JP2011122551A - エンジン水温検出手段の状態判定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジン水温検出手段の状態判定装置において、エンジンの作動により上昇した水温センサの値が、エンジンが停止された後一定時間経過した場合に、外気温度(車両周囲温度)に近い温度まで下がっているかどうかを判定することが可能とし、エンジン水温検出手段の誤判定のおそれをなくし、コストを低廉にすることにある。
【解決手段】制御手段(2)は、設定時間経過時状態記憶手段(52)に記憶されているエンジン水温の値と吸気温度の値との差が異常判定値未満である場合に判定手段(48)によりエンジン水温検出手段(18)が正常であると判定する。
【選択図】図1
【解決手段】制御手段(2)は、設定時間経過時状態記憶手段(52)に記憶されているエンジン水温の値と吸気温度の値との差が異常判定値未満である場合に判定手段(48)によりエンジン水温検出手段(18)が正常であると判定する。
【選択図】図1
Description
この発明は、エンジン水温検出手段の状態判定装置に係り、特に車両のエンジン水温検出手段の診断検出を行うエンジン水温検出手段の状態判定装置に関する。
車両のエンジンには、エンジンの冷却水温度であるエンジン水温を検出するエンジン水温検出手段を設けている。
そして、エンジン水温検出手段は、燃料制御システムにとって必要な温度に到達するか(上昇側)、また、上昇側の変化量が正常であるかついて法規要件に基づいて診断されている。
また、エンジン水温検出手段においては、ある一定のソーク時間後に正常な値に戻っているか(下降側)を検出するように、OBD規制等で要望されている。
そして、エンジン水温検出手段は、燃料制御システムにとって必要な温度に到達するか(上昇側)、また、上昇側の変化量が正常であるかついて法規要件に基づいて診断されている。
また、エンジン水温検出手段においては、ある一定のソーク時間後に正常な値に戻っているか(下降側)を検出するように、OBD規制等で要望されている。
特許文献1に係る水温センサの故障判定装置は、エンジン運転状態が冷却水温度に影響を与え得る運転状態を条件にタイマによる経過時間の計測(計時)が行われ、水温センサの検出値が所定期間を経過した後に設定水温範囲の領域にあるか否かを判定することで、水温センサの故障判定を行うものである。
特許文献2に係る内燃エンジン空燃比制御装置の冷却水温センサの異常判別方法は、エンジンの吸気温度が所定温度以上の高吸気温度状態以外であることを検出し、この高吸気温度状態以外の時に水温センサの出力レベルが上限値及び下限値の範囲以外であることを検出したときには、水温センサが異常であることを判別するものである。
特許文献3に係る水温センサの異常診断装置は、内燃機関の始動開始後、水温センサの検出値が始動開始時の値よりも低い値になることに基づいて、水温センサに異常が生じている旨を判断するものである。
特許文献4に係る冷却装置の故障判定装置は、水温センサの検出温度が所定温度範囲内にある際の検出温度の変化態様に基づいて、冷却装置の故障判定を行うものである。
特許文献2に係る内燃エンジン空燃比制御装置の冷却水温センサの異常判別方法は、エンジンの吸気温度が所定温度以上の高吸気温度状態以外であることを検出し、この高吸気温度状態以外の時に水温センサの出力レベルが上限値及び下限値の範囲以外であることを検出したときには、水温センサが異常であることを判別するものである。
特許文献3に係る水温センサの異常診断装置は、内燃機関の始動開始後、水温センサの検出値が始動開始時の値よりも低い値になることに基づいて、水温センサに異常が生じている旨を判断するものである。
特許文献4に係る冷却装置の故障判定装置は、水温センサの検出温度が所定温度範囲内にある際の検出温度の変化態様に基づいて、冷却装置の故障判定を行うものである。
ところで、従来、制御手段はソークタイマ計測機能を持っており、水温センサの値と吸気温(外気温度)センサの値との差をある一定のソーク時間後に診断すれば良いことが一般的であるが、実際には、極寒冷地でエンジン本体を直接暖めるためのエンジンブロックヒータの有無や外気温度の急変時には、その温度差にばらつきが生じてエンジン水温検出手段の誤判定を引き起こす可能性があり、また、エンジンブロックヒータでの検出のため、コストアップになるという不都合があった。
そこで、この発明の目的は、エンジン水温検出手段の誤判定のおそれをなくし、コストを低廉とするエンジン水温検出手段の状態判定装置を提供することにある。
この発明は、エンジンの冷却水温度であるエンジン水温を検出するエンジン水温検出手段を設け、このエンジン水温検出手段が正常に作動しているかどうかを判定する判定手段を備えた制御手段を設けたエンジン水温検出手段の状態判定装置において、エンジンに吸入される吸入空気の吸気温度を検出する吸気温検出手段を設け、前記制御手段は、エンジンスイッチのオフ時から所定時間経過後に電源供給が停止されたどうかを検出する電源供給停止状態検出手段と、この電源供給停止状態検出手段により電源供給が停止された時における前記エンジン水温検出手段により検出されたエンジン水温と前記吸入空気温検出手段により検出された吸気温度とを記憶する電源供給停止時状態記憶手段と、電源供給が停止されてから前記エンジン水温検出手段により検出されたエンジン水温の値が外気温度と同等の値にまで低下するのに必要な時間を予め設定する時間設定手段と、この時間設定手段により設定された時間だけ経過したと判定された時における前記エンジン水温検出手段により検出されたエンジン水温と前記吸入空気温検出手段により検出された吸気温度とを記憶する設定時間経過時状態記憶手段とを備え、この設定時間経過時状態記憶手段に記憶されているエンジン水温の値と吸気温度の値との差が異常判定値未満である場合に前記判定手段により前記エンジン水温検出手段が正常であると判定することを特徴とする。
この発明のエンジン水温検出手段の状態判定装置は、エンジン水温検出手段の誤判定のおそれをなくし、コストを低廉にできる。
この発明は、エンジン水温検出手段の誤判定のおそれをなくし、コストを低廉とする目的を、エンジンの作動により上昇したエンジン水温検出手段の値が、エンジンが停止された後一定時間経過した場合に、外気温度(車両周囲温度)に近い温度まで下がっているかどうかを判定して実現するものである。
以下、図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。
以下、図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。
図1〜図4は、この発明の実施例を示すものである。
図4において、1は車両に搭載されるエンジンに付設したエンジン水温検出手段の状態判定装置である。
このエンジン水温検出手段の状態判定装置1は、車両のエンジンの制御手段(ECM)2と、この制御手段2の入力側に連絡する入力装置3と、この制御手段2の出力側に連絡する出力装置4とを備える。
図4において、1は車両に搭載されるエンジンに付設したエンジン水温検出手段の状態判定装置である。
このエンジン水温検出手段の状態判定装置1は、車両のエンジンの制御手段(ECM)2と、この制御手段2の入力側に連絡する入力装置3と、この制御手段2の出力側に連絡する出力装置4とを備える。
入力装置3としては、スタータ信号を出力するエンジンスイッチ5と、イグニションスイッチ状態信号を出力するイグニションスイッチ(IG・SW)6と、エンジン回転数を検出可能なクランク角センサ7と、カム角センサ8と、プレッシャーセンサ9と、ノックセンサ10と、空燃比(A/F)センサ11と、酸素濃度(O2 )センサ12と、エアフローメータ13と、エンジンに吸入される吸入空気の吸気温度(外気温度:車両周囲温度)を検出する吸気温検出手段である吸気温センサ14と、ジェネレータフィールドモニタ信号を出力するジェネレータフィールドモニタ15と、アクセルセンサ16と、スロットルセンサ17と、エンジンの冷却水温度としてのエンジン水温を検出するエンジン水温検出手段である水温センサ18と、ストップランプスイッチ19と、フューエルレベルゲージ20と、パワーステアリングプレッシャスイッチ21と、ダイアグスイッチ22とが設けられている。
出力装置4としては、燃料を噴射するインジェクタ23と、イグニションコイル24と、空燃比(A/F)センサヒータ25と、ジェネレータ26と、インテークコントロールバルブ27と、フューエルポンプリレー28と、酸素濃度(O2 )センサヒータ29と、キャニスタパージバルブ30と、EGRバルブ31と、メインリレー32とが設けられている。
制御手段2は、大気圧検知部33と、燃料噴射制御部34と、点火時期制御部35と、空燃比センサヒータ制御部36と、ジェネレータ発電制御部37と、インテークコントロールバルブ制御部38と、フューエルポンプリレー制御部39と、酸素濃度(O2 )センサヒータ制御部40と、キャニスタパージバルブ制御部41と、EGR制御部42と、フェイルセーフ制御部43と、セルフダイアグノーシス機能部44と、セルフシャットオフ機能部45と、バッテリ逆接保護機能部46とを備えている。
また、この制御手段2は、ソークタイマ47を備えたソークタイマ計測機能付(サブマイコン付)のものであり、そして、水温センサ18が正常に作動しているかどうかを判定する判定手段48と、エンジンスイッチ5のオフ時から所定時間経過後に電源供給が停止されたどうかを検出する電源供給停止状態検出手段49と、この電源供給停止状態検出手段49により電源供給が停止された時における水温センサ18により検出されたエンジン水温と吸気温センサ14により検出された吸気温度とを記憶する電源供給停止時状態記憶手段50と、電源供給が停止されてから水温センサ18により検出されたエンジン水温の値が外気温度と同等の値にまで低下するのに必要な時間を予め設定する時間設定手段51と、この時間設定手段51により設定された時間だけ経過したと判定された時における水温センサ18により検出されたエンジン水温と吸気温センサ14により検出された吸気温度とを記憶する設定時間経過時状態記憶手段52とを備えている。
そして、制御手段2は、設定時間経過時状態記憶手段52に記憶されているエンジン水温の値と吸気温度の値との差(図1の「Δ2=E2−I2」で示す)が異常判定値未満である場合に判定手段48により水温センサ18が正常であると判定する。
そして、制御手段2は、設定時間経過時状態記憶手段52に記憶されているエンジン水温の値と吸気温度の値との差(図1の「Δ2=E2−I2」で示す)が異常判定値未満である場合に判定手段48により水温センサ18が正常であると判定する。
また、この制御手段2は、電源供給が停止されてから次にエンジンスイッチ5がオンされた時における水温センサ18により検出されたエンジン水温と吸気温センサ14により検出された吸気温度とを記憶するエンジンオン時状態記憶手段53を備えている。
そして、制御手段2は、設定時間経過時状態記憶手段52に記憶されているエンジン水温の値(図1の「E2」で示す)と吸気温度の値(図1の「I2」で示す)との差を第1の算出値(図1の「Δ2」で示す)とし、エンジンオン時状態記憶手段53に記憶されているエンジン水温の値(図1の「E3」で示す)と吸気温度の値(図1の「I3」で示す)との差を第2の算出値(図1の「Δ3」で示す)とし、少なくとも前記第2の算出値(Δ3)と前記第1の算出値(Δ2)との差(Δ3−Δ2)が判定値(図1の「判定値1」で示す)未満である場合に水温センサ18の状態判定を行わないものである。
そして、制御手段2は、設定時間経過時状態記憶手段52に記憶されているエンジン水温の値(図1の「E2」で示す)と吸気温度の値(図1の「I2」で示す)との差を第1の算出値(図1の「Δ2」で示す)とし、エンジンオン時状態記憶手段53に記憶されているエンジン水温の値(図1の「E3」で示す)と吸気温度の値(図1の「I3」で示す)との差を第2の算出値(図1の「Δ3」で示す)とし、少なくとも前記第2の算出値(Δ3)と前記第1の算出値(Δ2)との差(Δ3−Δ2)が判定値(図1の「判定値1」で示す)未満である場合に水温センサ18の状態判定を行わないものである。
次に、エンジン水温検出手段である水温センサ18の状態判定を、図1のフローチャートに基づいて説明する。
図1に示すように、制御手段2のプログラムがスタートし(ステップA01)、セルフシャットオフ時、つまり、電源供給が停止された時(エンジンオフ時)に、ソークタイマ47を起動し、そして、セルフシャットオフ時の水温センサ18の値(E0)と吸気温センサ14の値(I0)とを記憶させる(ステップA02)。
そして、ある一定時間(T1)経過後に、水温センサ18の値(E1)と吸気温センサ14の値(I1)とを記憶させたか否かを判断する(ステップA03)。このステップA03がNOの場合には、前記ステップA02に戻す。
ここで、上記のある一定時間(T1)とは、次のように定義付ける。
一定時間(T1)は、外気温度が25℃時且つ無風状態にて、完全暖機運転状態(例えば95℃)からシャットオフし、その後、サーモスタッドの開弁温度(例えば82℃)をモデル化し、算出された経過時間である。
このステップA03がYESの場合には、ある一定時間(T2)後に、水温センサ18の値(E2)と吸気温センサ14の値(I2)とを記憶させ、そして、その記憶後に、制御手段2の負荷を軽減させるために、ソークタイマ47をオフにしたか否かを判断する(ステップA04)。このステップA04がNOの場合には、前記ステップA02に戻す。
ここで、上記のある一定時間(T2)とは、次のように定義付ける。
一定時間(T2)は、電源供給が停止されてから水温センサ18により検出されたエンジン水温の値が外気温度と同等の値にまで低下するのに必要な時間、つまり、外気温度と略同等となるのに必要なソーク時間であり、予め設定された常時一定値の時間ある。
このステップA04がYESの場合には、次回のイグニッションスイッチ6をオンにした時(エンジンオン時)の水温センサ18の値(E3)と吸気温センサ14の値(I3)とを読み取って認識し(ステップA04)、そして、その時に、上記の水温センサ18の各値と上記の吸気温センサ14の各値との偏差から、外気温度の急変若しくはブロックヒータの有無を認識する(ステップA06)。
すなわち、このステップA06においては、Δ0=E0−I0、Δ1=E1−I1、Δ2(第1の算出値)=E2−I2、Δ3(第2の算出値)=E3−I3とし、そして、Δ3−Δ2>判定値1、且つΔ2−Δ1>判定値2、且つΔ1−Δ0>判定値3、且つΔ3−Δ1>判定値4、かどうかを判断する。
このステップA06において、少なくとも第2の算出値(Δ3)と第1の算出値(Δ2)との差(Δ3−Δ2)が判定値(判定値1)未満(Δ3−Δ2<判定値1))であり、NOの場合には、つまり、外気温度が急変及びブロックヒータ有りと判断した場合には、、水温センサ18の状態判定を行わないで、前記ステップA02に戻す。
一方、このステップA06がYESで、外気温度の急変が無く及びブロックヒータ無しと判断した場合には、水温センサ18の値(E2)と吸気温センサ14の値(I2)との偏差(|Δ2=E2−I2|)を異常判定値と比較し、つまり、異常判定値>|Δ2=E2−I2|か否かを判断し(ステップA07)、このステップA07がNOの場合には、水温センサ18が異常と診断する(ステップA08)。
このステップA07がYESの場合には、水温センサ18が正常とする(ステップA09)。
そして、前記ステップA08の処理後、又は前記ステップA09の処理後は、プログラムをエンドとする(ステップA10)。
図1に示すように、制御手段2のプログラムがスタートし(ステップA01)、セルフシャットオフ時、つまり、電源供給が停止された時(エンジンオフ時)に、ソークタイマ47を起動し、そして、セルフシャットオフ時の水温センサ18の値(E0)と吸気温センサ14の値(I0)とを記憶させる(ステップA02)。
そして、ある一定時間(T1)経過後に、水温センサ18の値(E1)と吸気温センサ14の値(I1)とを記憶させたか否かを判断する(ステップA03)。このステップA03がNOの場合には、前記ステップA02に戻す。
ここで、上記のある一定時間(T1)とは、次のように定義付ける。
一定時間(T1)は、外気温度が25℃時且つ無風状態にて、完全暖機運転状態(例えば95℃)からシャットオフし、その後、サーモスタッドの開弁温度(例えば82℃)をモデル化し、算出された経過時間である。
このステップA03がYESの場合には、ある一定時間(T2)後に、水温センサ18の値(E2)と吸気温センサ14の値(I2)とを記憶させ、そして、その記憶後に、制御手段2の負荷を軽減させるために、ソークタイマ47をオフにしたか否かを判断する(ステップA04)。このステップA04がNOの場合には、前記ステップA02に戻す。
ここで、上記のある一定時間(T2)とは、次のように定義付ける。
一定時間(T2)は、電源供給が停止されてから水温センサ18により検出されたエンジン水温の値が外気温度と同等の値にまで低下するのに必要な時間、つまり、外気温度と略同等となるのに必要なソーク時間であり、予め設定された常時一定値の時間ある。
このステップA04がYESの場合には、次回のイグニッションスイッチ6をオンにした時(エンジンオン時)の水温センサ18の値(E3)と吸気温センサ14の値(I3)とを読み取って認識し(ステップA04)、そして、その時に、上記の水温センサ18の各値と上記の吸気温センサ14の各値との偏差から、外気温度の急変若しくはブロックヒータの有無を認識する(ステップA06)。
すなわち、このステップA06においては、Δ0=E0−I0、Δ1=E1−I1、Δ2(第1の算出値)=E2−I2、Δ3(第2の算出値)=E3−I3とし、そして、Δ3−Δ2>判定値1、且つΔ2−Δ1>判定値2、且つΔ1−Δ0>判定値3、且つΔ3−Δ1>判定値4、かどうかを判断する。
このステップA06において、少なくとも第2の算出値(Δ3)と第1の算出値(Δ2)との差(Δ3−Δ2)が判定値(判定値1)未満(Δ3−Δ2<判定値1))であり、NOの場合には、つまり、外気温度が急変及びブロックヒータ有りと判断した場合には、、水温センサ18の状態判定を行わないで、前記ステップA02に戻す。
一方、このステップA06がYESで、外気温度の急変が無く及びブロックヒータ無しと判断した場合には、水温センサ18の値(E2)と吸気温センサ14の値(I2)との偏差(|Δ2=E2−I2|)を異常判定値と比較し、つまり、異常判定値>|Δ2=E2−I2|か否かを判断し(ステップA07)、このステップA07がNOの場合には、水温センサ18が異常と診断する(ステップA08)。
このステップA07がYESの場合には、水温センサ18が正常とする(ステップA09)。
そして、前記ステップA08の処理後、又は前記ステップA09の処理後は、プログラムをエンドとする(ステップA10)。
この実施例においては、図2の一例で示すように、外気温度−30℃時のエンジン水温−吸気温度の推移グラフにおいて、エンジン本体を暖めるためのブロックヒータの有り・無し(通常時)とで、ソーク時間に対するエンジン水温(E)と吸気温度(I)との差(Δ)について説明すると、セルフシャットオフ時には、ブロックヒータ無しの場合が47℃程度で、ブロックヒータ有りの場合が45℃程度であり、そして、セルフシャットオフ時からある一定時間T1経過後(モデル化により設定)として、ソーク時間が2時間目の時では、ブロックヒータ無しの場合が19℃程度で、ブロックヒータ有りの場合が28℃程度であり、また、その一定時間T1から3時間経過したある設定時間T2経過後(常時一定時間)として、ソーク時間が5時間目の時では、ブロックヒータ無しの場合が4℃程度で、ブロックヒータ有りの場合が18℃程度であり、さらに、その時間T2から2時間経過してソーク時間が7時間目の時では、ブロックヒータ無しの場合が3℃程度で、ブロックヒータ有りの場合が16℃程度である。
次いで、イグニションスイッチ6がオンになった後については、図3のタイムチャートに基づいて説明する。
図3に示すように、イグニションスイッチ6がオンになると(時間t1)、エンジン回転数が上昇し始め、エンジン水温が急上昇するが、吸気温度が少し上昇したままである。
そして、イグニションスイッチ6がオフになり(時間t2)、そして、その直後にエンジン回転数が零となり、ソーク時間帯(一定時間)が始まる(時間t3)。
その後、このソーク時間帯において、エンジン水温が高側のままでは異常あり、一方、エンジン水温が低側に変化する場合には正常である。そして、ソーク時間帯が終わる時間(t4)で、エンジン水温と吸気温度との差が縮まらない場合には、水温センサ18が異常と判断し、一方、エンジン水温と吸気温度との差が所定に縮まった場合には、水温センサ18が正常と判断する。
図3に示すように、イグニションスイッチ6がオンになると(時間t1)、エンジン回転数が上昇し始め、エンジン水温が急上昇するが、吸気温度が少し上昇したままである。
そして、イグニションスイッチ6がオフになり(時間t2)、そして、その直後にエンジン回転数が零となり、ソーク時間帯(一定時間)が始まる(時間t3)。
その後、このソーク時間帯において、エンジン水温が高側のままでは異常あり、一方、エンジン水温が低側に変化する場合には正常である。そして、ソーク時間帯が終わる時間(t4)で、エンジン水温と吸気温度との差が縮まらない場合には、水温センサ18が異常と判断し、一方、エンジン水温と吸気温度との差が所定に縮まった場合には、水温センサ18が正常と判断する。
以上、この発明の実施例について説明してきたが、上述の構成を請求項毎に当てはめて説明する。
先ず、請求項1に係る発明では、制御手段2は、水温センサ18が正常に作動しているかどうかを判定する判定手段48と、エンジンスイッチ5のオフから所定時間経過後に電源供給が停止されたどうかを検出する電源供給停止状態検出手段49と、この電源供給停止状態検出手段49により電源供給が停止された時における水温センサ18により検出されたエンジン水温と吸気温センサ14により検出された吸気温度とを記憶する電源供給停止時状態記憶手段50と、電源供給が停止されてから水温センサ18により検出されたエンジン水温の値が外気温度と同等の値にまで低下するのに必要な時間を予め設定する時間設定手段51と、この時間設定手段51により設定された時間だけ経過したと判定された時における水温センサ18により検出されたエンジン水温と吸気温センサ14により検出された吸気温度とを記憶する設定時間経過時状態記憶手段52とを備え、この設定時間経過時状態記憶手段52に記憶されているエンジン水温の値と吸気温度の値との差が異常判定値未満である場合に判定手段48により水温センサ18が正常であると判定する。
これにより、エンジンの作動により上昇した水温センサ18の値が、エンジンが停止された後一定時間経過した場合に、外気温度(車両周囲温度)に近い温度まで下がっているかどうかを判定することが可能とし、この結果、水温センサ18の誤判定のおそれをなくし、また、エンジンブロツクヒータを不要としてコストを低廉にできる。
また、請求項2に係る発明では、制御手段2は、電源供給が停止されてから次にエンジンスイッチ5がオンされた時における水温センサ18により検出されたエンジン水温と吸気温センサ14により検出された吸気温度とを記憶するエンジンオン時状態記憶手段53を備え、設定時間経過時状態記憶手段52に記憶されているエンジン水温の値と吸気温度の値との差を第1の算出値とし、エンジンオン時状態記憶手段53に記憶されているエンジン水温の値と吸気温度の値との差を第2の算出値とし、少なくとも前記第2の算出値と前記第1の算出値との差が判定値未満である場合に水温センサ18の状態判定を行わない。
これにより、エンジンブロックヒータを使用された場合のように、正確なエンジン水温の診断が不可能な場合を除くことができ、この結果、精度の高い水温センサ18の診断が可能となる。
先ず、請求項1に係る発明では、制御手段2は、水温センサ18が正常に作動しているかどうかを判定する判定手段48と、エンジンスイッチ5のオフから所定時間経過後に電源供給が停止されたどうかを検出する電源供給停止状態検出手段49と、この電源供給停止状態検出手段49により電源供給が停止された時における水温センサ18により検出されたエンジン水温と吸気温センサ14により検出された吸気温度とを記憶する電源供給停止時状態記憶手段50と、電源供給が停止されてから水温センサ18により検出されたエンジン水温の値が外気温度と同等の値にまで低下するのに必要な時間を予め設定する時間設定手段51と、この時間設定手段51により設定された時間だけ経過したと判定された時における水温センサ18により検出されたエンジン水温と吸気温センサ14により検出された吸気温度とを記憶する設定時間経過時状態記憶手段52とを備え、この設定時間経過時状態記憶手段52に記憶されているエンジン水温の値と吸気温度の値との差が異常判定値未満である場合に判定手段48により水温センサ18が正常であると判定する。
これにより、エンジンの作動により上昇した水温センサ18の値が、エンジンが停止された後一定時間経過した場合に、外気温度(車両周囲温度)に近い温度まで下がっているかどうかを判定することが可能とし、この結果、水温センサ18の誤判定のおそれをなくし、また、エンジンブロツクヒータを不要としてコストを低廉にできる。
また、請求項2に係る発明では、制御手段2は、電源供給が停止されてから次にエンジンスイッチ5がオンされた時における水温センサ18により検出されたエンジン水温と吸気温センサ14により検出された吸気温度とを記憶するエンジンオン時状態記憶手段53を備え、設定時間経過時状態記憶手段52に記憶されているエンジン水温の値と吸気温度の値との差を第1の算出値とし、エンジンオン時状態記憶手段53に記憶されているエンジン水温の値と吸気温度の値との差を第2の算出値とし、少なくとも前記第2の算出値と前記第1の算出値との差が判定値未満である場合に水温センサ18の状態判定を行わない。
これにより、エンジンブロックヒータを使用された場合のように、正確なエンジン水温の診断が不可能な場合を除くことができ、この結果、精度の高い水温センサ18の診断が可能となる。
この発明に係るエンジン水温検出手段の状態判定装置を、各種温度を検出する他の装置にも適用可能である。
1 エンジン水温検出手段の状態判定装置
2 制御手段(ECM)
5 エンジンスイッチ
6 イグニションスイッチ
14 吸気温センサ(吸気温検出手段)
18 水温センサ(エンジン水温検出手段)
47 ソークタイマ
48 判定手段
49 電源供給停止状態検出手段
50 電源供給停止時状態記憶手段
51 時間設定手段
52 設定時間経過時状態記憶手段
53 エンジンオン時状態記憶手段
2 制御手段(ECM)
5 エンジンスイッチ
6 イグニションスイッチ
14 吸気温センサ(吸気温検出手段)
18 水温センサ(エンジン水温検出手段)
47 ソークタイマ
48 判定手段
49 電源供給停止状態検出手段
50 電源供給停止時状態記憶手段
51 時間設定手段
52 設定時間経過時状態記憶手段
53 エンジンオン時状態記憶手段
Claims (2)
- エンジンの冷却水温度であるエンジン水温を検出するエンジン水温検出手段を設け、
このエンジン水温検出手段が正常に作動しているかどうかを判定する判定手段を備えた制御手段を設けたエンジン水温検出手段の状態判定装置において、
エンジンに吸入される吸入空気の吸気温度を検出する吸気温検出手段を設け、
前記制御手段は、
エンジンスイッチのオフ時から所定時間経過後に電源供給が停止されたどうかを検出する電源供給停止状態検出手段と、
この電源供給停止状態検出手段により電源供給が停止された時における前記エンジン水温検出手段により検出されたエンジン水温と前記吸入空気温検出手段により検出された吸気温度とを記憶する電源供給停止時状態記憶手段と、
電源供給が停止されてから前記エンジン水温検出手段により検出されたエンジン水温の値が外気温度と同等の値にまで低下するのに必要な時間を予め設定する時間設定手段と、
この時間設定手段により設定された時間だけ経過したと判定された時における前記エンジン水温検出手段により検出されたエンジン水温と前記吸入空気温検出手段により検出された吸気温度とを記憶する設定時間経過時状態記憶手段とを備え、
この設定時間経過時状態記憶手段に記憶されているエンジン水温の値と吸気温度の値との差が異常判定値未満である場合に前記判定手段により前記エンジン水温検出手段が正常であると判定することを特徴とするエンジン水温検出手段の状態判定装置。 - 前記制御手段は、
電源供給が停止されてから次に前記エンジンスイッチがオンされた時における前記エンジン水温検出手段により検出されたエンジン水温と前記吸入空気温検出手段により検出された吸気温度とを記憶するエンジンオン時状態記憶手段を備え、
前記設定時間経過時状態記憶手段に記憶されているエンジン水温の値と吸気温度の値との差を第1の算出値とし、
前記エンジンオン時状態記憶手段に記憶されているエンジン水温の値と吸気温度の値との差を第2の算出値とし、
少なくとも前記第2の算出値と前記第1の算出値との差が判定値未満である場合に前記エンジン水温検出手段の状態判定を行わないことを特徴とする請求項1に記載のエンジン水温検出手段の状態判定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009282811A JP2011122551A (ja) | 2009-12-14 | 2009-12-14 | エンジン水温検出手段の状態判定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009282811A JP2011122551A (ja) | 2009-12-14 | 2009-12-14 | エンジン水温検出手段の状態判定装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2011122551A true JP2011122551A (ja) | 2011-06-23 |
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ID=44286665
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2011122551A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016089797A (ja) * | 2014-11-11 | 2016-05-23 | 富士重工業株式会社 | 温度センサ異常診断装置 |
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2009
- 2009-12-14 JP JP2009282811A patent/JP2011122551A/ja active Pending
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JP2016089797A (ja) * | 2014-11-11 | 2016-05-23 | 富士重工業株式会社 | 温度センサ異常診断装置 |
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