JP2011114909A - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの実トルクと演算トルクとが相違するような異常が発生した場合に、その異常を検出して異常処理を実現することができるモータ制御装置を提供する。
【解決手段】モータ制御装置1は、モータ20に発生させるべきトルクを指定するトルク指令値C1を出力する上位制御部11と、モータ20で発生するトルクに対する反作用によってモータ20の支持部21に生ずる応力に基づいてモータ20で発生するトルクを検出するトルク検出部TDと、上位制御部11から出力されるトルク指令値C1とトルク検出部TDで検出される検出値とを比較する比較器16と、上位制御部11からのトルク指令値C1と比較器16の比較結果とに応じてモータ20を駆動するモータ駆動装置12とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータの制御を行うモータ制御装置に関する。
周知の通り、モータ制御装置は、モータによって駆動される各種機器の動作を制御するために広く用いられている。特に、油等の流体を吐出するポンプ、サーボモータの駆動によって加圧する方式のプレス機であるサーボプレス、物体を搬送する搬送装置等の各種産業機器では、モータで発生するトルクを可変させる制御を行うためにモータ制御装置が用いられる。
以下の特許文献1には、永久磁石型同期電動機の出力トルクを演算によって求め、その演算結果に基づいて永久磁石型同期電動機が備える永久磁石の異常を検出する制御装置が開示されている。この制御装置では、永久磁石型同期電動機が備える永久磁石(回転子)の磁束、入力電流、及び永久磁石の位置を検出する位置検出器の検出結果から永久磁石型同期電動機の出力トルクを演算し、或いは入力電流と入力電圧とから永久磁石型同期電動機の出力トルクを演算している。
また、以下の特許文献2には、モータの発生トルクに相当する物理量(モータに供給される電流)を発生トルクとして検出し、この検出値とモータの速度検出値とからモータの外乱負荷トルクの推定値を求め、この推定値に基づいてモータの制御指令値を補正するモータ制御装置の一例が開示されている。尚、以下の特許文献3には、発生トルクの検出が可能なモータが開示されている。具体的には、モータの固定子側に歪センサを配設し、モータの発生トルクに対する反作用として固定子側の受ける歪みを歪センサにより検出することによってモータの発生トルクを検出している。
特開2006−14554号公報 特開平4−54888号公報 特開昭59−47945号公報
ところで、従来のモータ制御装置は、モータで実際に発生しているトルク(以下、「実トルク」という)の検出結果に基づいてモータで発生するトルクの制御を行っている訳ではなく、演算で求められたトルク(以下、「演算トルク」という)に基づいてモータのトルク制御を行うものが殆どである。例えば、上記の特許文献1,2等では、モータに流れる電流等の検出結果を用いて演算トルクを求め、この演算トルクに基づいてモータのトルク制御を行っている。
このように、従来のモータ制御装置は、モータの実トルクを直接検出していないため、モータに異常が発生した場合に、演算トルクと実トルクとの間に違いが生じても、実トルクとは異なる演算トルクに基づいた制御が行われることになる。このため、演算トルクが実トルクよりも小さくなるような異常が発生すると、各種機器の動作に支障が生ずる虞が考えられる。例えば、油圧ポンプを備える機器では、所定の油圧で油を吐出することができなくなるため、その油圧で駆動される装置が油圧不足で動作できなくなることが考えられる。また、物体を搬送する搬送装置では、モータのトルク不足によって搬送装置が本来よりも低加速度で動作してしまい、他の機械装置と干渉することも考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、モータの実トルクと演算トルクとが相違するような異常が発生した場合に、その異常を検出して異常処理を実現することができるモータ制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のモータ制御装置は、モータ(20)で発生するトルクを制御するモータ制御装置(1、2)において、前記モータに発生させるべきトルクを指定するトルク指令値(C1)を出力する制御部(11)と、前記モータで発生するトルクに対する反作用によってモータ支持部に生ずる応力に基づいて前記モータで発生するトルクを検出するトルク検出部(TD)と、前記制御部から出力される前記トルク指令値と前記トルク検出部で検出される検出値とを比較する比較部(16)と、前記制御部からの前記トルク指令値と前記比較部の比較結果とに応じて前記モータを駆動するモータ駆動部(12)とを備えることを特徴としている。
また、本発明のモータ制御装置は、前記比較部が、前記制御部から出力される前記トルク指令値と前記トルク検出部で検出される検出値との差が、予め設定された第1閾値を超える場合には前記制御部に対してモータの劣化を警告する警告信号を出力し、前記第1閾値よりも大きな値に設定された第2閾値を超える場合には前記制御部及び前記モータ駆動部に対して前記モータを停止させるべき旨を示す停止信号を出力することを特徴としている。
また、本発明のモータ制御装置は、前記モータ駆動部が、前記比較器から前記停止信号が出力されていない場合には、前記制御部から出力される前記トルク指令値に基づいて前記モータを駆動し、前記比較器から前記停止信号が出力された場合には、前記モータを停止させる駆動を行うことを特徴としている。
また、本発明のモータ制御装置は、前記トルク検出部が、前記モータ支持部に生じる前記応力に応じた歪み量を検出する検出素子(13)と、前記検出素子で検出された歪み量を前記モータで発生するトルクに変換する変換処理を行う変換部(TC)とを備えることを特徴としている。
また、本発明のモータ制御装置は、前記変換部が、前記検出素子で検出された歪み量を前記モータで発生するトルクに変換する変換係数を記憶する記憶部(15、44)と、前記記憶部に記憶された変換係数を用いて前記変換処理を行う処理部(14)とを備えることを特徴としている。
また、本発明のモータ制御装置は、前記記憶部に記憶させる変換係数を求めるために前記モータに発生させるべきトルクを指定する初期トルク指令値(C0)に基づいて前記モータが駆動された場合に、前記初期トルク指令値と前記検出素子で検出される歪み量とに基づいて、前記記憶部に記憶させる変換係数を算出する演算部(43)を備えることを特徴としている。
本発明によれば、制御部からのトルク指令値に従ってモータで発生するトルクに対する反作用によってモータ支持部に生ずる応力に基づいて実トルク(モータで発生するトルク)を検出し、制御部からのトルク指令値とトルク検出部で検出された実トルクとを比較し、制御部からのトルク指令値と比較部の比較結果とに応じてモータを駆動しているため、演算トルクと実トルクとが相違するような異常が発生した場合であっても、異常処理(例えば、モータの停止処理)を実現することができるという効果がある。
本発明の第1実施形態によるモータ制御装置の要部構成を示すブロック図である。 歪センサ13の取り付け状態を模式的に示す斜視図である。 本発明の第2実施形態によるモータ制御装置の要部構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態によるモータ制御装置について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態によるモータ制御装置の要部構成を示すブロック図である。図1に示す通り、本実施形態のモータ制御装置1は、上位制御部11(制御部)、モータ駆動装置12(モータ駆動部)、歪センサ13(検出素子)、乗算器14(処理部)、係数発生器15(記憶部)、及び比較器16(比較部)を備えており、被制御対象であるモータ20で発生するトルクを制御する。モータ20としては、例えば、永久磁石同期モータや誘導モータが用いられる。
尚、上記の歪センサ13、乗算器14、及び係数発生器15は、モータ20で発生するトルクに対する反作用によってモータ20の支持部21に生ずる応力に基づいてモータ20で発生するトルクを検出するトルク検出部TDをなす。また、上記の乗算器14及び係数発生器15は、歪センサ13で検出された歪み量をモータ20で発生するトルクに変換する変換処理を行う変換部TCをなす。
上位制御部11は、モータ20に発生させるべきトルクを指定するトルク指令値C1を出力する。このトルク指令値C1は、時間によって値が変化する指令値であり、モータ駆動装置12及び比較器16に入力される。また、上位制御部11は、比較器16から出力されるトルク異常信号A1を入力としており、このトルク異常信号A1に基づいてモータ20の異常の有無及び異常の程度を判断する。具体的には、保守(メンテナンス)が必要になるほどモータ20が劣化しているか、或いはモータ20を緊急に停止させる必要のある異常が生じたかを判断する。
モータ駆動装置12は、上位制御部11から出力されるトルク指令値C1と比較器16から出力されるトルク異常信号A1とに応じてモータ20を駆動する。具体的には、トルク異常信号A1がモータ20を停止させるべき旨を示す停止信号(詳細は後述する)でない場合には、上位制御部11から出力されるトルク指令値C1に追従したトルクがモータ20で発生するようにモータ20に対して電流及び電圧を供給する。これに対し、トルク異常信号A1が停止信号である場合には、トルク指令値C1に拘わらずモータ20を停止させる駆動を行う。例えば、モータ20に対する電流及び電圧の供給を速やかに(瞬時に)停止し、或いはモータ20に供給する電流及び電圧の周波数を徐々に小さくすることによってモータ20を停止させる。モータ駆動装置12がモータ20に対して電流及び電圧を供給する方式としては、例えば、IGBTやパワーMOSFETをベクトル制御によりPWM変調する電圧型インバータや電流型インバータが用いられる。
歪センサ13は、モータ20を支持する支持部21に取り付けられており、モータ20で発生するトルクに対する反作用によって生ずる応力に応じた歪み量を検出する。この歪センサ13としては、例えば歪みによって抵抗値が変化する歪みゲージを用いることができる。図2は、歪センサ13の取り付け状態を模式的に示す斜視図である。図2に示す通り、モータ20を支持する支持部21は、モータ20の側面に取り付けられた一対の支持脚21a,21bからなり、モータ20はこれら支持脚21a,21bを介して固定部22に固定されている。尚、モータ20は、固定部22が床面であれば床面上に支持部21によって支持された状態で配設され、固定部22が天井面であれば天井面から支持部21によって釣り下げられた状態で配設される。
図2に示す通り、歪センサ13は、モータ20に取り付けられた一対の支持脚21a,21bの各々の略中央部に取り付けられている。これは、モータ20で生ずる応力に応じた支持脚21a,21bの歪み量が、端部では端部の形状の微妙な差異の影響を受けやすいのに対し略中央部では端部の形状の影響を受けないため、端部よりも略中央部でより正確に測定できるためである。歪センサ13は、例えば支持脚21a,21bの中央部を切削又は研磨加工した上で、接着剤或いはネジ止め等によって支持脚21a,21bに密着した状態で取り付けられる。尚、歪センサ13は、支持脚21a,21bの何れの面に取り付けられてもよい。例えば、支持脚21a,21bの互いに対向する内側の面に取り付けられていても良く、互いに対向しない外側の面に取り付けられていても良い。
また、本実施形態では、支持脚21a,21bの各々に取り付けられた歪センサ13の検出結果の差分を求め、その差分を示す信号を歪み信号D1として出力する差動増幅器OPが設けられている。この差動増幅器OP設けて歪センサ13の検出結果の差分を求めることで、ノイズの影響を低減することができる。尚、図1に示す通り、モータ20の回転軸は負荷30に接続されており、モータ20で発生するトルクが回転軸を介して負荷30に伝達される。負荷30は、例えばポンプ、プレス機、搬送装置等の機器である。
乗算器14は、係数発生器15から出力される係数信号を用いて、歪み信号D1をモータ20で発生するトルクを示すトルク信号T1に変換する。ここで、歪センサ13で検出される歪み量は、モータ20で発生するトルクに比例する。このため、歪センサ13で検出される歪み量をd1、比例係数をKとすると、モータ20で発生するトルクt1は、以下の(1)式で表される。
t1=K×d1 …(1)
上記(1)式中の比例係数Kは、モータ20、支持部21、及び固定部22を構成する材料の弾性率と位置及び形状とによって決定される。このため、例えば有限要素解析を行うことによって求められる。
乗算器14は、上記(1)式で示される関係に基づき、歪センサ13で検出された歪み信号D1に対し、係数発生器15から出力される係数信号を乗算することによって、歪み信号D1をトルク信号T1に変換する。係数発生器15は、乗算器14で用いられる係数信号を発生する。この係数発生器15の構成としては、上記の比例係数を記憶するメモリ素子を備える構成、或いは、そのメモリ素子とD/A(ディジタル/アナログ)変換器とを備える構成にすることができる。前者の構成の場合には係数信号をディジタル信号として出力することができ、後者の構成の場合には係数信号をアナログ信号として出力することができる。何れの構成にするかは、乗算器14の入力信号がアナログ信号であるのか、ディジタル信号であるのかによって決定される。
比較器16は、上位制御部11から出力されるトルク指令値C1と乗算器14から出力されるトルク信号T1とを比較し、その比較結果に応じてトルク異常信号A1を上位制御部11及びモータ駆動装置12に出力する。ここで、比較器16には、モータ20の劣化を警告するために用いられる警告用閾値(第1閾値)と、警告用閾値よりも大きな値に設定されてモータを停止させるために用いられる停止用閾値(第2閾値)とが設定されている。
比較器16は、トルク指令値C1とトルク信号T1との差が警告用閾値を超える場合には、モータ20の劣化を警告する警告信号をトルク異常信号A1として出力する。他方、トルク指令値C1とトルク信号T1との差が停止用閾値を超える場合には、モータを停止させるべき旨を示す停止信号をトルク異常信号A1として出力する。トルク異常信号A1として警告信号や停止信号を出力することで、上位制御部11がモータ20の異常の有無及び異常の程度を判断すること、及びモータ駆動装置12がモータ20を緊急に停止させることが可能になる。
次に、上記構成におけるモータ制御装置1の動作について説明する。動作が開始されると、まず上位制御装置11からトルク指令値C1が出力されてモータ駆動装置12及び比較器16にそれぞれ入力される。トルク指令値C1がモータ駆動装置12に入力されると、モータ駆動装置12からモータに対し、トルク指令値C1に追従したトルクがモータ20で発生するように電流及び電圧が供給される。これにより、トルク指令値C1に応じたトルクがモータ20で発生し、このトルクはモータ20の回転軸を介して負荷30に伝達される。
モータ20でトルクが発生するとその反作用によって応力が生じ、モータ20を支持する支持部21(支持脚21a,21b)に歪みが生ずる。すると、支持脚21a,21bの各々に取り付けられた歪センサ13によって各々に生ずる歪みが検出され、歪センサ13の各々の検出結果の差分が差動増幅器OPで求められて歪み信号D1として出力される。この歪み信号D1は、乗算器14に入力され、係数発生器15から出力される係数信号と乗算されることにより、モータ20で発生するトルクを示すトルク信号T1に変換される。
乗算器14で変換されたトルク信号T1は、比較器16に入力されて上位制御部11から出力されるトルク指令値C1と比較される。この比較の結果、トルク指令値C1とトルク信号T1との差が警告用閾値を超えない場合には、比較器16からトルク異常信号A1は出力されることはない。このため、上位制御部11から出力されるトルク指令値C1に追従するトルクが発生するようにモータ20が駆動される。
一方、トルク指令値C1とトルク信号T1との差が警告用閾値を超えてはいるものの停止用閾値を超えていない場合には、比較器16から上位制御部11に対してモータ20の劣化を警告する警告信号がトルク異常信号A1として出力される。この警告信号が入力されても、上位制御部11からトルク指令値C1の出力が継続されてモータ20が通常通りに駆動される。但し、上位制御部11は、比較器16からの警告信号に基づいて、保守が必要になるほどモータ20が劣化していると判断し、例えば警告表示等を行うことによってモータ20の保守が必要であることを作業員等に通知する。
他方、トルク指令値C1とトルク信号T1との差が停止用閾値を超えてしまった場合には、比較器16から上位制御部11及びモータ駆動装置12に対してモータを停止させるべき旨を示す停止信号がトルク異常信号A1として出力される。この停止信号が入力されると、モータ駆動装置12は、モータ20に対する電流及び電圧の供給を速やかに(瞬時に)停止し、或いはモータ20に供給する電流及び電圧の周波数を徐々に小さくすることによってモータ20を停止させる。
これにより、上位制御部11からトルク指令値C1が出力されているか否かに拘わらずモータ20が停止されるため、モータ20のトルク不足によって生ずる各種機器の動作の不具合を防止することができる。また、上位制御部11は、比較器16からの停止信号に基づいて、モータ20を緊急に停止させる必要のある異常が生じたことを判断し、例えば異常表示等を行うことによってモータ20に異常が生じた旨を作業員等に通知する。
以上説明した通り、本実施形態では、モータ20で発生するトルクに対する反作用によって生ずる応力に応じた歪み量を示す歪み信号D1を検出し、この歪み信号D1をモータ20で発生するトルク信号T1に変換し、トルク信号T1とトルク指令値C1との比較結果に応じてモータ20を停止させる制御を行っている。ここで、歪み信号D1を変換して得られるトルク信号T1は、モータ20で実際に発生しているトルク(実トルク)を示すものであるため、演算トルクと実トルクとが相違するような異常が発生した場合であっても、異常処理(モータ20の停止処理)を実現することができる。
〔第2実施形態〕
図3は、本発明の第2実施形態によるモータ制御装置の要部構成を示すブロック図である。図3に示す通り、本実施形態のモータ制御装置2は、図1に示す係数発生器15を省略し、初期設定用信号発生器41、切替器42、除算器43(演算部)、及び係数記憶器44(記憶部)を新たに追加した構成である。尚、歪センサ13、乗算器14、及び計数器茎44はトルク検出部TDをなし、乗算器14及び計数器茎44は変換部TCをなす。
前述した通り、(1)式に示される比例係数Kは、例えば、有限要素解析を行うことにより求められる。しかしながら、産業機器は様々な場所に設置される可能性があり、例えば支持部21の形状や固定部22の弾性率及び形状を予測できない場合も多いと考えられる。このような場合に、有限要素解析によって比例係数Kを求めるのは時間と手間を要する。本実施形態のモータ制御装置2は、有限要素解析を用いずに乗算器14で用いられる比例係数を短時間で求めるものである。
初期設定用信号発生器41は、上記の比例係数Kを求めるために必要となるトルクをモータ20に発生させる初期設定用トルク指令値C0(初期トルク指令値)を出力する。初期設定用トルク指令値C0は、モータ20の最大トルク内における適切なトルクを発生させる値に設定することができる。例えば、負荷30が急激には加速しないが負荷30の機械摩擦には打ち勝つことができる程度のトルク、若しくは、負荷30の機械摩擦より小さいため負荷30が動き出さない程度のトルク(例えば、モータ20の定格トルクの25%程度のトルク)を発生させる値に設定される。
切替器42は、上位制御部11から出されるトルク指令値C1と初期設定用信号発生器41から出力される初期設定用トルク指令値C0とを入力としており、これら何れか一方を選択してモータ駆動装置12に出力する。初期設定用トルク指令値C0とトルク指令値C1との何れをモータ駆動装置12に出力するかの切り替えは、例えば作業者によって手動で行われる。
除算器43は、初期設定用信号発生器41から出力される初期設定用トルク指令値C0と、歪センサ13からの歪み信号D1(差動増幅器OPから出力される歪み信号D1)とを入力としており、初期設定用トルク指令値C0を歪み信号D1で除算することによって前述した比例係数を算出する。つまり、初期設定用トルク指令値C0をTi、歪み信号D1で示される歪み量をSとすると、除算器43は、Ti/Sを比例係数として演算する。係数記憶器44は、除算器43で算出された比例係数(Ti/S)を記憶する。
次に、上記構成におけるモータ制御装置2の動作について説明する。尚、上位制御部11から出力されるトルク指令値C1に基づいてモータ20を駆動する通常時の動作は、前述した第1実施形態によるモータ制御装置1の動作と同様であり、また、比較器16から警告信号又は停止信号がトルク異常信号A1として出力された場合の動作と同様である。このため、ここでは、係数記憶器44に記憶すべき比例係数を求める際の動作について説明する。
係数記憶器44に記憶すべき比例係数は、モータ20の設置時に行われる。支持部21を介してモータ20を固定部22に固定し、支持部21(支持脚21a,21b)に対する歪センサ13の設置が終了すると、まず初期設定用信号発生器41から出力される初期設定用トルク指令値C0が選択されるように切替器42を切り替える。すると、初期設定用信号発生器41から出力される初期設定用トルク指令値C0が切替器42を介してモータ駆動装置12に入力され、これによりモータ駆動装置12からモータに対し、初期設定用トルク指令値C0に追従したトルクがモータ20で発生するように電流及び電圧が供給される。尚、初期設定用トルク指令値C0に応じてモータ20で発生したトルクは、モータ20の回転軸を介して負荷30に伝達される。
モータ20でトルクが発生するとその反作用によって応力が生じ、モータ20を支持する支持部21(支持脚21a,21b)に歪みが生ずる。すると、支持脚21a,21bの各々に取り付けられた歪センサ13によって各々に生ずる歪みが検出され、歪センサ13の各々の検出結果の差分が差動増幅器OPで求められて歪み信号D1として出力される。この歪み信号D1は、初期設定用信号発生器41からの初期設定用トルク指令値C0とともに除算器43に入力され、除算器43において初期設定用トルク指令値C0が歪み信号D1で除算される。これにより、前述した比例係数(Ti/S)が求められて係数記憶器44に記憶される。
設置時においては、モータ20は新品又は新品と同等であるため、モータ制御装置2からモータ20に与えられるトルク指令値とモータ20で発生するトルクとは一致するか、或いは異なっていても極めて小さな相違であると考えられる。このため、本実施形態で求められる比例係数(Ti/S)は、第1実施形態のモータ制御装置1で用いられていた比例係数Kと一致する(ほぼ一致する)。このため、除算器43で求められた比例係数(Ti/S)を係数記憶器44に記憶させることによって、係数記憶器44を第1実施形態のモータ制御装置1が備える係数発生器15と同様に用いることができる。
以上説明した通り、本実施形態では、初期設定用トルク指令値C0に基づいてモータ20を駆動したときに得られる歪み信号D1を用いて初期設定用トルク指令値C0を除算することによって、歪み信号D1をトルク信号T1に変換する際に用いられる比例係数を求めている。このため、有限要素解析を用いずとも、第1実施形態で用いていた比例係数Kと同一或いはほぼ同一の比例係数(Ti/S)を短時間で求めることができる。また、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、演算トルクと実トルクとが相違するような異常が発生した場合であっても、異常処理(モータ20の停止処理)を実現することができる。
以上、本発明の実施形態によるモータ制御装置について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されず、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上述した実施形態では、図2に示す通り、支持部21が一対の支持脚21a,21bからなる場合を例に挙げて説明したが、モータ20がフランジによって取り付けられるものである場合には、フランジが支持部21として用いられ、複数の歪センサ13はフランジ側面にモータ軸を挟んだ対称な配置で取り付けられることになる。
また、上述した実施形態では、図2に示す通り、2つの歪センサ13を設けて各々の検出結果の差分を求める例について説明したが、歪センサ13を1つのみ設けて差動増幅器OPを省略した構成であっても良い。
1,2 モータ制御装置
11 上位制御部
12 モータ駆動装置
13 歪センサ
14 乗算器
15 係数発生器
16 比較器
20 モータ
43 除算器
44 係数記憶器
C0 初期設定用トルク指令値
C1 トルク指令値
TC 変換部
TD トルク検出部

Claims (6)

  1. モータで発生するトルクを制御するモータ制御装置において、
    前記モータに発生させるべきトルクを指定するトルク指令値を出力する制御部と、
    前記モータで発生するトルクに対する反作用によってモータ支持部に生ずる応力に基づいて前記モータで発生するトルクを検出するトルク検出部と、
    前記制御部から出力される前記トルク指令値と前記トルク検出部で検出される検出値とを比較する比較部と、
    前記制御部からの前記トルク指令値と前記比較部の比較結果とに応じて前記モータを駆動するモータ駆動部と
    を備えることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記比較部は、前記制御部から出力される前記トルク指令値と前記トルク検出部で検出される検出値との差が、予め設定された第1閾値を超える場合には前記制御部に対してモータの劣化を警告する警告信号を出力し、前記第1閾値よりも大きな値に設定された第2閾値を超える場合には前記制御部及び前記モータ駆動部に対して前記モータを停止させるべき旨を示す停止信号を出力することを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  3. 前記モータ駆動部は、前記比較器から前記停止信号が出力されていない場合には、前記制御部から出力される前記トルク指令値に基づいて前記モータを駆動し、
    前記比較器から前記停止信号が出力された場合には、前記モータを停止させる駆動を行う
    ことを特徴とする請求項2記載のモータ制御装置。
  4. 前記トルク検出部は、前記モータ支持部に生じる前記応力に応じた歪み量を検出する検出素子と、
    前記検出素子で検出された歪み量を前記モータで発生するトルクに変換する変換処理を行う変換部と
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記変換部は、前記検出素子で検出された歪み量を前記モータで発生するトルクに変換する変換係数を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された変換係数を用いて前記変換処理を行う処理部と
    を備えることを特徴とする請求項4記載のモータ制御装置。
  6. 前記記憶部に記憶させる変換係数を求めるために前記モータに発生させるべきトルクを指定する初期トルク指令値に基づいて前記モータが駆動された場合に、前記初期トルク指令値と前記検出素子で検出される歪み量とに基づいて、前記記憶部に記憶させる変換係数を算出する演算部を備えることを特徴とする請求項5記載のモータ制御装置。
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