JP2011120197A - 画像データ処理装置、印刷装置、画像データ処理方法及びプログラム - Google Patents

画像データ処理装置、印刷装置、画像データ処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】圧縮データ生成処理と圧縮データ展開処理のうち少なくとも一方の処理を、データ中の着色不要なブランクラインに対する処理を省くことで簡素化できる画像データ処理装置、印刷装置、画像データ処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】マスク情報を生成し(S20)、スキャンデータ(画像データ)のうちJpeg生成処理の処理対象ブロックが白ブロックであるか否かを判定する(S30)。白ブロックであればJpeg生成処理を行い(S40)、一方、白ブロックでなければJpeg生成処理をスキップする。
【選択図】図7

Description

本発明は、圧縮データ生成処理及び圧縮データ展開処理を行う画像データ処理装置、印刷装置、画像データ処理方法及びプログラムに関する。
例えば特許文献1には、原稿をスキャナーで読み取った画像データに基づく画像を用紙(記録媒体)に印刷する複合機が開示されている。この種の複合機においては、コピー印刷を行うときには、例えばスキャナーで読み取った画像データをJpeg画像データに一旦変換し、印刷の際にJpeg画像データを展開して画像データを取得する。さらにその取得した画像データに解像度変換処理、色変換処理、ハーフトーン処理などの規定の画像処理を施してCMYK表色系の画像データよりなる印刷データを生成する。そして、この印刷データに基づいて印刷処理を行って用紙に原稿の画像を印刷する。
特開2005−86539号公報
ところで、従来は、スキャンデータ中の余白部分についても圧縮データ生成処理(Jpeg生成処理)を施していたので、圧縮データ生成処理に時間がかかるうえ、圧縮データのデータサイズも比較的大きくなるという問題があった。また、印刷時に圧縮データ(Jpeg画像データ)を展開するときには、圧縮データ中の余白部分についても圧縮データ展開処理を行っていたため、圧縮データ展開処理に時間がかかるという問題があった。
このように圧縮データ生成処理と圧縮データ展開処理との両方で、余白部分についても処理を行っていたので、圧縮データ生成処理と圧縮データ展開処理との全体にかかる処理時間が比較的長くなっていたという問題があった。よって、圧縮データ生成処理と圧縮データ展開処理とのうち少なくとも一方でも、余白部分の処理を省くことができれば、処理の負担が軽減されるが、そのような要望を満たす構成は知られていない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、圧縮データ生成処理と圧縮データ展開処理のうち少なくとも一方の処理を、データ中の着色不要なブランクラインに対する処理を省くことで簡素化できる画像データ処理装置、画像データ処理方法及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、画像データを圧縮して圧縮データを生成する圧縮データ生成処理と、前記圧縮データを展開して前記画像データを生成する圧縮データ展開処理とのうち少なくとも一方を行う画像データ処理装置であって、画像データを構成する1ラインずつ行う前記圧縮データ生成処理と圧縮データを構成する1ラインずつ行う前記圧縮データ展開処理とのうち少なくとも一方を行う画像データ処理手段と、前記画像データ処理手段による処理対象ラインについて、着色不要なブランクラインであるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段がブランクラインであると判定した場合は、当該ブランクラインと判定した処理対象ラインに対する前記画像データ処理手段による圧縮データ生成処理と圧縮データ展開処理とのうち少なくとも一方の処理をスキップすることを要旨とする。この発明によれば、判定手段により処理対象ラインがブランクラインであると判定された場合は、その処理対象ラインに対する画像データ処理手段による圧縮データ生成処理と圧縮データ展開処理とのうち少なくとも一方の処理がスキップされる。よって、着色不要なブランクラインに対する処理を省くことで、圧縮データ生成処理と圧縮データ展開処理のうち少なくとも一方の処理を簡素化できる。
また、本発明の画像データ処理装置では、前記画像データ処理手段は、前記圧縮データ生成処理を行う圧縮データ生成手段と、前記圧縮データ展開処理を行う圧縮データ展開手段とを備え、前記判定手段は、前記画像データのうち前記圧縮データ生成手段による処理対象ラインについて着色不要なブランクラインであるか否かを判定する第1判定手段と、前記圧縮データのうち前記圧縮データ展開手段による処理対象ラインについて着色不要なブランクラインであるか否かを判定する第2判定手段とを備え、前記第1判定手段がブランクラインであると判定した場合は、前記圧縮データ生成手段による当該ブランクラインに対する圧縮データ生成処理をスキップし、前記第2判定手段がブランクラインであると判定した場合は、前記圧縮データ展開手段による当該ブランクラインに対する圧縮データ展開処理をスキップすることが好ましい。
この発明によれば、ブランクラインに対する圧縮データ生成処理のスキップと、ブランクラインに対する圧縮データ展開処理のスキップとの両方がなされることにより、圧縮データ生成処理と圧縮データ展開処理との両方の処理を簡素化できる。
本発明の画像データ処理装置では、前記圧縮データ生成手段は、スキャン手段が読み取った画像データを圧縮して圧縮データを生成し、当該圧縮データをバッファーに格納することが好ましい。
本発明の画像データ処理装置においては、前記圧縮データ展開手段は、前記圧縮データを展開して、印刷手段による印刷に用いられる印刷データを生成することが好ましい。
本発明の画像データ処理装置では、ブランクデータ生成手段を更に備え、前記圧縮データ展開手段による圧縮データ展開処理をスキップした場合、前記ブランクデータ生成手段は、当該スキップしたブランクラインのブランクデータを生成することが好ましい。この発明によれば、圧縮データ展開処理をスキップした場合、そのスキップしたブランクラインのブランクデータを生成するので、画像データ展開処理後の画像データにおいてブランクラインを正しく反映できる。
本発明の画像データ処理装置では、前記圧縮データ展開手段による展開生成ライン数を計数するカウント手段と、前記カウント手段が計数した展開生成ライン数が、前記圧縮データ展開手段が展開する圧縮データを生成した際の前記圧縮データ生成手段による圧縮生成ライン数に達したか否かを判断する判断手段と、前記判断手段が、前記展開生成ライン数が前記圧縮生成ライン数に達したと判断すると、前記印刷データの生成を終了させる印刷データ生成終了手段とを更に備えていることが好ましい。この発明によれば、印刷データ中のブランクラインを生成するための無駄な画像データ展開処理を省略できる。
本発明の画像データ処理装置では、前記画像データに基づきマスク情報を生成するマスク情報生成手段を更に備え、前記判定手段は、前記マスク情報を用いて前記処理対象ラインが前記ブランクラインであるか否かを判定することが好ましい。この構成によれば、マスク情報を利用して処理対象ラインがブランクラインであるか否かを判定できるので、判定専用の特別な情報を生成する必要がない。
本発明は、スキャン手段と、前記スキャン手段が読み取った画像データに基づく画像の印刷を行う印刷手段と、上記発明に係る前記画像データ処理装置とを備えた印刷装置であって、前記圧縮データ生成手段は、前記スキャン手段が読み取った画像データを圧縮して圧縮データを生成し、前記圧縮データ展開手段は、前記圧縮データを展開して前記画像データを生成し、当該展開した画像データに基づく画像を前記印刷手段が印刷する構成であり、前記ブランクラインは白ラインであることを要旨とする。この印刷装置によれば、上記画像データ生成装置の発明と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の印刷装置では、前記圧縮データ展開手段は、前記スキップした前記ブランクラインを含まない前記画像データを生成する構成であり、前記圧縮データ展開手段が前記スキップしたブランクラインの位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記圧縮データ展開手段が生成した前記画像データに基づいて前記印刷手段を制御する制御手段とを更に備え、前記制御手段は、前記画像データに基づいて前記印刷手段に印刷動作を行わせるとともに、前記位置情報取得手段からの前記位置情報に基づきブランクラインに相当する位置で前記印刷手段による印刷動作をスキップすることが好ましい。
この発明によれば、圧縮データの展開処理で得られる画像データがブランクラインを含まない小さなデータ容量で済むうえ、ブランクラインに相当する位置で印刷動作をスキップすることにより、スキャン手段が読み取ったとおりの画像を印刷媒体に印刷できる。
本発明の印刷装置では、前記印刷手段は、印刷媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される前記印刷媒体に記録を施す記録手段とを備え、前記制御手段は、前記搬送手段の動力源と前記記録手段とを制御する構成であり、前記位置情報に基づき前記ブランクラインに相当する位置では前記記録手段による記録動作をスキップすることが好ましい。この発明によれば、記録動作をスキップすることにより、スキャン手段が読み取ったとおりの画像を印刷媒体に印刷できる。
本発明の印刷装置では、前記スキャン手段が読み取った画像の向きを回転させて印刷媒体に印刷させる画像回転を伴うか否かを判定する回転判定手段を更に備え、前記位置情報取得手段は、前記回転判定手段により画像回転を伴うと判定された場合に、前記ブランクラインの位置情報を取得して前記制御手段へ渡すことが好ましい。この発明によれば、画像回転を伴う場合に、位置情報に基づきブランクラインに相当する位置で印刷動作をスキップすることにより、画像回転を伴う印刷を効率よく行うことができる。
本発明は、画像データを圧縮して圧縮データを生成する圧縮データ生成処理と、前記圧縮データを展開して前記画像データを生成する圧縮データ展開処理とを行う画像データ処理方法であって、画像データのうち圧縮データ生成処理の処理対象ラインが、着色不要なブランクラインであるか否かを判定する第1判定ステップと、前記第1判定ステップにおいて、ブランクラインと判定されなかった処理対象ラインについては圧縮データ生成処理を行うと共に、ブランクラインと判定された処理対象ラインについては圧縮データ生成処理をスキップする圧縮データ生成処理ステップと、前記圧縮データ生成処理ステップで生成された前記圧縮データのうち圧縮データ展開処理の処理対象ラインが、着色不要なブランクラインであるか否かを判定する第2判定ステップと、前記第2判定ステップにおいて、ブランクラインと判定されなかった処理対象ラインについては圧縮データ展開処理を行うと共に、ブランクラインと判定された処理対象ラインについては圧縮データ展開処理をスキップする圧縮データ展開処理ステップと、を備えたことを要旨とする。この画像データ処理方法の発明によれば、上記画像データ生成装置の発明と同様の作用効果を得ることができる。
本発明は、画像データを圧縮して圧縮データを生成する圧縮データ生成処理と、前記圧縮データを展開して前記画像データを生成する圧縮データ展開処理とをコンピューターが実行するためのプログラムであって、コンピューターが、画像データのうち圧縮データ生成処理の処理対象ラインが、着色不要なブランクラインであるか否かを判定する第1判定ステップと、コンピューターが、前記第1判定ステップにおいて、ブランクラインと判定されなかった処理対象ラインについては圧縮データ生成処理を行うと共に、ブランクラインと判定された処理対象ラインについては圧縮データ生成処理をスキップする圧縮データ生成処理ステップと、コンピューターが、前記圧縮データ生成処理ステップで生成された前記圧縮データのうち圧縮データ展開処理の処理対象ラインが、着色不要なブランクラインであるか否かを判定する第2判定ステップと、コンピューターが、前記第2判定ステップにおいて、ブランクラインと判定されなかった処理対象ラインについては圧縮データ展開処理を行うと共に、ブランクラインと判定された処理対象ラインについては圧縮データ展開処理をスキップする圧縮データ展開処理ステップと、を備えたことを要旨とする。この発明によれば、コンピューターがプログラムを実行することにより、上記画像データ生成装置の発明と同様の作用効果を得ることができる。
第1実施形態における複合機の電気的構成を示すブロック図。 スキャンデータからJpeg画像データを生成する手順を説明する模式図。 複合機を示す斜視図。 1MCUを示すデータ構造図。 (a),(b)マスク情報生成処理を示す模式図。 Jpeg生成処理及びJpeg展開処理を説明する模式図。 スキャンデータ溜込み処理ルーチンを示すフローチャート。 印刷データ生成処理ルーチンを示すフローチャート。 第2実施形態における複合機の電気的構成を示すブロック図。 印刷データ生成処理ルーチンを示すフローチャート。 (a)画像回転なしの場合、(b)画像回転ありの場合における画像展開処理後のRGB画像データを示す模式図。
(第1実施形態)
以下、本発明を複合機における画像データ処理装置に具体化した第1実施形態を、図1〜図8に基づいて説明する。図3は、スキャナー機能を備えた印刷装置である複合機の斜視図である。複合機11は本体12とカバー13とを備え、本体12の下側部分が例えばインクジェット方式のプリンター部14、上側部分がスキャナー部15となっている。カバー13を開いた本体12の上面には四角板状の透明ガラスが組み込まれた原稿台15aが配置されている。本体12の背面部には印刷媒体としての用紙Pがセットされるサポート16aを備えた自動給紙装置16(ASF(Auto Sheet Feeder))が装備されている。また、本体12の前側には、その上段部に操作パネル17、下段部に排紙部18がそれぞれ設けられている。
操作パネル17には、その幅方向中央部には表示部20(液晶ディスプレイ)が配設されている。また、操作パネル17は操作部21を備える。操作部21には、電源ボタン22、中止ボタン23、印刷/スキャンを開始するスタートボタン24、及び複合機11の各種モードを選択するモード選択ボタン25等が配設されている。さらに、操作パネル17には、上下・左右4つの矢印キーを有するとともに中央にOKボタンを有する選択ボタン26、印刷枚数を設定する印刷枚数ボタン27などが配設されている。
例えばコピーを行うときは、原稿台15aの所定位置に原稿29を載置したうえでカバー13を閉じ、印刷枚数ボタン27を操作してコピー枚数を設定する。次にモード選択ボタン25を操作してコピーモードを選択し、表示部20に表示されたコピーモードに対応するメニュー画面の中で操作部21の操作で各種設定を行うと共にコピー開始の指示を行う。
次に、複合機の電気的構成を図1に基づいて説明する。図1に示すように、複合機11は各種制御を司る制御装置30を備える。また、複合機11は、スキャナー部15を構成するスキャナーモーター31及びCCD32(電荷結合素子)を備えている。さらに、複合機11は、プリンター部14を構成する記録ヘッド33、キャリッジモーター34、給送モーター35及び紙送りモーター36を備えている。記録ヘッド33は、キャリッジモーター34を動力源として主走査方向に往復移動するキャリッジ37の下部に設けられており、主走査方向に移動しつつそのヘッド下面に開口する複数のノズルからインク滴を噴射することにより印字を行う。キャリッジ37の移動経路に沿うように設けられたリニアエンコーダー38は、主走査方向に沿って一定ピッチで開口する多数のスリットを有する符号板38aと、投光部から出射されてスリットを通過した光を受光部で受光するセンサー38bとを有する。リニアエンコーダー38の出力パルスのパルス数を計数する不図示の位置カウンターの計数値に基づき、キャリッジ37の主走査方向における位置は把握される。
給送モーター35は、自動給紙装置16の動力源であり、不図示のホッパーの下端近傍に設けられた給送ローラーを回転駆動させることにより、サポート16a(及びホッパー)上に積層された用紙群のうち最上位の一枚を順次給送する。
紙送りモーター36は、搬送系の動力源であり、それぞれローラー対よりなる搬送ローラー39及び排紙ローラー40を回転駆動させることで、紙送り及び排紙を行う。また、制御装置30には、操作パネル17を構成する表示部20及び操作部21がそれぞれ電気的に接続されている。
図1に示すように、制御装置30はコンピューター41を備えている。コンピューター41はバス42を介してROM43、RAM44及びスキャナー入力回路45等に接続されている。また、制御装置30内において、コンピューター41は、モータードライバー46〜49及びヘッドドライバー50に接続されている。
コンピューター41は、モータードライバー46を介してスキャナーモーター31を駆動制御して不図示のスキャナーヘッドをスキャン方向に移動させることによりCCD32による原稿29の読み取りを行う。スキャナー入力回路45は、CCD32からの読取信号を入力してその読取信号に基づきYUV表色系の画像データ(YUV画像データ)よりなるスキャンデータSD(図2参照)を生成し、その生成したスキャンデータSDを、バス42を介してコンピューター41へ出力する。
また、コンピューター41は、モータードライバー47を介してキャリッジモーター34を駆動制御することで、キャリッジ37を主走査方向に往復移動させる。また、コンピューター41は、各モータードライバー48,49を介して給送モーター35及び紙送りモーター36をそれぞれ駆動制御し、用紙Pの給送動作、搬送動作(紙送り動作)、排紙動作を制御する。
ここで、コンピューター41は、CPU及びASIC(Application SpecificIC)等により構成されている。なお、図1では、コンピューター41の内部は、ASICが予め設定された処理を実行するためのハードウェアよりなる機能構成部分、及びCPUがROM43等に記憶されたプログラムを実行することで構築されるソフトウェアよりなる機能構成部分の各機能ブロックが示されている。もちろん、コンピューター41はASICを備えない構成でもよい。
コンピューター41は、主制御部51、前処理部52、画像蓄積処理部53、画像展開処理部54及び画像処理部55を備えている。
前処理部52は、例えばASIC内の処理回路よりなり、スキャナー入力回路45からバス42を介して入力したスキャンデータSD(YUV画像データ)にハードウェアによる所定の検出処理を行って、その検出結果に基づき生成した属性情報(マスクデータ)と共にYUV画像データを後段の画像蓄積処理部53へ出力する。
前処理部52が生成するマスクデータには、第1マスク情報、第2マスク情報、孤立点情報などが含まれる。第1マスク情報WDは、図4に示す1MCUを構成する64個の画素のうち白以外の画素を検出する処理の結果得られた情報であって、1MCUを構成する64個の画素のうち白以外の画素の個数を表す1バイトの情報である。例えばこの情報の値が「0」(=(00000000))であれば全画素が白であり、その値が「64」(=(01000000))であれば全画素に色があることが分かる。
また、第2マスク情報は、ブラック分離(Bk分離)データであり、1MCUの全画素が黒であるか否かを表す1ビットの情報である。この情報は、黒インクで印刷できるか否かを判断するために用いられる。さらに、前処理部52は、スキャン時に微小なゴミ等を読み取ってスキャンデータSD中にできた孤立点を検出する孤立点検出処理を行っており、この孤立点の情報(孤立点情報)もマスクデータの1つとしてRAMに格納される。
画像蓄積処理部53は、スキャナー部15で読み取った原稿29のスキャンデータSDに圧縮処理を施して所定圧縮形式(本例では一例としてJpeg形式)の画像データ(Jpeg画像データ)に変換する。そして、その圧縮した画像データをバッファー65に溜め込む蓄積処理(スキャンデータ溜込み処理)を行う。但し、本例では、画像データ中の白領域を検出して圧縮処理の対象から外すことで、圧縮処理の負担軽減及び圧縮データ容量の低減を図っている。Jpeg形式では、8×8画素の1MCU(Minimum Coded Unit)を一単位として処理が行われる。
画像蓄積処理部53は、マスク情報生成部61、白ブロック判定部62、Jpeg生成処理部63、第1カウンター64及びバッファー65を備えている。
マスク情報生成部61は、前述のマスクデータを用いて白ブロック判定部62が判定時に使用し易いマスク情報MDを生成する。このマスク情報MDには、白ライン情報WL、白ピクセル情報WP、ブラック分離情報(Bk分離情報)BD、の3種類が含まれる。
白ライン情報WLとは、1画素ライン(1画素行)分が白であるか否かを表す1ビットの情報である。この情報8ビット(1バイト)分で、8画素ライン分のブロックが白であるか否かを判定できるようになっている。
また、ブラック分離情報BDは、1MCU分が黒であるか否かを表す1ビットの情報である。このBk分離情報の値(フラグ)が「1」であれば1MCU分が黒、「0」であれば1MCU中に黒以外の色の画素を少なくとも1個含むことを意味する。
さらに、白ピクセル情報WPは、1MCUを構成する1画素ずつについて白であるか否かを表す64ビットの情報である。なお、RAMの空き容量を調べ、空き容量が所定値未満であれば、複数画素(例えば4画素)ずつ白であるか否かを表す16ビットの情報に切り換えることも可能になっている。
図4は、1MCUのデータ構造を示す模式図である。図4に示すように、1MCUは8画素×8画素の計64個の画素群により構成され、Jpeg生成処理及びJpeg展開処理の最小処理単位である。図4において1MCUを構成する各画素中に付された番号の順でJpeg生成処理及びJpeg展開処理は行われる。
図5は、マスク情報生成部61が前処理部52から入力したマスクデータ(第1マスク情報、第2マスク情報)に基づいて白ライン情報を生成する処理を説明する模式図である。マスク情報生成部61は、まずスキャンデータSDの第1ラインブロックBLについて、図2における左からの順番で1MCU分ずつ処理を行って白ピクセル情報WPを生成しておく。
次に図5(a)に示すように、スキャンデータSDの第1ラインブロックBLについて、図2における左からの順番で1MCU分ずつ処理を進め、処理対象の1MCUに対応する第1マスク情報を調べ、その値が「0」であれば、その1MCUが白であると判定する。この処理を1ライン全てについて1MCUずつ行う。そして、第1ラインブロックBLを構成する全てのMCUが白であれば、この第1ラインブロックBLを構成する8画素ラインの全てが白ラインになるので、第1ラインブロックBLに対応する白ライン情報WLを(11111111)に設定する。
一方、第1ラインブロックBLに対して上記の処理を行う過程で、ある1MCUに対応する第1マスク情報の値が「0」以外の値であれば、その1MCU中に白以外の色の画素が少なくとも1つ含まれることになる。この場合、第1ラインブロックBL中の1画素ラインずつ白であるか否かを判定する処理を行う。図5(b)は、左から2番目のMCUに対応する第1マスク情報が白でない(「0」でない)場合の例であり、この場合、同図に示すように、処理対象の1MCUに対応する白ピクセル情報WPを用いる。図5(b)に示す例では、2番目のMCUにおいて第1〜第4画素ライン(同図における上側の4ライン)は白ラインであるが、第5〜第8画素ライン(同図における下側の4ライン)は白以外の色の画素を含む。その後、第1ラインブロックBLの残りのMCUについても同様の処理を行って、白ラインと、白ライン以外のラインとを識別する。図5(b)の例では、白ライン情報WLは(11110000)になる。そして、マスク情報生成部61は、上記の処理を第1〜第Mラインブロックに対して行うことにより、ラインブロックBL毎の白ライン情報を生成する。
白ブロック判定部62は、各ラインブロックBLが白ブロックであるか否かを、白ライン情報WLに基づき判定する。
Jpeg生成処理部63は、YUV画像データSD(スキャンデータ)をJpeg画像データに変換する圧縮処理(Jpeg生成処理)を行う。Jpeg生成処理は、1MCU単位で行われる。図6は、Jpeg生成処理とJpeg展開処理とを説明する模式図である。
Jpeg生成処理部63は、図6に示すように、YUV画像データSDに対して、離散コサイン変換処理(DCT処理)S1、量子化処理S2、ハフマン符号化処理S3等をこの順に施すJpeg生成処理(圧縮処理)を行って、Jpeg画像データJDを生成する。このとき、Jpeg生成処理部63は、白ブロック判定部62が白ブロックと判定したブロックBLについてはJpeg生成処理の対象から除外する。
図2は、スキャンデータからJpeg画像データを生成する画像蓄積処理について説明する模式図である。図2に示すように、原稿のスキャンデータSD(YUV画像データ)は、スキャナー部15が例えばA4判の用紙サイズより少し広い読取りエリアをスキャンして得られたものである。図2に示すように、スキャンデータSDには、原稿中のテキストや画像以外の部分に空白領域が存在する。また、A4判より小さな用紙サイズ(例えばB5判)の原稿をスキャンした場合は、原稿の外側の領域もスキャンされる構成の本例では、スキャンデータSDには原稿中だけでなく原稿の外側領域にも空白領域が存在する。
図2に示すスキャンデータSDでは、Jpeg生成処理の処理単位である1MCUの高さである8画素の幅で、かつスキャン方向(図2における上下方向)と直交する方向(図2における左右方向(ライン方向))に、読取りエリアの一端から他端に亘って延びる矩形領域(8画素×1ライン)をブロックBL(以下、「ラインブロックBL」ともいう)としている。スキャンデータSDは、スキャン先頭側(図2では上端側)から、第1〜第MラインブロックBLに分けられる。
前述のマスク情報生成部61は、前処理部52がスキャンデータSDに対する検出処理を行って生成したマスクデータに基づいて、白ライン情報、白ピクセル情報、ブラック分離情報等を含むマスク情報MDを生成する。
そして、白ブロック判定部62及びJpeg生成処理部63は、ブロックBL単位に処理を行う。白ブロック判定部62は、第1〜第MラインブロックBLを順番に、白以外の画素を1つも含まない白ブロックであるか否かを判定する。そして、Jpeg生成処理部63は、第1〜第MラインブロックBLのうち白ブロックであると判定したブロックBLを処理対象から外してJpeg生成処理を行う。この結果、本実施形態では、図2に示すような原稿のJpeg画像データJDが生成されるようになっている。
図1に示す第1カウンター64は、Jpeg生成処理部63によるJpeg生成処理が施されたラインブロックBLの数(以下、「Jpeg生成ライン数」という)を計数する。Jpeg生成処理部63は、Jpeg生成されたブロックをバッファー65に順次格納する。このため、原稿のスキャンデータSDの第1〜第Mの全てのラインブロックBL(ライン数M=Height)についてJpeg生成処理を終えたときには、第1カウンター64が計数したJpeg生成ライン数は、Jpeg画像データJDの高さbに相当する値Jpegheight(図2参照)に達するようになっている。
また、図1に示す画像展開処理部54は、バッファー65に格納されたJpeg画像データの展開処理を行う。画像展開処理部54は、白ブロック判定部71、Jpeg展開処理部72、マスク適用処理部73、白RGBデータ生成部74、判定部75及び第2カウンター76を備えている。
白ブロック判定部71は、Jpeg画像データJDの展開処理時に、Jpeg生成処理時に省略された白ブロックがあるか否かを判定する。
Jpeg展開処理部72は、Jpeg画像データJDの展開処理を1MCU単位で行う。すなわち、Jpeg展開処理部72は、図6に示すように、Jpeg画像データJDに、ハフマン復号化処理S4、逆量子化処理S5、逆DCT処理S6などをこの順で1MCU単位で施すことにより、Jpeg画像データJDの展開処理を行う。
マスク適用処理部73は、Jpeg展開処理部72により1MCU単位で展開されたYUV画像データにその1MCU単位毎にマスク適用処理を施す。マスク適用処理部73は、前処理部52が孤立点検出処理を行って生成した孤立点情報に基づき、孤立点を形成している画素をマスクして孤立点を除去する孤立点除去処理などを行う。
白RGBデータ生成部74は、白ブロック判定部71が白ブロックが省略されたと判定した番号のラインに、1ブロック分の白のRGBデータを生成する処理を行う。
第2カウンター76は、Jpeg展開処理部72による展開処理済みブロック数JLを計数する。
判定部75は、画像展開処理(印刷データ生成処理)において、処理対象ブロックが白ブロックであった場合に、ページ終端までの残りのブロックが全て白ブロックであるか否かを判定する。また、判定部75は、第2カウンター76が計数した展開処理済みブロック数JLが、Jpeg生成ライン数JpegHeight(つまりJpeg画像データJDのラインブロック数)に達したか否かを判定する。
図1に示す画像処理部55は、画像展開処理部54が展開したYUV画像データをRGB画像データADに色変換し、さらにRGB画像データADをCMYK画像データPDに色変換する(図6参照)。詳しくは画像処理部55は、RGB画像データADに対して、解像度変換処理、色変換処理、ハーフトーン処理、マイクロウィーブ処理などの画像処理を施すことにより、CMYK画像データPD(以下、「印刷データPD」ともいう)を生成する。このCMYK画像データPDは、不図示のイメージバッファーに格納される。
主制御部51は、イメージバッファーに格納されたCMYK画像データPDを順次ヘッドドライバー50へ転送することで、ヘッドドライバー50を介して記録ヘッド33の吐出制御を行う。このとき、主制御部51は、給紙、紙送り、排紙のために各モーター35,36を駆動制御すると共に、記録ヘッド33を主走査方向に往復移動させるためにキャリッジモーター34を駆動制御する。コピー印刷中の主制御部51は、画像展開処理部54が白RGBラインを生成している間は、印字動作が不要なためキャリッジ37の駆動を待機させ、Jpeg展開処理されたラインが生成されると、印字動作を開始すべくキャリッジ37の駆動を開始させるようになっている。
ROM43には、図7にフローチャートで示されるスキャンデータ溜込み処理ルーチン、図8に示す印刷データ生成処理ルーチンの各プログラムデータが記憶されている。CPUが、これらのプログラムを実行することにより、コンピューター41内の各部によって、スキャンデータ溜込み処理及び印刷データ生成処理が行われる。
以下、複数部のコピー印刷が行われる場合を例にして、スキャンデータ溜込み処理及び印刷データ生成処理について説明する。自動給紙装置16に用紙Pがセットされた状態で、原稿台15aに原稿29がセットされ、操作部21の操作でコピーモードを選択した上で、コピー枚数(複数枚)を指定した後、スタートボタン24を押すと、複数部コピー印刷が開始される。まずスキャナー部15による原稿29の読み取り(スキャニング)が行われ、スキャンデータ溜込み処理が行われる。まず、コンピューター41が実行するスキャンデータ溜込み処理について、図7に基づいて説明する。なお、このスキャンデータ溜込み処理は、コンピューター41内の主制御部51の指示に従って画像蓄積処理部53が行う。
ステップS10では、主制御部51が、第1カウンター64に初期値「0」を設定する(L=0)と共に、不図示のライン数カウンターに初期値「1」を設定する(N=1)。第1カウンター64の計数値は、画像蓄積処理部53が以降の各ステップの処理でJpeg生成したライン数(Jpeg生成ライン数)を示す。蓄積処理開始前の現段階では、Jpeg生成ライン数が「0」なので、第1カウンター64には初期値「0」を設定する。また、ライン数カウンターの計数値Nは、蓄積処理の対象ブロックが第Nラインであることを指し示す。このため、計数値N=1のときは、蓄積処理の対象ブロックが第1ラインであることを指し示す。
ステップS20では、マスク情報を生成する。このマスク情報生成処理は、マスク情報生成部61が行う。マスク情報生成部61は、前処理部52から入力したマスクデータからマスク情報を生成する。マスク情報には、白ライン情報WL、白ピクセル情報WP、ブラック分離情報BD(Bk分離情報)の3種類の情報が含まれる。
ステップS30では、第Nラインが白ブロックであるか否かを判定する。この判定は白ブロック判定部62が行う。白ブロック判定部62は、第Nラインに対応する白ライン情報WLを参照し、白ライン情報WLの値が「0」であれば白ブロックではないと判定し、その値が「1」であれば白ブロックであると判定する。白ブロックでない(否定判定)場合はステップS40に進み、白ブロックである(肯定判定)場合はステップS60に進む。
ステップS40では、Jpeg生成処理を行う。すなわち、Jpeg生成処理部63が、YUV画像データの第NラインブロックBLに対して、図5に示すDCT処理S1、量子化処理S2及びハフマン符号化処理S3などを施すことにより、そのラインブロックBL分のJpeg画像データを生成する。
ステップS50では、Jpeg生成ライン数の加算を行う。すなわち、主制御部51の指示により、第1カウンター64はその計数値であるJpeg生成ライン数Lに「1」を加算する(L=L+1)。
次のステップS60では、Jpeg生成ライン数Lが原稿のスキャンデータSDのライン数Heightに達した(L≧Height)か否かを判断する。スキャンデータSD中にJpeg生成未処理のラインが残っている今回は、L≧Heightが不成立となるので、ステップS70において計数値Nをインクリメントした後(N=N+1)、ステップS20に戻る。
例えば図2に示すスキャンデータSDのように第1ラインブロックBLが白ブロックである場合、ステップS30において白ブロックと判定され、次にステップS60へ進むことになる。この場合、Jpeg生成処理(S40)及びJpeg生成ライン数加算処理(S50)がスキップされる。このため、白ブロックのJpeg生成は行われない。
そして、第2ラインブロックBLについて、同様にステップS20〜S50の処理を実行する。例えば図2に示すスキャンデータSDのように第2ラインブロックBLが白ブロックでない場合、ステップS30において白ブロックでないと判定され、この第2ラインブロックBLに対してJpeg生成処理(S40)及びJpeg生成ライン数加算処理(S50)が施される。この結果、白ブロックではない第2ラインブロックBLはJpeg生成される。
そして、ステップS60においてL≧Heightが不成立であれば、ステップS70において計数値Nをインクリメントした後(N=N+1)、ステップS20に戻る。
以下、同様に、ステップS60においてL≧Heightが成立するまで、第NラインブロックBLについてS20〜S50の処理を繰り返す。
こうして、白ブッロクの場合はJpeg生成がスキップされ、白ブロックでない場合はJpeg生成される。そして、スキャンデータSDの第1〜第Mの全ラインブロックBLについて画像蓄積処理を終えると、ステップS60においてL≧Heightが成立し、この成立により当該ルーチンを終了する。このスキャンデータ溜込み処理の結果、図2に示すように、白ブロックが省略されたJpeg画像データJDが生成される。また、このときの第1カウンター64の計数値Lが、Jpeg画像データのJpeg生成ライン数JpegHeightとして取得される(L=JpegHeight)。
次にコンピューター41が実行する印刷データ生成処理について、図8に基づいて説明する。この印刷データ生成処理は、詳しくはコンピューター41内の主制御部51の指示に従って画像展開処理部54が行う。
まずステップS110では、主制御部51が、第2カウンター76に初期値「0」を設定する(JL=0)と共に、不図示のライン数カウンターに初期値「1」を設定する(N=1)。第2カウンター76の計数値は、画像展開処理部54が以降の各ステップの処理でJpeg展開したライン数(Jpeg展開ライン数)を示す。展開処理開始前の現段階では、Jpeg展開ライン数が「0」なので、第2カウンター76には初期値「0」を設定する。また、ライン数カウンターの計数値Nは、展開処理の対象ブロックが第Nラインであることを指し示す。このため、計数値N=1のときは、展開処理の対象ブロックが第1ラインであることを指し示す。なお、計数値Nは図6におけるものと同じであり、スキャンデータSDのライン数に相当し、Jpeg画像データJDにおいて省略されているラインについても処理の対象する。
次のステップS120では、第Nラインが白ブロックであるか否かを判定する。この判定は白ブロック判定部71が行う。詳しくは、白ブロック判定部71は、第Nラインに対応する白ライン情報を参照し、白ライン情報の値が「0」であれば白ブロックではないと判定し、その値が「1」であれば白ブロックであると判定する。白ブロックである(肯定判定)場合はステップS130に進み、白ブロックでない(否定判定)場合はステップS150に進む。
ステップS130では、ページ終端まで残りは白ブロックであるか否かを判定する。この判定処理は、判定部75が行う。詳しくは判定部75は、計数値JLがJpeg画像データJDにおけるJpeg生成ライン数JpegHeightに達したか否かを判断する(JL≧JpegHeight)。例えば第1ラインのブロックBLを処理対象とする今回は、図2の例では、第1ラインのブロックBLが白ブロックであるが、次の第2ラインが白ブロックではないので、JL≧JpegHeightが不成立になる。このようにJpeg展開すべきブロックが残っているうちは(JL<JpegHeight)、ステップS140に進む。
ステップS140では、白RGBデータを生成する。この処理は、白RGBデータ生成部74が行う。詳しくは白RGBデータ生成部74は、1ブロック分の白RGBデータを生成し、これを第NラインのブロックBLとして追加する。例えば第1ラインの場合は、1ブロック分の白RGBデータが生成されて第1ラインとして追加挿入される。
次のステップS180では、Jpeg展開ライン数JLがJpeg画像データのJpeg生成ライン数JpegHeightに達した(JL≧JpegHeight)か否かを判定する。この判定は判定部75が行う。第1ラインであって、まだJL≧JpegHeightが不成立なので、ステップS190において計数値Nをインクリメントした後(N=N+1)、ステップS120に戻る。そして、次の第Nラインについて、同様にステップS120〜S180の処理を行う。
図2における第2ラインの例では、ブロックBLが白ラインではないので、今回、第Nラインに対応する白ライン情報を参照すると、白ライン情報の値が「0」なので、白ラインではないと判定する。このように第Nラインが白ブロックではないときは、ステップS150に進む。
ステップS150では、Jpeg展開してRGB画像データのブロックを生成する。すなわち、Jpeg展開処理部72が、Jpeg画像データのブロックBLに図5に示すハフマン復号化処理、逆量子化処理及び逆DCT処理などを施すことにより、そのブロックBLのYUV画像データを生成する。
次のステップS160では、マスク適用処理を行う。この処理はマスク適用処理部73が行う。すなわち、Jpeg展開処理を終えた最終段で、マスク適用処理部73は、孤立点情報に基づいて孤立点を形成している画素をマスクする孤立点除去処理などを行う。
次のステップS170では、Jpeg展開ライン数の加算を行う。すなわち、主制御部51の指示により、第2カウンター76はその計数値であるJpeg展開ライン数JLに「1」を加算する(JL=JL+1)。
次のステップS180では、Jpeg展開ライン数JLがJpeg画像データJDのライン数JpegHeightに達した(JL≧JpegHeight)か否かを判断する。Jpeg画像データJDにJpeg展開未処理のラインが残っている今回は、JL≧JpegHeightが不成立となるので、ステップS190において計数値Nをインクリメントした後(N=N+1)、ステップS120に戻る。
例えば図2に示すスキャンデータSDのように第2ラインブロックBLが白ブロックでない場合は、ステップS120において白ブロックでないと判定されるので、ステップS150へ進むことになる。そして、Jpeg展開処理(S150)、マスク適用処理(S160)及びJpeg展開ライン数加算処理(S170)が行われる。
以下、同様に、ステップS180においてJL≧JpegHeightが成立するまで、第NラインブロックBLに対してS120〜S170の処理を繰り返す。
こうして、第Nラインが白ブロックの場合は1ブロック分の白RGB画像データが生成されて第Nラインに追加され、一方、第Nラインが白ブロックでない場合は、Jpeg画像データJD中のその第NラインブロックBLがJpeg展開される。
そして、Jpeg画像データJDの全ラインブロックについて画像展開処理を終えると、ステップS180においてJL≧JpegHeightが成立する。JL≧JpegHeightが成立したときには、ステップS200に進む。また、Jpeg画像データJDが白紙の原稿であれば、第1ラインに白ブロックがあると判定された(S120で肯定判定)後の次のステップS130において、ページ終端まで残りは白ブロックであると判定される。この場合も、ステップS200に進む。このように原稿が白紙である場合と、Jpeg画像データJDの全ラインブロックのJpeg展開を終えた場合は、共にJL≧JpegHeightが成立する。そして、JL≧JpegHeightが成立したときには(N≧Heightの場合を除く)、ページ終端までに残りが全て白ブロックであることになる。
そして、ステップS200では、ページデータ終了を通知する。つまり、画像展開処理部54は、JL≧JpegHeightが成立すれば、たとえ白ブロックが残っていても、白RGBデータ生成(S140)を行うことなく、主制御部51へページデータ終了の旨を通知する。なお、本例では、S130及びS180においてJL≧JpegHeightが成立したか否かを判定する判定部75により判断手段が構成されている。また、JL≧JpegHeightが成立したときに主制御部51へページデータ終了の旨を通知して当該印刷データ生成処理ルーチンを終了する画像展開処理部54の処理終了機能により印刷データ生成終了手段が構成されている。
画像展開処理部54の後段では、画像処理部55が印刷データPD(CMYK画像データ)を生成している。そして、印刷データPD中の印刷対象が白ブロックである間は、主制御部51はキャリッジ37を待機させる。そして、印刷対象が白ブロック以外のブロックになると、そのブロックの印字のためにキャリッジ37を駆動させる。
主制御部51は、画像展開処理部54からページデータ終了の旨の通知を受け付けると、排紙処理に移行し、紙送りモーター36を駆動して各ローラー39,40による排紙動作を行わせる。例えば、ページ終端までの残りが全て白ブロックであるにも関わらず、白RGBデータ生成(S140)を行い続ける構成とした場合、ページ終端までの残り全ての白ブロックの処理を終えて印刷対象がページ終端に達するまで、キャリッジ37の待機を継続させる必要がある。例えば複数枚コピー印刷を行っているときは、このキャリッジ37の無駄な待機時間が、次ページ(後続用紙)の給送開始タイミングの遅れをもたらす。これは、複数枚コピー印刷時における印刷スループットを低くする原因の一つとなる。
しかし、本実施形態では、ページ終端までの残りが全て白ブロックであるときは、その時点でページデータ終了の旨を通知することにより、直ちに排紙処理へ移行する。その結果、主制御部51が白ブロックのみの処理をページ終端まで終えるまで待機するキャリッジ37の無駄な待機時間を省くことができる。よって、複数枚コピー印刷時における印刷スループットを向上させることができる。
以上詳述したように、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)スキャンデータ溜込み処理では、白ブロックのJpeg生成をスキップするので、そのJpeg生成処理を省くことができる。その結果、Jpeg画像データJDのデータ容量を小さく抑えることができる。例えばバッファー65などの負担となりにくい。
(2)印刷データ生成処理では、スキャンデータ溜込み処理で省略した白ブロックのJpeg展開処理(S150)及びマスク適用処理(S160)を省略できる。よって、白RGBデータ生成処理(S140)の簡単な処理を行うだけで済み、印刷データ生成処理の処理負担を軽減できる。
(3)また、印刷データ生成処理では、スキャンデータ溜込み処理で省略した白ブロックを、白RGBデータを生成して追加するので、原稿29の空白領域を印刷画像に正しく反映できる。
(4)ページ終端までの残りが全て白ブロックであると判定した場合は、その時点で、ページデータ終了を通知して排紙処理に移行する。このため、白ブロックの処理を終えるのをページ終端まで待つキャリッジ37の無駄な待機時間を無くして、次ページの給送開始タイミングを早めることができる。よって、複数枚コピー印刷時における印刷スループットを向上させることができる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態について説明する。本実施形態では、コピー印刷するときにスキャンした画像の向きを90度回転させて用紙に印刷する画像回転処理を伴う。例えば複数枚の原稿29をスキャンして読み取った複数の原稿画像を、1枚の用紙Pに2つ以上並べて配置して印刷する複数アップ印刷(例えば2アップ印刷)(図11(b)参照)をするときなどに、この画像回転処理は行われる。また、用紙向きとして縦向きと横向きのうち「横向き」を選択したときなど、スキャンした画像の向きと90度異なる用紙向きが指定された場合にも、画像回転処理は行われる。
図9は、本実施形態におけるコンピューター41の機能構成を示す。第1実施形態と同様に、主制御部51、前処理部52、画像蓄積処理部53、画像展開処理部54及び画像処理部55を備えている。この図9においては、画像展開処理部54及び画像処理部55内の機能構成を詳しく示している。なお、主制御部51、前処理部52及び画像蓄積処理部53の構成及び行う処理は基本的に第1実施形態と同様である。但し、この第2実施形態では、記録ヘッド33及び各モーター34,36の制御は、主制御部51に替えて、画像展開処理部54より後段の画像処理部55が行う構成になっている。
図9に示す画像蓄積処理部53は、スキャナー部15からのスキャンデータSDを入力し、画像回転の有無に関係なく、第1実施形態と同様に、図7に示すスキャンデータ溜込み処理を行う。このため、画像回転を伴うコピー印刷時も、スキャンデータSD(YUV画像データSD)中の白ブロックはJpeg生成されない。この画像蓄積処理部53が生成したJpeg画像データJDは画像展開処理部54に入力される。
図9に示すように、本実施形態の画像展開処理部54は、前記第1実施形態における画像展開処理部54と同様に各部71〜76を備えると共に、更に回転判定部81及び位置情報取得手段としての白ブロック検出部82を備えている。
回転判定部81は、画像回転処理を行うべきか否かを判定する。例えばユーザーがコピー印刷を行うときには、用紙種、用紙サイズ、レイアウト条件等を含む印刷条件を設定する。例えば2アップ印刷や横向きのレイアウトなど、画像回転を伴うレイアウト条件が設定された場合は、画像回転を伴う旨を示す回転フラグが設定される。例えばROM43には、画像回転が必要な複数種のレイアウト条件が登録されたテーブルデータが記憶されており、コンピューター41は、設定されたレイアウト条件からこのテーブルデータを参照して画像回転が必要であるか否かを判断する。そして、コンピューター41は、画像回転が不要なレイアウト条件である場合は回転フラグを「0」に設定し、一方、画像回転が必要なレイアウト条件である場合は回転フラグを「1」に設定する。このフラグ処理は、コピー印刷開始実行操作直後に行われ、スキャンデータSDがコンピューター41へ入力されるときまでには完了している。そして、本例の回転判定部81は、回転フラグの値に基づき画像回転の有無を判定する。すなわち、回転判定部81は、回転フラグの値が「0」であれば回転なしと判定し、回転フラグの値が「1」であれば回転ありと判定する。
また、図9に示す白ブロック検出部82は、回転判定部81の判定結果が「回転あり」の場合に、Jpeg画像データJDにおける白ブロックの位置及び個数を検出する。白ブロック検出部82は、画像蓄積処理部53における白ブロック判定部62と同様の処理を行って白ブロックを検出する。すなわち、白ブロック検出部82は、白ライン情報WLを参照し、ラインブロック毎に白ライン情報WLの値が「1」である白ブロックの位置を検出する。そして、白ブロック検出部82は、検出した白ブロックの位置で白ブロックが連続する個数を検出する。もちろん、白ブロック検出部82は、白ブロック判定部62が取得してバッファーに格納した白ブロック情報を参照して、白ブロックの位置及び個数の情報を取得する検出方法も採用できる。
ここで、白ブロックの位置及び個数の情報(以下、「白ブロック位置情報BP」という)は、スキャンデータ溜込み処理でJpeg生成されなかった白ブロックのスキャン方向(ライン方向と直交する方向(図2における上下方向))における位置と範囲を示す情報である。白ブロックの個数とは、原稿29のスキャン方向に白ブロックが連続して並ぶ個数を指し、白ブロックの位置と個数によって、スキャン方向における白ブロックの位置及び範囲が特定される。白ブロック検出部82は、取得した白ブロック位置情報BPを、後段の画像処理部55に送る。詳しくは、白ブロック検出部82は、白ブロック位置情報BPを、後段の画像処理部55がアクセスして読取ることができる不図示のバッファーに格納する。このように白ブロック位置情報BPは、後段の画像処理部55で使用できるように白ブロック検出部82が検出するものであって、画像展開処理部54の印刷データ生成処理で使用されるものではない。なお、本例では、後段の画像処理部55が白ライン情報WLを含むマスク情報MDにアクセスできない構成上の理由から、上段の画像展開処理部54が白ブロック位置情報を取得して、後段の画像処理部55に渡す構成としている。
また、図9に示すように、画像処理部55は、解像度変換部84、色変換部85、ハーフトーン処理部86、ヘッド制御部87及び印刷制御部88を備える。このうち、解像度変換部84、色変換部85及びハーフトーン処理部86は、RGB画像データADからCMYK画像データPDを生成するために必要な各種画像処理を行う。また、画像処理部55は、レイアウト情報に基づいて原稿画像を、用紙サイズ情報から規定される用紙エリアPA上にレイアウトする。
図11は、原稿画像を用紙エリアPAにレイアウトした一例を示す。図11(a)は画像回転なしの場合、同図(b)は画像回転ありの場合である。図11(b)は、2アップ印刷のレイアウト条件により画像回転を伴う例であり、用紙エリアPAには2つの原稿画像(RGB画像データAD)が90度回転した状態で用紙搬送方向Yの上流側と下流側にそれぞれ配置されたレイアウトになる。また、図11(a)に示す画像回転なしの場合は、第1実施形態における画像展開処理で生成される原稿のRGB画像データADと同じレイアウトになる。
また、図11において、原稿のRGB画像データADは網掛け領域で示される。本実施形態では、図11(a)に示す画像回転なしの場合、画像展開処理時に白RGBデータ生成(図8のS140)を行うので、原稿のRGB画像データAD中に白ブロックWBが含まれる。これに対して図11(b)に示す画像回転ありの場合は、白RGBデータ生成を行わないので、原稿のRGB画像データAD中に白ブロックWBは含まれない構成となっている。
図11において、用紙搬送方向Yと直交する同図における左右方向が、印刷時に記録ヘッド33がキャリッジ37と共に移動する主走査方向Xになっている。そして、図11(a)に示す画像回転なしの場合は、白ブロックWBのライン方向(延出方向)が主走査方向Xと平行になるのに対して、図11(b)に示す画像回転ありの場合は、白ブロックWBのライン方向が主走査方向Xに交差(本例では直交)する。
図11(a)に示すように、白ブロックWBのライン方向が主走査方向Xと平行になる場合、第1実施形態で述べたように、キャリッジ37が1パス分の白ブロックラインのデータ処理終了まで待機し、事実上、その1回の記録動作がスキップされる。これに対して図11(b)に示すように、白ブロックWBのライン方向が主走査方向Xと交差する場合は、キャリッジ37が移動中に記録ヘッド33から噴射する噴射動作を白ブロックの部分でスキップする必要がある。そこで、本実施形態では、白ブロック位置情報BPを後段の画像処理部55で用いる一例として、白ブロックWBを含まないRGB画像データADから、白ブロック相当部分で噴射動作をスキップできるヘッド制御データを生成できるように、そのデータ生成過程でスキップすべき白ブロック領域を特定可能な白ブロック位置情報BPを使用する。
画像処理部55がレイアウト処理を行って得られた図11(a)又は(b)に示すRGB画像データADは解像度変換部84へ送られる。解像度変換部84は、RGB画像データADを表示解像度から印刷解像度へ変換する解像度変換処理を行う。色変換部85は、表示用の表色系(例えばRGB表色系)から印刷用の表色系(例えばCMYK表色系)に色変換する色変換処理を行う。さらにハーフトーン処理部86は、表示用の高階調(例えば256階調)の画素データを印刷用の低階調(例えば2階調又は4階調)の画素データに階調変換するハーフトーン処理などを行う。なお、画像処理の1つとしてマイクロウィーブ処理や縦横変換処理が行われてもよい。
これらの各部84〜86による画像処理の結果生成されたCMYK画像データPDは、ヘッド制御部87へ送られる。ヘッド制御部87は、CMYK画像データPDに基づいて記録ヘッド33のノズル形成面(ノズル開口面)にインク色毎に設けられた各ノズル列を構成する各ノズルからインク滴を噴射する制御を行うため、CMYK各色のヘッド制御データを生成する。このCMYK各色のヘッド制御データは、各ノズルから対応するインク色のインク滴の噴射の有無を制御するためのデータである。
ここで、ヘッド制御データの生成に際して、ヘッド制御部87は、白ブロック位置情報BPに基づいてキャリッジ37(図1参照)が移動する主走査方向X(ライン方向と直交する方向)において白ブロックが存在する白ブロック領域を把握でき、把握した白ブロック領域を非噴射領域に設定する。詳しくは、ヘッド制御部87は、白ブロック位置情報BPから把握される主走査方向Xにおける白ブロックの位置及びその連続個数から、主走査方向Xにおいて白ブロック領域内の印刷画素データに非噴射ドットデータ(例えば値「0」又は「00」)を設定することで、1パス毎のヘッド制御データを生成する。
一方、印刷制御部88は、ヘッド制御部87が生成した1パス毎のヘッド制御データを用いて、キャリッジ37が主走査方向Xに1回移動する1パス動作(1走査)を行う際のキャリッジ起動位置及びキャリッジ停止位置を求める。詳しくは、印刷制御部88は、1パス動作開始前に、事前にその1パス分のCMYK画像データPD(又はヘッド制御データ)を解析し、主走査方向Xにおける印刷領域(インク噴射開始位置〜インク噴射終了位置の領域)を把握する。そして、印刷制御部88は、把握した印刷領域の主走査方向前端位置に相当するインク噴射開始位置に、キャリッジ37が起動位置からインク噴射開始位置まで移動するのに必要な加速距離分をそのときの走査方向反対側に加えて、キャリッジ起動位置を求める。また、印刷制御部88は、印刷領域の主走査方向後端位置に相当するインク噴射終了位置に、インク噴射終了位置からキャリッジ停止位置までの移動に必要な減速距離分を加えて、キャリッジ停止位置を求める。そして、印刷制御部88は、キャリッジ37がキャリッジ起動位置からキャリッジ停止位置まで移動するように、キャリッジモーター34を駆動制御する。このように1走査毎のCMYK画像データPD(又はヘッド制御データ)は、記録ヘッド33の噴射制御だけでなく、キャリッジ37の印刷時における移動範囲を決めるためにも用いられる。
さらに、印刷制御部88は、キャリッジ37を1走査させる度に、紙送りモーター36を駆動して、用紙Pを次の印刷位置まで搬送させる搬送動作を行う。そして、本例のシリアル式のプリンター部14においては、印刷制御部88によるキャリッジ1走査分の記録動作と用紙Pの搬送動作とがほぼ交互に行われることにより、用紙Pへの印刷が進められる。
次に、この第2実施形態におけるコンピューター41が実行する印刷データ生成処理を、図10に従って説明する。この印刷データ生成処理は、詳しくはコンピューター41内の主制御部51の指示に従って画像展開処理部54が行う。
まずステップS210では、主制御部51が、第2カウンター76に初期値「0」を設定する(JL=0)と共に、不図示のライン数カウンターに初期値「1」を設定する(N=1)。この処理は第1実施形態におけるS110と同様であり、第2カウンター76の計数値は、画像展開処理部54が以降の各ステップ処理でJpeg展開したライン数(Jpeg展開ライン数)を示す。また、ライン数カウンターの計数値Nは、展開処理の対象ブロックが第Nラインであることを示す。
次のステップS220では、画像の回転ありか否かを判定する。この判定は回転判定部81が行う。回転なしの場合はステップS230に進み、回転ありの場合はステップS240に進む。
ステップS230では、回転なしのときのJpeg展開処理を行う。このJpeg展開処理は、第1実施形態における図8のS120〜S190の処理に相当する。すなわち、コンピューター41の画像展開処理部54は、画像回転なしの場合は、第1実施形態における図8のS120〜S190の各処理で示される展開処理を行い、白ブロックの位置に白RGBデータを追加挿入しつつJpeg展開を進める。そして、第1実施形態と同様に、終端まで白ブロックしかなければ、ステップS300においてページデータ終了を通知する。一方、画像展開処理部54は、画像回転ありの場合は、ステップS240〜S290の各処理を実行することにより、回転ありのときの展開処理を行う。
ステップS240では、白ブロック位置を検出する。すなわち、白ブロック検出部82が白ライン情報WLを基に、第1ラインブロックから最終ラインブロックのうちから白ブロックを検出及び白ブロックの連続個数を計数することで、白ブロックの位置及び個数を検出する。そして、白ブロック検出部82は、検出した白ブロックの位置及び個数の情報よりなる白ブロック位置情報BPを画像処理部55へ送る。
次のステップS250〜S290の処理は、第1実施形態におけるステップS150〜S190の処理と同様である。
すなわち、ステップS250では、Jpeg展開してRGB画像データのブロックを生成する。詳しくは、Jpeg展開処理部72が、Jpeg画像データのブロックBLに図5に示すハフマン復号化処理、逆量子化処理及び逆DCT処理などを施すことにより、そのブロックBLのYUV画像データを生成する。このとき、第Nラインブロックが白ブロックである場合は、Jpeg展開すべきJpegラインデータがないので、Jpeg展開処理(S250)、マスク適用処理(S260)及びJpeg展開ライン数加算処理(S270)は行われない。
次のステップS260では、マスク適用処理を行う。この処理はマスク適用処理部73が行う。すなわち、Jpeg展開処理を終えた最終段で、マスク適用処理部73は、孤立点情報に基づいて孤立点を形成している画素をマスクする孤立点除去処理などを行う。
次のステップS270では、Jpeg展開ライン数の加算を行う。すなわち、主制御部51の指示により、第2カウンター76はその計数値であるJpeg展開ライン数JLに「1」を加算する(JL=JL+1)。
次のステップS280では、Jpeg展開ライン数JLがJpeg画像データJDのライン数JpegHeightに達した(JL≧JpegHeight)か否かを判断する。Jpeg画像データJDにJpeg展開未処理のラインが残っている今回は、JL≧JpegHeightが不成立となるので、ステップS290において計数値Nをインクリメントした後(N=N+1)、ステップS250に戻る。
このように画像回転ありの場合は、白ブロックの位置に白RGBデータを追加挿入することはなく、色ありのラインブロックのJpeg展開処理(S250)、マスク適用処理(S260)及びJpeg展開ライン数加算処理(S270)が行われる。
以下、同様に、ステップS280においてJL≧JpegHeightが成立するまで、第NラインブロックBLに対してS250〜S290の処理を繰り返す。
こうして、Jpeg画像データJD中のその第NラインブロックBLがJpeg展開される。そして、Jpeg画像データJDの全ラインブロックについて画像展開処理を終えると、ステップS280においてJL≧JpegHeightが成立する。JL≧JpegHeightが成立したときには、ステップS300に進む。
そして、ステップS300では、ページデータ終了を通知する。つまり、画像展開処理部54は、JL≧JpegHeightが成立すれば、本例の場合、制御手段を構成する後段の画像処理部55へページデータ終了の旨を通知する。
この印刷データ生成処理によって、一例として図11に示すようなRGB画像データADが生成される。図11(a)に示すように、画像回転なしの場合は、画像展開時に白ブロックが追加挿入されるため、同図(a)に網掛けで示すように白ブロックWBを含むRGB画像データADが生成される。このとき、白ブロックのライン方向は、キャリッジ37が印刷時に移動する主走査方向Xに一致する。
一方、図11(b)に示すように、画像回転ありの場合は、画像展開時に白ブロックが追加挿入されることはなく、同図(b)に網掛けで示すように白ブロックWBを含まない2つの回転画像をもつRGB画像データADが生成される。画像回転ありの場合、Jpeg画像データJDと同様に、画像展開処理後のRGB画像データADにも白ブロックは含まれない。そのため、白ブロックの位置・個数を示す白ブロック位置情報BPが、後段の画像処理部55へ送られる。また、図11(b)に示すように、白ブロックが延びるライン方向が、キャリッジ37が印刷時に移動する主走査方向Xと直交することになる。
図11(a)又は(B)に示すRGB画像データADは画像処理部55へ送られ、画像処理部55内の各部84〜86による画像処理(解像度変換処理、色変換処理、ハーフトーン処理等)が施されることにより、CMYK画像データPDが生成される。生成されたCMYK画像データPDは、ヘッド制御部87へ送られる。
ヘッド制御部87は、CMYK画像データPDをCMYK各色のヘッド制御データに変換する。このヘッド制御データの生成に際して、ヘッド制御部87は、白ブロック位置情報BPに基づいてキャリッジ37(図1参照)の主走査方向Xにおける白ブロック領域を把握し、把握した白ブロック領域内のドット(印刷画素)に非噴射の旨の非噴射ドットデータ(例えば「0」又は「00」)を設定して、1パス毎のヘッド制御データを生成する。
また、印刷制御部88は、キャリッジ37の1パス(1走査)動作開始前に、その1パス分のCMYK画像データ(又はヘッド制御データ)を解析し、主走査方向Xにおける印刷領域(インク噴射開始位置〜インク噴射終了位置の領域)を把握し、その把握情報を基にキャリッジ起動位置及びキャリッジ停止位置を事前に求める。そして、印刷制御部88がキャリッジモーター34を駆動制御して、キャリッジ37をキャリッジ起動位置からキャリッジ停止位置まで移動させる。
このキャリッジ37が主走査方向Xへ1走査する過程で、記録ヘッド33は1パス分のヘッド制御データに基づいてインク滴の噴射制御を行う。このとき、ヘッド制御データは、白ブロック領域内の印刷画素データが非噴射の旨の非噴射ドットデータになっているので、用紙P上における白ブロックWBに対応する位置へは記録ヘッド33からのインク滴は噴射されない。
そして、印刷制御部88は、キャリッジ37を1走査させる度に、紙送りモーター36を駆動して、用紙Pを次の印刷位置まで搬送させる搬送動作を行う。そして、印刷制御部88によるキャリッジ1走査分の記録動作と用紙Pの搬送動作とがほぼ交互に行われることにより、用紙Pへの印刷が進められる。この結果、スキャナー部15で読み取った原稿29の画像が印刷エンジン90の駆動により用紙Pに印刷され、これにより原稿29のコピー印刷が行われる。
以上詳述のように、この第2実施形態によれば、第1実施形態における効果(1),(2)が同様に得られる他、以下の効果が得られる。
(5)印刷データ生成処理(画像展開処理)において、画像回転ありの場合に、白ブロックの位置を検出して白ブロック位置情報BPを取得し、その白ブロック位置情報BPを、後段の画像処理部55に渡す処理(図10におけるS240)を行う。よって、後段の画像処理部55では、白ブロック位置情報BPに基づき、白ブロック領域に相当する印刷画素(印刷ドット)を非噴射の旨の非噴射ドットデータとしたヘッド制御データを生成できる。
よって、画像回転ありの場合は、Jpeg画像データJDに加え、RGB画像データADについても、白ブロックのデータが省略される。そのため、RGB画像データADが格納されるバッファーの容量やその使用容量が少なく済む。例えばその一部がバッファーとして使用されるRAM44等のメモリーの容量を小さくしたり、コピー印刷時もメモリー使用容量を減らして一層多くの空き容量を確保し易くなる。その他、JL≧JpegHeightが成立するまで、第NラインブロックBLに対してS250〜S290の処理を繰り返す展開処理を採用することから、第1実施形態における効果(4)と同様の効果も得られる。
(6)画像回転なしの場合は、印刷データ生成処理(画像展開処理)で、白ブロックの位置に白RGBデータを生成して追加挿入するので、第1実施形態と同様に、Jpeg画像データJDのデータ容量を小さくできるうえ、画像展開処理の結果、白ブロックを含むRGB画像データADを生成できる。その他、第1実施形態における効果(3),(4)も得られる。
(7)画像回転ありの場合に、白ブロックに相当する印刷画素(印刷ドット)のデータ値を非噴射の旨の値に設定して、主走査方向Xにおいて白ブロック領域内の対応画素の噴射動作(記録動作)をスキップした。一方、画像回転なしの場合は、白ブロックの1走査分の記録動作をスキップした。よって、RGB画像データADのデータ量を小さく済ませつつ、余白(白ブロック)を含むスキャンした通りの原稿画像を印刷できる。
なお、上記実施形態は以下のような形態に変更することもできる。
・実施形態において、ブランクラインは1ライン全域に限定されない。例えば一ライン全域のうち一部の領域についての圧縮データ生成処理(Jpeg生成処理)や圧縮データ展開処理(Jpeg展開処理)を部分的に省くことが可能な構成あるいは圧縮データ形式を採用した場合は、このように1ライン全域のうち一部の処理をスキップし、他の一部については処理を行う構成でもよい。
・実施形態において、処理対象ラインを8画素幅の1ラインブロックとしたが、処理対象ラインの幅は適宜設定できる。例えばJpeg形式以外の圧縮形式を採用した場合であって、処理対象ラインの幅の画素数を適宜設定できる場合は、その幅を1画素幅としてもよいし、その他の複数画素幅としてもよい。さらに、処理対象ラインの幅の画素数を可変としてもよい。
・実施形態において、スキャンデータ溜込み処理(図7)と印刷データ生成処理(図8)とのうち一方のみ採用してもよい。スキャンデータ溜込み処理のみを採用しても、白ブロックについてはJpeg生成処理をスキップできるので、スキャンデータ溜込み処理の処理負担を軽減できる。また、印刷データ生成処理のみを採用しても、白ブロックについてはJpeg展開処理をスキップできるので、印刷データ生成処理の処理負担を軽減できる。例えば、他の装置に備えられた画像蓄積処理部53により生成された圧縮データをメモリーカード又はUSBメモリー等の記憶媒体に記憶し、この記憶媒体を複合機11(印刷装置)に挿着することで、この記憶媒体から複合機11が読み込んだ圧縮データを複合機内の画像展開処理部54が展開処理して印刷データを生成する構成でもよい。これとは反対に、複合機のスキャナー部が読み取ったスキャンデータを複合機11内の画像蓄積処理部53が圧縮処理して生成した圧縮データをパーソナルコンピューターに転送し、パーソナルコンピューター内の画像展開処理部54が圧縮データを展開処理する構成も採用できる。これらの構成の場合、複合機11は、画像蓄積処理部53と画像展開処理部54のうち一方のみを備えれば足りる。
・実施形態において、ページ終端までの残りが全て白ブロックである場合に、ページ終端まで白RGBデータを生成し続けてもよい。
・第2実施形態において、白ブロックの位置に白RGBデータを追加挿入する処理を、画像回転ありの場合に限り廃止したが、画像回転の有無に関係なく、常に同処理を廃止してもよい。つまり、図10において回転なしのときのJpeg展開処理(S230)中の詳細ステップである図8における白RGBデータ生成処理(S140)を廃止する。この場合、例えば回転なしのときも、回転ありのとき同様、S240の白ブロック検出処理を実行し、得られた白ブロック位置情報BPを後段の画像処理部55に渡す構成とする。そして、画像処理部55内の印刷制御部88は、白ブロック位置情報BPに基づき、次の1パス分の印字動作が白ブロック位置に相当すると判断した場合は、印字動作を白ブロックの個数(白ブロック連続個数)に応じた回数分だけスキップさせるキャリッジ制御を行う。この構成によれば、キャリッジ37が白ブロックに対応する位置で停止したまま1パス分のデータ処理の終了を待つ待機時間が不要になるので、白ブロック位置におけるキャリッジ37の待ち時間を短縮して、印刷スループットを向上できる。
・第1実施形態において、第2実施形態のように画像処理部55内のヘッド制御部87
及び印刷制御部88が印刷エンジン90の駆動制御を行う構成を採用してもよい。
・画像回転の有無を判定する回転判定手段は無くてもよい。つまり、画像回転の有無に拘わらず、位置情報を取得して印刷動作をスキップする構成としてもよい。
・印刷動作のスキップは、記録動作のスキップに限定されない。搬送動作を複数回連続して行うことで、(複数回−1回)分の印刷動作をスキップする構成でもよい。
・前記第2実施形態では、後段の画像処理部55で白ブロック位置情報BPを取得できない構成上の理由から、その前段側で白ブロック位置情報BPを取得して後段の画像処理部55に渡す構成としたが、構成上可能であれば、後段の画像処理部55が白ブロック位置情報BPを取得してもよい。
・実施形態において、1MCUは16×16画素でもよい。
・前記実施形態では、複合機におけるコピー印刷時のスキャンデータの圧縮処理及び圧縮データの展開処理に適用したが、モニターやプロジェクター、デジタルフォトフレームなどの表示装置における表示時の画像データの処理に適用してもよい。表示装置は、光学系であるので、ブランクラインは黒ブロックとなり、処理対象ブロック(処理対象ライン)が黒ブロックであるか否かを判定し、黒ブロックであると判定した場合にその処理対象ラインに対する圧縮データ生成処理と圧縮データ展開処理をスキップするようにすればよい。この場合、表示装置がスキャン手段によるスキャンデータの圧縮処理及び展開処理を行って展開した画像データに基づく画像を表示する構成も採用できる。
・印刷手段としてのプリンター部14の記録方式はインクジェット記録方式に限定されず、ドットインパクト記録方式、レーザー記録方式などの他の記録方式でもよい。また、プリンター部14はシリアルプリンターに限定されず、ラインプリンターやページプリンターでもよい。
11…印刷装置としての複合機、14…印刷手段としてのプリンター部、15…スキャン手段としてのスキャナー部、16…自動給紙装置、17…操作パネル、21…操作部、32…スキャン手段を構成するCCD、29…原稿、30…制御装置、31…スキャン手段を構成するスキャナーモーター、33…印刷手段及び記録手段を構成する記録ヘッド、34…印刷手段及び記録手段を構成するキャリッジモーター、36…印刷手段及び搬送手段を構成するとともに搬送手段の動力源としての紙送りモーター、37…印刷手段及び記録手段を構成するキャリッジ、39…搬送ローラー、40…排紙ローラー、41…コンピューター、43…ROM、44…RAM、45…スキャナー入力回路、51…主制御部、52…前処理部、53…画像蓄積処理部、54…印刷データ生成終了手段の機能を有する画像展開処理部、55…画像処理部、61…マスク情報生成手段としてのマスク情報生成部、62…判定手段を構成すると共に第1判定手段としての白ブロック判定部、63…画像データ処理手段及び圧縮データ生成手段を構成するJpeg生成処理部、64…第1カウンター、65…バッファー、71…判定手段を構成すると共に第2判定手段としての白ブロック判定部、72…画像データ処理手段及び圧縮データ展開手段を構成するJpeg展開処理部、73…マスク適用処理部、74…ブランクデータ生成手段としての白RGBデータ生成部、75…判断手段としての判定部、76…カウント手段としての第2カウンター、81…回転判定手段としての回転判定部、82…位置情報取得手段としての白ブロック検出部、87…制御手段を構成するヘッド制御部、88…制御手段を構成する印刷制御部、90…印刷手段としての印刷エンジン、MD…マスク情報、BL…処理対象ラインとしてのラインブロック、PD…印刷データ(CMYK画像データ)、WB…ブランクラインとしての白ブロック、P…印刷媒体としての用紙。

Claims (13)

  1. 画像データを圧縮して圧縮データを生成する圧縮データ生成処理と、前記圧縮データを展開して前記画像データを生成する圧縮データ展開処理とのうち少なくとも一方を行う画像データ処理装置であって、
    画像データを構成する1ラインずつ行う前記圧縮データ生成処理と圧縮データを構成する1ラインずつ行う前記圧縮データ展開処理とのうち少なくとも一方を行う画像データ処理手段と、
    前記画像データ処理手段による処理対象ラインについて、着色不要なブランクラインであるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段がブランクラインであると判定した場合は、当該ブランクラインと判定した処理対象ラインに対する前記画像データ処理手段による圧縮データ生成処理と圧縮データ展開処理とのうち少なくとも一方の処理をスキップすることを特徴とする画像データ処理装置。
  2. 前記画像データ処理手段は、前記圧縮データ生成処理を行う圧縮データ生成手段と、前記圧縮データ展開処理を行う圧縮データ展開手段とを備え、
    前記判定手段は、前記画像データのうち前記圧縮データ生成手段による処理対象ラインについて着色不要なブランクラインであるか否かを判定する第1判定手段と、前記圧縮データのうち前記圧縮データ展開手段による処理対象ラインについて着色不要なブランクラインであるか否かを判定する第2判定手段とを備え、
    前記第1判定手段がブランクラインであると判定した場合は、前記圧縮データ生成手段による当該ブランクラインに対する圧縮データ生成処理をスキップし、
    前記第2判定手段がブランクラインであると判定した場合は、前記圧縮データ展開手段による当該ブランクラインに対する圧縮データ展開処理をスキップすることを特徴とする請求項1に記載の画像データ処理装置。
  3. 前記圧縮データ生成手段は、スキャン手段が読み取った画像データを圧縮して圧縮データを生成し、当該圧縮データをバッファーに格納することを特徴とする請求項2に記載の画像データ処理装置。
  4. 前記圧縮データ展開手段は、前記圧縮データを展開して、印刷手段による印刷に用いられる印刷データを生成することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像データ処理装置。
  5. ブランクデータ生成手段を更に備え、
    前記圧縮データ展開手段による圧縮データ展開処理をスキップした場合、前記ブランクデータ生成手段は、当該スキップしたブランクラインのブランクデータを生成することを特徴とする請求項2乃至4のうちいずれか一項に記載の画像データ処理装置。
  6. 前記圧縮データ展開手段による展開生成ライン数を計数するカウント手段と、
    前記カウント手段が計数した展開生成ライン数が、前記圧縮データ展開手段の展開対象の圧縮データを生成した際の前記圧縮データ生成手段による圧縮生成ライン数に達したか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段が、前記展開生成ライン数が前記圧縮生成ライン数に達したと判断すると、前記印刷データの生成を終了させる印刷データ生成終了手段とを更に備えたことを特徴とする請求項4又は5に記載の画像データ処理装置。
  7. 前記画像データに基づきマスク情報を生成するマスク情報生成手段を更に備え、
    前記判定手段は、前記マスク情報を用いて前記処理対象ラインが前記ブランクラインであるか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の画像データ処理装置。
  8. スキャン手段と、
    前記スキャン手段が読み取った画像データに基づく画像の印刷を行う印刷手段と、
    請求項2乃至7のうちいずれか一項に記載の前記画像データ処理装置とを備えた印刷装置であって、
    前記圧縮データ生成手段は、前記スキャン手段が読み取った画像データを圧縮して圧縮データを生成し、
    前記圧縮データ展開手段は、前記圧縮データを展開して前記画像データを生成し、当該展開した画像データに基づく画像を前記印刷手段が印刷する構成であり、
    前記ブランクラインは白ラインであることを特徴とする印刷装置。
  9. 前記圧縮データ展開手段は、前記スキップした前記ブランクラインを含まない前記画像データを生成する構成であり、
    前記圧縮データ展開手段が前記スキップしたブランクラインの位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記圧縮データ展開手段が生成した前記画像データに基づいて前記印刷手段を制御する制御手段とを更に備え、
    前記制御手段は、前記画像データに基づいて前記印刷手段に印刷動作を行わせるとともに、前記位置情報取得手段からの前記位置情報に基づきブランクラインに相当する位置で前記印刷手段による印刷動作をスキップすることを特徴とする請求項8に記載の印刷装置。
  10. 前記印刷手段は、印刷媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される前記印刷媒体に記録を施す記録手段とを備え、
    前記制御手段は、前記搬送手段の動力源と前記記録手段とを制御する構成であり、前記位置情報に基づき前記ブランクラインに相当する位置では前記記録手段による記録動作をスキップすることを特徴とする請求項9に記載の印刷装置。
  11. 前記スキャン手段が読み取った画像の向きを回転させて印刷媒体に印刷させる画像回転を伴うか否かを判定する回転判定手段を更に備え、
    前記位置情報取得手段は、前記回転判定手段により画像回転を伴うと判定された場合に、前記ブランクラインの位置情報を取得して前記制御手段へ渡すことを特徴とする請求項9又は10に記載の印刷装置。
  12. 画像データを圧縮して圧縮データを生成する圧縮データ生成処理と、前記圧縮データを展開して前記画像データを生成する圧縮データ展開処理とを行う画像データ処理方法であって、
    画像データのうち圧縮データ生成処理の処理対象ラインが、着色不要なブランクラインであるか否かを判定する第1判定ステップと、
    前記第1判定ステップにおいて、ブランクラインと判定されなかった処理対象ラインについては圧縮データ生成処理を行うと共に、ブランクラインと判定された処理対象ラインについては圧縮データ生成処理をスキップする圧縮データ生成処理ステップと、
    前記圧縮データ生成処理ステップで生成された前記圧縮データのうち圧縮データ展開処理の処理対象ラインが、着色不要なブランクラインであるか否かを判定する第2判定ステップと、
    前記第2判定ステップにおいて、ブランクラインと判定されなかった処理対象ラインについては圧縮データ展開処理を行うと共に、ブランクラインと判定された処理対象ラインについては圧縮データ展開処理をスキップする圧縮データ展開処理ステップと、
    を備えたことを特徴とする画像データ処理方法。
  13. 画像データを圧縮して圧縮データを生成する圧縮データ生成処理と、前記圧縮データを展開して前記画像データを生成する圧縮データ展開処理とをコンピューターが実行するためのプログラムであって、
    コンピューターが、画像データのうち圧縮データ生成処理の処理対象ラインが、着色不要なブランクラインであるか否かを判定する第1判定ステップと、
    コンピューターが、前記第1判定ステップにおいて、ブランクラインと判定されなかった処理対象ラインについては圧縮データ生成処理を行うと共に、ブランクラインと判定された処理対象ラインについては圧縮データ生成処理をスキップする圧縮データ生成処理ステップと、
    コンピューターが、前記圧縮データ生成処理ステップで生成された前記圧縮データのうち圧縮データ展開処理の処理対象ラインが、着色不要なブランクラインであるか否かを判定する第2判定ステップと、
    コンピューターが、前記第2判定ステップにおいて、ブランクラインと判定されなかった処理対象ラインについては圧縮データ展開処理を行うと共に、ブランクラインと判定された処理対象ラインについては圧縮データ展開処理をスキップする圧縮データ展開処理ステップと、
    を備えたことを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013214906A (ja) * 2012-04-03 2013-10-17 Seiko Epson Corp 印刷装置

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