JP2011124705A - 監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の撮像装置の画像の特徴量を抽出して画像登録処理をおこなう場合に遅延が発生している撮像装置の画像登録処理だけが遅延することがないように、各撮像装置の画像の登録処理に関する遅延時間を平均化させる
【解決手段】録画装置の制御部は、画像登録処理を実行するあるタスクを実行する際に、他の撮像装置から受信した画像の画像登録処理を実行するタスクによる登録画像数を評価して、他の撮像装置から受信した画像の画像登録処理を実行するタスクによる登録画像数が、少ないタスクがあるときには、自らのタスクの実行を遅延させるようにする。そのような他のタスクがないときには、自らのタスクの実行をする。
【選択図】図2

Description

本発明は、監視システムに係り、特に、複数の撮像装置に録画装置が接続されているときに、各撮像装置の撮像した画像の登録処理を平均化させ、処理の遅延をおこさせないようにするのに好適な監視システムに関する。
従来より小型店舗等では、単体の撮像装置によって直近の監視画像を保存するのが一般的であった。しかしながら、近年の犯罪発生の増加、事件の凶悪化等に伴い、複数台の監視カメラ等の撮像装置が撮像した監視画像を長期間保存することが求められてきている。そして、撮像装置の普及と磁気記録装置の大容量化に伴い、容易に多地点の監視画像を長期間保存することが可能となってきた。一方、このような撮像装置からの監視画像の増加により、監視者の負担が増している。そこで、監視者の負担を軽減するため、録画した監視画像から特定の人物や特定のシーンを探し出す技術がいくつか開発されている。例えば、顔探索等の物体検出技術や、画像の構図や色分布等を用いた類似画像検索技術である。例えば、特許文献1には、このような類似画像検索技術が開示されている。また、類似画像検索技術における画像類似度の算出方法については、例えば、非特許文献1に開示されている。
ここで、画像登録について説明する。「登録」とは監視システムに関する業界用語であり、録画装置の記憶部に記憶されている画像のうち、顔を含む画像の顔領域から画像特徴量を抽出し、上述した画像特徴量リストデータを作成することをいう。ここで、「画像特徴量リストデータ」とは、画像のフレーム毎に、フレーム番号と画像特徴量で構成されるリストデータである。
画像登録は、撮像装置で撮像され、録画装置に順次、記録されていく最新時刻の画像を登録するリアルタイム画像登録と、録画装置に既に蓄積されている画像を登録する記録画像登録があり、画像登録要求としては、リアルタイム画像登録に関する要求であるリアルタイム画像登録要求と、記録画像登録に関する要求である記録画像登録要求がある。リアルタイム画像登録と記録画像登録の違いは、登録処理をおこなう画像に対して、記録待ちの時間があるかないかである。リアルタイム画像登録の場合は、各画像に対する登録処理が終わっても、次の画像が記録されていなければ、次の画像が記録するまで待つ必要がある。一方、記録画像の場合は、画像に対して、順次、登録処理が行われる。
記録画像登録要求では、ユーザは、監視端末の操作メニュー画面のユーザインタフェースを使って、登録対象の撮像装置を指定し、ディスプレイモニタ上に表示される画像の再生中にイン・アウト点を指定してフレーム番号を入力したり、テキストボックス等からフレーム番号を直接入力する。このフレーム番号としては、登録処理をおこなう最初のフレームとなる登録開始フレーム番号や、登録処理をおこなう最後のフレームとなる登録終了フレーム番号のフレーム番号を入力する。
このような登録処理および画像検索処理により、監視画像を対象とした類似顔画像検索を実現することができる。
特開2006−285570号公報
「大規模な画像集合のための表現モデル」(廣池敦他、日本写真学会誌2003年66巻1号、P93−P101)
従来の登録処理においては、マルチタスクにより各撮像装置の登録処理を非同期に並列して実行していた。リアルタイム画像登録処理では、登録処理に遅延が発生していない場合においては、各撮像装置の登録処理を非同期に並列して実行しても、画像が配信される時刻毎に自然に同期がなされていた。しかし、いづれかの撮像装置で登録処理に遅延が発生した場合においては、遅延に関わらず、どの撮像装置の登録処理も並列に実施するため、遅延している登録処理は、ますます遅延することになる。したがって、ユーザが類似顔画像検索をおこなうにあたり、例えば、顔が撮影される頻度が高い撮像装置の画像に対する検索ほど、検索可能になるまでの待ち時間が長くなるという問題点があった。
また、同様に記録画像登録処理の場合は、リアルタイム画像登録処理での遅延と同様に、例えば、顔が撮影される頻度が高い撮像装置の画像に対する検索ほど、検索可能になるまでの待ち時間が長くなるという問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、その目的は、各撮像装置の画像の処理に各々タスクを割り当てて、並列して実行される画像登録処理において、遅延が発生している撮像装置の画像の登録処理だけが遅延することがないように、各撮像装置の画像の登録処理に関する遅延時間を平均化させることができる監視システムを提供することにある。
本発明の監視システムは、画像を撮像する一つ以上の撮像装置と、撮像装置より撮像した画像を受信して記録する録画装置とがネットワークを介して接続されている。
録画装置の制御部は、各々の画像について、画像特徴量を抽出し画像特徴量を記録する画像登録処理を実行するにあたり、各々の撮像装置毎に、その撮像装置から受信した画像の画像登録処理を実行するタスクを割り当てる。
そして、撮像装置から受信した画像の画像登録処理を実行するタスク毎に、遅延がどれだけ発生しているかを評価する。
具体的には、画像登録処理を実行するあるタスクを実行する際に、他の撮像装置から受信した画像の画像登録処理を実行するタスクによる登録画像数を評価して、他の撮像装置から受信した画像の画像登録処理を実行するタスクによる登録画像数が、少ないタスクがあるときには、自らのタスクの実行を遅延させるようにする。
そのような他のタスクがないときには、自らのタスクの実行をする。
これにより、遅延が発生している撮像装置に対する登録処理を優先して実行することで各撮像装置間で遅延時間を平均化させることができる。
本発明によれば、各撮像装置の画像の処理に各々タスクを割り当てて、並列して実行される画像登録処理において、遅延が発生している撮像装置の画像の登録処理だけが遅延することがないように、各撮像装置の画像の登録処理に関する遅延時間を平均化させることができる監視システムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る監視システムの構成図である。 本実施形態の監視システムのリアルタイム画像登録処理を示すフローチャートである。 画像登録制御テーブルの一例を示す図である。 本実施形態の監視システムの記録画像登録処理を示すフローチャートである。 リアルタイム画像登録処理において、各撮像装置によって配信され、同時刻に録画装置に記録された画像毎のタスクの処理量[T]を表したグラフである。 各撮像装置の画像に関して、リアルタイム画像登録処理をおこなった場合の従来技術による遅延時間と、本発明の一実施形態による遅延時間を示したグラフである。 処理時間に関して図6の一部を詳細に説明したグラフである。 従来の通りリアルタイム画像登録処理を実施した場合の、登録処理の遅延時間の推移を示したグラフである。 本実施形態よりリアルタイム画像登録処理を実施した場合の、登録処理の遅延時間の推移を示したグラフである。 従来技術に係る監視システムの構成図である。 録画装置のハードウェア構成図である。 従来の監視システムを用いたリアルタイム画像登録処理の概要フローチャートである。 図12の登録処理S309の詳細フローチャートである。
先ず、本発明の一実施形態に係る監視システムと比較するため、図10ないし図13を用いて従来技術に係る監視システムについて説明する。
〔従来の監視システムの構成〕
ここで、図10および図11を用いて監視画像を対象とした類似顔画像検索方法を実行する従来技術に係る監視システムの構成を説明する。
図10は、従来技術に係る監視システムの構成図である。
図11は、録画装置のハードウェア構成図である。
従来技術に係る監視システムYは、図10に示されるように、撮像装置201−1〜201−nが、ネットワーク200を介して、録画装置202と監視端末203とに接続されて構成されている。
ネットワーク200は、各装置を相互に接続しデータ通信をおこなう専用線、イントラネット、インターネット、無線LAN等の通信網である。
撮像装置201−1〜201−nは、撮像した画像に対してデジタル変換処理をおこない、変換された画像データをネットワーク200を介して録画装置202に出力するネットワークカメラ等の撮像装置である。撮像装置201−1〜201−nの接続数は、録画装置202の所定の接続台数内で変更可能である。
録画装置202は、図11に示されるように、ハードウェアとして、演算と制御をおこなうCPU501(Central Processing Unit、中央処理装置)と、RAMやフラッシュメモリ等の内部メモリ502と、HDD503(Hard Disk Drive)等の記憶媒体と、ネットワークI/F504を備えるネットワークデジタルレコーダ等の録画装置である。録画装置202は、撮像装置201−1〜201−nからネットワーク200を介して入力した静止画や動画像等の画像データを記録媒体に記録する。
監視端末203は、ネットワーク200を介して録画装置202から取得した画像データを、液晶ディスプレイやCRT等のディスプレイモニタに画面表示するPC(Personal Computer)等の装置である。監視端末203は、録画画像、検索結果画像、類似画像検索メニューなどを表示するモニタ、キーボードやマウス等のユーザ入力部などを備え、録画装置202に記録された画像の再生や、類似画像検索等のユーザインタフェースを提供する。
ここで、録画装置202は、図10に示されるように、並列実行制御部204、ネットワーク送受信部205、画像記録部206、画像配信部207、画像特徴量記録部208、画像特徴量抽出部209、画像類似度判定部210、顔探索部211の機能ブロックを備えている。そして、これらの機能ブロックは、CPU501が、HDD503から内部メモリ502にロードされた該当するプログラムを実行することにより実現される。
並列実行制御部204は、各撮像装置201−1〜201−n毎に実行する顔探索処理、顔画像の特徴量抽出処理等の一連の処理を実施するタスクを並列に実行する制御を司る。
ネットワーク送受信部205は、ネットワーク200で接続した装置とのデータの送受信をおこなう部位であり、撮像装置201−1〜201−nからネットワーク200を介してネットワーク送受信部205に受信された撮像画像を、画像記録部206に出力する。
また、ネットワーク送受信部205は、監視端末203からネットワーク200を介して受信した画像再生要求信号を画像配信部207に、検索要求信号を画像類似度判定部210に、画像登録要求信号を並列実行制御部204に、それぞれ出力する。
また、ネットワーク送受信部205は、配信画像を画像配信部207から、検索結果を画像類似度判定部210から入力し、監視端末203へ送信する。
このネットワーク送受信部205が送受信するデータは、撮像装置201−1〜201−nから送信された撮像画像、監視端末203からの画像再生要求信号、検索要求信号、画像登録処理要求信号、監視端末203への配信画像や検索結果等に係るデータである。
画像記録部206は、撮像装置201−1〜201−nからネットワーク送受信部205を介して入力された画像データを、HDD503等の記録媒体へ記録する部位である。
画像記録部206は、画像データを記録する際には、後に画像データを取り出すための情報、例えば、録画装置内でユニークになるように録画開始からフレーム単位で順に割り振ったフレーム番号を同時に記録する。このフレーム番号とは、映像等の動画像のように、所定の期間毎に画像が連続的に記憶される際に、順番に割り振られるような番号のことをいう。
また、画像記録部206は、画像が何時に撮像されたものであるか識別するための情報、例えば、画像時刻も同時に記録する。この際の、画像時刻は、例えば、録画装置202に内蔵している時計から出力される装置時刻や、撮像装置201−1〜201−nにそれぞれ内蔵している時計から出力される装置時刻である。
また、画像記録部206は、画像がどの撮像装置で撮像されたかものであるか識別するための情報、例えば、撮像装置のIPアドレスも同時に記録する。
画像配信部207は、画像記録部206や画像特徴量記録部208などの記録媒体に記録されている画像データの配信をおこなう部位であり、監視端末203からネットワーク送受信部205を介して入力された画像再生要求信号に応じて配信画像を決定し、フレーム番号や画像時刻や撮像装置識別番号を利用して記録媒体から画像データを読出し、ネットワーク送受信部205に出力する。
画像特徴量記録部208は、画像特徴量を記録媒体へ記録する部位である。
この画像特徴量記録部208は、まず、画像記録部207により記録された画像データを顔探索部211に出力することにより、顔画像データを取得する。そして、画像特徴量記録部208は、この顔画像データを画像特徴量抽出部209に出力することにより、画像特徴量を取得する。
また、画像特徴量記録部208は、画像特徴量を記録する際には、顔探索部211に入力された画像データに対応するフレーム番号も同時に記録する。
この記録により生成されるフレーム番号と画像特徴量のリストデータを画像特徴量リストデータということは、上述の如くであり、この記録する処理を画像登録ということも上述の如くである。そして、これらの処理の開始は、監視端末203の登録要求部215からの要求によりおこなう。
画像特徴量抽出部209は、顔探索部211から入力された顔画像データの特徴量を画像認識技術を用いて算出する部位である。ここで画像特徴量とは、例えば、画像の色分布やエッジパターンの構図分布やそれらの組合せを用いる。
画像類似度判定部210は、画像検索をおこない、検索結果を出力する部位である。画像類似度判定部210は、以下で説明する検索画像の画像特徴量と、画像記録部206の記録媒体に記録されている画像データの顔画像の画像特徴量とから類似度を算出し、算出された類似度の大小から検索結果を生成する。
ここで、検索のキーとなる検索画像は、ネットワーク送受信部205を介して入力された、類似度を判定するために参照される雛形の画像として監視端末203によりユーザが指定した画像である。この検索画像は、検索要求信号の中に含まれているデータとして入力する。具体的には、画像記録部206に記録されている画像のフレーム番号等により指定することができる。また、ユーザが保有する画像を検索要求信号に含め、その画像を検索画像として用いてもよい。
なお、検索画像の画像特徴量は、記録画像の画像特徴量を記録する場合と同様に画像類似度判定部210が、顔探索部211に出力し、得られた顔画像データに対して、画像特徴量抽出部209にて画像特徴量を抽出することで取得する。
また、記録媒体に記録されている顔画像データの画像特徴量は、画像特徴量記録部208に記録された上述の画像特徴量リストデータから取得する。
ここで、監視端末203は、ネットワーク送受信部212、検索要求部213、検索結果表示部214、画像再生部215、登録要求部216の部位を備えている。
ネットワーク送受信部212は、ネットワーク200で接続した録画装置202とのデータの送受信をおこなう処理部であり、録画装置202から受信された配信画像を画像再生部215に、検索結果を検索結果表示部214にそれぞれ出力し、さらに、画像再生要求信号を画像再生部215から、検索要求信号を検索要求部213から、登録要求信号を登録要求部216からそれぞれ入力し、ネットワーク200を介して録画装置202に送信する。
このネットワーク送受信部212の送受信するデータは、例えば、録画装置202への画像再生要求信号や検索要求信号や登録要求信号、録画装置202からの配信画像や検索結果である。
検索要求部213は、ユーザにより指定された検索画像を用い、時刻範囲や撮像装置などの様々な検索条件による類似顔画像検索をおこなうように要求する「検索要求信号」を作成する部位である。ユーザによる検索画像の指定や時刻範囲等の検索条件は、監視端末203のディスプレイモニタ(モニタ)上に表示される操作メニュー画面(図示せず)のユーザインタフェースにより、監視端末203が備えたキーボードやマウス等のユーザ入力部を使用して決定される。ここで、ユーザが保有する画像を検索画像とする場合は、「検索要求信号」にその検索画像データが含まれる。一方、録画装置202の画像記録部206に記録されている画像を検索画像とする場合は、「検索要求信号」にその画像のフレーム番号と撮像装置の識別番号が含まれる。
検索結果表示部214は、入力された録画装置202からの画像検索されたサムネイル画像データやテキスト検索の検索結果を、監視端末203のディスプレイモニタ上に表示される画面に描画する部位である。
画像再生部215は、監視端末203のディスプレイモニタ上に表示される操作メニュー画面(図示せず)のユーザインタフェースを使って与えられたユーザによる再生操作の信号を画像再生要求信号に変換して出力する部位である。ユーザインタフェースの再生操作は、監視端末203が備えたキーボードやマウス等のユーザ入力部を使用する。
また、画像再生部215は、入力された録画装置202からの配信画像を監視端末203のモニタ上に表示される画面に描画する処理もおこなう。
登録要求部216は、録画装置に登録処理を開始するよう要求するための画像登録要求信号を出力する部位である。
登録要求部215は、登録対象の撮像装置の識別番号および登録終了時刻等の登録終了条件を含むリアルタイム画像登録要求信号を作成して、録画装置202に出力する。この画像登録要求信号を受信することにより、録画装置では、リアルタイム画像登録処理を開始する。
また、登録要求部215は、登録対象の撮像装置の識別番号、入力された登録開始フレーム番号と登録終了フレーム番号を含む記録画像登録要求信号を作成して、録画装置202に出力する。この記録画像登録要求信号を受信することにより、録画装置では、記録画像登録処理を開始する。
〔従来の顔画像の登録処理〕
ここで、図12および図13を用いて従来の監視システムを用いたリアルタイム画像登録処理について説明する。
図12は、従来の監視システムを用いたリアルタイム画像登録処理の概要フローチャートである。
図13は、図12の登録処理S309の詳細フローチャートである。
一般に、画像から顔領域を検出するために要する処理時間は、画像から検出される顔領域の数や顔領域の大きさなどにより変化する。すなわち、人通りの多少や時刻など画像の撮影場所や設置環境によって変化する。さらに、検出された顔領域からの画像特徴量抽出処理は、顔検出数にほぼ比例する。そのため、撮像装置201−1〜201−nから一定間隔で出力される画像データに対して、撮像装置の配信時間間隔以内で配信画像の登録処理を常時終了することは困難である。そこで、従来から登録処理では、撮像装置からの出力画像を記録した録画装置から順次最新画像を読み出し、その読み出したデータに対して登録処理をおこなっている。これにより、リアルタイムに登録処理ができなくても、例えば、夜間等のため人通りが減り、登録処理時間の遅延時間が改善される。また、リアルタイム画像登録処理がユーザから終了されたり、終了条件に合致などした場合には、最終的には全ての画像に対しての登録処理が終了する。
2台の撮像装置201−1,201−2を用いてのリアルタイム登録処理を実行する例について、以下詳しく説明する。撮像装置201−1,201−2から配信される画像は、リアルタイム登録処理とは別の処理により、順次、一定間隔で録画装置202の画像記録部206に記録されていくものとする。
先ず、ユーザが監視端末203の入出力デバイスを用いて撮像装置201−1と201−2の登録処理をおこなうように操作することにより、監視端末203の登録要求部215は、リアルタイム画像登録要求信号送出処理をおこなう(図12のステップS331)。
このリアルタイム画像登録要求信号には、登録する撮像装置201−1と201−2の識別番号および終了条件として各撮像装置における登録画像数が含まれる。ここでは、終了条件を登録画像数としたが、画像の撮像時刻などを用いてもよい。
登録要求部215は、この画像登録要求信号を、ネットワーク送受信部211から、ネットワーク200へ送信する。
図12に示したT301は、録画装置202と監視端末203間のリアルタイム画像登録要求信号の通信を表している。
次に、録画装置202の並列実行制御部204は、リアルタイム画像登録要求信号を受信するまで待機する(ステップS300)。T301により、画像登録要求信号の通信が開始されたら、録画装置202の並列実行制御部204は処理をステップS301に進める。
録画装置202の並列実行制御部204は、リアルタイム画像登録要求信号の受信し(ステップS301)、それが完了したら、処理をステップS302に進める。
次に、録画装置202の並列制御部204は、画像登録要求信号が適正であるか判定する(ステップS302)。
この判定においては、並列実行制御部204は、例えば、登録する撮像装置の識別番号や終了条件について検証する。すなわち、並列実行制御部204は、受信した識別番号の撮像装置が存在し、また、終了条件である登録画像数が正の値である場合には画像登録要求信号が適正であり、YESと判定する。それ以外の場合は、並列実行制御部204は、ユーザによる指示が不適であり、NOと判定する。
Yesの場合は、並列実行制御部204は、処理をステップS303に進める。
NOの場合は、並列実行制御部204は、処理をステップS300に戻して、画像登録要求信号を待つ。
次に、録画装置202の並列実行制御部204は、登録をおこなう撮像装置ごとに録画装置202の画像記録部に記録されている最新画像のフレーム番号をそれぞれの登録を開始する登録対象フレーム番号とし、また、それぞれの登録画像数を0に初期化する(ステップS303)。
次に、並列実行制御部204が、撮影装置ごとの終了条件である登録画像数を参照可能な記録領域に記録する(ステップS304)。
次に、録画装置202の並列実行制御部204は、撮像装置ごとに並列に登録処理をおこなうために、マルチタスク処理の開始をおこなう(ステップS305) 。マルチタスク処理は、例えば、マルチスレッドプログラムでCPU処理時間を分割し、並列に処理をおこなうことができる。
この上で、撮像装置201-1から配信され、録画装置202の記録部に記録された画像に対する登録処理は、後述するステップS306〜S311でおこなわれ、撮像装置201−2から配信され、録画装置202の記録部に記録された画像に対する登録処理は、後述するステップS312〜S317によりおこなわれる。それぞれの登録処理は、並列実行されるタスクにより処理される。
ここで、撮像装置201−1から配信される画像の登録処理として実行されるタスクについて説明する。
先ず、撮像装置201−1から配信され録画装置202の画像記録部206に記録された画像について、未処理の画像があるか否かを判定する(ステップS306)。未処理の画像がない場合は、NOと判定する。このとき、録画装置202は、撮像装置201−1からの画像配信待ち中であり、次回の画像配信を待つ。未処理の画像がある場合は、YESと判定する。これは、録画装置202において、配信済みの画像について、登録処理が済んでいない画像があり、この画像に対して、以降のステップに示される登録処理を実施する。
NOの場合は、並列実行制御部204は、処理をステップS307に進める。
YESの場合は、並列実行制御部204は、処理をステップS308に進める。
並列実行制御部204は、撮像装置201−1の登録処理のタスクを一時待機させる(ステップS307)。待機時間は、例えば、撮像装置201−1の画像配信の時間間隔の10分の1などと任意に設定してよい。
次に、並列実行制御部204は、撮像装置201−1の登録対象フレーム番号に基づいて、画像記録部205から画像データを読み出す(ステップS308)。
録画装置202の並列実行制御部204は、読み出した画像データに対して、登録処理を実行する(ステップS309)。この登録処理については、後に図13を用いて詳述する。
登録対象フレーム番号に1を加算し、登録対象フレーム番号を更新し、また、登録画像数の値を1、カウントアップする(ステップS310)。
そして、登録画像数と終了条件の登録画像数を比較し、当該タスクを終了するか判定する(ステップS311)。ここで、登録画像数と終了条件の登録画像数が等しい場合には、YESと判定し、それ以外の場合は、NOと判定する。
YESの場合は、並列実行制御部204は処理をステップS318に進める。
NOの場合は、並列実行制御部204は処理をステップS306に進める。
そして、タスク処理の終了を待機し(ステップS318)、実行中のタスクが一つ以上終了した場合、ステップS319に進む。
次に、全てのタスクが終了したか判定し(ステップS319)、全てのタスクが終了した場合は、YESと判定し、それ以外の場合は、NOと判定する。
YESの場合は、並列実行制御部204は、本リアルタイム画像登録処理を終了する。
NOの場合は、並列実行制御部204は、処理をステップS318に進める。
撮像装置201−2の登録処理として実行されるタスクは、ステップS312−317に示される処理をおこない、ステップS306−S311と同様の処理をおこなう。ただし、終了条件は、撮像装置毎に設定された値を用いるため、撮像装置201−2の終了条件を用いる。
ここで、図13を用いて登録処理ステップS309およびステップS315の処理について詳細に説明する。
先ず、録画装置202の並列実行制御部204は、処理対象の画像を顔探索部210に入力し、顔探索処理を実行する(ステップS401)。
次に、処理対象の画像に顔領域が一つ以上含まれているか否かを判定する(ステップS402)。
具体的には、顔探索部210の顔検索の結果により、顔領域が一つ以上検知された場合に、Yesと判定する。それ以外、顔領域が一つも検知されなければ、NOと判定する。
Yesの場合は、並列実行制御部204は、処理をステップS403に進める。
NOの場合は、並列実行制御部204は、処理対象の画像に対する登録処理を終了する。
次に、録画装置202の並列実行制御部204は、ステップS401で検出された顔領域を画像特徴量抽出部208に送信する。
そして、画像特徴量抽出部208は、その画像特徴量を抽出して、画像特徴量記録部209に送信する。画像特徴量記録部207は、フレーム毎にその画像特徴量を、画像特徴量リストデータとして記録媒体に記録する(ステップS403)。すなわち、画像登録処理をおこなう。
そして、並列実行制御部204は、全ての顔領域から特徴量抽出および登録が終わったか否かを判定する(ステップS404)。全ての顔領域に対して、終了している場合はYESと判定する。それ以外の場合は、NOと判定する。
Yesの場合は、並列実行制御部204は、処理をステップS405に進める。
NOの場合は、並列実行制御部204は、処理をステップS403に進める。
録画装置202の並列実行制御部204は、処理対象の画像の縮小画像(サムネイル)を作成し、記憶媒体に記憶されたサムネイル・リストのデータに登録する(S405)。このサムネイル・リストは、監視端末203で画像検索結果表示に用いる。
その後、並列実行制御部204は、処理対象の画像に対する登録処理を終了する。
以上が、1枚の画像に対する登録処理である。上記に示した1枚の画像に対する登録処理は、各画像に対して一度実行されればよいものであり、検索の際にキーとする検索画像とは関係しない。
以上、従来の登録処理の流れについて説明した。
次に、画像検索処理の流れについて述べる。
類似顔画像の検索は、ユーザによる検索要求より以前に上記で示した登録処理によって、特徴量抽出およびその記録が済んでいる画像に対してなされるものである。
具体的には、録画装置202の並列実行制御部204は、監視端末203の検索要求部212からの検索要求信号を受信すると、ユーザが指定した検索画像を顔探索部210に入力し、顔を探索する。顔が検出された場合、画像特徴量抽出部208にてその検索画像に含まれる顔領域の画像特徴量を抽出する。そして、画像類似度判定部209にて、ユーザが指定した検索画像の画像特徴量と、予め登録処理により抽出、記録された画像特徴量リストデータの特徴量とを比較し、画像特徴量を基に画像の類似性を判定し、画像特徴量リストデータに含まれるフレーム情報等を用いて録画装置の記録画像からユーザが探したい人物の画像を検索処理の実行ごとに探し出す。
以下、本発明に係る一実施形態を、図1ないし図9を用いて説明する。
従来技術に係る監視システムについては、既に詳細に説明したので、本実施形態の説明では、異なった所を中心にして説明するものとする。
〔監視システムの構成〕
先ず、図1を用いて本発明の一実施形態に係る監視システムの構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る監視システムの構成図である。
録画装置501は、図11に示した従来技術に係る録画装置202と、ハードウェア的には同じものであり、演算と制御をおこなうCPU501(Central Processing Unit、中央処理装置)と、RAMやフラッシュメモリ等の内部メモリ502と、HDD503(Hard Disk Drive)等の記憶媒体と、ネットワークI/F504を備えるネットワークデジタルレコーダ等の録画装置である。録画装置501は、上記で説明した従来技術に係る監視システムの録画装置202の各処理部に加え、新たに平均化実施判定部502を備えて構成される。
平均化実施判定部502は、各撮像装置が配信する画像に対する登録処理を一つのタスクとし、各撮像装置の登録処理を並列実行するマルチタスク処理において、各タスクの遅延時間を平均化させるか否かの判定をする。平均化させるか否かは、予め処理ステップで規定してもよいし、登録要求信号にユーザの指定を含めてもよい。
〔リアルタイム画像登録処理〕
次に、図2および図3を用いて本実施形態の監視システムのリアルタイム画像登録処理について説明する。
図2は、本実施形態の監視システムのリアルタイム画像登録処理を示すフローチャートである。
図3は、画像登録制御テーブルの一例を示す図である。
図2のフローチャートでは、図12のステップに新たにステップS601〜S606と、ステップS604〜S606が加わっているものであり、この新たに付け加わったステップの処理を説明する。
並列実行制御部204は、平均化実施判定部502により、当該タスクにおいて、登録処理の平均化をおこなうか否かを判定する(ステップS601)。具体的には、登録要求信号に含まれるユーザの指定を参照して、従来どおりに実施する場合は、NOを判定し、平均化を実施する場合は、YESを判定する。
YESと判定した場合は、並列実行制御部204は、処理をステップS602に進める。
NOと判定した場合には、並列実行制御部204は、処理をステップS309に進める。
次に、自タスクの実行判定をする(ステップS602)。具体的には、他タスクの登録画像数において、自タスクの登録画像数より少ないタスクが一つでもある場合には、遅延が発生しているタスクが存在しているので、NOと判定する。また、全ての他タスクの登録画像数が自タスクの登録画像数より大きい場合は自タスクが遅延していることからYESと判定する。また、全ての他タスクの登録画像数と、自タスクの登録画像数が等しい場合は、タスク間で遅延はないことから、YESと判定する。
ここで、登録画像数とは、例えば、登録要求を受信したときから登録されたフレームの数である。並列実行制御部204は、図3に示される画像登録制御テーブルにより、タスク毎の登録画像数を評価することができる。画像登録制御テーブルは、図3に示されるように、録画装置の登録の対象となる画像を送信する撮像装置毎に、画像登録をするタスクのタスクID、そのタスクの状態、また、登録要求を受けたときから、登録したフレーム数(登録画像数)が格納されている。画像登録制御テーブルは、図11に示される内部メモリ502上に保持され、CPU501に参照される。並列実行制御部204は、画像登録が終わったときには、該当する撮像装置の欄のフレーム数をカウントアップする。
YESと判定した場合には、並列実行制御部204は、処理をステップS309に進める。
NOと判定した場合には、並列実行制御部204は、処理をステップS603に進める。
次に、自タスクの登録対象フレームに対する登録処理を待機させる(ステップS603)。これにより、他タスクの登録処理が優先して実行される。他タスクのいずれかにおいて、画像の登録処理が終了したタイミングを検知したら、並列実行制御部204は、処理をステップS601に進める。
ステップS604〜S606は、撮像装置201−2の登録処理に関して、本実施形態の処理として追加されたものであり、それぞれS604は、S601、S605は、S602、S606は、S603と同様の処理をおこなうものである。
なお、T601は、マルチタスク処理において、他タスクにおいて、画像に対する登録処理が終了したことが各タスクに通知することを示している。
〔記録画像登録処理〕
次に、図4を用いて本実施形態の監視システムの記録画像登録処理について説明する。
図4は、本実施形態の監視システムの記録画像登録処理を示すフローチャートである。
記録画像登録処理では、図2に示したリアルタイム画像処理と比較して、S306、S307、および、S312、S313がないだけである。これは、記録画像登録の場合には、対象とする画像は既に記録されており、撮像装置における配信を待つ必要がないためである。
〔本実施形態に係る登録処理の効果〕
以上のように監視システムを構成して、画像登録処理をおこなうことにより、ある撮像装置の登録処理だけに処理を集中させずに、遅延を各撮像装置間で平均化することができる。
以下、図5ないし図9を用いて上記で述べた並列実行制御部により、各撮像装置における画像登録処理を平均化した場合の効果を、具体的に説明する。
図5は、リアルタイム画像登録処理において、各撮像装置によって配信され、同時刻に録画装置に記録された画像毎のタスクの処理量[T]を表したグラフである。
図6は、各撮像装置の画像に関して、リアルタイム画像登録処理をおこなった場合の従来技術による遅延時間と、本発明の一実施形態による遅延時間を示したグラフである。
図7は、処理時間に関して図6の一部を詳細に説明したグラフである。
図8は、従来の通りリアルタイム画像登録処理を実施した場合の、登録処理の遅延時間の推移を示したグラフである。
図9は、本実施形態よりリアルタイム画像登録処理を実施した場合の、登録処理の遅延時間の推移を示したグラフである。
ここでは、撮像装置AとBから一定間隔で配信され、録画装置に記録された画像に対するリアルタイム画像登録処理について述べる。
先ず、リアルタイム画像登録処理における遅延時間を以下のように定義し、効果を表現する。
ここで、各撮像装置C{C=A,B,…}から録画装置501へ配信された後、録画装置501に記録され、フレーム番号i{i=0,…,n}を割り振られた画像をF(i)とする。また、画像F(i)が記録された後、処理が開始されるべき時刻をT(i)とする。さらに、画像F(i)に対する登録処理を実際に開始した時刻をR(i)とする。これらを用いて各撮像装置Cごとの画像F(i)に対する登録処理の遅延時間RT(i)=R(i)−T(i)を計算する。また、撮像装置Cの画像F(i)に対して登録処理を実行するタスクをKcとする。
撮像装置AおよびBが録画装置501に接続されている場合において、タスクKを撮像装置Aの画像に対する登録処理に関するタスクとし、タスクKを撮像装置Bの画像に対する登録処理に関するタスクとする。
例えば、撮像装置Aの登録処理の遅延時間RT(i)がRT(i)>0であれば、撮像装置Aの登録処理で遅延が発生していることになり、一方、撮像装置Bの登録処理の遅延時間RT(i)がRT(i)=0であれば、撮像装置Bでは、画像F(i)に対して即時に登録処理を遅延なく、開始したことになる。
図5は、リアルタイム画像登録処理において、撮像装置A、Bによって配信され、同時刻に録画装置に記録された画像毎のタスクK、タスクKの処理量[T]を表している。横軸701は、撮像装置A、Bの各々のフレーム番号を指している。ただし、図5の横軸701の目盛は、同時刻に記録されたフレーム番号を意味するものであり、目盛711〜724が指すフレーム番号は撮像装置A、Bで異なってよい。また、縦軸702は、画像毎に要する処理量[T]を示している。処理量1[T]は、タスクK、タスクKが並列実行されている場合に単位時間にタスクK、タスクKが処理できるそれぞれの処理量を表す。例えば、処理量2[T]は、タスクK、タスクKが並列実行されている場合は、タスクK、タスクKはそれぞれ2単位時間を要する。また、タスクKのみが実行されている場合は、タスクKの当該画像に要する処理時間は、半分の1単位時間となる。□記号703で表された折れ線グラフは、画像毎のタスクKの処理量を表し、●記号704で表された折れ線グラフは、画像毎のタスクKの処理量を表す。また、点線705は、フレーム番号軸701の一つの目盛、つまり、画像配信の時間間隔内に2タスクが並列実行中に1タスクにおいて終了させることができる最大処理量Pmax[T]を表す。
図5に示されるように、撮像装置Aの三つ目から八つ目の画像に対する処理量6Tは、最大処理量Pmaxよりも多く、それ以外の画像に対する処理量2Tは最大処理量Pmax以下とする。一方、撮像装置Bの全画像、一つ目から14の画像に対する処理量は最大処理量Pmax以下とする。この例では、例えば、撮像装置Aに一時的に多数の被撮影者が映ることで、被撮影者の数や顔領域の大きさによって変化する顔検出処理量の増大と、その顔検出結果に伴い多数の顔が検出されることで、顔領域毎に実施する特徴量抽出処理回数の増加によって起こる登録処理量の増加を想定したものである。
図6は、図5で示した処理量である撮像装置Aの画像14枚および撮像装置Bの画像14枚に対して登録処理を実施した従来技術による遅延時間と、本実施形態による遅延時間を示したものである。時間軸800の目盛801〜814は、目盛711〜724が指す各フレーム番号の画像を録画装置に記録した時刻である(以下、「時刻801」のように表記する)。バー821〜832は、従来の通りリアルタイム画像登録処理を実施した場合のタスクKの画像毎の処理時間を表し、バー841〜853は、従来の通りリアルタイム画像登録処理を実施した場合のタスクKの画像毎の処理時間を表している(以下、「処理時間821」のように表記する)。また、バー861〜873は、本実施形態によりリアルタイム画像登録処理を実施した場合のタスクKの画像毎の処理時間を表し、バー881〜893は、本実施形態によりリアルタイム画像登録処理を実施した場合のタスクKの画像毎の処理時間を表している。各タスクの画像毎の処理時間については、画像毎の処理量と処理時間中の他タスクの実行状態による。例えば、時刻801の撮像装置Aの画像に対する処理時間は、バー821に示した通りとなる。
区間901から909は、従来の通り実施した場合のタスクKの画像毎の登録処理の遅延時間RTを示している(以下、「遅延時間901」のように表記する)。区間921〜929は、本発明の実施形態の通り実施した場合のタスクKの画像毎の登録処理の遅延時間RTを示している。また、区間941〜948は、本発明の実施形態の通り実施した場合のタスクKの画像毎の登録処理の遅延時間RTを示している。
図7は、処理時間を示した図6の内で、従来の通りリアルタイム画像登録処理を実施した場合の時刻804〜806に注目したグラフである。時刻1001は、時刻803の撮像装置Aの処理が終了した時刻を示したものである。遅延時間901は、時刻804の撮像装置Aが記録された時刻804から実際に登録処理が開始された時刻1001までの遅延を表している。ここで、時刻804の撮像装置Bの画像に対する処理は、時刻1001で終了している。撮像装置Bの画像が次に記録されるのは時刻805である。よって、時刻1001〜時刻804までは、撮像装置Aの画像に対する処理タスクKが独占できる時間である。また、時刻1002〜806までも同様である。時刻1001〜時刻805、時刻1002〜806の様に1タスクのみが実行されている場合は、同時間で1タスクの場合と比較して2倍の処理量を演算できる。例えば、図5に示すとおり、撮像装置Aの時刻804の画像の処理量は6Tであり、時刻1001〜時刻805では2T、時刻805から1002では2T、時刻1002から805では2Tだけ処理することができる。よって、時刻1001から処理を開始した撮像装置Aの時刻804の画像に対する処理時間は、処理時間824である。
図8は、従来の通りリアルタイム画像登録処理を実施した場合の、登録処理の遅延時間の推移を示したものである。目盛り1101〜1114は、それぞれ、従来の通りリアルタイム画像登録処理を実施した場合の時刻801〜814の画像に対応する。●記号1131で表された折れ線グラフは、従来の通りリアルタイム画像登録処理を実施した場合の、撮像装置Aの画像に対する登録処理の遅延時間901〜909の推移を示したものである。また、□記号1132で表された折れ線グラフは、従来の通りリアルタイム画像登録処理を実施した場合の、撮像装置Bの画像に対する登録処理の遅延時間の推移を示したものである。
図9は、本実施形態よりリアルタイム画像登録処理を実施した場合の、登録処理の遅延時間の推移を示したものである。目盛り1211〜1224は、それぞれ、本発明の実施形態の通り実施した場合の時刻801〜814の画像に対応する。●記号1201で表された折れ線グラフは、本実施形態によりリアルタイム画像登録処理を実施した場合の、撮像装置Aの画像に対する登録処理の遅延時間921〜929の推移を示したものである。また、□記号1202で表された折れ線グラフは、本発明の実施形態の通り実施した場合の、撮像装置Bの画像に対する登録処理941〜948の遅延時間の推移を示したものである。
図8、図9に示したように、従来技術によるリアルタイム画像登録処理では、撮像装置Aに遅延が偏っていたが、本実施形態によるリアルタイム画像登録処理を実施すると、遅延が各撮像装置で平均化される。よって、例えば、リアルタイム登録処理実行中に、ある時刻の画像に対して、類似顔検索を実施する場合に、全撮像装置を対象とするならば、撮像装置Aの登録処理が終了するまでに必要な時間が短縮されることより、全撮像装置の登録処理が終了するまでに必要な時間が短縮されている。したがって、本実施形態によれば、全撮像装置を対象とした検索を実施する場合にユーザの待ち時間を減少させることができる。
上記の効果は、当然ながら、記録画像登録処理においても現れる。
なお、本発明は、上述の実施の形態には限定されない。
例えば、登録処理を録画装置502にて実行する構成にて説明したが、録画装置とは別の装置で実行する構成であってもよい。
また、上記実施の形態においては、顔領域の特徴量登録について述べたが、顔領域ではなく、他の特定領域、例えば、人領域に変更してもよい。
また、上記実施の形態においては、録画装置に記録されている画像を登録処理に用いたが、撮像装置が一定間隔で配信する画像全てに対して登録処理をする必要がない、または優先度の低い撮像装置の画像に対して登録処理をする必要がない場合には、撮像装置から配信される画像を直接用いてもよい。
200…ネットワーク
201−1〜201−n…撮像装置
202、501…録画装置
203…監視端末
204…並列実行制御部
205,212…ネットワーク送受信部
206…画像記録部
207…画像配信部
208…画像特徴量記録部
209…画像特徴量抽出部
210…画像類似度判定部
211…顔探索部
213…検索要求部
214…検索結果表示部
215…画像再生部
216…登録要求部
502…平均化実施判定部
X、Y…監視システム
701…フレーム番号
702…処理量
703、704…処理量の推移
711〜724…フレーム番号
800…時間軸
801〜814…画像の配信および記録時刻
821〜832…従来の通り実施した場合の撮像装置Aの処理時間
841〜853…従来の通り実施した場合の撮像装置Bの処理時間
861〜873…本発明において、登録処理の平均化をおこなう場合の撮像装置Aの処理時間
881〜893…本発明において、登録処理の平均化をおこなう場合の撮像装置Bの処理時間
901〜909…従来の通り実施した場合の撮像装置Aの遅延時間
921〜929…本発明において、登録処理の平均化をおこなう場合の撮像装置Aの遅延時間
941〜948…本発明において、登録処理の平均化をおこなう場合の撮像装置Bの遅延時間
1001…時刻
1101〜1114…時刻801〜814に記録された画像に対応する目盛
1131…従来の通りリアルタイム画像登録処理を実施した場合の撮像装置Aの遅延時間の推移
1132…従来の通りリアルタイム画像登録処理を実施した場合の撮像装置Bの遅延時間の推移
1152…遅延時間を表す軸
1201…本発明の一実施形態によるリアルタイム画像登録処理において、登録処理の平均化をおこなう場合の撮像装置Aの遅延時間の推移
1202…本発明の一実施形態によるリアルタイム画像登録処理において、登録処理の平均化をおこなう場合の撮像装置Bの遅延時間の推移。

Claims (1)

  1. 画像を撮像する一つ以上の撮像装置と、前記撮像装置より撮像した画像を受信して記録する録画装置とが接続された監視システムにおいて、
    前記録画装置の制御部は、各々の画像について、画像特徴量を抽出し前記画像特徴量を記録する画像登録処理を実行するにあたり、各々の撮像装置毎に、その撮像装置から受信した画像の画像登録処理を実行するタスクを割り当て、前記画像登録処理を実行するあるタスクを実行する際に、他の撮像装置から受信した画像の画像登録処理を実行するタスクによる登録画像数を評価して、他の撮像装置から受信した画像の画像登録処理を実行するタスクによる登録画像数が、少ないタスクがあるときには、自らのタスクの実行を遅延させるように制御することを特徴とする監視システム。
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