面扉3の右端部には、筐体本体2側と協働して前面扉3を閉鎖し施錠状態とする施錠機構4が設けられている。
前面扉3の表側は、複数の表示窓6を備える遊技パネル5、コイン投入口7、各種の操作レバーやボタン、スイッチ類を備える操作部8、コイン受け皿9、その他の演出表示部10などが設けられた公知の遊技面となっている。これらの詳細は、例えば特開2008−61739号公報に示される。
仕切板2fの下部には、コインを貯留する貯留タンクとコインを前面扉3のコイン受け皿8へ払い出す払出装置とを備えたホッパ装置11や、電源ボックス12が配置されている。
前面扉3のコイン投入口7から投入されたコインはホッパ装置11に供給され、貯留タンクに貯留されるか、あるいはコイン受け皿9へ排出されるようになっている。
仕切板2fの上部には、前面扉3の各表示窓6に対して1対1で対応させて横に並べたリール14を同一軸線上で回転可能に支持したリールユニット15が取り付けられている。
リールユニット15の上方には、スロットマシンの制御を行う主基板ユニット20が背板2cに取付けて設置されている。
図3は主基板ユニットの正面図、図4は側面図、そして、図5は台座装置の分解斜視図である。
とくに指定しない限り、図3の状態を基準として図中の右側を主基板ユニット20の右側、図中の左側を主基板ユニット20の左側とし、図中の手前側を主基板ユニット20の前側、図中の奥側を主基板ユニット20の後側として説明する。他の実施例においても同様である。
主基板ユニット20は、主制御装置22と、主制御装置を筐体本体2に支持する台座装置25とを備えている。主制御装置22により、遊技内容や演出処理が制御される。
主制御装置22は可動ベース部28に保持され、図3、図4に示す保持位置から、回動中心軸線Zに直交してこれから離間する方向(上方)にスライドさせることにより、可動ベース部28から取り外し可能となっている。
第1ボックス200と第2ボックス300は透明または半透明の樹脂で形成される。
主制御装置22を保持した可動ベース部28を図4の(a)に示す起立姿勢にすることにより、基板ボックス30が背板2cにそって平行になって、内部の主基板23の表面が筐体本体2の正面側から視認可能となる一方、可動ベース部28を図4の(b)に示す傾倒姿勢にすることにより、基板ボックス30も筐体本体2の正面側に傾倒して内部の主基板23の裏面が視認可能となるように構成されている。
固定ベース部26は金属板のプレス成形品で、横長矩形で平坦な底板部40と、底板部40の横幅方向(左右方向)両端から後方へオフセットした後に左右外方へ延びる取付フランジ部42とを有する。
取付フランジ部42は底板部40の面と平行で、底板部40の上下に亘って延びており、背板2cに取り付けるためのネジを挿通させる穴43が形成されている。
姿勢保持部材56は可撓性を有する合成樹脂製で、底板部40に形成した取付穴に後方から差し込まれて底板部40の前方へ延び、先端に爪57を備えている。
底板部40には、その上端から矩形状に切り欠かれた切欠部44が形成されている。切欠部44は姿勢保持部材56の取り付け位置まで、ほぼ底板部40の左右方向全幅にわたって延びている。
切欠部44の水平な下辺からは、その全幅にわたって、後方へオフセットした後底板部40の裏面側へ折り返された取付フランジ部46が延びており、この取付フランジ部46も背板2cへの取り付け部となっている。47は取付フランジ部46を背板2cに取り付けるためのネジを挿通させる穴である。
取付フランジ部42と取付フランジ部46の各オフセット量は同一とされ、取付フランジ部42と取付フランジ部46とで固定ベース部26を背板2cに取り付けたとき、底板部40は背板2cと平行になる。
取付フレーム部材48は、固定ベース部26を筐体2の背板2cに固定した場合に、底板部40と背板2cとの間に形成される空間部分の一部を埋めるもので、底板部40から後方へオフセットして取付フランジ部42および取付フランジ部46と面一の矩形状の取付面部50を有する。
取付面部50の上辺から延びた脚片の接合部54aは、その先端がさらに後方へ折り曲げられて、取付フレーム部材48自体および底板部40の剛性を高めている。
なお、固定ベース部26は底板部40の上端部を筐体本体2の天板2aに当接させた状態で背板2cに固定されるので、底板部40の上端部と背板2cとの間に形成される開口部分は天板2aによって塞がれるが、必要に応じて底板部40の上端部にも上蓋部を設けることができる。
支持フランジ部65はその前縁を上方へ折り曲げてカバーフランジ67とし、これにより樋状をなしている。支持フランジ部65の左右両端は、上方に折り曲げられて互いに対向する軸支板部70、71となっている。
軸支板部70、71は底板部40の上部に取付けられた左右の姿勢保持部材56のそれぞれ下方に対応する位置に設定されている。
右側の軸支板部71には、さらに軸孔73よりも上方でかつ前方に錠取付穴75が形成されている。
カバーフランジ67の左右両端の軸支板部隣接部分は、可動ベース部28を傾倒させたときその当接部87と当接する回動ストッパ68となり、当接したとき可動ベース部28が所定の傾倒姿勢位置となるように、一段低く切り欠かれている。
支持フランジ部65のカバーフランジ67の高さは、軸孔73の中心高さよりも高く、回動軸部86を前方から覆い隠すように設定されている。
これにより、回動軸部86とカバーフランジ67との間隙に、バールやスクリュードライバーなどの工具の先端が差し込まれるのを困難にし、回動軸部86の破壊行為を防ぐ。
可動ベース部28は、所定の剛性を有する例えばポリカーボネイトなどの透明な合成樹脂製で、図5に示すように、横長矩形の底板部80と、底板部80の下端から表面側(前方)に向かって延びる載置部82と、底板部80の左右両端からそれぞれ表面側に向かって延びる側板部84、85とを有している。
載置部82には、後述するように主制御装置22(基板ボックス30)を載置する。
載置部82の横幅方向中央には、左右に長いスリット穴110が形成されている。
載置部82の前端下面には、円柱形状の回動軸部86が一体に形成されている。回動軸部86は側板部84、85の間にわたって左右に延びている。
載置部82および回動軸部86には、側板部84、85から内方へ所定距離だけ離間した位置に、軸孔88の軸心に直交してスリット溝90が設けられている。後述するように、軸孔88はスリット溝90を越えて内側まで延びている。
また、回動軸部86の両端には、固定ベース部26の回動ストッパ68に対応させて、回動軸部86の径方向外方に延びる当接部87が設けられ、前述のように、可動ベース部28を傾倒姿勢位置まで傾倒させた際に、回動ストッパ68に当接するようになっている。
底板部80の裏面には、後掲の図8に示すように、窓穴107の上側にネジブロック108が形成され、ネジブロック108の下端を窓穴107の上辺に一致させてある。ネジブロック108はその下端面に開口するネジ孔109を備えている。
各側板部84、85の前端には、上端および下端の一部を除いて所定の横幅(左右方向幅)の返し部112が内側に向かって延びており、また側板部84、85と底板部80の接続部には返し部112と同一の横幅をもった突条段部113が上下に延びている。
これにより、各側板部84、85の内壁には返し部112と突条段部113の間に、主制御装置の基板ボックスをスライドさせる際の一定前後幅のガイド溝114が形成される。
側板部85の上下方向略中央位置には、返し部112上から前方へ突出したあと内方(左方)へ延びる固定ブラケット部118が設けられ、底板部80に向かって垂直方向にネジを挿通させる穴119が形成されている。
係止部120は主制御装置を可動ベース部28に装着した際に、基板ボックス30に設けられた不図示の突起部と係合し、また弾性変形させることにより係合を解くことができるようになっている。
底板部80上端には係止部120を挟む左右両側に、基板ボックス30の上端部に設けられた後述のスリット溝に係止するため、上方へ延びる突出片122が形成されている。
各側板部84、85の下端部には、回動軸部86の端面との間にスリット126を形成するボス板部124、125が設けられている。スリット126は回動中心軸線Zに直交し、このスリット126に固定ベース部26の軸支板部70、71が挿入される。
各ボス板部124、125には、軸孔127が回動軸部86の軸孔88と同軸上に形成されている。
支持ピン128をボス板部124の軸孔127から、軸支板部70の軸孔73を通して、回動軸部86の軸孔88に挿入し、また支持ピン128をボス板部125の軸孔127から、軸支板部71の軸孔73を通して回動軸部86の軸孔88に挿入することにより、可動ベース部28は固定ベース部26に対して回動自在に支持される。
軸支板部136には、スリット溝90に差し込まれた状態で回動軸部86の軸孔88と同軸上に位置する孔137が設けられ、孔137は軸孔88と同径である。
補強プレート130の平板部132には、載置部82のスリット穴110と整合するスリット穴138が形成されるとともに、底板部80の窓穴107にそれぞれ重なる位置に矩形の窓穴142が形成されている。
補強プレート130の窓穴142を形成する際の切り起こし片は、当該窓穴142の上辺から後方へ曲げられてブラケット部144となっている。ブラケット部144は、底板部80の窓穴107を通過してネジブロック108の下端面に重なる。
ブラケット部144に形成された挿通孔145を通して、固定ネジを下方からネジブロック108のネジ孔109にねじ込むことにより、補強プレート130が可動ベース部28に固定される。
この補強プレート130により、可動ベース部28の剛性が高まるので、封印部を抉るなどの試みが行われても、可動ベース部28が保持している基板ボックス30の撓みが抑えられ、不正行為を困難とする。
さらに、可動ベース部28を起立姿勢位置とした状態で、可動ベース部の補強プレート130の窓穴142と底板部80の窓孔107とを通して取付フレーム部材48の穴62に取付ネジを挿通して、筐体本体2の背板2c内側の対応する箇所に予め設けられているナット部にねじ込むことにより、背板2cに固定される。
また、背板2cに予め形成された挿通孔に、外部からネジを挿入し取付フランジ部46の穴47に設けられたナットにねじ込む。
これにより、固定ベース部26は、背板2cに対して前方および後方の両方から固定されるので、前方または後方の一方からのみでは背板2cから取り外すことができない。
また、取付フレーム部材48の穴62は、回動中心軸線Zの近傍であるから、可動ベース部28を傾倒姿勢とした場合でも、スクリュードライバの先端を差し込むことができない。
図9は主制御装置22の分解斜視図である。
基板ボックス30は表側の第1ボックス200と裏側の第2ボックス300とからなっている。
主基板23は、対角線上に位置する隅角部に設けられた一対の小孔24を通して不図示のネジにより第1ボックス200の内側に取り付けられる。主基板23上には、電源供給線等を含む配線パターン154が形成されるとともに、CPUやROM等のICチップを含む各種電子部品、ソケット等が実装されている。
主基板23は下方へ延びて第1ボックス200の後述するブロック受け部219内に挿入される張り出し部150を有し、張り出し部150に穴152を備えている。穴152は主基板23の取り付け状態において後述する筒状体240に整合する。
隣接する2つの固定側端子G1、G2は主基板23上に形成された電源供給線154aに接続している。また、他の固定側端子G3、G4は短絡線154bにより互いに接続されている。
段部202には、主基板上のソケットを挿通させるための複数のソケット挿通孔203が形成されている。
主基板収容部201の表面には、封印履歴記録シートを貼付するための貼付枠204が設定されている。
固定面205の内側(左方)には段差をもって平面部207が隣接し、基板ボックス30を可動ベース部28に固定したときに、固定ブラケット部118の表面と面一に連続するようになっている。
平面部207と固定ブラケット部118の表面は協働して封印シール(図示せず)のシール貼付面を形成する。すなわち、封印シールを平面部207と固定ブラケット部118の両者にまたがって貼付することにより、一旦剥がされるとシール貼付面に剥がされた形跡を残す。
第2ボックス300は、第1ボックス200に取り付けられた主基板23の裏面に対向する底板部301を有している。底板部301の内面には格子状のリブ302が設けられて剛性を高めている。底板部301の左右両端の側壁310には、上下方向全高さにわたって外方へ突出するレール形成部311が設けられている。
(a)はレール形成部211の側面図、(b)は(a)におけるA−A部拡大断面図、(c)はレール形成部311の側面図、(d)は(c)におけるB−B部拡大断面図、そして(e)は結合状態を示す断面図である。
レール形成部211には、側壁210の後端縁から外方に起立して、上下方向に延びる複数のリブ211bが上下に一列に並ぶように設けられ、各リブの上端から後方へ延びる片とその後端から上方へ延びる片とからなるL字状の複数の引掛部212が形成されている。
また、これらの引掛部212に接続して、引掛部212の外側に側壁210の上下方向全高さにわたる一定幅の帯板部211aが側壁210と平行に形成されている。
また、側壁310から外方に起立して、上下方向全高さにわたる一定幅の縦壁部311aが形成され、この縦壁部311aは、引掛部312の前後方向に延びる片の後端をつないでいる。
すなわち、第2ボックス300を第1ボックス200の裏面に対して上方に所定量ずらせた位置で、第2ボックスの引掛部312を第1ボックスの引掛部212の間に置いて第1ボックスと第2ボックスを重ね合わせ、それから第2ボックス300を第1ボックス200に対して相対的に下方へスライドさせることによって引掛部212と引掛部312が互いに係合する。
これにより、第1ボックスのレール形成部211と第2ボックスのレール形成部311とは協働して、基板ボックスの上下方向に延びるレール32を形成する。
第1ボックス200と第2ボックス300の結合状態において、第2ボックス300の上端壁308は第1ボックス200の上端壁209の上に重なるとともに、上端壁308の前端面308aが左右方向全幅にわたって第1ボックス200の対向壁213との当接面となるように設定されている。
さらに、第2ボックス300の上端壁308には、前端面308aの直後に、第1ボックス200を第2ボックス300との結合位置へスライドさせたときに第1ボックスの係合突片214を受け入れる係合穴316が形成されている。
矩形凹部220と切欠凹部221の間に、第1ボックス200の裏面(第2ボックス側)に開口したネジ孔216(図3、図12参照)を備える連結固定部215が設定されている。
切欠きスペース320は左右に延びる上壁321と縦方向の側壁322とで区画されており、側壁322は固定ブロック304の一壁面をなしている。
固定ブロック304は、第1ボックスと第2ボックスの結合状態において、第1ボックスの連結固定部215のネジ孔216に対応する穴305を有しており、この穴305からネジをネジ孔216にねじ込むことにより、第1ボックス200と第2ボックス300とが互いに固定される。
スリット溝318には、基板ボックス30を可動ベース部28に保持したときに、可動ベース部28の突出片122(図5参照)が挿入されて係止する。
突出片218は第1ボックス200の横幅の略1/3強の長さを有して左右に延びており、基板ボックス30を可動ベース部28に保持したときに、可動ベース部の載置部82および補強プレート130のスリット穴110、138に挿入されて係止する。
なお、後述するように、符号A〜Cにはそれぞれに隣接して異なる色名が付されている。図9には簡略のため色名は図示省略している。
封印部34は第1ボックス200と第2ボックス300を封印結合するものであり、矩形凹部220内の筒状体240は第1ボックス200における封印部材である。
ブロック受け部219の左右両側に隣接して前述の連結固定部215が位置している。
第2ボックス300の下部の切欠きスペース320には、封印部材として、第1ボックス200の筒状体240に対応させて3つの矩形ブロック338が設けられている。各矩形ブロック338はそれぞれ独立している。
図13は第1ボックス200の矩形凹部220における封印部34a(A)の封印部材を示し、(a)は正面図、(b)は(a)におけるC−C部断面図である。
矩形凹部220は底壁242を有する。
矩形凹部220内に封印部材として軸を前後方向とした筒状体240が配置され、筒状体240はその前端部において上下の脆弱な連結部244によって矩形凹部220の上内壁と下内壁に連結されている。
底壁242が筒状体240と直接つながっていないため、連結部244を切断することで筒状体240を切除できる。
筒状体240は後述の封印ピン400を挿入する一定内径の筒穴246を有している。
筒穴246の上端には、軸方向全長にわたってキー溝249が形成されている。
ブロック受け部219の底壁223には、突出片218の直後に位置して、第2ボックス300の後述するフック314が差し込まれる貫通孔状のフック受け208が形成されている。
矩形ブロック338は、上壁321からスライド面と平行に下方へ延びた前壁350と、前壁350の3辺を囲んで上壁321に接続し、上壁321ともに四画枠を形成する枠壁351と、前壁350から後方へ膨出した有底円筒状のキャップ部352とからなる。前壁350には係止穴353が設けられて、キャップ部352は係止穴353から差し込まれる後述の封印ピン400の先端に対する受入空間となる。
係止穴353は上下方向の直径線上に切欠き354を有している。
矩形ブロック338の下端には前壁350の延長線上に下方へ延びるフック314が形成されており、このフック314が第1ボックス200のブロック受け部219の底壁223に形成されたフック受け208に差し込まれるようになっている。
図13、図14には封印部34a(A)部分について示したが、封印部34b(B)および封印部34c(C)の封印部材も同じである。
図15は封印ピン400の分解斜視図、図16の(a)は封印ピン400を軸方向から見た正面図、(b)は側面図、(c)は背面図、(d)は上面図である。図17の(a)は封印ピン400の縦断面図、(b)は(a)の断面に直交する縦断面図である。
封印ピン400は、ピン本体401内に発光ユニット480を収納して構成されている。
ピン本体401はPA、PP、POM、PCあるいはABS等の樹脂製である。大径部402と大径部よりも小径の小径部403とからなる外形を有する。
大径部402側を前、小径部403側を後とする。
ピン本体401は外形形状にそった大径孔405と小径孔406を有し、両孔はつながって貫通している。
大径孔405には、キーリブ404と重なる位置に軸方向全長にわたる溝411が形成されている。
小径部403には、キーリブ404(および溝411)を通る上下方向の直径線に対して、直角の左右方向に弾性部407が設けられている。
係止爪408は前端を軸方向に垂直な係止面410とし、その後部外面は小径部403と同軸のコーン形状をなして、先端が小径部403の径まで縮径する傾斜面409としている。
小径部403の筒壁には、弾性部407と大径部402の間に、大径部402の後端に連続して周方向等間隔の4箇所にスリット穴412が形成されている。
発光ユニット480は、基板481を大径孔405と小径孔406の段差部に着座させて配置される。
ピン側端子Qは、基板481から小径孔406の内壁にそって、まず後方へ延びる。ピン側端子Qは基板481の外周にそった周方向等間隔に設けられ、基板481の突起482を大径孔405の溝411に合わせることにより、小径部403のスリット穴412に位置決めされる。
ピン側端子Qはスリット穴412の後端縁において外方へ向けて折り曲げられ、小径部403の外部に出てからさらに後方へ延びる。小径部403の外部において、ピン側端子Qは後方へ延びながら小径部403の外周面から離れるように傾斜し、所定距離だけ離間した後小径部403の外周面に近づく方向に向きを変えて終わり、これにより外方へ膨らんだ山形をなしている。
円盤キャップ490は透明樹脂製で、基板481と同様に大径孔405と整合し外縁に外方へ突出させた突起492を有する円盤部491と、円盤部491から後方へ延びるフック片493とからなっている。フック片493は円盤部491の外縁近傍で中心に関して対称に2本設けられ、それぞれ先端部に外方へ向いた爪494を備えている。
大径孔405は、円盤キャップ490の前側に透明の紫外線硬化樹脂414が注入されて、開口端がシールされる。
封印ピン400をその先端(後端)から筒状体240に差し込んでいくと、ピン本体401の小径部403が筒穴246を通り抜けて主基板23の穴152を通過する。
小径部403からは弾性部407の係止爪408が突出しているが、主基板23の穴152を通過する時点では大径部402は筒穴246に進入していないので、封印ピン400を軸周りに回すことにより、係止爪408を固定側端子Gとの干渉を避けて穴152を通過させることができる。
そして、封印ピン400の前端が筒穴246の前端面と面一になるまで差し込まれると係止爪408が係止孔353から抜け出て、弾性部407が復元して係止爪408が小径部403外周面から突出し、その係止面410が前壁350の裏面に係止する。
この係止爪408が係止孔353を通り抜けて前壁350の裏面に係止する状態を、簡単のため、係止爪408が係止孔353に係止する、と表現する。以下、同様である。
これにより、第1ボックス200側から延びた封印ピン400の係止爪408が左右に突出して第2ボックス300の矩形ブロック338の前壁350に係止することにより、第1ボックス200と第2ボックス300が結合状態で封印される。
また、封印ピン400の係止爪408が係止している前壁350の係止孔353は上下に係止爪408が通過可能な切欠き354を有しているが、封印ピン400はピン本体401のキーリブ404とキー溝249の係合により回転が規制されているので、係止爪408を切欠き354位置へ回転させることもできない。
したがって第1ボックス200側から挿入された封印ピン400の係止爪408が第2ボックス300における矩形ブロック338の前壁350から外れることはなく、第1ボックス200と第2ボックス300の結合が破壊を伴わずに解除されることはない。
制御回路483は内部にCPUとRAMを含み、電源端子Pb1、Pb2、入力端子Pi2、出力端子Pi1、Po1、Po2、Po3を備えている。RAMにはCPUの制御プログラムが格納されている。
電源端子Pb1はダイオード486を介してピン側端子Q1に接続し、電源端子Pb2はグラウンドGNDを経てピン側端子Q2に接続している。制御回路483は電源端子Pb1、Pb2間に直流電源を受けて動作する。
出力端子Pi1はピン側端子Q3に接続し、入力端子Pi2はピン側端子Q4に接続している。
ピン側端子Q1には電圧調整用の抵抗487を介してLED485が接続されている。LED485はフルカラータイプで、青、緑および赤の発光素子Lb、Lg、Lrを内蔵し、それぞれに対応する端子が出力端子Po1、Po2、Po3に接続されている。
ピン側端子Q1、Q2が固定側端子G1、G2と接続している間、主基板23側からの電源により制御回路483が動作するとともに、コンデンサ484が充電される。コンデンサ484は後述のように、バックアップ電源となる。
制御回路483では、CPUが出力端子Pi1と入力端子Pi2間の導通、非導通を監視し、その変化に基づいて出力端子Po1、Po2、Po3の状態を制御する。
初めて電源が供給され、同時に出力端子Pi1と入力端子Pi2間が導通状態になると、制御プログラムの初期設定として、RAMにLED485の点灯色データとして「青」が格納されるとともに、出力端子Po1がL(Low)、出力端子Po2、Po3がそれぞれH(High)に設定される。
ここで、出力端子のLは当該出力端子が制御回路483内でグラウンドに接続される状態である。したがって出力端子Po1がLになることにより、ピン側端子Q1から抵抗487、発光素子Lbを経て、出力端子Po1からグラウンドGNDを通ってピン側端子Q2へ電流が流れ、発光素子Lbが青色に発光する。
このあと、例えば1sec間隔で以下の処理が実行される。
出力端子Pi1と入力端子Pi2間が導通している場合は、今回のフローは終了し、したがって各出力端子の状態は初期設定のまま保持される。
出力端子Pi1と入力端子Pi2間が導通していない(非導通)場合は、ステップ101へ進んで、RAMの点灯色データが「青」であるかどうかをチェックする。
点灯色データが「青」であるときは、ステップ102へ進み、「青」でないときはステップ104へ進む。
ステップ102では、RAMの点灯色データを「緑」に変更するとともに、ステップ103において、出力端子Po2をL、出力端子Po1、Po3をそれぞれHに設定する。
点灯色データが「緑」であるときは、ステップ105へ進み、「緑」でないときはステップ107へ進む。
ステップ105では、RAMの点灯色データを「赤」に変更するとともに、ステップ106において、出力端子Po3をL、出力端子Po1、Po2をそれぞれHに設定する。
ステップ107では、RAMの点灯色データが「赤」であるかどうかをチェックする。
点灯色データが「赤」であるときは、ステップ108へ進んで、RAMの点灯色データを「白」に変更するとともに、ステップ109において、出力端子Po1、Po2、Po3をすべてLに設定する。
RAMの点灯色データが「赤」でないときはそのまま今回のフローを終了する。
しかし、電源端子Pb1、Pb2間に接続され主基板23からの電源供給中に充電されたコンデンサ484がバックアップ電源となって、制御回路483は動作状態を継続するので、上記の更新した各出力端子の状態は次回の封印まで保持される。
なお、上述の制御フローは1sec間隔の周期で実行されるものとしたが、実行周期はピン側端子Q3、Q4と固定側端子G3、G4の接続状態(出力端子Pi1と入力端子Pi2間導通)から封印解除して非接続になったあと再び接続状態(再封印)にされるまでに要する時間より短かい範囲で任意に設定してよい。
そして、第3回目の封印においては、出力端子Po3がLになっているので、固定側端子G1、G2に接続されたピン側端子Q1、Q2からの電源供給によりLED485は出力端子Po3に接続している発光素子Lrが赤色に発光することになる。
さらに第3回目の封印が解除されたときは、出力端子Po1〜Po3のすべてがLになるので、これにより、次回の電源供給時にはLED485は3色混合により白色に点灯することになる。
まず、主基板23を第1ボックス200の内側に取り付けたうえ、第1ボックス200と第2ボックス300を引掛部212と引掛部312との係合により結合して、基板ボックス30内に主基板23を収納した主制御装置22を形成する。
そして、第2ボックス300の固定ブロック304の穴305から、対向している第1ボックス200の連結固定部215のネジ孔216にネジをねじ込むことにより、第1ボックスと第1ボックスを結合状態に固定して基板ボックス30とする。基板ボックス30の側壁にはレール32が形成される。
封印結合構造は先の図18に示したとおりである。
この封印結合構造が形成された基板ボックス30は、固定ベース部26に対して傾倒姿勢とした可動ベース部28の上端から側板部84、85の間に挿入して、側壁のレール32を可動ベース部の側板部のガイド溝114にガイドさせながらスライドさせ、下端を載置部82上の補強プレート130に着座させる。
この後は、可動ベース部28を起立姿勢位置として行なうと作業が容易である。
また、基板ボックス30の下端に形成されている左右に長い突出片218が、可動ベース部28の載置部82および補強プレート130のスリット穴110、138に挿入されるので、基板ボックス30と可動ベース部28の間にドライバ等を差し込んで抉ろうとしても、両者の間を開くことはできない。
貼付枠202に貼付された封印履歴記録シートには、封印部34a(A)を封印した日時及び封印した者の氏名が記載されるように定められ、次の封印部(B)についても同様に定められている。
したがって、封印履歴記録シートの記載内容と、封印部の切除の形跡を見比べることで、主制御装置22の不正な分解がなされていないかを容易に判断することができる。
封印を解除するには、基板ボックス30を上方へスライドさせ、可動ベース部28から取外してから、筒状体240を矩形凹部220の上内壁と下内壁につないでいる連結部244を切断して、筒状体240ごと封印ピン400を回転させ、第2ボックス300における矩形ブロック338の前壁350に係止している係止爪408を係止孔353の切欠き354に合わせることにより、封印ピン400を矩形ブロック338から解放する。
これにより、基板ボックス30を開くことができる。
主基板23の修理や点検等が終了すると、主基板23が基板ボックス30内に収容されて主制御装置22が再組立てされる。
封印ピン400はA位置での封印を解除するときにピン側端子Q3、Q4が固定側端子G3、G4から外され、制御回路483の出力端子Pi1と入力端子Pi2間が非導通となった際に出力端子の状態が更新されているので、B位置の筒状体240に挿入された状態ではLED485の発光素子Lgが発光し、封印ピン400が緑色の点灯状態となる。
すなわち、封印ピン400は封印解除の履歴表示として封印解除の度にその状態が変化するものとなっている。
こうして、封印履歴記録シートの記録に加えて、封印解除後の新たな封印位置での封印ピン400の点灯色が変化するので、位置符号の近傍に付された色名と点灯色の合致をチェックすることにより正規の封印状態であることを確認することができる。
また、封印ピン400の前端は筒状体240に挿入した状態で、筒状体240の前端と面一になるように設定されているので、封印ピン400のみを掴んで強引に引き抜くことができない。同じく面一であり、またキーリブ404とキー溝249の係合により回転が規制されているので、封印ピン400のみを回転させて係止爪408を切欠き354に合わせて引き抜くこともできない。
これにより、第1ボックス200と第2ボックス300間の結合状態を封印保持することができ、主基板23をメーカなどへ返送する際の安全を確保することができる。
封印解除状態では大電力を要するLED485の点灯を行わないので、コンデンサ484をバックアップ電源として遊技機の電源がOFFになっている間も制御回路483が封印解除を検知することができるとともに、発光ユニット480を収納する封印ピン400を小型に構成できる。
本実施例では封印部を3箇所(34a、34b、34c)としたが、封印部の数はさらに増やすことができ、その場合には、各発光素子Lb、Lg、Lrの通電の組み合わせおよび発光強度の組み合わせにより全体として例えば白色その他の点灯色も得ることができるから、封印部の数以上の複数の異なる点灯色を設定すればよい。
あるいはまた、封印解除の履歴表示の態様として封印解除の回数に応じて点滅速度を低速→中速→高速のように変化させるようにしてもよい。これによれば、単色のLEDを使用できるから、コストが低減される。
以下では、第1の実施例と異なる部分について説明する。
図21は主基板ユニットの正面図、図22は台座装置の分解斜視図である。
主基板ユニット20Aは、主制御装置22Aと、主制御装置を筐体本体2に支持する台座装置25Aとを備えている。
主制御装置22Aは、それぞれ透明または半透明の樹脂で形成される表裏一対の第1ボックス200Aと第2ボックス300Aによって構成される横長の矩形状の基板ボックス30Aと、この基板ボックス30A内に収容される平板形状の主基板23A(図23参照)とからなっている。
主制御装置22Aの詳細については後述する。
固定ベース部26Aは、その底板部40の下部で横幅方向中央に、後述する可動ベース部28Aの裏面から突出する封止ブロック部100を受け入れる矩形の切欠部60が形成されている。
固定ベース部26Aの他の構成は第1の実施例の固定ベース部26と同じである。
固定ベース部26Aを後方から見たとき、切欠部60は取付フレーム部材48(図6参照)によりカバーされる。
可動ベース部28Aは、底板部80の下端で横幅(左右)方向中央寄りに、2つの窓穴107に隣接して2つの封止ブロック部100が形成されている。
封止ブロック部100は、底板部80の裏面側に突出するとともに、載置部82上にも突出している。
封止ブロック部100はそれぞれ載置部82上の前壁102と底板部80裏面側の後壁103(後掲の図32参照)との間に空間を形成し、下端に開口している。
封止ブロック部100の載置部82上に突出した前壁102には、後述の封印ピン430が挿入される2つの係止孔104が設けられている。係止孔104は上下に切欠き105を有している。
なお、封止ブロック部100内の空間は、2つの係止孔104に対応して区画101a、101bに分かれている。(図32、図34参照)
可動ベース部28Aの他の構成は第1の実施例の可動ベース部28と同じであり、台座装置25Aの他の構成は第1の実施例の台座装置25と同じである。
図23は主制御装置22Aの分解斜視図、図24は第1ボックス200Aの裏面を示す斜視図である。
基板ボックス30Aは表側の第1ボックス200Aと裏側の第2ボックス300Aとからなっている。
主基板23AはCPUやROM等のICチップを含む各種電子部品、ソケット等が実装されているが、第1の実施例の主基板23とは異なり、張り出し部150を有しておらず、全体形状が矩形である。
そして、第2ボックス300Aには、第1ボックス200Aの連結固定部215に対応して矩形の固定ブロック304が設けられている。第1ボックス200Aと第2ボックス300Aの結合状態において、固定ブロック304の穴305から不図示のネジを連結固定部215のネジ孔216にねじ込むことにより、第1ボックス200Aと第2ボックス300Aとが互いに固定される。
以下に詳述する封印部以外の基板ボックス30Aの構成は第1の実施例の基板ボックス30と同じである。
第1封印部35および第2封印部36(A、B)は基板ボックス30Aを可動ベース部28Aに封印結合するためのもので、第3封印部37(C)は第1ボックス200Aと第2ボックス300Aを封印結合するものである。
角孔部241は底壁242(図25参照)を有する。
角孔部261を挟む隔壁261aは底壁242を中断して前方および後方へ延び、後端が底壁242と平行なカバー壁270Aでつながって、底壁242の裏面側では図24に示すように、上方に開口し、下端が閉じたブロック受け部219Aを形成している。
第1、第2封印部35、36を形成するため、左側の角孔部241に封印部材(筒状体500、510)が設けられ、第3封印部37を形成するため、列中央の角孔部261に封印部材(筒状体520)が設けられている。
筒状体500の後端は底壁242の前面に位置している。
角孔部241の底壁242は、前方から見たときの筒状体500と連結部244aの輪郭に対して所定の間隙を設けた形状に切り欠かれた穴243aを有している。底壁242が筒状体500と直接つながっていないため、連結部244aを切断することで筒状体500を切除できる。
筒穴502の長さは、封印ピン430における第1ピン432の大径部433の後端を底壁503に当接させたとき第1ピン432の前端と筒状体500の前端とが整合して面一となるように設定されている。
とくに図26の(a)に示すように、筒穴502の上端には、軸方向全長にわたってキー溝506が形成され、キー溝506は底壁503にも及んでいる。
筒状体500の外周面には、上下の連結部244aを結ぶ線に直角な位置で横右方向に突出するキーリブ508が前端から所定長さ延びている。
筒状体510の前端は前後方向(軸方向)において筒状体500の前端と同一位置にある。
連結部244bは正面から見たとき筒状体510との接続部がとくに細くなって断面積が小さくなっている。
底壁242が筒状体510と直接つながっていないため、連結部244bを切断することで筒状体510を切除できる。
筒状体510は筒状体500の円筒外径と整合する内径の筒穴512を有しており、その後端には小径孔514を有する底壁513を備えている。小径孔514の径は小径孔504と同じである。
筒穴512の開口から底壁513の前面までの長さは筒状体500の軸方向長さと同じに設定してある。
キー溝516は、筒状体500のキーリブ508の全長を受け入れ可能なサイズを有している。
溝517は、後述するように角孔部241内から切り離した後の筒状体500に残った連結部244aの切断痕(切り株)を受け入れ可能なサイズを有している。
筒状体510の外周面にはキー溝516と重なってキーリブ518が前端から軸方向に所定長さ延びている。
角孔部261を画する隔壁261aは、その前端が筒状体500、510の前端よりも前方まで延びている。筒状体520はその前端部を左右の脆弱な連結部244cによって隔壁261aの前端部に連結されており、したがって、前端が筒状体500、510の前端よりも前方に位置している。
連結部244cを切断することで筒状体520を切除できる。
筒穴522の開口から底壁523の前面までの長さは筒状体510の軸方向長さと同じに設定してある。
キー溝526は、筒状体510のキーリブ518の全長を受け入れ可能なサイズを有している。
溝527は、後述するように角孔部241内から切り離した後の筒状体510に残った連結部244bの切断痕を受け入れ可能なサイズを有している。
隔壁261aとカバー壁270Aで囲まれたブロック受け部219Aの底壁223には、後述する第2ボックス300Aの矩形ブロック341から延びるフック314(図27参照)を受ける角孔状のフック受け208が形成されている。
第2ボックス300Aの切欠きスペース320の中央には、上壁321からまず第1ボックス200Aの筒状体520に対応させて矩形ブロック341が下方に延び、その両側にはカバー板部334が下方に延びている。
左側のカバー板部334には、第1ボックス200Aの筒状体500に対応させて、後述する封印ピン430の後端を通過させるU字状の切欠き335aが形成され、また、筒状体510に対応させて、同様にU字状の切欠き335bが形成されている。筒状体510が筒状体500よりも大径であるのに対応させて、切欠き335bは切欠き335aよりも大きくしてある。
なお、矩形ブロック341の下端には下方へ延びるフック314が形成されており、このフック314が第1ボックス200Aのブロック受け部219Aの底壁223に形成されたフック受け208(図25参照)に差し込まれるようになっている。
左側2つの筒状体500、510と封止ブロック部100の合わせ部に第1、第2封印部35、36が形成され、各筒状体500、510と封止ブロック部100の間にカバー板部334が挟まれる。また、右端の筒状体520と矩形ブロック341の合わせ部に第3封印部37が形成される。
図29は封印ピン430の分解斜視図である。封印ピン430は、筒状の第1ピン432と、第1ピン432に挿入される第2ピン450とからなり、いずれもPA、PP、POM、PCあるいはABS等の樹脂製である。
図30は第1ピン432を示す図である。(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は側面図、(d)は底面図、(e)は背面図、そして(f)は(b)におけるM−M部断面図である。
第1ピン432は、第1ボックス200Aの筒状体500の筒穴502に対応する径をもつ大径部433と、小径孔504に対応する径をもつ小径部434とからなる外形を有する。
大径部433側を前、小径部434側を後とする。
キーリブ435は筒状体500のキー溝506に対応しており、キーリブ435をキー溝506に合わせれば、第1ピン432を筒状体500の筒穴502に押し込むことができ、キーリブ435とキー溝506の係合により回転方向の位置も固定される。
大径孔439には、キーリブ435に対して周方向180°の位置に、軸方向全長にわたるスリット441が形成されている。
小径部434には、キーリブ435とスリット441を結ぶ上下方向に対して、直角の左右方向に弾性部443が設けられている。弾性部443は、小径部434の筒壁に形成したコ字形状のスリットに囲まれて、大径部433側を根元とし軸方向後方へ延びる片形状をなし、後端に外方(左右方向)へ突出する係止爪444を有している。
係止爪444は前端を軸方向に垂直な係止面446とし、その後部外面は小径部434と同軸のコーン形状をなして、先端が小径部434の径まで縮径する傾斜面445としている。
小径部434の後端の上下には、後述の第2ピンの係止爪456と係合する切欠き447が設けられている。
第2ピン450は、第1ピン432の大径孔439に整合する径を有する大径部451と、小径孔440に整合する径を有する小径部452とを有し、前端が大径部451の前壁で閉じられ、小径部452の後端に開口する筒孔453を備えている。
大径部451の長さは大径孔439の長さに対応し、全長にわたってスリット441に対応する軸方向のキーリブ454が形成されている。
弾性部455は、図31の(d)に示すように、第2ピン450の軸心とキーリブ454を通る直径線上の互いに反対側に設けられている。
係止面458の軸方向位置は、第2ピン450をその前端が第1ピン432の前端と面一になるまで押し込んだときに、第1ピンにおける小径部434の切欠き447の底端面に係止するように設定されている。
封印に際しては、まず基板ボックス30Aを可動ベース部28Aに載置した状態で、大径部433の外周面に接着剤を塗布した第1ピン432を、その先端(後端)から筒状体500に差し込んでいくと、第1ピン432の弾性部443が内径方向に撓んで、係止爪444が小径孔504(図25、図26参照)の内径まで引っ込んだ状態で小径部434が小径孔504内に進入する。
この状態で第1ピン432の前端は筒状体500の前端と面一になる。
図32の(a)は、筒状体500に第1ピン432を挿入した状態を示し、(b)は(a)におけるP−P部断面図である。
そして、係止爪456が第1ピン432の小径部434後端の切欠き447に至ると、弾性部455が復元して、係止爪456が小径部452の外周面から突出し、その係止面458が切欠き447の底端面に係止する。
図32の(c)は第1ピン432への第2ピン450の挿入が終了した封印結合状態を示す図である。
また、第1ピン432の係止爪444が係止している前壁102の係止孔104は上下に係止爪444が通過可能な切欠き105を有しているが、第1ピン432はキーリブ435とキー溝506の係合により回転が規制され、しかも接着剤で筒状体500に接着されているので、係止爪444を切欠き105位置へ回転させることもできない。
したがって係止爪444が封止ブロック部の前壁102から外れることはない。
そして、第2ボックス300Aが第1ボックス200Aと可動ベース部28Aとの間に挟まれるので、第1封印部35(A)の封印を解除しない限りは基板ボックス30Aを開いて主基板23Aにアクセスすることはできない。
このあと、基板ボックス30Aを可動ベース部28Aに対して上方へスライドさせ、可動ベース部Aから取外して開くことができる。
図中、連結部244aの切断痕(切り株)は同符号244aで示している。
この大径部の外径が拡大した第1ピンの符号を、識別のため、432Lとする。
なお、第1ピン432Lと第2ピン450は互いに接着されていないため、封止ブロック部100から解放したあと、第2ピン450の係止爪456を内径方向に押し縮めることにより互いに分離することができる。
ここでは、第1封印部35(A)を解除したあとの、第1ピンの大径部433が拡大した封印ピン430を用いて基板ボックス30Aと可動ベース部28Aとを封印する。
まず第1ピン432Lを筒状体510に挿入して係止爪444を封止ブロック部100の前壁102の係止孔104に係止させる。第1ピン432Lは大径部433に筒状体500が固着しており、筒状体510に挿入する際には大径部の外周となっている筒状体500の周面に接着剤を塗布し、キーリブ508を筒穴512のキー溝516(図25参照)に沿わせる。
このあと、第1ピン432内に第2ピン450を挿入する。
封印ピン430(第1ピン432Lおよび第2ピン450)の挿入過程は、封印ピン400で第1封印部35を封印した場合と同じである。
図34は第2封印部36における封印ピン430による封印結合状態を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)におけるQ−Q部断面図である。
この結果、封印ピン430を前面側から回転させることができず、第1封印部35(A)と同様に裏面側から封止ブロック部100内の係止爪444にアクセスすることもできないから、可動ベース部28Aから基板ボックス30Aを取外して開くことはできない。
第2封印部36(B)から解放した封印ピン430は、図35に示すように、その第1ピン432Lの外周に筒状体510が一体に接着して大径部433の外径がさらに拡大したものとなっている。
この大径部433の外径がさらに拡大した第1ピンの符号を、識別のため、432LLとする。
ここでは、第2封印部36(B)を解除したあとの、第1ピン432の大径部433がさらに拡大した封印ピン430を用いて基板ボックス30Aの第1ボックス200Aと第2ボックス300Aの結合を封印する。
第1ボックス200Aと第2ボックス300Aを結合した状態で、まず第1ピン432LLをその先端(後端)から筒状体520の筒穴522に差し込む。この際、第1ピン432Lの外周に固着した筒状体510のキーリブ518を筒穴522のキー溝526(図25参照)に沿わせる。
第1、第2封印部35、36におけると同様に、第1ピン432Lの外周に固着している筒状体510の周面に接着剤を塗布することができる。
このあと、第1ピン432LL内に第2ピン450を挿入する。
図36の(a)は第3封印部37における封印ピン430による封印結合状態を示し、(b)は(a)におけるR−R部断面図である。なお、可動ベース部28Aは図示省略している。
第1ピン432LLと第2ピン450の各前端は筒状体520の前端と面一になり、また、筒状体510に残った連結部244bの切断痕は筒穴522の上下の溝527に収容される。
また、第1ピン432LLの係止爪444が係止している矩形ブロック341の前壁342の係止孔344は上下に係止爪444が通過可能な切欠き345(図27参照)を有しているが、第1ピン432LLはキーリブ518とキー溝526の係合により回転が規制されているので、係止爪444を切欠き345位置へ回転させることもできない。
したがって第1ボックス200A側から挿入された封印ピン430の係止爪444が第2ボックス300Aにおける矩形ブロック341の前壁342から外れることはなく、第1ボックス200Aと第2ボックス300Aの結合が解除されることはない。
第1、第2封印部35、36では第2ボックス300Aが第1ボックス200Aと可動ベース部28Aの間に挟まれることにより第1ボックス200Aと第2ボックス300Aからなる基板ボックス30Aの結合が封印されるが、第3封印部37では基板ボックス自体が封印されるので、メーカなどへ返送する際の安全を確保することができる。
したがって、他の基板ボックス30Aを破壊して不正に封印ピン430を入手したとしても、当該封印ピンはすでに第1ピンが432Lあるいは432LLのように外径が拡大しているから、不正に構成し新規を装った基板ボックスでも初回封印部である第1封印部35(A)の筒状体500に挿入することができず、第2または第3封印部の筒状体510、520に挿入せざるを得ないため、当該基板ボックスが正規に形成されたものでないことを容易に知ることができる。
また、各封印部において、封印ピンを筒状体に挿入する封印作業時に接着剤を施すことで自動的に封印ピンの外径拡大の準備となり、また筒状体との嵌め合い領域において周方向全域を接着面とすることができるので、強固な固着状態を簡単に得ることができる。
なお、1組のキーリブとキー溝だけでなく、さらに脆弱な多数の凸凹を上記互いに固着する部材間の接着面に設けると接着面積も増大し、凸凹を尖った断面を有するなど破損しやすい形状とすれば外周の筒状体の削りとりが一層困難になり、不正行為防止に有効である。このような凸凹は封印ピン430の第1ピン432および各筒状体500、510、520の前端部に設定することにより、不正行為による凸凹の毀損が発見されやすい。
これは第2の実施例と同様に封印解除の度に封印ピン430における第1ピン432の形状が拡大するものであるが、とくに封印部における封印部材である筒状体の形状を異ならせたものである。
なお、とくに符号により区別はしないが、第2の実施例と比較して本実施例では第1ピン432の後端をカットして小径部434をわずかに短くしている。
主基板ユニットが、第2の実施例における基板ボックス30Aの代わりに、第1ボックス200Bと第2ボックス300Bからなる基板ボックス30Bを備える。関連して台座装置25Aが、可動ベース部28Aの代わりに、封止ブロック部100Bを備える可動ベース部28Bを有し、主基板ユニットのその他の構成は第2の実施例に記載した主基板ユニット20Aと同じである。
以下では、第2の実施例と異なる部分について説明する。
第1、第2封印部35、36(A、B)を形成するため、左側の角孔部241に封印部材(筒状体500B、510B)が設けられ、第3封印部37(C)を形成するため、列中央の角孔部261に封印部材(筒状体520B)が設けられている。
カバー壁270Bの前面には上下方向に延びる2本の突条272が形成されている。前述の第1ピン432の小径部434を短くしたのはこの突条272の前方向高さ分に対応したものである。
とくに図示しないが、ブロック受け部219Bの上部開口は、図24に示したブロック受け部219Aよりも前方へ拡がっている。
角孔部241の底壁242は、前方から見たときの筒状体500Bと連結部244aの輪郭に対して所定の間隙を設けた形状に切り欠かれた穴243aを有している。
筒状体500Bの後端は穴243aを貫通して後方へ延びている。
底壁242が筒状体500Bと直接つながっていないため、連結部244aを切断することで筒状体500Bを切除できる。
大径部530側を前、小径部531側を後とする。
大径孔533と小径孔534の内径はそれぞれ封印ピン430における第1ピン432の大径部433と小径部434の外径に対応しており、封印ピン430を挿入可能となっている。
大径孔533の前側開口端からの長さは、第1ピン432の大径部433の長さと同一に設定され、第1ピン432の大径部433の後端を大径孔533と小径孔534の段差部に当接させたとき第1ピン432の前端が筒状体500Bの前端と整合して面一となるようになっている。
大径孔533の全長および小径孔534にかかる段差部には軸方向のキー溝506が形成されている。
小径部531には、左右方向に弾性部536が設けられている。弾性部536は、小径部531の筒壁に後端から軸方向に形成したスリットに挟まれて、大径部530側を根元とし軸方向後方へ延びる片形状をなし、後端に外方(左右方向)へ突出する係止爪537を有している。ここでは、係止爪537の先端は小径部531の先端(後端)と一致している。
係止爪537は前端を軸方向に垂直な係止面539とし、その後部外面は小径部531と同軸のコーン形状をなして、外方先端が小径部531の径まで縮径可能な傾斜面538としている。
筒状体510Bの前端は前後方向(軸方向)において筒状体500Bの前端と同一位置にある。
連結部244bは正面から見たとき筒状体510Bとの接続部がとくに細くなって断面積が小さくなっている。
底壁242が筒状体510Bと直接つながっていないため、連結部244bを切断することで筒状体510Bを切除できる。
筒状体510Bは基本形状が円筒で、筒状体500Bの大径部の円筒外径と整合する内径の筒穴540を有している。
キー溝516は、筒状体500Bのキーリブ508の全長を受け入れ可能なサイズを有している。
溝517は、後述するように角孔部241内から切り離した後の筒状体500Bに残った連結部244aの切断痕(切り株)を受け入れ可能なサイズを有している。
筒状体510Bの外周面にはキー溝516と重なってキーリブ518が前端から軸方向に所定長さ延びている。
係止爪543は前端を軸方向に垂直な係止面545とし、円筒筒壁と同軸のコーン形状をなして、外方先端が円筒の径まで縮径可能な傾斜面544としている。
角孔部261を画する隔壁261aは、その前端が筒状体500B、510Bの前端よりも前方まで延びている。筒状体520Bはその前端部を左右の脆弱な連結部244cによって隔壁261aの前端部に連結されており、したがって、前端が筒状体500B、510Bの前端よりも前方に位置している。
連結部244cを切断することで筒状体520Bを切除できる。
筒状体520Bの軸方向長さは筒状体510Bよりも短いが、筒状体510Bの円筒外径と整合する内径の筒穴550を有している。
キー溝526は、筒状体510Bのキーリブ518の全長を受け入れる。
溝527は、後述するように角孔部241内から切り離した後の筒状体510Bに残った連結部244bの切断痕を受け入れ可能なサイズを有している。
隔壁261aとカバー壁270Bで囲まれたブロック受け部219Bの底壁223には、後述する第2ボックス300Bの矩形ブロック341Bから延びるフック314を受けるフック受け208が形成されている。
第2ボックス300Bの切欠きスペース320の中央には、上壁321からまず第1ボックス200Bの筒状体520Bに対応させて矩形ブロック341Bが下方に延び、その両側にはカバー板部334が下方に延びている。
カバー板部334には、第1ボックス200Bの筒状体500Bを通過させるU字状の切欠き335cが形成され、また、同様に筒状体510Bを通過させるU字状の切欠き335dが形成されている。筒状体510Bが筒状体500Bよりも大径であるのに対応させて、切欠き335dは切欠き335cよりも大きくしてもよい。
第1ボックス200Bと第2ボックス300Bが結合した状態において、前壁342Bは第1ボックス200Bにおける角孔部241の底壁242よりも前方に位置している。
係止孔344Bは斜めの直径線上対称に切欠き345Bを有している。係止孔344Bの径は筒状体510Bの外径に対応させてある。前壁342Bの前後方向位置は、切り取った筒状体510Bをその前端が筒状体520Bの前端と面一になるまで挿入したとき、筒状体510Bの係止爪543が係止孔344Bに係止するように設定されている。
なお、矩形ブロック341Bの下端には、第1ボックス200Bのフック受け208(図38参照)に差し込まれるフック314が形成されている。
可動ベース部28Bは右側の封止ブロック部100が第2の実施例の封止ブロック部と同じであるが、左側の封止ブロック部100Bはその第1前壁102Bが封止ブロック部100の前壁102よりも後方に位置しており、さらに筒状体510Bに対応する区画101bには前壁102よりわずかに前方に突出した第2前壁102Cを有している。
筒状体500Bに対応する区画101aにおける第1前壁102Bには、上下に切欠き105を有する係止孔104が形成され、筒状体510Bに対応する区画101bの第2前壁102Cには筒状体500Bの外径に対応して係止孔104よりも大径の係止孔104Kが形成されている。係止孔104Kの上下には、筒状体500Bの係止爪537を通過させることが可能な切欠き105Kが形成されている。
そして、第1ピン432をその前端が筒状体500Bの前端と面一になるまで挿入したとき、第1ピン432の係止爪444が係止孔104に係止するように設定されている。
また、筒状体510Bの後端は封止ブロック部100Bにおける第2前壁102Cの前面上に位置するようになっている。
そして、切り離した筒状体500Bをその前端が筒状体510Bの前端と面一になるまで挿入したとき、筒状体500Bの係止爪が係止孔104Kに係止するように設定されている。
その他の構成は第2の実施例と同じである。
まず、大径部433の外周面に接着剤を塗布した第1ピン432を、その前端が筒状体500Bの前端と面一になるまで挿入する。これにより、第1ピン432の係止爪444が可動ベース部28Bの封止ブロック部100Bにおける第1前壁102Bの係止孔104に係止する。
このあと第2ピン450を第1ピン432に挿入して係止爪444と封止ブロック部100Bとの係止の外れを禁止する。
図42は第1封印部35における封印結合状態を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)におけるAA−AA部断面図である。
これにより、第2実施例における第1封印部と同じ封印機能が得られる。
第1封印部35(A)から解放した封印ピン430は、図43に示すように、その第1ピン432が大径部433に筒状体500Bが一体に接着して外形が拡大したものとなっている。
この外形が拡大した第1ピンの符号を、識別のため、432Kとする。
ここでは、第1封印部35(A)を解除したあとの、第1ピンの外形が拡大した封印ピン430を用いて基板ボックス30Bと可動ベース部28Bとを封印する。
まず第1ピン432Kを、その一部となっている筒状体500Bの大径部の外周に接着剤を塗布し、キーリブ508を筒穴540のキー溝516に沿わせて筒状体510Bに挿入する。
筒状体500Bの係止爪537が封止ブロック部100Bにおける第2前壁102Cの係止孔104Kを通過時は、弾性部536が内径方向に撓む。
係止爪537が第2前壁102Cの係止孔104Kを通過すると、弾性部536が復元して係止爪537の係止面539が第2前壁102Cの裏面に係止(係止孔104Kに係止)する。
この状態で第1ピン432Kの前端は筒状体510Bの前端と面一になる。
このあと、第1ピン432内に第2ピン450を挿入する。
第1ピン432Kの筒状体500Bに残った連結部244aの切断痕は筒穴540の上下の溝517に収容される。
可動ベース部28Bの封止ブロック部100Bと係止する封印ピン430側の部位が、第1ピン432の係止爪444から、第1ピン432に固着した筒状体500Bの係止爪537に代わっただけで、封印機能は第2の実施例における第2封印部と同じである。
第2封印部36(B)から解放した封印ピン430は、図45に示すように、筒状体510Bが一体に接着して第1ピン432の外形がさらに拡大したものとなっている。
この外形が拡大した第1ピンの符号を、識別のため、432KKとする。
まず第1ピン432KKを、その一部となっている筒状体510Bの弾性部542を撓ませて筒状体520Bに差し込み、キーリブ518を筒穴550のキー溝526に沿わせて挿入する。
この際も、第1、第2封印部35、36におけると同様に、第1ピン432KKの外周に固着している筒状体510Bの前端近傍周面に接着剤を塗布することができる。
このあと、第1ピン432KK内に第2ピン450を挿入する。
図46は第3封印部37(C)における封印結合状態を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)におけるAC−AC部断面図である。なお、可動ベース部28Bは図示省略している。
第2ピン450における係止爪456の係止面458が第1ピン432KKの切欠き447の底端面に係止すると、第1ピン432KK(大径部433、筒状体500Bおよび筒状体510B)と第2ピン450の各前端はすべて筒状体520Bの前端と面一になり、また、筒状体510Bに残った連結部244bの切断痕は筒穴550の上下の溝527に収容される。
なお、大サイズの封印ピン430に対して筒状体520Bおよび連結部244cは相対的に華奢な形状となっているが、突条272により剛性の高いカバー壁270Bが封印ピン430の後端(小径部434)に当接して支えるため、封印ピン430の挿入時に連結部244cなどを破損するおそれをなくしている。
したがって、他の基板ボックス30Bを破壊して不正に封印ピンを入手したとしても、当該封印ピンはすでに第1ピンが432Kあるいは432KKのように外形が拡大しているから、不正に構成し新規を装った基板ボックスでも初回封印部である第1封印部35の筒状体500Bに挿入することができず、第2または第3封印部の筒状体510B、520Bに挿入せざるを得ないため、当該基板ボックスが正規に形成されたものでないことを容易に知ることができる。
したがって、第2の実施例と同じ効果を奏する。
なお、互いに固着する部材間の接着面にさらに脆弱な凸凹を設けることにより、初期状態と同一の第1ピンを復元回収することを一層困難にすることができる。そして、凸凹を封印ピンの第1ピンおよび筒状体の前端部に設定することにより、不正行為による凸凹の毀損が発見されやすい。
これは第2、第3の実施例が封印解除の度に封印ピンの形状が拡大方向に変化したのに対して、封印ピンの形状を縮小方向に変化させて使い回すようにしたものである。
主基板ユニットが、第2の実施例における基板ボックス30Aの代わりに、第1ボックス200Cと第2ボックス300Cからなる基板ボックス30Cを備える。関連して台座装置25Aが、可動ベース部28Aの代わりに、封止ブロック部100Cを備える可動ベース部28Cを有し、主基板ユニットのその他の構成は第2の実施例に記載した主基板ユニット20Aと同じである。そして封印ピン460を用いる。
以下では、第2の実施例と異なる部分について説明する。
図47の(a)は封印ピン460を示す外観斜視図、(b)は後方から見た背面図である。
封印ピン460は複数、ここでは3本のピン部材からなり、それぞれの前端を連結部で順次連結した形態で、(a)に示すように一体成形したものである。
最外側のピン部材461aは、所定長さの円筒部462aと、円筒部462aから円筒部の壁厚のまま軸方向に延びて先端に係止爪464aを備える弾性脚463aとからなっている。
係止爪464aは、前端を軸方向に垂直な係止面466aとし、その後部外面は円筒部462aと同軸のコーン形状をなして、先端が円筒部462aの外径近くまで縮径する傾斜面465aとしている。
弾性脚463aは円筒部462aの直径線上に軸心を挟んで対称位置に2本形成されている。
円筒部462aの外周面には、前端から軸方向所定長さのキーリブ469aが形成されている。円筒部462aの周方向においては、キーリブ469aはそれぞれ弾性脚463aと重なる位置としてある。
円筒部462bの外径は円筒部462aの内径よりも小さい。
弾性脚463bは円筒部462bの直径線上に軸心を挟んで対称位置に2本形成されている。
各係止爪464bは、前端を軸方向に垂直な係止面466bとし、その後部外面は円筒部462bと同軸のコーン形状をなして、先端が円筒部462bの外径近くまで縮径する傾斜面465bとしている。
円筒部462bの外周面には、円筒部462bの直径線上の対称位置に、前端から軸方向所定長さのキーリブ469bが形成されている。
図47の(b)に示すように、軸方向から見たとき、2本の弾性脚463b(係止爪464b)を結ぶ直線は2本のキーリブ469bを結ぶ直線に対して右へ60°傾斜している。
円柱部467の外径は円筒部462bの内径よりも小さい。
弾性脚463cは円柱部467の直径線上に軸心を挟んで対称位置に2本形成されている。
各係止爪464cは、前端を軸方向に垂直な係止面466cとし、その後部外面は円柱部467と同軸のコーン形状をなして、先端が円柱部467の外径近くまで縮径する傾斜面465cとしている。
円柱部467の外周面には、円柱部467の直径線上の対称位置に、前端から軸方向所定長さのキーリブ469cが形成されている。
図47の(b)に示すように、軸方向から見たとき、2本の弾性脚463c(係止爪464c)を結ぶ直線は2本のキーリブ469cを結ぶ直線に対して左に60°傾斜している。
この結果、各ピン部材の2本の弾性脚(したがってその係止爪)を結ぶ直線は互いに60°ずつ方向が異なっている。
第1、第2封印部35、36を形成するため、左側の角孔部241に封印部材(筒状体500C、510C)が設けられ、第3封印部37(C)を形成するため、列中央の角孔部261に封印部材(筒状体520C)が設けられている。
ブロック受け部219Cの底壁223には、後述する第2ボックス300Cの矩形ブロック341Cから延びるフック314を受けるフック受け208が形成されている。
角孔部261における底壁242は、角孔部241におけるよりもわずかに薄く、その後面(裏面)が前方へオフセットしている。
筒状体500Cの後端は底壁242の前面に位置している。
角孔部241の底壁242は、前方から見たときの筒状体500Cと連結部244aの輪郭に対して所定の間隙を設けた形状に切り欠かれた穴243Caを有している。底壁242が筒状体500Cと直接つながっていないため、連結部244aを切断することで筒状体500Cを切除できる。
筒穴502Cの開口から底壁503Cの前面までの長さは、封印ピン460におけるピン部材461aの円筒部462aの長さと同一に設定され、封印ピン460をその円筒部462aの後端が底壁503Cに当接するまで挿入したとき封印ピン460の前端と筒状体500Cの前端とが整合して面一となる。
底壁503Cの小径孔504Cには軸心を通る左右方向の直線上にピン部材461aの弾性脚463aを通過させる切欠き505Cが形成されている。
筒穴502Cの左右端には、ピン部材461aのキーリブ469aを受け入れる軸方向のキー溝506Cが形成されている。
筒状体510Cの前端は前後方向(軸方向)において筒状体500Cの前端と同一位置にあり、筒状体500Cと同じく後端は底壁242の前面に位置している。
底壁242が筒状体510Cと直接つながっていないため、連結部244bを切断することで筒状体510Cを切除できる。
筒状体510Cは封印ピン460におけるピン部材461bの円筒部462bの外径と整合する筒穴512Cを有しており、その後端には小径孔514Cを有する底壁513Cを備えている。
底壁513Cの小径孔514Cには軸心を通る左右方向の直線上にピン部材461bの弾性脚463bを通過させる切欠き515Cが形成されている。
筒穴512Cの前端から軸方向には軸心を挟んだ対称位置にピン部材461bのキーリブ469bの全長を受け入れるキー溝516Cが形成されており、キー溝516Cを結ぶ線は上下方向の直線に対して左に30°傾斜している。
さらに筒穴512Cの前端面には、軸心を通りキー溝516Cを結ぶ線に対して直角な線上に溝517Cが形成されている。溝517Cは、後述するようにピン部材461aから切り離した後のピン部材461bに残った連結部468aの切断痕(切り株)を受け入れ可能なサイズを有している。
角孔部261の底壁242は、前方から見たときの筒状体520Cと連結部244cの輪郭に対して所定の間隙を設けた形状に切り欠かれた穴243Ccを有している。
筒状体520Cの後端は穴243Cc内を底壁242の裏面と面一になるまで延びている。
筒状体520Cはその前端部において上下の脆弱な連結部244cによって角孔部261の上内壁と下内壁に連結されている。連結部244cを切断することで筒状体520Cを切除できる。
底壁523Cの小径孔524Cには軸心を通る左右方向の直線上にピン部材461cの弾性脚463cを通過させる切欠き525Cが形成されている。
筒穴522Cの開口から底壁523Cの前面までの長さは、ピン部材461cの円柱部467の長さと同一に設定され、円柱部467の後端が底壁523Cに当接するまで挿入したときピン部材461cの前端と筒状体520Cの前端とが整合して面一となる。
さらに筒穴522Cの前端面には、軸心を通りキー溝526Cを結ぶ線に対して直角な線上に溝527Cが形成されている。溝527Cは、後述するようにピン部材461bから切り離した後のピン部材461cに残った連結部468bの切断痕(切り株)を受け入れ可能なサイズを有している。
第2ボックス300Cの切欠きスペース320の中央には、上壁321からまず第1ボックス200Cの筒状体520Cに対応させて矩形ブロック341Cが下方に延び、その両側にはカバー板部334が下方に延びている。
カバー板部334には、それぞれ筒状体500Cと筒状体510Cに対応させてU字状の切欠き335c、335dが形成されている。
ここでの切欠き335cは第1ボックス200Cの筒状体500Cに挿入された封印ピン460の弾性脚463a(および463b、463c)を通過させる大きさに設定され、切欠き335dは第1ボックス200Cの筒状体510Cに挿入された封印ピン460の弾性脚463b(および463c)を通過させる大きさに設定されている。
前壁342Cは第1ボックス200Cと第2ボックス300Cを結合した状態において、その前面が第1ボックス200Cの角孔部261における底壁242の裏面に当接するよう配置される。
後壁347は正面形状が係止孔344Cを中心とする円形でその周縁から円筒壁348が前方へ延び、円筒壁348の前端は前壁342Cの前面と面一になっている。
後壁347はその円筒壁348において上下の連結部349により切欠きスペース320の上壁321と枠壁343Cとに連結されている。
後述するように、ピン部材461bから切り離したピン部材461cをその円柱部467が底壁523Cに当接するまで筒状体520Cに挿入したとき、弾性脚463cが係止孔344Cを通過してその係止爪464cが後壁347の裏面に係止(係止孔344Cに係止)するようになっている。
なお、矩形ブロック341Cの下端には、第1ボックス200Cのフック受け208に差し込まれるフック314が形成されている。
封止ブロック部100Cの前壁102には、区画101aにおいて筒状体500Cに対応して上下に切欠き105Caを有する係止孔104Caが形成され、区画101bにおいて筒状体510Cに対応して上下に切欠き105Cbを有する係止孔104Cbが形成されている。
係止孔104Caはピン部材461aの円筒部462aの外径に対応し、切欠き105Caはピン部材461aの係止爪464aが通過可能となっている。
係止孔104Cbはピン部材461bの円筒部462bの外径に対応し、切欠き105Cbはピン部材461bの係止爪464bが通過可能となっている。
また、後述するようにピン部材461aから切り離したピン部材461bの円筒部462bが底壁513Cに当接するまで筒状体510Cに挿入したとき、弾性脚463bが係止孔104Cbを通過してその係止爪464bが封止ブロック部100Cの前壁102の裏面に係止(係止孔104Cbに係止)するようになっている。
その他の構成は第2の実施例と同じである。
封印に際しては、基板ボックス30Cを可動ベース部28Cに載置した状態で、ピン部材461aの円筒部462aの外周面に接着剤を塗布して、先端(後端)から筒状体500Cに差し込む。弾性脚463aが撓んで先端の係止爪464aが進入するので、係止爪464aを底壁503Cの切欠き505Cに合わせ、さらにキーリブ469aをキー溝506Cに合わせて押し込むと、係止爪464aが筒状体500C後方のカバー板部334の切欠き335cおよび封止ブロック部100Cの前壁102の係止孔104Caに係止する。
円筒部462aの後端は筒状体500Cの底壁503Cに当接し、封印ピン460の前端は筒状体500Cの前端と面一になる。
図53の(a)は、第1封印部35(A)における封印ピン460による封印結合状態を示す縦断面図、(b)は(a)におけるAL−AL部断面図である。
したがって係止爪464aが封止ブロック部100Cの前壁102から外れることはない。
そして、第2ボックス300Cが第1ボックス200Cと可動ベース部28Cとの間に挟まれるので、第1封印部35(A)の封印を解除しない限りは基板ボックス30Cを開いて主基板23Aにアクセスすることはできない。
これにより、基板ボックス30Cを可動ベース部28Cに対して上方へスライドさせ、可動ベース部28Cから取外して開くことができる。
本実施例では、この封印ピンから円筒部462aと円筒部462bをつないでいる連結部468aをニッパ等で切断してピン部材461aと筒状体500Cを取り除き、図54に示すような、ピン部材461bとピン部材461cからなる新たな封印ピンとして次回の封印に用いる。
この新たな封印ピンは外形が縮小したものであり、識別のため、封印ピン460Sとする。
ここでは、外形が縮小した封印ピン460Sを用いて基板ボックス30Cと可動ベース部28Cとを封印する。
封印ピン460Sはピン部材461bが外周となっているから、その円筒部462bの外周面に接着剤を塗布して、先端から筒状体510Cに差し込む。弾性脚463bが撓んで先端の係止爪464bが進入するので、係止爪464bを底壁513Cの切欠き515Cに合わせ、さらにキーリブ469bをキー溝516Cに合わせて押し込む。
これにより、係止爪464bが筒状体510C後方のカバー板部334の切欠き335dを通過して封止ブロック部100Cの前壁102の係止孔104Cbに係止する。
この間、封印ピン460Sの他の係止爪は円筒部462bの径よりも軸心側にあるので筒状体510Cの底壁513Cなどとは干渉しない。
ピン部材461bの円筒部462bの後端は筒状体510Cの底壁513Cに当接し、封印ピン460Sの前端は筒状体510Cの前端と面一になる。
ピン部材461bに残った連結部468aの切断痕は、筒状体510Cの前端の溝517Cに収容される。
封印作用は第1封印部35(A)における筒状体500Cに封印ピン460を挿入した場合と同じである。
この封印ピンから円筒部462bと円柱部467をつないでいる連結部468bをニッパ等で切断してピン部材461bと筒状体510Cを取り除き、図56に示すようにピン部材461cのみからなる新たな封印ピンとして次回の封印に用いる。
この新たな封印ピンは外形が縮小したものであり、識別のため、符号を460SSとする。
ここでは、封印ピン460SSを用いて基板ボックス30Cの第1ボックス200Cと第2ボックス300Cの結合を封印する。
図57の(a)は封印ピン460SSによる封印結合状態を示す縦断面図、(b)は(a)におけるAN−AN部断面図である。なお、可動ベース部28Cは図示省略している。
第1ボックス200Cと第2ボックス300Cを結合した状態で、封印ピン460SSを先端から筒状体520Cに差し込む。この際、円柱部467の外周面に接着剤を塗布してもよい。
弾性脚463cが撓んで先端の係止爪464cが進入するので、係止爪464cを底壁523Cの切欠き525Cに合わせ、さらにキーリブ469cをキー溝526Cに合わせて押し込む。
円柱部467の後端は筒状体520Cの底壁523Cに当接し、封印ピン460SSの前端は筒状体520Cの前端と面一になる。
ピン部材461cに残った連結部468bの切断痕は、筒状体520Cの前端の溝527Cに収容される。
したがって第1ボックス200C側から挿入された封印ピン460SSの係止爪464cが第2ボックス300Cにおける矩形ブロック341Cの後壁347から外れることはなく、第1ボックス200Cと第2ボックス300Cの結合が解除されることはない。
そして、本実施例においても、封印ピン460は外周に筒状のピン部材461a、461bを有し、封印時に最外周のピン部材の外周と筒状体500C、510Cの筒穴502C、512Cの間を接着剤で固着するものとしたので、封印ピン460は例えば第1封印部35での封印を解除したとき、その状態が変化して外径が拡大するものとなっている。
したがって、他の基板ボックスを破壊して不正に封印ピンを入手したとしても、当該封印ピンは不正に構成し新規を装った基板ボックスでも初回封印部である第1封印部35の筒状体500Cに挿入することができない。
なお、第2実施例の場合と同様に、各封印部において互いに固着する部材間の接着面にさらに脆弱な凸凹を設けることにより、円筒部の取り出しを一層困難にすることができる。そして、凸凹を封印ピン460の円筒部および各筒状体の前端部に設定することにより、不正行為による凸凹の毀損が発見されやすい。
これは第4の実施例と同様に封印解除の度に封印ピンの形状を縮小方向に変化させて使い回すようにしたものである。
主基板ユニットが、第2の実施例における基板ボックス30Aの代わりに、第1ボックス200Dと第2ボックス300Dからなる基板ボックス30Dを備える。関連して台座装置25Aが、可動ベース部28Aの代わりに、封止ブロック部100Dを備える可動ベース部28Dを有し、主基板ユニットのその他の構成は第2の実施例に記載した主基板ユニット20Aと同じである。そして封印ピン600を用いる。
以下では、第4の実施例と異なる部分について説明する。
封印ピン600は複数、ここでは3本のピン部材からなり、それぞれの前端を連結部で順次連結した形態で一体成形したものである。
最外側のピン部材601aは、所定長さの円筒部602aと、円筒部602aの前端で折り返されて当該円筒部の外周面との間に所定のリング状間隙s1を形成した折り返しフランジ604aからなり、折り返しフランジ604aの長さは円筒部602aよりも短い。
リング状間隙s1は後述する筒状体500Dの筒壁の板厚と整合させてある。
円筒部602aから折り返しフランジ604aにわたる折り返し部分を前端壁603aとする。
リング状間隙s1内には、円筒部602aの直径線上の上下2箇所に、円筒部602aと折り返しフランジ604a間に張り渡されたキーリブ605aが形成されている。キーリブ605aは前端壁603aの裏面から軸方向に延びており、その長さは折り返しフランジ604aより短い。
リング状間隙s2は後述する筒状体510Dの筒壁の板厚と整合させてある。
折り返しフランジ604bの長さは折り返しフランジ604aと同じである。
リング状間隙s2内には、円筒部602bの直径線上の上下2箇所に、円筒部602bと折り返しフランジ604b間に張り渡されたキーリブ605bが形成されている。キーリブ605bは前端壁603bの裏面から軸方向に延びており、その長さはキーリブ605aと同じである。
円柱部606の外径はピン部材601bの円筒部602bの内径よりも小さく、長さは円筒部602a、602bよりも長い。
弾性脚607は、円柱部606の軸方向に見たとき、軸心を通り2面幅部613の切り落とし面に垂直な線上に設けられている。
係止爪608は前端を軸方向に垂直な係止面610とし、その後部外面は円柱部606と同軸のコーン形状をなして、先端が円柱部606の外径まで縮径する傾斜面609としている。
円柱部606の前端外周面には弾性脚607を結ぶ線に直角な直径線上の左右2箇所にキーリブ611が形成されている。
2面幅部613はピン部材601a、601bの前端よりも前方へ突出し、円柱部606の後部はピン部材601a、601bの後端から突出している。
第1、第2封印部35、36を形成するため、左側の角孔部241に封印部材(筒状体500D、510D)が設けられ、第3封印部37(C)を形成するため、列中央の角孔部261に封印部材(筒状体520D)が設けられている。
角孔部261の後方にブロック受け部219Cが形成されているのは第4の実施例と同じである。
筒状体500Dの後端は底壁242の前面に位置している。
角孔部241の底壁242は、前方から見たときの筒状体500Dと連結部245aの輪郭に対して所定の間隙を設けた形状に切り欠かれた穴243Daを有している。
筒穴502Dの開口から底壁503Dの前面までの長さは、ピン部材601aの前端壁裏面から円筒部602aの後端までの長さと同一に設定されている。
筒状体500Dの前端には、直径線上の上下に所定長さのスリット509が軸方向に形成されており、ピン部材601aのキーリブ605aを受け入れるようになっている。
底壁503Dの小径孔504Dは、2番目のピン部材601bの円筒部602bが通過可能な程度の径を有し、ピン部材601cの係止爪608が支障なく通過可能となっている。
筒状体510Dの前端は前後方向(軸方向)において筒状体500Dの前端と同一位置にあり、筒状体500Dと同じく後端は底壁242の前面に位置している。
角孔部241の底壁242は、前方から見たときの筒状体510Dと連結部245bの輪郭に対して所定の間隙を設けた形状に切り欠かれた穴243Dbを有している。
筒穴512Dの開口から底壁513Dの前面までの長さは、ピン部材601bの前端壁裏面から円筒部602bの後端までの長さと同一に設定されている。
筒状体510Dの前端には、直径線上の上下に所定長さのスリット519が軸方向に形成されており、ピン部材601bのキーリブ605bを受け入れるようになっている。
これにより、キーリブ605bがスリット519に整列するように位置決めしてピン部材601bを筒状体510Dに挿入すると、ピン部材601bの前端壁603bの裏面が筒状体510Dの前端に当接したとき円筒部602bの後端が底壁513Dに当接する。
角孔部261の底壁242は、前方から見たときの筒状体520Dと連結部245cの輪郭に対して所定の間隙を設けた形状に切り欠かれた穴243Dcを有している。
筒状体520Dは穴243Dc内に延び、後端が底壁242の裏面と面一になっている。ただし、角孔部261においては底壁242の裏面は角孔部241におけるよりも前方にオフセットしている。
小径孔524Dの左右には直径線上にピン部材601cの弾性脚607を通過させる切欠き525Dが形成されている。
筒穴522Dの開口から底壁523Dの前面までの長さは、ピン部材601cの円柱部606の長さと同一に設定されている。
第2ボックス300Dの切欠きスペース320の中央には、上壁321からまず第1ボックス200Dの筒状体520Dに対応させて矩形ブロック341Dが下方に延び、その両側にはカバー板部334Dが下方に延びている。
カバー板部334Dには、それぞれ筒状体500Dと筒状体510Dに対応させて下方に開いたU字状の切欠き335Dc、335Ddが形成されている。
ここでの切欠き335Dcは第1ボックス200Dの筒状体500Dに挿入された封印ピン600の係止爪608が通過可能なサイズ幅となっている。
切欠き335Ddは、封印ピン600の円柱部606に対応するサイズ幅で、第1ボックス200Dの筒状体510Dに挿入された封印ピン600の係止爪608が通過可能な上向きの切欠き362と左右方向の切欠き363とを備えている。
後述するように、ピン部材601bから切り離したピン部材601cをその円柱部606が底壁523Dに当接するまで筒状体520Dに挿入したとき、弾性脚607が係止孔344Dを通過してその係止爪608が後壁347の裏面に係止(係止孔344Dに係止)するようになっている。
封止ブロック部100Dの前壁102には筒状体500Dおよび510Dに対応してそれぞれ左右に切欠き105Dを有する係止孔104Dが形成されている。
係止孔104Dは封印ピン600におけるピン部材601cの円柱部606の外径に対応し、切欠き105Dは封印ピン600の係止爪608が通過可能となっている。
また、後述するようにピン部材601aから切り離したピン部材601bの円筒部602bが底壁513Dに当接するまで筒状体510Dに挿入したときも、弾性脚607が筒状体510Dに対応する係止孔104Dを通過してその係止爪608が前壁102の裏面に係止(係止孔104Dに係止)するようになっている。
その他の構成は第4の実施例と同じである。
封印ピン600をそのピン部材601aの円筒部602aの外周面に接着剤を塗布して、筒状体500Dに挿入する。折り返しフランジ604a部分のリング状間隙s1にも接着剤を塗布してよい。
図64の(a)は、第1封印部35(A)における封印結合状態を示す縦断面図、(b)は(a)におけるAX−AX部断面図である。
封印ピン600の弾性脚607が撓んで封止ブロック部100Dにおける前壁102の係止孔104Dを通過し、当該係止孔104Dに係止爪608が係止している。
筒状体500Dの前端部は封印ピン600のリング状間隙s1に進入し、その前端のスリット509にリング状間隙s1内のキーリブ605aが係合する。
したがって係止爪608が封止ブロック部100Dの前壁102から外れることはない。
そして、第2ボックス300Dが第1ボックス200Dと可動ベース部28Dとの間に挟まれるので、第1封印部35(A)の封印を解除しない限りは基板ボックス30Dを開いて主基板23Aにアクセスすることはできない。
これにより、基板ボックス30Dを可動ベース部28Dから取外して開くことができる。
第1封印部35(A)から解放した封印ピンは、ピン部材601bと601cだけが一体となったもので、図65に示すように外径が縮小したものとなる。
この外形が縮小した新たな封印ピンの符号を、識別のため、600Sとする。
ここでは、外形が縮小した封印ピン600Sを用いて基板ボックス30Dと可動ベース部28Dとを封印する。
封印ピン600Sは新たな外周となっているピン部材601bの円筒部602bの外周面に接着剤を塗布して、筒状体510Dに挿入する。
図66の(a)は、筒状体510Dに封印ピン600Sを挿入した封印結合状態を示す縦断面図、(b)は(a)におけるAY−AY部断面図である。
これにより、係止爪608を切欠き105D位置へ回転させることができない。
封印作用は第1封印部35における筒状体500Dに封印ピン600を挿入した場合と同じである。
第2封印部36(B)から解放した封印ピンは、ピン部材601cだけとなり、図67に示すように外径が縮小したものとなる。
この外形がさらに縮小した新たな封印ピンの符号を、識別のため、600SSとする。
ここでは、封印ピン600SSを用いて基板ボックス30Dの第1ボックス200Dと第2ボックス300Dの結合を封印する。
図68の(a)は封印ピン600SS(ピン部材601c)による封印結合状態を示す縦断面図、(b)は(a)におけるBB−BB部断面図である。なお、可動ベース部28Dは図示省略している。
第1ボックス200Dと第2ボックス300Dを結合した状態で、封印ピン600SSを筒状体520Dに挿入する。この際、ピン部材601cの円柱部606の外周面に接着剤を塗布してもよい。
なお、第3封印部37(C)の封印を解除するには、封印ピン600SSの円柱部606の前端から2面幅部613が前方へ延びているので、これを掴んで強引に封印ピン600SSを回転させることにより、キーリブ611とキー溝526Dの係合を破壊して、係止爪608を後壁347の係止孔344Dの切欠き345Dを通して引き抜き、第2ボックス300Dにおける矩形ブロック341Dから封印ピン600SSを開放することができる。
したがって、他の基板ボックスを破壊して不正に封印ピンを入手したとしても、当該封印ピンは不正に構成し新規を装った基板ボックスでも初回封印部である第1封印部35の筒状体500Dに対してサイズが細すぎて適合せず、封印状態を形成することができない。したがって、第2または第3封印部の筒状体510D、520Dに挿入せざるを得ないため、当該基板ボックスが正規に形成されたものでないことを容易に知ることができる。
なお、各封印部において互いに固着する部材間の接着面にさらに脆弱な凸凹を設けることにより、基板ボックス30D側に残したピン部材601a等の取り出しを一層困難にすることができる。そして、凸凹をピン部材および筒状体の前端部に設定することにより、不正行為による凸凹の毀損が発見されやすい。
あるいはまた基板ボックスにおける主基板23と配線コネクタの接続部に対する封印等にも適用することができる。
さらに、形状変化する封印連結部材として、筒状体が固着して外径が拡大する封印ピン、あるいは複数のピン部材を有して外側から順次切り離すことにより外径が縮小する封印ピンを示したが、これらに限定されず、たとえば前端を窪ませた封印ピンなど、凹部を有する封印連結部材に対して封印時に当該凹部に硬化樹脂を充填することにより、凹部が消滅して平坦面へ変化したり、硬化樹脂により凹部の色が周囲と異なる色へ変化するなども「形状変化」に含まれる。
また、封印ピンの封印部への挿入方向も、基板ボックスにおける前後方向とした各実施例に限らず、左右方向や上下方向としてもよい。
さらには、第1の実施例と、第2〜第5の実施例のうちの少なくとも1つとを組み合わせて、封印ピンで例示される封印連結部材の形状と点灯状態が変化するものであってもよい。
また、弾球式でない遊技機、例えば、外枠に開閉可能に支持された遊技機本体に貯留部および取込装置を備え、貯留部に貯留されている所定数の遊技球が取込装置により取り込まれた後にスタートレバーが操作されることによりリールの回転を開始する、パチンコ機とスロットマシンとが融合された遊技機として実施するようにしてもよい。
(1)互いに重ね合わせて結合される第1部材および第2部材が、その結合状態を封印連結部材により封印されて配設されるとともに、該封印連結部材を使用して前記第1部材および第2部材が再封印可能に構成された遊技機において、
前記第1部材に設けられた第1部材封印部と、前記第2部材に設けられた第2部材封印部とで封印部を形成し、
前記封印連結部材は、前記第1部材封印部と前記第2部材封印部とを連結して封印するとともに、封印解除の前後でその状態が変化するものであることを特徴とする遊技機。
他の第1部材および第2部材の封印に用いられた封印連結部材を不正に入手して使用しようとしても、当該封印連結部材の状態が変化しているので、すでに封印に用いられたものであることが分かり、封印構造を偽装する不正行為を防止することができる。
また、1つの封印連結部材を別の封印箇所に用いて封印することができるので、2回目以降に使用される別の封印連結部材を遊技機に設置しておく必要がなく、封印連結部材が不正に流用される事態を防ぐことができる。
また、第1部材および第2部材は、それぞれが単一材料で一体的に成形された一部品であっても、複数の部材を組み合わせて形成されたものであってもよく、したがってまた、第1部材封印部および第2部材封印部もそれぞれ単一の部品で構成されても複数部品を組み合わせて形成されてもよい。
封印連結部材も、とくに特定した場合を除いて、棒形状に限らず、板状のもの、箱状のもの等任意形状のものも含む。
封印連結部材による封印には、上述の係止爪による係止のほか、螺子固定、接着固定、圧入固定のいずれかまたは組み合わせによる場合を含む。
前記封印連結部材の状態が点灯状態であることを特徴とする(1)に記載の遊技機。
光表示であるため、周辺環境が暗い場合でも状態変化を容易に確認することができるとともに、光の拡散によってその周辺環境自体の確認も容易となる。
該点灯手段は、前記制御回路が前記第1の接続端子と外部の接点の接続状態から封印解除による非接続への変化に基づいて前記発光部の点灯状態を変化させるものであることを特徴とする遊技機。
封印された第1部材または第2部材側を破壊して封印解除し、破壊の痕跡のない封印連結部材を取り出し、新たに偽装した第1部材および第2部材の封印に不正に使用したとしても、すでに封印解除に伴う第1の接続端子と外部の接点の非接続に基づいて以下の(4)〜(7)に示すように、例えば発光部の点灯色が異なる色などへ変化しているので、不正行為が行われたことが容易に判別できる。
色の違いはとくに識別が容易であるので、不正行為防止の効果が大きい。
(5)前記点灯手段は、前記第1の接続端子と外部の接点の接続状態から封印解除による非接続への変化ごとに、前記発光部の点灯色の変化順序を直前の封印解除前の変化順序とは異ならせることを特徴とする(3)に記載の遊技機。
偽装のためには制御回路を変更しなければならないため、不正を抑制することができる。
(6)前記点灯手段は、前記第1の接続端子と外部の接点の接続状態から封印解除による非接続への変化ごとに、前記発光部の点灯の点滅速度を直前の封印解除前の点滅速度とは変化させることを特徴とする(3)に記載の遊技機。
(4)、(5)の発明に比較して発光部に単色の発光素子を使用することができるから、構成簡単、低コストで実現される。
前記封印連結部材が各封印部に共通で順次に使用されるものとして設定され、
前記点灯手段は前記封印部の数以上の異なる点灯状態を呈することを特徴とする(3)〜(6)のいずれか1に記載の遊技機。
点灯手段は同じ点灯状態を呈することがないので、不正入手の封印連結部材は複数の封印部のどこに挿通しても正規の点灯状態とは相違して、不正入手のものであることが確実に判別される。
(9)前記点灯手段は、前記制御回路用の内部電源と、封印連結部材により前記第1部材と第2部材が封印された状態で外部電源に接続する第2の接続端子とを有して、
封印状態において前記外部電源を前記発光部の駆動電源および前記内部電源の充電電源の少なくとも一方の電源としていることを特徴とする(3)〜(7)のいずれか1に記載の遊技機。
遊技機の電源がOFFになっている間も内部電源により制御回路が封印解除(第1の接続端子と外部の接点の接続状態から非接続への変化)を検知することができる。
外部電源を発光部の駆動電源とする場合には、次回封印時に外部電源が供給されると直ちに発光部が駆動されて封印解除前とは異なる状態に点灯される。内部電源は発光部駆動用の大電力を要しないから、封印連結部材も小型に構成できる。
同じく、発光部は外部電源でのみ点灯するから、内部電源の電力消耗によって点灯状態が設定と異なる変化をするおそれもない。
例えば第1部材および第2部材が制御基板を収納する基板ボックスを形成するものである場合などは、その制御基板に電源端子を配置して基板電源に接続するだけで構成簡単に実現される。また、外付けの基板でも同様である。
間欠的に監視するので、制御回路で消費される電力が節約される。
前記第1部材封印部が前記封印ピンを挿通させる筒状体であることを特徴とする(3)〜(11)のいずれか1に記載の遊技機。
封印ピンを筒状体に挿入することによって第1部材封印部と第2部材封印部の間に掛け渡すことができるので、封印作業が容易である。
発光部がピン本体の前端部に配置されていることを特徴とする(12)に記載の遊技機。
確認者が点灯の状態を視認しやすい。
(14)ピン本体が前端に開口を有して、前記点灯手段を収納したあと、前記開口が硬化樹脂で充填されていることを特徴とする(13)に記載の遊技機。
硬化樹脂を透過して発光部の点灯が視認できる一方、制御回路を含む点灯手段構成部材を取り出そうとする場合、硬化樹脂を削り取らねばならず、そのような試みが行われたことも痕跡として残るので、不正行為が困難となる。
封印を解除した後の封印連結部材の形状が異なるため、使用済みのものであるかどうかが視認して容易に判別できる。
前記第1部材に設けられて該第1部材における周辺部に連結部により連結された第1部材封印部と、前記第2部材に設けられた第2部材封印部とで封印部を形成し、
前記封印連結部材は、前記第1部材封印部と前記第2部材封印部とを連結して封印するとともに、封印時に前記第1部材封印部に固着して、第1部材から前記第1部材封印部を前記周辺部との連結部において切除して封印を解除したとき外形が拡大するものであることを特徴とする遊技機。
封印解除後に外形が拡大している封印連結部材は、不正入手の第1部材および第2部材における同一の封印部に適用することができないので、不正行為を防止することができる。
(18)前記封印連結部材が第1係止部を前記第2部材封印部に係止する係止爪とする封印ピンであり、
前記第1部材封印部が前記封印ピンを挿通させる筒状体であって、
前記封印ピンはその外周に前記筒状体が固着して外径が拡大することを特徴とする(17)に記載の遊技機。
連結部の切除により封印を解除して回収する封印ピンは、外周に筒状体が固着していることにより外径が拡大する。
前記封印ピンが各封印部に順次に使用されるものとして設定され、
2番目以降の各封印部の前記筒状体の孔径が、拡大した封印ピンの外径に整合して順次拡大していることを特徴とする(18)に記載の遊技機。
各封印部において、封印ピンを筒状体に挿入して固着することが自動的に封印ピンの外径拡大となる。
(20)前記封印ピンは、同一の前記係止爪がすべての封印部において共通に前記第2係止部に係止することを特徴とする(19)に記載の遊技機。
係止爪が1種のみで済むから小型に構成でき、これにより、少材料で製作できてコスト低減が図れるとともに、封印部のスペースも縮小が可能となる。
(21)封印ピンに順次固着する各封印部の前記筒状体がそれぞれ前記係止爪を備え、
前記封印ピンは、前記2番目以降の各封印部においては、当該封印ピンに最後に固着した筒状体の前記係止爪が前記第2係止部に係止することを特徴とする(19)に記載の遊技機。
筒状体が固着した封印ピンは係止爪もサイズが大きなものとなるので、不正入手の第1部材および第2部材における例えば1番目の封印部に使用しようとしても、その筒状体に適合しないだけでなく、係止爪も第2係止部に適合しないものとなり、不正行為を困難にする。
前記第1部材に設けられた第1部材封印部と、前記第2部材に設けられた第2部材封印部とで封印部を形成し、
前記封印連結部材は、前記第1部材封印部と前記第2部材封印部とを連結して封印するとともに、封印時にその所定部位を第1部材封印部に固着して、封印を解除して前記所定部位を切除したとき外形が縮小するものであることを特徴とする遊技機。
封印連結部材は固着した第1部材封印部を取り除くことが困難であるから所定部位を第1部材封印部側に残して切除せざるを得ず、所定部位を切除した分だけ外形が縮小する。外形が縮小した封印連結部材は、不正入手の第1部材および第2部材における同一の封印部に適用することができないので、不正行為を防止することができる。
(24)前記封印連結部材が第1係止部を前記第2部材封印部に係止する係止爪とする封印ピンであり、
前記第1部材封印部が前記封印ピンを挿通させる筒状体であって、
前記封印ピンは、前記所定部位として少なくとも最外周に筒状のピン部材を有し、該筒状のピン部材と前記筒状体を固着することを特徴とする(23)に記載の遊技機。
前記封印ピンが各封印部に順次に使用されるものとして設定され、
2番目以降の各封印部の前記筒状体の孔径が、縮小した封印ピンの外径に整合して順次縮小していることを特徴とする(24)に記載の遊技機。
各封印部において、封印ピンを筒状体に挿入して固着することが自動的に封印ピンの外径縮小となる。
(26)前記封印ピンは、径が異なる筒状のピン部材を含む複数のピン部材を径方向に重ねて構成され、
各封印部の前記筒状体の孔径が順次前記ピン部材の外径に整合しており、
各封印部において、最外側のピン部材と前記筒状体の間を固着するものであり、
封印ピンは順次前記最外側のピン部材を切除して2番目以降の各封印部に使用されることを特徴とする(25)に記載の遊技機。
係止爪が1種のみで済むから小型に構成でき、これにより、少材料で製作できてコスト低減が図れるとともに、封印部のスペースも縮小が可能となる。
(28)前記筒状体に固着する前記ピン部材がそれぞれ前記係止爪を備え、
前記封印ピンは、各封印部において、前記筒状体に固着したピン部材の前記係止爪が前記第2係止部に係止することを特徴とする(26)に記載の遊技機。
筒状体に固着した外側のピン部材を切除した封印ピンは係止爪もサイズが小さいものとなるので、不正入手の第1部材および第2部材における例えば1番目の封印部に使用しようとしても、その筒状体に適合しないだけでなく、係止爪も第2係止部に適合しないものとなり不正行為を困難にする。
(30)前記ピン部材が、外周面との間に間隙をもつ折り返しフランジを前端に備えるとともに、前記間隙にキーリブが形成され、
前記筒状体の前端面には前記キーリブに対応する溝が形成されていることを特徴とする(26)〜(28)のいずれか1に記載の遊技機。
キーリブと溝の係合部が表面から隠れるので、美観が向上するとともに、係合部にドライバ等を当てて抉るなどの不正行為が防止される。
当接係合する面積が増大して固着が強固になるとともに、凸凹が破損しやすいので外周の筒状体の削りとりが一層困難になり、不正行為防止に有効である。
(32)前記凸凹が前記筒状体および封印ピンの前端部に設けてあることを特徴とする(31)に記載の遊技機。
凸凹が視認容易な前端部にあるため、不正行為による凸凹の毀損が発見されやすい。
封印部34a、34b、34cにそれぞれ設けられた筒状体240が第1部材封印部に、前壁350に係止孔353を備える矩形ブロック338が第2部材封印部に該当し、係止爪408を有する封印ピン400が封印連結部材に該当して、とくに係止爪408が第1係止部、矩形ブロック338の前壁350における係止孔353が第2係止部を構成している。
そして、封印ピン400に収納された発光ユニット480が発明における点灯手段を構成し、発光ユニット480におけるLED485が発光部、ピン側端子Q3、Q4が第1の接続端子に該当する。また、コンデンサ484が内部電源に、ピン側端子Q1、Q2が第2の接続端子に該当する。
第1ボックス200と第2ボックス300からなる基板ボックス30に収納された主基板23が制御基板に該当する。
筒状体500、510、520が第1部材封印部に該当し、前壁102に係止孔104を備える封止ブロック部100および前壁342に係止孔344を備える矩形ブロック341がそれぞれ第2部材封印部に該当する。
そして、封印ピン430が封印連結部材に該当して、この封印ピンを構成する第1ピン432の係止爪444が第1係止部に該当する。また、係止孔104および係止孔344がそれぞれ第2係止部を構成している。
筒状体500B、510B、520Bが第1部材封印部に該当し、前壁102B、102Cに係止孔104、104Kを備える封止ブロック部100Bおよび前壁342Bに係止孔344Bを備える矩形ブロック341Bがそれぞれ第2部材封印部に該当する。
そして、封印ピン430が封印連結部材に該当して、この封印ピンを構成する第1ピン432の係止爪444およびこれに順次固着する筒状体500B、510Bの係止爪537、543がそれぞれ第1係止部に該当する。また、係止孔104、104Kおよび係止孔344Bがそれぞれ第2係止部を構成している。
筒状体500C、510C、520Cが第1部材封印部に該当し、前壁102に係止孔104Ca、104Cbを備える封止ブロック部100Cおよび後壁347に係止孔344Cを備える矩形ブロック341Cがそれぞれ第2部材封印部に該当する。
そして、封印ピン460が封印連結部材に該当して、この封印ピンを構成するピン部材461a、461b、461cの係止爪464a、464b、464cがそれぞれ第1係止部に該当する。また、係止孔104Ca、104Cbおよび係止孔344Cがそれぞれ第2係止部を構成している。
順次封印ピンの外周部材となるピン部材461a、461bが封印連結部材の所定部位に該当する。
筒状体500D、510D、520Dが第1部材封印部に該当し、前壁102に係止孔104Dを備える封止ブロック部100Dおよび後壁347に係止孔344Dを備える矩形ブロック341Dがそれぞれ第2部材封印部に該当する。
そして、封印ピン600が封印連結部材に該当して、この封印ピンを構成するピン部材601cの係止爪608が第1係止部に該当する。また、係止孔104Dおよび係止孔344Dがそれぞれ第2係止部を構成している。
順次封印ピンの外周部材となるピン部材601a、601bが封印連結部材の所定部位に該当する。
2 筐体本体
3 前面扉
4 施錠機構
5 遊技パネル
6 表示窓
7 コイン投入口
8 操作部
9 コイン受け皿
10 演出表示部
11 ホッパ装置
12 電源ボックス
14 リール
15 リールユニット
20、20A、20C、20D 主基板ユニット
22、22A 主制御装置
23、23A 主基板(制御基板)
24 小孔
25、25A 台座装置
26、26A 固定ベース部
28、28A、28B、28C、28D 可動ベース部
30、30A、30B、30C、30D 基板ボックス
32 レール
34、34a、34b、34c 封印部
35 第1封印部
36 第2封印部
37 第3封印部
40 底板部
42 取付フランジ部
43 穴
44 切欠部
46 取付フランジ部
47 穴
48 取付フレーム部材
50 取付面部
52 脚片
54、54a、54b 接合部
55 下蓋部
56 姿勢保持部材
57 爪
60 切欠部
62 穴
65 支持フランジ部
67 カバーフランジ
68 回動ストッパ
70、71 軸支板部
73 軸孔
75 錠取付穴
80 底板部
82 載置部
84、85 側板部
86 回動軸部
87 当接部
88 軸孔
89 錠取付穴
90 スリット溝
100、100B、100C、100D 封止ブロック部
101a、101b 区画
102 前壁
102B 第1前壁
102C 第2前壁
103 後壁
104、104K、104Ca、104Cb、104D 係止孔
105、105K、105Ca、105Cb、105D 切欠き
107 窓穴
108 ネジブロック
109 ネジ孔
110 スリット穴
112 返し部
113 突条段部
114 ガイド溝
116 領域
118 固定ブラケット部
119 穴
120 係止部
122 突出片
124、125 ボス板部
126 スリット
127 軸孔
128 支持ピン
129 凹部
130、130A 補強プレート
132 平板部
134 縦壁
136 軸支板部
137 孔
138 スリット穴
140 切欠穴
142 窓穴
144 ブラケット部
145 挿通孔
150 張り出し部
152 穴
154 配線パターン
154a 電源供給線
154b 短絡線
200、200A、200B、200C、200D 第1ボックス
201 主基板収容部
202 段部
203 ソケット挿通孔
204 貼付枠
205 固定面
206 ネジ孔
207 平面部
208 フック受け
209 上端壁
210 側壁
211 レール形成部
211a 帯板部
211b リブ
212 引掛部
213 対向壁
214 係合突片
215 連結固定部
216 ネジ孔
217 囲み壁
218 突出片
219、219A、219B、219C ブロック受け部
220 矩形凹部
221 切欠凹部
222 下端壁
223 底壁
240 筒状体
241 角孔部
242 底壁
243、243a、243b 穴
243Ca、243Cb 穴
243Da、243Db、243Dc 穴
244、244a、244b、244c 連結部
245a、245b、245c 連結部
246 筒穴
249 キー溝
261 角孔部
261a 隔壁
270、270A、270B、270C カバー壁
272 突条
300、300A、300B、300C、300D 第2ボックス
301 底板部
302 リブ
304 固定ブロック
305 穴
308 上端壁
308a 前端面
310 側壁
311 レール形成部
311a 縦壁部
312 引掛部
314 フック
316 係合穴
317 係合ブロック
318 スリット溝
320 切欠きスペース
321 上壁
322 側壁
334、334D カバー板部
335a、335b、335c、335d、335Dc、335Dd 切欠き
336 スリット
338 矩形ブロック
341、341B、341C、341D 矩形ブロック
342、342B、342C 前壁
343、343B、343C 枠壁
344、344B、344C、344D 係止孔
345、345B、345C、345D 切欠き
346 穴
347 後壁
348 円筒壁
349 連結部
350 前壁
351 枠壁
352 キャップ部
353 係止穴
354 切り欠き
360 堤壁
362、363 切欠き
400 封印ピン
401 ピン本体
402 大径部
403 小径部
404 キーリブ
405 大径孔
406 小径孔
407 弾性部
408 係止爪
409 傾斜面
410 係止面
411 溝
412 スリット穴
413 係合凹部
414 紫外線硬化樹脂
430 封印ピン
432、432L、432LL、432K、432KK 第1ピン
433 大径部
434 小径部
435 キーリブ
438 筒穴
439 大径孔
440 小径孔
441 スリット
443 弾性部
444 係止爪
445 傾斜面
446 係止面
447 切欠き
450 第2ピン
451 大径部
452 小径部
453 筒孔
454 キーリブ
455 弾性部
456 係止爪
457 傾斜面
458 係止面
460、460S、460SS 封印ピン
461a、461b、461c ピン部材
462a、462b 円筒部
463a、463b、463c 弾性脚
464a、464b、464c 係止爪
465a、465b、465c 傾斜面
466a、466b、466c 係止面
467 円柱部
468a、468b 連結部
469a、469b、469c キーリブ
480 発光ユニット
481 基板
482 突起
483 制御回路
484 コンデンサ
485 LED
486 ダイオード
487 抵抗
490 円盤キャップ
491 円盤部
492 突起
493 フック片
494 爪
500、500B、500C、500D 筒状体
502、502C、502D 筒穴
503、503C、503D 底壁
504、504C、504D 小径孔
505C、525D 切欠き
506、506C キー溝
508、518 リブ
509、519 スリット
510、510B、510C、510D 筒状体
512、512C、512D 筒穴
513、513C、513D 底壁
514、514C、514D 小径孔
516、516C キー溝
517、517C 溝
520、520B、520C、520D 筒状体
522、522C、522D 筒穴
523、523C、523D 底壁
524、524C、524D 小径孔
526、526C、526D キー溝
527、527C、527D 溝
530 大径部
531 小径部
532、540、550 筒穴
533 大径孔
534 小径孔
536、542 弾性部
537、543 係止爪
538、544 傾斜面
539、545 係止面
600、600S、600SS 封印ピン
601a、601b、601c ピン部材
602a、602b 円筒部
603 前端壁
604a、604b 折り返しフランジ
605a、605b キーリブ
606 円柱部
607 弾性脚
608 係止爪
609 傾斜面
610 係止面
611 キーリブ
612a、612b 連結部
613 2面幅部
G、G1、G2、G3、G4 固定側端子
Lb、Lg、Lr 発光素子
Pb1、Pb2 電源端子
Pi1、Po1、Po2、Po3 出力端子
Pi2 入力端子
Q、Q1、Q2、Q3、Q4 ピン側端子
s1、s2 リング状間隙
Z 回動中心軸線
Claims (3)
- 互いに重ね合わせて結合される第1部材および第2部材が、その結合状態を封印連結部材により封印されて配設されるとともに、該封印連結部材を使用して前記第1部材および第2部材が再封印可能に構成された遊技機において、
前記第1部材に設けられた第1部材封印部と、前記第2部材に設けられた第2部材封印部とで封印部を形成し、
前記封印連結部材は、前記第1部材封印部と前記第2部材封印部とを連結して封印するとともに、封印解除の前後でその状態が変化するものであることを特徴とする遊技機。 - 前記封印連結部材が点灯手段を備えて、
前記封印連結部材の状態が点灯状態であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 互いに重ね合わせて結合される第1部材および第2部材が、その結合状態を封印連結部材により封印されて配設されるとともに、該封印連結部材を使用して前記第1部材および第2部材が再封印可能に構成された遊技機において、
前記第1部材に設けられた第1部材封印部と、前記第2部材に設けられた第2部材封印部とで封印部を形成し、
前記封印連結部材は、前記第1部材封印部と前記第2部材封印部とを連結して封印するものであり、
封印連結部材はさらに、発光部と、制御回路と、封印状態で外部の接点と接続して電気回路を形成する第1の接続端子とを有する点灯手段を備え、
該点灯手段は、前記制御回路が前記第1の接続端子と外部の接点の接続状態から封印解除による非接続への変化に基づいて前記発光部の点灯状態を変化させるものであることを特徴とする遊技機。
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