JP2011119878A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 文字/線画の色やサイズによらず、文字/線画の非エッジ部を一律の間引き率で間引くことで生じる画像品位の低下を抑制する。
【解決手段】 文字/線画の色およびサイズに応じて、文字/線画の非エッジ部のデータを間引くための間引き率を設定する。これにより、文字/線画の色およびサイズに最適な間引き率を設定できるようになるため、文字/線画の色やサイズによらず非エッジ部の濃度が十分な高品位画像を得ることができる。
【選択図】 図6
【解決手段】 文字/線画の色およびサイズに応じて、文字/線画の非エッジ部のデータを間引くための間引き率を設定する。これにより、文字/線画の色およびサイズに最適な間引き率を設定できるようになるため、文字/線画の色やサイズによらず非エッジ部の濃度が十分な高品位画像を得ることができる。
【選択図】 図6
Description
本発明は、画像の非エッジ部の形成に使用される記録材の量を低減するための低減処理を実行可能な画像処理装置及び画像処理方法に関する。
高画像品位と低ランニングコストの両立を図るために、画像品位を保ちつつ記録材の使用量(記録ドット数)を低減する方法が提案されている(特許文献1参照)。この特許文献1では、画像の非エッジ部のデータを所定の間引率に従って間引くことで、画像品位を維持しつつ、記録材の使用量(記録ドット数)を低減してランニングコストの抑制を実現している。
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、画像のサイズ(例えば、文字の大きさや線画の幅)や色によらず、非エッジ部の間引き率は一定となっている。
このため、画像のサイズが大きい場合と小さい場合とで間引き画像の非エッジにおける濃度差が顕著となったり、画像の色がカラーの場合と黒の場合とで間引き画像における非エッジ部の濃度差が顕著となったりして、画像品位が低下する場合があった。
本発明は、上記課題を解決するものであって、その目的は、画像の非エッジ部の形成に使用する記録材の量を減らしつつも、画像のサイズや色によらず高品位な画像を得ることにある。
本発明の画像処理装置は、文字の色に関する色情報および文字のサイズに関するサイズ情報を取得するための取得手段と、前記取得手段により取得された色情報およびサイズ情報に応じて、前記文字の非エッジ部のデータを間引くための間引き率を決定するための決定手段と、前記決定手段によって決定された間引き率に従って、前記非エッジ部のデータを間引くための間引き手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、画像の非エッジ部の形成に使用する記録材の量を減らしつつも、画像のサイズや色によらず高品位な画像を得ることが可能となる。
図1は、本発明で適用可能なカラーインクジェット記録装置の一実施形態の構成を示す概要斜視図である。インクタンク205〜208は、4色のインク(黒、シアン、マゼンタ、黄:K、C、M、Y)をそれぞれ収容しており、これら4色のインクを記録ヘッド201〜204に対して供給可能に構成されている。記録ヘッド201〜204は、4色のインクに対応して設けられ、インクタンク205〜208から供給されるインクを吐出できるように構成されている。
搬送ローラ103は、補助ローラ104とともに記録媒体(記録用紙)107を挟持しながら回転して記録媒体107を搬送するとともに、記録媒体107を保持する役割も担っている。キャリッジ106は、インクタンク205〜208及び記録ヘッド201〜204を搭載可能であって、これら記録ヘッド及びインクタンクを搭載しながらX方向沿って往復移動可能に構成されている。このキャリッジ106の往復移動中に記録ヘッドからインクが吐出され、これにより記録媒体に画像が記録される。記録ヘッド201〜204の回復動作時等の非記録動作時には、このキャリッジ106は図中の点線で示したホームポジション位置hに待機するように制御される。
図1に示すホームポジションhに待機している記録ヘッド201〜204は、記録開始命令が入力されると、キャリッジ106と共に図中X方向に移動しつつ、インクを吐出して記録媒体107上に画像を記録する。この記録ヘッドの1回の移動(走査)によって、記録ヘッド201の吐出口の配列範囲に対応した幅を有する領域に対して記録が行われる。キャリッジ106の主走査方向(X方向)への1回の走査に伴う記録が終了すると、キャリッジ106はホームポジションhに戻り、再び図中のX方向へ走査しながら記録ヘッド201〜204で記録を行う。前回の記録走査が終了してから続く記録走査が始まる前には、搬送ローラ103が回転して、主走査方向と交差する副走査方向(Y方向)へと記録媒体が搬送される。このように記録ヘッドの記録走査と記録媒体の搬送とを繰り返すことにより記録媒体107に対する画像の記録が完成する。記録ヘッド201〜204からインクを吐出する記録動作は、後述の制御手段による制御に基づいて行われる。
なお、上記の例では、記録ヘッドが往路方向に走査する時にのみ記録動作を行う、いわゆる片方向記録を行う場合について説明した。しかし、記録ヘッドが往路方向への走査時と復路方向への走査時の両方において記録を行う、いわゆる双方向記録を行うものにも本発明は適用可能である。また、上記の例では、インクタンク205〜208と記録ヘッド201〜104とを分離可能にキャリッジ106に搭載する構成を示した。しかし、インクタンク205〜208と記録ヘッド201〜204とが一体となったカートリッジをキャリッジに搭載する形態を採用してもよい。さらに、一つの記録ヘッドから複数色のインクを吐出可能な複数色一体型のヘッドをキャリッジに搭載する形態を採用してもよい。
図3は、図1に示したカラーインクジェット記録装置の記録制御系回路の概略構成を示すブロック図である。インクジェット記録装置600は、インターフェイス400を介して、ホストコンピュータ(以下、ホストPC)1200等のデータ供給装置に接続されている。データ供給装置から送信される各種データや記録に関連する制御信号等は、インクジェット記録装置600の記録制御部500に入力される。記録制御部500は、インターフェース400を介して入力された制御信号に従って後述のモータドライバ403〜404やヘッドドライバ405を制御する。また、記録制御部500は、入力される画像データの処理(例えば、図5や図6に示されるデータ処理)や後述のヘッド種別信号発生回路405より入力される信号の処理を行う。401は、記録媒体107の搬送のために搬送ローラ103を回転させるための搬送モータである。402は、記録ヘッド201〜204を搭載するキャリッジ106を往復移動させるためのキャリッジモータである。403、404は、搬送モータ401、キャリッジモータ402をそれぞれ駆動するためのモータドライバである。405は記録ヘッド201〜204を駆動するヘッドドライバであり、記録ヘッドの数に対応して複数設けられている。また、406はヘッド種別信号発生回路であり、キャリッジ106に搭載されている記録ヘッド201〜204の種類や数を示す信号を記録制御部500に供給する。
(実施形態1)
実施形態1においては、文字、線画、無属性(文字及び線画以外)からなる属性情報および処理対象となる画像の色(黒orカラー)の情報を取得し、属性が文字あるいは線画である画像に関してその非エッジ部を検出する。そして、このように検出された非エッジ部のデータを間引くための間引きマスクを上記属性情報および色情報に応じて選択することで、画像の属性及び色に応じた間引き率が設定される。具体的には、図2に示すような間引き率が設定される。
実施形態1においては、文字、線画、無属性(文字及び線画以外)からなる属性情報および処理対象となる画像の色(黒orカラー)の情報を取得し、属性が文字あるいは線画である画像に関してその非エッジ部を検出する。そして、このように検出された非エッジ部のデータを間引くための間引きマスクを上記属性情報および色情報に応じて選択することで、画像の属性及び色に応じた間引き率が設定される。具体的には、図2に示すような間引き率が設定される。
ここで、図2について説明する。図2中の符号A〜Dは間引き率を示している。Aは、文字/線画の色が黒であり且つ文字/線画のポイント数が閾値未満の場合(例えば、黒の小文字・細線)の間引き率である。Bは、文字/線画の色が黒であり且つ文字/線画のポイント数が閾値以上の場合(例えば、黒の大文字・太線)の間引き率である。Cは、文字/線画の色が黒以外の色(カラー)でありかつ文字/線画のポイント数が閾値未満の場合(例えば、カラーの小文字・細線)の間引き率である。Dは、文字/線画の色がカラーでありかつ文字/線画のポイント数が閾値以上の場合(例えば、カラーの大文字・太線)の間引き率である。
そして、A〜Dの関係は下記式(1)で示す通りである。
A>B、C>D、A>C、B>D ・・・(式1)
なお、(式1)においてBとCの大小関係は問わない。
A>B、C>D、A>C、B>D ・・・(式1)
なお、(式1)においてBとCの大小関係は問わない。
つまり、式(1)を言い換えるとと、下記(式2)あるいは(式3)を満たすということである。
A>B≧C>D ・・・(式2)
A>C≧B>D ・・・(式3)
このように画像(文字や線画)のサイズと色に応じて非エッジ部の間引き率を変えることで、画像の非エッジ部の形成に使用する記録材の量を減らしつつも、画像のサイズや色によらず高品位な画像を得ることが可能となる。
A>B≧C>D ・・・(式2)
A>C≧B>D ・・・(式3)
このように画像(文字や線画)のサイズと色に応じて非エッジ部の間引き率を変えることで、画像の非エッジ部の形成に使用する記録材の量を減らしつつも、画像のサイズや色によらず高品位な画像を得ることが可能となる。
まず、画像(文字/線画)のサイズに応じて画像の非エッジ部の間引き率を変える理由について、図4を参照して説明する。図4は、エッジ部で囲まれる画像の非エッジ部を間引くことで得られた間引き画像(以下、「非エッジ部間引き画像」という)の模式図及びその濃度分布を表す概念図である。図4(a)〜図4(c)は、非エッジ部間引き画像の模式図を示す。図4(d)〜図4(f)は、図4(a)〜図4(c)それぞれの濃度分布を表す概念図を示す。図4(a)は、小さい画像の非エッジ部をある間引き率で間引くことで得られた非エッジ部間引き画像の模式図である。図4(b)は、大きい画像の非エッジ部を図4(a)と同じ間引き率で間引くことで得られた非エッジ部間引き画像の模式図である。図4(c)は大きい画像の非エッジ部を図4(a)よりも低い間引き率で間引くことで得られた非エッジ部間引き画像の模式図である。図4(d)は図4(a)のA−A’間の濃度分布である。図4(e)は図4(b)のB−B’間の濃度分布である。図4(f)は図4(c)のC−C’間の濃度分布である。実線は、画像濃度(OD値)を示す。一方、点線は、マクロ濃度)を示す。すなわち、人間の視覚特性を考慮すると、濃度を視認するのは0〜8cycle/mmであり、例えば1200dpiのプリンタであれば、6画素程度以上の幅を持つエリアである。従って、人間の目は、着目点の周囲の複数画素の濃度を見ていることになる。そこで、点線として、この周囲の複数画素の画像濃度の移動平均、即ち、マクロ的に画像を観察した場合の見かけ上の濃度(マクロ濃度)を示す。
図4(d)の中心部、すなわち、小さい画像の非エッジ部のマクロ濃度は、エッジ部のOD値の影響を受けて、非エッジ部のOD値よりも高くなる。図4(e)及び(f)の中心部、すなわち、大きい画像の非エッジ部のマクロ濃度は、エッジ部までの距離が長いために、エッジ部のOD値の影響を受けづらく、非エッジ部のOD値よりも高くなりにくい。このため、図4(d)の非エッジ部のOD値と図4(e)の非エッジ部のOD値とは等しいが、図4(d)の非エッジ部のマクロ濃度と図4(e)の非エッジ部のマクロ濃度とは異なることになる。非エッジ部の間引き率を図4(e)よりも低く設定することで図4(e)よりも高いOD値を実現している図4(f)では、非エッジ部のマクロ濃度が、図4(e)よりも高くなる。
換言すると、大きい画像において、図4(d)に示す小さい画像のマクロ濃度と同程度のマクロ濃度を得るためには、図4(e)に示すOD値ではなく、図4(f)に示すOD値が必要となる。即ち、図4(f)のように画像領域が大きい場合には、そのマクロ濃度が図4(d)と同程度になるように非エッジ部の間引き率を低く設定する必要がある。
このように、大きなサイズの画像の非エッジ部の間引き率を、小さいサイズの画像の非エッジ部の間引き率よりも低く設定することにより、画像サイズが増大したときに起こる画像濃度(マクロ濃度)の低下を抑制することができる。従って、画像(文字・線画)のサイズに応じて非エッジ部の間引き率を変えることで、記録材の使用量を減らしつつも、画像のサイズに関わらず十分な濃度を有する高品位な画像を得ることができる。
次に、画像(文字/線画)の色に応じて画像の非エッジ部の間引き率を変える理由について説明する。一般的な文書では、黒文字や黒線の多くはドット記録率が100%となることが多いが、カラー文字やカラー線画の多くはドット記録率が100%とならないことが多い。これは、一般的なインクジェット記録装置を用いて、記録用多値RGBデータで指定される色を表現する場合に、カラーはドット記録率が100%とならないことが多いことに起因する。例えば(R,G,B)=(0,0,255)で表される青は、(K,C,M,Y)=(0,255,255,0)で表現するのではなく、(K,C,M,Y)=(0,235,192,0)といったような、中間調で表現することが多い。従って、このようにして生成される多値CKMYデータを量子化処理して得られる2値KCMYデータに対し、インク色に関係なく、同じ間引き率で間引き処理を行うと、KデータよりもCMYデータは、より薄く表現されてしまうことが多い。そのため、画像の色に応じて適切な間引き率を設定する必要がある。すなわち、Kデータに対する間引き率よりも、CMYデータに対する間引き率を低く設定する必要がある。
以上から明らかなように、高品位な間引き画像を得るためには、大きい画像の間引き率を小さい画像の間引き率よりも小さくすること(条件1)、および、カラー画像の間引き率を黒画像の間引き率よりも小さくすること(条件2)が好適である。従って、これら条件1と条件2を満たすために、上述したような(式1)に記載されるような関係の間引き率を設定しているのである。なお、黒の大文字(太線)の間引き率Bとカラーの小文字(細線)の間引き率Cとの好適な大小関係は、サイズ差や黒とカラーの濃度差によって逆転する場合もある。従って、本実施形態では、BとCの大小関係を問わないものとして扱っている。
図5は、インクジェット記録装置とホストPCとで構成される画像処理システムにおける画像データ処理を行う概略構成を示す機能ブロック図である。インクジェット記録装置の記録制御部500は、図3のインターフェイス介して、プリンタドライバがインストールされたホストホストPC1200より転送されるデータの処理を行う。
ホストPC1200では、アプリケーションから入力画像データ1000を受け取る。この入力画像データ1000は、画像構成要素の種類に関する情報(画像の属性情報)と、文字及び線画のポイント数に関する情報を含んでいる。まず、受け取った入力画像データ1000を1200dpiの解像度でレンダリング処理1001を行う。これによって、記録用多値RGBデータ1002が生成される。本実施形態では、記録用多値RGBデータ1002は256値のデータである。一方、入力画像データ1000に基づき、記録すべき画像内に含まれる複数種の画像構成要素である文字及び線画のオブジェクト判別処理1003を行う。オブジェクト判別処理1003で判別された文字データ1004及び線画データ1005について、それぞれ、プリンタドライバよりポイント数に関する情報を取得するポイント数検出処理1006、1007を行う。続いて文字データ1004及び線画データ1005それぞれに対してレンダリング処理1008、1009を行う。これにより、解像度1200dpiの2値の文字オブジェクトデータ1010及び2値の線画オブジェクトデータ1011が生成される。以上のように生成された記録用多値RGBデータ1002と2値の各オブジェクトデータ1011、1012は記録制御部500に転送される。また、ポイント数検出処理1006、1007それぞれによって得られた文字ポント数に関する情報1022および線画ポント数に関する情報1023についても記録制御部500に転送される。
記録制御部500では、記録用多値RGBデータ1002を多値(256値)KCMYデータ1013に変換するための色変換処理1012を行う。次いで、多値(256値)KCMYデータ1013を量子化処理1014(例えば、誤差拡散処理)によって量子化(2値化)する。これにより、解像度1200dpiの2値KCMYデータ1015が生成される。一方、記録制御部500に転送された2値の文字オブジェクトデータ1010及び2値の線画オブジェクトデータ1011に対しては、それぞれ、非エッジ部検出処理1016、1017を行う。これにより、2値の文字非エッジ部データ1018、2値の文字エッジ部データ1019、2値の線画非エッジ部データ1020、2値の線画エッジ部データ1021が生成される。
最後に、2値KCMYデータ1015と、2値の文字非エッジ部データ1018、2値の文字エッジ部データ1019、2値の線画非エッジ部データ1020、2値の線画エッジ部データ1021、文字ポイント数に関する情報1022および線画ポイント数に関する情報1023に基づいて、後述するオブジェクト別データ処理1024が行われる。
図6は、図5におけるオブジェクト別データ処理1024の手順を示すフローチャートである。なお、このオブジェクト別データ処理1024では、色別(KCMY)に同様の処理が行われる。そのため、以下ではKのオブジェクト別データ処理について代表して説明し、他色の処理についてはその説明を簡略化する。
図5および図6に示されるように、2値の文字非エッジ部データ1018、2値の文字エッジ部データ1019、2値の線画非エッジ部データ1020、2値の線画エッジ部データ1021、Kの2値データ1015、文字ポイント数に関する情報1022および線画ポイント数に関する情報1023が入力されたことに応じて、Kのオブジェクト別データ処理シーケンスが開始する。
まず、着目画素の画像属性が文字あるいは線画のいずれかであるか否かを判定する(S101)。続いて、文字あるいは線画と判定された画像データに関して、非エッジ部か否かを判定する(S102)。さらに、非エッジ部と判定された画像に関して、文字か否かを判定する(S103)。文字と判定された画像に関して、文字ポイント数の情報を参照する(S104)。次いで、個々の文字に対してポイント数が10ポイント(閾値)未満であるか10ポイント以上であるかを判定する(S105)。ポイント数が10ポイント未満であると判定された場合、10ポイント未満の文字データを間引くためのマスクとして75%間引きマスクを選択する(S106)。このような間引きマスクの選択によって間引き率が決定される。続いて、この75%間引きマスクを用いて文字データを間引くことにより、着目画素のKの間引き文字データを生成する。このような処理を複数画素について行うことで生成されたデータの集合を、Kの間引き文字データ(I)とする(S107)。一方、ポイント数が10ポイント以上であると判定された場合、10ポイント以上の文字データを間引くためのマスクとして50%間引きマスクを選択する(S108)。続いて、この50%間引きマスクを用いて文字データを間引くことにより、着目画素のKの間引き文字データを生成する。このような処理を複数画素について行うことで生成されたデータの集合を、Kの間引き文字データ(II)とする(S109)。S107及びS109で生成されたKの間引き文字データ(I)とKの間引き文字データ(II)を合成し、Kの合成文字データを生成する(S110)。
次に、S103で線画と判定された画像に関して、線画ポイント数の情報を参照する(S111)。個々の線画に対してポイント数が4ポイント(閾値)未満であるか4ポイント以上であるかを判定する(S112)。ポイント数が4ポイント未満である判定された場合、この4ポイント未満の線画データを間引くためのマスクとして75%間引きマスクを選択する(S113)。続いて、この75%間引きマスクを用いて線画データを間引くことにより、着目画素のKの間引き線画データを生成する。このような処理を複数画素について行うことで生成されたデータの集合を、Kの間引き線画データ(I)とする(S114)。一方、ポイント数が4ポイント以上であると判定された場合、4ポイント以上の線画データを間引くためのマスクとして50%間引きマスクを選択する(S115)。続いて、この50%間引きマスクを用いて線画データを間引くことにより、着目画素のKの間引き線画データを生成する。このような処理を複数画素について行うことで生成されたデータの集合を、Kの間引き線画データ(II)とする(S116)。S114及びS116で生成されたKの間引き線画データ(I)とKの間引き線画データ(II)を合成し、Kの合成線画データを生成する(S117)。
さらに、S101で画像属性が文字あるいは線画以外(つまり、無属性)と判定された画素の集合をKの無属性データとし、S102でエッジ部と判断された画素の集合をKの文字/線画のエッジ部データとする(S118)。
S110、S117、S118で生成されたKの文字/線画エッジ部データ、Kの無属性データ、Kの合成文字データ、Kの合成線画データを合成し、Kの合成データ(Kの記録データ)を生成する(S119)。
上述したKのオブジェクト別データ処理をCMYについても同様に行うが、KとCMYとでは、選択される間引きマスクの間引き率が異なる。すなわち、CMYのオブジェクト別データ処理では、S106において50%間引きマスクを選択し、S108では25%間引きマスクを選択する。また、S113では50%間引きマスクを選択し、S108では25%間引きマスクを選択する。この後、ヘッドドライバ405を通して記録ヘッド201〜204へ各色記録データを転送し、各々の記録ヘッドで記録を行う。
以上説明した図6の処理によれば、K(黒)の小文字・細線の間引き率Aは75%、K(黒)の大文字・太線の間引き率Bは50%、CMY(カラー)の小文字・細線の間引き率Cは50%、CMY(カラー)の小文字・細線の間引き率Dは25%となる。従って、A〜Dの関係は、上記(式1)、(式2)、(式3)を満たすことになる。
図7(a)は、図5に示される非エッジ部の検出処理(1016、1017)を示すフローチャートである。図7(b)および(c)は、この検出処理で用いられるマトリックスと着目画素の関係を示す模式図である。まず、画像データの着目画素に記録すべきドットを示すデータが存在し、かつ、着目画素を中心とする3×3のマトリックス内の記録ドット数が9であるか否かを判定する(S201)。総記録ドット数が9の場合は着目画素のビットをONにする(S202)。総記録ドット数が9でない場合には、着目画素のビットをOFFにする(S203)。続いて、画像データの着目画素を走査方向に1画素分シフトさせる(S204)。この動作を繰り返し行い、全ての画像データの画素について検出処理が終了したか否かの判断を行い(S205)、終了した場合には、画像データの非エッジ部の検出処理を終了(S206)とし、終了していなければS201へ戻り上記処理を繰り返す。
なお、ここでは、図7(b)に示されるマトリックスを用いる場合について説明したが、検出処理に用いられるマトリクスの構造はこれに限られるものではない。例えば、図7(c)のような着目画素とそれに隣接する4つ画素とからなるマトリクスを用い、そのマトリックス内の記録ドット数が5か否かを判定し、5と判定された場合にその着目画素を非エッジ部として検出してもよい。
次に、上記図5〜図7で説明した非エッジ検出処理、間引き処理、記録データ生成処理について、図8〜図10を参照して説明する。なお、図8〜図10では、Kを例に説明するがCMYについても同様の処理を行う。勿論、CMYについては、図6で説明したようなKとは異なる間引き率が設定されることになる。図8は上記非エッジ部の検出処理を模式的に示した図である。図8(a)は、Kの2値データ1015である。このKの2値データ1015は12ポイントの文字2001、7ポイントの文字2002、5ポイントの線画2003、2ポイントの線画2004、無属性画像2005によって構成されている。図8(b)は、2値の文字オブジェクトデータ3200、3203である。図8(c)は、2値の文字非エッジ部データ3000、3003である。図8(d)は、2値の文字エッジ部データ3100、3103である。図8(e)は、2値の線画オブジェクトデータ3207、3210である。図8(f)は、2値の線画非エッジ部データ3007、3010である。図8(g)は、2値の線画エッジ部データ3107、3110である。図8(b)のデータから図8(c)及び(d)のデータを生成する方法は次の通りである。すなわち、図7で説明した通り、図8(b)に表す2値の文字オブジェクトデータ3200、3203について着目画素を順次1画素ずつシフトさせながら非エッジ部の検出処理を行う。着目画素を含む3×3マトリックス内の総記録ドット数が9の場合にその着目画素のビットをONにしていく。こうしてビットがONされた画素の集合体が、図8(c)に表す2値の文字非エッジ部データ3000、3003となる。さらに、上記のようにして生成した文字非エッジ部データ3000、3003と2値の文字オブジェクトデータ3200、3203の排他的理論和(EX−OR)をとることで、図8(d)に表す2値の文字エッジ部データ3100、3103を生成する。同様に、図8(e)に示す2値の線画オブジェクトデータから、図8(f)に示す2値の線画非エッジ部データ3007、3010及び図8(g)に示す2値の線画エッジ部データ3107、3110を生成する。
なお、文字及び線画以外の無属性画像2005については処理を行わない。ここでは、エッジ部を輪郭の1画素とし、非エッジ部を輪郭の1画素を除く画素として検出したが、これに限定されるものでなくエッジ部を複数の画素として検出してもよい。エッジ部を複数の画素として検出するには、先に生成した非エッジ部データに対して非エッジ部検出処理を繰り返し行うことで可能となる。また、ここでは非エッジ部を検出したが、エッジ部を検出することでエッジ部データと非エッジ部データを生成してもよい。
図9は、文字及び線画の非エッジ部データの間引き処理、合成文字データ及び合成線画データの生成処理を模式的に表す図である。図9(a)は、図8(c)に示す2値の文字非エッジ部データ3000であり、10ポイント以上の文字である。このため、2値の文字非エッジ部データ3000と間引き率50%の間引きマスク3001との理論積を行うことで、図9(b)に示す間引き文字データ(I)3002を生成する。図9(c)は、図8(c)に示す2値の非エッジ部データ3003であり、10ポイント未満の文字である。このため、2値の文字非エッジ部データ3003と間引き率75%の間引きマスク3004との理論積を行うことにより、図9(d)に示す間引き文字データ(II)3005を生成する。さらに、間引き文字データ(I)3002と間引き文字データ(II)3005との理論和をとることで、図9(e)に示すKの合成文字データ3006を生成する。
図9(f)は、図8(e)に示す2値の線画非エッジ部データ3007であり、4ポイント以上の線画である。このため、2値の線画非エッジ部データ3007と間引き率50%の間引きマスク3008との理論積を行うことにより、図9(g)に示す間引き線画データ(I)3009を生成する。図9(h)は、図8(e)に示す2値の非エッジ部データ3010であり、4ポイント未満の線画である。このため、2値の線画非エッジ部データ3010と間引き率50%の間引きマスク3011との理論積を行うことにより、図9(i)に示す間引き線画データ(I)3012を生成する。さらに、Kの間引き線画データ(I)3009とKの間引き線画データ(II)3012との理論和をとることで、図9(j)に示すKの合成線画データ3013を生成する。
図10は、記録データ生成処理を模式的に表す図である。図10(a)は、図8(d)及び(g)に示される文字/線画のエッジ部データ及び図8(a)の無属性画像2005である。この図10(a)のデータと、図10(b)に示す合成文字データ3006(図9(e)と同じ)及び図10(c)に示す合成線画データ3013(図10(j)と同じ)との理論和をとることで、図10(d)のようなKの記録データを生成する。この図10(d)の記録データが図7のS119で生成されるKの記録データとなる。これにより、比較的サイズの大きなKの文字・線画(黒の大文字・太線)については、比較的サイズの小さなKの文字・線画(黒の小文字・細線)よりも、非エッジ部の間引き率を低く設定できる。
また、CMYについて同様の処理を行うので、CMY大文字・太線画(カラーの大文字・太線)についてはCMYの小文字・細線(カラーの小文字・細線)よりも、非エッジ部の間引き率を低く設定できる。以下、図11を参照しながら、カラーの文字/線画に対する間引き処理について簡単に説明する。
図11(a)は、図5の2値KCMYデータ1015に含まれるCの2値データである。このCの2値データは12ポイントの文字2001c、7ポイントの文字2002c、5ポイントの線画2003c、2ポイントの線画2004c、無属性画像2005cによって構成されている。
図8(d)に示される2値の文字エッジ部データ3100、3103と、図11(a)のデータ2001c、2002cとの論理積(AND)を取り、図11(b)に示される2値の文字エッジ部データ3100c、3103cを生成する。また、図8(g)に示す2値の線画エッジ部データ3107、3110と、図11(a)のデータ2003c、2004cとの論理積(AND)を取り、図11(b)の2値の線画エッジ部データ3107c、3110cを生成する。こうして図11(b)に示される4つのエッジ部データ3100c、3103c、3107c、3110cが生成される。
また、図8(c)に示す2値の文字非エッジ部データ3000、3003と、図11(a)のデータ2001c、2002cとの論理積(AND)を取り、図11(c)の2値の文字非エッジ部データ3000c、3003cを生成する。また、図8(f)に示す2値の線画非エッジ部データ3007、3010と、図11(a)のデータ2003c、2004cとの論理積(AND)を取り、図11(d)2値の線画非エッジ部データ3007c、3010cを生成する。
その後、これら図11(c)および図11(d)に示される2値の文字/線画非エッジ部データに対して、間引きマスク用いた間引き処理を行う。
詳しくは、図11(c)に示される2値の文字非エッジ部データ3000cは10ポイント以上の文字であるため、2値の文字非エッジ部データ3000cを間引くための間引くマスクとして、図11(g)に示される間引き率25%の間引きマスクを選択する。そして、この間引き率25%の間引きマスクと、2値の文字非エッジ部データ3000cとの論理積をとって、図11(e)の左上に示されるようなC大文字の非エッジ部間引きデータを生成する。一方、2値の文字非エッジ部データ3003cは10ポイント未満の文字であるため、2値の文字非エッジ部データ3003cを間引くための間引くマスクとして、図11(h)に示される間引き率50%の間引きマスクを選択する。そして、この間引き率50%の間引きマスクと、2値の文字非エッジ部データ3003cとの論理積をとって、図11(e)の右上に示されるようなC小文字の非エッジ部間引きデータを生成する。
また、図11(d)に示される2値の線画非エッジ部データ3007cは4ポイント以上の線画であるため、2値の線画非エッジ部データ3007cを間引くための間引くマスクとして、図11(g)に示される間引き率25%の間引きマスクを選択する。そして、この間引き率25%の間引きマスクと、2値の線画非エッジ部データ3007cとの論理積をとって、図11(e)の左下に示されるようなC太線の非エッジ部間引きデータを生成する。一方、2値の線画非エッジ部データ3010cは4ポイント未満の線画であるため、2値の線画非エッジ部データ3010cを間引くための間引くマスクとして、図11(h)に示される間引き率50%の間引きマスクを選択する。そして、この間引き率50%の間引きマスクと、2値の線画非エッジ部データ3010cとの論理積をとって、図11(e)の中央下に示されるようなC細線の非エッジ部間引きデータを生成する。
その後、以上のようにして生成された4つの非エッジ部間引きデータと、図11(b)に示される4つのエッジ部データと、図11(b)に示される無属性画像データ2005cとの論理和をとって、図11(e)に示すCの記録データが生成される。
なお、本実施形態では、2値KCMYデータ1015ではなく、2値のオブジェクトデータ1010、1011に基づいて非エッジ部検出処理を行っているが、この理由は以下の通りである。カラー文字やグレーのハーフトーン文字の場合には、ドット記録率100%のベタ画像となっていない(つまり、非エッジ部内に非記録画素が存在する)可能性が高い。非エッジ部内に非記録画素が存在するような2値KCMYデータを基に非エッジ部検出処理を行うと、文字の内部さえも非エッジ部として検出されてしまう。そうすると、文字の内部の、本来間引きたいドットが間引かれずに残ってしまうため、文字の内部で画像濃度(OD値)が高い箇所が発生し、マクロ濃度の不均一が生じてしまう。文字の内部でのマクロ濃度の不均一が発生すると、ひとつながりの図形ではなく、異なった複数の図形が接している様に感じてしまう場合が多い。これを避けるためには、本実施形態では、2値KCMYデータの非エッジ部検出を行うのではなく、2値のオブジェクトデータ1010、1011に基づいて非エッジ部検出処理を行っている。このことは、Kデータのみならず、CMYについても同様のことがいえる。
また、本実施形態では、画像のサイズや色に応じた間引き率の設定処理を、文字と線画の両種の画像に対して行っているが、上記設定処理を文字のみあるいは線画のみに対して行うようにしてもよい。
以上説明したように本実施形態によれば、非エッジ部の間引き率を、文字あるいは線画の大きさや色に応じて可変に設定している。これにより、文字あるいは線画のサイズや色に関わらず、エッジ部が鮮明で且つ非エッジ部の濃度が十分な高品位な画像を形成することが可能となる。また、非エッジ部の形成に使用される記録材の量も低減されるため、コスト低減効果も合わせて得ることできる。
(実施形態2)
上記実施形態1では、無属性データ、文字及び線画のエッジ部データに対しては間引きを行っていないが、この実施形態2では無属性データに対して間引き処理を行う。その他の点については実施形態1と同様である。
上記実施形態1では、無属性データ、文字及び線画のエッジ部データに対しては間引きを行っていないが、この実施形態2では無属性データに対して間引き処理を行う。その他の点については実施形態1と同様である。
本実施形態では、図5におけるオブジェクト判別処理1003で文字及び線画以外に無属性の判別を行い、図6に示すS101で無属性と判定された着目画素の集合である無属性データに対して50%の間引きマスクを用いて間引き処理を行う。その後、間引き処理を施した無属性データと、非エッジ部間引き文字データと、非エッジ部間引き線画データと、文字/線画エッジ部データとを合成する。これにより、Kの場合には、図10(e)に示すような文字及び線画の非エッジ部に加え無属性データも間引いた記録データを生成する。一方、CMYの場合には、図11(f)に示すような文字及び線画に加え無属性データも間引いた記録データを生成する。ここでは無属性データの間引き率を50%としたが、これに限定されるものではなく、要は、無属性データの記録ドット数を低減できれば良い。
このように実施形態2によれば、文字及び線画の非エッジ部データに加え、無属性データについても間引き処理を行うので、実施形態1よりも低ランニングコスト化を図ることができる。
(実施形態3)
実施形態3では、ホストPC1200にて拡大/縮小の倍率が指定された場合に、指定された倍率に応じて文字および線画のポイント数を演算し、この演算により得られたポイント数情報に従って間引き率を決定する。その他の点については実施形態1と同様であるため、以下では実施形態1との相違点についてのみ説明する。
実施形態3では、ホストPC1200にて拡大/縮小の倍率が指定された場合に、指定された倍率に応じて文字および線画のポイント数を演算し、この演算により得られたポイント数情報に従って間引き率を決定する。その他の点については実施形態1と同様であるため、以下では実施形態1との相違点についてのみ説明する。
図12は、実施形態3におけるポイント数演算処理を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、図5の文字ポイント数情報1022および線画ポイント数情報1023を取得する際に、ホストPC1200のプリンタドライバにおいて実行される。まず、実施形態1と同様に、図5の文字ポイント数検出処理1006および線画ポイント数検出処理1007において検出されたポイント数に関する情報を取得する(S401)。次いで、ホストPC1200において指定された拡大縮小倍率に関する情報を取得する(S402)。次いで、S401にて取得したポイント数に関する情報とS402にて取得した拡大縮小倍率に関する情報に基づいて、下記演算式(1)による演算処理を行い、印字ポイント数を算出する(S403)。S403にて算出された印字ポイント数の情報を、文字ポイント数情報1022および線画ポイント数情報1023として取得する(S404)。これにより、拡大縮小倍率に応じたポイント数の情報(1022、1023)を得ることができる。
式(1)
ポイント数×((拡大/縮小倍率)^(0.5))=印字ポイント数
このようにして得られたポイント数情報(1022、1023)はインクジェット記録装置の記録制御部500へ転送される。転送されたポイント数情報(1022、1023)は、オブジェクト別データ処理(図6参照)において間引き率を決定するのに利用される。すなわち、図6のオブジェクト別データ処理では、S104およびS111において図12のS404で得られた印字ポイント数の情報が参照され、この印字ポイント数に従って間引きマスクの選択(間引き率の決定)が行われる。よって、本実施形態によれば、拡大縮小倍率に依存するポイント数に適した間引き率の設定が可能となる。
式(1)
ポイント数×((拡大/縮小倍率)^(0.5))=印字ポイント数
このようにして得られたポイント数情報(1022、1023)はインクジェット記録装置の記録制御部500へ転送される。転送されたポイント数情報(1022、1023)は、オブジェクト別データ処理(図6参照)において間引き率を決定するのに利用される。すなわち、図6のオブジェクト別データ処理では、S104およびS111において図12のS404で得られた印字ポイント数の情報が参照され、この印字ポイント数に従って間引きマスクの選択(間引き率の決定)が行われる。よって、本実施形態によれば、拡大縮小倍率に依存するポイント数に適した間引き率の設定が可能となる。
(実施形態4)
実施形態4では、実施形態1で説明した文字のポイント数情報に加えてフォント情報を利用して文字のポイント数を演算する。すなわち、文字のポイント数情報と共にフォント情報を取得し、これら情報に従って文字のポイント数を演算し、この演算により得られた文字ポイント数情報に従って文字の非エッジ部の間引き率を決定する。その他の点については実施形態1と同様であるため、以下では実施形態1との相違点についてのみ説明する。
実施形態4では、実施形態1で説明した文字のポイント数情報に加えてフォント情報を利用して文字のポイント数を演算する。すなわち、文字のポイント数情報と共にフォント情報を取得し、これら情報に従って文字のポイント数を演算し、この演算により得られた文字ポイント数情報に従って文字の非エッジ部の間引き率を決定する。その他の点については実施形態1と同様であるため、以下では実施形態1との相違点についてのみ説明する。
図14は、実施形態4におけるポイント数演算処理を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、図5の文字ポイント数情報1022を取得する際に、ホストPC1200のプリンタドライバにおいて実行される。まず、実施形態1と同様に、図5の文字ポイント数検出処理1006において検出された文字のポイント数に関する情報を取得する(S501)。次いで、入力画像データに含まれる文字のフォント情報あるいはホストPC1200において指定された文字のフォント情報を取得する(S502)。次いで、図13に示されるフォント変数テーブルを参照して、処理対象文字のフォントに対応した変数を取得する(S503)。なお、この図13のフォント変数テーブルはフォントと変数との対応関係を定めたテーブルであって、ポイント数に変数を乗算して得られる文字の太さがフォントによらず同等となるようにフォント別に変数が定められている。例えば、フォントが「ゴシック体」の場合には変数が「2、5」、フォントが「Century」の場合には変数が「1.6」というように、フォント別に変数が定められている。
次いで、S501にて取得したポイント数に関する情報とS503にて取得した変数に関する情報に基づいて、下記演算式(2)による演算処理を行い、印字ポイント数を算出する(S504)。S504にて算出された印字ポイント数の情報を、文字ポイント数情報1022として取得する(S505)。これにより、文字のフォントに応じたポイント数の情報1022を得ることができる。
式(2)
ポイント数×変数=印字ポイント数
このようにして得られた文字ポイント数情報1022はインクジェット記録装置の記録制御部500へ転送される。転送された文字ポイント数情報1022は、オブジェクト別データ処理(図6参照)において間引き率を決定するのに利用される。すなわち、図6のオブジェクト別データ処理では、S104において図14のS505で得られた印字ポイント数の情報が参照され、この印字ポイント数に従って間引きマスクの選択(間引き率の決定)が行われる。よって、本実施形態によれば、フォントにより文字の太さが増減してしまう場合であっても、フォントによらず文字の大きさを同等にしつつ適切な間引き率の設定が可能となる。
式(2)
ポイント数×変数=印字ポイント数
このようにして得られた文字ポイント数情報1022はインクジェット記録装置の記録制御部500へ転送される。転送された文字ポイント数情報1022は、オブジェクト別データ処理(図6参照)において間引き率を決定するのに利用される。すなわち、図6のオブジェクト別データ処理では、S104において図14のS505で得られた印字ポイント数の情報が参照され、この印字ポイント数に従って間引きマスクの選択(間引き率の決定)が行われる。よって、本実施形態によれば、フォントにより文字の太さが増減してしまう場合であっても、フォントによらず文字の大きさを同等にしつつ適切な間引き率の設定が可能となる。
(実施形態5)
上記実施形態1〜4では、間引き率を決定するのに、文字/線画の色に関する色情報の他に、文字/線画のポイント数に関するサイズ情報を利用している。これに対して、この実施形態5では、文字/線画のポイント数に関するサイズ情報に代えて、2値の画像データから得られる画像のサイズ情報を利用することを特徴とする。その他の点については実施形態1と同様であるため、以下では実施形態1との相違点についてのみ説明する。
上記実施形態1〜4では、間引き率を決定するのに、文字/線画の色に関する色情報の他に、文字/線画のポイント数に関するサイズ情報を利用している。これに対して、この実施形態5では、文字/線画のポイント数に関するサイズ情報に代えて、2値の画像データから得られる画像のサイズ情報を利用することを特徴とする。その他の点については実施形態1と同様であるため、以下では実施形態1との相違点についてのみ説明する。
この実施形態5の画像処理システムでは、文字や線画のポイント数の情報は使用されない。そのため、図5のポイント数検出処理(1006,1007)は行われず、また、ポイント数情報(1022、1023)も生成されない。実施形態5の画像処理システムでは、図5の文字ポイント数検出処理1006の代わりに、後述する2値の文字オブジェクトデータ1010に基づく文字サイズ検出処理(A)が行われる。また、文字ポイント数情報1022の代わりに、文字サイズ情報1022Aが生成される。同様に、図5の線画ポイント数検出処理1007の代わりに、2値の線画オブジェクトデータ1010に基づく線画サイズ検出処理(A)が行われ、また、線画ポイント数情報1023の代わりに線画サイズ情報1023Aが生成される。
ここで、文字サイズ検出処理(A)について説明する。この処理は、エッジ部で囲まれる文字毎に行われる。まず、エッジ部で囲まれる2値の文字オブジェクトデータ1010に関して、主走査方向(ラスタ方向)の画素幅をラスタ毎に検出し、副走査方向(カラム方向)の画素幅をカラム毎に検出する。つまり、ラスタ方向に連続して記録されるドットの数(連続ドット数)をラスタ毎に検出し、また、カラム方向に連続して記録されるドットの数をカラム毎に検出する。次に、こうして検出された複数の連続ドット数から最頻値を求め、この最頻値の情報を上記文字サイズ情報1022Aとする。この文字サイズ情報1022Aは記録制御部500へ転送され、オブジェクト別データ処理(図6参照)にて利用される。
図6のS104では、文字ポイント数を参照する代わりに上記文字サイズ情報1022Aを参照する。そして、S105において、文字サイズ情報1022Aとしての最頻値が所定値(例えば、14)以上である場合はS108へ進み、間引き率の低い間引きマスク(50%間引きマスク)を選択する(S108)。一方、S105において、最頻値が所定値未満である場合はS106へ進み、間引き率の高い間引きマスク(75%間引きマスク)を選択する(S106)。こうすることで、文字ポイント数情報を用いずに、文字のサイズに応じた間引き率を設定することができる。
線画サイズ検出処理(A)は、その処理対象が文字ではなく線画であること(2値の線画オブジェクトデータ1011から線画サイズ情報1023Aを生成すること)を除いて、文字サイズ検出処理(A)と同様であるため、その説明を省略する。なお、マスクを選択するための閾値は文字と線画で異ならせることが好ましい。
ここでは、エッジ部で囲まれる2値の文字・線画オブジェクトデータ(1010、1011)について連続ドット数を検出したが、2値の文字・線画非エッジ部データ(1018、1020)から連続ドット数を検出してもよい。この場合、文字サイズ情報1022Aや線画サイズ情報1023Aは、記録制御部500において、2値の文字非エッジ部データ1018や2値の線画非エッジ部データ1020から生成されることになる。
また、上記では、連続ドット数の検出方向は、主走査方向(ラスタ方向)のみあるいは副走査方向(カラム方向)のみとしてよい。さらには、間引きマスクの選択(間引き率の決定)を行うためのサイズ情報として、連続ドット数の最頻値を用いる代わりに、連続ドット数の平均値もしくは最大値を用いてもよい。また、エッジ部で囲まれる画像(文字あるいは線画)毎に上記最頻値、平均値もしくは最大値を検出するのではなく、複数の文字で構成される文字列からなる画像ブロック毎に上記最頻値、平均値もしくは最大値を検出する構成であってもよい。
(実施形態6)
上記実施形態5では、2値の画像データから検出した連続ドット数の最頻値、平均値もしくは最大値を画像のサイズ情報として利用している。これに対して、この実施形態6では、エッジ部で囲まれる2値の画像データの総ドット数を画像のサイズ情報として利用する。つまり、実施形態6では、実施形態5における文字サイズ検出処理(A)の代わりに、文字を構成する総ドット数を検出するための文字サイズ検出処理(B)を行う。そして、文字サイズ検出処理(B)によって検出された総ドット数の情報を文字サイズ情報Bとし、この文字サイズ情報Bに従って間引きマスクの選択(間引き率の決定)を行う。また、線画についても同様で、実施形態5における線画サイズ検出処理(A)の代わりに、線画を構成する総ドット数を検出するための線画サイズ検出処理(B)を行う。そして、線画サイズ検出処理(B)によって検出された総ドット数の情報を線画サイズ情報Bとし、この線画サイズ情報Bに従って間引きマスクの選択(間引き率の決定)を行う。その他の点については実施形態5と同様であるため、以下では実施形態5との相違点についてのみ説明する。
上記実施形態5では、2値の画像データから検出した連続ドット数の最頻値、平均値もしくは最大値を画像のサイズ情報として利用している。これに対して、この実施形態6では、エッジ部で囲まれる2値の画像データの総ドット数を画像のサイズ情報として利用する。つまり、実施形態6では、実施形態5における文字サイズ検出処理(A)の代わりに、文字を構成する総ドット数を検出するための文字サイズ検出処理(B)を行う。そして、文字サイズ検出処理(B)によって検出された総ドット数の情報を文字サイズ情報Bとし、この文字サイズ情報Bに従って間引きマスクの選択(間引き率の決定)を行う。また、線画についても同様で、実施形態5における線画サイズ検出処理(A)の代わりに、線画を構成する総ドット数を検出するための線画サイズ検出処理(B)を行う。そして、線画サイズ検出処理(B)によって検出された総ドット数の情報を線画サイズ情報Bとし、この線画サイズ情報Bに従って間引きマスクの選択(間引き率の決定)を行う。その他の点については実施形態5と同様であるため、以下では実施形態5との相違点についてのみ説明する。
ここで、文字サイズ検出処理(B)について説明する。まず、エッジ部で囲まれる2値の文字オブジェクトデータ1010から、当該データを構成する総ドット数を検出する。そして、この総ドット数の情報を上記文字サイズ情報1022Bとする。この文字サイズ情報1022Bは記録制御部500へ転送され、オブジェクト別データ処理(図6参照)にて利用される。
図6のS104では、文字ポイント数を参照する代わりに上記文字サイズ情報1022Bを参照する。そして、S105において、文字サイズ情報1022Bとしての総ドット数が所定値(例えば、200)以上である場合はS108へ進み、間引き率の低い間引きマスク(50%間引きマスク)を選択する(S108)。一方、S105において、総ドット数が所定値未満である場合はS106へ進み、間引き率の高い間引きマスク(75%間引きマスク)を選択する(S106)。こうすることで、文字ポイント数情報を用いずに、文字のサイズに応じた間引き率を設定することができる。
線画サイズ検出処理(A)は、その処理対象が文字ではなく線画であること(2値の線画オブジェクトデータ1011から線画サイズ情報1023Bを生成すること)を除いて、文字サイズ検出処理(A)と同様であるため、その説明を省略する。なお、マスクを選択するための閾値は文字と線画で異ならせることが好ましい。
ここでは、エッジ部で囲まれる2値の文字・線画オブジェクトデータ(1010、1011)から総ドット数を検出したが、2値の文字・線画非エッジ部データ(1018、1020)から総ドット数を検出してもよい。また、エッジ部で囲まれる画像(文字あるいは線画)毎に総ドット数を検出するのではなく、1つの文字毎あるいは複数の文字で構成される文字列毎に上記総ドット数を検出する構成であってもよい。
(実施形態7)
実施形態1〜6では、入力画像データに含まれる属性情報を判別することによって、画像の属性を判別しているが、画像の属性判別の方法はこれに限られるものではない。公知の手段によって文字あるいは線画を判別してもよい。従って、本発明では、属性情報が含まれていない入力画像データを利用することも可能である。
実施形態1〜6では、入力画像データに含まれる属性情報を判別することによって、画像の属性を判別しているが、画像の属性判別の方法はこれに限られるものではない。公知の手段によって文字あるいは線画を判別してもよい。従って、本発明では、属性情報が含まれていない入力画像データを利用することも可能である。
(実施形態8)
上記実施形態1では、文字/線画の色に関わらず非エッジ部に対して間引き処理を行っている。これに対し、この実施形態8では、文字/線画の色がKの場合には、実施形態1と同様、非エッジ部に対してのみ間引き処理を行うが、文字/線画の色がカラーの場合には非エッジ部のみならずエッジ部に対しても間引き処理を行う点を特徴とする。そのために、図6におけるカラーのオブジェクト判別処理では、S102における判定処理を行わないようにする。これにより、S106、S108、S113、S115において選択されるマスクによる間引き対象が非エッジとエッジ部の両方になる。その他の点については実施形態1と同様である。
上記実施形態1では、文字/線画の色に関わらず非エッジ部に対して間引き処理を行っている。これに対し、この実施形態8では、文字/線画の色がKの場合には、実施形態1と同様、非エッジ部に対してのみ間引き処理を行うが、文字/線画の色がカラーの場合には非エッジ部のみならずエッジ部に対しても間引き処理を行う点を特徴とする。そのために、図6におけるカラーのオブジェクト判別処理では、S102における判定処理を行わないようにする。これにより、S106、S108、S113、S115において選択されるマスクによる間引き対象が非エッジとエッジ部の両方になる。その他の点については実施形態1と同様である。
中間調で表現されることが多いカラー文字やカラー線画の場合には、エッジ部のドット記録率と非エッジ部のドット記録率とが、色によって異なる場合がある。この場合に、非エッジ部のみを間引いてしまうと、エッジ部と非エッジ部とで、記録色が異なる印象を受ける場合もある。これを防ぐためには、カラー文字やカラー線画の場合に、エッジ部/非エッジ部の区別なく、間引処理を施すことも有効である。
(その他の実施形態)
上述した実施形態1〜8では、画像記録装置としてインクジェット記録装置を用いているが、本発明で適用可能な画像記録装置はこれに限られるものではなく、例えば、記録材としてトナーを用いる電子写真方式のプリンタを用いることもできる。
上述した実施形態1〜8では、画像記録装置としてインクジェット記録装置を用いているが、本発明で適用可能な画像記録装置はこれに限られるものではなく、例えば、記録材としてトナーを用いる電子写真方式のプリンタを用いることもできる。
また、上述した実施形態1〜8では、画像の非エッジの形成に使用される記録材(例えば、インクやトナー)の量を低減する方法として、画像の非エッジ部を構成する2値の記録データの数を低減する(記録データを間引く)方法について例示したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、画像の非エッジ部を構成する多値データの値(濃度値)を低減する方法を採用してもよい。多値データの値は、記録材の使用量におおよそ対応する。従って、多値データの値を低減させるための低減率を設定しても、記録材の使用量を上記低減率に応じた量だけ低減することができる。
更に述べると、2値の記録データの数を低減させるための低減率(間引き率)や多値データの値を低減させるための低減率を設定することは、記録材の使用量を低減させるための低減率を設定することに相当する。従って、画像の非エッジ部の形成に使用される記録材の量を低減するための低減率を画像のサイズ情報や色情報に応じて決定し、この決定された低減率に従って画像の非エッジ部の形成に使用される記録材の量を低減させる低減処理を実行すれば、非エッジ部を形成するための記録材の使用量を画像サイズに応じて適正化することができる。
また、上述した実施形態1〜8では、一連の画像データの処理を、画像記録装置の一形態であるインクジェット記録装置とデータ供給装置の一形態であるホストPCとで分担する構成としたが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、画像記録装置において図5や図6に示した処理の全てを実行するようにしてもよいし、反対に、データ供給装置において図5や図6に示した処理の全てを実行するようにしてもよい。要は、画像記録装置とデータ供給装置とで構成される画像処理システムにおいて、上記画像データの処理を実行できればよい。
また、上記の実施形態では、本発明の特徴的な画像処理(画像のサイズ情報および色情報に応じて画像の非エッジ部のデータの間引き率を決定する処理)が画像記録装置にて実行されるので、画像記録装置が本発明の画像処理装置に該当することになる。一方、本発明の特徴的な画像処理がデータ供給装置で実行される場合には、データ供給装置(ホストPC)が本発明の画像処理装置に該当することになる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
3000 12ポイントの文字非エッジ部データ
3001 50%間引きマスク
3002 間引き文字データ(I)
3003 7ポイントの文字非エッジ部データ
3004 75%間引きマスク
3005 間引き文字データ(II)
3006 合成文字データ
3007 5ポイントの線画非エッジ部データ
3008 50%間引きマスク
3009 間引き線画データ(I)
3010 2ポイントの線画非エッジ部データ
3011 75%間引きマスク
3012 間引き線画データ(II)
3013 合成線画データ
3001 50%間引きマスク
3002 間引き文字データ(I)
3003 7ポイントの文字非エッジ部データ
3004 75%間引きマスク
3005 間引き文字データ(II)
3006 合成文字データ
3007 5ポイントの線画非エッジ部データ
3008 50%間引きマスク
3009 間引き線画データ(I)
3010 2ポイントの線画非エッジ部データ
3011 75%間引きマスク
3012 間引き線画データ(II)
3013 合成線画データ
Claims (7)
- 文字の色に関する色情報および文字のサイズに関するサイズ情報を取得するための取得手段と、
前記取得手段により取得された色情報およびサイズ情報に応じて、前記文字の非エッジ部のデータを間引くための間引き率を決定するための決定手段と、
前記決定手段によって決定された間引き率に従って、前記非エッジ部のデータを間引くための間引き手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 画像の属性を判別するための判別手段と、
前記判別手段により判別された画像の属性が文字あるいは線画の場合に、前記文字あるいは線画の属性を有する画像の色に関する色情報および前記文字あるいは線画の属性を有する画像のサイズに関するサイズ情報を取得するための取得手段と、
前記取得手段により取得された色情報およびサイズ情報に応じて、前記文字あるいは線画の属性を有する画像の非エッジ部のデータを間引くための間引き率を決定するための決定手段と、
前記決定手段によって決定された間引き率に従って前記非エッジ部のデータを間引くための間引き手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 文字の色に関する色情報および文字のサイズに関するサイズ情報を取得するための取得手段と、
前記取得手段により取得された色情報およびサイズ情報に応じて、前記文字の非エッジ部のデータを間引くための間引き率を決定するための決定手段と、
前記決定手段によって決定された間引き率に従って、前記非エッジ部のデータを間引くための間引き手段とを備え、
前記文字の色が黒で且つ前記文字のサイズが閾値未満の場合に決定される間引き率をAとし、前記文字の色が黒で且つ前記文字のサイズが閾値以上の場合に決定される間引き率をBとし、前記文字の色がカラーで且つ前記文字のサイズが閾値未満の場合に決定される間引き率をCとし、前記文字の色がカラーで且つ前記文字のサイズが閾値以上の場合に決定される間引き率をDとした場合に、下記の式(1)あるいは(2)を満たすことを特徴とする画像処理装置。
A>B≧C>D ・・・(1)
A>C≧B>D ・・・(2) - 文字の色に関する色情報および文字のサイズに関するサイズ情報を取得するための取得工程と、
前記取得工程において取得された色情報およびサイズ情報に応じて、前記文字の非エッジ部のデータを間引くための間引き率を決定するための決定工程と、
前記決定工程において決定された間引き率に従って、前記非エッジ部のデータを間引くための間引き工程と、
を備えることを特徴とする画像処理方法。 - 画像の属性を判別するための判別工程と、
前記判別工程において判別された画像の属性が文字あるいは線画の場合に、前記文字あるいは線画の属性を有する画像の色に関する色情報および前記文字あるいは線画の属性を有する画像のサイズに関するサイズ情報を取得するための取得工程と、
前記取得工程において取得された色情報およびサイズ情報に応じて、前記文字あるいは線画の属性を有する画像の非エッジ部のデータを間引くための間引き率を決定するための決定工程と、
前記決定工程において決定された間引き率に従って前記非エッジ部のデータを間引くための間引き工程と、
を備えることを特徴とする画像処理方法。 - 文字の色に関する色情報および文字のサイズに関するサイズ情報を取得するための取得工程と、
前記取得工程において取得された色情報およびサイズ情報に応じて、前記文字の非エッジ部のデータを間引くための間引き率を決定するための決定工程と、
前記決定工程において決定された間引き率に従って、前記非エッジ部のデータを間引くための間引き工程とを備え、
前記文字の色が黒で且つ前記文字のサイズが閾値未満の場合に決定される間引き率をAとし、前記文字の色が黒で且つ前記文字のサイズが閾値以上の場合に決定される間引き率をBとし、前記文字の色がカラーで且つ前記文字のサイズが閾値未満の場合に決定される間引き率をCとし、前記文字の色がカラーで且つ前記文字のサイズが閾値以上の場合に決定される間引き率をDとした場合に、下記の式(1)あるいは(2)を満たすことを特徴とする画像処理方法。
A>B≧C>D ・・・(1)
A>C≧B>D ・・・(2) - コンピュータを、請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009273893A JP2011119878A (ja) | 2009-12-01 | 2009-12-01 | 画像処理装置及び画像処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009273893A JP2011119878A (ja) | 2009-12-01 | 2009-12-01 | 画像処理装置及び画像処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011119878A true JP2011119878A (ja) | 2011-06-16 |
Family
ID=44284692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009273893A Pending JP2011119878A (ja) | 2009-12-01 | 2009-12-01 | 画像処理装置及び画像処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011119878A (ja) |
-
2009
- 2009-12-01 JP JP2009273893A patent/JP2011119878A/ja active Pending
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