JP2011121064A - 遠心鋳造装置 - Google Patents

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大介 松尾
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Abstract

【課題】金型保持部材に対して金型を芯出しして保持させ、金型保持部材の回転を金型に確実に伝達でき、さらに金型保持部材に対して金型を容易に着脱できる遠心鋳造装置を提供すること。
【解決手段】回転駆動部10に固定され、金型30を保持する金型保持部材20と、回転駆動部10の回転中心軸線Oに交差する角度に傾斜して金型保持部材20に形成された金型係止部21と、金型30に設けられた金型被係止部33と、金型係止部21及び金型被係止部33に設けられた傾斜面と、金型保持部材20及び金型30に対して回転中心軸線Oに直交する方向に移動可能に金型保持部材20及び金型30に取り付けられた可動係止部材41と、金型保持部材20に取り付けられ、可動係止部材41が回転中心軸線Oから遠ざかる方向に移動するときに、可動係止部材41に連結し、金型30を金型保持部材20に向かう方向に押圧する連動押圧部材44と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、遠心鋳造装置に関する。
従来、金属の溶湯を金型に注入し、金型を回転させて成形する遠心鋳造が行われている。遠心鋳造の際には、回転機構を有する回転軸に金型を取り付けるが、この取り付けにあたっては、回転中に金型が回転軸から外れない程度の固定力と、回転中に金型の挙動が安定し、好適に遠心鋳造が行われるように、回転軸と金型の中心軸とを合わせる同軸(芯出し)とが重要である。
このような遠心鋳造装置では、回転する金型のバランスが安定するように、回転駆動部の回転中心軸線と金型の回転中心軸線とを合わせる芯出しをおこなう必要がある。
金型の固定に関する技術について、特許文献1には、遠心鋳造装置のコアセッターが記載されている。特許文献1において、遠心鋳造により管を形成するための金枠(金型)には、ロックレバーが支持軸回りに回動可能に軸支されている。ロックレバーの一端には重りが取り付けられており、遠心鋳造時に金枠が回転すると、発生する遠心力によって重りが金枠から離間するようにロックレバーが回動し、ロックレバーの他端に設けられたロック爪がコアリングを押圧する。その結果、コア(金型保持部材)に対して確実に金枠が固定される。
特開2002−153963号公報
ところで、遠心鋳造に用いる金属材料として、近年、複数の金属元素が結晶構造を形成せずに凝固(アモルファス化)した合金である非晶質合金の成形品が注目されている。金属ガラスに代表される非晶質合金の成形品は、その特性上寸法の小さいものが多く、金型もそれに伴って小さくなる結果、良好な充填性を得るのに十分な遠心力を生じさせるために、例えば5000回転毎分(rpm)以上の高速で回転されることが多い。したがって、このような高速回転の遠心鋳造においては、芯出しを高精度にできることに加えて、金型保持部材に対して金型が摺動しないように、金型保持部材に金型を確実に取り付けできることが重要となる。
しかしながら、特許文献1に記載のコアセッターでは、金型に対してロックレバーが摩擦係合するものであるため、金型を回転させる力が大きい場合に、金型が金型保持部材に対して相対移動することがある。この場合、金型を金型保持部材に取り付けるときの取り付け力が不十分になり金型が金型保持部材に対して摺動するおそれがある。
また、金型保持部材と金型とを固定すれば金型保持部材の回転を金型に確実に伝達することはできるが、この場合、金型保持部材へ金型を着脱する作業が煩雑になる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、金型保持部材に対して金型を芯出しして保持させ、金型保持部材の回転を金型に確実に伝達でき、さらに金型保持部材に対して金型を容易に着脱できる遠心鋳造装置を提供することである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の遠心鋳造装置は、金型と該金型を回転させる回転駆動部とを有する遠心鋳造装置であって、前記回転駆動部に固定され、前記金型を保持する金型保持部材と、前記回転駆動部の回転中心軸線に対して斜めに交差する角度に傾斜して前記金型保持部材に形成された金型係止部と、前記金型に設けられ、該金型係止部に係止される金型被係止部と、前記金型被係止部が前記金型係止部に係止されることにより前記金型保持部材に保持された前記金型を、前記金型保持部材の回転方向に係止すると共に、前記金型保持部材及び前記金型に対して前記回転中心軸線に直交する方向に移動可能に取り付けられた可動係止部材と、前記金型保持部材に取り付けられ、前記可動係止部材が前記回転中心軸線から遠ざかる方向に移動するときに、前記可動係止部材に連結し、前記金型を前記金型保持部材に向かう方向に押圧する連動押圧部材と、を備え、前記金型係止部と前記金型被係止部との少なくともいずれかに形成された傾斜面と、前記金型係止部と前記金型被係止部との他方とが係合して、前記金型が前記回転中心軸線に対して芯出しされて前記金型保持部材に係止されることを特徴とする。
また、前記可動係止部材は、前記金型保持部材を貫通し、前記金型に挿入されていることが好ましい。
また、前記可動係止部材は、前記連動押圧部材に係合する係合部を有し、前記連動押圧部材は、前記金型保持部材に前記連動押圧部材を取り付けたときに、前記金型保持部材に前記金型を載置したときの前記金型側かつ前記回転中心軸線側に向くように傾斜して形成された案内面を有し、前記可動係止部材が前記回転中心軸線回りに回転するときの遠心力の方向に前記係合部が移動することで前記係合部が前記案内面に接触して、前記金型を前記金型保持部材に押し付ける方向へ前記連動押圧部材が移動するようになっていることが好ましい。
また、前記係合部は、前記可動係止部材を貫通して形成された連結孔を有することが好ましい。
また、前記係合部は、前記案内面と平行な摺動面を有することが好ましい。
また、前記可動係止部材は、前記可動係止部材の軸方向に並べて設けられた複数の歯が形成されたラックを有し、前記連動押圧部材は、前記回転中心軸線と平行な方向に回転軸が向き、前記ラックにかみ合って前記連動押圧部材を前記回転軸回りに回転させるピニオンと、前記回転軸回りに回転することで前記連動押圧部材を前記金型保持部材に対して前記金型を前記金型保持部材に押し付ける方向へ相対移動させるネジ部と、を有し、前記金型保持部材は、前記ネジ部がネジ嵌合するネジ受部を有し、前記回転中心軸線回りに前記ラックが回転することによって生じる遠心力の方向に、前記ピニオンに対して前記ラックが移動することで、前記連動押圧部材が前記回転軸回りに回転し、前記ネジ部が前記ネジ受部にネジ込まれることによって前記金型を前記金型保持部材に押し付ける方向へ前記連動押圧部材が前記金型保持部材に対して移動するようになっていてもよい。
本発明の遠心鋳造装置によれば、金型保持部材に金型を芯出しして保持させ、金型保持部材の回転を金型に確実に伝達でき、さらに金型保持部材に対して金型を容易に着脱できる。
本発明の第1実施形態の遠心鋳造装置を示す分解斜視図である。 同遠心鋳造装置を示す図で(A)は部分断面図、(B)及び(C)は同遠心鋳造装置の一部の構成を示す斜視図である。 (A)、(B)及び(C)は、同遠心鋳造装置の使用時の動作を説明するための動作説明図である。 (A)及び(B)は、同遠心鋳造装置の使用時の動作を説明するための動作説明図である。 本発明の第2実施形態の遠心鋳造装置を示す部分断面図である。 (A)及び(B)は、同遠心鋳造装置の一部の構成を示す斜視図である。 (A)及び(B)は、同遠心鋳造装置の使用時の動作を説明するための動作説明図である。 (A)は同遠心鋳造装置の変形例の構成を示す斜視図、(B)は同変形例の構成の遠心鋳造装置の使用時の動作を示す動作説明図である。 (A)は本発明の第3実施形態の遠心鋳造装置を示す部分断面図、(B)は(A)の拡大図である。 本発明の第4実施形態の遠心鋳造装置を示す部分断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態の遠心鋳造装置1について図1ないし図4を参照して説明する。図1は、遠心鋳造装置1を示す分解斜視図である。また、図2は、遠心鋳造装置1を示す図で(A)は部分断面図、(B)及び(C)は遠心鋳造装置1の一部の構成を示す斜視図である。また、図3(A)、図3(B)及び図3(C)は、遠心鋳造装置1の使用時の動作を説明するための動作説明図である。また、図4(A)及び図4(B)は、遠心鋳造装置1の使用時の動作を説明するための動作説明図である。
図1及び図2(A)に示すように、遠心鋳造装置1は、回転駆動部10と、金型保持部材20と、金型30と、連結部40とを備えて概略構成されている。
回転駆動部10は、鉛直方向に延びる回転中心軸線O回りに回転駆動する軸状の部材である。
金型保持部材20は、回転駆動部10に固定され、回転駆動部10によって回転中心軸線O回りに回転動作するようになっている。
金型保持部材20の上面20Aの中心部には、回転中心軸線Oに対して金型30を位置決めして係止するための金型係止部21が形成されている。
金型係止部21の形状は、本実施形態では、金型係止部21の内側面が上面20A側から底部に向かって縮径する回転中心軸線Oと同軸状の円錐面の一部をなす形状になっている。ただし、金型係止部21の形状は、金型30を下方側に押し付けることにより金型30を回転中心軸線Oに芯出しできる傾斜面を有する形状であれば、このような円錐面の一部をなす凹部には限定されず、金型30の後述する金型被係止部33の形状に応じた形状とすることができる。
また、金型保持部材20には、回転中心軸線Oに直交する方向に沿って、金型保持部材20の側面20Bから金型係止部21まで貫通された一対の貫通孔22が、回転中心軸線Oを挟んで対向するように設けられている。
各貫通孔22の延在方向に直交する断面形状は、本実施形態では、矩形形状(略矩形形状を含む)としている。
また、金型保持部材20には、平面視で各貫通孔22とそれぞれ重なる位置に矩形状の開口を有し、かつ上面20Aから内部側に向かって少なくとも貫通孔22と交差する深さまで延ばされた2つの凹部23が設けられている。なお、凹部23は、金型保持部材20の厚さ方向に貫通されていてもよい。
金型30は、回転中心軸線O2を中心とする略円柱形状に形成されている。金型30は、回転中心軸線O2に沿って延びて形成された湯受部31と、湯受部31と連通し、回転中心軸線O2から偏心した位置に形成されたキャビティ部32と、金型30の下面に形成された金型被係止部33と、後述する連結部40が係止される2対の連結穴34及び係止穴35と、を有している。
湯受部31は、金型30の上面30Aに開口31Aを有しており、鋳造される成型品の材料が溶融された溶湯が開口31Aを通じて投入されるようになっている。
キャビティ部32は、成型品の形状に対応する型形状を内面に有しており、キャビティ部32に溶湯が流入して固化するとキャビティ部32の内面の形状が転写されて成型品が形成されるようになっている。
金型被係止部33は、金型保持部材20の金型係止部21に形成された湾曲面に面接触するように傾斜して形成された傾斜面33Aを有している。この傾斜面33Aは、金型30から金型保持部材20に向かうに従って縮径し、回転中心軸線Oが中心軸となる円錐面の一部をなしている。
各連結穴34は、回転中心軸線O2に直交する方向に沿って、金型被係止部33の表面から回転中心軸線O2に向かって形成された穴部であり、回転中心軸線O2を挟んで互いに対向するように2つ設けられている。また、連結穴34の延在方向に直交する断面形状は、金型保持部材20の貫通孔22と同じ大きさの矩形形状(略矩形形状を含む)とされている。
また、各連結穴34の回転中心軸線O2に沿う方向の位置は、金型被係止部33を金型保持部材20の金型係止部21に係止して、回転中心軸線O回りの位置を適宜合わせたときに、金型被係止部33の表面に形成された各連結穴34の開口が、金型保持部材20の各貫通孔22の開口と対向し、貫通孔22と連結穴34とが連通する位置関係になっている。すなわち、金型被係止部33をこのような位置関係において金型係止部21に係止すると、貫通孔22と連結穴34とによって、金型保持部材20の側面20Bに形成された貫通孔22の矩形状の開口から、金型係止部21の内側面および金型被係止部33の表面を貫通して金型30の内部にまで延びる同一の矩形形状断面を有する角穴部が、回転中心軸線Oに直交する方向に延びて形成されるようになっている。
係止穴35は、金型30の上面30Aから金型30の中間部へ、回転中心軸線Oと平行に延びて形成されている。係止穴35は、金型30の回転中心軸線O2を挟んで対向する位置に2つ設けられている。係止穴35には、後述する連動押圧部材44の係止部47が挿入されるようになっている。
連結部40は、金型保持部材20の貫通孔22と金型30の連結穴34とにそれぞれ進退自在に挿通される可動係止部材41と、可動係止部材41に連結される連動押圧部材44とを有している。可動係止部材41と連動押圧部材44とはそれぞれ2つずつ設けられており、可動係止部材41と連動押圧部材44とを一組として、回転中心軸線Oを挟んで対向するように二組配置されている。
図2(A)、図2(B)、及び図2(C)に示すように、可動係止部材41は、金型保持部材20の貫通孔22および金型30の連結穴34にそれぞれ挿通可能な矩形形状断面を有し、貫通孔22および連結穴34が連通し形成される角穴部に金型保持部材20の側面から可動係止部材41を挿通したときに、可動係止部材41の先端41Aが連結穴34の内部に達する長さを有する棒状部材である。
可動係止部材41の軸方向の中間部には、軸方向の一端側から前記角穴部に挿入したときに貫通孔22に交差する凹部23と重なる位置において、上下方向(回転中心軸線Oに沿う方向)に連動押圧部材44が進退自在に挿通される連結孔42が形成されている。
連結孔42において、可動係止部材41の先端41A側の内壁部には、後述する嵌合凹部45Aに係合する係合部42Aが形成されている。
また、可動係止部材41の軸方向の他端には錘43が設けられている。
錘43は、その質量の大きさによって、可動係止部材41が金型保持部材20に取り付けられて回転されるときに可動係止部材41に加わる遠心力を調整するためのものである。
連動押圧部材44は、連動押圧部材44の配置時に金型30の上面30Aに当接するために水平方向に延ばされた棒状の当接部46と、連動押圧部材44の配置時に金型30の側面に沿って下方に延ばされる棒状部45とを備える略L字状の部材である。
当接部46の端部には、金型30の係止穴35に挿入して係止穴35に係止するため下方側に突出する係止部47が設けられている。
棒状部45の下端部は、配置時に金型保持部材20の凹部23に挿入され、凹部23を通って貫通孔22内に挿通された可動係止部材41の連結孔42に進退自在に挿入可能である。また、棒状部45の下端部には、可動係止部材41が貫通孔22内で、金型保持部材20の径方向外側に移動したときに、連結孔42の係合部42Aに係止される嵌合凹部45Aが設けられている。
連動押圧部材44の棒状部45は、連結孔42の幅W1よりも小さい幅W2、および連結孔42の奥行きD1よりも小さい奥行きD2となる矩形形状となる断面形状を有している。このため、連動押圧部材44の棒状部45は可動係止部材41の連結孔42に進退自在に挿入可能である。
嵌合凹部45Aは、連動押圧部材44の長手方向における長さH2が可動係止部材41の連結孔42の高さH1と略等しくなっている。このため、嵌合凹部45Aに係合部42Aが嵌合した状態では、連動押圧部材44は、連動押圧部材44の長手方向に可動係止部材41と相対移動しないように可動係止部材41に対して連結されるようになっている。
以上に説明した構成の、本実施形態の遠心鋳造装置1の使用時の動作について、図3及び図4を参照して説明する。
図3(A)に示すように、遠心鋳造装置1の使用者は、金型保持部材20の金型係止部21に金型30の金型被係止部33が接触するように金型30を金型保持部材20に載置する。このとき、金型保持部材20に形成された金型係止部21に金型30の金型被係止部33が嵌まり、金型30の回転中心軸線O2は金型保持部材20の回転中心軸線Oと略一致する。さらに、使用者は、金型保持部材20の貫通孔22に金型30の連結穴34の開口が連通する位置になるように、回転中心軸線O回りに金型保持部材20と金型30との位置あわせを行う。
続いて、図3(B)に示すように、使用者は、連結部40の可動係止部材41を、貫通孔22を貫通させて連結穴34に挿入する。可動係止部材41が貫通孔22と連結穴34とにともに挿入されている状態では、金型保持部材20と金型30とは、回転中心軸線O回りに一体に回転するように連結される。また、このとき、可動係止部材41の連結孔42は、金型保持部材20の凹部23内に位置している。また、連結孔42の開口は、金型保持部材20の上面20A側に向いている。
続いて、図3(C)に示すように、使用者は、連結部40の連動押圧部材44を、棒状部45が凹部23及び連結孔42に挿入され、係止部47が金型30の係止穴35に挿入されるように取り付ける。すると、連動押圧部材44の当接部46は金型30の上面30Aに接触する。これにより、連動押圧部材44の自重によって、金型保持部材20に向かってさらに金型30は押圧される。
金型30が金型保持部材20に向かって押圧されると、金型30に形成された金型被係止部33が金型保持部材20に形成された金型係止部21に対して摺動し、金型被係止部33の円錐面の中心(回転中心軸線O2)が、金型係止部21の円錐面の中心と一致する。このとき、金型係止部21の円錐面の中心は回転駆動部10の回転中心軸線Oに一致しているので、金型30は、回転中心軸線Oに対して高精度に芯出しされている。
続いて、使用者は、回転駆動部10を回転中心軸線O回りに回転動作させて金型保持部材20及び金型30を回転中心軸線O回りに回転させる。
すると、図4(A)及び図4(B)に示すように、連結部40の可動係止部材41には外側方向に遠心力Gが加わり、金型保持部材20に対して可動係止部材41が径方向外側へ移動する。すると、可動係止部材41の連結孔42に設けられた係合部42Aは、連動押圧部材44の嵌合凹部45Aに嵌合する。これにより、連動押圧部材44は可動係止部材41に連結され、連動押圧部材44は金型保持部材20の凹部23から抜けなくなる。さらに、この状態では、連動押圧部材44は金型30からも抜けなくなっている。
このように、金型30を金型保持部材20に載置し、連結部40が取り付けられた状態で金型保持部材20及び金型30を回転させることで、金型30は金型保持部材20に対して芯出しして保持される。さらに、金型保持部材20の回転は可動係止部材41を介して金型30へと確実に伝達される。
使用者は、金型30が金型保持部材20に高精度に芯出しして保持された状態で、湯受部31を通じて溶湯をキャビティ部32へ供給して成型品を鋳造することができる。
成型品を鋳造する動作が終了したら、使用者は、回転駆動部10を停止させる。すると、金型保持部材20及び金型30の回転も停止し、可動係止部材41には遠心力は加わっていない状態となる。この状態で、使用者は、可動係止部材41と連動押圧部材44との連結を例えば手作業によって解除し、金型保持部材20及び金型30から連動押圧部材44を取り外す。さらに、使用者は、可動係止部材41を連結孔34及び貫通孔22から引き抜く。すると、金型30は金型保持部材20の金型係止部21に載置されている状態になるため、使用者は金型30を持ち上げて金型保持部材20から金型30を取り外すことができる。
以上説明したように、本実施形態の遠心鋳造装置1によれば、金型保持部材20および金型30に着脱可能に係合する可動係止部材41によって、金型保持部材20と金型30とを連結することができる。このため、金型保持部材20の周方向に金型30がすべらず、回転駆動部10の駆動力を損失なく金型30に伝達することができる。このため、金型保持部材の回転を金型に確実に伝達して金型30を高速回転させることができる。
さらに、可動係止部材41は金型30に対して金型30の回転中心軸線に直交する方向に移動可能に取り付けられているので、金型30を高速回転させると、可動係止部材41は回転中心軸線から遠ざかる方向に移動し連動押圧部材44に連結される。連結された連動押圧部材44は、金型30を金型保持部材20に押し付けるので、金型被係止部33を金型係止部21に対して摺動させて芯出しをすることができる。さらに、金型30の回転速度が速くなるほど、可動係止部材41に働く遠心力が大きくなり、連結された連動押圧部材44は、より強く金型30の周方向に押圧されるので、連動押圧部材44はより強く固定され、さらに確実に金型30を金型保持部材20に押し付けることができる。また、可動係止部材41は連動押圧部材44に連結したとき、金型30および金型保持部材20を貫通し、金型30に挿入された状態で固定されるので、金型30を高速回転させたときにも、金型保持部材20の周方向に金型30がすべらない。
このため、金型保持部材20に金型30を芯出しして保持させ、金型保持部材の回転を金型に確実に伝達できる。また、可動係止部材41は金型保持部材20を貫通し、金型20に挿入されているため、金型30を回転させないときには、容易に金型30および金型保持部材20から引き抜けるので、金型保持部材に対して金型を容易に着脱できる。
また、可動係止部材41に設けられた連結孔42が可動係止部材41を貫通して形成されているので、可動係止部材41に連動押圧部材44を取り付けて金型保持部材20を回転させたときに可動係止部材41と連動押圧部材44とが外れることを防止できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態の遠心鋳造装置2について図5ないし図7を参照して説明する。図5は、遠心鋳造装置2を示す部分断面図である。また、図6(A)及び図6(B)は、遠心鋳造装置2の一部の構成を示す斜視図である。図7(A)及び図7(B)は、遠心鋳造装置2の使用時の動作を説明するための動作説明図である。
遠心鋳造装置2は、連結部40に代えて連結部240を備えている点で上述の第1実施形態で説明した遠心鋳造装置1と構成が異なっている。なお、以下に説明する各実施形態において、上述した第1実施形態の遠心鋳造装置1と構成を共通とする箇所には同一符号を付けて、説明を省略する。
図5及び図6(A)に示すように、連結部240は、連動押圧部材44に代えて連動押圧部材244を有している。連動押圧部材244は、第1実施形態で説明した連動押圧部材44の棒状部45と形状が異なる棒状部245を有している点で第1実施形態で説明した連動押圧部材44と構成が異なっている。
連動押圧部材244の棒状部245には、金型保持部材20に連動押圧部材244を取り付けたときに、金型保持部材20に金型30を載置したときの金型30の上面30A側かつ回転中心軸線側O側に向くように傾斜した案内面245Aが形成されている。
案内面245Aには、可動係止部材41の連結孔42における先端41A側の角(係合部)42Bが接触し、案内面245Aの面方向に沿って角42Bが摺動するようになっている。
なお、連動押圧部材244の棒状部245の幅W3は、可動係止部材41の連結孔42の幅W1よりも小さく形成されている。このため、連動押圧部材244は可動係止部材41の連結孔42に挿入可能になっている。
以上に説明した構成の、本実施形態の遠心鋳造装置2の使用時の動作について図7を参照して説明する。
本実施形態においても、第1実施形態で説明したのと同様に、金型30を金型保持部材20に載置し、金型保持部材20の貫通孔22を貫通させて金型30の連結孔34に可動係止部材41を挿入する。
続いて、使用者は、図7に示すように、金型保持部材20の凹部23及び可動係止部材41の連結孔42に連動押圧部材244の棒状部245を挿入し、金型30の係止穴35に連動押圧部材244の係止部47を挿入する。
この状態で回転駆動部10を回転中心軸線O回りに回転動作させると、可動係止部材41には遠心力が加わり、可動係止部材41は遠心力の方向へ金型保持部材20に対して相対移動する。すると、可動係止部材41の連結孔42の角42Bは連動押圧部材244の案内面245Aに接触し、角42Bは案内面245Aの面に沿って摺動する。
可動係止部材41は金型保持部材20の連結孔22の内面で支持されているので、可動係止部材41の長手方向(遠心力が加わる方向)に直交する方向へは金型保持部材20に対して相対移動しない。このため、可動係止部材41が遠心力の方向へ移動することで、可動係止部材41と連動押圧部材244とが連結されたまま、連結孔42の角42Bによって、連動押圧部材244の棒状部245は金型保持部材20の凹部23の底方向へと移動する。これにより、連動押圧部材244の当接部46は金型30の上面30Aに当接し、金型30を金型保持部材20へ押し付ける。
すると、金型30の金型被係止部33は金型保持部材20の金型係止部21に対して摺動して金型30は回転中心軸線Oに対して高精度に芯出しされるとともに、金型30が金型保持部材20から浮き上がることを抑制できる。
以上説明したように、本実施形態の遠心鋳造装置2によれば、連動押圧部材244に案内面245Aが形成されているので、可動係止部材41が回転中心軸線O回りに回転するときの遠心力によって、金型30から金型保持部材20へ向かう方向へ連動押圧部材244を移動させる力を発生させることができる。これにより、金型保持部材20及び金型30が回転する回転速度が速くなるに従って金型保持部材20へ金型30をより強く押し付けて確実に芯出しすることができる。
(変形例)
以下では、本実施形態の遠心鋳造装置2の変形例の構成について図8を参照して説明する。図8(A)は同遠心鋳造装置の変形例の構成を示す斜視図、図8(B)は同変形例の構成の遠心鋳造装置の使用時の動作を示す動作説明図である。
図8(A)に示すように本変形例では、遠心鋳造装置2には、可動係止部材41に代えて可動係止部材241が設けられている。可動係止部材241は、連結孔42と同様の開口を上面側に有する連結孔242が形成されている。また、連結孔242において可動係止部材241の挿入方向の先端241A側には、係合部42Aに代えて、案内面245Aと同様の傾斜角に傾斜して形成された摺動面242Bが形成されている。
図8(B)に示すように、本変形例では、図7に示す金型30が金型保持部材20に取り付けられて回転中心軸線O回りに回転すると、可動係止部材241が遠心力の方向(金型保持部材20の径方向外側)へ移動して、摺動面242Bは案内面245Aに対して面接触する。そして、可動係止部材241と連動押圧部材44とは、摺動面242B及び案内面245Aの面方向に相対移動する。
本変形例では、摺動面242Bと案内面245Aとが面接触しているので、案内面245A上で摺動面242Bが引っかかることが抑制されている。このため、可動係止部材41が遠心力の方向へ移動するときに、より滑らかに連動押圧部材44を連動させて動作させることができる。また、摺動面242Bと案内面245Aとが面接触するので、連結孔42の角42Bが案内面245Aに接触する場合よりも案内面245Aを磨耗しにくくなる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態の遠心鋳造装置3について図9を参照して説明する。図9(A)は遠心鋳造装置3を示す部分断面図、図9(B)は図9(A)の拡大図である。遠心鋳造装置3は、金型保持部材20に代えて設けられた金型保持部材320と、金型30に代えて設けられた金型330と、連結部40に代えて設けられた連結部340とを備えている点で第1実施形態で説明した遠心鋳造装置1と構成が異なっている。
金型保持部材320は、第1実施形態で説明した凹部23に代えて設けられた凹部323を有している。凹部323は、金型保持部材320の上面320Aに開口し、凹部323の底には雌ネジ形状を有するネジ受部323Aが形成されている。このネジ受部323Aには、後述する連動押圧部材344の棒状部345の雄ネジ部345Bがネジ込まれるようになっている。
金型330は、上面330Aに係止穴35が形成されていない点で第1実施形態で説明した金型30と形状が異なっている。
連結部340は、金型保持部材320の貫通孔22を貫通して金型330の連結穴34に挿入可能な可動係止部材341と、可動係止部材341に連結される連動押圧部材344とを有している。
可動係止部材341は、可動係止部材341の長手軸方向に並べて設けられた複数の歯が形成されたラック342を有している点で第1実施形態で説明した可動係止部材41と構成が異なっている。
連動押圧部材344の棒状部345には、回転中心軸線Oと平行な方向に回転軸が向いてラック342にかみ合うピニオン345Aと、凹部323のネジ受部323Aにネジ嵌合する雄ネジ部345Bと、が形成されている。本実施形態では、雄ネジ部345Bとネジ受部323Aとはいずれも右ネジである。
また、連動押圧部材344の当接部346は、連動押圧部材344の長手軸に対して径方向外側に向かって広がる円板状に形成されており、当接部346は金型330の上面330Aに接触可能になっている。
本実施形態では、ラック342が金型保持部材320の径方向外側へ移動したときに、連動押圧部材344を当接部346から棒状部345へ見たときにピニオン345Aが右回りに回転するように、ラック342とピニオン345Aとが組み合わせられている。
以上に説明した構成の、本実施形態の遠心鋳造装置3の使用時の動作について説明する。
まず、使用者は、第1実施形態と同様に、金型保持部材320の金型係止部21に金型30の金型被係止部33が接触するように金型保持部材320に金型330を載置する。続いて、金型保持部材320の貫通孔22を貫通させて金型330の連結穴34に可動係止部材341を挿入する。このとき、可動係止部材341に形成されたラック342の歯は凹部232内にも位置している。
使用者は、ラック342にピニオン345Aがかみ合う状態で連結されるように連動押圧部材344の棒状部345を凹部232に挿入する。さらに、棒状部345に形成された雄ネジ部345Bを凹部232に形成されたネジ受部323Aにネジ込む。雄ネジ部345Bをネジ受部323Aにネジ込む量は適宜の量でかまわないが、当接部346と金型330の上面330Aとが接触する程度であることが好ましい。
この状態で、使用者は回転駆動部10を回転中心軸線O回りに回転させる。すると、可動係止部材341は遠心力の方向へ移動する。すると、可動係止部材341のラック342によって連動押圧部材344のピニオン345Aが、連動押圧部材344の長手軸回りに回転する。
連動押圧部材344が長手軸回りに回転することで、連動押圧部材344の棒状部345に形成された雄ネジ部345Bは金型保持部材320の凹部323に形成されたネジ受部323Aにネジ込まれる。すると、連動押圧部材344の当接部346は、連動押圧部材344の長手軸回りに回転しながら金型保持部材320側へと移動する。すると、連動押圧部材344の当接部346は金型330の上面330Aを、金型保持部材320側へと押圧する。
これにより、金型330の金型被係止部33は金型保持部材320の金型係止部21へ押圧されて第1実施形態と同様に金型330は回転中心軸線Oに対して芯出しされて金型保持部材320に保持される。
金型保持部材320及び金型330の回転を停止させて金型保持部材320から金型330を取り外すときには、連動押圧部材344を当接部346から棒状部345側に見て連動押圧部材344を左回しに回転させる。これにより、連動押圧部材344をネジ受部323Aから外すことができる。その後、使用者は、可動係止部材341を金型330の連結穴34から引き抜く。
このような構成であっても、上述の第1実施形態の遠心鋳造装置1と同様に、金型保持部材320および金型330に着脱可能に係合する可動係止部材341によって、金型保持部材320と金型330とを連結することができ、金型保持部材の回転を金型に確実に伝達できる。
さらに、可動係止部材341のラック342にかみ合うピニオン345Aを有する連動押圧部材344によって、可動係止部材341遠心力が加わって可動係止部材341が径方向外側へ移動する力で金型330を金型保持部材20に押し付けて、金型被係止部33を金型係止部21に対して摺動させて芯出しをすることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態の遠心鋳造装置4について図10を参照して説明する。図10は、遠心鋳造装置4を示す部分断面図である。遠心鋳造装置4は、金型保持部材20に代えて設けられた金型保持部材420と、金型30に代えて設けられた第3実施形態の金型330と、連結部40に代えて設けられた連結部440とを備えている点で上述の第1実施形態で説明した遠心鋳造装置1と構成が異なっている。
図10に示すように、金型保持部材420は、凹部23に代えて、後述する連動押圧部材444の棒状部445を内壁面で支持可能な大きさに形成された凹部423を有している。
連結部440は、可動係止部材41に代えて設けられた可動係止部材441と、連動押圧部材44に代えて設けられた連動押圧部材444とを備えている。
可動係止部材441は、第1実施形態で説明した可動係止部材41と形状が異なり、連結孔42は形成されていない。また、可動係止部材441の錘43には、後述するワイヤ448の端部が固定されている。
連動押圧部材444は、棒状部445に形成されて可動係止部材441を進退自在に挿通する連結孔445Aと、当接部446に取り付けられ、後述するワイヤ448に固定された押さえ部材447とを有している。また、連動押圧部材444の当接部446は、連動押圧部材444の径方向に棒状に延びて形成されており、当接部446は金型330の上面330Aに接触可能になっている。
また、可動係止部材441と連動押圧部材444とは、ワイヤ448によって連結されている。また、ワイヤ448には、金型保持部材420に回転自在に固定されたプーリ449が取り付けられている。
以上に説明した構成の、本実施形態の遠心鋳造装置4の使用時の動作について説明する。
遠心鋳造装置4の使用者は、第1実施形態と同様に金型保持部材420に金型330を載置する。続いて、連動押圧部材444の棒状部445を金型保持部材420の凹部423に差し込む。さらに、可動係止部材441を貫通孔22及び連結孔445Aを貫通させて連結穴34に挿入する。その後、ワイヤ448をプーリ449に係止する。
この状態で、使用者は、回転駆動部10を回転中心軸線O回りに回転動作させる。すると、可動係止部材441には遠心力が加わり、可動係止部材441は遠心力の方向へ、金型保持部材420に対して相対移動する。すると、可動係止部材441の錘443に固定されたワイヤ448によって、押さえ部447が牽引される。これにより、連動押圧部材444は、金型330から金型保持部材420へ向かう方向へと移動され、連動押圧部材444の当接部446によって金型330は金型保持部材420へ押圧される。このとき、第1実施形態で説明したのと同様に、金型330は金型保持部材420に、回転中心軸線Oに対して芯出しされて保持される。
このような構成であっても、上述の第1実施形態の遠心鋳造装置1と同様に、金型保持部材420および金型330に着脱可能に係合する可動係止部材441によって、金型保持部材420と金型330とを連結することができ、金型保持部材の回転を金型に確実に伝達でき、さらに金型を回転中心軸線に対して精度良く芯出しすることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたように、本発明の遠心鋳造装置によれば、可動係止部材によって、金型保持部材と金型とを金型保持部材の周方向に金型がすべらないよう係止することができるので、回転駆動部の駆動力を損失なく金型に伝達することができる。このため、金型保持部材の回転を金型に確実に伝達して金型を高速回転させることができる。
さらに、可動係止部材は金型に対して金型の回転中心軸線に直交する方向に移動可能に取り付けられているので、金型を高速回転させると、可動係止部材には回転中心軸線から遠ざかる方向に遠心力が働く。このとき、可動係止部材に連結された連動押圧部材は、金型を金型保持部材に押し付けるので、回転中心軸線に対して斜めに交差する角度に傾斜して前記金型保持部材に形成された金型係止部に対して金型被係止部が係止され、芯出しをすることができる。さらに、金型の回転速度が速くなるほど、可動係止部材に働く遠心力が大きくなり、連結された連動押圧部材は、より強く可動係止部材から力を受ける。このため、連動押圧部材は、より強く固定されるか、もしくは金型から金型保持部材へ向かう方向へ押圧する力を発生させ、より確実に金型を金型保持部材に押し付けることができる。また、可動係止部材は、金型回転時に連動押圧部材に連結しているので、金型および金型保持部金型を高速回転させたときにも、金型保持部材の周方向に金型がすべらない。
したがって、本発明の遠心鋳造装置は、金型保持部材に金型を芯出しして保持させ、金型保持部材の回転を金型に確実に伝達できる。さらに本発明の遠心鋳造装置は、金型を回転させる前に、ボルトなどによって機械的に金型と金型保持部材とを締結する必要がないので、金型保持部材に対して金型を容易に着脱できる。
なお、本発明の遠心鋳造装置の具体的な構成は各実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、各実施形態の構成要素の組み合わせを変えたり、各構成要素に種々の変更を加えたり、削除したりする設計変更等も含まれる。
例えば、上述の各実施形態では、金型係止部21と金型被係止部33とはいずれも湾曲して形成された湾曲面である例を示したが、これに限らず、金型係止部21と金型被係止部33のとの少なくともいずれかが傾斜して形成されていればよい。
また、連結孔42は、閉じた環状でなくてもよく、連結孔42の奥行きD1方向に対向する内壁面の一部に切欠を有していてもよい。この場合、この切欠を通じて連結孔42の内側へ連動押圧部材を挿入することができる。
また、金型係止部と金型被係止部との間の摩擦抵抗を低減するために、金型係止部と金型被係止部とのいずれか一方に面を有し、金型係止部と金型被係止部との他方に金型係止部と金型被係止部との接触面積がより小さくなるような凹凸形状を有していても良い。
また、上述の実施形態及び変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
1、2、3、4 遠心鋳造装置
10 回転駆動部
20、320、420 金型保持部材
21 金型係止部
30、330 金型
33 金型被係止部
33A 傾斜面
41、241、341、441 可動係止部材
44、244、344、444 連動押圧部材
323A ネジ受部
342 ラック
345A ピニオン
345B 雄ネジ部

Claims (6)

  1. 金型と該金型を回転させる回転駆動部とを有する遠心鋳造装置であって、
    前記回転駆動部に固定され、前記金型を保持する金型保持部材と、
    前記回転駆動部の回転中心軸線に対して斜めに交差する角度に傾斜して前記金型保持部材に形成された金型係止部と、
    前記金型に設けられ、該金型係止部に係止される金型被係止部と、
    前記金型被係止部が前記金型係止部に係止されることにより前記金型保持部材に保持された前記金型を、前記金型保持部材の回転方向に係止すると共に、前記金型保持部材及び前記金型に対して前記回転中心軸線に直交する方向に移動可能に取り付けられた可動係止部材と、
    前記金型保持部材に取り付けられ、前記可動係止部材が前記回転中心軸線から遠ざかる方向に移動するときに、前記可動係止部材に連結し、前記金型を前記金型保持部材に向かう方向に押圧する連動押圧部材と、
    を備え、
    前記金型係止部と前記金型被係止部との少なくともいずれかに形成された傾斜面と、前記金型係止部と前記金型被係止部との他方とが係合して、前記金型が前記回転中心軸線に対して芯出しされて前記金型保持部材に係止されることを特徴とする遠心鋳造装置。
  2. 前記可動係止部材は、前記金型保持部材を貫通し、前記金型に挿入されていることを特徴とする請求項1記載の遠心鋳造装置。
  3. 前記可動係止部材は、前記連動押圧部材に係合する係合部を有し、
    前記連動押圧部材は、前記金型保持部材に前記連動押圧部材を取り付けたときに、前記金型保持部材に前記金型を載置したときの前記金型側かつ前記回転中心軸線側に向くように傾斜して形成された案内面を有し、
    前記可動係止部材が前記回転中心軸線回りに回転するときの遠心力の方向に前記係合部が移動することで前記係合部が前記案内面に接触して、前記金型を前記金型保持部材に押し付ける方向へ前記連動押圧部材が移動するようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の遠心鋳造装置。
  4. 前記係合部は、前記可動係止部材を貫通して形成された連結孔を有する請求項1〜3の何れか1項に記載の遠心鋳造装置。
  5. 前記係合部は、前記案内面と平行な摺動面を有することを特徴とする請求項3に記載の遠心鋳造装置。
  6. 前記可動係止部材は、前記可動係止部材の軸方向に並べて設けられた複数の歯が形成されたラックを有し、
    前記連動押圧部材は、
    前記回転中心軸線と平行な方向に回転軸が向き、前記ラックにかみ合って前記連動押圧部材を前記回転軸回りに回転させるピニオンと、
    前記回転軸回りに回転することで前記連動押圧部材を前記金型保持部材に対して前記金型を前記金型保持部材に押し付ける方向へ相対移動させるネジ部と、
    を有し、
    前記金型保持部材は、前記ネジ部がネジ嵌合するネジ受部を有し、
    前記回転中心軸線回りに前記ラックが回転することによって生じる遠心力の方向に、前記ピニオンに対して前記ラックが移動することで、前記連動押圧部材が前記回転軸回りに回転し、前記ネジ部が前記ネジ受部にネジ込まれることによって前記金型を前記金型保持部材に押し付ける方向へ前記連動押圧部材が前記金型保持部材に対して移動するようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の遠心鋳造装置。
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