JP2011123932A - 光ピックアップ - Google Patents

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Abstract

【課題】光ディスク装置の薄型化を可能にすると共に、可動部をバランスよく支持可能な支持ワイヤを備える光ピックアップを提供する。
【解決手段】レンズホルダ2の側部の第一側面と第二側面を貫通し、レーザー光の光路の形成を可能にする開口部20を設け、第一側面21のベース基板8に近い近接側面部に第一支持ワイヤ中継固着部13Aを有する第一中継基板11Aを設け、第二側面22のベース基板8から遠い遠方側面部に第二支持ワイヤ中継固着部13Bを有する第二中継基板11Bを設けると共に、第一支持ワイヤ中継固着部13Aと対物レンズ4を保持したレンズホルダ2の重心WCとを結ぶ対角線上に第二支持ワイヤ中継固着部13Bを配置する構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスクにレーザー光を照射してデータの記録又は再生を行う光ピックアップに関する。
従来、円盤状記憶媒体として、CD(コンパクトディスク)やDVD(デジタル多用途ディスク)やHD−DVD(高密度DVD)やブルーレイディスクなどの、多種類の光ディスクが実用化されている。また、レーザー光をディスクに形成された記録面に照射して、情報の記録および再生を行うために、光ピックアップを用いている。また、多種類の光ディスクにおいては、使用するレーザー光の波長、記録面までの透明層の深さなどが異なることから、1個もしくは複数の対物レンズを用いて複数種類の光ディスクに対応させている。この際に、レーザー光を集光する対物レンズを光ディスクの信号記録層に正確に集光させるために、光ピックアップが備える可動部に装着された対物レンズをフォーカス方向とトラッキング方向に光学スポットを変位させるサーボ制御を行う。
このサーボ制御として、例えば、フォーカス方向の補正がフォーカシング調整であり、トラッキング方向の補正がトラッキング調整である。なお、フォーカス方向とは、対物レンズの光軸方向と平行な方向であり、トラッキング方向とは、光ディスクの半径方向と平行な方向である。
図5を用いて従来の光ピックアップの一例について説明する。
従来の光ピックアップP1は図5(a)に示す全体構成の概略斜視図、および図5(b)の分解斜視図に示すように、強磁性を有する金属からなるベース1Aの中央部に光ビームを通過させる貫通孔1aを形成し、この貫通孔1aの上部に、対物レンズ4を支持する可動部である樹脂製のレンズホルダ2Aを配設している。また、ベース1Aには、レンズホルダ2Aを挟むように所定間隔をあけて対向配置される磁界発生部材として一対の永久磁石3a、3bが配設されている。この永久磁石3a、3bは、それぞれの外面がベース1Aから折曲形成されたヨーク1b、1cに磁着している。
レンズホルダ2Aには、光ビームが通過できるように光路孔が形成されている。そして、この光路孔の上部側には対物レンズ4を保持する対物レンズ保持部2aが形成されている。レンズホルダ2Aの内側の側壁には、レンズホルダ2Aに保持される対物レンズ4の光軸を取り巻くようにフォーカスコイル5が設けられ、レンズホルダ2Aに対して接着剤等で固着されている。
また、レンズホルダ2Aの側壁のうち、永久磁石3a、3bと対向する両側壁の外側には、それぞれ左右に一対ずつ並ぶようにトラッキングコイル6a、6b及びトラッキングコイル6c、6dが設けられている。また、トラッキングコイル6a及びトラッキングコイル6c、並びに、トラッキングコイル6b及びトラッキングコイル6dは、それぞれ対称位置に配置されている。トラッキングコイル6a〜6dは、レンズホルダ2Aに対して接着剤等で固着されている。なお、4つのトラッキングコイル6a〜6dは、全体として1本の線で繋がっている。
ベース1A上には、一方の永久磁石(例えば永久磁石3b)が磁着されたヨーク1cの外面側に、ポリカーボネート等の樹脂成型品から成るゲルボックス7が固定される。また、ベース1A上には、ゲルボックス7の外側に隣接してベース基板8が立設されている。
このベース基板8には、左右両側において、それぞれ上下方向に複数、例えば、3箇所ずつ、導電性を有する支持ワイヤ9a、9b、9c、9d、9e、9fの各一端がハンダ付けにて接続されている。支持ワイヤ9a〜9c及び支持ワイヤ9d〜9fは、それぞれゲルボックス7に形成された挿通孔10a、10bを挿通している。
支持ワイヤ9a〜9cの他端は、レンズホルダ2Aの側壁に設けられる中継基板11aに半田付けにて固着されている。また、支持ワイヤ9d〜9fの他端は、レンズホルダ2Aの側壁に設けられる中継基板11bにハンダ付けにて固着されている。そして、これにより、レンズホルダ2Aは、支持ワイヤ9a〜9fによってベース1Aに対して揺動可能に支持された状態となっている。
なお、中継基板11a、11bには、配線パターンが形成されており、支持ワイヤ9a及び支持ワイヤ9dは、中継基板11a、11bを介してフォーカスコイル5と電気的に接続された状態となっている。また、支持ワイヤ9c及び支持ワイヤ9fは、中継基板11a、11bを介してトラッキングコイル6a〜6dと電気的に接続された状態となっている。
また、ゲルボックス7の各挿通孔10a、10b内には、シリコンを主成分とするゲル材が充填されている。ここでゲル材は、低粘度のゲル材(ゾル状)がゲルボックス7の各挿通孔10a、10bに注入された後、所定時間の紫外線照射によってゲル状に硬化したものである。
このように構成される光ピックアップP1の作用について簡単に説明する。ベース基板8から支持ワイヤ9a、9dを通じてフォーカスコイル5に電流が供給されると、永久磁石3a、3bによって形成される磁界との電磁気的な作用により、レンズホルダ2Aはフォーカス方向に変位可能となる。このため、フォーカスコイル5に供給する電流の大きさ及び向きを調整することでフォーカシング調整が可能となる。
また、ベース基板8から支持ワイヤ9c、9fを通じてトラッキングコイル6a〜6dに電流が供給されると、永久磁石3a、3bによって形成される磁界との電磁気的な作用により、レンズホルダ2は、トラッキング方向に変位可能となる。このため、トラッキングコイル6a〜6dに供給する電流の大きさ及び向きを調整することでトラッキング調整が可能となる。
光学スポットを光ディスクの記録部位に正確に位置させるためには、対物レンズの傾き調整を正確に行うことが肝要であり、レンズホルダ2Aを変位自在に支持する支持ワイヤ9a〜9fの取付位置を、可動部の移動動作に悪影響を与えない位置としている。そのために通常は、可動部の重心位置が駆動中心となるように、左右の支持ワイヤが、レンズホルダ2Aの中心軸線に沿った位置に装着されている。
このような光ピックアップを備える光ディスク装置の薄型化を図るためには、光ピックアップ自体の薄型化を図ることや、光ディスクに至る光路長を短縮することが要求される。そのために、光ディスクと対物レンズとの距離であるワーキングディスタンスを短縮する構成であっても、待機状態では対物レンズを光ディスクから離した位置に待機させ、接近時にワイヤが略平行となるように、支持ワイヤを斜めに装着して、フォーカス方向に対物レンズを移動したときの傾きを抑制するとした光ピックアップおよび光ディスク装置(例えば、特許文献1参照)が既に出願されている。
また、左右のワイヤを、対物レンズの中心とレンズ枠(レンズホルダに相当)の回動中心との間に交点が位置するように斜めに配設して、ローリングやピッチングなどの変位を生じ難くした対物レンズ支持装置(例えば、特許文献2参照)が既に出願されている。
特開2007−179712号公報 特開2003−123289号公報
フォーカスコイルやトラッキングコイルやチルトコイルなどのコイルと、永久磁石によって形成される磁界との電磁気作用により、レンズホルダの変位、即ち、対物レンズの位置や傾きを調整することは可能であって、フォーカスコイルあるいはトラッキングコイルなどの各コイルに供給する電流の大きさと向きを調整することで、フォーカシング調整やトラッキング調整や傾き調整を行うことができる。
また、近年、光ディスクにおいては、高密度記録の必要性から、光スポット径を小さくするために、開口数NAの高い対物レンズが使用されるようになってきている。NAの高い対物レンズは、そのチルトによってコマ収差が発生しやすいため、フォーカシング動作及びトラッキング動作に伴う対物レンズのチルトに対する要求が厳しくなってきている。
また、光ディスク装置の薄型化を図るために、光ピックアップ自体を薄型化した際に、光ピックアップの可動部を移動自在に支持するワイヤの力のアンバランスが生じると、対物レンズをフォーカス方向に動作させたときに、対物レンズを傾斜させるようなDCチルトを発生して問題となる。
そのために、光ディスク装置の薄型化を可能にすると共に、対物レンズを備える可動部をバランスよく支持してDCチルトを発生せずに、フォーカシング調整やトラッキング調整、および傾き調整が可能な支持ワイヤを備える光ピックアップが求められる。
本発明は、上記問題点に鑑み、光ディスク装置の薄型化を可能にすると共に、可動部をバランスよく支持可能な支持ワイヤを備える光ピックアップを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、ベースと、レーザー光を集光して光ディスクに照射する対物レンズと、該対物レンズを保持し前記ベースに対して変位自在に支持されるレンズホルダと、一端を前記ベースに設けるベース基板に固着し他端を前記レンズホルダに設ける中継基板に固着して前記レンズホルダを前記ベースに対して移動可能に支持する複数の支持ワイヤと、前記レンズホルダに固着され少なくともフォーカスコイルとトラッキングコイルを有するコイル部と、前記ベースに立設され前記レンズホルダを挟んで対向配置され前記コイル部に磁界を印加する磁界発生部と、を備え、前記コイル部と前記磁界発生部との電磁力作用によって前記対物レンズを所定位置に移動する光ピックアップにおいて、前記レンズホルダの前記磁界発生部に対向していない側面の一方の第一側面から他方の第二側面に貫通してレーザー光の光路の形成を可能にする開口部を設け、前記第一側面の前記ベース基板に近い近接側面部に第一支持ワイヤ中継固着部を有する第一中継基板を設け、前記第二側面の前記ベース基板から遠い遠方側面部に第二支持ワイヤ中継固着部を有する第二中継基板を設け、前記ベース基板に設ける第一支持ワイヤベース固着部と前記第一支持ワイヤ中継固着部を介して第一支持ワイヤを取付け、前記ベース基板に設ける第二支持ワイヤベース固着部と前記第二支持ワイヤ中継固着部を介して第二支持ワイヤを取付けると共に、前記第一支持ワイヤ中継固着部と前記対物レンズを保持した前記レンズホルダの重心とを結ぶ対角線上に前記第二支持ワイヤ中継固着部を配置したことを特徴としている。
この構成によると、レンズホルダの一方の側部に設ける開口部からレーザー光を照射可能となって、レーザー光を照射する光学系を、このレンズホルダと同じ水平高さ領域に構成可能となり、従来はベースの下方領域に光学系を配設して厚みがあった光ディスク装置の薄型化を図ることができる。また、両側面の支持ワイヤの固着部同士を結ぶ線上に可動部の重心位置が位置しているので、駆動中心と可動部重心が合致する構成となり、可動部をバランスよく支持可能となる。
また本発明は、上記構成の光ピックアップにおいて、前記レンズホルダとほぼ平行に前記ベース基板を設け、前記第一側面側に設ける第一支持ワイヤの線径と前記第二側面側に設ける第二支持ワイヤの線径とを異ならせて、それぞれのワイヤのばね定数が略等しくなるようにしたことを特徴としている。この構成によると、ベース基板から近接側面部に掛け渡される第一支持ワイヤと、ベース基板から遠方側面部に掛け渡される第二支持ワイヤとで、その長さが異なっていても、それぞれの線径を異ならせて、それぞれのワイヤのばね定数を揃えることができて、可動部をバランスよく支持可能となる。
また本発明は、上記構成の光ピックアップにおいて、前記ベース基板を前記レンズホルダに対して斜めに配設して、前記第一側面側に設ける第一支持ワイヤの長さと前記第二側面側に設ける第二支持ワイヤの長さと太さを略同じにして、それぞれのワイヤのばね定数が略等しくなるようにしたことを特徴としている。この構成によると、可動部をバランスよく支持可能になると共に、同じ長さで同じ線径のワイヤを用いることができるので、同一種類で同一サイズのワイヤ部材を準備すればよく、部品調達コストの上で有効となる。
また本発明は、上記構成の光ピックアップにおいて、前記ベース基板を前記第一支持ワイヤベース固着部を備える第一ベース基板と前記第二支持ワイヤベース固着部を備える第二ベース基板とに分割し、それぞれのベース基板を前記レンズホルダに対して互い違いに平行に配設して、前記第一側面側に設ける第一支持ワイヤの長さと前記第二側面側に設ける第二支持ワイヤの長さと太さを略同じにして、それぞれのワイヤのばね定数が略等しくなるようにしたことを特徴としている。この構成によると、可動部をバランスよく支持可能になると共に、同じ長さで同じ線径のワイヤを用いることができるので、同一種類で同一サイズのワイヤ部材を準備すればよく、部品調達コストの上で有効となる。
本発明によれば、光ディスクにレーザー光を照射してデータの記録又は再生を行う光ディスク装置の光ピックアップにおいて、光ディスク装置の薄型化を可能にすると共に、可動部をバランスよく支持可能な支持ワイヤを備える光ピックアップを得ることができる。
本発明に係る光ピックアップの要部構成を示す概略斜視図である。 本発明に係る光ピックアップの第一実施形態例の概略平面図である。 本発明に係る光ピックアップの概略平面図を示し、(a)は第二実施形態例であり、(b)は第三実施形態例である。 本発明に係る光ピックアップを備える光ディスク装置の構成の一例を示す概略説明図である。 従来の光ピックアップの一例の全体構成を示し、(a)は全体構成の概略斜視図であり、(b)は分解斜視図である。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。また、同一構成部材については同一の符号を用い、詳細な説明は適宜省略する。
まず、図4を用いて本実施形態の光ピックアップPを備える光ディスク装置30の概要について説明する。光ディスク装置30は、光ディスク50にレーザー光を照射してデータの記録又は再生を行う装置であって、光源となるレーザーダイオード31と、偏光ビームスプリッタ32と、コリメートレンズ33と、立ち上げミラー36と、1/4波長板37と、対物レンズ4と、シリンドリカルレンズ38と、光検出器39とを備えていて、対物レンズ4を用いてレーザー光を光ディスク50の記録面50aに集光させている。
レーザーダイオード31は、所定波長のレーザー光を出射する半導体レーザーであって、光ディスク50に対応して選択される。また、一種類の光ディスク50に対応した一つのレーザーダイオード31を備えた光ディスク装置30として図示しているが、複数種類の光ディスク50に対応した複数のレーザーダイオード31を備えた光ディスク装置であってもよい。
偏光ビームスプリッタ32は、偏光方向が互いに直交する二つの直線偏光の一方を透過させ、他方の直線偏光を反射させる機能を有し、レーザーダイオード31が出射するレーザー光を透過し、光ディスク50が反射したレーザー光を光検出器39に向けて反射する。光検出器39は、受光したレーザー光が有する光情報を電気信号に変換する。
コリメートレンズ33は、入射するレーザー光を平行光に変換する機能を有する。また、このコリメートレンズ33をコリメートレンズ駆動ユニット34に組み込んで光軸方向に移動可能として、コリメートレンズ33を通過するレーザー光の収束発散状態を調整可能とする球面収差補正機構35を構成している。
立ち上げミラー36は、コリメートレンズ33から送られるレーザー光を光ディスク50に向けて反射する。また、1/4波長板37は、直線偏光を円偏光に変換し、円偏光を直線偏光に変換する機能を有し、立ち上げミラー36が反射した直線偏光のレーザー光を円偏光に変換して対物レンズ4に入射し、光ディスク50から反射される円偏光のレーザー光を直線偏光に変換して、立ち上げミラー36からコリメートレンズ33に入射させる。
対物レンズ4は、レーザー光を集光して光ディスク50の記録面50aに照射し、記録面50aから反射されたレーザー光を受光して1/4波長板37に入射させる。
この対物レンズ4は、レーザー光を光ディスク50の記録面50aにスポットとして集光させる機能を有するが、ガラスレンズと比較して軽量であり、また大量生産が可能でコストが安いプラスチックレンズを使用することが好ましい。
また、例えば、対物レンズ4と1/4波長板37とを共に光ピックアップPに搭載して、フォーカス方向とトラッキング方向に移動可能としている。
シリンドリカルレンズ38は、光ディスク50の記録面50aから反射されたレーザー光に非点収差を与える機能を有し、この非点収差をフォーカスエラー検出に用いることができる。
光検出器39から出力される電気信号は、信号処理部40に送られる。信号処理部40は、光検出器39から受け取った電気信号を処理して、RF信号、フォーカスエラー信号(FE信号)、トラッキングエラー信号(TE信号)等を生成する。なお、RF信号によって情報の読み出しが行われ、FE信号、TE信号に基づいてフォーカシング制御やトラッキング制御が行われる。
制御部41は、光ディスク装置50の動作全体を制御する機能を有する。例えば、レーザーダイオード駆動回路42の制御や、球面収差補正機構35の制御や、前述した光ピックアップPの制御などを行う。
また、レーザーダイオード駆動回路42を備えた基板上にサーミスタ43を配設して、このサーミスタ43からの温度情報からレーザーダイオード21の光出力を制御する。さらに、サーミスタ43の温度情報から対物レンズ4の温度を認識して、得られた温度に応じて対物レンズ4の温度特性を補正する制御を行う。
対物レンズ4の温度特性を補正する制御の一つである球面収差補正機構35の制御は、制御部41が信号処理部40から情報を受け取って行うことも可能であるが、上記したように、サーミスタ43の温度情報から対物レンズ4の温度を認識して、認識された温度に応じて行うことができる。また、これらを組み合わせることも可能であって、サーミスタ43の温度情報から所定の補正制御を行い、その後で、信号処理部40からの信号を用いて微調整することもできる。
光ディスク50に記録されている信号の読み出し動作や信号の記録動作を行うためには、レーザー光の照射によって生成されるスポットの形状を良好な状態にする必要がある。そのために、対物レンズ4を所定の位置に正確に移動させることが好ましい。
図1に示す本実施形態の光ピックアップPは、光ディスク装置の薄型化を目指してレーザー光をレンズホルダ2の一方の側部から照射可能とすると共に、レンズホルダ2の一方の側部からレーザー光を照射する構成であっても、両方の側部に装着するワイヤのばね定数が均等となるようにしたこと以外は、図5に示した従来の光ピックアップP1と同様でよい。そのために、同様の構成部品については同一の符号を付して説明する。図示するように光ピックアップPは、強磁性を有する金属からなるベース1と、該ベース1に対して変位自在に支持され非磁性体からなるレンズホルダ2と、該レンズホルダ2に装着される対物レンズ4(例えば、DVD用の対物レンズ4AとCD用の対物レンズ4B)とを備えている。
また、可動部となるレンズホルダ2を複数の導電性の支持ワイヤ9A(例えば9Aa〜9Ac)、9B(例えば、9Ba〜9Bc:図2参照)を介して揺動自在に支持している。また、可動部となるレンズホルダ2側に、フォーカスコイル5A、5Bとトラッキングコイル6A〜6Dを有するコイル部を設け、該コイル部に磁界を印加する磁界発生部3(3A、3B)を固定部となるベース1側に設けている。そのために、所定電圧の電力をコイル部に印加することで、このコイル部と磁界発生部3(3A、3B)との電磁力作用によって対物レンズ4をフォーカシング方向とトラッキング方向にそれぞれ所定量変位させることができる。
フォーカスコイル5A、5Bとトラッキングコイル6A〜6Dは、それぞれ略矩形状に巻回され、磁界発生部3(3A、3B)に対向する二箇所のレンズホルダ2の側壁のそれぞれにレンズホルダ2を挟んで対向する位置に配置され、接着剤等で固着されている。また、このフォーカスコイル5A、5Bとトラッキングコイル6A〜6Dには、ベース基板8から中継基板を介して電流が供給される。
ここで、本実施形態においては、光ディスク装置の薄型化を目指して光ピックアップPのレンズホルダ2の側部に光の通過を許可する逆U字状の開口部20を設けて、一方の側部21から図中の矢印H1に示す光路を形成可能な構成としている。この構成であれば、前述したレーザーダイオード31と、偏光ビームスプリッタ32と、コリメートレンズ33などの光学系を光ピックアップPと同じ水平高さ領域に構成可能であり、従来はベース1の下方領域に光学系を配設して厚みがあった光ディスク装置の薄型化を図ることができる。
また、図2に示すように、レンズホルダ2の前述した磁界発生部に対向していない側面である第一側面21と第二側面22にそれぞれ第一支持ワイヤ9A(9Aa、9Ab、9Ac)を取り付ける第一中継基板11Aと第二支持ワイヤ9B(9Ba、9Bb、9Bc)を取り付ける第二中継基板11Bを設け、ベース基板8に第一支持ワイヤ9Aを固着する第一支持ワイヤベース固着部12Aと第二支持ワイヤ9Bを固着する第二支持ワイヤベース固着部12Bを設けている。ここで、第一側面21のベース基板8に近い近接側面部21Aに第一支持ワイヤ9Aを固着する第一支持ワイヤ中継固着部13Aを有する前記第一中継基板11Aを設け、第二側面22の前記第一支持ワイヤ中継固着部13Aと対物レンズ4を保持するレンズホルダ2の重心WCとを結ぶ対角線上の遠方側面部22Aに第二支持ワイヤ9Bを固着する第二支持ワイヤ中継固着部13Bを有する第二中継基板11Bを設けた構成としている。
上記の構成であれば、近接側面部21Aが位置する第一側面21側の開口部20に第一支持ワイヤ9Aが無い露出空間を形成して、この第一側面21側に光路H1を形成可能となる。また、レンズホルダ2の重心WCと結ぶ対角線上に第一支持ワイヤ中継固着部13Aと第二支持ワイヤ中継固着部13Bを設ける構成であっても、一方の側面の第一支持ワイヤ9A(9Aa、9Ab、9Ac)と他方の側面の第二支持ワイヤ9B(9Ba、9Bb、9Bc)のバネ定数を揃えることで、これらのワイヤを介して移動操作する際の駆動力をレンズホルダ2の重心WCに沿って付加可能となり、駆動中心と可動部重心が合致する構成となって、周波数特性やDCチルト性能などのアクチュエータ性能を安定させることができる。
次に、レンズホルダ2の重心WCと結ぶ対角線上に第一支持ワイヤ中継固着部13Aと第二支持ワイヤ中継固着部13Bを設ける構成において、第一支持ワイヤ9Aと第二支持ワイヤ9Bとのバネ定数を揃えるための実施形態について説明する。
第一の実施形態:レンズホルダ2とほぼ平行にベース基板8を設ける場合は、第一支持ワイヤ9Aと第二支持ワイヤ9Bとの長さは同等となるので、第一側面21側に設ける第一支持ワイヤ9A(9Aa、9Ab、9Ac)の線径と第二側面22側に設ける第二支持ワイヤ9B(9Ba、9Bb、9Bc)の線径とを異ならせることで、それぞれのワイヤのばね定数が略等しくなるようにすることができる。
上記の構成であれば、レンズホルダ2のほぼ平行に設置されるベース基板8から近接側面部21Aに掛け渡される第一支持ワイヤ9Aと、ベース基板8から遠方側面部22Aに掛け渡される第二支持ワイヤ9Bとで、その長さが異なっていても、それぞれの線径を異ならせて、それぞれのワイヤのばね定数を揃えることができる。
例えば、同じ荷重が付加された際に、それぞれのワイヤの変形を等しくするように、長いワイヤの線径を短い線径のワイヤよりも少し太くするようにして、それぞれのワイヤのばね定数を揃えることができる。
第二の実施形態:図3(a)に示すように、ベース基板8Aをレンズホルダ2に対して斜めに配設して、第一側面21側に設ける第一支持ワイヤ9Aの長さと第二側面22側に設ける第二支持ワイヤ9Bの長さと太さが略同じになるようにして、それぞれのワイヤのばね定数が略等しくなるようにすることができる。
上記の構成であれば、同じ長さで同じ線径のワイヤを用いることができるので、同一種類で同一サイズのワイヤ部材を準備すればよく、部品調達コストの上で有効である。また、この構成の場合には、図中の想像線に示すようにレンズホルダ2に対して斜めに配設されるゲルボックス7Aを用いるとよい。
第三の実施形態:図3(b)に示すように、ベース基板を第一支持ワイヤベース固着部12Aを備える第一ベース基板8Bと第二支持ワイヤベース固着部12Bを備える第二ベース基板8Cとに分割し、それぞれのベース基板をレンズホルダ2に対して互い違いに段差を設けて平行に配設して、第一側面21側に設ける第一支持ワイヤ9Aの長さと第二側面22側に設ける第二支持ワイヤ9Bの長さと太さが略同じになるようにして、それぞれのワイヤのばね定数が略等しくなるようにすることができる。
上記の構成の場合でも、同じ長さで同じ線径のワイヤを用いることができるので、同一種類で同一サイズのワイヤ部材を準備すればよく、部品調達コストの上で有効である。また、この構成の場合には、図中の想像線に示すようにレンズホルダ2に対して段ちに配設されるゲルボックス7Bを用いるとよい。
第一、第二、第三の実施形態のレンズホルダ2は、光の通過を許可する逆U字状の開口部20を備えて、第一側面21のベース基板に近い近接側面21A部に第一支持ワイヤ9Aを固着する第一支持ワイヤ中継固着部13Aを有する第一中継基板11Aを設けているので、開口部20が開放された状態となって、この第一側面部に光路H1を形成することが可能となる。
そのために、レーザー光をレンズホルダ2の一方の側部から照射可能となり、レーザー光を照射する光学系をレンズホルダの下方ではなくレンズホルダ2の側方に設置可能となるので、光ディスク装置の薄型化を図ることができる。また、レンズホルダ2の重心WCと結ぶ対角線上に第一支持ワイヤ中継固着部13Aと第二支持ワイヤ中継固着部13Bを設ける構成であっても、一方の側面の第一支持ワイヤ9A(9Aa、9Ab、9Ac)と他方の側面の第二支持ワイヤ9B(9Ba、9Bb、9Bc)のバネ定数を揃える構成としたので、可動部の重心と駆動中心とがずれることで生じるピッチングやヨーイングなどの発生を抑制し、DCチルト性能を安定させることができる。
上記したように、本発明に係る光ピックアップによれば、レンズホルダの一方の側部に設ける開口部からレーザー光を照射可能となって、レーザー光を照射する光学系を、このレンズホルダと同じ水平高さ領域に構成可能となり、従来はベースの下方領域に光学系を配設して厚みがあった光ディスク装置の薄型化を図ることができる。また、支持ワイヤの固着部を結ぶ線上に可動部の重心位置が位置しているので、可動部をバランスよく支持可能となる光ピックアップを得ることができる。
さらに、レンズホルダのベース基板に近い近接側面部に掛け渡す第一支持ワイヤと、ベース基板から遠い遠方側面部に掛け渡す第二支持ワイヤとで、それぞれのワイヤのばね定数を揃える構成としたので、これらのワイヤを介して移動操作する際の駆動力をレンズホルダの重心に沿って付加可能となり、駆動中心を可動部重心位置に合致させて、周波数特性やDCチルト性能などのアクチュエータ性能を安定させることができる。
そのために、本発明に係る光ピックアップは、装置全体の薄型化を目指す光ディスク装置に用いる光ピックアップに好適に適用することができる。
1 ベース
2 レンズホルダ
3 磁界発生部
4 対物レンズ
5 フォーカスコイル
6 トラッキングコイル
8、8A ベース基板
8B 第一ベース基板
8C 第二ベース基板
9A 第一支持ワイヤ
9B 第二支持ワイヤ
11A 第一中継基板
11B 第二中継基板
12A 第一支持ワイヤベース固着部
12B 第二支持ワイヤベース固着部
13A 第一支持ワイヤ中継固着部
13B 第二支持ワイヤ中継固着部
20 開口部
21 第一側面
22 第二側面
P 光ピックアップ(本発明)
P1 光ピックアップ(従来の)

Claims (4)

  1. ベースと、レーザー光を集光して光ディスクに照射する対物レンズと、該対物レンズを保持し前記ベースに対して変位自在に支持されるレンズホルダと、一端を前記ベースに設けるベース基板に固着し他端を前記レンズホルダに設ける中継基板に固着して前記レンズホルダを前記ベースに対して移動可能に支持する複数の支持ワイヤと、前記レンズホルダに固着され少なくともフォーカスコイルとトラッキングコイルを有するコイル部と、前記ベースに立設され前記レンズホルダを挟んで対向配置され前記コイル部に磁界を印加する磁界発生部と、を備え、前記コイル部と前記磁界発生部との電磁力作用によって前記対物レンズを所定位置に移動する光ピックアップにおいて、
    前記レンズホルダの前記磁界発生部に対向していない側面の一方の第一側面から他方の第二側面に貫通してレーザー光の光路の形成を可能にする開口部を設け、前記第一側面の前記ベース基板に近い近接側面部に第一支持ワイヤ中継固着部を有する第一中継基板を設け、前記第二側面の前記ベース基板から遠い遠方側面部に第二支持ワイヤ中継固着部を有する第二中継基板を設け、
    前記ベース基板に設ける第一支持ワイヤベース固着部と前記第一支持ワイヤ中継固着部を介して第一支持ワイヤを取付け、前記ベース基板に設ける第二支持ワイヤベース固着部と前記第二支持ワイヤ中継固着部を介して第二支持ワイヤを取付けると共に、
    前記第一支持ワイヤ中継固着部と前記対物レンズを保持した前記レンズホルダの重心とを結ぶ対角線上に前記第二支持ワイヤ中継固着部を配置したことを特徴とする光ピックアップ。
  2. 前記レンズホルダとほぼ平行に前記ベース基板を設け、前記第一側面側に設ける第一支持ワイヤの線径と前記第二側面側に設ける第二支持ワイヤの線径とを異ならせて、それぞれのワイヤのばね定数が略等しくなるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  3. 前記ベース基板を前記レンズホルダに対して斜めに配設して、前記第一側面側に設ける第一支持ワイヤの長さと前記第二側面側に設ける第二支持ワイヤの長さと太さを略同じにして、それぞれのワイヤのばね定数が略等しくなるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  4. 前記ベース基板を前記第一支持ワイヤベース固着部を備える第一ベース基板と前記第二支持ワイヤベース固着部を備える第二ベース基板とに分割し、それぞれのベース基板を前記レンズホルダに対して互い違いに平行に配設して、前記第一側面側に設ける第一支持ワイヤの長さと前記第二側面側に設ける第二支持ワイヤの長さと太さを略同じにして、それぞれのワイヤのばね定数が略等しくなるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109798493A (zh) * 2017-11-17 2019-05-24 株式会社小糸制作所 激光光源单元

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