JP2011127476A - 風力発電機用制動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】風車の振動や風車で発生する騒音を抑制しつつ、風車の回転速度を低減させることができる風力発電機用制動装置を提供することを課題とする。
【解決手段】風車の回転状態を検出する回転状態検出手段と、発電機と接続され、電力を消費する負荷手段と、負荷手段に直列に配置され、負荷手段が発電機と電気的に接続している接続状態と、負荷手段が発電機に対して解放されている解放状態とを切り替え可能な選択スイッチと、制動動作を開始してからの時間と回転状態との関係を記憶しており、回転状態検出手段の検出結果に基づいて前記選択スイッチを動作させ、前記風車の制動動作を制御する制御手段と、を有し、関係から算出される目標回転状態と前記回転状態検出手段の検出結果の回転状態とを比較し、比較結果に基づいて、前記選択スイッチにより接続状態とするか解放状態とするかを決定することで上記課題を解決する。
【選択図】図3
【解決手段】風車の回転状態を検出する回転状態検出手段と、発電機と接続され、電力を消費する負荷手段と、負荷手段に直列に配置され、負荷手段が発電機と電気的に接続している接続状態と、負荷手段が発電機に対して解放されている解放状態とを切り替え可能な選択スイッチと、制動動作を開始してからの時間と回転状態との関係を記憶しており、回転状態検出手段の検出結果に基づいて前記選択スイッチを動作させ、前記風車の制動動作を制御する制御手段と、を有し、関係から算出される目標回転状態と前記回転状態検出手段の検出結果の回転状態とを比較し、比較結果に基づいて、前記選択スイッチにより接続状態とするか解放状態とするかを決定することで上記課題を解決する。
【選択図】図3
Description
本発明は、強風時等に風力発電機を停止させる風力発電機の制動装置に関し、さらに詳しくは、電磁力によって風車を停止させる風力発電機用制動装置に関する。
近年、地球温暖化などの問題を受け再生可能エネルギである風力を利用した装置の開発が行われている。この風力を利用した装置としては、風車と発電機とを組み合わせて風力を電力に変換し、得られた電力を使用用途に合わせた形に変換して利用する風力発電機がある。
風力発電機では、暴風等の過大風速により風車の回転数が過大に上昇した場合に風車の回転を停止する電磁制動装置(電磁ブレーキ)が備えられている。例えば、特許文献1には、風力によって回転駆動する風車と、風車と一体に回転駆動する永久磁石を含む回転子および回転子に対向配置された電機子回路を有する発電機とを備えた風力発電機の電気ブレーキ装置であって、電機子回路に接続されて風車のブレーキとして機能する短絡装置を設け、短絡装置は、選択的に駆動されることにより、電機子回路を短絡して風車の停止状態を維持することを特徴とする永久磁石型風力発電機の電磁制動装置が記載されている。
ここで、制動装置は、発電機の回転数を検出し、検出した回転数が一定値を超えたら発電機の回路を短絡させ、回生電流により回転負荷を増大させることで風車の回転子の回転を抑制し、停止させる。なお、ブレーキ動作により生じた回生電流は、短絡時の負荷により熱に変換され放出される。なお、放出される熱エネルギは、ブレーキを始動させたときの風車の回転エネルギと風車が停止するまでに生じる風力エネルギの和となる。
このように制動装置により風車を停止させることで、回転子の故障の発生を抑制することができる。しかしながら、一定回転数以上で回転している風車にブレーキをかける際に、急停止をさせると、風車や発電機等に負荷がかかり、風力発電機の故障の原因となるおそれがある。また、ブレーキ駆動時には、風車が振動することで一定音量以上の音が発生する恐れもある。発生する音が大きいと騒音となってしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、風車の振動や風車で発生する騒音を抑制しつつ、風車の回転速度を低減させることができる風力発電機用制動装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、風車の回転エネルギを電力に変換する発電機と、前記発電機で生成された電力を他の機器に出力するコンバータの間に設けられた風力発電機用制動装置であって、前記風車の回転状態を検出する回転状態検出手段と、前記発電機と接続され、電力を消費する負荷手段と、前記負荷手段に直列に配置され、前記負荷手段が前記発電機と電気的に接続している接続状態と、前記負荷手段が前記発電機に対して解放されている解放状態とを切り替え可能な選択スイッチと、制動動作を開始してからの時間と目標回転状態との関係を記憶しており、前記回転状態検出手段の検出結果に基づいて前記選択スイッチを動作させ、前記風車の制動動作を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、予め設定された条件が満たされたら前記制動動作を開始し、前記関係から算出される目標回転状態と前記回転状態検出手段の検出結果の回転状態とを比較し、比較結果に基づいて、前記選択スイッチにより接続状態とするか解放状態とするかを決定することを特徴とする。
これにより、予め設定した条件に沿って風車の回転を減速させることができ、風車の振動や風車で発生する騒音を抑制しつつ、風車の回転速度を低減させることができる。
また、前記制御手段は、前記回転状態検出手段で検出された回転状態が予め設定された回転状態を超えたら前記制動動作を開始することが好ましい。
これにより、回転状態が制限となる条件を超えて運転されることを抑制することができる。
また、前記回転状態検出手段は、前記回転状態の制御対象として前記発電機から出力される電圧を検出し、前記制御手段は、検出された電圧と、前記目標回転状態の電圧の値を比較して制御を行うことが好ましい。
これにより、回転状態を簡単にかつ正確に検出することができる。また、発電機の許容条件に即して制御を行うことが可能となる。
また、前記制御手段は、単位時間毎に、前記回転状態検出手段で回転状態を検出し、前記関係から算出される前記目標回転状態と前記回転状態検出手段の検出結果の回転状態とを比較することが好ましい。
このように一定時間間隔で検出を行うことで、制御手段への計算量の負荷を抑制しつつ、的確に回転状態を制御することができる。
また、前記制御手段は、前記回転状態検出手段の検出結果の回転状態が前記関係から算出される前記目標回転状態以上である場合は、前記選択スイッチにより前記負荷手段を接続状態とし、前記回転状態検出手段の検出結果の回転状態が前記関係から算出される目標回転状態よりも低い場合は、前記選択スイッチにより前記負荷手段を解放状態とすることが好ましい。
これにより、簡単な制御で、目標回転状態に沿って風車の回転を減速させることができる。
また、前記選択スイッチは、第1選択スイッチであり、さらに、前記負荷手段及び前記第1選択スイッチと並列に配置され、前記発電機を短絡させる第2選択スイッチを有し、前記制御手段は、前記風車を停止させた後に、第1選択スイッチにより前記負荷手段を解放状態とし、かつ、前記制動動作を開始してから前記風車を停止させるまでの間の前記第1選択スイッチの動作に基づいて算出される時間の間、前記第2選択スイッチにより前記発電機を短絡させることが好ましい。
これにより、負荷手段が一定以上発熱することを抑制でき、負荷手段を長期間使用することが可能となり、また、設計自由度を高くすることができる。
さらに、外部から供給される外部電力供給部と、電力を蓄積する電力蓄積部と、前記外部電力供給部または前記電力蓄積部から供給された電力を前記制御手段に供給する電力供給手段とを有し、前記制御手段は、前記外部から前記外部電力供給部への電力供給が停止したことを検出したら、前記電力蓄積部から供給される電力を使用しつつ、前記制動動作を開始することが好ましい。
これにより、停電時等の不測の事態が発生した場合も適切に、風車の振動や風車で発生する騒音を抑制しつつ、風車の回転速度を低減させることができる。
本発明にかかる風力発電機用制動装置は、風車の振動や風車で発生する騒音を抑制しつつ、風車の回転速度を低減させることができるという効果を奏する。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態1)
図1は、本発明の風力発電機用制動装置を有する風力発電機の一実施形態の概略構成を示す模式図である。風力発電機用制動装置(以下、必要に応じて制動装置という)10は、風力発電機1に組み込まれている。風力発電機1は、発電機2と、この発電機2の入力軸4に取り付けられる風車3と、制動装置10とを含んで構成される。風車3が風を受けると風車3が回転する。風車3の回転力は入力軸4を介して発電機2へ入力されて、これを駆動する。これによって、発電機2は電気エネルギを発生する。このように、発電機2は、風力を電気エネルギに変換するエネルギ変換装置である。発電機2が発生した電気エネルギは、制動装置10を介して電力変換装置であるコンバータ5に入力さる。コンバータ5は、発電機2が発生した電気エネルギを変換し、家電製品等の電力消費対象6に出力する。
図1は、本発明の風力発電機用制動装置を有する風力発電機の一実施形態の概略構成を示す模式図である。風力発電機用制動装置(以下、必要に応じて制動装置という)10は、風力発電機1に組み込まれている。風力発電機1は、発電機2と、この発電機2の入力軸4に取り付けられる風車3と、制動装置10とを含んで構成される。風車3が風を受けると風車3が回転する。風車3の回転力は入力軸4を介して発電機2へ入力されて、これを駆動する。これによって、発電機2は電気エネルギを発生する。このように、発電機2は、風力を電気エネルギに変換するエネルギ変換装置である。発電機2が発生した電気エネルギは、制動装置10を介して電力変換装置であるコンバータ5に入力さる。コンバータ5は、発電機2が発生した電気エネルギを変換し、家電製品等の電力消費対象6に出力する。
本実施形態において、制動装置10は、発電機2とコンバータ5との間に配置される。制動装置10は、入力端子Tia、Tibと、出力端子Toa、Tobとを有しており、入力端子Tia、Tibに発電機2の出力端子が接続される。また、制動装置10の出力端子Toa、Tobには、コンバータ5の入力端子が接続される。制動装置10は、発電機2の回路を短絡させ、回生電力により発電機2の回転負荷を増大させながら発電機2を停止させることによって風車3を停止させるものであり、いわゆる電磁制動装置としての機能を発揮する。次に、制動装置10の構成を説明する。
制動装置10は、電力消費手段である電力消費装置12と、切替手段である切替装置13と、発電機2から出力される電圧を検出する電圧検出手段である電圧計14と、制御手段である制御装置15とを有する。
電力消費装置12は、発電機2から供給される電気エネルギを消費するものである。電力消費装置12としては、例えば、抵抗がある。電力消費装置12は、発電機2の回路に並列に接続される。図1に示す例では電力消費装置12の一方の端子が制動装置10の入力端子Tibと電気的に接続され、他方の端子は、切替装置13を介して制動装置10の入力端子Tiaと電気的に接続される。なお、電力消費装置12は、電気エネルギを消費できればよいので、抵抗に限定されるものではなく、例えば、電動機、照明装置、磁気発生装置等であってもよい。
切替装置13は、発電機2と電力消費装置12とを電気的に接続又は遮断するものであり、例えば、スイッチ、リレー、半導体スイッチング素子等を用いることができる。本実施形態では、切替装置13としてスイッチを用いる。切替装置13が、発電機2と電力消費装置12とを電気的に接続することにより、発電機2と電力消費装置12とは閉回路を形成する。
電圧計14は、発電機2から出力される電圧(発電機出力電圧)を検出するものである。具体的には、入力端子Tiaと入力端子Tibとの電位差を検出する。なお、発電機出力電圧は、発電機2の回転速度(回転角速度、回転数)にほぼ比例する。また、発電機2の回転速度は風速に比例する。電圧計14は、制御装置15と電気的に接続されており、検出した発電機出力電圧を制御装置15に送る。
本実施形態では、制御装置15は、電圧計14の検出結果に基づいて切替装置13の動作を制御する。具体的には、制御装置15は、切替装置13を閉じる、すなわち電気的に接続することにより、発電機2と電力消費装置12とを電気的に接続する。これによって、発電機2が発電した電気エネルギの供給先は電力消費装置12となる。また、制御装置15は、切替装置13を開く、すなわち、電気的に遮断することにより、発電機2と電力消費装置12とを電気的に遮断する。これによって、発電機2が発電した電気エネルギの供給先は制動装置10の出力端子Toa、Tob、より具体的にはコンバータ5となる。このように、制御装置15は、切替装置13を切り替えることで、発電機2が発電した電気エネルギの供給先を、電力消費装置12又は制動装置10の出力端子Toa、Tobのいずれか一方に切り替える。
制御装置15は、演算処理を行う処理部15Pと、演算処理に必要な情報を記憶する記憶部15Mとを備える、いわゆるマイクロコンピュータで構成される。そして、処理部15Pは、記憶部15Mから風力発電機1の制動制御用のコンピュータプログラムを読み出してこれを実行し、風力発電機1を制動する。また、記憶部15Mには、制動動作(ブレーキ動作)を開始する基準となる電圧値や、制動動作を開始してからの時間と目標電圧値との関係を示すマップ、式等が記憶されている。
本実施形態では、強風時に制動装置10が風力発電機1を制動することによって風車3を停止させる。これによって、制動装置10は、風車3の過回転を回避するとともに、コンバータ5の許容入力を超える電力がコンバータ5へ入力されないようにする。風力発電機1を制動して風車3を停止させるか否かは、電圧計14での検出結果に基づいて判定される。
制動装置10が風力発電機1を制動する場合、制御装置15は、切替装置13を閉じることにより、発電機2と電力消費装置12とを電気的に接続する。これによって、発電機2が発電した電気エネルギは、電力消費装置12で消費される。発電機2が発電した電気エネルギが消費されることで、発電機2の回転負荷は増大する。さらに、回転負荷が増大することで、風車3は減速し、最終的に停止する。なお、風車3が停止する際に放出される電気エネルギは、制動を開始したときにおける風車3の回転エネルギと風車3が停止するまでに生じる風力エネルギとの和にほぼ等しくなる。本実施形態では、電力消費装置12に抵抗を用いているので、電力消費装置12で消費された電気エネルギは熱として、例えば、空気中(液体中でもよい)に放出される。
また、制動装置10は、風力発電機1を制動する場合、電圧計14から送られる計測結果に基づいて、切替装置13を制御する。つまり、発電機2と電力消費装置12とを電気的に接続する状態と、発電機2と電力消費装置12とを電気的に遮断している状態とを切り替える。
次に、制動装置10の動作を説明する。なお、次に説明する制動装置10の動作は、以下の変形例や実施形態においても原則として共通である。図2は、本実施形態に係る制動装置の動作を説明するためのフローチャートである。なお、下記では、切替装置13を閉じ、発電機2と電力消費装置12とを電気的に接続させる状態を、切替装置13がONの状態と定義し、切替装置13を開き、発電機2と電力消費装置12とを電気的に遮断する状態を、切替装置13がOFFの状態と定義する。
まず、風力発電機1が動作している期間中、制動装置10は、ステップS12として、風力発電機1の運転上における制限を超えた風が吹いているか否かを監視する。具体的には、制動装置10の制御装置15は、所定の周期で電圧計14から発電機出力電圧Egを取得する。
制御装置15は、ステップS12で発電機出力電圧Egを取得したが、ステップS14として、電圧計14から取得した発電機出力電圧Egと、所定の閾値(制動開始電圧)Egcとを比較する。具体的には、Egc≦Egであるかを判定する。なお、制動開始電圧Egcは、風力発電機1の運転上における制限の強さの風速で風車3を回転させた場合に、風力発電機1の発電機2が出力する電圧であり、風力発電機1やコンバータ5の仕様等から設定される。つまり、風車3が許容限界の回転数で回転することで、発電機2から出力される電圧である。
制御装置15は、ステップS14でEgc≦Egである、つまり、計測された電圧が閾値以上である(Yes)と判定したら、風力発電機1の運転上における制限を超えた運転状態、つまり制限を越えた風が吹いている、制限を越えた速度で回転していると判断し、ステップS16として、風力発電機1の制動を開始する。なお、制御装置15は、制動を開始したら、切替装置13を操作し、発電機2と電力消費装置12とを電気的に接続させる。つまり、切替装置13をONの状態にする。また、制御装置15は、ステップS14でEgc≦Egではない、つまり、Egc>Eg、計測された電圧が閾値以下である(No)と判定したら、ステップS12に進み、監視を行う。つまり、制御装置15は、計測した電圧が閾値を超えるまで、制動動作を開始させずに、風力発電機1を稼動させる。
制御装置15は、ステップS16で制動開始したら、ステップS18として、電圧計14から発電機出力電圧Egを再び取得し、取得した発電機出力電圧Egと目標電圧Etとを比較する。具体的には、Et≦Egであるかを判定する。なお、目標電圧Etは、予め設定されている値であり、制動開始からの時間の関数である。つまり、目標電圧Etは、制動開始からの時間によって変動する値である。なお、目標電圧Etは時間の経過とともに徐々に低下する値である。
制御装置15は、ステップS18で、Et≦Egである、つまり、発電機出力電圧Egが目標電圧Et以上である(Yes)と判定したら、ステップS20として、切替装置13がON状態であるかを判定する。制御装置15は、ステップS20で切替装置13がONである(Yes)と判定したら、そのままステップS28に進む。また、ステップS20で切替装置13がONではない、つまりOFFである(No)と判定したら、ステップS22として、切替装置13をONにした後、ステップS28に進む。つまり、ステップS18でYesと判定したら、切替装置13をONにする。
制御装置15は、ステップS18で、Et≦Egではない、つまり、Et>Eg、発電機出力電圧Egが目標電圧Etよりも小さい(No)と判定したら、ステップS24として、切替装置13がOFF状態であるかを判定する。制御装置15は、ステップS24で切替装置がOFFである(Yes)と判定したら、そのままステップS28に進む。また、ステップS24で切替装置がOFFではない、つまりONである(No)と判定したら、ステップS26として、切替装置をOFFにした後、ステップS28に進む。つまり、ステップS18でNoと判定したら、切替装置をOFFにする。
次に、制御装置15は、ステップS28として、発電機2、すなわち風車3が停止したと認められるか否かを判定する。本実施形態において、発電機2が停止したと認められるか否かは、発電機出力電圧Egが停止閾値Eg0以下になったか否かで判定される。停止閾値Eg0は、発電機2が停止したと認められるか否かを判定するために用いる値である。
ここで、発電機2の回転速度が低下すると発電機出力電圧Egも低下し、発電機2が停止すると発電機出力電圧Egは0になる。また、発電機2が完全に停止していなくても、停止したと認められる程度の回転速度であれば、発電機2は停止したと認めてもよい。本実施形態では、停止閾値Eg0は、発電機2が停止したと認められる場合において発電機2が出力する電圧以下の値とする。したがって、停止閾値Eg0は0、すなわち、発電機2が完全に停止したときにおける発電機出力電圧Egとしてもよい。
制御装置15は、ステップS28で、発電機2が停止していない(No)、つまり、電圧Egが電圧Eg0以上であると判定したら、ステップS18に進み上記処理を繰り返す。また、制御装置15は、ステップS28で、発電機2が停止している(Yes)、つまり、電圧Egが電圧Eg0未満であると判定したら、処理を終了する。
このように、制動装置10の制動動作においては、切替装置13のON、OFFを繰り返し、ON状態のときは、発電機2が発電した電気エネルギを電力消費装置12で消費させることで、発電機2に回転負荷を与え、発電機2から出力される電圧を徐々に低減させることで、発電機2、すなわち風車3の回転速度を低下させることができる。風車3の回転速度を低下させ、最終的に停止しているとみなせる状態にすることで、風車3を実質的に停止させることができる。
以下、図3を用いて、具体的に説明する。ここで、図3は、制御装置による制御動作の一例を示すグラフである。ここで、図3では、3つのグラフを示しているが、また、一番上のグラフは、電圧と時間との関係を示し、真ん中のグラフは、切替装置のON、OFF、つまりスイッチ状態のON、OFFと時間との関係を示し、一番下のグラフは、目標電圧の加速度(傾き)と時間の関係を示している。また3つのグラフの横軸は時間軸で統一されており、一番上のグラフは、縦軸を電圧とし、真ん中のグラフは、縦軸がスイッチ状態のON、OFFとし、一番下のグラフは、目標電圧の加速度とした。また、時間軸は、制動開始がT=0となる。
まず、図3に示すように本実施形態では、目標電圧の加速度つまり、変化量を一定としたため、目標電圧は、時間に比例して減少する。制御装置15は、電圧計14で検出した電圧(出力電圧)が目標電圧に近づくように、スイッチ状態のON、OFFを切り替える。具体的には、図3に示すように、T=0でスイッチ状態をONにし、その後T=t1となるまでは、出力電圧が目標電圧以上となるため、スイッチ状態をONで維持する。つまり、図2で示す動作では、ステップS18でYesが選択され続ける状態となる。ここで、T=t1のタイミング検出した出力電圧は、目標電圧よりも低くなる。これにより、図2で示す動作では、ステップS18でNoが選択され、ステップS24でNoが選択される。これにより、制御装置15は、スイッチ状態をOFFに切り替える。
また、その後、T=t2となるまでは、出力電圧が目標電圧よりも低くなるため、スイッチ状態はOFFで維持される。その後、T=t2で出力電圧が目標電圧以上となるため、再びスイッチ状態がONに切り替えられる。その後、T=t3で再び、OFFに切り替えられ、T=t4で再び、ONに切り替えられる。その後T=t5で出力電圧が実質的に0となり、風力発電機1が停止した状態となる。
以上のように切替装置のON、OFFの切替を行うことで、出力電圧を目標電圧に沿って低減させることができ、予め設定された減速モデルに基づいて、風車を減速させることができる。これにより、制動動作、つまり風車の減速時に急減速、急停止が発生することを抑制することができ、風車の振動を抑制することができる。風車の振動を抑制できることで、騒音を低減することができ、また、局所的または一時的に大きな負荷がかかることを抑制することができる。このように大きな負荷がかかることを抑制できることで、装置を長期間使用することが可能となる。
ここで、図3に示す例では、目標電圧を等加速度で減速させるようにしたが、これに限定されず、装置構成や、仕様に応じて、種々のパターンの目標電圧を設定することができる。以下、図4−1及び図4−2を用いて、目標電圧のパターンを説明する。ここで、図4−1及び図4−2は、それぞれ制御装置による制御動作の他の例を示すグラフである。また、図4−1と図4−2には、それぞれ2つのグラフを示す。上のグラフは、目標電圧と時間との関係を示すグラフであり、下のグラフは、目標電圧の加速度(傾き)と時間の関係を示すグラフである。なお、2つのグラフの横軸は時間軸で統一されており、上のグラフは、縦軸を目標電圧とし、下のグラフは、目標電圧の加速度とした。また、時間軸は、制動開始がT=0となる。また、いずれのパターンの場合でも上述した図2の制御方法で処理することができる。
図4−1に示す目標電圧のパターンは、目標電圧の加速度(傾き)が一定の割合で大きくなる単調増加加速度パターンである。このように、加速度が徐々に大きくなることで、制動開始は、目標電圧の変化量が少なく、制動終了直前(停止直前)は、目標電圧の変化量が大きくなる。
このように、制動開始の目標電圧の変化量を少なくしたパターンに基づいて制動動作を制御することで、制動開始直後で、高速で回転している風車に対して大きな力を作用させることを抑制することができる。つまり、高速で回転している風車に対して長時間ブレーキを掛けることを抑制することができる。これにより、風車を緩やかに減速させることが可能となり、制動開始直後に騒音が発生したり、大きな負荷が生じたりすることを抑制することができる。
図4−2に示す目標電圧のパターンは、目標電圧の加速度(傾き)が一定の割合で大きくなり、一定時間経過後、目標電圧の加速度(傾き)が一定の割合で小さくなる、単調増加と単調減速を組み合わせた加速度パターンである。このように、加速度が徐々に大きくなることで、制動開始は、目標電圧の変化量が少なる。また、一定時間経過後、本実施形態では目標電圧が初期電圧(制動開始の閾値電圧)の半分の電圧になったら、加速度を徐々に小さくすることで、制動終了直前(停止直前)も目標電圧の変化量が小さくなる。
このように、制動開始の目標電圧の変化量を少なくし、かつ、制動終了直前(停止直前)も目標電圧の変化量を少なくしたパターンに基づいて制動動作を制御することで、制動開始直後で、高速で回転している風車に対して大きな力を作用させることを抑制することができる。つまり、高速で回転している風車に対して長時間ブレーキを掛けることを抑制することができる。さらに、停止直前も目標電圧の変化量を少なくすることで、風車の減速終了時も徐々に減速させることができる。つまり、風車が急停止することを抑制することができる。これにより、風車に対して、緩やかに減速を開始、緩やかに減速を終了させることが可能となり、制動動作時に騒音が発生したり、大きな負荷が生じたりすることをより適切に抑制することができる。
なお、目標電圧のパターンは、上記三つのパターンにも限定されない。なお、図3に示した目標電圧の加速度(傾き)が一定となるパターンは、制御が簡単であるため、制御装置を簡単な構成にできる利点がある。
ここで、上記実施形態では、発電機から出力される電圧を電圧計で計測し、電圧に基づいて制御を行ったが、本発明はこれに限定されず、風車の回転数を検出できるものであればよい。以下、図5を用いて、制動装置の他の例を説明する。ここで、図5は、本発明の風力発電機用制動装置を有する風力発電機の他の実施形態の概略構成を示す模式図である。なお、図5に示す風力発電機1aの制動装置10aは、電圧計14に代えて、回転計16を設けた点を除いて他の構成は、上述した風力発電機1の制動装置10と同様である。以下では、制動装置10aに特有の点を説明する。
回転計16は、風力発電機1aの風車3の回転数(すなわち発電機2、風車3の回転速度)を検出する。回転計16は、検出した風車3の回転数を制御装置15に送る。なお、本実施形態のように、計測結果に回転数を用いる場合は、上述した目標電圧に代えて目標回転数を用いればよい。なお、風車3の回転数と、発電機2から出力される電圧とはほぼ比例関係にあるので、いずれの値を用いても同様の制御ができる。なお、計算量は多くなるが、比例関係を利用して、回転数から電圧を算出して、目標電圧との比較を行うようにしてもよい。
このように、電圧計に代えて、回転計を設け、風車の回転数を算出しても同様の制御が可能となる。なお、装置を簡単にできる、装置コストが安くなるため、上述した回転数、出力電圧を測定対象とすることが好ましいがこれにも限定されない。風車または発電機の駆動状態をリニアに検出することができる測定対象であればよく、その検出結果に基づいて、ブレーキのON、OFFを制御することで、上述したように、予め設定したパターンに基づいて風車を制動させることができる。
また、上記実施形態では、各時間における目標値を1つの値としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、目標値に一定の幅を持たせるようにしてもよい。また、切替装置をONからOFFに切り替える閾値と、切替装置をOFFからONに切り替える閾値と別々の閾値としてもよい。
なお、上記実施形態では、装置構成が簡単になるため、切替装置のON、OFFの制御の基準となる検出値と制動開始の判定の基準となる検出値とを同一の計測器の検出値を用いて判定したが、本発明はこれに限定されない。例えば、制動開始の判定は、風速計を用い、風速が一定速度以上となったら、制動開始するようにしてもよい。
(実施形態2)
次に、図6から図8を用いて、実施形態2に係る制動装置について説明する。ここで、図6は、本発明の風力発電機用制動装置を有する風力発電機の他の実施形態の概略構成を示す模式図である。なお、図6に示す風力発電機1bの制動装置10bは、風力発電機の発電機の出力を短絡する短絡手段を設けた点を除いて他の構成は、上述した風力発電機1の制動装置10と同様である。以下では、制動装置10bに特有の点を説明する。また、他の構成は、実施形態1やその変形例と同様であるとともに、上述した実施形態やその変形例の構成は、本実施形態に対して適宜組み合わせることができる。
次に、図6から図8を用いて、実施形態2に係る制動装置について説明する。ここで、図6は、本発明の風力発電機用制動装置を有する風力発電機の他の実施形態の概略構成を示す模式図である。なお、図6に示す風力発電機1bの制動装置10bは、風力発電機の発電機の出力を短絡する短絡手段を設けた点を除いて他の構成は、上述した風力発電機1の制動装置10と同様である。以下では、制動装置10bに特有の点を説明する。また、他の構成は、実施形態1やその変形例と同様であるとともに、上述した実施形態やその変形例の構成は、本実施形態に対して適宜組み合わせることができる。
図6に示すように、制動装置10bは、入力端子Tia、Tib間に、短絡器(短絡手段)18を備える。つまり、短絡器18は、電力消費装置12及び切替装置13に並列して配置されている。短絡器18は、発電機2の出力端子を電気的に接続して短絡させ、また、当該出力端子の電気的な接続を遮断して短絡を解除する機能を有している。短絡器18は、例えば、スイッチ、リレー、半導体スイッチング素子等を用いることができる。本実施形態では、短絡器18として制御装置15によって制御されるスイッチを用いる。なお、以下では、短絡器18が発電機2の出力端子と電気的に接続して発電機2を短絡させている状態を短絡器18がONの状態と定義し、短絡器18が発電機2の出力端子との電気的な接続を遮断して発電機2の短絡を解除する、つまり、短絡していない状態を、短絡器18がOFFの状態と定義する。
本実施形態において、短絡器18は、電力消費装置12及び切替装置13と出力端子Toa、Tobとの間に設けられるが、制動装置10bの入力端子Tia、Tibと電力消費装置12及び切替装置13との間に設けてもよい。
制御装置15は、上述した図2のフローチャートに示す動作により、風車3の回転を停止させる。なお、この際、短絡器18は、発電機2との電気的な接続が遮断された状態、つまり接続していない状態となっている。また、この際、制御装置15は、制動動作時に切替装置13をON状態とした時間を計測する。
制御装置15は、風車3の回転が停止したら、切替装置13をOFF状態として、さらに、短絡器18によって、発電機2の出力端子を電気的に接続して短絡させ、発電機2を電気的に接続して短絡させる。なお、発電機2は、短絡した状態では、発電機2が回転できない状態であるため、風車3も発電機2も回転できない状態となる。
その後、制御装置15は、所定の算出した時間(冷却期間)の間、発電機2を短絡させたら、短絡器18を、発電機2との電気的な接続が遮断された状態とする。これにより、風力発電機1bは、回転可能な状態となる。なお、所定の算出した時間とは、制動動作時に切替装置13がON状態であった時間の合計に基づいて算出される時間である。冷却期間は、ON状態であった合計時間が長いほど、長くなる。なお、冷却期間とON状態であった合計時間とは、比例関係としても、ステップ状に変化させるようにしてもよい。また、出力電圧の履歴により電力消費装置が消費した電力を推定し、その電力で生じた熱が放散されるのに必要な時間を冷却期間として算出してもよい。例えば、定格750Wのホーロー抵抗に11KWの電力を10秒間印加した時は、冷却期間を100秒間とする。
以下、図7及び図8を用いて、より詳細に説明する。ここで、図7及び図8は、それぞれ制御装置による制御動作の他の例を示すグラフである。図7及び図8は、それぞれ3つのグラフを示している。具体的には、また、一番上のグラフは、電圧と時間との関係を示し、真ん中のグラフは、切替装置のON、OFF(第1のスイッチ状態のON、OFFともいう。)と時間との関係を示し、一番下のグラフは、短絡器18のON、OFF(第2のスイッチ状態のON、OFFともいう。)と時間との関係を示している。また3つのグラフの横軸は時間軸で統一されており、一番上のグラフは、縦軸を電圧とし、真ん中のグラフと一番下のグラフは、縦軸がスイッチ状態のON、OFFとした。また、時間軸は、制動開始がT=0となる。
図7に示す例では、T=0からT=t10となるまでの時間をかけて、風車3の回転を停止させる。なお、制動動作は、上述と同様の方法で行った。この時、制御装置15は、時間Tが0からt6まで、t7からt8まで、t9からt10までの間は、出力電圧が目標電圧以上であるため、切替装置13をON(第1のスイッチ状態をON)とした。また、時間Tがt6からt7まで、t8からt9までの間は、出力電圧が目標電圧より低いため、切替装置13をOFF(第1のスイッチ状態をOFF)とした。なお、T=0からT=t10となるまで、短絡器18は、OFFつまり、第2のスイッチ状態はOFFの状態とし、短絡させない。
その後、時間T=t10以降は、切替装置13をOFF状態としたのに対し、短絡器18をON状態とする。つまり、風車3の回転が停止したら、発電機2を短絡させて風車3が回転しないようにする。また、制御装置15は、制動動作時に、切替装置13がONとなっていた時間、つまり、時間Tが0からt6まで、t7からt8まで、t9からt10の時間の和に基づいて、冷却期間を算出し、その期間は、短絡器18をON状態とする。図7の例では、時間Tがt10からt11の間を冷却期間とした。その後、時間Tがt11以降となったら、切替装置13と短絡器18の両方をOFF状態とし、制動動作を終了する。
また、図8に示す例では、T=0からT=t14となるまでの時間をかけて、風車3の回転を停止させる。なお、制動動作は、上述と同様の方法で行った。この時、制御装置15は、時間Tが0からt12まで、t13からt14までの間は、出力電圧が目標電圧以上であるため、切替装置13をON(第1のスイッチ状態をON)とした。また、時間Tがt12からt13までの間は、出力電圧が目標電圧より低いため、切替装置13をOFF(第1のスイッチ状態をOFF)とした。なお、図8に示す例は、図7に示す例よりも切替装置13をONにしている時間が短かった。また、T=0からT=t14となるまで、短絡器18は、OFFつまり、第2のスイッチ状態はOFFの状態とし、短絡させない。
その後、時間T=t14以降は、切替装置13をOFF状態としたのに対し、短絡器18をON状態とする。つまり、風車3の回転が停止したら、発電機2を短絡させて風車3が回転しないようにする。また、制御装置15は、制動動作時に、切替装置13がONとなっていた時間、つまり、時間Tが0からt12まで、t13からt14の時間の和に基づいて、冷却期間を算出し、その期間は、短絡器18をON状態とする。図8の例では、時間Tがt14からt15の間を冷却期間とした。なお、0からt12まで、t13からt14の和は、上述の0からt6まで、t7からt8まで、t9からt10までの和よりも短いため、t14からt15も、t10からt11より短くなる。つまり、冷却期間は短くなる。その後、時間Tがt15以降となったら、切替装置13と短絡器18の両方をOFF状態とし、制動動作を終了する。
このように、制動装置10bは、切替装置13をONにしている時間に応じて、つまり、発電機2と電力消費装置12とを接続させ、発電機2にブレーキをかけている時間に応じて、冷却期間(発電機2を停止させる時間)を設ける。これにより、制動動作により、電力を消費し、発熱した電力消費装置12を冷却することができ、電力消費装置12が過剰に加熱することを抑制することができる。電力消費装置12の熱成立条件、熱に対する強度設計の条件を緩和することができ、電力消費装置12の選択に自由度を大きくすることができる。また、熱成立条件を緩和できることで電力消費装置12を小型化、低コスト化することができる。また、電力消費装置12の使用状態に応じて、冷却期間を設定(算出)することで、必要以上に多くの冷却期間を設けることがなくなり、風力発電機を効率よく利用することができる。
なお、上記実施形態では、切替装置13をOFFにし、かつ、短絡器18をONにしたが、切替装置13と短絡器18の両方をON状態として、発電機を短絡させ、風車が回転しないようにしてもよい。
(実施形態3)
次に、図9を用いて、実施形態3に係る制動装置について説明する。ここで、図9は、本発明の風力発電機用制動装置を有する風力発電機の他の実施形態の概略構成を示す模式図である。なお、図9に示す風力発電機1cの制動装置10cは、制御装置15に電力を供給する手段を設けた点を除いて他の構成は、上述した風力発電機1の制動装置10と同様である。以下では、制動装置10cに特有の点を説明する。また、他の構成は、実施形態1やその変形例と同様であるとともに、上述した実施形態やその変形例の構成は、本実施形態に対して適宜組み合わせることができる。また上述した実施形態において電源装置の記載を省略したが、何らかの制御装置15に電力を供給する手段は備えている。
次に、図9を用いて、実施形態3に係る制動装置について説明する。ここで、図9は、本発明の風力発電機用制動装置を有する風力発電機の他の実施形態の概略構成を示す模式図である。なお、図9に示す風力発電機1cの制動装置10cは、制御装置15に電力を供給する手段を設けた点を除いて他の構成は、上述した風力発電機1の制動装置10と同様である。以下では、制動装置10cに特有の点を説明する。また、他の構成は、実施形態1やその変形例と同様であるとともに、上述した実施形態やその変形例の構成は、本実施形態に対して適宜組み合わせることができる。また上述した実施形態において電源装置の記載を省略したが、何らかの制御装置15に電力を供給する手段は備えている。
制動装置10cは、電源装置20と、外部電力取得部21と、蓄電部22とを有する。電源装置20は、制御装置15を駆動する電力を供給するものである。外部電力取得部21は、発電所等で発電され送電線等を介して供給される電力を取得する部分であり、外部の電力供給源と接続されている。外部電力取得部21は、取得した電力を、電源装置20を介して制御装置15に供給する。
また、蓄電部22は、一定量の電力を蓄電しているものである。蓄電部22は、電源装置20の制御に基づいて、必要に応じて蓄電した電力を制御装置15に供給する。ここで、蓄電部22としては、例えば、コンデンサ、電気二重層キャパシタ、蓄電池(例えば、鉛蓄電池、リチウム−イオン電池、ニッケル−水素電池等)等を用いることができる。なお、蓄電部22は、外部電力取得部21から供給された電力により、充電可能な構成としてもよい。
制御装置15は、上述した制動装置10と同様に強風等により、風車が所定の条件以上で回転している(電圧値または回転数等が閾値を超えた)場合は、制動動作を行う。さらに、制御装置15は、停電等が発生した場合、例えば、外部電力取得部21からの電力供給が停止した場合も、制動動作を行い、風車の回転を停止する。なお、制動装置10cは、外部電力取得部21からの電力供給が停止した場合でも、蓄電部22から電力を供給することで、制御装置15を駆動可能であり、上述した制動動作と同様の動作で風車の回転を停止させることができる。
このように、制動装置10cは、蓄電部22を設けることで、停電等により、外部からの電力供給が停止した場合でも、風車を停止させることができる。また、上述した制動動作により停止することで、停電時であっても、風車の振動や風車で発生する騒音を抑制しつつ、風車の回転速度を低減させることができる。
なお、停電等を検出する方法は、外部電力取得部21への電力供給から判定する方法に限定されず、別途センサを設けるようにしてもよい。また、コンデンサ等の装置の不具合が生じ、外部電力取得部21から電力が取得できない場合も同様の制御をすることで、不測の事態が生じた場合でも風車を停止させることが可能となる。
以上のように、本発明にかかる風力発電機用制動装置は、風力発電機の停止時のブレーキ装置として用いるのに有用であり、特に、10kW以下の小型風力発電のブレーキ装置に適している。
1、1a、1b、1c 風力発電機
2 発電機
3 風車
4 入力軸
5 コンバータ
6 電力消費対象
10、10a、10b、10c 制動装置(風力電機用制動装置)
12 電力消費装置
13 切替装置
14 電圧計
15M 記憶部
15P 処理部
15 制御装置
16 回転計
18 短絡器
20 電源装置
21 外部電力取得部
22 蓄電部
2 発電機
3 風車
4 入力軸
5 コンバータ
6 電力消費対象
10、10a、10b、10c 制動装置(風力電機用制動装置)
12 電力消費装置
13 切替装置
14 電圧計
15M 記憶部
15P 処理部
15 制御装置
16 回転計
18 短絡器
20 電源装置
21 外部電力取得部
22 蓄電部
Claims (7)
- 風車の回転エネルギを電力に変換する発電機と、前記発電機で生成された電力を他の機器に出力するコンバータの間に設けられた風力発電機用制動装置であって、
前記風車の回転状態を検出する回転状態検出手段と、
前記発電機と接続され、電力を消費する負荷手段と、
前記負荷手段に直列に配置され、前記負荷手段が前記発電機と電気的に接続している接続状態と、前記負荷手段が前記発電機に対して解放されている解放状態とを切り替え可能な選択スイッチと、
制動動作を開始してからの時間と目標回転状態との関係を記憶しており、前記回転状態検出手段の検出結果に基づいて前記選択スイッチを動作させ、前記風車の制動動作を制御する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、予め設定された条件が満たされたら前記制動動作を開始し、
前記関係から算出される目標回転状態と前記回転状態検出手段の検出結果の回転状態とを比較し、比較結果に基づいて、前記選択スイッチにより接続状態とするか解放状態とするかを決定することを特徴とする風力発電機用制動装置。 - 前記制御手段は、前記回転状態検出手段で検出された回転状態が予め設定された回転状態を超えたら前記制動動作を開始することを特徴とする請求項1に記載の風力発電機用制動装置。
- 前記回転状態検出手段は、前記回転状態の制御対象として前記発電機から出力される電圧を検出し、
前記制御手段は、検出された電圧と、前記目標回転状態の電圧の値を比較して制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の風力発電機用制動装置。 - 前記制御手段は、単位時間毎に、前記回転状態検出手段で回転状態を検出し、前記関係から算出される前記目標回転状態と前記回転状態検出手段の検出結果の回転状態とを比較することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の風力発電機用制動装置。
- 前記制御手段は、前記回転状態検出手段の検出結果の回転状態が前記関係から算出される前記目標回転状態以上である場合は、前記選択スイッチにより前記負荷手段を接続状態とし、前記回転状態検出手段の検出結果の回転状態が前記関係から算出される目標回転状態よりも低い場合は、前記選択スイッチにより前記負荷手段を解放状態とすることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の風力発電機用制動装置。
- 前記選択スイッチは、第1選択スイッチであり、
さらに、前記負荷手段及び前記第1選択スイッチと並列に配置され、前記発電機を短絡させる第2選択スイッチを有し、
前記制御手段は、前記風車を停止させた後に、第1選択スイッチにより前記負荷手段を解放状態とし、かつ、前記制動動作を開始してから前記風車を停止させるまでの間の前記第1選択スイッチの動作に基づいて算出される時間の間、前記第2選択スイッチにより前記発電機を短絡させることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の風力発電機用制動装置。 - さらに、外部から供給される外部電力供給部と、
電力を蓄積する電力蓄積部と、
前記外部電力供給部または前記電力蓄積部から供給された電力を前記制御手段に供給する電力供給手段とを有し、
前記制御手段は、前記外部から前記外部電力供給部への電力供給が停止したことを検出したら、前記電力蓄積部から供給される電力を使用しつつ、前記制動動作を開始することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の風力発電機用制動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009285475A JP2011127476A (ja) | 2009-12-16 | 2009-12-16 | 風力発電機用制動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009285475A Withdrawn JP2011127476A (ja) | 2009-12-16 | 2009-12-16 | 風力発電機用制動装置 |
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JP (1) | JP2011127476A (ja) |
-
2009
- 2009-12-16 JP JP2009285475A patent/JP2011127476A/ja not_active Withdrawn
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