JP2011115338A - 噴出ヘッド及びガス消火システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】対象室内に消火ガスを供給するためのノズル31に連結されて、ノズル31を流通する消火ガスを噴出させる噴出ヘッド41であって、ノズル31の流出口に連通するチャンバー44を備え、チャンバー44の壁面には、対象室内に向けて開口する複数のオリフィス孔45が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
このガス消火システムにおいては、短時間のうちに大量の消火ガスを対象室内に充満させることができるように、対象室内に開口する流出口を、断面を絞り込んだノズル形状とする等して、流出口から高圧の消火ガスを高速で噴出させている。
また、対象室内に短時間で消火ガスを充満させるために、消火ガスを流出口から高速で噴出させているが、この噴出流速が部分的に音速を超えると衝撃波が発生し、この衝撃波に起因して騒音が発生する場合がある。
本発明の噴出ヘッドは、対象室内に消火ガスを供給するためのガス配管の流出口に連結されて、前記ガス配管を流通する消火ガスを噴出させる噴出ヘッドであって、前記流出口に連通するチャンバーを備え、前記チャンバーの壁面には、前記対象室内に向けて開口する複数のオリフィス孔が形成されていることを特徴とする。
また、チャンバーには、複数のオリフィス孔が形成されているため、ガス配管からチャンバー内に流入した消火ガスは、複数のオリフィス孔から分散されて対象室内に噴出される。これにより、噴出孔(オリフィス孔)1箇所当たりの消火ガスの流量を低下させ、各オリフィス孔から噴出されるガス流速を低減することができる。そのため、従来のようにノズル形状の噴出口から一括して消火ガスを噴出させる場合に比べて、消火ガスの噴出流速を低減することができ、消火ガスの噴出流速に起因して発生する騒音を低減することができる。なお、本発明の構成によれば、オリフィス孔が複数形成されているので、対象室内に噴出される消火ガスの総流量を低下させることなく、騒音の低減を図ることができる。
その結果、消火ガスの供給に基づく騒音を低減することができる。
本発明のガス消火システムによれば、周知のガス配管に上記本発明の噴出ヘッドを取り付けるだけで騒音を低減することができる。そのため、ガス消火システムの大幅な変更を伴うことなく、設備コストの増加も抑制することができる。
(第1実施形態)
(ガス消火システム)
図1は、ガス消火システムを示す概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態のガス消火システム10は、大型コンピュータ等の精密機器11が設置された対象室12内の消火を行うものであって、対象室12外に設置された消火ガスの供給源(ガス供給源)21と、供給源21と対象室12内とを連通させ、供給源21から供給される消火ガスを対象室12内まで導くガス配管22と、図示しない火災報知器から出力される火災信号に基づいて、ガス配管22に接続された制御弁23の開閉操作を行う図示しない制御部とを備えている。
なお、本実施形態においては、ガス配管22は、供給源21に接続された供給配管22aと、供給配管22aの下流端が分岐された複数の分岐配管22bと、各分岐配管22bの下流端に接続されて対象室12の側壁25から天井領域17、機器設置領域19及び床下領域18内に向けて開口する複数の噴出配管22cとを備えている。また、本実施形態の制御弁23は、ガス配管22が集合されてなる供給配管22aに接続されているが、これに限らず分岐配管22bや噴出配管22cに接続しても構わない。
図2,図3に示すように、各噴出配管22cの下流端には、噴出配管22cから噴出される消火ガスの流れを加速させるオリフィス形状のノズル(流出口)31が取り付けられている。このノズル31は、噴出配管22cの軸方向(消火ガスの流通方向)に沿って延在しており、噴出配管22cを流通する消火ガスがノズル31を流通することで、消火ガスをより高速で対象室12内に噴出させることができる。
ここで、ノズル31の下流端には、消火ガスを対象室12内に噴出するための噴出ヘッド41が取り付けられている。噴出ヘッド41は、ノズル31の下流端を外側から覆うように連結された筒状の連結部42と、連結部42の下流端に形成されたヘッド本体43とを備えている。
次に、本実施形態のガス消火システムの動作方法について説明する。なお、図1,図2中矢印Fは、消火ガスの流れを示している。
まず、対象室12内の火災を火災報知器が検知すると、火災報知器から制御部に向けて火災信号が出力される。制御部は火災信号を受信すると、ガス消火システム10を起動する。具体的に、制御部は、制御弁23を開放して供給源21からガス配管22に向けて消火ガスを供給させる。
この構成によれば、上述したようにオリフィス孔45から消火ガスが開放される際の膨張に起因する騒音、及びオリフィス孔45からの噴出されるガス流速に起因する騒音を、ガス流量の低下を伴うことなく低減することができる。よって、消火ガスの供給に基づく騒音を低減することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図4は本実施形態の要部の分解斜視図であり、図5は図4のB−B線に沿う断面図である。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付し説明を省略する。
図4,図5に示すように、本実施形態の噴出ヘッド61におけるヘッド本体62は、内径が連結部42の内径よりも拡大された筒状部63と、ヘッド本体62の軸方向(消火ガスの流通方向)に沿って並んで配置され、筒状部63内を区画する複数のオリフィスプレート65,66とを備えている。
また、第1オリフィス孔75と第2オリフィス孔76との中心軸は、消火ガスの流通方向に直交する方向にオフセットされている。すなわち、各オリフィス孔75,76同士は、消火ガスの流通方向から見て重ならない位置に配置されている。
また、オリフィス孔75,76の内径が下流側になるにつれ大きく形成することで、消火ガスが各チャンバー71,72内の圧力を除々に増加させることができるので、チャンバー71,72から対象室12内に噴出されるまでの圧力変動をより滑らかに行うことができる。
さらに、各オリフィス孔75,76が重ならないように配置されているため、各チャンバー71,72間の流路長を長くすることができ、膨張音に対する低減効果を大きくすることができる。
例えば、本実施形態では、オリフィス孔の内径を厚さ方向に沿って一様に形成した場合について説明したが、これに限らず上流側から下流側にかけて漸次内径が変化するようなテーパ形状に形成しても構わない。さらに、オリフィス孔の形状は矩形状に限られず、円形状等、適宜設計変更が可能である。
また、上述した第2実施形態では、チャンバー71,72を2つ設ける場合について説明したが、これに限らず、3つ以上設ける構成にしても構わない。
さらに、第1実施形態のチャンバー44を覆うように第2チャンバーを設けても構わない。
12…対象室
21…供給源(ガス供給源)
22…ガス配管
31…ノズル(流出口)
41,61…噴出ヘッド
44…チャンバー
45…オリフィス孔
71…第1チャンバー(チャンバー)
72…第2チャンバー(チャンバー)
75…第1オリフィス孔(オリフィス孔)
76…第2オリフィス孔(オリフィス孔)
Claims (4)
- 対象室内に消火ガスを供給するためのガス配管の流出口に連結されて、前記ガス配管を流通する消火ガスを噴出させる噴出ヘッドであって、
前記流出口に連通するチャンバーを備え、
前記チャンバーの壁面には、前記対象室内に向けて開口する複数のオリフィス孔が形成されていることを特徴とする噴出ヘッド。 - 前記チャンバーは、消火ガスの流通方向に沿って複数配列され、
前記各チャンバー間は前記オリフィス孔により連通していることを特徴とする請求項1記載の噴出ヘッド。 - 前記各チャンバー間の前記オリフィス孔同士が消火ガスの流通方向から見てオフセットされていることを特徴とする請求項2記載の噴出ヘッド。
- 消火ガスを貯留するガス供給源と、
消火ガスを前記ガス供給源から対象室内に供給するためのガス配管と、
請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の噴出ヘッドとを備え、
前記噴出ヘッドが前記ガス配管の流出口に取り付けられていることを特徴とするガス消火システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009274807A JP2011115338A (ja) | 2009-12-02 | 2009-12-02 | 噴出ヘッド及びガス消火システム |
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JP2009274807A JP2011115338A (ja) | 2009-12-02 | 2009-12-02 | 噴出ヘッド及びガス消火システム |
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JP2009274807A Pending JP2011115338A (ja) | 2009-12-02 | 2009-12-02 | 噴出ヘッド及びガス消火システム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102602331B1 (ko) * | 2023-04-11 | 2023-11-16 | (주)안국엔지니어링 | 저소음 소화 노즐 |
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-
2009
- 2009-12-02 JP JP2009274807A patent/JP2011115338A/ja active Pending
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