JP2011113711A - 調光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】LED等の応答の速い照明を用いた場合であっても位相制御もしくは電源電圧の変動によるチラツキの発生を防止する。
【解決手段】調光器10Aにおいて可変抵抗器R100の大きさに応じて位相制御された出力電圧V100が出力される。その後、整流回路30において出力電圧V100が整流され整流電圧V1が出力される。ここで、位相制御素子10がON状態である場合には電流保持手段40の負荷により位相制御素子10はON状態を保持する。位相制御素子10がOFF状態である場合には導通角検出手段50の抵抗R1が接地され、電流保持手段40からの出力電圧V2=0Vになるとともに位相設定手段20のコンデンサがリセットされる。電流保持手段40からの出力電圧V2はパルス変調手段60によりPWM変調され、調光器10Aの位相制御に応じたPWM波形の電圧Vpが照明負荷70に供給される。
【選択図】図1

Description

本発明は、蛍光灯やLEDを点灯させるための調光装置に関するものである。
従来、白熱電球等の照明負荷を所定の調光レベルで点灯させる際に、トライアックやサイリスタ等の半導体スイッチング素子が用いられている(たとえば特許文献1、2参照)。特許文献1、2において、トライアックが商用交流電源から供給される電力の一部が切り落とされた波形を作る電力の位相制御を行う。そして、位相制御された電力が照明に供給されることにより調光が行われる。
さらに、調光型蛍光灯照明器具(または安定器)において、蛍光灯には調光信号としてたとえば約10V0−p、約1.5kHz以下の低周波のPWM信号が供給されるのが一般的である。よって、位相制御された電力をPWM信号に変換した後に調光型蛍光灯照明器具(又は安定器)にこの電力を供給することが考えられる。
特開平9−260068号公報 特開平11−67470号公報
ところで、上述した商用交流電源から供給される電力は常に一定したものではなく、変動・ゆらぎにより実効値が変動する場合があり、実効値の変動により調光状態が変動しPWM信号が意図しない変動を行う場合がある。白熱電球は応答が遅いため、上述した調光により波形の一部が切り取られた場合もしくは商用交流電源の変動により調光状態が変動した場合であってもチラツキが生じにくい。
しかし、照明負荷として半導体発光素子(LED素子)や蛍光灯を用いた場合、LED素子等は応答が速いため、調光状態が変動した場合にはチラツキが発生するという問題がある。特に、このチラツキは深く調光を掛けるほど(切り取る波形が大きくなるほど)顕著に現れる。
そこで、本発明は、LED等を点灯させる際のちらつきの発生を防止することができる調光装置を提供することを目的とするものである。
本発明の調光装置は、交流電源から供給される交流電力の位相を制御する位相制御素子と、位相制御素子において制御される位相を設定する位相設定手段と、位相制御素子により位相制御された交流電圧を整流する整流回路と、整流回路に電気的に接続された、位相制御素子を駆動するための電流を保持する電流保持手段と、電流保持手段からの出力電圧と基準電圧とを比較し、出力電圧が基準電圧以下であるときに位相設定手段および整流回路の出力端子をスイッチングにより負荷を介して接地する導通角検出手段と、電流保持手段からの出力電圧に対しPWM制御を行うパルス変調手段とを備えたことを特徴とするものである。
なお、パルス変調手段と照明負荷との間にパルス電圧を直流電圧にするローパスフィルタをさらに有し、照明負荷に直流電圧を印加するようにしてもよい。
また、電流保持手段は、整流回路から出力された電圧が設定しきい値以上にならないようにスライスする機能を有するものであってもよい。
さらに、導通角検出手段は、整流回路の出力端子をスイッチングにより負荷を介して接地した際に位相設定手段の出力も負荷を介して接地するものであることが好ましい。
また、位相制御素子および位相設定手段が調光ユニットを構成するとともに、整流回路と電流保持回路と導通角検出手段とパルス変換手段とが変換ユニットを構成するものであり、調光ユニットと変換ユニットとが着脱可能に接続されたものであってもよいし、調光ユニットと変換ユニットとが一体的なユニットとして構成されたものであってもよい。
本発明の調光装置によれば、交流電源から供給される交流電力の位相を制御する位相制御素子と、位相制御素子において制御される位相を設定する位相設定手段と、位相制御素子により位相制御された交流電圧を整流する整流回路と、整流回路に電気的に接続された、位相制御素子を駆動するための電流を保持する電流保持手段と、電流保持手段からの出力電圧と基準電圧とを比較し、出力電圧が基準電圧以下であるときに整流回路の出力端子をスイッチングにより負荷を介して接地する導通角検出手段と、電流保持手段からの出力電圧に対しPWM制御を行うパルス変調手段とを備えたことにより、導通角検出手段からの出力電圧が基準電圧以下の休止位相角(遅延期間)において電流保持手段からの出力電圧を0にすることができるため、交流電源において実効値の変動やふらつきが生じた場合であってもパルス信号への影響を最小限に抑え、LED等の照明負荷のちらつきを防止することができる。
なお、パルス変調手段と照明負荷との間にパルス電圧を直流電圧にするローパスフィルタをさらに有するとき、照明負荷に直流電圧を供給することができる。
さらに、電流保持手段が、整流回路から設定しきい値以上の電圧が出力されたときに設定しきい値の電圧にスライスして出力する機能を有するものであれば、出力電圧を内部回路の動作電圧内に収めることができ、調光装置を構成する素子に過剰な電力が印加されるのを防止することができる。
また、導通角検出手段が、整流回路の出力端子をスイッチングにより負荷を介して接地した際に位相設定手段の出力を負荷を介して接地するものであるとき、位相制御素子の遅延期間中に位相設定手段をリセットしてトリガ信号の発生周期にずれが生じるのを防止することができる。
さらに、位相制御素子および位相設定手段が調光ユニットを構成するとともに、整流回路と電流保持手段と導通角検出手段とパルス変調手段とが変換ユニットを構成するものであり、調光ユニットと変換ユニットとが着脱可能に接続されるものであれば、従来からの既設の調光設備(位相制御信号)をそのまま利用してLEDの調光や蛍光灯の調光等に対応することができる。
本発明の調光装置の好ましい実施形態を示す回路図 図1の位相制御素子により位相制御された出力電圧の一例を示すグラフ 図1の整流回路により全波整流された出力電圧の一例を示すグラフ 図1のパルス変調手段によりPWM制御されたパルス信号の一例を示すグラフ 本発明の調光装置の別の実施形態を示す回路図 本発明の調光装置の別の実施形態を示す回路図
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の調光装置の好ましい実施形態を示すブロック図である。図1の調光装置1は、調光器10A、変換ユニット10Bを備えている。なお、調光器10Aは、たとえば商用交流電源に予め設置されたものであり、変換ユニット10Bは調光器10Aに対したとえばコネクタ3を用いて着脱可能に電気的に接続される。
調光器10Aは、交流電源2から供給される交流の一部の位相を休止させることにより、交流電源2の実効値を制御するものであって、位相制御素子10、位相設定手段20を備えている。位相制御素子10はトライアックからなり、交流電源2から供給される交流のうち、位相設定手段20により設定された特定位相区間の休止角(休止位相角)においてはターンオフ状態になり、特定位相区間以外の導通角(導通位相角)ではターンオン状態になる。
位相設定手段20は、位相制御素子10において制御される位相(休止角・導通角)を設定するものであり、可変抵抗器VR100、抵抗R101、コンデンサC100、ダイアックDICから構成されている。可変抵抗器VR100、抵抗R101およびコンデンサC100はRC回路を構成している。そして、交流電源2から交流が印加された際に、可変抵抗器VR100および抵抗R101を介してコンデンサC100が充電される。コンデンサC100の両端電圧がダイアックDICのブレークオーバー電圧に達したとき位相制御素子10のゲートに対しトリガ信号TSが出力される。すると、図2(A)、(B)に示すように、位相制御素子10がターンオンし、交流がゼロクロス点に達するまでON状態を保持する。そして、ゼロクロス点の経過後に位相制御素子10がOFF状態になり、再びトリガ信号TSが位相制御素子10に対し出力されたとき位相制御素子10がON状態になる。
このトリガ信号TSの発生周期はRC回路の時定数により決まるものであり、時定数は可変抵抗器VR100の抵抗値により変化する。つまり、可変抵抗器VR100の抵抗値での抵抗値変化がトリガ信号TSの発生周期変化となって導通角の位相を制御し、照明負荷70の調光を行うことができる。たとえば図2(A)に示すように、休止角(遅延時間T)が小さい場合には大きな電力が照明負荷70に供給され、照明負荷70から出力される光強度が大きくなる。一方、図2(B)に示すように、休止角(遅延時間T)が大きい場合には小さな電力が照明負荷70に供給され、照明負荷70から出力される光強度が小さくなる。
次に、図1を参照して変換ユニット10Bについて説明する。変換ユニット10Bは、調光器10Aから出力される出力電圧V1をPWM波形もしくは直流に変換し照明負荷70に出力するものであって、整流回路30、電流保持手段40、導通角検出手段50、パルス変調手段60を備えている。整流回路30は、たとえばダイオードブリッジ等からなる全波整流回路であって、図3に示すように調光器10Aから出力された電圧V1を全波整流する。なお、図3において整流回路30が全波整流をする場合について例示しているが半波整流を行うものであってもよい。
図1の電流保持手段40は、整流回路30に電気的に接続されており、調光器10Aにおける位相制御素子(トライアック)10がターンオンし続けるための電流を保持するものである。すなわち、位相制御素子10は回路上、所定の負荷(たとえば白熱電球等の照明負荷)が接続されていなければ目的の回路動作を行うことができないため、電流保持手段40が設けられている。
電流保持手段40は抵抗R1、R3、ダイオードZD1、スイッチング素子Q1から構成されている。抵抗R1とダイオードZD1、抵抗R3とは直列に接続されており、ダイオードZD1と抵抗R3とはスイッチング素子Q1を介して並列に接続されている。スイッチング素子Q1はn型MOSFETからなり、ゲート端子が抵抗R1とダイオードZD1との間に接続されドレイン端子が整流回路30に接続され、ソース端子が抵抗R3に接続されている。そして、抵抗R3の電圧値が電流保持手段40からの出力電圧V2として出力される。つまり、位相制御素子10がターンオンしている導通角期間において、位相制御素子10には抵抗R2、R3による負荷が掛かる状態になり、位相制御素子10のターンオン状態を保持することができる。なお、スイッチング素子Q1はp型MOSFET(但し極性を反転させる)やバイポーラトランジスタ等の他の半導体スイッチング素子を用いるようにしてもよい。
ダイオードZD1はツェナーダイオードからなり、ツェナー電圧以上の電圧が印加された際に導通する。そして、整流回路30から出力される電圧のうち、導通角期間においてゲート端子はON状態になり、抵抗R3とダイオードZD1とが並列に接続された状態になる。したがって、ダイオードZD1に並列接続された抵抗R3に印加される電圧V2はツェナー電圧以上の電圧にはならず強制的にスライスされる。ツェナー電圧が内部回路の動作保証電圧の範囲内になるようなダイオードZD1を用いることにより、内部回路を保護することができる。
導通角検出手段50は、電流保持手段40からの出力電圧V2と基準電圧Vrefとを比較し、出力電圧V2が基準電圧Vref以下であるときに整流回路30の出力端子をスイッチングにより負荷を介して接地するものである。具体的には、導通角検出手段50は、抵抗R1、第1コンパレータCOMP1、スイッチング素子Q2から構成されている。抵抗R1は整流回路30に接続された抵抗であり、スイッチング素子Q2に接続されている。スイッチング素子Q2はたとえばn型MOSFETからなり、ゲート端子が第1コンパレータCOMP1の出力に接続されドレイン端子が抵抗R1に接続されソース端子が接地されている。なお、スイッチング素子Q2はp型MOSFET(但し極性を反転させる)やバイポーラトランジスタ等の他の半導体スイッチング素子を用いるようにしてもよい。
第1コンパレータCOMP1は、電流保持手段40からの出力電圧V2が第1基準電圧Vref1以上であるか否かを判断するものである。そして、出力電圧V2が第1基準電圧Vref1よりも大きいとき(V2>Vref1)、第1コンパレータCOMP1はLowレベル信号を出力する。一方、出力電圧V2が第1基準電圧Vref1以下であるとき(V2≦Vref1)、第1コンパレータCOMP1はHighレベル信号を出力する。つまり、スイッチング素子Q2はV2>Vref1のときOFF状態になり、V2≦Vref1のときON状態になる。
さらに、導通角検出手段50は、位相設定手段20においてトリガ信号TSを所定の周期で確実に発生させる機能を有している。つまり、V2≦Vref1の期間(休止角期間)においてコンデンサC100の蓄積電荷が負荷抵抗R1を介して放出される。これにより位相設定手段20をリセットし所定の周期で確実にトリガ信号TSを出力させることができる。
パルス変調手段60は、位相制御信号V2の導通角に応じたパルス信号Vpを出力するものであって第2コンパレータCOMP2を有している。第2コンパレータCOMP2は導通角検出手段50からの出力電圧V2が第2基準電圧Vref2以上であるか否かを判断する。そして、図4に示すように、第2コンパレータCOMP2は出力電圧V2が第2基準電圧Vref2よりも大きいとき(V2>Vref2)Lowレベル信号を出力し、出力電圧V2が基準電圧Vref1以下であるとき(V2≦Vref2)Highレベル信号を出力する。
あるいは、第2コンパレータCOMP2に接続する極性を反転させて、出力電圧V2が基準電圧Vref2よりも大きいとき(V2>Vref2)Highレベル信号を出力し、出力電圧V2が基準電圧Vref1以下であるとき(V2≦Vref2)Lowレベル信号を出力するようにしてもよい。さらに、第2コンパレータCOMP2からの出力をPWM出力に代えて抵抗RFTおよびコンデンサCFTにより構成されるLPFを介して出力することにより、直流定電圧を出力するようにしてもよい。
次に、図1および図4を参照して調光装置1の動作例について説明する。まず、商用交流電源2から交流電圧V1が調光器10Aに印加されると、調光器10Aにおいて可変抵抗器R100の大きさに応じて位相制御された出力電圧V100が出力される(図2参照)。その後、整流回路30において出力電圧V100が整流され整流電圧V1が出力される(図3参照)。
ここで、位相制御素子10がON状態である場合には電流保持手段40の負荷により位相制御素子10はON状態を保持する。一方、位相制御素子10がOFF状態である場合には導通角検出手段50のオフセット抵抗R1が接地され、電流保持手段40からの出力電圧V2=0Vになるとともに位相設定手段20のコンデンサがリセットされる。電流保持手段40からの出力電圧V2はパルス変調手段60によりPWM変調が施され(図4参照)、調光器10Aの位相制御に応じたPWM波形の電圧が照明負荷70に供給される。
上記実施の形態によれば、交流電源2から供給される交流電力の位相を制御する位相制御素子10と、位相制御素子10において制御される位相を設定する位相設定手段20と、位相制御素子10により位相制御された交流電圧V100を整流する整流回路30と、整流回路30に電気的に接続された、位相制御素子10を駆動するための電流を保持する電流保持手段40と、電流保持手段40からの出力電圧V2と基準電圧Vref1とを比較し、出力電圧V2が基準電圧Vref1以下であるときに整流回路30の出力端子をスイッチングにより負荷R1を介して接地する導通角検出手段50と、電流保持手段40からの出力電圧V2に対しPWM制御を行うパルス変調手段60とを備えたことにより、休止角期間(遅延期間T)において導通角検出手段50からの出力電圧V2が基準電圧Vref以下のときには電流保持手段40からの出力を0Vにすることができるため、交流電源2において実効値の変動やふらつきが生じた場合であってもパルス信号Vpへの影響を最小限に抑え、LED等の照明負荷のちらつきを防止することができる。
すなわち、既に設置されている調光器10に対しLEDや調光型蛍光灯照明器具(又は安定器)を接続して調光しようとした場合、単純にAC電圧の実効値に応じてPWM調光信号に変換することが考えられる。しかし、電源電圧の変動やふらつきによりAC電圧の実効値が変動するため、出力されるPWM信号が意図しない変動をしてしまう。この変動は蛍光灯やLEDの調光状態の変動となりチラツキの要因となり、特に、このチラツキは深く調光を掛ける(照明を暗くする)程顕著に現れる。このため、位相制御調光器からの位相制御信号(白熱電球に印加される電圧波形)をLEDや調光型蛍光灯照明器具(又は安定器)にマッチングするように変換するインターフェイスのようなものが必要になる。
ここで、電源電圧の変動等により実効値電圧は大きく変動するが、導通角は大きく変動しない。この点に着目し、導通角検出手段50が導通角を検出しパルス変調手段60から検出した導通角に基づくパルス信号Vpを出力する。これにより、交流電源における変動やふらつきが生じた場合であってもパルス信号Vpへの影響を最小限に抑え、LED等の照明負荷のちらつきを防止することができる。
また、パルス変調手段60と照明負荷70との間にパルス電圧を直流電圧にするローパスフィルタをさらに有するとき、照明負荷に直流電圧を供給することができる。
さらに、電流保持手段40が、整流回路30から設定しきい値(ツェナー電圧)以上の電圧が出力されたときに設定しきい値の電圧にスライスして出力する機能を有するものであれば、出力電圧を内部回路の動作電圧内に収めることができ、調光装置を構成する素子に過剰な電力が印加されるのを防止することができる。
また、導通角検出手段50が、整流回路30の出力端子をスイッチングにより負荷R1を介して接地した際に位相設定手段20の出力を負荷R1を介して接地するものであるとき、位相制御素子10の遅延期間T中に位相設定手段20をリセットしてトリガ信号の発生周期にずれが生じるのを防止することができる。
さらに、位相制御素子10および位相設定手段20が調光ユニット10Aを構成するとともに、整流回路30と電流保持手段40と導通角検出手段50とパルス変調手段60とが変換ユニット10Bを構成するものであり、調光ユニット10Aと変換ユニット10Bとが着脱可能に接続されるものであれば、従来からの既設の調光設備(位相制御信号)をそのまま利用してLEDの調光や蛍光灯の調光等に対応することができる。
本発明の実施形態は、上記実施の形態に限定されない。たとえば、負荷70としてLEDを用いた場合について例示しているが、調光型蛍光灯器具(または安定器)やその他のPWM制御機器等にも応用可能である。すなわち、図5の調光装置100に示すように、第3コンパレータCOMP3が、上述したローパスフィルタからの出力電圧Vpと、キャリア発生回路110から出力されるたとえば所望のノコギリ波や三角波等からなるキャリア信号とを比較してPWM信号V10を出力し、このPWM信号V10を調光型蛍光灯器具(または安定器)やその他のPWM制御機器等の負荷70に出力するようにしてもよい。さらに、図6の調光装置200に示すように、第4コンパレータCOMP4が上述したローパスフィルタからの出力電圧Vpと、電流検出抵抗Rcsを用いて検出される駆動電流とを比較して制御信号V20を出力し、制御信号V20を用いて可変定電流源210から負荷(LED)70へ所望の駆動電流が供給されるように可変定電流源210を制御してもよい。
1 調光装置
2 交流電源
10A 調光器
10 位相制御素子(トライアック)
10B 変換ユニット
20 位相設定手段
30 整流回路
40 電流保持手段
50 導通角検出手段
60 パルス変調手段

Claims (6)

  1. 交流電源から供給される交流電力の位相を制御する位相制御素子と、
    該位相制御素子において制御される位相を設定する位相設定手段と、
    前記位相制御素子により位相制御された交流電圧を整流する整流回路と、
    前記整流回路に電気的に接続された、前記位相制御素子を駆動するための電流を保持する電流保持手段と、
    該電流保持手段からの出力電圧と基準電圧とを比較し、該出力電圧が前記基準電圧以下であるときに前記整流回路の出力端子をスイッチングにより負荷を介して接地する導通角検出手段と、
    該電流保持手段からの出力電圧に対しPWM制御を行うパルス変調手段と
    を備えたことを特徴とする調光装置。
  2. 前記パルス変調手段と前記照明負荷との間に前記パルス電圧を直流電圧にするローパスフィルタをさらに有することを特徴とする請求項1記載の調光装置。
  3. 前記電流保持手段が、前記整流回路から設定しきい値以上の電圧が出力されたときに前記設定しきい値の電圧にスライスして出力する機能を有するものであることを特徴とする請求項1または2記載の調光装置。
  4. 前記導通角検出手段が、前記整流回路の出力端子をスイッチングにより負荷を介して接地した際に前記位相設定手段の出力を前記負荷を介して接地するものであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の調光装置。
  5. 前記パルス変調手段が、前記出力電圧と基準スライス電圧とを比較し、前記出力電圧が前記基準スライス電圧より大きい期間にHighレベル信号を出力するものであり、前記基準スライス電圧を変化させることによりパルス幅を変調するものであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の調光装置。
  6. 前記位相制御素子および前記位相設定手段が調光ユニットを構成するとともに、前記整流回路と前記電流保持手段と前記導通角検出手段と前記パルス変調手段とが変換ユニットを構成するものであり、前記調光ユニットと前記変換ユニットとが着脱可能に接続されるものであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の調光装置。
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