JP2011124868A - 経路制御方法、通信システム、及び通信装置 - Google Patents

経路制御方法、通信システム、及び通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】、各エッジノードで経路決定する際、エッジノード間の経路を集約させ、消費電力を抑える。
【解決手段】中継ノード及び複数のエッジノードを含む複数のノードがリンクを介して接続されるネットワーク内のエッジノード間の経路を制御する経路制御方法であって、経路を示す経路情報を順に受信する各エッジノードは、経路情報が示す経路を優先的に用いて他のエッジノードへの経路を決定し、決定した経路を用いて更新した経路情報を次のエッジノードに送信し、全てのエッジノードで経路決定を行ったと判断したエッジノードは、全てのエッジノードで決定した経路を反映した経路情報を、他のエッジノードに送信する。
【選択図】図4

Description

本発明は、通信装置がリンクを介して接続されるネットワークにおいて、データの転送経路を制御する経路制御方法、通信システム、及び通信装置に関する。
データパケットを宛先に送り届けるための装置として、ルータに代表される通信装置がある。複数の通信装置、複数のリンクから構成されるネットワークにおいて、通信装置は、受信したデータを宛先に応じて転送する作業を行う。ネットワーク上でデータ通信する際に、送信元の通信装置から送信先の通信装置への経路が複数ある場合、評価基準に基づいて最適な経路を決定して経路制御を行う様々な経路制御システムが考案されている。
例えば、動的電圧制御(Dynamic Voltage Scaling:DVS)機能を有する通信装置が、各リンクのコスト値を、リンク対向の通信装置の消費電力量の和として定義し、最小リンクコストの経路を計算する技術が開示されている。また、エッジルータが統計情報を収集し、経路計算を行う技術が開示されている。
一方で、通信するデータの量が膨大になるにつれ、ネットワーク内の各装置の消費電力を効率よく低減する技術が研究されている。例えば、トラフィック処理をしない通信装置に対し、省電力状態であるスリープモードに遷移させることで、システム全体の電力消費を抑える技術が開示されている。
特開2008−311830号公報 特開2004−48330号公報
Maruti Gupta, SureshSingh,"Greening of the Internet"In SIGCOMM '03: Proceedings of the 2003conference on Applications, technologies, architectures, and protocols forcomputer communications (2003), pp. 19-26
経路制御の対象とするネットワーク上でトラフィックを処理しないノードに対し、省電力状態であるスリープモードにするシステムにおいて、特許文献2に記載のように各エッジノードによる自律分散的な経路決定を行う方法を想定してみた。
ここで、ノードとは、ネットワークを構成する一つの要素(例えば、通信装置、コンピュータ、ハブなど)とする。ノードには、あるネットワークと別のネットワークとの境界又は入口に位置するエッジノードと、エッジノード以外の中継ノードとがある。MPLSプロトコルなどの動的な経路制御を実現する機構においては、各エッジノードで経路決定を行う場合が多く、その理由として或るエッジノードから或るエッジノードまでを1つの経路として扱うことで、中継ノードによる経路決定よりも経路が終端されるエッジノードによる経路決定の方がシステムとして制御しやすいためである。
自律分散的に経路決定を行う各エッジノードは、例えば、トラフィック状態に基づく経路制御のトリガを検知したとき、他のエッジノードへの経路を各自で計算する。この場合、以下のような問題点がある。
図1は、想定した経路決定方法における問題点を説明する図である。
図1に示すネットワークは、エッジノードA、エッジノードB、及び中継ノードa〜d、並びに各リンクからネットワークが構成される。図1に示す例では、現在、エッジノードA、中継ノードa、中継ノードc、エッジノードBの順にトラフィック転送し、また、エッジノードB、中継ノードd、中継ノードb、エッジノードAの順にトラフィック転送している。
ここで、エッジノードA、エッジノードBがそれぞれ経路決定を行うとする。エッジノードAでは、中継ノードb、中継ノードdにトラフィックを片寄せすれば中継ノードa、中継ノードcがスリープ可能になると判断する。これより、経路決定後の経路は、エッジノードA、中継ノードb、中継ノードd、エッジノードBの順となる。
一方、エッジノードBでは、中継ノードc、中継ノードaにトラフィックを片寄せすれば中継ノードb、中継ノードdがスリープ可能になると判断する。これより、経路決定後の経路は、エッジノードB、中継ノードc、中継ノードa、エッジノードAの順となる。
よって、各エッジノードにおいて、独立して経路決定を行った場合、ネットワークにおけるエッジノード間の経路を集約させることができない場合があり、システムで消費される電力を抑えることができないという問題点がある。
そこで、本発明の目的は、経路決定する際、エッジノード間の経路が集約されやすくなる技術を提供することである。
1つの側面では、本発明に係る経路制御方法は、中継ノード及び複数のエッジノードを含む複数のノードがリンクを介して接続されるネットワーク内のエッジノード間の経路を制御する経路制御方法であって、先に経路の決定を行うエッジノードによって決定された経路を示す経路情報を次に経路の決定を行うエッジノードに送信し、該次に経路の決定を行うエッジノードは、受信した前記経路情報が示す経路を優先的に用いて更なる経路の決定を行う処理を所定の複数のエッジノードが行うまで実行し、前記所定の複数のエッジノードのうち最後のエッジノードが経路決定を行って得られた経路情報を用いて前記ネットワークにおける経路制御を行う。
また、1つの側面では、本発明に係る通信システムは、中継ノード及び複数のエッジノードを含む複数のノードとリンクとにより接続されるネットワーク内のエッジノード間の経路を制御する通信システムであって、前記中継ノードは、トラフィック処理をしない場合に省電力状態にするスリープ制御部を備え、前記エッジノードは、他のエッジノードから、エッジノード間のデータ転送の経路を示す経路情報を受信する受信部と、受信された前記経路情報が示す経路を優先的に用いて他のエッジノードへの経路を決定する経路制御部と、決定された経路を用いて更新した経路情報を次のエッジノードへ送信する送信部とを備える。
また、1つの側面では、本発明に係る通信装置は、ネットワーク間の境界又は入口に位置し、他のネットワーク間の境界又は入口に位置する他の通信装置とデータ通信を行う通信装置であって、前記他の通信装置から、通信装置間のデータ通信の経路を示す経路情報を受信する受信部と、受信された前記経路情報が示す経路を優先的に用いて他の通信装置への経路を決定する経路制御部と、決定された経路を用いて更新した経路情報を次の通信装置へ送信する送信部とを備える。
本発明によれば、経路決定する際、エッジノード間の経路が集約されやすくなるので、システム内の消費電力を抑えることができる。
想定した経路決定方法における問題点を説明する図。 実施例に係る通信システムの全体構成の一例を示すブロック図。 エッジノードに係るハードウェア構成の一例を示すブロック図。 エッジノード及び中継ノードに係る機能構成の一例を示すブロック図。 経路制御のトリガを説明する図。 最初に経路決定するエッジノードAの経路決定の一例を説明する図。 エッジノードBの経路決定の一例を説明する図。 エッジノードCの経路決定の一例を説明する図。 ノード属性の一例を示す図。 リンク属性の一例を示す図。 リンクコストを説明する図。 処理例2におけるネットワークのリンクコストを説明する図。 エッジノードAの経路決定結果の一例を示す図。 エッジノードAの経路決定後のノード属性を示す図。 エッジノードAの経路決定後のリンク属性を示す図。 エッジノードBの経路決定結果の一例を示す図。 エッジノードBの経路決定後のノード属性を示す図。 エッジノードBの経路決定後のリンク属性を示す図。 エッジノードCの経路決定結果の一例を示す図。 エッジノードCの経路決定後のノード属性を示す図。 エッジノードCの経路決定後のリンク属性を示す図。 経路制御前の経路情報を示す図。 経路制御後の経路情報を示す図。 通信システムにおける経路制御の一例を示すフローチャート。 経路制御のトリガを検知したエッジノードの処理の一例を示すフローチャート。 経路決定を開始する通知を受けたエッジノードの処理の一例を示すフローチャート。 実施例2に係るエッジノードの機能構成の一例を示すブロック図。 トークンAのデータ構造の一例を示す図。 トークンBのデータ構造の一例を示す図。 エッジノードAが最初に経路決定を行う場合を説明する図。 エッジノードBが経路決定を行う場合を説明する図。 エッジノードCが経路決定を行う場合を説明する図。 巡回トークンを受信したエッジノードCが経路決定を行う場合を説明する図。 基点となるエッジノードの処理の一例を示すフローチャート。 非基点のエッジノードの処理の一例を示すフローチャート。 実施例3に係るエッジノードの機能構成の一例を示すブロック図。 トラフィック量の予測を説明する図。 実施例4に係るエッジノードの機能構成の一例を示すブロック図。 デマンドリストの一例を示す図。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施例について詳細に説明する。
[実施例1]
<システム構成>
図2は、実施例に係る通信システムの全体構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、通信システムは、複数のノード(ここでは、エッジノード1A〜1D及び中継ノード(中継装置ともいう)2a〜2d)を含む。エッジノード及び中継ノードは、図のように各リンクによって相互に連結されている。以下、エッジノード1A〜1Dを総称してエッジノード1といい、中継ノード1a〜1dを総称して中継ノード2という。。なお、エッジノードの数、中継ノードの数は図2に示す例に限られない。また、エッジノードの機能を代替する管理サーバであってもよく、実施形態はエッジノードに限定されない。
エッジノード1は、ネットワーク間の境界に位置するノード、又はネットワークの入口に位置するノードである。図2に示すエッジノード1A〜1Dは、ネットワーク(NW)1〜4にそれぞれ接続する。各ネットワークは例えば、異なる事業者間で管理されたり、プロトコルが異なったりしてもよい。
図2に示すネットワークにおいて、トラフィックを処理しない中継ノード2は、通常の動作状態から省電力状態を示すスリープ状態(スリープモードともいう)に移行することができる。エッジノード1Aは、他のエッジノード1B〜1Dに対するトラフィック量を計測・監視する。他のエッジノード1B〜1Dもエッジノード1Aと同様に他のエッジノードに対するトラフィック量を計測・監視する。
エッジノード1は、所定のトリガー(たとえば、監視しているトラフィック量の増加量や減少量が所定の閾値に達したことなど)を検知した場合、各エッジノード間の経路を再決定する。トリガーはこれに限らず、トラフィックの振舞いが所定の条件に合致したことを条件とすることもできるし、他の条件としてもよい。トリガーを検知すると、各エッジノードは、スリープ状態のノード(以下、スリープノードともいう。)が多く存在するような経路に決定する。その際、更に、所定の制約条件を設定しておき、その制約条件を満たす範囲内で経路の決定をしてもよい。これにより、システム全体において起動しているノード数を減らす(好ましくは最小化する)ことで消費電力を抑えることができる。
次に、エッジノード1のハードウェア構成について説明する。図3は、エッジノード1に係るハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、エッジノード1は、ラインカード部10、スイッチングファブリック部20、ルーティングプロセッサ部30を含む。
ラインカード部10は、インタフェース(IF)部11、バッファ部12、フォワーディング部13、スケジューリング部14を含む。バッファ部12は、IF部11から取得したパケットを一時記憶する。フォワーディング部13は、バッファ部12に記憶されたパケットのヘッダ情報を読んで、スイッチングファブリック部20にパケットを出力する。スケジューリング部14は、スイッチングファブリック部20から取得したパケットをスケジューリング機能により、適切なタイミングでIF部11を介して相手先に出力する。
スイッチングファブリック部20は、ラインカード部10から送られてくるパケットが衝突しないようにスケジューリングし、パケットのヘッダ情報から適切なラインカード部10を選択してパケットを出力する。
ルーティングプロセッサ部30は、プロセッサ31、メモリ32、ルーティングテーブル33を含む。プロセッサ31は、パケット転送に必要なプロトコル処理を制御し、ルーティングテーブル33やプロトコル情報をメモリ32上に管理する。メモリ32は、プロトコル処理に必要なプロトコル情報やその他の情報を記憶する。ルーティングテーブル33は、ルータや端末が保持するパケットの配送先に関する情報である。
なお、中継ノード2のハードウェア構成は、エッジノード1と同様である。
<機能構成>
次に、エッジノード1と中継ノード2の機能構成について説明する。図4は、エッジノード及び中継ノードに係る機能構成の一例を示すブロック図である。まず、エッジノード1の機能について説明する。
エッジノード1は、ネットワーク(Network:NW)情報格納部101、経路情報格納部102、計測・監視部103、トラフィック量設定部104、経路制御部105、経路情報生成部106、フォワーディング処理部107、送受信部108、管理部109を含む。NW情報格納部101、経路情報格納部102は図3に示すメモリ32により実現してもよいし、別個のメモリにより実現してもよい。その他の機能はプロセッサ31による処理によって、実現してもよい。
NW情報格納部101は、ノードの接続関係、ノードの属性値(消費電力量など)、リンクの属性値(回線容量など)の静的な情報を格納する。経路情報格納部102は、他のエッジノードから取得した経路情報を格納する。経路情報は、各エッジノード間の経路を示す情報であり、各経路のトラフィック量を含む。
計測・監視部103は、自身のエッジノード(以下、自エッジノードともいう。ここでは、1Aとする)と他のエッジノード(以下、他エッジノードともいう。ここでは、1B、1C、1D)との間トラフィック量を計測し、経路や帯域を見直すトリガを検知する。ここでトリガについて図5を用いて説明する。
図5は、経路制御のトリガを説明する図である。図5に示す例では、計測・監視部103は、計測されたトラフィック量や遅延やロスといった経路品質値が、増設閾値以上又は開放閾値以下になるとトリガを検知する。たとえば、トラフィック量や経路品質値が、増設閾値以上又は開放閾値以下になったときに、エッジノード1は経路制御を行うと判断する。
図4に戻り、トラフィック量設定部104は、エッジノード間の経路を再決定するための経路毎のトラフィック量を、計測・監視部103で計測するトラフィック量に基づいて設定し、設定したトラフィック量を経路制御部105へ出力する。
経路制御部105は、トラフィック量設定部104から取得したトラフィック量に対して、他エッジノードまでの経路を決定する。具体的には、経路制御部105は、NW情報格納部101に格納されるNW情報と、他エッジノードから取得した経路情報とに基づいて、評価メトリックを最適化するような経路を決定する。経路決定の詳細は後述する。
経路情報生成部106は、経路制御部105で決定された結果から、他エッジノードまでの経路を示す経路情報を生成する。経路情報は、経路に対するトラフィック量を含んでもよい。
フォワーディング処理部107は、経路情報生成部106で生成される経路情報に基づき経路に含まれるノードの情報(例えばノード番号など)をパケットヘッダに記述し、パケット転送を行うよう制御する。送受信部108は、パケットや制御メッセージの送信や受信を制御する。
管理部109は、経路決定管理部110、メッセージ管理部111を含む。経路決定管理部110は、他エッジノードからの経路情報を取得した場合に、経路制御部105に経路決定を行わせるよう制御する。メッセージ管理部111は、経路情報を送信する順番を制御するために、エッジノード間でやりとりする制御メッセージを管理する。
次に、中継ノード2の機能構成について説明する。中継ノード2は、計測・監視部201、スリープ制御部202、フォワーディング処理部203、テーブル格納部204を含む。中継ノード2は、その他の一般的な機能も有する。計測・監視部201、フォワーディング処理部203は、エッジノード1の計測・監視部103、フォワーディング処理部107それぞれと同様の機能を有する。
スリープ制御部202は、計測・監視部201のトラフィック量を監視し、自ノードのトラフィック処理量が0になった場合、自律的に省電力状態であるスリープモードにする。スリープ制御部202は、スリープモードのときに、トラフィック処理の要求を受けた場合は、通常のウェイク状態に遷移させる。
テーブル格納部204は、他のノードとリンクとの関係を示すルーティングテーブルを格納する。中継ノード2は、基本的には、受信したパケットのヘッダなどに含められる転送先のノードへ、パケットを転送する機能を果たす。
<経路制御の処理例>
経路制御部105は、経路を決定する際、スリープノードがネットワーク内にある場合は、スリープノードを経由しない経路を優先的に用いて経路を決定する。以下、通信システムにおける各エッジノードの経路制御の処理例について説明する。
(処理例1)
次に説明する経路制御の処理例1は、スリープノードを経由しない経路を簡易的に決定する例である。図6〜図8を用いて処理例1について具体的に説明する。図6は、最初に経路決定するエッジノードAの経路決定の一例を説明する図である。図6に示すネットワークは、エッジノードA、エッジノードB、エッジノードC、中継ノードa、中継ノードb、及び各リンクから構成される。各エッジノードにおいて経路制御を行う順番は、エッジノードA、エッジノードB、エッジノードCの順であるとする。この順番は、各エッジノードに事前に設定してもよい。
いずれかのエッジノードで経路制御のトリガを検知したとする。トリガを検知したエッジノードは、他エッジノードに経路制御を開始する開始通知をブロードキャストする。ブロードキャストを受信(他のエッジノードがトリガを検知した場合)、または、送信(エッジノードAがトリガを検知した場合)するとエッジノードAは、順番が1に設定されているため、最初に経路決定を行う。ブロードキャストされた開始通知を受信するか又は開始通知をブロードキャストした他エッジノードは、経路決定の順番が回ってくるまで現状設定されている経路上でトラフィック転送を行う。
開始通知を行う目的は、複数のエッジルータで、経路見直しの基点となって経路決定を勝手に行い始めるのを禁止するためと、経路設計順が決められている場合、最初の経路決定順のエッジルータに経路計算開始を通達するためである。
図6に示す例では、トラフィック量設定部104により設定されたトラフィックは、エッジノードAからエッジノードBまで30M(メガ)bps、エッジノードAからエッジノードCまで20M(メガ)bpsである。トラフィック量の単位はG(ギガ)bpsにしてもよい。また、各エッジノードは、ノード属性値やリンク属性値などのNW情報を保持する。
図6に示す太線のノードは経路決定を行うエッジノードを示し、斜線のノードはエッジノードを示し、黒丸ノードはスリープノードを示す。以下の図面でも同様とする。
経路制御部105は、経路決定を行う際、現時点で利用されているノードを用いてエッジノード間の経路を決定する。ここで、利用無しのノードを0、利用有りのノードを1として現時点でのノードの利用状況を以下のように表す。
利用状況={A,B,C,a,b}
最初に経路決定するエッジノードにおいては、経路がリセットされているため全てのノードが利用されていないので
N={0,0,0,0,0}
となる。Nは現時点での利用ノードを示す。
次に、エッジノードAからエッジノードBへの経路について以下の複数の経路が考えられる。AB1〜AB3は、経路No.を示す。
AB1={1,1,0,0,0}
AB2={1,1,0,1,1}
AB3={1,1,1,1,1}
例えば、経路AB1は、エッジノードA、エッジノードBの経路を示し、経路AB2は、エッジノードA、中継ノードa、中継ノードb、エッジノードBの経路を示す。
次に、エッジノードAからエッジノードCへの経路について以下の複数の経路が考えられる。AC1〜AC4は、経路No.を示す。
AC1={1,0,1,1,0}
AC2={1,1,1,0,1}
AC3={1,0,1,1,1}
AC4={1,1,1,1,1}
例えば、経路AC1は、エッジノードA、中継ノードa、エッジノードCの経路を示し、経路AC2は、エッジノードA、エッジノードB、中継ノードb、エッジノードCの経路を示す。
次に、経路制御部105は、現時点の利用ノードN、経路AB、経路ACの全ての組み合わせについて論理和演算(OR演算)を行う。
(N or AB1 or AC1)={1,1,1,1,0}
(N or AB1 or AC2)={1,1,1,0,1}
(N or AB2 or AC1)={1,1,1,1,1}
・・・
経路制御部105は、論理和演算の結果から、1の数がもっとも少ない組み合わせを選択する。図6に示す例では、経路制御部105は、{AB1,AC1}、{AB1,AC2}のいずれかを選択する。選択の際、各ノードの消費電力の大きさ情報を参照して、経路に消費得電力が小さいノードが優先的に含まれるようにしてもよい。たとえば、中継ノードbよりaのノードの方が消費電力が大きい場合、中継ノードbを通らない経路である{AB1,AC2}の方が、消費電力が小さくなるため、{AB1,AC2}選択する。
経路情報生成部106は、経路制御部105により決定された経路を示す経路情報を生成する。例えば、経路情報生成部106は、図6下部に示す決定結果を示す情報を生成する。図6下部に示す経路情報は、縦軸が転送元(Source:Src)、横軸が転送先(Destination:Dest)を示し、数字はトラフィック量を示す。例えば、エッジノードAからエッジノードBへのトラフィック量は50(図6に示すトラフィック量(A)よりABの30+ACの20)Mbpsである。中継ノードaは、利用されていないノードであるため、スリープノードとなる。
エッジノードAは、決定された経路情報をパケットのデータ部に入れて、次に経路決定するエッジノードBにパケットを送信する。
図7は、エッジノードBの経路決定の一例を説明する図である。エッジノードBは、エッジノードAから経路情報を受信すると、他エッジノードへの経路決定を行う。具体的には、まず、エッジノードBは、エッジノードAから受信したパケットに含まれる経路情報を経路情報格納部102に格納し、現時点の利用ノードNを設定する。
N={1,1,1,0,1}
図7に示すNは、図6に示すNとAB1とAC2との論理和演算の結果と同じである。
次に、エッジノードBからエッジノードAへの経路について以下の複数の経路が考えられる。BA1〜BA3は、経路No.を示す。
BA1={1,1,0,0,0}
BA2={1,1,0,1,1}
BA3={1,1,1,1,1}
例えば、経路BA1は、エッジノードB、エッジノードAの経路を示し、経路BA2は、エッジノードB、中継ノードb、中継ノードa、エッジノードAの経路を示す。
次に、エッジノードBからエッジノードCへの経路について以下の複数の経路が考えられる。BC1〜AC4は、経路No.を示す。
BC1={0,1,1,0,1}
BC2={0,1,1,1,1}
BC3={1,1,1,1,0}
BC4={1,1,1,1,1}
例えば、経路BC1は、エッジノードB、中継ノードb、エッジノードCの経路を示し、経路BC2は、エッジノードB、中継ノードb、中継ノードa、エッジノードCの経路を示す。
次に、経路制御部105は、現時点の利用ノードN、経路BA、経路BCの全ての組み合わせについて論理和演算(OR演算)を行う。
(N or BA1 or BC1)={1,1,1,0,1}
(N or BA1 or BC2)={1,1,1,1,1}
(N or BA2 or BC1)={1,1,1,1,1}
・・・
経路制御部105は、論理和演算の結果から、1の数がもっとも少ない組み合わせを選択する。図7に示す例では、経路制御部105は、{BA1,BC1}を選択する。
経路情報生成部106は、経路制御部105により決定された経路を用いて、経路情報格納部102に格納された経路情報を更新する。例えば、経路情報生成部106は、図7下部に示す決定結果を示す情報を生成する。図7下部に示す経路情報は、エッジノードAから取得した経路情報に対し、エッジノードBで決定した経路を用いて更新された経路情報である。
例えば、エッジノードBから中継ノードbへのトラフィック量は35(図7に示すトラフィック量(B)よりBCの15+図6下部に示すBbの20)Mbpsである。中継ノードaは、利用されていないノードであるため、スリープモードが継続する。
エッジノードBは、更新された経路情報をパケットのデータ部に入れて、次に経路決定するエッジノードCにパケットを送信する。
図8は、エッジノードCの経路決定の一例を説明する図である。エッジノードCは、エッジノードBから経路情報を受信すると、他エッジノードへの経路決定を行う。具体的には、まず、エッジノードCは、エッジノードBから受信したパケットに含まれる経路情報を経路情報格納部102に格納し、現時点の利用ノードNを設定する。
N={1,1,1,0,1}
図8に示すNは、図7に示すNとBA1とBC1との論理和演算の結果と同じである。
次に、エッジノードCからエッジノードAへの経路について以下の複数の経路が考えられる。CA1〜CA4は、経路No.を示す。
CA1={1,0,1,1,0}
CA2={1,1,1,0,1}
CA3={1,0,1,1,1}
CA4={1,1,1,1,1}
例えば、経路CA1は、エッジノードC、中継ノードa、エッジノードAの経路を示し、経路CA2は、エッジノードC、中継ノードb、エッジノードB、エッジノードAの経路を示す。
次に、エッジノードCからエッジノードBへの経路について以下の複数の経路が考えられる。CB1〜CB3は、経路No.を示す。
CB1={0,1,1,0,1}
CB2={1,1,1,1,0}
CB3={0,1,1,1,1}
例えば、経路CB1は、エッジノードC、中継ノードb、エッジノードBの経路を示し、経路CB2は、エッジノードC、中継ノードa、エッジノードA、エッジノードBの経路を示す。
次に、経路制御部105は、現時点の利用ノードN、経路CA、経路CBの全ての組み合わせについて論理和演算(OR演算)を行う。
(N or CA1 or CB1)={1,1,1,1,1}
(N or CA1 or CB2)={1,1,1,1,1}
(N or CA2 or CB1)={1,1,1,0,1}
・・・
経路制御部105は、論理和演算の結果から、1の数がもっとも少ない組み合わせを選択する。図8に示す例では、経路制御部105は、{CA2,CB1}を選択する。
経路情報生成部106は、経路制御部105により決定された経路を用いて、経路情報格納部102に格納された経路情報を更新する。例えば、経路情報生成部106は、図8下部に示す決定結果を示す情報を生成する。図8下部に示す経路情報は、エッジノードBから取得した経路情報に対し、エッジノードCで決定した経路を用いて更新された経路情報である。例えば、エッジノードCから中継ノードbへのトラフィック量は65(図8に示すトラフィック量(C)よりCAの30+CBの35)Mbpsである。中継ノードaは、利用されていないノードであるため、スリープモードが継続する。
エッジノードCは、経路決定が最後であるため、経路決定の最終結果(図8下部の経路情報)を他エッジノードに送信する。図8下部に示す最終の経路情報は、全てのエッジノードで決定した経路が反映された情報である。これより、他エッジノードは、トラフィック量設定部104により設定されたトラフィック量に対し、ネットワーク内のスリープノードを経由しない経路を用いてトラフィック転送を行うことができる。
なお、経路制御部105は、決定された経路におけるトラフィック量が、NW情報のリンクの上限帯域を超える場合は、複数の経路に分けてトラフィック転送するようにすればよい。経路制御部105は、複数の経路に分けてトラフィック転送する場合も、スリープノードにはなるべくトラフィックを転送しないようにする。即ち、経路制御部105は、リンクの上限帯域、ホップ数などの制約条件や品質条件を満たす範囲内で、前述した経路制御を行うようにする。
また、各エッジノードは、経路情報を次のエッジノードに送信する際、スリープノードを経由しない経路で送信する。例えば、図8に示すネットワークで、エッジノードCからエッジノードAに経路情報を送信する場合は、エッジノードC、中継ノードb、エッジノードB、エッジノードAの順の経路を用いる。
(処理例2)
次に説明する経路制御の処理例2は、リンクコストを考慮してスリープノードを経由しない経路を決定する例である。図9〜図21を用いて処理例2について具体的に説明する。なお、処理例2のネットワークは、処理例1で説明したネットワークと同じものを用いる。処理例2において、ブロードキャスト通知や決定順は処理例1と同様とする。
図9は、ノード属性の一例を示す図である。ノード属性の情報は、NW情報格納部101に格納される。ノード属性情報は、各ノードに対する、「消費電力量(kW)」、「ノードの利用状況(1:利用あり、0:利用なし)」が登録される。
「消費電力量」とは、ノードのウェイク状態で消費する電力量(例えば、ウェイク時の最小の消費電力量)を示す。「利用状況」とは、ノードがトラフィック転送する経路に利用されていれば1とし、利用されていなければ0とする。つまり、「利用状況」が「0」のノードは、スリープノードになることが可能である。
図10は、リンク属性の一例を示す図である。リンク属性の情報は、NW情報格納部101に格納される。リンク属性情報は、ノード相互間を接続するリンクごとに、リンクの属性が登録される。例えば、リンク属性には、各リンクの「流入先ノード」、「消費電力量(kW)」、「トラフィック量(Mbps)」、「リンク上限制約/物理帯域(Mbps)」、「残容量(Mbps)」、「リンク利用(1:利用あり、0:利用なし)」、「リンクコスト」が含まれる。各パラメータの値はオペレータによって決定されるものとする。
「流入先ノード」とは、各リンクの流入先のノードのノード番号(ノードA〜ノードb)である。なお、各リンク間が物理的に1本の資源(ケーブル)を通じて接続されている場合であっても、リンクは、別々のものとして観念される。従って、上下のリンクをそれぞれ識別できるように、別々のリンク番号が付されているとともに、流入先ノードが定義される。
「消費電力量」とは、リンクを利用することによって、リンク自体に生じる消費電力量(例えば、物理的な資源の消費電力等)である。「トラフィック量」とは、リンク上に経路が設定されている全フローの総和である。
「リンク上限制約」とは、リンクに設定可能なフローのトラフィック量総和の上限である。「物理帯域」とは、リンクの物理資源が収容可能な帯域である。「残容量」とは、リンク上限制約の値からトラフィック量を減じた残り、即ち、リンク上に更に経路を設定可能なフローのトラフィック量である。「リンク利用」とは、リンク上にフローの経路がまったく設定されていない場合に0とし、少なくとも1つのフローの経路が設定された場合は1とする。
「リンクコスト」とは、流入先ノードについてノード属性に定義されている消費電力量である。即ち、処理例2において、「リンクコスト」は、個々のフローの実現のために各ノードが消費する消費電力量である。
なお、図10に示すリンクコスト「δ」とは、後述するように、流入先ノードの消費電力に代えてリンクコストに上書きされる定数である。本来の消費電力よりも十分に小さい値である。リンクコスト「δ」は、利用されているノードに流入するリンクのリンクコストに上書きされる。「リンクコスト」の総和を算出するための計算は、リンクを基準に行うため、図11に示すようにリンクコストが定義される。
図11は、リンクコストを説明する図である。図11に示す例では、或るノードaに他のノードb〜dから流入する全てのリンクにおけるリンクコストLba、Lca、Ldaは、ノードaの「消費電力量」となる。
図12は、処理例2におけるネットワークのリンクコストを説明する図である。図12に示すノードを表す丸内にある数字がノードの消費電力量を示し、各矢印がリンク、矢印に付された数字がリンクコストを示す。各リンクにはリンク名(リンク1〜12)が付与される。
図12に示すリンクコストを有するネットワークにおいて、エッジノードA、エッジノードB、エッジノードCの順に経路決定する例について説明する。最初に経路決定するエッジノードAの経路制御部105は、トラフィック量設定部104で設定されたトラフィック量を取得する。ここでは、エッジノードAからエッジノードBへは30Mbps、エッジノードAからエッジノードCへは20Mbpsとする。
経路制御部105は、エッジノードAからエッジノードBまでの経路の中でリンクコストの和が最小の経路を選択する。図12に示す例では、エッジノードA、エッジノードBの経路がリンクコスト10となり、その他の迂回する経路よりもリンクコストの和が最小である。ここで、エッジノードA、エッジノードBが利用されることになると、エッジノードA、エッジノードBに流入するリンクのリンクコストは「δ」に上書きされる。
次に、経路制御部105は、エッジノードAからエッジノードCまでの経路のリンクコストの和を計算する。例えば、エッジノードA、中継ノードa、エッジノードCのリンクコストの和は15+20=35である。他には、エッジノードA、エッジノードB、中継ノードb、エッジノードCのリンクコストの和は、δ+10+20=30+δである。δは十分小さいため、30+δ<35となる。
よって、リンクコストが最小とする経路ACは、エッジノードA、エッジノードB、中継ノードb、エッジノードCであるため、この経路を最適経路として決定する。ここで、中継ノードb、エッジノードCに流入するリンクのリンクコストは「δ」に上書きされる。
図13は、エッジノードAの経路決定結果の一例を示す図である。前述したように、エッジノードA〜C、中継ノードbに流入するリンクのリンクコストは「δ」に上書きされる。これより、利用されているノードはさらに利用されやすくなる。図13下部には、経路制御部105による経路決定後の経路情報を示す。
図14は、エッジノードAの経路決定後のノード属性を示す図である。利用されていない中継ノードa以外は、利用を示す「1」が「利用状況」に登録されている。図15は、エッジノードAの経路決定後のリンク属性を示す図である。図15に示すリンク属性では、利用されるリンクのトラフィック量、残容量、リンク利用、リンクコストが更新される。例えば、リンク1のトラフィック量は「50」に更新され、また、残容量は「30(80−50)」、リンク利用は「1」、リンクコストは「δ」に更新される。ノード属性及びリンク属性の更新は、経路制御部105が行う。
また、経路制御部105は、経路決定を行う際に、残容量が0以下にならないことを制約条件とする。制約条件としては、リンク数の経路長を定めるホップ数が上限値を超えないことなどを含めてもよい。
エッジノードAは、図13下部に示すような経路情報を、次に経路決定を行うエッジノードBに送信する。
エッジノードBは、エッジノードAから経路情報を受信すると、他エッジノードとの間の経路を決定する。エッジノードBは、まず、受信した経路情報に基づいてノード属性、リンク属性を更新する。このとき、エッジノードBが保持するノード属性、リンク属性は、エッジノードAが保持するノード属性、リンク属性と同様になる。
次に、エッジノードBの経路制御部105は、経路BA、経路BCそれぞれの経路を決定する。要求されるトラフィック量は経路BAが10Mbps、経路BCが15Mbpsとする。経路制御部105は、経路BAに対し、エッジノードB、エッジノードAの経路のリンクコストの総和が「δ」であり、この経路が経路BAの中で最小であるため、エッジノードB、エッジノードAの経路を最適経路として決定する。また、経路制御部105は、経路BCに対し、エッジノードB、中継ノードb、エッジノードCの経路のリンクコストの総和が「2δ」であり、これが経路BCの中で最小であるため、エッジノードB、中継ノードb、エッジノードCの経路を最適経路として決定する。
図16は、エッジノードBの経路決定結果の一例を示す図である。図16に示す例では、利用されるノードは変わらないためリンクコストの上書きは行われない。図16下部には、経路制御部105による経路決定後の経路情報を示す。
図17は、エッジノードBの経路決定後のノード属性を示す図である。利用されていない中継ノードa以外は、利用を示す「1」が「利用状況」に登録されている。図18は、エッジノードBの経路決定後のリンク属性を示す図である。図18に示すリンク属性では、利用されるリンクのトラフィック量、残容量、リンク利用、リンクコストが更新される。例えば、リンク2のトラフィック量は「10」に更新され、残容量は「70(80−10)」に更新され、リンク利用は「1」に更新される。
エッジノードBは、図16下部に示すような経路情報を、次に経路決定を行うエッジノードCに送信する。
エッジノードCは、エッジノードBから経路情報を受信すると、他エッジノードとの間の経路を決定する。エッジノードCは、まず、受信した経路情報に基づいてノード属性、リンク属性を更新する。このとき、エッジノードCが保持するノード属性、リンク属性は、エッジノードBが保持するノード属性、リンク属性と同様になる。
次に、エッジノードCの経路制御部105は、経路CA、経路CBそれぞれの経路を決定する。要求されるトラフィック量は経路CAが30Mbps、経路CBが20Mbpsとする。経路制御部105は、経路CAに対し、エッジノードC、中継ノードb、エッジノードB、エッジノードAの経路のリンクコストの総和が「3δ」であり、これが経路CAの中で最小であると判定する。
よって、経路制御部105は、エッジノードC、中継ノードb、エッジノードB、エッジノードAの経路を最適経路として決定する。また、経路制御部105は、経路CBに対し、エッジノードC、中継ノードb、エッジノードBの経路のリンクコストの総和が「2δ」であり、これが経路CBの中で最小であると判定する。よって、経路制御部105は、エッジノードC、中継ノードb、エッジノードBの経路を最適経路として決定する。
図19は、エッジノードCの経路決定結果の一例を示す図である。図19に示す例では、利用されるノードは変わらないためリンクコストの上書きは行われない。図19下部には、経路制御部105による経路決定後の経路情報を示す。
図20は、エッジノードCの経路決定後のノード属性を示す図である。利用されていない中継ノードa以外は、利用を示す「1」が「利用状況」に登録されている。図21は、エッジノードCの経路決定後のリンク属性を示す図である。図21に示すリンク属性では、利用されるリンクのトラフィック量、残容量、リンク利用、リンクコストが更新される。例えば、リンク12のトラフィック量は「65」に更新され、残容量は「15(80−65)」に更新され、リンク利用は「1」に更新される。
以上より、各エッジノードが、受信した経路情報が示す経路を優先的に用いて経路を決定することにより、省電力状態となるノードがネットワーク内に含まれるような集約経路に経路制御することができる。ここで、集約経路とは、利用されているノードに経路を集中させることで、ネットワーク内にスリープノードが含まれるような経路をいう。
なお、処理例2において、要求されたトラフィック量が、計算された最適経路の残容量以上であれば、経路制御部105は、次にリンクコストの和が小さかった経路と二つの経路に分けてトラフィック転送する。
また、ホップ数を制約条件とした場合、ホップ数の制約を満たす経路のリンクコストの総和を計算し、リンクコストの総和が小さい経路に決定したりしてもよい。
以上、経路制御における経路決定方法について例を2つ説明したが、これに限定されることはない。各エッジノードが順番に経路情報を受信して経路決定を行い、経路情報が示す経路を優先的に用いることで、スリープノードをできるだけウェイク状態にしないような経路決定方法であればよい。
なお、上記例では、経路決定順は、事前に設定していたが、経路制御のトリガを検知したエッジノードから経路決定を行うようにしてもよい。このとき、各エッジノードは自エッジノードの次に経路決定するエッジノードを記憶しておく。また、最初に経路決定をしたエッジノードは経路情報が一回りしたときに、全てのエッジノードで経路決定を行ったと判断する。トリガを検知し、経路情報を受信したエッジノードは、他エッジノードに最終的な経路情報を送信し、経路決定を終了する通知をブロードキャストする。また、各エッジノードは、経路情報を次のエッジノードに送信する際、スリープノードを経由しない経路で送信する。
次に、各エッジノードが経路再決定を行うことにより、スリープノードを生じさせる状態遷移について説明する。
図22は、経路制御前の経路情報を示す図である。全てのノードが利用されており、経路情報は、図22下部に示す。ここで、経路CAにおけるトラフィック量の開放閾値が30Mbpsであるとする。経路CAのトラフィック量が75Mbpsから30Mbpsに減少し、エッジノードCにより経路制御のトリガが検出されるとする。ここで、各エッジノードは、前述した処理例1や2などの経路決定方法を用いて経路制御を行う。
図23は、経路制御後の経路情報を示す図である。図23に示すように、経路制御を行うことで、中継ノードaのトラフィック量を0にし、中継ノードaをスリープノードにすることができる。経路制御後の経路情報は、図23の下部に示す。
以上、前述した経路制御を行うことで、ネットワーク内のノードでスリープノードが生じるような経路に制御することができ、電力消費を抑えることができる。スリープノードによる電力消費の低減は、ウェイク状態のトラフィック量を減少させることによる電力消費の低減よりも大きい。
<動作>
次に、実施例1における通信システムの動作について説明する。図24は、通信システムにおける経路制御の一例を示すフローチャートである。
ステップS101で、ネットワーク内のエッジノードは、トラフィック量や経路品質値の変動によりトラフィック量や経路品質値が増設閾値以上になった、又は開放閾値以下になった場合に経路制御のトリガを検知する。
ステップS102で、トリガを検知したエッジノードは、他エッジノードに経路決定を開始する通知をブロードキャストする。
ステップS103で、各エッジノードは、順番に経路情報を受信して経路決定を行う。経路決定については、経路情報が示す経路を優先的に用いることで集約経路にする。つまり、各エッジノードは、スリープノードを経由しない経路に制御していく。
ステップS104で、全てのエッジノードで経路決定を終えたと判断したエッジノードは、経路決定を終了する通知をブロードキャストする。
ステップS105で、全てのエッジノードで経路決定を終えたと判断したエッジノードは、最終の経路情報を他のエッジノードに送信する。各エッジノードは受信した経路情報が示す経路やトラフィック量に基づいて経路を設定し、設定経路上でトラフィック転送を開始する。
図25は、経路制御のトリガを検知したエッジノードの処理の一例を示すフローチャートである。図25に示す例では、経路決定の順番は、各エッジノードに事前に設定されているとする。
ステップS201で、経路制御のトリガを検知したエッジノード(以下、トリガエッジノードともいう)は、経路決定を開始するための通知を他エッジノードにブロードキャストする。このとき、ブロードキャスト通知を受けたエッジノードは経路決定モードに遷移する。経路決定モードとは、経路決定を行うまで待機するモードである。
ステップS202で、トリガエッジノードは、設定された決定順が最初であるか判定する。ステップS202の判定結果がYES(決定順が最初)であればステップS205に進み、判定結果がNO(決定順が最初でない)であればステップS203に進む。
ステップS203で、トリガエッジノードは、他エッジノードから経路情報を受信したか否かを判定する。ステップS203の判定結果がYES(受信した)であればステップS205に進み、判定結果がNO(受信していない)であればステップS204に進む。
ステップS204で、トリガエッジノードは、他エッジノードから経路情報を受信するまでステップS203に戻り待機する。
ステップS205で、トリガエッジノードの経路制御部105は、前述したようにネットワーク内にスリープノードが含まれるような集約経路に決定する。このとき、他エッジノードから経路情報を受信していれば、受信した経路情報が示す経路を優先的に用いることで、スリープノードをスリープ状態で維持することができる。
ステップS206で、トリガエッジノードは、設定された決定順に基づいて自エッジノードが経路決定の最後であるか否かを判定する。ステップS206の判定結果がYES(決定順が最後)であればステップS207に進み、判定結果がNO(決定順が最後ではない)であればステップS208に進む。
ステップS207で、トリガエッジノードは、経路決定を終了する通知を他エッジノードにブロードキャストする。このとき、トリガエッジノードは、最終の経路情報を他エッジノードに送信する。
ステップS208で、トリガエッジノードは、経路決定の結果を反映した経路情報を決定順が次のエッジノードに送信する。
ステップS209で、トリガエッジノードは、経路決定の終了通知を受信したか否かを判定する。ステップS209の判定結果がYES(受信した)であればステップS211に進み、判定結果がNO(受信していない)であればステップS210に進む。
ステップS210で、トリガエッジノードは、他エッジノードから終了通知を受信するまでステップS209に戻り待機する。
ステップS211で、トリガエッジノードは、最終の経路情報が示す経路とトラフィック量に基づいて経路を設定し、設定経路上でトラフィック転送を開始する。
図26は、経路決定を開始する通知を受けたエッジノードの処理の一例を示すフローチャートである。図26に示す例での経路決定の順番は、各エッジノードに事前に設定されているとする。また、図26に示す処理で、図25に示す処理と同様の処理を行うものは同じ符号を付し、その説明を省略する。
ステップS301で、エッジノードは、経路決定を開始する通知を受信する。以下、経路決定を開始する通知を受けたエッジノードを受信エッジノードともいう。
ステップS202以降は、主体が受信エッジノードに変わるのみで処理自体は図25に示す処理と同様である。つまり、各エッジノードで基本的な処理内容は変わらず、経路決定のトリガを検知したエッジノードが図25に示す処理を行い、その他のエッジノードが図26に示す処理を行う。
以上、実施例1によれば、各エッジノードで経路決定する際、他のエッジノードが決定した経路と重なるように、経路を設定するため、結果的にネットワーク内での経路を集約することができ、ひいては、消費電力の抑制を図ることができる。また、実施例1によれば、経路決定をする順番が事前に設定されていてもよいし、次のエッジノードを設定しておき、トリガを検知したエッジノードから次々に経路決定を行い、経路決定が一周した時点で経路決定を終了するようにしてもよい。
また、実施例1によれば、トリガを検知したエッジノードが経路決定を行う通知をブロードキャストし経路決定モードにするようにしたが、この通知は必ずしも必要ではない。各エッジノードは経路決定モードにならなくても、経路情報を受信した時点で経路決定を行い、最終の経路情報が途中の経路情報とは区別して受信できればよい。
[実施例2]
次に、実施例2に係る通信システムについて説明する。実施例2では、経路決定の順番を事前に各エッジノードに設定するのではなく、各エッジノードは、決定順を示すデータであるトークンを決定順に転送する。トークンを受信したエッジノードが経路決定を行う。
<機能構成>
図27は、実施例2に係るエッジノード3の主要な機能構成の一例を示すブロック図である。図27に示す機能において、図4に示す機能と同様の機能のものは同じ符号を付し、その説明を省略する。
管理部301は、メッセージ管理部302、経路決定管理部303を含む。メッセージ管理部302は、エッジノード間でやりとりする制御メッセージ中に含まれるトークンを管理する。制御メッセージは、経路情報を送信する順番を制御するためのメッセージである。メッセージ管理部302は、受信した制御メッセージに含まれるトークンに基づいて、トークンと経路情報とを送信する次のエッジノードを判断することができる。
経路決定管理部303は、自エッジノードがトークンと経路情報とを受信したことを検知した場合、経路決定を行うよう経路制御部105に指示する。
経路制御部105は、実施例1同様、ネットワーク内でスリープノードが存在するように集約経路を決定する。なお、経路制御部105は、NW情報に基づくリンクの上限帯域などの制約条件を満たす範囲内で集約経路を決定する。
これより、経路の決定順を事前にエッジノードに設定していなくても、経路決定順を示すトークンを順に送信することで、各エッジノードは順に経路情報を受信し、受信した経路情報に基づいて経路決定を行うことができる。
次に、図28と図29とを用いてトークンについて説明する。図28は、トークンAのデータ構造の一例を示す図である。図28に示すトークンAは、経路決定順が最後のエッジノードが決定終了を通知する場合のトークンである。
図28に示すように、トークンAには、エッジノードIDと次に送信するエッジノードIDとが対応づけられている。エッジノードを識別する情報としては、エッジノードIDやエッジノードのIPアドレスでもよい。
図28に示すトークンAの経路決定順は、エッジノード(エッジ)A、エッジノードB、エッジノードC、・・・、エッジノードXとなる。エッジノードは、自エッジノードのNextノードIDにエッジノードID又はIPアドレスが対応付けられていなければ、自エッジノードが、決定順が最後のノードであると判断できる。
図29は、トークンBのデータ構造の一例を示す図である。図29に示すトークンBは、エッジノード間を巡回させるトークンである。トークンBは、経路決定順が最初のエッジノードが経路決定の終了を通知する場合に用いられる。
図29に示すように、トークンBには、エッジノードXの次のエッジノードとしてエッジノードAが対応付けられている。これよりトークンBは、エッジノード間を巡回することになる。
<経路制御の処理例>
次に、実施例2における経路制御の処理例について説明する。経路決定の方法は実施例1と同様である。なお、説明を簡単にするため、ネットワークの構成や要求されるトラフィックの量は実施例1と同様とする。
(トークンAを用いる場合)
図30は、エッジノードAが最初に経路決定を行う場合を説明する図である。図30に示すトークンを見ると、エッジノードAが最初に経路決定を行うことが分かる。図30に示すトークンは、最初に経路決定を行うエッジノードAが保持しておく。エッジノードAは、経路制御のトリガを検知した場合、又は経路決定を開始する通知を受信した場合、経路決定を行う。経路決定の結果は実施例1と同様とする。経路決定したエッジノードAは、経路情報とトークンとを次のエッジノードBに送信する。
図31は、エッジノードBが経路決定を行う場合を説明する図である。エッジノードBは、トークンと経路情報とをエッジノードAから受信した場合、受信した経路情報に基づいて経路決定を行う。経路決定の結果は実施例1と同様とする。経路決定したエッジノードBは、経路情報とトークンとを次のエッジノードCに送信する。
図32は、エッジノードCが経路決定を行う場合を説明する図である。エッジノードCは、トークンと経路情報とをエッジノードBから受信した場合、受信した経路情報に基づいて経路決定を行う。経路決定の結果は実施例1と同様とする。経路決定したエッジノードCは、トークンに次のエッジノードが対応付けられていないことにより自エッジノードが経路決定の最後であると判定する。エッジノードCは、他エッジノードに対し、経路決定の終了通知と最終の経路情報を送信する。
(トークンBを用いる場合)
次に、図29に示すトークン(以下、巡回トークンともいう)をエッジノード間で巡回させ、経路制御を行う場合について説明する。巡回トークンを巡回させる場合は、計測・監視部103による経路制御のトリガの検知は不要である。各エッジノードは、巡回トークンと経路情報とを受信したときに、経路決定を行い、巡回トークンに示される次のエッジノードに巡回トークンと経路情報とを送信する。
図33は、巡回トークンを受信したエッジノードCが経路決定を行う場合を説明する図である。図33に示すトークンは巡回トークンを示す。この巡回トークンは、エッジノードA、エッジノードB、エッジノードC、エッジノードA、エッジノードB・・・の順にエッジノード間を巡回する。図33に示す例では、エッジノードAを基点のノードとする。エッジノードCまでの経路決定についてはトークンAを用いる場合と同様である。
エッジノードCは、経路決定を行った場合、巡回トークンが示す次のエッジノードAに、巡回トークンと経路情報とを送信する。
基点であるエッジノードAに巡回トークンが戻ってきた場合に、エッジノードAは、全てのエッジノードで経路決定が終わったと判断する。このとき、エッジノードAは、受信した最終の経路情報を他エッジノードに送信する。各エッジノードは、受信した最終の経路情報が示す経路やトラフィック量を必ずしも設定する必要はない。各エッジノードは、現在の経路とは異なる経路になったときにだけ、経路やトラフィック量を設定するようにすればよい。巡回トークンが一回りするたびに経路やトラフィック量の設定を行っていては、非効率だからである。
これより、巡回トークンをエッジノード間で巡回させる場合は、計測・監視部103によるトリガの検知を行う必要がない。なお、巡回トークンが一回りしたときに、経路情報はリセットされる。
また、計測・監視部103によるトリガを検知する場合は、巡回トークンを一回りだけさせることで、トークンAと同様に経路制御することができる。このとき、トリガを検知したエッジノードを基点のエッジノードとして設定し、巡回トークン及び経路情報を一回りさせることで、基点のエッジノードは全てのエッジノードで経路決定が終了したと判断できる。これより、基点のエッジノードが最終の経路情報を他エッジノードに送信することができる。
<動作>
次に、実施例2における通信システムの動作について説明する。以下に説明するエッジノードの動作は、巡回トークンを用いる場合であり、経路制御のトリガの検知を行わない場合である。
図34は、基点となるエッジノードの処理の一例を示すフローチャートである。以下、基点となるエッジノードを基点エッジノードともいう。基点エッジノードは事前に設定しておく。
ステップS401で、基点エッジノードは、経路決定を行う。経路決定方法は、実施例1で説明したように、ネットワーク内にスリープノードが含まれるような集約経路に決定する。
ステップS402で、基点エッジノードは、巡回トークンから次のエッジノードを特定し、次のエッジノードに対し、巡回トークンと経路情報とを送信する。
ステップS403で、基点エッジノードは、巡回トークンと経路情報とを受信したか否かを判定する。基点エッジノードは、経路情報を受信した場合、全てのエッジノードの経路決定結果が反映された最終の経路情報を受信したと判断する。ステップS403の判定結果がYES(受信した)であればステップS404に進み、判定結果がNO(受信していない)であればステップS403に戻る。
ステップS404で、基点エッジノードは、受信した最終の経路情報を他エッジノードに送信する。この後、基点エッジノードは、経路情報をリセットする。基点エッジノードは、以上の処理を巡回トークンが一回りする度に行う。
図35は、非基点のエッジノードの処理の一例を示すフローチャートである。図35に示す処理で図34と同様の処理を行うものは同じ符号を付し、その説明を省略する。
ステップS501で、非基点のエッジノードは、他エッジノードから巡回トークンと経路情報とを受信したか否かを判定する。ステップS501の判定結果がYES(受信した)であればステップS401に進み、判定結果がNO(受信していない)であればステップS501に戻る。
図35に示すステップS401、S402の処理は、主体が非基点のエッジノードである以外は、図34に示す処理と同様である。
ステップS502で、非基点のエッジノードは、基点エッジノードから最終の経路情報を受信する。なお、最終の経路情報を受信したエッジノードは、前述したとおり、最終の経路情報を必ずしも設定する必要はない。
なお、トークンを用いる場合、図25と図26に示す処理と比べて異なるところは、トークンを経路情報とともに送信することと、経路決定の順番をトークンから判断することである。
以上、実施例2によれば、経路決定の順番を事前に各エッジノードに設定するのではなく、各エッジノードは、決定順を示すデータであるトークンを決定順に転送する。実施例2では、巡回トークンを用いればトリガの検知を行う必要がない。また、各エッジノードは、トークン及び経路情報を次のエッジノードに送信する際、スリープノードを経由しない経路で送信する。
[実施例3]
次に、実施例3に係る通信システムについて説明する。実施例3では、トラフィック量設定部401が、設定するトラフィック量を予測して設定する。また、実施例3では、各エッジノードが、トラフィック量を予測するために、事前に経路決定の順番と総エッジノード数を保持している。
<機能構成>
図36は、実施例3に係るエッジノード4の主要な機能構成の一例を示すブロック図である。図36に示す機能において、図4に示す機能と同様の機能のものは同じ符号を付し、その説明を省略する。
トラフィック量設定部401は、自エッジノードに設定された決定順から最終的に経路情報が反映されるまでの時間を求め、求めた時間に予測されるトラフィック量を、経路決定で要求するトラフィック量(以下、要求トラフィック量ともいう)として設定する。ここでは、経路情報が反映されるまでの時間(以下、反映時間ともいう)は、自エッジノードが経路決定をしてから最後のエッジノードの経路決定が終わるまでの時間とする。トラフィック量の予測については、既知の近時予測方法(線形近似など)を用いる。
図37は、トラフィック量の予測を説明する図である。経路決定順はエッジノードA、エッジノードB、エッジノードCの順とする。エッジノードAのトラフィック量設定部401は、経路ABに対して要求するトラフィック量を、例えば線形近似により予測する。具体的には、エッジノードAのトラフィック量設定部401は、経路決定時のトラフィック量から所定時間前までのトラフィック量を用いて、反映時間後(1秒後)のトラフィック量を予測する。反映時間を算出する式は以下の通りである。
反映時間=経路決定にかかる時間×(総エッジノード数−経路決定順)
上記例では、経路決定にかかる時間を0.5秒とし、総エッジノード数は3、エッジノードAの決定順は1であるため、反映時間は0.5×(3−1)=1となる。
次に、エッジノードBのトラフィック量設定部401は、経路BAに対して要求トラフィック量を、例えば線形近似により予測する。反映時間は、0.5×(3−2)=0.5となる。よって、エッジノードBのトラフィック量設定部401は、0.5秒後のトラフィック量を予測する。
エッジノードCのトラフィック量設定部401は、自エッジノードが最後のエッジノードであるため、反映時間は0となる。つまり、エッジノードCのトラフィック量設定部401は、現時点でのトラフィック量を、経路CAに対しての要求トラフィック量に設定する。
なお、図37に示す例では、経路AB、経路BA、経路CAに対してトラフィック量の予測を行うようにしたが、全ての経路に対してトラフィック量の予測を行うようにしてもよい。
上記例では、トリガを検知したエッジノードが、経路決定の開始通知をブロードキャストしない場合について説明した。経路決定の開始通知をブロードキャストする/しないは、経路計算用に利用するトラフィック量をいつ計測するかを決める。開始通知をしない場合は、経路計算順が回ってきた時点でのトラフィック計測をし、開始通知をする場合は、開始通知を受け取った時点でのトラフック計測をする。
一方、トリガを検知したエッジノードが、経路決定の開始通知をブロードキャストする場合は、開始通知を受信したエッジノードでは、同時にトラフィックを計測し、反映時間を以下の通りに設定する。
反映時間=経路決定にかかる時間×(総エッジノード数−1)
開始通知をブロードキャストし、トラフィクを同時に計測する場合は、計算経路でのトラフィック転送を再開するまでの時間は同じであるため、反映時間も各エッジノードで同じになる。
以上、実施例3によれば、決定された経路でトラフィック転送が実際に開始されるときのトラフィック量を予測することができ、この予測値に基づいて経路決定を行うことができる。
[実施例4]
次に、実施例4に係る通信システムについて説明する。実施例4では、各エッジノードで経路決定時に設定されるトラフィック量は、オペレータが事前に設定したトラフィックデマンドのリスト情報(以下、デマンドリストともいう)とする。デマンドリストを各エッジノードに順に転送することで、各エッジノードは、デマンドリストから経路決定に用いるトラフィック量を設定することができる。
<機能構成>
図38は、実施例4に係るエッジノード5の主要な機能構成の一例を示すブロック図である。図38に示す機能において、図4に示す機能と同様の機能のものは同じ符号を付し、その説明を省略する。なお、オペレータが事前に設定したデマンドリストは、決定順が最初のエッジノードに保持されたり、送信されたりする。
トラフィック量設定部501は、デマンドリストから「Src」が自エッジノードのトラフィック量を取得し、経路決定に用いるトラフィック量に設定する。
図39は、デマンドリストの一例を示す図である。図39に示すように、エッジノードAのトラフィック量設定部501は、デマンドリストの「Src」が「A」のトラフィック量を取得し、経路ABのトラフィック量「35Mbps」、経路ACのトラフィック量「20Mbps」を要求トラフィック量として設定する。エッジノードAは、取得したトラフィック量をデマンドリストから削除し、次のエッジノードBに経路情報とともに送信する。
次に、エッジノードBのトラフィック量設定部501は、デマンドリストの「Src」が「B」のトラフィック量を取得し、経路BAのトラフィック量「10Mbps」、経路BCのトラフィック量「15Mbps」を要求トラフィック量として設定する。エッジノードBは、取得したトラフィック量をデマンドリストから削除し、次のエッジノードCに経路情報とともに送信する。
エッジノードCのトラフィック量設定部501は、デマンドリストの「Src」が「C」のトラフィック量を取得し、経路CAのトラフィック量「30Mbps」、経路CBのトラフィック量「35Mbps」を要求トラフィック量として設定する。決定順が最後のエッジノードCは、デマンドリストを送信する必要はない。エッジノードCは、最終の経路情報を他エッジノードに送信する。
また、図39に示す例では、各エッジノードは、自エッジノードが取得したトラフィック量をデマンドリストから削除するようにしたが、必ずしも削除する必要はない。なお、デマンドリストは、制御メッセージやパケットのデータ部に含めるようにすればよい。
以上、実施例4によれば、オペレータが設定したデマンドリストに基づいて、経路決定を行うことができる。また、各エッジノードは、デマンドリスト及び経路情報を次のエッジノードに送信する際、スリープノードを経由しない経路で送信する。
[変形例]
次に、上述した各実施例における変形例について説明する。上述した各実施例で説明した経路決定手順をコンピュータに実行させるためのプログラムとし、このプログラムをインストールして、コンピュータに実行させることにより上述した経路決定を実現させることも可能である。
また、このプログラムを記録媒体(CD−ROMやSDカード等)に記録し、このプログラムが記録された記録媒体をコンピュータなどに読み取らせて、前述した経路決定を実現させることも可能である。なお、記録媒体は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的,電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。
また、各実施例では、中継ノードのみがスリープノードになるとして説明したが、エッジノードもスリープノードになってもよい。このとき、各エッジノードは、経路情報から次のエッジノードがスリープノードであると判定した場合は、その次のエッジノードに経路情報を送信する。よって、各エッジノードは、次のエッジノードの情報を保持するだけでなく、自エッジノード以降のエッジノードの情報を複数保持するようにすればよい。また、トークンを用いる場合は、各エッジノードの順番がトークンから分かるので、エッジノードをスリープノードにする場合でも容易に実現することが可能である。
以上、各実施例、変形例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、上記変形例以外にも種々の変形及び変更が可能である。
なお、以上の実施例に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
中継ノード及び複数のエッジノードを含む複数のノードがリンクを介して接続されるネットワーク内のエッジノード間の経路を制御する経路制御方法であって、
先に経路の決定を行うエッジノードによって決定された経路を示す経路情報を次に経路の決定を行うエッジノードに送信し、該次に経路の決定を行うエッジノードは、受信した前記経路情報が示す経路を優先的に用いて更なる経路の決定を行う処理を所定の複数のエッジノードが行うまで実行し、
前記所定の複数のエッジノードのうち最後のエッジノードが経路決定を行って得られた経路情報を用いて前記ネットワークにおける経路制御を行う、
ことを特徴とする経路制御方法。
(付記2)
最初に経路決定を行うエッジノードは、
省電力状態となる中継ノードが前記ネットワーク内に含まれるように経路を決定する付記1記載の経路制御方法。。
(付記3)
経路制御を行うためのトリガを検知したエッジノードは、
他のエッジノードに対して経路決定を開始する通知を送信し、
前記最初に経路決定を行うエッジノードは、
前記通知が送信された後に経路決定を行い、
前記各エッジノードは、
前記全てのエッジノードで決定した経路を反映した経路情報を受信した場合、該経路情報に基づいてデータ転送を開始する付記2記載の経路制御方法。
(付記4)
前記各エッジノードは、
経路決定時に計測したトラフィック量に基づいて、経路制御が終わる時のトラフィック量を予測し、
予測したトラフィック量及び前記経路情報に基づいて経路決定を行う付記1乃至3何れか一項に記載の経路制御方法。
(付記5)
前記複数のエッジノードは、
前記リンク毎に定義されたコストを保持し、
前記経路を決定する際、経路上の各リンクに定義されたコストの総和が最小となる経路に決定し、
決定された経路上で省電力状態の中継ノードがトラフィック処理を行う場合、トラフィック処理を行う中継ノードに繋がるリンクに定義されたコストを、省電力状態の中継ノードに繋がるリンクに定義されたコストよりも小さい値に更新する付記1乃至4何れか一項に記載の経路制御方法。
(付記6)
前記各エッジノードは、
経路決定を行う順番を示すデータを受信した場合に経路決定を行い、
前記データに示された自エッジノードの次のエッジノードに対し、前記データ及び前記経路情報を送信する付記1乃至5何れか一項に記載の経路制御方法。
(付記7)
前記エッジノードは、
前記経路情報を送信する次のエッジノードが省電力状態であるとき、前記次のエッジノードの次のエッジノードに対し、前記経路情報を送信する付記1乃至5いずれか一項に記載の経路制御方法。
(付記8)
中継ノード及び複数のエッジノードを含む複数のノードとリンクとにより接続されるネットワーク内のエッジノード間の経路を制御する通信システムであって、
前記中継ノードは、
トラフィック処理をしない場合に省電力状態にするスリープ制御部を備え、
前記エッジノードは、
他のエッジノードから、各エッジノード間のデータ転送の経路を示す経路情報を受信する受信部と、
受信された前記経路情報が示す経路を優先的に用いて他のエッジノードへの経路を決定する経路制御部と、
決定された経路を用いて更新した経路情報を次のエッジノードへ送信する送信部とを備える通信システム。
(付記9)
ネットワーク間の境界又は入口に位置し、他のネットワーク間の境界又は入口に位置する他の通信装置とデータ通信を行う通信装置であって、
前記他の通信装置から、各通信装置間のデータ通信の経路を示す経路情報を受信する受信部と、
受信された前記経路情報が示す経路を優先的に用いて他の通信装置への経路を決定する経路制御部と、
決定された経路を用いて更新した経路情報を次の通信装置へ送信する送信部とを備える通信装置。
(付記10)
ネットワーク間の境界又は入口に位置し、他のネットワーク間の境界又は入口に位置する他の通信装置とデータ通信を行う通信装置を、
前記他の通信装置から、各通信装置間のデータ通信の経路を示す経路情報を受信する受信部と、
受信された前記経路情報が示す経路を優先的に用いて他の通信装置への経路を決定する経路制御部と、
決定された経路を用いて更新した経路情報を次の通信装置へ送信する送信部として機能させるための経路制御プログラム。
1、3、4、5 エッジノード
2 中継ノード
30 ルーティングプロセッサ部
31 プロセッサ
32 メモリ
101 NW情報格納部
102 経路情報格納部
103 計測・監視部
104、401、501 トラフィック量設定部
105 経路制御部
106 経路情報生成部
107 フォワーディング処理部
108 送受信部
109、301 管理部
110、303 経路決定管理部
111、302 メッセージ管理部

Claims (8)

  1. 中継ノード及び複数のエッジノードを含む複数のノードがリンクを介して接続されるネットワーク内のエッジノード間の経路を制御する経路制御方法であって、
    先に経路の決定を行うエッジノードによって決定された経路を示す経路情報を次に経路の決定を行うエッジノードに送信し、該次に経路の決定を行うエッジノードは、受信した前記経路情報が示す経路を優先的に用いて更なる経路の決定を行う処理を所定の複数のエッジノードが行うまで実行し、
    前記所定の複数のエッジノードのうち最後のエッジノードが経路決定を行って得られた経路情報を用いて前記ネットワークにおける経路制御を行う、
    ことを特徴とする経路制御方法。
  2. 最初に経路決定を行うエッジノードは、
    省電力状態となる中継ノードが前記ネットワーク内に含まれるように経路を決定する請求項1記載の経路制御方法。
  3. 経路制御を行うためのトリガを検知したエッジノードは、
    他のエッジノードに対して経路決定を開始する通知を送信し、
    前記最初に経路決定を行うエッジノードは、
    前記通知が送信された後に経路決定を行い、
    前記各エッジノードは、
    前記全てのエッジノードで決定した経路を反映した経路情報を受信した場合、該経路情報に基づいてデータ転送を開始する請求項2記載の経路制御方法。
  4. 前記各エッジノードは、
    経路決定時に計測したトラフィック量に基づいて、経路制御が終わる時のトラフィック量を予測し、予測したトラフィック量及び前記経路情報に基づいて経路決定を行う請求項1乃至3何れか一項に記載の経路制御方法。
  5. 前記複数のエッジノードは、
    前記リンク毎に定義されたコストを保持し、
    前記経路を決定する際、経路上の各リンクに定義されたコストの総和が最小となる経路に決定し、決定した経路上で省電力状態の中継ノードがトラフィック処理を行う場合、トラフィック処理を行う中継ノードに繋がるリンクに定義されたコストを、省電力状態の中継ノードに繋がるリンクに定義されたコストよりも小さい値に更新する請求項1乃至4何れか一項に記載の経路制御方法。
  6. 前記各エッジノードは、
    経路決定を行う順番を示すデータを受信した場合に経路決定を行い、
    前記データに示された自エッジノードの次のエッジノードに対し、前記データ及び前記経路情報を送信する請求項1乃至5何れか一項に記載の経路制御方法。
  7. 中継ノード及び複数のエッジノードを含む複数のノードとリンクとにより接続されるネットワーク内のエッジノード間の経路を制御する通信システムであって、
    前記中継ノードは、
    トラフィック処理をしない場合に省電力状態にするスリープ制御部を備え、
    前記エッジノードは、
    他のエッジノードから、エッジノード間のデータ転送の経路を示す経路情報を受信する受信部と、
    受信された前記経路情報が示す経路を優先的に用いて他のエッジノードへの経路を決定する経路制御部と、
    決定された経路を用いて更新した経路情報を次のエッジノードへ送信する送信部とを備える通信システム。
  8. ネットワーク間の境界又は入口に位置し、他のネットワーク間の境界又は入口に位置する他の通信装置とデータ通信を行う通信装置であって、
    前記他の通信装置から、通信装置間のデータ通信の経路を示す経路情報を受信する受信部と、
    受信された前記経路情報が示す経路を優先的に用いて他の通信装置への経路を決定する経路制御部と、
    決定された経路を用いて更新した経路情報を次の通信装置へ送信する送信部とを備える通信装置。
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