JP2011113900A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、安全に分解することができる燃料電池を提供する。
【解決手段】燃料電池20は、電気絶縁材料でセル200同士の間に形成されたガスケット290を備え、ガスケット290は、締結荷重Lfによってセル200同士が通電可能に接触するまで押し潰された形状に弾性変形すると共に、締結荷重Lfが解除された場合、セル200同士を電気的に絶縁させる絶縁距離Di1にセル200同士を離隔する形状に形状復帰する。
【選択図】図3

Description

本発明は、反応ガスの電気化学反応によって発電する燃料電池に関する。
燃料電池の一形態として、反応ガスから直接的に電気エネルギを取り出す基本構造を構成する複数のセルを備え、これら複数のセルを電気的に直列に積層した燃料電池が知られている。従来、このような燃料電池を点検、整備、廃棄などのために複数のセルの各々に分解する場合、燃料電池の分解に先立って、作業上安全な電圧にまで燃料電池の電圧を低下させていた。特許文献1には、燃料電池を分解する前に燃料電池の電圧低下を促進させるために、燃料電池における酸化ガスの排出口を供給口に接続して酸化ガスを循環させる技術が提案されている。
特開2009−110782号公報
しかしながら、従来、燃料電池の分解に先立って燃料電池の電圧を低下させるために時間や手間を必要としていた。
本発明は、上記した課題を踏まえ、安全に分解することができる燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1] 適用例1の燃料電池は、反応ガスの電気化学反応によって発電する燃料電池であって、導電性を有する導電部材の間に前記電気化学反応を行う反応部を挟持した複数のセルと、電気的に直列に積層した状態で前記複数のセルを締結する締結部と、電気絶縁性を有する電気絶縁材料で前記セル同士の間に形成され、前記締結部による締結荷重によって、前記セル同士が通電可能に接触するまで押し潰された形状に弾性変形する弾性部材とを備え、前記弾性部材は、前記締結部材による締結荷重が解除された場合、前記セル同士を電気的に絶縁させる絶縁距離に前記セル同士を離隔する形状に形状復帰することを特徴とする。適用例1の燃料電池によれば、締結荷重の解除に伴って、弾性部材によって離隔されたセル単位に燃料電池の電圧を低下させることができる。したがって、作業上安全な電圧となるセル単位の間隔で弾性部材を形成することによって、燃料電池の分解に先立って燃料電池の電圧を低下させるために時間や手間を掛けることなく、燃料電池を安全に分解することができる。
[適用例2] 適用例1の燃料電池であって、前記弾性部材は、前記セル同士の一方のセルに接合されていても良い。適用例2の燃料電池によれば、弾性部材がセルから分離する構造よりも、燃料電池の組立および分解を容易に実施することができる。
[適用例3] 適用例1または適用例2の燃料電池であって、前記弾性部材は、前記複数のセルにおけるセル同士の間毎に形成されていても良い。適用例3の燃料電池によれば、燃料電池をセル単位に容易に分解することができる。
[適用例4] 適用例1または適用例2の燃料電池であって、前記複数のセルは、二以上のセルを含むモジュールを含み、前記弾性部材は、前記モジュール同士の間毎に形成されていても良い。適用例4の燃料電池によれば、セル同士の間毎に弾性部材を形成するよりも、弾性部材の数量を低減することができる。
[適用例5] 適用例1ないし適用例4のいずれかの燃料電池であって、前記複数のセルにおける複数の前記セル同士の間にそれぞれ形成された複数の前記弾性部材の各々は、同一材料および同一形状で形成されていても良い。適用例5の燃料電池によれば、部品の共通化によって燃料電池の構造を簡略化することができる。
本発明の形態は、燃料電池に限るものではなく、例えば、燃料電池の積層構造、燃料電池の構成部材、燃料電池を備える車両、燃料電池を運転する燃料電池システムなどの種々の形態に適用することも可能である。また、本発明は、前述の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
燃料電池システムの構成を示す説明図である。 積層状態で締結された複数のセルを示す説明図である。 締結荷重が解除された複数のセルを示す説明図である。 第2実施例において締結荷重が解除された複数のセルを示す説明図である。 第3実施例において締結荷重が解除された複数のセルを示す説明図である。
以上説明した本発明の構成および作用を一層明らかにするために、以下本発明を適用した燃料電池システムについて説明する。
A.第1実施例:
図1は、燃料電池システム10の構成を示す説明図である。燃料電池システム10は、反応ガスの電気化学反応によって発電する燃料電池20を備え、燃料電池システム10の外部に電力を供給するために燃料電池20を運転する。本実施例では、燃料電池システム10は、燃料電池20で発電した電力を利用して走行する車両に搭載されるシステムであるが、他の実施形態として、住宅や施設の電源として設置されるシステムに適用しても良いし、電気で作動する電気機械機器に電源として搭載されるシステムに適用しても良い。
燃料電池システム10の燃料電池20は、反応ガスの供給を受けて発電する固体高分子型燃料電池である。本実施例では、燃料電池20に供給される反応ガスは、水素を含有する燃料ガスと、酸素を含有する酸化ガスとを含む。燃料電池20に供給された燃料ガスは、酸素との電気化学反応の進行に伴って水素濃度が低下し、アノードオフガスとして燃料電池20から排出される。本実施例では、燃料電池20に用いられる燃料ガスは、水素タンクや水素吸蔵合金に貯蔵した水素ガスであるが、炭化水素系燃料を改質して得られる水素ガスであっても良い。本実施例では、燃料電池システム10は、燃料ガスを循環して再利用する循環方式のシステムであり、アノードオフガスは、燃料ガスとして再利用される。燃料電池20に供給された酸化ガスは、水素との電気化学反応の進行に伴って酸素濃度が低下し、カソードオフガスとして燃料電池20から排出される。本実施例では、燃料電池20に用いられる酸化ガスは、大気中から取り込んだ空気である。燃料電池20の詳細構成については後述する。
燃料電池システム10は、燃料電池20の他、燃料ガス給排部30と、冷却水給排部40と、酸化ガス給排部50と、運転制御部90とを備える。燃料電池システム10の燃料ガス給排部30は、運転制御部90からの制御信号に基づいて、燃料電池20に燃料ガスを供給すると共に、燃料電池20から排出されるアノードオフガスを処理する。燃料電池システム10の冷却水給排部40は、運転制御部90からの制御信号に基づいて、燃料電池20を冷却する冷却水を循環させる。燃料電池システム10の酸化ガス給排部50は、運転制御部90からの制御信号に基づいて、燃料電池20に酸化ガスを供給すると共に、燃料電池20から排出されるカソードオフガスを処理する。燃料電池システム10の運転制御部90は、燃料ガス給排部30、冷却水給排部40、酸化ガス給排部50に電気的に接続され、燃料電池20の運転を制御する。
図1に示すように、燃料電池システム10の燃料電池20は、積層部21と、締結部25とを備える。燃料電池20の積層部21は、反応ガスの電気化学反応によって発電するための複数の構成部材を積層して形成され、燃料電池20の締結部25は、積層部21の構成部材を積層した状態で積層部21を締結する。つまり、積層部21は、締結部25によって締結される被締結部である。
燃料電池20の締結部25は、積層部21の構成部材が積層された積層方向Dsに積層部21を圧縮する締結荷重Lfを発生させる。本実施例では、締結部25は、第1連結部材510と、第1エンドプレート520と、サイドメンバ560と、第2エンドプレート580と、第2連結部材590とを備える。締結部25の第1エンドプレート520および第2エンドプレート580は、積層部21における積層方向Dsの両端から積層部21を挟持する。締結部25のサイドメンバ560は、積層部21の積層方向Dsに沿って第1エンドプレート520と第2エンドプレート580との間に設けられている。サイドメンバ560の一端は、第1連結部材510によって第1エンドプレート520に連結され、サイドメンバ560の他端は、第2連結部材590によって第2エンドプレート580に連結されている。
燃料電池20の積層部21は、反応ガスの電気化学反応によって発電するための複数の構成部材として、第1インシュレータ110と、第1ターミナル120と、複数のセル200と、第2ターミナル480と、第2インシュレータ490とを備える。積層部21の第1ターミナル120および第2ターミナル480は、電気的に直列に積層された複数のセル200における積層方向Dsの両端にそれぞれ積層され、複数のセル200で発生する電気を集電する。積層部21の第1インシュレータ110および第2ターミナル480は、第1ターミナル120および第2ターミナル480の外側にそれぞれ積層され、第1ターミナル120および第2ターミナル480を締結部25から電気的に絶縁する。積層部21における複数のセル200は、反応ガスから直接的に電気を取り出す電気化学反応を行う反応部がそれぞれ形成された発電部材である。
図2は、積層状態で締結された複数のセル200を示す説明図である。図2には、締結部25によって積層状態で締結された複数のセル200を積層方向Dsに沿って切断した断面を図示した。図2に図示した複数のセル200のうちの一つを実線で描画し、その他のセルを一点鎖線で描画した。燃料電池20のセル200は、アノードセパレータ230と、アノード電極240と、電解質膜250と、カソード電極260と、カソードセパレータ270と、ガスケット290とを備える。セル200の各部材は、アノードセパレータ230、アノード電極240、電解質膜250、カソード電極260、カソードセパレータ270の順に積層されている。
セル200の電解質膜250、アノード電極240、カソード電極260の各部材は、反応ガスから直接的に電気を取り出す電気化学反応を行う反応部として、アノード電極240とカソード電極260との間に電解質膜250を挟持して接合した膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly、「MEA」)を形成する。セル200の電解質膜250は、プロトンを伝導するプロトン伝導体であり、本実施例では、アイオノマ樹脂製の電解質膜の一つであるパーフルオロスルホン酸イオン交換膜である。セル200のアノード電極240およびカソード電極260は、ガス透過性、導電性、撥水性を有する部材であり、本実施例では、白金や白金合金を担持した炭素担体を含む材料で形成されている。
セル200のアノードセパレータ230は、アノード電極240に燃料ガスを流すアノード流路235を形成し、セル200のカソードセパレータ270は、カソード電極260に酸化ガスを流すカソード流路275を形成する。アノードセパレータ230およびカソードセパレータ270は、反応ガスの電気化学反応によって発生する電気を集電するのに十分な導電性を有する導電部材であり、反応ガスを流す上で十分な耐久性、耐熱性、ガス不透過性を有する材料を用いて形成される。本実施例では、アノードセパレータ230およびカソードセパレータ270の材料は、ステンレスであるが、チタンやチタン合金などの金属の他、カーボン樹脂、導電性セラミックスであっても良い。
セル200のガスケット290は、図2に示すように、電気絶縁性を有する電気絶縁材料で他のセル200との間に形成され、締結部25による締結荷重Lfによって、セル200同士が通電可能に接触するまで押し潰された形状に弾性変形する弾性部材である。ガスケット290は、締結部25による締結荷重Lfが解除された場合、セル200同士を電気的に絶縁させる絶縁距離Di1にセル200同士を離隔する形状に形状復帰する。
図3は、締結荷重Lfが解除された複数のセル200を示す説明図である。図3には、締結部25による締結荷重Lfが解除された複数のセル200を積層方向Dsに沿って切断した断面を図示した。図2と同様に、図3に図示した複数のセル200のうちの一つを実線で描画し、その他のセルを一点鎖線で描画した。図2に示した状態から締結部25を分解して締結荷重Lfが解除されると、積層方向Dsに押し潰された形状に弾性変形していたガスケット290は、図3に示すように、押し潰される前の形状への形状復帰に伴って、他のセル200を積層方向Dsに押し退け、セル200同士を絶縁距離Di1で離隔する。本実施例では、セル200単体の起電力は約1ボルトであり、ガスケット290によって形成される絶縁距離Di1は、セル200単体の起電力を十分に絶縁可能な空間距離である。
本実施例では、複数のセル200の各々は、同一材料および同一形状で形成されたガスケット290をそれぞれ備える。ガスケット290の形状は、積層方向Dsに沿って他のセル200に向けて突出する断面形状である。本実施例では、ガスケット290は、セル200の外周に沿って連続的に設けられているが、他の実施形態において、セル200の複数箇所に点在して配置されていても良い。本実施例では、ガスケット290の材料は、シリコンゴムであるが、ブチルゴムやフッ素ゴムなど他の樹脂材料であっても良い。本実施例では、ガスケット290は、カソードセパレータ270に接合されているが、他の実施形態において、アノードセパレータ230に接合されていても良いし、アノードセパレータ230およびカソードセパレータ270の双方に接合されることなくセル200同士の間に挟持されていても良い。本実施例では、ガスケット290は、アノードセパレータ230に形成された凹部232と、カソードセパレータ270に形成された凹部272との間に設けられているが、他の実施形態において、アノードセパレータ230およびカソードセパレータ270の一方に形成された凹部に設けられていても良い。
以上説明した第1実施例の燃料電池20によれば、締結荷重Lfの解除に伴って、ガスケット290によって離隔されたセル200を単位に燃料電池20の電圧を低下させることができるため、燃料電池20の分解に先立って燃料電池20の電圧を低下させるために時間や手間を掛けることなく、燃料電池20を安全に分解することができる。また、ガスケット290は、隣接するセル200同士の一方のセル200に接合されているため、ガスケット290がセル200から分離する構造よりも、燃料電池20の組立および分解を容易に実施することができる。また、ガスケット290は、複数のセル200におけるセル200同士の間毎に形成されているため、燃料電池20をセル200単位に容易に分解することができる。また、複数のセル200における複数のセル200同士の間にそれぞれ形成された複数のガスケット290の各々は、同一材料および同一形状で形成されているため、部品の共通化によって燃料電池20の構造を簡略化することができる。
B.第2実施例:
図4は、第2実施例において締結荷重Lfが解除された複数のセル200を示す説明図である。第2実施例の燃料電池システム10は、セル200の弾性部材としてガスケット290に代えてバネ292を備える点を除き、第1実施例と同様である。図4には、図3と同様に、締結部25による締結荷重Lfが解除された複数のセル200を積層方向Dsに沿って切断した断面を図示した。図3と同様に、図4に図示した複数のセル200のうちの一つを実線で描画し、その他のセルを一点鎖線で描画した。
セル200のバネ292は、電気絶縁性を有する電気絶縁材料で他のセル200との間に形成され、締結部25による締結荷重Lfによって、セル200同士が通電可能に接触するまで押し潰された形状に弾性変形する弾性部材である。バネ292は、締結部25による締結荷重Lfが解除された場合、セル200同士を電気的に絶縁させる絶縁距離Di2にセル200同士を離隔する形状に形状復帰する。締結部25によって締結された状態から締結部25を分解して締結荷重Lfが解除されると、積層方向Dsに押し潰された形状に弾性変形していたバネ292は、図4に示すように、押し潰される前の形状への形状復帰に伴って、他のセル200を積層方向Dsに押し退け、セル200同士を絶縁距離Di2で離隔する。本実施例では、セル200単体の起電力は約1ボルトであり、バネ292によって形成される絶縁距離Di2は、セル200単体の起電力を十分に絶縁可能な空間距離である。
本実施例では、複数のセル200の各々は、同一材料および同一形状で形成されたバネ292をそれぞれ備え、各セル200の複数箇所に点在して配置されている。本実施例では、バネ292は、積層方向Dsに沿って円柱状の螺旋に巻いたコイルバネであるが、他の実施形態において、板バネであっても良い。本実施例では、バネ292は、絶縁性材料で被覆した金属バネであるが、他の実施形態において、絶縁性の樹脂材料で成形されたバネであっても良い。本実施例では、バネ292は、カソードセパレータ270に接合されているが、他の実施形態において、アノードセパレータ230に接合されていても良いし、アノードセパレータ230およびカソードセパレータ270の双方に接合されることなくセル200同士の間に挟持されていても良い。本実施例では、バネ292は、アノードセパレータ230に形成された凹部232と、カソードセパレータ270に形成された凹部272との間に設けられているが、他の実施形態において、アノードセパレータ230およびカソードセパレータ270の一方に形成された凹部に設けられていても良い。
以上説明した第2実施例の燃料電池20によれば、第1実施例と同様に、締結荷重Lfの解除に伴って、バネ292によって離隔されたセル200を単位に燃料電池20の電圧を低下させることができるため、燃料電池20の分解に先立って燃料電池20の電圧を低下させるために時間や手間を掛けることなく、燃料電池20を安全に分解することができる。また、バネ292は、隣接するセル200同士の一方のセル200に接合されているため、バネ292がセル200から分離する構造よりも、燃料電池20の組立および分解を容易に実施することができる。また、バネ292は、複数のセル200におけるセル200同士の間毎に形成されているため、燃料電池20をセル200単位に容易に分解することができる。また、複数のセル200における複数のセル200同士の間にそれぞれ形成された複数のバネ292の各々は、同一材料および同一形状で形成されているため、部品の共通化によって燃料電池20の構造を簡略化することができる。
C.第3実施例:
図5は、第3実施例において締結荷重Lfが解除された複数のセル200を示す説明図である。第3実施例の燃料電池システム10は、セル200同士の間毎にガスケット290を備えるのではなく、二以上のセル200を含むモジュール300同士の間毎にガスケット290を備える点を除き、第1実施例と同様である。図5には、図3と同様に、締結部25による締結荷重Lfが解除された複数のセル200を積層方向Dsに沿って切断した断面を図示した。図5に図示したモジュール300のうちの一つを実線で描画し、その他のモジュールを一点鎖線で描画した。
第3実施例のガスケット290は、電気絶縁性を有する電気絶縁材料で他のモジュール300との間に形成され、締結部25による締結荷重Lfによって、モジュール300同士が通電可能に接触するまで押し潰された形状に弾性変形する弾性部材である。ガスケット290は、締結部25による締結荷重Lfが解除された場合、モジュール300同士を電気的に絶縁させる絶縁距離Di3にモジュール300同士を離隔する形状に形状復帰する。締結部25によって締結された状態から締結部25を分解して締結荷重Lfが解除されると、積層方向Dsに押し潰された形状に弾性変形していたガスケット290は、図5に示すように、押し潰される前の形状への形状復帰に伴って、他のモジュール300を積層方向Dsに押し退け、モジュール300同士を絶縁距離Di3で離隔する。本実施例では、三つのセル200で構成されるモジュール300単体の起電力は約3ボルトであり、ガスケット290によって形成される絶縁距離Di3は、モジュール300単体の起電力を十分に絶縁可能な空間距離である。
以上説明した第3実施例の燃料電池20によれば、第1実施例と同様に、締結荷重Lfの解除に伴って、ガスケット290によって離隔されたセル200を単位に燃料電池20の電圧を低下させることができるため、燃料電池20の分解に先立って燃料電池20の電圧を低下させるために時間や手間を掛けることなく、燃料電池20を安全に分解することができる。また、ガスケット290は、モジュール300同士の間毎に形成されているため、セル200同士の間毎にガスケット290を形成するよりも、ガスケット290の数量を低減することができる。
D.他の実施形態:
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。例えば、本実施例では、いわゆる循環方式の燃料電池について説明したが、他の実施形態において、燃料電池に一旦供給された燃料ガスを使い切るいわゆるデッドエンド方式の燃料電池に本発明を適用しても良い。また、第3実施例におけるモジュール300同士の間に形成される弾性部材として、ガスケット290に代えて第2実施例のバネ292を適用しても良い。
20…燃料電池
21…積層部
25…締結部
30…燃料ガス給排部
40…冷却水給排部
50…酸化ガス給排部
90…運転制御部
110…第1インシュレータ
120…第1ターミナル
200…セル
230…アノードセパレータ
232…凹部
235…アノード流路
240…アノード電極
250…電解質膜
260…カソード電極
270…カソードセパレータ
272…凹部
275…カソード流路
290…ガスケット
292…バネ
300…モジュール
480…第2ターミナル
490…第2インシュレータ
510…第1連結部材
520…第1エンドプレート
560…サイドメンバ
580…第2エンドプレート
590…第2連結部材
Lf…締結荷重
Ds…積層方向
Di1…絶縁距離
Di2…絶縁距離
Di3…絶縁距離

Claims (5)

  1. 反応ガスの電気化学反応によって発電する燃料電池であって、
    導電性を有する導電部材の間に前記電気化学反応を行う反応部を挟持した複数のセルと、
    電気的に直列に積層した状態で前記複数のセルを締結する締結部と、
    電気絶縁性を有する電気絶縁材料で前記セル同士の間に形成され、前記締結部による締結荷重によって、前記セル同士が通電可能に接触するまで押し潰された形状に弾性変形する弾性部材と
    を備え、
    前記弾性部材は、前記締結部材による締結荷重が解除された場合、前記セル同士を電気的に絶縁させる絶縁距離に前記セル同士を離隔する形状に形状復帰する、燃料電池。
  2. 前記弾性部材は、前記セル同士の一方のセルに接合されている、請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記弾性部材は、前記複数のセルにおけるセル同士の間毎に形成されている、請求項1または請求項2に記載の燃料電池。
  4. 請求項1または請求項2に記載の燃料電池であって、
    前記複数のセルは、二以上のセルを含むモジュールを含み、
    前記弾性部材は、前記モジュール同士の間毎に形成されている、燃料電池。
  5. 前記複数のセルにおける複数の前記セル同士の間にそれぞれ形成された複数の前記弾性部材の各々は、同一材料および同一形状で形成されている、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の燃料電池。
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