JP2011120111A - 固体撮像装置および電子情報機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路規模への影響が少なく、かつ、縦筋ノイズ等の問題を発生させずに横筋ノイズおよび水平シェーディングを補正することができる固体撮像装置を得る。
【解決手段】固体撮像装置1において、画素部10を、有効画素信号を生成する有効画素部110と、垂直OB画素信号を生成する垂直OB画素部130a、130bと、水平OB画素信号を生成する水平OB画素部120a、120bとを有するものとし、該アナログ画素信号をA/D変換して有効画素値、垂直OB画素値、および水平OB画素値を出力するA/D変換部11を備え、該垂直OB画素値に基づいて、該画素部における水平シェーディングが反映された水平シェーディング補正値を算出し、該水平OB画素値の1ラインあたりの平均値を水平OB平均値として算出し、該有効画素値を、該水平シェーディング補正値および該水平OB平均値を用いて補正するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体撮像装置および電子情報機器に関し、特に、回路規模への影響が少なく、かつ、縦筋ノイズ等の問題を発生させずに横筋ノイズおよび水平シェーディングを補正することができる固体撮像装置、およびこれを用いた電子情報機器に関するものである。
近年、ビデオカメラやデジタルカメラなどの電子式撮像素子が普及してきている。このような電子式撮像装置は、被写体を撮影してデジタル映像データを記録媒体に記憶するものであり、固体撮像素子としてCMOSイメージセンサやCCDイメージセンサなどが用いられている。
ところで、イメージセンサでは従来から、電源電圧の変動により水平ラインごとに信号レベルが変動し、横筋ノイズが発生するという問題がある。また、同様の原因により、水平シェーディングが発生するという問題もある。このため、従来のイメージセンサには遮光画素(OB画素)からのオプティカルブラック値(OB画素値)を用いて、横筋補正および水平シェーディング補正を行うものがあった。
例えば、特許文献1では、各水平画素ライン上の複数のOB画素のデジタル画素値(OB画素値)を一定の範囲内に制限し、制限した複数のOB画素値を平均化してOB領域に含まれる傷画素の影響を受けない平均水平OB画素値を求める。そして、求まった平均水平OB画素値を用いて、同一水平ライン上の有効画素データを補正することにより横筋補正を実現している。
また、特許文献2では、各垂直画素列上の複数のOB画素のデジタル画素値を平均し、求まった平均垂直OB画素値を用いて同一垂直列上の有効画素データを補正することにより、水平シェーディング補正を実現している。
特開2008−288816号公報 特開平10−313428号公報
しかしながら、特許文献2に示された方法により水平シェーディング補正を行うと、各列ごとの平均値(平均垂直OB画素値)を記憶しておくためにラインメモリが必要となり、回路規模の増加につながる。また、平均垂直OB画素値を求める際に使用する画素数が少ない場合、ノイズ等の影響を受けて正確な平均値が求められない。そのため、平均垂直OB画素値を求めるための多くの水平OBラインが必要であり、回路規模の増加につながる。さらに、OB画素中に含まれる傷やノイズの影響により、正確な平均垂直OB画素値が求められなかった場合、補正を行うことにより縦筋ノイズを発生させてしまう可能性がある。
また、特許文献1により示された方法により横筋ノイズ補正を行うと、水平シェーディングの影響により、各ライン端側に対応するOB画素値と有効画素の黒レベルとが異なるため、OB画素値を用いて有効画素の黒レベルの補正を行っても水平シェーディングが残るという問題がある。
本発明では、上記問題点を解決するためになされたもので、回路規模への影響が少なく、かつ、縦筋ノイズ等の問題を発生させずに横筋ノイズおよび水平シェーディングを補正することができる固体撮像装置およびこれを用いた電子情報機器を得ることを目的とする。
本発明に係る固体撮像装置は、被写体の撮像により該被写体の画像データを出力する、複数の画素をマトリクス状に配列してなる画素部を有する固体撮像装置であって、該画素部を、該撮像により得られるアナログ画素信号である有効画素信号を生成する有効画素部と、各画素列に対応する遮光状態でのアナログ信号である垂直OB画素信号を生成する垂直OB画素部と、各画素行に対応する遮光状態でのアナログ画素信号である水平OB画素信号を生成する水平OB画素部とを有するものとし、該アナログ画素信号をA/D変換して、該有効画素信号に対応する有効画素値、該垂直OB画素信号に対応する垂直OB画素値、および該水平OB画素信号に対応する水平OB画素値を出力するA/D変換部と、該垂直OB画素値に基づいて、該画素部における水平シェーディングが反映された水平シェーディング補正値を算出する水平シェーディング補正値計算回路と、該水平OB画素値の1ラインあたりの平均値である水平OB平均値を算出する水平OB平均値計算回路と、該有効画素値を、該水平シェーディング補正値および該水平OB平均値を用いて補正するOBレベル補正回路とを備えたものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明は、上記固体撮像装置において、前記画素部では、前記水平OB画素部は前記有効画素部の左右両側の少なくとも一方に配置され、前記垂直OB画素部は該有効画素部および該水平OB画素部の上下両側の少なくとも一方に配置されていることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置において、前記水平シェーディング補正値計算回路は、前記垂直OB画素部を水平方向に等間隔に分割して得られる複数の分割領域の各々での1ライン分の、前記垂直OB画素値の平均値を算出する水平平均値計算回路と、前記分割領域別に、該水平平均値計算回路で算出した平均値を記憶する領域別平均値記憶回路と、該水平平均値計算回路で得られた平均値と該領域別平均値記憶回路に記憶されている平均値とにより、複数ライン分の垂直OB画素値の平均値を計算する垂直平均値計算回路と、該領域別平均値記憶回路に記憶された平均値を用いて、前記分割領域毎にその左隣りの分割領域の平均値との差分である差分値を計算する差分値計算回路と、該差分値を該分割領域毎に記憶しておく差分値記憶回路と、前記水平シェーディング補正値計算回路に入力された有効画素値に対応する画素の水平アドレスを出力する水平アドレスカウンタと、該差分値記憶回路に記憶された複数の差分値のうちから、該水平アドレスカウンタの出力に応じた差分値を、前記シェーディング補正値として出力する補正値出力回路とを備えていることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置において、遮光状態での撮像により得られた、垂直OB画素値、水平OB画素値、および有効画素値を用いて計算して得られた前記複数の分割領域の各々の平均画素値を記憶する記憶回路を備え、該記憶回路に記憶した平均画素値を、前記被写体の撮像により得られる有効画素値の補正に用いることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置において、前記水平シェーディング補正値計算回路は、あらかじめ計算された、前記画素部を水平方向に均等に分割して得られた複数の分割領域の各々とそれぞれ分割領域の左隣りの分割領域との間での、遮光状態での撮像により得られた平均画素値の差分を記憶する差分値記憶回路と、該水平シェーディング補正値計算回路に入力された有効画素値に対応する有効画素の水平アドレスを出力する水平アドレスカウンタと、該差分値記憶回路に記憶された平均画素値の差分値から、該水平アドレスカウンタの出力が示す有効画素の差分値を該有効画素のシェーディング補正値として出力する補正値出力回路とを備えていることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置において、該補正値出力回路は、撮像条件に応じて、出力する水平シェーディング補正値を調整するよう構成されていることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置において、前記水平シェーディング補正値計算回路は、前記水平シェーディング補正値が1増減する有効画素の水平アドレス値を記憶する補正値変化点記憶回路と、該水平シェーディング補正値計算回路に入力された有効画素値に対応する有効画素の水平アドレスを出力する水平アドレスカウンタと、該水平アドレスカウンタから出力されるアドレス値が、該補正値変化点記憶回路に記憶された水平アドレス値と一致したとき、該水平シェーディング補正値を出力する補正値出力回路とを備えていることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置において、前記補正値計算回路は、撮像条件に応じて、出力する水平シェーディング補正値を調整するよう構成されていることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置において、前記OBレベル補正回路は、前記有効画素値に対する水平シェーディング補正値を、水平シェーディング特性の異なる複数の画素グループに対応して切り替えるよう構成されていることが好ましい。
本発明に係る電子情報機器は、被写体の撮像を行う撮像部を備えた電子情報機器であって、該撮像部は、上述した本発明の固体撮像装置であり、そのことにより上記目的が達成される。
次に作用について説明する。
本発明においては、固体撮像装置において、画素部を、有効画素信号を生成する有効画素部と、垂直OB画素信号を生成する垂直OB画素部と、水平OB画素信号を生成する水平OB画素部とを有するものとし、該画素部からのアナログ画素信号をA/D変換して有効画素値、垂直OB画素値、および水平OB画素値を出力するA/D変換部を備え、該垂直OB画素値に基づいて、該画素部における水平シェーディングが反映された水平シェーディング補正値を算出し、該水平OB画素値の1ラインあたりの平均値を水平OB平均値として算出し、該有効画素値を、該水平シェーディング補正値および該水平OB平均値を用いて補正するようにしたので、回路規模への影響が少なくかつ、縦筋ノイズ等の問題を発生させずに横筋ノイズおよび水平シェーディングを補正することができる。
また、画素部における有効画素領域を、該有効画素領域の上下に位置する垂直OB画素部とともに水平方向に複数の分割領域に分割し、垂直OB画素部を水平方向に分割して得られる各分割領域での平均値に基づいて、有効画素領域を水平方向に分割してなる各分割領域に対する補正値を決定するので、各垂直画素列に対する画素値を補正するための垂直OB平均値の記憶容量は、分割して得られた分割領域の個数に相等するものとなり、各画素列の垂直OB平均画素値を有効画素信号の補正値として記憶する場合に比べて著しく低減されることとなる。
この場合、水平シェーディングは画素単位で頻繁に変化するものではないことから、有効画素部を水平方向に複数の分割領域に分割し、分割領域ごとに補正値を変更しても、シェーディング補正の品質が劣化することはほとんどない。
また、分割垂直OB領域ごとに各画素列の垂直OB平均画素値を計算するので、回路規模に影響なく、この各画素列の垂直OB平均画素値を求めるのに使用する画素数を増やすことができる。
さらに、各分割垂直OB領域から得られる補正値は、隣接する分割垂直OB領域から得られる補正値との差分として記憶するようにしているので、記憶するデータ量が少なくて済み、回路規模を削減可能となる。
また、一定の幅を持った分割垂直OB領域毎に、補正値としての垂直OB平均画素値を切り替えること、および隣接領域との間での補正値差分が小さいことから、縦筋の発生を回避することができる。
また、水平OB平均値を有効画素の補正値として用いているので、同時に横筋補正も可能である。
この結果、回路規模への影響が少なくかつ、縦筋ノイズ等の問題を発生させずに横筋ノイズおよび水平シェーディングを補正することができる。
以上により、本発明によれば、回路規模への影響が少なく、かつ、縦筋ノイズ等の問題を発生させずに横筋ノイズおよび水平シェーディングを補正することができる固体撮像装置およびこれを用いた電子情報機器を得ることができる。
図1は、本発明の実施形態1による固体撮像装置を説明するブロック図であり、該固体撮像装置の回路構成を示している。 図2は、上記実施形態1の固体撮像装置における、A/D変換部から出力される1フレーム分のデジタル画素信号(画素値)の構成を示す図である。 図3は、上記実施形態1の固体撮像装置における水平シェーディング補正値計算回路の回路構成を示す図である。 図4は、上記実施形態1の固体撮像装置におけるOBレベル補正回路の回路構成について示す図である。 図5は、本発明の実施形態2による固体撮像装置を説明するブロック図であり、該固体撮像装置の回路構成を示している。 図6は、図5に示される水平シェーディング補正値計算回路の具体的な回路構成を示す図である。 図7は、本発明の実施形態3による固体撮像装置における水平シェーディング補正値計算回路の回路構成例を示す図である。 図8は、本発明の実施形態4による固体撮像装置における水平シェーディング補正値計算回路の回路構成例を示す図である。 図9は、本発明の実施形態5として、上記実施形態1ないし4のいずれかの固体撮像装置を撮像部に用いた電子情報機器の概略構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1による固体撮像装置を説明するブロック図であり、該固体撮像装置の回路構成を示している。
本実施形態1の固体撮像装置1は、複数の画素をマトリクス状に配列してなり、被写体の撮像によりアナログ画素信号を生成する画素部10と、該アナログ画素信号をAD変換するAD変換部11と、該AD変換部11からのデジタル画素信号(画素値)にデジタル信号処理を施して画像データを出力するデジタル信号処理部20とを有している。
ここで、画素部10は、各画素で被写体からの光信号を光電変換し、該光電変換により得られた光電変換信号をアナログ画素信号として取り出す有効画素部110と、有効画素部110の左側および右側に配置され、遮光状態の画素から得られたアナログ画素信号を水平OB画素信号として取り出す水平OB画素部120aおよび120bと、有効画素部110および左、右の水平OB画素部120a、120bの上側および下側に配置され、遮光状態の画素で得られたアナログ画素信号を垂直OB画素信号として取り出す垂直OB画素部130aおよび130bとを有している。この画素部10は、該有効画素部110、水平OB画素部120aおよび120b、垂直OB画素部130aおよび130bより出力された画素信号をアナログ画像信号としてAD変換部11に出力するよう構成されている。
なお、ここでは、水平OB画素部120aおよび120bは有効画素部の左右に設けているが、水平OB画素部は有効画素部の左右の一方に設けてもよく、必ずしも、有効画素部の両端に配置する必要はない。また、垂直OB画素部130aおよび130bは、有効画素部110および左、右の水平OB画素部120a、120bの上側および下側に配置しているが、その一方側にのみ設けてもよく、また、垂直OB画素部は、必ずしも、有効画素部の端部に配置する必要はない。
また、画素部10の上下左右は、この固体撮像装置で得られたデジタル画像信号を表示する表示画面の上下左右に対応している。
上記デジタル信号処理部20は、該A/D変換部11から出力された垂直OB画素部130aおよび130bのデジタル信号(垂直OB画素値)に基づいて、有効画素部110の水平アドレスに応じた水平シェーディング補正値を計算する水平シェーディング補正値計算回路210と、該A/D変換部11から出力された水平OB画素部120aおよび120bのデジタル信号(水平OB画素値)の平均値を求める水平OB平均値計算回路220と、該A/D変換部11から出力された有効画素部110のデジタル信号(有効画素値)に対し、該水平OB平均値計算回路220により求められた同一ライン上の水平OB画素平均値および該水平シェーディング補正値を用いて補正を行うOBレベル補正回路230と、該OBレベル補正回路230の出力に信号処理を施すデジタル信号処理回路240とを有している。
図2は上記A/D変換部11から出力される1フレーム分のデジタル信号(画素値)Dsの構成を示している。
図1に示すように画素部10における画素の物理配置では、有効画素部110の上下に垂直OB画素部130aおよび130bが、その左右に水平OB画素部120aおよび120bが配置されているが、上記A/D変換部11から出力されたデジタル信号は、図2に示すように、有効画素部110で得られた有効画素値に対し、垂直OB画素部および水平OB画素部で得られた垂直OB画素値および水平OB画素値を先に読みだして得られた構成になっている。これは、垂直OB画素値VBsおよび水平OB画素値HBsに基づいて有効画素画素APsの補正を行うためである。
また、図2に示すように、水平シェーディング補正値の切り替えを行うため、1フレーム分のデジタル信号(画素値)Dsにおける有効画素部110に対応する部分Rを、有効画素部の水平アドレスに応じて均等に20個の領域(以下、分割領域ともいう。)R(0)〜R(19)に分ける。領域の分割数は有効画素部の画素数により、適切な値に設定する。
図3は、上記水平シェーディング補正値計算回路210の回路構成について示している。
水平シェーディング補正値計算回路210は、A/D変換部からの垂直OB画素値VBsに基づき、図2に示す各分割領域における1ライン分の垂直OB画素値の水平平均値を計算する水平平均値計算回路211と、各分割領域の水平平均値、および垂直平均値計算回路212で水平平均値から計算する垂直平均値の計算途中の値を記憶する領域別平均値記憶回路213と、水平平均値計算回路211の出力および領域別平均値記憶回路213に記憶した計算途中の値を使用して、各領域の複数ラインにわたっての水平平均値の垂直平均値を計算する垂直平均値計算回路212と、領域別平均値記憶回路213に記憶された各領域の垂直平均値と各領域の左隣りの領域の垂直平均値との差分値を計算する差分値計算回路214と、差分値計算回路214により計算された差分値を分割領域別に記憶する差分値記憶回路215と、A/D変換部11からOBレベル補正回路へ入力された有効画素値に対応する画素(つまり、この有効画素値が得られた画素)の水平アドレスを出力する水平アドレスカウンタ216と、差分値記憶回路215に記憶された差分値を、水平アドレスカウンタの出力に基づいて、A/D変換部からOBレベル補正回路に入力された有効画素値に対する水平シェーディング補正値として出力する補正値出力回路217とを有する。
図4は、OBレベル補正回路の回路構成を示している。
このOBレベル補正回路230は、OB信号基準値を出力する基準値出力部232と、A/D変換部11から出力された有効画素信号(有効画素値)から、水平OB平均値計算回路220により出力された同一ライン上の水平OB信号平均値を減算し、この減算結果に、水平シェーディング補正値計算回路210から出力された水平シェーディング補正値、およびOB信号基準値を加算する演算回路231とを有している。
次に動作について説明する。
この固体撮像装置1では、被写体の撮像により得られたアナログ画素信号が得られるが、このとき、画素部10からは、有効画素部からのアナログ画素信号だけでなく、垂直OB画素部および水平OB画素部からのOB画素信号がA/D変換部11に出力され、A/D変換部11では、それぞれのアナログ画素信号がAD変換され、このAD変換により得られたデジタル画素信号は、有効画素値、垂直OB画素値、水平OB画素としてデジタル信号処理部20に出力される。
このデジタル信号処理部20では、水平シェーディング補正値計算回路210により垂直OB画素値に基づいて水平シェーディング補正値が求められ、水平OB平均値計算回路220により水平OB画素から水平OB平均値が求められる。
また、OBレベル補正回路230では、有効画素値に対する補正が水平シェーディング補正値および水平OB平均値に基づいて行われ、補正された有効画素値がデジタル信号処理回路240で処理されて画像データとして出力される。
以下、水平シェーディング補正値の計算方法について説明する。
図2に示すように、各フレームに対応する画素信号(画素値)の先頭には垂直OB画素信号(垂直OB画素値)が配置されているため、まず、水平シェーディング補正回路210に垂直OB信号(垂直OB画素値)が入力される。水平シェーディング補正値計算回路210に入力された垂直OB信号は、水平平均値計算回路211において、図2に示した各分割領域R0〜R19ごとに1ライン分の平均値が計算される。計算された1ライン分の平均値は垂直平均値計算回路212に入力される。垂直平均値計算回路212では、水平平均値計算回路211より入力された1ライン分の水平平均値を、垂直方向に平均化するライン数で割った値、および、領域別平均値記憶回路213より入力された前ラインまでの計算値を加算し、計算結果を領域別平均値記憶回路213に書き戻す。
上記動作により、垂直OB信号が全て入力された後の領域別平均値記憶回路213には、各分割領域のOB画素値の平均値が格納されている。各領域の平均値算出完了後は、次ライン入力前の水平ブランキング期間等を利用して、差分値計算回路214により、図2に示した各分割領域と左隣りの分割領域との平均値差分を計算する。最も左側の領域である分割領域(0)では水平OB画素部上の垂直OB画素部の平均値(OB画素値の平均値)との差分を計算する。計算された差分値は差分値記憶回路215に記憶しておく。
例として挙げると、分割領域(0)の平均値が64、分割領域(1)の平均値が65の場合、差分値記憶回路の領域(1)用格納箇所に+1を記憶する。
次に、A/D変換部から有効画素信号(有効画素値)を含むラインが入力されると、水平シェーディング補正回路210は、ライン先頭で水平シェーディング補正値を0にリセットする。その後、水平アドレスカウンタ値が図2に示す各分割領域の左端の水平アドレス値に一致した場合、該当領域の差分値を差分値記憶回路215から読み出し、その時点での水平シェーディング補正値に加算する。
例として挙げると、領域(5)用差分値が+1、領域(4)で使用していた水平シェーディング補正値が+2の場合、水平アドレスカウンタ値が領域(5)左端の水平アドレスに一致した場合、水平シェーディング補正値を+3(=(+2)+(+1))に置き換える。
以上の方法により水平シェーディング補正値が計算される。
次に、OBレベル補正方法について説明する。
A/D変換部11から出力された有効画素信号(有効画素値)は、OBレベル補正回路230において、水平OB平均値計算回路220により出力された同一ライン上の水平OB信号平均値が減算された後、水平シェーディング補正値計算回路210から出力された水平シェーディング補正値と、OB信号基準値とが加算される。また、上記水平OB信号平均値の減算、水平シェーディング補正値の加算、およびOB信号基準値の加算はオーバーフローおよびアンダーフローの処理に間違いがなければ、順序は問われないし、同時に行っても構わない。
上記動作により、入力された有効画素信号に対し水平シェーディング補正および横筋補正が実現される。
このように本実施形態1による固体撮像装置1では、画素部10を、有効画素信号を生成する有効画素部110と、垂直OB画素信号を生成する垂直OB画素部130a、130bと、水平OB画素信号を生成する水平OB画素部120a、120bとを有するものとし、該アナログ画素信号をA/D変換して有効画素値、垂直OB画素値、および水平OB画素値を出力するA/D変換部11を備え、該垂直OB画素値に基づいて、該画素部における水平シェーディングが反映された水平シェーディング補正値を算出し、該水平OB画素値の1ラインあたりの平均値を水平OB平均値として算出し、該有効画素値を、該水平シェーディング補正値および該水平OB平均値を用いて補正するようにしたので、回路規模への影響を小さく抑えかつ、縦筋ノイズ等の問題を発生させずに横筋ノイズおよび水平シェーディングを補正することができる。
また、画素部における有効画素領域110を、該有効画素領域110の上下に位置する垂直OB部130aおよび130bとともに水平方向に複数の領域に分割し、垂直OB画素部を水平方向に分割して得られる各分割領域での画素値の平均値に基づいて、有効画素領域110を水平方向に分割してなる各領域に対する補正値を決定するので、各垂直画素列に対する画素値を補正するための垂直OB画素値の平均値の記憶に要する容量は、分割して得られた領域の個数に相等するものとなり、各画素列の垂直OB画素値の平均値を有効画素値の補正値として記憶する場合に比べて著しく低減されることとなる。
この場合、水平シェーディングは画素単位で頻繁に変化するものではないため、有効画素部を水平方向に複数に分割して得られた領域ごとに補正値を変更しても、シェーディング補正の品質が劣化することはほとんどない。
また、分割垂直OB領域ごとに各画素列の垂直OB画素値の平均値を計算するので、回路規模に影響なく、この各画素列の垂直OB画素値の平均値を求めるのに使用する画素数を増やすことができる。
さらに、各分割垂直OB領域から得られる補正値は、隣接する分割垂直OB領域から得られる補正値との差分として記憶するようにしているので、記憶するデータ量が少なく済み、回路規模を削減可能となる。
また、一定の幅を持った分割OB領域毎に、補正値としての垂直OB画素値の平均値を切り替えること、および隣接領域との補正値差分が小さいことから、縦筋の発生を回避あるいは抑制することができる。
また、この実施形態では、水平OB画素値の平均値を有効画素の補正値として用いているので、同時に横筋補正も可能である。
この結果、回路規模への影響を抑え、かつ、縦筋ノイズ等の問題を発生させずに横筋ノイズおよび水平シェーディングを補正することができる固体撮像装置を得ることができる。
なお、上記実施形態1では、分割領域別の垂直OB画素値の平均値の計算を垂直OB画素値の入力時にのみ行っていたが、領域別平均値計算に対してノイズによる影響を減少させることは、平均値計算に使用する画素数を増やすことで実現できることから、上記実施形態1を、分割領域別の垂直OB画素値の平均値の計算を、有効画素全領域の信号の入力時にも行うように変形してもよい。
この場合、遮光状態で撮像した場合の全有効画素値の入力された後には、領域別平均値記憶回路に、画素部全領域を使用したノイズの影響の少ない各分割領域の垂直OB画素値の平均値が記憶されることとなる。
ここで、画素部全域に対する遮光状態は、固体撮像装置におけるアイリスを閉じることによって実現することができる。この場合には、画素部の全領域が光の入射しない領域となる。
また、電子シャッター機能を備えた固体撮像装置では、その電子シャッター機能を活かして露光時間を略0にすることにより、画素部全体に等価的にオプチカルブラック領域を設けたのと略同じ状態にすることができる。例えば20000分の1というような短い露光条件下で撮像を行い、複数の水平ライン分の出力画素値の平均値をとれば補正用ラインデータが得られる。
この実施形態1の変形例に係る固体撮像装置の具体的な動作は、通常の被写体からの光を入射させて撮像の前に、A/D変換部のゲイン等の撮像条件は揃えて、遮光状態での撮像を行い、有効画素部を含めた画素部全領域を使用して分割領域別の平均値を計算する。
このような実施形態1の変形例では、実施形態1では垂直OB画素値の入力時のみ行っていた垂直OB画素値の平均値の計算を、有効画素部の全領域でも行うことにより、遮光状態で撮像した場合の全有効画素値がデジタル信号処理部に入力された後は、領域別平均値記憶回路213には、画素部全領域を使用したノイズの影響の少ない各分割領域での画素値の平均値が格納されることとなる。
各分割領域での画素値の平均値の算出が完了した後、次フレームの、被写体からの光を入射させた状態で撮像された信号が入力される前に、差分値計算回路214により、図2に示した各分割領域と左隣りの分割領域との間で垂直OB画素値の平均値の差分を計算する。
最も左側の領域である分割領域(0)では水平OB領域上側の領域での垂直OB画素値の平均値との差分を計算する。計算された差分値は差分値記憶回路に記憶しておく。
遮光状態での撮像時に垂直OB画素値の平均値の計算が完了しているので、被写体からの光を入射させた状態で撮像された場合の垂直OB画素値の入力時は、実施形態1で行っている各領域別の垂直OB画素値の平均値の計算は行わない。
A/D変換部より有効画素値を含むラインが入力された場合は、実施形態1に示した方法と同様に差分値記憶回路に記憶されたデータに基づいて、有効画素値に対する補正処理を行う。
このような実施形態1の変形例では、平均値計算に使用する画素数を増やし、ノイズによる誤差を減少させた水平シェーディング補正および横筋補正を実現することができる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2による固体撮像装置は、実施形態1の固体撮像装置において回路規模が削減されるよう水平シェーディング補正値計算回路の構成を変更したものであり、以下詳述する。
図5は、本発明の実施形態2による固体撮像装置を説明するブロック図であり、該固体撮像装置の回路構成を示している。
この実施形態2の固体撮像装置1aは、実施形態1の固体撮像装置1と同様、複数の画素をマトリクス状に配列してなり、被写体の撮像によりアナログ画像信号を生成する画素部10と、該アナログ画像信号をAD変換するAD変換部11と、該AD変換部11からのデジタル画像信号にデジタル信号処理を施して画像データを出力するデジタル信号処理部20aとを有している。
ここで、画素部10は、上記実施形態1におけるものと同一構成であり、有効画素部110と、その左側および右側に配置された水平OB画素部120aおよび120bと、有効画素部110および左、右の水平OB画素部120a、120bの上側および下側に配置された垂直OB画素部130aおよび130bとを有している。
そして、上記デジタル信号処理部20aは、上記実施形態1のデジタル信号処理部20における水平シェーディング補正値計算回路210に代えて、これとはその構成が異なる水平シェーディング補正値計算回路210aを備えたものである。
図6は、図5中の水平シェーディング補正値計算回路の回路構成を示している。
つまり、この実施形態2の水平シェーディング補正値計算回路210aは、温度、アナログゲイン値など、ある決められた撮像条件のもと、あらかじめ遮光状態で撮像して得られる画素値信号を用いて計算された、図2に示した各分割領域ごとの左隣りの分割領域との平均値差分(垂直OB画素値の平均値)を記憶した差分値記憶回路215aと、図5に示すOBレベル補正回路230に、入力された有効画素値に対応する画素(つまり有効画素信号を出力した画素)の水平アドレスを出力する水平アドレスカウンタ216と、該差分値記憶回路215aおよび該水平アドレスカウンタ216aの出力に応じて、前記OBレベル補正回路230に入力された有効画素値に対する水平シェーディング補正値を出力する補正値出力回路217aとを有している。
以下、差分値記憶回路215aへ記憶させるデータ(分割領域別の垂直OB画素値の平均値)について説明する。
差分値記憶回路215aへ記憶させるデータを作成する際は、まず、温度、アナログゲインなど決められた撮像条件のもと、遮光状態で撮像を行う。なお、この遮光状態は、上記実施形態1の変形例で説明したように実現することができる。
その後、撮像により得られた各画素の画素値から、図2に示す領域(0)〜領域(19)の各々ごとにOB画素値の平均値を算出する。そして、各分割領域について、その左隣の分割領域との間でOB画素値の平均値の差分を差分値記憶回路215aに記憶させる。
分割領域(0)に対しては、水平OB画素値の平均値との差分を記憶する。
例として挙げると、分割領域(5)の平均値が65、分割領域(4)の平均値が67の場合、分割領域(5)用差分値として、−2を記憶させる。
以下、水平シェーディング補正値計算方法について説明する。
前記OBレベル補正回路230には、図5に示すA/D変換部11より、図2に示す構成の信号(画素値)が1ラインごとに左側画素の信号から入力される。前記補正値計算回路217aでは、該OBレベル補正回路230に入力される信号(画素値)の各ライン先頭の位置で、前記水平シェーディング補正値を0にリセットする。
次に、前記OBレベル補正回路230への入力信号が水平OB画素値から有効画素値に変わる際、差分値記憶回路215aに領域(0)用差分値として記憶された値を、水平シェーディング補正値に加算し、領域(0)内の画素信号用水平シェーディング補正値として出力する。その後、水平アドレスカウンタ値が図2に示す各分割領域の左端列の水平アドレスに一致した場合、それまで使用していた水平シェーディング補正値に、差分値記憶回路215aにおいて水平アドレスが一致した分割領域用に記憶された差分値を加算し、水平シェーディング補正値として出力する。
なお、差分値記憶回路215aに記憶された差分値は、ある撮像条件のもとで撮像した信号を用いて計算されたものであるため、撮像時の条件と一致しない場合が考えられる。そのため、補正値出力回路217aでは、差分値記憶回路215aに記憶するデータ作成時の撮像条件と現在の撮像条件の違いを補正する必要がある。
例えば、差分値記憶回路215aに記憶するデータの作成時のアナログゲインが1倍であり、現在のアナログゲインが2倍である場合、補正値出力回路217aでは、差分値加算時に記憶された差分値の2倍の値を加算する必要がある。
以上のような方法で補正値出力回路217aから、A/D変換部より入力された有効画素信号に対する水平シェーディング補正値が出力され、この水平シェーディング補正値がOBレベル補正回路230に出力される。
OBレベル補正回路230では、実施形態1と同様の方法で、水平OB平均値計算回路220からの出力と、水平シェーディング補正値計算回路210aからの出力とにより、有効画素値に対する補正が行われる。
これによりこの実施形態2の固体撮像装置においても水平シェーディング補正および横筋補正が実現される。
(実施形態3)
本発明の実施形態3による固体撮像装置は、実施形態2の固体撮像装置における水平シェーディング補正値計算回路210aに代えて、これとは構成の異なる水平シェーディング補正値計算回路210bを備えたものであり、この実施形態3の固体撮像装置では、水平シェーディング補正の精度をより高めたものとなっている。その他の構成は、図5に示す実施形態2の固体撮像装置と同一である。
図7は、本発明の実施形態3による水平シェーディング補正値計算回路の回路構成例を示している。
この実施形態3の水平シェーディング補正値計算回路210bは、水平シェーディング補正値を1増減させる水平アドレスを記憶する補正値変化点記憶回路218と、OBレベル補正回路230に入力された有効画素値に対応する画素(つまりこの有効画素値を出力した画素)の水平アドレスを出力する水平アドレスカウンタ216と、補正値変化点記憶回路218および水平アドレスカウンタ216の出力に応じて、OBレベル補正回路230(図5参照)に入力された有効画素値に対する水平シェーディング補正値を出力する補正値計算回路217bとを有している。
以下、補正値変化点記憶回路218へ記憶させるデータについて説明する。
補正値変化点記憶回路218へ記憶させるデータを作成する際は、まず、温度、アナログゲインなど決められた撮像条件のもと、遮光状態で撮像を行う。その後、撮像により得られた各画素の信号(画素値)から画素列ごとの平均画素値を計算する。
そして、計算された平均画素値を左側の画素列のものから順に、最も左側の画素列の平均画素値からの変動が1を超える画素列を探す。
ここで、単純に列平均を比較するとノイズ等の影響により、頻繁に変動が1を超えてしまうため、ローパスフィルタ等を用い変動量からノイズの影響を減らす必要がある。変動が1を超えた場合は、該当列の水平アドレスを補正値変化点記憶回路218に記憶させる。また、増加した場合は符号ビットとして0を、減少した場合は符号ビットとして1を合わせて記憶させておく。
その後は、記憶した列の平均画素値を基準に、右側へ、変動が1を超える列を探していく。変動が1を超えた場合は水平アドレスおよび符号ビットを記憶する。上記動作を最も右側の列まで続ける。
以下、水平シェーディング補正値計算方法について説明する。
前記OBレベル補正回路230には、図5に示すA/D変換部11より、図2に示す構成の信号(画素値)が1ラインごとに画素部の左側画素の信号から入力される。前記補正値計算回路217bでは、該OBレベル補正回路230に入力される信号の各ライン先頭で、前記水平シェーディング補正値を0にリセットする。
その後、有効画素値が入力されると、水平アドレスカウンタ216の出力と前記補正値変化点記憶回路218に記憶した水平アドレスとを比較し、一致した場合、合わせて記憶してある符号ビットが0であるときは水平シェーディング補正値を1加算し、符号ビットが1であるときは水平シェーディング補正値を1減算する。
補正値変化点記憶回路218に記憶させる水平アドレスは、小さいものから順にソートしておくと、水平アドレスカウンタの出力と比較する際に全記憶データと比較する必要がないため、回路規模の増加を防ぐことができる。
また、補正値変化点記憶回路218に記憶された水平アドレスは、ある撮像条件のもとで撮像した信号を用いて計算されたものであるため、撮像時の条件と一致しない場合が考えられる。そのため、補正値計算回路217bでは、補正値変化点記憶回路218に記憶するデータ作成時の撮像条件と現在の撮像条件の違いを補正する必要がある。
例えば、補正値変化点記憶回路に記憶するデータ作成時のアナログゲインが1倍であり、現在のアナログゲインが2倍である場合、水平シェーディング補正値をアナログゲインに合わせるために、隣接する変化点の中間に1つの変化点を追加する、または、変化量を2にするなどの対策が必要である。
このように本実施形態3では、上記動作により計算された水平シェーディング補正値を用いて、OBレベル補正回路230にて、実施形態2に示した方法と同様の方法で補正を行うので、補正値を変更する水平アドレスが固定されないため、精度の高い水平シェーディング補正および横筋補正が実現される。
(実施形態4)
本発明の実施形態4による固体撮像装置は、実施形態2の固体撮像装置における水平シェーディング補正値計算回路210aに代えて、これとは機能が異なる水平シェーディング補正値計算回路210cを備えたものであり、水平シェーディング特性の異なる複数の画素グループに対応して補正値を切り替えるようにしたものであり、その他の構成は、図5に示す実施形態2の固体撮像装置と同一である。
図8は、本発明の実施形態5による水平シェーディング補正値計算回路210cの回路構成例を示している。
水平シェーディング補正値計算回路210cは、温度、アナログゲイン値など、ある決められた撮像条件のもと、あらかじめ遮光状態で撮像した信号を用いてシェーディング特性の異なる複数の画素グループ別に計算された、図2に示した各分割領域ごとの左隣りの分割領域との平均値差分を記憶する差分値記憶回路215cと、図5に示すOBレベル補正回路230に入力された有効画素信号に対応する画素(有効画素信号を出力した画素)の水平アドレスを出力する水平アドレスカウンタ216と、同様に有効画素信号に対応する画素の垂直アドレスを出力する垂直アドレスカウンタ219と、該差分値記憶回路215c、該水平アドレスカウンタ216、および該垂直アドレスカウンタ219の出力に応じて、前記OBレベル補正回路230に入力された有効画素信号に対する水平シェーディング補正値を出力する補正値計算回路217cとを有する。
以下、水平シェーディング補正値計算方法について説明する。
前記OBレベル補正回路230には、図5に示すA/D変換部11より、図2に示す構成の信号(画素値)が1ラインごとに左側画素の信号から入力される。前記補正値計算回路217cでは、該OBレベル補正回路230に入力される信号の各ライン先頭で、前記水平シェーディング補正値を0にリセットする。
次に、前記OBレベル補正回路230への入力信号が水平OB信号から有効画素信号に変わる際、差分値記憶回路215cに領域(0)用差分値として記憶された値を水平シェーディング補正値に加算し、領域(0)内の画素信号用水平シェーディング補正値として出力する。その後、水平アドレスカウンタ値が図2に示す各分割領域の左端列の水平アドレスに一致した場合、それまで使用していた水平シェーディング補正値に、差分値記憶回路215cにおいて水平アドレスが一致した領域用に記憶された差分値を加算し、水平シェーディング補正値として出力する。
また、差分値記憶回路215cに記憶された差分値は、ある撮像条件のもとで撮像した信号を用いて計算されたものであるため、撮像時の条件と一致しない場合が考えられる。そのため、補正値計算回路215cでは、差分値記憶回路に記憶するデータ作成時の撮像条件と現在の撮像条件の違いを補正する必要がある。
例えば、差分値記憶回路に記憶するデータ作成時のアナログゲインが1倍であり、現在のアナログゲインが2倍である場合、差分値加算時に記憶された差分値の2倍の値を加算する必要がある。
上記動作を、水平アドレスカウンタ216および垂直アドレスカウンタ219の出力に基づき判断した、水平シェーディング特性が異なる画素グループ別に行う。
以上のような方法で補正値計算回路217cから、A/D変換部より入力された有効画素信号に対する水平シェーディング補正値がOBレベル補正回路230に出力される。
OBレベル補正回路230では、実施形態2と同様の方法で、補正が行われ、水平シェーディング特性の異なる複数の画素グループに対応した水平シェーディング補正および横筋補正が実現される。
このように本実施形態4では、水平シェーディング特性の異なる複数の画素グループに対応して補正値を切り替えるようにしたもので、水平シェーディング補正および横筋補正をより高い精度で行うことができる。
さらに、上記実施形態1ないし4では、特に説明しなかったが、上記実施形態1ないし4の固体撮像装置の少なくともいずれかを撮像部に用いた、例えばデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、画像入力カメラ、スキャナ、ファクシミリ、カメラ付き携帯電話装置などの、画像入力デバイスを有した電子情報機器について以下簡単に説明する。
(実施形態5)
図9は、本発明の実施形態5として、実施形態1ないし4のいずれかの固体撮像装置を撮像部に用いた電子情報機器の概略構成例を示すブロック図である。
図9に示す本発明の実施形態5による電子情報機器90は、本発明の上記実施形態1ないし4の固体撮像装置の少なくともいずれかを、被写体の撮影を行う撮像部91として備えたものであり、このような撮像部による撮影により得られた高品位な画像データを記録用に所定の信号処理した後にデータ記録する記録メディアなどのメモリ部92と、この画像データを表示用に所定の信号処理した後に液晶表示画面などの表示画面上に表示する液晶表示装置などの表示部93と、この画像データを通信用に所定の信号処理をした後に通信処理する送受信装置などの通信部94と、この画像データを印刷(印字)して出力(プリントアウト)する画像出力部95とのうちの少なくともいずれかを有している。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、固体撮像装置およびこれを用いた電子情報機器の分野において、回路規模への影響が少なく、かつ、縦筋ノイズ等の問題を発生させずに横筋ノイズおよび水平シェーディングを補正することができる固体撮像装置およびこれを用いた電子情報機器を得ることができる。
1 固体撮像装置
10 画素部
11 AD変換部
20 デジタル信号処理部
90 電子情報機器
91 撮像部
92 メモリ部
93 表示手段
94 通信手段
95 画像出力手段
110 有効画素部
120a、120b 水平OB画素部
130a、130b 垂直OB画素部
210 水平シェーディング補正値計算回路
211 水平平均値計算回路
212 垂直平均値計算回路
213 領域別平均値記憶回路
214 差分値計算回路
215、215a、215c 差分値記憶回路
216 水平アドレスカウンタ
217、217a、217b、217c 補正値出力回路
218 補正値変化点記憶回路
219 垂直アドレスカウンタ
220 水平OB平均値計算回路
230 OBレベル補正回路
231 演算回路
232 基準値出力部
240 デジタル信号処理回路

Claims (10)

  1. 被写体の撮像により該被写体の画像データを出力する、複数の画素をマトリクス状に配列してなる画素部を有する固体撮像装置であって、
    該画素部を、該撮像により得られるアナログ画素信号である有効画素信号を生成する有効画素部と、各画素列に対応する遮光状態でのアナログ信号である垂直OB画素信号を生成する垂直OB画素部と、各画素行に対応する遮光状態でのアナログ画素信号である水平OB画素信号を生成する水平OB画素部とを有するものとし、
    該アナログ画素信号をA/D変換して、該有効画素信号に対応する有効画素値、該垂直OB画素信号に対応する垂直OB画素値、および該水平OB画素信号に対応する水平OB画素値を出力するA/D変換部と、
    該垂直OB画素値に基づいて、該画素部における水平シェーディングが反映された水平シェーディング補正値を算出する水平シェーディング補正値計算回路と、
    該水平OB画素値の1ラインあたりの平均値である水平OB平均値を算出する水平OB平均値計算回路と、
    該有効画素値を、該水平シェーディング補正値および該水平OB平均値を用いて補正するOBレベル補正回路とを備えた固体撮像装置。
  2. 請求項1に記載の固体撮像装置において、
    前記画素部では、前記水平OB画素部は前記有効画素部の左右両側の少なくとも一方に配置され、前記垂直OB画素部は該有効画素部および該水平OB画素部の上下両側の少なくとも一方に配置されている、固体撮像装置。
  3. 請求項2に記載の固体撮像装置において、
    前記水平シェーディング補正値計算回路は、
    前記垂直OB画素部を水平方向に等間隔に分割して得られる複数の分割領域の各々での1ライン分の、前記垂直OB画素値の平均値を算出する水平平均値計算回路と、
    前記分割領域別に、該水平平均値計算回路で算出した平均値を記憶する領域別平均値記憶回路と、
    該水平平均値計算回路で得られた平均値と該領域別平均値記憶回路に記憶されている平均値とにより、複数ライン分の垂直OB画素値の平均値を計算する垂直平均値計算回路と、
    該領域別平均値記憶回路に記憶された平均値を用いて、前記分割領域毎にその左隣りの分割領域の平均値との差分である差分値を計算する差分値計算回路と、
    該差分値を該分割領域毎に記憶しておく差分値記憶回路と、
    前記水平シェーディング補正値計算回路に入力された有効画素値に対応する画素の水平アドレスを出力する水平アドレスカウンタと、
    該差分値記憶回路に記憶された複数の差分値のうちから、該水平アドレスカウンタの出力に応じた差分値を、前記シェーディング補正値として出力する補正値出力回路とを備えた固体撮像装置。
  4. 請求項3に記載の固体撮像装置において、
    遮光状態での撮像により得られた、垂直OB画素値、水平OB画素値、および有効画素値を用いて計算して得られた前記複数の分割領域の各々の平均画素値を記憶する記憶回路を備え、該記憶回路に記憶した平均画素値を、前記被写体の撮像により得られる有効画素値の補正に用いる固体撮像装置。
  5. 請求項2に記載の固体撮像装置において、
    前記水平シェーディング補正値計算回路は、
    あらかじめ計算された、前記画素部を水平方向に均等に分割して得られた複数の分割領域の各々とそれぞれの分割領域の左隣りの分割領域との間での、遮光状態での撮像により得られた平均画素値の差分を記憶する差分値記憶回路と、
    該水平シェーディング補正値計算回路に入力された有効画素値に対応する有効画素の水平アドレスを出力する水平アドレスカウンタと、
    該差分値記憶回路に記憶された平均画素値の差分値から、該水平アドレスカウンタの出力が示す有効画素の差分値を該有効画素のシェーディング補正値として出力する補正値出力回路とを備えた固体撮像装置。
  6. 請求項5に記載の固体撮像装置において、
    該補正値出力回路は、撮像条件に応じて、出力する水平シェーディング補正値を調整するよう構成されている固体撮像装置。
  7. 請求項2に記載の固体撮像装置において、
    前記水平シェーディング補正値計算回路は、
    前記水平シェーディング補正値が1増減する有効画素の水平アドレス値を記憶する補正値変化点記憶回路と、
    該水平シェーディング補正値計算回路に入力された有効画素値に対応する有効画素の水平アドレスを出力する水平アドレスカウンタと、
    該水平アドレスカウンタから出力されるアドレス値が、該補正値変化点記憶回路に記憶された水平アドレス値と一致したとき、該水平シェーディング補正値を出力する補正値出力回路とを備えた固体撮像装置。
  8. 請求項7に記載の固体撮像装置において、
    前記補正値計算回路は、撮像条件に応じて、出力する水平シェーディング補正値を調整するよう構成されている固体撮像装置。
  9. 請求項5に記載の固体撮像装置において、
    前記OBレベル補正回路は、前記有効画素値に対する水平シェーディング補正値を、水平シェーディング特性の異なる複数の画素グループに対応して切り替えるよう構成されている固体撮像装置。
  10. 被写体の撮像を行う撮像部を備えた電子情報機器であって、
    該撮像部は、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の固体撮像装置である電子情報機器。
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