JP2011127864A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】人等の生体の場所を特定し生体が存在する場所にのみ確実に床冷暖房パネルごとに冷暖房を行うことによって、利用者の要求に合った十分な冷暖房効果を提供しつつエネルギー消費を抑えることが可能な空気調和機を提供する。
【解決手段】圧縮機10、加熱側中間熱交換器11、熱源側熱交換器12、冷却側中間熱交換器13を備える1次側冷媒回路Aと、加熱側中間熱交換器11を備える加熱側冷媒回路BHと、冷却側中間熱交換器13を備える冷却側冷媒回路BCとからなる2次側冷媒回路Bと、床冷暖房パネル41上の生体反応を検出する人感検出部48と、床冷暖房パネル41上の温度を検出する温度検出部49と、これらの情報に基づいて床冷暖房パネル41内の流量制御部42の開閉、1次側冷媒回路A、及び2次側冷媒回路Bを制御する制御部50とを備え、制御部50によって、床冷暖房パネル41に対して高温または低温の伝熱媒体が供給される。
【選択図】図1

Description

本発明は、床冷暖房パネルを備える空気調和機に関する。
従来より建物の床の冷暖房を行うヒートポンプ式床冷暖房空調装置が利用されている。このヒートポンプ式床冷暖房空調装置は、例えば、以下の特許文献1に示すように、ヒートポンプで熱交換した水等の非圧縮性流体を、室内のパネルに引き回した1経路のみを有する配管内に流通させ、床冷暖房パネル全面を冷却、若しくは加熱することによって冷房、或いは暖房を行うようにしている。
特開2005−16858号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示されている発明では、床冷暖房空調装置は床の全面を冷却、若しくは加熱することにより、利用者が存在していない場所についても一律に冷却、若しくは加熱される。そのため、利用者の存在しない場所については無駄なエネルギー消費となる。
また、複数人が床冷暖房パネル上に存在する場合には、これら利用者が快適であると感じる温度は、利用者それぞれによって異なる。従って、ある利用者によって設定された温度は必ずしも全ての利用者にとって快適であるとは限らない。
特に、同時に冷房、暖房の需要がある場合には、上述の特許文献1に開示されているヒートポンプ式床冷暖房空調装置では、冷房、或いは暖房のみの運転しかすることができないため、対応することが困難である。従って、利用者の細かな要求に応えることができない。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、人等の生体の場所を正確に特定し生体が存在する場所にのみ確実に床冷暖房パネルごとに冷暖房を行うことによって、利用者の要求に合った十分な冷暖房効果を提供しつつエネルギー消費を抑えることが可能な空気調和機を提供することである。
本発明の実施の形態に係る特徴は、空気調和機において、圧縮機、加熱側中間熱交換器、冷却側中間熱交換器、絞り機構、熱源側熱交換器、電磁弁を備える1次側冷媒回路と、加熱側中間熱交換器に連結され、床冷暖房パネル、加熱側流体ポンプを備える加熱側冷媒回路と、冷却中間熱交換器に連結され、床冷暖房パネル、冷却側流体ポンプを備える冷却側冷媒回路とからなる2次側冷媒回路と、床冷暖房パネルに設けられた床冷暖房パネル上の生体反応を検出する人感検出部と、床冷暖房パネルに設けられた床冷暖房パネル上の温度を検出する温度検出部と、人感検出部、温度検出部からの情報に基づいて床冷暖房パネル内の流量制御部の開閉、1次側冷媒回路、及び2次側冷媒回路を制御する制御部と、制御部による制御に基づいて、床冷暖房パネルに対して同時に加熱用中間熱交換器において熱交換された高温の伝熱媒体が供給され、冷却用中間熱交換器において熱交換された低温の伝熱媒体が供給される。
本発明によれば、人等の生体の場所を特定し生体が存在する場所にのみ確実に床冷暖房パネルごとに冷暖房を行うことによって、利用者の要求に合った十分な冷暖房効果を提供しつつエネルギー消費を抑えることが可能な空気調和機を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る空気調和機の全体の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和機の外観構成を示した全体図である。 本発明の実施の形態に係る制御部の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和機の制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る空気調和機の制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る空気調和機、特に1次側冷媒回路の制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る運転状態を示す回路図である。 本発明の実施の形態に係る運転状態を示す回路図である。 本発明の実施の形態に係る運転状態を示す回路図である。 本発明の実施の形態に係る運転状態を示す回路図である。 本発明の実施の形態に係る運転状態を示す回路図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る空気調和機1の全体の構成を示す回路図である。空気調和機1は、熱源側機器Mとこの熱源側機器Mに接続される利用側機器Nとから構成される。
熱源側機器Mにおいては、低温低圧の冷媒を吸入して圧縮し、高温高圧の冷媒を吐出する圧縮機10と、この圧縮機10の吐出側に一端が接続された加熱側中間熱交換器11と、この加熱側中間熱交換器11の他端に送風ファン12aを備える熱源側熱交換器12が接続される。さらに、加熱側中間熱交換器11と熱源側熱交換器12と並列になるように冷却側中間熱交換器13が接続される。この加熱側中間熱交換器11の吐出側に直列に第1の絞り機構14aが、熱源側熱交換器と直列に第2の絞り機構14bが、冷却側中間熱交換器13の流入側に直列に第3の絞り機構14cがそれぞれ接続されている。なお、以下、適宜第1の絞り機構14aないし第3の絞り機構14cをまとめて「絞り機構14」と表わす。
また、加熱側中間熱交換器11と圧縮機10との間であって圧縮機10の吐出側に、加熱側中間熱交換器11と直列に第1の電磁弁15aが接続され、熱源側熱交換器12と圧縮機10との間に熱源側熱交換器12と直列に第2の電磁弁15bが接続される。さらには、圧縮機10及び熱源側熱交換器12を接続する配管と圧縮機10及び冷却側中間熱交換器13を接続する配管とをバイパスする配管(バイパス管16)に第3の電磁弁15cが接続される。なお、以下、適宜第1の電磁弁15aないし第3の電磁弁15cをまとめて「電磁弁15」と表わす。
これら圧縮機10、加熱側中間熱交換器11、熱源側熱交換器12、冷却側中間熱交換器13、絞り機構14、電磁弁15は、それぞれが配管17によって連結され、1次側冷媒回路Aを構成する。図1においては、破線にて1次側冷媒回路Aを示している。また、1次側冷媒回路A内を流通する1次側伝熱媒体は、1次側冷媒回路A内に示す矢印の方向に流れる。
なお、圧縮機10、絞り機構14、電磁弁15は、それぞれ後述する制御部50に接続されており、制御部50からの指示に基づいて制御される。このように制御部50には圧縮機10をはじめとして1次側冷媒回路Aを構成する各機器が接続されているが、図1においては制御部50に信号が入力することを示す矢印と制御部50から各機器へと信号が出力することを示す矢印とのみを記載し、その他の接続を省略している。
加熱側中間熱交換器11と冷却側中間熱交換器13にはそれぞれ利用側機器Nを構成する機器が連結されて、2次側冷媒回路Bが構成されている。さらに2次側冷媒回路Bは、加熱側中間熱交換器11を含む加熱側冷媒回路BHと、冷却側中間熱交換器13を含む冷却側冷媒回路BCとで構成されている。
加熱側冷媒回路BHにおいては、加熱側中間熱交換器11の吐出側に加熱側バッファタンク21が連結され、この加熱側バッファタンク21の吐出側に、加熱側冷媒回路BH内に高温の伝熱媒体を循環させるための加熱側流体ポンプ22が接続されている。さらに加熱側流体ポンプ22の吐出側には、加熱側熱交換器23が連結されている。
冷却側冷媒回路BCにおいては、冷却側中間熱交換器13の吐出側に冷却側熱交換器33が連結されている。冷却側熱交換器33を出た冷媒は、冷却側バッファタンク31に入り、この冷却側バッファタンク31の吐出側に、さらに冷却側冷媒回路BC内に低温の伝熱媒体を循環させるための冷却側流体ポンプ32が接続されている。そして冷却側流体ポンプ32の吐出側には、冷却側中間熱交換器13が接続されている。
図1においては、一点鎖線にて加熱側冷媒回路BHを示している。また、加熱側冷媒回路BH内を流通する2次側伝熱媒体は、加熱側冷媒回路BH内に示す矢印の方向に流れる。また、図1においては、二点鎖線にて冷却側冷媒回路BCを示している。また、冷却側冷媒回路BC内を流通する2次側伝熱媒体は、冷却側冷媒回路BC内に示す矢印の方向に流れる。
加熱側熱交換器23と冷却側熱交換器33とは、後述する床冷暖房パネル41を構成し、冷媒が加熱側熱交換器23、或いは、冷却側熱交換器33内を循環することによって、冷暖房が行われる。床冷暖房パネル41は、さらに加熱側中間熱交換器11からの2次側伝熱媒体の流通の可否を司る加熱側流量制御部42hと、冷却側中間熱交換器13からの2次側伝熱媒体の流通の可否を司る冷却側流量制御部42cを備える。流量制御部42は、例えば全閉から全開までの間で任意に開度制御が可能な電動開閉弁が採用される。なお、加熱側流量制御部42hと冷却側流量制御部42cについては、以下、適宜まとめて流量制御部42と表わす。
また、床冷暖房パネル41について、図1では1個、図2では4個、2次側冷媒回路Bに連結されているが、連結される個数は使用される状況に応じて任意に設定することができる。
1次側冷媒回路A内を流通する冷媒には、例えば、R410やCO2といった冷媒が好適に使用され、2次側冷媒回路B内を流通する伝熱媒体には、例えば水等の非圧縮性流体を好適に使用することができる。
また、複数の床冷暖房パネル41を構成する流量制御部42は、それぞれ後述する制御部50に接続されており、制御部50からの指示に基づいて開度制御される。このように制御部50には流量制御部42が接続されているが、図1においてその接続を省略しているのは上述した通りである。
図2は、空気調和機1の外観構成を示した全体図である。図2に示すように、空気調和機1は、複数の床冷暖房パネル41が連結されて構成される。図2に示す空気調和機1では、縦2枚、横2枚、計4枚の床冷暖房パネル41が連結されている。
床冷暖房パネル41は、2次側冷媒回路Bにおいて複数が並列に接続されており、2次側冷媒回路B内を流通する伝熱媒体が供給され吐出される。
詳しくは、各床冷暖房パネル41に高温の2次側伝熱媒体を供給する加熱側供給ヘッダー43hが連結されており、加熱側中間熱交換器11から加熱側流体ポンプ22を介して高温の2次側伝熱媒体が供給される。図2に示すように、加熱側供給ヘッダー43hから各床冷暖房パネル41へ加熱側供給管44hが蛇行状に引き回されており、加熱側中間熱交換器11からの高温の2次側伝熱媒体の温度がなるべく変化しないような構成とされている。各床冷暖房パネル41において、引き回された加熱側供給管44hの各床冷暖房パネル41に入った所には加熱側流量制御部42hが設けられており、制御部50からの指示に基づいて各床冷暖房パネル41への高温の2次側伝熱媒体の供給がなされる。各床冷暖房パネル41内を流通した高温の2次側伝熱媒体は、加熱側排出管45hを通って加熱側排出ヘッダー46hへと集められ、配管を介して加熱側中間熱交換器11へと送られる。
一方、冷却側については、各床冷暖房パネル41に低温の2次側伝熱媒体を供給する冷却側供給ヘッダー43cが連結されており、冷却側中間熱交換器13から低温の2次側伝熱媒体が供給される。図2に示すように、冷却側供給ヘッダー43cから各床冷暖房パネル41へ冷却側供給管44cが加熱側供給管44hと同様に蛇行状に引き回されており、冷却側中間熱交換器13からの低温の2次側伝熱媒体の温度がなるべく変化しないような構成とされている。各床冷暖房パネル41において、引き回された冷却側供給管44cの各床冷暖房パネル41に入った所には冷却側流量制御部42cが設けられており、制御部50からの指示に基づいて各床冷暖房パネル41への低温の2次側伝熱媒体の供給がなされる。各床冷暖房パネル41内を流通した低温の2次側伝熱媒体は、冷却側排出管45cを通って冷却側排出ヘッダー46cへと集められ、配管を介して冷却側流体ポンプ32へと送られる。
このように、加熱側も冷却側も供給ヘッダーに接続される供給管及び排出ヘッダーに接続される排出管を用いて各床冷暖房パネル41への2次側伝熱媒体を流通させる構成を採用することによって、各床冷暖房パネル41への配管を簡素化することが可能となる。さらに、各床冷暖房パネル41の加熱側、冷却側それぞれに流量制御部42を設けることによって、床冷暖房パネル41ごとに細かく冷暖それぞれの2次側伝熱媒体の供給を制御することが可能となる。
床冷暖房パネル41の運転において人や動物といった生体と接触する部分が表面47である。表面47の表面近傍には、人感検出部48及び温度検出部49が設けられている。この人感検出部48は、床冷暖房パネル41上の生体の存在を検出するための装置であり、例えば、圧力検出装置や温度検出装置であったり、或いは、圧力と温度のいずれも検出する検出装置である。この人感検出部48は、床冷暖房パネル41上の生体の存在を検出することができるのであれば、例に挙げた方式の検出装置以外の検出装置であっても構わない。温度検出部49は表面47の温度を検出する装置である。
人感検出部48は、図2に示す本発明の実施の形態においては、表面47の表面上に設けられているが、床冷暖房パネル41上の生体の存在の有無を検出することができるのであれば床冷暖房パネル41のどの位置に設けられていても良い。一方、温度検出部49については、その機能から表面47の表面上に設けられている。なお、床冷暖房パネル41に設けられる人感検出部48、温度検出部49の個数は任意に定めることが可能である。
人感検出部48は、操作パネル60に接続されており、検出した床冷暖房パネル41上の生体の有無についての情報を送信する。また、温度検出部49も操作パネル60に接続されており、床冷暖房パネル41上の温度を計測して送信する。
操作パネル60は、家の壁面等に取り付けられ、空気調和機1の駆動を操作するためのいわゆる遠隔制御装置(リモコン)である。図2に示されているように、操作パネル60には、空気調和機1へ運転、或いは停止の指示を行うボタン、温度設定ボタン、冷暖房の状態を示すマップが設けられている。このマップは、例えば、縦がA行及びB行、横が1列及び2列に区切られており、この升目は空気調和機1を構成する各床冷暖房パネル41の1つ1つを示している。このマップは、液晶表示部上に表示されるようになっており、パネルの接続数が異なる場合のみ表示ができるようドットマトリクス方式の液晶表示部が望ましい。
操作パネル60の内部には、空気調和機1の駆動を制御する制御部50が設けられている。制御部50は、図3に示す構成ブロック図に明らかなように、受信部51と、判断部52と、記憶部53と、カウンタ54と、指示作成部55と、送信部56とから構成される。
受信部51は、人感検出部48が検出した床冷暖房パネル41上の生体の有無に関する情報や温度検出部49が検出した温度に関する情報を受信する。判断部52では、この情報からどの床冷暖房パネル41上に生体が存在するかを確認し、いずれの床冷暖房パネル41の運転を行うかを判断する。この判断に当たっては、記憶部53に予め記憶されている情報を参照したり、或いは、カウンタ54に対して運転制御の対象となる床冷暖房パネル41のカウントを指示する。判断部52は、指示作成部55に対して、例えば、その判断結果に基づく各流量制御部42への開閉の指示を作成させる。指示作成部55において作成された指示は、送信部56を介して例えば各流量制御部42へと送信され、その指示に基づいて各流量制御部42が開閉動作を行う。
以下、図3のブロック図及び図4、図5のフローチャートを使用しつつ、人感検出部48が圧力検出装置であった場合を例に挙げて、空気調和機1の運転制御方法を説明する。なお、本発明の実施の形態における空気調和機1に設けられている複数の床冷暖房パネル41には予め個々に番号等が付与されており、この番号によっていずれの床冷暖房パネル41であるかが識別されるものとする。
まず、操作パネル60を介して運転開始指令が空気調和機1に対して出されたか否かが判断される(ST1)。これは、図2に示す操作パネル60に現われている「運転ボタン」が押し下げられたか否かを判断部52が判断する。
運転開始指令が出された場合には(ST1のYES)、個々の床冷暖房パネル41(2次媒体)の目標温度Tfnの設定が受け付けられる(ST2)。これは空気調和機1の利用者が操作パネル60の温度設定ボタンを操作して設定した温度の読み込みである。具体的には、図2に示す操作パネル60には、個々の床冷暖房パネル41を升目で示している。そこで例えばタッチパネル方式であれば、その升目(例えば、「A−1」)に触れることで温度を設定する対象となる床冷暖房パネル41を特定することができる。温度設定を行う床冷暖房パネル41を特定した後に温度設定ボタンを操作して目標温度Tfnを設定する。設定された温度に関する情報は、記憶部53に記憶されるとともに、設定された温度は操作パネル60上に表示される。
判断部52は、全ての床冷暖房パネル41について温度設定がなされたか否かを確認する(ST3)。継続して温度設定がなされている場合には未だ全ての床冷暖房パネル41について温度設定がなされていないと判断し(ST3のNO)、上述の温度設定を受け付ける。
全ての床冷暖房パネル41について温度設定がなされたと判断した場合には(ST3のYES)、判断部52は、温度設定がなされた床冷暖房パネル41について、カウンタ54に対してナンバーNをn=0と設定するように指示する(ST4)。
なお、ステップST3における温度設定操作待ちの状態で、判断部52は、最後に温度設定がなされてから所定の時間が経過したことをもって全ての床冷暖房パネル41について温度設定がなされたと判断するようにしてもよい。また、本発明の実施の形態における空気調和機1では、床冷暖房パネル41ごとに個々に細かく温度設定を行うことができる。従って、接続されている床冷暖房パネル41の数をチェックするための床冷暖房パネルナンバーNをカウントしながら、以下に説明する各床冷暖房パネル41の流量制御部42の開閉状態を調整していく。
判断部52は、床冷暖房パネルナンバーNをn=0と設定するとともに併せて、暖房用(加熱用)流量制御弁42h、冷房用(冷却用)流量制御弁42cのいずれも閉止する(ST5)。これは、流量制御部42を一旦閉止してイニシャライズを行ってから設定温度に応じた開閉制御を行うためである。なお、図4及び図5に示すフローチャートでは、流量制御部を「流量制御弁」と表わしている。
判断部52は、操作パネル60を介して動作指令があったか否かを確認し(ST6)、動作指令があった場合には(ST6のYES)、判断部52は床冷暖房パネル41上に生体が存在するか否か、人感検出部48から送信される情報を基に判断する(ST7)。ここで床冷暖房パネル41上の生体の有無を判断するのは、生体が存在しない床冷暖房パネル41を加熱、或いは冷却しないことが省エネに資するからである。
具体的には、制御部50は、各人感検出部(圧力検出装置)48に対して、それぞれが複数設置される床冷暖房パネル41に生体が存在するか否かについて検出した結果を送信するように指示を出す。人感検出部48から送られてくる情報には、いずれの床冷暖房パネル41の人感検出部48からの情報であるかを示す床冷暖房パネルごとに付与されている番号等に関する情報が含まれている。制御部50では、まず判断部52が床冷暖房パネル41の番号Nとして「n=0」が付与されている床冷暖房パネルを確認し、順番に生体の存在の有無を確認していく(ST5)。
従って、床冷暖房パネル41上に生体の存在を検出しない場合は(ST7のNO)、その床冷暖房パネル41に関しては加熱、或いは冷却を行わず、床冷暖房パネルナンバーNをN=n+1として次の床冷暖房パネル41の設定へと進む(ST8)。
床冷暖房パネル41上に生体の存在を検出した場合は(ST7のYES)、判断部52は温度検出部49に指示し、床冷暖房パネル41上の温度(以下、「床冷暖房パネル温度」と表わす)Sfnを検出する(ST9)。温度検出部49が検出した床冷暖房パネル温度Sfnの情報を受信した判断部52は、記憶部53に記憶されている目標温度Tfnと比較を行う(ST10)。
もし目標温度Tfnが床冷暖房パネル温度Sfnよりも高い場合には(ST10のYES)、判断部52は指示作成部55に対してその床冷暖房パネル41の暖房用(加熱用)流量制御弁42hを開く旨の指示作成を指令し、送信部56を介して暖房用(加熱用)流量制御弁42hが所定の開度開く(ST11)。なお、暖房用(加熱用)流量制御弁42hの開度は、目標温度Tfnと床冷暖房パネル温度Sfnとの温度差によって決定される。また、開度と温度差との関係は、記憶部53に予め記憶されている。
一方、もし目標温度Tfnが床冷暖房パネル温度Sfnよりも低い場合には(ST10のNO)、判断部52は指示作成部55に対してその床冷暖房パネル41の冷房用(冷却用)流量制御弁42cを開く旨の指示作成を指令し、送信部56を介して冷房用(冷却用)流量制御弁42cが所定の開度開く(ST12)。暖房時と同様に、冷房用(冷却用)流量制御弁42cの開度は、目標温度Tfnと床冷暖房パネル温度Sfnとの温度差によって決定される。
判断部52は、床冷暖房パネルナンバーNがn=mとなっているかを確認する(ST13)。ここで「m」は、床冷暖房パネル41の全数を示している。すなわち、全ての床冷暖房パネル41について上述した判断を行い流量制御部42の制御を行ったかを確認する。その結果、まだ制御されていない床冷暖房パネル41が存在する場合には、判断部52はカウンタ54に対してN=n+1となるように指示し(ST8)、新たな床冷暖房パネル41の流量制御部42の制御を行う。
全ての床冷暖房パネル41についての流量制御部42の制御を終了すると(ST13のYES)、1次側冷媒回路Aにおける冷凍サイクル制御が行われる(ST14)。これによって、各床冷暖房パネル41ごとに目標温度Tfnとなるよう空気調和機1が運転制御される。なお、詳細な1次側冷媒回路Aを構成する圧縮機10等の運転制御については、場合を分けて後述する。
例えば、判断部52の指示によりカウンタ54が冷凍サイクル制御が開始された時に計測を開始し、所定の時間経過した場合には、判断部52は、カウンタ54に対して床冷暖房パネルナンバーNをn=0と設定するように指示する(ST15)。これは、一旦冷凍サイクル制御が開始された後、一定の時間経過後に改めて目標温度Tfnに床冷暖房パネル温度Sfnが達しているか否かを確認するために行われる。従って、上述したように一定の周期ごとに確認が行われる。
そこで、判断部52は、再度人感検出部48に対して床冷暖房パネル41上に生体が存在するか否かを検知させる(ST16)。人感検出部48からの情報によって、既にその床冷暖房パネル41上には生体が存在していないと判断した場合には(ST16のNO)、暖房用(加熱用)流量制御弁42h、冷房用(冷却用)流量制御弁42cのいずれも閉止する(ST17)。そしてその床冷暖房パネル41における冷暖房は終了する。一方で、床冷暖房パネルナンバーNをn+1として(ST18)、次の床冷暖房パネル41の制御を行う。
対象となる床冷暖房パネル41上に生体が存在する場合には(ST16のYES)、判断部52は、温度検出部49に対して床冷暖房パネル41上の温度Sfnを検出するように指示する。この指示に基づいて温度検出部49は床冷暖房パネル温度Sfnを検出して判断部52へと送信する(ST19)。
判断部52において送信されてきた床冷暖房パネル温度Sfnと、記憶部53に記憶されている目標温度Tfnと比較する(ST20)。その結果、床冷暖房パネル温度Sfnと目標温度Tfnとが異なる温度である場合、すなわち、床冷暖房パネル温度Sfnはまだ目標温度Tfnに到達していない場合、或いは、目標温度Tfnを超えてしまっている場合には(ST20のNO)、流量制御部42の開度を制御する(ST21)。例えば、暖房運転時に床冷暖房パネル温度Sfnが目標温度Tfnを超えてしまっている場合には、加熱側流量制御部42hを絞る制御を行う。
判断部52は、床冷暖房パネルナンバーNがn=mとなっているかを確認する(ST22)。そして、全ての床冷暖房パネル41について上述した判断を行い流量制御部42の制御を行ったかを確認する。その結果、まだ制御されていない床冷暖房パネル41が存在する場合には、判断部52はカウンタ54に対してN=n+1となるように指示し(ST18)、新たな床冷暖房パネル41の流量制御部42の制御を行う。
全ての床冷暖房パネル41について制御が終了した場合、操作パネル60を介して運転終了の指令が届いているか否かを確認し(ST23)、指令が届いていた場合には、空気調和機1の運転を終了する。
次に、上述したステップST14における1次側冷媒回路Aにおける冷凍サイクル制御について、以下、図6に示すフローチャート、及び運転状態に応じて示す回路図(図7ないし図11)を使用して説明する。
なお、図7ないし図11においては、運転制御に必要のない1次側冷媒回路Aの構成機器およびそれらを繋ぐ配管17については、破線で示している。
判断部52が温度設定された全ての床冷暖房パネル41に関する流量制御部42の開度を決定すると(ST13)、さらに床冷暖房パネル41の各パネルがどのような運転状態、すなわち、暖房運転か冷房運転か等を確認する。
まずは判断部52が全ての床冷暖房パネル41が冷房運転を選択しているか否かを確認する(ST141)。その結果、全ての床冷暖房パネル41が冷房運転を行う場合には、冷房運転へと移行する(ST142)。空気調和機1が冷房運転を行う場合、1次側冷媒回路Aは、図7に示すように各構成機器が運転制御される。
なお、この場合冷房運転であることから、冷却側冷媒回路BCのみが使用され、加熱側冷媒回路BHは使用されない。従って、図7では加熱側冷媒回路BHを構成する機器等は全て破線で示されている。
図7において、圧縮機10で圧縮された1次側伝熱媒体は、第2の電磁弁15bを通って熱源側熱交換器12に流入する。ここで第1の電磁弁15aは閉止されており、加熱側中間熱交換器11へ1次側伝熱媒体が吐出されることはない。従って、加熱側冷媒回路BHが使用されることはない。また、併せて第3の電磁弁15cも閉止されていることから1次側伝熱媒体は、熱源側熱交換器12に流入する。
熱源側熱交換器12に流入した1次側伝熱媒体は、送風ファン12aからの風を受けて放熱した後、第2の絞り機構14bで減圧される。第2の絞り機構14bで減圧されることによって低温低圧になった1次側伝熱媒体は、第3の絞り機構14cを通過し冷却側中間熱交換器13において2次側伝熱媒体との間で熱交換を行う。熱交換が終わった1次側伝熱媒体は圧縮機10に戻ってこれまでの冷凍サイクルを繰り返す。
冷却側中間熱交換器13に流入した1次側伝熱媒体は、冷却側冷媒回路BC内を流れる2次側伝熱媒体との間で熱交換を行う。冷却された2次側伝熱媒体は冷却側冷媒回路BC内を流通して冷却側流量制御部42cを介して冷却側熱交換器33に流入し、床冷暖房パネル41を冷却する。その後、冷却側バッファタンク31、冷却側流体ポンプ32を介して冷却側中間熱交換器13へと戻り、再び冷却側冷媒回路BC内を循環する。
なお、熱源側熱交換器12から吐出された1次側伝熱媒体は第3の絞り機構14cを通過するが、第2の絞り機構14bで減圧されているため、第3の絞り機構14cでの減圧は不要である。従って、この場合、第3の絞り機構14cは全開となるように制御される。
次に、判断部52が全ての床冷暖房パネル41が冷房運転を選択しているか否かを確認した結果、いずれの床冷暖房パネル41も冷房運転を行わない場合には(ST141のNO)、全ての床冷暖房パネル41が暖房運転を行うか否かを確認する(ST143)。全ての床冷暖房パネル41が暖房運転を行う場合は(ST143のYES)、暖房運転へと移行する(ST144)。空気調和機1が暖房運転を行う場合、1次側冷媒回路Aは、図8に示すように各構成機器が運転制御される。
この場合、暖房運転であることから、加熱側冷媒回路BHのみが使用され、冷却側冷媒回路BCは使用されない。従って、図8では冷却側冷媒回路BCを構成する機器等は全て破線で示されている。
図8において、圧縮機10で圧縮された1次側伝熱媒体は、第1の電磁弁15aを通って加熱側中間熱交換器11に流入する。ここで第2の電磁弁15bは閉止されており、熱源側熱交換器12へ1次側伝熱媒体が吐出されることはない。
加熱側中間熱交換器11に流入した1次側伝熱媒体は、加熱側冷媒回路BH内を流れる2次側伝熱媒体との間で熱交換を行い、高温となった2次側伝熱媒体は加熱側冷媒回路BH内を流通して加熱側バッファタンク21、加熱側流体ポンプ22、加熱側流量制御部42hを介して加熱側熱交換器23に流入し、床冷暖房パネル41を加熱する。
加熱側中間熱交換器11において熱交換された1次側伝熱媒体は、加熱側中間熱交換器11と直列に接続された第1の絞り機構14aで減圧される。第1の絞り機構14aで減圧されて低温低圧となった1次側伝熱媒体は、第2の絞り機構14bを通過して熱源側熱交換器12に流入する。熱源側熱交換器12に流入した1次側伝熱媒体は、大気から吸熱した後、第3の電磁弁15cを備えるバイパス管16を通って圧縮機10へと戻りこれまでの冷凍サイクルを繰り返す。
なお、加熱側中間熱交換器11から吐出された1次側伝熱媒体は第2の絞り機構14bを通過するが、第1の絞り機構14aで減圧されているため、第2の絞り機構14bでの減圧は不要である。従って、この場合、第2の絞り機構14bは全開となるように制御される。
次に、判断部52が全ての床冷暖房パネル41が暖房運転を選択しているか否かを確認した結果、いずれの床冷暖房パネル41も暖房運転を行わない場合には(ST143のNO)、空気調和機1は暖房運転及び冷房運転を同時に行うということになる。但し、暖房運転及び冷房運転を同時に行うにしてもどのような割合で1次側冷媒回路Aの運転制御を行うかを決める必要がある。本発明の実施の形態においては、暖房運転を行う床冷暖房パネル41の枚数と冷房運転を行う床冷暖房パネル41の枚数とを基に決定する。そこで、暖房運転を行う床冷暖房パネル41の枚数と冷房運転を行う床冷暖房パネル41の枚数とを比較する(ST145)。
まず、判断部52は、床冷暖房パネル41に対する暖房運転の枚数と冷房運転の枚数とが同数であるか否かについて判断する(ST146)。判断の結果、冷房運転を行う床冷暖房パネル41の枚数と、暖房運転を行う床冷暖房パネル41の枚数とが同数である場合には(ST146のYES)、暖房運転と冷房運転とを均等に行う運転へと移行する(なお、以下、このような運転を「冷暖均等運転」と表わす)(ST147)。空気調和機1が冷暖均等運転を行う場合、1次側冷媒回路Aは、図9に示すように各構成機器が運転制御される。
すなわち、圧縮機10で圧縮された1次側伝熱媒体は、第1の電磁弁15aを介して加熱側中間熱交換器11に流入する。加熱側中間熱交換器11では、この1次側伝熱媒体が加熱側冷媒回路BH内を循環する2次側伝熱媒体との間で熱交換を行う。暖められた2次側伝熱媒体は、加熱側冷媒回路BH内を流れ加熱側熱交換器23に流入し、床冷暖房パネル41を暖める。
加熱側中間熱交換器11において放熱した1次側伝熱媒体は、第1の絞り機構14aで減圧され、低温低圧な状態で冷却側中間熱交換器13へと流入する。ここでも上述したように、第1の絞り機構14aで減圧されているので、第3の絞り機構14cは開放状態に制御され、1次側伝熱媒体は第3の絞り機構14cを通過するのみである。冷却側中間熱交換器13では、冷却側冷媒回路BC内を流通する2次側伝熱媒体と熱交換が行われる。冷却された2次側伝熱媒体は、冷却側冷媒回路BC内を流れ冷却側熱交換器33に流入し、床冷暖房パネル41を冷却する。
冷却側中間熱交換器13における熱交換によって吸熱した1次側伝熱媒体は圧縮機10へと戻り、再びこれまでの冷凍サイクルを繰り返す。
なお、ここでは、第2の絞り機構14bが全閉されているので、熱源側熱交換器12への1次側伝熱媒体の流入はない。また、同時に第2の電磁弁15b及び第3の電磁弁15cも閉止されていることから、1次側伝熱媒体が熱源側熱交換器12へ流入すること、或いは、熱源側熱交換器12から流出することはない。
次に判断部52は、暖房運転を行う床冷暖房パネル41の枚数と、冷房運転を行う床冷暖房パネル41の枚数とが同数ではない場合(ST146のNO)、暖房運転を行う床冷暖房パネル41の枚数が冷房運転を行う床冷暖房パネル41の枚数よりも多いか否かについて判断する(ST148)。判断の結果、暖房運転を行う床冷暖房パネル41の枚数が冷房運転を行う床冷暖房パネル41の枚数よりも多い場合(ST148のYES)、暖房運転と冷房運転とを並列して行うが、暖房運転の負荷の方が冷房運転の負荷よりも大きな状態で行う運転へと移行する(なお、以下、このような運転を「冷<暖運転」と表わす)(ST149)。空気調和機1が冷<暖運転を行う場合、1次側冷媒回路Aは、図10に示すように各構成機器が運転制御される。
すなわち、圧縮機10で圧縮された1次側伝熱媒体は、第1の電磁弁15aを介して加熱側中間熱交換器11に流入する。加熱側中間熱交換器11では、この1次側伝熱媒体が加熱側冷媒回路BH内を循環する2次側伝熱媒体との間で熱交換を行う。暖められた2次側伝熱媒体は、加熱側冷媒回路BH内を流れ加熱側熱交換器23に流入し、床冷暖房パネル41を暖める。
加熱側中間熱交換器11において放熱した1次側伝熱媒体は、低温となり熱源側熱交換器12及び冷却側中間熱交換器13へと流入する。この際、加熱側中間熱交換器11から吐出された1次側伝熱媒体は、第2の絞り機構14b及び第3の絞り機構14cとで減圧される。
なお、ここでは、第2の絞り機構14b及び第3の絞り機構14cにおいて減圧されるように制御されるため、第1の絞り機構14aは開放状態に制御され、1次側伝熱媒体は第1の絞り機構14aを通過するのみである。
冷却側中間熱交換器13では、冷却側冷媒回路BC内を流通する2次側伝熱媒体と熱交換が行われる。冷却された2次側伝熱媒体は、冷却側冷媒回路BC内を流れ冷却側熱交換器33に流入し、床冷暖房パネル41を冷却する。冷却側中間熱交換器13における熱交換によって吸熱した1次側伝熱媒体は圧縮機10へと戻る。
一方、熱源側熱交換器12に流入した1次側伝熱媒体は、大気から吸熱して第3の電磁弁15cが設けられたバイパス管16を通って圧縮機10へと戻る。従って、冷<暖運転における熱源側熱交換器12は、吸熱用の補助熱交換器として働く。
なお、第2の電磁弁15bが全閉されているので、1次側伝熱媒体が圧縮機10から熱源側熱交換器12へ吐出されることはない。
最後に判断部52は、暖房運転を行う床冷暖房パネル41の枚数が冷房運転を行う床冷暖房パネル41の枚数よりも多いか否かについての判断の結果、暖房運転を行う床冷暖房パネル41の枚数が冷房運転を行う床冷暖房パネル41の枚数よりも少ない場合には(ST148のNO)、暖房運転と冷房運転とを並列して行うが、暖房運転の負荷の方が冷房運転の負荷よりも小さな状態で行う運転へと移行する(なお、以下、このような運転を「冷>暖運転」と表わす)(ST150)。空気調和機1が冷>暖運転を行う場合、1次側冷媒回路Aは、図11に示すように各構成機器が運転制御される。
すなわち、圧縮機10で圧縮された1次側伝熱媒体は、第1の電磁弁15aを介して加熱側中間熱交換器11に流入する。加熱側中間熱交換器11では、この1次側伝熱媒体が加熱側冷媒回路BH内を循環する2次側伝熱媒体との間で熱交換を行う。暖められた2次側伝熱媒体は、加熱側冷媒回路BH内を流れ加熱側熱交換器23に流入し、床冷暖房パネル41を暖める。
併せて、圧縮機10で圧縮された1次側伝熱媒体は、第2の電磁弁15bを介して熱源側熱交換器12に流入する。熱源側熱交換器12に流入した1次側伝熱媒体は、大気に放熱する。従って、冷>暖運転における熱源側熱交換器12は、放熱用の補助熱交換器として働く。
加熱側中間熱交換器11において放熱した1次側伝熱媒体は、第1の絞り機構14aで減圧されて低温低圧な状態となる。また熱源側熱交換器12において放熱した1次側伝熱媒体は、第2の絞り機構14bで減圧されて低温低圧な状態となる。この状態の1次側伝熱媒体が冷却側中間熱交換器13へと流入する。
なお、ここでは、第1の絞り機構14a及び第2の絞り機構14bにおいて減圧されるように制御されるため、第3の絞り機構14cは開放状態に制御され、1次側伝熱媒体は第3の絞り機構14cを通過するのみである。
冷却側中間熱交換器13では、冷却側冷媒回路BC内を流通する2次側伝熱媒体と熱交換が行われる。冷却された2次側伝熱媒体は、冷却側冷媒回路BC内を流れ冷却側熱交換器33に流入し、床冷暖房パネル41を冷却する。冷却側中間熱交換器13における熱交換によって吸熱した1次側伝熱媒体は圧縮機10へと戻る。
なお、第3の電磁弁15cが全閉されているので、1次側伝熱媒体がバイパス管16を通って圧縮機10へと戻って循環することはない。
また、加熱側流体ポンプ22は、運転停止中及び暖房を行う床冷暖房パネル41がない場合には停止し、1台でも床冷暖房パネル41が暖房運転中の場合は運転を行う。逆に、冷却側流体ポンプ32は、運転停止中及び冷房を行う床冷暖房パネル41がない場合には停止し、1台でも床冷暖房パネル41が冷房運転中の場合は運転を行う。なお、いずれのポンプ22、32も運転中の床冷暖房パネル41の台数に応じて流量を制御してもよい。
以上説明したような構成を採用するとともに制御を行うことで、人等の生体の場所を特定し生体が存在する場所にのみ確実に床冷暖房パネルごとに冷暖房を行うことによって、利用者の要求に合った十分な冷暖房効果を提供しつつエネルギー消費を抑えることが可能な空気調和機を提供することができる。
また、加熱用中間熱交換器、冷却側中間熱交換器とは別に並列に熱源側熱交換器を設けて、吸熱、或いは放熱のための補助熱交換器として用いることができるので、吸熱用熱交換器と排熱(放熱)用熱交換器とを別々に設置する必要がなく、省エネに資するとともに、機器の省スペース化を図ることが可能となる。
なお、この発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…空気調和機、10…圧縮機、11…加熱側中間熱交換器、12…熱源側熱交換器、13…冷却側中間熱交換器、14…絞り機構、15…電磁弁、16…バイパス管、17…配管、21…加熱側バッファタンク、22…加熱側流体ポンプ、23…加熱側熱交換器、31…加熱側バッファタンク、32…加熱側流体ポンプ、33…加熱側熱交換器、41…床冷暖房パネル、42…流量制御部、43…供給ヘッダー、44…供給管、45…排出ヘッダー、46…排出管、47…表面、48…人感検出部、49…温度検出部、50…制御部、51…受信部、52…判断部、53…記憶部、54…カウンタ、55…指示作成部、56…送信部、60…操作パネル、A…1次側冷媒回路、B…2次側冷媒回路、BC…冷却側冷媒回路、BH…加熱側冷媒回路、M…熱源側機器、N…利用側機器

Claims (5)

  1. 圧縮機、加熱側中間熱交換器、冷却側中間熱交換器、絞り機構、熱源側熱交換器、電磁弁を備える1次側冷媒回路と、
    前記加熱側中間熱交換器に連結され、床冷暖房パネル、加熱側流体ポンプを備える加熱側冷媒回路と、前記冷却中間熱交換器に連結され、前記床冷暖房パネル、冷却側流体ポンプを備える冷却側冷媒回路とからなる2次側冷媒回路と、
    前記床冷暖房パネルに設けられた前記床冷暖房パネル上の生体反応を検出する人感検出部と、
    前記床冷暖房パネルに設けられた前記床冷暖房パネル上の温度を検出する温度検出部と、
    前記人感検出部、前記温度検出部からの情報に基づいて前記床冷暖房パネル内の流量制御部の開閉、前記1次側冷媒回路、及び前記2次側冷媒回路を制御する制御部と、
    前記制御部による制御に基づいて、同時に前記床冷暖房パネルに対して前記加熱用中間熱交換器において熱交換された高温の伝熱媒体が供給され、前記冷却用中間熱交換器において熱交換された低温の伝熱媒体が供給されることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記1次側冷媒回路において前記熱源側熱交換器は、前記加熱側中間熱交換器、前記冷却側中間熱交換器と並列に接続されるとともに、前記絞り機構は、前記加熱側中間熱交換器の吐出側、前記熱源側熱交換器、前記冷却側中間熱交換器の流入側にそれぞれ直列に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記加熱側中間熱交換器と前記圧縮機との間に、前記加熱側中間熱交換器と直列に接続される第1の電磁弁と、前記熱源側熱交換器と前記圧縮機との間に、前記熱源側熱交換器と直列に接続される第2の電磁弁と、前記圧縮機及び前記熱源側熱交換器を接続する配管と前記圧縮機及び前記冷却側中間熱交換器を接続する配管とをバイパスする配管に接続される第3の電磁弁とを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記床冷暖房パネルは、前記加熱側中間熱交換器から供給される高温の伝熱媒体の流通を管理する加熱側流量制御部を介して熱交換を行う利用側加熱用熱交換器と、前記冷却側中間熱交換器から供給される低温の伝熱媒体の流通を管理する冷却側流量制御部を介して熱交換を行う利用側冷却用熱交換器と、から構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の空気調和機。
  5. 前記床冷暖房パネルは、前記2次側冷媒回路に複数並列に連結されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の空気調和機。
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