JP2011117833A - 測量方法および測量システム - Google Patents

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啓五 竹内
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Abstract

【課題】遮蔽物が多い建築現場において、精度の高い測量結果を簡単に得ることができる測量方法を提供すること。
【解決手段】基準位置に設置した親機となる測量装置1Aが計測位置に設置した目標物Pを観測できない場合に、親機となる測量装置1Aと目標物Pとが観測できる中継位置に子機となる測量装置1Bを設置し、親機となる測量装置1Aと子機となる測量装置1Bとが相互に計測するとともに、相互に情報を持ち合い、信頼性の高い計測値を得る。また、子機を移動しても再度自身の位置を自動計測できるので移設も容易である。この構成により、子機となる測量装置1Bが目標物Pを計測し、親機となる測量装置1Aの計測結果と子機となる測量装置1Bの計測結果とから基準位置の座標に対する計測位置の座標を導出するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築現場などにおける空間座標の測量に用いられる測量方法および測量システムに関する。
従来、建築現場などにおける空間座標の測量には、トータルステーションが使用されている。トータルステーションは、目標物までの距離と角度とを同時に計測できる機器で高精度測量に使用されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平11−223527号公報
屋内や建築現場において上述したトータルステーションを用いて測量する場合には、遮蔽物を避けるために、トータルステーションが計測した位置にトータルステーションを移動させ、あらためてトータルステーションを設置する必要があった。しかしながら、トータルステーションは厳密に設置する必要があり、設置に多大な時間を要する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、遮蔽物が多い建築現場において、設置の手間を少なくした上で、精度の高い測量結果を簡単に得ることができる測量方法および測量システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、基準位置に設置した親機となる測量装置が計測位置に設置した目標物を観測できない場合に、前記親機となる測量装置と前記目標物とが観測できる中継位置に子機となる測量装置を設置し、親機となる測量装置と子機となる測量装置とが相互に計測するとともに、子機となる測量装置が目標物を計測し、親機となる測量装置の計測結果と子機となる測量装置の計測結果とから基準位置の座標に対する計測位置の座標を導出することを特徴とする。なお、ここでは、親機、子機と称しているが、これらを構成する測量装置の機能は全く同一のものである。
また、本発明は、上記測量方法において、前記親機となる測量装置は子機となる測量装置の方向を計測する一方、前記子機となる測量装置は親機となる測量装置の方向を計測し、親機となる測量装置の設置方向に対する子機となる測量装置の設置方向を導出することを特徴とする。
また、本発明は、上記測量方法において、前記親機となる測量装置は子機となる測量装置までの距離を計測する一方、前記子機となる測量装置は親機となる測量装置までの距離を計測し、親機となる測量装置が計測した距離と子機となる測量装置が計測した距離の平均値を親機となる測量装置から子機となる測量装置までの距離とすることを特徴とする。
本発明は、複数の測量装置で構成され、基準位置に設置した測量装置を親機とし、中継位置に設置した測量装置を子機とするとともに、親機と子機とが相互に計測する一方、子機が計測位置に設置した目標物を計測する測量システムにおいて、前記測量装置は、計測対象となる測量装置または目標物の方向を計測する方向計測手段と、計測対象となる測量装置または目標物までの距離を計測する距離計測手段と、前記方向計測手段が計測した測量装置の方向を送信する計測結果送信手段と、前記計測結果送信手段が送信した測量装置の方向を受信する計測結果受信手段と、自身が計測した測量装置の方向と受信した測量装置の方向とから親機に対する子機の設置方向を導出する設置方向導出手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記測量システムにおいて、前記測量装置は、前記設置位置導出手段が導出した親機に対する子機の設置方向を送信する導出結果送信手段と、前記導出結果送信手段が送信した親機に対する子機の設置方向を受信する導出結果受信手段とを備えたことを特徴とする。
本発明にかかる測量方法は、親機となる測量装置と目標物とが観測できる中継位置に子機となる測量装置を設置し、親機となる測量装置と子機となる測量装置とが相互に計測するとともに、子機となる測量装置が目標物を計測し、親機となる測量装置の計測結果と子機となる測量装置の計測結果とから基準位置の座標に対する計測位置の座標を導出するので、遮蔽物が多い建築現場において、精度の高い測量結果を簡単に得ることができる。
本発明にかかる測量システムは、親機の設置位置に対する子機の設置位置と親機の設置方向に対する子機の設置方向を高精度に得られるので、子機は厳密に設置する必要はない。したがって、遮蔽物や反射物が多い建築現場において、精度の高い計測結果を簡単に得ることができる。
図1は、本発明の実施の形態である測量方法を実現する測量システムを示す概念図である。 図2は、図1に示した測量システムを構成する測量装置の構成を示すブロック図である。 図3は、図1に示した測量システムにおける親機の制御手順を示すフローチャートである。 図4は、図1に示した測量システムにおける子機の制御手順を示すフローチャートである。 図5は、本発明の実施の形態である測量方法を実現する測量システムを示す概念図である。 図6は、図5に示した測量システムの制御手順を示すフローチャートである。 図7は、図5に示した測量システムにおける計測位置の変更手順を示すフローチャートである。
以下に、本発明にかかる測量方法および測量システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態である測量方法を実現する測量システムを示す概念図である。図1に示すように、本発明の実施の形態である測量方法は、基準位置に設置した測量装置1Aが計測位置に設置した目標物Pを観測できない場合に有用であって、本発明の実施の形態である測量システムは、複数の測量装置1A,1Bにより構成される。
複数の測量装置1A,1Bは、いずれも同一構成の測量装置であるが、Aの測量装置1Aを基準位置に設置し、Aの測量装置1Aと目標物Pを観測できる中継位置にBの測量装置1Bを設置する。そして、基準位置に設置したAの測量装置1Aを親機に設定し、中継位置に設置したBの測量装置1Bを子機に設定する。そして、親機となる測量装置1Aと子機となる測量装置1Bとが相互に計測するとともに、子機となる測量装置1Bが目標物Pを計測する。また、子機となる測量装置1Bは自身が計測した計測データを親機となる測量装置1Aに提供し、親機となる測量装置1Aは自身が計測した計測データと子機となる測量装置1Bから提供されたデータを取り纏める。
図2は、図1に示した測量システムを構成する測量装置の構成を示すブロック図である。図2に示すように、測量装置1(1A,1B)は、測量開始ボタン11、移動開始ボタン12、移動終了ボタン13、方向計測部20、距離計測部30、通信部40、制御部50、記憶部60、出力部70を備えている。
測量開始ボタン11は、制御部50に測量の開始を入力するための入力手段であり、制御部50に接続されている。そして、測量開始ボタン11が押下されると、制御部50に測量の開始が入力される。移動開始ボタン12は、制御部50に測量装置の移動開始を入力するための入力手段であり、制御部50に接続されている。そして、移動開始ボタン12が押下されると、制御部50に測量装置の移動開始が入力される。移動終了ボタン13は、制御部50に測量装置の移動終了を入力するための入力手段であり、制御部50に接続されている。そして、移動開始ボタン12の押下後に移動終了ボタン13が押下されると、制御部50に測量装置の移動終了が入力される。
方向計測部(方向計測手段)20は、計測対象となる測量装置1または目標物Pの方向を計測するためのもので、制御部50に接続されている。方向計測部20は、垂直軸(図示せず)と水平軸(図示せず)とに回転可能に支承された撮像装置(図示せず)を備えており、垂直軸まわりの回転角度と水平軸まわりの回転角度が取得可能である。そして、撮像装置が計測対象となる測量装置1を撮像すれば、垂直軸まわりの回転角度と水平軸まわりの回転角度とが取得される。取得された垂直軸まわりの回転角度と水平軸回りの回転角度とが計測対象となる測量装置1または目標物Pの方向(角度)となる。
距離計測部(距離計測手段)30は、計測対象となる測量装置1または目標物Pまでの距離を計測するためのもので、制御部50に接続されている。距離計測部30は、超音波距離計またはレーザー距離計によって構成され、方向計測部20が計測した測量装置1または目標物Pの方向に超音波またはレーザーを発振することにより、計測対象となる測量装置1または目標物Pまでの距離が計測される。
通信部40は、親機に設定された測量装置1(以下、親機1A)と子機に設定された測量装置1(以下、子機1B)との間で情報を送受信するためのもので、制御部50に接続されている。通信部40は、情報を送信元となる測量装置1を識別するIDとともに送信する。
制御部50は、親機1Aに設定された場合に自身が計測した計測データ(方向、距離)と子機1Bから受信した計測データ(方向、距離)とから親機1Aから子機1Bまでの距離、親機1Aの設置方向に対する子機1Bの設置方向を算出する。
具体的には、自身(親機1A)が計測した子機1Bまでの距離と子機1Bが計測した親機1Aまでの距離との平均値を親機から子機までの距離(最確値)とし、自身(親機1A)が計測した子機1Bの方向と子機1Bが計測した親機1Aの方向とから子機1Bの設置方向を導出する。たとえば、自身(親機1A)が計測した子機1Bの方向が北から東に150度傾き、子機1Bが計測した親機1Aの方向が北から西に40度傾いている場合には、子機1Bの設置方向は北から東に10度傾いていると算出する(150度−180度+40度=10度)。
記憶部60は、計測した計測データと算出した演算データとを記憶するためのもので、制御部50に接続されている。そして、測量装置1が親機に設定された場合には、親機の設置方向、子機の方向および親機から子機までの距離(親機の設置位置に対する子機の設置位置)が記憶され、測量装置1が子機に設定された場合には、子機の設置方向、親機の方向および親機から子機までの距離(子機の設置位置に対する親機の設置位置)が記憶される。
出力部70は、計測した計測データと算出した演算データとを出力するためのもので、制御部50に接続されている。出力部70は液晶ディスプレイなどの表示器(図示せず)で構成され、測量装置1が親機に設定された場合には、親機の設置方向、子機の方向および親機から子機までの距離(親機の設置位置に対する子機の設置位置)が表示され、測量装置1が子機に設定された場合には、子機の設置方向、親機の方向および親機から子機までの距離(子機の設置位置に対する親機の設置位置)が表示される。
つぎに、図3および図4に基づいて、図1に示した測量システムの計測手順を説明する。なお、図3は、図1に示した測量システムにおける親機の制御手順を示すフローチャートであり、図4は、図1に示した測量システムにおける子機の制御手順を示すフローチャートである。
図1に示した測量システムにおいて任意の計測位置を計測する場合には、まず、0度方向が真北水平方向を指すように基準位置に測量装置1Aを設置し、測量装置1Aを親機に設定する。なお、親機1Aを0度方向が真北水平方向を指すように設置するので、親機1Aの設置方向は真北水平(0度)方向である。そして、基準位置に設置した親機1Aから計測位置に設置した目標物Pが観測できない場合には、親機1Aと目標物Pを観測できる中継位置に測量装置1Bを設置し、測量装置1Bを子機に設定する。なお、子機1Bは0度方向が真北を指すように設置する必要はなく、任意の方向を指すように設置すればよい。
まず、図3に示すように、親機1Aの測量開始ボタン11を押下する(ステップS1)。測量開始ボタン11を押下すると(ステップS1:Yes)、制御部50に測量の開始が入力され、制御部50は方向計測部20に制御信号(方向計測信号)を出力する。方向計測部20に制御信号が入力されると、方向計測部20は子機1Bの方向αを計測する(ステップS2)。具体的には、撮像装置を垂直軸および水平軸まわりに回転させ、子機1Bを撮像する。そして、子機1Bを撮像した時の垂直軸まわりの回転角度と水平軸まわりの回転角度とを子機1Bの方向とする。そして、計測された子機1Bの方向(垂直軸まわりの回転角度と水平軸まわりの回転角度)を制御部50に出力する。なお、計測された子機1Bの方向は真北水平方向を基準とする角度(方位角)である。
子機1Bの方向が計測されると、制御部50は距離計測部30に制御信号(距離計測信号)を出力する。距離計測部30に制御信号が入力されると、距離計測部30は子機1Bまでの距離Labを計測する(ステップS3)。具体的には、方向計測部20が計測した子機1Bの方向に超音波またはレーザーを発振することにより子機1Bまでの距離を計測する。そして、計測された子機1Bまでの距離を制御部50に出力する。
つぎに、図4に示すように、子機1Bの測量開始ボタン11を押下する(ステップS11)。測量開始ボタン11を押下すると(ステップS11:Yes)、制御部50に測量の開始が入力され、制御部50は方向計測部20に制御信号(方向計測信号)を出力する。方向計測部20に制御信号が入力されると、方向計測部20は親機1Aの方向βを計測する(ステップS12)。具体的には、撮像装置を垂直軸および水平軸まわりに回転させ、親機1Aを撮像する。そして、親機1Aを撮像した時の垂直軸まわりの回転角度と水平軸まわりの回転角度とを親機1Aの方向とする。そして、計測された親機1Aの方向(垂直軸まわりの回転角度と水平軸まわりの回転角度)を制御部50に出力する。なお、計測された親機1Aの方向βは、子機1Bの設置方向に対する相対方向である。
親機1Aの方向が計測されると、制御部50は距離計測部30に制御信号(距離計測信号)を出力する。距離計測部30に制御信号が入力されると、距離計測部30は親機1Aまでの距離Lbaを計測する(ステップS13)。具体的には、方向計測部20が取得した親機1Aの方向に超音波またはレーザーを発振することにより親機1Aまでの距離を計測する。そして、計測された親機1Aまでの距離を制御部50に出力する。
つぎに、子機1Bの制御部50は、計測した親機1Aの方向βおよび計測した親機1Aまでの距離Lba(以下、「子機計測データ」という)を通信部40に出力し、通信部40は子機を識別するIDデータ(以下、「子機IDデータ」という)とともに子機計測データを親機1Aに送信する(ステップS14)。
図3に示すように、親機1Aの通信部40が子機IDデータと子機計測データを受信すると(ステップS4:Yes)、親機1Aの制御部50は、計測した子機1Bの方向αおよび計測した子機1Bまでの距離Lab、ならびに受信した子機計測データに基づいて演算を開始する(ステップS5)。
具体的には、まず、自身(親機1A)が計測した子機1Bまでの距離Labと子機1Bが計測した親機1Aまでの距離Lbaとの平均値を算出し、親機から子機までの距離(最確値)LABとする。つぎに、自身(親機1A)が計測した子機1Bの方向α(方位角)と子機1Bが計測した親機1Aの方向β(子機の設置方向に対する相対方向)とから子機1Bの設置方向(方位角)を算出する。演算が終了すると、親機から子機までの距離(最確値)LABおよび子機の設置方向(方位角)(以下「演算データ」という)を記憶部60に記憶するとともに通信部40に出力し(ステップS6)、親機1Aを識別するIDデータ(以下、「親機IDデータ」という)とともに演算データを子機1Bに送信する(ステップS7)。また、親機1Aの制御部50は、親機の設置方向(方位角=0度)、子機の方向および親機から子機までの距離(最確値)(親機の設置位置に対する子機の設置位置)を出力部70に出力する(ステップS8)。すると、出力部70を構成する表示器に親機の設置方向(方位角=0度)、子機の方向(方位角)および親機から子機までの距離(最確値)(親機の設置位置に対する子機の設置位置)が表示される。
図4に示すように、子機1Bの通信部40が親機IDデータと親機演算データを受信すると(ステップS15:Yes)、子機1Bの制御部50は、子機の設置方向、親機の方向および親機から子機までの距離(最確値)(子機の設置位置に対する親機の設置位置)を記憶部60に記憶する(ステップS16)。また、子機1Bの制御部50は、子機の設置方向、親機の方向および親機から子機までの距離(最確値)(子機の設置位置に対する親機の設置位置)を出力部70に出力する(ステップS17)。すると、出力部70を構成する表示器に子機の設置方向(方位角)、親機の方向(方位角)および親機から子機までの距離(最確値)(子機の設置位置に対する親機の設置位置)が表示される。
そして、子機1Bが目標物Pの設置位置を計測すれば、子機1Bの設置位置の座標に対する計測位置の座標が導出される。また、導出された子機1Bの設置位置に対する計測位置の座標を子機の設置方向、親機の方向、親機から子機までの距離を用いて変換すれば、基準位置の座標に対する計測位置の座標が求められる。
上述した測量方法によれば、計測位置に設置した目標物Pが遮蔽物によって遮られ、親機1Aから観察できない場合であっても、親機1Aと目標物Pとが観測できる中継位置に子機1Bを設置し、親機1Aと子機1Bとが相互に計測するとともに、子機が目標物Pを計測し、親機1Aの計測結果と子機1Bの計測結果とから基準位置の座標に対する計測位置の座標を導出するので、遮蔽物の多い建築現場において、精度の高い計測結果を簡単に得ることができる。
上述した測量システムによれば、親機1Aを0度方向が真北水平方向を指すように厳密に設置すれば、子機1Bを厳密に設置しなくても、子機の設置位置(座標)(親機に対する子機の方向、親機から子機までの距離)、子機の設置方向を得ることができる。
また、親機1Aが計測した子機1Bまでの距離と子機1Bが計測した親機1Aまでの距離の平均値を親機1Aから子機1Bまでの距離(最確値)とするので、親機1Aが計測した子機1Bまでの距離を親機1Aから子機1Bまでの距離とする場合、子機1Bが計測した親機1Aまでの距離を親機1Aから子機1Bまでの距離とする場合よりも信頼性が高くなる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態である測量方法を実現する測量システムを示す概念図である。図5に示すように、本発明の実施の形態である測量方法は、計測位置を逐次変更する場合に有用であって、本発明の実施の形態である測量システムは、複数の測量装置1A,1B,1Cにより構成される。
複数の測量装置1A,1B,1Cは、いずれも同一の測量装置であるが、ここではそれぞれA,B,Cとする。そして、Aの測量装置1Aを基準位置に設置し、Bの測量装置1Bを任意の位置に設置し、Cの測量装置を計測位置に設置する。そして、A、B,Cの測量装置において、Aの測量装置1AをBおよびCの測量装置1B,1Cの親機に設定し、BおよびCの測量装置1B,1CをAの測量装置1Aの子機に設定する。また、B,Cの測量装置1B,1Cにおいて、Bの測量装置1BをCの測量装置1Cの親機に設定し、Cの測量装置1CをBの測量装置1Bの子機(Aの孫機)に設定する。なお、図5に示した測量システムを構成する測量装置の構成は上述した測量装置の構成と同一であるから説明を省略する。
つぎに、図6に基づいて、図5に示した測量システムの計測手順を説明する。なお、図6は、図5に示した測量システムの計測手順を示すフローチャートである。
図6に示した測量システムにおいて任意の位置を計測する場合には、まず、Aの測量装置1Aを0度方向が真北水平方向を指すように基準位置に設置する。つぎに、任意の位置にBの測量装置1Bを設置し,計測位置にCの測量装置1Cを設置する。なお、Aの測量装置1Aを0度方向が真北水平方向を指すように設置するので、Aの測量装置1Aの設置方向は真北水平(0度)方向である。
まず、図6に示すように、Aの測量装置1AとBの測量装置1Bとの間で計測を実施する(ステップS51)。すると、Aの測量装置1AからBの測量装置1Bまでの距離(以下、「A−B間距離」という)およびBの測量装置1Bの方向(Bの測量装置の設置位置)、Bの測量装置1Bの設置方向が計測される。
つぎに、Aの測量装置1AとCの測量装置1Cとの間で計測を実施する(ステップS52)。すると、Aの測量装置1AからCの測量装置1Cまでの距離(以下、「A−C間距離」という)およびCの測量装置1Cの方向(Cの測量装置の設置位置)、Cの測量装置1Cの設置方向が計測される。
つづいて、Bの測量装置1BとCの測量装置1Cとの間で計測を実施する(ステップS53)。すると、Bの測量装置1BからCの測量装置1Cまでの距離(以下、「B−C間距離」という)およびBの測量装置1Bに対するCの測量装置1Cの方向(Bの測量装置に対するCの測量装置の設置位置)、Bの測量装置1Bの設置方向に対するCの測量装置1Cの設置方向が計測される。
その後、Aの測量装置1AはBの測量装置1Bから、B−C間距離、Bの測量装置1Bに対するCの測量装置1Cの方向、Bの測量装置1Bの設置方向に対するCの測量装置1Cの設置方向を取得する。
そして、Aの測量装置1Aは、A−B間距離、A−C間距離、B−C間距離、Aの測量装置1Aの設置方向、Bの測量装置の方向、Cの測量装置の方向から測量装置1B,1Cの設置位置を補正し、測量装置1B,1Cについて信頼性の高い設置位置を取得する(ステップS54)。
つぎに、図7に基づいて、図5に示した測量システムにおける計測位置の変更手順を説明する。なお、図7は、図5に示した測量システムにおける計測位置の変更手順を示すフローチャートである。
図7に示すように、計測位置を変更する場合には、Cの測量装置1Cの移動開始ボタン12を押下する(ステップS61)。移動開始ボタン12を押下すると(ステップS61:Yes)、Cの測量装置1CからAの測量装置1AおよびBの測量装置1Bに移動開始が送信され(ステップS62)、Aの測量装置1AおよびBの測量装置1Bは計測を中止する(ステップS63)。
Cの測量装置1Cを新たな計測位置(任意の位置)に設置し、計測を再開する場合には、Cの測量装置1Cの移動終了ボタン13を押下する(ステップS64)。移動終了ボタン13を押下すると、Cの測量装置1CからAの測量装置1AおよびBの測量装置1Bに移動終了が送信され、Aの測量装置1AおよびBの測量装置1Bは計測を再開する(ステップS65,ステップS66)。なお、Aの測量装置1AおよびBの測量装置1Bは、移動した測量装置がCの測量装置であることを認識しているので、Aの測量装置1AとCの測量装置1Cとの間、Bの測量装置1BとCの測量装置1Cとの間で計測を行い、Aの測量装置1AとBの測量装置1Bとの間の計測を省略する。
その後、Aの測量装置1AはBの測量装置1BからB−C間距離、Bの測量装置1Bに対するCの測量装置1Cの方向、Bの測量装置1Bの設置方向に対するCの測量装置1Cの設置方向を取得する。
そして、Aの測量装置1Aは、A−B間距離、A−C間距離、B−C間距離、Aの測量装置1Aの設置方向、Bの測量装置の方向、Cの測量装置の方向から測量装置1B,1Cの設置位置を補正し、測量装置1B,1Cについて信頼性の高い設置位置を取得する(ステップS67)。
図5に示した測量システムによれば、Aの測量装置1Aの設置位置を基準にし、Bの測量装置の設置位置、Cの測量装置の測量装置の設置位置が求められる。そして、A−B間距離、A−C間距離、B−C間距離は、一方から他方を計測した距離と他方から一方を計測した距離の平均値であるから信頼性が高い。また、これらのデータを用いてBの測量装置1Bの設置位置、Cの測量装置1Cの設置位置を補正するので、信頼性が高い。
また、図5に示した測量システムによれば、遮蔽物が多い建築現場においてBの測量装置1B,1Cの測量装置1Cを短時間で設置できるので、精度の高い測量結果を簡単に得ることができる。
また、計測位置の変更を行う係員の作業は、Cの測量装置1Cの移動開始ボタン12を押下した後にCの測量装置1Cを移動させ、移動後に移動終了ボタン13を押すだけでよい。
なお、上述した測量装置1において通信部40にZigBeeのような短距離無線通信規格を採用することにより、測量システムを構成する測量装置間にネットワークを構築してもよい。
また、測量システムを二つの測量装置で構成する場合、三つの測量装置で構成する場合について説明したが、さらに多くの測量装置で測量システムを構成するものとしてもよい。また、多くの測量装置で測量システムを構成する場合には、そのうちのいくつかを基準点(不動点)とすることにより、基準となる座標(ワールド座標)を構築してもよい。
1 測量装置
1A 親機(Aの測量装置)
1B 子機(Bの測量装置)
1C Cの測量装置
11 測量開始ボタン
12 移動開始ボタン
13 移動終了ボタン
20 方向計測部
30 距離計測部
40 通信部
50 制御部
60 記憶部
70 出力部

Claims (5)

  1. 基準位置に設置した親機となる測量装置が計測位置に設置した目標物を観測できない場合に、前記親機となる測量装置と前記目標物とが観測できる中継位置に子機となる測量装置を設置し、
    親機となる測量装置と子機となる測量装置とが相互に計測するとともに、子機となる測量装置が目標物を計測し、
    親機となる測量装置の計測結果と子機となる測量装置の計測結果とから基準位置の座標に対する計測位置の座標を導出することを特徴とする測量方法。
  2. 前記親機となる測量装置は子機となる測量装置の方向を計測する一方、前記子機となる測量装置は親機となる測量装置の方向を計測し、
    親機となる測量装置の設置方向に対する子機となる測量装置の設置方向を導出することを特徴とする請求項1に記載の測量方法。
  3. 前記親機となる測量装置は子機となる測量装置までの距離を計測する一方、前記子機となる測量装置は親機となる測量装置までの距離を計測し、
    親機となる測量装置が計測した距離と子機となる測量装置が計測した距離の平均値を親機となる測量装置から子機となる測量装置までの距離とすることを特徴とする請求項1または2に記載の測量方法。
  4. 複数の測量装置で構成され、基準位置に設置した測量装置を親機とし、中継位置に設置した測量装置を子機とするとともに、親機と子機とが相互に計測する一方、子機が計測位置に設置した目標物を計測する測量システムにおいて、
    前記測量装置は、
    計測対象となる測量装置または目標物の方向を計測する方向計測手段と、
    計測対象となる測量装置または目標物までの距離を計測する距離計測手段と、
    前記方向計測手段が計測した測量装置の方向を送信する計測結果送信手段と、
    前記計測結果送信手段が送信した測量装置の方向を受信する計測結果受信手段と、
    自身が計測した測量装置の方向と受信した測量装置の方向とから親機に対する子機の設置方向を導出する設置方向導出手段と
    を備えたことを特徴とする測量システム。
  5. 前記測量装置は、
    前記設置位置導出手段が導出した親機に対する子機の設置方向を送信する導出結果送信手段と、
    前記導出結果送信手段が送信した親機に対する子機の設置方向を受信する導出結果受信手段と
    を備えたことを特徴とする請求項4に記載の測量システム。
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