JP2011120875A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技の趣向を向上するのに好適な遊技機を提供する。
【解決手段】 パチンコ機10は、演出図柄表示装置91の外側周辺に配置されたランプ
部92a〜92cと、ランプ部92a〜92cの外側周辺に配置された環状ランプ部23
とを備え、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302は、演出図柄表示装置9
1で「7」の主図柄534が主図柄530、532に対して接近する演出を行い、「7」
の主図柄534が接近する場合に、「7」の主図柄534の周辺538が暖色に、環状ラ
ンプ部23が第1寒色に、ランプ部92a〜92cが第1寒色よりも明度が低い第2寒色
になるように、演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23
の発光を制御する。
【選択図】 図57

Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機に関する。
従来、パチンコ機等の遊技機としては、例えば、始動入賞口に遊技球が入賞したことを
契機として、図柄表示装置で演出図柄の変動表示を開始するとともに大当たり抽選を行い
、大当たり抽選の結果に基づいて大当たりを発生させると判定した場合は、大当たり図柄
(例えば、「777」)で演出図柄を停止表示した後に大当たりを発生させるものが知ら
れている。
特許文献1記載の遊技機では、演出図柄の停止表示を確定するに先立って、サメが演出
図柄を食べるという演出を行うことにより、遊技の趣向を向上させている。
特開2007−209780号公報
しかしながら、特許文献1記載の遊技機にあっては、サメが演出図柄を食べるという演
出だけでは、遊技の趣向を向上するには十分でないという問題があった。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたも
のであって、遊技の趣向を向上するのに好適な遊技機を提供することを目的としている。
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1の遊技機は、
所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽選を行い、表示手段で識別
情報を変更表示し、前記抽選の結果に基づいて前記特賞状態を発生させると判定した場合
は、所定の内容で前記識別情報を停止表示し、前記特賞状態を発生させる遊技機であって

前記表示手段の外側周辺に配置された発色手段と、
前記表示手段で第1対象を第2対象に対して接近させる演出を行う接近演出手段と、
前記接近演出手段により前記第1対象が接近する場合に、前記表示手段における前記第
1対象の周辺が暖色に、前記発色手段が寒色になるように、前記表示手段および前記発色
手段の発色を制御する発色制御手段とを備えることを特徴とする。
同じ距離に同じ大きさの2つの色をおいて眺めた場合、赤、橙、黄等の暖色は、手前に
向かって近づいてくるように進出して見える。反対に、緑、青緑、青等の寒色は、奥行き
に向かって遠ざかっていくように後退して見える。つまり、見かけの距離が一方は近くな
り、もう一方は遠くなる。実際の距離より近くに見える色を進出色といい、暖色がこれに
あたる。また、明度が高いほど近く見える。反対に、実際の距離より遠くに見える色を後
退色といい、寒色がこれにあたる。また、明度が低いほど遠く見える。
このような構成であれば、所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽
選が行われ、表示手段で識別情報が変更表示される。そして、抽選の結果に基づいて特賞
状態を発生させると判定されると、所定の内容で識別情報が停止表示され、特賞状態が発
生する。
また、接近演出手段により、表示手段で第1対象を第2対象に対して接近させる演出が
行われる。その際、発色制御手段により、表示手段における第1対象の周辺が暖色に、発
色手段が寒色になるように、表示手段および発色手段の発色が制御される。そのため、第
1対象が近く見える。
ここで、発色手段は、発光手段を含むが、これに限らず、発色を行うことができるもの
であればどのようなものであってもよい。例えば、反射型液晶ディスプレイ等で構成する
こともできる。また、発色手段としては、例えば、センターフレームのランプ、盤面のラ
ンプ、枠のランプおよびそれらの組み合わせが考えられる。
また、接近演出手段は、第1対象を第2対象に対して相対的に接近させるものであれば
よく、第2対象の位置を維持したまま第1対象を第2対象に接近させてもよいし、第2対
象を第1対象から離間させる方向に移動しながらこれよりも大きな速度で第1対象を第2
対象に接近させてもよいし、第1対象の位置を維持したまま第2対象を第1対象に接近さ
せてもよいし、第1対象を第2対象から離間させる方向に移動しながらこれよりも大きな
速度で第2対象を第1対象に接近させてもよいし、第1対象および第2対象を互いに接近
させてもよい。以下、発明2の遊技機において同じである。
また、所定条件の成立としては、パチンコ機である場合は、例えば、始動入賞口に遊技
球が入賞すること、パチスロ機である場合は、例えば、遊技開始を指示する操作レバーが
操作されることが含まれる。以下、発明2の遊技機において同じである。
また、特賞状態とは、遊技者にとって有利な遊技価値を付与する遊技状態をいい、パチ
ンコ機である場合は、例えば、確変大当たり、非確変大当たり、突確当たり、小当たりが
含まれ、パチスロ機である場合は、例えば、ビッグボーナス、チャレンジタイム、小役が
含まれる。以下、発明2の遊技機において同じである。
また、識別情報とは、文字、図形、図柄、画像、符号、記号、色彩その他視覚を通じて
識別可能な情報、音響その他視覚以外の五感を通じて識別可能な情報、またはそれらの組
み合わせをいう。以下、発明2の遊技機において同じである。
また、識別情報の変更表示としては、例えば、LED表示のように識別情報を逐次変更
して表示すること、および識別情報を変動しながら表示することが含まれる。したがって
、変更とは、必ずしも変動に限らない。以下、発明2の遊技機において同じである。
また、所定の内容で識別情報を停止表示するタイミングと、特賞状態を発生させるタイ
ミングとは、どちらが先であってもよいし、同時であってもよい。識別情報を停止表示す
るタイミングの方が先であれば、特賞状態への期待感を向上することができる。これに対
し、特賞状態を発生させるタイミングの方が先であれば、意外性を向上することができる
。以下、発明2の遊技機において同じである。
〔発明2〕 さらに、発明2の遊技機は、
所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽選を行い、表示手段で識別
情報を変更表示し、前記抽選の結果に基づいて前記特賞状態を発生させると判定した場合
は、所定の内容で前記識別情報を停止表示し、前記特賞状態を発生させる遊技機であって

前記表示手段の外側周辺に配置された第1発色手段と、
前記第1発色手段の外側周辺に配置された第2発色手段と、
前記表示手段で第1対象を第2対象に対して接近させる演出を行う接近演出手段と、
前記接近演出手段により前記第1対象が接近する場合に、前記表示手段における前記第
1対象の周辺が暖色に、前記第2発色手段が第1寒色に、前記第1発色手段が前記第1寒
色よりも明度が低い第2寒色になるように、前記表示手段、前記第1発色手段および前記
第2発色手段の発色を制御する発色制御手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽
選が行われ、表示手段で識別情報が変更表示される。そして、抽選の結果に基づいて特賞
状態を発生させると判定されると、所定の内容で識別情報が停止表示され、特賞状態が発
生する。
また、接近演出手段により、表示手段で第1対象を第2対象に対して接近させる演出が
行われる。その際、発色制御手段により、表示手段における第1対象の周辺が暖色に、第
2発色手段が第1寒色に、第1発色手段が第1寒色よりも明度が低い第2寒色になるよう
に、表示手段、第1発色手段および第2発色手段の発色が制御される。そのため、第1対
象が近く見える。一方、第2発色手段よりも第1発色手段の方が遠く見えるので、第1対
象に近づくにつれて遠く見える。したがって、第1対象とその周辺との遠近感が強調され
るので、第1対象がより近く見える。
ここで、第1発色手段および第2発色手段は、発光手段を含むが、これに限らず、発色
を行うことができるものであればどのようなものであってもよい。例えば、反射型液晶デ
ィスプレイ等で構成することもできる。また、第1発色手段および第2発色手段としては
、例えば、センターフレームのランプ、盤面のランプ、枠のランプおよびそれらの組み合
わせが考えられる。
〔発明3〕 さらに、発明3の遊技機は、発明2の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記接近演出手段により前記第1対象が接近する場合に、前記表
示手段における前記第1対象の周辺が暖色に、前記第1発色手段が暖色とコントラストを
なす色に、前記第2発色手段が寒色になるように発色を制御することを特徴とする。
背景が暗色(例えば、黒色)である場合は、暖色が寒色よりも手前に見える。この原因
の1つにコントラストの効果がある。コントラスト効果とは、コントラストの低い輪郭を
持つ図形がコントラストの高い図形に比べて遠くに見える効果である。
このような構成であれば、第1対象が接近する場合に、発色制御手段により、表示手段
における第1対象の周辺が暖色に、第1発色手段が暖色とコントラストをなす色に、第2
発色手段が寒色になるように発色が制御される。そのため、コントラスト効果により、第
1対象が近く見える。
ここで、コントラストをなす色としては、例えば、黒色その他の暗色が含まれる。
以上説明したように、発明1の遊技機によれば、第1対象が接近する場合に、第1対象
が進出する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、迫力を演出することがで
き、従来に比して、遊技の趣向を向上することができるという効果が得られる。また、第
1対象の色が変えられない場合でも、第1対象が進出する視覚的心理効果を遊技者に与え
ることができるという効果が得られる。
さらに、発明2の遊技機によれば、第1対象が接近する場合に、第1対象が進出する視
覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、迫力を演出することができ、従来に比
して、遊技の趣向を向上することができるという効果が得られる。また、第1対象の色が
変えられない場合でも、第1対象が進出する視覚的心理効果を遊技者に与えることができ
るという効果が得られる。
さらに、発明3の遊技機によれば、第1対象が接近する場合に、第1対象が進出する視
覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、さらに迫力を演出することができると
いう効果が得られる。また、コントラスト効果により、暖色および寒色だけを用いた場合
とは異なる印象を与えることができるという効果が得られる。
パチンコ機10の正面図である。 本体枠13と前扉枠14を見開きにしてパチンコ機10を展開した状態を示す斜視図である。 本体枠13と裏パックユニット15を見開きにしてパチンコ機10を展開した状態を示す斜視図である。 遊技盤81の正面図である。 制御系300の構成を示すブロック図である。 演出図柄表示装置91で変動表示される演出図柄を個々に示す図である。 演出図柄表示装置91の表示画面Gを示す図である。 大当たり種別を示す図である。 RAM(Random Access Memory)314のカウンタ用バッファおよび保留球格納エリアを示す図である。 コマンドの種別を示す図である。 振分構造テーブル404のデータ構造の一部を示す図である。 変動パターンテーブル406のデータ構造を示す図である。 主制御装置162で実行するNMI(Non Maskable Interrupt)割込処理を示すフローチャートである。 主制御装置162で実行するタイマ割込処理を示すフローチャートである。 主制御装置162で実行する始動入賞処理を示すフローチャートである。 主制御装置162で実行する立ち上げ処理を示すフローチャートである。 主制御装置162で実行するメイン処理を示すフローチャートである。 主制御装置162で実行する図柄制御処理を示すフローチャートである。 主制御装置162で実行する変動開始処理を示すフローチャートである。 音声ランプ制御装置143の構成を示すブロック図である。 音声ランプ制御装置143で実行する立ち上げ処理を示すフローチャートである。 音声ランプ制御装置143で実行するメイン処理を示すフローチャートである。 表示制御装置302の構成を示すブロック図である。 変動パターンコマンド管理テーブル408のデータ構造を示す図である。 演出データテーブル410のデータ構造を示す図である。 停止図柄管理テーブル412のデータ構造を示す図である。 停止図柄テーブル414のデータ構造を示す図である。 画像コントローラ376の動作を示す図である。 表示制御装置302で実行するコマンド割込処理を示すフローチャートである。 表示制御装置302で実行するV割込処理を示すフローチャートである。 表示制御装置302で実行するコマンド判定処理を示すフローチャートである。 表示制御装置302で実行する変動パターンコマンド処理を示すフローチャートである。 表示制御装置302で実行する停止種別コマンド処理を示すフローチャートである。 表示制御装置302で実行する確定コマンド処理を示すフローチャートである。 表示制御装置302で実行する表示設定処理を示すフローチャートである。 描画データ418のデータ構造を示す図である。 表示制御装置302で実行する表示実行処理を示すフローチャートである。 表示制御装置302で実行するメイン処理を示すフローチャートである。 スーパーリーチにおける演出図柄の変動を示すタイムチャートである。 時刻t0における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。 時刻t1における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。 時刻t2における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。 時刻t3における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。 時刻t4における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。 時刻t5における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。 時刻t6における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。 時刻t7における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。 時刻t6における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。 時刻t7における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。 時刻t4における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。 時刻t5における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。 時刻t7における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。 発光制御管理テーブル420のデータ構造を示す図である。 音声ランプ制御装置143で実行する発光制御処理を示すフローチャートである。 表示制御装置302で実行する発光制御処理を示すフローチャートである。 スーパー演出時の演出図柄表示装置91の表示画面である。 スーパー演出時の演出図柄表示装置91の表示画面である。
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図49は
、本発明に係る遊技機の第1の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、本発明に係る遊技機をパチンコ機に適用したものである。
まず、パチンコ機10の構成を説明する。
図1は、パチンコ機10の正面図である。
図2は、本体枠13と前扉枠14を見開きにしてパチンコ機10を展開した状態を示す
斜視図である。なお、図2では、便宜上、パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略して
いる。
図3は、本体枠13と裏パックユニット15を見開きにしてパチンコ機10を展開した
状態を示す斜視図である。
パチンコ機10は、図1ないし図3に示すように、パチンコ機10の外殻を形成する外
枠11と、外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機主部12とを有して
構成されている。外枠11は、木製の板材を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠
状をなしている。パチンコ機10は、外枠11を島設備に取り付け固定することにより、
遊技ホールに設置される。
外枠11の側方には、図1に示すように、球貸装置(例えば、CRユニット)Yが設け
られている。球貸装置Yの前面側には、カード挿入口Hが設けられ、カード挿入口Hへの
カードの挿入によりカードに記憶された金額に相当する数の遊技球の貸し出しを受けるこ
とができるようになっている。
遊技機主部12は、図2および図3に示すように、本体枠13と、本体枠13の前方に
配置される前扉枠14と、本体枠13の後方に配置される裏パックユニット15とを有し
て構成されている。遊技機主部12のうち本体枠13が外枠11に対して回動可能に支持
されている。詳細には、正面視で左側を回動軸側とし右側を回動旋回側として本体枠13
が前方へ回動可能とされている。
本体枠13には、図2に示すように、前扉枠14が回動可能に支持されており、正面視
で左側を回動軸側とし右側を回動旋回側として前方へ回動可能とされている。また、本体
枠13には、図3に示すように、裏パックユニット15が回動可能に支持されており、正
面視で左側を回動軸側とし右側を回動旋回側として後方へ回動可能とされている。
次に、前扉枠14の構成を説明する。
前扉枠14は、図1および図2に示すように、本体枠13の前面側全体を覆うようにし
て設けられている。前扉枠14には、遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができ
るようにした窓部21が形成されている。窓部21は、略楕円形状をなし、透明性を有す
るガラス22が嵌め込まれている。
窓部21の周囲には、図1に示すように、各種ランプ等の発光手段が設けられている。
例えば、窓部21の周縁に沿ってLED等の発光手段を内蔵した環状ランプ部23が設け
られている。環状ランプ部23では、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の
変化に応じて点灯や点滅が行われる。また、環状ランプ部23の中央であってパチンコ機
10の最上部には、所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ部24が設けられている
。さらにその左右側方には、賞球払出中に点灯する賞球ランプ部25が設けられている。
環状ランプ部23、エラー表示ランプ部24および賞球ランプ部25は、遊技者に対して
色による心理効果を与えるため、赤色、橙色、黄色、青色、青緑色、緑色等の各種の色を
発光可能となっている。また、左右の賞球ランプ部25に近接した位置には、遊技状態に
応じた効果音等が出力されるスピーカ部26が設けられている。
前扉枠14における窓部21の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部31と下側膨出
部32とが上下に並設されている。上側膨出部31内側には、上方に開口した上皿33が
設けられている。下側膨出部32内側には、同じく上方に開口した下皿34が設けられて
いる。上皿33は、払出装置(後述:224)より払い出された遊技球を一旦貯留し、一
列に整列させながら遊技球発射装置(後述:110)側へ導くための機能を有する。また
、下皿34は、上皿33内で余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。
上記のように、パチンコ機10では、前扉枠14に対して窓部21、上皿33および下
皿34が一体化されている。従来のパチンコ機においては、少なくとも窓部と下皿とがそ
れぞれ別ユニットとして設けられており、窓部が下皿に対して独立して回動可能となって
いたため、パチンコ機の前面部には、上記各ユニット間に境界が生じていた。この場合、
当該境界から不正用治具等を挿入して行う不正行為が想定される。また、かかる不正行為
を抑制すべく各ユニット間の境界に対して不正抑制構造を設けることもできるが、そうす
ると構成の複雑化を招いてしまう。さらに、パチンコ機の前面部において境界が生じるの
は、デザイン上好ましくない。これに対して、上記の通り、前扉枠14に対して窓部21
、上皿33および下皿34が一体化されているので、窓部21と下皿34との間に境界が
生じることはなく、上記不都合が抑制される。
上側膨出部31には、球貸操作装置36が設けられている。球貸操作装置36には、球
貸しボタン37と、返却ボタン38と、度数表示部39とが設けられている。球貸装置Y
にカード等を挿入した状態で、球貸操作装置36によって球貸し操作、カード返却操作お
よびカード度数の確認を行うことができる。すなわち、球貸しボタン37は、カード等(
記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カー
ド等に残額が存在する限りにおいて貸出球が払い出される。返却ボタン38は、球貸装置
Yに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。度数表示部39は、カード等の
残額情報を表示するものである。
上側膨出部31には、さらに、遊技者が操作可能な操作ボタン35が設けられている。
操作ボタン35は、例えば、演出図柄表示装置(後述:91)で行われる変動表示の演出
内容を変更したり、リーチ時の演出内容を変更したりする場合に、遊技者により操作され
る。
下側膨出部32の右方には、手前側へ突出するようにして遊技球発射ハンドル41が設
けられている。遊技球発射ハンドル41が操作されることにより、遊技球発射装置(後述
:110)から遊技球が発射される。
次に、遊技盤81の構成を説明する。
図4は、遊技盤81の正面図である。
遊技盤81は、図4に示すように、正面視略正方形状に切削加工した木製のベース板8
1aに、遊技球案内用の多数の釘88、風車、レール101、102、一般入賞口82、
可変入賞装置83、始動入賞口84および可変表示ユニット86等を組み付けて構成され
ている。そして、遊技盤81の周縁部が本体枠13の裏面側に取り付けられる。一般入賞
口82、可変入賞装置83、始動入賞口84、可変表示ユニット86は、ルータ加工によ
ってベース板81aに形成された貫通孔に設けられ、遊技盤81の前面側から木ねじ等に
より固定されている。遊技盤81の前面中央部は、窓部21を通じて前扉枠14の前面側
から視認することができる。
遊技盤81の前面には、帯状の金属板を略円弧状に屈曲加工して形成した内レール10
1が設けられている。内レール101の外側には、同様に、帯状の金属板を略円弧状に屈
曲加工して形成した外レール102が設けられている。内レール101と外レール102
とは、遊技球が通過可能な間隔をあけて配置されている。内レール101の右下の先端部
と、外レール102の右上の先端部との間には、円弧を内面側に設けて形成された樹脂製
の円弧部材103が設けられている。円弧部材103は、ベース板81aに打ち込んで固
定されている。レール101、102により遊技盤81の前面外周が囲まれ、ベース板8
1aおよびガラス22により前後が囲まれることにより、遊技盤81の前面には、遊技球
の挙動により遊技が行われる遊技領域が形成される。遊技領域は、遊技盤81の前面であ
ってレール101、102および円弧部材103により区画して形成される略円形状の領
域である。
レール101、102は、遊技球発射装置(後述:110)から発射された遊技球を遊
技盤81の上部に案内するためのものである。内レール101の先端部には、戻り球防止
部材104が取り付けられ、一旦、遊技盤81の上部に案内された遊技球が、レール10
1、102によって構成される誘導レールを逆戻りするといった事態が防止される。外レ
ール102の先端部には、遊技球の最大飛翔部分に対応する位置に返しゴム105が取り
付けられ、所定以上の勢いで発射された遊技球が返しゴム105に当たって、勢いが減衰
されつつ遊技領域の中央部に跳ね返される。
遊技領域の中央部には、可変表示ユニット86が設けられている。可変表示ユニット8
6には、LCD(Liquid Crystal Display)で構成される演出図柄表示装置91と、LE
Dで構成される普通図柄表示装置94とが設けられている。可変表示ユニット86には、
演出図柄表示装置91の外周を囲むようにして、センターフレーム92が設けられている
可変表示ユニット86の上部中央には、特別図柄表示装置93が設けられている。特別
図柄表示装置93は、主制御装置162の制御により表示が行われるものであり、主に、
演出図柄の変動中およびその結果、並びにパチンコ機10の遊技状態が表示される。特別
図柄表示装置93には、発光手段である複数のLED93a、93bが設けられている。
LED93aは、パチンコ機10の現在の遊技状態を点灯状態により示したり、演出図柄
が変動中であるか否かを点灯状態により示したり、停止図柄が大当たり図柄か外れ図柄で
あるかを点灯状態により示したり、保留球数を点灯状態により示したりするものである。
なお、LED93aは、それぞれのLEDの発光色(例えば、赤色、緑色、青色)が異な
るように構成され、その発光色の組み合わせにより、少ないLEDでパチンコ機10の各
種遊技状態を報知することができる。
演出図柄表示装置91は、始動入賞口84への入賞を契機として演出図柄を変動表示す
る。演出図柄表示装置91には、上、中および下の3つの図柄列が縦方向に並んで表示さ
れる。各図柄列は、複数の演出図柄によって構成され、これら演出図柄が図柄列ごとに横
スクロールすることにより変動表示が行われる。なお、演出図柄表示装置91は、LCD
に代えて、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置、7セグ
メントLED、ドットマトリクス表示装置、モータの回転により可変表示するドラムで構
成してもよい。
演出図柄表示装置91で演出図柄が変動中に遊技球が始動入賞口84に入賞した場合、
その入賞回数は、最大4回まで保留される。保留球数は、特別図柄表示装置93で表示さ
れるとともに保留ランプ96でも点灯表示される。保留ランプ96は、最大保留数分の4
つ設けられ、演出図柄表示装置91の下方に左右対称に設けられている。
普通図柄表示装置94は、スルーゲート85の通過を契機として普通図柄を変動表示す
る。普通図柄表示装置94は、普通図柄の表示部94a、94bと、保留ランプ95とを
有して構成されている。普通図柄表示装置94には、表示部94a、94bにおいて、「
○」の普通図柄と、「×」の普通図柄とが交互に点灯することにより変動表示が行われる
。その変動表示が所定図柄(例えば、「○」の図柄)で停止した場合は、始動入賞口84
の両側に設けられている可動片(電動チューリップ)が所定時間だけ開放され、始動入賞
口84に入賞しやすくなる。
普通図柄表示装置94で普通図柄が変動中に遊技球がスルーゲート85を通過した場合
、その通過回数は、最大4回まで保留される。保留球数は、特別図柄表示装置93で表示
されるとともに保留ランプ95でも点灯表示される。保留ランプ95は、最大保留数分の
4つ設けられ、演出図柄表示装置91の上方に左右対称に設けられている。
センターフレーム92の左部、右部および下部は、LED等の発光手段を内蔵したラン
プ部92a、92b、92cとしてそれぞれ構成されている。ランプ部92a〜92cは
、遊技者に対して色による心理効果を与えるため、赤色、橙色、黄色、青色、青緑色、緑
色等の各種の色を発光可能となっている。
可変表示ユニット86の下方には、遊技球が入賞可能な始動入賞口84が設けられてい
る。始動入賞口84に遊技球が入賞すると、始動入賞口センサ154がオンになり、これ
を契機として主制御装置162で大当たり抽選が行われる。また、始動入賞口84に遊技
球が入賞すると、5個の遊技球が賞球として払い出される。
始動入賞口84の下方には、可変入賞装置83が設けられている。可変入賞装置83の
略中央部には、横長矩形状の大入賞口83aが設けられている。大当たり抽選の結果、大
当たりとなると、所定時間(変動時間)が経過した後に、大当たりであることを示すよう
にLED93aを点灯させるとともに、演出図柄表示装置91で大当たり図柄を停止表示
することにより、大当たりの発生が報知される。その後、大当たりが発生する。大当たり
となると、通常時には閉鎖されている大入賞口83aが、所定条件が成立する(例えば、
30秒経過し、または遊技球が10個入賞する)まで開放される。大入賞口83aに遊技
球が入賞すると、15個の遊技球が賞球として払い出される。
大入賞口83aは、所定条件が成立すると閉鎖され、その閉鎖後、再度、所定条件が成
立するまで大入賞口83aが開放される。大入賞口83aの開閉動作は、最高で例えば1
5回(15ラウンド)繰り返し可能にされている。したがって、大当たり中は、遊技者に
対して通常時より多量の賞球が払い出される。
可変入賞装置83は、具体的には、大入賞口83aを覆う横長矩形状の開閉板と、その
開閉板の下辺を軸として前方側に開閉駆動するためのソレノイドとを有して構成されてい
る。大入賞口83aは、通常時は、遊技球が入賞できないかまたは入賞し難い閉状態にな
っている。これに対し、大当たり時は、ソレノイドを駆動して開閉板を前面下側に傾倒し
、遊技球が大入賞口83aに入賞しやすい開状態を一時的に形成し、その開状態と閉状態
との状態を交互に繰り返すように動作する。
また、始動入賞口84の左右両側には、遊技球が入賞可能な一般入賞口82が複数設け
られている。一般入賞口82に遊技球が入賞すると、5個から15個の遊技球が賞球とし
て払い出される。
さらに、遊技領域の最下部には、アウト口87が設けられている。いずれの入賞口82
〜84にも入賞しなかった遊技球は、アウト口87を通って排出通路(不図示)へと導出
される。
遊技盤81の下側における左右の隅部には、証紙や識別ラベル等を貼着するための貼着
スペースK1、K2が設けられ、貼着スペースK1に貼られた証紙等は、前扉枠14の小
窓を通じて視認することができる。
次に、パチンコ機10の制御系の構成を説明する。
図5は、制御系300の構成を示すブロック図である。
制御系300は、図5に示すように、主制御装置162と、払出制御装置242と、音
声ランプ制御装置143と、演出図柄表示装置91の表示制御を行う表示制御装置302
と、電源および発射制御装置243とを有して構成されている。
主制御装置162は、DIP(Dual Inline Package)等のワンチップ型のマイクロプ
ロセッサであるMPU(Micro Processing Unit)310と、主制御装置162の外部か
らデータを入力する入力ポート316と、主制御装置162の外部にデータを出力する出
力ポート318とを有して構成されている。MPU310、入力ポート316および出力
ポート318は、バス320を介して相互に接続されている。
MPU310は、MPU310により実行される各種の制御プログラムや固定値データ
を記憶したROM(Read Only Memory)312と、制御プログラムの実行に際して各種の
データ等を記憶するためのワークエリアとして機能するRAM314と、割込回路、タイ
マ回路、データ送受信回路等の各種回路とを有して構成されている。
RAM314は、MPU310の内部レジスタの内容やMPU310により実行される
制御プログラムの戻り先番地等が記憶されるスタックエリアと、各種のフラグ、カウンタ
およびI/O等の値が記憶される作業エリア(作業領域)とを有して構成されている。R
AM314は、パチンコ機10の電源遮断後においても電源および発射制御装置243か
らバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており
、RAM314に記憶されるデータは、すべてバックアップされる。
電源遮断時(停電発生による電源遮断時を含む。以下、同様)には、I/O等の値がR
AM314に記憶される。一方、電源投入時(停電解消による電源投入時を含む。以下、
同様)には、RAM314に記憶される情報に基づいて、パチンコ機10の状態が電源遮
断前の状態に復帰される。RAM314への書き込みは、メイン処理(図17)によって
電源遮断時に実行され、RAM314に書き込まれた各値の復帰は、電源投入時の立ち上
げ処理(図16)において実行される。なお、MPU310のNMI端子には、電源遮断
時に、停電監視回路243cから停電信号SG1が入力されるように構成されており、M
PU310では、停電信号SG1が入力されると、停電時処理としてNMI割込処理(図
13)が実行される。
入力ポート316には、各一般入賞口82に入賞した遊技球を検知する入賞口センサ1
52a〜152cと、可変入賞装置83に入賞した遊技球を検知するカウントセンサ15
3と、始動入賞口84に入賞した遊技球を検知する始動入賞口センサ154と、スルーゲ
ート85を通過する遊技球を検知するゲートセンサ155と、発射制御部243bと、R
AM消去スイッチ回路243dと、払出制御装置242と等が接続されている。
出力ポート318には、払出制御装置242と、音声ランプ制御装置143と、特別図
柄表示装置93と、普通図柄表示装置94と、ホールコンピュータに各種信号を出力する
外部端子板213と、発射制御部243bと、可変入賞装置83のソレノイドと等が接続
されている。MPU310は、出力ポート318を介して、遊技の演出制御または遊技球
の払出制御を行うための各種のコマンドを音声ランプ制御装置143および払出制御装置
242にそれぞれ送信する。なお、音声ランプ制御装置143との通信は、主制御装置1
62から音声ランプ制御装置143への一方向となっている。これに対し、払出制御装置
242との通信は、双方向となっている。
払出制御装置242には、主制御装置162と、払出装置224と、球貸用接続端子板
249と、球無検知センサ223aとが接続されている。さらに、球貸用接続端子板24
9には、球貸装置Yが接続されている。
音声ランプ制御装置143には、主制御装置162と、音声出力装置362と、ランプ
表示装置364と、表示制御装置302と、操作ボタン35とが接続されている。さらに
、表示制御装置302には、演出図柄表示装置91が接続されている。
電源および発射制御装置243は、パチンコ機10の各部に電源を供給する電源部24
3aと、遊技球の発射制御を行う発射制御部243bと、停電等による電源遮断を監視す
る停電監視回路243cと、RAM消去スイッチ247が接続されるRAM消去スイッチ
回路243dとを有して構成されている。
電源部243aは、例えば、トランスを介して遊技ホール等における商用電源(外部電
源)に接続されている。そして、トランスから供給される外部電力に基づいて、各制御装
置162、242、143、302等に対して各々に必要な動作電圧を供給する。その概
要としては、電源部243aは、トランスから供給される交流24ボルトの電源を取り込
み、各種スイッチや、ソレノイド、モータ等を駆動するための12ボルトの電圧、ロジッ
ク用の5ボルトの電圧、RAMバックアップ用のバックアップ電圧等を生成し、これら1
2ボルトの電圧、5ボルトの電圧およびバックアップ電圧を各制御装置162、242、
143、302等に対して必要な電圧を供給する。
発射制御部243bには、遊技球発射装置110が接続されている。発射制御部243
bは、主制御装置162により遊技球の発射が指示された場合に、遊技球発射ハンドル4
1の回動量に応じた発射強度で遊技球が発射されるように遊技球発射装置110を制御す
る。具体的には、遊技者が遊技球発射ハンドル41に触れていることをタッチセンサ(不
図示)により検知し、発射を停止させるための発射停止スイッチ(不図示)が操作されて
いない場合に、遊技球発射ハンドル41の回動量に対応してソレノイドが励磁され、遊技
球発射ハンドル41の回動量に応じた発射強度で遊技球が発射される。
停電監視回路243cは、電源遮断時に停電信号SG1を出力する回路である。停電監
視回路243cは、電源部243aから出力される最大電圧である直流安定24ボルトの
電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった場合に停電(電源遮断)の発生と判定
し、主制御装置162および払出制御装置242に停電信号SG1を出力する。停電信号
SG1の出力によって、主制御装置162および払出制御装置242は、停電の発生を認
識し、NMI割込処理(図13)を実行する。なお、電源部243aは、直流安定24ボ
ルトの電圧が22ボルト未満になった後においても、NMI割込処理の実行に充分な時間
の間、制御系300の駆動電圧である5ボルトの電圧の出力を正常値に維持するように構
成されている。したがって、主制御装置162および払出制御装置242は、NMI割込
処理を正常に実行し完了することができる。
RAM消去スイッチ回路243dは、RAM消去スイッチ247が押下された場合に、
主制御装置162および払出制御装置242に、バックアップデータをクリアするための
RAM消去信号SG2を出力する回路である。主制御装置162および払出制御装置24
2は、電源投入時にRAM消去信号SG2を入力すると、それぞれのバックアップデータ
をクリアする。
次に、演出図柄表示装置91の表示画面を説明する。
図6は、演出図柄表示装置91で変動表示される演出図柄を個々に示す図である。
演出図柄は、図6(a)〜(j)に示すように、「1」〜「9」の数字がそれぞれ付さ
れた9種類の主図柄と、貝形状の絵図柄である副図柄とにより構成されている。各主図柄
は、タコ等の9種類のキャラクタ図柄の右側に「1」〜「9」の数字をそれぞれ付して構
成されている。
次に、演出図柄表示装置91の表示画面Gについて説明する。
図7は、演出図柄表示装置91の表示画面Gを示す図である。
表示画面Gは、図7(a)に示すように、上段、中段、下段の3つの領域に区分されて
いる。そして、上段の領域には上図柄列Z1が、中段の領域には中図柄列Z2が、下段の
領域には下図柄列Z3がそれぞれ表示される。上図柄列Z1には、「1」〜「9」の9種
類の主図柄が数字の降順に配列されるとともに、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配され
ている。これに対し、中図柄列Z2および下図柄列Z3には、「1」〜「9」の9種類の
主図柄が数字の昇順に配列されるとともに、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されてい
る。すなわち、上図柄列Z1、中図柄列Z2および下図柄列Z3は、18個の演出図柄に
より構成されている。そして、表示画面Gでは、各図柄列Z1〜Z3ごとに周期性をもっ
て右から左へとスクロールして変動表示が行われる。また、表示画面Gは、図7(b)に
示すように、各図柄列Z1〜Z3ごとに3つの演出図柄が表示可能となっており、全体と
して3×3の計9つの演出図柄が表示可能となっている。
また、表示画面Gには、左縦ラインL1、中縦ラインL2、右縦ラインL3、右下がり
ラインL4および右上がりラインL5の5つの有効ラインが設定されている。上図柄列Z
1、中図柄列Z2および下図柄列Z3は、高速で変動表示が行われ、上図柄列Z1、下図
柄列Z3、中図柄列Z2の順に高速変動が終了し、さらにこの順に変動表示が停止する。
この場合、いずれかの有効ライン上に大当たり図柄が揃った状態で全図柄列Z1〜Z3の
変動表示が終了すれば、大当たりが発生する。また、演出図柄の停止表示の前段階として
、上図柄列Z1および下図柄列Z3を同一の図柄でいずれかの有効ライン上に一旦停止表
示し、大当たりへの期待を遊技者に抱かせる演出(以下、リーチ演出という。)が行われ
ることがある。
次に、遊技状態の種別(以下、遊技種別という。)を説明する。
図8は、大当たり種別を示す図である。
パチンコ機10においては、図8に示すように、遊技種別のうち大当たり種別として、
非確変大当たり、確変大当たりおよび突確大当たりの3つが規定されている。
大当たり抽選の結果、非確変大当たりとなった場合は、非確変大当たりであることを示
すように特別図柄表示装置93でLED93aを点灯させるとともに、演出図柄表示装置
91に大当たり図柄のうち非確変図柄を停止表示し、その後に非確変大当たりが発生する
ように制御する。非確変図柄は、例えば、演出図柄表示装置91において、主図柄が「2
22」、「444」、「666」といった偶数のぞろ目で構成される組み合わせとなる。
また、1ラウンドにおいて大入賞口83aを長時間(例えば、29[s])開放するラウン
ド(以下、長開放ラウンドという。)が最大15回継続する。大入賞口83aが開放中に
大入賞口83aに遊技球が9個入賞した場合は、開放時間が経過する前でも1ラウンドが
終了する。大当たり演出の終了後には、大当たり抽選の当選確率が確変状態よりも低い通
常状態となるように制御する。
大当たり抽選の結果、確変大当たりとなった場合は、確変大当たりであることを示すよ
うに特別図柄表示装置93でLED93aを点灯させるとともに、演出図柄表示装置91
に大当たり図柄のうち確変図柄を停止表示し、その後に確変大当たりが発生するように制
御する。確変図柄は、例えば、演出図柄表示装置91において、主図柄が「111」、「
333」、「555」といった奇数のぞろ目で構成される組み合わせとなる。また、長開
放ラウンドが最大15回継続する。大入賞口83aが開放中に大入賞口83aに遊技球が
9個入賞した場合は、開放時間が経過する前でも1ラウンドが終了する。大当たり演出の
終了後には、確変状態となるように制御する。
大当たり抽選の結果、突確大当たりとなった場合は、突確大当たりであることを示すよ
うに特別図柄表示装置93でLED93aを点灯させるとともに、演出図柄表示装置91
に大当たり図柄のうち突確図柄を停止表示し、その後に突確大当たりが発生するように制
御する。突確図柄は、例えば、演出図柄表示装置91において、主図柄が「341」とい
った規則性のない組み合わせとなる。また、1ラウンドにおいて大入賞口83aを短時間
(例えば、60[ms])開放するラウンド(以下、短開放ラウンドという。)が2回継続
する。大当たり演出の終了後には、確変状態となるように制御する。突確大当たりは、ラ
ウンドとラウンドの間で大入賞口83aを閉鎖している時間が他の大当たりと同様である
が、1ラウンドの期間が他の大当たりと比較して短く、最大ラウンド数も2回しかない。
そのため、遊技者に対しては、大当たりとならずに確変状態に突然移行したかのような意
外性を与えることができる。さらに、遊技店にとっても大当たりの確率と稼働とのバラン
スが作りやすいものとなる。
一方、パチンコ機10においては、遊技種別のうち外れ種別として、リーチ外れと、非
リーチ外れの2つが規定されている。
大当たり抽選の結果、リーチ外れとなった場合は、外れであることを示すように特別図
柄表示装置93でLED93aを点灯させるとともに、リーチ演出を行った後に、上図柄
および下図柄とは異なる図柄で中図柄を停止表示することにより演出図柄表示装置91に
リーチ外れ図柄を停止表示し、その後に外れとなるように制御する。
大当たり抽選の結果、非リーチ外れとなった場合は、外れであることを示すように特別
図柄表示装置93でLED93aを点灯させるとともに、リーチ演出を行わずに演出図柄
表示装置91に非リーチ外れ図柄を停止表示し、その後に外れとなるように制御する。
次に、主制御装置162で使用する乱数カウンタを説明する。
図9は、RAM314のカウンタ用バッファおよび保留球格納エリアを示す図である。
MPU310は、各種の乱数カウンタを用いて、大当たり抽選や特別図柄表示装置93
の表示設定等を行う。具体的には、図9に示すように、大当たり抽選を行うための大当た
り乱数カウンタC1と、大当たり種別を決定するための大当たり種別乱数カウンタC2と
、リーチ演出を行うか否かを決定するためのリーチ乱数カウンタC3と、演出図柄の変動
パターンを決定するための変動パターン乱数カウンタCSとが使用される。また、大当た
り乱数カウンタC1の初期値を設定するための第1初期値乱数カウンタCINI1と、普
通図柄表示装置94で抽選結果を表示する普通抽選を行うための普通抽選乱数カウンタC
4と、普通抽選乱数カウンタC4の初期値を設定するための第2初期値乱数カウンタCI
NI2とが使用される。
大当たり乱数カウンタC1は、例えば、「0」〜「738」の数値範囲のうちいずれか
の値をとり得るループカウンタとして構成されている。更新のたびに、現在の値に「1」
が加算され、最大値(「738」)を超えた場合は初期値に戻るようになっている。大当
たり乱数カウンタC1の場合、初期値は、最大値に達した時点の第1初期値乱数カウンタ
CINI1の値に設定される。大当たりとなる乱数の値(以下、大当たり値という。)は
、通常状態と確変状態とでそれぞれ設定されている。通常状態については、例えば、大当
たり値の数が2個で、その値は、「373」、「727」となっている。これに対し、確
変状態については、例えば、大当たり値の数が14個で、その値は、「59」、「109
」、「163」、「211」、「263」、「317」、「367」、「421」、「4
79」、「523」、「631」、「683」、「733」となっている。
第1初期値乱数カウンタCINI1は、大当たり乱数カウンタC1と同一の数値範囲(
「0」〜「738」)のうちいずれかの値をとり得るループカウンタとして構成されてい
る。更新のたびに、現在の値に「1」が加算され、最大値(「738」)を超えた場合は
初期値に戻るようになっている。第1初期値乱数カウンタCINI1の場合、初期値は、
「0」に設定される。第1初期値乱数カウンタCINI1は、大当たり乱数カウンタC1
とは異なる周期で更新される。これにより、大当たり乱数カウンタC1の更新を不規則に
行うことができるので、不正行為が行われる可能性を低減することができる。
大当たり種別乱数カウンタC2は、例えば、「0」〜「5」の数値範囲のうちいずれか
の値をとり得るループカウンタとして構成されている。更新のたびに、現在の値に「1」
が加算され、最大値(「5」)を超えた場合は初期値に戻るようになっている。大当たり
種別乱数カウンタC2の場合、初期値は、「0」に設定される。非確変大当たりとなる乱
数の値(以下、非確変大当たり種別値という。)は、例えば、「0」、「5」となってい
る。確変大当たりとなる乱数の値(以下、確変大当たり種別値という。)は、例えば、「
1」、「2」、「3」となっている。突確大当たりとなる乱数の値(以下、突確大当たり
種別値という。)は、例えば、「4」となっている。このように、大当たり種別が3つで
あるので、演出図柄表示装置91で停止表示される演出図柄は、3種類の大当たりに対応
した態様と、外れに対応した1種類の態様との合計4種類の態様のうちいずれか1つが選
択されることになる。
リーチ乱数カウンタC3は、例えば、「0」〜「1998」の数値範囲のうちいずれか
の値をとり得るループカウンタとして構成されている。更新のたびに、現在の値に「1」
が加算され、最大値(「1998」)を超えた場合は初期値に戻るようになっている。リ
ーチ乱数カウンタC3の場合、初期値は、「0」に設定される。外れ時にリーチ演出を行
う乱数の値(以下、リーチ値という。)は、例えば、「1887」〜「1998」となっ
ている。
変動パターン乱数カウンタCSは、例えば、「0」〜「210」の数値範囲のうちいず
れかの値をとり得るループカウンタとして構成されている。更新のたびに、現在の値に「
1」が加算され、最大値(「210」)を超えた場合は初期値に戻るようになっている。
変動パターン乱数カウンタCSの場合、初期値は、「0」に設定される。
普通抽選乱数カウンタC4は、例えば、「0」〜「250」の数値範囲のうちいずれか
の値をとり得るループカウンタとして構成されている。更新のたびに、現在の値に「1」
が加算され、最大値(「250」)を超えた場合は初期値に戻るようになっている。普通
抽選乱数カウンタC4の場合、初期値は、最大値に達した時点の第2初期値乱数カウンタ
CINI2の値に設定される。当たりとなる乱数の値の数は、例えば、149個で、その
値は、「5」〜「153」となっている。
第2初期値乱数カウンタCINI2は、普通抽選乱数カウンタC4と同一の数値範囲(
「0」〜「250」)のうちいずれかの値をとり得るループカウンタとして構成されてい
る。更新のたびに、現在の値に「1」が加算され、最大値(「250」)を超えた場合は
初期値に戻るようになっている。第2初期値乱数カウンタCINI2の場合、初期値は、
「0」に設定される。第2初期値乱数カウンタCINI2は、普通抽選乱数カウンタC4
とは異なる周期で更新される。これにより、普通抽選乱数カウンタC4の更新を不規則に
行うことができるので、不正行為が行われる可能性を低減することができる。
RAM314には、カウンタ用バッファが設けられている。各カウンタは、短時間間隔
で更新され、その更新値がカウンタ用バッファに格納される。
RAM314には、保留球格納エリアが設けられている。保留球格納エリアは、1つの
実行エリアと、4つの保留エリアとで構成されている。1つの保留エリアには、始動入賞
口84に遊技球が入賞するタイミングで、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別乱数
カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3および変動パターン乱数カウンタCSの各値が格
納される。具体的には、いずれの保留エリアにも乱数カウンタ値が格納されていない場合
は、第1保留エリアに格納される。第1保留エリアに乱数カウンタ値が格納されている場
合は、第2保留エリアに格納される。第1、第2保留エリアに乱数カウンタ値が格納され
ている場合は、第3保留エリアに格納される。第1ないし第3保留エリアに乱数カウンタ
値が格納されている場合は、第4保留エリアに格納される。すべての保留エリアに乱数カ
ウンタ値が格納されている場合は、いずれの保留エリアにも格納されない。
保留エリアの乱数カウンタ値は、大当たり抽選を行うごとに実行エリア側にシフトされ
る。具体的には、第1保留エリアの乱数カウンタ値が実行エリアにシフトされ、その後、
第2保留エリアの乱数カウンタ値が第1保留エリアにシフトされる。次いで、第3保留エ
リアの乱数カウンタ値が第2保留エリアにシフトされ、その後、第4保留エリアの乱数カ
ウンタ値が第3保留エリアにシフトされる。
次に、コマンドの種別を説明する。
図10は、コマンドの種別を示す図である。
コマンドの種別としては、図10に示すように、変動パターンコマンド、停止種別コマ
ンドおよび確定コマンドがある。
変動パターンコマンドは、複数の変動パターンのうちいずれかを指定するためのコマン
ドを含む。変動パターンは、遊技種別に対応している。例えば、変動パターン3は、通常
のリーチ演出であるノーマルリーチを行った後に外れとなる遊技状態に対応し、変動パタ
ーン8は、ノーマルリーチよりも派手なリーチ演出であるスーパーリーチを行った後に非
確変大当たりとなる遊技状態に対応している。また、変動パターン10は、スーパーリー
チよりも派手なリーチ演出であるスペシャルリーチを行った後に確変大当たりとなる遊技
状態に対応し、変動パターン12は、特殊変動表示を行った後に突確大当たりとなる遊技
状態に対応している。変動パターンコマンドは、停止種別コマンドとともに演出図柄の変
動開始時に音声ランプ制御装置143に送信される。
停止種別コマンドは、演出図柄の停止図柄として外れ図柄を指定するためのコマンドと
、演出図柄の停止図柄として非確変図柄を指定するためのコマンドと、演出図柄の停止図
柄として確変図柄を指定するためのコマンドと、演出図柄の停止図柄として突確図柄を指
定するためのコマンドとを含む。これらは、停止図柄の具体的な内容を指定するものでは
なく、単に停止図柄の種別を指定するだけのものである。すなわち、主制御装置162で
停止図柄の種別だけを決定し、表示制御装置302で停止図柄の具体的な内容を決定する
こととなるので、主制御装置162の処理負荷を低減することができる。停止種別コマン
ドは、変動パターンコマンドの送信直後に音声ランプ制御装置143に送信される。
確定コマンドは、演出図柄の停止表示の確定を指定するためのコマンドである。確定コ
マンドは、演出図柄の変動終了時に音声ランプ制御装置143に送信される。
なお、コマンドの種別としては、その他にも、払出初期化コマンド、払出復帰コマンド
、賞球コマンド、電源断コマンドその他各種のコマンドがある。図10のコマンドは代表
的なコマンドにすぎない。
次に、ROM312のデータ構造を説明する。
ROM312には、変動パターンを決定するための複数の変動パターンテーブルと、変
動パターンテーブルを決定するための振分構造テーブルとが格納されている。
まず、振分構造テーブルのデータ構造を説明する。
図11は、振分構造テーブル404のデータ構造の一部を示す図である。
変動パターンテーブルは、大当たりおよび外れのそれぞれに対応して設けられている。
大当たりに対応する変動パターンテーブルは、大当たり種別ごとに複数設けられている
非確変大当たりに対応する変動パターンテーブル(以下、非確変大当たり変動パターン
テーブルという。)は、保留球数ごとに複数設けられている。各保留球数に対応する非確
変大当たり変動パターンテーブルは、さらに、リーチ乱数カウンタC3の所定の数値範囲
ごとに設けられている。非確変大当たり変動パターンテーブルは、確変大当たりに対応す
る変動パターンテーブル(以下、確変大当たり変動パターンテーブルという。)の一部を
共用している。したがって、非確変大当たりにのみ対応する専用の変動パターンテーブル
は存在しない。これにより、変動パターンからは非確変大当たりか確変大当たりかを区別
することができないので、非確変大当たり時でも、遊技の趣向が低下する可能性を低減す
ることができる。なお、非確変大当たり変動パターンテーブルは、保留球数が減算された
後に参照(後述:S606、S704)されるものであるので、保留球数の範囲は、「0
」〜「3」となっている。また、図11では、保留球数が「0」〜「3」の範囲を便宜上
まとめて図示しているが、実際は、保留球数ごとに非確変大当たり変動パターンテーブル
が設けられている。以下、他の変動パターンテーブルについても同様である。
非確変大当たり変動パターンテーブルにより決定された変動パターンコマンドは、確変
大当たり以外の遊技種別に対応する変動パターンテーブルにより決定された変動パターン
コマンドとは一致しない。したがって、表示制御装置302では、その変動パターンコマ
ンドから非確変大当たりまたは確変大当たりを特定することができる。
確変大当たり変動パターンテーブルは、保留球数ごとに複数設けられている。各保留球
数に対応する確変大当たり変動パターンテーブルは、さらに、リーチ乱数カウンタC3の
所定の数値範囲ごとに設けられている。確変大当たり変動パターンテーブルのうち確変大
当たりにのみ対応する専用の変動パターンテーブルにより決定された変動パターンコマン
ドは、他の遊技種別に対応する変動パターンテーブルにより決定された変動パターンコマ
ンドとは一致しない。したがって、表示制御装置302では、その変動パターンコマンド
から確変大当たりを特定することができる。
突確大当たりに対応する変動パターンテーブル(以下、突確大当たり変動パターンテー
ブルという。)は、保留球数ごとに複数設けられている。各保留球数に対応する突確大当
たり変動パターンテーブルは、さらに、リーチ乱数カウンタC3の所定の数値範囲ごとに
設けられている。突確大当たり変動パターンテーブルにより決定された変動パターンコマ
ンドは、他の遊技種別に対応する変動パターンテーブルにより決定された変動パターンコ
マンドとは一致しない。したがって、表示制御装置302では、その変動パターンコマン
ドから突確大当たりを特定することができる。
一方、外れに対応する変動パターンテーブル(以下、外れ変動パターンテーブルという
。)は、保留球数ごとに複数設けられている。各保留球数に対応する外れ変動パターンテ
ーブルは、さらに、リーチ乱数カウンタC3の所定の数値範囲ごとに設けられている。こ
こで、リーチ外れに対応する変動パターンテーブルと、非リーチ外れに対応する変動パタ
ーンテーブルとは、別々に設けられている。例えば、図11の例では、リーチ乱数カウン
タC3の値が「0」〜「1886」に対応する外れ変動パターンテーブルが、非リーチ外
れに対応する変動パターンテーブルに対応し、その他の外れ変動パターンテーブルが、リ
ーチ外れに対応する変動パターンテーブルに対応している。なお、図11の例では、保留
球数が「0」〜「1」の範囲しか図示していないが、「2」〜「3」の範囲についても、
リーチ乱数カウンタC3の所定の数値範囲ごとに外れ変動パターンテーブルが設けられて
いる。
外れ変動パターンテーブルにより決定された変動パターンコマンドは、他の遊技種別に
対応する変動パターンテーブルにより決定された変動パターンコマンドとは一致しない。
したがって、表示制御装置302では、その変動パターンコマンドからリーチ外れおよび
非リーチ外れのいずれかを特定することができる。
振分構造テーブル404には、図11に示すように、大当たり/外れの別、遊技種別、
保留球数およびリーチ乱数カウンタの値ごとに、変動パターンテーブルへのアドレスが登
録されている。図11の例では、大当たり抽選の結果が「大当たり」、大当たり種別が「
非確変大当たり」、保留球数が「0」〜「3」およびリーチ乱数カウンタの値が「0」〜
「998」である場合は、変動パターンテーブル1へのアドレスが対応づけられている。
次に、変動パターンテーブルのデータ構造を説明する。
図12は、変動パターンテーブル406のデータ構造を示す図である。
変動パターンテーブル406には、図12に示すように、変動パターン乱数カウンタC
Sの数値範囲に対応して、例えば、211個のレコードが登録されている。各レコードは
、変動パターンを示す変動パターン番号を登録するフィールドを含んで構成されている。
変動パターン乱数カウンタCSの値を取得し、取得した乱数カウンタ値の順位のレコード
から変動パターン番号を読み出し、読み出した変動パターン番号により特定される変動パ
ターンを決定する。例えば、乱数カウンタ値が「30」である場合は、30段目のレコー
ドから変動パターン番号を読み出す。図12の例では、変動パターンテーブル406から
「18」が読み出されるので、変動パターン18に決定される。
次に、主制御装置162で実行される処理を説明する。
MPU310は、ROM312の所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ
、主制御処理を実行する。主制御処理は、大別して、NMI端子への停電信号SG1の入
力により起動されるNMI割込処理と、定期的に起動されるタイマ割込処理と、電源投入
に伴い起動される立ち上げ処理と、立ち上げ処理の後に実行されるメイン処理とがある。
まず、NMI割込処理を説明する。
図13は、主制御装置162で実行するNMI割込処理を示すフローチャートである。
NMI割込処理は、NMI端子から停電信号SG1を入力した場合は、実行中の制御を
中断して起動される処理であって、MPU310において実行されると、図13に示すよ
うに、ステップS100に移行する。
ステップS100では、電源遮断が発生したことを示す停電フラグをオンにし、一連の
処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、タイマ割込処理を説明する。
図14は、主制御装置162で実行するタイマ割込処理を示すフローチャートである。
タイマ割込処理は、所定周期(例えば、2[ms])で実行される処理であって、MPU
310において実行されると、図14に示すように、ステップS200に移行する。
ステップS200では、RAM消去スイッチ247を除く、球検知センサ152〜15
5等の各種センサや各種スイッチの状態を読み込み、スイッチ等の状態を判定し、スイッ
チ等の検知結果を示す検知情報をRAM314に格納するスイッチ読込処理を実行する。
次いで、ステップS202に移行して、第1初期値乱数カウンタCINI1および第2
初期値乱数カウンタCINI2を更新する。具体的には、第1初期値乱数カウンタCIN
I1および第2初期値乱数カウンタCINI2の各値にそれぞれ「1」を加算し、最大値
を超えた場合はそれぞれ「0」に設定する。そして、それら更新値をカウンタ用バッファ
に格納する。
次いで、ステップS204に移行して、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別乱数
カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3および普通抽選乱数カウンタC4を更新する。具
体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別乱数カウンタC2、リーチ乱数カウ
ンタC3および普通抽選乱数カウンタC4の各値にそれぞれ「1」を加算し、最大値を超
えた場合はそれぞれ初期値に設定する。そして、それら更新値をカウンタ用バッファに格
納する。
次いで、ステップS206に移行して、始動入賞口84への入賞を判定する始動入賞処
理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ステップS206の始動入賞処理を説明する。
図15は、主制御装置162で実行する始動入賞処理を示すフローチャートである。
始動入賞処理は、始動入賞口84への入賞を判定する処理であって、ステップS206
において実行されると、図15に示すように、ステップS300に移行する。
ステップS300では、RAM314の検知情報に基づいて始動入賞口84に遊技球が
入賞したか否かを判定し、始動入賞口84に遊技球が入賞したと判定した場合(YES)は、
ステップS302に移行する。
ステップS302では、保留球数カウンタの値Nが「4」未満であるか否かを判定し、
Nが「4」未満であると判定した場合(YES)は、ステップS304に移行して、保留球数
カウンタの値Nに「1」を加算し、ステップS306に移行する。
ステップS306では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別乱数カウンタC2、
リーチ乱数カウンタC3および変動パターン乱数カウンタCSの各値を保留球格納エリア
に格納する。具体的には、いずれの保留エリアにも乱数カウンタ値が格納されていない場
合は、第1保留エリアに乱数カウンタ値を格納する。第1保留エリアに乱数カウンタ値が
格納されている場合は、第2保留エリアに乱数カウンタ値を格納する。第1、第2保留エ
リアに乱数カウンタ値が格納されている場合は、第3保留エリアに乱数カウンタ値を格納
する。第1ないし第3保留エリアに乱数カウンタ値が格納されている場合は、第4保留エ
リアに乱数カウンタ値を格納する。
ステップS306の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS302で、保留球数カウンタの値Nが「4」以上であると判定した場
合(NO)、およびステップS300で、始動入賞口84に遊技球が入賞していないと判定し
た場合(NO)はいずれも、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、立ち上げ処理を説明する。
図16は、主制御装置162で実行する立ち上げ処理を示すフローチャートである。
立ち上げ処理は、電源投入時に起動される処理であって、MPU310において実行さ
れると、図16に示すように、ステップS400に移行する。
ステップS400では、電源投入に伴う初期設定を行う。初期設定では、スタックポイ
ンタにあらかじめ決められた所定値を設定する。
次いで、ステップS402に移行して、払出制御装置242、音声ランプ制御装置14
3および表示制御装置302が動作可能な状態となるまで待機するため、所定時間(例え
ば、1[s])が経過したか否かを判定し、所定時間が経過したと判定した場合(YES)は、
ステップS404に移行する。
ステップS404では、RAM314へのアクセスを許可し、ステップS406に移行
して、RAM消去スイッチ247がオフになっているか否かを判定し、RAM消去スイッ
チ247がオフになっていると判定した場合(YES)は、ステップS408に移行する。
ステップS408では、停電フラグがオンになっているか否かを判定し、停電フラグが
オンになっていると判定した場合(YES)は、電源遮断が発生したと判定し、ステップS4
10に移行して、RAM判定値を算出する。ここで、RAM判定値は、例えば、RAM3
14のスタックエリアおよび作業エリアにおけるデータのチェックサム値またはハッシュ
値である。
次いで、ステップS412に移行して、算出したRAM判定値が正常であるか否かを判
定することによりバックアップの有効性を判定し、RAM判定値が正常である(すなわち
、算出したRAM判定値が電源遮断時に格納したRAM判定値と一致する)と判定した場
合(YES)は、ステップS414に移行する。ここで、RAM判定値に代えて、RAM31
4の所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく格納されているか否かによりバック
アップの有効性を判定してもよい。
ステップS414では、停電フラグをオフにし、ステップS416に移行して、払出制
御装置242を電源遮断時の状態に復帰させることを指定するための払出復帰コマンドを
払出制御装置242に送信し、ステップS418に移行して、割込許可を設定し、メイン
処理に移行する。
一方、ステップS412で、RAM判定値が正常でない(すなわち、算出したRAM判
定値が電源遮断時に格納したRAM判定値と一致しない)と判定した場合(NO)は、バック
アップされたRAM314のデータが破壊されている可能性が高いので、ステップS42
0に移行する。
ステップS420では、RAM314の使用領域を「0」にクリアし、ステップS42
2に移行して、RAM314の初期設定を行い、ステップS424に移行して、払出制御
装置242の初期化を指定するための払出初期化コマンドを払出制御装置242に送信し
、ステップS418に移行する。
一方、ステップS408で、停電フラグがオンになっていないと判定した場合(NO)は、
電源遮断が発生していないと判定し、ステップS420に移行する。
一方、ステップS406で、RAM消去スイッチ247がオフになっていないと判定し
た場合(NO)は、ステップS420に移行する。
一方、ステップS402で、所定時間が経過していないと判定した場合(NO)は、所定時
間が経過するまでステップS402で待機する。
次に、メイン処理を説明する。
図17は、主制御装置162で実行するメイン処理を示すフローチャートである。
メイン処理は、主制御装置162の主制御を行う処理である。その概要としては、ステ
ップS500〜S520の処理を所定周期(例えば、4[ms])で実行し、所定周期の1
期間のうちステップS500〜S516の処理に要する時間の残余時間を利用して、ステ
ップS518、S520の処理を繰り返し実行する。メイン処理は、MPU310におい
て実行されると、図17に示すように、ステップS500に移行する。
ステップS500では、RAM314のコマンド用バッファに設定されているコマンド
を払出制御装置242、電源および発射制御装置243または音声ランプ制御装置143
に送信する外部出力処理を実行する。具体的には、RAM314の検知情報に基づいて始
動入賞口84等への入賞を判定し、入賞があると判定した場合は、賞球の払出を指定する
ための賞球コマンドを払出制御装置242に送信する。また、遊技球の発射を行う場合は
、遊技球の発射を指定するための発射コマンドを電源および発射制御装置243に送信す
る。また、変動パターンコマンド、停止種別コマンドおよび確定コマンド等を音声ランプ
制御装置143に送信する。
次いで、ステップS502に移行して、変動パターン乱数カウンタCSを更新する。具
体的には、変動パターン乱数カウンタCSの値に「1」を加算し、最大値を超えた場合は
「0」に設定する。そして、変動パターン乱数カウンタCSの更新値をカウンタ用バッフ
ァに格納する。
次いで、ステップS504に移行して、払出制御装置242から受信した賞球計数信号
や払出異常信号を読み込み、ステップS506に移行して、演出図柄表示装置91で演出
図柄の変動表示を行う図柄制御処理を実行し、ステップS508に移行する。
ステップS508では、大当たりが発生している場合に、大入賞口83aを開放または
閉鎖する大入賞口開閉処理を実行する。大入賞口開閉処理では、大当たりの中にラウンド
が開始されると、大入賞口83aを開放し、所定条件が成立した(例えば、29秒経過し
、または遊技球が9個入賞した)か否かを判定し、所定条件が成立したと判定した場合は
、大入賞口83aを閉鎖する。この開放と閉鎖とを最大ラウンド数まで繰り返し実行する
次いで、ステップS510に移行して、普通図柄表示装置94で普通図柄を変動表示す
る普通図柄制御処理を実行する。普通図柄制御処理では、スルーゲート85を遊技球が通
過すると、その通過タイミングで普通抽選乱数カウンタC4の値を取得し、表示部94a
、94bで普通図柄の変動表示を開始する。そして、取得した乱数カウンタ値に基づいて
普通抽選を行い、当たりとなると、通常時は始動入賞口84への入賞を困難にしている電
動役物を開放することにより始動入賞口84に遊技球が入賞しやすい状態を形成する。電
動役物は、所定時間開放される。
次いで、ステップS512に移行して、遊技球の発射を制御する発射制御処理を実行す
る。発射制御処理では、RAM314の検知情報に基づいて、遊技球発射ハンドル41に
遊技者が触れているか否かおよび発射停止スイッチ(不図示)がオフになっているか否か
を判定し、遊技球発射ハンドル41に触れておりかつ発射停止スイッチがオフになってい
ると判定した場合は、RAM314のコマンド用バッファに発射コマンドを設定する。こ
れにより、ステップS500の外部出力処理では、出力ポート318を介して発射コマン
ドが電源および発射制御装置243に送信される。
次いで、ステップS514に移行して、停電フラグがオフになっているか否かを判定し
、停電フラグがオフになっていると判定した場合(YES)は、電源遮断が発生していないと
判定し、ステップS516に移行して、メイン処理を開始してから所定時間(例えば、4
[ms])が経過していないか否かを判定し、所定時間が経過していないと判定した場合(Y
ES)は、ステップS518に移行する。
ステップS518では、第1初期値乱数カウンタCINI1および第2初期値乱数カウ
ンタCINI2を更新する。具体的には、第1初期値乱数カウンタCINI1および第2
初期値乱数カウンタCINI2の各値にそれぞれ「1」を加算し、最大値を超えた場合は
それぞれ「0」に設定する。そして、それら更新値をカウンタ用バッファに格納する。
次いで、ステップS520に移行して、変動パターン乱数カウンタCSを更新する。具
体的には、変動パターン乱数カウンタCSの値に「1」を加算し、最大値を超えた場合は
「0」に設定する。そして、変動パターン乱数カウンタCSの更新値をカウンタ用バッフ
ァに格納する。
ステップS520の処理が終了すると、ステップS514に移行する。ステップS50
0〜S512の処理に要する時間は、遊技状態によって変化するので、ステップS518
、S520の乱数更新処理の実行回数も遊技状態によって変化する。したがって、第1初
期値乱数カウンタCINI1、第2初期値乱数カウンタCINI2および変動パターン乱
数カウンタCSの更新を不規則に行うことができるので、不正行為が行われる可能性を低
減することができる。
一方、ステップS516で、所定時間が経過したと判定した場合(NO)は、ステップS5
00に移行する。
一方、ステップS514で、停電フラグがオフになっていないと判定した場合(NO)は、
電源遮断が発生したと判定し、電源断処理を実行するため、ステップS522に移行する
。ステップS514の処理は、ステップS500〜S512の処理の終了時、またはステ
ップS518、S520の処理の終了時に実行される。そのため、メイン処理において各
処理が終了したタイミングで電源断処理が行われるので、電源断処理において、MPU3
10のレジスタの内容をスタックエリアに退避したり、スタックポインタの値を格納した
りしなくても、ステップS400の処理においてスタックポインタに所定値を設定するこ
とにより、立ち上げ処理の終了後は、ステップS500の処理から開始することができる
。したがって、主制御装置162の処理負荷を低減することができるとともに、主制御装
置162が誤動作したり暴走したりすることなく比較的安定的な制御を行うことができる
。また、メイン処理において各処理が終了したタイミングで電源断処理が行われるので、
RAM314にバックアップする情報量を少なくすることができる。
ステップS522では、割込禁止を設定し、ステップS524に移行して、電源遮断を
指定するための電源断コマンドを払出制御装置242および音声ランプ制御装置143に
送信し、ステップS526に移行する。
ステップS526では、RAM判定値を算出し、算出したRAM判定値をRAM314
の所定領域に格納する。ここで、RAM判定値は、例えば、RAM314のスタックエリ
アおよび作業エリアにおけるデータのチェックサム値またはハッシュ値である。
次いで、ステップS528に移行して、RAM314へのアクセスを禁止し、電源が完
全に遮断されるまで無限ループを継続する。
次に、ステップS506の図柄制御処理を説明する。
図18は、主制御装置162で実行する図柄制御処理を示すフローチャートである。
図柄制御処理は、演出図柄表示装置91で演出図柄の変動表示を行う処理であって、ス
テップS506において実行されると、図18に示すように、ステップS600に移行す
る。
ステップS600では、現在、大当たり中でないか否かを判定し、大当たり中でないと
判定した場合(YES)は、ステップS602に移行する。大当たり中としては、演出図柄表
示装置91で大当たり演出を行っている最中と、大当たり演出の終了後の所定時間とが含
まれる。
次いで、ステップS602に移行して、現在、特別図柄表示装置93で変動表示中でな
いか否かを判定し、変動表示中でないと判定した場合(YES)は、ステップS604に移行
して、保留球数カウンタの値Nが「0」よりも大きいか否かを判定し、「0」よりも大き
いと判定した場合(YES)は、ステップS606に移行する。
ステップS606では、保留球数カウンタの値Nから「1」を減算し、ステップS60
8に移行して、保留球格納エリアの乱数カウンタ値を実行エリア側にシフトする。具体的
には、第1保留エリアの乱数カウンタ値を実行エリアにシフトし、その後、第2保留エリ
アの乱数カウンタ値を第1保留エリアにシフトする。次いで、第3保留エリアの乱数カウ
ンタ値を第2保留エリアにシフトし、その後、第4保留エリアの乱数カウンタ値を第3保
留エリアにシフトする。
次いで、ステップS610に移行して、特別図柄表示装置93で変動表示を開始する変
動開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS604で、保留球数カウンタの値Nが「0」以下であると判定した場
合(NO)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS602で、現在、特別図柄表示装置93で変動表示中であると判定し
た場合(NO)は、ステップS612に移行して、特別図柄表示装置93の変動表示について
変動時間が経過していないか否かを判定し、変動時間が経過していないと判定した場合(Y
ES)は、ステップS614に移行する。
ステップS614では、特別図柄表示装置93の表示を更新する。具体的には、LED
93aのうち、変動が開始されてから変動時間が経過するまでは、例えば、現在点灯して
いるLED93aが赤である場合は、その赤のLED93aを消灯するとともに緑のLE
D93aを点灯させる表示態様を設定する。また、現在点灯しているLED93aが緑で
ある場合は、その緑のLED93aを消灯するとともに青のLED93aを点灯させる表
示態様を設定する。また、現在点灯しているLED93aが青である場合は、その青のL
ED93aを消灯するとともに赤のLED93aを点灯させる表示態様を設定する。なお
、ステップS614の処理は、所定周期(例えば、4[ms])で実行されるが、実行ごと
にLED93aの点灯色を変更すると、LED93aの点灯色の変化を遊技者が視認する
ことができない。そこで、遊技者にLED93aの点灯色の変化を視認させるために、ス
テップS614の処理は、実行ごとにカウンタ(不図示)の値に「1」を加算し、そのカ
ウンタ値が所定値(例えば、「100」)を超えた場合に、LED93aの点灯色の変更
を行い、遊技者が視認可能な周期(例えば、4[ms]×100=0.4[s])でLED9
3aの点灯色の変更を行うことが好ましい。カウンタの値は、LED93aの点灯色を変
更したら「0」に戻るようになっている。
ステップS614の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS612で、特別図柄表示装置93の変動表示について変動時間が経過
したと判定した場合(NO)は、ステップS616に移行して、特別図柄表示装置93の停止
表示を設定する。大当たり抽選では、大当たり乱数カウンタC1の値に基づいて大当たり
であるか否かを判定し、大当たりであると判定した場合は、大当たり種別乱数カウンタC
2の値に基づいて大当たり種別および大当たり時の停止図柄の種別を決定する。ステップ
S616の処理では、決定した大当たり時の停止図柄の種別に対応する表示態様となるよ
うに特別図柄表示装置93の停止表示を設定する。例えば、非確変大当たりである場合は
緑色のLED93aを点灯させ、確変大当たりである場合は赤色のLED93aを点灯さ
せ、外れである場合は青色のLED93aを点灯させる。なお、各LED93aの表示は
、次の変動表示が開始される場合に点灯が解除されるが、変動の停止後数秒間のみ点灯さ
せるものとしてもよい。
次いで、ステップS618に移行して、演出図柄表示装置91の停止表示をLED93
aの点灯と同調させるために、RAM314のコマンド用バッファに確定コマンドを設定
する。これにより、ステップS500の外部出力処理では、出力ポート318を介して確
定コマンドが音声ランプ制御装置143に送信される。
ステップS618の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS600で、現在、大当たり中であると判定した場合(NO)は、一連の処
理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ステップS610の変動開始処理を説明する。
図19は、主制御装置162で実行する変動開始処理を示すフローチャートである。
変動開始処理は、特別図柄表示装置93で変動表示を開始する処理であって、ステップ
S610において実行されると、図19に示すように、ステップS700に移行する。
ステップS700では、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている大当たり乱数
カウンタC1の値を取得し、取得した乱数カウンタ値と大当たり値とを比較することによ
り大当たりであるか否かを判定し、大当たりであると判定した場合(YES)は、ステップS
702に移行する。
ステップS702では、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている大当たり種別
乱数カウンタC2の値を取得し、取得した乱数カウンタ値に基づいて大当たり種別を判定
し、判定した大当たり種別に基づいて、大当たり時における特別図柄表示装置93の表示
態様および演出図柄の停止図柄の種別を決定する。
次いで、ステップS704に移行して、大当たりに対応する変動パターンテーブル40
6を読み出す。具体的には、保留球格納エリアの実行エリアに格納されているリーチ乱数
カウンタC3の値を取得し、大当たり、決定した大当たり種別、保留球数カウンタの値N
および取得した乱数カウンタ値に対応する変動パターンテーブル406のアドレスを振分
構造テーブル404から取得し、取得したアドレスに基づいて変動パターンテーブル40
6を読み出す。
次いで、ステップS706に移行して、保留球格納エリアの実行エリアに格納されてい
る変動パターン乱数カウンタCSの値を取得し、読み出した変動パターンテーブル406
において、取得した乱数カウンタ値の順位のレコードから変動パターン番号を読み出し、
読み出した変動パターン番号により特定される大当たり時の変動パターンを決定する。ま
た、特別図柄表示装置93の変動表示について変動時間を決定し、演出図柄表示装置91
で大当たり図柄を停止表示するまでの変動時間を決定する。具体的には、保留球格納エリ
アの実行エリアに格納されているリーチ乱数カウンタC3および変動パターン乱数カウン
タCSの各値を取得し、取得したリーチ乱数カウンタC3の値に基づいて、ノーマルリー
チ、スーパーリーチ、スペシャルリーチ等の大まかな変動時間を決定するとともに、取得
した変動パターン乱数カウンタCSの値に基づいて、リーチ演出後に最終停止図柄(中図
柄)を停止表示するまでの変動時間(言い換えれば、変動図柄数)を決定する。なお、変
動時間は、変動パターン乱数カウンタCSの値を使わずにリーチ乱数カウンタC3の値だ
けを用いて設定することも可能であり、リーチ乱数カウンタC3の値だけで設定するか、
またはリーチ乱数カウンタC3および変動パターン乱数カウンタCSの各値で設定するか
は、その都度、リーチ乱数カウンタC3の値や遊技状態等に応じて適宜決定することがで
きる。
次いで、ステップS708に移行して、ステップS706、S718、S724で決定
した変動パターンを指定するための変動パターンコマンドをRAM314のコマンド用バ
ッファに設定する。これにより、ステップS500の外部出力処理では、出力ポート31
8を介して変動パターンコマンドが音声ランプ制御装置143に送信される。
次いで、ステップS710に移行して、ステップS702、S714、S720で決定
した停止図柄の種別を指定するための停止種別コマンドをRAM314のコマンド用バッ
ファに設定する。これにより、ステップS500の外部出力処理では、出力ポート318
を介して停止種別コマンドが音声ランプ制御装置143に送信される。ステップS500
の外部出力処理では、コマンド用バッファにコマンドが設定された順に送信されるので、
変動パターンコマンドおよび停止種別コマンドは、その順序で送信される。
ステップS710の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS700で、大当たりでないと判定した場合(NO)は、ステップS712
に移行して、保留球格納エリアの実行エリアに格納されているリーチ乱数カウンタC3の
値を取得し、取得した乱数カウンタ値に基づいてリーチ演出を行うか否かを判定し、リー
チ演出を行うと判定した場合(YES)は、ステップS714に移行する。
ステップS714では、リーチ外れ時における特別図柄表示装置93の表示態様および
演出図柄の停止図柄の種別を決定する。
次いで、ステップS716に移行して、リーチ外れに対応する変動パターンテーブル4
06を読み出す。具体的には、保留球格納エリアの実行エリアに格納されているリーチ乱
数カウンタC3の値を取得し、外れ、保留球数カウンタの値Nおよび取得した乱数カウン
タ値に対応する変動パターンテーブル406のアドレスを振分構造テーブル404から取
得し、取得したアドレスに基づいて変動パターンテーブル406を読み出す。
次いで、ステップS718に移行して、保留球格納エリアの実行エリアに格納されてい
る変動パターン乱数カウンタCSの値を取得し、読み出した変動パターンテーブル406
において、取得した乱数カウンタ値の順位のレコードから変動パターン番号を読み出し、
読み出した変動パターン番号により特定されるリーチ外れ時の変動パターンを決定する。
また、特別図柄表示装置93の変動表示について変動時間を決定し、演出図柄表示装置9
1で大当たり図柄を停止表示するまでの変動時間を決定する。具体的には、保留球格納エ
リアの実行エリアに格納されているリーチ乱数カウンタC3および変動パターン乱数カウ
ンタCSの各値を取得し、取得したリーチ乱数カウンタC3の値に基づいて、ノーマルリ
ーチ、スーパーリーチ、スペシャルリーチ等の大まかな変動時間を決定するとともに、取
得した変動パターン乱数カウンタCSの値に基づいて、リーチ演出後に最終停止図柄(中
図柄)を停止表示するまでの変動時間(言い換えれば、変動図柄数)を決定する。なお、
変動時間は、変動パターン乱数カウンタCSの値を使わずにリーチ乱数カウンタC3の値
だけを用いて設定することも可能であり、リーチ乱数カウンタC3の値だけで設定するか
、またはリーチ乱数カウンタC3および変動パターン乱数カウンタCSの各値で設定する
かは、その都度、リーチ乱数カウンタC3の値や遊技状態等に応じて適宜決定することが
できる。
ステップS718の処理が終了すると、ステップS708に移行する。
一方、ステップS712で、リーチ演出を行わないと判定した場合(NO)は、ステップS
720に移行する。
ステップS720では、非リーチ外れ時における特別図柄表示装置93の表示態様およ
び演出図柄の停止図柄の種別を決定する。
次いで、ステップS722に移行して、非リーチ外れに対応する変動パターンテーブル
406を読み出す。具体的には、保留球格納エリアの実行エリアに格納されているリーチ
乱数カウンタC3の値を取得し、外れ、保留球数カウンタの値Nおよび取得した乱数カウ
ンタ値に対応する変動パターンテーブル406のアドレスを振分構造テーブル404から
取得し、取得したアドレスに基づいて変動パターンテーブル406を読み出す。
次いで、ステップS724に移行して、保留球格納エリアの実行エリアに格納されてい
る変動パターン乱数カウンタCSの値を取得し、読み出した変動パターンテーブル406
において、取得した乱数カウンタ値の順位のレコードから変動パターン番号を読み出し、
読み出した変動パターン番号により特定される非リーチ外れ時の変動パターンを決定する
。また、特別図柄表示装置93の変動表示について変動時間を決定し、演出図柄表示装置
91で大当たり図柄を停止表示するまでの変動時間を決定する。具体的には、保留球格納
エリアの実行エリアに格納されているリーチ乱数カウンタC3および変動パターン乱数カ
ウンタCSの各値を取得し、取得したリーチ乱数カウンタC3の値に基づいて、ノーマル
リーチ、スーパーリーチ、スペシャルリーチ等の大まかな変動時間を決定するとともに、
取得した変動パターン乱数カウンタCSの値に基づいて、リーチ演出後に最終停止図柄(
中図柄)を停止表示するまでの変動時間(言い換えれば、変動図柄数)を決定する。なお
、変動時間は、変動パターン乱数カウンタCSの値を使わずにリーチ乱数カウンタC3の
値だけを用いて設定することも可能であり、リーチ乱数カウンタC3の値だけで設定する
か、またはリーチ乱数カウンタC3および変動パターン乱数カウンタCSの各値で設定す
るかは、その都度、リーチ乱数カウンタC3の値や遊技状態等に応じて適宜決定すること
ができる。
ステップS724の処理が終了すると、ステップS708に移行する。
次に、音声ランプ制御装置143の構成を説明する。
図20は、音声ランプ制御装置143の構成を示すブロック図である。
音声ランプ制御装置143は、図20に示すように、DIP等のワンチップ型のマイク
ロプロセッサであるMPU350と、音声ランプ制御装置143の外部からデータを入力
する入力ポート356と、音声ランプ制御装置143の外部にデータを出力する出力ポー
ト358とを有して構成されている。MPU350、入力ポート356および出力ポート
358は、バス360を介して相互に接続されている。
MPU350は、MPU350により実行される各種の制御プログラムや固定値データ
を記憶したROM352と、制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を記憶するた
めのワークエリアとして機能するRAM354と、割込回路、タイマ回路、データ送受信
回路等の各種回路とを有して構成されている。
RAM354は、MPU350の内部レジスタの内容やMPU350により実行される
制御プログラムの戻り先番地等が記憶されるスタックエリアと、各種のフラグ、カウンタ
およびI/O等の値が記憶される作業エリア(作業領域)とを有して構成されている。
入力ポート356には、主制御装置162と、操作ボタン35と等が接続されている。
出力ポート358には、音声出力装置362と、ランプ表示装置364と、表示制御装
置302と等が接続されている。
MPU350は、入力ポート356を介して音声出力装置362の音声出力制御を行う
ためのコマンドを主制御装置162から受信すると、受信したコマンドに基づいて音声出
力装置362を制御する。音声出力装置362は、音声ランプ制御装置143の制御によ
りスピーカ部26から音声を出力する。
MPU350は、入力ポート356を介してランプ表示装置364のランプ表示制御を
行うためのコマンドを主制御装置162から受信すると、受信したコマンドに基づいてラ
ンプ表示装置364を制御する。ランプ表示装置364は、音声ランプ制御装置143の
制御により、環状ランプ部23、エラー表示ランプ部24、賞球ランプ部25および保留
ランプ95、96の点灯や点滅を行う。
MPU350は、入力ポート356を介して表示制御装置302の表示制御を行うため
のコマンドを主制御装置162から受信すると、受信したコマンドに基づいて表示制御装
置302を制御する。表示制御装置302は、音声ランプ制御装置143の制御により演
出図柄表示装置91の表示制御を行う。
なお、音声出力装置362の音声出力制御を行うためのコマンド、ランプ表示装置36
4のランプ表示制御を行うためのコマンドおよび表示制御装置302の表示制御を行うた
めのコマンドは、例えば、変動パターンコマンドのように、1つのコマンド(音声出力装
置362、ランプ表示装置364および表示制御装置302の表示制御を行うためのコマ
ンド)として構成される場合もある。この場合、MPU350は、受信したコマンドに基
づいて、ランプ表示装置364、表示制御装置302および表示制御装置302を制御す
る。
次に、音声ランプ制御装置143で実行される処理を説明する。
MPU350は、ROM352の所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ
、音声ランプ制御処理を実行する。音声ランプ制御処理は、大別して、電源投入に伴い起
動される立ち上げ処理と、立ち上げ処理の後に実行されるメイン処理とがある。
まず、立ち上げ処理を説明する。
図21は、音声ランプ制御装置143で実行する立ち上げ処理を示すフローチャートで
ある。
立ち上げ処理は、電源投入時に起動される処理であって、MPU350において実行さ
れると、図21に示すように、ステップS1100に移行する。
ステップS1100では、電源投入に伴う初期設定を行う。初期設定では、スタックポ
インタにあらかじめ決められた所定値を設定する。
次いで、ステップS1102に移行して、今回の立ち上げ処理が瞬間的な電圧降下によ
って電源断処理(後述:S1230)の実行中に開始されたものであるか否かを判定する
ため、電源断処理の実行中の電源遮断であるか否かを示す電源断処理中フラグがオフにな
っているか否かを判定し、電源断処理中フラグがオフになっていると判定した場合(YES)
は、電源断処理の実行中の電源遮断でないと判定し、ステップS1104に移行する。電
源断処理中フラグがオフになっている場合、今回の立ち上げ処理は、電源が完全に遮断さ
れた後に開始されたか、瞬間的な停電が生じた後であって電源断処理の実行を完了した後
に開始されたか、またはノイズ等の影響によりMPU350にのみリセットがかかって(
主制御装置162からの電源断コマンドを受信することなく)開始されたものである。
ステップS1104では、RAM354のデータが破壊されているか否かを判定する。
データ破壊の判定は、次のように行う。RAM354の特定領域には、RAM破壊チェッ
クデータとして所定値(例えば、「55AAh」)が書き込まれている(後述:S111
0)。したがって、RAM354の特定領域からデータを読み出し、読み出したデータが
所定値と一致していれば、RAM354のデータが破壊されていないと判定することがで
きる。これに対し、読み出したデータが所定値と一致していなければ、RAM354のデ
ータが破壊されていると判定することができる。
なお、今回の立ち上げ処理が、電源が完全に遮断された後に開始された場合は、RAM
354の特定領域にRAM破壊チェックデータが記憶されていないので(電源遮断によっ
てRAM354のすべてのデータがクリアされるので)、RAM354のデータが破壊さ
れていると判定される。
一方、今回の立ち上げ処理が、瞬間的な停電が生じた後であって電源断処理の実行を完
了した後に開始されたか、またはノイズ等の影響によりMPU350にのみリセットがか
かって開始された場合は、RAM354の特定領域にRAM破壊チェックデータが記憶さ
れているので、RAM354のデータが破壊されていないと判定される。
ステップS1104で、RAM354のデータが破壊されていると判定した場合(YES)
は、ステップS1106に移行して、RAM354のすべての領域を検査する。検査方法
としては、まず、1バイトごとに「FFh」を書き込み、それを1バイトごとに読み出し
て「FFh」であるか否かを判定し、「FFh」であれば、RAM354が正常であると
判定する。かかる1バイトごとの書き込みおよび判定を、「FFh」に次いで、「55h
」、「AAh」、「00h」の順に行う。この検査により、RAM354のすべての領域
が「0」にクリアされる。
次いで、ステップS1108に移行して、ステップS1106の検査結果としてRAM
354が正常であるか否かを判定し、RAM354が正常であると判定した場合(YES)は
、ステップS1110に移行して、RAM破壊チェックデータ(例えば、「55AAh」
)をRAM354の特定領域に書き込み、ステップS1112に移行する。
ステップS1112では、電源断処理を実行したか否かを示す電源断フラグがオンにな
っているか否かを判定する。電源断フラグは、電源断処理の実行時にオンにされるので、
電源断フラグがオンになっている状態でステップS1112の処理に至るのは、今回の立
ち上げ処理が、瞬間的な停電が生じた後であって電源断処理を実行した後に開始された場
合である。
ステップS1112で、電源断フラグがオンになっていると判定した場合(YES)は、電
源断処理を実行したと判定し、ステップS1114に移行して、音声ランプ制御装置14
3の各処理を初期化するために、RAM354の作業領域を「0」にクリアする。ここで
、RAM354の作業領域とは、主制御装置162から受信したコマンド等を記憶する領
域以外の領域をいう。なお、ステップS1114の処理により電源断フラグもオフになる
次いで、ステップS1116に移行して、RAM354の初期設定を行い、ステップS
1118に移行して、割込許可を設定し、メイン処理に移行する。
一方、ステップS1112で、電源断フラグがオンになっていないと判定した場合(NO)
は、電源断処理を実行していないと判定し、ステップS1116に移行する。電源断フラ
グがオフになっている状態でステップS1112の処理に至るのは、今回の立ち上げ処理
が、例えば、電源が完全に遮断された後に開始されたために、ステップS1106〜S1
110の処理を経由してステップS1112の処理に至ったか、またはノイズ等の影響に
よりMPU350にのみリセットがかかって(主制御装置162からの電源断コマンドを
受信することなく)開始された場合である。なお、この場合に、ステップS1114の処
理を実行しないのは、ステップS1106〜S1110の処理を経由してステップS11
12の処理に至った場合は、ステップS1106の処理によって、既にRAM354のす
べての領域がクリアされているし、立ち上げ処理が、ノイズ等の影響によりMPU350
にのみリセットがかかって開始された場合は、RAM354の作業領域をクリアせず維持
しておくことにより、音声ランプ制御装置143の制御を継続することができるからであ
る。
一方、ステップS1108で、RAM354が正常でないと判定した場合(NO)は、ステ
ップS1120に移行して、エラー表示ランプ部24によりRAM354の異常を報知し
、電源が完全に遮断されるまで無限ループを継続する。なお、音声出力装置362により
音声を出力してRAM354の異常を報知してもよい。
一方、ステップS1104で、RAM354のデータが破壊されていないと判定した場
合(NO)は、ステップS1112に移行する。
一方、ステップS1102で、電源断処理中フラグがオフになっていないと判定した場
合(NO)は、電源断処理の実行中の電源遮断であると判定し、ステップS1106に移行す
る。電源断処理中フラグがオンになっている場合、今回の立ち上げ処理は、瞬間的な停電
が生じた後であって電源断処理の実行中にMPU350にリセットがかかって開始された
ものである。この場合は、電源断処理の実行中なので、RAM354の記憶状態は必ずし
も正しくない。したがって、音声ランプ制御装置143の制御を継続することができない
ので、ステップS1106に移行して、RAM354のすべての領域をクリアする。
次に、メイン処理を説明する。
図22は、音声ランプ制御装置143で実行するメイン処理を示すフローチャートであ
る。
メイン処理は、音声ランプ制御装置143の主制御を行う処理であって、MPU350
において実行されると、図22に示すように、ステップS1200に移行する。
ステップS1200では、メイン処理を実行してから所定時間(例えば、1[ms])が
経過したか否かを判定し、所定時間が経過したと判定した場合(YES)は、ステップS12
02に移行する。ステップS1200で所定時間が経過したか否かを判定するのは、ステ
ップS1202〜S1214が表示に関する処理であり、所定時間よりも短い周期(1[
ms]以内)で実行する必要がないのに対して、ステップS1216の変動制御処理やス
テップS1218のコマンド受信処理は、短い周期で実行する方が好ましいからである。
これにより、主制御装置162からのコマンドの受信漏れを防止できる。
ステップS1202では、エラー表示ランプ部24の点灯パターンを設定し、ランプ設
定処理(後述:S1210)で設定される点灯パターンとなるように環状ランプ部23お
よび賞球ランプ部25の出力を設定する。
次いで、ステップS1204に移行して、電源投入報知処理を実行する。電源投入報知
処理は、電源が投入された場合に所定時間(例えば、30[s])電源が投入されたことを
報知する処理であり、その報知は、音声出力装置362またはランプ表示装置364によ
り行う。また、演出図柄表示装置91で電源供給の旨を表示することを指定するためのコ
マンドを表示制御装置302に送信してもよい。なお、電源投入時でなければ、電源投入
報知処理による報知は行われない。
次いで、ステップS1206に移行して、主制御装置162からデモコマンドを受信し
た場合は(後述:S1218)、受信したデモコマンドを表示制御装置302に送信する
ことにより演出図柄表示装置91で客待ちデモ演出を開始する客待ちデモ演出処理を実行
する。また、客待ちデモ演出処理では、受信したデモコマンドに基づいて音声出力装置3
62およびランプ表示装置364を制御する。デモコマンドは、保留球数が「0」でかつ
演出図柄表示装置91で演出図柄の変動表示が終了した場合に送信される。客待ちデモ演
出は、その場合の停止図柄、背景、キャラクタ、エフェクト等の画面状態を突然変化させ
ることなく、現在の画面状態を基準として違和感なく自然に客待ちデモ演出に導入される
ように演出内容が設定されている。これにより、遊技中に客待ちデモ演出が開始されても
、遊技者に違和感を与える可能性を低減することができる。
次いで、ステップS1208に移行して、操作ボタン35が押下されたか否かを判定し
、操作ボタン35が押下されたと判定した場合は、演出図柄表示装置91で、操作ボタン
35の押下に伴うボタン演出を行う操作ボタン監視処理を実行する。操作ボタン監視処理
では、例えば、変動表示の開始時に予告キャラが出現した場合に操作ボタン35を押下す
ることにより今回の変動表示による大当たりの期待値を表示したり、リーチ演出中に操作
ボタン35を押下することにより大当たりへの期待感を向上する演出に変更したりする。
操作ボタン35は、複数のリーチ演出のうち1のリーチ演出を決定するためのボタンとし
て用いることもできる。なお、パチンコ機10に操作ボタン35が設けられていない場合
には、ステップS1208の処理は省略される。
次いで、ステップS1210に移行して、演出図柄表示装置91の表示に対応するよう
に、環状ランプ部23および賞球ランプ部25の点灯パターンを設定するランプ設定処理
を実行する。
次いで、ステップS1212に移行して、演出図柄表示装置91の表示に対応するよう
に、音声出力装置362の音声出力パターンを設定し、設定した音声出力パターンで音声
出力装置362から音声を出力する音声設定処理を実行する。
次いで、ステップS1214に移行して、主制御装置162から変動パターンコマンド
を受信した場合は(後述:S1218)、受信した変動パターンコマンドに基づいて演出
図柄表示装置91の変動表示に要する時間と同期した時間を設定する液晶演出実行管理処
理を実行する。この設定時間に基づいて、ステップS1210、S1212の処理の演出
時間が設定される。
次いで、ステップS1216に移行して、変動パターンコマンド、停止種別コマンドま
たは確定コマンドを主制御装置162から受信した場合は(後述:S1218)、受信し
た変動パターンコマンド、停止種別コマンドまたは確定コマンドを表示制御装置302に
送信することにより演出図柄表示装置91の変動表示を制御する変動制御処理を実行する
。また、変動制御処理では、受信した変動パターンコマンド、停止種別コマンドまたは確
定コマンドに基づいて音声出力装置362およびランプ表示装置364を制御する。
次いで、ステップS1218に移行して、主制御装置162からコマンドを受信し、受
信したコマンドを判定するとともにフラグの設定等の必要な処理を行うコマンド受信処理
を実行する。
次いで、ステップS1220に移行して、電源遮断が発生したことを示す停電フラグが
オフになっているか否かを判定する。停電フラグは、主制御装置162から電源断コマン
ドを受信した場合にオンにされる。
ステップS1220で、停電フラグがオフになっていると判定した場合(YES)は、電源
遮断が発生していないと判定し、ステップS1222に移行して、ステップS1104の
処理と同様に、RAM354のデータが破壊されているか否かを判定し、RAM354の
データが破壊されていると判定した場合(YES)は、ステップS1224に移行する。
ステップS1224では、エラー表示ランプ部24によりRAM354の異常を報知し
、電源が完全に遮断されるまで無限ループを継続する。なお、音声出力装置362により
音声を出力してRAM354の異常を報知してもよい。
一方、ステップS1222で、RAM354のデータが破壊されていないと判定した場
合(NO)は、ステップS1200に移行する。
一方、ステップS1220で、停電フラグがオフになっていないと判定した場合(NO)は
、電源遮断が発生したと判定し、電源断処理(後述:S1228)を実行するため、ステ
ップS1226に移行する。ステップS1220の処理は、音声ランプ制御装置143の
メイン処理の1サイクルの終了時に実行される。そのため、メイン処理において各処理が
終了したタイミングで電源断処理が行われるので、電源断処理において、MPU350の
レジスタの内容をスタックエリアに退避したり、スタックポインタの値を格納したりしな
くても、ステップS1100の処理においてスタックポインタに所定値を設定することに
より、立ち上げ処理の終了後は、ステップS1200の処理から開始することができる。
したがって、音声ランプ制御装置143の処理負荷を低減することができるとともに、音
声ランプ制御装置143が誤動作したり暴走したりすることなく比較的安定的な制御を行
うことができる。
ステップS1226では、電源断フラグおよび電源断処理中フラグをオンにし、ステッ
プS1228に移行して、電源断処理を実行する。電源断処理では、割込禁止を設定し、
音声出力装置362およびランプ表示装置364の出力をオフにし、停電フラグをオフに
する。
次いで、ステップS1230に移行して、電源断処理中フラグをオフにし、電源が完全
に遮断されるまで無限ループを継続する。
一方、ステップS1200で、所定時間が経過していないと判定した場合(NO)は、ステ
ップS1216に移行する。
次に、表示制御装置302の構成を説明する。
図23は、表示制御装置302の構成を示すブロック図である。
表示制御装置302は、図23に示すように、マイクロプロセッサであるMPU370
と、MPU370により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したプロ
グラムROM372と、制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を記憶するための
ワークエリアとして機能するワークRAM374とを有して構成されている。
表示制御装置302は、さらに、演出図柄表示装置91に対する描画処理を行う画像コ
ントローラ(VDP(Video Display Processor))376と、ワークRAM374から
画像コントローラ376にデータ転送を行うDMAC(Direct Memory Access Controlle
r)378と、表示制御装置302の外部からデータを入力する入力ポート380とを有
して構成されている。MPU370、プログラムROM372、ワークRAM374、画
像コントローラ376、DMAC378および入力ポート380は、バス382を介して
相互に接続されている。
表示制御装置302は、さらに、背景データ、図柄データ、キャラクタデータおよびエ
フェクトデータ等を記憶したキャラクタROM384と、演出図柄表示装置91に出力す
る表示データを記憶するためのビデオRAM386と、表示制御装置302の外部にデー
タを出力する出力ポート388とを有して構成されている。画像コントローラ376およ
び出力ポート388は、バス390を介して相互に接続されている。
入力ポート380には、音声ランプ制御装置143等が接続されている。
出力ポート388には、演出図柄表示装置91等が接続されている。
なお、パチンコ機10は、大当たり抽選の当選確率や1回の大当たりで払い出される賞
球数が異なる別機種であっても、演出図柄表示装置91で表示される図柄構成がまったく
同じ仕様の機種があるので、表示制御装置302は、共通部品化されコスト低減が図られ
ている。
MPU370は、入力ポート380を介して音声ランプ制御装置143からコマンドを
受信すると、受信したコマンドに基づいて演出図柄表示装置91の表示制御を行う。
ワークRAM374は、MPU370の内部レジスタの内容やMPU370により実行
される制御プログラムの戻り先番地等が記憶されるスタックエリアと、各種のフラグ、カ
ウンタおよびI/O等の値が記憶される作業エリア(作業領域)とを有して構成されてい
る。
ワークRAM374には、RAM314と同様に、カウンタ用バッファが設けられてい
る。カウンタ用バッファには、停止図柄を決定するための停止図柄乱数カウンタの値が格
納されている。停止図柄乱数カウンタは、短時間間隔で更新され、その更新値がカウンタ
用バッファに格納される。
次に、プログラムROM372のデータ構造を説明する。
プログラムROM372には、複数の演出データテーブルと、時間データおよび演出デ
ータテーブルのアドレスを管理する管理テーブルとが格納されている。
まず、管理テーブルのデータ構造を説明する。
図24は、変動パターンコマンド管理テーブル408のデータ構造を示す図である。
変動パターンコマンド管理テーブル408は、図24に示すように、変動パターンコマ
ンドに対応する管理テーブルであって、変動パターンコマンド管理テーブル408には、
複数のレコードが登録されている。各レコードは、変動パターン番号を登録するフィール
ドと、変動パターン番号により特定される変動パターンで行う変動表示について変動時間
を示す時間データを登録するフィールドと、変動パターンにより特定される演出データテ
ーブルのアドレスを登録するフィールドとを含んで構成されている。
図24の例では、第1段目のレコードには、変動パターン番号として「0」が、時間デ
ータとして「5」が、演出データテーブルのアドレスとして「テーブル1」がそれぞれ登
録されている。これは、変動パターン番号「0」に対応する変動パターンコマンドを受信
した場合は、演出データテーブル1を用いて、変動時間が5[s]の変動表示が行われるこ
とを示している。
なお、管理テーブルとしては、変動パターンコマンド管理テーブル408だけでなく、
確定コマンドに対応する管理テーブル(以下、確定コマンド管理テーブルという。)が存
在する。確定コマンド管理テーブルも、変動パターンコマンド管理テーブル408と同様
のデータ構造を有して構成されている。
次に、演出データテーブルのデータ構造を説明する。
図25は、演出データテーブル410のデータ構造を示す図である。
演出データテーブル410には、図25に示すように、演出図柄表示装置91で1つの
変動表示、停止表示、客待ちデモ演出その他の演出を実現するための複数の演出データが
時系列順に登録されている。先頭のレコードには、演出データの開始を示すSTARTデ
ータが、末尾のレコードには、演出データの終了を示すENDデータがそれぞれ登録され
ている。演出データは、STARTデータとENDデータとの間のレコードに登録される
。その各レコードには、図柄位置、背景種別、キャラクタ種別およびエフェクト等が演出
データとして登録されている。
演出に使用される演出データテーブル410は、プログラムROM372から読み出さ
れ、ワークRAM374のテーブルバッファに設定される。テーブルバッファに設定され
た初期状態では、演出データテーブル410の先頭レコードにポインタが設定される。そ
して、ポインタを「1」ずつ加算しながら、ポインタが指し示すレコードの演出データを
順次取得し、取得した演出データに基づいて演出図柄表示装置91の表示制御を行う。
プログラムROM372には、さらに、複数の停止図柄テーブルと、停止図柄テーブル
のアドレスを管理する停止図柄管理テーブルとが格納されている。
まず、停止図柄管理テーブルのデータ構造を説明する。
図26は、停止図柄管理テーブル412のデータ構造を示す図である。
停止図柄管理テーブル412には、図26に示すように、複数のレコードが登録されて
いる。各レコードは、停止図柄の種別を示す停止種別番号を登録するフィールドと、停止
図柄テーブルのアドレスを登録するフィールドとを含んで構成されている。
図26の例では、第1段目のレコードには、停止種別番号として「0」が、停止図柄テ
ーブルのアドレスとして「テーブル1」がそれぞれ登録されている。これは、停止種別番
号「0」に対応する停止種別コマンドを受信した場合は、停止図柄テーブル1を用いて停
止図柄が決定されることを示している。
次に、停止図柄テーブルのデータ構造を説明する。
図27は、停止図柄テーブル414のデータ構造を示す図である。
停止図柄テーブル414には、図27に示すように、停止図柄乱数カウンタの数値範囲
に対応して複数のレコードが登録されている。各レコードは、停止図柄を示す停止図柄番
号を登録するフィールドを含んで構成されている。停止図柄乱数カウンタの値を取得し、
取得した乱数カウンタ値の順位のレコードから停止図柄番号を読み出し、読み出した停止
図柄番号により特定される停止図柄を決定する。例えば、乱数カウンタ値が「30」であ
る場合は、30段目のレコードから停止図柄番号を読み出す。図27の例では、停止図柄
テーブル414から「127」が読み出されるので、右図柄が「1」、中図柄が「2」、
左図柄が「7」となる停止図柄に決定される。なお、図27の例では、非リーチ外れ時の
停止図柄を決定するための停止図柄テーブル414を示したが、非確変大当たり時、確変
大当たり時、突確大当たり時およびリーチ外れ時の停止図柄をそれぞれ決定するための停
止図柄テーブルも同様にプログラムROM372に格納されている。
プログラムROM372には、さらに、変動パターンコマンドから遊技種別を特定する
ために、変動パターンコマンドと遊技種別との対応関係を示す対応テーブルが格納されて
いる。また、停止種別コマンドから遊技種別を特定するために、停止種別コマンドと遊技
種別との対応関係を示す対応テーブルが格納されている。
次に、画像コントローラ376の構成を説明する。
図28は、画像コントローラ376の動作を示す図である。
図28(a)は、第1フレームバッファ386aを描画用、第2フレームバッファ38
6bを出力用としてそれぞれ設定する場合を示し、図28(b)は、第1フレームバッフ
ァ386aを出力用、第2フレームバッファ386bを描画用としてそれぞれ設定する場
合を示している。
ビデオRAM386には、画像コントローラ376のレンダリング処理によって生成さ
れる表示データが書き込まれる。ビデオRAM386は、図28(a)、(b)に示すよ
うに、演出図柄表示装置91の一画面分のサイズおよび解像度に対応する表示データを記
憶する記憶領域である第1フレームバッファ386aと、第1フレームバッファ386a
と同じ記憶容量を有する記憶領域である第2フレームバッファ386bとを有して構成さ
れている。
まず、画像コントローラ376は、DMAC378から描画データを受信すると、受信
した描画データに基づいてキャラクタROM384から必要なデータを読み出し、読み出
したデータに対してレンダリング処理を行うことにより表示データを生成する。次いで、
図28(a)に示すように、第1フレームバッファ386aを描画用、第2フレームバッ
ファ386bを出力用としてそれぞれ設定する。そして、描画用である第1フレームバッ
ファ386aに対して表示データを書き込むことにより描画を行う。その一方で、出力用
である第2フレームバッファ386bに書き込まれている表示データを演出図柄表示装置
91に出力することにより表示を行う。描画および表示が完了すると、MPU370にV
割込信号を出力する。描画および表示は、所定時間(例えば、20[ms])で行う。
次に、画像コントローラ376は、DMAC378から描画データを受信すると、受信
した描画データに基づいてキャラクタROM384から必要なデータを読み出し、読み出
したデータに対してレンダリング処理を行うことにより表示データを生成する。次いで、
図28(b)に示すように、第1フレームバッファ386aを出力用、第2フレームバッ
ファ386bを描画用としてそれぞれ設定する。そして、描画用である第2フレームバッ
ファ386bに対して表示データを書き込むことにより描画を行う。その一方で、出力用
である第1フレームバッファ386aに書き込まれている表示データを演出図柄表示装置
91に出力することにより表示を行う。描画および表示が完了すると、MPU370にV
割込信号を出力する。描画および表示は、所定時間(例えば、20[ms])で行う。
画像コントローラ376は、これを交互に繰り返し行いながら、演出図柄表示装置91
に対する描画処理を行う。なお、交互の繰り返しは、画像コントローラ376が自ら行っ
てもよいし、MPU370の制御により行ってもよい。
次に、表示制御装置302で実行される処理を説明する。
MPU370は、プログラムROM372の所定領域に格納されている制御プログラム
を起動させ、表示制御処理を実行する。表示制御処理は、大別して、定期的に起動される
コマンド割込処理と、V割込信号の入力により起動されるV割込処理と、メイン処理とが
ある。
まず、コマンド割込処理を説明する。
図29は、表示制御装置302で実行するコマンド割込処理を示すフローチャートであ
る。
コマンド割込処理は、所定周期(例えば、2[ms])で実行される処理であって、MP
U370において実行されると、図29に示すように、ステップS1300に移行する。
なお、コマンド割込処理は、タイマ割込ではなく、コマンドのストローブ信号を受信した
場合に起動される処理として構成してもよい。
ステップS1300では、音声ランプ制御装置143からコマンドを受信したか否かを
判定し、コマンドを受信したと判定した場合(YES)は、ステップS1302に移行する。
ステップS1302では、受信したコマンドをリングバッファに格納する。リングバッ
ファは、論理的にリング状に構成された記憶領域である。初期状態では、リングバッファ
の始端に入力ポインタおよび読出ポインタが設定されている。
コマンドを格納する場合は、コマンドを受信すると、入力ポインタが指し示す2バイト
の領域にコマンドが格納される。そして、入力ポインタに「1」が加算されることにより
、入力ポインタは、リングバッファの終端側に1つ移動する。リングバッファの終端の領
域にコマンドが格納されると、入力ポインタは、リングバッファの始端に再び設定される
これに対し、コマンドを読み出す場合は、読出ポインタが指し示す2バイトの領域から
コマンドが読み出される。そして、読出ポインタに「1」が加算されることにより、読出
ポインタは、リングバッファの終端側に1つ移動する。リングバッファの終端の領域から
コマンドが読み出されると、読出ポインタは、リングバッファの始端に再び設定される。
読出ポインタは、入力ポインタよりも前方に設定されることはなく、入力ポインタと同一
の位置またはそれよりも後方に設定される。入力ポインタと同一の位置である場合は、リ
ングバッファのコマンドがすべてコマンド判定処理(後述:S1400)で処理済みであ
ることを意味する。入力ポインタよりも後方に位置する場合は、リングバッファに未処理
の新規コマンドが存在することを意味する。
なお、入力ポインタおよび読出ポインタの移動単位は、1バイトであってもよい。すな
わち、2バイトのコマンドを1バイトずつ入力し、1バイトずつ読み出してもよい。
ステップS1302の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる
一方、ステップS1300で、コマンドを受信しないと判定した場合(NO)は、一連の処
理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、V割込処理を説明する。
図30は、表示制御装置302で実行するV割込処理を示すフローチャートである。
V割込処理は、画像コントローラ376からV割込信号を入力した場合に起動される処
理であって、MPU370において実行されると、図30に示すように、ステップS14
00に移行する。
ステップS1400では、リングバッファのコマンドを判定するコマンド判定処理を実
行し、ステップS1402に移行して、演出図柄表示装置91の表示設定を行う表示設定
処理を実行し、ステップS1404に移行して、演出図柄表示装置91に対する表示を実
行する表示実行処理を実行し、ステップS1406に移行する。
ステップS1406では、停止図柄乱数カウンタを更新する。具体的には、停止図柄乱
数カウンタの値に「1」を加算し、最大値を超えた場合は「0」に設定する。そして、停
止図柄乱数カウンタの更新値をカウンタ用バッファに格納する。
ステップS1406の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる
次に、ステップS1400のコマンド判定処理を説明する。
図31は、表示制御装置302で実行するコマンド判定処理を示すフローチャートであ
る。
コマンド判定処理は、リングバッファのコマンドを判定する処理であって、ステップS
1400において実行されると、図31に示すように、ステップS1500に移行する。
ステップS1500では、リングバッファの入力ポインタと読出ポインタとが異なるか
否かを判定することにより、リングバッファに新規コマンドが存在するか否かを判定し、
新規コマンドが存在すると判定した場合(YES)は、ステップS1502に移行する。
ステップS1502では、リングバッファから新規コマンドを読み出し、ステップS1
504に移行して、ステップS1502で読み出した新規コマンドが変動パターンコマン
ドであるか否かを判定し、新規コマンドが変動パターンコマンドであると判定した場合(Y
ES)は、ステップS1506に移行する。
ステップS1506では、変動パターンコマンドを処理する変動パターンコマンド処理
を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS1504で、新規コマンドが変動パターンコマンドでないと判定した
場合(NO)は、ステップS1508に移行して、ステップS1502で読み出した新規コマ
ンドが停止種別コマンドであるか否かを判定し、新規コマンドが停止種別コマンドである
と判定した場合(YES)は、ステップS1510に移行する。
ステップS1510では、停止種別コマンドを処理する停止種別コマンド処理を実行し
、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS1508で、新規コマンドが停止種別コマンドでないと判定した場合
(NO)は、ステップS1512に移行して、ステップS1502で読み出した新規コマンド
が確定コマンドであるか否かを判定し、新規コマンドが確定コマンドであると判定した場
合(YES)は、ステップS1514に移行する。
ステップS1514では、確定コマンドを処理する確定コマンド処理を実行し、一連の
処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS1512で、新規コマンドが確定コマンドでないと判定した場合(NO)
は、ステップS1516に移行して、その他のコマンドを処理するその他コマンド処理を
実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS1500で、新規コマンドが存在しないと判定した場合(NO)は、一連
の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ステップS1506の変動パターンコマンド処理を説明する。
図32は、表示制御装置302で実行する変動パターンコマンド処理を示すフローチャ
ートである。
変動パターンコマンド処理は、変動パターンコマンドを処理する処理であって、ステッ
プS1506において実行されると、図32に示すように、ステップS1700に移行す
る。
ステップS1700では、受信した変動パターンコマンドに対応する演出データテーブ
ル410のアドレスを変動パターンコマンド管理テーブル408から取得し、取得したア
ドレスに基づいて演出データテーブル410をプログラムROM372から読み出し、ス
テップS1702に移行する。
ステップS1702では、読み出した演出データテーブル410をワークRAM374
のテーブルバッファに設定し、ステップS1704に移行して、受信した変動パターンコ
マンドに対応する時間データを変動パターンコマンド管理テーブル408から取得し、演
出図柄表示装置91の変動表示について変動時間を設定するため、取得した時間データに
基づいて計時カウンタを設定し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ステップS1510の停止種別コマンド処理を説明する。
図33は、表示制御装置302で実行する停止種別コマンド処理を示すフローチャート
である。
停止種別コマンド処理は、停止種別コマンドを処理する処理であって、ステップS15
10において実行されると、図33に示すように、ステップS1800に移行する。
ステップS1800では、受信した停止種別コマンドに対応する停止図柄テーブル41
4のアドレスを停止図柄管理テーブル412から取得し、取得したアドレスに基づいて停
止図柄テーブル414をプログラムROM372から読み出し、ステップS1802に移
行する。
ステップS1802では、停止図柄乱数カウンタの値を取得し、読み出した停止図柄テ
ーブル414において、取得した乱数カウンタ値の順位のレコードから停止図柄番号を読
み出し、読み出した停止図柄番号により特定される停止図柄を決定し、一連の処理を終了
して元の処理に復帰させる。
次に、ステップS1514の確定コマンド処理を説明する。
図34は、表示制御装置302で実行する確定コマンド処理を示すフローチャートであ
る。
確定コマンド処理は、確定コマンドを処理する処理であって、ステップS1514にお
いて実行されると、図34に示すように、ステップS2000に移行する。
ステップS2000では、確定コマンドを受信したか否かを示す確定コマンドフラグを
オンにし、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ステップS1402の表示設定処理を説明する。
図35は、表示制御装置302で実行する表示設定処理を示すフローチャートである。
表示設定処理は、演出図柄表示装置91の表示設定を行う処理であって、ステップS1
402において実行されると、図35に示すように、ステップS2100に移行する。
ステップS2100では、テーブルバッファにおいて演出データテーブル410のポイ
ンタを更新するポインタ更新処理を実行し、ステップS2102に移行する。
ステップS2102では、テーブルバッファにおいて演出データテーブル410のポイ
ンタが指し示すレコードの演出データを取得し、取得した演出データをワークRAM37
4の所定領域に展開し、ステップS2104に移行して、計時カウンタの値から「1」を
減算し、ステップS2106に移行する。
ステップS2106では、計時カウンタの値が「0」以下であるか否かを判定し、計時
カウンタの値が「0」以下であると判定した場合(YES)は、ステップS2108に移行す
る。
ステップS2108では、確定コマンドフラグがオンになっているか否かを判定し、確
定コマンドフラグがオンになっていると判定した場合(YES)は、確定コマンドを受信した
と判定し、ステップS2110に移行して、確定コマンドフラグをオフにし、ステップS
2112に移行する。
ステップS2112では、確定表示用の演出データテーブル410のアドレスを確定コ
マンド管理テーブルから取得し、取得したアドレスに基づいて確定表示用の演出データテ
ーブル410をプログラムROM372から読み出し、ステップS2114に移行する。
ステップS2114では、読み出した確定表示用の演出データテーブル410をワーク
RAM374のテーブルバッファに設定し、ステップS2116に移行して、確定コマン
ド管理テーブルから時間データを取得し、演出図柄表示装置91の確定表示について表示
時間を設定するため、取得した時間データに基づいて計時カウンタを設定し、一連の処理
を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS2108で、確定コマンドフラグがオンになっていないと判定した場
合(NO)は、確定コマンドを受信していないと判定し、一連の処理を終了して元の処理に復
帰させる。
一方、ステップS2106で、計時カウンタの値が「0」よりも大きいと判定した場合
(NO)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ステップS1404の表示実行処理を説明する。
表示実行処理は、画像コントローラ376に処理させる描画データを生成する処理であ
る。描画データとは、画像コントローラ376が一画面分の描画を行うのに必要なデータ
である。演出図柄表示装置91の一画面分のデータを1つの描画データとしてV割込ごと
に画像コントローラ376に転送し、1つの描画データに基づいて画像コントローラ37
6が描画を行うことにより、一画面分の表示が行われる。
まず、描画データのデータ構造を説明する。
図36は、描画データ418のデータ構造を示す図である。
描画データ418は、図36に示すように、画像コントローラ376に背景の表示を指
示するための背景用の描画データと、画像コントローラ376に演出図柄の表示を指示す
るための図柄用の描画データと、画像コントローラ376にキャラクタの表示を指示する
ためのキャラクタ用の描画データと、画像コントローラ376にエフェクトの表示を指示
するためのエフェクト用の描画データとを有して構成されている。例えば、背景用の描画
データには、画像(スプライト)、キャラクタROM384における画像のアドレス、画
像の座標、画像の回転角度、画像のスケール、画像を半透明にする場合の半透明値、描画
用として用いるフレームバッファ386a、386bに関するデータが含まれている。図
柄用の描画データ、キャラクタ用の描画データおよびエフェクト用の描画データも同様の
内容が含まれている。
描画データ418では、画像コントローラ376との取り決めにより、手前のレイヤに
表示する描画データほど後段に記述することになっている。図36の例では、エフェクト
、キャラクタ、演出図柄、背景の順序で手前に表示されるので、背景用の描画データ、図
柄用の描画データ、キャラクタ用の描画データ、エフェクト用の描画データの順序で描画
データ418の先頭から記述される。
図37は、表示制御装置302で実行する表示実行処理を示すフローチャートである。
表示実行処理は、ステップS1404において実行されると、図37に示すように、ス
テップS2500に移行する。
ステップS2500では、ワークRAM374の所定領域に展開された演出データに基
づいて背景用の描画データを生成し、ステップS2502に移行して、ワークRAM37
4の所定領域に展開された演出データに基づいて図柄用の描画データを生成し、ステップ
S2504に移行する。
ステップS2504では、ワークRAM374の所定領域に展開された演出データに基
づいてキャラクタ用の描画データを生成し、ステップS2506に移行して、ワークRA
M374の所定領域に展開された演出データに基づいてエフェクト用の描画データを生成
し、ステップS2508に移行する。
ステップS2508では、生成した各描画データで構成される描画データ418をワー
クRAM374に格納し、ワークRAM374から画像コントローラ376に描画データ
418を転送することをDMAC378に要求し、一連の処理を終了して元の処理に復帰
させる。
次に、メイン処理を説明する。
図38は、表示制御装置302で実行するメイン処理を示すフローチャートである。
メイン処理は、表示制御装置302の主制御を行う処理であって、MPU370におい
て実行されると、図38に示すように、ステップS2600に移行する。
ステップS2600では、電源投入に伴う初期設定を行う。初期設定では、スタックポ
インタにあらかじめ決められた所定値を設定する。
次いで、ステップS2602に移行して、割込許可を設定し、電源が完全に遮断される
まで無限ループを継続する。
〔動作〕 次に、本実施の形態の動作を説明する。
まず、パチンコ機10に電源が投入されると、主制御装置162により、主制御処理が
実行され、遊技可能な状態となる。遊技者は、貸し出しを受けた遊技球をパチンコ機10
に装填し、遊技球発射ハンドル41を操作して遊技球を遊技盤81の遊技領域に発射する
ことにより遊技を行うことができる。
遊技領域に発射された遊技球が始動入賞口84に入賞すると、始動入賞口センサ154
により検知信号が出力される。主制御装置162では、始動入賞口センサ154から検知
信号が入力されると、そのタイミングで大当たり乱数カウンタC1の値が取得される。こ
のとき、取得された乱数カウンタ値が大当たり値と一致していれば、大当たりとなる。
大当たりとなると、ステップS702〜S706を経て、大当たり種別、大当たり時に
おける演出図柄の停止図柄の種別および大当たり時の変動パターンが決定される。そして
、大当たり時の変動パターンで演出図柄が変動表示され、所定の変動時間経過後に大当た
り図柄で演出図柄が停止表示される。演出図柄の停止表示後は、非確変大当たり、確変大
当たりおよび突確大当たりのいずれかが発生する。
大当たり中は、大入賞口83aが所定の開閉パターンで開放制御され、大入賞口83a
に遊技球が入賞すると、1個当たりの入賞につき所定数の賞球が払い出される。大当たり
は、最大ラウンド数まで繰り返し行われる。
一方、取得された乱数カウンタ値が大当たり値と一致していなければ、外れとなる。
外れとなると、ステップS712を経て、リーチ演出を行うか否かが判定される。その
結果、リーチ演出を行うと判定されると、ステップS714〜S718を経て、リーチ外
れ時における演出図柄の停止図柄の種別およびリーチ外れ時の変動パターンが決定される
。そして、リーチ外れ時の変動パターンで演出図柄が変動表示され、所定の変動時間経過
後にリーチ外れ図柄で演出図柄が停止表示される。これに対し、リーチ演出を行わないと
判定されると、ステップS720〜S724を経て、非リーチ外れ時における演出図柄の
停止図柄の種別および非リーチ外れ時の変動パターンが決定される。そして、非リーチ外
れ時の変動パターンで演出図柄が変動表示され、所定の変動時間経過後に非リーチ外れ図
柄で演出図柄が停止表示される。
次に、スーパーリーチを例にとって演出図柄を変動表示する場合を説明する。
スーパーリーチは、ノーマルリーチに対応するノーマル演出と、ノーマル演出の終了後
に行われるスーパー演出とで構成されている。
図39は、スーパーリーチにおける演出図柄の変動を示すタイムチャートである。
図40は、時刻t0における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。
時刻t0においては、図40に示すように、表示画面の上段領域に上図柄列Z1が、表
示画面の中段領域に中図柄列Z2が、表示画面の下段領域に下図柄列Z3がそれぞれ停止
表示されている。図40の例では、上段領域には、「5」の主図柄500、副図柄502
および「4」の主図柄504が左から順に横並びに配列されている。中段領域には、副図
柄506、「1」の主図柄508および副図柄510が左から順に横並びに配列されてい
る。下段領域には、「7」の主図柄512、副図柄514および「8」の主図柄516が
左から順に横並びに配列されている。
図41は、時刻t1における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。
時刻t0において始動入賞口84に遊技球が入賞すると、演出図柄の変動表示が開始さ
れる。そして、時刻t1において、表示画面では、図41に示すように、各図柄列Z1〜
Z3ごとに周期性をもって右から左へとスクロールして変動表示が行われる。
図42は、時刻t2における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。
変動表示の開始から所定時間が経過すると、時刻t2において、図42に示すように、
上段領域の図柄列Z1、下段領域の図柄列Z3がその順に停止し、上段および下段の演出
図柄が同一の図柄で停止表示される。図42の例では、有効ラインL2上の上段領域およ
び下段領域には、「7」の主図柄518、520が停止表示されている。これにより、リ
ーチ演出が開始される。
一方、中段領域は、依然変動表示中であり、図42の例では、「8」の主図柄522が
表示されている。その後、上段領域および下段領域に表示された「7」の主図柄518、
520と同一の主図柄となるように、「8」の主図柄522から、「9」、「1」、「2
」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」の主図柄へと順にゆっくりと変動表示して
いく。その際、表示制御装置302により、主図柄518〜522の周辺524が暖色(
例えば、赤色、橙色または黄色)に発光し、音声ランプ制御装置143により、ランプ部
92a〜92cおよび環状ランプ部23が暖色に発光する。ここで、演出図柄表示装置9
1の発光とは、演出図柄表示装置91において対象を所定の色で表示することをいう。な
お、黒色となるように発光するとは、対象を黒色で表示することをいう。以下、演出図柄
表示装置91の発光については同様である。
寒色の環境下では、人は、実際の半分ほどの短い時間しか感じないのに対し、暖色の環
境下では、実際の2倍ほどの時間を感じる。つまり、暖色の方が寒色よりも同じ時間でも
長く感じる視覚的心理効果がある。したがって、中段領域の演出図柄が「7」の主図柄に
向かって変動表示されている間は、時間を長く感じる視覚的心理効果がある。これにより
、中段領域の演出図柄が変動表示されている間は、時間を長く感じる視覚的心理効果を遊
技者に与えることができるので、期待感が長期間持続し、遊技の趣向を向上することがで
きる。
図43は、時刻t3における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。
上段および下段の演出図柄が停止表示されてから所定時間が経過すると、時刻t3にお
いて、図43に示すように、中段領域の図柄列Z2の変動速度が徐々に低下し、上段およ
び下段の演出図柄と同一の図柄で中段の演出図柄が停止表示されるかのような演出が行わ
れる。図47の例では、有効ラインL2上の中段領域には、上段領域および下段領域に表
示された主図柄518、520と同一の主図柄となる「7」の主図柄526が表示されて
いる。これにより、大当たりとなる期待感を遊技者に与えることができるので、遊技の趣
向を向上することができる。
ところが、実際は、「7」の主図柄526が停止表示されず、その後、表示画面が一瞬
真っ白になり、ノーマル演出からスーパー演出に移行する。その際、表示制御装置302
により、表示画面が黄色に発光し、音声ランプ制御装置143により、ランプ部92a〜
92cおよび環状ランプ部23が黄色に発光する。黄色は、自律神経を刺激し、不安や孤
独感に対して希望を感じさせる視覚的心理効果がある。これにより、ノーマル演出からス
ーパー演出に移行する間は、希望を感じさせる視覚的心理効果を遊技者に与えることがで
きる。
図44は、時刻t4における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。
スーパー演出が開始されると、時刻t4において、図44に示すように、上段の主図柄
518が左上に、下段の主図柄520が右上にそれぞれ小さく表示されるとともに、サメ
を模したキャラクタ(以下、サメ画像という。)528が出現する。そして、「5」の主
図柄530、「6」の主図柄532および「7」の主図柄534がサメ画像528から逃
げ惑うのに対し、サメ画像528が「5」の主図柄530、「6」の主図柄532および
「7」の主図柄534をその順で次々と食べていく演出が行われる。スーパー演出では、
「7」の主図柄534がサメ画像528に食べられなかった場合は、大当たり図柄(77
7)が最終的に表示されるのに対し、すべての主図柄530〜534がサメ画像528に
食べられた場合は、外れ図柄(778)が表示される。
まず、「5」の主図柄530が食べられるまでは、表示制御装置302により、サメ画
像528が「5」の主図柄530に向かって徐々に接近し拡大表示される。その際、表示
制御装置302により、サメ画像528の周辺536(主図柄530〜534を含まない
。)が第1暖色(例えば、暗赤色、暗橙色または暗黄色)に発光し、音声ランプ制御装置
143により、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23が同第1暖色に発光する
。暖色は、圧迫感を出す視覚的心理効果がある。これにより、サメ画像528が「5」の
主図柄530に対して拡大表示される場合に、圧迫感を出す視覚的心理効果を遊技者に与
えることができるので、迫力を演出することができる。
次いで、「5」の主図柄530が食べられてから「6」の主図柄532が食べられるま
では、表示制御装置302により、サメ画像528が「6」の主図柄532に向かって徐
々に接近し拡大表示される。その際、表示制御装置302により、サメ画像528の周辺
536が第1暖色よりも明度が高い第2暖色(例えば、赤色、橙色または黄色)に発光し
、音声ランプ制御装置143により、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23が
同第2暖色に発光する。これにより、サメ画像528が主図柄530、532を食べるご
とに圧迫感が増す視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、さらに迫力を演出
することができる。
そして、「6」の主図柄532が食べられてから「7」の主図柄534が食べられる瞬
間までは、表示制御装置302により、サメ画像528が「7」の主図柄534に向かっ
て徐々に接近し拡大表示される。その際、表示制御装置302により、サメ画像528の
周辺536が第2暖色よりも明度が高い第3暖色(例えば、明赤色、明橙色または明黄色
)に発光し、音声ランプ制御装置143により、ランプ部92a〜92cおよび環状ラン
プ部23が同第3暖色に発光する。これにより、サメ画像528が主図柄530〜534
を食べるごとに圧迫感が増す視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、さらに
迫力を演出することができる。
図45は、時刻t5における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。
時刻t5においては、図45に示すように、サメ画像528が「7」の主図柄534を
食べる瞬間であり、サメ画像528が「7」の主図柄534に対してさらに拡大表示され
、サメ画像528が口を大きく開けて「7」の主図柄534に襲いかかろうとする。画像
処理としては、サメ画像528の輪郭が「7」の主図柄534の全体を覆うようにしてサ
メ画像528が「7」の主図柄534に対して拡大表示される。その際、表示制御装置3
02により、サメ画像528が暖色(例えば、赤色、橙色または黄色)に発光する。また
、音声ランプ制御装置143により、環状ランプ部23が第1寒色(例えば、明緑色、明
青緑色または明青色)に、ランプ部92a〜92cが第1寒色よりも明度が低い第2寒色
(例えば、緑色、青緑色または青色)に発光する。さらに、表示制御装置302により、
サメ画像528の周辺536が第2寒色よりも明度が低い第3寒色(例えば、暗緑色、暗
青緑色または暗青色)に発光する。
同じ距離に同じ大きさの2つの色をおいて眺めた場合、暖色は、手前に向かって近づい
てくるように進出して見える。反対に、寒色は、奥行きに向かって遠ざかっていくように
後退して見える。つまり、見かけの距離が一方は近くなり、もう一方は遠くなる。実際の
距離より近くに見える色を進出色といい、暖色がこれにあたる。また、明度が高いほど近
く見える。反対に、実際の距離より遠くに見える色を後退色といい、寒色がこれにあたる
。また、明度が低いほど遠く見える。
そのため、サメ画像528が近く見える。一方、環状ランプ部23よりもランプ部92
a〜92cの方が遠く、ランプ部92a〜92cよりもサメ画像528の周辺536が遠
く見えるので、サメ画像528に近づくにつれて遠く見える。したがって、サメ画像52
8とその周辺との遠近感が強調されるので、サメ画像528がより近く見える。これによ
り、サメ画像528が「7」の主図柄534に対して拡大表示される場合に、サメ画像5
28が進出する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、迫力を演出すること
ができる。
さらに、サメ画像528が「7」の主図柄534に対して拡大表示される際は、サメ画
像528の拡大表示の開始から拡大表示の完了までの拡大表示期間を複数(例えば、4つ
)に区分し、各期間を経るにつれて、サメ画像528の明度を高くするとともに、サメ画
像528の周辺536、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の明度の総和を
低くする。具体的に、最初の期間である第1期間では、サメ画像528が第1暖色(例え
ば、暗赤色、暗橙色または暗黄色)に、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよ
びサメ画像528の周辺536が第1寒色(例えば、明緑色、明青緑色または明青色)に
発光する。第1期間に後続する第2期間では、サメ画像528が第1暖色に、環状ランプ
部23およびランプ部92a〜92cが第1寒色に、サメ画像528の周辺536が第1
寒色よりも明度が低い第2寒色(例えば、緑色、青緑色または青色)に発光する。第2期
間に後続する第3期間では、サメ画像528が第1暖色よりも明度が高い第2暖色(例え
ば、赤色、橙色または黄色)に、環状ランプ部23が第1寒色に、ランプ部92a〜92
cおよびサメ画像528の周辺536が第2寒色に発光する。第3期間に後続する第4期
間では、サメ画像528が第2暖色よりも明度が高い第3暖色(例えば、明赤色、明橙色
または明黄色)に、環状ランプ部23が第1寒色に、ランプ部92a〜92cが第2寒色
に、サメ画像528の周辺536が第2寒色よりも明度が低い第3寒色(例えば、暗緑色
、暗青緑色または暗青色)に発光する。そのため、第2期間では第1期間よりも、第3期
間では第2期間よりも、第4期間では第3期間よりも、サメ画像528が近く見える。ま
た、第2期間では第1期間よりも、第3期間では第2期間よりも、第4期間では第3期間
よりも、環状ランプ部23からサメ画像528に近づくにつれて遠く見えるので、遠近感
の強調によりサメ画像528がより近く見える。これにより、サメ画像528が拡大表示
されるにつれて、サメ画像528が進出する視覚的心理効果が大きくなるので、さらに迫
力を演出することができる。
なお、拡大表示期間を複数に区分することには、色が徐々に変化する無段階の場合も含
まれる。すなわち、拡大表示期間を複数に区分するとは、拡大表示期間において、ある対
象(例えば、サメ画像528)の色が異なる少なくとも2つの時点をそれぞれ含む期間に
区分することをいう。以下、期間を複数に区分する概念については同様である。
また、サメ画像528、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像5
28の周辺536の色を必ずしも同じ段階で変化させなくてもよい。サメ画像528の色
を第1段階で変化させ、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像52
8の周辺536の色を第1段階よりも多い第2段階で変化させてもよい。例えば、サメ画
像528の色を2段階、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像52
8の周辺536の色を4段階に変化させる場合を例示する。この場合、第1期間および第
2期間では、サメ画像528が第1暖色に、第3期間および第4期間では、サメ画像52
8が第2暖色に発光する。一方、第1期間では、環状ランプ部23、ランプ部92a〜9
2cおよびサメ画像528の周辺536が第1寒色に発光する。第2期間では、環状ラン
プ部23およびランプ部92a〜92cが第1寒色に、サメ画像528の周辺536が第
2寒色に発光する。第3期間では、環状ランプ部23が第1寒色に、ランプ部92a〜9
2cおよびサメ画像528の周辺536が第2寒色に発光する。第4期間では、環状ラン
プ部23が第1寒色に、ランプ部92a〜92cが第2寒色に、サメ画像528の周辺5
36が第3寒色に発光する。これにより、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cお
よびサメ画像528の周辺536については、サメ画像528よりも明度の変化の解像度
が高くなるので、サメ画像528が進出する視覚的心理効果をリアルに与えることができ
る。
また逆に、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周辺5
36の色を第1段階で変化させ、サメ画像528の色を第1段階よりも多い第2段階で変
化させてもよい。例えば、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像5
28の周辺536の色を2段階、サメ画像528の色を4段階に変化させてもよい。これ
により、サメ画像528については、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよび
サメ画像528の周辺536よりも明度の変化の解像度が高くなるので、サメ画像528
が進出する視覚的心理効果をリアルに与えることができる。
なお、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周辺536
についてもそれぞれ色の変化の段階を変えてもよい。
また、サメ画像528、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像5
28の周辺536の色を必ずしも同じタイミングで変化させなくてもよい。サメ画像52
8の色を変化させ、その変化の開始よりも後に、環状ランプ部23、ランプ部92a〜9
2cおよびサメ画像528の周辺536の色を変化させてもよい。具体的に、第1期間お
よび第2期間では、サメ画像528だけが第1暖色に発光する。第3期間では、サメ画像
528が第2暖色に、環状ランプ部23が第1寒色に、ランプ部92a〜92cおよびサ
メ画像528の周辺536が第2寒色に発光する。第4期間では、サメ画像528が第3
暖色に、環状ランプ部23が第1寒色に、ランプ部92a〜92cが第2寒色に、サメ画
像528の周辺536が第3寒色に発光する。これにより、サメ画像528の明度が変化
するのに遅れて、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周
辺536の明度の総和が変化するので、サメ画像528の明度だけが変化する間は、サメ
画像528に注目させることができる。したがって、サメ画像528を主体として視覚的
心理効果を与えることができる。
また逆に、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周辺5
36の色を変化させ、その変化の開始よりも後に、サメ画像528の色を変化させてもよ
い。これにより、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の明
度の総和が変化するのに遅れて、サメ画像528の明度が変化するので、環状ランプ部2
3、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の明度の総和だけが変化する間は、環
状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528に注目させることができ
る。したがって、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528を主
体として視覚的心理効果を与えることができる。
なお、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周辺536
についてもそれぞれ色の変化のタイミングを変えてもよい。また、サメ画像528、環状
ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周辺536について拡大
表示期間の区分数を異ならせてもよい。
図46は、時刻t6における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。
大当たり抽選で大当たりとなった場合は、時刻t6において、図46に示すように、サ
メ画像528が「7」の主図柄534を食べるのを失敗する。
図47は、時刻t7における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。
大当たり抽選で大当たりとなった場合は、時刻t7において、図47に示すように、サ
メ画像528が縮小表示されながら遠方に去っていき、大当たり図柄(777)が表示さ
れる。その際、表示制御装置302により、サメ画像528が寒色(例えば、緑色、青緑
色または青色)に発光する。また、音声ランプ制御装置143により、環状ランプ部23
が第1暖色(例えば、暗赤色、暗橙色または暗黄色)に、ランプ部92a〜92cが第1
暖色よりも明度が高い第2暖色(例えば、赤色、橙色または黄色)に発光する。さらに、
表示制御装置302により、サメ画像528の周辺536が第2暖色よりも明度が高い第
3暖色(例えば、明赤色、明橙色または明黄色)に発光する。
そのため、サメ画像528が遠く見える。一方、環状ランプ部23よりもランプ部92
a〜92cの方が近く、ランプ部92a〜92cよりもサメ画像528の周辺536が近
く見えるので、サメ画像528に近づくにつれて近く見える。したがって、サメ画像52
8とその周辺との遠近感が強調されるので、サメ画像528がより遠く見える。これによ
り、サメ画像528が「7」の主図柄534に対して縮小表示される場合に、サメ画像5
28が後退する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、迫力を演出すること
ができる。
さらに、サメ画像528が「7」の主図柄534に対して縮小表示される際は、サメ画
像528の縮小表示の開始から縮小表示の完了までの縮小表示期間を複数(例えば、4つ
)に区分し、各期間を経るにつれて、サメ画像528の明度を低くするとともに、サメ画
像528の周辺536、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の明度の総和を
高くする。具体的に、最初の期間である第1期間では、サメ画像528が第1寒色(例え
ば、明緑色、明青緑色または明青色)に、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cお
よびサメ画像528の周辺536が第1暖色(例えば、暗赤色、暗橙色または暗黄色)に
発光する。第1期間に後続する第2期間では、サメ画像528が第1寒色に、環状ランプ
部23およびランプ部92a〜92cが第1暖色に、サメ画像528の周辺536が第1
暖色よりも明度が高い第2暖色(例えば、赤色、橙色または黄色)に発光する。第2期間
に後続する第3期間では、サメ画像528が第1寒色よりも明度が低い第2寒色(例えば
、緑色、青緑色または青色)に、環状ランプ部23が第1暖色に、ランプ部92a〜92
cおよびサメ画像528の周辺536が第2暖色に発光する。第3期間に後続する第4期
間では、サメ画像528が第2寒色よりも明度が低い第3寒色(例えば、暗緑色、暗青緑
色または暗青色)に、環状ランプ部23が第1暖色に、ランプ部92a〜92cが第2暖
色に、サメ画像528の周辺536が第2暖色よりも明度が高い第3暖色(例えば、明赤
色、明橙色または明黄色)に発光する。そのため、第2期間では第1期間よりも、第3期
間では第2期間よりも、第4期間では第3期間よりも、サメ画像528が遠く見える。ま
た、第2期間では第1期間よりも、第3期間では第2期間よりも、第4期間では第3期間
よりも、環状ランプ部23からサメ画像528に近づくにつれて近く見えるので、遠近感
の強調によりサメ画像528がより遠く見える。これにより、サメ画像528が縮小表示
されるにつれて、サメ画像528が後退する視覚的心理効果が大きくなるので、さらに迫
力を演出することができる。
また、サメ画像528、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像5
28の周辺536の色を必ずしも同じ段階で変化させなくてもよい。サメ画像528の色
を第1段階で変化させ、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像52
8の周辺536の色を第1段階よりも多い第2段階で変化させてもよい。例えば、サメ画
像528の色を2段階、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像52
8の周辺536の色を4段階に変化させる場合を例示する。この場合、第1期間および第
2期間では、サメ画像528が第1寒色に、第3期間および第4期間では、サメ画像52
8が第2寒色に発光する。一方、第1期間では、環状ランプ部23、ランプ部92a〜9
2cおよびサメ画像528の周辺536が第1暖色に発光する。第2期間では、環状ラン
プ部23およびランプ部92a〜92cが第1暖色に、サメ画像528の周辺536が第
2暖色に発光する。第3期間では、環状ランプ部23が第1暖色に、ランプ部92a〜9
2cおよびサメ画像528の周辺536が第2暖色に発光する。第4期間では、環状ラン
プ部23が第1暖色に、ランプ部92a〜92cが第2暖色に、サメ画像528の周辺5
36が第3暖色に発光する。これにより、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cお
よびサメ画像528の周辺536については、サメ画像528よりも明度の変化の解像度
が高くなるので、サメ画像528が後退する視覚的心理効果をリアルに与えることができ
る。
また逆に、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周辺5
36の色を第1段階で変化させ、サメ画像528の色を第1段階よりも多い第2段階で変
化させてもよい。例えば、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像5
28の周辺536の色を2段階、サメ画像528の色を4段階に変化させてもよい。これ
により、サメ画像528については、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよび
サメ画像528の周辺536よりも明度の変化の解像度が高くなるので、サメ画像528
が後退する視覚的心理効果をリアルに与えることができる。
なお、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周辺536
についてもそれぞれ色の変化の段階を変えてもよい。
また、サメ画像528、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像5
28の周辺536の色を必ずしも同じタイミングで変化させなくてもよい。サメ画像52
8の色を変化させ、その変化の開始よりも後に、環状ランプ部23、ランプ部92a〜9
2cおよびサメ画像528の周辺536の色を変化させてもよい。具体的に、第1期間お
よび第2期間では、サメ画像528だけが第1寒色に発光する。第3期間では、サメ画像
528が第2寒色に、環状ランプ部23が第1暖色に、ランプ部92a〜92cおよびサ
メ画像528の周辺536が第2暖色に発光する。第4期間では、サメ画像528が第3
寒色に、環状ランプ部23が第1暖色に、ランプ部92a〜92cが第2暖色に、サメ画
像528の周辺536が第3暖色に発光する。これにより、サメ画像528の明度が変化
するのに遅れて、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周
辺536の明度の総和が変化するので、サメ画像528の明度だけが変化する間は、サメ
画像528に注目させることができる。したがって、サメ画像528を主体として視覚的
心理効果を与えることができる。
また逆に、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周辺5
36の色を変化させ、その変化の開始よりも後に、サメ画像528の色を変化させてもよ
い。これにより、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の明
度の総和が変化するのに遅れて、サメ画像528の明度が変化するので、環状ランプ部2
3、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の明度の総和だけが変化する間は、環
状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528に注目させることができ
る。したがって、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528を主
体として視覚的心理効果を与えることができる。
なお、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周辺536
についてもそれぞれ色の変化のタイミングを変えてもよい。また、サメ画像528、環状
ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周辺536について縮小
表示期間の区分数を異ならせてもよい。
大当たり図柄が表示されると、その後、表示制御装置302により、表示画面が黄色に
発光し、音声ランプ制御装置143により、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部
23が黄色に発光する。これにより、大当たり図柄で演出図柄が停止表示する場合は、希
望を感じさせる視覚的心理効果を遊技者に与えることができる。
図48は、時刻t6における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。
一方、大当たり抽選で外れとなった場合は、時刻t6において、図48に示すように、
「7」の主図柄534がサメ画像528に食べられる。
図49は、時刻t7における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。
大当たり抽選で外れとなった場合は、時刻t7において、図49に示すように、満腹と
なったサメ画像528が悠然と泳ぎながら、外れ図柄(778)が表示される。
外れ図柄が表示されると、その後、表示制御装置302により、表示画面が緑色に発光
し、音声ランプ制御装置143により、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23
が緑色に発光する。緑色は、脳の興奮を鎮める働きがあり、ストレスや疲労を解消させる
視覚的心理効果がある。これにより、外れ図柄で演出図柄が停止表示する場合は、ストレ
スや疲労を解消させる視覚的心理効果を遊技者に与えることができる。
〔効果〕 従来の遊技機では、サメ画像528を大きく拡大表示すれば、サメ画像52
8をより近く見せることができるので、サメ画像528をできるだけ大きく拡大表示する
ことにより迫力を演出していた。しかしながら、迫力の向上を追求しようとする場合、演
出図柄表示装置91を大きくすることが考えられるが、遊技盤81の大きさが一定である
ことを考えると、一定の限界がある。また、パチンコ機10と遊技者との距離がある程度
決まっているので、演出図柄表示装置91を大きくすると、演出図柄表示装置91の表示
領域が遊技者の視野に入り切らなくなってしまい、やはり一定の限界がある。
これに対し、本実施の形態では、演出図柄表示装置91の外側周辺に配置されたランプ
部92a〜92cと、ランプ部92a〜92cの外側周辺に配置された環状ランプ部23
とを備え、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302は、演出図柄表示装置9
1でサメ画像528が主図柄に対して拡大表示する演出を行い、サメ画像528が拡大表
示される場合に、サメ画像528が暖色に、環状ランプ部23が第1寒色に、ランプ部9
2a〜92cが第1寒色よりも明度が低い第2寒色に、サメ画像528の周辺536が第
2寒色よりも明度が低い第3寒色になるように、演出図柄表示装置91、ランプ部92a
〜92cおよび環状ランプ部23の発光を制御する。
これにより、サメ画像528が拡大表示される場合に、サメ画像528が進出する視覚
的心理効果を遊技者に与えることができるので、演出図柄表示装置91を大型化すること
なく、サメ画像528をより近く見せることができる。すなわち、演出図柄表示装置91
で表示されるサメ画像528の大きさが従来と同じであっても、視覚的心理効果により、
従来よりもサメ画像528が拡大して見える。したがって、迫力を演出することができ、
従来に比して、遊技の趣向を向上することができる。
さらに、本実施の形態では、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302は、
サメ画像528の拡大表示の開始から拡大表示の完了までの拡大表示期間を複数に区分し
、各期間を経るにつれて、サメ画像528の明度を高くするとともに、サメ画像528の
周辺536、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の明度の総和を低くする。
これにより、サメ画像528が拡大表示されるにつれて、サメ画像528が進出する視
覚的心理効果が大きくなるので、さらに迫力を演出することができる。
さらに、本実施の形態では、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302は、
スペシャルリーチにおいて上図柄および下図柄が停止表示した後でかつ中図柄が停止表示
する前にサメ画像528が拡大表示される場合に、サメ画像528が暖色に、環状ランプ
部23が第1寒色に、ランプ部92a〜92cが第1寒色よりも明度が低い第2寒色に、
サメ画像528の周辺536が第2寒色よりも明度が低い第3寒色になるように発光を制
御する。
これにより、遊技者の期待感が高まる、すべての演出図柄が停止表示する直前に、サメ
画像528が進出する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、遊技の趣向を
さらに向上することができる。
さらに、本実施の形態では、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302は、
サメ画像528の輪郭が「7」の主図柄534の全体を覆うようにしてサメ画像528が
「7」の主図柄534に対して拡大表示される場合に、サメ画像528が暖色に、環状ラ
ンプ部23が第1寒色に、ランプ部92a〜92cが第1寒色よりも明度が低い第2寒色
に、サメ画像528の周辺536が第2寒色よりも明度が低い第3寒色になるように、演
出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の発光を制御する
これにより、サメ画像528の輪郭が「7」の主図柄534の全体を覆うようにしてサ
メ画像528が拡大表示される場合に、サメ画像528が進出する視覚的心理効果を遊技
者に与えることができるので、さらに迫力を演出することができる。
一方、従来の遊技機では、サメ画像528を小さく縮小表示すれば、サメ画像528を
より遠く見せることができるので、サメ画像528をできるだけ小さく縮小表示すること
により迫力を演出していた。しかしながら、サメ画像528を小さくするには、一定の限
界がある。
これに対し、本実施の形態では、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302
は、演出図柄表示装置91でサメ画像528が主図柄に対して縮小表示する演出を行い、
サメ画像528が縮小表示される場合に、サメ画像528が寒色に、環状ランプ部23が
第1暖色に、ランプ部92a〜92cが第1暖色よりも明度が高い第2暖色に、サメ画像
528の周辺536が第2暖色よりも明度が高い第3暖色になるように発光を制御する。
これにより、サメ画像528が縮小表示される場合に、サメ画像528が後退する視覚
的心理効果を遊技者に与えることができるので、さらに迫力を演出することができる。
さらに、本実施の形態では、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302は、
サメ画像528の縮小表示の開始から縮小表示の完了までの縮小表示期間を複数に区分し
、各期間を経るにつれて、サメ画像528の明度を低くするとともに、サメ画像528の
周辺536、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の明度の総和を高くする。
これにより、サメ画像528が縮小表示されるにつれて、サメ画像528が後退する視
覚的心理効果が大きくなるので、さらに迫力を演出することができる。
さらに、本実施の形態では、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302は、
スペシャルリーチにおいて上図柄および下図柄が停止表示した後でかつ中図柄が停止表示
する前にサメ画像528が縮小表示される場合に、サメ画像528が寒色に、環状ランプ
部23が第1暖色に、ランプ部92a〜92cが第1暖色よりも明度が高い第2暖色に、
サメ画像528の周辺536が第2暖色よりも明度が高い第3暖色になるように発光を制
御する。
これにより、遊技者の期待感が高まる、すべての演出図柄が停止表示する直前に、サメ
画像528が後退する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、遊技の趣向を
さらに向上することができる。
さらに、本実施の形態では、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302は、
サメ画像528の周辺536、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23が暖色に
なるように発光を制御する。
これにより、圧迫感を出す視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、さらに
迫力を演出することができる。
さらに、本実施の形態では、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302は、
「5」の主図柄530が食べられるまでは、サメ画像528の周辺536、ランプ部92
a〜92cおよび環状ランプ部23が第1暖色に、「5」の主図柄530が食べられてか
ら「6」の主図柄532が食べられるまでは、サメ画像528の周辺536、ランプ部9
2a〜92cおよび環状ランプ部23が第1暖色よりも明度が高い第2暖色に、「6」の
主図柄532が食べられてから「7」の主図柄534が食べられる瞬間までは、サメ画像
528の周辺536、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23が第2暖色よりも
明度が高い第3暖色になるように発光を制御する。
これにより、サメ画像528が主図柄530〜534を食べるごとに圧迫感が増す視覚
的心理効果を遊技者に与えることができるので、さらに迫力を演出することができる。
さらに、本実施の形態では、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302は、
ノーマル演出において中段の演出図柄を変動表示している間は、ランプ部92a〜92c
および環状ランプ部23が暖色となるように発光を制御する。
これにより、ノーマル演出において中段の演出図柄を変動表示している間は、時間を長
く感じる視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、期待感が長期間持続し、遊
技の趣向をさらに向上することができる。
さらに、本実施の形態では、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302は、
ノーマル演出からスーパー演出に移行する間は、ランプ部92a〜92cおよび環状ラン
プ部23が黄色となるように発光を制御する。
これにより、ノーマル演出からスーパー演出に移行する間は、希望を感じさせる視覚的
心理効果を遊技者に与えることができる。
さらに、本実施の形態では、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302は、
大当たり図柄で演出図柄が停止表示する場合は、ランプ部92a〜92cおよび環状ラン
プ部23が黄色となるように発光を制御する。
これにより、大当たり図柄で演出図柄が停止表示する場合は、希望を感じさせる視覚的
心理効果を遊技者に与えることができる。
さらに、本実施の形態では、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302は、
外れ図柄で演出図柄が停止表示する場合は、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部
23が緑色となるように発光を制御する。
これにより、外れ図柄で演出図柄が停止表示する場合は、ストレスや疲労を解消させる
視覚的心理効果を遊技者に与えることができる。
さらに、本実施の形態では、ランプ部92a〜92cは、パチンコ機10の前面中央に
配置された演出図柄表示装置91の外側周辺に配置されている。
これにより、サメ画像528が拡大表示または縮小表示される場合に、サメ画像528
が進出または後退する視覚的心理効果を遊技者に効果的に与えることができるので、さら
に迫力を演出することができる。
さらに、本実施の形態では、環状ランプ部23は、パチンコ機10の前面周縁に配置さ
れている。
視野角とは、視線を動かさずに認識できる視野角度のことである。例えば、人が普段集
中している視野角は、45〜46度である。人は、視野角20度を境に臨場感が増し、約
80度から100度で満足する。また、力量感は、水平視野角に対して単調増加する。し
たがって、サメ画像528が拡大表示または縮小表示される場合に、視野角が大きいパチ
ンコ機10の前面周縁に配置されている環状ランプ部23により、臨場感および力量感を
演出することができるので、遊技の趣向をさらに向上することができる。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図50ないし図52
は、本発明に係る遊技機の第2の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、第1の実施の形態に対して、進出または後退させる対象の色が変えら
れない場合について適用した点が異なる。なお、以下、第1の実施の形態と異なる部分に
ついてのみ説明し、重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
〔動作〕 まず、本実施の形態の動作を説明する。
なお、以下では、図39のタイムチャートを用いて説明する。また、ノーマル演出は、
第1の実施の形態と同様であるので、スーパー演出以降について説明する。
図50は、時刻t4における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。
スーパー演出が開始されると、時刻t4において、図50に示すように、上段の主図柄
518が左上に、下段の主図柄520が右上にそれぞれ小さく表示される。そして、「5
」の主図柄530、「6」の主図柄532および「7」の主図柄534が奥行きから手前
に向かってレースをする演出が行われる。スーパー演出では、「7」の主図柄534がゴ
ールをした場合は、大当たり図柄(777)が最終的に表示されるのに対し、「7」の主
図柄534以外がゴールした場合は、外れ図柄(778)が表示される。
レース中に、「7」の主図柄534が「5」の主図柄530または「6」の主図柄53
2を追い抜いた場合は、表示制御装置302により、「7」の主図柄534が主図柄53
0、532に対して拡大表示される。その際、表示制御装置302により、「7」の主図
柄534の周辺538(主図柄530、532を含まない。)が暖色(例えば、赤色、橙
色または黄色)に発光する。また、音声ランプ制御装置143により、環状ランプ部23
が第1寒色(例えば、緑色、青緑色または青色)に、ランプ部92a〜92cが第1寒色
よりも明度が低い第2寒色(例えば、暗緑色、暗青緑色または暗青色)に発光する。
そのため、「7」の主図柄534が近く見える。一方、環状ランプ部23よりもランプ
部92a〜92cの方が遠く見えるので、「7」の主図柄534に近づくにつれて遠く見
える。したがって、「7」の主図柄534とその周辺との遠近感が強調されるので、「7
」の主図柄534がより近く見える。これにより、「7」の主図柄534が主図柄530
、532に対して拡大表示される場合に、「7」の主図柄534が進出する視覚的心理効
果を遊技者に与えることができるので、迫力を演出することができる。
さらに、「7」の主図柄534が主図柄530、532に対して拡大表示される際は、
「7」の主図柄534の拡大表示の開始から拡大表示の完了までの拡大表示期間を複数(
例えば、4つ)に区分し、各期間を経るにつれて、「7」の主図柄534の周辺538の
明度を高くするとともに、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の明度の総和
を低くする。具体的に、最初の期間である第1期間では、「7」の主図柄534の周辺5
38が第1暖色(例えば、暗赤色、暗橙色または暗黄色)に、環状ランプ部23およびラ
ンプ部92a〜92cが第1寒色(例えば、明緑色、明青緑色または明青色)に発光する
。第1期間に後続する第2期間では、「7」の主図柄534の周辺538が第1暖色に、
環状ランプ部23が第1寒色に、ランプ部92a〜92cが第1寒色よりも明度が低い第
2寒色(例えば、緑色、青緑色または青色)に発光する。第2期間に後続する第3期間で
は、「7」の主図柄534の周辺538が第1暖色よりも明度が高い第2暖色(例えば、
赤色、橙色または黄色)に、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cが第2寒色
に発光する。第3期間に後続する第4期間では、「7」の主図柄534の周辺538が第
2暖色よりも明度が高い第3暖色(例えば、明赤色、明橙色または明黄色)に、環状ラン
プ部23が第2寒色に、ランプ部92a〜92cが第2寒色よりも明度が低い第3寒色(
例えば、暗緑色、暗青緑色または暗青色)に発光する。そのため、第2期間では第1期間
よりも、第3期間では第2期間よりも、第4期間では第3期間よりも、「7」の主図柄5
34が近く見える。また、第2期間では第1期間よりも、第3期間では第2期間よりも、
第4期間では第3期間よりも、環状ランプ部23から「7」の主図柄534に近づくにつ
れて遠く見えるので、遠近感の強調により「7」の主図柄534がより近く見える。これ
により、「7」の主図柄534が拡大表示されるにつれて、「7」の主図柄534が進出
する視覚的心理効果が大きくなるので、さらに迫力を演出することができる。
また、「7」の主図柄534の周辺538、環状ランプ部23およびランプ部92a〜
92cの色を必ずしも同じ段階で変化させなくてもよい。「7」の主図柄534の周辺5
38の色を第1段階で変化させ、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cの色を
第1段階よりも多い第2段階で変化させてもよい。例えば、「7」の主図柄534の周辺
538の色を2段階、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cの色を4段階に変
化させる場合を例示する。この場合、第1期間および第2期間では、「7」の主図柄53
4の周辺538が第1暖色に、第3期間および第4期間では、「7」の主図柄534の周
辺538が第2暖色に発光する。一方、第1期間では、環状ランプ部23およびランプ部
92a〜92cが第1寒色に発光する。第2期間では、環状ランプ部23が第1寒色に、
ランプ部92a〜92cが第2寒色に発光する。第3期間では、環状ランプ部23および
ランプ部92a〜92cが第2寒色に発光する。第4期間では、環状ランプ部23が第2
寒色に、ランプ部92a〜92cが第3寒色に発光する。これにより、環状ランプ部23
およびランプ部92a〜92cについては、「7」の主図柄534の周辺538よりも明
度の変化の解像度が高くなるので、「7」の主図柄534が進出する視覚的心理効果をリ
アルに与えることができる。
また逆に、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cの色を第1段階で変化させ
、「7」の主図柄534の周辺538の色を第1段階よりも多い第2段階で変化させても
よい。例えば、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cの色を2段階、「7」の
主図柄534の周辺538の色を4段階に変化させてもよい。これにより、「7」の主図
柄534の周辺538については、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cより
も明度の変化の解像度が高くなるので、「7」の主図柄534が進出する視覚的心理効果
をリアルに与えることができる。
なお、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cについてもそれぞれ色の変化の
段階を変えてもよい。
また、「7」の主図柄534の周辺538、環状ランプ部23およびランプ部92a〜
92cの色を必ずしも同じタイミングで変化させなくてもよい。「7」の主図柄534の
周辺538の色を変化させ、その変化の開始よりも後に、環状ランプ部23およびランプ
部92a〜92cの色を変化させてもよい。具体的に、第1期間および第2期間では、「
7」の主図柄534の周辺538だけが第1暖色に発光する。第3期間では、「7」の主
図柄534の周辺538が第2暖色に、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92c
が第2寒色に発光する。第4期間では、「7」の主図柄534の周辺538が第3暖色に
、環状ランプ部23が第2寒色に、ランプ部92a〜92cが第3寒色に発光する。これ
により、「7」の主図柄534の周辺538の明度が変化するのに遅れて、環状ランプ部
23およびランプ部92a〜92cの明度の総和が変化するので、「7」の主図柄534
の周辺538の明度だけが変化する間は、「7」の主図柄534の周辺538に注目させ
ることができる。したがって、「7」の主図柄534の周辺538を主体として視覚的心
理効果を与えることができる。
また逆に、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cの色を変化させ、その変化
の開始よりも後に、「7」の主図柄534の周辺538の色を変化させてもよい。これに
より、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cの明度の総和が変化するのに遅れ
て、「7」の主図柄534の周辺538の明度が変化するので、環状ランプ部23および
ランプ部92a〜92cの明度の総和だけが変化する間は、環状ランプ部23およびラン
プ部92a〜92cに注目させることができる。したがって、環状ランプ部23およびラ
ンプ部92a〜92cを主体として視覚的心理効果を与えることができる。
なお、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cについてもそれぞれ色の変化の
タイミングを変えてもよい。また、「7」の主図柄534の周辺538、環状ランプ部2
3およびランプ部92a〜92cについて拡大表示期間の区分数を異ならせてもよい。
これに対し、レース中に、「7」の主図柄534が「5」の主図柄530または「6」
の主図柄532に追い抜かれた場合は、表示制御装置302により、「7」の主図柄53
4が主図柄530、532に対して縮小表示される。その際、表示制御装置302により
、「7」の主図柄534の周辺538が寒色(例えば、緑色、青緑色または青色)に発光
する。また、音声ランプ制御装置143により、環状ランプ部23が第1暖色(例えば、
赤色、橙色または黄色)に、ランプ部92a〜92cが第1暖色よりも明度が高い第2暖
色(例えば、明赤色、明橙色または明黄色)に発光する。
そのため、「7」の主図柄534が遠く見える。一方、環状ランプ部23よりもランプ
部92a〜92cの方が近く見えるので、「7」の主図柄534に近づくにつれて近く見
える。したがって、「7」の主図柄534とその周辺との遠近感が強調されるので、「7
」の主図柄534がより遠く見える。これにより、「7」の主図柄534が主図柄530
、532に対して縮小表示される場合に、「7」の主図柄534が後退する視覚的心理効
果を遊技者に与えることができるので、迫力を演出することができる。
さらに、「7」の主図柄534が主図柄530、532に対して縮小表示される際は、
「7」の主図柄534の縮小表示の開始から縮小表示の完了までの縮小表示期間を複数(
例えば、4つ)に区分し、各期間を経るにつれて、「7」の主図柄534の周辺538の
明度を低くするとともに、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の明度の総和
を高くする。具体的に、最初の期間である第1期間では、「7」の主図柄534の周辺5
38が第1寒色(例えば、明緑色、明青緑色または明青色)に、環状ランプ部23および
ランプ部92a〜92cが第1暖色(例えば、暗赤色、暗橙色または暗黄色)に発光する
。第1期間に後続する第2期間では、「7」の主図柄534の周辺538が第1寒色に、
環状ランプ部23が第1暖色に、ランプ部92a〜92cが第1暖色よりも明度が高い第
2暖色(例えば、赤色、橙色または黄色)に発光する。第2期間に後続する第3期間では
、「7」の主図柄534の周辺538が第1寒色よりも明度が低い第2寒色(例えば、緑
色、青緑色または青色)に、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cが第2暖色
に発光する。第3期間に後続する第4期間では、「7」の主図柄534の周辺538が第
2寒色よりも明度が低い第3寒色(例えば、暗緑色、暗青緑色または暗青色)に、環状ラ
ンプ部23が第2暖色に、ランプ部92a〜92cが第2暖色よりも明度が高い第3暖色
(例えば、明赤色、明橙色または明黄色)に発光する。そのため、第2期間では第1期間
よりも、第3期間では第2期間よりも、第4期間では第3期間よりも、「7」の主図柄5
34が遠く見える。また、第2期間では第1期間よりも、第3期間では第2期間よりも、
第4期間では第3期間よりも、環状ランプ部23から「7」の主図柄534に近づくにつ
れて近く見えるので、遠近感の強調により「7」の主図柄534がより遠く見える。これ
により、「7」の主図柄534が縮小表示されるにつれて、「7」の主図柄534が後退
する視覚的心理効果が大きくなるので、さらに迫力を演出することができる。
また、「7」の主図柄534の周辺538、環状ランプ部23およびランプ部92a〜
92cの色を必ずしも同じ段階で変化させなくてもよい。「7」の主図柄534の周辺5
38の色を第1段階で変化させ、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cの色を
第1段階よりも多い第2段階で変化させてもよい。例えば、「7」の主図柄534の周辺
538の色を2段階、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cの色を4段階に変
化させる場合を例示する。この場合、第1期間および第2期間では、「7」の主図柄53
4の周辺538が第1寒色に、第3期間および第4期間では、「7」の主図柄534の周
辺538が第2寒色に発光する。一方、第1期間では、環状ランプ部23およびランプ部
92a〜92cが第1暖色に発光する。第2期間では、環状ランプ部23が第1暖色に、
ランプ部92a〜92cが第2暖色に発光する。第3期間では、環状ランプ部23および
ランプ部92a〜92cが第2暖色に発光する。第4期間では、環状ランプ部23が第2
暖色に、ランプ部92a〜92cが第3暖色に発光する。これにより、環状ランプ部23
およびランプ部92a〜92cについては、「7」の主図柄534の周辺538よりも明
度の変化の解像度が高くなるので、「7」の主図柄534が後退する視覚的心理効果をリ
アルに与えることができる。
また逆に、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cの色を第1段階で変化させ
、「7」の主図柄534の周辺538の色を第1段階よりも多い第2段階で変化させても
よい。例えば、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cの色を2段階、「7」の
主図柄534の周辺538の色を4段階に変化させてもよい。これにより、「7」の主図
柄534の周辺538については、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cより
も明度の変化の解像度が高くなるので、「7」の主図柄534が後退する視覚的心理効果
をリアルに与えることができる。
なお、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cについてもそれぞれ色の変化の
段階を変えてもよい。
また、「7」の主図柄534の周辺538、環状ランプ部23およびランプ部92a〜
92cの色を必ずしも同じタイミングで変化させなくてもよい。「7」の主図柄534の
周辺538の色を変化させ、その変化の開始よりも後に、環状ランプ部23およびランプ
部92a〜92cの色を変化させてもよい。具体的に、第1期間および第2期間では、「
7」の主図柄534の周辺538だけが第1寒色に発光する。第3期間では、「7」の主
図柄534の周辺538が第2寒色に、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92c
が第2暖色に発光する。第4期間では、「7」の主図柄534の周辺538が第3寒色に
、環状ランプ部23が第2暖色に、ランプ部92a〜92cが第3暖色に発光する。これ
により、「7」の主図柄534の周辺538の明度が変化するのに遅れて、環状ランプ部
23およびランプ部92a〜92cの明度の総和が変化するので、「7」の主図柄534
の周辺538の明度だけが変化する間は、「7」の主図柄534の周辺538に注目させ
ることができる。したがって、「7」の主図柄534の周辺538を主体として視覚的心
理効果を与えることができる。
また逆に、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cの色を変化させ、その変化
の開始よりも後に、「7」の主図柄534の周辺538の色を変化させてもよい。これに
より、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cの明度の総和が変化するのに遅れ
て、「7」の主図柄534の周辺538の明度が変化するので、環状ランプ部23および
ランプ部92a〜92cの明度の総和だけが変化する間は、環状ランプ部23およびラン
プ部92a〜92cに注目させることができる。したがって、環状ランプ部23およびラ
ンプ部92a〜92cを主体として視覚的心理効果を与えることができる。
なお、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cについてもそれぞれ色の変化の
タイミングを変えてもよい。また、「7」の主図柄534の周辺538、環状ランプ部2
3およびランプ部92a〜92cについて縮小表示期間の区分数を異ならせてもよい。
図51は、時刻t5における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。
大当たり抽選で大当たりとなった場合は、時刻t5において、図51に示すように、「
7」の主図柄534がゴールする。
図52は、時刻t7における演出図柄を示す演出図柄表示装置91の表示画面である。
大当たり抽選で大当たりとなった場合は、時刻t7において、図52に示すように、大
当たり図柄(777)が表示される。大当たり図柄が表示されると、その後、表示制御装
置302により、表示画面が黄色に発光し、音声ランプ制御装置143により、ランプ部
92a〜92cおよび環状ランプ部23が黄色に発光する。これにより、大当たり図柄で
演出図柄が停止表示する場合は、希望を感じさせる視覚的心理効果を遊技者に与えること
ができる。
一方、大当たり抽選で外れとなった場合は、時刻t5において、「7」の主図柄534
以外がゴールする。そして、時刻t7において、外れ図柄(778)が表示される。外れ
図柄が表示されると、その後、表示制御装置302により、表示画面が緑色に発光し、音
声ランプ制御装置143により、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23が緑色
に発光する。これにより、外れ図柄で演出図柄が停止表示する場合は、ストレスや疲労を
解消させる視覚的心理効果を遊技者に与えることができる。
〔効果〕 このようにして、本実施の形態では、音声ランプ制御装置143および表示
制御装置302は、「7」の主図柄534を主図柄530、532に対して拡大表示する
演出を行い、「7」の主図柄534が拡大表示される場合に、「7」の主図柄534の周
辺538が暖色に、環状ランプ部23が第1寒色に、ランプ部92a〜92cが第1寒色
よりも明度が低い第2寒色になるように、演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92
cおよび環状ランプ部23の発光を制御する。
これにより、「7」の主図柄534が拡大表示される場合に、「7」の主図柄534が
進出する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、演出図柄表示装置91を大
型化することなく、「7」の主図柄534をより近く見せることができる。したがって、
迫力を演出することができ、従来に比して、遊技の趣向を向上することができる。また、
「7」の主図柄534の色が変えられない場合でも、「7」の主図柄534が進出する視
覚的心理効果を遊技者に与えることができる。
さらに、本実施の形態では、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302は、
「7」の主図柄534の拡大表示の開始から拡大表示の完了までの拡大表示期間を複数に
区分し、各期間を経るにつれて、「7」の主図柄534の周辺538の明度を高くすると
ともに、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の明度の総和を低くする。
これにより、「7」の主図柄534が拡大表示されるにつれて、「7」の主図柄534
が進出する視覚的心理効果が大きくなるので、さらに迫力を演出することができる。
さらに、本実施の形態では、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302は、
スペシャルリーチにおいて上図柄および下図柄が停止表示した後でかつ中図柄が停止表示
する前に「7」の主図柄534が拡大表示される場合に、「7」の主図柄534の周辺5
38が暖色に、環状ランプ部23が第1寒色に、ランプ部92a〜92cが第1寒色より
も明度が低い第2寒色になるように発光を制御する。
これにより、遊技者の期待感が高まる、すべての演出図柄が停止表示する直前に、「7
」の主図柄534が進出する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、遊技の
趣向をさらに向上することができる。
さらに、本実施の形態では、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302は、
「7」の主図柄534を主図柄530、532に対して縮小表示する演出を行い、「7」
の主図柄534が縮小表示される場合に、「7」の主図柄534の周辺538が寒色に、
環状ランプ部23が第1暖色に、ランプ部92a〜92cが第1暖色よりも明度が高い第
2暖色になるように発光を制御する。
これにより、「7」の主図柄534が縮小表示される場合に、「7」の主図柄534が
後退する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、さらに迫力を演出すること
ができる。
さらに、本実施の形態では、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302は、
「7」の主図柄534の縮小表示の開始から縮小表示の完了までの縮小表示期間を複数に
区分し、各期間を経るにつれて、「7」の主図柄534の周辺538の明度を低くすると
ともに、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の明度の総和を高くする。
これにより、「7」の主図柄534が縮小表示されるにつれて、「7」の主図柄534
が後退する視覚的心理効果が大きくなるので、さらに迫力を演出することができる。
さらに、本実施の形態では、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302は、
スペシャルリーチにおいて上図柄および下図柄が停止表示した後でかつ中図柄が停止表示
する前に「7」の主図柄534が縮小表示される場合に、「7」の主図柄534の周辺5
38が寒色に、環状ランプ部23が第1暖色に、ランプ部92a〜92cが第1暖色より
も明度が高い第2暖色になるように発光を制御する。
これにより、遊技者の期待感が高まる、すべての演出図柄が停止表示する直前に、「7
」の主図柄534が後退する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、遊技の
趣向をさらに向上することができる。
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図53ないし図55
は、本発明に係る遊技機の第3の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、第1および第2の実施の形態に対して、任意のキャラクタを進出また
は後退させるように発光を制御する点が異なる。なお、以下、第1および第2の実施の形
態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については同一の符号を付して説明を
省略する。
まず、音声ランプ制御装置143の構成を説明する。
図53は、発光制御管理テーブル420のデータ構造を示す図である。
ROM352には、図53に示すように、キャラクタ(主図柄および副図柄のキャラク
タを含む。)の発光制御を管理する発光制御管理テーブル420が格納されている。
発光制御管理テーブル420には、キャラクタROM384の各キャラクタごとに1つ
のレコードが登録されている。各レコードは、キャラクタの識別子を登録したフィールド
と、ノーマルリーチ、スーパーリーチおよびスペシャルリーチごとにキャラクタの色が変
更可能か否かを登録したフィールドと、ノーマルリーチ、スーパーリーチおよびスペシャ
ルリーチごとにコントラスト効果によりキャラクタを進出または後退させるか否かを登録
したフィールドとを含んで構成されている。背景が暗色(例えば、黒色)である場合は、
暖色が寒色よりも手前に見える。この原因の1つにコントラストの効果がある。コントラ
スト効果とは、コントラストの低い輪郭を持つ図形がコントラストの高い図形に比べて遠
くに見える効果である。
図53の例では、第1段目のレコードには、キャラクタの識別子として「A」が、ノー
マルリーチ、スーパーリーチおよびスペシャルリーチ時の変色の可否として「可」、「不
可」、「不可」が、ノーマルリーチ、スーパーリーチおよびスペシャルリーチ時のコント
ラスト効果の可否として「有」、「−」、「−」がそれぞれ登録されている。これは、キ
ャラクタAの色が、ノーマルリーチ時には変更可能であるのに対し、スーパーリーチおよ
びスペシャルリーチ時には変更不可能であることを規定している。また、ノーマルリーチ
時には、コントラスト効果によりキャラクタAを進出または後退させることを規定してい
る。
次に、音声ランプ制御装置143で実行される処理を説明する。
MPU350は、ROM352の所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ
、発光制御処理を実行する。
図54は、音声ランプ制御装置143で実行する発光制御処理を示すフローチャートで
ある。
発光制御処理は、例えば、ステップS1210のランプ設定処理の一部として実行され
る処理であって、MPU350において実行されると、図54に示すように、ステップS
2700に移行する。
ステップS2700では、変動パターンコマンド、乱数カウンタの値その他の情報等に
基づいて発光制御管理テーブル420のなかからキャラクタを選択し、ステップS270
2に移行する。
ステップS2702では、ステップS2700で選択したキャラクタ(以下、選択キャ
ラクタという。)を指定するためのキャラクタ選択コマンドをコマンド用バッファに設定
する。これにより、出力ポート358を介してキャラクタ選択コマンドが表示制御装置3
02に送信される。
次いで、ステップS2704に移行して、選択キャラクタを進出または後退させるため
の発光を行うタイミングであるか否かを判定し、発光タイミングであると判定した場合(Y
ES)は、ステップS2706に移行する。発光タイミングの判定は、例えば、現在がノー
マルリーチ、スーパーリーチまたはスペシャルリーチのうちの特定のタイミングであるか
否かを判定することにより行う。
ステップS2706では、発光制御管理テーブル420に基づいて、選択キャラクタの
色が変更可能であるか否かを判定し、キャラクタの色が変更可能であると判定した場合(Y
ES)は、ステップS2708に移行する。
ステップS2708では、発光制御管理テーブル420に基づいて、選択キャラクタに
対してコントラスト効果を与えないか否かを判定し、コントラスト効果を与えないと判定
した場合(YES)は、ステップS2710に移行する。
ステップS2710では、選択キャラクタが進出するように発光を制御するか否かを判
定し、選択キャラクタが進出するように発光を制御すると判定した場合(YES)は、ステッ
プS2712に移行する。
ステップS2712では、環状ランプ部23が第1寒色(例えば、明緑色、明青緑色ま
たは明青色)に、ランプ部92a〜92cが第1寒色よりも明度が低い第2寒色(例えば
、緑色、青緑色または青色)になるように発光を制御する第1進出発光処理を実行し、一
連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS2710で、選択キャラクタが進出するように発光を制御しないと判
定した場合(NO)は、ステップS2714に移行する。
ステップS2714では、環状ランプ部23が第1暖色(例えば、暗赤色、暗橙色また
は暗黄色)に、ランプ部92a〜92cが第1暖色よりも明度が高い第2暖色(例えば、
赤色、橙色または黄色)になるように発光を制御する第1後退発光処理を実行し、一連の
処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS2708で、選択キャラクタに対してコントラスト効果を与えると判
定した場合(NO)は、ステップS2716に移行して、選択キャラクタが進出するように発
光を制御するか否かを判定し、選択キャラクタが進出するように発光を制御すると判定し
た場合(YES)は、ステップS2718に移行する。
ステップS2718では、環状ランプ部23が第2寒色または暗色(例えば、黒色)に
、ランプ部92a〜92cが第2寒色よりも明度が低い第3寒色(例えば、暗緑色、暗青
緑色または暗青色)または暗色になるように発光を制御する第2進出発光処理を実行し、
一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS2716で、選択キャラクタが進出するように発光を制御しないと判
定した場合(NO)は、ステップS2720に移行する。
ステップS2720では、環状ランプ部23が第2暖色または暗色に、ランプ部92a
〜92cが第2暖色よりも明度が高い第3暖色(例えば、明赤色、明橙色または明黄色)
または暗色になるように発光を制御する第2後退発光処理を実行し、一連の処理を終了し
て元の処理に復帰させる。
一方、ステップS2706で、選択キャラクタの色が変更可能でないと判定した場合(N
O)は、ステップS2722に移行して、発光制御管理テーブル420に基づいて、選択キ
ャラクタに対してコントラスト効果を与えないか否かを判定し、コントラスト効果を与え
ないと判定した場合(YES)は、ステップS2724に移行する。
ステップS2724では、選択キャラクタが進出するように発光を制御するか否かを判
定し、選択キャラクタが進出するように発光を制御すると判定した場合(YES)は、ステッ
プS2726に移行する。
ステップS2726では、環状ランプ部23が第2寒色に、ランプ部92a〜92cが
第3寒色になるように発光を制御する第3進出発光処理を実行し、一連の処理を終了して
元の処理に復帰させる。
一方、ステップS2724で、選択キャラクタが進出するように発光を制御しないと判
定した場合(NO)は、ステップS2728に移行する。
ステップS2728では、環状ランプ部23が第2暖色に、ランプ部92a〜92cが
第3暖色になるように発光を制御する第3後退発光処理を実行し、一連の処理を終了して
元の処理に復帰させる。
一方、ステップS2722で、選択キャラクタに対してコントラスト効果を与えると判
定した場合(NO)は、ステップS2730に移行して、選択キャラクタが進出するように発
光を制御するか否かを判定し、選択キャラクタが進出するように発光を制御すると判定し
た場合(YES)は、ステップS2732に移行する。
ステップS2732では、環状ランプ部23が第3寒色または暗色に、ランプ部92a
〜92cが暗色になるように発光を制御する第4進出発光処理を実行し、一連の処理を終
了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS2730で、選択キャラクタが進出するように発光を制御しないと判
定した場合(NO)は、ステップS2734に移行する。
ステップS2734では、環状ランプ部23が第3暖色または暗色に、ランプ部92a
〜92cが暗色になるように発光を制御する第4後退発光処理を実行し、一連の処理を終
了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS2704で、選択キャラクタを進出または後退させるための発光を行
うタイミングでないと判定した場合(NO)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる
次に、表示制御装置302の構成を説明する。
プログラムROM372には、ROM352と同様に、発光制御管理テーブル420が
格納されている。
次に、表示制御装置302で実行される処理を説明する。
MPU370は、ROM352の所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ
、発光制御処理を実行する。
図55は、表示制御装置302で実行する発光制御処理を示すフローチャートである。
発光制御処理は、例えば、ステップS1404の表示実行処理の一部として実行される
処理であって、MPU370において実行されると、図55に示すように、ステップS2
800に移行する。
ステップS2800では、音声ランプ制御装置143からキャラクタ選択コマンドを受
信したか否かを判定し、キャラクタ選択コマンドを受信したと判定した場合(YES)は、ス
テップS2804に移行するが、そうでないと判定した場合(NO)は、キャラクタ選択コマ
ンドを受信するまでステップS2800で待機する。
ステップS2804では、ステップS2800で受信したキャラクタ選択コマンドによ
り指定されるキャラクタ(以下、指定キャラクタという。)を進出または後退させるため
の発光を行うタイミングであるか否かを判定し、発光タイミングであると判定した場合(Y
ES)は、ステップS2806に移行する。発光タイミングの判定は、例えば、現在がノー
マルリーチ、スーパーリーチまたはスペシャルリーチのうちの特定のタイミングであるか
否かを判定することにより行う。
ステップS2806では、発光制御管理テーブル420に基づいて、指定キャラクタの
色が変更可能であるか否かを判定し、キャラクタの色が変更可能であると判定した場合(Y
ES)は、ステップS2808に移行する。
ステップS2808では、発光制御管理テーブル420に基づいて、指定キャラクタに
対してコントラスト効果を与えないか否かを判定し、コントラスト効果を与えないと判定
した場合(YES)は、ステップS2810に移行する。
ステップS2810では、指定キャラクタが進出するように発光を制御するか否かを判
定し、指定キャラクタが進出するように発光を制御すると判定した場合(YES)は、ステッ
プS2812に移行する。
ステップS2812では、指定キャラクタを拡大表示するとともに、指定キャラクタが
第3暖色に、指定キャラクタの周辺が第3寒色になるように発光を制御する第1進出発光
処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS2810で、指定キャラクタが進出するように発光を制御しないと判
定した場合(NO)は、ステップS2814に移行する。
ステップS2814では、指定キャラクタを縮小表示するとともに、指定キャラクタが
第3寒色に、指定キャラクタの周辺が第3暖色になるように発光を制御する第1後退発光
処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS2808で、指定キャラクタに対してコントラスト効果を与えると判
定した場合(NO)は、ステップS2816に移行して、指定キャラクタが進出するように発
光を制御するか否かを判定し、指定キャラクタが進出するように発光を制御すると判定し
た場合(YES)は、ステップS2818に移行する。
ステップS2818では、指定キャラクタを拡大表示するとともに、指定キャラクタが
第3暖色に、指定キャラクタの周辺が暗色になるように発光を制御する第2進出発光処理
を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS2816で、指定キャラクタが進出するように発光を制御しないと判
定した場合(NO)は、ステップS2820に移行する。
ステップS2820では、指定キャラクタを縮小表示するとともに、指定キャラクタが
第3寒色に、指定キャラクタの周辺が暗色になるように発光を制御する第2後退発光処理
を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS2806で、指定キャラクタの色が変更可能でないと判定した場合(N
O)は、ステップS2824に移行する。
ステップS2824では、指定キャラクタが進出するように発光を制御するか否かを判
定し、指定キャラクタが進出するように発光を制御すると判定した場合(YES)は、ステッ
プS2826に移行する。
ステップS2826では、指定キャラクタを拡大表示するとともに、指定キャラクタの
周辺が第3暖色になるように発光を制御する第3進出発光処理を実行し、一連の処理を終
了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS2824で、指定キャラクタが進出するように発光を制御しないと判
定した場合(NO)は、ステップS2828に移行する。
ステップS2828では、指定キャラクタを縮小表示するとともに、指定キャラクタの
周辺が第3寒色になるように発光を制御する第3後退発光処理を実行し、一連の処理を終
了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS2804で、指定キャラクタを進出または後退させるための発光を行
うタイミングでないと判定した場合(NO)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる
〔動作〕 次に、本実施の形態の動作を説明する。
まず、キャラクタの色を変更したい場合で、かつ、コントラスト効果を与えない場合を
説明する。
キャラクタが進出するように発光を制御する場合は、表示制御装置302により、ステ
ップS2812を経て、キャラクタが拡大表示され、キャラクタが第3暖色に発光する。
また、音声ランプ制御装置143により、ステップS2712を経て、環状ランプ部23
が第1寒色に、ランプ部92a〜92cが第2寒色に発光する。さらに、表示制御装置3
02により、ステップS2812を経て、キャラクタの周辺が第3寒色に発光する。
そのため、キャラクタが近く見える。一方、環状ランプ部23よりもランプ部92a〜
92cの方が遠く、ランプ部92a〜92cよりもキャラクタの周辺が遠く見えるので、
キャラクタに近づくにつれて遠く見える。したがって、キャラクタとその周辺との遠近感
が強調されるので、キャラクタがより近く見える。これにより、キャラクタが拡大表示さ
れる場合に、キャラクタが進出する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、
迫力を演出することができる。また、任意のキャラクタを進出させることができるので、
演出のバリエーションが豊富となり、遊技の趣向を向上することができる。
キャラクタが後退するように発光を制御する場合は、表示制御装置302により、ステ
ップS2814を経て、キャラクタが縮小表示され、キャラクタが第3寒色に発光する。
また、音声ランプ制御装置143により、ステップS2714を経て、環状ランプ部23
が第1暖色に、ランプ部92a〜92cが第2暖色に発光する。さらに、表示制御装置3
02により、ステップS2814を経て、キャラクタの周辺が第3暖色に発光する。
そのため、キャラクタが遠く見える。一方、環状ランプ部23よりもランプ部92a〜
92cの方が近く、ランプ部92a〜92cよりもキャラクタの周辺が近く見えるので、
キャラクタに近づくにつれて近く見える。したがって、キャラクタとその周辺との遠近感
が強調されるので、キャラクタがより遠く見える。これにより、キャラクタが縮小表示さ
れる場合に、キャラクタが後退する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、
迫力を演出することができる。また、任意のキャラクタを後退させることができるので、
演出のバリエーションが豊富となり、遊技の趣向を向上することができる。
次に、キャラクタの色を変更したい場合で、かつ、コントラスト効果を与える場合を説
明する。
キャラクタが進出するように発光を制御する場合は、表示制御装置302により、ステ
ップS2818を経て、キャラクタが拡大表示され、キャラクタが第3暖色に発光する。
また、音声ランプ制御装置143により、ステップS2718を経て、環状ランプ部23
が第2寒色または暗色に、ランプ部92a〜92cが第3寒色または暗色に発光する。さ
らに、表示制御装置302により、ステップS2818を経て、キャラクタの周辺が暗色
に発光する。
そのため、コントラスト効果により、キャラクタが近く見える。これにより、キャラク
タが拡大表示される場合に、キャラクタが進出する視覚的心理効果を遊技者に与えること
ができるので、迫力を演出することができる。また、任意のキャラクタを進出させること
ができるので、演出のバリエーションが豊富となり、遊技の趣向を向上することができる
。さらに、コントラスト効果により、暖色および寒色だけを用いた場合とは異なる印象を
与えることができる。
キャラクタが後退するように発光を制御する場合は、表示制御装置302により、ステ
ップS2820を経て、キャラクタが縮小表示され、キャラクタが第3寒色に発光する。
また、音声ランプ制御装置143により、ステップS2720を経て、環状ランプ部23
が第2暖色または暗色に、ランプ部92a〜92cが第3暖色または暗色に発光する。さ
らに、表示制御装置302により、ステップS2820を経て、キャラクタの周辺が暗色
に発光する。
そのため、コントラスト効果により、キャラクタが遠く見える。これにより、キャラク
タが縮小表示される場合に、キャラクタが後退する視覚的心理効果を遊技者に与えること
ができるので、迫力を演出することができる。また、任意のキャラクタを後退させること
ができるので、演出のバリエーションが豊富となり、遊技の趣向を向上することができる
。さらに、コントラスト効果により、暖色および寒色だけを用いた場合とは異なる印象を
与えることができる。
次に、キャラクタの色を変更したくない場合で、かつ、コントラスト効果を与えない場
合を説明する。ここで、キャラクタの色を変更したくない場合とは、キャラクタの色を変
えてしまうと、例えば、演出上の見た目を損なう可能性があるような場合をいい、キャラ
クタの色を変更したいかどうかは、任意に設定することができる。以下、同様である。
キャラクタが進出するように発光を制御する場合は、表示制御装置302により、ステ
ップS2826を経て、キャラクタが拡大表示され、キャラクタの周辺が第3暖色に発光
する。また、音声ランプ制御装置143により、ステップS2726を経て、環状ランプ
部23が第2寒色に、ランプ部92a〜92cが第3寒色に発光する。
そのため、キャラクタが近く見える。一方、環状ランプ部23よりもランプ部92a〜
92cの方が遠く見えるので、キャラクタに近づくにつれて遠く見える。したがって、キ
ャラクタとその周辺との遠近感が強調されるので、キャラクタがより近く見える。これに
より、キャラクタが拡大表示される場合に、キャラクタが進出する視覚的心理効果を遊技
者に与えることができるので、迫力を演出することができる。また、任意のキャラクタを
進出させることができるので、演出のバリエーションが豊富となり、遊技の趣向を向上す
ることができる。さらに、キャラクタの色が変えられない場合でも、キャラクタが進出す
る視覚的心理効果を遊技者に与えることができる。
キャラクタが後退するように発光を制御する場合は、表示制御装置302により、ステ
ップS2828を経て、キャラクタが縮小表示され、キャラクタの周辺が第3寒色に発光
する。また、音声ランプ制御装置143により、ステップS2728を経て、環状ランプ
部23が第2暖色に、ランプ部92a〜92cが第3暖色に発光する。
そのため、キャラクタが遠く見える。一方、環状ランプ部23よりもランプ部92a〜
92cの方が近く見えるので、キャラクタに近づくにつれて近く見える。したがって、キ
ャラクタとその周辺との遠近感が強調されるので、キャラクタがより遠く見える。これに
より、キャラクタが縮小表示される場合に、キャラクタが後退する視覚的心理効果を遊技
者に与えることができるので、迫力を演出することができる。また、任意のキャラクタを
後退させることができるので、演出のバリエーションが豊富となり、遊技の趣向を向上す
ることができる。さらに、キャラクタの色が変えられない場合でも、キャラクタが後退す
る視覚的心理効果を遊技者に与えることができる。
次に、キャラクタの色を変更したくない場合で、かつ、コントラスト効果を与える場合
を説明する。
キャラクタが進出するように発光を制御する場合は、表示制御装置302により、ステ
ップS2826を経て、キャラクタが拡大表示され、キャラクタの周辺が第3暖色に発光
する。また、音声ランプ制御装置143により、ステップS2732を経て、環状ランプ
部23が第3寒色または暗色に、ランプ部92a〜92cが暗色に発光する。
そのため、コントラスト効果により、キャラクタが近く見える。これにより、キャラク
タが拡大表示される場合に、キャラクタが進出する視覚的心理効果を遊技者に与えること
ができるので、迫力を演出することができる。また、任意のキャラクタを進出させること
ができるので、演出のバリエーションが豊富となり、遊技の趣向を向上することができる
。さらに、キャラクタの色が変えられない場合でも、キャラクタが進出する視覚的心理効
果を遊技者に与えることができる。さらに、コントラスト効果により、暖色および寒色だ
けを用いた場合とは異なる印象を与えることができる。
キャラクタが後退するように発光を制御する場合は、表示制御装置302により、ステ
ップS2828を経て、キャラクタが縮小表示され、キャラクタの周辺が第3寒色に発光
する。また、音声ランプ制御装置143により、ステップS2734を経て、環状ランプ
部23が第3暖色または暗色に、ランプ部92a〜92cが暗色に発光する。
そのため、コントラスト効果により、キャラクタが遠く見える。これにより、キャラク
タが縮小表示される場合に、キャラクタが後退する視覚的心理効果を遊技者に与えること
ができるので、迫力を演出することができる。また、任意のキャラクタを後退させること
ができるので、演出のバリエーションが豊富となり、遊技の趣向を向上することができる
。さらに、キャラクタの色が変えられない場合でも、キャラクタが後退する視覚的心理効
果を遊技者に与えることができる。さらに、コントラスト効果により、暖色および寒色だ
けを用いた場合とは異なる印象を与えることができる。
〔他の実施の形態〕
なお、第1の実施の形態においては、サメ画像528が主図柄530〜534に対して
拡大表示または縮小表示される場合に、サメ画像528が進出または後退する視覚的心理
効果を与える発光制御を行ったが、これに限らず、サメ画像528を拡大表示または縮小
表示するのではなく、サメ画像528が主図柄530〜534に対して接近または離間す
る場合に、サメ画像528が進出または後退する視覚的心理効果を与える発光制御を行っ
てもよい。
図56は、スーパー演出時の演出図柄表示装置91の表示画面である。
スーパー演出が開始されると、図56に示すように、サメ画像528が画面右端に出現
する。そして、「5」の主図柄530、「6」の主図柄532および「7」の主図柄53
4がサメ画像528から逃げ惑うのに対し、サメ画像528が「5」の主図柄530、「
6」の主図柄532および「7」の主図柄534をその順で次々と食べていく演出が行わ
れる。
サメ画像528が「7」の主図柄534を食べる瞬間は、サメ画像528が「7」の主
図柄534に対して接近し、サメ画像528が口を大きく開けて「7」の主図柄534に
襲いかかろうとする。その際、表示制御装置302により、サメ画像528が暖色(例え
ば、赤色、橙色または黄色)に発光する。また、音声ランプ制御装置143により、環状
ランプ部23が第1寒色(例えば、明緑色、明青緑色または明青色)に、ランプ部92a
〜92cが第1寒色よりも明度が低い第2寒色(例えば、緑色、青緑色または青色)に発
光する。さらに、表示制御装置302により、サメ画像528の周辺536が第2寒色よ
りも明度が低い第3寒色(例えば、暗緑色、暗青緑色または暗青色)に発光する。
そのため、サメ画像528が近く見える。一方、環状ランプ部23よりもランプ部92
a〜92cの方が遠く、ランプ部92a〜92cよりもサメ画像528の周辺536が遠
く見えるので、サメ画像528に近づくにつれて遠く見える。したがって、サメ画像52
8とその周辺との遠近感が強調されるので、サメ画像528がより近く見える。これによ
り、サメ画像528が「7」の主図柄534に対して接近する場合に、サメ画像528が
進出する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、迫力を演出することができ
る。
さらに、サメ画像528が「7」の主図柄534に対して接近する際は、サメ画像52
8の接近の開始から接近の完了までの接近期間を複数(例えば、4つ)に区分し、各期間
を経るにつれて、サメ画像528の明度を高くするとともに、サメ画像528の周辺53
6、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の明度の総和を低くする。具体的に
、最初の期間である第1期間では、サメ画像528が第1暖色(例えば、暗赤色、暗橙色
または暗黄色)に、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の
周辺536が第1寒色(例えば、明緑色、明青緑色または明青色)に発光する。第1期間
に後続する第2期間では、サメ画像528が第1暖色に、環状ランプ部23およびランプ
部92a〜92cが第1寒色に、サメ画像528の周辺536が第1寒色よりも明度が低
い第2寒色(例えば、緑色、青緑色または青色)に発光する。第2期間に後続する第3期
間では、サメ画像528が第1暖色よりも明度が高い第2暖色(例えば、赤色、橙色また
は黄色)に、環状ランプ部23が第1寒色に、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像5
28の周辺536が第2寒色に発光する。第3期間に後続する第4期間では、サメ画像5
28が第2暖色よりも明度が高い第3暖色(例えば、明赤色、明橙色または明黄色)に、
環状ランプ部23が第1寒色に、ランプ部92a〜92cが第2寒色に、サメ画像528
の周辺536が第2寒色よりも明度が低い第3寒色(例えば、暗緑色、暗青緑色または暗
青色)に発光する。そのため、第2期間では第1期間よりも、第3期間では第2期間より
も、第4期間では第3期間よりも、サメ画像528が近く見える。また、第2期間では第
1期間よりも、第3期間では第2期間よりも、第4期間では第3期間よりも、環状ランプ
部23からサメ画像528に近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調によりサメ画
像528がより近く見える。これにより、サメ画像528が接近するにつれて、サメ画像
528が進出する視覚的心理効果が大きくなるので、さらに迫力を演出することができる
また、サメ画像528、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像5
28の周辺536の色を必ずしも同じ段階で変化させなくてもよい。サメ画像528の色
を第1段階で変化させ、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像52
8の周辺536の色を第1段階よりも多い第2段階で変化させてもよい。例えば、サメ画
像528の色を2段階、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像52
8の周辺536の色を4段階に変化させる場合を例示する。この場合、第1期間および第
2期間では、サメ画像528が第1暖色に、第3期間および第4期間では、サメ画像52
8が第2暖色に発光する。一方、第1期間では、環状ランプ部23、ランプ部92a〜9
2cおよびサメ画像528の周辺536が第1寒色に発光する。第2期間では、環状ラン
プ部23およびランプ部92a〜92cが第1寒色に、サメ画像528の周辺536が第
2寒色に発光する。第3期間では、環状ランプ部23が第1寒色に、ランプ部92a〜9
2cおよびサメ画像528の周辺536が第2寒色に発光する。第4期間では、環状ラン
プ部23が第1寒色に、ランプ部92a〜92cが第2寒色に、サメ画像528の周辺5
36が第3寒色に発光する。これにより、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cお
よびサメ画像528の周辺536については、サメ画像528よりも明度の変化の解像度
が高くなるので、サメ画像528が進出する視覚的心理効果をリアルに与えることができ
る。
また逆に、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周辺5
36の色を第1段階で変化させ、サメ画像528の色を第1段階よりも多い第2段階で変
化させてもよい。例えば、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像5
28の周辺536の色を2段階、サメ画像528の色を4段階に変化させてもよい。これ
により、サメ画像528については、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよび
サメ画像528の周辺536よりも明度の変化の解像度が高くなるので、サメ画像528
が進出する視覚的心理効果をリアルに与えることができる。
なお、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周辺536
についてもそれぞれ色の変化の段階を変えてもよい。
また、サメ画像528、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像5
28の周辺536の色を必ずしも同じタイミングで変化させなくてもよい。サメ画像52
8の色を変化させ、その変化の開始よりも後に、環状ランプ部23、ランプ部92a〜9
2cおよびサメ画像528の周辺536の色を変化させてもよい。具体的に、第1期間お
よび第2期間では、サメ画像528だけが第1暖色に発光する。第3期間では、サメ画像
528が第2暖色に、環状ランプ部23が第1寒色に、ランプ部92a〜92cおよびサ
メ画像528の周辺536が第2寒色に発光する。第4期間では、サメ画像528が第3
暖色に、環状ランプ部23が第1寒色に、ランプ部92a〜92cが第2寒色に、サメ画
像528の周辺536が第3寒色に発光する。これにより、サメ画像528の明度が変化
するのに遅れて、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周
辺536の明度の総和が変化するので、サメ画像528の明度だけが変化する間は、サメ
画像528に注目させることができる。したがって、サメ画像528を主体として視覚的
心理効果を与えることができる。
また逆に、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周辺5
36の色を変化させ、その変化の開始よりも後に、サメ画像528の色を変化させてもよ
い。これにより、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の明
度の総和が変化するのに遅れて、サメ画像528の明度が変化するので、環状ランプ部2
3、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の明度の総和だけが変化する間は、環
状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528に注目させることができ
る。したがって、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528を主
体として視覚的心理効果を与えることができる。
なお、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周辺536
についてもそれぞれ色の変化のタイミングを変えてもよい。また、サメ画像528、環状
ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周辺536について接近
期間の区分数を異ならせてもよい。
大当たり抽選で大当たりとなった場合は、サメ画像528が「7」の主図柄534から
離間しながら画面右側に去っていき、大当たり図柄が表示される。その際、表示制御装置
302により、サメ画像528が寒色(例えば、緑色、青緑色または青色)に発光する。
また、音声ランプ制御装置143により、環状ランプ部23が第1暖色(例えば、暗赤色
、暗橙色または暗黄色)に、ランプ部92a〜92cが第1暖色よりも明度が高い第2暖
色(例えば、赤色、橙色または黄色)に発光する。さらに、表示制御装置302により、
サメ画像528の周辺536が第2暖色よりも明度が高い第3暖色(例えば、明赤色、明
橙色または明黄色)に発光する。
そのため、サメ画像528が遠く見える。一方、環状ランプ部23よりもランプ部92
a〜92cの方が近く、ランプ部92a〜92cよりもサメ画像528の周辺536が近
く見えるので、サメ画像528に近づくにつれて近く見える。したがって、サメ画像52
8とその周辺との遠近感が強調されるので、サメ画像528がより遠く見える。これによ
り、サメ画像528が「7」の主図柄534に対して離間する場合に、サメ画像528が
後退する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、迫力を演出することができ
る。
さらに、サメ画像528が「7」の主図柄534に対して離間する際は、サメ画像52
8の離間の開始から離間の完了までの離間期間を複数(例えば、4つ)に区分し、各期間
を経るにつれて、サメ画像528の明度を低くするとともに、サメ画像528の周辺53
6、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の明度の総和を高くする。具体的に
、最初の期間である第1期間では、サメ画像528が第1寒色(例えば、明緑色、明青緑
色または明青色)に、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528
の周辺536が第1暖色(例えば、暗赤色、暗橙色または暗黄色)に発光する。第1期間
に後続する第2期間では、サメ画像528が第1寒色に、環状ランプ部23およびランプ
部92a〜92cが第1暖色に、サメ画像528の周辺536が第1暖色よりも明度が高
い第2暖色(例えば、赤色、橙色または黄色)に発光する。第2期間に後続する第3期間
では、サメ画像528が第1寒色よりも明度が低い第2寒色(例えば、緑色、青緑色また
は青色)に、環状ランプ部23が第1暖色に、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像5
28の周辺536が第2暖色に発光する。第3期間に後続する第4期間では、サメ画像5
28が第2寒色よりも明度が低い第3寒色(例えば、暗緑色、暗青緑色または暗青色)に
、環状ランプ部23が第1暖色に、ランプ部92a〜92cが第2暖色に、サメ画像52
8の周辺536が第2暖色よりも明度が高い第3暖色(例えば、明赤色、明橙色または明
黄色)に発光する。そのため、第2期間では第1期間よりも、第3期間では第2期間より
も、第4期間では第3期間よりも、サメ画像528が遠く見える。また、第2期間では第
1期間よりも、第3期間では第2期間よりも、第4期間では第3期間よりも、環状ランプ
部23からサメ画像528に近づくにつれて近く見えるので、遠近感の強調によりサメ画
像528がより遠く見える。これにより、サメ画像528が離間するにつれて、サメ画像
528が後退する視覚的心理効果が大きくなるので、さらに迫力を演出することができる
また、サメ画像528、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像5
28の周辺536の色を必ずしも同じ段階で変化させなくてもよい。サメ画像528の色
を第1段階で変化させ、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像52
8の周辺536の色を第1段階よりも多い第2段階で変化させてもよい。例えば、サメ画
像528の色を2段階、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像52
8の周辺536の色を4段階に変化させる場合を例示する。この場合、第1期間および第
2期間では、サメ画像528が第1寒色に、第3期間および第4期間では、サメ画像52
8が第2寒色に発光する。一方、第1期間では、環状ランプ部23、ランプ部92a〜9
2cおよびサメ画像528の周辺536が第1暖色に発光する。第2期間では、環状ラン
プ部23およびランプ部92a〜92cが第1暖色に、サメ画像528の周辺536が第
2暖色に発光する。第3期間では、環状ランプ部23が第1暖色に、ランプ部92a〜9
2cおよびサメ画像528の周辺536が第2暖色に発光する。第4期間では、環状ラン
プ部23が第1暖色に、ランプ部92a〜92cが第2暖色に、サメ画像528の周辺5
36が第3暖色に発光する。これにより、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cお
よびサメ画像528の周辺536については、サメ画像528よりも明度の変化の解像度
が高くなるので、サメ画像528が後退する視覚的心理効果をリアルに与えることができ
る。
また逆に、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周辺5
36の色を第1段階で変化させ、サメ画像528の色を第1段階よりも多い第2段階で変
化させてもよい。例えば、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像5
28の周辺536の色を2段階、サメ画像528の色を4段階に変化させてもよい。これ
により、サメ画像528については、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよび
サメ画像528の周辺536よりも明度の変化の解像度が高くなるので、サメ画像528
が後退する視覚的心理効果をリアルに与えることができる。
なお、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周辺536
についてもそれぞれ色の変化の段階を変えてもよい。
また、サメ画像528、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像5
28の周辺536の色を必ずしも同じタイミングで変化させなくてもよい。サメ画像52
8の色を変化させ、その変化の開始よりも後に、環状ランプ部23、ランプ部92a〜9
2cおよびサメ画像528の周辺536の色を変化させてもよい。具体的に、第1期間お
よび第2期間では、サメ画像528だけが第1寒色に発光する。第3期間では、サメ画像
528が第2寒色に、環状ランプ部23が第1暖色に、ランプ部92a〜92cおよびサ
メ画像528の周辺536が第2暖色に発光する。第4期間では、サメ画像528が第3
寒色に、環状ランプ部23が第1暖色に、ランプ部92a〜92cが第2暖色に、サメ画
像528の周辺536が第3暖色に発光する。これにより、サメ画像528の明度が変化
するのに遅れて、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周
辺536の明度の総和が変化するので、サメ画像528の明度だけが変化する間は、サメ
画像528に注目させることができる。したがって、サメ画像528を主体として視覚的
心理効果を与えることができる。
また逆に、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周辺5
36の色を変化させ、その変化の開始よりも後に、サメ画像528の色を変化させてもよ
い。これにより、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の明
度の総和が変化するのに遅れて、サメ画像528の明度が変化するので、環状ランプ部2
3、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の明度の総和だけが変化する間は、環
状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528に注目させることができ
る。したがって、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528を主
体として視覚的心理効果を与えることができる。
なお、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周辺536
についてもそれぞれ色の変化のタイミングを変えてもよい。また、サメ画像528、環状
ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周辺536について離間
期間の区分数を異ならせてもよい。
また、第1の実施の形態において、スーパー演出では、圧迫感を出すため、サメ画像5
28の周辺536を第1暖色、第2暖色または第3暖色に発光させ、ランプ部92a〜9
2cおよび環状ランプ部23を第1暖色、第2暖色または第3暖色に発光させたが、これ
に限らず、ランプ部92a〜92cまたは環状ランプ部23のみを第1暖色、第2暖色ま
たは第3暖色に発光させてもよい。
また、第1の実施の形態において、スーパー演出では、圧迫感を出すため、サメ画像5
28の周辺536を第1暖色、第2暖色または第3暖色に発光させ、ランプ部92a〜9
2cおよび環状ランプ部23を第1暖色、第2暖色または第3暖色に発光させたが、これ
に限らず、第1暖色、第2暖色または第3暖色で点滅表示を行ってもよい。これにより、
圧迫感を増す視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、さらに迫力を演出する
ことができる。
また、第1の実施の形態においては、サメ画像528を進出させるため、サメ画像52
8を暖色に、環状ランプ部23を第1寒色に、ランプ部92a〜92cを第2寒色に、サ
メ画像528の周辺536を第3寒色に発光させたが、これに限らず、サメ画像528を
暖色に、サメ画像528の周辺536を暗色(例えば、黒色)に、ランプ部92a〜92
cおよび環状ランプ部23を寒色または暗色に発光させてもよい。このような構成であっ
ても、コントラスト効果により、サメ画像528が近く見える。これにより、サメ画像5
28が拡大表示される場合に、サメ画像528が進出する視覚的心理効果を遊技者に与え
ることができるので、迫力を演出することができる。また、コントラスト効果により、暖
色および寒色だけを用いた場合とは異なる印象を与えることができる。
また、第1の実施の形態においては、サメ画像528を進出させるため、サメ画像52
8を暖色に、環状ランプ部23を第1寒色に、ランプ部92a〜92cを第2寒色に、サ
メ画像528の周辺536を第3寒色に発光させたが、これに限らず、サメ画像528の
周辺536、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23は、第1寒色、第2寒色ま
たは第3寒色の任意の組み合わせでよく、同一色を用いてもよい。
また、第1の実施の形態においては、サメ画像528を後退させるため、サメ画像52
8を寒色に、環状ランプ部23を第1暖色に、ランプ部92a〜92cを第2暖色に、サ
メ画像528の周辺536を第3暖色に発光させたが、これに限らず、サメ画像528を
寒色に、サメ画像528の周辺536を暗色(例えば、黒色)に、ランプ部92a〜92
cおよび環状ランプ部23を暖色または暗色に発光させてもよい。このような構成であっ
ても、コントラスト効果により、サメ画像528が遠く見える。これにより、サメ画像5
28が縮小表示される場合に、サメ画像528が後退する視覚的心理効果を遊技者に与え
ることができるので、迫力を演出することができる。また、コントラスト効果により、暖
色および寒色だけを用いた場合とは異なる印象を与えることができる。
また、第1の実施の形態においては、サメ画像528を後退させるため、サメ画像52
8を寒色に、環状ランプ部23を第1暖色に、ランプ部92a〜92cを第2暖色に、サ
メ画像528の周辺536を第3暖色に発光させたが、これに限らず、サメ画像528の
周辺536、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23は、第1暖色、第2暖色ま
たは第3暖色の任意の組み合わせでよく、同一色を用いてもよい。
また、第1の実施の形態においては、サメ画像528の拡大表示の開始から拡大表示の
完了までの拡大表示期間を複数に区分し、各期間を経るにつれて、サメ画像528の明度
を高くするとともに、サメ画像528の周辺536、ランプ部92a〜92cおよび環状
ランプ部23の明度の総和を低くしたが、これに限らず、各期間を経るにつれてサメ画像
528の明度だけを高くしてもよい。逆に、各期間を経るにつれてサメ画像528の周辺
536、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の明度の総和だけを低くしても
よい。
また、第1の実施の形態においては、サメ画像528の縮小表示の開始から縮小表示の
完了までの縮小表示期間を複数に区分し、各期間を経るにつれて、サメ画像528の明度
を低くするとともに、サメ画像528の周辺536、ランプ部92a〜92cおよび環状
ランプ部23の明度の総和を高くしたが、これに限らず、各期間を経るにつれてサメ画像
528の明度だけを低くしてもよい。逆に、各期間を経るにつれてサメ画像528の周辺
536、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の明度の総和だけを高くしても
よい。
また、第1の実施の形態においては、サメ画像528についてのみ進出または後退する
発光制御を行ったが、これに限らず、拡大表示または縮小表示する複数のキャラクタが存
在する場合は、各キャラクタごとに進出または後退する発光制御を行ってもよい。
例えば、拡大表示または縮小表示する4つのキャラクタA〜Dが存在する場合は、キャ
ラクタAに対しては、進出する色として、サメ画像528が第1暖色(例えば、暗赤色、
暗橙色または暗黄色)に、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像5
28の周辺536が第1寒色(例えば、明緑色、明青緑色または明青色)になるように各
色(以下、進出発光色A1という。)を対応づける。そして、キャラクタAを拡大表示す
る場合は、対応する色となるように演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92cおよ
び環状ランプ部23の発光を制御する。
キャラクタBに対しては、進出する色として、サメ画像528が第1暖色に、環状ラン
プ部23およびランプ部92a〜92cが第1寒色に、サメ画像528の周辺536が第
1寒色よりも明度が低い第2寒色(例えば、緑色、青緑色または青色)になるように各色
(以下、進出発光色A2という。)を対応づける。そして、キャラクタBを拡大表示する
場合は、対応する色となるように演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92cおよび
環状ランプ部23の発光を制御する。
キャラクタCに対しては、進出する色として、サメ画像528が第1暖色よりも明度が
高い第2暖色(例えば、赤色、橙色または黄色)に、環状ランプ部23が第1寒色に、ラ
ンプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周辺536が第2寒色になるように各色(
以下、進出発光色A3という。)を対応づける。そして、キャラクタCを拡大表示する場
合は、対応する色となるように演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92cおよび環
状ランプ部23の発光を制御する。
キャラクタDに対しては、進出する色として、サメ画像528が第2暖色よりも明度が
高い第3暖色(例えば、明赤色、明橙色または明黄色)に、環状ランプ部23が第1寒色
に、ランプ部92a〜92cが第2寒色に、サメ画像528の周辺536が第2寒色より
も明度が低い第3寒色(例えば、暗緑色、暗青緑色または暗青色)になるように各色(以
下、進出発光色A4という。)を対応づける。そして、キャラクタDを拡大表示する場合
は、対応する色となるように演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92cおよび環状
ランプ部23の発光を制御する。
そのため、キャラクタBはキャラクタAよりも、キャラクタCはキャラクタBよりも、
キャラクタDはキャラクタCよりも、近く見える。また、キャラクタBはキャラクタAよ
りも、キャラクタCはキャラクタBよりも、キャラクタDはキャラクタCよりも、環状ラ
ンプ部23からキャラクタに近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調によりキャラ
クタがより近く見える。
これにより、キャラクタA〜Dのそれぞれについて、キャラクタが進出する視覚的心理
効果を異ならせることができるので、演出のバリエーションが豊富となる。
これに対し、キャラクタDに対しては、後退する色として、サメ画像528が第1寒色
に、環状ランプ部23、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周辺536が第
1暖色になるように各色(以下、後退発光色A1という。)を対応づける。そして、キャ
ラクタDを縮小表示する場合は、対応する色となるように演出図柄表示装置91、ランプ
部92a〜92cおよび環状ランプ部23の発光を制御する。
キャラクタCに対しては、後退する色として、サメ画像528が第1寒色に、環状ラン
プ部23およびランプ部92a〜92cが第1暖色に、サメ画像528の周辺536が第
2暖色になるように各色(以下、後退発光色A2という。)を対応づける。そして、キャ
ラクタCを縮小表示する場合は、対応する色となるように演出図柄表示装置91、ランプ
部92a〜92cおよび環状ランプ部23の発光を制御する。
キャラクタBに対しては、後退する色として、サメ画像528が第2寒色に、環状ラン
プ部23が第1暖色に、ランプ部92a〜92cおよびサメ画像528の周辺536が第
2暖色になるように各色(以下、後退発光色A3という。)を対応づける。そして、キャ
ラクタBを縮小表示する場合は、対応する色となるように演出図柄表示装置91、ランプ
部92a〜92cおよび環状ランプ部23の発光を制御する。
キャラクタAに対しては、後退する色として、サメ画像528が第3寒色に、環状ラン
プ部23が第1暖色に、ランプ部92a〜92cが第2暖色に、サメ画像528の周辺5
36が第3暖色になるように各色(以下、後退発光色A4という。)を対応づける。そし
て、キャラクタAを縮小表示する場合は、対応する色となるように演出図柄表示装置91
、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の発光を制御する。
そのため、キャラクタCはキャラクタDよりも、キャラクタBはキャラクタCよりも、
キャラクタAはキャラクタBよりも、遠く見える。また、キャラクタCはキャラクタDよ
りも、キャラクタBはキャラクタCよりも、キャラクタAはキャラクタBよりも、環状ラ
ンプ部23からキャラクタに近づくにつれて近く見えるので、遠近感の強調によりキャラ
クタがより遠く見える。
これにより、キャラクタA〜Dのそれぞれについて、キャラクタが後退する視覚的心理
効果を異ならせることができるので、演出のバリエーションが豊富となる。
さらに、キャラクタが大きくなるにつれて進出する視覚的心理効果を大きくし、キャラ
クタが小さくなるにつれて後退する視覚的心理効果を大きくしてもよい。
例えば、キャラクタA〜Dの順でサイズが大きい場合は、キャラクタAに対しては、進
出発光色A1を対応づける。キャラクタBに対しては、進出発光色A2を対応づける。キ
ャラクタCに対しては、進出発光色A3を対応づける。キャラクタDに対しては、進出発
光色A4を対応づける。これにより、キャラクタが大きいほど、キャラクタが進出する視
覚的心理効果が大きくなるので、さらに迫力を演出することができる。
これに対し、キャラクタDに対しては、後退発光色A1を対応づける。キャラクタCに
対しては、後退発光色A2を対応づける。キャラクタBに対しては、後退発光色A3を対
応づける。キャラクタAに対しては、後退発光色A4を対応づける。これにより、キャラ
クタが小さいほど、キャラクタが後退する視覚的心理効果が大きくなるので、さらに迫力
を演出することができる。
一方、キャラクタが大きくなるにつれて進出する視覚的心理効果を小さくし、キャラク
タが小さくなるにつれて後退する視覚的心理効果を小さくしてもよい。
例えば、キャラクタA〜Dの順でサイズが大きい場合は、キャラクタAに対しては、進
出発光色A4を対応づける。キャラクタBに対しては、進出発光色A3を対応づける。キ
ャラクタCに対しては、進出発光色A2を対応づける。キャラクタDに対しては、進出発
光色A1を対応づける。これにより、キャラクタが小さいほど、キャラクタが進出する視
覚的心理効果が大きくなるので、意外性を向上することができる。
これに対し、キャラクタDに対しては、後退発光色A4を対応づける。キャラクタCに
対しては、後退発光色A3を対応づける。キャラクタBに対しては、後退発光色A2を対
応づける。キャラクタAに対しては、後退発光色A1を対応づける。これにより、キャラ
クタが大きいほど、キャラクタが後退する視覚的心理効果が大きくなるので、意外性を向
上することができる。
なお、キャラクタを拡大表示する場合に、各キャラクタごとにキャラクタの明度だけを
高くしてもよい。逆に、各キャラクタごとにサメ画像528の周辺536、ランプ部92
a〜92cおよび環状ランプ部23の明度の総和だけを低くしてもよい。また、キャラク
タを縮小表示する場合に、各キャラクタごとにキャラクタの明度だけを低くしてもよい。
逆に、各キャラクタごとにサメ画像528の周辺536、ランプ部92a〜92cおよび
環状ランプ部23の明度の総和だけを高くしてもよい。
また、進出する色と後退する色の対応づけを逆にしてもよい。すなわち、上記例では、
キャラクタAに対しては、進出発光色A1および後退発光色A1を対応づける。キャラク
タBに対しては、進出発光色A2および後退発光色A2を対応づける。キャラクタCに対
しては、進出発光色A3および後退発光色A3を対応づける。キャラクタDに対して進出
発光色A4および後退発光色A4を対応づける。これにより、キャラクタが大きいほど、
キャラクタが進出または後退する視覚的心理効果が大きくなるので、キャラクタが大きい
ほど強調することができる。逆に、キャラクタAに対しては、進出発光色A4および後退
発光色A4を対応づける。キャラクタBに対しては、進出発光色A3および後退発光色A
3を対応づける。キャラクタCに対しては、進出発光色A2および後退発光色A2を対応
づける。キャラクタDに対して進出発光色A1および後退発光色A1を対応づける。これ
により、キャラクタが小さいほど、キャラクタが進出または後退する視覚的心理効果が大
きくなるので、キャラクタが小さいほど強調することができる。
また、第1の実施の形態においては、スーパーリーチの場合に進出または後退する発光
制御を行ったが、これに限らず、非確変大当たり、確変大当たり、突確大当たりおよび外
れのそれぞれについて進出または後退する発光制御を行ってもよい。
例えば、確変大当たりとなる変動パターンに対しては、進出発光色A4および後退発光
色A4を対応づける。そして、確変大当たりとなる変動パターンでは、サメ画像528を
拡大表示または縮小表示する場合に、対応する色となるように演出図柄表示装置91、ラ
ンプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の発光を制御する。
非確変大当たりとなる変動パターンに対しては、進出発光色A3および後退発光色A3
を対応づける。そして、非確変大当たりとなる変動パターンでは、サメ画像528を拡大
表示または縮小表示する場合に、対応する色となるように演出図柄表示装置91、ランプ
部92a〜92cおよび環状ランプ部23の発光を制御する。
突確大当たりとなる変動パターンに対しては、進出発光色A2および後退発光色A2を
対応づける。そして、突確大当たりとなる変動パターンでは、サメ画像528を拡大表示
または縮小表示する場合に、対応する色となるように演出図柄表示装置91、ランプ部9
2a〜92cおよび環状ランプ部23の発光を制御する。
外れとなる変動パターンに対しては、進出発光色A1および後退発光色A1を対応づけ
る。そして、外れとなる変動パターンでは、サメ画像528を拡大表示または縮小表示す
る場合に、対応する色となるように演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92cおよ
び環状ランプ部23の発光を制御する。
そのため、突確大当たりは外れよりも、非確変大当たりは突確大当たりよりも、確変大
当たりは非確変大当たりよりも、サメ画像528が近く見える。また、突確大当たりは外
れよりも、非確変大当たりは突確大当たりよりも、確変大当たりは非確変大当たりよりも
、環状ランプ部23からサメ画像528に近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調
によりサメ画像528がより近く見える。
これにより、突確大当たりは外れよりも、非確変大当たりは突確大当たりよりも、確変
大当たりは非確変大当たりよりも、サメ画像528が進出または後退する視覚的心理効果
が大きくなるので、遊技価値が高い遊技状態(賞球が獲得できる機会が多い遊技状態)ほ
ど、遊技者に対して期待感を与えることができる。
なお、サメ画像528を拡大表示する場合に、非確変大当たり、確変大当たり、突確大
当たりおよび外れごとにサメ画像528の明度だけを高くしてもよい。逆に、非確変大当
たり、確変大当たり、突確大当たりおよび外れごとにサメ画像528の周辺536、ラン
プ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の明度の総和だけを低くしてもよい。また、
サメ画像528を縮小表示する場合に、非確変大当たり、確変大当たり、突確大当たりお
よび外れごとにサメ画像528の明度だけを低くしてもよい。逆に、非確変大当たり、確
変大当たり、突確大当たりおよび外れごとにサメ画像528の周辺536、ランプ部92
a〜92cおよび環状ランプ部23の明度の総和だけを高くしてもよい。
また、第1の実施の形態においては、スーパーリーチの場合に進出または後退する発光
制御を行ったが、これに限らず、ノーマルリーチ、スーパーリーチおよびスペシャルリー
チのそれぞれについて進出または後退する発光制御を行ってもよい。
例えば、スペシャルリーチに対しては、進出発光色A4および後退発光色A4を対応づ
ける。そして、スペシャルリーチでは、サメ画像528を拡大表示または縮小表示する場
合に、対応する色となるように演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92cおよび環
状ランプ部23の発光を制御する。
スーパーリーチに対しては、進出発光色A3および後退発光色A3を対応づける。そし
て、スーパーリーチでは、サメ画像528を拡大表示または縮小表示する場合に、対応す
る色となるように演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部2
3の発光を制御する。
ノーマルリーチに対しては、進出発光色A2および後退発光色A2を対応づける。そし
て、ノーマルリーチでは、サメ画像528を拡大表示または縮小表示する場合に、対応す
る色となるように演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部2
3の発光を制御する。
そのため、スーパーリーチはノーマルリーチよりも、スペシャルリーチはスーパーリー
チよりも、サメ画像528が近く見える。また、スーパーリーチはノーマルリーチよりも
、スペシャルリーチはスーパーリーチよりも、環状ランプ部23からサメ画像528に近
づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調によりサメ画像528がより近く見える。
これにより、スーパーリーチはノーマルリーチよりも、スペシャルリーチはスーパーリ
ーチよりも、サメ画像528が進出または後退する視覚的心理効果が大きくなるので、大
当たりになる確率が高いリーチ演出ほど、遊技者に対して期待感を与えることができる。
なお、サメ画像528を拡大表示する場合に、ノーマルリーチ、スーパーリーチおよび
スペシャルリーチごとにサメ画像528の明度だけを高くしてもよい。逆に、ノーマルリ
ーチ、スーパーリーチおよびスペシャルリーチごとにサメ画像528の周辺536、ラン
プ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の明度の総和だけを低くしてもよい。また、
サメ画像528を縮小表示する場合に、ノーマルリーチ、スーパーリーチおよびスペシャ
ルリーチごとにサメ画像528の明度だけを低くしてもよい。逆に、ノーマルリーチ、ス
ーパーリーチおよびスペシャルリーチごとにサメ画像528の周辺536、ランプ部92
a〜92cおよび環状ランプ部23の明度の総和だけを高くしてもよい。
また、第1および第2の実施の形態において、中段領域の演出図柄が変動表示されてい
る間は、主図柄518〜522の周辺524を暖色に発光させ、ランプ部92a〜92c
および環状ランプ部23を暖色に発光させたが、これに限らず、ランプ部92a〜92c
または環状ランプ部23のみを暖色に発光させてもよい。
また、第1および第2の実施の形態において、ノーマル演出からスーパー演出に移行す
る間は、表示画面を黄色に発光させ、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23を
黄色に発光させたが、これに限らず、ランプ部92a〜92cまたは環状ランプ部23の
みを黄色に発光させてもよい。
また、第1および第2の実施の形態において、ノーマル演出からスーパー演出に移行す
る間は、表示画面を黄色に発光させ、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23を
黄色に発光させたが、これに限らず、表示画面を緑色に発光させ、ランプ部92a〜92
cおよび環状ランプ部23を緑色に発光させてもよい。これにより、ノーマル演出からス
ーパー演出に移行する間は、ストレスや疲労を解消させる視覚的心理効果を遊技者に与え
ることができる。なお、この場合においても、ランプ部92a〜92cまたは環状ランプ
部23のみを緑色に発光させてもよい。
また、第1および第2の実施の形態においては、大当たり図柄で演出図柄を停止表示す
る場合は、表示画面を黄色に発光させ、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23
を黄色に発光させたが、これに限らず、ランプ部92a〜92cまたは環状ランプ部23
のみを黄色に発光させてもよい。
また、第1および第2の実施の形態においては、外れ図柄で演出図柄を停止表示する場
合は、表示画面を緑色に発光させ、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23を緑
色に発光させたが、これに限らず、ランプ部92a〜92cまたは環状ランプ部23のみ
を緑色に発光させてもよい。
また、第1および第2の実施の形態においては、演出画像表示装置91、ランプ部92
a〜92cおよび環状ランプ部23の3つの発光手段を用いて発光を制御したが、これに
限らず、3つの発光手段のうち任意の2つ以下のものを用いて発光を制御してもよいし、
さらに多くの発光手段を用いて発光を制御してもよい。なお、ランプ部92a〜92cに
ついても、ランプ部92a〜92cのうち任意の2つ以下のものを用いて発光を制御して
もよい。
また、第1および第2の実施の形態においては、サメ画像528または「7」の主図柄
534を拡大表示したが、拡大表示とは、2次元的に拡大表示すること、3次元的に拡大
表示すること、2次元的または3次元的に拡大表示した映像をムービーとして再生するこ
とが含まれる。3次元的に拡大表示する場合は、例えば、ポリゴン表示において、視点に
対してオブジェクトを接近させることにより行ってもよい。
また、第1および第2の実施の形態においては、サメ画像528または「7」の主図柄
534を縮小表示したが、縮小表示とは、2次元的に縮小表示すること、3次元的に縮小
表示すること、2次元的または3次元的に縮小表示した映像をムービーとして再生するこ
とが含まれる。3次元的に縮小表示する場合は、例えば、ポリゴン表示において、視点に
対してオブジェクトを離間させることにより行ってもよい。
また、第2の実施の形態においては、「7」の主図柄534が主図柄530、532に
対して拡大表示または縮小表示される場合に、「7」の主図柄534が進出または後退す
る視覚的心理効果を与える発光制御を行ったが、これに限らず、「7」の主図柄534を
拡大表示または縮小表示するのではなく、「7」の主図柄534が主図柄530、534
に対して接近または離間する場合に、「7」の主図柄534が進出または後退する視覚的
心理効果を与える発光制御を行ってもよい。
図57は、スーパー演出時の演出図柄表示装置91の表示画面である。
スーパー演出が開始されると、図57に示すように、「5」の主図柄530、「6」の
主図柄532および「7」の主図柄534が右から左に向かってレースをする演出が行わ
れる。
レース中に、「7」の主図柄534が「5」の主図柄530または「6」の主図柄53
2を追い抜いた場合は、表示制御装置302により、「7」の主図柄534が主図柄53
0、532に対して接近する。その際、表示制御装置302により、「7」の主図柄53
4の周辺538が暖色(例えば、赤色、橙色または黄色)に発光する。また、音声ランプ
制御装置143により、環状ランプ部23が第1寒色(例えば、緑色、青緑色または青色
)に、ランプ部92a〜92cが第1寒色よりも明度が低い第2寒色(例えば、暗緑色、
暗青緑色または暗青色)に発光する。
そのため、「7」の主図柄534が近く見える。一方、環状ランプ部23よりもランプ
部92a〜92cの方が遠く見えるので、「7」の主図柄534に近づくにつれて遠く見
える。したがって、「7」の主図柄534とその周辺との遠近感が強調されるので、「7
」の主図柄534がより近く見える。これにより、「7」の主図柄534が主図柄530
、532に対して接近する場合に、「7」の主図柄534が進出する視覚的心理効果を遊
技者に与えることができるので、迫力を演出することができる。
さらに、「7」の主図柄534が主図柄530、532に対して接近する際は、「7」
の主図柄534の接近の開始から接近の完了までの接近期間を複数(例えば、4つ)に区
分し、各期間を経るにつれて、「7」の主図柄534の周辺538の明度を高くするとと
もに、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の明度の総和を低くする。具体的
に、最初の期間である第1期間では、「7」の主図柄534の周辺538が第1暖色(例
えば、暗赤色、暗橙色または暗黄色)に、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92
cが第1寒色(例えば、明緑色、明青緑色または明青色)に発光する。第1期間に後続す
る第2期間では、「7」の主図柄534の周辺538が第1暖色に、環状ランプ部23が
第1寒色に、ランプ部92a〜92cが第1寒色よりも明度が低い第2寒色(例えば、緑
色、青緑色または青色)に発光する。第2期間に後続する第3期間では、「7」の主図柄
534の周辺538が第1暖色よりも明度が高い第2暖色(例えば、赤色、橙色または黄
色)に、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cが第2寒色に発光する。第3期
間に後続する第4期間では、「7」の主図柄534の周辺538が第2暖色よりも明度が
高い第3暖色(例えば、明赤色、明橙色または明黄色)に、環状ランプ部23が第2寒色
に、ランプ部92a〜92cが第2寒色よりも明度が低い第3寒色(例えば、暗緑色、暗
青緑色または暗青色)に発光する。そのため、第2期間では第1期間よりも、第3期間で
は第2期間よりも、第4期間では第3期間よりも、「7」の主図柄534が近く見える。
また、第2期間では第1期間よりも、第3期間では第2期間よりも、第4期間では第3期
間よりも、環状ランプ部23から「7」の主図柄534に近づくにつれて遠く見えるので
、遠近感の強調により「7」の主図柄534がより近く見える。これにより、「7」の主
図柄534が接近するにつれて、「7」の主図柄534が進出する視覚的心理効果が大き
くなるので、さらに迫力を演出することができる。
また、「7」の主図柄534の周辺538、環状ランプ部23およびランプ部92a〜
92cの色を必ずしも同じ段階で変化させなくてもよい。「7」の主図柄534の周辺5
38の色を第1段階で変化させ、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cの色を
第1段階よりも多い第2段階で変化させてもよい。例えば、「7」の主図柄534の周辺
538の色を2段階、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cの色を4段階に変
化させる場合を例示する。この場合、第1期間および第2期間では、「7」の主図柄53
4の周辺538が第1暖色に、第3期間および第4期間では、「7」の主図柄534の周
辺538が第2暖色に発光する。一方、第1期間では、環状ランプ部23およびランプ部
92a〜92cが第1寒色に発光する。第2期間では、環状ランプ部23が第1寒色に、
ランプ部92a〜92cが第2寒色に発光する。第3期間では、環状ランプ部23および
ランプ部92a〜92cが第2寒色に発光する。第4期間では、環状ランプ部23が第2
寒色に、ランプ部92a〜92cが第3寒色に発光する。これにより、環状ランプ部23
およびランプ部92a〜92cについては、「7」の主図柄534の周辺538よりも明
度の変化の解像度が高くなるので、「7」の主図柄534が進出する視覚的心理効果をリ
アルに与えることができる。
また逆に、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cの色を第1段階で変化させ
、「7」の主図柄534の周辺538の色を第1段階よりも多い第2段階で変化させても
よい。例えば、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cの色を2段階、「7」の
主図柄534の周辺538の色を4段階に変化させてもよい。これにより、「7」の主図
柄534の周辺538については、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cより
も明度の変化の解像度が高くなるので、「7」の主図柄534が進出する視覚的心理効果
をリアルに与えることができる。
なお、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cについてもそれぞれ色の変化の
段階を変えてもよい。
また、「7」の主図柄534の周辺538、環状ランプ部23およびランプ部92a〜
92cの色を必ずしも同じタイミングで変化させなくてもよい。「7」の主図柄534の
周辺538の色を変化させ、その変化の開始よりも後に、環状ランプ部23およびランプ
部92a〜92cの色を変化させてもよい。具体的に、第1期間および第2期間では、「
7」の主図柄534の周辺538だけが第1暖色に発光する。第3期間では、「7」の主
図柄534の周辺538が第2暖色に、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92c
が第2寒色に発光する。第4期間では、「7」の主図柄534の周辺538が第3暖色に
、環状ランプ部23が第2寒色に、ランプ部92a〜92cが第3寒色に発光する。これ
により、「7」の主図柄534の周辺538の明度が変化するのに遅れて、環状ランプ部
23およびランプ部92a〜92cの明度の総和が変化するので、「7」の主図柄534
の周辺538の明度だけが変化する間は、「7」の主図柄534の周辺538に注目させ
ることができる。したがって、「7」の主図柄534の周辺538を主体として視覚的心
理効果を与えることができる。
また逆に、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cの色を変化させ、その変化
の開始よりも後に、「7」の主図柄534の周辺538の色を変化させてもよい。これに
より、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cの明度の総和が変化するのに遅れ
て、「7」の主図柄534の周辺538の明度が変化するので、環状ランプ部23および
ランプ部92a〜92cの明度の総和だけが変化する間は、環状ランプ部23およびラン
プ部92a〜92cに注目させることができる。したがって、環状ランプ部23およびラ
ンプ部92a〜92cを主体として視覚的心理効果を与えることができる。
なお、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cについてもそれぞれ色の変化の
タイミングを変えてもよい。また、「7」の主図柄534の周辺538、環状ランプ部2
3およびランプ部92a〜92cについて接近期間の区分数を異ならせてもよい。
これに対し、レース中に、「7」の主図柄534が「5」の主図柄530または「6」
の主図柄532に追い抜かれた場合は、表示制御装置302により、「7」の主図柄53
4が主図柄530、532に対して離間する。その際、表示制御装置302により、「7
」の主図柄534の周辺538が寒色(例えば、緑色、青緑色または青色)に発光する。
また、音声ランプ制御装置143により、環状ランプ部23が第1暖色(例えば、赤色、
橙色または黄色)に、ランプ部92a〜92cが第1暖色よりも明度が高い第2暖色(例
えば、明赤色、明橙色または明黄色)に発光する。
そのため、「7」の主図柄534が遠く見える。一方、環状ランプ部23よりもランプ
部92a〜92cの方が近く見えるので、「7」の主図柄534に近づくにつれて近く見
える。したがって、「7」の主図柄534とその周辺との遠近感が強調されるので、「7
」の主図柄534がより遠く見える。これにより、「7」の主図柄534が主図柄530
、532に対して離間する場合に、「7」の主図柄534が後退する視覚的心理効果を遊
技者に与えることができるので、迫力を演出することができる。
さらに、「7」の主図柄534が主図柄530、532に対して離間する際は、「7」
の主図柄534の離間の開始から離間の完了までの離間期間を複数(例えば、4つ)に区
分し、各期間を経るにつれて、「7」の主図柄534の周辺538の明度を低くするとと
もに、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の明度の総和を高くする。具体的
に、最初の期間である第1期間では、「7」の主図柄534の周辺538が第1寒色(例
えば、明緑色、明青緑色または明青色)に、環状ランプ部23およびランプ部92a〜9
2cが第1暖色(例えば、暗赤色、暗橙色または暗黄色)に発光する。第1期間に後続す
る第2期間では、「7」の主図柄534の周辺538が第1寒色に、環状ランプ部23が
第1暖色に、ランプ部92a〜92cが第1暖色よりも明度が高い第2暖色(例えば、赤
色、橙色または黄色)に発光する。第2期間に後続する第3期間では、「7」の主図柄5
34の周辺538が第1寒色よりも明度が低い第2寒色(例えば、緑色、青緑色または青
色)に、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cが第2暖色に発光する。第3期
間に後続する第4期間では、「7」の主図柄534の周辺538が第2寒色よりも明度が
低い第3寒色(例えば、暗緑色、暗青緑色または暗青色)に、環状ランプ部23が第2暖
色に、ランプ部92a〜92cが第2暖色よりも明度が高い第3暖色(例えば、明赤色、
明橙色または明黄色)に発光する。そのため、第2期間では第1期間よりも、第3期間で
は第2期間よりも、第4期間では第3期間よりも、「7」の主図柄534が遠く見える。
また、第2期間では第1期間よりも、第3期間では第2期間よりも、第4期間では第3期
間よりも、環状ランプ部23から「7」の主図柄534に近づくにつれて近く見えるので
、遠近感の強調により「7」の主図柄534がより遠く見える。これにより、「7」の主
図柄534が離間するにつれて、「7」の主図柄534が後退する視覚的心理効果が大き
くなるので、さらに迫力を演出することができる。
また、「7」の主図柄534の周辺538、環状ランプ部23およびランプ部92a〜
92cの色を必ずしも同じ段階で変化させなくてもよい。「7」の主図柄534の周辺5
38の色を第1段階で変化させ、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cの色を
第1段階よりも多い第2段階で変化させてもよい。例えば、「7」の主図柄534の周辺
538の色を2段階、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cの色を4段階に変
化させる場合を例示する。この場合、第1期間および第2期間では、「7」の主図柄53
4の周辺538が第1寒色に、第3期間および第4期間では、「7」の主図柄534の周
辺538が第2寒色に発光する。一方、第1期間では、環状ランプ部23およびランプ部
92a〜92cが第1暖色に発光する。第2期間では、環状ランプ部23が第1暖色に、
ランプ部92a〜92cが第2暖色に発光する。第3期間では、環状ランプ部23および
ランプ部92a〜92cが第2暖色に発光する。第4期間では、環状ランプ部23が第2
暖色に、ランプ部92a〜92cが第3暖色に発光する。これにより、環状ランプ部23
およびランプ部92a〜92cについては、「7」の主図柄534の周辺538よりも明
度の変化の解像度が高くなるので、「7」の主図柄534が後退する視覚的心理効果をリ
アルに与えることができる。
また逆に、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cの色を第1段階で変化させ
、「7」の主図柄534の周辺538の色を第1段階よりも多い第2段階で変化させても
よい。例えば、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cの色を2段階、「7」の
主図柄534の周辺538の色を4段階に変化させてもよい。これにより、「7」の主図
柄534の周辺538については、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cより
も明度の変化の解像度が高くなるので、「7」の主図柄534が後退する視覚的心理効果
をリアルに与えることができる。
なお、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cについてもそれぞれ色の変化の
段階を変えてもよい。
また、「7」の主図柄534の周辺538、環状ランプ部23およびランプ部92a〜
92cの色を必ずしも同じタイミングで変化させなくてもよい。「7」の主図柄534の
周辺538の色を変化させ、その変化の開始よりも後に、環状ランプ部23およびランプ
部92a〜92cの色を変化させてもよい。具体的に、第1期間および第2期間では、「
7」の主図柄534の周辺538だけが第1寒色に発光する。第3期間では、「7」の主
図柄534の周辺538が第2寒色に、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92c
が第2暖色に発光する。第4期間では、「7」の主図柄534の周辺538が第3寒色に
、環状ランプ部23が第2暖色に、ランプ部92a〜92cが第3暖色に発光する。これ
により、「7」の主図柄534の周辺538の明度が変化するのに遅れて、環状ランプ部
23およびランプ部92a〜92cの明度の総和が変化するので、「7」の主図柄534
の周辺538の明度だけが変化する間は、「7」の主図柄534の周辺538に注目させ
ることができる。したがって、「7」の主図柄534の周辺538を主体として視覚的心
理効果を与えることができる。
また逆に、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cの色を変化させ、その変化
の開始よりも後に、「7」の主図柄534の周辺538の色を変化させてもよい。これに
より、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cの明度の総和が変化するのに遅れ
て、「7」の主図柄534の周辺538の明度が変化するので、環状ランプ部23および
ランプ部92a〜92cの明度の総和だけが変化する間は、環状ランプ部23およびラン
プ部92a〜92cに注目させることができる。したがって、環状ランプ部23およびラ
ンプ部92a〜92cを主体として視覚的心理効果を与えることができる。
なお、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cについてもそれぞれ色の変化の
タイミングを変えてもよい。また、「7」の主図柄534の周辺538、環状ランプ部2
3およびランプ部92a〜92cについて離間期間の区分数を異ならせてもよい。
この場合において、環状ランプ部23またはランプ部92a〜92cは、発明1の発色
手段に対応し、環状ランプ部23は、発明2または3の第2発色手段に対応し、演出図柄
表示装置91は、発明1ないし3の表示手段に対応し、ランプ部92a〜92cは、発明
2または3の第1発色手段に対応している。また、音声ランプ制御装置143および表示
制御装置302は、発明1ないし3の発色制御手段に対応し、表示制御装置302は、発
明1ないし3の接近演出手段に対応し、演出図柄は、発明1または2の識別情報に対応し
、主図柄534は、発明1ないし3の第1対象に対応している。
また、主図柄530、532は、発明1または2の第2対象に対応している。
また、第2の実施の形態においては、圧迫感を演出しなかったが、これに限らず、第1
の実施の形態と同様の要領で圧迫感を演出してもよい。例えば、「7」の主図柄534が
「5」の主図柄530を追い抜く場合に、「7」の主図柄534の周辺538、ランプ部
92a〜92cおよび環状ランプ部23が第1暖色に、「7」の主図柄534が次に「6
」の主図柄532を追い抜く場合に、「7」の主図柄534の周辺538、ランプ部92
a〜92cおよび環状ランプ部23が第1暖色よりも明度が高い第2暖色になるように発
光を制御する。
また、第2の実施の形態においては、「7」の主図柄534を進出させるため、「7」
の主図柄534の周辺538を暖色に、環状ランプ部23を第1寒色に、ランプ部92a
〜92cを第2寒色に発光させたが、これに限らず、「7」の主図柄534がゴールに近
いほど、暖色の明度を高くし、または第1寒色若しくは第2寒色の明度を低くしてもよい
。これにより、「7」の主図柄534がゴールに近いほど、「7」の主図柄534がより
進出する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、さらに迫力を演出すること
ができる。
また、第2の実施の形態においては、「7」の主図柄534を進出させるため、「7」
の主図柄534の周辺538を暖色に、環状ランプ部23を第1寒色に、ランプ部92a
〜92cを第2寒色に発光させたが、これに限らず、「7」の主図柄534の周辺538
を暖色に、ランプ部92a〜92cを暗色(例えば、黒色)に、環状ランプ部23を寒色
または暗色に発光させてもよい。このような構成であっても、コントラスト効果により、
「7」の主図柄534が近く見える。これにより、「7」の主図柄534が拡大表示され
る場合に、「7」の主図柄534が進出する視覚的心理効果を遊技者に与えることができ
るので、迫力を演出することができる。また、コントラスト効果により、暖色および寒色
だけを用いた場合とは異なる印象を与えることができる。
また、第2の実施の形態においては、「7」の主図柄534を進出させるため、「7」
の主図柄534の周辺538を暖色に、環状ランプ部23を第1寒色に、ランプ部92a
〜92cを第2寒色に発光させたが、これに限らず、ランプ部92a〜92cおよび環状
ランプ部23は、第1寒色または第2寒色の任意の組み合わせでよく、同一色を用いても
よい。
また、第2の実施の形態においては、「7」の主図柄534を後退させるため、「7」
の主図柄534の周辺538を寒色に、環状ランプ部23を第1暖色に、ランプ部92a
〜92cを第2暖色に発光させたが、これに限らず、「7」の主図柄534がゴールから
遠いほど、寒色の明度を低くし、または第1暖色若しくは第2暖色の明度を高くしてもよ
い。これにより、「7」の主図柄534がゴールから遠いほど、「7」の主図柄534が
より後退する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、さらに迫力を演出する
ことができる。
また、第2の実施の形態においては、「7」の主図柄534を後退させるため、「7」
の主図柄534の周辺538を寒色に、環状ランプ部23を第1暖色に、ランプ部92a
〜92cを第2暖色に発光させたが、これに限らず、「7」の主図柄534の周辺538
を寒色に、ランプ部92a〜92cを暗色(例えば、黒色)に、環状ランプ部23を暖色
または暗色に発光させてもよい。このような構成であっても、コントラスト効果により、
「7」の主図柄534が遠く見える。これにより、「7」の主図柄534が縮小表示され
る場合に、「7」の主図柄534が後退する視覚的心理効果を遊技者に与えることができ
るので、迫力を演出することができる。また、コントラスト効果により、暖色および寒色
だけを用いた場合とは異なる印象を与えることができる。
また、第2の実施の形態においては、「7」の主図柄534を後退させるため、「7」
の主図柄534の周辺538を寒色に、環状ランプ部23を第1暖色に、ランプ部92a
〜92cを第2暖色に発光させたが、これに限らず、ランプ部92a〜92cおよび環状
ランプ部23は、第1暖色または第2暖色の任意の組み合わせでよく、同一色を用いても
よい。
また、第2の実施の形態においては、「7」の主図柄534の拡大表示の開始から拡大
表示の完了までの拡大表示期間を複数に区分し、各期間を経るにつれて、「7」の主図柄
534の周辺538の明度を高くするとともに、ランプ部92a〜92cおよび環状ラン
プ部23の明度の総和を低くしたが、これに限らず、各期間を経るにつれて「7」の主図
柄534の周辺538の明度だけを高くしてもよい。逆に、各期間を経るにつれてランプ
部92a〜92cおよび環状ランプ部23の明度の総和だけを低くしてもよい。
また、第2の実施の形態においては、「7」の主図柄534の縮小表示の開始から縮小
表示の完了までの縮小表示期間を複数に区分し、各期間を経るにつれて、「7」の主図柄
534の周辺538の明度を低くするとともに、ランプ部92a〜92cおよび環状ラン
プ部23の明度の総和を高くしたが、これに限らず、各期間を経るにつれて「7」の主図
柄534の周辺538の明度だけを低くしてもよい。逆に、各期間を経るにつれてランプ
部92a〜92cおよび環状ランプ部23の明度の総和だけを高くしてもよい。
また、第2の実施の形態においては、「7」の主図柄534についてのみ進出または後
退する発光制御を行ったが、これに限らず、拡大表示または縮小表示する複数のキャラク
タが存在する場合は、各キャラクタごとに進出または後退する発光制御を行ってもよい。
例えば、拡大表示または縮小表示する4つのキャラクタA〜Dが存在する場合は、キャ
ラクタAに対しては、進出する色として、「7」の主図柄534の周辺538が第1暖色
(例えば、暗赤色、暗橙色または暗黄色)に、環状ランプ部23およびランプ部92a〜
92cが第1寒色(例えば、明緑色、明青緑色または明青色)になるように各色(以下、
進出発光色B1という。)を対応づける。そして、キャラクタAを拡大表示する場合は、
対応する色となるように演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92cおよび環状ラン
プ部23の発光を制御する。
キャラクタBに対しては、進出する色として、「7」の主図柄534の周辺538が第
1暖色に、環状ランプ部23が第1寒色に、ランプ部92a〜92cが第1寒色よりも明
度が低い第2寒色(例えば、緑色、青緑色または青色)になるように各色(以下、進出発
光色B2という。)を対応づける。そして、キャラクタBを拡大表示する場合は、対応す
る色となるように演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部2
3の発光を制御する。
キャラクタCに対しては、進出する色として、「7」の主図柄534の周辺538が第
1暖色よりも明度が高い第2暖色(例えば、赤色、橙色または黄色)に、環状ランプ部2
3およびランプ部92a〜92cが第2寒色になるように各色(以下、進出発光色B3と
いう。)を対応づける。そして、キャラクタCを拡大表示する場合は、対応する色となる
ように演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の発光を
制御する。
キャラクタDに対しては、進出する色として、「7」の主図柄534の周辺538が第
2暖色よりも明度が高い第3暖色(例えば、明赤色、明橙色または明黄色)に、環状ラン
プ部23が第2寒色に、ランプ部92a〜92cが第2寒色よりも明度が低い第3寒色(
例えば、暗緑色、暗青緑色または暗青色)になるように各色(以下、進出発光色B4とい
う。)を対応づける。そして、キャラクタDを拡大表示する場合は、対応する色となるよ
うに演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の発光を制
御する。
そのため、キャラクタBはキャラクタAよりも、キャラクタCはキャラクタBよりも、
キャラクタDはキャラクタCよりも、近く見える。また、キャラクタBはキャラクタAよ
りも、キャラクタCはキャラクタBよりも、キャラクタDはキャラクタCよりも、環状ラ
ンプ部23からキャラクタに近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調によりキャラ
クタがより近く見える。
これにより、キャラクタA〜Dのそれぞれについて、キャラクタが進出する視覚的心理
効果を異ならせることができるので、演出のバリエーションが豊富となる。
これに対し、キャラクタDに対しては、後退する色として、「7」の主図柄534の周
辺538が第1寒色に、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cが第1暖色にな
るように各色(以下、後退発光色B1という。)を対応づける。そして、キャラクタDを
縮小表示する場合は、対応する色となるように演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜
92cおよび環状ランプ部23の発光を制御する。
キャラクタCに対しては、後退する色として、「7」の主図柄534の周辺538が第
1寒色に、環状ランプ部23が第1暖色に、ランプ部92a〜92cが第2暖色になるよ
うに各色(以下、後退発光色B2という。)を対応づける。そして、キャラクタCを縮小
表示する場合は、対応する色となるように演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92
cおよび環状ランプ部23の発光を制御する。
キャラクタBに対しては、後退する色として、「7」の主図柄534の周辺538が第
2寒色に、環状ランプ部23およびランプ部92a〜92cが第2暖色になるように各色
(以下、後退発光色B3という。)を対応づける。そして、キャラクタBを縮小表示する
場合は、対応する色となるように演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92cおよび
環状ランプ部23の発光を制御する。
キャラクタAに対しては、後退する色として、「7」の主図柄534の周辺538が第
3寒色に、環状ランプ部23が第2暖色に、ランプ部92a〜92cが第3暖色になるよ
うに各色(以下、後退発光色B4という。)を対応づける。そして、キャラクタAを縮小
表示する場合は、対応する色となるように演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92
cおよび環状ランプ部23の発光を制御する。
そのため、キャラクタCはキャラクタDよりも、キャラクタBはキャラクタCよりも、
キャラクタAはキャラクタBよりも、遠く見える。また、キャラクタCはキャラクタDよ
りも、キャラクタBはキャラクタCよりも、キャラクタAはキャラクタBよりも、環状ラ
ンプ部23からキャラクタに近づくにつれて近く見えるので、遠近感の強調によりキャラ
クタがより遠く見える。
これにより、キャラクタA〜Dのそれぞれについて、キャラクタが後退する視覚的心理
効果を異ならせることができるので、演出のバリエーションが豊富となる。
さらに、キャラクタが大きくなるにつれて進出する視覚的心理効果を大きくし、キャラ
クタが小さくなるにつれて後退する視覚的心理効果を大きくしてもよい。
例えば、キャラクタA〜Dの順でサイズが大きい場合は、キャラクタAに対しては、進
出発光色B1を対応づける。キャラクタBに対しては、進出発光色B2を対応づける。キ
ャラクタCに対しては、進出発光色B3を対応づける。キャラクタDに対しては、進出発
光色B4を対応づける。これにより、キャラクタが大きいほど、キャラクタが進出する視
覚的心理効果が大きくなるので、さらに迫力を演出することができる。
これに対し、キャラクタDに対しては、後退発光色B1を対応づける。キャラクタCに
対しては、後退発光色B2を対応づける。キャラクタBに対しては、後退発光色B3を対
応づける。キャラクタAに対しては、後退発光色B4を対応づける。これにより、キャラ
クタが小さいほど、キャラクタが後退する視覚的心理効果が大きくなるので、さらに迫力
を演出することができる。
一方、キャラクタが大きくなるにつれて進出する視覚的心理効果を小さくし、キャラク
タが小さくなるにつれて後退する視覚的心理効果を小さくしてもよい。
例えば、キャラクタA〜Dの順でサイズが大きい場合は、キャラクタAに対しては、進
出発光色B4を対応づける。キャラクタBに対しては、進出発光色B3を対応づける。キ
ャラクタCに対しては、進出発光色B2を対応づける。キャラクタDに対しては、進出発
光色B1を対応づける。これにより、キャラクタが小さいほど、キャラクタが進出する視
覚的心理効果が大きくなるので、意外性を向上することができる。
これに対し、キャラクタDに対しては、後退発光色B4を対応づける。キャラクタCに
対しては、後退発光色B3を対応づける。キャラクタBに対しては、後退発光色B2を対
応づける。キャラクタAに対しては、後退発光色B1を対応づける。これにより、キャラ
クタが大きいほど、キャラクタが後退する視覚的心理効果が大きくなるので、意外性を向
上することができる。
なお、キャラクタを拡大表示する場合に、各キャラクタごとにキャラクタの周辺の明度
だけを高くしてもよい。逆に、各キャラクタごとにランプ部92a〜92cおよび環状ラ
ンプ部23の明度の総和だけを低くしてもよい。また、キャラクタを縮小表示する場合に
、各キャラクタごとにキャラクタの周辺の明度だけを低くしてもよい。逆に、各キャラク
タごとにランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の明度の総和だけを高くしても
よい。
また、進出する色と後退する色の対応づけを逆にしてもよい。すなわち、上記例では、
キャラクタAに対しては、進出発光色B1および後退発光色B1を対応づける。キャラク
タBに対しては、進出発光色B2および後退発光色B2を対応づける。キャラクタCに対
しては、進出発光色B3および後退発光色B3を対応づける。キャラクタDに対して進出
発光色B4および後退発光色B4を対応づける。これにより、キャラクタが大きいほど、
キャラクタが進出または後退する視覚的心理効果が大きくなるので、キャラクタが大きい
ほど強調することができる。逆に、キャラクタAに対しては、進出発光色B4および後退
発光色B4を対応づける。キャラクタBに対しては、進出発光色B3および後退発光色B
3を対応づける。キャラクタCに対しては、進出発光色B2および後退発光色B2を対応
づける。キャラクタDに対して進出発光色B1および後退発光色B1を対応づける。これ
により、キャラクタが小さいほど、キャラクタが進出または後退する視覚的心理効果が大
きくなるので、キャラクタが小さいほど強調することができる。
また、第2の実施の形態においては、スーパーリーチの場合に進出または後退する発光
制御を行ったが、これに限らず、非確変大当たり、確変大当たり、突確大当たりおよび外
れのそれぞれについて進出または後退する発光制御を行ってもよい。
例えば、確変大当たりとなる変動パターンに対しては、進出発光色B4および後退発光
色B4を対応づける。そして、確変大当たりとなる変動パターンでは、「7」の主図柄5
34を拡大表示または縮小表示する場合に、対応する色となるように演出図柄表示装置9
1、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の発光を制御する。
非確変大当たりとなる変動パターンに対しては、進出発光色B3および後退発光色B3
を対応づける。そして、非確変大当たりとなる変動パターンでは、「7」の主図柄534
を拡大表示または縮小表示する場合に、対応する色となるように演出図柄表示装置91、
ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の発光を制御する。
突確大当たりとなる変動パターンに対しては、進出発光色B2および後退発光色B2を
対応づける。そして、突確大当たりとなる変動パターンでは、「7」の主図柄534を拡
大表示または縮小表示する場合に、対応する色となるように演出図柄表示装置91、ラン
プ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の発光を制御する。
外れとなる変動パターンに対しては、進出発光色B1および後退発光色B1を対応づけ
る。そして、外れとなる変動パターンでは、「7」の主図柄534を拡大表示または縮小
表示する場合に、対応する色となるように演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92
cおよび環状ランプ部23の発光を制御する。
そのため、突確大当たりは外れよりも、非確変大当たりは突確大当たりよりも、確変大
当たりは非確変大当たりよりも、「7」の主図柄534が近く見える。また、突確大当た
りは外れよりも、非確変大当たりは突確大当たりよりも、確変大当たりは非確変大当たり
よりも、環状ランプ部23から「7」の主図柄534に近づくにつれて遠く見えるので、
遠近感の強調により「7」の主図柄534がより近く見える。
これにより、突確大当たりは外れよりも、非確変大当たりは突確大当たりよりも、確変
大当たりは非確変大当たりよりも、「7」の主図柄534が進出または後退する視覚的心
理効果が大きくなるので、遊技価値が高い遊技状態(賞球が獲得できる機会が多い遊技状
態)ほど、遊技者に対して期待感を与えることができる。
なお、「7」の主図柄534を拡大表示する場合に、非確変大当たり、確変大当たり、
突確大当たりおよび外れごとに「7」の主図柄534の周辺538の明度だけを高くして
もよい。逆に、非確変大当たり、確変大当たり、突確大当たりおよび外れごとにランプ部
92a〜92cおよび環状ランプ部23の明度の総和だけを低くしてもよい。また、「7
」の主図柄534を縮小表示する場合に、非確変大当たり、確変大当たり、突確大当たり
および外れごとに「7」の主図柄534の周辺538の明度だけを低くしてもよい。逆に
、非確変大当たり、確変大当たり、突確大当たりおよび外れごとにランプ部92a〜92
cおよび環状ランプ部23の明度の総和だけを高くしてもよい。
また、第2の実施の形態においては、スーパーリーチの場合に進出または後退する発光
制御を行ったが、これに限らず、ノーマルリーチ、スーパーリーチおよびスペシャルリー
チのそれぞれについて進出または後退する発光制御を行ってもよい。
例えば、スペシャルリーチに対しては、進出発光色B4および後退発光色B4を対応づ
ける。そして、スペシャルリーチでは、「7」の主図柄534を拡大表示または縮小表示
する場合に、対応する色となるように演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92cお
よび環状ランプ部23の発光を制御する。
スーパーリーチに対しては、進出発光色B3および後退発光色B3を対応づける。そし
て、スーパーリーチでは、「7」の主図柄534を拡大表示または縮小表示する場合に、
対応する色となるように演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92cおよび環状ラン
プ部23の発光を制御する。
ノーマルリーチに対しては、進出発光色B2および後退発光色B2を対応づける。そし
て、ノーマルリーチでは、「7」の主図柄534を拡大表示または縮小表示する場合に、
対応する色となるように演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92cおよび環状ラン
プ部23の発光を制御する。
そのため、スーパーリーチはノーマルリーチよりも、スペシャルリーチはスーパーリー
チよりも、「7」の主図柄534が近く見える。また、スーパーリーチはノーマルリーチ
よりも、スペシャルリーチはスーパーリーチよりも、環状ランプ部23から「7」の主図
柄534に近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調により「7」の主図柄534が
より近く見える。
これにより、スーパーリーチはノーマルリーチよりも、スペシャルリーチはスーパーリ
ーチよりも、「7」の主図柄534が進出または後退する視覚的心理効果が大きくなるの
で、大当たりになる確率が高いリーチ演出ほど、遊技者に対して期待感を与えることがで
きる。
なお、「7」の主図柄534を拡大表示する場合に、ノーマルリーチ、スーパーリーチ
およびスペシャルリーチごとに「7」の主図柄534の周辺538の明度だけを高くして
もよい。逆に、ノーマルリーチ、スーパーリーチおよびスペシャルリーチごとにランプ部
92a〜92cおよび環状ランプ部23の明度の総和だけを低くしてもよい。また、「7
」の主図柄534を縮小表示する場合に、ノーマルリーチ、スーパーリーチおよびスペシ
ャルリーチごとに「7」の主図柄534の周辺538の明度だけを低くしてもよい。逆に
、ノーマルリーチ、スーパーリーチおよびスペシャルリーチごとにランプ部92a〜92
cおよび環状ランプ部23の明度の総和だけを高くしてもよい。
また、第1ないし第3の実施の形態においては、ノイズ等の影響により、主制御装置1
62と表示制御装置302との間で送受信されるコマンドが変化する場合について説明し
なかったが、ノイズ等の影響によりコマンドが変化した場合は、進出または後退する発光
制御を禁止してもよい。
従来の遊技機にあっては、主制御装置と表示制御装置との間でコマンドを送受信する過
程でノイズの影響を受ける可能性がある。遊技機を取巻く環境においては、遊技機の誤動
作を誘発させるノイズが多く存在しているからである。例えば、遊技機の内部にあっては
、各種制御装置の基板内に信号の電磁波によるノイズが存在するし、遊技機の外部にあっ
ては、ライター圧電素子の着火ノイズや、携帯電話の電磁波によるノイズが存在する。
また、ノイズ以外にも、コマンドの送受信に悪影響を与える種々の要因が存在している
。例えば、不正行為が代表的である。
特許文献2(特開2007−175177号公報)記載の遊技機にあっては、1回の変
動表示につき、変動パターンコマンド、停止種別コマンドおよび確定コマンドの3つのコ
マンドしか送受信されない。したがって、ノイズ等の影響により変動パターンコマンドや
停止種別コマンドの内容が変化すると、実際の抽選結果に対応する遊技状態とは異なる変
動表示や停止表示がなされてしまう可能性がある。例えば、主制御装置では、抽選の結果
が外れとなっているのに対し、図柄表示装置では、大当たり図柄が停止表示されることが
想定される。このような場合、遊技者は、大当たり図柄が停止表示されているので、大当
たりへの高い期待を抱いているにもかかわらず、実際は外れとなるので、遊技の趣向が低
下するだけでなく強い不満感、失望感を抱くこととなってしまう。
また、ノイズ等の影響を除去することを考えれば、例えば、主制御装置と表示制御装置
とを双方向に通信可能に接続し、表示制御装置が受信したコマンドを主制御装置に返送し
、主制御装置において、主制御装置が送信したコマンドと、表示制御装置から返送された
コマンドとが一致するか否かを判定する構成が考えられる。しかしながら、主制御装置と
表示制御装置とを双方向に通信可能に接続すると、主制御装置に外部から信号を入力する
こととなるので、不正対策上好ましくない。また、主制御装置がコマンドの適否を判定す
ると、主制御装置の処理負荷が大きくなるばかりか、制御プログラムのデータ容量も大き
くなるので、好ましくない。これらのことを考えれば、主制御装置の構成は、極力変更し
ないことが望まれる。
一方、特許文献3(特開2004−275312号公報)記載の遊技機にあっては、各
サブ制御装置が自己向けのコマンドの内容を他のサブ制御装置向けのコマンドの内容と比
較することにより自己向けのコマンドの適否を判定するので、耐ノイズ性が高い。しかし
ながら、主制御装置と複数のサブ制御装置とを通信線によってリングを形成するように接
続しなければならないので、配線構造が複雑となる。
これに対し、例えば、主制御装置162は、大当たり抽選を行い、大当たり抽選の結果
に基づいて、変動パターンコマンドおよび停止種別コマンドをそれぞれ送信する。音声ラ
ンプ制御装置143および表示制御装置302は、変動パターンコマンドおよび停止種別
コマンドを受信し、受信した変動パターンコマンドに基づいて演出図柄表示装置91で演
出図柄を変動表示し、受信した停止種別コマンドに基づいて演出図柄の停止図柄を決定し
、受信した変動パターンコマンドに基づいて変動パターンコマンド送信時の遊技種別を特
定し、受信した停止種別コマンドに基づいて停止種別コマンド送信時の遊技種別を特定し
、特定した遊技種別がそれぞれ一致しているか否かを判定し、遊技種別のいずれかが一致
していないと判定した場合は、進出または後退する発光制御を禁止する。
これにより、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302では、変動パターン
コマンドおよび停止種別コマンドを受信し、変動パターンコマンドおよび停止種別コマン
ドに基づいて遊技種別がそれぞれ特定され、特定されたそれら遊技種別のいずれかが一致
していない場合は、発光制御が禁止されるので、ノイズ等の影響により変動パターンコマ
ンドまたは停止種別コマンドの内容が変化した場合に、迫力のある演出を抑制することが
できる。したがって、特許文献2の遊技機に比して、遊技の趣向が低下する可能性を低減
することができる。また、特許文献3の遊技機に比して、主制御装置162と音声ランプ
制御装置143または表示制御装置302とを通信線によってリングを形成するように接
続しなくてもすむので、配線構造が簡素となる。
また、第1ないし第3の実施の形態およびその変形例においては、第1対象を第2対象
に対して拡大表示若しくは縮小表示する場合、または接近若しくは離間する場合に、進出
または後退する発光制御を行ったが、これらを組み合わせた場合は、その組み合わせに応
じた発光制御を行うことができる。
例えば、第1対象を第2対象に対して拡大表示しかつ接近させる場合は、拡大表示度(
どれぐらいの大きさで拡大表示するかを示す値)および接近度(どれぐらい接近させるか
を示す値)が大きいほど、進出する視覚的心理効果が大きくなるように、拡大表示度およ
び接近度に応じて進出発光色A1〜A4または進出発光色B1〜B4のなかからいずれか
を選択する。そして、第1対象を第2対象に対して拡大表示しかつ接近させる場合に、選
択した色となるように演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ
部23の発光を制御する。
これにより、第1対象が拡大表示されかつ接近する場合に、拡大表示度および接近度に
応じて第1対象が進出する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、拡大表示
度および接近度に応じた迫力を演出することができる。
第1対象を第2対象に対して拡大表示しかつ離間させる場合は、拡大表示度が大きいほ
ど、進出する視覚的心理効果が大きく、また、離間度(どれぐらい離間させるかを示す値
)が大きいほど、後退する視覚的心理効果が大きくなるように、拡大表示度および離間度
に応じて進出発光色A1〜A4および後退発光色A1〜A4または進出発光色B1〜B4
および後退発光色B1〜B4のなかからいずれかを選択する。拡大表示度から離間度を引
いた差分値が正であれば、その差分値に応じて進出発光色A1〜A4または進出発光色B
1〜B4のなかからいずれかを選択する。差分値が大きいほど、進出する視覚的心理効果
が大きい色を選択する。これに対し、拡大表示度から離間度を引いた差分値が負であれば
、その差分値の絶対値に応じて後退発光色A1〜A4または後退発光色B1〜B4のなか
からいずれかを選択する。差分値の絶対値が大きいほど、後退する視覚的心理効果が大き
い色を選択する。そして、第1対象を第2対象に対して拡大表示しかつ離間させる場合に
、選択した色となるように演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92cおよび環状ラ
ンプ部23の発光を制御する。
これにより、第1対象が拡大表示されかつ離間する場合に、拡大表示度および離間度に
応じて第1対象が進出または後退する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので
、拡大表示度および離間度に応じた迫力を演出することができる。
第1対象を第2対象に対して縮小表示しかつ接近させる場合は、縮小表示度(どれぐら
いの大きさで縮小表示するかを示す値)が大きいほど、後退する視覚的心理効果が大きく
、また、接近度が大きいほど、進出する視覚的心理効果が大きくなるように、縮小表示度
および接近度に応じて進出発光色A1〜A4および後退発光色A1〜A4または進出発光
色B1〜B4および後退発光色B1〜B4のなかからいずれかを選択する。接近度から縮
小表示度を引いた差分値が正であれば、その差分値に応じて進出発光色A1〜A4または
進出発光色B1〜B4のなかからいずれかを選択する。差分値が大きいほど、進出する視
覚的心理効果が大きい色を選択する。これに対し、接近度から縮小表示度を引いた差分値
が負であれば、その差分値の絶対値に応じて後退発光色A1〜A4または後退発光色B1
〜B4のなかからいずれかを選択する。差分値の絶対値が大きいほど、後退する視覚的心
理効果が大きい色を選択する。そして、第1対象を第2対象に対して縮小表示しかつ接近
させる場合に、選択した色となるように演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92c
および環状ランプ部23の発光を制御する。
これにより、第1対象が縮小表示されかつ接近する場合に、縮小表示度および接近度に
応じて第1対象が進出または後退する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので
、縮小表示度および接近度に応じた迫力を演出することができる。
第1対象を第2対象に対して縮小表示しかつ離間させる場合は、縮小表示度および離間
度が大きいほど、後退する視覚的心理効果が大きくなるように、縮小表示度および離間度
に応じて後退発光色A1〜A4または後退発光色B1〜B4のなかからいずれかを選択す
る。そして、第1対象を第2対象に対して縮小表示しかつ離間させる場合に、選択した色
となるように演出図柄表示装置91、ランプ部92a〜92cおよび環状ランプ部23の
発光を制御する。
これにより、第1対象が縮小表示されかつ離間する場合に、縮小表示度および離間度に
応じて第1対象が後退する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、縮小表示
度および離間度に応じた迫力を演出することができる。
また、第1ないし第3の実施の形態において、停止種別コマンドは、外れ図柄、非確変
図柄、確変図柄または突確図柄を指定するためのコマンドとして構成したが、これに限ら
ず、外れおよび大当たり種別に対応する図柄を指定するためのコマンドとして構成するこ
ともできる。この場合、停止種別コマンドは、外れ時の停止図柄を指定するためのコマン
ドと、非確変大当たり時の停止図柄を指定するためのコマンドと、確変大当たり時の停止
図柄を指定するためのコマンドと、突確大当たり時の停止図柄を指定するためのコマンド
とを含む。
また、第1ないし第3の実施の形態においては、主制御装置162が停止図柄の種別を
決定し、表示制御装置302が停止図柄の具体的な内容を決定するように構成したが、こ
れに限らず、主制御装置162が停止図柄の具体的な内容まで決定するように構成するこ
ともできる。
これにより、表示制御装置302では、停止図柄の具体的な内容を決定しなくてもすむ
ので、表示制御装置302の処理負荷を低減することができる。また、停止図柄テーブル
414も不要となるので、プログラムROM372のデータ容量を低減することができる
また、第1ないし第3の実施の形態においては、大当たりと外れの共用の変動パターン
テーブル406を特に設けなかったが、大当たりと外れの共用の変動パターンテーブル4
06を設けて構成することもできる。
また、第1ないし第3の実施の形態においては、変動パターン乱数カウンタCSの値、
リーチ乱数カウンタC3の値、大当たりおよび外れの別、大当たり種別、並びに保留球数
カウンタの値N等の複数の要素に基づいて変動パターンを決定するように構成したが、こ
れに限らず、これらのうち少なくとも1つの要素に基づいて変動パターンを決定するよう
に構成することもできる。
また、第1ないし第3の実施の形態において、始動入賞口84への入賞は、最大4回ま
で保留するように設定したが、これに限らず、3回以下、または、5回以上の回数(例え
ば、8回)まで保留するように設定することもできる。また、特別図柄表示装置93で保
留球数が示されるので、保留ランプ96を設けなくてもよいし、保留ランプ96により点
灯表示を行わなくてもよい。
また、第1ないし第3の実施の形態において、スルーゲート85の通過は、最大4回ま
で保留するように設定したが、これに限らず、3回以下、または、5回以上の回数(例え
ば、8回)まで保留するように設定することもできる。また、特別図柄表示装置93で保
留球数が示されるので、保留ランプ95を設けなくてもよいし、保留ランプ95により点
灯表示を行わなくてもよい。
また、第1ないし第3の実施の形態において、普通図柄の変動表示は、表示部94a、
94bでランプの点灯と非点灯を切り換えることにより行うように構成したが、これに限
らず、特別図柄表示装置93または演出図柄表示装置91を使用して行うように構成する
こともできる。同様に、保留ランプ95、96の点灯に対応する点灯表示を演出図柄表示
装置91で行ってもよい。
また、第1ないし第3の実施の形態においては、大当たりとなると、通常時には閉鎖さ
れている大入賞口83aが所定時間開放され、大入賞口83aに遊技球が入賞すると、1
5個の遊技球が賞球として払い出されるように構成したが、大当たりはこれに限定される
ものではない。大入賞口83aとは別に開閉される大入賞口を遊技領域に設け、大当たり
になると、大入賞口83aが所定時間開放され、大入賞口83aに遊技球が入賞すると、
大入賞口83aとは別に設けられた大入賞口が所定時間、所定回数開放される遊技状態を
大当たりとして構成することもできる。
また、第1ないし第3の実施の形態においては、変動パターン乱数カウンタCSを用い
て変動パターンを決定するように構成したが、これに代えて、3つの変動種別カウンタC
S1、CS2、CS3を用いて変動パターンを決定するように構成することもできる。
変動種別カウンタCS1は、例えば、「0」〜「198」の数値範囲のうちいずれかの
値をとり得るループカウンタとして構成されている。更新のたびに、現在の値に「1」が
加算され、最大値(「198」)を超えた場合は初期値に戻るようになっている。変動種
別カウンタCS1の場合、初期値は、「0」に設定される。
変動種別カウンタCS2は、例えば、「0」〜「240」の数値範囲のうちいずれかの
値をとり得るループカウンタとして構成されている。更新のたびに、現在の値に「1」が
加算され、最大値(「240」)を超えた場合は初期値に戻るようになっている。変動種
別カウンタCS2の場合、初期値は、「0」に設定される。
変動種別カウンタCS1の値に基づいて、ノーマルリーチ、スーパーリーチ、スペシャ
ルリーチ等の大まかな変動時間を決定する。また、変動種別カウンタCS2の値に基づい
て、リーチ演出後に最終停止図柄(中図柄)を停止表示するまでの変動時間(言い換えれ
ば、変動図柄数)を決定する。変動種別カウンタCS1、CS2により決定された変動時
間に基づいて、表示制御装置302により、演出図柄のリーチ種別や細かな変動表示の態
様が決定される。したがって、変動種別カウンタCS1、CS2を組み合わせることで、
変動パターンの多種多様化を容易に実現することができる。また、変動種別カウンタCS
1だけで変動表示の態様を決定したり、変動種別カウンタCS1と停止図柄との組み合わ
せで同じく変動表示の態様を決定したりすることもできる。
変動種別カウンタCS3は、例えば、「0」〜「162」の数値範囲のうちいずれかの
値をとり得るループカウンタとして構成されている。更新のたびに、現在の値に「1」が
加算され、最大値(「162」)を超えた場合は初期値に戻るようになっている。変動種
別カウンタCS3の場合、初期値は、「0」に設定される。
演出図柄表示装置91では、演出図柄の変動表示以外に、変動表示している演出図柄を
滑らせたり、リーチ演出の発生を予告するための予告キャラクタを通過させたりする予告
演出が行われる。予告演出の演出パターンが変動種別カウンタCS3により選択される。
具体的には、予告演出に必要となる時間を変動時間に加算する演出パターン、逆に変動表
示される時間を短縮するために変動時間を減算する演出パターン、または変動時間を加減
算しない演出パターンが選択される。なお、変動種別カウンタCS3については、変動パ
ターンテーブル406と同様に、演出パターンが選択される乱数カウンタ値の範囲が異な
る複数の演出パターンテーブルが設けられている。各演出パターンテーブルは、現在のパ
チンコ機10の遊技状態が確変状態であるか通常状態であるか、保留球数等に応じて、各
演出パターンの選択比率が異なるように構成されている。
演出時間の加減算値としては、例えば、変動種別カウンタCS3の値に基づいて、変動
表示の時間を変更しない場合、変動表示時間を1秒加算する場合、変動表示時間を2秒加
算する場合、変動表示時間を1秒減算する場合の4種類の加減算値が決定される。なお、
変動時間が加減算される場合は、演出図柄表示装置91で大当たりの期待値が高くなる予
告演出が行われる。また、大当たりである場合は、2秒の加算値が選択される確率が高く
設定されているので、遊技者は、予告演出を確認することで大当たりを期待することがで
きる。
このように、変動種別カウンタCS1、CS2により演出図柄の変動時間が決定される
とともに、変動種別カウンタCS3により変動時間に加減算される時間が決定される。し
たがって、最終停止図柄を停止表示するまでの最終的な変動時間は、変動種別カウンタC
S1、CS2、CS3により決定される。
また、第1ないし第3の実施の形態においては、現在の遊技状態にかかわらず変動パタ
ーンテーブル406を決定するように構成したが、これに限らず、現在の遊技状態にも応
じて変動パターンテーブル406を決定するように構成することもできる。
確変状態では、大当たりが発生しやすいため必要以上にリーチ演出が選択されないよう
に、非リーチ外れの変動パターンに対応する乱数カウンタ値の範囲が「10」〜「238
」と広い変動パターンテーブル406が選択され、非リーチ外れが選択されやすくなる。
この変動パターンテーブル406は、リーチ外れの変動パターンに対応する乱数カウンタ
値の範囲が「0」〜「9」と狭くなり、リーチ外れが選択されにくくなる。したがって、
確変状態では、リーチ演出が選択されにくくなるので、単位時間当たりの変動表示の回数
が増え、早期に大当たりが発生しやすくなる。
これに対し、通常状態では、保留球格納エリアに乱数カウンタ値が格納されていなけれ
ば、始動入賞口84への遊技球の入賞時間を確保するために、非リーチ外れの変動パター
ンに対応する乱数カウンタ値の範囲が「51」〜「238」と狭い変動パターンテーブル
406が選択され、非リーチ外れが選択されにくくなる。この変動パターンテーブル40
6は、リーチ外れの変動パターンに対応する乱数カウンタ値の範囲が「9」〜「50」と
広くなり、リーチ外れが選択されやすくなる。したがって、通常状態では、始動入賞口8
4への遊技球の入賞時間を確保することができるので、演出図柄表示装置91で変動表示
が継続して行われやすくなる。
また、第1ないし第3の実施の形態においては、主制御装置162、払出制御装置24
2、音声ランプ制御装置143、表示制御装置302および演出図柄表示装置91が電気
信号によりデータの送受信を行うように構成したが、これに限らず、光通信によりデータ
の送受信を行うように構成することもできる。また、有線通信に限定されることはなく、
電波や赤外線を用いた無線通信によりデータの送受信を行うように構成することもできる
また、第1ないし第3の実施の形態においては、音声ランプ制御装置143が表示制御
装置302を制御するように構成したが、これに代えて、表示制御装置302が音声ラン
プ制御装置143を制御するように構成することもできる。また、音声ランプ制御装置1
43および表示制御装置302に代えて、音声ランプ制御装置143および表示制御装置
302の両機能を有する単一の制御装置を設けてもよい。
また、第1ないし第3の実施の形態においては、主制御装置162が音声ランプ制御装
置143にコマンドを送信することにより、主制御装置162が音声ランプ制御装置14
3を介して表示制御装置302を間接的に制御するように構成したが、主制御装置162
が表示制御装置302にコマンドを直接送信することにより、主制御装置162が表示制
御装置302を直接制御するように構成することもできる。
また、第1ないし第3の実施の形態においては、主制御装置162が変動パターン乱数
カウンタCSの値に基づいて変動パターンを決定するように構成したが、これに限らず、
表示制御装置302(または音声ランプ制御装置143)に変動パターン乱数カウンタC
Sを設け、表示制御装置302(または音声ランプ制御装置143)が変動パターン乱数
カウンタCSの値に基づいて変動パターンを決定するように構成することもできる。停止
種別の決定についても同様の変形例を適用することができる。すなわち、主制御装置16
2では、リーチ乱数カウンタCS等に基づいて変動パターンテーブル406までを決定し
、表示制御装置302(または音声ランプ制御装置143)では、変動パターン乱数カウ
ンタCSの値に基づいて変動パターンを決定する。この場合、主制御装置162では、特
別図柄表示装置93の変動表示等について変動時間を決定する必要があるところ、変動時
間は、リーチ乱数カウンタCSに基づいて決定する。
これにより、主制御装置162では、変動パターンを決定しなくてもすむので、主制御
装置162の処理負荷を低減することができる。
また、第1ないし第3の実施の形態においては、演出図柄表示装置91で演出図柄を縦
方向にスクロールさせることにより演出図柄の変動表示を行うように構成したが、これに
限らず、演出図柄を横方向にスクロールさせることにより、またはL字形等の所定経路に
沿って演出図柄を移動表示することにより、演出図柄の変動表示を行うように構成するこ
ともできる。
また、第1ないし第3の実施の形態においては、他のタイプのパチンコ機等にも本発明
を適用することができる。例えば、特別装置の特定領域に遊技球が入賞すると電動役物が
所定回数開放するパチンコ機、特別装置の特定領域に遊技球が入賞すると権利が発生して
大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球その
他の種類のパチンコ機等にも、本発明を適用することができる。また、球貸装置Yを通じ
た遊技球の貸球が行われないパチンコ機等に本発明を適用することもできる。
また、スロットマシンにも本発明を適用することができる。スロットマシンは、例えば
、コインを投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバーを操作することにより
図柄が変動され、ストップボタンを操作することにより図柄が停止されて確定される周知
のものである。したがって、スロットマシンの基本概念としては、「複数の識別情報で構
成される識別情報列を変動表示した後に識別情報を確定表示する表示装置を備え、始動用
操作手段(例えば、操作レバー)の操作を契機として識別情報の変動表示が開始され、停
止用操作手段(例えば、ストップボタン)の操作を契機として、または、所定時間経過す
ることにより、識別情報の変動表示が停止して確定表示され、その停止時の識別情報の組
合せが特定のものである場合は、遊技者に所定の遊技価値を付与する特賞状態を発生させ
るスロットマシン」となる。この場合、遊技媒体は、コイン、メダル等が代表例として挙
げられる。
また、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機にも、本発明を適用することが
できる。パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機の基本概念としては、「複数の
識別情報で構成される識別情報列を変動表示した後に識別情報を確定表示する表示装置を
備え、投入用操作手段(例えば、ボタン)の操作に基づく所定量の遊技球の投入の後、始
動用操作手段(例えば、操作レバー)の操作を契機として識別情報の変動表示が開始され
、停止用操作手段(例えば、ストップボタン)の操作を契機として、または、所定時間経
過することにより、識別情報の変動表示が停止して確定表示され、その停止時の識別情報
の組合せが特定のものである場合は、遊技者に所定の遊技価値を付与する特賞状態を発生
させる遊技機」となる。この場合、遊技者には、下部の受皿に多量の遊技球が払い出され
る。
また、第1の実施の形態の変形例は、第1の実施の形態の他の変形例、第2の実施の形
態およびその変形例、並びに第3の実施の形態およびその変形例にも同様に適用すること
ができる。
また、第2の実施の形態の変形例は、第2の実施の形態の他の変形例、第1の実施の形
態およびその変形例、並びに第3の実施の形態およびその変形例にも同様に適用すること
ができる。
また、第3の実施の形態の変形例は、第3の実施の形態の他の変形例、第1の実施の形
態およびその変形例、並びに第2の実施の形態およびその変形例にも同様に適用すること
ができる。
また、「課題を解決するための手段」の欄に記載した発明のほかに、以下の発明を採用
することもできる。以下、必要に応じて作用、効果および用語の定義を示しつつ説明する
。なお、発明Aに対しては、発明Bを適用することもできる。
〔発明A1〕 発明A1の遊技機は、
所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽選を行い、表示手段で識別
情報を変更表示し、前記抽選の結果に基づいて前記特賞状態を発生させると判定した場合
は、所定の内容で前記識別情報を停止表示し、前記特賞状態を発生させる遊技機であって

前記表示手段の外側周辺に配置された発色手段と、
前記表示手段で第1対象を第2対象に対して拡大表示する演出を行う拡大演出手段と、
前記拡大演出手段により前記第1対象が拡大表示される場合に、前記第1対象が暖色に
、前記発色手段が第1寒色に、前記表示手段における前記第1対象の周辺が前記第1寒色
よりも明度が低い第2寒色になるように、前記表示手段および前記発色手段の発色を制御
する発色制御手段とを備えることを特徴とする。
同じ距離に同じ大きさの2つの色をおいて眺めた場合、赤、橙、黄等の暖色は、手前に
向かって近づいてくるように進出して見える。反対に、緑、青緑、青等の寒色は、奥行き
に向かって遠ざかっていくように後退して見える。つまり、見かけの距離が一方は近くな
り、もう一方は遠くなる。実際の距離より近くに見える色を進出色といい、暖色がこれに
あたる。また、明度が高いほど近く見える。反対に、実際の距離より遠くに見える色を後
退色といい、寒色がこれにあたる。また、明度が低いほど遠く見える。
このような構成であれば、所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽
選が行われ、表示手段で識別情報が変更表示される。そして、抽選の結果に基づいて特賞
状態を発生させると判定されると、所定の内容で識別情報が停止表示され、特賞状態が発
生する。
また、拡大演出手段により、表示手段で第1対象を第2対象に対して拡大表示する演出
が行われる。その際、発色制御手段により、第1対象が暖色に、発色手段が第1寒色に、
表示手段における第1対象の周辺が第1寒色よりも明度が低い第2寒色になるように、表
示手段および発色手段の発色が制御される。そのため、第1対象が近く見える。一方、発
色手段よりも表示手段における第1対象の周辺が遠く見えるので、第1対象に近づくにつ
れて遠く見える。したがって、第1対象とその周辺との遠近感が強調されるので、第1対
象がより近く見える。
これにより、第1対象が拡大表示される場合に、第1対象が進出する視覚的心理効果を
遊技者に与えることができるので、表示手段を大型化することなく、第1対象をより近く
見せることができる。したがって、迫力を演出することができ、従来に比して、遊技の趣
向を向上することができるという効果が得られる。
ここで、発色手段は、発光手段を含むが、これに限らず、発色を行うことができるもの
であればどのようなものであってもよい。例えば、反射型液晶ディスプレイ等で構成する
こともできる。また、発色手段としては、例えば、センターフレームのランプ、盤面のラ
ンプ、枠のランプおよびそれらの組み合わせが考えられる。以下、発明A29、A33、
A60、B1、B29、B33およびB60の遊技機において同じである。
また、拡大演出手段は、第1対象を第2対象に対して相対的に拡大表示するものであれ
ばよく、第2対象の大きさを維持したまままたは第2対象を縮小しながら第1対象を拡大
してもよいし、第2対象を拡大しながらこれよりも大きな拡大率で第1対象を拡大しても
よいし、第2対象を縮小しながらこれよりも小さな縮小率で第1対象を縮小してもよいし
、第1対象の大きさを維持したまま第2対象を縮小してもよい。以下、発明A2、B1お
よびB2の遊技機において同じである。
また、所定条件の成立としては、パチンコ機である場合は、例えば、始動入賞口に遊技
球が入賞すること、パチスロ機である場合は、例えば、遊技開始を指示する操作レバーが
操作されることが含まれる。以下、発明A2、A29、A30、A33、A34、A60
、A61、B1、B2、B29、B30、B33、B34、B60およびB61の遊技機
において同じである。
また、特賞状態とは、遊技者にとって有利な遊技価値を付与する遊技状態をいい、パチ
ンコ機である場合は、例えば、確変大当たり、非確変大当たり、突確当たり、小当たりが
含まれ、パチスロ機である場合は、例えば、ビッグボーナス、チャレンジタイム、小役が
含まれる。以下、発明A2、A29、A30、A33、A34、A60、A61、B1、
B2、B29、B30、B33、B34、B60およびB61の遊技機において同じであ
る。
また、識別情報とは、文字、図形、図柄、画像、符号、記号、色彩その他視覚を通じて
識別可能な情報、音響その他視覚以外の五感を通じて識別可能な情報、またはそれらの組
み合わせをいう。以下、発明A2、A29、A30、A33、A34、A60、A61、
B1、B2、B29、B30、B33、B34、B60およびB61の遊技機において同
じである。
また、識別情報の変更表示としては、例えば、LED表示のように識別情報を逐次変更
して表示すること、および識別情報を変動しながら表示することが含まれる。したがって
、変更とは、必ずしも変動に限らない。以下、発明A2、A29、A30、A33、A3
4、A60、A61、B1、B2、B29、B30、B33、B34、B60およびB6
1の遊技機において同じである。
また、所定の内容で識別情報を停止表示するタイミングと、特賞状態を発生させるタイ
ミングとは、どちらが先であってもよいし、同時であってもよい。識別情報を停止表示す
るタイミングの方が先であれば、特賞状態への期待感を向上することができる。これに対
し、特賞状態を発生させるタイミングの方が先であれば、意外性を向上することができる
。以下、発明A2、A29、A30、A33、A34、A60、A61、B1、B2、B
29、B30、B33、B34、B60およびB61の遊技機において同じである。
〔発明A2〕 さらに、発明A2の遊技機は、
所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽選を行い、表示手段で識別
情報を変更表示し、前記抽選の結果に基づいて前記特賞状態を発生させると判定した場合
は、所定の内容で前記識別情報を停止表示し、前記特賞状態を発生させる遊技機であって

前記表示手段の外側周辺に配置された第1発色手段と、
前記第1発色手段の外側周辺に配置された第2発色手段と、
前記表示手段で第1対象を第2対象に対して拡大表示する演出を行う拡大演出手段と、
前記拡大演出手段により前記第1対象が拡大表示される場合に、前記第1対象が暖色に
、前記第2発色手段が第1寒色に、前記第1発色手段が前記第1寒色よりも明度が低い第
2寒色に、前記表示手段における前記第1対象の周辺が前記第2寒色よりも明度が低い第
3寒色になるように、前記表示手段、前記第1発色手段および前記第2発色手段の発色を
制御する発色制御手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽
選が行われ、表示手段で識別情報が変更表示される。そして、抽選の結果に基づいて特賞
状態を発生させると判定されると、所定の内容で識別情報が停止表示され、特賞状態が発
生する。
また、拡大演出手段により、表示手段で第1対象を第2対象に対して拡大表示する演出
が行われる。その際、発色制御手段により、第1対象が暖色に、第2発色手段が第1寒色
に、第1発色手段が第1寒色よりも明度が低い第2寒色に、表示手段における第1対象の
周辺が第2寒色よりも明度が低い第3寒色になるように、表示手段、第1発色手段および
第2発色手段の発色が制御される。そのため、第1対象が近く見える。一方、第2発色手
段よりも第1発色手段の方が遠く、第1発色手段よりも表示手段における第1対象の周辺
が遠く見えるので、第1対象に近づくにつれて遠く見える。したがって、第1対象とその
周辺との遠近感が強調されるので、第1対象がより近く見える。
これにより、第1対象が拡大表示される場合に、第1対象が進出する視覚的心理効果を
遊技者に与えることができるので、表示手段を大型化することなく、第1対象をより近く
見せることができる。したがって、迫力を演出することができ、従来に比して、遊技の趣
向を向上することができるという効果が得られる。
ここで、第1発色手段および第2発色手段は、発光手段を含むが、これに限らず、発色
を行うことができるものであればどのようなものであってもよい。例えば、反射型液晶デ
ィスプレイ等で構成することもできる。また、第1発色手段および第2発色手段としては
、例えば、センターフレームのランプ、盤面のランプ、枠のランプおよびそれらの組み合
わせが考えられる。以下、発明A30、A34、A61、B2、B30、B34およびB
61の遊技機において同じである。
〔発明A3〕 さらに、発明A3の遊技機は、発明A2の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記拡大演出手段により前記第1対象が拡大表示される場合に、
前記第1対象が暖色に、前記表示手段における前記第1対象の周辺が暖色とコントラスト
をなす色に、前記第1発色手段および前記第2発色手段が寒色になるように発色を制御す
ることを特徴とする。
背景が暗色(例えば、黒色)である場合は、暖色が寒色よりも手前に見える。この原因
の1つにコントラストの効果がある。コントラスト効果とは、コントラストの低い輪郭を
持つ図形がコントラストの高い図形に比べて遠くに見える効果である。
このような構成であれば、第1対象が拡大表示される場合に、発色制御手段により、第
1対象が暖色に、表示手段における第1対象の周辺が暖色とコントラストをなす色に、第
1発色手段および第2発色手段が寒色になるように発色が制御される。そのため、コント
ラスト効果により、第1対象が近く見える。
これにより、第1対象が拡大表示される場合に、第1対象が進出する視覚的心理効果を
遊技者に与えることができるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得ら
れる。また、コントラスト効果により、暖色および寒色だけを用いた場合とは異なる印象
を与えることができるという効果が得られる。
ここで、コントラストをなす色としては、例えば、黒色その他の暗色が含まれる。以下
、発明A17、A31、A35、A48、A62、B3、B17、B31、B35、B4
8およびB62の遊技機において同じである。
〔発明A4〕 さらに、発明A4の遊技機は、発明A2およびA3のいずれか1の遊技
機において、
前記発色制御手段は、前記第1対象の拡大表示の開始から拡大表示の完了までの拡大表
示期間のうち第1期間では、前記第1対象の明度が第1値に、前記表示手段における前記
第1対象の周辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が第2値となる
ように、前記拡大表示期間のうち前記第1期間よりも後の第2期間では、前記第1対象の
明度が前記第1値よりも高い第3値に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記
第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が前記第2値よりも低い第4値となる
ように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、第1期間では、発色制御手段により、第1対象の明度が第1
値に、表示手段における第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和
が第2値となるように発色が制御される。その後、第2期間では、発色制御手段により、
第1対象の明度が第1値よりも高い第3値に、表示手段における第1対象の周辺、第1発
色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値よりも低い第4値となるように発色が制
御される。そのため、第2期間では、第1期間よりも、第1対象が近く見える。また、第
2期間では、第1期間よりも、第2発色手段から第1対象に近づくにつれて遠く見えるの
で、遠近感の強調により第1対象がより近く見える。
これにより、第1対象が拡大表示されるにつれて、第1対象が進出する視覚的心理効果
が大きくなるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
〔発明A5〕 さらに、発明A5の遊技機は、発明A4の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記拡大表示期間において、前記第1対象の明度が第1段階で変
化し、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第1発色手段および前記第2発色
手段の明度の総和が前記第1段階よりも多い第2段階で変化するように発色を制御するこ
とを特徴とする。
これにより、第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段については、第1対象
よりも明度の変化の解像度が高くなるので、第1対象が進出する視覚的心理効果をリアル
に与えることができるという効果が得られる。
〔発明A6〕 さらに、発明A6の遊技機は、発明A4の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記拡大表示期間において、前記表示手段における前記第1対象
の周辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が第1段階で変化し、前
記第1対象の明度が前記第1段階よりも多い第2段階で変化するように発色を制御するこ
とを特徴とする。
これにより、第1対象については、第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段
よりも明度の変化の解像度が高くなるので、第1対象が進出する視覚的心理効果をリアル
に与えることができるという効果が得られる。
〔発明A7〕 さらに、発明A7の遊技機は、発明A4ないしA6のいずれか1の遊技
機において、
前記発色制御手段は、前記拡大表示期間において、前記第1対象の明度が変化し、その
変化の開始よりも後に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第1発色手段お
よび前記第2発色手段の明度の総和が変化するように発色を制御することを特徴とする。
これにより、第1対象の明度が変化するのに遅れて、第1対象の周辺、第1発色手段お
よび第2発色手段の明度の総和が変化するので、第1対象の明度だけが変化する間は、第
1対象に注目させることができる。したがって、第1対象を主体として視覚的心理効果を
与えることができるという効果が得られる。
〔発明A8〕 さらに、発明A8の遊技機は、発明A4ないしA6のいずれか1の遊技
機において、
前記発色制御手段は、前記拡大表示期間において、前記表示手段における前記第1対象
の周辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が変化し、その変化の開
始よりも後に、前記第1対象の明度が変化するように発色を制御することを特徴とする。
これにより、第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が変化す
るのに遅れて、第1対象の明度が変化するので、第1対象の周辺、第1発色手段および第
2発色手段の明度の総和だけが変化する間は、第1対象の周辺、第1発色手段および第2
発色手段に注目させることができる。したがって、第1対象の周辺、第1発色手段および
第2発色手段を主体として視覚的心理効果を与えることができるという効果が得られる。
〔発明A9〕 さらに、発明A9の遊技機は、発明A2およびA3のいずれか1の遊技
機において、
前記発色制御手段は、前記第1対象が拡大表示される場合に、前記第1対象が第1特定
対象である場合は、前記第1対象の明度が第1値に、前記表示手段における前記第1対象
の周辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が第2値となるように、
前記第1対象が第2特定対象である場合は、前記第1対象の明度が前記第1値よりも高い
第3値に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第1発色手段および前記第2
発色手段の明度の総和が前記第2値よりも低い第4値となるように発色を制御することを
特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が拡大表示される場合に、第1対象が第1特定対象
である場合は、発色制御手段により、第1対象の明度が第1値に、表示手段における第1
対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値となるように発色が
制御される。これに対し、第1対象が第2特定対象である場合は、発色制御手段により、
第1対象の明度が第1値よりも高い第3値に、表示手段における第1対象の周辺、第1発
色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値よりも低い第4値となるように発色が制
御される。そのため、第1対象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よ
りも、第1対象が近く見える。また、第1対象が第2特定対象である場合は、第1特定対
象である場合よりも、第2発色手段から第1対象に近づくにつれて遠く見えるので、遠近
感の強調により第1対象がより近く見える。
これにより、第1特定対象および第2特定対象のそれぞれについて、第1対象が進出す
る視覚的心理効果を異ならせることができるので、演出のバリエーションが豊富となると
いう効果が得られる。
〔発明A10〕 さらに、発明A10の遊技機は、発明A9の遊技機において、
前記第2特定対象は、前記第1特定対象よりもサイズが大きいことを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が、第1特定対象よりもサイズが大きい第2特定対
象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第1対象が近く見える。また、第1対
象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第2発色手段から第1
対象に近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより近く見える。
これにより、第1対象が大きいほど、第1対象が進出する視覚的心理効果が大きくなる
ので、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
〔発明A11〕 さらに、発明A11の遊技機は、発明A9の遊技機において、
前記第2特定対象は、前記第1特定対象よりもサイズが小さいことを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が、第1特定対象よりもサイズが小さい第2特定対
象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第1対象が近く見える。また、第1対
象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第2発色手段から第1
対象に近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより近く見える。
これにより、第1対象が小さいほど、第1対象が進出する視覚的心理効果が大きくなる
ので、意外性を向上することができるという効果が得られる。
〔発明A12〕 さらに、発明A12の遊技機は、発明A2およびA3のいずれか1の
遊技機において、
前記発色制御手段は、前記第1対象が拡大表示される場合に、前記所定の内容以外の内
容で前記識別情報が停止表示する場合は、前記第1対象の明度が第1値に、前記表示手段
における前記第1対象の周辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が
第2値となるように、前記所定の内容で前記識別情報が停止表示する場合は、前記第1対
象の明度が前記第1値よりも高い第3値に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、
前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が前記第2値よりも低い第4値と
なるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が拡大表示される場合に、所定の内容以外の内容で
識別情報が停止表示する場合は、発色制御手段により、第1対象の明度が第1値に、表示
手段における第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値と
なるように発色が制御される。これに対し、所定の内容で識別情報が停止表示する場合は
、発色制御手段により、第1対象の明度が第1値よりも高い第3値に、表示手段における
第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値よりも低い第4
値となるように発色が制御される。そのため、所定の内容で識別情報が停止表示する場合
は、所定の内容以外の内容で停止表示する場合よりも、第1対象が近く見える。また、所
定の内容で識別情報が停止表示する場合は、所定の内容以外の内容で停止表示する場合よ
りも、第2発色手段から第1対象に近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調により
第1対象がより近く見える。
これにより、所定の内容で識別情報が停止表示する場合に、第1対象が進出する視覚的
心理効果が大きくなるので、所定の内容以外の内容で停止表示する場合よりも、遊技者に
対して期待感を与えることができるという効果が得られる。
〔発明A13〕 さらに、発明A13の遊技機は、発明A2およびA3のいずれか1の
遊技機において、
さらに、前記識別情報の停止表示を確定するに先立って、第1演出、または前記所定の
内容で前記識別情報が停止表示する確率が前記第1演出よりも高い第2演出を行う確定表
示前演出手段を備え、
前記拡大演出手段は、前記確定表示前演出手段で前記第1演出または前記第2演出を行
っている場合に前記第1対象を前記第2対象に対して拡大表示する演出を行い、
前記発色制御手段は、前記第1演出中に前記第1対象が拡大表示される場合に、前記第
1対象の明度が第1値に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第1発色手段
および前記第2発色手段の明度の総和が第2値となるように、前記第2演出中に前記第1
対象が拡大表示される場合に、前記第1対象の明度が前記第1値よりも高い第3値に、前
記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明
度の総和が前記第2値よりも低い第4値となるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、確定表示前演出手段により、識別情報の停止表示を確定する
に先立って第1演出または第2演出が行われる。そして、拡大演出手段により、第1演出
または第2演出を行っている場合に第1対象を第2対象に対して拡大表示する演出が行わ
れる。その際、第1演出中に第1対象が拡大表示される場合に、発色制御手段により、第
1対象の明度が第1値に、表示手段における第1対象の周辺、第1発色手段および第2発
色手段の明度の総和が第2値となるように発色が制御される。これに対し、第2演出中に
第1対象が拡大表示される場合に、発色制御手段により、第1対象の明度が第1値よりも
高い第3値に、表示手段における第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段の明
度の総和が第2値よりも低い第4値となるように発色が制御される。そのため、第2演出
では、第1演出よりも、第1対象が近く見える。また、第2演出では、第1演出よりも、
第2発色手段から第1対象に近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調により第1対
象がより近く見える。
これにより、所定の内容で識別情報が停止表示する確率が第1演出よりも高い第2演出
では、第1対象が進出する視覚的心理効果が大きくなるので、第1演出よりも、遊技者に
対して期待感を与えることができるという効果が得られる。
〔発明A14〕 さらに、発明A14の遊技機は、発明A2およびA3のいずれか1の
遊技機において、
さらに、前記識別情報の停止表示を確定するに先立って、前記所定の内容の一部を構成
する内容で前記識別情報の一部を停止表示し、前記識別情報が前記所定の内容となるよう
に前記識別情報の残部を変更表示する識別情報変更表示手段を備え、
前記拡大演出手段は、前記識別情報変更表示手段で前記識別情報の一部を停止表示した
後でかつ前記識別情報の残部を停止表示する前に、前記第1対象を前記第2対象に対して
拡大表示する演出を行い、
前記発色制御手段は、前記識別情報の一部を停止表示した後でかつ前記識別情報の残部
を停止表示する前に前記第1対象が拡大表示される場合に、前記第1対象が暖色に、前記
第2発色手段が前記第1寒色に、前記第1発色手段が前記第2寒色に、前記表示手段にお
ける前記第1対象の周辺が前記第3寒色になるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、識別情報変更表示手段により、識別情報の停止表示を確定す
るに先立って、所定の内容の一部を構成する内容で識別情報の一部が停止表示され、識別
情報が所定の内容となるように識別情報の残部が変更表示される。そして、拡大演出手段
により、識別情報の一部を停止表示した後でかつ識別情報の残部を停止表示する前に、第
1対象を第2対象に対して拡大表示する演出が行われる。その際、発色制御手段により、
第1対象が暖色に、第2発色手段が第1寒色に、第1発色手段が第1寒色よりも明度が低
い第2寒色に、表示手段における第1対象の周辺が第2寒色よりも明度が低い第3寒色に
なるように発色が制御される。
これにより、遊技者の期待感が高まる、識別情報が停止表示する直前に、第1対象が進
出する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、遊技の趣向をさらに向上する
ことができるという効果が得られる。
〔発明A15〕 さらに、発明A15の遊技機は、発明A2およびA3のいずれか1の
遊技機において、
前記拡大演出手段は、前記第1対象の輪郭が前記第2対象の全体を覆うようにして前記
第1対象を前記第2対象に対して拡大表示する演出を行い、
前記発色制御手段は、前記第1対象の輪郭が前記第2対象の全体を覆うようにして前記
第1対象が拡大表示される場合に、前記第1対象が暖色に、前記第2発色手段が前記第1
寒色に、前記第1発色手段が前記第2寒色に、前記表示手段における前記第1対象の周辺
が前記第3寒色になるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、拡大演出手段により、第1対象の輪郭が第2対象の全体を覆
うようにして第1対象を第2対象に対して拡大表示する演出が行われる。その際、発色制
御手段により、第1対象が暖色に、第2発色手段が第1寒色に、第1発色手段が第1寒色
よりも明度が低い第2寒色に、表示手段における第1対象の周辺が第2寒色よりも明度が
低い第3寒色になるように発色が制御される。
これにより、第1対象の輪郭が第2対象の全体を覆うようにして第1対象が拡大表示さ
れる場合に、第1対象が進出する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、さ
らに迫力を演出することができるという効果が得られる。
〔発明A16〕 さらに、発明A16の遊技機は、発明A2ないしA15のいずれか1
の遊技機において、
さらに、前記表示手段で前記第1対象を前記第2対象に対して縮小表示する演出を行う
縮小演出手段を備え、
前記発色制御手段は、前記縮小演出手段により前記第1対象が縮小表示される場合に、
前記第1対象が寒色に、前記第2発色手段が第1暖色に、前記第1発色手段が前記第1暖
色よりも明度が高い第2暖色に、前記表示手段における前記第1対象の周辺が前記第2暖
色よりも明度が高い第3暖色になるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、縮小演出手段により、表示手段で第1対象を第2対象に対し
て縮小表示する演出が行われる。その際、発色制御手段により、第1対象が寒色に、第2
発色手段が第1暖色に、第1発色手段が第1暖色よりも明度が高い第2暖色に、表示手段
における第1対象の周辺が第2暖色よりも明度が高い第3暖色になるように発色が制御さ
れる。そのため、第1対象が遠く見える。一方、第2発色手段よりも第1発色手段の方が
近く、第1発色手段よりも表示手段における第1対象の周辺が近く見えるので、第1対象
に近づくにつれて近く見える。したがって、第1対象とその周辺との遠近感が強調される
ので、第1対象がより遠く見える。
これにより、第1対象が縮小表示される場合に、第1対象が後退する視覚的心理効果を
遊技者に与えることができるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得ら
れる。
ここで、縮小演出手段は、第1対象を第2対象に対して相対的に縮小表示するものであ
ればよく、第2対象の大きさを維持したまままたは第2対象を拡大しながら第1対象を縮
小してもよいし、第2対象を縮小しながらこれよりも大きな縮小率で第1対象を縮小して
もよいし、第2対象を拡大しながらこれよりも小さな拡大率で第1対象を拡大してもよい
し、第1対象の大きさを維持したまま第2対象を拡大してもよい。以下、発明A29、A
30、B16、B29およびB30の遊技機において同じである。
〔発明A17〕 さらに、発明A17の遊技機は、発明A16の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記縮小演出手段により前記第1対象が縮小表示される場合に、
前記第1対象が寒色に、前記表示手段における前記第1対象の周辺が寒色とコントラスト
をなす色に、前記第1発色手段および前記第2発色手段が暖色になるように発色を制御す
ることを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が縮小表示される場合に、発色制御手段により、第
1対象が寒色に、表示手段における第1対象の周辺が寒色とコントラストをなす色に、第
1発色手段および第2発色手段が暖色になるように発色が制御される。そのため、コント
ラスト効果により、第1対象が遠く見える。
これにより、第1対象が縮小表示される場合に、第1対象が後退する視覚的心理効果を
遊技者に与えることができるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得ら
れる。また、コントラスト効果により、暖色および寒色だけを用いた場合とは異なる印象
を与えることができるという効果が得られる。
〔発明A18〕 さらに、発明A18の遊技機は、発明A16およびA17のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記第1対象の縮小表示の開始から縮小表示の完了までの縮小表
示期間のうち第1期間では、前記第1対象の明度が第1値に、前記表示手段における前記
第1対象の周辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が第2値となる
ように、前記縮小表示期間のうち前記第1期間よりも後の第2期間では、前記第1対象の
明度が前記第1値よりも低い第3値に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記
第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が前記第2値よりも高い第4値となる
ように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、第1期間では、発色制御手段により、第1対象の明度が第1
値に、表示手段における第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和
が第2値となるように発色が制御される。その後、第2期間では、発色制御手段により、
第1対象の明度が第1値よりも低い第3値に、表示手段における第1対象の周辺、第1発
色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値よりも高い第4値となるように発色が制
御される。そのため、第2期間では、第1期間よりも、第1対象が遠く見える。また、第
2期間では、第1期間よりも、第2発色手段から第1対象に近づくにつれて近く見えるの
で、遠近感の強調により第1対象がより遠く見える。
これにより、第1対象が縮小表示されるにつれて、第1対象が後退する視覚的心理効果
が大きくなるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
〔発明A19〕 さらに、発明A19の遊技機は、発明A18の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記縮小表示期間において、前記第1対象の明度が第1段階で変
化し、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第1発色手段および前記第2発色
手段の明度の総和が前記第1段階よりも多い第2段階で変化するように発色を制御するこ
とを特徴とする。
これにより、第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段については、第1対象
よりも明度の変化の解像度が高くなるので、第1対象が進出する視覚的心理効果をリアル
に与えることができるという効果が得られる。
〔発明A20〕 さらに、発明A20の遊技機は、発明A18の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記縮小表示期間において、前記表示手段における前記第1対象
の周辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が第1段階で変化し、前
記第1対象の明度が前記第1段階よりも多い第2段階で変化するように発色を制御するこ
とを特徴とする。
これにより、第1対象については、第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段
よりも明度の変化の解像度が高くなるので、第1対象が進出する視覚的心理効果をリアル
に与えることができるという効果が得られる。
〔発明A21〕 さらに、発明A21の遊技機は、発明A18ないしA20のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記縮小表示期間において、前記第1対象の明度が変化し、その
変化の開始よりも後に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第1発色手段お
よび前記第2発色手段の明度の総和が変化するように発色を制御することを特徴とする。
これにより、第1対象の明度が変化するのに遅れて、第1対象の周辺、第1発色手段お
よび第2発色手段の明度の総和が変化するので、第1対象の明度だけが変化する間は、第
1対象に注目させることができる。したがって、第1対象を主体として視覚的心理効果を
与えることができるという効果が得られる。
〔発明A22〕 さらに、発明A22の遊技機は、発明A18ないしA20のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記縮小表示期間において、前記表示手段における前記第1対象
の周辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が変化し、その変化の開
始よりも後に、前記第1対象の明度が変化するように発色を制御することを特徴とする。
これにより、第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が変化す
るのに遅れて、第1対象の明度が変化するので、第1対象の周辺、第1発色手段および第
2発色手段の明度の総和だけが変化する間は、第1対象の周辺、第1発色手段および第2
発色手段に注目させることができる。したがって、第1対象の周辺、第1発色手段および
第2発色手段を主体として視覚的心理効果を与えることができるという効果が得られる。
〔発明A23〕 さらに、発明A23の遊技機は、発明A16およびA17のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記第1対象が縮小表示される場合に、前記第1対象が第1特定
対象である場合は、前記第1対象の明度が第1値に、前記表示手段における前記第1対象
の周辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が第2値となるように、
前記第1対象が第2特定対象である場合は、前記第1対象の明度が前記第1値よりも低い
第3値に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第1発色手段および前記第2
発色手段の明度の総和が前記第2値よりも高い第4値となるように発色を制御することを
特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が縮小表示される場合に、第1対象が第1特定対象
である場合は、発色制御手段により、第1対象の明度が第1値に、表示手段における第1
対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値となるように発色が
制御される。これに対し、第1対象が第2特定対象である場合は、発色制御手段により、
第1対象の明度が第1値よりも低い第3値に、表示手段における第1対象の周辺、第1発
色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値よりも高い第4値となるように発色が制
御される。そのため、第1対象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よ
りも、第1対象が遠く見える。また、第1対象が第2特定対象である場合は、第1特定対
象である場合よりも、第2発色手段から第1対象に近づくにつれて近く見えるので、遠近
感の強調により第1対象がより遠く見える。
これにより、第1特定対象および第2特定対象のそれぞれについて、第1対象が後退す
る視覚的心理効果を異ならせることができるので、演出のバリエーションが豊富となると
いう効果が得られる。
〔発明A24〕 さらに、発明A24の遊技機は、発明A23の遊技機において、
前記第2特定対象は、前記第1特定対象よりもサイズが小さいことを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が、第1特定対象よりもサイズが小さい第2特定対
象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第1対象が遠く見える。また、第1対
象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第2発色手段から第1
対象に近づくにつれて近く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより遠く見える。
これにより、第1対象が小さいほど、第1対象が後退する視覚的心理効果が大きくなる
ので、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
〔発明A25〕 さらに、発明A25の遊技機は、発明A23の遊技機において、
前記第2特定対象は、前記第1特定対象よりもサイズが大きいことを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が、第1特定対象よりもサイズが大きい第2特定対
象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第1対象が遠く見える。また、第1対
象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第2発色手段から第1
対象に近づくにつれて近く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより遠く見える。
これにより、第1対象が大きいほど、第1対象が後退する視覚的心理効果が大きくなる
ので、意外性を向上することができるという効果が得られる。
〔発明A26〕 さらに、発明A26の遊技機は、発明A16およびA17のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記第1対象が縮小表示される場合に、前記所定の内容以外の内
容で前記識別情報が停止表示する場合は、前記第1対象の明度が第1値に、前記表示手段
における前記第1対象の周辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が
第2値となるように、前記所定の内容で前記識別情報が停止表示する場合は、前記第1対
象の明度が前記第1値よりも低い第3値に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、
前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が前記第2値よりも高い第4値と
なるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が縮小表示される場合に、所定の内容以外の内容で
識別情報が停止表示する場合は、発色制御手段により、第1対象の明度が第1値に、表示
手段における第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値と
なるように発色が制御される。これに対し、所定の内容で識別情報が停止表示する場合は
、発色制御手段により、第1対象の明度が第1値よりも低い第3値に、表示手段における
第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値よりも高い第4
値となるように発色が制御される。そのため、所定の内容で識別情報が停止表示する場合
は、所定の内容以外の内容で停止表示する場合よりも、第1対象が遠く見える。また、所
定の内容で識別情報が停止表示する場合は、所定の内容以外の内容で停止表示する場合よ
りも、第2発色手段から第1対象に近づくにつれて近く見えるので、遠近感の強調により
第1対象がより遠く見える。
これにより、所定の内容で識別情報が停止表示する場合に、第1対象が後退する視覚的
心理効果が大きくなるので、所定の内容以外の内容で停止表示する場合よりも、遊技者に
対して期待感を与えることができるという効果が得られる。
〔発明A27〕 さらに、発明A27の遊技機は、発明A16およびA17のいずれか
1の遊技機において、
さらに、前記識別情報の停止表示を確定するに先立って、第1演出、または前記所定の
内容で前記識別情報が停止表示する確率が前記第1演出よりも高い第2演出を行う確定表
示前演出手段を備え、
前記縮小演出手段は、前記確定表示前演出手段で前記第1演出または前記第2演出を行
っている場合に前記第1対象を前記第2対象に対して縮小表示する演出を行い、
前記発色制御手段は、前記第1演出中に前記第1対象が縮小表示される場合に、前記第
1対象の明度が第1値に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第1発色手段
および前記第2発色手段の明度の総和が第2値となるように、前記第2演出中に前記第1
対象が縮小表示される場合に、前記第1対象の明度が前記第1値よりも低い第3値に、前
記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明
度の総和が前記第2値よりも高い第4値となるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、確定表示前演出手段により、識別情報の停止表示を確定する
に先立って第1演出または第2演出が行われる。そして、縮小演出手段により、第1演出
または第2演出を行っている場合に第1対象を第2対象に対して縮小表示する演出が行わ
れる。その際、第1演出中に第1対象が縮小表示される場合に、発色制御手段により、第
1対象の明度が第1値に、表示手段における第1対象の周辺、第1発色手段および第2発
色手段の明度の総和が第2値となるように発色が制御される。これに対し、第2演出中に
第1対象が縮小表示される場合に、発色制御手段により、第1対象の明度が第1値よりも
低い第3値に、表示手段における第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段の明
度の総和が第2値よりも高い第4値となるように発色が制御される。そのため、第2演出
では、第1演出よりも、第1対象が遠く見える。また、第2演出では、第1演出よりも、
第2発色手段から第1対象に近づくにつれて近く見えるので、遠近感の強調により第1対
象がより遠く見える。
これにより、所定の内容で識別情報が停止表示する確率が第1演出よりも高い第2演出
では、第1対象が後退する視覚的心理効果が大きくなるので、第1演出よりも、遊技者に
対して期待感を与えることができるという効果が得られる。
〔発明A28〕 さらに、発明A28の遊技機は、発明A16およびA17のいずれか
1の遊技機において、
さらに、前記識別情報の停止表示を確定するに先立って、前記所定の内容の一部を構成
する内容で前記識別情報の一部を停止表示し、前記識別情報が前記所定の内容となるよう
に前記識別情報の残部を変更表示する識別情報変更表示手段を備え、
前記縮小演出手段は、前記識別情報変更表示手段で前記識別情報の一部を停止表示した
後でかつ前記識別情報の残部を停止表示する前に、前記第1対象を前記第2対象に対して
縮小表示する演出を行い、
前記発色制御手段は、前記識別情報の一部を停止表示した後でかつ前記識別情報の残部
を停止表示する前に前記第1対象が縮小表示される場合に、前記第1対象が寒色に、前記
第2発色手段が前記第1暖色に、前記第1発色手段が前記第2暖色に、前記表示手段にお
ける前記第1対象の周辺が前記第3暖色になるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、識別情報変更表示手段により、識別情報の停止表示を確定す
るに先立って、所定の内容の一部を構成する内容で識別情報の一部が停止表示され、識別
情報が所定の内容となるように識別情報の残部が変更表示される。そして、縮小演出手段
により、識別情報の一部を停止表示した後でかつ識別情報の残部を停止表示する前に、第
1対象を第2対象に対して縮小表示する演出が行われる。その際、発色制御手段により、
第1対象が寒色に、第2発色手段が第1暖色に、第1発色手段が第1暖色よりも明度が高
い第2暖色に、表示手段における第1対象の周辺が第2暖色よりも明度が高い第3暖色に
なるように発色が制御される。
これにより、遊技者の期待感が高まる、識別情報が停止表示する直前に、第1対象が後
退する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、遊技の趣向をさらに向上する
ことができるという効果が得られる。
〔発明A29〕 さらに、発明A29の遊技機は、
所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽選を行い、表示手段で識別
情報を変更表示し、前記抽選の結果に基づいて前記特賞状態を発生させると判定した場合
は、所定の内容で前記識別情報を停止表示し、前記特賞状態を発生させる遊技機であって

前記表示手段の外側周辺に配置された発色手段と、
前記表示手段で第1対象を第2対象に対して縮小表示する演出を行う縮小演出手段と、
前記縮小演出手段により前記第1対象が縮小表示される場合に、前記第1対象が寒色に
、前記発色手段が第1暖色に、前記表示手段における前記第1対象の周辺が前記第1暖色
よりも明度が高い第2暖色になるように、前記表示手段および前記発色手段の発色を制御
する発色制御手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽
選が行われ、表示手段で識別情報が変更表示される。そして、抽選の結果に基づいて特賞
状態を発生させると判定されると、所定の内容で識別情報が停止表示され、特賞状態が発
生する。
また、縮小演出手段により、表示手段で第1対象を第2対象に対して縮小表示する演出
が行われる。その際、発色制御手段により、第1対象が寒色に、発色手段が第1暖色に、
表示手段における第1対象の周辺が第1暖色よりも明度が高い第2暖色になるように発色
が制御される。そのため、第1対象が遠く見える。一方、発色手段よりも表示手段におけ
る第1対象の周辺が近く見えるので、第1対象に近づくにつれて近く見える。したがって
、第1対象とその周辺との遠近感が強調されるので、第1対象がより遠く見える。
これにより、第1対象が縮小表示される場合に、第1対象が後退する視覚的心理効果を
遊技者に与えることができるので、表示手段を大型化することなく、第1対象をより遠く
見せることができる。したがって、迫力を演出することができ、従来に比して、遊技の趣
向を向上することができるという効果が得られる。
〔発明A30〕 さらに、発明A30の遊技機は、
所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽選を行い、表示手段で識別
情報を変更表示し、前記抽選の結果に基づいて前記特賞状態を発生させると判定した場合
は、所定の内容で前記識別情報を停止表示し、前記特賞状態を発生させる遊技機であって

前記表示手段の外側周辺に配置された第1発色手段と、
前記第1発色手段の外側周辺に配置された第2発色手段と、
前記表示手段で第1対象を第2対象に対して縮小表示する演出を行う縮小演出手段と、
前記縮小演出手段により前記第1対象が縮小表示される場合に、前記第1対象が寒色に
、前記第2発色手段が第1暖色に、前記第1発色手段が前記第1暖色よりも明度が高い第
2暖色に、前記表示手段における前記第1対象の周辺が前記第2暖色よりも明度が高い第
3暖色になるように、前記表示手段、前記第1発色手段および前記第2発色手段の発色を
制御する発色制御手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽
選が行われ、表示手段で識別情報が変更表示される。そして、抽選の結果に基づいて特賞
状態を発生させると判定されると、所定の内容で識別情報が停止表示され、特賞状態が発
生する。
また、縮小演出手段により、表示手段で第1対象を第2対象に対して縮小表示する演出
が行われる。その際、発色制御手段により、第1対象が寒色に、第2発色手段が第1暖色
に、第1発色手段が第1暖色よりも明度が高い第2暖色に、表示手段における第1対象の
周辺が第2暖色よりも明度が高い第3暖色になるように発色が制御される。そのため、第
1対象が遠く見える。一方、第2発色手段よりも第1発色手段の方が近く、第1発色手段
よりも表示手段における第1対象の周辺が近く見えるので、第1対象に近づくにつれて近
く見える。したがって、第1対象とその周辺との遠近感が強調されるので、第1対象がよ
り遠く見える。
これにより、第1対象が縮小表示される場合に、第1対象が後退する視覚的心理効果を
遊技者に与えることができるので、表示手段を大型化することなく、第1対象をより遠く
見せることができる。したがって、迫力を演出することができ、従来に比して、遊技の趣
向を向上することができるという効果が得られる。
〔発明A31〕 さらに、発明A31の遊技機は、発明A30の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記縮小演出手段により前記第1対象が縮小表示される場合に、
前記第1対象が寒色に、前記表示手段における前記第1対象の周辺が寒色とコントラスト
をなす色に、前記第1発色手段および前記第2発色手段が暖色になるように発色を制御す
ることを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が縮小表示される場合に、発色制御手段により、第
1対象が寒色に、表示手段における第1対象の周辺が寒色とコントラストをなす色に、第
1発色手段および第2発色手段が暖色になるように発色が制御される。そのため、コント
ラスト効果により、第1対象が遠く見える。
これにより、第1対象が縮小表示される場合に、第1対象が後退する視覚的心理効果を
遊技者に与えることができるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得ら
れる。また、コントラスト効果により、暖色および寒色だけを用いた場合とは異なる印象
を与えることができるという効果が得られる。
〔発明A32〕 さらに、発明A32の遊技機は、発明A2ないしA31のいずれか1
の遊技機において、
さらに、前記表示手段で前記第1対象を複数の前記第2対象のそれぞれに対して順次拡
大表示する演出を行う第2拡大演出手段を備え、
前記発色制御手段は、前記第2拡大演出手段により前記第1対象がある前記第2対象に
対して拡大表示される場合に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第1発色
手段および前記第2発色手段が第1暖色に、前記第2拡大演出手段により前記第1対象が
次以降の前記第2対象に対して拡大表示される場合に、前記表示手段における前記第1対
象の周辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段が前記第1暖色よりも明度が高い第
2暖色になるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、第2拡大演出手段により、表示手段で第1対象を複数の第2
対象のそれぞれに対して順次拡大表示する演出が行われる。その際、第1対象がある第2
対象に対して拡大表示される場合に、発色制御手段により、表示手段における第1対象の
周辺、第1発色手段および第2発色手段が第1暖色になるように発色が制御される。また
、第1対象が次以降の第2対象に対して拡大表示される場合に、発色制御手段により、表
示手段における第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段が第1暖色よりも明度
が高い第2暖色になるように発色が制御される。暖色は、圧迫感を出す視覚的心理効果が
ある。したがって、第1対象が第2対象に対して拡大表示されるごとに圧迫感が増す視覚
的心理効果がある。
これにより、第1対象が第2対象に対して拡大表示されるごとに圧迫感が増す視覚的心
理効果を遊技者に与えることができるので、さらに迫力を演出することができるという効
果が得られる。
ここで、第2拡大演出手段は、第1対象を第2対象に対して相対的に拡大表示するもの
であればよく、第2対象の大きさを維持したまままたは第2対象を縮小しながら第1対象
を拡大してもよいし、第2対象を拡大しながらこれよりも大きな拡大率で第1対象を拡大
してもよいし、第2対象を縮小しながらこれよりも小さな縮小率で第1対象を縮小しても
よいし、第1対象の大きさを維持したまま第2対象を縮小してもよい。以下、発明B32
の遊技機において同じである。
〔発明A33〕 さらに、発明A33の遊技機は、
所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽選を行い、表示手段で識別
情報を変更表示し、前記抽選の結果に基づいて前記特賞状態を発生させると判定した場合
は、所定の内容で前記識別情報を停止表示し、前記特賞状態を発生させる遊技機であって

前記表示手段の外側周辺に配置された発色手段と、
前記表示手段で第1対象を第2対象に対して接近させる演出を行う接近演出手段と、
前記接近演出手段により前記第1対象が接近する場合に、前記第1対象が暖色に、前記
発色手段が第1寒色に、前記表示手段における前記第1対象の周辺が前記第1寒色よりも
明度が低い第2寒色になるように、前記表示手段および前記発色手段の発色を制御する発
色制御手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽
選が行われ、表示手段で識別情報が変更表示される。そして、抽選の結果に基づいて特賞
状態を発生させると判定されると、所定の内容で識別情報が停止表示され、特賞状態が発
生する。
また、接近演出手段により、表示手段で第1対象を第2対象に対して接近させる演出が
行われる。その際、発色制御手段により、第1対象が暖色に、発色手段が第1寒色に、表
示手段における第1対象の周辺が第1寒色よりも明度が低い第2寒色になるように、表示
手段および発色手段の発色が制御される。そのため、第1対象が近く見える。一方、発色
手段よりも表示手段における第1対象の周辺が遠く見えるので、第1対象に近づくにつれ
て遠く見える。したがって、第1対象とその周辺との遠近感が強調されるので、第1対象
がより近く見える。
これにより、第1対象が接近する場合に、第1対象が進出する視覚的心理効果を遊技者
に与えることができるので、表示手段を大型化することなく、第1対象をより近く見せる
ことができる。したがって、迫力を演出することができ、従来に比して、遊技の趣向を向
上することができるという効果が得られる。
ここで、接近演出手段は、第1対象を第2対象に対して相対的に接近させるものであれ
ばよく、第2対象の位置を維持したまま第1対象を第2対象に接近させてもよいし、第2
対象を第1対象から離間させる方向に移動しながらこれよりも大きな速度で第1対象を第
2対象に接近させてもよいし、第1対象の位置を維持したまま第2対象を第1対象に接近
させてもよいし、第1対象を第2対象から離間させる方向に移動しながらこれよりも大き
な速度で第2対象を第1対象に接近させてもよいし、第1対象および第2対象を互いに接
近させてもよい。以下、発明A34、B33およびB34の遊技機において同じである。
〔発明A34〕 さらに、発明A34の遊技機は、
所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽選を行い、表示手段で識別
情報を変更表示し、前記抽選の結果に基づいて前記特賞状態を発生させると判定した場合
は、所定の内容で前記識別情報を停止表示し、前記特賞状態を発生させる遊技機であって

前記表示手段の外側周辺に配置された第1発色手段と、
前記第1発色手段の外側周辺に配置された第2発色手段と、
前記表示手段で第1対象を第2対象に対して接近させる演出を行う接近演出手段と、
前記接近演出手段により前記第1対象が接近する場合に、前記第1対象が暖色に、前記
第2発色手段が第1寒色に、前記第1発色手段が前記第1寒色よりも明度が低い第2寒色
に、前記表示手段における前記第1対象の周辺が前記第2寒色よりも明度が低い第3寒色
になるように、前記表示手段、前記第1発色手段および前記第2発色手段の発色を制御す
る発色制御手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽
選が行われ、表示手段で識別情報が変更表示される。そして、抽選の結果に基づいて特賞
状態を発生させると判定されると、所定の内容で識別情報が停止表示され、特賞状態が発
生する。
また、接近演出手段により、表示手段で第1対象を第2対象に対して接近させる演出が
行われる。その際、発色制御手段により、第1対象が暖色に、第2発色手段が第1寒色に
、第1発色手段が第1寒色よりも明度が低い第2寒色に、表示手段における第1対象の周
辺が第2寒色よりも明度が低い第3寒色になるように、表示手段、第1発色手段および第
2発色手段の発色が制御される。そのため、第1対象が近く見える。一方、第2発色手段
よりも第1発色手段の方が遠く、第1発色手段よりも表示手段における第1対象の周辺が
遠く見えるので、第1対象に近づくにつれて遠く見える。したがって、第1対象とその周
辺との遠近感が強調されるので、第1対象がより近く見える。
これにより、第1対象が接近する場合に、第1対象が進出する視覚的心理効果を遊技者
に与えることができるので、表示手段を大型化することなく、第1対象をより近く見せる
ことができる。したがって、迫力を演出することができ、従来に比して、遊技の趣向を向
上することができるという効果が得られる。
〔発明A35〕 さらに、発明A35の遊技機は、発明A34の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記接近演出手段により前記第1対象が接近する場合に、前記第
1対象が暖色に、前記表示手段における前記第1対象の周辺が暖色とコントラストをなす
色に、前記第1発色手段および前記第2発色手段が寒色になるように発色を制御すること
を特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が接近する場合に、発色制御手段により、第1対象
が暖色に、表示手段における第1対象の周辺が暖色とコントラストをなす色に、第1発色
手段および第2発色手段が寒色になるように発色が制御される。そのため、コントラスト
効果により、第1対象が近く見える。
これにより、第1対象が接近する場合に、第1対象が進出する視覚的心理効果を遊技者
に与えることができるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
また、コントラスト効果により、暖色および寒色だけを用いた場合とは異なる印象を与え
ることができるという効果が得られる。
〔発明A36〕 さらに、発明A36の遊技機は、発明A34およびA35のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記第1対象の接近の開始から接近の完了までの接近期間のうち
第1期間では、前記第1対象の明度が第1値に、前記表示手段における前記第1対象の周
辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が第2値となるように、前記
接近期間のうち前記第1期間よりも後の第2期間では、前記第1対象の明度が前記第1値
よりも高い第3値に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第1発色手段およ
び前記第2発色手段の明度の総和が前記第2値よりも低い第4値となるように発色を制御
することを特徴とする。
このような構成であれば、第1期間では、発色制御手段により、第1対象の明度が第1
値に、表示手段における第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和
が第2値となるように発色が制御される。その後、第2期間では、発色制御手段により、
第1対象の明度が第1値よりも高い第3値に、表示手段における第1対象の周辺、第1発
色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値よりも低い第4値となるように発色が制
御される。そのため、第2期間では、第1期間よりも、第1対象が近く見える。また、第
2期間では、第1期間よりも、第2発色手段から第1対象に近づくにつれて遠く見えるの
で、遠近感の強調により第1対象がより近く見える。
これにより、第1対象が接近するにつれて、第1対象が進出する視覚的心理効果が大き
くなるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
〔発明A37〕 さらに、発明A37の遊技機は、発明A36の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記接近期間において、前記第1対象の明度が第1段階で変化し
、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段
の明度の総和が前記第1段階よりも多い第2段階で変化するように発色を制御することを
特徴とする。
これにより、第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段については、第1対象
よりも明度の変化の解像度が高くなるので、第1対象が進出する視覚的心理効果をリアル
に与えることができるという効果が得られる。
〔発明A38〕 さらに、発明A38の遊技機は、発明A36の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記接近期間において、前記表示手段における前記第1対象の周
辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が第1段階で変化し、前記第
1対象の明度が前記第1段階よりも多い第2段階で変化するように発色を制御することを
特徴とする。
これにより、第1対象については、第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段
よりも明度の変化の解像度が高くなるので、第1対象が進出する視覚的心理効果をリアル
に与えることができるという効果が得られる。
〔発明A39〕 さらに、発明A39の遊技機は、発明A36ないしA38のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記接近期間において、前記第1対象の明度が変化し、その変化
の開始よりも後に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第1発色手段および
前記第2発色手段の明度の総和が変化するように発色を制御することを特徴とする。
これにより、第1対象の明度が変化するのに遅れて、第1対象の周辺、第1発色手段お
よび第2発色手段の明度の総和が変化するので、第1対象の明度だけが変化する間は、第
1対象に注目させることができる。したがって、第1対象を主体として視覚的心理効果を
与えることができるという効果が得られる。
〔発明A40〕 さらに、発明A40の遊技機は、発明A36ないしA38のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記接近期間において、前記表示手段における前記第1対象の周
辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が変化し、その変化の開始よ
りも後に、前記第1対象の明度が変化するように発色を制御することを特徴とする。
これにより、第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が変化す
るのに遅れて、第1対象の明度が変化するので、第1対象の周辺、第1発色手段および第
2発色手段の明度の総和だけが変化する間は、第1対象の周辺、第1発色手段および第2
発色手段に注目させることができる。したがって、第1対象の周辺、第1発色手段および
第2発色手段を主体として視覚的心理効果を与えることができるという効果が得られる。
〔発明A41〕 さらに、発明A41の遊技機は、発明A34およびA35のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記第1対象が接近する場合に、前記第1対象が第1特定対象で
ある場合は、前記第1対象の明度が第1値に、前記表示手段における前記第1対象の周辺
、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が第2値となるように、前記第
1対象が第2特定対象である場合は、前記第1対象の明度が前記第1値よりも高い第3値
に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第1発色手段および前記第2発色手
段の明度の総和が前記第2値よりも低い第4値となるように発色を制御することを特徴と
する。
このような構成であれば、第1対象が接近する場合に、第1対象が第1特定対象である
場合は、発色制御手段により、第1対象の明度が第1値に、表示手段における第1対象の
周辺、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値となるように発色が制御さ
れる。これに対し、第1対象が第2特定対象である場合は、発色制御手段により、第1対
象の明度が第1値よりも高い第3値に、表示手段における第1対象の周辺、第1発色手段
および第2発色手段の明度の総和が第2値よりも低い第4値となるように発色が制御され
る。そのため、第1対象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、
第1対象が近く見える。また、第1対象が第2特定対象である場合は、第1特定対象であ
る場合よりも、第2発色手段から第1対象に近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強
調により第1対象がより近く見える。
これにより、第1特定対象および第2特定対象のそれぞれについて、第1対象が進出す
る視覚的心理効果を異ならせることができるので、演出のバリエーションが豊富となると
いう効果が得られる。
〔発明A42〕 さらに、発明A42の遊技機は、発明A41の遊技機において、
前記第2特定対象は、前記第1特定対象よりもサイズが大きいことを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が、第1特定対象よりもサイズが大きい第2特定対
象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第1対象が近く見える。また、第1対
象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第2発色手段から第1
対象に近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより近く見える。
これにより、第1対象が大きいほど、第1対象が進出する視覚的心理効果が大きくなる
ので、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
〔発明A43〕 さらに、発明A43の遊技機は、発明A41の遊技機において、
前記第2特定対象は、前記第1特定対象よりもサイズが小さいことを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が、第1特定対象よりもサイズが小さい第2特定対
象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第1対象が近く見える。また、第1対
象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第2発色手段から第1
対象に近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより近く見える。
これにより、第1対象が小さいほど、第1対象が進出する視覚的心理効果が大きくなる
ので、意外性を向上することができるという効果が得られる。
〔発明A44〕 さらに、発明A44の遊技機は、発明A34およびA35のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記第1対象が接近する場合に、前記所定の内容以外の内容で前
記識別情報が停止表示する場合は、前記第1対象の明度が第1値に、前記表示手段におけ
る前記第1対象の周辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が第2値
となるように、前記所定の内容で前記識別情報が停止表示する場合は、前記第1対象の明
度が前記第1値よりも高い第3値に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第
1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が前記第2値よりも低い第4値となるよ
うに発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が接近する場合に、所定の内容以外の内容で識別情
報が停止表示する場合は、発色制御手段により、第1対象の明度が第1値に、表示手段に
おける第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値となるよ
うに発色が制御される。これに対し、所定の内容で識別情報が停止表示する場合は、発色
制御手段により、第1対象の明度が第1値よりも高い第3値に、表示手段における第1対
象の周辺、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値よりも低い第4値とな
るように発色が制御される。そのため、所定の内容で識別情報が停止表示する場合は、所
定の内容以外の内容で停止表示する場合よりも、第1対象が近く見える。また、所定の内
容で識別情報が停止表示する場合は、所定の内容以外の内容で停止表示する場合よりも、
第2発色手段から第1対象に近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調により第1対
象がより近く見える。
これにより、所定の内容で識別情報が停止表示する場合に、第1対象が進出する視覚的
心理効果が大きくなるので、所定の内容以外の内容で停止表示する場合よりも、遊技者に
対して期待感を与えることができるという効果が得られる。
〔発明A45〕 さらに、発明A45の遊技機は、発明A34およびA35のいずれか
1の遊技機において、
さらに、前記識別情報の停止表示を確定するに先立って、第1演出、または前記所定の
内容で前記識別情報が停止表示する確率が前記第1演出よりも高い第2演出を行う確定表
示前演出手段を備え、
前記接近演出手段は、前記確定表示前演出手段で前記第1演出または前記第2演出を行
っている場合に前記第1対象を前記第2対象に対して接近させる演出を行い、
前記発色制御手段は、前記第1演出中に前記第1対象が接近する場合に、前記第1対象
の明度が第1値に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第1発色手段および
前記第2発色手段の明度の総和が第2値となるように、前記第2演出中に前記第1対象が
接近する場合に、前記第1対象の明度が前記第1値よりも高い第3値に、前記表示手段に
おける前記第1対象の周辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が前
記第2値よりも低い第4値となるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、確定表示前演出手段により、識別情報の停止表示を確定する
に先立って第1演出または第2演出が行われる。そして、接近演出手段により、第1演出
または第2演出を行っている場合に第1対象を第2対象に対して接近させる演出が行われ
る。その際、第1演出中に第1対象が接近する場合に、発色制御手段により、第1対象の
明度が第1値に、表示手段における第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段の
明度の総和が第2値となるように発色が制御される。これに対し、第2演出中に第1対象
が接近する場合に、発色制御手段により、第1対象の明度が第1値よりも高い第3値に、
表示手段における第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2
値よりも低い第4値となるように発色が制御される。そのため、第2演出では、第1演出
よりも、第1対象が近く見える。また、第2演出では、第1演出よりも、第2発色手段か
ら第1対象に近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより近く見
える。
これにより、所定の内容で識別情報が停止表示する確率が第1演出よりも高い第2演出
では、第1対象が進出する視覚的心理効果が大きくなるので、第1演出よりも、遊技者に
対して期待感を与えることができるという効果が得られる。
〔発明A46〕 さらに、発明A46の遊技機は、発明A34およびA35のいずれか
1の遊技機において、
さらに、前記識別情報の停止表示を確定するに先立って、前記所定の内容の一部を構成
する内容で前記識別情報の一部を停止表示し、前記識別情報が前記所定の内容となるよう
に前記識別情報の残部を変更表示する識別情報変更表示手段を備え、
前記接近演出手段は、前記識別情報変更表示手段で前記識別情報の一部を停止表示した
後でかつ前記識別情報の残部を停止表示する前に、前記第1対象を前記第2対象に対して
接近させる演出を行い、
前記発色制御手段は、前記識別情報の一部を停止表示した後でかつ前記識別情報の残部
を停止表示する前に前記第1対象が接近する場合に、前記第1対象が暖色に、前記第2発
色手段が前記第1寒色に、前記第1発色手段が前記第2寒色に、前記表示手段における前
記第1対象の周辺が前記第3寒色になるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、識別情報変更表示手段により、識別情報の停止表示を確定す
るに先立って、所定の内容の一部を構成する内容で識別情報の一部が停止表示され、識別
情報が所定の内容となるように識別情報の残部が変更表示される。そして、接近演出手段
により、識別情報の一部を停止表示した後でかつ識別情報の残部を停止表示する前に、第
1対象を第2対象に対して接近させる演出が行われる。その際、発色制御手段により、第
1対象が暖色に、第2発色手段が第1寒色に、第1発色手段が第1寒色よりも明度が低い
第2寒色に、表示手段における第1対象の周辺が第2寒色よりも明度が低い第3寒色にな
るように発色が制御される。
これにより、遊技者の期待感が高まる、識別情報が停止表示する直前に、第1対象が進
出する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、遊技の趣向をさらに向上する
ことができるという効果が得られる。
〔発明A47〕 さらに、発明A47の遊技機は、発明A34ないしA46のいずれか
1の遊技機において、
さらに、前記表示手段で前記第1対象を前記第2対象に対して離間させる演出を行う離
間演出手段を備え、
前記発色制御手段は、前記離間演出手段により前記第1対象が離間する場合に、前記第
1対象が寒色に、前記第2発色手段が第1暖色に、前記第1発色手段が前記第1暖色より
も明度が高い第2暖色に、前記表示手段における前記第1対象の周辺が前記第2暖色より
も明度が高い第3暖色になるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、離間演出手段により、表示手段で第1対象を第2対象に対し
て離間させる演出が行われる。その際、発色制御手段により、第1対象が寒色に、第2発
色手段が第1暖色に、第1発色手段が第1暖色よりも明度が高い第2暖色に、表示手段に
おける第1対象の周辺が第2暖色よりも明度が高い第3暖色になるように発色が制御され
る。そのため、第1対象が遠く見える。一方、第2発色手段よりも第1発色手段の方が近
く、第1発色手段よりも表示手段における第1対象の周辺が近く見えるので、第1対象に
近づくにつれて近く見える。したがって、第1対象とその周辺との遠近感が強調されるの
で、第1対象がより遠く見える。
これにより、第1対象が離間する場合に、第1対象が後退する視覚的心理効果を遊技者
に与えることができるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
ここで、離間演出手段は、第1対象を第2対象に対して相対的に離間させるものであれ
ばよく、第2対象の位置を維持したまま第1対象を第2対象から離間させてもよいし、第
2対象を第1対象に接近させる方向に移動しながらこれよりも大きな速度で第1対象を第
2対象から離間させてもよいし、第1対象の位置を維持したまま第2対象を第1対象から
離間させてもよいし、第1対象を第2対象に接近させる方向に移動しながらこれよりも大
きな速度で第2対象を第1対象から離間させてもよいし、第1対象および第2対象を互い
に離間させてもよい。以下、発明A60、A61、B47、B60およびB61の遊技機
において同じである。
〔発明A48〕 さらに、発明A48の遊技機は、発明A47の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記離間演出手段により前記第1対象が離間する場合に、前記第
1対象が寒色に、前記表示手段における前記第1対象の周辺が寒色とコントラストをなす
色に、前記第1発色手段および前記第2発色手段が暖色になるように発色を制御すること
を特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が離間する場合に、発色制御手段により、第1対象
が寒色に、表示手段における第1対象の周辺が寒色とコントラストをなす色に、第1発色
手段および第2発色手段が暖色になるように発色が制御される。そのため、コントラスト
効果により、第1対象が遠く見える。
これにより、第1対象が離間する場合に、第1対象が後退する視覚的心理効果を遊技者
に与えることができるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
また、コントラスト効果により、暖色および寒色だけを用いた場合とは異なる印象を与え
ることができるという効果が得られる。
〔発明A49〕 さらに、発明A49の遊技機は、発明A47およびA48のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記第1対象の離間の開始から離間の完了までの離間期間のうち
第1期間では、前記第1対象の明度が第1値に、前記表示手段における前記第1対象の周
辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が第2値となるように、前記
離間期間のうち前記第1期間よりも後の第2期間では、前記第1対象の明度が前記第1値
よりも低い第3値に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第1発色手段およ
び前記第2発色手段の明度の総和が前記第2値よりも高い第4値となるように発色を制御
することを特徴とする。
このような構成であれば、第1期間では、発色制御手段により、第1対象の明度が第1
値に、表示手段における第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和
が第2値となるように発色が制御される。その後、第2期間では、発色制御手段により、
第1対象の明度が第1値よりも低い第3値に、表示手段における第1対象の周辺、第1発
色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値よりも高い第4値となるように発色が制
御される。そのため、第2期間では、第1期間よりも、第1対象が遠く見える。また、第
2期間では、第1期間よりも、第2発色手段から第1対象に近づくにつれて近く見えるの
で、遠近感の強調により第1対象がより遠く見える。
これにより、第1対象が離間するにつれて、第1対象が後退する視覚的心理効果が大き
くなるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
〔発明A50〕 さらに、発明A50の遊技機は、発明A49の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記離間期間において、前記第1対象の明度が第1段階で変化し
、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段
の明度の総和が前記第1段階よりも多い第2段階で変化するように発色を制御することを
特徴とする。
これにより、第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段については、第1対象
よりも明度の変化の解像度が高くなるので、第1対象が進出する視覚的心理効果をリアル
に与えることができるという効果が得られる。
〔発明A51〕 さらに、発明A51の遊技機は、発明A49の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記離間期間において、前記表示手段における前記第1対象の周
辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が第1段階で変化し、前記第
1対象の明度が前記第1段階よりも多い第2段階で変化するように発色を制御することを
特徴とする。
これにより、第1対象については、第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段
よりも明度の変化の解像度が高くなるので、第1対象が進出する視覚的心理効果をリアル
に与えることができるという効果が得られる。
〔発明A52〕 さらに、発明A52の遊技機は、発明A49ないしA51のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記離間期間において、前記第1対象の明度が変化し、その変化
の開始よりも後に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第1発色手段および
前記第2発色手段の明度の総和が変化するように発色を制御することを特徴とする。
これにより、第1対象の明度が変化するのに遅れて、第1対象の周辺、第1発色手段お
よび第2発色手段の明度の総和が変化するので、第1対象の明度だけが変化する間は、第
1対象に注目させることができる。したがって、第1対象を主体として視覚的心理効果を
与えることができるという効果が得られる。
〔発明A53〕 さらに、発明A53の遊技機は、発明A49ないしA51のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記離間期間において、前記表示手段における前記第1対象の周
辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が変化し、その変化の開始よ
りも後に、前記第1対象の明度が変化するように発色を制御することを特徴とする。
これにより、第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が変化す
るのに遅れて、第1対象の明度が変化するので、第1対象の周辺、第1発色手段および第
2発色手段の明度の総和だけが変化する間は、第1対象の周辺、第1発色手段および第2
発色手段に注目させることができる。したがって、第1対象の周辺、第1発色手段および
第2発色手段を主体として視覚的心理効果を与えることができるという効果が得られる。
〔発明A54〕 さらに、発明A54の遊技機は、発明A47およびA48のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記第1対象が離間する場合に、前記第1対象が第1特定対象で
ある場合は、前記第1対象の明度が第1値に、前記表示手段における前記第1対象の周辺
、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が第2値となるように、前記第
1対象が第2特定対象である場合は、前記第1対象の明度が前記第1値よりも低い第3値
に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第1発色手段および前記第2発色手
段の明度の総和が前記第2値よりも高い第4値となるように発色を制御することを特徴と
する。
このような構成であれば、第1対象が離間する場合に、第1対象が第1特定対象である
場合は、発色制御手段により、第1対象の明度が第1値に、表示手段における第1対象の
周辺、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値となるように発色が制御さ
れる。これに対し、第1対象が第2特定対象である場合は、発色制御手段により、第1対
象の明度が第1値よりも低い第3値に、表示手段における第1対象の周辺、第1発色手段
および第2発色手段の明度の総和が第2値よりも高い第4値となるように発色が制御され
る。そのため、第1対象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、
第1対象が遠く見える。また、第1対象が第2特定対象である場合は、第1特定対象であ
る場合よりも、第2発色手段から第1対象に近づくにつれて近く見えるので、遠近感の強
調により第1対象がより遠く見える。
これにより、第1特定対象および第2特定対象のそれぞれについて、第1対象が後退す
る視覚的心理効果を異ならせることができるので、演出のバリエーションが豊富となると
いう効果が得られる。
〔発明A55〕 さらに、発明A55の遊技機は、発明A54の遊技機において、
前記第2特定対象は、前記第1特定対象よりもサイズが小さいことを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が、第1特定対象よりもサイズが小さい第2特定対
象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第1対象が遠く見える。また、第1対
象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第2発色手段から第1
対象に近づくにつれて近く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより遠く見える。
これにより、第1対象が小さいほど、第1対象が後退する視覚的心理効果が大きくなる
ので、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
〔発明A56〕 さらに、発明A56の遊技機は、発明A54の遊技機において、
前記第2特定対象は、前記第1特定対象よりもサイズが大きいことを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が、第1特定対象よりもサイズが大きい第2特定対
象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第1対象が遠く見える。また、第1対
象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第2発色手段から第1
対象に近づくにつれて近く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより遠く見える。
これにより、第1対象が大きいほど、第1対象が後退する視覚的心理効果が大きくなる
ので、意外性を向上することができるという効果が得られる。
〔発明A57〕 さらに、発明A57の遊技機は、発明A47およびA48のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記第1対象が離間する場合に、前記所定の内容以外の内容で前
記識別情報が停止表示する場合は、前記第1対象の明度が第1値に、前記表示手段におけ
る前記第1対象の周辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が第2値
となるように、前記所定の内容で前記識別情報が停止表示する場合は、前記第1対象の明
度が前記第1値よりも低い第3値に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第
1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が前記第2値よりも高い第4値となるよ
うに発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が離間する場合に、所定の内容以外の内容で識別情
報が停止表示する場合は、発色制御手段により、第1対象の明度が第1値に、表示手段に
おける第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値となるよ
うに発色が制御される。これに対し、所定の内容で識別情報が停止表示する場合は、発色
制御手段により、第1対象の明度が第1値よりも低い第3値に、表示手段における第1対
象の周辺、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値よりも高い第4値とな
るように発色が制御される。そのため、所定の内容で識別情報が停止表示する場合は、所
定の内容以外の内容で停止表示する場合よりも、第1対象が遠く見える。また、所定の内
容で識別情報が停止表示する場合は、所定の内容以外の内容で停止表示する場合よりも、
第2発色手段から第1対象に近づくにつれて近く見えるので、遠近感の強調により第1対
象がより遠く見える。
これにより、所定の内容で識別情報が停止表示する場合に、第1対象が後退する視覚的
心理効果が大きくなるので、所定の内容以外の内容で停止表示する場合よりも、遊技者に
対して期待感を与えることができるという効果が得られる。
〔発明A58〕 さらに、発明A58の遊技機は、発明A47およびA48のいずれか
1の遊技機において、
さらに、前記識別情報の停止表示を確定するに先立って、第1演出、または前記所定の
内容で前記識別情報が停止表示する確率が前記第1演出よりも高い第2演出を行う確定表
示前演出手段を備え、
前記離間演出手段は、前記確定表示前演出手段で前記第1演出または前記第2演出を行
っている場合に前記第1対象を前記第2対象に対して離間させる演出を行い、
前記発色制御手段は、前記第1演出中に前記第1対象が離間する場合に、前記第1対象
の明度が第1値に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第1発色手段および
前記第2発色手段の明度の総和が第2値となるように、前記第2演出中に前記第1対象が
離間する場合に、前記第1対象の明度が前記第1値よりも低い第3値に、前記表示手段に
おける前記第1対象の周辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が前
記第2値よりも高い第4値となるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、確定表示前演出手段により、識別情報の停止表示を確定する
に先立って第1演出または第2演出が行われる。そして、離間演出手段により、第1演出
または第2演出を行っている場合に第1対象を第2対象に対して離間させる演出が行われ
る。その際、第1演出中に第1対象が離間する場合に、発色制御手段により、第1対象の
明度が第1値に、表示手段における第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段の
明度の総和が第2値となるように発色が制御される。これに対し、第2演出中に第1対象
が離間する場合に、発色制御手段により、第1対象の明度が第1値よりも低い第3値に、
表示手段における第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2
値よりも高い第4値となるように発色が制御される。そのため、第2演出では、第1演出
よりも、第1対象が遠く見える。また、第2演出では、第1演出よりも、第2発色手段か
ら第1対象に近づくにつれて近く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより遠く見
える。
これにより、所定の内容で識別情報が停止表示する確率が第1演出よりも高い第2演出
では、第1対象が後退する視覚的心理効果が大きくなるので、第1演出よりも、遊技者に
対して期待感を与えることができるという効果が得られる。
〔発明A59〕 さらに、発明A59の遊技機は、発明A47およびA48のいずれか
1の遊技機において、
さらに、前記識別情報の停止表示を確定するに先立って、前記所定の内容の一部を構成
する内容で前記識別情報の一部を停止表示し、前記識別情報が前記所定の内容となるよう
に前記識別情報の残部を変更表示する識別情報変更表示手段を備え、
前記離間演出手段は、前記識別情報変更表示手段で前記識別情報の一部を停止表示した
後でかつ前記識別情報の残部を停止表示する前に、前記第1対象を前記第2対象に対して
離間させる演出を行い、
前記発色制御手段は、前記識別情報の一部を停止表示した後でかつ前記識別情報の残部
を停止表示する前に前記第1対象が離間する場合に、前記第1対象が寒色に、前記第2発
色手段が前記第1暖色に、前記第1発色手段が前記第2暖色に、前記表示手段における前
記第1対象の周辺が前記第3暖色になるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、識別情報変更表示手段により、識別情報の停止表示を確定す
るに先立って、所定の内容の一部を構成する内容で識別情報の一部が停止表示され、識別
情報が所定の内容となるように識別情報の残部が変更表示される。そして、離間演出手段
により、識別情報の一部を停止表示した後でかつ識別情報の残部を停止表示する前に、第
1対象を第2対象に対して離間させる演出が行われる。その際、発色制御手段により、第
1対象が寒色に、第2発色手段が第1暖色に、第1発色手段が第1暖色よりも明度が高い
第2暖色に、表示手段における第1対象の周辺が第2暖色よりも明度が高い第3暖色にな
るように発色が制御される。
これにより、遊技者の期待感が高まる、識別情報が停止表示する直前に、第1対象が後
退する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、遊技の趣向をさらに向上する
ことができるという効果が得られる。
〔発明A60〕 さらに、発明A60の遊技機は、
所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽選を行い、表示手段で識別
情報を変更表示し、前記抽選の結果に基づいて前記特賞状態を発生させると判定した場合
は、所定の内容で前記識別情報を停止表示し、前記特賞状態を発生させる遊技機であって

前記表示手段の外側周辺に配置された発色手段と、
前記表示手段で第1対象を第2対象に対して離間させる演出を行う離間演出手段と、
前記離間演出手段により前記第1対象が離間する場合に、前記第1対象が寒色に、前記
発色手段が第1暖色に、前記表示手段における前記第1対象の周辺が前記第1暖色よりも
明度が高い第2暖色になるように、前記表示手段および前記発色手段の発色を制御する発
色制御手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽
選が行われ、表示手段で識別情報が変更表示される。そして、抽選の結果に基づいて特賞
状態を発生させると判定されると、所定の内容で識別情報が停止表示され、特賞状態が発
生する。
また、離間演出手段により、表示手段で第1対象を第2対象に対して離間させる演出が
行われる。その際、発色制御手段により、第1対象が寒色に、発色手段が第1暖色に、表
示手段における第1対象の周辺が第1暖色よりも明度が高い第2暖色になるように発色が
制御される。そのため、第1対象が遠く見える。一方、発色手段よりも表示手段における
第1対象の周辺が近く見えるので、第1対象に近づくにつれて近く見える。したがって、
第1対象とその周辺との遠近感が強調されるので、第1対象がより遠く見える。
これにより、第1対象が離間する場合に、第1対象が後退する視覚的心理効果を遊技者
に与えることができるので、表示手段を大型化することなく、第1対象をより遠く見せる
ことができる。したがって、迫力を演出することができ、従来に比して、遊技の趣向を向
上することができるという効果が得られる。
〔発明A61〕 さらに、発明A61の遊技機は、
所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽選を行い、表示手段で識別
情報を変更表示し、前記抽選の結果に基づいて前記特賞状態を発生させると判定した場合
は、所定の内容で前記識別情報を停止表示し、前記特賞状態を発生させる遊技機であって

前記表示手段の外側周辺に配置された第1発色手段と、
前記第1発色手段の外側周辺に配置された第2発色手段と、
前記表示手段で第1対象を第2対象に対して離間させる演出を行う離間演出手段と、
前記離間演出手段により前記第1対象が離間する場合に、前記第1対象が寒色に、前記
第2発色手段が第1暖色に、前記第1発色手段が前記第1暖色よりも明度が高い第2暖色
に、前記表示手段における前記第1対象の周辺が前記第2暖色よりも明度が高い第3暖色
になるように、前記表示手段、前記第1発色手段および前記第2発色手段の発色を制御す
る発色制御手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽
選が行われ、表示手段で識別情報が変更表示される。そして、抽選の結果に基づいて特賞
状態を発生させると判定されると、所定の内容で識別情報が停止表示され、特賞状態が発
生する。
また、離間演出手段により、表示手段で第1対象を第2対象に対して離間させる演出が
行われる。その際、発色制御手段により、第1対象が寒色に、第2発色手段が第1暖色に
、第1発色手段が第1暖色よりも明度が高い第2暖色に、表示手段における第1対象の周
辺が第2暖色よりも明度が高い第3暖色になるように発色が制御される。そのため、第1
対象が遠く見える。一方、第2発色手段よりも第1発色手段の方が近く、第1発色手段よ
りも表示手段における第1対象の周辺が近く見えるので、第1対象に近づくにつれて近く
見える。したがって、第1対象とその周辺との遠近感が強調されるので、第1対象がより
遠く見える。
これにより、第1対象が離間する場合に、第1対象が後退する視覚的心理効果を遊技者
に与えることができるので、表示手段を大型化することなく、第1対象をより遠く見せる
ことができる。したがって、迫力を演出することができ、従来に比して、遊技の趣向を向
上することができるという効果が得られる。
〔発明A62〕 さらに、発明A62の遊技機は、発明A61の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記離間演出手段により前記第1対象が離間する場合に、前記第
1対象が寒色に、前記表示手段における前記第1対象の周辺が寒色とコントラストをなす
色に、前記第1発色手段および前記第2発色手段が暖色になるように発色を制御すること
を特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が離間する場合に、発色制御手段により、第1対象
が寒色に、表示手段における第1対象の周辺が寒色とコントラストをなす色に、第1発色
手段および第2発色手段が暖色になるように発色が制御される。そのため、コントラスト
効果により、第1対象が遠く見える。
これにより、第1対象が離間する場合に、第1対象が後退する視覚的心理効果を遊技者
に与えることができるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
また、コントラスト効果により、暖色および寒色だけを用いた場合とは異なる印象を与え
ることができるという効果が得られる。
〔発明A63〕 さらに、発明A63の遊技機は、発明A34ないしA62のいずれか
1の遊技機において、
さらに、前記表示手段で前記第1対象を複数の前記第2対象のそれぞれに対して順次接
近させる演出を行う第2接近演出手段を備え、
前記発色制御手段は、前記第2接近演出手段により前記第1対象がある前記第2対象に
対して接近する場合に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第1発色手段お
よび前記第2発色手段が第1暖色に、前記第2接近演出手段により前記第1対象が次以降
の前記第2対象に対して接近する場合に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前
記第1発色手段および前記第2発色手段が前記第1暖色よりも明度が高い第2暖色になる
ように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、第2接近演出手段により、表示手段で第1対象を複数の第2
対象のそれぞれに対して順次接近させる演出が行われる。その際、第1対象がある第2対
象に対して接近する場合に、発色制御手段により、表示手段における第1対象の周辺、第
1発色手段および第2発色手段が第1暖色になるように発色が制御される。また、第1対
象が次以降の第2対象に対して接近する場合に、発色制御手段により、表示手段における
第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段が第1暖色よりも明度が高い第2暖色
になるように発色が制御される。したがって、第1対象が第2対象に対して接近するごと
に圧迫感が増す視覚的心理効果がある。
これにより、第1対象が第2対象に対して接近するごとに圧迫感が増す視覚的心理効果
を遊技者に与えることができるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得
られる。
ここで、第2接近演出手段は、第1対象を第2対象に対して相対的に接近させるもので
あればよく、第2対象の位置を維持したまま第1対象を第2対象に接近させてもよいし、
第2対象を第1対象から離間させる方向に移動しながらこれよりも大きな速度で第1対象
を第2対象に接近させてもよいし、第1対象の位置を維持したまま第2対象を第1対象に
接近させてもよいし、第1対象を第2対象から離間させる方向に移動しながらこれよりも
大きな速度で第2対象を第1対象に接近させてもよいし、第1対象および第2対象を互い
に接近させてもよい。以下、発明B63の遊技機において同じである。
〔発明A64〕 さらに、発明A64の遊技機は、発明A2ないしA63のいずれか1
の遊技機において、
さらに、前記識別情報の停止表示を確定するに先立って、前記所定の内容の一部を構成
する内容で前記識別情報の一部を停止表示し、前記識別情報が前記所定の内容となるよう
に前記識別情報の残部を変更表示する識別情報変更表示手段を備え、
前記発色制御手段は、前記識別情報変更表示手段で変更表示を行っている間は、前記第
1発色手段および前記第2発色手段が暖色となるように発色を制御することを特徴とする
寒色の環境下では、人は、実際の半分ほどの短い時間しか感じないのに対し、暖色の環
境下では、実際の2倍ほどの時間を感じる。つまり、暖色の方が寒色よりも同じ時間でも
長く感じる視覚的心理効果がある。
このような構成であれば、識別情報変更表示手段により、識別情報の停止表示を確定す
るに先立って、所定の内容の一部を構成する内容で識別情報の一部が停止表示され、識別
情報が所定の内容となるように識別情報の残部が変更表示される。識別情報変更表示手段
で変更表示を行っている間は、発色制御手段により、第1発色手段および第2発色手段が
暖色となるように発色が制御される。したがって、識別情報変更表示手段で変更表示を行
っている間は、時間を長く感じる視覚的心理効果がある。
これにより、識別情報変更表示手段で変更表示を行っている間は、時間を長く感じる視
覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、期待感が長期間持続し、遊技の趣向を
さらに向上することができるという効果が得られる。
〔発明A65〕 さらに、発明A65の遊技機は、発明A2ないしA63のいずれか1
の遊技機において、
さらに、前記識別情報の停止表示を確定するに先立って、前記所定の内容の一部を構成
する内容で前記識別情報の一部を停止表示し、前記識別情報の残部を変更表示する第1識
別情報変更表示手段と、
前記第1識別情報変更表示手段で変更表示を行った後に、前記第1識別情報変更表示手
段による演出とは異なる態様で、前記識別情報が前記所定の内容となるように前記識別情
報の残部を変更表示する第2識別情報変更表示手段とを備え、
前記発色制御手段は、前記第1識別情報変更表示手段による演出から前記第2識別情報
変更表示手段による演出に移行する間は、前記第1発色手段および前記第2発色手段が黄
色となるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、第1識別情報変更表示手段により、識別情報の停止表示を確
定するに先立って、所定の内容の一部を構成する内容で識別情報の一部が停止表示され、
識別情報の残部が変更表示される。そして、発色制御手段により、第1発色手段および第
2発色手段が黄色となるように発色が制御される。黄色は、自律神経を刺激し、不安や孤
独感に対して希望を感じさせる視覚的心理効果がある。その後、第2識別情報変更表示手
段により、第1識別情報変更表示手段による演出とは異なる態様で、識別情報が所定の内
容となるように識別情報の残部が変更表示される。
これにより、第1識別情報変更表示手段による演出から第2識別情報変更表示手段によ
る演出に移行する間は、希望を感じさせる視覚的心理効果を遊技者に与えることができる
という効果が得られる。
〔発明A66〕 さらに、発明A66の遊技機は、発明A2ないしA63のいずれか1
の遊技機において、
さらに、前記識別情報の停止表示を確定するに先立って、前記所定の内容の一部を構成
する内容で前記識別情報の一部を停止表示し、前記識別情報の残部を変更表示する第1識
別情報変更表示手段と、
前記第1識別情報変更表示手段で変更表示を行った後に、前記第1識別情報変更表示手
段による演出とは異なる態様で、前記識別情報が前記所定の内容となるように前記識別情
報の残部を変更表示する第2識別情報変更表示手段とを備え、
前記発色制御手段は、前記第1識別情報変更表示手段による演出から前記第2識別情報
変更表示手段による演出に移行する間は、前記第1発色手段および前記第2発色手段が緑
色となるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、第1識別情報変更表示手段により、識別情報の停止表示を確
定するに先立って、所定の内容の一部を構成する内容で識別情報の一部が停止表示され、
識別情報の残部が変更表示される。そして、発色制御手段により、第1発色手段および第
2発色手段が緑色となるように発色が制御される。緑色は、脳の興奮を鎮める働きがあり
、ストレスや疲労を解消させる視覚的心理効果がある。その後、第2識別情報変更表示手
段により、第1識別情報変更表示手段による演出とは異なる態様で、識別情報が所定の内
容となるように識別情報の残部が変更表示される。
これにより、第1識別情報変更表示手段による演出から第2識別情報変更表示手段によ
る演出に移行する間は、ストレスや疲労を解消させる視覚的心理効果を遊技者に与えるこ
とができるという効果が得られる。
〔発明A67〕 さらに、発明A67の遊技機は、発明A2ないしA63のいずれか1
の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記所定の内容で前記識別情報が停止表示する場合は、前記第1
発色手段および前記第2発色手段が黄色となるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、所定の内容で識別情報が停止表示する場合は、発色制御手段
により、第1発色手段および第2発色手段が黄色となるように発色が制御される。
これにより、所定の内容で識別情報が停止表示する場合は、希望を感じさせる視覚的心
理効果を遊技者に与えることができるという効果が得られる。
〔発明A68〕 さらに、発明A68の遊技機は、発明A2ないしA63のいずれか1
の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記所定の内容以外の内容で前記識別情報が停止表示する場合は
、前記第1発色手段および前記第2発色手段が緑色となるように発色を制御することを特
徴とする。
このような構成であれば、所定の内容以外の内容で識別情報が停止表示する場合は、発
色制御手段により、第1発色手段および第2発色手段が緑色となるように発色が制御され
る。
これにより、所定の内容以外の内容で識別情報が停止表示する場合は、ストレスや疲労
を解消させる視覚的心理効果を遊技者に与えることができるという効果が得られる。
〔発明A69〕 さらに、発明A69の遊技機は、発明A2ないしA68のいずれか1
の遊技機において、
前記第1発色手段は、当該遊技機の前面中央に配置された前記表示手段の外側周辺に配
置されていることを特徴とする。
このような構成であれば、第1発色手段は、遊技機の前面中央に配置された表示手段の
外側周辺に配置されているので、第1対象が拡大表示若しくは縮小表示される場合、また
は第1対象が接近若しくは離間する場合に、第1対象が進出または後退する視覚的心理効
果を遊技者に効果的に与えることができる。
これにより、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
〔発明A70〕 さらに、発明A70の遊技機は、発明A2ないしA69のいずれか1
の遊技機において、
前記第2発色手段は、当該遊技機の前面周縁に配置されていることを特徴とする。
視野角とは、視線を動かさずに認識できる視野角度のことである。例えば、人が普段集
中している視野角は、45〜46度である。人は、視野角20度を境に臨場感が増し、約
80度から100度で満足する。また、力量感は、水平視野角に対して単調増加する。
このような構成であれば、第2発色手段は、視野角が大きい遊技機の前面周縁に配置さ
れているので、第1対象が拡大表示若しくは縮小表示される場合、または第1対象が接近
若しくは離間する場合に、臨場感および力量感を遊技者に与えることができる。
これにより、遊技の趣向をさらに向上することができるという効果が得られる。
〔発明A71〕 さらに、発明A71の遊技機は、発明A2ないしA70のいずれか1
の遊技機において、
さらに、遊技の主制御を行う主制御手段と、前記主制御手段の制御により前記表示手段
、前記第1発色手段および前記第2発色手段の表示制御を行う表示制御手段とを備え、
前記主制御手段は、
前記抽選を行う抽選手段と、
前記抽選手段の抽選結果に基づいて第1コマンドを送信する第1コマンド送信手段と、
前記抽選手段の抽選結果に基づいて第2コマンドを送信する第2コマンド送信手段とを
備え、
前記表示制御手段は、
前記第1コマンドを受信する第1コマンド受信手段と、
前記第2コマンドを受信する第2コマンド受信手段と、
前記第1コマンド受信手段で受信した第1コマンドに基づいて前記抽選結果に係る情報
を特定する第1情報特定手段と、
前記第2コマンド受信手段で受信した第2コマンドに基づいて前記抽選結果に係る情報
を特定する第2情報特定手段と、
前記第1情報特定手段で特定した情報および前記第2情報特定手段で特定した情報が所
定関係にあるか否かを判定する情報判定手段と、
前記情報判定手段で前記所定関係にないと判定した場合は、前記発色制御手段による発
色制御を禁止する発色制御禁止手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、主制御手段では、所定条件の成立を契機として、抽選手段に
より、特賞状態を発生させるための抽選が行われる。そして、第1コマンド送信手段によ
り、抽選手段の抽選結果に基づいて第1コマンドが送信される。また、第2コマンド送信
手段により、抽選手段の抽選結果に基づいて第2コマンドが送信される。
表示制御手段では、第1コマンド受信手段により第1コマンドを受信すると、第1情報
特定手段により、受信した第1コマンドに基づいて抽選結果に係る情報が特定される。ま
た、第2コマンド受信手段により第2コマンドを受信すると、第2情報特定手段により、
受信した第2コマンドに基づいて抽選結果に係る情報が特定される。そして、情報判定手
段により、第1情報特定手段で特定された情報および第2情報特定手段で特定された情報
が所定関係にあるか否かが判定される。その結果、所定関係にないと判定されると、ノイ
ズ等の影響により第1コマンドまたは第2コマンドの内容が変化した可能性が高いので、
発色制御禁止手段により、発色制御手段による発色制御が禁止される。
これにより、表示制御手段では、第1コマンドおよび第2コマンドを受信し、第1コマ
ンドおよび第2コマンドに基づいて抽選結果に係る情報がそれぞれ特定され、特定された
それら情報が所定関係にない場合は、発色制御手段による発色制御が禁止されるので、ノ
イズ等の影響により第1コマンドまたは第2コマンドの内容が変化した場合に、迫力のあ
る演出を抑制することができる。したがって、特許文献2の遊技機に比して、遊技の趣向
が低下する可能性を低減することができるという効果が得られる。また、特許文献3の遊
技機に比して、主制御手段と表示制御手段とを通信線によってリングを形成するように接
続しなくてもすむので、配線構造が簡素となるという効果が得られる。
ここで、抽選結果に係る情報としては、例えば、(1)抽選結果(例えば、大当たりの
有無、乱数カウンタ値)、(2)抽選結果に対応する遊技状態(遊技状態の種別を含む。
)、(3)抽選結果に対応するコマンドまたはその種別、内容その他属性、(4)抽選結
果に対応する時間(例えば、演出時間、遊技時間)および(5)これら情報から得られる
2次情報(例えば、演算等により得られる演算情報)が含まれる。以下、発明B71の遊
技機において同じである。
また、第1情報特定手段で特定する抽選結果に係る情報と、第2情報特定手段で特定す
る抽選結果に係る情報とは、情報判定手段で所定関係にあるか否かを判定できればよいの
で、必ずしも同種のものであることに限らず、異種のものであってもよい。例えば、第1
情報特定手段では、抽選結果を特定し、第2情報特定手段では、抽選結果に対応する遊技
状態を特定してもよい。以下、発明B71の遊技機において同じである。
また、抽選結果に基づいてコマンドを送信することには、例えば、抽選結果に係る情報
に基づいてコマンドを送信することも含まれる。抽選結果に係る情報についての用語の意
義は、上記同様である。この場合、第1コマンド送信手段が基づく抽選結果に係る情報と
、第2コマンド送信手段が基づく抽選結果に係る情報とは、第1情報特定手段および第2
情報特定手段で抽選結果に係る情報を特定できればよいので、必ずしも同種のものである
ことに限らず、異種のものであってもよい。例えば、第1コマンド送信手段では、抽選結
果に基づいて第1コマンドを送信し、第2コマンド送信手段では、抽選結果に対応する遊
技状態に基づいて第2コマンドを送信してもよい。同様に、第1コマンド送信手段が基づ
く抽選結果に係る情報と、第1情報特定手段で特定する抽選結果に係る情報とは、必ずし
も同種のものであることに限らず、異種のものであってもよい。また、第2コマンド送信
手段が基づく抽選結果に係る情報と、第2情報特定手段で特定する抽選結果に係る情報と
は、必ずしも同種のものであることに限らず、異種のものであってもよい。以下、発明B
71の遊技機において同じである。
また、抽選結果に基づいてコマンドを送信することには、例えば、(1)抽選結果に対
応するコマンドを送信すること、(2)抽選結果に係る情報で構成されるコマンドを送信
すること、(3)抽選結果に係る情報を含むコマンドを送信すること、および(4)抽選
結果に係る情報を対応づけてコマンドを送信することが含まれる。抽選結果に係る情報を
対応づけて送信することには、例えば、(1)抽選結果に係る情報をコマンドに付加する
こと、(2)コマンドの送信または受信に関連する規則で(例えば、コマンドを送信して
から所定時間経過後に)抽選結果に係る情報を送信すること、(3)抽選結果に係る情報
へのアクセスに必要なアクセス情報(例えば、リンク情報)をコマンドに付加すること、
(4)コマンドの送信または受信に関連する規則でアクセス情報を送信することが含まれ
る。以下、発明B71の遊技機において同じである。
また、所定関係にある場合としては、例えば、(1)第1情報特定手段で特定した情報
(以下、この段落において「第1特定情報」という。)と、第2情報特定手段で特定した
情報(以下、この段落において「第2特定情報」という。)とが一致する場合、(2)第
1特定情報から得られる2次情報と、第2特定情報とが一致する場合、(3)第1特定情
報と、第2特定情報から得られる2次情報とが一致する場合、(4)第1特定情報から得
られる2次情報と、第2特定情報から得られる2次情報とが一致する場合、および(5)
上記組み合わせの情報が、所定の大小関係、所定の数値範囲に属する関係、所定の論理関
係、所定の対応関係を有する場合が含まれる。以下、発明B71の遊技機において同じで
ある。
また、識別情報変更手段は、停止表示する識別情報を変更するようになっていればどの
ような構成であってもよく、例えば、識別情報を停止表示する前に、停止表示すべき識別
情報を変更してもよいし、識別情報を停止表示した後に、停止表示した識別情報を変更し
てもよい。以下、発明B71の遊技機において同じである。
また、主制御手段(第1コマンド送信手段および第2コマンド送信手段)が送信する場
合としては、例えば、(1)主制御手段が表示制御手段に直接送信する場合(直接送信)
、(2)主制御手段がコマンドを他の手段に一旦送信し、当該他の手段が表示制御手段に
送信する場合(中継送信)、および(3)主制御手段と表示制御手段が通信可能に接続さ
れる環境において、主制御手段がコマンドをブロードキャスト送信する場合(ブロードキ
ャスト送信)が含まれる。送信の手順としては、例えば、(1)表示制御手段その他の手
段からの要求にかかわらず主制御手段が送信する場合(能動送信)、および(2)表示制
御手段その他の手段からの要求に応じて主制御手段が送信する場合(受動送信)が考えら
れる。以下、発明B71の遊技機において同じである。
また、表示制御手段(第1コマンド受信手段および第2コマンド受信手段)が受信する
場合としては、例えば、(1)表示制御手段が主制御手段から直接受信する場合(直接受
信)、(2)主制御手段がコマンドを他の手段に一旦送信し、当該他の手段から表示制御
手段が受信する場合(中継受信)、および(3)主制御手段と表示制御手段が通信可能に
接続される環境において、主制御手段がコマンドをブロードキャスト送信し、これを表示
制御手段が受信する場合(ブロードキャスト受信)が含まれる。受信の手順としては、例
えば、(1)主制御手段その他の手段からの要求にかかわらず表示制御手段が受信する場
合(能動受信)、および(2)主制御手段その他の手段からの要求に応じて表示制御手段
が受信する場合(受動受信)が考えられる。以下、発明B71の遊技機において同じであ
る。
また、主制御手段が表示制御手段を制御する場合としては、例えば、(1)主制御手段
が表示制御手段を直接制御する場合(直接制御)、(2)主制御手段が他の手段を制御し
、当該他の手段が表示制御手段を制御する場合(間接制御)が含まれる。以下、発明B7
1の遊技機において同じである。
〔発明B1〕 一方、発明B1の遊技機は、
所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽選を行い、表示手段で識別
情報を変更表示し、前記抽選の結果に基づいて前記特賞状態を発生させると判定した場合
は、所定の内容で前記識別情報を停止表示し、前記特賞状態を発生させる遊技機であって

前記表示手段の外側周辺に配置された発色手段と、
前記表示手段で第1対象を第2対象に対して拡大表示する演出を行う拡大演出手段と、
前記拡大演出手段により前記第1対象が拡大表示される場合に、前記表示手段における
前記第1対象の周辺が暖色に、前記発色手段が寒色になるように、前記表示手段および前
記発色手段の発色を制御する発色制御手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽
選が行われ、表示手段で識別情報が変更表示される。そして、抽選の結果に基づいて特賞
状態を発生させると判定されると、所定の内容で識別情報が停止表示され、特賞状態が発
生する。
また、拡大演出手段により、表示手段で第1対象を第2対象に対して拡大表示する演出
が行われる。その際、発色制御手段により、表示手段における第1対象の周辺が暖色に、
発色手段が寒色になるように、表示手段および発色手段の発色が制御される。そのため、
第1対象が近く見える。
これにより、第1対象が拡大表示される場合に、第1対象が進出する視覚的心理効果を
遊技者に与えることができるので、表示手段を大型化することなく、第1対象をより近く
見せることができる。したがって、迫力を演出することができ、従来に比して、遊技の趣
向を向上することができるという効果が得られる。また、第1対象の色が変えられない場
合でも、第1対象が進出する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるという効果が
得られる。
〔発明B2〕 さらに、発明B2の遊技機は、
所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽選を行い、表示手段で識別
情報を変更表示し、前記抽選の結果に基づいて前記特賞状態を発生させると判定した場合
は、所定の内容で前記識別情報を停止表示し、前記特賞状態を発生させる遊技機であって

前記表示手段の外側周辺に配置された第1発色手段と、
前記第1発色手段の外側周辺に配置された第2発色手段と、
前記表示手段で第1対象を第2対象に対して拡大表示する演出を行う拡大演出手段と、
前記拡大演出手段により前記第1対象が拡大表示される場合に、前記表示手段における
前記第1対象の周辺が暖色に、前記第2発色手段が第1寒色に、前記第1発色手段が前記
第1寒色よりも明度が低い第2寒色になるように、前記表示手段、前記第1発色手段およ
び前記第2発色手段の発色を制御する発色制御手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽
選が行われ、表示手段で識別情報が変更表示される。そして、抽選の結果に基づいて特賞
状態を発生させると判定されると、所定の内容で識別情報が停止表示され、特賞状態が発
生する。
また、拡大演出手段により、表示手段で第1対象を第2対象に対して拡大表示する演出
が行われる。その際、発色制御手段により、表示手段における第1対象の周辺が暖色に、
第2発色手段が第1寒色に、第1発色手段が第1寒色よりも明度が低い第2寒色になるよ
うに、表示手段、第1発色手段および第2発色手段の発色が制御される。そのため、第1
対象が近く見える。一方、第2発色手段よりも第1発色手段の方が遠く見えるので、第1
対象に近づくにつれて遠く見える。したがって、第1対象とその周辺との遠近感が強調さ
れるので、第1対象がより近く見える。
これにより、第1対象が拡大表示される場合に、第1対象が進出する視覚的心理効果を
遊技者に与えることができるので、表示手段を大型化することなく、第1対象をより近く
見せることができる。したがって、迫力を演出することができ、従来に比して、遊技の趣
向を向上することができるという効果が得られる。また、第1対象の色が変えられない場
合でも、第1対象が進出する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるという効果が
得られる。
〔発明B3〕 さらに、発明B3の遊技機は、発明B2の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記拡大演出手段により前記第1対象が拡大表示される場合に、
前記表示手段における前記第1対象の周辺が暖色に、前記第1発色手段が暖色とコントラ
ストをなす色に、前記第2発色手段が寒色になるように発色を制御することを特徴とする
このような構成であれば、第1対象が拡大表示される場合に、発色制御手段により、表
示手段における第1対象の周辺が暖色に、第1発色手段が暖色とコントラストをなす色に
、第2発色手段が寒色になるように発色が制御される。そのため、コントラスト効果によ
り、第1対象が近く見える。
これにより、第1対象が拡大表示される場合に、第1対象が進出する視覚的心理効果を
遊技者に与えることができるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得ら
れる。また、コントラスト効果により、暖色および寒色だけを用いた場合とは異なる印象
を与えることができるという効果が得られる。
〔発明B4〕 さらに、発明B4の遊技機は、発明B2およびB3のいずれか1の遊技
機において、
前記発色制御手段は、前記第1対象の拡大表示の開始から拡大表示の完了までの拡大表
示期間のうち第1期間では、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明度が第1値に
、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が第2値となるように、前記拡
大表示期間のうち前記第1期間よりも後の第2期間では、前記表示手段における前記第1
対象の周辺の明度が前記第1値よりも高い第3値に、前記第1発色手段および前記第2発
色手段の明度の総和が前記第2値よりも低い第4値となるように発色を制御することを特
徴とする。
このような構成であれば、第1期間では、発色制御手段により、表示手段における第1
対象の周辺の明度が第1値に、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値と
なるように発色が制御される。その後、第2期間では、発色制御手段により、表示手段に
おける第1対象の周辺の明度が第1値よりも高い第3値に、第1発色手段および第2発色
手段の明度の総和が第2値よりも低い第4値となるように発色が制御される。そのため、
第2期間では、第1期間よりも、第1対象が近く見える。また、第2期間では、第1期間
よりも、第2発色手段から第1対象に近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調によ
り第1対象がより近く見える。
これにより、第1対象が拡大表示されるにつれて、第1対象が進出する視覚的心理効果
が大きくなるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
〔発明B5〕 さらに、発明B5の遊技機は、発明B4の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記拡大表示期間において、前記表示手段における前記第1対象
の周辺の明度が第1段階で変化し、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総
和が前記第1段階よりも多い第2段階で変化するように発色を制御することを特徴とする
これにより、第1発色手段および第2発色手段については、第1対象の周辺よりも明度
の変化の解像度が高くなるので、第1対象が進出する視覚的心理効果をリアルに与えるこ
とができるという効果が得られる。
〔発明B6〕 さらに、発明B6の遊技機は、発明B4の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記拡大表示期間において、前記第1発色手段および前記第2発
色手段の明度の総和が第1段階で変化し、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明
度が前記第1段階よりも多い第2段階で変化するように発色を制御することを特徴とする
これにより、第1対象の周辺については、第1発色手段および第2発色手段よりも明度
の変化の解像度が高くなるので、第1対象が進出する視覚的心理効果をリアルに与えるこ
とができるという効果が得られる。
〔発明B7〕 さらに、発明B7の遊技機は、発明B4ないしB6のいずれか1の遊技
機において、
前記発色制御手段は、前記拡大表示期間において、前記表示手段における前記第1対象
の周辺の明度が変化し、その変化の開始よりも後に、前記第1発色手段および前記第2発
色手段の明度の総和が変化するように発色を制御することを特徴とする。
これにより、第1対象の周辺の明度が変化するのに遅れて、第1発色手段および第2発
色手段の明度の総和が変化するので、第1対象の周辺の明度だけが変化する間は、第1対
象の周辺に注目させることができる。したがって、第1対象の周辺を主体として視覚的心
理効果を与えることができるという効果が得られる。
〔発明B8〕 さらに、発明B8の遊技機は、発明B4ないしB6のいずれか1の遊技
機において、
前記発色制御手段は、前記拡大表示期間において、前記第1発色手段および前記第2発
色手段の明度の総和が変化し、その変化の開始よりも後に、前記表示手段における前記第
1対象の周辺の明度が変化するように発色を制御することを特徴とする。
これにより、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が変化するのに遅れて、第
1対象の周辺の明度が変化するので、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和だけ
が変化する間は、第1発色手段および第2発色手段に注目させることができる。したがっ
て、第1発色手段および第2発色手段を主体として視覚的心理効果を与えることができる
という効果が得られる。
〔発明B9〕 さらに、発明B9の遊技機は、発明B2およびB3のいずれか1の遊技
機において、
前記発色制御手段は、前記第1対象が拡大表示される場合に、前記第1対象が第1特定
対象である場合は、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明度が第1値に、前記第
1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が第2値となるように、前記第1対象が
第2特定対象である場合は、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明度が前記第1
値よりも高い第3値に、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が前記第
2値よりも低い第4値となるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が拡大表示される場合に、第1対象が第1特定対象
である場合は、発色制御手段により、表示手段における第1対象の周辺の明度が第1値に
、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値となるように発色が制御される
。これに対し、第1対象が第2特定対象である場合は、発色制御手段により、表示手段に
おける第1対象の周辺の明度が第1値よりも高い第3値に、第1発色手段および第2発色
手段の明度の総和が第2値よりも低い第4値となるように発色が制御される。そのため、
第1対象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第1対象が近く
見える。また、第1対象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、
第2発色手段から第1対象に近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調により第1対
象がより近く見える。
これにより、第1特定対象および第2特定対象のそれぞれについて、第1対象が進出す
る視覚的心理効果を異ならせることができるので、演出のバリエーションが豊富となると
いう効果が得られる。
〔発明B10〕 さらに、発明B10の遊技機は、発明B9の遊技機において、
前記第2特定対象は、前記第1特定対象よりもサイズが大きいことを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が、第1特定対象よりもサイズが大きい第2特定対
象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第1対象が近く見える。また、第1対
象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第2発色手段から第1
対象に近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより近く見える。
これにより、第1対象が大きいほど、第1対象が進出する視覚的心理効果が大きくなる
ので、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
〔発明B11〕 さらに、発明B11の遊技機は、発明B9の遊技機において、
前記第2特定対象は、前記第1特定対象よりもサイズが小さいことを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が、第1特定対象よりもサイズが小さい第2特定対
象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第1対象が近く見える。また、第1対
象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第2発色手段から第1
対象に近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより近く見える。
これにより、第1対象が小さいほど、第1対象が進出する視覚的心理効果が大きくなる
ので、意外性を向上することができるという効果が得られる。
〔発明B12〕 さらに、発明B12の遊技機は、発明B2およびB3のいずれか1の
遊技機において、
前記発色制御手段は、前記第1対象が拡大表示される場合に、前記所定の内容以外の内
容で前記識別情報が停止表示する場合は、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明
度が第1値に、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が第2値となるよ
うに、前記所定の内容で前記識別情報が停止表示する場合は、前記表示手段における前記
第1対象の周辺の明度が前記第1値よりも高い第3値に、前記第1発色手段および前記第
2発色手段の明度の総和が前記第2値よりも低い第4値となるように発色を制御すること
を特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が拡大表示される場合に、所定の内容以外の内容で
識別情報が停止表示する場合は、発色制御手段により、表示手段における第1対象の周辺
の明度が第1値に、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値となるように
発色が制御される。これに対し、所定の内容で識別情報が停止表示する場合は、発色制御
手段により、表示手段における第1対象の周辺の明度が第1値よりも高い第3値に、第1
発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値よりも低い第4値となるように発色が
制御される。そのため、所定の内容で識別情報が停止表示する場合は、所定の内容以外の
内容で停止表示する場合よりも、第1対象が近く見える。また、所定の内容で識別情報が
停止表示する場合は、所定の内容以外の内容で停止表示する場合よりも、第2発色手段か
ら第1対象に近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより近く見
える。
これにより、所定の内容で識別情報が停止表示する場合に、第1対象が進出する視覚的
心理効果が大きくなるので、所定の内容以外の内容で停止表示する場合よりも、遊技者に
対して期待感を与えることができるという効果が得られる。
〔発明B13〕 さらに、発明B13の遊技機は、発明B2およびB3のいずれか1の
遊技機において、
さらに、前記識別情報の停止表示を確定するに先立って、第1演出、または前記所定の
内容で前記識別情報が停止表示する確率が前記第1演出よりも高い第2演出を行う確定表
示前演出手段を備え、
前記拡大演出手段は、前記確定表示前演出手段で前記第1演出または前記第2演出を行
っている場合に前記第1対象を前記第2対象に対して拡大表示する演出を行い、
前記発色制御手段は、前記第1演出中に前記第1対象が拡大表示される場合に、前記表
示手段における前記第1対象の周辺の明度が第1値に、前記第1発色手段および前記第2
発色手段の明度の総和が第2値となるように、前記第2演出中に前記第1対象が拡大表示
される場合に、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明度が前記第1値よりも高い
第3値に、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が前記第2値よりも低
い第4値となるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、確定表示前演出手段により、識別情報の停止表示を確定する
に先立って第1演出または第2演出が行われる。そして、拡大演出手段により、第1演出
または第2演出を行っている場合に第1対象を第2対象に対して拡大表示する演出が行わ
れる。その際、第1演出中に第1対象が拡大表示される場合に、発色制御手段により、表
示手段における第1対象の周辺の明度が第1値に、第1発色手段および第2発色手段の明
度の総和が第2値となるように発色が制御される。これに対し、第2演出中に第1対象が
拡大表示される場合に、発色制御手段により、表示手段における第1対象の周辺の明度が
第1値よりも高い第3値に、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値より
も低い第4値となるように発色が制御される。そのため、第2演出では、第1演出よりも
、第1対象が近く見える。また、第2演出では、第1演出よりも、第2発色手段から第1
対象に近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより近く見える。
これにより、所定の内容で識別情報が停止表示する確率が第1演出よりも高い第2演出
では、第1対象が進出する視覚的心理効果が大きくなるので、第1演出よりも、遊技者に
対して期待感を与えることができるという効果が得られる。
〔発明B14〕 さらに、発明B14の遊技機は、発明B2およびB3のいずれか1の
遊技機において、
さらに、前記識別情報の停止表示を確定するに先立って、前記所定の内容の一部を構成
する内容で前記識別情報の一部を停止表示し、前記識別情報が前記所定の内容となるよう
に前記識別情報の残部を変更表示する識別情報変更表示手段を備え、
前記拡大演出手段は、前記識別情報変更表示手段で前記識別情報の一部を停止表示した
後でかつ前記識別情報の残部を停止表示する前に、前記第1対象を前記第2対象に対して
拡大表示する演出を行い、
前記発色制御手段は、前記識別情報の一部を停止表示した後でかつ前記識別情報の残部
を停止表示する前に前記第1対象が拡大表示される場合に、前記表示手段における前記第
1対象の周辺が暖色に、前記第2発色手段が前記第1寒色に、前記第1発色手段が前記第
2寒色になるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、識別情報変更表示手段により、識別情報の停止表示を確定す
るに先立って、所定の内容の一部を構成する内容で識別情報の一部が停止表示され、識別
情報が所定の内容となるように識別情報の残部が変更表示される。そして、拡大演出手段
により、識別情報の一部を停止表示した後でかつ識別情報の残部を停止表示する前に、第
1対象を第2対象に対して拡大表示する演出が行われる。その際、発色制御手段により、
表示手段における第1対象の周辺が暖色に、第2発色手段が第1寒色に、第1発色手段が
第1寒色よりも明度が低い第2寒色になるように発色が制御される。
これにより、遊技者の期待感が高まる、識別情報が停止表示する直前に、第1対象が進
出する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、遊技の趣向をさらに向上する
ことができるという効果が得られる。
〔発明B15〕 さらに、発明B15の遊技機は、発明B2およびB3のいずれか1の
遊技機において、
前記拡大演出手段は、前記第1対象の輪郭が前記第2対象の全体を覆うようにして前記
第1対象を前記第2対象に対して拡大表示する演出を行い、
前記発色制御手段は、前記第1対象の輪郭が前記第2対象の全体を覆うようにして前記
第1対象が拡大表示される場合に、前記表示手段における前記第1対象の周辺が暖色に、
前記第2発色手段が前記第1寒色に、前記第1発色手段が前記第2寒色になるように発色
を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、拡大演出手段により、第1対象の輪郭が第2対象の全体を覆
うようにして第1対象を第2対象に対して拡大表示する演出が行われる。その際、発色制
御手段により、表示手段における第1対象の周辺が暖色に、第2発色手段が第1寒色に、
第1発色手段が第1寒色よりも明度が低い第2寒色になるように発色が制御される。
これにより、第1対象の輪郭が第2対象の全体を覆うようにして第1対象が拡大表示さ
れる場合に、第1対象が進出する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、さ
らに迫力を演出することができるという効果が得られる。
〔発明B16〕 さらに、発明B16の遊技機は、発明B2ないしB15のいずれか1
の遊技機において、
さらに、前記表示手段で前記第1対象を前記第2対象に対して縮小表示する演出を行う
縮小演出手段を備え、
前記発色制御手段は、前記縮小演出手段により前記第1対象が縮小表示される場合に、
前記表示手段における前記第1対象の周辺が寒色に、前記第2発色手段が第1暖色に、前
記第1発色手段が前記第1暖色よりも明度が高い第2暖色になるように発色を制御するこ
とを特徴とする。
このような構成であれば、縮小演出手段により、表示手段で第1対象を第2対象に対し
て縮小表示する演出が行われる。その際、発色制御手段により、表示手段における第1対
象の周辺が寒色に、第2発色手段が第1暖色に、第1発色手段が第1暖色よりも明度が高
い第2暖色になるように発色が制御される。そのため、第1対象が遠く見える。一方、第
2発色手段よりも第1発色手段の方が近く見えるので、第1対象に近づくにつれて近く見
える。したがって、第1対象とその周辺との遠近感が強調されるので、第1対象がより遠
く見える。
これにより、第1対象が縮小表示される場合に、第1対象が後退する視覚的心理効果を
遊技者に与えることができるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得ら
れる。また、第1対象の色が変えられない場合でも、第1対象が後退する視覚的心理効果
を遊技者に与えることができるという効果が得られる。
〔発明B17〕 さらに、発明B17の遊技機は、発明B16の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記縮小演出手段により前記第1対象が縮小表示される場合に、
前記表示手段における前記第1対象の周辺が寒色に、前記第1発色手段が寒色とコントラ
ストをなす色に、前記第2発色手段が暖色になるように発色を制御することを特徴とする
このような構成であれば、第1対象が縮小表示される場合に、発色制御手段により、表
示手段における第1対象の周辺が寒色に、第1発色手段が寒色とコントラストをなす色に
、第2発色手段が暖色になるように発色が制御される。そのため、コントラスト効果によ
り、第1対象が遠く見える。
これにより、第1対象が縮小表示される場合に、第1対象が後退する視覚的心理効果を
遊技者に与えることができるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得ら
れる。また、コントラスト効果により、暖色および寒色だけを用いた場合とは異なる印象
を与えることができるという効果が得られる。
〔発明B18〕 さらに、発明B18の遊技機は、発明B16およびB17のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記第1対象の縮小表示の開始から縮小表示の完了までの縮小表
示期間のうち第1期間では、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明度が第1値に
、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が第2値となるように、前記縮
小表示期間のうち前記第1期間よりも後の第2期間では、前記表示手段における前記第1
対象の周辺の明度が前記第1値よりも低い第3値に、前記第1発色手段および前記第2発
色手段の明度の総和が前記第2値よりも高い第4値となるように発色を制御することを特
徴とする。
このような構成であれば、第1期間では、発色制御手段により、表示手段における第1
対象の周辺の明度が第1値に、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値と
なるように発色が制御される。その後、第2期間では、発色制御手段により、表示手段に
おける第1対象の周辺の明度が第1値よりも低い第3値に、第1発色手段および第2発色
手段の明度の総和が第2値よりも高い第4値となるように発色が制御される。そのため、
第2期間では、第1期間よりも、第1対象が遠く見える。また、第2期間では、第1期間
よりも、第2発色手段から第1対象に近づくにつれて近く見えるので、遠近感の強調によ
り第1対象がより遠く見える。
これにより、第1対象が縮小表示されるにつれて、第1対象が後退する視覚的心理効果
が大きくなるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
〔発明B19〕 さらに、発明B19の遊技機は、発明B18の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記縮小表示期間において、前記表示手段における前記第1対象
の周辺の明度が第1段階で変化し、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総
和が前記第1段階よりも多い第2段階で変化するように発色を制御することを特徴とする
これにより、第1発色手段および第2発色手段については、第1対象の周辺よりも明度
の変化の解像度が高くなるので、第1対象が進出する視覚的心理効果をリアルに与えるこ
とができるという効果が得られる。
〔発明B20〕 さらに、発明B20の遊技機は、発明B18の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記縮小表示期間において、前記第1発色手段および前記第2発
色手段の明度の総和が第1段階で変化し、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明
度が前記第1段階よりも多い第2段階で変化するように発色を制御することを特徴とする
これにより、第1対象の周辺については、第1発色手段および第2発色手段よりも明度
の変化の解像度が高くなるので、第1対象が進出する視覚的心理効果をリアルに与えるこ
とができるという効果が得られる。
〔発明B21〕 さらに、発明B21の遊技機は、発明B18ないしB20のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記縮小表示期間において、前記表示手段における前記第1対象
の周辺の明度が変化し、その変化の開始よりも後に、前記第1発色手段および前記第2発
色手段の明度の総和が変化するように発色を制御することを特徴とする。
これにより、第1対象の周辺の明度が変化するのに遅れて、第1発色手段および第2発
色手段の明度の総和が変化するので、第1対象の周辺の明度だけが変化する間は、第1対
象の周辺に注目させることができる。したがって、第1対象の周辺を主体として視覚的心
理効果を与えることができるという効果が得られる。
〔発明B22〕 さらに、発明B22の遊技機は、発明B18ないしB20のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記縮小表示期間において、前記第1発色手段および前記第2発
色手段の明度の総和が変化し、その変化の開始よりも後に、前記表示手段における前記第
1対象の周辺の明度が変化するように発色を制御することを特徴とする。
これにより、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が変化するのに遅れて、第
1対象の周辺の明度が変化するので、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和だけ
が変化する間は、第1発色手段および第2発色手段に注目させることができる。したがっ
て、第1発色手段および第2発色手段を主体として視覚的心理効果を与えることができる
という効果が得られる。
〔発明B23〕 さらに、発明B23の遊技機は、発明B16およびB17のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記第1対象が縮小表示される場合に、前記第1対象が第1特定
対象である場合は、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明度が第1値に、前記第
1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が第2値となるように、前記第1対象が
第2特定対象である場合は、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明度が前記第1
値よりも低い第3値に、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が前記第
2値よりも高い第4値となるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が縮小表示される場合に、第1対象が第1特定対象
である場合は、発色制御手段により、表示手段における第1対象の周辺の明度が第1値に
、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値となるように発色が制御される
。これに対し、第1対象が第2特定対象である場合は、発色制御手段により、表示手段に
おける第1対象の周辺の明度が第1値よりも低い第3値に、第1発色手段および第2発色
手段の明度の総和が第2値よりも高い第4値となるように発色が制御される。そのため、
第1対象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第1対象が遠く
見える。また、第1対象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、
第2発色手段から第1対象に近づくにつれて近く見えるので、遠近感の強調により第1対
象がより遠く見える。
これにより、第1特定対象および第2特定対象のそれぞれについて、第1対象が後退す
る視覚的心理効果を異ならせることができるので、演出のバリエーションが豊富となると
いう効果が得られる。
〔発明B24〕 さらに、発明B24の遊技機は、発明B23の遊技機において、
前記第2特定対象は、前記第1特定対象よりもサイズが小さいことを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が、第1特定対象よりもサイズが小さい第2特定対
象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第1対象が遠く見える。また、第1対
象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第2発色手段から第1
対象に近づくにつれて近く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより遠く見える。
これにより、第1対象が小さいほど、第1対象が後退する視覚的心理効果が大きくなる
ので、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
〔発明B25〕 さらに、発明B25の遊技機は、発明B23の遊技機において、
前記第2特定対象は、前記第1特定対象よりもサイズが大きいことを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が、第1特定対象よりもサイズが大きい第2特定対
象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第1対象が遠く見える。また、第1対
象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第2発色手段から第1
対象に近づくにつれて近く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより遠く見える。
これにより、第1対象が大きいほど、第1対象が後退する視覚的心理効果が大きくなる
ので、意外性を向上することができるという効果が得られる。
〔発明B26〕 さらに、発明B26の遊技機は、発明B16およびB17のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記第1対象が縮小表示される場合に、前記所定の内容以外の内
容で前記識別情報が停止表示する場合は、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明
度が第1値に、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が第2値となるよ
うに、前記所定の内容で前記識別情報が停止表示する場合は、前記表示手段における前記
第1対象の周辺の明度が前記第1値よりも低い第3値に、前記第1発色手段および前記第
2発色手段の明度の総和が前記第2値よりも高い第4値となるように発色を制御すること
を特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が縮小表示される場合に、所定の内容以外の内容で
識別情報が停止表示する場合は、発色制御手段により、表示手段における第1対象の周辺
の明度が第1値に、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値となるように
発色が制御される。これに対し、所定の内容で識別情報が停止表示する場合は、発色制御
手段により、表示手段における第1対象の周辺の明度が第1値よりも低い第3値に、第1
発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値よりも高い第4値となるように発色が
制御される。そのため、所定の内容で識別情報が停止表示する場合は、所定の内容以外の
内容で停止表示する場合よりも、第1対象が遠く見える。また、所定の内容で識別情報が
停止表示する場合は、所定の内容以外の内容で停止表示する場合よりも、第2発色手段か
ら第1対象に近づくにつれて近く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより遠く見
える。
これにより、所定の内容で識別情報が停止表示する場合に、第1対象が後退する視覚的
心理効果が大きくなるので、所定の内容以外の内容で停止表示する場合よりも、遊技者に
対して期待感を与えることができるという効果が得られる。
〔発明B27〕 さらに、発明B27の遊技機は、発明B16およびB17のいずれか
1の遊技機において、
さらに、前記識別情報の停止表示を確定するに先立って、第1演出、または前記所定の
内容で前記識別情報が停止表示する確率が前記第1演出よりも高い第2演出を行う確定表
示前演出手段を備え、
前記縮小演出手段は、前記確定表示前演出手段で前記第1演出または前記第2演出を行
っている場合に前記第1対象を前記第2対象に対して縮小表示する演出を行い、
前記発色制御手段は、前記第1演出中に前記第1対象が縮小表示される場合に、前記表
示手段における前記第1対象の周辺の明度が第1値に、前記第1発色手段および前記第2
発色手段の明度の総和が第2値となるように、前記第2演出中に前記第1対象が縮小表示
される場合に、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明度が前記第1値よりも低い
第3値に、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が前記第2値よりも高
い第4値となるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、確定表示前演出手段により、識別情報の停止表示を確定する
に先立って第1演出または第2演出が行われる。そして、縮小演出手段により、第1演出
または第2演出を行っている場合に第1対象を第2対象に対して縮小表示する演出が行わ
れる。その際、第1演出中に第1対象が縮小表示される場合に、発色制御手段により、表
示手段における第1対象の周辺の明度が第1値に、第1発色手段および第2発色手段の明
度の総和が第2値となるように発色が制御される。これに対し、第2演出中に第1対象が
縮小表示される場合に、発色制御手段により、表示手段における第1対象の周辺の明度が
第1値よりも低い第3値に、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値より
も高い第4値となるように発色が制御される。そのため、第2演出では、第1演出よりも
、第1対象が遠く見える。また、第2演出では、第1演出よりも、第2発色手段から第1
対象に近づくにつれて近く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより遠く見える。
これにより、所定の内容で識別情報が停止表示する確率が第1演出よりも高い第2演出
では、第1対象が後退する視覚的心理効果が大きくなるので、第1演出よりも、遊技者に
対して期待感を与えることができるという効果が得られる。
〔発明B28〕 さらに、発明B28の遊技機は、発明B16およびB17のいずれか
1の遊技機において、
さらに、前記識別情報の停止表示を確定するに先立って、前記所定の内容の一部を構成
する内容で前記識別情報の一部を停止表示し、前記識別情報が前記所定の内容となるよう
に前記識別情報の残部を変更表示する識別情報変更表示手段を備え、
前記縮小演出手段は、前記識別情報変更表示手段で前記識別情報の一部を停止表示した
後でかつ前記識別情報の残部を停止表示する前に、前記第1対象を前記第2対象に対して
縮小表示する演出を行い、
前記発色制御手段は、前記識別情報の一部を停止表示した後でかつ前記識別情報の残部
を停止表示する前に前記第1対象が縮小表示される場合に、前記表示手段における前記第
1対象の周辺が寒色に、前記第2発色手段が前記第1暖色に、前記第1発色手段が前記第
2暖色になるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、識別情報変更表示手段により、識別情報の停止表示を確定す
るに先立って、所定の内容の一部を構成する内容で識別情報の一部が停止表示され、識別
情報が所定の内容となるように識別情報の残部が変更表示される。そして、縮小演出手段
により、識別情報の一部を停止表示した後でかつ識別情報の残部を停止表示する前に、第
1対象を第2対象に対して縮小表示する演出が行われる。その際、発色制御手段により、
表示手段における第1対象の周辺が寒色に、第2発色手段が第1暖色に、第1発色手段が
第1暖色よりも明度が高い第2暖色になるように発色が制御される。
これにより、遊技者の期待感が高まる、識別情報が停止表示する直前に、第1対象が後
退する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、遊技の趣向をさらに向上する
ことができるという効果が得られる。
〔発明B29〕 さらに、発明B29の遊技機は、
所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽選を行い、表示手段で識別
情報を変更表示し、前記抽選の結果に基づいて前記特賞状態を発生させると判定した場合
は、所定の内容で前記識別情報を停止表示し、前記特賞状態を発生させる遊技機であって

前記表示手段の外側周辺に配置された発色手段と、
前記表示手段で第1対象を第2対象に対して縮小表示する演出を行う縮小演出手段と、
前記縮小演出手段により前記第1対象が縮小表示される場合に、前記表示手段における
前記第1対象の周辺が寒色に、前記発色手段が暖色になるように、前記表示手段および前
記発色手段の発色を制御する発色制御手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽
選が行われ、表示手段で識別情報が変更表示される。そして、抽選の結果に基づいて特賞
状態を発生させると判定されると、所定の内容で識別情報が停止表示され、特賞状態が発
生する。
また、縮小演出手段により、表示手段で第1対象を第2対象に対して縮小表示する演出
が行われる。その際、発色制御手段により、表示手段における第1対象の周辺が寒色に、
発色手段が暖色になるように発色が制御される。そのため、第1対象が遠く見える。
これにより、第1対象が縮小表示される場合に、第1対象が後退する視覚的心理効果を
遊技者に与えることができるので、表示手段を大型化することなく、第1対象をより遠く
見せることができる。したがって、迫力を演出することができ、従来に比して、遊技の趣
向を向上することができるという効果が得られる。また、第1対象の色が変えられない場
合でも、第1対象が後退する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるという効果が
得られる。
〔発明B30〕 さらに、発明B30の遊技機は、
所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽選を行い、表示手段で識別
情報を変更表示し、前記抽選の結果に基づいて前記特賞状態を発生させると判定した場合
は、所定の内容で前記識別情報を停止表示し、前記特賞状態を発生させる遊技機であって

前記表示手段の外側周辺に配置された第1発色手段と、
前記第1発色手段の外側周辺に配置された第2発色手段と、
前記表示手段で第1対象を第2対象に対して縮小表示する演出を行う縮小演出手段と、
前記縮小演出手段により前記第1対象が縮小表示される場合に、前記表示手段における
前記第1対象の周辺が寒色に、前記第2発色手段が第1暖色に、前記第1発色手段が前記
第1暖色よりも明度が高い第2暖色になるように、前記表示手段、前記第1発色手段およ
び前記第2発色手段の発色を制御する発色制御手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽
選が行われ、表示手段で識別情報が変更表示される。そして、抽選の結果に基づいて特賞
状態を発生させると判定されると、所定の内容で識別情報が停止表示され、特賞状態が発
生する。
また、縮小演出手段により、表示手段で第1対象を第2対象に対して縮小表示する演出
が行われる。その際、発色制御手段により、表示手段における第1対象の周辺が寒色に、
第2発色手段が第1暖色に、第1発色手段が第1暖色よりも明度が高い第2暖色になるよ
うに発色が制御される。そのため、第1対象が遠く見える。一方、第2発色手段よりも第
1発色手段の方が近く見えるので、第1対象に近づくにつれて近く見える。したがって、
第1対象とその周辺との遠近感が強調されるので、第1対象がより遠く見える。
これにより、第1対象が縮小表示される場合に、第1対象が後退する視覚的心理効果を
遊技者に与えることができるので、表示手段を大型化することなく、第1対象をより遠く
見せることができる。したがって、迫力を演出することができ、従来に比して、遊技の趣
向を向上することができるという効果が得られる。また、第1対象の色が変えられない場
合でも、第1対象が後退する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるという効果が
得られる。
〔発明B31〕 さらに、発明B31の遊技機は、発明B30の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記縮小演出手段により前記第1対象が縮小表示される場合に、
前記表示手段における前記第1対象の周辺が寒色に、前記第1発色手段が寒色とコントラ
ストをなす色に、前記第2発色手段が暖色になるように発色を制御することを特徴とする
このような構成であれば、第1対象が縮小表示される場合に、発色制御手段により、表
示手段における第1対象の周辺が寒色に、第1発色手段が寒色とコントラストをなす色に
、第2発色手段が暖色になるように発色が制御される。そのため、コントラスト効果によ
り、第1対象が遠く見える。
これにより、第1対象が縮小表示される場合に、第1対象が後退する視覚的心理効果を
遊技者に与えることができるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得ら
れる。また、コントラスト効果により、暖色および寒色だけを用いた場合とは異なる印象
を与えることができるという効果が得られる。
〔発明B32〕 さらに、発明B32の遊技機は、発明B2ないしB31のいずれか1
の遊技機において、
さらに、前記表示手段で前記第1対象を複数の前記第2対象のそれぞれに対して順次拡
大表示する演出を行う第2拡大演出手段を備え、
前記発色制御手段は、前記第2拡大演出手段により前記第1対象がある前記第2対象に
対して拡大表示される場合に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第1発色
手段および前記第2発色手段が第1暖色に、前記第2拡大演出手段により前記第1対象が
次以降の前記第2対象に対して拡大表示される場合に、前記表示手段における前記第1対
象の周辺、前記第1発色手段および前記第2発色手段が前記第1暖色よりも明度が高い第
2暖色になるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、第2拡大演出手段により、表示手段で第1対象を複数の第2
対象のそれぞれに対して順次拡大表示する演出が行われる。その際、第1対象がある第2
対象に対して拡大表示される場合に、発色制御手段により、表示手段における第1対象の
周辺、第1発色手段および第2発色手段が第1暖色になるように発色が制御される。また
、第1対象が次以降の第2対象に対して拡大表示される場合に、発色制御手段により、表
示手段における第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段が第1暖色よりも明度
が高い第2暖色になるように発色が制御される。したがって、第1対象が第2対象に対し
て拡大表示されるごとに圧迫感が増す視覚的心理効果がある。
これにより、第1対象が第2対象に対して拡大表示されるごとに圧迫感が増す視覚的心
理効果を遊技者に与えることができるので、さらに迫力を演出することができるという効
果が得られる。
〔発明B33〕 さらに、発明B33の遊技機は、
所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽選を行い、表示手段で識別
情報を変更表示し、前記抽選の結果に基づいて前記特賞状態を発生させると判定した場合
は、所定の内容で前記識別情報を停止表示し、前記特賞状態を発生させる遊技機であって

前記表示手段の外側周辺に配置された発色手段と、
前記表示手段で第1対象を第2対象に対して接近させる演出を行う接近演出手段と、
前記接近演出手段により前記第1対象が接近する場合に、前記表示手段における前記第
1対象の周辺が暖色に、前記発色手段が寒色になるように、前記表示手段および前記発色
手段の発色を制御する発色制御手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽
選が行われ、表示手段で識別情報が変更表示される。そして、抽選の結果に基づいて特賞
状態を発生させると判定されると、所定の内容で識別情報が停止表示され、特賞状態が発
生する。
また、接近演出手段により、表示手段で第1対象を第2対象に対して接近させる演出が
行われる。その際、発色制御手段により、表示手段における第1対象の周辺が暖色に、発
色手段が寒色になるように、表示手段および発色手段の発色が制御される。そのため、第
1対象が近く見える。
これにより、第1対象が接近する場合に、第1対象が進出する視覚的心理効果を遊技者
に与えることができるので、表示手段を大型化することなく、第1対象をより近く見せる
ことができる。したがって、迫力を演出することができ、従来に比して、遊技の趣向を向
上することができるという効果が得られる。また、第1対象の色が変えられない場合でも
、第1対象が進出する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるという効果が得られ
る。
〔発明B34〕 さらに、発明B34の遊技機は、
所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽選を行い、表示手段で識別
情報を変更表示し、前記抽選の結果に基づいて前記特賞状態を発生させると判定した場合
は、所定の内容で前記識別情報を停止表示し、前記特賞状態を発生させる遊技機であって

前記表示手段の外側周辺に配置された第1発色手段と、
前記第1発色手段の外側周辺に配置された第2発色手段と、
前記表示手段で第1対象を第2対象に対して接近させる演出を行う接近演出手段と、
前記接近演出手段により前記第1対象が接近する場合に、前記表示手段における前記第
1対象の周辺が暖色に、前記第2発色手段が第1寒色に、前記第1発色手段が前記第1寒
色よりも明度が低い第2寒色になるように、前記表示手段、前記第1発色手段および前記
第2発色手段の発色を制御する発色制御手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽
選が行われ、表示手段で識別情報が変更表示される。そして、抽選の結果に基づいて特賞
状態を発生させると判定されると、所定の内容で識別情報が停止表示され、特賞状態が発
生する。
また、接近演出手段により、表示手段で第1対象を第2対象に対して接近させる演出が
行われる。その際、発色制御手段により、表示手段における第1対象の周辺が暖色に、第
2発色手段が第1寒色に、第1発色手段が第1寒色よりも明度が低い第2寒色になるよう
に、表示手段、第1発色手段および第2発色手段の発色が制御される。そのため、第1対
象が近く見える。一方、第2発色手段よりも第1発色手段の方が遠く見えるので、第1対
象に近づくにつれて遠く見える。したがって、第1対象とその周辺との遠近感が強調され
るので、第1対象がより近く見える。
これにより、第1対象が接近する場合に、第1対象が進出する視覚的心理効果を遊技者
に与えることができるので、表示手段を大型化することなく、第1対象をより近く見せる
ことができる。したがって、迫力を演出することができ、従来に比して、遊技の趣向を向
上することができるという効果が得られる。また、第1対象の色が変えられない場合でも
、第1対象が進出する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるという効果が得られ
る。
〔発明B35〕 さらに、発明B35の遊技機は、発明B34の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記接近演出手段により前記第1対象が接近する場合に、前記表
示手段における前記第1対象の周辺が暖色に、前記第1発色手段が暖色とコントラストを
なす色に、前記第2発色手段が寒色になるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が接近する場合に、発色制御手段により、表示手段
における第1対象の周辺が暖色に、第1発色手段が暖色とコントラストをなす色に、第2
発色手段が寒色になるように発色が制御される。そのため、コントラスト効果により、第
1対象が近く見える。
これにより、第1対象が接近する場合に、第1対象が進出する視覚的心理効果を遊技者
に与えることができるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
また、コントラスト効果により、暖色および寒色だけを用いた場合とは異なる印象を与え
ることができるという効果が得られる。
〔発明B36〕 さらに、発明B36の遊技機は、発明B34およびB35のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記第1対象の接近の開始から接近の完了までの接近期間のうち
第1期間では、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明度が第1値に、前記第1発
色手段および前記第2発色手段の明度の総和が第2値となるように、前記接近期間のうち
前記第1期間よりも後の第2期間では、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明度
が前記第1値よりも高い第3値に、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総
和が前記第2値よりも低い第4値となるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、第1期間では、発色制御手段により、表示手段における第1
対象の周辺の明度が第1値に、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値と
なるように発色が制御される。その後、第2期間では、発色制御手段により、表示手段に
おける第1対象の周辺の明度が第1値よりも高い第3値に、第1発色手段および第2発色
手段の明度の総和が第2値よりも低い第4値となるように発色が制御される。そのため、
第2期間では、第1期間よりも、第1対象が近く見える。また、第2期間では、第1期間
よりも、第2発色手段から第1対象に近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調によ
り第1対象がより近く見える。
これにより、第1対象が接近するにつれて、第1対象が進出する視覚的心理効果が大き
くなるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
〔発明B37〕 さらに、発明B37の遊技機は、発明B36の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記接近期間において、前記表示手段における前記第1対象の周
辺の明度が第1段階で変化し、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が
前記第1段階よりも多い第2段階で変化するように発色を制御することを特徴とする。
これにより、第1発色手段および第2発色手段については、第1対象の周辺よりも明度
の変化の解像度が高くなるので、第1対象が進出する視覚的心理効果をリアルに与えるこ
とができるという効果が得られる。
〔発明B38〕 さらに、発明B38の遊技機は、発明B36の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記接近期間において、前記第1発色手段および前記第2発色手
段の明度の総和が第1段階で変化し、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明度が
前記第1段階よりも多い第2段階で変化するように発色を制御することを特徴とする。
これにより、第1対象の周辺については、第1発色手段および第2発色手段よりも明度
の変化の解像度が高くなるので、第1対象が進出する視覚的心理効果をリアルに与えるこ
とができるという効果が得られる。
〔発明B39〕 さらに、発明B39の遊技機は、発明B36ないしB38のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記接近期間において、前記表示手段における前記第1対象の周
辺の明度が変化し、その変化の開始よりも後に、前記第1発色手段および前記第2発色手
段の明度の総和が変化するように発色を制御することを特徴とする。
これにより、第1対象の周辺の明度が変化するのに遅れて、第1発色手段および第2発
色手段の明度の総和が変化するので、第1対象の周辺の明度だけが変化する間は、第1対
象の周辺に注目させることができる。したがって、第1対象の周辺を主体として視覚的心
理効果を与えることができるという効果が得られる。
〔発明B40〕 さらに、発明B40の遊技機は、発明B36ないしB38のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記接近期間において、前記第1発色手段および前記第2発色手
段の明度の総和が変化し、その変化の開始よりも後に、前記表示手段における前記第1対
象の周辺の明度が変化するように発色を制御することを特徴とする。
これにより、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が変化するのに遅れて、第
1対象の周辺の明度が変化するので、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和だけ
が変化する間は、第1発色手段および第2発色手段に注目させることができる。したがっ
て、第1発色手段および第2発色手段を主体として視覚的心理効果を与えることができる
という効果が得られる。
〔発明B41〕 さらに、発明B41の遊技機は、発明B34およびB35のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記第1対象が接近する場合に、前記第1対象が第1特定対象で
ある場合は、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明度が第1値に、前記第1発色
手段および前記第2発色手段の明度の総和が第2値となるように、前記第1対象が第2特
定対象である場合は、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明度が前記第1値より
も高い第3値に、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が前記第2値よ
りも低い第4値となるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が接近する場合に、第1対象が第1特定対象である
場合は、発色制御手段により、表示手段における第1対象の周辺の明度が第1値に、第1
発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値となるように発色が制御される。これ
に対し、第1対象が第2特定対象である場合は、発色制御手段により、表示手段における
第1対象の周辺の明度が第1値よりも高い第3値に、第1発色手段および第2発色手段の
明度の総和が第2値よりも低い第4値となるように発色が制御される。そのため、第1対
象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第1対象が近く見える
。また、第1対象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第2発
色手段から第1対象に近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調により第1対象がよ
り近く見える。
これにより、第1特定対象および第2特定対象のそれぞれについて、第1対象が進出す
る視覚的心理効果を異ならせることができるので、演出のバリエーションが豊富となると
いう効果が得られる。
〔発明B42〕 さらに、発明B42の遊技機は、発明B41の遊技機において、
前記第2特定対象は、前記第1特定対象よりもサイズが大きいことを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が、第1特定対象よりもサイズが大きい第2特定対
象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第1対象が近く見える。また、第1対
象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第2発色手段から第1
対象に近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより近く見える。
これにより、第1対象が大きいほど、第1対象が進出する視覚的心理効果が大きくなる
ので、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
〔発明B43〕 さらに、発明B43の遊技機は、発明B41の遊技機において、
前記第2特定対象は、前記第1特定対象よりもサイズが小さいことを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が、第1特定対象よりもサイズが小さい第2特定対
象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第1対象が近く見える。また、第1対
象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第2発色手段から第1
対象に近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより近く見える。
これにより、第1対象が小さいほど、第1対象が進出する視覚的心理効果が大きくなる
ので、意外性を向上することができるという効果が得られる。
〔発明B44〕 さらに、発明B44の遊技機は、発明B34およびB35のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記第1対象が接近する場合に、前記所定の内容以外の内容で前
記識別情報が停止表示する場合は、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明度が第
1値に、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が第2値となるように、
前記所定の内容で前記識別情報が停止表示する場合は、前記表示手段における前記第1対
象の周辺の明度が前記第1値よりも高い第3値に、前記第1発色手段および前記第2発色
手段の明度の総和が前記第2値よりも低い第4値となるように発色を制御することを特徴
とする。
このような構成であれば、第1対象が接近する場合に、所定の内容以外の内容で識別情
報が停止表示する場合は、発色制御手段により、表示手段における第1対象の周辺の明度
が第1値に、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値となるように発色が
制御される。これに対し、所定の内容で識別情報が停止表示する場合は、発色制御手段に
より、表示手段における第1対象の周辺の明度が第1値よりも高い第3値に、第1発色手
段および第2発色手段の明度の総和が第2値よりも低い第4値となるように発色が制御さ
れる。そのため、所定の内容で識別情報が停止表示する場合は、所定の内容以外の内容で
停止表示する場合よりも、第1対象が近く見える。また、所定の内容で識別情報が停止表
示する場合は、所定の内容以外の内容で停止表示する場合よりも、第2発色手段から第1
対象に近づくにつれて遠く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより近く見える。
これにより、所定の内容で識別情報が停止表示する場合に、第1対象が進出する視覚的
心理効果が大きくなるので、所定の内容以外の内容で停止表示する場合よりも、遊技者に
対して期待感を与えることができるという効果が得られる。
〔発明B45〕 さらに、発明B45の遊技機は、発明B34およびB35のいずれか
1の遊技機において、
さらに、前記識別情報の停止表示を確定するに先立って、第1演出、または前記所定の
内容で前記識別情報が停止表示する確率が前記第1演出よりも高い第2演出を行う確定表
示前演出手段を備え、
前記接近演出手段は、前記確定表示前演出手段で前記第1演出または前記第2演出を行
っている場合に前記第1対象を前記第2対象に対して接近させる演出を行い、
前記発色制御手段は、前記第1演出中に前記第1対象が接近する場合に、前記表示手段
における前記第1対象の周辺の明度が第1値に、前記第1発色手段および前記第2発色手
段の明度の総和が第2値となるように、前記第2演出中に前記第1対象が接近する場合に
、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明度が前記第1値よりも高い第3値に、前
記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が前記第2値よりも低い第4値とな
るように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、確定表示前演出手段により、識別情報の停止表示を確定する
に先立って第1演出または第2演出が行われる。そして、接近演出手段により、第1演出
または第2演出を行っている場合に第1対象を第2対象に対して接近させる演出が行われ
る。その際、第1演出中に第1対象が接近する場合に、発色制御手段により、表示手段に
おける第1対象の周辺の明度が第1値に、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和
が第2値となるように発色が制御される。これに対し、第2演出中に第1対象が接近する
場合に、発色制御手段により、表示手段における第1対象の周辺の明度が第1値よりも高
い第3値に、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値よりも低い第4値と
なるように発色が制御される。そのため、第2演出では、第1演出よりも、第1対象が近
く見える。また、第2演出では、第1演出よりも、第2発色手段から第1対象に近づくに
つれて遠く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより近く見える。
これにより、所定の内容で識別情報が停止表示する確率が第1演出よりも高い第2演出
では、第1対象が進出する視覚的心理効果が大きくなるので、第1演出よりも、遊技者に
対して期待感を与えることができるという効果が得られる。
〔発明B46〕 さらに、発明B46の遊技機は、発明B34およびB35のいずれか
1の遊技機において、
さらに、前記識別情報の停止表示を確定するに先立って、前記所定の内容の一部を構成
する内容で前記識別情報の一部を停止表示し、前記識別情報が前記所定の内容となるよう
に前記識別情報の残部を変更表示する識別情報変更表示手段を備え、
前記接近演出手段は、前記識別情報変更表示手段で前記識別情報の一部を停止表示した
後でかつ前記識別情報の残部を停止表示する前に、前記第1対象を前記第2対象に対して
接近させる演出を行い、
前記発色制御手段は、前記識別情報の一部を停止表示した後でかつ前記識別情報の残部
を停止表示する前に前記第1対象が接近する場合に、前記表示手段における前記第1対象
の周辺が暖色に、前記第2発色手段が前記第1寒色に、前記第1発色手段が前記第2寒色
になるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、識別情報変更表示手段により、識別情報の停止表示を確定す
るに先立って、所定の内容の一部を構成する内容で識別情報の一部が停止表示され、識別
情報が所定の内容となるように識別情報の残部が変更表示される。そして、接近演出手段
により、識別情報の一部を停止表示した後でかつ識別情報の残部を停止表示する前に、第
1対象を第2対象に対して接近させる演出が行われる。その際、発色制御手段により、表
示手段における第1対象の周辺が暖色に、第2発色手段が第1寒色に、第1発色手段が第
1寒色よりも明度が低い第2寒色になるように発色が制御される。
これにより、遊技者の期待感が高まる、識別情報が停止表示する直前に、第1対象が進
出する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、遊技の趣向をさらに向上する
ことができるという効果が得られる。
〔発明B47〕 さらに、発明B47の遊技機は、発明B34ないしB46のいずれか
1の遊技機において、
さらに、前記表示手段で前記第1対象を前記第2対象に対して離間させる演出を行う離
間演出手段を備え、
前記発色制御手段は、前記離間演出手段により前記第1対象が離間する場合に、前記表
示手段における前記第1対象の周辺が寒色に、前記第2発色手段が第1暖色に、前記第1
発色手段が前記第1暖色よりも明度が高い第2暖色になるように発色を制御することを特
徴とする。
このような構成であれば、離間演出手段により、表示手段で第1対象を第2対象に対し
て離間させる演出が行われる。その際、発色制御手段により、表示手段における第1対象
の周辺が寒色に、第2発色手段が第1暖色に、第1発色手段が第1暖色よりも明度が高い
第2暖色になるように発色が制御される。そのため、第1対象が遠く見える。一方、第2
発色手段よりも第1発色手段の方が近く見えるので、第1対象に近づくにつれて近く見え
る。したがって、第1対象とその周辺との遠近感が強調されるので、第1対象がより遠く
見える。
これにより、第1対象が離間する場合に、第1対象が後退する視覚的心理効果を遊技者
に与えることができるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
また、第1対象の色が変えられない場合でも、第1対象が後退する視覚的心理効果を遊技
者に与えることができるという効果が得られる。
〔発明B48〕 さらに、発明B48の遊技機は、発明B47の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記離間演出手段により前記第1対象が離間する場合に、前記表
示手段における前記第1対象の周辺が寒色に、前記第1発色手段が寒色とコントラストを
なす色に、前記第2発色手段が暖色になるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が離間する場合に、発色制御手段により、表示手段
における第1対象の周辺が寒色に、第1発色手段が寒色とコントラストをなす色に、第2
発色手段が暖色になるように発色が制御される。そのため、コントラスト効果により、第
1対象が遠く見える。
これにより、第1対象が離間する場合に、第1対象が後退する視覚的心理効果を遊技者
に与えることができるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
また、コントラスト効果により、暖色および寒色だけを用いた場合とは異なる印象を与え
ることができるという効果が得られる。
〔発明B49〕 さらに、発明B49の遊技機は、発明B47およびB48のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記第1対象の離間の開始から離間の完了までの離間期間のうち
第1期間では、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明度が第1値に、前記第1発
色手段および前記第2発色手段の明度の総和が第2値となるように、前記離間期間のうち
前記第1期間よりも後の第2期間では、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明度
が前記第1値よりも低い第3値に、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総
和が前記第2値よりも高い第4値となるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、第1期間では、発色制御手段により、表示手段における第1
対象の周辺の明度が第1値に、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値と
なるように発色が制御される。その後、第2期間では、発色制御手段により、表示手段に
おける第1対象の周辺の明度が第1値よりも低い第3値に、第1発色手段および第2発色
手段の明度の総和が第2値よりも高い第4値となるように発色が制御される。そのため、
第2期間では、第1期間よりも、第1対象が遠く見える。また、第2期間では、第1期間
よりも、第2発色手段から第1対象に近づくにつれて近く見えるので、遠近感の強調によ
り第1対象がより遠く見える。
これにより、第1対象が離間するにつれて、第1対象が後退する視覚的心理効果が大き
くなるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
〔発明B50〕 さらに、発明B50の遊技機は、発明B49の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記離間期間において、前記表示手段における前記第1対象の周
辺の明度が第1段階で変化し、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が
前記第1段階よりも多い第2段階で変化するように発色を制御することを特徴とする。
これにより、第1発色手段および第2発色手段については、第1対象の周辺よりも明度
の変化の解像度が高くなるので、第1対象が進出する視覚的心理効果をリアルに与えるこ
とができるという効果が得られる。
〔発明B51〕 さらに、発明B51の遊技機は、発明B49の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記離間期間において、前記第1発色手段および前記第2発色手
段の明度の総和が第1段階で変化し、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明度が
前記第1段階よりも多い第2段階で変化するように発色を制御することを特徴とする。
これにより、第1対象の周辺については、第1発色手段および第2発色手段よりも明度
の変化の解像度が高くなるので、第1対象が進出する視覚的心理効果をリアルに与えるこ
とができるという効果が得られる。
〔発明B52〕 さらに、発明B52の遊技機は、発明B49ないしB51のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記離間期間において、前記表示手段における前記第1対象の周
辺の明度が変化し、その変化の開始よりも後に、前記第1発色手段および前記第2発色手
段の明度の総和が変化するように発色を制御することを特徴とする。
これにより、第1対象の周辺の明度が変化するのに遅れて、第1発色手段および第2発
色手段の明度の総和が変化するので、第1対象の周辺の明度だけが変化する間は、第1対
象の周辺に注目させることができる。したがって、第1対象の周辺を主体として視覚的心
理効果を与えることができるという効果が得られる。
〔発明B53〕 さらに、発明B53の遊技機は、発明B49ないしB51のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記離間期間において、前記第1発色手段および前記第2発色手
段の明度の総和が変化し、その変化の開始よりも後に、前記表示手段における前記第1対
象の周辺の明度が変化するように発色を制御することを特徴とする。
これにより、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が変化するのに遅れて、第
1対象の周辺の明度が変化するので、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和だけ
が変化する間は、第1発色手段および第2発色手段に注目させることができる。したがっ
て、第1発色手段および第2発色手段を主体として視覚的心理効果を与えることができる
という効果が得られる。
〔発明B54〕 さらに、発明B54の遊技機は、発明B47およびB48のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記第1対象が離間する場合に、前記第1対象が第1特定対象で
ある場合は、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明度が第1値に、前記第1発色
手段および前記第2発色手段の明度の総和が第2値となるように、前記第1対象が第2特
定対象である場合は、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明度が前記第1値より
も低い第3値に、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が前記第2値よ
りも高い第4値となるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が離間する場合に、第1対象が第1特定対象である
場合は、発色制御手段により、表示手段における第1対象の周辺の明度が第1値に、第1
発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値となるように発色が制御される。これ
に対し、第1対象が第2特定対象である場合は、発色制御手段により、表示手段における
第1対象の周辺の明度が第1値よりも低い第3値に、第1発色手段および第2発色手段の
明度の総和が第2値よりも高い第4値となるように発色が制御される。そのため、第1対
象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第1対象が遠く見える
。また、第1対象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第2発
色手段から第1対象に近づくにつれて近く見えるので、遠近感の強調により第1対象がよ
り遠く見える。
これにより、第1特定対象および第2特定対象のそれぞれについて、第1対象が後退す
る視覚的心理効果を異ならせることができるので、演出のバリエーションが豊富となると
いう効果が得られる。
〔発明B55〕 さらに、発明B55の遊技機は、発明B54の遊技機において、
前記第2特定対象は、前記第1特定対象よりもサイズが小さいことを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が、第1特定対象よりもサイズが小さい第2特定対
象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第1対象が遠く見える。また、第1対
象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第2発色手段から第1
対象に近づくにつれて近く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより遠く見える。
これにより、第1対象が小さいほど、第1対象が後退する視覚的心理効果が大きくなる
ので、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
〔発明B56〕 さらに、発明B56の遊技機は、発明B54の遊技機において、
前記第2特定対象は、前記第1特定対象よりもサイズが大きいことを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が、第1特定対象よりもサイズが大きい第2特定対
象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第1対象が遠く見える。また、第1対
象が第2特定対象である場合は、第1特定対象である場合よりも、第2発色手段から第1
対象に近づくにつれて近く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより遠く見える。
これにより、第1対象が大きいほど、第1対象が後退する視覚的心理効果が大きくなる
ので、意外性を向上することができるという効果が得られる。
〔発明B57〕 さらに、発明B57の遊技機は、発明B47およびB48のいずれか
1の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記第1対象が離間する場合に、前記所定の内容以外の内容で前
記識別情報が停止表示する場合は、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明度が第
1値に、前記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が第2値となるように、
前記所定の内容で前記識別情報が停止表示する場合は、前記表示手段における前記第1対
象の周辺の明度が前記第1値よりも低い第3値に、前記第1発色手段および前記第2発色
手段の明度の総和が前記第2値よりも高い第4値となるように発色を制御することを特徴
とする。
このような構成であれば、第1対象が離間する場合に、所定の内容以外の内容で識別情
報が停止表示する場合は、発色制御手段により、表示手段における第1対象の周辺の明度
が第1値に、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値となるように発色が
制御される。これに対し、所定の内容で識別情報が停止表示する場合は、発色制御手段に
より、表示手段における第1対象の周辺の明度が第1値よりも低い第3値に、第1発色手
段および第2発色手段の明度の総和が第2値よりも高い第4値となるように発色が制御さ
れる。そのため、所定の内容で識別情報が停止表示する場合は、所定の内容以外の内容で
停止表示する場合よりも、第1対象が遠く見える。また、所定の内容で識別情報が停止表
示する場合は、所定の内容以外の内容で停止表示する場合よりも、第2発色手段から第1
対象に近づくにつれて近く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより遠く見える。
これにより、所定の内容で識別情報が停止表示する場合に、第1対象が後退する視覚的
心理効果が大きくなるので、所定の内容以外の内容で停止表示する場合よりも、遊技者に
対して期待感を与えることができるという効果が得られる。
〔発明B58〕 さらに、発明B58の遊技機は、発明B47およびB48のいずれか
1の遊技機において、
さらに、前記識別情報の停止表示を確定するに先立って、第1演出、または前記所定の
内容で前記識別情報が停止表示する確率が前記第1演出よりも高い第2演出を行う確定表
示前演出手段を備え、
前記離間演出手段は、前記確定表示前演出手段で前記第1演出または前記第2演出を行
っている場合に前記第1対象を前記第2対象に対して離間させる演出を行い、
前記発色制御手段は、前記第1演出中に前記第1対象が離間する場合に、前記表示手段
における前記第1対象の周辺の明度が第1値に、前記第1発色手段および前記第2発色手
段の明度の総和が第2値となるように、前記第2演出中に前記第1対象が離間する場合に
、前記表示手段における前記第1対象の周辺の明度が前記第1値よりも低い第3値に、前
記第1発色手段および前記第2発色手段の明度の総和が前記第2値よりも高い第4値とな
るように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、確定表示前演出手段により、識別情報の停止表示を確定する
に先立って第1演出または第2演出が行われる。そして、離間演出手段により、第1演出
または第2演出を行っている場合に第1対象を第2対象に対して離間させる演出が行われ
る。その際、第1演出中に第1対象が離間する場合に、発色制御手段により、表示手段に
おける第1対象の周辺の明度が第1値に、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和
が第2値となるように発色が制御される。これに対し、第2演出中に第1対象が離間する
場合に、発色制御手段により、表示手段における第1対象の周辺の明度が第1値よりも低
い第3値に、第1発色手段および第2発色手段の明度の総和が第2値よりも高い第4値と
なるように発色が制御される。そのため、第2演出では、第1演出よりも、第1対象が遠
く見える。また、第2演出では、第1演出よりも、第2発色手段から第1対象に近づくに
つれて近く見えるので、遠近感の強調により第1対象がより遠く見える。
これにより、所定の内容で識別情報が停止表示する確率が第1演出よりも高い第2演出
では、第1対象が後退する視覚的心理効果が大きくなるので、第1演出よりも、遊技者に
対して期待感を与えることができるという効果が得られる。
〔発明B59〕 さらに、発明B59の遊技機は、発明B47およびB48のいずれか
1の遊技機において、
さらに、前記識別情報の停止表示を確定するに先立って、前記所定の内容の一部を構成
する内容で前記識別情報の一部を停止表示し、前記識別情報が前記所定の内容となるよう
に前記識別情報の残部を変更表示する識別情報変更表示手段を備え、
前記離間演出手段は、前記識別情報変更表示手段で前記識別情報の一部を停止表示した
後でかつ前記識別情報の残部を停止表示する前に、前記第1対象を前記第2対象に対して
離間させる演出を行い、
前記発色制御手段は、前記識別情報の一部を停止表示した後でかつ前記識別情報の残部
を停止表示する前に前記第1対象が離間する場合に、前記表示手段における前記第1対象
の周辺が寒色に、前記第2発色手段が前記第1暖色に、前記第1発色手段が前記第2暖色
になるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、識別情報変更表示手段により、識別情報の停止表示を確定す
るに先立って、所定の内容の一部を構成する内容で識別情報の一部が停止表示され、識別
情報が所定の内容となるように識別情報の残部が変更表示される。そして、離間演出手段
により、識別情報の一部を停止表示した後でかつ識別情報の残部を停止表示する前に、第
1対象を第2対象に対して離間させる演出が行われる。その際、発色制御手段により、表
示手段における第1対象の周辺が寒色に、第2発色手段が第1暖色に、第1発色手段が第
1暖色よりも明度が高い第2暖色になるように発色が制御される。
これにより、遊技者の期待感が高まる、識別情報が停止表示する直前に、第1対象が後
退する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、遊技の趣向をさらに向上する
ことができるという効果が得られる。
〔発明B60〕 さらに、発明B60の遊技機は、
所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽選を行い、表示手段で識別
情報を変更表示し、前記抽選の結果に基づいて前記特賞状態を発生させると判定した場合
は、所定の内容で前記識別情報を停止表示し、前記特賞状態を発生させる遊技機であって

前記表示手段の外側周辺に配置された発色手段と、
前記表示手段で第1対象を第2対象に対して離間させる演出を行う離間演出手段と、
前記離間演出手段により前記第1対象が離間する場合に、前記表示手段における前記第
1対象の周辺が寒色に、前記発色手段が暖色になるように、前記表示手段および前記発色
手段の発色を制御する発色制御手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽
選が行われ、表示手段で識別情報が変更表示される。そして、抽選の結果に基づいて特賞
状態を発生させると判定されると、所定の内容で識別情報が停止表示され、特賞状態が発
生する。
また、離間演出手段により、表示手段で第1対象を第2対象に対して離間させる演出が
行われる。その際、発色制御手段により、表示手段における第1対象の周辺が寒色に、発
色手段が暖色になるように発色が制御される。そのため、第1対象が遠く見える。
これにより、第1対象が離間する場合に、第1対象が後退する視覚的心理効果を遊技者
に与えることができるので、表示手段を大型化することなく、第1対象をより遠く見せる
ことができる。したがって、迫力を演出することができ、従来に比して、遊技の趣向を向
上することができるという効果が得られる。また、第1対象の色が変えられない場合でも
、第1対象が後退する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるという効果が得られ
る。
〔発明B61〕 さらに、発明B61の遊技機は、
所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽選を行い、表示手段で識別
情報を変更表示し、前記抽選の結果に基づいて前記特賞状態を発生させると判定した場合
は、所定の内容で前記識別情報を停止表示し、前記特賞状態を発生させる遊技機であって

前記表示手段の外側周辺に配置された第1発色手段と、
前記第1発色手段の外側周辺に配置された第2発色手段と、
前記表示手段で第1対象を第2対象に対して離間させる演出を行う離間演出手段と、
前記離間演出手段により前記第1対象が離間する場合に、前記表示手段における前記第
1対象の周辺が寒色に、前記第2発色手段が第1暖色に、前記第1発色手段が前記第1暖
色よりも明度が高い第2暖色になるように、前記表示手段、前記第1発色手段および前記
第2発色手段の発色を制御する発色制御手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽
選が行われ、表示手段で識別情報が変更表示される。そして、抽選の結果に基づいて特賞
状態を発生させると判定されると、所定の内容で識別情報が停止表示され、特賞状態が発
生する。
また、離間演出手段により、表示手段で第1対象を第2対象に対して離間させる演出が
行われる。その際、発色制御手段により、表示手段における第1対象の周辺が寒色に、第
2発色手段が第1暖色に、第1発色手段が第1暖色よりも明度が高い第2暖色になるよう
に発色が制御される。そのため、第1対象が遠く見える。一方、第2発色手段よりも第1
発色手段の方が近く見えるので、第1対象に近づくにつれて近く見える。したがって、第
1対象とその周辺との遠近感が強調されるので、第1対象がより遠く見える。
これにより、第1対象が離間する場合に、第1対象が後退する視覚的心理効果を遊技者
に与えることができるので、表示手段を大型化することなく、第1対象をより遠く見せる
ことができる。したがって、迫力を演出することができ、従来に比して、遊技の趣向を向
上することができるという効果が得られる。また、第1対象の色が変えられない場合でも
、第1対象が後退する視覚的心理効果を遊技者に与えることができるという効果が得られ
る。
〔発明B62〕 さらに、発明B62の遊技機は、発明B61の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記離間演出手段により前記第1対象が離間する場合に、前記表
示手段における前記第1対象の周辺が寒色に、前記第1発色手段が寒色とコントラストを
なす色に、前記第2発色手段が暖色になるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、第1対象が離間する場合に、発色制御手段により、表示手段
における第1対象の周辺が寒色に、第1発色手段が寒色とコントラストをなす色に、第2
発色手段が暖色になるように発色が制御される。そのため、コントラスト効果により、第
1対象が遠く見える。
これにより、第1対象が離間する場合に、第1対象が後退する視覚的心理効果を遊技者
に与えることができるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
また、コントラスト効果により、暖色および寒色だけを用いた場合とは異なる印象を与え
ることができるという効果が得られる。
〔発明B63〕 さらに、発明B63の遊技機は、発明B34ないしB62のいずれか
1の遊技機において、
さらに、前記表示手段で前記第1対象を複数の前記第2対象のそれぞれに対して順次接
近させる演出を行う第2接近演出手段を備え、
前記発色制御手段は、前記第2接近演出手段により前記第1対象がある前記第2対象に
対して接近する場合に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前記第1発色手段お
よび前記第2発色手段が第1暖色に、前記第2接近演出手段により前記第1対象が次以降
の前記第2対象に対して接近する場合に、前記表示手段における前記第1対象の周辺、前
記第1発色手段および前記第2発色手段が前記第1暖色よりも明度が高い第2暖色になる
ように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、第2接近演出手段により、表示手段で第1対象を複数の第2
対象のそれぞれに対して順次接近させる演出が行われる。その際、第1対象がある第2対
象に対して接近する場合に、発色制御手段により、表示手段における第1対象の周辺、第
1発色手段および第2発色手段が第1暖色になるように発色が制御される。また、第1対
象が次以降の第2対象に対して接近する場合に、発色制御手段により、表示手段における
第1対象の周辺、第1発色手段および第2発色手段が第1暖色よりも明度が高い第2暖色
になるように発色が制御される。したがって、第1対象が第2対象に対して接近するごと
に圧迫感が増す視覚的心理効果がある。
これにより、第1対象が第2対象に対して接近するごとに圧迫感が増す視覚的心理効果
を遊技者に与えることができるので、さらに迫力を演出することができるという効果が得
られる。
〔発明B64〕 さらに、発明B64の遊技機は、発明B2ないしB63のいずれか1
の遊技機において、
さらに、前記識別情報の停止表示を確定するに先立って、前記所定の内容の一部を構成
する内容で前記識別情報の一部を停止表示し、前記識別情報が前記所定の内容となるよう
に前記識別情報の残部を変更表示する識別情報変更表示手段を備え、
前記発色制御手段は、前記識別情報変更表示手段で変更表示を行っている間は、前記第
1発色手段および前記第2発色手段が暖色となるように発色を制御することを特徴とする
このような構成であれば、識別情報変更表示手段により、識別情報の停止表示を確定す
るに先立って、所定の内容の一部を構成する内容で識別情報の一部が停止表示され、識別
情報が所定の内容となるように識別情報の残部が変更表示される。識別情報変更表示手段
で変更表示を行っている間は、発色制御手段により、第1発色手段および第2発色手段が
暖色となるように発色が制御される。したがって、識別情報変更表示手段で変更表示を行
っている間は、時間を長く感じる視覚的心理効果がある。
これにより、識別情報変更表示手段で変更表示を行っている間は、時間を長く感じる視
覚的心理効果を遊技者に与えることができるので、期待感が長期間持続し、遊技の趣向を
さらに向上することができるという効果が得られる。
〔発明B65〕 さらに、発明B65の遊技機は、発明B2ないしB63のいずれか1
の遊技機において、
さらに、前記識別情報の停止表示を確定するに先立って、前記所定の内容の一部を構成
する内容で前記識別情報の一部を停止表示し、前記識別情報の残部を変更表示する第1識
別情報変更表示手段と、
前記第1識別情報変更表示手段で変更表示を行った後に、前記第1識別情報変更表示手
段による演出とは異なる態様で、前記識別情報が前記所定の内容となるように前記識別情
報の残部を変更表示する第2識別情報変更表示手段とを備え、
前記発色制御手段は、前記第1識別情報変更表示手段による演出から前記第2識別情報
変更表示手段による演出に移行する間は、前記第1発色手段および前記第2発色手段が黄
色となるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、第1識別情報変更表示手段により、識別情報の停止表示を確
定するに先立って、所定の内容の一部を構成する内容で識別情報の一部が停止表示され、
識別情報の残部が変更表示される。そして、発色制御手段により、第1発色手段および第
2発色手段が黄色となるように発色が制御される。その後、第2識別情報変更表示手段に
より、第1識別情報変更表示手段による演出とは異なる態様で、識別情報が所定の内容と
なるように識別情報の残部が変更表示される。
これにより、第1識別情報変更表示手段による演出から第2識別情報変更表示手段によ
る演出に移行する間は、希望を感じさせる視覚的心理効果を遊技者に与えることができる
という効果が得られる。
〔発明B66〕 さらに、発明B66の遊技機は、発明B2ないしB63のいずれか1
の遊技機において、
さらに、前記識別情報の停止表示を確定するに先立って、前記所定の内容の一部を構成
する内容で前記識別情報の一部を停止表示し、前記識別情報の残部を変更表示する第1識
別情報変更表示手段と、
前記第1識別情報変更表示手段で変更表示を行った後に、前記第1識別情報変更表示手
段による演出とは異なる態様で、前記識別情報が前記所定の内容となるように前記識別情
報の残部を変更表示する第2識別情報変更表示手段とを備え、
前記発色制御手段は、前記第1識別情報変更表示手段による演出から前記第2識別情報
変更表示手段による演出に移行する間は、前記第1発色手段および前記第2発色手段が緑
色となるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、第1識別情報変更表示手段により、識別情報の停止表示を確
定するに先立って、所定の内容の一部を構成する内容で識別情報の一部が停止表示され、
識別情報の残部が変更表示される。そして、発色制御手段により、第1発色手段および第
2発色手段が緑色となるように発色が制御される。その後、第2識別情報変更表示手段に
より、第1識別情報変更表示手段による演出とは異なる態様で、識別情報が所定の内容と
なるように識別情報の残部が変更表示される。
これにより、第1識別情報変更表示手段による演出から第2識別情報変更表示手段によ
る演出に移行する間は、ストレスや疲労を解消させる視覚的心理効果を遊技者に与えるこ
とができるという効果が得られる。
〔発明B67〕 さらに、発明B67の遊技機は、発明B2ないしB63のいずれか1
の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記所定の内容で前記識別情報が停止表示する場合は、前記第1
発色手段および前記第2発色手段が黄色となるように発色を制御することを特徴とする。
このような構成であれば、所定の内容で識別情報が停止表示する場合は、発色制御手段
により、第1発色手段および第2発色手段が黄色となるように発色が制御される。
これにより、所定の内容で識別情報が停止表示する場合は、希望を感じさせる視覚的心
理効果を遊技者に与えることができるという効果が得られる。
〔発明B68〕 さらに、発明B68の遊技機は、発明B2ないしB63のいずれか1
の遊技機において、
前記発色制御手段は、前記所定の内容以外の内容で前記識別情報が停止表示する場合は
、前記第1発色手段および前記第2発色手段が緑色となるように発色を制御することを特
徴とする。
このような構成であれば、所定の内容以外の内容で識別情報が停止表示する場合は、発
色制御手段により、第1発色手段および第2発色手段が緑色となるように発色が制御され
る。
これにより、所定の内容以外の内容で識別情報が停止表示する場合は、ストレスや疲労
を解消させる視覚的心理効果を遊技者に与えることができるという効果が得られる。
〔発明B69〕 さらに、発明B69の遊技機は、発明B2ないしB68のいずれか1
の遊技機において、
前記第1発色手段は、当該遊技機の前面中央に配置された前記表示手段の外側周辺に配
置されていることを特徴とする。
このような構成であれば、第1発色手段は、遊技機の前面中央に配置された表示手段の
外側周辺に配置されているので、第1対象が拡大表示若しくは縮小表示される場合、また
は第1対象が接近若しくは離間する場合に、第1対象が進出または後退する視覚的心理効
果を遊技者に効果的に与えることができる。
これにより、さらに迫力を演出することができるという効果が得られる。
〔発明B70〕 さらに、発明B70の遊技機は、発明B2ないしB69のいずれか1
の遊技機において、
前記第2発色手段は、当該遊技機の前面周縁に配置されていることを特徴とする。
視野角とは、視線を動かさずに認識できる視野角度のことである。例えば、人が普段集
中している視野角は、45〜46度である。人は、視野角20度を境に臨場感が増し、約
80度から100度で満足する。また、力量感は、水平視野角に対して単調増加する。
このような構成であれば、第2発色手段は、視野角が大きい遊技機の前面周縁に配置さ
れているので、第1対象が拡大表示若しくは縮小表示される場合、または第1対象が接近
若しくは離間する場合に、臨場感および力量感を遊技者に与えることができる。
これにより、遊技の趣向をさらに向上することができるという効果が得られる。
〔発明B71〕 さらに、発明B71の遊技機は、発明B2ないしB70のいずれか1
の遊技機において、
さらに、遊技の主制御を行う主制御手段と、前記主制御手段の制御により前記表示手段
、前記第1発色手段および前記第2発色手段の表示制御を行う表示制御手段とを備え、
前記主制御手段は、
前記抽選を行う抽選手段と、
前記抽選手段の抽選結果に基づいて第1コマンドを送信する第1コマンド送信手段と、
前記抽選手段の抽選結果に基づいて第2コマンドを送信する第2コマンド送信手段とを
備え、
前記表示制御手段は、
前記第1コマンドを受信する第1コマンド受信手段と、
前記第2コマンドを受信する第2コマンド受信手段と、
前記第1コマンド受信手段で受信した第1コマンドに基づいて前記抽選結果に係る情報
を特定する第1情報特定手段と、
前記第2コマンド受信手段で受信した第2コマンドに基づいて前記抽選結果に係る情報
を特定する第2情報特定手段と、
前記第1情報特定手段で特定した情報および前記第2情報特定手段で特定した情報が所
定関係にあるか否かを判定する情報判定手段と、
前記情報判定手段で前記所定関係にないと判定した場合は、前記発色制御手段による発
色制御を禁止する発色制御禁止手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、主制御手段では、所定条件の成立を契機として、抽選手段に
より、特賞状態を発生させるための抽選が行われる。そして、第1コマンド送信手段によ
り、抽選手段の抽選結果に基づいて第1コマンドが送信される。また、第2コマンド送信
手段により、抽選手段の抽選結果に基づいて第2コマンドが送信される。
表示制御手段では、第1コマンド受信手段により第1コマンドを受信すると、第1情報
特定手段により、受信した第1コマンドに基づいて抽選結果に係る情報が特定される。ま
た、第2コマンド受信手段により第2コマンドを受信すると、第2情報特定手段により、
受信した第2コマンドに基づいて抽選結果に係る情報が特定される。そして、情報判定手
段により、第1情報特定手段で特定された情報および第2情報特定手段で特定された情報
が所定関係にあるか否かが判定される。その結果、所定関係にないと判定されると、ノイ
ズ等の影響により第1コマンドまたは第2コマンドの内容が変化した可能性が高いので、
発色制御禁止手段により、発色制御手段による発色制御が禁止される。
これにより、表示制御手段では、第1コマンドおよび第2コマンドを受信し、第1コマ
ンドおよび第2コマンドに基づいて抽選結果に係る情報がそれぞれ特定され、特定された
それら情報が所定関係にない場合は、発色制御手段による発色制御が禁止されるので、ノ
イズ等の影響により第1コマンドまたは第2コマンドの内容が変化した場合に、迫力のあ
る演出を抑制することができる。したがって、特許文献2の遊技機に比して、遊技の趣向
が低下する可能性を低減することができるという効果が得られる。また、特許文献3の遊
技機に比して、主制御手段と表示制御手段とを通信線によってリングを形成するように接
続しなくてもすむので、配線構造が簡素となるという効果が得られる。
10…パチンコ機、 11…外枠、 12…遊技機主部、 13…本体枠、 14…前扉
枠、 15…裏パックユニット、 21…窓部、 22…ガラス、 23…環状ランプ部
、 24…エラー表示ランプ部、 25…賞球ランプ部、 26…スピーカ部、 31…
上側膨出部、 32…下側膨出部、 33…上皿、 34…下皿、 35…操作ボタン、
36…球貸操作装置、 37…球貸しボタン、 38…返却ボタン、 39…度数表示
部、 41…遊技球発射ハンドル、 81…遊技盤、 81a…ベース板、 82…一般
入賞口、 83…可変入賞装置、 83a…大入賞口、 84…始動入賞口、 85…ス
ルーゲート、 86…可変表示ユニット、 87…アウト口、 88…釘、 91…演出
図柄表示装置、 92…センターフレーム、 92a、92b、92c…ランプ部、 9
3…特別図柄表示装置、 93a、93b…LED、 94…普通図柄表示装置、 94
a、94b…表示部、 95、96…保留ランプ、 101…内レール、 102…外レ
ール、 103…円弧部材、 104…戻り球防止部材、 105…返しゴム、 110
…遊技球発射装置、 143…音声ランプ制御装置、 152a〜152c…入賞口セン
サ、 153…カウントセンサ、 154…始動入賞口センサ、 155…ゲートセンサ
、 162…主制御装置、 213…外部端子板、 223a…球無検知センサ、 22
4…払出装置、 242…払出制御装置、 243…電源および発射制御装置、 243
a…電源部、 243b…発射制御部、 243c…停電監視回路、 243d…RAM
消去スイッチ回路、 247…RAM消去スイッチ、 249…球貸用接続端子板、 3
00…制御系、 302…表示制御装置、 310、350、370…MPU、 312
、352…ROM、 314、354…RAM、 316、356、380…入力ポート
、 318、358、388…出力ポート、 320、360、382、390…バス、
362…音声出力装置、 364…ランプ表示装置、 372…プログラムROM、
374…ワークRAM、 376…画像コントローラ、 378…DMAC、 384…
キャラクタROM、 386…ビデオRAM、 404、408…振分構造テーブル、
406…変動パターンテーブル、 410…演出データテーブル、 500、504、5
08、512、516〜522、526、530〜534…主図柄、 502、506、
510、514…副図柄、 524、536、538…周辺、 528…サメ画像、 C
1…大当たり乱数カウンタ、 C2…大当たり種別乱数カウンタ、 C3…リーチ乱数カ
ウンタ、 C4…普通抽選乱数カウンタ、 CINI1…第1初期値乱数カウンタ、 C
INI2…第2初期値乱数カウンタ、 CS…変動パターン乱数カウンタ、 CS1…変
動種別カウンタ、 CS2…変動種別カウンタ、 CS3…変動種別カウンタ、 H…カ
ード挿入口、 K1、K2…貼着スペース、 L1〜L5…有効ライン、 Y…球貸装置
、 Z1…上図柄列、 Z2…中図柄列、 Z3…下図柄列

Claims (3)

  1. 所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽選を行い、表示手段で識別
    情報を変更表示し、前記抽選の結果に基づいて前記特賞状態を発生させると判定した場合
    は、所定の内容で前記識別情報を停止表示し、前記特賞状態を発生させる遊技機であって

    前記表示手段の外側周辺に配置された発色手段と、
    前記表示手段で第1対象を第2対象に対して接近させる演出を行う接近演出手段と、
    前記接近演出手段により前記第1対象が接近する場合に、前記表示手段における前記第
    1対象の周辺が暖色に、前記発色手段が寒色になるように、前記表示手段および前記発色
    手段の発色を制御する発色制御手段とを備えることを特徴とする遊技機。
  2. 所定条件の成立を契機として特賞状態を発生させるための抽選を行い、表示手段で識別
    情報を変更表示し、前記抽選の結果に基づいて前記特賞状態を発生させると判定した場合
    は、所定の内容で前記識別情報を停止表示し、前記特賞状態を発生させる遊技機であって

    前記表示手段の外側周辺に配置された第1発色手段と、
    前記第1発色手段の外側周辺に配置された第2発色手段と、
    前記表示手段で第1対象を第2対象に対して接近させる演出を行う接近演出手段と、
    前記接近演出手段により前記第1対象が接近する場合に、前記表示手段における前記第
    1対象の周辺が暖色に、前記第2発色手段が第1寒色に、前記第1発色手段が前記第1寒
    色よりも明度が低い第2寒色になるように、前記表示手段、前記第1発色手段および前記
    第2発色手段の発色を制御する発色制御手段とを備えることを特徴とする遊技機。
  3. 請求項2において、
    前記発色制御手段は、前記接近演出手段により前記第1対象が接近する場合に、前記表
    示手段における前記第1対象の周辺が暖色に、前記第1発色手段が暖色とコントラストを
    なす色に、前記第2発色手段が寒色になるように発色を制御することを特徴とする遊技機
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