JP2011123958A - 半導体装置 - Google Patents

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勝博 嶋津
Koichi Nakagawa
耕一 中川
Shogo Kamata
省吾 鎌田
Shigemitsu Kiyofuji
繁光 清藤
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Abstract

【課題】不揮発性メモリを有する半導体装置の動作電圧を低減させる。
【解決手段】シリコン基板1上に配置された不揮発性メモリNVMを有する半導体装置であって、個々のメモリセルMC1は、メモリ用pウェルPW1に配置されたnチャネル型の書き込みトランジスタQW1および容量部CM1と、メモリ用nウェルNW1に配置されたpチャネル型の消去トランジスタQE1とを有する。これらの素子は、メモリ用ゲート絶縁膜MI1を介して形成され、浮遊状態にある浮遊ゲート電極FG1の一部を共有している。書き込みトランジスタQW1は、浮遊ゲート電極FG1に電子を注入することで書き込み動作を行うための素子である。容量部CM1は、浮遊ゲート電極FG1の電位を制御するための素子である。消去トランジスタQE1は、浮遊ゲート電極FG1の電子を引き抜くことで消去動作を行うための素子である。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置技術に関し、特に、不揮発性メモリを有する半導体装置に適用して有効な技術に関するものである。
温度補償型推奨発振器(Temperature Compensated Crystal Oscillator:TCXO)などの各種センサーを備えた半導体装置は、パッケージング時や使用の際に特性が変化し易く、製品において特性のばらつきを生じ得る。そこで、これらのセンサーを備えた半導体装置は、パッケージ後に所望の特性に補正(トリミング)できるように、その補正データを蓄えるための不揮発性メモリを有する。この不揮発性メモリは、センサーからの入力データを処理して出力データを生じさせる制御回路に送信する補正データを蓄えることが目的であるため、情報量としては比較的小容量で良い。従って、このような用途の不揮発性メモリとしては、同じ半導体基板上に形成される他の集積回路を構成するような、通常のCMIS(Complementary Metal Insulator Semiconductor)回路を形成するプロセスと同じプロセスによって容易に形成し得るものが望ましい。しかしながら、既存の不揮発性メモリの多くは、大容量化、高速動作化のために高集積化を目指して改良されるものが多い。
例えば、特開2006−196758号公報(特許文献1)には、データ書き込み用MIS・FET(Field Effect Transistor)、データ読み出し用MIS・FET、容量部を有し、各MIS・FETのゲート電極と容量電極とが同じ浮遊ゲート電極の一部で構成された不揮発性メモリセルが開示されている。
また、例えば、特開2007−110073号公報(特許文献2)には、3つのp型ウェルに、それぞれ、容量部、データ書き込み・消去用の容量部、データ読み出し用のMIS・FETを配置した構造のフラッシュメモリが開示されている。
また、例えば、特開2005−353984号公報(特許文献3)および特開2008−21844号公報(特許文献4)には、一層ゲート型の書き換え可能な不揮発性記憶装置が開示されている。
特開2006−196758号公報 特開2007−110073号公報 特開2005−353984号公報 特開2008−21844号公報
本発明者らは、製造プロセスが容易であり、比較的小容量の用途に適した不揮発性メモリとして、一層ゲート型の不揮発性メモリを検討した。例えば、書き込みトランジスタと消去トランジスタとを同一のMIS型電界効果トランジスタ(以下、単にMISトランジスタ)で行う構成の場合、以下の理由から高電圧を要することが分かった。
本発明者らの検討した不揮発性メモリでは、書き込みトランジスタとしてnチャネル型のMISトランジスタ(以下、単にNMISトランジスタ)を備え、ドレイン領域からゲート電極にホットエレクトロンを注入することで、書き込み動作を施す。このような電子の注入によってゲート電極の電位が下がり、MISトランジスタの特性が変化する。これにより、MISトランジスタの特性によって、ゲート電極の荷電状態を判別することができる。ゲート電極を浮遊状態(またはフローティング状態ともいう)としておくことで、書き込み状態は保持される。
上記の書き込み状態を消去するには、ゲート電極から電子を放出させ、ゲート電極の電位を上昇させる必要がある。ゲート電極は浮遊状態にあるから、例えば基板側に配置されたN型半導体領域を高い正電位とすることで、FNトンネル現象によって、ゲート絶縁膜を介してゲート電極の電子を引き抜くことができる。消去用のトランジスタとして上記の書き込みトランジスタと同じNMISトランジスタを用いる場合には、基板側に配置されたN型半導体領域としてソース・ドレイン領域がある。そこで、N型ソース・ドレイン領域に高い正電圧を印加し、浮遊状態のゲート電極から電子を引き抜くことで、消去動作を実現できる。このように、本発明者らが検討した不揮発性メモリでは、消去動作時に高電圧を要する。
更に、ソース・ドレイン領域はN型半導体領域であるため、正電圧を印加することで、空乏層を生じる。従って、FNトンネル現象によって透過させるゲート絶縁膜は、空乏層の分だけ見かけ上厚くなり、より高い電圧が必要となる。
このように、不揮発性メモリを動作させるために高い電圧が必要となる場合、動作制御用の周辺回路を構成するMISトランジスタとしても、高圧用のMISトランジスタを備える必要がある。例えば、LCD(Liquid Crystal Display)ドライバをトリミングするための不揮発性メモリなど、既に高圧動作用のMISトランジスタを備え、これを同一基板上に形成する必要がある場合には、上記の課題は問題にならない。しかしながら、上述のような各種センサーの制御回路には高圧動作用のMISトランジスタを要さない場合がある。この場合、不揮発性メモリ専用の高圧動作用のMISトランジスタを形成することになり、製造プロセスが煩雑化し、歩留まりの低下や製造コストの上昇を起す一原因となる。
また、本発明者らが検討した上記構造のように、書き込みトランジスタと消去トランジスタとして同一のトランジスタを適用する場合、浮遊ゲート電極と基板との間での電子の授受が同じ箇所で行われる。これにより、間に挟まれたゲート絶縁膜にダメージが及び易く、リークパスが生じる一原因となる。ゲート絶縁膜にリークパスが生じると、ゲート電極の浮遊状態が不十分になり、不揮発性メモリのリテンション特性が劣化してしまう。これは、不揮発性メモリを備えた半導体装置の信頼性を低下させる一原因となる。
そこで、本発明の目的は、不揮発性メモリを有する半導体装置の動作電圧を低減させる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願においては、複数の発明が開示されるが、そのうちの一実施例の概要を簡単に説明すれば以下の通りである。
半導体基板上に配置された不揮発性メモリを有する半導体装置であって、不揮発性メモリを構成する個々のメモリセルは、半導体基板上に形成されたp型導電型の半導体領域である第1ウェルと、半導体基板上に形成されたn型導電型の半導体領域である第2ウェルとを有する。また、第1ウェルに配置されたn型導電型の第1トランジスタおよび容量部と、第2ウェルに配置されたp型導電型の第2トランジスタとを有する。特に、第1トランジスタ、容量部、および、第2トランジスタは半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成された浮遊ゲート電極の一部を共有している。また、浮遊ゲート電極は浮遊状態である。ここで、第1トランジスタは、浮遊ゲート電極、ゲート絶縁膜および第1ウェルからなるMIS構造を有し、浮遊ゲート電極に電子を注入することで、記憶情報の書き込み動作を行う電界効果トランジスタである。また、第2トランジスタは、浮遊ゲート電極、ゲート絶縁膜および第2ウェルからなるMIS構造を有し、浮遊ゲート電極の電子を引き抜くことで、記憶情報の消去動作を行う電界効果トランジスタである。また、容量部において、メモリセルの浮遊ゲート電極の電位を制御する。
本願において開示される複数の発明のうち、上記一実施例により得られる効果を代表して簡単に説明すれば以下の通りである。
即ち、不揮発性メモリを備えた半導体装置において、動作電圧を低減させることができる。
本発明の実施の形態1である半導体装置の要部断面図であって、左側は図2の要部平面図のA1−A1線に沿って矢印方向に見た要部断面図であり、右側は同一基板に形成される他の集積回路の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の要部平面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置が有する不揮発性メモリの回路図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置が有する不揮発性メモリの書き込み動作を示す回路図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置が有する不揮発性メモリの書き込み動作を示すタイミングチャート図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置が有する不揮発性メモリの消去動作を示す回路図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置が有する不揮発性メモリの消去動作を示すタイミングチャート図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置が有する不揮発性メモリの要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置が有する不揮発性メモリの他の要部断面図である。 本発明の実施の形態2である半導体装置を示す説明図である。 本発明の実施の形態2である半導体装置が有する不揮発性メモリの回路図である。 本発明の実施の形態2である半導体装置が有する不揮発性メモリの他の回路図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。また、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付すようにし、その繰り返しの説明は可能な限り省略するようにしている。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1〜図3は、本実施の形態1の半導体装置が有する不揮発性メモリNVMを構成するメモリセルMC1を示している。図1の左側は、メモリセルMC1の要部断面図であって、図2の要部平面図のA1−A1線に沿って矢印方向に見た要部断面図である。図3は、1つのメモリセルMC1の回路図を示している。なお、図1の右側には、不揮発性メモリNVMと同一基板に形成される他の集積回路を構成する、NMISトランジスタQNAおよびPMISトランジスタQPAの要部断面図を示している。また、図2の要部平面図では、2つのメモリセルMC1が並んで配置された状態を示している。図2では、メモリセルMC1を構成する部材の一部を省略して示し、また、上部配線の一部を模式的に示している。図1〜図3を用いて、本実施の形態1の半導体装置が有する不揮発性メモリNVMの構造に関して説明する。
本実施の形態1の半導体装置は、シリコン基板(半導体基板)1上に配置された不揮発性メモリNVMを有している。シリコン基板1はアクセプタ不純物を含み、多数キャリアがホール(正孔)であるようなp型導電型である。不揮発性メモリNVMは、シリコン基板1上にアレイ配置された多数のメモリセルMC1によって構成されている。個々のメモリセルMC1は、以下で説明する構成要素を有している。
シリコン基板1上には、p型導電型の半導体領域であるメモリ用pウェル(第1ウェル)PW1が形成されている。メモリ用pウェルPW1のp型不純物濃度は、シリコン基板1のp型不純物濃度よりも高い。また、シリコン基板1上には、n型導電型の半導体領域であるメモリ用nウェル(第2ウェル)NW1が形成されている。メモリ用nウェルNW1はドナー不純物を含み、多数キャリアが電子であるようなn型導電型である。メモリ用pウェルPW1およびメモリ用nウェルNW1は、シリコン基板1の表面に形成されている。シリコン基板1の表面には、例えば酸化シリコンを主体とする絶縁膜などからなる分離部2が形成され、メモリ用pウェルPW1およびメモリ用nウェルNW1を含む各種ウェルにおいて、活性領域(アクティブ領域ともいう)を規定している。なお、分離部2としては、シリコン基板1の所望の領域を熱酸化したLOCOS(Local Oxidation of Silicon)構造であっても、浅溝内に酸化膜を埋め込んだSTI(Shallow Trench Isolation)構造であっても良い。図1には、分離部2をLOCOS構造として示している。
分離部2によってメモリ用pウェルPW1およびメモリ用nウェルNW1内に規定された活性領域には、以下のような素子が配置されている。
メモリ用pウェルPW1には、nチャネル型(n型導電型)のMISトランジスタである書き込みトランジスタ(第1トランジスタ)QW1が配置されている。nチャネル型のMISトランジスタとは、ゲート電極からの電界効果によってp型半導体層にn型反転層(チャネル)を形成し、導電キャリアが電子であるようなMISトランジスタである。また、メモリ用pウェルPW1には、MIS構造を有する容量部CM1が配置されている。また、メモリ用pウェルPW1には、nチャネル型のMISトランジスタである読み出しトランジスタ(第3トランジスタ)QR1、および、nチャネル型のMISトランジスタである選択トランジスタ(第4トランジスタ)QS1が配置されている。
メモリ用nウェルNW1には、pチャネル型(p型導電型)のMISトランジスタである消去トランジスタ(第2トランジスタ)QE1が配置されている。pチャネル型のMISトランジスタとは、ゲート電極からの電界効果によってn型半導体層にp型反転層(チャネル)を形成し、導電キャリアが正孔であるようなMISトランジスタである。
以上のように、本実施の形態1の不揮発性メモリNVMを構成する個々のメモリセルMC1は、書き込みトランジスタQW1、容量部CM1、消去トランジスタQE1、読み出しトランジスタQR1、および、選択トランジスタQS1によって構成されている。個々の素子の構成要素について、以下で詳しく説明する。
書き込みトランジスタQW1、容量部CM1、消去トランジスタQE1、および、読み出しトランジスタQR1は、同一の浮遊ゲート電極FG1を共有している。言い換えれば、シリコン基板1上には、メモリ用ゲート絶縁膜(ゲート絶縁膜)MI1を介して浮遊ゲート電極FG1が形成され、その一部を共有するようにして、書き込みトランジスタQW1、容量部CM1、消去トランジスタQE1、および、読み出しトランジスタQR1が配置されている。更に言い換えれば、書き込みトランジスタQW1、容量部CM1、消去トランジスタQE1、および、読み出しトランジスタQR1は、シリコン基板1上にメモリ用ゲート絶縁膜MI1を介して配置された同一の浮遊ゲート電極FG1における、異なる箇所を共有している。メモリ用ゲート絶縁膜MI1は、例えば酸化シリコンを主体とする絶縁体からなり、浮遊ゲート電極FG1は、例えば多結晶シリコンを主体とする導電体からなる。以上のように、書き込みトランジスタQW1、容量部CM1、および、読み出しトランジスタQR1は、浮遊ゲート電極FG1、メモリ用ゲート絶縁膜MI1、メモリ用pウェルPW1からなるMIS構造を有している。また、消去トランジスタQE1は、浮遊ゲート電極FG1、メモリ用ゲート絶縁膜MI1、メモリ用nウェルNW1からなるMIS構造を有している。
ここで、浮遊ゲート電極FG1は浮遊状態にある。より具体的には、浮遊ゲート電極FG1は、その下面にメモリ用ゲート絶縁膜MI1が配置され、その上面にキャップ絶縁膜3が配置され、その側面にサイドウォール絶縁膜4が配置されており、かつ、いかなるコンタクト部材も接触されていないことから、外部から電気的に導通できない浮遊状態となっている。キャップ絶縁膜3は、例えばTEOS酸化膜(酸化シリコン膜)などからなる絶縁体であり、サイドウォール絶縁膜4は、例えば酸化シリコンを主体とする絶縁体である。
選択トランジスタQS1は、シリコン基板1上に選択素子用ゲート絶縁膜5を介して配置された選択素子用ゲート電極6を有する。選択素子用ゲート絶縁膜5は、例えば酸化シリコンを主体とする絶縁体からなり、選択素子用ゲート電極6は、例えば多結晶シリコンを主体とする導電体からなる。このように、選択トランジスタQS1は、選択素子用ゲート電極6、選択素子用ゲート絶縁膜5、メモリ用pウェルPW1からなるMIS構造を有している。選択トランジスタQS1の選択素子用ゲート電極6は、その下面に選択素子用ゲート絶縁膜5が配置され、その上面にキャップ絶縁膜3が配置され、その側面にサイドウォール絶縁膜4が配置されているが、選択素子用ゲート電極6の一部にはコンタクトプラグ7が接触しており、外部から電気的に導通できる構造となっている。即ち、選択トランジスタQS1の選択素子用ゲート電極6は浮遊状態ではない。
浮遊ゲート電極FG1の側方下部のメモリ用pウェルPW1表面には、n型導電型の半導体領域であるメモリ用n型エクステンション領域(n型拡散領域)EN1が形成されている。言い換えれば、書き込みトランジスタQW1、容量部CM1、および、読み出しトランジスタQR1は、浮遊ゲート電極FG1の側方下部のメモリ用pウェルPW1表面に形成された、メモリ用n型エクステンション領域EN1を有する。このメモリ用n型エクステンション領域EN1は、選択素子用ゲート電極6の側方下部のメモリ用pウェルPW1表面にも形成されている。
また、浮遊ゲート電極FG1および選択素子用ゲート電極6の側方下部のメモリ用pウェルPW1表面であって、メモリ用n型エクステンション領域EN1よりも離れた箇所に、n型導電型の半導体領域であるメモリ用n型ソース・ドレイン領域8Nが形成されている。メモリ用n型エクステンション領域EN1とメモリ用n型ソース・ドレイン領域8Nとは互いに接触し、電気的に導通した状態となっている。更に、メモリ用n型エクステンション領域EN1は、メモリ用n型ソース・ドレイン領域8Nよりも、シリコン基板1表面からの深さが浅く、n型不純物濃度が低い。
メモリ用pウェルPW1表面には、メモリ用n型エクステンション領域EN1の周囲を囲むようにして、p型導電型の半導体領域であるメモリ用p型ハロー領域(p型拡散領域)HP1が形成されている。言い換えれば、書き込みトランジスタQW1、容量部CM1、および、読み出しトランジスタQR1は、メモリ用pウェルPW1表面においてメモリ用n型エクステンション領域EN1の周囲を囲むようにして形成された、メモリ用p型ハロー領域HP1を有している。更に言い換えれば、メモリ用pウェルPW1とメモリ用n型エクステンション領域EN1とは、両者の間に配置されたメモリ用p型ハロー領域HP1によって隔てられている。メモリ用p型ハロー領域HP1のp型不純物濃度は、メモリ用pウェルPW1よりも高い。選択トランジスタQS1も、同様のメモリ用p型ハロー領域HP1を有している。
ここで、メモリ用pウェルPW1内に形成された素子である書き込みトランジスタQW1、容量部CM1、および、読み出しトランジスタQR1は、浮遊ゲート電極FG1の端部と、メモリ用n型エクステンション領域EN1とが平面的に重なる箇所、および、それらに挟まれたメモリ用ゲート絶縁膜MI1によって、電気容量を構成している。この電気容量の構成に関しては、後に詳しく説明する。
浮遊ゲート電極FG1の側方下部のメモリ用nウェルNW1表面には、p型導電型の半導体領域であるメモリ用p型エクステンション領域EP1が形成されている。言い換えれば、消去トランジスタQE1は、浮遊ゲート電極FG1の側方下部のメモリ用nウェルNW1表面に形成された、メモリ用p型エクステンション領域EP1を有する。
また、浮遊ゲート電極FG1の側方下部のメモリ用nウェルNW1表面であって、メモリ用p型エクステンション領域EP1よりも離れた箇所に、p型半導体領域であるメモリ用p型ソース・ドレイン領域8Pが形成されている。メモリ用p型エクステンション領域EP1とメモリ用p型ソース・ドレイン領域8Pとは互いに接触し、電気的に導通した状態となっている。更に、メモリ用p型エクステンション領域EP1は、メモリ用p型ソース・ドレイン領域8Pよりも、シリコン基板1表面からの深さが浅く、p型不純物濃度が低い。
更に、浮遊ゲート電極FG1の側方下部のメモリ用nウェルNW1表面であって、メモリ用p型エクステンション領域EP1およびメモリ用ソース・ドレイン領域8Pよりも離れた箇所に、n型半導体領域であるnウェル給電領域9Nが形成されている。nウェル給電領域9Nに電気的なバイアスを与えることで、メモリ用nウェルNW1に電位を与えることができる。なお、メモリ用pウェルPW1表面の活性領域の一部には、他の構成と独立してp型半導体領域であるpウェル給電領域9Pが形成されている。
メモリ用nウェルNW1表面には、メモリ用p型エクステンション領域EP1の周囲を囲むようにして、n型導電型の半導体領域であるメモリ用n型ハロー領域HN1が形成されている。言い換えれば、消去トランジスタQE1は、メモリ用nウェルNW1表面においてメモリ用p型エクステンション領域EP1の周囲を囲むようにして形成されて、メモリ用n型ハロー領域HN1を有している。更に言い換えれば、メモリ用nウェルNW1とメモリ用p型エクステンション領域EP1とは、両者の間に配置されたメモリ用n型ハロー領域HN1によって隔てられている。メモリ用n型ハロー領域HN1のn型不純物濃度は、メモリ用nウェルNW1よりも高い。
ここで、メモリ用nウェルNW1内に形成された素子である消去トランジスタQE1は、浮遊ゲート電極FG1と、メモリ用nウェルNW1とが平面的に重なる箇所、および、それらに挟まれたメモリ用ゲート絶縁膜MI1によって、電気容量を構成している。この電気容量の構成に関しては、後に詳しく説明する。
不揮発性メモリNVMが配置されたシリコン基板1と同一の基板上には、他の集積回路を構成する多種のMISトランジスタが形成されている。その代表として、図1の右側には、例えば入出力回路を構成するPMISトランジスタQPAおよびNMISトランジスタQNAを示している。
PMISトランジスタQPAは、nウェルNWA内に分離部2で規定された活性領域に配置されており、通常のpチャネル型のMISトランジスタと同様の構成を有している。即ち、PMISトランジスタQPAは、ゲート絶縁膜10を介して形成されたゲート電極11と、その側方下部のnウェルNWA内に形成されたp型エクステンション領域12およびp型ソース・ドレイン領域13と、p型エクステンション領域12の周囲を囲むようにして配置されたn型ハロー領域14とを有している。
NMISトランジスタQNAは、pウェルPWA内に分離部2で規定された活性領域に配置されており、通常のnチャネル型のMISトランジスタを同様の構成を有している。即ち、NMISトランジスタQNAは、ゲート絶縁膜15を介して形成されたゲート電極16と、その側方下部のpウェルPWA内に形成されたn型エクステンション領域17およびn型ソース・ドレイン領域18と、n型エクステンション領域17の周囲を囲むようにして配置されたp型ハロー領域19とを有している。また、NMISトランジスタQNAが配置されているpウェルPWAは、n型導電型の半導体領域である分離用nウェルNISOの内部に形成されている。このような分離用nウェルNISOによって、pウェルPW1とp型導電型のシリコン基板1とは、電気的に分離されている。
また、PMISトランジスタQPAおよびNMISトランジスタQNAのゲート電極11,16の上面はキャップ絶縁膜3によって覆われ、側面はサイドウォール絶縁膜4によって覆われている。
シリコン基板1の主面には、エッチングストップ膜20を介して、第1層間絶縁膜21が形成されている。第1層間絶縁膜21上には、所望の平面パターンを有する第1金属配線22が配置されている。そして、第1層間絶縁膜21およびエッチングストップ膜20を貫くようにして形成されたコンタクトプラグ7によって、シリコン基板1上の各素子の構成要素と第1金属配線22とが電気的に接続されている。同様に第1層間絶縁膜21上には、第1金属配線22を覆うようにして第2層間絶縁膜23が形成され、第2層間絶縁膜23上には、所望の平面パターンを有する第2金属配線24が配置されている。そして、第2層間絶縁膜23を貫くようにして形成されたビアプラグ25によって、第1金属配線22と第2金属配線24とが電気的に接続されている。図示していないが、第2金属配線24上に、更に層間絶縁膜、金属配線およびビアプラグが配置されていても良い。
エッチングストップ膜20は、例えば窒化シリコンを主体とする絶縁体からなる。第1層間絶縁膜21および第2層間絶縁膜23は、例えば酸化シリコンを主体とする絶縁体からなる。コンタクトプラグ7およびビアプラグ25は、例えばタングステンを主体とする導電体からなる。第1金属配線22および第2金属配線24は、例えばアルミニウムを主体とする導電体からなる。
図1の要部断面図中において、実際には電気的に接続しているものの、独立して配置されているように見える第1金属配線22および第2金属配線24に関しては、破線で結ぶことによって、互いに接続するように示している。同様に、実際には同一の部材であり、同電位となる構成要素(例えば、メモリ用n型ソース・ドレイン領域8Nなど)も、破線で結んで示している。また、図2の要部平面図中において、金属配線22,24による結線は実線で示し、第2金属配線24による結線は、第1金属配線22による結線よりも太い実線で示している。
本実施の形態1の半導体装置が有する不揮発性メモリNVMでは、書き込みトランジスタQW1において、浮遊ゲート電極FG1に電子を注入することで、記憶情報の書き込み動作を行う。また、容量部CM1において、メモリセルMC1の浮遊ゲート電極FG1の電位を制御する。また、消去トランジスタQE1において、浮遊ゲート電極FG1の電子を引き抜くことで、記憶情報の消去動作を行う。また、読み出しトランジスタQR1において、その電流値により、浮遊ゲート電極FG1の荷電状態を判別することで、記憶情報の読み出し動作を行う。また、選択トランジスタQS1によって、シリコン基板1上に配置された不揮発性メモリNVMから、所望のメモリセルMC1を選択する。このような、本実施の形態1の半導体装置が有する不揮発性メモリNVMの動作について、以下で詳しく説明する。
まず、本実施の形態1の半導体装置が有する不揮発性メモリNVMの書き込み動作(プログラム動作ともいう)について、上記図1〜上記図3を参照しながら、図4の回路図および図5のタイミングチャート図を用いて説明する。
書き込み動作を施す選択セルおいて、選択トランジスタQS1をオン状態にする。より具体的には、選択セルの選択トランジスタQS1の選択素子用ゲート電極6に、例えば3.3V程度の入力電圧VINを印加し、nチャネル型のMISトランジスタである選択トランジスタQS1をオン状態にする。書き込み動作を施さない非選択セルにおいては、入力電圧VINを0Vとする。
この状態で、選択セルを含む同一行に配置されたメモリセルに対し、書き込み昇圧電圧VPP1として6〜7V程度の電圧を印加する。書き込み昇圧電圧VPP1は、書き込みトランジスタQW1のメモリ用n型ソース・ドレイン領域8Nの片側(ドレイン側)、および、容量部CM1のメモリ用n型ソース・ドレイン領域8Nに印加される。容量部CM1は、上述のような容量結合を形成していることから、メモリ用n型ソース・ドレイン8Nを通じてメモリ用n型エクステンション領域EN1に印加された書き込み昇圧電圧VPP1により、浮遊ゲート電極FG1の電位である浮遊ゲート電位VFGが上昇する(例えば3.5V程度)。これにより、書き込みトランジスタQW1はオン状態となる。ここで、本実施の形態1の不揮発性メモリNVMでは、選択トランジスタQS1は、書き込みトランジスタQW1のソース端子と接地電位との間に直列に接続されている。従って、選択トランジスタQS1がオン状態である選択セルでは、直列接続された書き込みトランジスタQW1および選択トランジスタQS1がオン状態となり、書き込みトランジスタQW1にドレイン電流が流れる。このとき、ドレイン端においてホットエレクトロン(電子)が生じる。上述のように、浮遊ゲート電極FG1は容量部CM1の容量結合によって正電位に昇圧されているから、書き込みトランジスタQW1のドレイン端で生じたホットエレクトロンは、浮遊ゲート電極FG1に注入される。そして、選択セルの浮遊ゲート電位VFGは、電子の注入を受けて低下していく。この現象は、選択トランジスタQS1がオフ状態にあり、書き込みトランジスタQW1にドレイン電流が流れない非選択セルでは生じない。
以上のようにして、書き込みトランジスタQW1においてホットエレクトロンを生成し、浮遊ゲート電極FG1にホットエレクトロンを注入することで、浮遊ゲート電位VFGを低下させることで、記憶情報の書き込み動作を施す。
浮遊ゲート電極FG1の浮遊ゲート電位VFGの状態は、読み出しトランジスタQR1のドレイン電流値によって判別することができる。即ち、浮遊ゲート電極FG1は読み出しトランジスタQR1のゲート電極でもあるから、浮遊ゲート電位VFGの高低は、読み出しトランジスタQR1の特性に反映される。より具体的には、nチャネル型のMISトランジスタである読み出しトランジスタQR1において、浮遊ゲート電位VFGが低い場合にはドレイン電流値は小さく、これと比較して、浮遊ゲート電位VFGが高い場合にはドレイン電流値は大きい。従って、読み出し動作時には、出力電圧VOUTとして読み出しトランジスタQR1のソース・ドレインにバイアスを印加することで、そのドレイン電流値から、浮遊ゲート電位VFGの状態を判別することができる。このようにして、不揮発性メモリNVMの記憶状態を読み出すことができる。
次に、本実施の形態1の半導体装置が有する不揮発性メモリNVMの消去動作について、上記図1〜上記図3を参照しながら、図6の回路図および図7のタイミングチャート図を用いて説明する。
上述の書き込み動作によって、浮遊ゲート電極FG1の浮遊ゲート電位VFGは負電位になっている。この状態で、同一行に配置されてメモリセルに対し、消去昇圧電圧VPP2として9V程度の電圧を印加する。消去昇圧電圧VPP2は、消去トランジスタQE1のバックゲート(メモリ用nウェルNW1)およびメモリ用p型ソース・ドレイン領域8Pに印加される。これにより、pチャネル型のMISトランジスタである消去トランジスタQE1のメモリ用ゲート絶縁膜MI1直下には反転層(チャネル)が形成される。従って、バックゲート(メモリ用nウェルNW1のチャネル)とフロントゲート(浮遊ゲート電極FG1)間の容量は、消去トランジスタQE1のメモリ用ゲート酸化膜MI1容量のみとなる。そして、FN(Fowler-Nordheim)トンネル現象によって、浮遊ゲート電極FG1の電子をチャネルに引き抜くことができる。その結果、浮遊ゲート電位VFGは負電位から正電位になる。この浮遊ゲート電位VFGの状態は、上述の読み出し方法と同様にして、読み出しトランジスタQR1によって判別することができる。
以上のようにして、本実施の形態1の半導体装置が有する不揮発性メモリNVMにおいて、メモリ動作を実現できる。
本実施の形態1の不揮発性メモリNVMは、上記図1および上記図2を用いて説明したように、書き込みトランジスタQW1をNMISトランジスタとし、消去トランジスタQE1をPMISトランジスタとして、別のトランジスタを適用している。これにより、消去動作時には、浮遊ゲート電極FG1から、消去トランジスタQE1のチャネル層全面に対してのFNトンネリング方式によって電子を引き抜くことができる。更に、消去トランジスタQE1のメモリ用nウェルNW1に形成されるチャネルはp型反転層であるから、正電位を印加しても空乏層は生じず、ゲート酸化膜が見かけ上厚く見える現象も生じ難い。このような理由から、本実施の形態1の不揮発性メモリNVMによれば、不揮発性メモリを備えた半導体装置の動作電圧を低減することができる。
また、書き込みトランジスタQW1と消去トランジスタQE1として異なるトランジスタを適用することで、複数回の書き込み/消去動作によるメモリ用ゲート絶縁膜MI1へのダメージを低減することができる。即ち、本実施の形態1の不揮発性メモリNVMによれば、不揮発性メモリを備えた半導体装置の信頼性を向上させることができる。
また、本実施の形態1の不揮発性メモリNVMのように消去トランジスタQE1をPMISトランジスタとすることで、消去トランジスタQE1を配置するためのメモリ用nウェルを、p型の導電型であるシリコン基板1に直接形成することができる。言い換えれば、本実施の形態1の不揮発性メモリNVMでは、シリコン基板1とメモリ用nウェルNW1との間には、分離用nウェルのようなn型導電型の半導体領域が配置されていない。例えば、消去動作のためのトランジスタとして、pウェル内に形成したNMISトランジスタを適用する場合、他のNMISトランジスタのpウェルと分離するためのnウェルが必要になる。これに対し、本実施の形態1の不揮発性メモリNVMでは、消去トランジスタQE1としてPMISトランジスタを適用しているため、分離用のnウェルが不要となる。これにより、本実施の形態1の不揮発性メモリNVMによれば、構造および製造工程をより簡略化できる。
また、本実施の形態1の不揮発性メモリNVMでは、図8の要部断面図に示すように、容量部CM1として、メモリ用pウェルPW1に形成したNMIS構造を適用している。上述のように、容量部CM1は、浮遊ゲート電極FG1の端部と、メモリ用n型エクステンション領域EN1とが平面的に重なる箇所(図8中の要部P01)、および、それらに挟まれたメモリ用ゲート絶縁膜MI1によって電気容量を構成している。例えば、nウェルに形成したPMIS構成によって電気容量を構成する場合、ゲート絶縁膜下のチャネル全面を容量部として用いることができるが、他のPMIS構成の素子を配置するnウェルとの耐圧を確保するために、nウェル同士を十分に隔離して配置する必要がある。その点、本実施の形態1の不揮発性メモリNVMのように、NMIS構成の容量部CM1とすることで、ウェルを隔離する必要が無い。
一方、容量部CM1において、浮遊ゲート電極FG1の端部と、メモリ用n型エクステンション領域EN1とが平面的に重なる箇所で容量結合を構成する場合、その平面積を十分に確保する必要がある。その理由を以下で説明する。上述の消去動作では、消去トランジスタQE1において浮遊ゲート電極FG1から電子を引き抜き易くするために、浮遊ゲート電極FG1と消去トランジスタQE1のチャネルとの間の電位差をより大きくする必要がある。これは、バックゲートバイアスとして高電圧を印加することで実現できるが、これは、動作電圧を増加させることを意味する。そこで、消去トランジスタQE1の部分の浮遊ゲート電極FG1の電位をより低くすることで、相対的に、消去トランジスタQE1の浮遊ゲート電極FG1とチャネルとの間の電位差を大きくすることができる。そのために、消去トランジスタQE1の部分の浮遊ゲート電極FG1との容量結合部分の平面積を、より小さくすることが効果的である。また、消去トランジスタQE1以外の部分の浮遊ゲート電極FG1との容量結合部分の平面積を大きくすることも同様に効果的である。
本発明者らの検証によれば、消去トランジスタQE1が形成する容量結合部分の面積を、少なくとも、消去トランジスタQE1以外の容量結合部分の面積の6分の1よりも小さくすることで消去動作を実現できる。より好ましくは、消去トランジスタQE1が形成する容量結合部分の面積を、少なくとも、消去トランジスタQE1以外の容量結合部分の面積の10分の1よりも小さくする。これにより、メモリ用ゲート絶縁膜MI1の厚さが8nm程度である場合に、消去昇圧電圧VPP2として9V以下の動作電圧を実現できる。上記の観点から、消去トランジスタQE1が形成する容量結合部分の平面積をなるべく小さくすること、または、消去トランジスタQE1以外の容量結合部分の平面積をなるべく大きくすることを目的とした構造を以下で説明する。
ここで、消去トランジスタQE1の容量結合部分とは、上述のように、消去トランジスタQE1における浮遊ゲート電極FG1とメモリ用nウェルNW1とが平面的に重なる部分である。即ち、消去トランジスタQE1においては、チャネル面積が容量結合部分の平面積となる。従って、消去トランジスタQE1のチャネル面積をより小さくするためには、ゲート長およびゲート幅をより小さくすることと同義である。そこで、本実施の形態1の不揮発性メモリNVMでは、消去トランジスタQE1のゲート長およびゲート幅は、シリコン基板1上に形成される他のMISトランジスタにおいて、最も加工寸法の小さいMISトランジスタと同等の寸法とする。言い換えれば、消去トランジスタQE1のゲート長およびゲート幅は、シリコン基板1上に形成された他のMISトランジスタにおいて、最もゲート長およびゲート幅の短いMISトランジスタのゲート長およびゲート幅と同じ長さとする。以上のように、本実施の形態1の不揮発性メモリNVMによれば、消去トランジスタQE1での容量結合部分の平面積を小さくすることができる。これにより、不揮発性メモリを備えた半導体装置の消去動作の電圧をより低減することができる。
また、消去トランジスタQE1以外の部分の容量結合部分とは、主に容量部CM1における浮遊ゲート電極FG1の端部と、メモリ用n型エクステンション領域EN1とが平面的に重なる箇所で構成され、その他にも、書き込みトランジスタQW1および読み出しトランジスタQR1の同様の箇所も、当該容量結合の構成要素となっている。そこで、本実施の形態1の不揮発性メモリNVMでは、消去トランジスタQE1以外の容量結合の平面積を大きくするために、以下のような構造を適用している。
本実施の形態1の不揮発性メモリNVMでは、上記図2に示すように、容量部CM1における浮遊ゲート電極FG1は、シリコン基板1の表面を平面的に見て、櫛形形状となっている。その形状をより詳しく説明する。容量部CM1における浮遊ゲート電極FG1は、シリコン基板1の表面を平面的に見て、第1方向Aに沿って延在している。その延在部分が第1方向Aと交差する第2方向Bに間隔を隔てて複数配置されている。そして、複数の延在部分は、第1方向Aの端部において互いに電気的に接続されている。容量部CM1における浮遊ゲート電極FG1の平面形状をこのような櫛形形状とすることで、容量部CM1の容量結合面積を大きくすることができる。なぜなら、容量部CM1における容量結合部分とは、上記図8を用いて説明したように、浮遊ゲート電極FG1の端部においてメモリ用n型エクステンション領域EN1と重なる部分であり、櫛形形状のように浮遊ゲート電極FG1の側壁部分を増やすことで、当該容量結合部分を増やすことができるからである。以上のように、本実施の形態1の不揮発性メモリNVMによれば、容量部CM1での容量結合部分の平面積を大きくすることができる。これにより、不揮発性メモリを備えた半導体装置の消去動作の電圧をより低減することができる。
また、本実施の形態1の不揮発性メモリNVMでは、各トランジスタQW1,QR1,QE1において、ハロー領域HP1,HN1を有する構造となっている。特に、図9の要部断面図に示すように、書き込みトランジスタQW1がメモリ用p型ハロー領域HP1を有することは、以下の理由から好適である。上述のように、本実施の形態1の不揮発性メモリNVMでは、書き込みトランジスタQW1においてホットエレクトロンを生成させ、それを浮遊ゲート電極FG1に注入することで書き込み動作を行う。そこで、メモリ用n型エクステンション領域EN1の周囲を囲むようにして、メモリ用p型ウェルPW1よりもp型不純物濃度の高いメモリ用p型ハロー領域HP1を配置することで、チャネルを輸送する電子がより高い電圧によってドリフトし、ホットキャリア化し易くなる。これにより、不揮発性メモリNVMにおける書き込み動作を効率よく行うことができる。
また、同様の理由から、本実施の形態1の不揮発性メモリNVMでは、書き込みトランジスタQW1のゲート長は、シリコン基板1上に形成される他のMISトランジスタにおいて、もっとも加工寸法の小さいMISトランジスタと同等の寸法とする方が、より好ましい。言い換えれば、書き込みトランジスタQW1のゲート長は、シリコン基板1上に形成された他のMISトランジスタにおいて、最もゲート長の短いMISトランジスタのゲート長と同じ長さとする方が、より好ましい。なぜなら、書き込みトランジスタQW1のゲート長を短くすることで、より効率よく電子をホットキャリア化できるからである。
また、本実施の形態1の不揮発性メモリNVMを構成する書き込みトランジスタQW1、消去トランジスタQE1、読み出しトランジスタQR1および容量部CM1は、一層の酸化シリコン膜からなるメモリ用ゲート絶縁膜MI1と、一層の多結晶シリコン膜からなる浮遊ゲート電極FG1によって構成されている。従って、シリコン基板1上に形成される他のMISトランジスタと同一の工程によって、同時に形成できる。これにより、不揮発性メモリを有する半導体装置の製造工程を簡略化できる。構造上は、不揮発性メモリNVMを構成するメモリ用ゲート絶縁膜MI1の厚さは、シリコン基板1上に形成される他のMISトランジスタ(例えば、入出力用トランジスタなど)のゲート絶縁膜と同じ厚さとなる。
また、本実施の形態1の不揮発性メモリNVMにおいては、2つのメモリセルMC1によって1ビットの情報を記憶する構成とする方が、より好ましい。その理由を、以下で説明する。本実施の形態1の不揮発性メモリNVMにおいて2つのメモリセルMC1によって1ビットの情報を記憶する際には、上記図4に示したように、一方のメモリセルMC1に書き込み動作を施した場合には、他方のメモリセルMC1には書き込み動作を施さない。即ち、互いのメモリセルMC1にコンプリメンタリ(Complementary)の情報を記憶させる。そして、読み出し動作の際には、一方のメモリセルMC1における読み出しトランジスタQR1の電流値と、他方のメモリセルMC1における読み出しトランジスタQR1の電流値とを比較する。これにより、より精細な読み出し動作を実現できる。
また、本実施の形態1の不揮発性メモリNVMにおいては、読み出しトランジスタQR1をディプレッション型(ノーマリオン型)のMISトランジスタにする方が、より好ましい。なぜなら、読み出しトランジスタQR1をディプレッション型であると、上述の書き込み動作によって浮遊ゲート電極FG1の電位が低下することでエンハンスの状態になり、ドレイン電流が流れなくなる。そして、消去動作によって浮遊ゲート電極FG1は正電位となり、ドレイン電流が流れる。不揮発性メモリNVMでは、書き込み状態と消去状態とを読み出しトランジスタQR1の電流値の大小として比較するが、読み出しトランジスタQR1をディプレッション型とすることで、書き込み状態(電流オフ)と消去状態(電流オン)とをより明確に判別できる。特に、書き込み状態として電流が流れない状態と比較できることから、消去状態とするための動作電圧(消去電圧)を低減できる。
更に、上述の2セル1ビットの構成の不揮発性メモリNVMに対して、ディプレション型の読み出しトランジスタQR1を適用することで、動作電圧を低減しつつ、より精細な読み出し動作を実現できる。
(実施の形態2)
本実施の形態2では、上記実施の形態1の不揮発性メモリNVMを搭載した半導体装置について、例をあげて説明する。図10には、本実施の形態2の半導体装置ICの説明図を示す。本実施の形態2の半導体装置ICは、センサーや水晶発振子などの素子SEが接続され、そこからの入力信号SIを受けて、所望の出力信号SOを出力する制御回路CPを有している。このような半導体装置ICでは、センサーからの入力信号SIに対する出力信号SOの精度の向上が求められる。しかしながら、固体ごとに特性ばらつきを生じ得るセンサーを半導体装置ICに接続すると、出力信号SOに対する所望の精度が得られず、不良チップとなってしまう場合がある。
そこで、不良チップを良品化、または、更に精度を向上させるために、データ処理をする制御回路CPに補正信号ST(トリミング信号ともいう)を送信することが有効である。この観点から、本実施の形態2の半導体装置ICは、補正信号STを制御回路CPに送信するために、補正情報(補正データともいう)を記憶させるための不揮発性メモリNVMを有している。半導体装置ICに対して規定の入力信号SIを制御回路CPに与え、その出力信号SOをテストし、補正が必要である場合には、不揮発性メモリNVMにその補正情報を記録する。そして、半導体装置ICの動作時には、不揮発性メモリNVMから補正情報を補正信号STとして制御回路CPに送信し、適切な出力信号SOを得る。
このような不揮発性メモリNVMは、補正情報を蓄えることが目的であるため、蓄積可能な情報量としては比較的小容量で良い。従って、このような用途の不揮発性メモリNVMとしては、同じ半導体基板上に形成される他のCMIS回路を形成するプロセスと同じプロセスによって容易に形成し得るものが望ましい。また、このような不揮発性メモリNVMを動作させることに特化した周辺回路などは不要であることが望ましい。例えば、不揮発性メモリNVMを動作させるために、制御回路CPで用いられる電圧以上の動作電圧が必要となる場合、不揮発性メモリNVM専用の周辺回路を備えなければならない。しかしながら、本実施の形態2の半導体装置ICに適用されるトリミング用の不揮発性メモリNVMは、上述のように、なるべく容易な構造および工程で形成できるものである方が好ましい。このような観点から、動作電圧を低減でき、かつ、構造が容易である上記実施の形態1の不揮発性メモリNVMを、本実施の形態2の半導体装置ICに適用することが好適である。
また、本実施の形態2の半導体装置ICに搭載する不揮発性メモリNVMとしては、上述のような、2つのメモリセルによって1ビットの情報を記憶する構成とする方が、より好ましい。その理由を以下で説明する。
まず、1つのメモリセルMC1によって1ビットの情報を記憶する構成の読み出し動作について、図11の回路図を用いて説明する。ここでは、記憶の読み出しはLE信号をローレベルにし、負荷電流ILを流して、記憶情報をラッチLTに取り込む。その後、LE信号をハイレベルにしてスタンバイ状態にする。この場合、LE信号として読み出しパルスが必要になり、読み出しパルスを発生させるための回路が必要となる。また、ラッチ回路も必要となる。
ここで、本実施の形態2の不揮発性メモリNVMを搭載した半導体装置ICでは、パッケージ組立後、テストも含めて書き換え回数は数回であり、不揮発性メモリNVMを頻繁に書き換える用途ではないとする。このような用途では、半導体装置ICの電源を入れると、自動的に不揮発性メモリNVMの補正データが送信される仕様であることが好ましい。
そこで、本実施の形態2の不揮発性メモリNVMの読み出し動作において、読み出しパルスが不要な回路構成について、図12の回路図を用いて説明する。図12に示すように、不揮発性メモリNVMは、メモリセルMC1を2個構成にして、2つのメモリセルで1ビットの情報を記憶するような構成となっている。上記実施の形態1で説明したように、2セル1ビットの構成とした場合、互いのメモリセルMC1にはコンプリメンタリのデータを記憶させる。
本実施の形態2の不揮発性メモリNVMでは、読み出しトランジスタQR1のドレイン端子にNMISトランジスタQN1を接続している。このNMISトランジスタQN1のゲート電極は電源電圧VCCに接続されており、半導体装置ICの電源がオン状態である間は、NMISトランジスタQN1も常時オン状態となっている。従って、電源電圧VCCを立ち上げると、2つのメモリセルMC1の電流値を比較して、出力MOUTを生じる。このような構成とすることで、半導体装置ICの電源を入れると、自動的に、不揮発性メモリNVMに記憶された情報を出力することができる。言い換えると、本実施の形態2の半導体装置ICでは、電源を入れると、自動的に、不揮発性メモリNVMの補正情報を補正信号STとして、制御回路CPに送信させることができる。即ち、不揮発性メモリNVMから情報を読み出すための制御信号は不要になる。また、消費電流もなく、半導体装置ICの電源がオンした段階でスタンバイ状態となる。
上述のように、この回路構成では、読み出しトランジスタQR1のドレイン端子にNMISトランジスタQN1を接続している。そして、このNMISトランジスタQN1のゲート電極は電源電圧VCCに接続されており、半導体装置ICの電源がオン状態である間は、NMISトランジスタQN1も常時オン状態となっている。これにより、読み出し動作時の浮遊ゲート電極FG1へのディスターブを緩和することができる。その理由を以下で説明する。
例えば、浮遊ゲート電極FG1が負電位(例えば、浮遊ゲート電位VFGとして−2.0V)の書き込み状態にある時に、半導体装置ICの電源を入れた場合を考える。このとき、上述のように、本実施の形態2の不揮発性メモリNVMでは、記憶状態が自動的に読み出される。また、浮遊ゲート電極FG1が負電圧であるから、読み出しトランジスタQR1はオフ状態である。また、PMISトランジスタQP1はオン状態となる。その結果、読み出しトランジスタQR1のドレイン側の電位は電源電圧VCCと同電位になる。
この場合、読み出しトランジスタQR1のドレインと浮遊ゲート電極FG1との間には、電源電圧VCC+2.0Vの電位差が生じる。この状態が、高温において、例えば1年程度以上続くと、読み出しトランジスタQR1におけるゲートリーク電流により、浮遊ゲート電極FG1の電位は負電位から0Vの電位になろうとする。即ち、ディプレッション型の読み出しトランジスタQR1は、オフ状態から徐々にオン状態になっていく。このような現象により、浮遊ゲート電極FG1へのディスターブが懸念される。
そこで、本実施の形態2の不揮発性メモリNVMでは、上述のように、読み出しトランジスタQR1のドレイン端とPMISトランジスタQP1との間に、常時オン状態のNMISトランジスタQN1が接続されている。これにより、読み出しトランジスタQR1にリーク電流が発生すると、読み出しトランジスタQR1のドレインの電位を電源電圧VCCよりも下げるように動作する。その結果、読み出しトランジスタQR1のドレインと浮遊ゲート電極FG1との電位差が小さくなるため、浮遊ゲート電極FG1へのディスターブを緩和することができる。結果として、本実施の形態2のような不揮発性メモリNVMを備えた半導体装置ICとすることで、信頼性を向上させることができる。
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、不揮発性メモリを有する半導体装置の製造業に幅広く適用できる。
1 シリコン基板(半導体基板)
2 分離部
3 キャップ絶縁膜
4 サイドウォール絶縁膜
5 選択素子用ゲート絶縁膜
6 選択素子用ゲート電極
7 コンタクトプラグ
8N メモリ用n型ソース・ドレイン領域
8P メモリ用p型ソース・ドレイン領域
9N nウェル給電領域
9P pウェル給電領域
10,15 ゲート絶縁膜
11,16 ゲート電極
12 p型エクステンション領域
13 p型ソース・ドレイン領域
14 n型ハロー領域
17 n型エクステンション領域
18 n型ソース・ドレイン領域
19 p型ハロー領域
20 エッチングストップ膜
21 第1層間絶縁膜
22 第1金属配線
23 第2層間絶縁膜
24 第2金属配線
25 ビアプラグ
A 第1方向
B 第2方向
CM1 容量部
CP 制御回路
EN1 メモリ用n型エクステンション領域(n型拡散領域)
EP1 メモリ用p型エクステンション領域
FG1 浮遊ゲート電極
HN1 メモリ用n型ハロー領域
HP1 メモリ用p型ハロー領域(p型拡散領域)
IC 半導体装置
IL 負荷電流
LT ラッチ
MC1 メモリセル
MI1 メモリ用ゲート絶縁膜(ゲート絶縁膜)
MOUT 出力
NISO 分離用nウェル
NVM 不揮発性メモリ
NW1 メモリ用nウェル(第2ウェル)
NWA nウェル
P01 要部
PW1 メモリ用pウェル(第1ウェル)
PWA pウェル
QE1 消去トランジスタ(第2トランジスタ)
QN1,QNA NMISトランジスタ
QP1,QPA PMISトランジスタ
QR1 読み出しトランジスタ(第3トランジスタ)
QS1 選択トランジスタ(第4トランジスタ)
QW1 書き込みトランジスタ(第1トランジスタ)
SE 素子
SI 入力信号
SO 出力信号
VCC 電源電圧
VFG 浮遊ゲート電位
VIN 入力電圧
VOUT 出力電圧
VPP1 書き込み昇圧電圧
VPP2 消去昇圧電圧

Claims (19)

  1. 半導体基板上に配置された不揮発性メモリを有する半導体装置であって、
    前記不揮発性メモリを構成する個々のメモリセルは、
    前記半導体基板上に形成されたp型導電型の半導体領域である第1ウェルと、
    前記半導体基板上に形成されたn型導電型の半導体領域である第2ウェルと、
    前記第1ウェルに配置された、n型導電型の第1トランジスタおよび容量部と、
    前記第2ウェルに配置された、p型導電型の第2トランジスタとを有し、
    前記第1トランジスタ、前記容量部、および、前記第2トランジスタは、前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成された浮遊ゲート電極の一部を共有し、
    前記浮遊ゲート電極は浮遊状態であり、
    前記第1トランジスタは、前記浮遊ゲート電極、前記ゲート絶縁膜および前記第1ウェルからなるMIS構造を有する電界効果トランジスタであり、
    前記第2トランジスタは、前記浮遊ゲート電極、前記ゲート絶縁膜および前記第2ウェルからなるMIS構造を有する電界効果トランジスタであり、
    前記第1トランジスタにおいて、前記浮遊ゲート電極に電子を注入することで、記憶情報の書き込み動作を行い、
    前記容量部において、前記メモリセルの前記浮遊ゲート電極の電位を制御し、
    前記第2トランジスタにおいて、前記浮遊ゲート電極の電子を引き抜くことで、前記記憶情報の消去動作を行うことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記不揮発性メモリを構成する個々の前記メモリセルは、更に、
    前記第1ウェルに配置された、n型導電型の第3トランジスタおよび第4トランジスタを有し、
    前記第1トランジスタ、前記容量部、前記第2トランジスタ、および、前記第3トランジスタは、前記浮遊ゲート電極の一部を共有し、
    前記第3トランジスタは、前記浮遊ゲート電極、前記ゲート絶縁膜および前記第1ウェルからなるMIS構造を有する電界効果トランジスタであり、
    前記第3トランジスタの電流値により前記浮遊ゲート電極の荷電状態を判別することで、前記記憶情報の読み出し動作を行い、
    前記第4トランジスタによって、前記半導体基板上に配置された前記不揮発性メモリから所望の前記メモリセルを選択することを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項2記載の半導体装置において、
    前記半導体基板はp型導電型であり、
    前記半導体基板と前記第2ウェルとの間には、n型導電型の半導体領域が配置されていないことを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項2記載の半導体装置において、
    前記不揮発性メモリの前記ゲート絶縁膜は、前記半導体基板に配置された入出力用トランジスタのゲート絶縁膜と同じ厚さを有することを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項2記載の半導体装置において、
    前記不揮発性メモリは、
    2つの前記メモリセルによって1ビットの情報を記憶する構成を有し、
    一方の前記メモリセルにおける前記第3トランジスタの電流値と、他方の前記メモリセルにおける前記第3トランジスタの電流値とを比較することで、前記記憶情報の前記読み出し動作を行うことを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項5記載の半導体装置において、
    前記第3トランジスタは、ディプレッション型の前記電界効果トランジスタであることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項2記載の半導体装置において、
    前記不揮発性メモリを構成する個々の前記メモリセルでは、
    前記第2トランジスタにおいて、FNトンネル方式によって、前記浮遊ゲート電極の電子を引き抜くことで、前記記憶情報の消去動作を行うことを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項7記載の半導体装置において、
    前記不揮発性メモリを構成する個々の前記メモリセルでは、
    前記浮遊ゲート電極の側方下部の前記第1ウェル表面に、n型導電型の半導体領域であるn型拡散領域が形成され、
    前記容量部における前記浮遊ゲート電極の端部と前記n型拡散領域とが平面的に重なる箇所、および、それらに挟まれた前記ゲート絶縁膜によって、電気容量を構成していることを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項8記載の半導体装置において、
    前記第2トランジスタにおける前記浮遊ゲート電極と前記第2ウェルとが平面的に重なる部分の面積は、前記第1トランジスタ、前記容量部および前記第3トランジスタにおける前記浮遊ゲート電極の端部と前記n型拡散領域とが平面的に重なる部分の面積の和の6分の1よりも小さいことを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項9記載の半導体装置において、
    前記不揮発性メモリを構成する前記第2トランジスタのゲート長およびゲート幅は、前記半導体基板上に形成された他の電界効果トランジスタにおいて、最もゲート長およびゲート幅の短い前記電界効果トランジスタのゲート長およびゲート幅と同じ長さであることを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項9記載の半導体装置において、
    前記容量部における前記浮遊ゲート電極は、前記半導体基板の表面を平面的に見て第1方向に沿って延在し、その延在部分が前記第1方向と交差する第2方向に間隔を隔てて複数配置され、かつ、複数の前記延在部分は互いに電気的に接続しているような平面パターンを有することを特徴とする半導体装置。
  12. 請求項2記載の半導体装置において、
    前記不揮発性メモリを構成する個々の前記メモリセルでは、
    前記第1トランジスタにおいて、ホットエレクトロンを生成し、前記浮遊ゲート電極に前記ホットエレクトロンを注入することで、前記記憶情報の書き込み動作を行うことを特徴とする半導体装置。
  13. 請求項12記載の半導体装置において、
    前記不揮発性メモリを構成する個々の前記メモリセルでは、
    前記n型拡散領域の周囲を囲むようにして、p型導電型の半導体領域であるp型拡散領域が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  14. 請求項13記載の半導体装置において、
    前記不揮発性メモリを構成する前記第1トランジスタのゲート長は、前記半導体基板上に形成された他の電界効果トランジスタにおいて最もゲート長の短い前記電界効果トランジスタのゲート長と同じ長さであることを特徴とする半導体装置。
  15. 請求項2記載の半導体装置において、
    前記第4トランジスタはMIS構造を有する電界効果トランジスタであって、接地電位と前記第1トランジスタのソース端子との間に直列に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  16. 半導体基板上に形成された不揮発性メモリと制御回路とを有する半導体装置であって、
    前記不揮発性メモリを構成する個々のメモリセルは、
    前記半導体基板上に形成されたp型導電型の半導体領域である第1ウェルと、
    前記半導体基板上に形成されたn型導電型の半導体領域である第2ウェルと、
    前記第1ウェルに配置された、n型導電型の第1トランジスタおよび容量部と、
    前記第2ウェルに配置された、p型導電型の第2トランジスタとを有し、
    前記第1トランジスタ、前記容量部、および、前記第2トランジスタは、前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成された浮遊ゲート電極の一部を共有し、
    前記浮遊ゲート電極は浮遊状態であり、
    前記第1トランジスタは、前記浮遊ゲート電極、前記ゲート絶縁膜および前記第1ウェルからなるMIS構造を有する電界効果トランジスタであり、
    前記第2トランジスタは、前記浮遊ゲート電極、前記ゲート絶縁膜および前記第2ウェルからなるMIS構造を有する電界効果トランジスタであり、
    前記第1トランジスタにおいて、前記浮遊ゲート電極に電子を注入することで、記憶情報の書き込み動作を行い、
    前記容量部において、前記メモリセルの前記浮遊ゲート電極の電位を制御し、
    前記第2トランジスタにおいて、前記浮遊ゲート電極の電子を引き抜くことで、前記記憶情報の消去動作を行い、
    前記制御回路は、外部からの入力信号に応じた出力信号を生じる回路であり、
    前記不揮発性メモリには、前記制御回路が生じる前記出力信号を補正するための補正情報が蓄えられ、
    前記不揮発性メモリは、前記半導体装置の電源が入ると、自動的に、前記制御回路に対して前記補正情報を補正信号として送信することを特徴とする半導体装置。
  17. 請求項16記載の半導体装置において、
    前記不揮発性メモリを構成する個々の前記メモリセルは、更に、
    前記第1ウェルに配置された、n型導電型の第3トランジスタおよび第4トランジスタを有し、
    前記第1トランジスタ、前記容量部、前記第2トランジスタ、および、前記第3トランジスタは、前記浮遊ゲート電極の一部を共有し、
    前記第3トランジスタは、前記浮遊ゲート電極、前記ゲート絶縁膜および前記第1ウェルからなるMIS構造を有する電界効果トランジスタであり、
    前記第3トランジスタの電流値により前記浮遊ゲート電極の荷電状態を判別することで、前記記憶情報の読み出し動作を行い、
    前記第4トランジスタによって、前記半導体基板上に配置された前記不揮発性メモリから所望の前記メモリセルを選択することを特徴とする半導体装置。
  18. 請求項17記載の半導体装置において、
    前記不揮発性メモリは、
    2つの前記メモリセルによって1ビットの情報を記憶する構成を有し、
    一方の前記メモリセルにおける前記第3トランジスタの電流値と、他方の前記メモリセルにおける前記第3トランジスタの電流値とを比較することで、前記記憶情報の前記読み出し動作を行うことを特徴とする半導体装置。
  19. 請求項18記載の半導体装置において、
    前記第3トランジスタは、ディプレッション型の前記電界効果トランジスタであることを特徴とする半導体装置。
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