JP2011113270A - 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法およびプログラム Download PDF

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大介 望月
Takuro Noda
卓郎 野田
Akiko Terayama
晶子 寺山
Eijiro Mori
栄二郎 森
Takuro Ikeda
卓郎 池田
Sukenori Okamura
祐紀 岡村
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Abstract

【課題】ユーザの好みに応じたコンテンツの分類を容易に行う。
【解決手段】ツリー生成部120は、位置情報に基づいて、複数のコンテンツに関する二分木構造データを生成する。イベントクラスタ生成部130は、日時情報に基づいて、複数のコンテンツを分類して複数のイベントクラスタを生成する。階層決定部150は、複数のイベントクラスタに対する複数のコンテンツの度数分布を、二分木構造データにおけるノード毎に算出する。そして、この算出された度数分布を比較し、この比較結果に基づいて、二分木構造データにおけるノードの中から所定条件を満たすノードを抽出し、この抽出されたノードに対応する複数のグループを決定する。ツリー再構築部160は、設定された条件に基づいて、決定されたグループを結合して新たなグループを生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置に関し、特に、コンテンツを管理する情報処理装置、および、情報処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
近年、人物や風景等の被写体を撮像して画像データを生成し、この生成された画像データを画像ファイルや動画ファイル等のコンテンツとして記録するデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ(例えば、カメラ一体型レコーダ)等が普及している。また、このように記録されたコンテンツを管理するための管理方法や、再生するための再生方法が多数提案されている。
例えば、コンテンツの生成位置に関する位置情報を用いて複数のコンテンツを複数のグループに分類し、この分類結果に基づいて各コンテンツを表示させるコンテンツ管理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このコンテンツ管理装置は、各コンテンツを二分木のリーフに対応させた二分木構造データを位置情報に基づいて生成し、この二分木構造データにおけるノードの中から、時間軸におけるまとまりを示すイベント数が所定条件を満たすノードを抽出する。そして、この抽出されたノードに属するコンテンツを所定条件を満たすノード毎に1つのグループとして決定し、この決定されたグループに基づいて各コンテンツを分類する。
特開2008−250605号公報(図3)
上述の従来技術によれば、位置情報および時間的なまとまりを考慮して、各コンテンツを分類することができるため、ユーザの好みに応じてコンテンツの分類を行うことができる。
ここで、上述の従来技術により、毎年同じ小学校で行われる子供(例えば、4年生)の運動会について生成されたコンテンツを分類する場合を想定する。例えば、イベント数を比較的大きい値(4年間)に設定した場合には、毎年行われている運動会(例えば、4年間)をまとめてグループ化することができるため、毎年行われている運動会をまとめて管理することができる。
しかしながら、このようにイベント数を比較的大きい値に設定した場合には、それぞれ分類して管理したい他の広範囲のコンテンツ(例えば、行った年が異なる遠方への旅行(例えば、アメリカ旅行、アフリカ旅行))についても、まとめてグループ化される。このため、毎年行われている運動会と、遠方への旅行とをそれぞれまとめて管理する場合には、例えば、それぞれについて適切なイベント数をユーザ操作により設定し、それぞれを順次グループ化することが考えられる。しかしながら、イベント毎に適切なイベント数を設定する操作が煩雑となるおそれがある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ユーザの好みに応じたコンテンツの分類を容易に行うことを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その第1の側面は、互いに異なる第1の属性情報および第2の属性情報が関連付けられている複数のコンテンツについて上記第1の属性情報に基づいて上記複数のコンテンツを二分木のリーフに対応させて二分木構造データを生成するツリー生成部と、上記第2の属性情報に基づいて上記複数のコンテンツを分類して複数のグループを設定するグループ設定部と、上記設定された複数のグループに対する上記複数のコンテンツの度数分布を上記生成された二分木構造データにおけるノード毎に算出する度数分布算出部と、上記算出された度数分布を比較して当該比較結果に基づいて上記生成された二分木構造データにおけるノードの中から所定条件を満たすノードを抽出して当該抽出されたノードに対応する複数のグループを決定する決定部とを具備する情報処理装置および情報処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、設定された複数のグループに対する複数のコンテンツの度数分布を二分木構造データにおけるノード毎に算出し、この算出された度数分布を比較し、この比較結果に基づいて二分木構造データにおけるノードの中から所定条件を満たすノードを抽出し、この抽出されたノードに対応する複数のグループを決定するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記決定部は、上記算出された度数分布を比較することにより上記生成された二分木構造データにおけるノード間の結合度を算出して当該算出された結合度に基づいて上記ノードに対応する複数のグループを決定するようにしてもよい。これにより、算出された度数分布を比較することにより、二分木構造データにおけるノード間の結合度を算出し、この算出された結合度に基づいてグループを決定するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記決定部は、上記算出された結合度が一定条件を満たすノード同士を結合することにより上記ノードに対応する複数のグループを決定するようにしてもよい。これにより、算出された結合度が一定条件を満たすノード同士を結合することにより、グループを決定するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記第1の属性情報は、上記コンテンツが生成された位置に関する位置情報であり、上記第2の属性情報は、上記コンテンツが生成された日時に関する日時情報であり、上記ツリー生成部は、上記位置情報により特定される上記各コンテンツの位置関係に基づいて上記二分木構造データを生成し、上記グループ設定部は、上記日時情報により特定される上記各コンテンツの時間軸における位置関係に基づいて上記各コンテンツを分類して複数のグループを設定するようにしてもよい。これにより、位置情報により特定される各コンテンツの位置関係に基づいて、二分木構造データを生成し、日時情報により特定される各コンテンツの時間軸における位置関係に基づいて、各コンテンツを分類して複数のグループを設定するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記決定部により決定されたグループに属する各コンテンツに関連付けられている上記位置情報に基づいて当該グループを表す標識を生成する標識生成部をさらに具備するようにしてもよい。これにより、決定されたグループに属する各コンテンツに関連付けられている位置情報に基づいて、そのグループを表す標識を生成するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記標識生成部は、上記決定部により決定されたグループに属する各コンテンツに関連付けられている上記位置情報により特定される位置を含む領域に対応する地図を当該グループを表す標識として生成するようにしてもよい。これにより、決定されたグループに属する各コンテンツに関連付けられている位置情報により特定される位置を含む領域に対応する地図を、そのグループを表す標識として生成するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記標識生成部は、上記地図が所定サイズの画像となるように上記決定部により決定されたグループ毎に地図の縮尺を変更して上記グループを表す標識を生成するようにしてもよい。これにより、地図が所定サイズの画像となるように、決定されたグループ毎に地図の縮尺を変更して、グループを表す標識を生成するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記決定部により決定されたグループを表す標識を一覧表示させる表示制御部と、上記一覧表示されている上記標識のうちから所望の標識を選択する選択操作を受け付ける操作受付部とをさらに具備し、上記表示制御部は、上記選択された標識に対応するグループに属する各コンテンツに関する情報を表示させるようにしてもよい。これにより、決定されたグループを表す標識を一覧表示させ、この一覧表示されている標識のうちから所望の標識を選択する選択操作を受け付けると、この選択された標識に対応するグループに属する各コンテンツに関する情報を表示させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記表示制御部は、上記選択された標識に対応するグループについて上記グループ設定部により設定されたグループ単位で分類された上記各コンテンツに関する情報を表示させるようにしてもよい。これにより、選択された標識に対応するグループについて、グループ設定部により設定されたグループ単位で分類された各コンテンツに関する情報を表示させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記決定部により決定されたグループに属する各コンテンツに関連付けられている上記位置情報に基づいて当該グループを表す場所名を決定する場所名決定部をさらに具備するようにしてもよい。これにより、決定されたグループに属する各コンテンツに関連付けられている位置情報に基づいて、そのグループを表す場所名を決定するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記決定部により決定されたグループを結合するための条件を設定する条件設定部と、上記設定された条件に基づいて上記決定部により決定されたグループを結合して新たなグループを生成するグループ再構築部とをさらに具備するようにしてもよい。これにより、決定されたグループを結合するための条件を設定し、この設定された条件に基づいて、決定されたグループを結合して新たなグループを生成するという作用をもたらす。
本発明によれば、ユーザの好みに応じたコンテンツの分類を容易に行うことができるという優れた効果を奏し得る。
本発明の第1の実施の形態における情報処理装置100の機能構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ記憶部210に記憶される画像ファイルのファイル構造の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における住所情報記憶部230の記憶内容を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるクラスタ情報生成部170により生成されるクラスタ情報に付される住所の決定方法を概略的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるクラスタ情報記憶部240の記憶内容を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるツリー生成部120が二分木構造のツリーを生成する際における距離の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ記憶部210に記憶されているコンテンツを模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるツリー生成部120が位置情報に基づいてコンテンツ#1乃至#14をクラスタリングする場合における概要を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるツリー生成部120によりコンテンツ#1乃至#14について生成される二分木構造データを示す二分木構造のクラスタリング樹形図を概念的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるイベントクラスタ生成部130により日時情報に基づいて生成される二分木構造データを示す二分木構造のクラスタリング樹形図を概念的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態における階層決定部150により生成されるヒストグラムの例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における階層決定部150により生成されるヒストグラムの比較例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるツリー再構築部160によるツリー再構築処理の流れを模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるクラスタ情報生成部170による地図情報の生成に用いられる対応表を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるクラスタ情報生成部170により生成される地図の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるクラスタ情報生成部170により生成される地図の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における表示制御部180により行われる表示部181の表示画面の遷移例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における表示制御部180により表示されるインデックス画面の表示例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における表示制御部180により表示されるインデックス画面の表示例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における表示制御部180により表示されるインデックス画面の表示例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における表示制御部180により表示されるインデックス画面の表示例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における表示制御部180により表示されるコンテンツ再生画面の表示例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における表示制御部180により表示されるコンテンツ再生画面の表示例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における表示制御部180により表示されるコンテンツ再生画面の表示例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における表示制御部180により表示されるコンテンツ再生画面の表示例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における表示制御部180により表示されるコンテンツ再生画面の表示例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における表示制御部180により表示されるクラスタ地図表示画面の表示例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における情報処理装置100によるコンテンツ情報生成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における情報処理装置100によるコンテンツ情報生成処理の処理手順のうちの階層決定処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における情報処理装置100によるコンテンツ情報生成処理の処理手順のうちのツリー再構築処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における情報処理装置100によるコンテンツ再生処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における情報処理装置100によるコンテンツ再生処理の処理手順のうちのコンテンツ再生画面表示処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における情報処理装置100によるコンテンツ再生処理の処理手順のうちのコンテンツ再生画面表示処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における情報処理装置600の機能構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における非線形ズーム処理部640による座標変換の対象となるクラスタ地図を座標上に配置した場合を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態における表示部680に表示される背景地図およびクラスタ地図の関係を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態における表示部680に表示される背景地図およびクラスタ地図の関係を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態における非線形ズーム処理部640による非線形ズーム処理の対象となるクラスタ地図を座標上に配置した場合を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態における非線形ズーム処理部640による座標変換処理を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態における非線形ズーム処理部640により座標変換がされたクラスタ地図を座標上に配置した場合を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態における表示部680に表示されるマップビュー画面の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における再配置処理部650による力指向の再配置処理の対象となるクラスタ地図を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態における拡大縮小処理部660による再配置処理の対象となるクラスタ地図を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態における背景地図生成部610による背景地図生成処理を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態における背景地図生成部610により生成される広域地図の直径と、クラスタ地図の直径との関係を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における表示部680に表示されるスキャッタービュー画面の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における表示部680に表示されるスキャッタービュー画面の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における表示部680に表示されるスキャッタービュー画面の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における表示制御部670により行われる表示部680の表示画面の遷移例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における表示部680に表示されるプレイビュー画面の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における情報処理装置600による背景地図生成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における情報処理装置600によるコンテンツ再生処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における情報処理装置600によるコンテンツ再生処理の処理手順のうちのマップビュー処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における情報処理装置600によるコンテンツ再生処理の処理手順のうちの非線形ズーム処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における情報処理装置600によるコンテンツ再生処理の処理手順のうちのスキャッタービュー処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における情報処理装置600によるコンテンツ再生処理の処理手順のうちの力指向の再配置処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の変形例におけるツリー生成部120により行われるツリー生成処理を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例におけるツリー生成部120により行われるツリー生成処理を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例におけるツリー生成部120により行われるツリー生成処理を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例におけるツリー生成部120により行われるツリー生成処理を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例におけるツリー生成部120により行われるツリー生成処理を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例における情報処理装置100によるツリー生成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の変形例における情報処理装置100によるツリー生成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の変形例における情報処理装置100によるツリー生成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の変形例における情報処理装置100によるツリー生成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の変形例における情報処理装置100によるツリー生成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(クラスタ情報生成制御:位置情報および日時情報に基づいてクラスタ情報を生成する例)
2.第2の実施の形態(クラスタ情報表示制御:地理的な位置関係を考慮してクラスタ情報を表示する例)
3.変形例
<1.第1の実施の形態>
[情報処理装置の構成例]
図1は、本発明の第1の実施の形態における情報処理装置100の機能構成例を示すブロック図である。情報処理装置100は、属性情報取得部110と、ツリー生成部120と、イベントクラスタ生成部130と、顔クラスタ生成部140と、階層決定部150と、ツリー再構築部160と、クラスタ情報生成部170とを備える。また、情報処理装置100は、表示制御部180と、表示部181と、条件設定部190と、操作受付部200と、コンテンツ記憶部210と、地図情報記憶部220と、住所情報記憶部230と、クラスタ情報記憶部240とを備える。情報処理装置100は、例えば、デジタルスチルカメラ等の撮像装置により記録された画像ファイル等のコンテンツを管理することが可能なパーソナルコンピュータ等の情報処理装置により実現することができる。
コンテンツ記憶部210は、デジタルスチルカメラ等の撮像装置により記録された画像ファイル等のコンテンツを記憶するものであり、記憶されているコンテンツを属性情報取得部110および表示制御部180に供給する。また、コンテンツ記憶部210に記憶されているコンテンツには、位置情報および日時情報を含む属性情報が関連付けられて記録されている。なお、コンテンツ記憶部210に記憶されるコンテンツについては、図2を参照して詳細に説明する。
地図情報記憶部220は、表示部181に表示される地図に関する地図データを記憶するものであり、記憶されている地図データをクラスタ情報生成部170に供給する。例えば、地図情報記憶部220に記憶されている地図データは、緯度および経度により特定されるデータであり、一定の緯度幅および経度幅を単位として、複数の領域に区切られている。また、地図情報記憶部220には、複数の縮尺に対応する地図データが記憶されているものとする。
住所情報記憶部230は、位置情報を住所に変換するための変換情報を記憶するものであり、記憶されている変換情報をクラスタ情報生成部170に供給する。なお、住所情報記憶部230の記憶内容については、図3を参照して詳細に説明する。
クラスタ情報記憶部240は、クラスタ情報生成部170により生成されたクラスタ情報を記憶するものであり、記憶されているクラスタ情報を表示制御部180に供給する。なお、クラスタ情報記憶部240の記憶内容については、図5を参照して詳細に説明する。
属性情報取得部110は、操作受付部200により受け付けられた操作入力に応じて、コンテンツ記憶部210に記憶されているコンテンツに関連付けられている属性情報を取得するものである。そして、属性情報取得部110は、取得された属性情報をツリー生成部120、イベントクラスタ生成部130または顔クラスタ生成部140に出力する。
ツリー生成部120は、属性情報取得部110から出力された属性情報(位置情報)に基づいて二分木構造データを生成するものであり、生成された二分木構造データを階層決定部150に出力する。この二分木構造データの生成方法については、図8および図9を参照して詳細に説明する。
イベントクラスタ生成部130は、属性情報取得部110から出力された属性情報(日時情報)に基づいて二分木構造データを生成し、この二分木構造データに基づいてイベントクラスタ(日時情報に基づくクラスタ)を生成するものである。そして、イベントクラスタ生成部130は、生成されたイベントクラスタに関する情報を階層決定部150およびクラスタ情報生成部170に出力する。このイベントクラスタは、条件設定部190から出力されたユーザ操作に対応する各条件に基づいて生成される。なお、このイベントクラスタの生成方法については、図10を参照して詳細に説明する。また、イベントクラスタ生成部130は、特許請求の範囲に記載のグループ設定部の一例である。
顔クラスタ生成部140は、属性情報取得部110から出力された属性情報(顔情報等)に基づいて、顔に関する顔クラスタを生成するものであり、生成された顔クラスタに関する情報をクラスタ情報生成部170に出力する。この顔クラスタは、条件設定部190から出力されたユーザ操作に対応する各条件に基づいて生成される。例えば、顔の類似度に基づいて、似ている顔同士が同一の顔クラスタに属するように生成される。
階層決定部150は、イベントクラスタ生成部130から出力されたイベントクラスタに関する情報と、ツリー生成部120から出力された二分木構造データとに基づいて、各コンテンツに関する複数のグループを決定するものである。具体的には、階層決定部150は、イベントクラスタ生成部130により生成されたイベントクラスタにより特定される複数のグループに対する複数のコンテンツの度数分布を、ツリー生成部120により生成された二分木構造データにおけるノード毎に算出する。そして、階層決定部150は、その算出された度数分布を比較し、この比較結果に基づいて、その二分木構造データにおけるノードの中から所定条件を満たすノードを抽出し、この抽出されたノードに対応する複数のグループを決定する。そして、階層決定部150は、複数のグループの決定により生成されたツリー情報(例えば、二分木構造データおよび抽出ノードに関する情報)をツリー再構築部160に出力する。この二分木構造データにおけるノードの抽出は、条件設定部190から出力されたユーザ操作に対応する各条件に基づいて行われる。また、この二分木構造データにおけるノードの抽出方法については、図11および図12を参照して詳細に説明する。なお、階層決定部150は、特許請求の範囲に記載の度数分布算出部および決定部の一例である。
ツリー再構築部160は、条件設定部190から出力されたユーザ操作に対応する各条件に基づいて、階層決定部150から出力されたツリー情報を再構築してクラスタを生成するものである。そして、ツリー再構築部160は、生成されたクラスタに関する情報をクラスタ情報生成部170に出力する。なお、ツリー情報の再構築方法については、図13を参照して詳細に説明する。また、ツリー再構築部160は、特許請求の範囲に記載のグループ再構築部の一例である。
クラスタ情報生成部170は、ツリー再構築部160から出力されたクラスタに関する情報をクラスタ情報としてクラスタ情報記憶部240に記録させるものである。また、クラスタ情報生成部170は、ツリー再構築部160から出力されたクラスタに関する情報に基づいて、クラスタに関する各属性情報を生成し、これらの各属性情報をクラスタ情報に含めてクラスタ情報記憶部240に記憶させる。これらの各属性情報(図5に示すクラスタ地図247、クラスタタイトル248等)は、地図情報記憶部220に記憶されている地図データ、または、住所情報記憶部230に記憶されている変換情報に基づいて生成される。また、クラスタ情報生成部170は、イベントクラスタ生成部130および顔クラスタ生成部140から出力された各クラスタに関する情報についてもクラスタ情報としてクラスタ情報記憶部240に記録させる。なお、クラスタ地図の生成方法については、図14乃至図16を参照して詳細に説明する。また、クラスタタイトルの生成方法については、図4を参照して詳細に説明する。なお、クラスタ情報生成部170は、特許請求の範囲に記載の標識生成部および場所名決定部の一例である。
表示制御部180は、操作受付部200により受け付けられた操作入力に応じて、各種画像を表示部181に表示させるものである。例えば、表示制御部180は、操作受付部200により受け付けられた操作入力に応じて、クラスタ情報記憶部240に記憶されているクラスタ情報(例えば、クラスタ地図の一覧)を表示部181に表示させる。また、表示制御部180は、操作受付部200により受け付けられた操作入力に応じて、コンテンツ記憶部210に記憶されているコンテンツを表示部181に表示させる。これらの表示例については、図18乃至図27等を参照して詳細に説明する。
表示部181は、表示制御部180の制御に基づいて、各種画像を表示する表示部である。
条件設定部190は、操作受付部200により受け付けられた操作入力に応じて、各条件を設定するものであり、設定された条件に関する情報を各部に出力する。すなわち、条件設定部190は、設定された条件に関する情報を、イベントクラスタ生成部130、顔クラスタ生成部140、階層決定部150およびツリー再構築部160に出力する。
操作受付部200は、ユーザからの操作入力を受け付ける操作受付部であり、受け付けられた操作入力に応じた操作内容を、属性情報取得部110、表示制御部180および条件設定部190に出力する。
[画像ファイルの構成例]
図2は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ記憶部210に記憶される画像ファイルのファイル構造の一例を示す図である。図2に示す例では、DCF(Design rule for Camera File system)規格により記録される静止画ファイルのファイル構造を概略的に示す。DCFは、デジタルスチルカメラやプリンタ等の機器間で、記録媒体を介して画像の相互利用を実現するためのファイルシステム規格である。また、DCFでは、Exif(Exchangeable image file format)をベースにして記録媒体に記録する場合におけるファイル名の付け方やフォルダの構成が規定されている。Exifは、画像ファイルの中に画像データおよびカメラ情報を付加するための規格であり、画像ファイルを記録するための形式(ファイルフォーマット)を規定するものである。図2(a)には画像ファイル211の構成例を示し、図2(b)には付属情報212の構成例を示す。
画像ファイル211は、DCF規格により記録される静止画ファイルであり、図2(a)に示すように、付属情報212および画像情報215から構成されている。画像情報215は、例えば、デジタルスチルカメラ等の撮像装置により生成された画像データである。この画像データは、例えば、撮像装置の撮像素子により撮像され、デジタル信号処理部により解像度変換され、JPEG形式で圧縮された画像データである。
付属情報212は、図2(b)に示すように、属性情報213およびメーカーノート(maker note)214から構成されている。属性情報213は、画像ファイル211に関する属性情報等であり、例えば、GPS情報、撮影更新日時、画サイズ、色空間情報、メーカー名等が含まれる。GPS情報には、例えば、緯度、経度等の位置情報(例えば、TAGID=1000001乃至1000004)が含まれる。
メーカーノート214は、一般的にユーザ独自のデータが記録される領域であり、各メーカーが自由に情報を記録することができる拡張領域である(TAGID=37500、MakerNote)。なお、メーカーノート214に、撮影時刻等の日時情報、GPS情報等の位置情報、画像に含まれる顔に関する顔情報(例えば、顔の位置およびサイズ)を記録するようにしてもよい。また、本発明の第1の実施の形態では、画像ファイルに記録されている位置情報を用いてクラスタ情報を生成する例を示すが、コンテンツを管理する管理ファイルに位置情報を記録しておき、この位置情報を用いてクラスタ情報を生成するようにしてもよい。
[住所情報記憶部の記憶内容例]
図3は、本発明の第1の実施の形態における住所情報記憶部230の記憶内容を模式的に示す図である。住所情報記憶部230には、位置情報を住所に変換するための変換情報が記憶されている。具体的に、住所情報記憶部230には、位置情報231と、住所情報232とが関連付けて記憶されている。
位置情報231には、住所情報232に格納されている住所に対応する場所を特定するためのデータが格納される。図3に示す例では、住所情報232に格納されている住所に対応する場所を、1箇所の位置(緯度および経度)により特定する例を示す。なお、図3では、位置情報231に格納されている緯度および経度の具体的な数値を省略して示す。
住所情報232には、クラスタ情報生成部170により生成されるクラスタ情報に付与される住所に関するデータが格納される。クラスタ情報生成部170により生成されるクラスタ情報に付される住所として、例えば、行政区画に対応する地名および建物名等を用いることができる。この行政区画の単位として、例えば、国単位、都道府県単位、区市町村単位とすることができる。なお、本発明の第1の実施の形態では、都道府県、市区町村、丁目番地、建物名等が階層毎に分類され、この階層毎に分類されたデータが住所情報232に格納されているものとする。これにより、階層毎に分類された各データを用いることができる。このように階層毎に分類された各データを用いる例については、図4を参照して詳細に説明する。
[各クラスタに付す住所の決定例]
図4は、本発明の第1の実施の形態におけるクラスタ情報生成部170により生成されるクラスタ情報に付される住所の決定方法を概略的に示す図である。この例では、対象となるクラスタに属する各コンテンツについて変換された住所情報に基づいてそのクラスタの住所を決定する例を示す。
クラスタ情報生成部170は、ツリー再構築部160により生成されたクラスタに属する各コンテンツの緯度および経度に基づいて、図3に示す住所情報記憶部230から住所情報を取得する。例えば、クラスタ情報生成部170は、位置情報231(図3に示す)に格納されている緯度および経度のうちから、クラスタに属する各コンテンツの緯度および経度と同一のものをコンテンツ毎に抽出する。そして、クラスタ情報生成部170は、抽出された緯度および経度に対応して住所情報232(図3に示す)に格納されている住所情報を各コンテンツの住所情報として取得する。なお、位置情報231に格納されている緯度および経度の中に同一のものが存在しないコンテンツについては、そのコンテンツの緯度および経度に最も近い緯度および経度を抽出し、この抽出された緯度および経度を用いて住所情報を取得することができる。
続いて、クラスタ情報生成部170は、対象となるクラスタに属する各コンテンツについて取得された住所情報に基づいて、そのクラスタに付す住所を決定する。なお、この決定に用いられる住所情報は、例えば、そのクラスタに属する各コンテンツについて取得された全ての住所情報を用いることができる。ただし、その取得された全ての住所情報のうち、予め設定された規則(例えば、ランダムに所定数の住所情報を選択)により選択された所定数の住所情報のみを用いるようにしてもよい。また、対象となるクラスタ(親ノード)の下位階層に他のクラスタ(子ノード)が属する場合には、その他のクラスタ(子ノード)の中心位置(または、その近傍付近)に対応するコンテンツについて取得された住所情報のみを用いるようにしてもよい。
ここで、上述したように、住所情報記憶部230から取得された住所情報は、例えば、都道府県251、市区町村252、丁目番地253、建物名等254のように階層毎に分類して用いることができる。そこで、本発明の第1の実施の形態では、対象となるクラスタに属する各コンテンツについて取得された各住所情報を各階層に分類し、階層毎の頻度に基づいて、そのグループに付す住所を決定する。すなわち、階層毎に住所情報の頻度を算出し、算出された頻度のうち、最頻値を階層毎に算出する。そして、算出された最頻値が、その階層全体の中で一定割合(ADDRESS_ADOPT_RATE)以上である場合には、その最頻値に対応する住所情報を用いることを決定する。この一定割合は、例えば、70%とすることができる。また、この一定割合については、ユーザの好みに応じて、ユーザ操作により変更可能とするようにしてもよい。また、ある階層の住所情報を用いることが決定された場合には、その階層の下位階層についても同様に住所決定処理を行う。一方、算出された最頻値が、その階層全体の中で一定割合未満である場合には、その最頻値に対応する住所情報を用いないことが決定する。このように、最頻値に対応する住所情報を用いないことが決定された場合には、その階層の下位階層についての住所決定処理を中止する。すなわち、その最頻値に対応する住所情報を用いないことが決定された場合には、その階層の下位階層についても同様に、最頻値に対応する住所情報を用いないことが決定される可能性が高いと想定されるため、住所決定処理を中止する。例えば、都道府県251の階層において、住所情報を用いないことが決定された場合には、その階層の下位階層(市区町村252、丁目番地253、建物名等254)についても住所情報を用いないことが決定されることが想定される。
例えば、最初の階層(都道府県251)について、34個の住所情報の中で最頻値の都道府県が特定される。図4に示す例では、最頻値の都道府県は、太い点線255で囲む「東京都」である。また、この最頻値の「東京都」は、34個中の34個であるため、その階層全体における割合は、100%である。このように、最頻値の「東京都」は、都道府県251の階層全体における割合(100%)が、一定割合(70%)以上であるため、住所情報として「東京都」を用いることが決定される。
続いて、都道府県251の下位階層(市区町村252)について、34個の住所情報の中で最頻値の市区町村が特定される。図4に示す例では、最頻値の市区町村は、太い点線256で囲む「品川区」である。また、この最頻値の「品川区」は、34個中の34個であるため、その階層全体における割合は、100%である。このように、最頻値の「品川区」は、市区町村252の階層全体における割合(100%)が、一定割合(70%)以上であるため、住所情報として「品川区」を用いることが決定される。
続いて、市区町村252の下位階層(丁目番地253)について、34個の住所情報の中で最頻値の丁目番地が特定される。図4に示す例では、最頻値の丁目番地は、太い点線257で囲む「大崎1丁目」である。また、この最頻値の「大崎1丁目」は、34個中の30個であるため、その階層全体における割合は、約88%である。このように、最頻値の「大崎1丁目」は、丁目番地253の階層全体における割合(約88%)が、一定割合(70%)以上であるため、住所情報として「大崎1丁目」を用いることが決定される。
続いて、丁目番地253の下位階層(建物名等254)について、34個の住所情報の中で最頻値の建物名等が特定される。図4に示す例では、最頻値の建物名等は、太い点線258で囲む「○○シティ大崎WT」である。しかし、この最頻値の「○○シティ大崎WT」は、34個中の10個であるため、その階層全体における割合は、約29%である。このように、最頻値の「○○シティ大崎WT」は、建物名等254の階層全体における割合(約29%)が、一定割合(70%)未満であるため、住所情報として「○○シティ大崎WT」を用いないことが決定される。このように、住所情報を用いないことが決定された場合には、建物名等254の階層の下位に他の階層が存在する場合でも、その下位階層についての処理を中止する。
以上で示したように、対象グループに付す地名として、「東京都 品川区 大崎1丁目」が決定される。
このようにして各グループに付す地名を決定することにより、例えば、東京都の全域で撮影された画像ファイル(いわゆる、写真)が含まれるグループには、「東京都」が決定される。また、例えば、東京都の全域で撮像された画像ファイルが含まれるグループであっても、品川区の全域において集中して撮影された画像が多く含まれているグループには、「東京都品川区」のような地名が決定される。
なお、画像を撮影した本人は、その地名を知っていることが多いため、都道府県名から記述することは冗長である場合も想定される。このため、地名が都道府県のみである場合はそのまま表示し、地名が市区町村以降まで続く場合には、都道府県を省略して表示させることにより住所表示を簡略化させるようにしてもよい。
また、例えば、複数の都道府県(例えば、東京都、埼玉県)の全域で撮影された画像ファイルが含まれるクラスタについて、上述した住所決定方法を用いる場合には、住所が決定されないことも想定される。このような場合には、例えば、最初の階層(都道府県)について、複数の住所情報の中で最頻値の都道府県および2番目に頻度の高い都道府県を特定する。そして、これらの2つの都道府県の一定割合以上であるか否かを判断し、この判断結果に基づいて、都道府県の住所情報を決定するようにしてもよい。なお、3以上の都道府県の住所を決定する場合についても同様に適用することができる。また、これらの地名決定方法をユーザ操作により設定可能とするようにしてもよい。また、複数の都道府県(例えば、東京都、千葉県、埼玉県)が住所情報として決定された場合には、例えば、頻度の高い都道府県の順序で、上位の2つを表示するようにしてもよい。例えば、「東京都、千葉県、他」のように表示することができる。
なお、この例では、グループに付す地名として、日本の住所を付す例について説明したが、グループに付す地名として、外国の住所を付す場合についても同様に適用することができる。すなわち、外国の住所については、日本の住所とは表記の順序が異なる場合があるが、複数の階層構造により構成されている点は共通する。このため、上述した住所決定方法と同様の方法により地名を決定することができる。
なお、本発明の第1の実施の形態では、情報処理装置100に住所情報を記憶しておき、この住所情報に基づいてクラスタに付す住所を決定する例を示すが、外部装置に記憶されている住所情報を用いて、クラスタに付す住所を決定するようにしてもよい。
[クラスタ情報記憶部の記憶内容例]
図5は、本発明の第1の実施の形態におけるクラスタ情報記憶部240の記憶内容を模式的に示す図である。クラスタ情報記憶部240には、クラスタ情報生成部170により生成されたクラスタに関するクラスタ情報が記憶される。具体的に、クラスタ情報記憶部240には、クラスタ識別情報241と、クラスタ位置情報242と、クラスタサイズ243と、コンテンツリスト244とが記憶されている。また、クラスタ情報記憶部240には、親クラスタ識別情報245と、子クラスタ識別情報246と、クラスタ地図247と、クラスタタイトル248とが記憶されている。また、これらの各情報は、互いに関連付けて記憶されている。
クラスタ識別情報241には、クラスタを識別するための識別情報が格納される。例えば、クラスタ情報生成部170により生成された順序で、識別情報「#2001」、「#2002」等が格納される。
クラスタ位置情報242には、クラスタに関する位置情報が格納される。この位置情報として、例えば、クラスタに対応する円の中心位置の緯度および経度が格納される。
クラスタサイズ243には、クラスタに関するサイズが格納される。このサイズとして、例えば、クラスタに対応する円の半径の値が格納される。ここで、例えば、図6(a)に示すように、2点間の距離として大圏距離を用いる場合には、円の半径の値の単位を[radian]とする。また、例えば、2点間の距離としてユークリッド距離を用いる場合には、円の半径の値の単位を[m]とする。
コンテンツリスト244には、クラスタに属するコンテンツを取得するための情報(例えば、コンテンツアドレス等)が格納される。なお、図5では、コンテンツリスト244として、「#1011」、「#1015」等を模式的に示す。
親クラスタ識別情報245には、クラスタが属する他のクラスタ(親クラスタ)を識別するための識別情報が格納される。なお、親クラスタは、通常は1つであるため、親クラスタ識別情報245には、1つの親クラスタの識別情報が格納される。
子クラスタ識別情報246には、クラスタに属する他のクラスタ(子クラスタ)を識別するための識別情報が格納される。すなわち、クラスタに属し、そのクラスタの下位の階層に存在する1または複数の子クラスタの識別情報が全て格納される。なお、子クラスタは、通常は複数であるため、子クラスタ識別情報246には、複数の子クラスタの識別情報が格納される。
クラスタ地図247には、クラスタを表すサムネイル画像の画像データが格納される。このサムネイル画像は、例えば、クラスタに対応する円に含まれる地図により構成される地図画像であり、クラスタ情報生成部170により生成される。なお、図5では、クラスタを表すサムネイル画像を白抜きの丸で模式的に示す。なお、このサムネイル画像の生成方法については、図14乃至図16を参照して詳細に説明する。
クラスタタイトル248には、クラスタに付されたタイトルが格納される。例えば、図4に示すように、クラスタ情報生成部170により決定された住所「東京都品川区大崎1丁目」が格納される。
なお、クラスタ情報として、図5に示すデータ以外にも、コンテンツやアプリケーションによって、クラスタに属するコンテンツ自身のメタデータ(例えば、図10乃至図12に示すイベントID)やその統計情報等を含ませるようにしてもよい。また、各コンテンツには、コンテンツIDとこのコンテンツが属するクラスタIDとがメタデータとして付加される。なお、クラスタIDをコンテンツのメタデータとして付加する場合には、Exif等のファイル領域を利用してコンテンツ自身に埋め込む方法が適しているが、コンテンツのメタデータのみを別に管理するようにしてもよい。
[クラスタの生成例]
次に、複数のコンテンツをクラスタリング(階層クラスタリング)するクラスタリング方法について図面を参照して詳細に説明する。
クラスタリングとは、データの集合に対して、距離が近い複数のデータをまとめてグループ化(分類)することである。なお、本発明の第1の実施の形態では、データとしてコンテンツ(例えば、静止画ファイル等の画像コンテンツ)を用いる。また、コンテンツ間の距離とは、コンテンツに対応する2点の位置(地理的な位置、時間軸における位置、顔の類似度を示す軸における位置等)間の距離を示す。また、クラスタとは、クラスタリングによってコンテンツがまとまる単位である。このクラスタの結合または分離等の操作を経て、最終的にグループ化されたコンテンツを扱うことが可能になる。なお、本発明の第1の実施の形態では、このグループ化として、以下で示すように、二分木構造データを用いて行う例を示す。
[コンテンツ間、クラスタ間等の距離算出例]
図6は、本発明の第1の実施の形態におけるツリー生成部120が二分木構造のツリーを生成する際における距離の一例を示す図である。図6(a)には、2つのコンテンツにより特定されるコンテンツ間の距離の一例を示す。図6(b)および(c)には、2つのクラスタにより特定されるクラスタ間の距離の一例を示す。図6(d)には、1つのコンテンツおよび1つのクラスタにより特定されるコンテンツおよびクラスタ間の距離の一例を示す。
図6(a)では、地球300上において、コンテンツ311および312を、それぞれの生成位置に配置する例を模式的に示す。また、コンテンツ311の緯度をx1とし、経度をy1とし、コンテンツ312の緯度をx2とし、経度をy2とする。ここで、本発明の第1の実施の形態では、2点間の距離として、大圏距離を用いる例を示す。この大圏距離は、地球300を球体とみなす場合に、球の中心301から見た2点間の挟角を距離とするものである。図6(a)に示すコンテンツ311および312間の距離d1[radian]は、次の式を用いて求めることができる。
d1=arccos(sin(x1)sin(x2)+cos(x1)cos(x2)cos(y1−y2))
ここで、arccos(x)=cos−1(x)である。
なお、対象となるコンテンツが全て平面上に存在すると近似することができるような局所的なコンテンツに対するクラスタリングを行う場合には、2点間の距離として、例えば、ユークリッド距離を用いるようにしてもよい。また、2点間の距離として、例えば、マンハッタン距離を用いるようにしてもよい。
図6(b)および(c)では、ツリー生成部120により生成されたクラスタ313乃至316を、それぞれに含まれるコンテンツの生成位置に基づいて、二次元上に配置する例を示す。ここで、例えば、複数のコンテンツが属するクラスタの領域は、そのクラスタに属する全てのコンテンツの位置により特定される円形状の領域とすることができる。また、そのクラスタは、その円の中心位置(中心点)および半径を属性情報として有する。
本発明の第1の実施の形態では、2つのクラスタにより特定されるクラスタ間の距離として、2つのクラスタに対応する2つの円の最遠端間の距離を用いる例を示す。具体的には、図6(b)に示すように、クラスタ313および314間の距離d2として、クラスタ313および314に対応する2つの円の最遠端間の距離を用いる。例えば、クラスタ313に対応する円の半径を半径r11とし、クラスタ314に対応する円の半径を半径r12とする。また、クラスタ313に対応する円の中心位置302と、クラスタ314に対応する円の中心位置303とを結ぶ直線304の距離を距離d10とする。この場合に、クラスタ313および314間の距離d2は、次式により求めることができる。
d2=d10+r11+r12
ここで、例えば、2つのコンテンツにより構成されるクラスタの領域は、その2つのコンテンツを含む円であって、その2つのコンテンツが内接する円の領域とすることができる。その2つのコンテンツにより構成されるクラスタの中心位置は、例えば、その2つのコンテンツの位置を結ぶ直線上の真中の位置とすることができ、そのクラスタの半径は、その2つのコンテンツの位置を結ぶ直線の半分とすることができる。
また、例えば、図6(b)に示す2つのクラスタ313および314により構成されるクラスタ305の領域は、クラスタ313および314を含む円であって、クラスタ313および314のそれぞれの円が内接する円の領域とすることができる。なお、図6(b)では、クラスタ305に対応する円の一部のみを示す。また、2つのクラスタにより構成されるクラスタの例を図8に示す(例えば、図8に示すクラスタ327および328により構成されるクラスタ330)。また、例えば、クラスタ305の中心位置306は、クラスタ305に対応する円において、クラスタ313および314のそれぞれの円が内接する位置307および308を結ぶ直線上の真中の位置である。なお、クラスタ305の中心位置306は、クラスタ313および314の各中心位置302、303を結ぶ直線上に存在する。
また、図6(c)に示すように、クラスタ315および316に対応する2つの円のうち一方の円が、他方に完全に含まれる場合には、クラスタ間の距離は0とする。また、図6(c)に示す2つのクラスタ315および316により構成されるクラスタは、クラスタ315と同一とすることができる。すなわち、クラスタ315および316により構成されるクラスタの中心位置および半径は、クラスタ315と同一とすることができる。
図6(d)では、ツリー生成部120により生成されたコンテンツ317およびクラスタ318を、それぞれに含まれるコンテンツの位置に基づいて配置する例を示す。ここで、コンテンツは、半径0の円に対応するクラスタと考えることもできる。このため、例えば、図6(d)に示すように、コンテンツ317およびクラスタ318間の距離d4についても、上述したクラスタ間の距離と同様に算出することができる。例えば、クラスタ318に対応する円の半径を半径r41とし、クラスタ318に対応する円の中心位置と、コンテンツ317の位置とを結ぶ直線の距離を距離d40とする。この場合に、コンテンツ317およびクラスタ318間の距離d4は、次式により求めることができる。
d4=d40+r41
[コンテンツ例]
図7は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ記憶部210に記憶されているコンテンツを模式的に示す図である。図7に示すコンテンツ#1乃至#14は、例えば、撮像装置により記録された静止画ファイルである。なお、図7では、コンテンツ#1乃至#14を表す円内には、説明の容易のため、対応する符号(#1乃至#14)のみを示す。また、図7では、コンテンツ#1乃至#14のそれぞれに関連付けて記録されている日時情報(撮影時刻)に基づいて、コンテンツ#1乃至#14を時系列で並べて示す。なお、縦軸は時間軸を示すが、この時間軸は模式的なものであり、各コンテンツの時間間隔を正確に示すものではない。
例えば、コンテンツ#1および#2は、甲田五郎(情報処理装置100のユーザ)が出席した結婚式381で生成されたものであり、コンテンツ#3乃至#5は、甲田五郎の子供の平成19年度運動会382で生成されたものである。また、コンテンツ#6乃至#8は、甲田五郎が行った○○旅行383で生成されたものであり、コンテンツ#9乃至#12は、甲田五郎の子供の平成20年度運動会384で生成されたものである。さらに、コンテンツ#13および#14は、甲田五郎が行った△△旅行385で生成されたものである。
[位置情報に基づく二分木の生成例]
図8は、本発明の第1の実施の形態におけるツリー生成部120が位置情報に基づいてコンテンツ#1乃至#14をクラスタリングする場合における概要を模式的に示す図である。図8には、コンテンツ記憶部210に記憶されているコンテンツ#1乃至#14を、その位置情報に基づいて仮想的に平面上に配置した場合を示す。なお、コンテンツ#1乃至#14は、図7に示すものと同一であるものとする。また、図8では、各コンテンツ間、各クラスタ間の距離は、説明の容易のため、比較的近い距離として図示する。
ここで、本発明の第1の実施の形態では、ツリー生成部120が行うクラスタリングにより、各コンテンツをリーフ(葉)とする二分木構造のデータが生成される。この二分木構造データにおけるノード(節)は、クラスタに対応する。
最初に、ツリー生成部120は、位置情報に基づいて、各コンテンツ間の距離を算出する。この算出結果に基づいて、ツリー生成部120は、コンテンツ間の距離が最小となる2つのコンテンツを抽出し、この2つのコンテンツを子要素とする新規ノードを生成する。続いて、ツリー生成部120は、位置情報に基づいて、生成された新規ノードと、他の各コンテンツとの間の距離を計算する。そして、この計算結果と、上述した各コンテンツ間の距離の計算結果とに基づいて、ツリー生成部120は、距離が最小となる2つのペアを抽出し、この2つのペアを子要素とする新規ノードを生成する。ここで、抽出対象となる2つのペアは、ノードおよびコンテンツのペア、2つのコンテンツのペア、および、2つのノードのペアの何れかである。
以降も同様に、ツリー生成部120は、抽出対象となるノードが1となるまで、新規ノード生成処理を繰り返し行う。これにより、コンテンツ#1乃至#14に関する二分木構造データが生成される。例えば、図8に示すように、2つのコンテンツのペアとして、クラスタ321乃至326が生成される。また、ノードおよびコンテンツのペアとして、クラスタ328および329が生成される。また、2つのノードのペアとして、クラスタ327、330、331、332、333が生成される。なお、クラスタ333は、コンテンツ#1乃至#14が属するルートノードに対応するクラスタであり、図8では、その図示を省略する。
なお、この例では、各コンテンツ間の距離を算出して、最小となるペアを抽出しながら、二分木構造データを生成する例を示した。しかしながら、写真撮影や動画撮影が行われる場合には、例えば、一定の範囲内で連続して撮影が行われることが多い。例えば、旅行先での写真撮影では、同一地域で集合写真や風景写真の撮影が行われることが多い。このため、例えば、近距離で撮影されたコンテンツ同士を予めグループ化するイニシャルグループ化処理を行うようにしてもよい。このように、イニシャルグループ化処理を行うことにより、処理対象となるノード数を削減することができるため、クラスタリング処理を高速化することができる。このイニシャルグループ化処理については、図57および図63を参照して詳細に説明する。また、ツリー生成処理の変形例(逐次クラスタリング)については、図58乃至図62、図64乃至図66を参照して詳細に説明する。
図9は、本発明の第1の実施の形態におけるツリー生成部120によりコンテンツ#1乃至#14について生成される二分木構造データを示す二分木構造のクラスタリング樹形図を概念的に示す図である。図8に示すように、コンテンツ#1乃至#14がクラスタリングされ、クラスタ321乃至333が生成された場合には、生成されたクラスタ321乃至333に対応する二分木構造データが生成される。なお、この二分木においては、コンテンツとリーフとが対応し、クラスタとノードとが対応する。このため、図9に示すクラスタリング樹形図においては、コンテンツ#1乃至#14に対応するリーフにはコンテンツと同一の番号を付し、クラスタ321乃至333に対応するノードにはクラスタと同一の番号を付す。なお、各コンテンツ#1乃至#14は、それぞれ単独でクラスタを構成するが、これらのクラスタ番号については、図9では特に図示しない。
例えば、コンテンツ#1および#2は、甲田五郎が行った結婚式場386(図7に示す結婚式381に対応)で生成されたものである。また、コンテンツ#3乃至#5、#9乃至#12は、甲田五郎の子供の小学校387(図7に示す平成19年度運動会382、平成20年度運動会384に対応)で生成されたものである。また、コンテンツ#13および#14は、甲田五郎が行った△△旅行地388(図7に示す△△旅行385に対応)で生成されたものである。また、コンテンツ#6乃至#8は、甲田五郎が行った○○旅行地389(図7に示す○○旅行383に対応)で生成されたものである。
[日時情報に基づくイベントクラスタリング例]
以上では、位置情報に基づいて二分木構造データを生成する例を示した。次に、日時情報に基づいて行われるイベントクラスタリングについて説明する。このイベントクラスタリングは、日時情報に基づいて二分木構造データを生成するものである(例えば、特開2007−94762号参照。)。また、このイベントクラスタリングで生成されるイベントクラスタは、位置情報に基づいて生成された二分木構造データにおける各ノードから、ユーザが所望のノードを抽出するためのイベントIDを生成するために用いられる。
図10は、本発明の第1の実施の形態におけるイベントクラスタ生成部130により日時情報に基づいて生成される二分木構造データを示す二分木構造のクラスタリング樹形図を概念的に示す図である。この例では、図8に示すコンテンツ#1乃至#14について二分木構造データを生成する例を示す。
本発明の第1の実施の形態では、位置情報に基づいて生成された二分木構造データ(図9に示す)とは別に、イベントクラスタ生成部130が、属性情報取得部110から出力されたコンテンツに関する日時情報に基づいて二分木構造データを生成する。この二分木構造データは、コンテンツ間の距離として、地理的な距離の代わりに、時間軸における距離(時間間隔)を用いる点以外は、上述した位置情報に基づくクラスタリングと同様の生成方法により生成することができる。なお、本発明の第1の実施の形態では、イベントクラスタリングの生成時におけるノード間の距離として、2つのノードに対応する時間軸における2つの区間の最近端間の距離を用いる例を示す。例えば、比較対象となる2つのノードのうち、時間軸において、前に位置するノードに対応する区間における後端の位置と、後に位置するノードに対応する区間における先端の位置との間の時間間隔を、その2つのノード間の距離とする。
ここで、日時情報に基づく二分木構造データの生成方法について具体的に説明する。イベントクラスタ生成部130は、日時情報に基づいて、各コンテンツ間の時間間隔を算出する。この算出結果に基づいて、イベントクラスタ生成部130は、コンテンツ間の時間間隔が最小となる2つのコンテンツを抽出し、この2つのコンテンツを子要素とする新規ノードを生成する。続いて、イベントクラスタ生成部130は、日時情報に基づいて、生成された新規ノードと、他の各コンテンツとの間の時間間隔を計算する。そして、この計算結果と、上述した各コンテンツ間の時間間隔の計算結果とに基づいて、ツリー生成部120は、時間間隔が最小となる2つのペアを抽出し、この2つのペアを子要素とする新規ノードを生成する。ここで、抽出対象となる2つのペアは、ノードおよびコンテンツのペア、2つのコンテンツのペア、および、2つのノードのペアの何れかである。
以降も同様に、イベントクラスタ生成部130は、抽出対象となるノードが1となるまで、新規ノード生成処理を繰り返し行う。これにより、コンテンツ#1乃至#14に関する二分木構造データが生成される。例えば、図10に示すように、2つのコンテンツのペアとして、クラスタ341乃至346が生成される。また、ノードおよびコンテンツのペアとして、クラスタ347および348が生成される。また、2つのノードのペアとして、クラスタ349乃至353が生成される。なお、クラスタ353は、コンテンツ#1乃至#14が属するルートノードに対応するクラスタである。
なお、図10に示す二分木におけるリーフは、図7に示す各コンテンツ#1乃至#14に対応し、図7に示す符号と同一の符号を付して示す。また、td乃至td14は、時間軸において隣接するコンテンツ間における時間間隔を示す値である。すなわち、tdは、図10に示す二分木における隣接するコンテンツ#nおよび#(n+1)間の時間間隔(時間軸におけるn番目の時間間隔)を示す値である。
図10に示す二分木に対応する二分木構造データが生成された後に、イベントクラスタ生成部130が、その二分木についてグループ化条件に基づくクラスタリングを行う。
最初に、イベントクラスタ生成部130は、日時情報に基づいて生成された二分木ツリーにおける各ノードについて、各コンテンツ間の時間間隔の標準偏差を算出する。具体的には、イベントクラスタ生成部130により生成された二分木ツリーにおける1つのノードを注目ノードとし、この注目ノードに属する全てのコンテンツのそれぞれに関連付けられている撮影時刻の時間間隔の標準偏差sdが次の式1を用いて算出される。
ここで、Nはコンテンツの撮影時刻の時間間隔の数であり、N=(注目ノードに属するコンテンツの数)−1である。また、「 ̄」が付されたtdは、注目ノードに属するコンテンツ間の時間間隔td(1≦n≦N)の平均値である。
続いて、イベントクラスタ生成部130が、注目ノードを親ノードとする2つの子ノードについて、この2つのノード間の時間間隔の偏差(子ノード間の時間間隔と、撮影時刻の時間間隔の平均との差の絶対値)を算出する。具体的には、2つのノード間の時間間隔の偏差devが次の式2を用いて算出される。
ここで、tdは、注目ノードを親ノードとする2つの子ノード間の時間間隔を示す値である。具体的には、時間間隔tdは、2つの子ノードのうち、時間軸において前の子ノードに属する各コンテンツのうちの最後のコンテンツの撮影時刻と、時間軸において後の子ノードに属する各コンテンツのうちの最先のコンテンツの撮影時刻との時間間隔である。
続いて、イベントクラスタ生成部130が、式2を用いて算出された偏差devと、式1を用いて算出された標準偏差sdとの比の値を、注目ノードの分割パラメータth1として算出する。具体的には、偏差devと標準偏差sdとの比の値である分割パラメータth1が次の式3を用いて算出される。
th1=dev/sd …式3
このように式3を用いて算出された分割パラメータth1は、注目ノードを親ノードとする2つの子ノードのそれぞれを、異なるクラスタに属するものとして分割するか否かを判定するための基準となるパラメータである。すなわち、イベントクラスタ生成部130が、分割パラメータth1と、グループ化条件として設定された閾値th2とを比較して、分割パラメータth1が閾値th2を超えているか否かを判断する。そして、イベントクラスタ生成部130は、分割パラメータth1が閾値th2を超えている場合には、注目ノードを親ノードとする2つの子ノードのそれぞれを、異なるクラスタに属するものとして分割する。一方、イベントクラスタ生成部130は、分割パラメータth1が閾値th2を超えていない場合には、注目ノードを親ノードとする2つの子ノードを同一クラスタに属するものと判断する。なお、閾値th2は、ユーザ操作に応じて条件設定部190により設定され、イベントクラスタ生成部130により保持される。以下では、図10に示す二分木構造データを用いて、イベントクラスタリングの具体例について説明する。
例えば、図10に示す二分木構造データを構成する各ノードのうち、クラスタ350に対応するノード(以下では、注目ノード350と称する。)を注目ノードとする。最初に、イベントクラスタ生成部130は、日時情報に基づいて生成された二分木ツリーにおける注目ノード350について、各コンテンツ間の時間間隔の標準偏差を算出する。そして、注目ノード350に属するコンテンツ#1乃至#5のそれぞれに関連付けられている撮影時刻の時間間隔の標準偏差sdが式1を用いて算出される。具体的には、次の式により算出される。
ここで、注目ノード350に属するコンテンツ#1乃至#5の撮影時刻の時間間隔の数は4であるため、N=4である。 また、注目ノード350に属するコンテンツ間の時間間隔td(1≦n≦N)の平均値(「 ̄」が付されたtd)は、次の式により求められる。
続いて、イベントクラスタ生成部130が、注目ノード350を親ノードとする2つの子ノード341および347について、この2つのノード間の時間間隔の偏差devを式2を用いて算出する。具体的には、次の式により算出される。
ここで、時間軸において前の子ノード341に属する最後のコンテンツはコンテンツ#2であり、時間軸において後の子ノード347に属する最先のコンテンツはコンテンツ#3である。このため、注目ノード350を親ノードとする2つの子ノード341および347間の時間間隔tdは、時間間隔tdとなる。
続いて、イベントクラスタ生成部130が、式2を用いて算出された偏差devと、式1を用いて算出された標準偏差sdとの比の値(注目ノード350の分割パラメータth1)を式3を用いて算出する。このように、算出された分割パラメータth1は、注目ノード350の分割パラメータth1としてイベントクラスタ生成部130に保持される。また、イベントクラスタ生成部130は、二分木構造データにおける他の各ノードについても同様に分割パラメータth1を算出する。
続いて、イベントクラスタ生成部130は、二分木構造データにおける各ノードについて算出された分割パラメータth1と、閾値th2とを比較することにより、各ノードに属する2つの子ノードを分割するか否かを順次判断する。そして、イベントクラスタ生成部130は、分割パラメータth1が閾値th2を超えているノードについては、そのノードを親ノードとする2つの子ノードのそれぞれを異なるクラスタに属するものとして分割する。一方、イベントクラスタ生成部130は、分割パラメータth1が閾値th2を超えていないノードについては、そのノードを親ノードとする2つの子ノードを同一クラスタに属するものと判断する。
すなわち、算出された分割パラメータの値が閾値よりも大きい場合には、その分割パラメータが算出されたノードに属する各コンテンツを1つのクラスタに属するノードとする。すなわち、その分割パラメータが算出されたノードを境界部分とする。このため、例えば、閾値が大きいほど、各ノードがクラスタの境界部分となり難くなるため、二分木全体におけるクラスタの粒度が粗くなる。一方、算出された分割パラメータの値が閾値以下である場合には、その分割パラメータが算出されたノードに属する2つの子ノードを異なるクラスタ分類する。すなわち、その分割パラメータが算出されたノードに属する2つの子ノード間を境界部分とする。このため、例えば、閾値が小さいほど、各ノードがクラスタの境界部分となり易くなるため、二分木全体におけるクラスタの粒度が細かくなる。
このように、イベントクラスタ生成部130は、二分木構造データにおける各ノードについて、各ノードに属する2つの子ノードを分割するか否かを順次判断し、この判断結果に基づいて日時情報に基づくクラスタを生成する。例えば、クラスタ350乃至353に対応する各ノードに属する2つの子ノードを分割することが判定される。すなわち、結婚式381、平成19年度運動会382、○○旅行383、平成20年度運動会384、△△旅行385のそれぞれに対応するイベントクラスタ(日時情報に基づくクラスタ)が生成される。
ここで、イベントクラスタ生成部130により生成された各クラスタをイベントと称する。また、このイベント数をMとする場合に、各イベントに対してイベントID(id1乃至idM)が付与される。そして、イベントクラスタ生成部130は、生成されたイベントクラスタおよびこれらに付与されたイベントIDを関連付けて、階層決定部150に出力する。図10では、各イベントを示す名称の下側の括弧内に、各イベントに付与されたイベントIDを示す。このように付与されたイベントIDを階級として、各コンテンツの頻度を算出する。この算出例を図11に示す。
[ヒストグラムの生成例]
図11は、本発明の第1の実施の形態における階層決定部150により生成されるヒストグラムの例を示す図である。図11に示す例では、日時情報に基づく二分木構造データ(図10に示す)を用いて、位置情報に基づく二分木構造データ(図9に示す)における各ノードについて生成されるヒストグラムを示す。具体的には、図11(a)には、図9に示すノード327について生成されたヒストグラムを示し、図11(b)には、図9に示すノード328について生成されたヒストグラムを示す。また、図11(c)には、図9に示すノード329について生成されたヒストグラムを示し、図11(d)には、図9に示すノード330について生成されたヒストグラムを示す。さらに、図11(e)には、図9に示すノード331について生成されたヒストグラムを示し、図11(f)には、図9に示すノード332について生成されたヒストグラムを示す。ここで、図11(a)乃至(f)に示すヒストグラムにおいて、横軸はイベントIDを示す軸であり、縦軸はコンテンツの頻度を示す軸である。
この例では、度数分布の階級として、イベントクラスタ生成部130により生成されたイベントクラスタの各イベント(イベントID)を定義する。そして、階層決定部150が、ツリー生成部120により生成された二分木構造データにおける各ノードについて、イベントIDに対するコンテンツの数を算出する。例えば、図9に示す位置情報に基づく二分木構造データにおけるノード327に属するコンテンツは、コンテンツ#3、#4、#9、#10である。また、図10に示すように、コンテンツ#3および#4に付与されたイベントIDは「id2」であり、コンテンツ#9および#10に付与されたイベントIDは「id4」である。このため、図9に示す位置情報に基づく二分木構造データにおけるノード327については、イベントID「id2」に対するコンテンツの数は2であり、イベントID「id4」に対するコンテンツの数は2である。また、他のイベントID「id1」、「id3」、「id5」に対するコンテンツの数は0である。
そして、階層決定部150は、ツリー生成部120により生成された二分木構造データにおける各ノードについて、イベントクラスタ生成部130により生成されたクラスタIDを階級とする各コンテンツの度数分布を算出する。例えば、階層決定部150は、図11(a)に示すように、ツリー生成部120により生成された二分木構造データにおけるノード327について、イベントクラスタ生成部130により生成されたクラスタIDを階級とする各コンテンツの度数分布を算出する。
このように算出された各コンテンツの度数分布は、H1=(v1,v2,…,vM)のように、M次元ベクトルにより表現することができる。すなわち、ツリー生成部120により生成された二分木構造データにおける各ノードについて、このM次元ベクトルが生成される。例えば、図11(a)に示すノード327について生成されたヒストグラムについては、H11=(0,2,0,2,0)と表現することができる。
このように、ツリー生成部120により生成された二分木構造データにおける各ノードについて算出された度数分布に基づいて、各ノードの結合処理を行う。この結合処理については、図12を参照して詳細に説明する。
なお、図9に示すノード321乃至326、333についても同様にヒストグラムを生成することができるが、図11では、ノード321乃至326、333に関するヒストグラムの図示を省略する。
[イベントクラスタを用いたクラスタの抽出例]
図12は、本発明の第1の実施の形態における階層決定部150により生成されるヒストグラムの比較例を示す図である。図12(a)には、親ノードに属する2つの子ノードの関連性が高い場合におけるヒストグラムの比較例を示す。また、図12(b)には、親ノードに属する2つの子ノードの関連性が低い場合におけるヒストグラムの比較例を示す。
図11に示すように、ツリー生成部120により生成された二分木構造データにおける各ノードについて度数分布が算出され、ヒストグラムが生成される。このように生成されたヒストグラムは、生成対象となったノードに属するコンテンツの特徴を表している。
例えば、図9に示すノード327、328、330に属する各コンテンツ#3乃至#5、#9乃至12は、図9に示す小学校387において生成されたコンテンツである。このため、図11(a)、(b)および(d)に示すノード327、328および330について生成されたヒストグラムのそれぞれは、類似している。具体的には、階級「id2」および「id4」の度数が高いのに対し、他の階級「id1」、「id3」および「id5」の度数は0である。
このように、ツリー生成部120により生成された二分木構造データにおける各ノードについて生成されたヒストグラムを比較することにより、比較対象となる2つのノードの関連性の高さを判定することができる。この判定処理は、1つの親ノードに属する2つの子ノードを比較することにより行われる。
例えば、図12(a)に示すように、度数が比較的高い階級が略同一であり、度数が比較的低い階級も略同一である場合には、これらの2つの子ノードの関連性が高いと考えられる。この場合には、階層決定部150が、これらの2つの子ノードを結合する。
また、例えば、図12(b)に示すように、度数が比較的高い階級が全く異なり、度数が比較的低い階級も全く異なる場合には、これらの2つの子ノードの関連性が低いと考えられる。この場合には、階層決定部150が、これらの2つの子ノードを結合せずに、これらの子ノードを親ノードとする2つの子ノードについて判定処理を行う。
具体的には、階層決定部150が、ツリー生成部120により生成された二分木構造データにおける各ノードについて、結合度(Linkage Score)Sを算出する。この結合度Sは、例えば、算出対象となるノード(親ノード)に属する2つの子ノードのそれぞれについて生成されたM次元ベクトルを用いて算出される。
例えば、階層決定部150が、算出対象となる親ノードに属する2つの子ノードのうち、1つの子ノードについて算出されたM次元ベクトルHと、他の子ノードについて算出されたM次元ベクトルHとの内積をベクトルサイズで正規化する。そして、階層決定部150が、その正規化された値(すなわち、ベクトル間の余弦)を、結合度Sとして算出する。すなわち、結合度Sは、次の式4を用いて算出される。
S=(H・H)/|H||H| …式4
ここで、ベクトル間の余弦は、−1≦x≦1の値となる。また、結合度Sの算出対象となるM次元ベクトルHおよびM次元ベクトルHは、ともに非負の値のみからなるベクトルである。このため、結合度Sは、0≦S≦1の値となる。また、リーフの結合度Sを1.0と定義する。
このように算出された結合度Sに基づいて、算出対象の親ノードに属する2つの子ノードの関連性の高さを判定することができる。例えば、算出対象の親ノードの結合度Sが比較的小さい場合には、その親ノードに属する2つの子ノードの関連性は低いと判定することができる。一方、算出対象の親ノードの結合度Sが比較的大きい場合には、その親ノードに属する2つの子ノードの関連性は低いと判定することができる。
具体的には、階層決定部150が、ツリー生成部120により生成された二分木構造データにおける各ノードについて結合度Sを算出する。そして、階層決定部150が、算出された結合度Sと、結合閾値(Linkage_Threshold)th3とを比較し、この比較結果に基づいて、ノードの結合処理を行う。この場合に、階層決定部150が、ツリー生成部120により生成された二分木構造データにおけるルートノードから下位階層に向かって結合度Sの算出処理および比較処理を順次行う。そして、算出された結合度Sが結合閾値th3よりも大きい場合には、階層決定部150が、そのノードを抽出ノードとして決定する。一方、算出された結合度Sが、結合閾値th3以下である場合には、階層決定部150が、そのノードを抽出ノードとせずに、そのノードに属する2つの子ノードのそれぞれについて、同様の結合処理を繰り返す。これらの結合処理を、結合度Sが結合閾値th3以下となるノードがなくなるまで、または、最下位の階層のノード(コンテンツ)に到達するまで、繰り返し行う。なお、結合閾値th3は、ユーザ操作に応じて条件設定部190により設定され、階層決定部150に保持される。また、結合閾値th3として、例えば、0.25を用いることができる。
このように、結合処理を行うことにより、例えば、図9に示すノード321、325、329、330が抽出ノードとして決定される。
続いて、階層決定部150が、結合度の算出処理および比較処理により決定された抽出ノードを子要素(子ノード)とするルートノードを生成し、ツリーを生成する。この生成されたツリーの一例を図13(a)に示す。このツリーは、ルートノード、クラスタ、コンテンツからなるツリーである。そして、階層決定部150が、生成されたツリーをツリー再構築部160に出力する。このように、ツリー生成部120により生成された二分木のツリーを補正することにより、イベントを考慮した結合度の強いクラスタ同士を結合することができる。また、階層決定部150により生成されたツリーに基づいて、各クラスタ(グループ)を表す標識(例えば、クラスタ地図)を一覧表示することができる。これにより、ユーザの好みに応じた適切なグループ化を行うことができ、これらの各グループの一覧表示を行うことができる。
なお、この例では、結合度Sの算出方法として、算出対象の親ノードに属する2つの子ノードに関するベクトル間の余弦を算出する例を示した。ただし、例えば、算出対象の親ノードに属する2つの子ノードに関するベクトル間のユークリッド距離を算出し、このユークリッド距離を結合度Sとして用いるようにしてもよい。このように、結合度Sとしてユークリッド距離を用いる場合において、結合度Sの値が比較的大きい場合には、例えば、算出対象の親ノードに属する2つの子ノードの関連性が低いと判定される。一方、結合度Sの値が比較的小さい場合には、例えば、その2つの子ノードの関連性が高いと判定される。また、比較対象となる2つの度数分布の類似度(似ている度合)を算出することが可能な他の類似度算出方法(例えば、各階級のヒストグラム差分の合計値)を用いて、類似度を算出し、この類似度を結合度として用いるようにしてもよい。
ここで、階層決定部150により決定される抽出ノードは、日時情報に基づくイベントクラスタリングに基づいて決定される。このため、日時に基づくクラスタリングのパラメータを調整することにより、抽出ノードの粒度を調整することができる。例えば、イベントクラスタの粒度を比較的小さくした場合には、抽出ノードとして比較的小さいノードが決定される。
[ツリーの再構築例]
上述した結合処理により、2つのクラスタ(ノード)同士を結合することにより、イベントの関連性が高い複数のクラスタに属するコンテンツを同一クラスタに分類することができる。しかしながら、例えば、各クラスタを表す標識(例えば、クラスタ地図)を一覧表示する場合に、各クラスタ地図の数が適切な値でないと、頁数が多くなり見難くなることも想定される。このため、例えば、クラスタの上限数を設定しておき、階層決定部150により生成されたクラスタの数がその上限数を超えた場合には、さらに結合処理を行うことが好ましい。この上限数は、表示部181における表示画面の大きさや、ユーザの好みに応じて設定することができる。
また、例えば、コンテンツの生成時に取得される位置情報(例えば、GPS情報等)の精度が悪い状態で、そのコンテンツにその位置情報が関連付けられる場合が想定される。このような場合には、隣り合う2つのクラスタ同士の距離が非常に近ければ、それらのクラスタを明確に分けることに意味のないことが想定される。また、隣り合う2つのクラスタ同士の関連性が低い場合でも、その距離が非常に近ければ、その2つのクラスタ同士を同一クラスタとした方が、ユーザにとって都合がよいことも想定される。例えば、ユーザの在住地域から遠い地域に対応するクラスタ同士(隣り合う2つのクラスタ)では、適度な距離(例えば、100m)以内だったら、その2つのクラスタ同士を同一クラスタとした方が、ユーザにとって都合がよい場合もある。例えば、適度な距離(例えば、500m)だけ離れている2つの温泉地(○○温泉、△△温泉)への温泉旅行が異なる日程で行われた場合でも、その2つのクラスタ同士を同一クラスタとした方が、ユーザにとって温泉旅行クラスタとして見易いことも想定される。
そこで、階層決定部150による結合処理が終了した後に、ツリー再構築部160が、指定された制約条件に基づいて、階層決定部150により生成されたツリーについて再構築を行う。
この制約条件として、最小クラスタサイズ(MINIMUM_LOCATION_DISTANCE)やツリーの子要素数(MAXIMUM_CHILD_NUM)を指定することができる。この制約条件は、ユーザ操作に応じて条件設定部190により設定され、ツリー再構築部160に保持される。
ここで、制約条件として最小クラスタサイズを指定する場合には、各クラスタの直径が最小クラスタサイズよりも大きいツリーを生成することができる。例えば、階層決定部150により生成されたツリーにおける各ノードのうち、直径が最小クラスタサイズ以下となるノードが存在する場合には、そのノードと、そのノードに最も距離が近い他のノードとを結合して新たなノードを生成する。これにより、例えば、コンテンツに関連付けられている位置情報の精度が悪い場合や、隣り合う2つのクラスタ同士を明確に分けることに意味のない場合に、これらのクラスタ同士を結合して同一クラスタとすることができる。また、例えば、△△旅行地388および○○旅行地389のそれぞれが狭い地域であり、位置的にも非常に近い場合には、それぞれ対応するノード321および329を結合して同一クラスタとすることによりユーザに見易いクラスタ情報を提供することができる。
また、制約条件として子要素数を指定する場合には、ノード数が子要素数以下となるツリーを生成することができる。これらのツリーの再構築例を図13に示す。
図13は、本発明の第1の実施の形態におけるツリー再構築部160によるツリー再構築処理の流れを模式的に示す図である。図13(a)には、図9に示す二分木構造のクラスタリング樹形図において、階層決定部150により決定された抽出ノードにより構成されるツリーを示す。なお、このツリーの生成方法は、上述した方法と同様であるため、ここでの説明を省略する。
図13(b)には、ツリー再構築部160によるツリー再構築処理により生成されたノードにより構成されるツリーを示す。この例では、ツリーの子要素数(MAXIMUM_CHILD_NUM)として、3を指定した場合について説明する。
例えば、階層決定部150により決定された各ノードの数が、指定された制約条件である子要素数よりも大きい場合には、ツリー再構築部160が、その各ノードのうちから最も距離の近いペアを抽出し、このペアを併合する。また、この併合後における各ノードの数が、指定された制約条件である子要素数よりも大きい場合には、ツリー再構築部160が、その併合後における各ノードのうちから最も距離の近いペアを抽出し、このペアを併合する。これらの併合処理を、ルートノードに属する子ノードの数が、子要素数以下となるまで繰り返す。
例えば、図13(a)に示すように、階層決定部150により決定されたノード321、325、329、330の数は、指定された制約条件である子要素数(3)よりも大きい。このため、ツリー再構築部160が、ノード321、325、329、330のうちから最も距離の近いペアを抽出し、このペアを併合する。この場合には、図8に示すように、ノード321および329が最も距離の近いペアである。このため、ツリー再構築部160が、ノード321および329のペアを抽出し、このノード321および329を併合する。このように、ノード321および329が併合されることにより、この併合後における各ノードの数は、指定された制約条件である子要素数(3)となる。このため、併合処理が終了する。このように、ツリー再構築部160により、各ノードの数が、指定された制約条件である子要素数(3)とされた場合におけるツリーを、図13(b)に示す。
図13(b)に示すように、ツリー再構築部160により、各ノードの数が、指定された制約条件である子要素数(3)とされ、ノード355、356、357が決定される。なお、ノード355は結婚式場386に対応し、ノード356は小学校387に対応し、ノード357は△△旅行地388および○○旅行地389に対応する。また、ノード355は、図9に示すノード321に対応し、ノード356は、図9に示すノード330に対応し、ノード357は、図9に示すノード331に対応する。ここで、ノード357に属するコンテンツは、△△旅行地388または○○旅行地389において生成されたものであるため、関連性が低いと考えることもできる。しかしながら、上述したように、イベントとしての関連性が低い場合でも、位置的には近いノード同士については、まとめてしまう方がユーザにとって見易い可能性もある。例えば、△△旅行地388および○○旅行地389が☆☆県において近接しているような場合には、それぞれ対応するノード321および329を結合することにより、☆☆県の旅行クラスタとして、ユーザに見易いクラスタ情報を提供することができる。
これらのツリー再構築を行うことにより、ユーザの好みに応じた適切なグループ化を行うことができる。なお、本発明の第1の実施の形態では、互いに異なる2つの属性情報として、位置情報(第1の属性情報)および日時情報(第2の属性情報)を用いる例について説明した。ただし、コンテンツに関連付けられている属性情報のうち、例えば、各コンテンツ間の関係を特定することができる他の属性情報を、第1の属性情報および第2の属性情報として用いるようにしてもよい。例えば、楽曲コンテンツについて、楽曲のムードを示す軸をx軸とし、楽曲のテンポを示す軸をy軸とするxy座標における座標に対応する属性情報を第1の属性情報とし、楽曲の著作者に関する属性情報を第2の属性情報とする場合に適用することができる。この場合には、例えば、xy座標における距離に基づいて、複数の楽曲に関する二分木構造データを生成し、楽曲の著作者に関する属性情報(例えば、年代、性別、国籍、著作数)に基づいて、楽曲をその特徴ごとにグループ化する。そして、第1の属性情報に基づく二分木構造データと、第2の属性情報に基づく楽曲のグループとに基づいて、楽曲に関する複数のグループを決定する。なお、以上では、各コンテンツを分類して複数のグループを設定する例を示した。以下では、設定された各グループを表す標識(例えば、クラスタ地図)を生成する例を示す。
[クラスタに対応する地図の生成方法]
上述したように、3段階のクラスタリング処理により生成されたクラスタについては、例えば、各クラスタを表す標識を表示部181に表示させることにより、複数のクラスタから所望のクラスタを選択することができる。ここで、各クラスタを表す画像として、例えば、各クラスタに対応する地図を用いることができる。例えば、クラスタに属するコンテンツに関連付けられている位置情報に基づいて、そのクラスタに対応する領域を特定し、この特定された領域内の地図を、そのクラスタに対応する地図(クラスタ地図)として用いることができる。
しかしながら、3段階のクラスタリング処理により生成されたクラスタのサイズは、各クラスタに属するコンテンツの位置に基づくものであるため、各クラスタのサイズに関しては、各クラスタ同士で何の関連性もない。このため、そのクラスタにより特定される領域(例えば、円)は、クラスタ毎に異なるサイズとなる。
ここで、各クラスタを表す標識として地図を用いる場合に、例えば、特定の縮尺の地図を用いることを想定する。この場合には、各クラスタに対応する位置を各クラスタに対応する地図により把握することができる。しかし、各クラスタに対応する円の大きさに応じて、各クラスタを表す地図の縮尺を変更することにより、各クラスタに属するコンテンツの撮影領域等についてもユーザが容易に把握することができると想定される。そこで、本発明の第1の実施の形態では、各クラスタに対応する円の大きさに応じて、各クラスタに関連付けて格納される地図の縮尺を変更する例を示す。以下では、ツリー再構築部160により生成された各クラスタに関連付けて格納される地図を生成する方法について図面を参照して詳細に説明する。
図14は、本発明の第1の実施の形態におけるクラスタ情報生成部170による地図情報の生成に用いられる対応表を示す図である。この対応表は、クラスタ情報生成部170に保持されているものとする。
図14に示す対応表は、ツリー再構築部160により生成された各クラスタに対応する円の直径(クラスタ直径171)と、地図の縮尺172との対応関係を示す表である。
クラスタ直径171は、ツリー再構築部160により生成されたクラスタのサイズの範囲を示す値であり、クラスタに対応する円の直径によりそのクラスタのサイズが特定される。
地図の縮尺172は、ツリー再構築部160により生成されたクラスタに関連付けて格納すべき地図の縮尺である。なお、この例では、クラスタ直径171として複数の区間を設定しておき、これらの区間とこれらの区間に対応する複数の縮尺とを用意しておく例を示す。ただし、例えば、クラスタ直径に対応する地図の縮尺を順次算出し、この算出された地図の縮尺を用いるようにしてもよい。
クラスタ情報生成部170は、ツリー再構築部160により生成されたクラスタに対応する地図を生成する場合には、図14に示す対応表を用いて、そのクラスタのサイズから、そのクラスタに付すべき地図の縮尺を特定する。例えば、ツリー再構築部160により生成されたクラスタに対応する円の直径が、3.5kmである場合には、図14に示す対応表におけるクラスタ直径171の「2km〜4km」に該当する。このため、そのクラスタに付すべき地図の縮尺として「200,000分の1」が特定される。
続いて、クラスタ情報生成部170は、地図の縮尺が特定されたクラスタについて、そのクラスタの中心位置を特定し、その中心位置から一定範囲内の地図(特定された縮尺の地図)を、地図情報記憶部220から取り出す。そして、クラスタ情報生成部170は、取り出された地図をサムネイル画像として、そのクラスタに関連付けてクラスタ情報記憶部240(図5に示すクラスタ地図247)に記録させる。
なお、クラスタの中心位置からその半径の分の円を取出範囲とし、この取出範囲内の地図を、一定の縮尺の地図から取り出し、取り出された地図をクラスタのサイズに応じて拡大または縮小することにより、クラスタ地図を生成するようにしてもよい。これにより、上述した例と同様に、クラスタのサイズに応じたクラスタ地図のサムネイル画像を生成することができる。
ここで、ツリー再構築部160により生成されたクラスタのサイズが、小さい場合を考える。このようにクラスタのサイズが小さい場合には、上述した地図の取り出し方法により取り出すと、比較的狭い範囲の地図が生成される。このように比較的狭い範囲の地図となる場合には、その地図に目印(例えば、公共施設や公園)となるものが存在しないことも想定される。この場合には、例えば、サムネイル画像として表示されたとしても、その地図の詳細を把握することができるが、その地図がどの地域の地図であるかを用意に把握することができない可能性がある。そこで、図14に示す対応表を作成する場合には、クラスタのサイズの下限値を設定することが好ましい。すなわち、クラスタのサイズが、その下限値よりも小さい場合には、その下限値のサイズの地図を用いるようにする。この場合に、その下限値のサイズの地図をそのまま表示用のサムネイル画像として用いるようにしてもよいが、例えば、取り出された地図上にそのクラスタの領域に対応する円の輪郭を描画するようにしてもよい。このようにすることにより、比較的広い範囲の地図によりその地図に対応する地域を容易に把握することができるとともに、そのクラスタの領域についても容易に把握することができる。
図15および図16は、本発明の第1の実施の形態におけるクラスタ情報生成部170により生成される地図の一例を示す図である。なお、図15および図16では、地図の取出領域を太い点線の円で示す。
図15(a)には、品川駅周辺の地図261からクラスタ地図を取り出す場合におけるその取出領域262を示す。取出領域262に対応するクラスタは、品川駅周辺において生成されたコンテンツにより構成されるクラスタである。
図15(b)には、日本列島の地図263からクラスタ地図を取り出す場合におけるその取出領域264および265を示す。取出領域264に対応するクラスタは、北海道において生成されたコンテンツ(例えば、北海道旅行)により構成されるクラスタである。また、取出領域265に対応するクラスタは、関西地方において生成されたコンテンツ(例えば、関西旅行)により構成されるクラスタである。
図16(a)には、ヨーロッパ地方の地図266からクラスタ地図を取り出す場合におけるその取出領域267および268を示す。取出領域267に対応するクラスタは、ドイツ周辺において生成されたコンテンツ(例えば、ドイツ旅行)により構成されるクラスタである。取出領域268に対応するクラスタは、スペイン周辺において生成されたコンテンツ(例えば、スペイン、ポルトガル旅行)により構成されるクラスタである。
図16(b)には、南米地方の地図269からクラスタ地図を取り出す場合におけるその取出領域270および271を示す。取出領域270に対応するクラスタは、ブラジル国内において生成されたコンテンツ(例えば、ブラジル出張)により構成されるクラスタである。取出領域271に対応するクラスタは、アルゼンチン、チリ周辺において生成されたコンテンツ(例えば、アルゼンチン、チリ旅行)により構成されるクラスタである。
図15および図16に示すように、ツリー再構築部160により生成されたクラスタについて、このクラスタに関連付けて格納されるサムネイル画像(クラスタ地図)が生成される。また、図4に示すように、ツリー再構築部160により生成されたクラスタについて、このクラスタに関連付けて格納されるクラスタタイトル(住所)が決定される。
そして、クラスタ情報生成部170は、そのように生成されたサムネイル画像(クラスタ地図)を、対応するクラスタに関連付けてクラスタ情報記憶部240に記録する(図5に示すクラスタ地図247)。また、クラスタ情報生成部170は、そのように決定されたクラスタタイトル(住所)を、対応するクラスタに関連付けてクラスタ情報記憶部240に記録する(図5に示すクラスタタイトル248)。また、クラスタ情報生成部170は、ツリー再構築部160により生成されたクラスタに関する各クラスタ情報を、対応するクラスタに関連付けてクラスタ情報記憶部240に記録する(図5に示すクラスタ位置情報242、クラスタサイズ243等)。
なお、地図情報記憶部220に記憶されている地図情報が、ベクタ地図の地図情報であり、その地図情報により、ランドマーク等の位置を検出することができる場合には、切り出された位置や縮尺の調整を行い、ランドマーク等を含ませるようにしてもよい。例えば、クラスタ地図を取り出す取出領域にランドマークが含まれていない場合でも、その取出領域の付近にランドマークが存在する場合には、そのランドマークを含むように取出領域の位置や取り出し対象となる地図の縮尺を変更する。また、取出領域のサイズを変更するようにしてもよい。また、情報処理装置100が、ランドマーク等の位置が格納されているデータベースにアクセスすることができる場合についても同様に、切り出された位置や縮尺の調整を行い、そのランドマーク等を含ませるようにしてもよい。このように、切り出された地図内にランドマーク等を含ませることにより、道路のみからなるような地図に比べて、その地図がどの地域であるかをユーザに理解し易いサムネイル画像とすることができる。
[表示画面の遷移例]
図17は、本発明の第1の実施の形態における表示制御部180により行われる表示部181の表示画面の遷移例を示す図である。本発明の第1の実施の形態では、インデックス画面およびコンテンツ再生画面を表示する例を示す。
例えば、情報処理装置100において、コンテンツ再生アプリケーションを起動させる操作入力が操作受付部200により受け付けられると、表示制御部180が、表示部181にインデックス画面401を表示させる。インデックス画面401は、各クラスタの一覧を表示して、所望のクラスタを選択するための表示画面であり、図18乃至図21に表示例を示す。また、表示部181に表示されているインデックス画面401において、所望のクラスタを決定する操作入力が操作受付部200により受け付けられると、表示制御部180が、表示部181にコンテンツ再生画面402を表示させる。コンテンツ再生画面402は、決定操作がされたクラスタに属する各コンテンツを表示する表示画面であり、図22乃至図27に表示例を示す。
図18乃至図21は、本発明の第1の実施の形態における表示制御部180により表示されるインデックス画面の表示例を示す図である。図18および図19には、インデックス画像としてクラスタ地図を表示させるインデックス画面の表示例を示す。また、図20には、日時情報に基づいて生成されたインデックス画像を表示させるインデックス画面の表示例を示し、図21には、顔情報に基づいて生成されたインデックス画像を表示させるインデックス画面の表示例を示す。なお、表示部181に表示される画面上には、マウス(図示せず)の動きに応じて移動するカーソル(マウスポインタ)419が表示される。カーソル419は、表示部181に表示される画面上において、指示や操作の対象を指し示すために用いられるマウスポインタである。
図18に示すインデックス画面410には、「EVENT」タブ411と、「FACE」タブ412と、「PLACE」タブ413と、クラスタ地図表示領域414と、左右ボタン415および416とが設けられている。
「EVENT」タブ411、「FACE」タブ412および「PLACE」タブ413は、他のインデックス画面を表示させるためのタブである。例えば、ユーザ操作によるカーソル419を用いた「FACE」タブ412の押下操作がされると、図20に示すインデックス画面420が表示される。また、ユーザ操作によるカーソル419を用いた「PLACE」タブ413の押下操作がされると、図21に示すインデックス画面430が表示される。また、図20に示すインデックス画面420または図21に示すインデックス画面430において、ユーザ操作によるカーソル419を用いた「EVENT」タブ411の押下操作がされると、図18に示すインデックス画面410が表示される。
クラスタ地図表示領域414には、ツリー再構築部160により生成されてクラスタ情報記憶部240に記憶されているクラスタを表す標識(クラスタ地図)が一覧表示される。例えば、図18に示すように、例えば、3×5のマトリクス状に、同一サイズとされたクラスタ地図が表示される。
左右ボタン415および416は、クラスタ地図表示領域414に表示されているクラスタ地図以外のクラスタ地図が存在する場合に表示される操作ボタンである。例えば、左右ボタン415または416の押下操作がされると、この押下操作に応じて、クラスタ地図表示領域414に表示されているクラスタ地図が左右方向に移動され、他のクラスタ地図を表示させることができる。
ここで、図18に示すインデックス画面410において、ユーザ操作により所望のクラスタ地図にマウスオーバーがされた場合について説明する。マウスオーバーは、所望の画像上にカーソルが重ね合わされた場合に、その画像の色を変化させる等の表示制御を行う視覚効果である。
例えば、図18に示すインデックス画面410において、ユーザ操作によりクラスタ地図417にマウスオーバーがされた場合に、図19に示すように、クラスタ地図417の色を変化させ、クラスタ地図417に関する各情報418を表示させる。例えば、クラスタ地図417の全体を目立つ色(例えば、グレー)に変化させて表示させる。また、クラスタ地図417に関する各情報418として、例えば、クラスタ地図417に対応するクラスタに属するコンテンツの数「48」と、そのクラスタのクラスタタイトル「Mt.Fuji」とが表示される。また、クラスタ地図417に関する各情報418として、例えば、クラスタ地図417に対応するクラスタの中心位置の緯度経度情報「Lat.35°21'N,Long.138°43'E」が表示される。
また、クラスタ地図417に関する各情報418として、そのクラスタのサイズを示す情報を併記して表示するようにしてもよい。例えば、クラスタに対応する円の直径を「○○km」のように表示させることができる。また、例えば、クラスタに対応する円のサイズの大小を直感的に把握することができるように、その大小に応じて、アイコン表示や色を異なる態様として表示させることができる。例えば、都市部および農村部を比較する場合、都市部には建物や道等が密集して存在することが多いのに対し、農村部には山や畑等が比較的多く存在し、建物や道等は比較的少ないことが想定される。このため、都市部および農村部の間では、地図の情報量に差が生じることが多い。この地図の情報量に差により、都市部および農村部のクラスタ地図が同時に表示されている場合には、都市部および農村部の間で縮尺感のずれをユーザが感じることが想定される。そこで、例えば、クラスタに対応する円のサイズの大小に応じて、クラスタ地図を異なる態様として表示させることにより、都市部および農村部の間で生じる縮尺感のずれを防止して、クラスタに対応する円のサイズの大小を直感的に把握することができる。また、クラスタ地図417に関する各情報418として、コンテンツの時刻範囲等の他の情報を表示するようにしてもよい。
図20に示すインデックス画面420には、「EVENT」タブ411と、「FACE」タブ412と、「PLACE」タブ413と、左右ボタン415および416と、イベントクラスタ画像表示領域421とが設けられている。
図21に示すインデックス画面430には、「EVENT」タブ411と、「FACE」タブ412と、「PLACE」タブ413と、左右ボタン415および416と、顔クラスタ画像表示領域431とが設けられている。なお、図20および図21に示す「EVENT」タブ411と、「FACE」タブ412と、「PLACE」タブ413と、左右ボタン415および416とは、図18および図19に示すものと略同一であるため、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図20に示すイベントクラスタ画像表示領域421には、イベントクラスタ生成部130により生成されてクラスタ情報記憶部240に記憶されているイベントクラスタを表す画像が表示される。このイベントクラスタを表す画像として、例えば、イベントクラスタに属するコンテンツの中から抽出された1枚の代表画像のサムネイル画像を用いることができる。また、その代表画像について所定の画像処理(例えば、図20に示すように、画像領域の境界を視覚的に美しい幾何学な輪郭に整形する画像処理)が施されたサムネイル画像を用いることができる。このサムネイル画像が、例えば、図18と同様に、3×5のマトリクス状に表示される。
また、例えば、図20に示すインデックス画面420において、ユーザ操作によりサムネイル画像422にマウスオーバーがされた場合には、サムネイル画像422の色が変化し、サムネイル画像422に関する各情報423が表示される。サムネイル画像422に関する各情報423として、例えば、サムネイル画像422に対応するクラスタに属するコンテンツの数「35」と、そのクラスタに属するコンテンツの時刻範囲「2004.03.02-04.01」とが表示される。また、サムネイル画像422に関する各情報423として、タイトル等の他の情報を表示するようにしてもよい。
図21に示す顔クラスタ画像表示領域431には、顔クラスタ生成部140により生成されてクラスタ情報記憶部240に記憶されている顔クラスタを表す画像が表示される。この顔クラスタを表す画像として、例えば、顔クラスタに属するコンテンツに含まれる顔のサムネイル画像を用いることができる。例えば、顔のサムネイル画像として、顔クラスタに属するコンテンツに含まれる各顔を抽出し、この抽出された各顔の中から最も映りのよい顔を選択し、この選択された顔のサムネイル画像を用いることができる。このサムネイル画像が、例えば、図18と同様に、3×5のマトリクス状に表示される。
また、例えば、図21に示すインデックス画面430において、ユーザ操作によりサムネイル画像432にマウスオーバーがされた場合には、サムネイル画像432の色が変化し、サムネイル画像432に関する各情報433が表示される。サムネイル画像432に関する各情報433として、例えば、サムネイル画像432に対応するクラスタに属するコンテンツの数「28」が表示される。また、サムネイル画像432に関する各情報433として、例えば、その顔の人物の個人名等の他の情報を表示するようにしてもよい。
図18乃至図21に示すインデックス画面において、ユーザ操作により所望のクラスタを決定された場合には、表示制御部180が、表示部181にコンテンツ再生画面を表示させる。
図22乃至図26は、本発明の第1の実施の形態における表示制御部180により表示されるコンテンツ再生画面の表示例を示す図である。
図22には、インデックス画面において、ユーザ操作により決定されたクラスタに属するコンテンツを自動的にスライドショー表示させるコンテンツ再生画面440を示す。コンテンツ再生画面440には、コンテンツ表示領域441と、前コンテンツ表示領域442と、後コンテンツ表示領域443とが設けられ、所定の規則(例えば、時系列)に基づいてコンテンツが順次表示される。
コンテンツ表示領域441は、コンテンツ再生画面440における中央部分にコンテンツを表示する領域である。前コンテンツ表示領域442は、コンテンツ表示領域441に表示されているコンテンツの前に位置するコンテンツを表示する領域である。後コンテンツ表示領域443は、コンテンツ表示領域441に表示されているコンテンツの後に位置するコンテンツを表示する領域である。すなわち、コンテンツ表示領域441、前コンテンツ表示領域442および後コンテンツ表示領域443には、所定の規則により連続するコンテンツが並べて表示される。また、表示部181にコンテンツ再生画面440が表示されている状態で一定時間(例えば、3秒間)ユーザ操作がされない場合には、後コンテンツ表示領域443に表示されているコンテンツをコンテンツ表示領域441に表示させる。すなわち、コンテンツ表示領域441、前コンテンツ表示領域442および後コンテンツ表示領域443に表示されているコンテンツをスライドして表示させる。
また、表示部181にコンテンツ再生画面440が表示されている状態でユーザ操作(例えば、マウス操作)がされた場合には、図23に示すコンテンツ再生画面450が表示される。
コンテンツ再生画面450には、表示モード情報451と、コンテンツ情報452と、インデックス画面遷移ボタン453と、日時クラスタ遷移ボタン454と、位置クラスタ遷移ボタン455とが表示される。すなわち、図22に示すコンテンツ再生画面440において、各種の操作支援情報が表示される。
表示モード情報451は、現在の表示モードを示す情報である。例えば、図23に示すように表示モード情報451として「FACE」が表示されている場合には、現在の表示モードが、顔クラスタの表示モードであることを示す。また、例えば、表示モード情報451として「LOCATION」が表示されている場合には、現在の表示モードが、位置クラスタの表示モードであることを示す。また、例えば、表示モード情報451として「EVENT」が表示されている場合には、現在の表示モードが、日時クラスタの表示モードであることを示す。
コンテンツ情報452は、コンテンツ表示領域441に表示されているコンテンツに関する情報である。コンテンツ情報452には、コンテンツに関する情報として、例えば、生成時刻や、そのコンテンツが属するコンテンツの時刻範囲等が表示される。
インデックス画面遷移ボタン453は、インデックス画面に遷移する場合に押下されるボタンである。例えば、図23に示すように、インデックス画面遷移ボタン453として、家形のアイコンを用いることができる。インデックス画面遷移ボタン453が押下されると、表示モード情報451に表示されている表示モードに対応するクラスタのインデックス画面が表示される。例えば、図23に示すコンテンツ再生画面450が表示されている場合に、インデックス画面遷移ボタン453が押下されると、図21に示すインデックス画面420が表示される。
日時クラスタ遷移ボタン454は、日時クラスタのコンテンツ再生画面に遷移する場合に押下されるボタンである。日時クラスタ遷移ボタン454には、コンテンツ表示領域441に表示されているコンテンツが属する日時クラスタの時刻範囲が、破線の矩形の枠内に表示される。なお、日時クラスタ遷移ボタン454には、コンテンツ表示領域441に表示されているコンテンツが属する日時クラスタに関する他の情報を表示するようにしてもよい。また、日時クラスタ遷移ボタン454にマウスオーバーがされた場合における表示例については、図25に示す。
位置クラスタ遷移ボタン455は、位置クラスタのコンテンツ再生画面に遷移する場合に押下されるボタンである。位置クラスタ遷移ボタン455には、図形化されたコンパスを表すアイコンが、破線の矩形の枠内に表示される。なお、位置クラスタ遷移ボタン455には、コンテンツ表示領域441に表示されているコンテンツが属する位置クラスタに関する情報を表示するようにしてもよい。なお、位置クラスタ遷移ボタン455にマウスオーバーがされた場合における表示例については、図26に示す。
また、コンテンツ表示領域441に表示されているコンテンツに人物の顔が含まれている場合には、その顔に顔枠(例えば、破線の矩形の枠)を付して表示する。この顔枠は、顔クラスタのコンテンツ再生画面に遷移する場合に押下されるボタンとして用いられる。例えば、図23に示すコンテンツ表示領域441に表示されているコンテンツには4人の人物の顔が含まれているため、各顔に顔枠456乃至459が付される。なお、コンテンツに含まれる顔の検出方法として、例えば、顔の輝度分布情報が記録されているテンプレートとコンテンツ画像とのマッチングによる顔検出方法(例えば、特開2004−133637参照。)を用いることができる。また、コンテンツ画像に含まれる肌色の部分や人間の顔の特徴量に基づいた顔検出方法を用いることができる。これらの顔検出は、コンテンツが表示される毎に行うようにしてもよく、コンテンツの属性情報として予め行っておき、その属性情報を用いるようにしてもよい。
図23に示すコンテンツ再生画面450において、顔枠458に含まれる顔部分にマウスオーバーがされた場合における表示例を図24に示す。
図24には、図23に示すコンテンツ再生画面450において、顔枠458に含まれる顔部分にマウスオーバーがされた場合に表示されるコンテンツ再生画面460を示す。図24に示すように、コンテンツ再生画面450において、顔枠458に含まれる顔部分にマウスオーバーがされた場合には、顔枠458に含まれる顔の周辺画像461が拡大表示される。また、コンテンツ表示領域441に表示されているコンテンツの画像上には、コンテンツ一覧表示領域462が表示される。コンテンツ一覧表示領域462は、コンテンツ表示領域441に表示されているコンテンツが属する顔クラスタに含まれる各コンテンツが一覧表示される領域である。例えば、コンテンツ一覧表示領域462における左端部に、コンテンツ表示領域441に表示されているコンテンツのサムネイル画像が表示され、同一の顔クラスタに含まれる他の各コンテンツのサムネイル画像が、所定の規則に基づいて左右方向に並べて表示される。また、同一の顔クラスタに含まれるコンテンツの数が多い場合には、ユーザ操作によりスクロール表示をさせるようにしてもよい。
また、例えば、図24に示すように、コンテンツ再生画面460において、顔枠458に含まれる顔部分にマウスオーバーがされた状態で、その顔の決定操作(例えば、マウスのクリック操作)が行われると、顔クラスタのコンテンツ再生画面に遷移する。このコンテンツ再生画面には、決定操作が行われた顔が属する顔クラスタに含まれる各コンテンツが、例えば、図22に示すように、自動的にスライドショー表示される。
図25には、図23に示すコンテンツ再生画面450において、日時クラスタ遷移ボタン454にマウスオーバーがされた場合に表示されるコンテンツ再生画面465を示す。図25に示すように、コンテンツ再生画面450において、日時クラスタ遷移ボタン454にマウスオーバーがされた場合には、日時クラスタ遷移ボタン454に含まれる日時情報(例えば、日時クラスタの時刻範囲)466が拡大表示される。また、図24に示す場合と同様に、コンテンツ表示領域441に表示されているコンテンツの画像上には、コンテンツ一覧表示領域467が表示される。コンテンツ一覧表示領域467は、コンテンツ表示領域441に表示されているコンテンツが属する日時クラスタに含まれる各コンテンツが一覧表示される領域である。なお、コンテンツ一覧表示領域467における表示方法については、図24に示す例と略同様であるため、ここでの説明を省略する。
また、例えば、図25に示すように、コンテンツ再生画面465において、日時情報466にマウスオーバーがされた状態で、日時情報466の決定操作(例えば、マウスのクリック操作)が行われると、日時クラスタのコンテンツ再生画面に遷移する。このコンテンツ再生画面には、その決定操作が行われた際にコンテンツ表示領域441に表示されていたコンテンツが属する日時クラスタに含まれる各コンテンツが、例えば、図22に示すように、自動的にスライドショー表示される。
図26には、図23に示すコンテンツ再生画面450において、位置クラスタ遷移ボタン455にマウスオーバーがされた場合に表示されるコンテンツ再生画面470を示す。図26に示すように、コンテンツ再生画面450において、位置クラスタ遷移ボタン455にマウスオーバーがされた場合には、コンテンツ表示領域441に表示されているコンテンツが属する位置クラスタに対応するクラスタ地図471が拡大表示される。また、図24に示す場合と同様に、コンテンツ表示領域441に表示されているコンテンツの画像上には、コンテンツ一覧表示領域472が表示される。コンテンツ一覧表示領域472は、コンテンツ表示領域441に表示されているコンテンツが属する位置クラスタに含まれる各コンテンツが一覧表示される領域である。なお、コンテンツ一覧表示領域472における表示方法については、図24に示す例と略同様であるため、ここでの説明を省略する。
また、例えば、図26に示すように、コンテンツ再生画面470において、クラスタ地図471にマウスオーバーがされた状態で、クラスタ地図471の決定操作(例えば、マウスのクリック操作)が行われると、位置クラスタのコンテンツ再生画面に遷移する。このコンテンツ再生画面には、その決定操作が行われた際にコンテンツ表示領域441に表示されていたコンテンツが属する位置クラスタに含まれる各コンテンツが、例えば、図22に示すように、自動的にスライドショー表示される。
ここで、コンテンツ記憶部210に記憶されている各コンテンツは、位置クラスタ、イベントクラスタおよび顔クラスタのそれぞれにおいて、何れかのクラスタに属する。すなわち、1つのコンテンツは、位置クラスタの何れかのクラスタに属し、イベントクラスタの何れかのクラスタに属し、顔クラスタの何れかのクラスタに属する。このため、コンテンツ記憶部210に記憶されている各コンテンツのうちの1つのコンテンツを軸として、あるクラスタ表示から、他のクラスタ表示へと遷移させることが可能である。
例えば、図18に示すインデックス画面420において、所望のクラスタ地図が選択された場合を想定する。この場合には、その選択されたクラスタ地図に対応する位置クラスタに属する各コンテンツが、例えば、図22に示すコンテンツ再生画面440に順次表示される。このように表示されるコンテンツのうち、ある人物に関する他のコンテンツを見たくなる場合も想定される。例えば、図22に示すコンテンツ再生画面440に表示されている人物のうち、右から2番目の人物に関する他のコンテンツを見る場合を想定する。この場合には、コンテンツ再生画面440が表示されている状態でユーザ操作を行い、図23に示すように、各操作支援情報が設けられているコンテンツ再生画面450を表示させる。このコンテンツ再生画面450には、コンテンツ表示領域441に表示されているコンテンツに含まれる人物の顔に顔枠が付されて表示する。そこで、右から2番目の人物(顔枠458が付された人物)に関する他のコンテンツを見る場合には、顔枠458を選択して決定操作を行う。この決定操作により、顔枠458が付された人物の顔が属する顔クラスタに含まれる各コンテンツが、例えば、図22に示すコンテンツ再生画面440に順次表示される。
また、所望の顔が属する顔クラスタに含まれる各コンテンツのうち、あるコンテンツの生成時刻に近い時刻に生成された他のコンテンツを見たくなる場合も想定される。この場合には、コンテンツ再生画面440が表示されている状態でユーザ操作を行い、図23に示すように、各操作支援情報が設けられているコンテンツ再生画面450を表示させる。このコンテンツ再生画面450には、日時クラスタのコンテンツ再生画面に遷移するための日時クラスタ遷移ボタン454が設けられている。そこで、コンテンツ表示領域441に表示されているコンテンツの生成時刻に近い時刻に生成された他のコンテンツを見る場合には、日時クラスタ遷移ボタン454を選択して決定操作を行う。この決定操作により、コンテンツ表示領域441に表示されているコンテンツが属する日時クラスタに含まれる各コンテンツが、例えば、図22に示すコンテンツ再生画面440に順次表示される。
また、所望の時間帯に生成されたコンテンツが属する日時クラスタに含まれる各コンテンツのうち、あるコンテンツの生成場所に近い場所で生成された他のコンテンツを見たくなる場合も想定される。この場合には、コンテンツ再生画面440が表示されている状態でユーザ操作を行い、図23に示すように、各操作支援情報が設けられているコンテンツ再生画面450を表示させる。このコンテンツ再生画面450には、位置クラスタのコンテンツ再生画面に遷移するための位置クラスタ遷移ボタン455が設けられている。そこで、コンテンツ表示領域441に表示されているコンテンツの生成場所に近い場所で生成された他のコンテンツを見る場合には、位置クラスタ遷移ボタン455を選択して決定操作を行う。この決定操作により、コンテンツ表示領域441に表示されているコンテンツが属する位置クラスタに含まれる各コンテンツが、例えば、図22に示すコンテンツ再生画面440に順次表示される。
このように、コンテンツ記憶部210に記憶されている各コンテンツのうちの1つのコンテンツを軸として、あるクラスタ表示から、他のクラスタ表示へと容易に遷移させることができるため、コンテンツ再生時における興味を高めることができる。また、コンテンツの検索を迅速に行うことができるとともに、多様的な観点からも検索することができるため、コンテンツ再生の面白みを高めることができる。
以上では、インデックス画面やコンテンツ再生画面にクラスタ地図を表示する例を示した。ここで、クラスタ地図には、このクラスタ地図に対応するクラスタに属するコンテンツの生成位置が含まれている。このため、表示対象となるクラスタ地図上に、このクラスタ地図に対応するクラスタに属するコンテンツの生成位置を示す生成位置標識(例えば、逆三角形)を重畳して表示するようにしてもよい。この生成位置標識は、例えば、クラスタ情報生成部170によりクラスタ地図が生成される際に重畳するようにしてもよく、表示制御部180が、クラスタ地図を表示する際に重畳するようにしてもよい。このように、コンテンツの生成位置を示す標識をクラスタ地図上に重畳して表示することにより、位置クラスタの概要とともに、その位置クラスタに含まれる各コンテンツの生成場所の分布状態等をユーザが容易に把握することができる。
また、例えば、位置クラスタに属する各コンテンツについては、イベントクラスタリングが行われた際に算出されたイベントIDを用いて、位置クラスタ内でイベント毎に分類してサブクラスタを生成することが可能である。例えば、毎年恒例で行われる広大な敷地内のテーマパークにおいて生成されたコンテンツについて、各コンテンツを年毎に分類してサブクラスタを生成することが可能である。そこで、例えば、クラスタ地図に重畳される生成位置標識を、イベントID毎に異なる表示態様(例えば、異なる色を付す)として表示することができる。また、重複する領域が多数存在することが想定されるが、例えば、サブクラスタに対応する円をクラスタ地図に重畳して表示するようにしてもよい。このサブクラスタに対応する円は、例えば、生成位置標識と同様にイベントID毎に異なる表示態様とすることができる。これにより、生成された年が異なるコンテンツ生成位置の分布状況を容易に把握することができる。
また、表示されているクラスタ地図に関する各情報を表示する場合に、クラスタ地図に関するサブ項目として、例えば、サブクラスタ単位の各属性情報を表示するようにしてもよい。サブクラスタ単位の各属性情報は、例えば、サブクラスタに属するコンテンツの生成時刻の範囲(開始時刻および終了時刻)、そのコンテンツの数、サブクラスタに対応する円の中心位置およびその半径である。
例えば、図18に示すインデックス画面410において、ユーザ操作によりクラスタ地図417にマウスオーバーがされた場合に表示されるクラスタ地図417に関する各情報418として、サブクラスタ単位の各属性情報を表示するようにしてもよい。また、位置クラスタをリスト表示する場合におけるサブクラスタ単位の各属性情報の表示例を図27(b)に示す。
図27は、本発明の第1の実施の形態における表示制御部180により表示されるクラスタ地図表示画面の表示例を示す図である。図27(a)に示すクラスタ地図表示画面480は、図18および図19に示すインデックス画面の変形例である。クラスタ地図表示画面480には、リスト表示領域481および地図表示領域482が設けられている。
リスト表示領域481は、位置クラスタのクラスタタイトルを一覧表示させる領域である。例えば、リスト表示領域481に表示されているクラスタタイトルのうち、所望のクラスタタイトルにマウスオーバーすることにより、所望のクラスタタイトルを選択状態とすることができる。図27(a)では、選択状態となっているクラスタタイトル「都心散歩」の表示領域をグレーとして示す。なお、スクロールバー484、上下ボタン485および486を用いて、リスト表示領域481に表示されているクラスタタイトルを上下方向に移動させて他のクラスタタイトルを表示させることができる。
地図表示領域482は、リスト表示領域481に一覧表示されている位置クラスタのうち、選択状態となっているクラスタタイトルに対応するクラスタ地図を表示させる領域である。例えば、選択状態となっているクラスタタイトル「都心散歩」に対応するクラスタ地図を含む広域地図を表示させ、この広域地図内において、クラスタ地図に対応する円を点線の丸483で表示する。また、地図表示領域482に表示される広域地図上に、逆三角形の形状とする生成位置標識を重畳して表示させる。また、この生成位置標識は、イベントID毎に異なる表示態様とする。例えば、3つのイベントID毎に、内部に斜線を付した逆三角形、内部を黒塗りした逆三角形、内部を白塗りした逆三角形を用いることができる。これにより、イベントが異なるコンテンツ生成位置の分布状況を容易に把握することができる。なお、この例では、選択状態となっているクラスタタイトルに対応するクラスタ地図を含む広域地図を地図表示領域482に表示させる例を示すが、選択状態となっているクラスタタイトルに対応するクラスタ地図を表示させるようにしてもよい。また、一定サイズの広域地図(例えば、東京都全域)を表示させ、この広域地図内に含まれる位置クラスタの全てを表示させるようにしてもよい。
図27(b)には、図27(a)に示すリスト表示領域481に表示されているクラスタタイトル「都心散歩」について、所定操作(例えば、一定時間以上のマウスオーバー)がされた場合に表示されるサブクラスタ属性情報表示領域487を示す。
サブクラスタ属性情報表示領域487は、リスト表示領域481に表示されているクラスタタイトルについて所定操作がされた場合に、そのクラスタタイトルに対応するサブクラスタ単位の各属性情報を表示する領域である。例えば、リスト表示領域481に表示されているクラスタタイトル「都心散歩」について所定操作がされた場合には、クラスタタイトル「都心散歩」に対応するサブクラスタ単位の各属性情報が、サブクラスタ属性情報表示領域487に表示される。サブクラスタ単位の各属性情報として、例えば、サブクラスタに属するコンテンツの日時、そのコンテンツの数が表示される。図27(b)に示す例では、クラスタタイトル「都心散歩」に対応するサブクラスタ単位の各属性情報として、3つのサブクラスタに関する属性情報を表示する例を示す。また、例えば、サブクラスタ属性情報表示領域487に表示されている各属性情報のうち、選択状態とされた属性情報については、これに対応して地図表示領域482に表示されているサブクラスタの生成位置標識の表示態様を変更して表示するようにしてもよい。なお、スクロールバー、上下ボタンを用いて、サブクラスタ属性情報表示領域487に表示されている属性情報を上下方向に移動させて他の属性情報を表示させることができる。
例えば、リスト表示領域481に表示されているクラスタタイトルについて、所望のクラスタタイトルが選択された場合には、その選択されたクラスタタイトルに対応する位置クラスタに属する各コンテンツが、コンテンツ再生画面に順次表示される。
[情報処理装置の動作例]
図28は、本発明の第1の実施の形態における情報処理装置100によるコンテンツ情報生成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
最初に、コンテンツ情報を生成するための指示操作が行われたか否かが判断される(ステップS901)。コンテンツ情報生成の指示操作が行われていない場合には、コンテンツ情報生成の指示操作が行われるまで監視を継続して行う。コンテンツ情報生成の指示操作が行われた場合には(ステップS901)、属性情報取得部110が、コンテンツ記憶部210に記憶されているコンテンツに関連付けられている属性情報を取得する(ステップS902)。
続いて、ツリー生成部120が、取得された属性情報(位置情報)に基づいて二分木構造データを生成するツリー生成処理を行う(ステップS910)。なお、ステップS910は、特許請求の範囲に記載のツリー生成手順の一例である。続いて、イベントクラスタ生成部130が、取得された属性情報(日時情報)に基づいて二分木構造データを生成し、この二分木構造データに基づいてイベントクラスタ(日時情報に基づくクラスタ)を生成する(ステップS903)。なお、ステップS903は、特許請求の範囲に記載のグループ設定手順の一例である。
続いて、階層決定部150が、ツリー生成部120により生成された二分木構造データにおけるノードを結合して補正する階層決定処理を行う(ステップS970)。この階層決定処理については、図29を参照して詳細に説明する。
続いて、ツリー再構築部160が、階層決定部150により生成されたツリーを再構築してクラスタを生成するツリー再構築処理を行う(ステップS990)。このツリー再構築処理については、図30を参照して詳細に説明する。
続いて、クラスタ情報生成部170が、ツリー再構築部160により生成されたクラスタに関する情報に基づいて、クラスタに関する各属性情報(例えば、クラスタ地図、クラスタタイトル)を生成する(ステップS904)。続いて、クラスタ情報生成部170が、ツリー再構築部160により生成されたクラスタに関する情報(クラスタ情報)と、このクラスタに関する各属性情報とをクラスタ情報記憶部240に記録させる(ステップS905)。
図29は、本発明の第1の実施の形態における情報処理装置100によるコンテンツ情報生成処理の処理手順のうちの階層決定処理(図28に示すステップS970の処理手順)の一例を示すフローチャートである。
最初に、イベントクラスタ生成部130により生成されたイベントクラスタの各イベント(イベントID)が設定される(ステップS971)。続いて、階層決定部150が、ツリー生成部120により生成された二分木構造データにおける各ノードについて、イベントクラスタ生成部130により生成されたクラスタIDを階級とする各コンテンツの度数分布を算出する(ステップS972)。なお、ステップS972は、特許請求の範囲に記載の度数分布算出手順の一例である。
続いて、階層決定部150が、ツリー生成部120により生成された二分木構造データにおける各ノードについて、結合度Sを算出する(ステップS973)。この結合度Sは、例えば、算出対象となるノード(親ノード)に属する2つの子ノードのそれぞれについて生成されたM次元ベクトルを用いて算出される。
続いて、階層決定部150が、ツリー生成部120により生成された二分木構造データにおける各ノードから、1つのノードを選択して、対象ノードとする(ステップS974)。例えば、ツリー生成部120により生成された二分木構造データにおける各ノードを選択対象とし、上位階層のノードから順次選択される。
続いて、階層決定部150が、算出された結合度Sと、結合閾値th3とを比較し、S<th3であるか否かを判断する(ステップS975)。S<th3である場合には(ステップS975)、対象ノードを選択対象から削除し(ステップS976)、ステップS974に戻る。一方、S≧th3である場合には(ステップS975)、階層決定部150が、対象ノードを抽出ノードとして決定し、対象ノードおよびこれに属する子ノードを選択対象から削除する(ステップS977)。すなわち、抽出ノードに決定された対象ノードについては、その子ノードが結合されるため、その抽出ノードに属する他の下位階層のノードについての比較処理を行わない。
続いて、ツリー生成部120により生成された二分木構造データにおける各ノードのうち、他の選択対象となるノードが存在するか否かが判断される(ステップS978)。他の選択対象となるノードが存在する場合には(ステップS978)、ステップS974に戻り、選択対象ノードから、1つのノードを選択して、対象ノードとする。一方、他の選択対象となるノードが存在しない場合には(ステップS978)、階層決定部150が、決定された抽出ノードを子要素(子ノード)とするツリーを生成する(ステップS979)。なお、ステップS973乃至S979は、特許請求の範囲に記載の決定手順の一例である。
図30は、本発明の第1の実施の形態における情報処理装置100によるコンテンツ情報生成処理の処理手順のうちのツリー再構築処理(図28に示すステップS990の処理手順)の一例を示すフローチャートである。
最初に、ツリー再構築部160が、階層決定部150により生成されたツリーのルートノードを対象ノードとし、この対象ノードに属する子ノードの数が1以下であるか否かを判断する(ステップS991)。対象ノードに属する子ノードの数が1以下である場合には(ステップS991)、ツリー再構築処理の動作を終了する。一方、対象ノードに属する子ノードの数が2以上である場合には(ステップS991)、ツリー再構築部160が、対象ノードに属する各子ノードのうちから最も距離の近いペアを抽出する(ステップS992)。
続いて、抽出されたペアが、指定された制約条件を満たすか否かが判断され(ステップS993)、抽出されたペアが、指定された制約条件を満たさない場合には、ツリー再構築部160が、そのペアを併合して、1つのノードとする(ステップS994)。一方、抽出されたペアが、指定された制約条件を満たす場合には(ステップS993)、ツリー再構築処理の動作を終了する。なお、この例では、1階層のツリーに関するツリー再構築処理について説明したが、例えば、多階層のツリー(例えば、二分木構造のツリー)に関するツリー再構築処理を行う場合についても適用可能である。多階層のツリーに関するツリー再構築処理を行う場合には、抽出されたペアが、指定された制約条件を満たすと判断された場合に(ステップS993)、抽出されたペアの各ノードを新たな対象ノードとして設定する。そして、新たに設定された対象ノードについて、上述したツリー再構築処理(ステップS991乃至S994)を繰り返し行う。
図31は、本発明の第1の実施の形態における情報処理装置100によるコンテンツ再生処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
最初に、コンテンツ再生を指示するコンテンツ再生指示操作が行われたか否かが判断される(ステップS1001)。コンテンツ再生指示操作が行われていない場合には、コンテンツ再生指示操作が行われるまで監視を継続して行う。コンテンツ再生指示操作が行われた場合には(ステップS1001)、クラスタ地図の一覧を表示させるインデックス画面が表示される(ステップS1002)。続いて、インデックス画面の切替操作が行われたか否かが判断される(ステップS1003)。インデックス画面の切替操作が行われた場合には(ステップS1003)、その切替操作に応じてインデックス画面が切り替えられ(ステップS1004)、ステップS1003に戻る。
インデックス画面の切替操作が行われていない場合には(ステップS1003)、スクロール操作が行われたか否かが判断される(ステップS1005)。スクロール操作が行われた場合には(ステップS1005)、そのスクロール操作に応じてインデックス画面の表示が切り替えられる(ステップS1006)。スクロール操作が行われていない場合には(ステップS1005)、ステップS1007に進む。
スクロール操作に応じたインデックス画面の表示が切り替えられた場合には(ステップS1006)、何れかのインデックス画像を選択状態とする選択操作(例えば、マウスオーバー)が行われたか否かが判断される(ステップS1007)。その選択操作が行われた場合には(ステップS1007)、その選択操作が行われたインデックス画像に対応するクラスタに関する各情報が表示される(ステップS1008)。その選択操作が行われていない場合には(ステップS1007)、ステップS1003に戻る。
続いて、その選択操作が行われたインデックス画像について決定操作が行われたか否かが判断される(ステップS1009)。その決定操作が行われた場合には(ステップS1009)、コンテンツ再生画面表示処理が行われる(ステップS1020)。このコンテンツ再生画面表示処理については、図32乃至図33を参照して詳細に説明する。その決定操作が行われていない場合には(ステップS1009)、ステップS1003に戻る。
続いて、コンテンツ再生画面表示処理が行われた後に(ステップS1020)、コンテンツ再生の終了を指示するコンテンツ再生終了操作が行われたか否かが判断される(ステップS1010)。コンテンツ再生終了操作が行われていない場合には、ステップS1003に戻る。一方、コンテンツ再生終了操作が行われた場合には(ステップS1010)、コンテンツ再生処理の動作を終了する。
図32および図33は、本発明の第1の実施の形態における情報処理装置100によるコンテンツ再生処理の処理手順のうちのコンテンツ再生画面表示処理(図31に示すステップS1020の処理手順)の一例を示すフローチャートである。
最初に、操作入力(例えば、マウス操作)が行われたか否かが判断される(ステップS1021)。操作入力が行われた場合には(ステップS1021)、コンテンツ再生画面に表示されているコンテンツに含まれる顔に顔枠が付され(ステップS1022)、コンテンツ情報や操作支援情報が表示される(ステップS1023)。なお、コンテンツ再生画面に表示されているコンテンツに顔が含まれていない場合には顔枠は表示されない。
続いて、インデックス画面への表示切替操作が行われたか否かが判断される(ステップS1024)。インデックス画面への表示切替操作が行われた場合には(ステップS1024)、コンテンツ再生画面表示処理の動作を終了する。インデックス画面への表示切替操作が行われていない場合には(ステップS1024)、ステップS1031に進む。
また、操作入力が行われていない場合には(ステップS1021)、コンテンツ情報や操作支援情報が表示されているか否かが判断される(ステップS1025)。コンテンツ情報や操作支援情報が表示されている場合には(ステップS1025)、一定時間内に操作入力が行われていないか否かが判断され(ステップS1026)、一定時間内に操作入力が行われている場合には、ステップS1031に進む。一方、一定時間内に操作入力が行われていない場合には(ステップS1026)、表示されている顔枠が消去され(ステップS1027)、表示されているコンテンツ情報や操作支援情報が消去され(ステップS1028)、ステップS1021に戻る。
また、コンテンツ情報や操作支援情報が表示されていない場合には(ステップS1025)、一定時間内に操作入力が行われていないか否かが判断される(ステップS1029)。一定時間内に操作入力が行われていない場合には(ステップS1029)、次のコンテンツが表示される(ステップS1030)。すなわち、スライド表示がされる。一方、一定時間内に操作入力が行われている場合には(ステップS1029)、ステップS1021に戻る。
続いて、イベントクラスタのコンテンツ再生画面が表示されているか否かが判断され(ステップS1031)、イベントクラスタのコンテンツ再生画面が表示されていない場合には、イベントアイコンが表示される(ステップS1032)。また、位置クラスタのコンテンツ再生画面が表示されているか否かが判断され(ステップS1033)、位置クラスタのコンテンツ再生画面が表示されていない場合には、位置アイコンが表示される(ステップS1034)。
続いて、顔の選択操作(例えば、マウスオーバー)が行われたか否かが判断され(ステップS1035)、顔の選択操作が行われていない場合には、ステップS1040に進む。一方、顔の選択操作が行われた場合には(ステップS1035)、選択操作がされた顔に関する顔クラスタに関する情報(例えば、その顔クラスタに属するコンテンツのサムネイル画像の一覧)が表示される(ステップS1036)。続いて、選択操作がされた顔の周辺画像が拡大表示される(ステップS1037)。続いて、その顔の決定操作(例えば、マウスのクリック操作)が行われたか否かが判断され(ステップS1038)、決定操作が行われていない場合には、ステップS1040に進む。一方、その顔の決定操作が行われた場合には(ステップS1038)、その決定操作が行われた顔が属する顔クラスタのコンテンツ再生画面が表示される(ステップS1039)。
続いて、イベントアイコンの選択操作(例えば、マウスオーバー)が行われたか否かが判断され(ステップS1040)、イベントアイコンの選択操作が行われていない場合には、ステップS1045に進む。一方、イベントアイコンの選択操作が行われた場合には(ステップS1040)、現在表示されているコンテンツが属するイベントクラスタに関する情報が表示される(ステップS1041)。このイベントクラスタに関する情報として、例えば、そのイベントクラスタに属するコンテンツのサムネイル画像の一覧が表示される。続いて、イベントアイコンの表示形態が変更して表示される(ステップS1042)。例えば、現在表示されているコンテンツが属するイベントクラスタに関する情報(例えば、そのイベントクラスタの代表画像や日時情報)が表示される。続いて、イベントアイコンの決定操作(例えば、マウスのクリック操作)が行われたか否かが判断され(ステップS1043)、決定操作が行われていない場合には、ステップS1045に進む。一方、イベントアイコンの決定操作が行われた場合には(ステップS1043)、現在表示されているコンテンツが属するイベントクラスタのコンテンツ再生画面が表示される(ステップS1044)。
続いて、位置アイコンの選択操作(例えば、マウスオーバー)が行われたか否かが判断され(ステップS1045)、位置アイコンの選択操作が行われていない場合には、ステップS1021に戻る。一方、位置アイコンの選択操作が行われた場合には(ステップS1045)、現在表示されているコンテンツが属する位置クラスタに関する情報(例えば、その位置クラスタに属するコンテンツのサムネイル画像の一覧)が表示される(ステップS1046)。続いて、位置アイコンの表示形態が変更して表示される(ステップS1047)。例えば、現在表示されているコンテンツが属する位置クラスタに関する情報(例えば、その位置クラスタのクラスタ地図)が表示される。続いて、位置アイコンの決定操作(例えば、マウスのクリック操作)が行われたか否かが判断され(ステップS1048)、決定操作が行われていない場合には、ステップS1021に戻る。一方、位置アイコンの決定操作が行われた場合には(ステップS1048)、現在表示されているコンテンツが属する位置クラスタのコンテンツ再生画面が表示され(ステップS1049)、ステップS1021に戻る。
<2.第2の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態では、クラスタ地図を一覧表示する例やコンテンツとともにクラスタ地図を表示する例について説明した。ここで、例えば、同一サイズとされたクラスタ地図をマトリクス状に一覧表示する場合には、各クラスタ地図間の地理的な対応関係を直感的に把握することができないおそれがある。また、例えば、地図上の対応位置に各クラスタ地図を配置して表示する場合には、各クラスタ地図に対応する領域の地図を表示させないと、全てのクラスタ地図を表示させることができないおそれがある。そこで、例えば、世界全体を俯瞰することができるように、世界地図を表示させることが考えられる。このように世界地図を表示させる場合には、全てのクラスタ地図を表示させることができるが、クラスタ地図が集中している地域では、各クラスタ地図が重なってしまい、表示することができないクラスタ地図が出てくるおそれがある。そこで、本発明の第2の実施の形態では、各クラスタ地図間の地理的な対応関係を考慮して、各クラスタ地図間の地理的な対応関係を直感的に把握することができるように、各クラスタ地図を配置して表示する例を示す。
[情報処理装置の構成例]
図34は、本発明の第2の実施の形態における情報処理装置600の機能構成例を示すブロック図である。情報処理装置600は、コンテンツ記憶部210と、地図情報記憶部220と、クラスタ情報記憶部240とを備える。また、情報処理装置600は、背景地図生成部610と、背景地図情報記憶部620と、座標算出部630と、非線形ズーム処理部640と、再配置処理部650と、拡大縮小処理部660と、表示制御部670と、表示部680とを備える。情報処理装置600は、例えば、デジタルスチルカメラ等の撮像装置により記録された画像ファイル等のコンテンツを管理することが可能なパーソナルコンピュータ等の情報処理装置により実現することができる。なお、コンテンツ記憶部210、地図情報記憶部220およびクラスタ情報記憶部240は、本発明の第1の実施の形態に示すものと略同様であるため、同一の符号を付して、こられの説明を省略する。また、クラスタ情報記憶部240には、図1に示すクラスタ情報生成部170により生成されたクラスタ情報が記憶されているものとする。
背景地図生成部610は、クラスタ情報記憶部240に記憶されているクラスタ情報に基づいて、各クラスタに対応する背景地図(クラスタ広域地図)を生成するものであり、生成された背景地図を各クラスタに関連付けて背景地図情報記憶部620に記憶させる。具体的には、背景地図生成部610は、クラスタ情報記憶部240に記憶されているクラスタ情報に基づいて、地図情報記憶部220から地図情報を取得し、この取得された地図情報に基づいて、そのクラスタ情報に対応する背景地図を生成する。なお、背景地図の生成方法については、図44および図45を参照して詳細に説明する。
背景地図情報記憶部620は、背景地図生成部610により生成された背景地図を各クラスタに関連付けて記憶するものであり、記憶されている背景地図を表示制御部670に供給する。
座標算出部630は、クラスタ情報記憶部240に記憶されているクラスタ情報に基づいて、操作受付部690による変更入力に応じて、表示画面におけるクラスタ地図の中心位置の座標を算出するものである。そして、座標算出部630は、算出された座標を非線形ズーム処理部640に出力する。
非線形ズーム処理部640は、座標算出部630から出力された座標(表示画面におけるクラスタ地図の中心位置の座標)について非線形ズーム処理により座標変換を行うものであり、変換後の座標を再配置処理部650または表示制御部670に出力する。この非線形ズーム処理は、集中度が高い地域に関連付けられているクラスタ地図の中心位置の座標を散らばらせるように、座標変換を行う処理である。この非線形ズーム処理については、図35乃至図40を参照して詳細に説明する。
再配置処理部650は、非線形ズーム処理部640から出力された座標について、各座標間の距離と、表示部680における表示画面のサイズと、表示対象となるクラスタ地図の数とに基づいて、力指向の再配置処理により座標変換を行うものである。そして、再配置処理部650は、変換後の座標を拡大縮小処理部660に出力する。この力指向の再配置処理については、図42を参照して詳細に説明する。
拡大縮小処理部660は、再配置処理部650から出力された座標について、再配置処理による座標変換の対象領域のサイズと、表示部680における表示画面のサイズとに基づいて、拡大または縮小により座標変換を行うものである。そして、拡大縮小処理部660は、変換後の座標を表示制御部670に出力する。この拡大縮小処理については、図43を参照して詳細に説明する。
ここで、非線形ズーム処理部640、再配置処理部650および拡大縮小処理部660による各座標変換は、クラスタ地図の中心位置に対する座標変換である。このため、これらの座標変換では、クラスタ地図自体は変形(例えば、円形状の拡大縮小、円形から楕円形への変形等)しない。
表示制御部670は、操作受付部690により受け付けられた操作入力に応じて、各種画像を表示部680に表示させるものである。例えば、表示制御部670は、操作受付部690により受け付けられた操作入力に応じて、クラスタ情報記憶部240に記憶されているクラスタ情報(例えば、クラスタ地図の一覧)を表示部680に表示させる。また、クラスタ地図の一覧が表示部680に表示されている状態で、所定のユーザ操作が行われた場合には、表示制御部670は、背景地図情報記憶部620に記憶されている背景地図(クラスタ広域地図)を表示部680に表示させる。また、表示制御部670は、操作受付部690により受け付けられた操作入力に応じて、コンテンツ記憶部210に記憶されているコンテンツを表示部680に表示させる。これらの表示例については、図41、図46乃至図48、図50を参照して詳細に説明する。
表示部680は、表示制御部670の制御に基づいて、各種画像を表示する表示部である。
操作受付部690は、ユーザからの操作入力を受け付ける操作受付部であり、受け付けられた操作入力に応じた操作内容を、座標算出部630および表示制御部670に出力する。
[コンテンツの生成位置にクラスタ地図を重畳する表示例]
図35は、本発明の第2の実施の形態における非線形ズーム処理部640による座標変換の対象となるクラスタ地図を座標上に配置した場合を模式的に示す図である。図35では、東京および京都を含む地域を表示部680に表示させることが可能な縮尺の地図を地図760とし、地図760における対応位置にクラスタ情報記憶部240に記憶されているクラスタ地図を表示させる例を示す。また、この例では、東京近辺および京都近辺で集中的にユーザによりコンテンツが生成され、これらのコンテンツについて複数のクラスタが生成された場合を想定する。なお、地図760における格子状の直線により、地図760における座標(格子状の点(2つの点線が交差する点))を模式的に示す。なお、この座標は、説明の容易のため、その間隔を比較的大きくしたものを簡略化して示すものである。また、以下で示す各地図における格子状の直線についても同様であるものとする。このようにクラスタが生成された場合には、東京および京都における比較的狭い範囲内の位置を中心位置とするクラスタが生成される。この場合には、例えば、図35に示すように、地図760における対応位置にクラスタ地図を表示させる場合には、生成されたクラスタ地図が重なり合って表示させることが想定される。具体的には、図35では、京都において生成されたコンテンツに関するクラスタ地図の集合を示すクラスタ地図群761と、東京において生成されたコンテンツに関するクラスタ地図の集合を示すクラスタ地図群762とを示す。
このように、背景地図の縮尺を比較的大きくした場合には、クラスタ地図が重なり合ってしまい、クラスタ地図が密集している地域における各クラスタ地図を把握することが困難となることが想定される。そこで、例えば、各クラスタ地図のサイズを小さくして表示することも考えられる。しかしながら、クラスタ地図をユーザが確認するためには、ある程度の大きさが必要である。すなわち、各クラスタ地図のサイズを小さくした場合には、クラスタ地図が見難くなり、クラスタ地図の内容を把握することが困難となることが想定される。
そこで、本発明の第2の実施の形態では、クラスタ地図のサイズを変更せずに、クラスタ地図が密集している地域における各クラスタ地図の重なりを回避することができるように各クラスタ地図を地図上に最適に配置する例を示す。このように配置を行う場合には、次の(1)乃至(3)を配置基準として行う。
(1)背景地図上において、重なり合っているクラスタ地図については、その中心位置の間隔をある程度離す。
(2)クラスタ地図同士の位置関係は保つ。この位置関係は、例えば、クラスタ地図同士の距離や方位である。
(3)クラスタ地図が重なり合う場合には、上側に重ねる順位(優先順位)を所定条件により決定する。
上記(3)に示す所定条件として、例えば、クラスタに属するコンテンツの数が多いほど、優先順位を高くする条件を用いることができる。すなわち、コンテンツが一番多く属するクラスタのクラスタ地図を優先順位第1位とする。また、所定条件として、例えば、クラスタのサイズの大小、クラスタに属する各コンテンツに対応するイベント数(訪問回数)の大小、クラスタの閲覧回数の頻度等の条件を用いることができる。これらの所定条件は、ユーザ操作により設定可能とするようにしてもよい。これにより、優先度の高いクラスタ地図を上側に重ねることができ、その優先度の高いクラスタ地図の一部が隠れることを防止し、その内容を速やかに把握することができる。
ここで、クラスタ地図は、クラスタに属する各コンテンツが生成された場所に関する地図である。このため、背景地図における緯度・経度と、クラスタ地図における緯度・経度とが完全に一致していない場合でも、各クラスタ地図の地理的な位置関係を把握することが可能である。このように、背景地図における緯度および経度と、クラスタ地図における緯度および経度は一致させる必要はないが、間隔を離し過ぎるとクラスタ地図がそもそも背景地図のどこに対応しているか分からなくなってしまうおそれがある。そこで、地理的な対応関係が分かる範囲内で、可能な限り重ならないようにすることが重要である。
ここで、本発明の第2の実施の形態では、上記(1)および(2)を満たすように、ユーザ操作により指定された縮尺の地図において、集中度が高い地域に関連付けられているクラスタ地図の中心位置の座標を変換する例を示す。例えば、注目領域を中心にして一定領域内の各座標を魚眼レンズ風に拡大表示させるフィッシュアイ座標変換方法が知られている。例えば、フィッシュアイ座標変換方法("Graphical Fisheye Views of Graphs", Manojit Sarkar and Marc H. Brown, March 17, 1992 )が提案されている。本発明の第2の実施の形態では、このフィッシュアイ座標変換方法を、集中領域の分散手法に適用する例を示す。具体的には、フィッシュアイ座標変換方法を適用した非線形ズーム処理により上記(1)および(2)を満たす各クラスタ地図の地図上における配置位置を決定する例を示す。
例えば、背景画像(例えば、背景地図)の中に、一定の面積を有する標識(例えば、クラスタ地図)が重ねて表示されている場合において、その標識についてフィッシュアイ座標変換方法のみを単独で適用する場合を想定する。この場合には、その標識のうちの注目領域(例えば、その標識の中心位置)を中心に一定範囲内の背景地図が拡大される。しかしながら、その拡大と同時に、その標識全体も座標変換されるため、その標識のうち注目領域に近い領域は拡大され、注目領域から遠い領域は縮小される。このように、フィッシュアイ座標変換方法のみを単独で適用すると、注目領域を中心に一定範囲内の背景画像が拡大されるとともに、その標識全体も座標変換されるため、その標識自体が歪むことになる。これに対して、本発明の第2の実施の形態では、標識の注目領域(例えば、その標識の中心位置)に対してのみ座標変換を行うため、背景画像や標識を変形(拡大縮小)させずに、注目領域からの距離に応じて各標識を適切に分散させることができる。
[フィッシュアイ座標変換による表示遷移例]
図36および図37は、本発明の第2の実施の形態における表示部680に表示される背景地図およびクラスタ地図の関係を模式的に示す図である。この例では、背景地図における対応位置にクラスタ地図を重ねて表示させる場合における背景地図およびクラスタ地図の関係を模式的に示す。
図36には、東京を中心とする関東地方の地図763にクラスタ地図のサイズを表す円764を重ねた場合を示す。このクラスタ地図は、東京近辺で生成された複数のコンテンツが属するクラスタに対応する地図である。
図37には、上述したフィッシュアイ座標変換方法を適用することにより、図36に示す格子上に並べられている点について、クラスタ地図764の中心を焦点として座標を歪ませた例を示す。すなわち、クラスタ地図764の中心位置を焦点として、クラスタ地図764の中心位置の周りの座標(矩形で示す変換対象領域765内の座標)を歪ませた例である。
このフィッシュアイ座標変換方法は、図37に示すように、焦点に近くなるに応じて座標の歪む割合が大きくなるように座標変換を行う座標変換方法である。また、クラスタ地図764自体の座標は、クラスタ地図764の中心位置が焦点になっているため、変化しない。以下では、このフィッシュアイ座標変換方法を適用して座標変換を行う非線形ズーム処理について図面を参照して詳細に説明する。
[非線形ズーム処理例]
図38は、本発明の第2の実施の形態における非線形ズーム処理部640による非線形ズーム処理の対象となるクラスタ地図を座標上に配置した場合を模式的に示す図である。図38に示す例では、表示部680の表示対象となる背景地図における左上隅を原点とし、水平方向をx軸とし、垂直方向をy軸とする。なお、このxy座標における格子状の点(2つの点線が交差する点)は、説明の容易のため、非線形ズーム処理による座標変換を簡略化して示すものである。また、この例では、格子状の点に、クラスタ地図711乃至714の中心位置が配置されるものと想定して説明する。なお、図38および図39では、クラスタ地図711乃至714として、これらに対応する円のみを模式的に示す。
図39は、本発明の第2の実施の形態における非線形ズーム処理部640による座標変換処理を模式的に示す図である。図39に示す例は、図38に示すxy座標において、変換対象領域およびクラスタ地図間の関係を示す矢印等を追加した例である。また、図39に示す例では、クラスタ地図710の中心位置を焦点P1(xP1,yP1)とし、この焦点から所定範囲内の領域を変換対象領域720とした場合における各クラスタ地図の座標変換方法を示す。
ここで、変換対象領域720は、焦点を中心とし、各クラスタ地図の半径rの2α倍の一辺を有する正方形とする。例えば、α=3とすることができる。また、引き延ばす程度を決めるパラメータをパラメータdとする。例えば、パラメータdの値が大きくなるに応じて、引き延ばされる度合いが大きくなる。例えば、d=1.5とすることができる。
ここで、焦点P1から、変換対象となる点(変換対象点)Ei(xEi,yEi)までのベクトルをDNi(xDNi,yDNi)とする。また、変換対象点Ei(xEi,yEi)の位置に応じて決定されるベクトル(焦点P1から変換対象領域720の境界までのベクトル)をDMi(xDMi,yDMi)とする。ここで、図39において、焦点P1を基準として変換対象点Eiが右上にある場合には、焦点P1から変換対象領域720の境界の右上頂点を指すベクトルをDMiとする(例えば、図39に示すDM1)。また、焦点P1を基準として変換対象点Eiが右下にある場合には、焦点P1から変換対象領域720の境界の右下頂点を指すベクトルをDMiとする。さらに、焦点P1を基準として変換対象点Eiが左上にある場合には、焦点P1から変換対象領域720の境界の左上頂点を指すベクトルをDMiとする。また、焦点P1を基準として変換対象点Eiが左下にある場合には、焦点P1から変換対象領域720の境界の左下頂点を指すベクトルをDMiとする(例えば、図39に示すDM2)。なお、図39に示す例では、クラスタ地図711乃至713を焦点P1に関する変換座標の演算対象とする例を示す。
ここで、g(x)=(d+1)x/(dx+1)とする。ここに示すxは変数を示す。この場合に、焦点P1に対する変換対象点Eiについて、フィッシュアイ座標変換方法を適用した座標変換後の座標PE(xPE,yPE)は、次の式11により求めることができる。
PE(xPE,yPE)=(g(xDNi/xDMi)xDMi+xP1,g(yDNi/yDMi)yDMi+yP1) ……式11
このように、上述したフィッシュアイ座標変換方法を適用することにより、図36に示す格子上に並べられている点について、図37に示すように、クラスタ地図764を中心として座標を歪ませることができる。
ここで、図38および図39に示すように、変換対象領域に複数のクラスタ地図が存在する場合には、これらの各クラスタ地図による変換が、他のクラスタ地図に影響を与える。すなわち、複数のクラスタ地図による座標変換が相互に影響しあうことになる。
このため、本発明の第2の実施の形態では、あるクラスタ地図の中心座標を焦点とした場合において、この焦点に対する変換対象領域に存在する他のクラスタ地図の座標変換後の座標をクラスタ地図毎に算出する。そして、この算出されたクラスタ地図毎の座標を用いて、各クラスタ地図の座標を新たに算出する。
具体的には、非線形ズーム処理部640が、クラスタ地図i(0≦i≦N−1:Nはクラスタ地図の数)を選択する。そして、非線形ズーム処理部640が、クラスタ地図iの中心座標を焦点として、式11を用いて、他のクラスタ地図jに関する座標PEijを算出する(i≠j、かつ、0≦j≦N−1:Nはクラスタ地図の数)。ここで、座標PEijについては、その焦点(クラスタ地図iの中心座標)に対する変換対象領域に存在する他のクラスタ地図jに関する座標PEijのみが算出される。すなわち、変換対象領域内に存在しないクラスタ地図jに関する座標PEijは算出されない。このように、N個のクラスタ地図について、式11を用いて、座標PEijを順次算出する。
続いて、N個のクラスタ地図について座標PEijの算出が終了した場合には、非線形ズーム処理部640が、クラスタ地図iに関する変換座標として、各座標PEjiの平均を算出する。具体的には、非線形ズーム処理部640が、各PEji(i≠j、かつ、0≦j≦N−1:Nはクラスタ地図の数)の平均値を算出する。そして、非線形ズーム処理部640が、算出された平均値をクラスタ地図iの変換後の座標として設定する。
例えば、図39に示す例では、クラスタ地図i(i=0)として、クラスタ地図710が選択される。そして、クラスタ地図710の中心座標を焦点として、式11を用いて、クラスタ地図710に関するクラスタ地図711および712(j=1乃至3)のそれぞれの座標PE01およびPE02が算出される。なお、クラスタ地図713については、その中心座標が変換対象領域720内に存在しないため、座標PE03が算出されない。同様に、クラスタ地図i(i=1)として、クラスタ地図711が選択される。そして、クラスタ地図711の中心座標を焦点として、式11を用いて、クラスタ地図711に関するクラスタ地図710(j=0、2、3)の座標PE10が算出される。なお、クラスタ地図712および713については、その中心座標が焦点(クラスタ地図711の中心座標)に対する変換対象領域内に存在しないため、座標PE12およびPE13が算出されない。以降も同様に、クラスタ地図i(i=2、3)として、クラスタ地図712、713が順次選択され、選択されたクラスタ地図の中心座標を焦点として、式11を用いて、選択されたクラスタ地図に関する他のクラスタ地図のそれぞれの座標PEijが算出される。
続いて、非線形ズーム処理部640が、4個のクラスタ地図について算出された各座標PEijを用いて、クラスタ地図i(i=0乃至3)に関する変換座標の平均を算出する。例えば、クラスタ地図710(i=0)の場合には、非線形ズーム処理部640が、座標PE10およびPE20の平均値を算出する。すなわち、座標PE10およびPE20の平均値TM1が、次式により算出される。
TM1=(PE10+PE20)/2
上述したように、焦点として選択されたクラスタ地図に対する変換対象領域内に、その中心座標が存在するクラスタ地図のみについて変換座標PEijが算出される。このため、この式の右辺の分母は、変換座標PEijが算出されたクラスタ地図の数とされる。すなわち、クラスタ地図710(i=0)については座標PE30が算出されない。このため、座標PE10およびPE20の平均値TM1を算出する場合には、その式の右辺の分母として、「3」ではなく「2」が用いられる。そして、非線形ズーム処理部640が、算出された平均値をクラスタ地図710の変換後の中心座標として設定する。
このように、算出されたクラスタ地図の中心座標に基づいて、クラスタ地図を配置することができる。図40には、クラスタ地図の座標変換後の配置例を示す。
図40は、本発明の第2の実施の形態における非線形ズーム処理部640により座標変換がされたクラスタ地図を座標上に配置した場合を模式的に示す図である。図40に示す例では、図35に示す例について座標変換がされたクラスタ地図を配置する例を示す。すなわち、図35に示すクラスタ地図群761および762に属する各クラスタ地図を散らばらせるように配置して、新たなクラスタ地図群771および772とすることができる。なお、略矩形773および774内には、非線形ズーム処理により座標を歪ませた場合における座標変換後の格子状の直線を簡略化して示す。
図35に示すように、例えば、東京近辺で集中的に生成されたコンテンツに基づいて生成されたクラスタ地図を、その中心位置に対応する地図上の位置に配置する場合には、東京近辺に配置されるクラスタ地図が重ねて表示される可能性がある。また、京都近辺で集中的に生成されたコンテンツについても同様に考えられる。このように、クラスタ地図が重ねて表示される場合には、上側に重ねられているクラスタ地図については、その全部を見ることができるが、下側に重ねられているクラスタ地図については、その一部または全部を見ることができない。そこで、図40に示すように、クラスタ地図を配置することにより、例えば、重ねて表示されているクラスタ地図を散らばらせることができる。これにより、その全部を見ることができないクラスタ地図についても、その一部を見ることができ、地図上に配置されているクラスタ地図を確認することができる。
[マップビューの表示例]
図41は、本発明の第2の実施の形態における表示部680に表示されるマップビュー画面の一例を示す図である。図41に示すマップビュー画面780は、非線形ズーム処理により座標変換がされたクラスタ地図が配置された地図を表示する表示画面である。なお、図41には、図40に示す非線形ズーム処理により座標変換がされたクラスタ地図が地図770に配置した場合における表示例を示す。すなわち、図41に示すクラスタ地図群771および772は、図40に示すものと同一のものである。このため、同一の符号を付して、これらの説明を省略する。
マップビュー画面780は、縮尺変更バー781を備える。縮尺変更バー781をユーザが操作することにより、マップビュー画面780に表示される地図の縮尺を変更することができる。このように、地図の縮尺が変更された場合には、地図の縮尺が変更される毎に、上述した非線形ズーム処理が行われ、各地図クラスタの配置が変更される。
また、マップビュー画面780に表示されているクラスタ地図のうち、所望のクラスタ地図がユーザ操作により選択状態とされた場合には、この選択状態とされたクラスタ地図に属する各コンテンツの一覧がコンテンツ一覧表示領域782に表示される。図41には、クラスタ地図784が選択状態とされた場合におけるコンテンツ一覧表示領域782のコンテンツの一覧表示例を示す。また、選択状態とされたクラスタ地図784と、コンテンツ一覧表示領域782とを結ぶ領域783には、選択状態とされたクラスタ地図784に属するコンテンツに関する各種の情報が表示される。例えば、選択状態とされたクラスタ地図784に属するコンテンツに関する各種の情報として、コンテンツの数「170」が表示される。
また、クラスタ地図群771および772においては、表示制御部670が、コンテンツ記憶部210またはクラスタ情報記憶部240に記憶されている各情報に基づいて、優先度の高いクラスタ地図を上側に重ねて表示する。
このように地図上にクラスタ地図を配置して表示することにより、重なっているクラスタ地図が一定条件で広がるため、各コンテンツ間の地理的な対応関係を直感的に把握することができるとともに、ユーザにとって見易い一覧画面を提供することができる。
また、表示制御部670が、図40に示す座標に対応する直線に基づいて、背景画像の表示状態を変更して表示するようにしてもよい。例えば、略矩形773および774内における歪みの大きさに応じて色を変更することにより、コンテンツの密度マップを表示させることができる。例えば、クラスタ地図が密集している地域では、クラスタのサイズが小さいことが想定される。このため、歪みの大きさに応じて色を変更して表示させることにより、クラスタのサイズの大小関係を地図上の等高線のような形で滑らかに表現することができる。これにより、コンテンツおよびクラスタに関する新たな情報をユーザに提供することができる。
[力指向の再配置処理例]
次に、各クラスタ地図間の地理的な対応関係を直感的に把握することができるように、各クラスタ地図の一覧表示をする例を示す。
図42は、本発明の第2の実施の形態における再配置処理部650による力指向の再配置処理の対象となるクラスタ地図を模式的に示す図である。
この力指向の再配置処理では、次の(4)乃至(6)を実現するための処理が行われる。
(4)クラスタ地図同士の位置関係を保つ。
(5)クラスタ地図同士が重ならないようにする。
(6)各クラスタ地図間で無駄に隙間が空かないようにする。
図42では、非線形ズーム処理により座標変換が行われた4つのクラスタ地図730乃至733を、その座標に配置した例を示す。ここで、本発明の第2の実施の形態では、各クラスタ地図は、各クラスタの中心位置間の距離に応じて、他のクラスタ地図からしりぞけ合うように働く力を受けるものとする。この例では、そのしりぞけ合うように働く力を「斥力」と称して説明する。ここで、斥力は、一般に、2つの物体間で互いにしりぞけ合うように働く力を意味する。本発明の第2の実施の形態における斥力は、各クラスタの中心位置間の距離が短くなるに応じて、値が大きくなるものとする。
再配置処理部650は、例えば、クラスタ地図i(0≦i≦N−1:Nはクラスタ地図の数)が、他のクラスタ地図j(i≠j、かつ、0≦j≦N−1:Nはクラスタ地図の数)から受ける斥力ベクトルFijを、次の式12により求める。
ij=K×K/Dij …式12
ここで、Dijは、クラスタ地図jの中心位置からクラスタ地図iの中心位置までのベクトルである。また、Kは、表示画面のサイズおよびクラスタ地図の数により特定されるパラメータであり、次の式13により求めることができる。
K=√(DW1×DH1/N) …式13
ここで、DW1は、表示部680の表示画面における左右方向の長さ(表示画面の幅)であり、DH1は、表示部680の表示画面における上下方向の長さ(表示画面の高さ)である。また、Nは、クラスタ地図の数である。なお、表示画面の幅および高さは、表示画面における画素数に対応するものとする。また、表示画面におけるクラスタ地図の表示領域が拡大または縮小される場合には、その表示領域の大きさに応じて、DW1およびDH1の値を適宜変更する。
そして、再配置処理部650は、式12を用いて、クラスタ地図iに関する斥力ベクトルFijを、他の全てのクラスタ地図について算出する。すなわち、クラスタ地図iに関する斥力ベクトルFi1乃至FiN(ただし、i≠1、Nの場合)を算出する。
そして、再配置処理部650は、全てのクラスタ地図に関する斥力ベクトルFi1乃至FiNの算出が終了した場合には、クラスタ地図iに関する斥力ベクトルFijの平均(斥力ベクトルF)を算出する。この斥力ベクトルFijの平均(斥力ベクトルF)は、クラスタ地図iが他の各クラスタ地図から受けると想定される斥力を示す値である。
続いて、再配置処理部650は、斥力ベクトルFを用いて、クラスタ地図iについて座標変換を行う。具体的には、斥力ベクトルFの絶対値|F|およびパラメータKを比較し、この比較結果に基づいて、クラスタ地図iについて座標変換を行う。例えば、|F|がパラメータK以下である場合(すなわち、|F|≦Kの場合)には、クラスタ地図iの中心位置の座標を、斥力ベクトルFだけ移動させるように座標変換を行う。一方、|F|がパラメータKよりも大きい場合(すなわち、|F|>Kの場合)には、クラスタ地図iの中心位置の座標を、斥力ベクトルFの向きにKの距離だけ移動させるように座標変換を行う。すなわち、ベクトルK(F/|F|)だけ移動させるように座標変換を行う。ここで、パラメータKは、スカラーである。このため、斥力ベクトルFと同じ向きになるように、斥力ベクトルFの単位ベクトルをKに乗算することにより、移動量(ベクトルK(F/|F|))が決定される。
このように、再配置処理部650は、各クラスタ地図について、斥力ベクトルを用いた座標変換処理を行う。すなわち、全てのクラスタ地図について、斥力ベクトルを用いた座標変換が行われるまでの間、再配置処理部650は、座標変換処理が行われていないクラスタ地図を順次選択し、上述した座標変換処理を繰り返し行う。
そして、全てのクラスタ地図について、斥力ベクトルを用いた座標変換が行われた場合には、各クラスタ地図について算出された斥力ベクトル|F|(0≦i≦N−1:Nはクラスタ地図の数)が、閾値th11未満であるか否かが判断される。全ての斥力ベクトル|F|が閾値th11未満である場合には、座標変換処理を終了する。
何れかの斥力ベクトル|F|が閾値th11以上である場合には、全ての斥力ベクトルFが閾値th11未満となるまで、座標変換処理を繰り返し行う。
ここで、例えば、閾値th11を比較的大きい値(例えば、th11>1)とする場合には、反復回数が少なくなるため、計算時間が短くなる。また、再配置処理の途中で打ち切ることになるため、クラスタ地図が重なってしまうところが出てくる確率が高くなる。
一方、例えば、閾値th11を比較的小さい値(例えば、th11<1)とする場合には、反復回数が多くなるため、計算時間が長くなる。また、反復回数が多くなるため、クラスタ地図が重なる確率が低くなる。
例えば、閾値th11=1とすることができる。このように、閾値th11=1とする場合には、複数のクラスタ地図が略重ならずに表示させることができる。また、例えば、閾値th11=0とする場合には、表示画面における表示領域に対して、クラスタ地図のサイズを適切に決定することにより、複数のクラスタ地図が必ず重ならないように表示させることができる。ここで、例えば、クラスタ地図は円形状であるため、各クラスタ地図間には隙間が生じる。また、この例では、クラスタ地図の位置関係を維持するように再配置するため、表示対象となるクラスタ地図の占める総面積を、表示領域よりもさらに小さくする必要がある。このため、適切なクラスタ地図のサイズを設定する必要がある。なお、クラスタ地図のサイズについては、図43を参照して詳細に説明する。
なお、この例では、座標変換処理を繰り返し行うか否かを判断する際における条件として、閾値th11を用いた例を示したが、他の条件を満たすか否かを判断するようにしてもよい。例えば、全ての斥力ベクトルFについて「|F|<th11」、かつ、「反復回数<上限回数」を満たすか否かを、座標変換処理を繰り返し行うか否かの判定条件とするようにしてもよい。この反復回数は、この条件式によるループを何回通ったかを示す回数である。
ここで、図42に示すように、座標変換処理により座標変換が行われた4つのクラスタ地図730乃至733について、力指向の再配置処理を行う例を示す。
再配置処理部650は、式12を用いて、クラスタ地図730に関する斥力ベクトルF01、F02、F03を算出する。なお、斥力ベクトルF01は、クラスタ地図730のクラスタ地図731に関する斥力ベクトルである。また、斥力ベクトルF02は、クラスタ地図730のクラスタ地図732に関する斥力ベクトルであり、斥力ベクトルF03は、クラスタ地図730のクラスタ地図733に関する斥力ベクトルである。
そして、再配置処理部650は、クラスタ地図730に関する斥力ベクトルF01、F02、F03の算出が終了した場合には、斥力ベクトルF01、F02、F03の平均(斥力ベクトルF)を算出する。
続いて、再配置処理部650は、斥力ベクトルFを用いて、クラスタ地図730について座標変換を行う。具体的には、|F|がパラメータK以下である場合には、クラスタ地図730の中心位置の座標を、斥力ベクトルFだけ移動させるように座標変換を行う。一方、|F|がパラメータKよりも大きい場合には、クラスタ地図730の中心位置の座標を、斥力ベクトルFの向きにKの距離だけ移動させるように座標変換を行う。
以下も同様に、クラスタ地図731乃至733について、斥力ベクトルを用いた座標変換処理を繰り返し行う。例えば、クラスタ地図731について算出された斥力ベクトルを斥力ベクトルFとし、クラスタ地図732について算出された斥力ベクトルを斥力ベクトルFとし、クラスタ地図733について算出された斥力ベクトルを斥力ベクトルFとする。
続いて、全てのクラスタ地図730乃至733について、斥力ベクトルを用いた座標変換が行われた場合には、各クラスタ地図730乃至733について算出された斥力ベクトルの全てが、閾値th11未満であるか否かが判断される。すなわち、|F|、|F|、|F|、|F|の全てが、閾値th11未満であるか否かが判断される。|F|、|F|、|F|、|F|の全てが閾値th11未満である場合には、座標変換処理を終了する。
|F|、|F|、|F|、|F|の何れかが、閾値th11以上である場合には、|F|、|F|、|F|、|F|の全てが閾値th11未満となるまで、座標変換処理を繰り返し行う。
[拡大縮小処理例]
図43は、本発明の第2の実施の形態における拡大縮小処理部660による再配置処理の対象となるクラスタ地図を模式的に示す図である。
この拡大縮小処理では、次の(7)および(8)を実現するための処理が行われる。
(7)全てにクラスタ地図が一画面内に納まるようにする。
(8)各クラスタ地図間で無駄に隙間が空かないようにする。
図43では、力指向の再配置処理により座標変換が行われた22個のクラスタ地図(#1乃至#22)を、表示部680における表示画面の大きさに合わせて補正する例を示す。また、図43では、22個のクラスタ地図(#1乃至#22)については、各クラスタ地図に対応する識別情報(#1乃至#22)を、各クラスタ地図を表す円内に付して示す。
図43(a)には、再配置処理部650により座標変換が行われた22個のクラスタ地図(#1乃至#22)と、これらのクラスタ地図(#1乃至#22)の変換対象となる座標に対応する矩形740とを示す。矩形740は、再配置処理部650により22個のクラスタ地図(#1乃至#22)が座標変換された際における座標に対応する矩形である。図43(a)では、矩形740の大きさをCW1×CH1とする。ここで、CW1は、矩形740における左右方向の長さであり、CH1は、矩形740における上下方向の長さである。
また、図43(a)では、表示部680の表示画面に対応する大きさの矩形を点線の矩形750で示し、この矩形750の大きさをDW1×DH1とする。なお、DW1およびDH1は、式13に示すものと同様である。すなわち、DW1は、表示部680の表示画面の幅であり、DH1は、表示部680の表示画面の高さである。
ここで、図42に示すように、力指向の再配置処理により、各クラスタ地図(#1乃至#22)について再配置処理が行われた場合には、各クラスタ間に隙間が空く場合が想定される。また、このように再配置をした場合には、表示部680における表示画面の大きさと比較して、22個のクラスタ地図(#1乃至#22)を含む矩形740が大きくなることが想定される。そこで、上述した(7)および(8)の条件を満たすように、拡大処理または縮小処理を行う。図43(a)に示す例では、各クラスタ地図(#1乃至#22)間に隙間が空いているため、例えば、矢印741乃至744に示すように、各クラスタ地図(#1乃至#22)の座標を補正することができる。また、この座標変換では、各クラスタ地図の中心座標のみを変換し、各クラスタ地図の大きさは変化させない。このように、矩形740を矩形750に合わせるように各座標を補正することにより、適切な補正を行うことができる。
また、例えば、全てのクラスタ地図の中心座標(x,y)について、x座標およびy座標のそれぞれの最小値x0、y0を原点とするxy座標を用いて、各クラスタ地図の補正後の中心座標を求めることができる。例えば、図43(a)において、左右方向をx軸とし、上下方向をy軸とする場合に、x座標およびy座標のそれぞれの最小値x0、y0を設定する。例えば、矩形740の最左端に位置するクラスタ地図#1の中心位置のx座標を最小値x0とし、矩形740の最上端に位置するクラスタ地図#8の中心位置のy座標を最小値y0とする。そして、(x0、y0)を原点とするxy座標において、各クラスタ地図の中心座標(x,y)について、次の式14により各クラスタ地図の補正後の中心座標CC1(xCC1,yCC1)を求めることができる。ここでは、クラスタ地図の半径をRとする。
CC1(xCC1,yCC1)=((x−x0)×(DW1−R)/(CW1−R)+R/2,(y−y0)×(DH1−R)/(CH1−R)+R/2) …式14
ここで、式14を用いて行う変換は、各クラスタ地図の中心座標CC1(xCC1,yCC1)のみを変換し、各クラスタ地図の大きさは変化させない。
図43(b)には、式14を用いて座標変換が行われた22個のクラスタ地図(#1乃至#22)と、これらのクラスタ地図(#1乃至#22)が表示される表示部680の表示画面751とを示す。この表示画面751は、図43(a)に示す矩形740と同じ大きさである。
図43(b)に示すように、式14を用いて各クラスタ地図の中心座標CC1(xCC1,yCC1)を変換することにより、全てのクラスタ地図が一画面に納まるように配置することができる。また、各クラスタ地図の中心座標CC1(xCC1,yCC1)のみを変換し、各クラスタ地図の大きさは変化させないため、各クラスタ地図間に無駄に隙間が空かないように配置することができる。
ここで、表示対象となるクラスタ地図の数が多い場合には、全てのクラスタ地図が一画面に収まらない場合も想定される。例えば、各クラスタ地図の半径をRとし、表示対象となるクラスタ地図の数をNとする場合において、次の式15が成り立たない場合には、全てのクラスタ地図が一画面に収まらない。
DW1×DH1>N×π×R …式15
ここで、式15の左辺は、表示画面751の面積を示し、式15の右辺は、表示画面751の表示対象となるクラスタ地図の面積の合計を示す。
なお、力指向の再配置処理ではある程度位置の対応関係を考慮して再配置が決定される点、および、円形である各クラスタ地図間には隙間が発生する点を考慮すると、式15の右辺の値は、さらに小さい値とする必要がある。
このように、式15の右辺の値をさらに小さい値とした場合において、式15が成り立たない場合には、全てのクラスタ地図が一画面に収まらないと想定される。この場合には、例えば、各クラスタ地図を一画面に納められるようにするため、クラスタ地図を縮小して、改めて、上述の3つの処理(非線形ズーム処理、力指向の再配置処理、拡大縮小処理)を行うようにしてもよい。この場合に、表示画面751の大きさと、クラスタ地図の数を考慮して、クラスタ地図の縮小率を適切に決定することが好ましい。
ここで、各クラスタ地図を縮小し過ぎると、表示画面751に表示される各クラスタ地図を見難くなることが想定される。このため、クラスタ地図の数が比較的多い場合(例えば、クラスタ地図の数が閾値th12を超えた場合)には、クラスタ地図が極端に小さくなることを防止するため、複数画面に跨るように配置するようにしてもよい。この場合には、例えば、ユーザによるスクロール操作により、表示画面に含まれるクラスタ地図を表示させることができる。
以上で示した3つの処理(非線形ズーム処理、力指向の再配置処理、拡大縮小処理)により座標変換がされたクラスタ地図の一覧を表示する場合には、例えば、選択状態とされたクラスタ地図に対応する広域地図を背景画像として表示させることができる。これにより、各クラスタを構成する各コンテンツが生成された場所をさらに容易に把握することができる。この広域地図として、例えば、対応するクラスタ地図の直径の10倍の直径となる地図を用いることができる。しかしながら、選択状態とされたクラスタ地図のサイズによっては、その大きさが適切な大きさとならない場合も想定される。そこで、以下では、これらのクラスタ地図に対応する広域地図(クラスタ広域地図)を生成する例を示す。
[広域地図の生成例]
図44は、本発明の第2の実施の形態における背景地図生成部610による背景地図生成処理を模式的に示す図である。
図44(a)には、クラスタ情報記憶部240に記憶されているクラスタ情報に対応するクラスタ地図801を示す。クラスタ地図801は、東京都内に存在する品川駅の周辺地域に対応する地図を簡略化したものである。
図44(b)には、地図情報記憶部220に記憶されている地図データに対応する地図の一例を示す。図44(b)に示す地図802は、東京都内に存在する品川駅の周辺地域に対応する地図を簡略化したものである。なお、地図802において、図44(a)に示すクラスタ地図801に対応する領域803を点線の円で示す。
最初に、背景地図生成部610は、クラスタ情報記憶部240に記憶されているクラスタ情報に基づいて、地図情報記憶部220から地図データを取得する。そして、背景地図生成部610は、その取得された地図データに基づいて、そのクラスタ情報に対応する背景地図(クラスタ広域地図)を生成する。
背景地図生成部610は、例えば、図44(b)に示すように、地図情報記憶部220に記憶されている地図データに対応する地図のうち、クラスタ地図801に対応する領域803を含む取出領域804とする。そして、背景地図生成部610は、取出領域804に含まれる地図を、クラスタ地図801に対応する背景地図(クラスタ広域地図)として生成する。ここで、取出領域は、例えば、クラスタ地図の中心位置を中心とする一定サイズの矩形とすることができる。また、例えば、クラスタ地図の半径を基準値として、一辺がその基準値の所定倍とする矩形とすることができる。
ここで、上述したように、クラスタ地図は、対応するクラスタを構成する各コンテンツの生成位置に応じて、その縮尺が異なる。すなわち、クラスタ地図に対応する場所の大きさが異なる。例えば、クラスタ地図の直径が比較的大きい場合には、比較的広い範囲の地図を含んでいることになるため、そのクラスタ地図の概要が把握し易い。このため、クラスタ地図の直径が比較的大きい場合には、そのクラスタ地図に対応する背景地図は、比較的広い範囲としなくてもよいと考えられる。
これに対して、例えば、クラスタ地図の直径が比較的小さい場合には、比較的狭い範囲の地図のみを含んでいることになるため、そのクラスタ地図の概要を把握し難いことが想定される。このため、クラスタ地図の直径が比較的小さい場合には、そのクラスタ地図に対応する背景地図は、そのクラスタ地図に対して比較的大きい地図とすることが好ましい。
そこで、例えば、クラスタ地図の直径のサイズに応じて、取出領域のサイズを変更するようにしてもよい。以下では、クラスタ地図の直径のサイズに応じて、取出領域のサイズを変更する例を示す。
図45は、本発明の第2の実施の形態における背景地図生成部610により生成されるクラスタ広域地図の直径と、クラスタ地図の直径との関係を示す図である。
図45に示すグラフにおいて、横軸は、クラスタ情報記憶部240に記憶されているクラスタ情報に対応するクラスタ地図の直径(s)を示し、縦軸は、背景地図生成部610により生成されるクラスタ広域地図の直径(w)を示す。
ここで、例えば、本発明の第1の実施の形態におけるクラスタ情報生成部170(図1に示す)により生成されるクラスタ地図の直径の最小値をs0とし、s=s0の場合におけるクラスタ地図の直径に対する拡大率をR0とする。この場合には、背景地図生成部610により生成されるクラスタ広域地図の直径wは、次の式16により求めることができる。
w=a(s−2π)+2π …式16
ここで、a=(R0s0−2π)/(s0−2π)であるものとする。また、式16は、図45に示すグラフの曲線805に対応する。
このように、クラスタ情報生成部170により生成されるクラスタ地図の直径の最小値s0を設定しておき、この最小値s0に対応するクラスタ広域地図の直径の最小値R0s0を設定しておく。そして、クラスタ地図の直径サイズが大きくなるに応じて、クラスタ地図の直径に対するクラスタ広域地図の直径の単位当たりの拡大率を減少させる。これにより、さらに適切なクラスタ広域地図を生成することができる。
[スキャッタービューの表示例]
図46および図47は、本発明の第2の実施の形態における表示部680に表示されるスキャッタービュー画面の一例を示す図である。ここで、スキャッターは、例えば、散らばせたことを意味し、スキャッタービュー画面は、例えば、クラスタ地図を一定の規則に基づいて散らばらせて一覧表示する画面を意味する。
図46に示すスキャッタービュー画面820は、上述した3つの座標変換処理(非線形ズーム処理、力指向の再配置処理および拡大縮小処理)により座標変換されたクラスタ地図を一覧表示する表示画面である。また、スキャッタービュー画面820において、クラスタ地図の表示領域以外の領域(背景領域)については、比較的目立たない色(例えば、黒色)とすることができる。
また、スキャッタービュー画面820に一覧表示されているクラスタ地図のうち、所望のクラスタ地図がユーザ操作により選択状態とされた場合には、この選択状態とされたクラスタ地図に対応する背景地図(クラスタ広域地図)が、背景領域に表示される。
図47には、クラスタ地図821が選択状態とされた場合におけるスキャッタービュー画面822の表示例を示す。図47に示すように、選択状態とされたクラスタ地図に対応する背景地図(クラスタ広域地図)が、背景領域に表示される。
また、選択状態とされたクラスタ地図に属する各コンテンツの一覧がコンテンツ一覧表示領域823に表示される。図47には、クラスタ地図821が選択状態とされた場合におけるコンテンツ一覧表示領域823のコンテンツの一覧表示例を示す。なお、コンテンツ一覧表示領域823の表示内容、および、クラスタ地図821と、コンテンツ一覧表示領域823とを結ぶ領域824に表示される各種情報については、図41に示すマップビュー画面の場合と同様であるため、ここでの説明を省略する。
このように、スキャッタービュー画面では、上記(4)乃至(8)を満たすコンテンツの一覧表示を提供することができる。これにより、地理的な位置関係を考慮してクラスタ地図の一覧表示をユーザが見ることができる。また、クラスタ地図は、クラスタに対応する領域のみを取り出した地図であるため、クラスタ地図内に特徴的な地名や地形等が存在しない場合が想定される。そこで、選択状態とされたクラスタ地図に対応する背景地図(クラスタ広域地図)を表示させることにより、そのクラスタがどこの場所を示しているのかを把握し易くすることができる。
[複数のクラスタ地図が選択状態とされた場合における表示例]
以上では、選択状態とされたクラスタ地図が1つの場合について説明した。ここで、一度の操作で複数のクラスタ地図を同時に選択することができる場合を想定する(例えば、マルチタップ)。例えば、2本の指を用いて2つのクラスタ地図が選択状態とされた場合には、選択状態とされたクラスタ地図に対応する各背景地図(クラスタ広域地図)が異なることが想定される。この場合には、何れかの背景地図には、他の選択状態とされたクラスタ地図に対応する位置が含まれていないことも想定される。そこで、複数のクラスタ地図が選択状態とされた場合には、選択状態とされた各クラスタ地図のそれぞれに対応する背景地図を表示させることが好ましい。また、このように複数のクラスタ地図が選択状態とされた場合には、選択状態とされた各クラスタ地図のサイズが異なることが想定される。そこで、複数のクラスタ地図が選択状態とされた場合には、選択状態とされた各クラスタ地図のサイズを直感的に把握することができるように、各クラスタ地図を同一の縮尺(または、大小関係が比較可能な程度に変更した縮尺)として表示させることが好ましい。
図48は、本発明の第2の実施の形態における表示部680に表示されるスキャッタービュー画面の一例を示す図である。この例では、スキャッタービュー画面において、2つのクラスタ地図が選択状態とされた場合における表示例を示す。例えば、イタリア全域で生成されたクラスタが属するクラスタ地図(イタリアのクラスタ地図)831と、品川駅付近で生成されたクラスタが属するクラスタ地図(品川駅付近のクラスタ地図)832とが選択状態とされた場合を例にして示す。
図48(a)には、2つのクラスタ地図(クラスタ地図831、クラスタ地図832)が選択状態とされた場合における表示例を示す。この例では、選択状態とされた2つのクラスタ地図(クラスタ地図831、クラスタ地図832)の中心位置を基準として、この基準に基づいて生成された背景地図を表示する例を示す。例えば、2つのクラスタ地図の中心位置を結ぶ線分における真中の位置を中心位置とする背景地図833が生成され、背景地図833が表示される。この背景地図は、複数のクラスタ地図が選択される毎に順次行うようにしてもよく、各クラスタ地図の組合せ毎に予め生成しておくようにしてもよい。また、背景地図として、例えば、世界地図を用いるようにしてもよい。
また、例えば、選択状態とされた2つのクラスタ地図(クラスタ地図831、クラスタ地図832)を、大小関係が比較可能な程度の縮尺として表示する。例えば、サイズの小さいクラスタ地図832を基準として、他のクラスタ地図831を拡大して表示させる。
図48(b)には、2つのクラスタ地図(クラスタ地図831、クラスタ地図832)が選択状態とされた場合における他の表示例を示す。この例では、選択状態とされた2つのクラスタ地図を、大小関係が比較可能な程度の縮尺とし、2つのクラスタ地図毎に背景地図の表示領域を分類して表示する例を示す。例えば、クラスタ地図831の背景地図が背景地図表示領域841に表示され、クラスタ地図832の背景地図が背景地図表示領域842に表示される。この例では、右上から左下への斜め斜線で背景地図表示領域を分類する例を示すが、他の分類方法により背景地図表示領域を分類するようにしてもよい。また、これらの例では、2つのクラスタ地図を選択状態とする例を示したが、3以上のクラスタ地図が選択状態とされる場合についても同様に適用することができる。
[表示画面の遷移例]
図49は、本発明の第2の実施の形態における表示制御部670により行われる表示部680の表示画面の遷移例を示す図である。本発明の第2の実施の形態では、マップビュー画面と、スキャッタービュー画面と、プレイビュー画面との3つの異なる表示画面でコンテンツを表示する例を示す。
例えば、情報処理装置600において、コンテンツ再生アプリケーションを起動させる操作入力が操作受付部690により受け付けられると、表示制御部670が、表示部680にマップビュー画面811を表示させる。また、コンテンツ再生アプリケーションを起動させる操作入力が受け付けられると、座標算出部630が、クラスタ情報記憶部240に記憶されているクラスタ情報に基づいて、表示画面におけるクラスタ地図の中心位置の座標を算出する。
マップビュー画面811は、地図上にクラスタ地図を重ねて表示する表示画面であり、例えば、図41に示すマップビュー画面780に対応する。表示部680にマップビュー画面811が表示されている状態で、ユーザが操作受付部690による操作入力を行うことにより、クラスタ地図の背景地図の縮尺や、緯度経度を変更して表示させることができる。
これらの操作入力は、例えば、左右2つのボタンと、この2つのボタンの間に配置されるホイールとを備えるマウス等の操作部材を用いて行うことができる。以下では、操作部材としてマウスを用いる場合を例にして説明する。例えば、表示部680に表示される画面上には、各マウスの動きに応じて移動するカーソル(マウスポインタ)が表示される。カーソルは、表示部680に表示される画面上において、指示や操作の対象を指し示すために用いられるマウスポインタである。
例えば、マウスのホイールの上下操作により、背景地図の縮尺を変更することができる。また、背景地図のドラッグ操作により、背景地図の緯度経度を変更することができる。このドラッグ操作は、例えば、マウスの左側ボタンを押し続けながらマウスを移動させることにより対象画像を移動させる操作である。
このように、表示部680にマップビュー画面811が表示されている状態で、ユーザにより背景地図の縮尺や緯度経度の変更操作が行われた場合には、座標算出部630が、その変更操作に応じてクラスタ地図の新たな座標を算出する。すなわち、背景地図の更新に合わせて、対応する座標が算出されて更新される。
また、マップビュー画面811からスキャッタービュー画面812へのモード切替は、マップビュー画面811が表示部680に表示されている状態で、右クリック操作により行われる。また、スキャッタービュー画面812からマップビュー画面811へのモード切替は、スキャッタービュー画面812が表示部680に表示されている状態で、右クリック操作により行われる。すなわち、マップビュー画面811またはスキャッタービュー画面812が表示部680に表示されている状態で、ユーザにより右クリック操作が行われる毎に、相互のモード切替が行われる。スキャッタービュー画面812は、クラスタ地図を一覧表示する表示画面であり、例えば、図46および図47に示すスキャッタービュー画面820および822に対応する。
マップビュー画面811またはスキャッタービュー画面812が表示部680に表示されている状態で、ユーザによるマウス操作により何れかのクラスタ地図を選択状態とすることができる。例えば、マップビュー画面811またはスキャッタービュー画面812が表示部680に表示されている状態で、ユーザによるマウス操作により、何れかのクラスタ地図上にカーソルが移動(マウスオーバ)する。このマウス操作により、マウスオーバーされたクラスタ地図が選択状態(フォーカス状態)となる。なお、クラスタ地図が選択状態である場合に、ユーザによるマウス操作により、その選択状態となっているクラスタ地図から他の表示領域にカーソルが移動した場合には、その選択状態が解除される。ただし、選択状態となっているクラスタ地図から他のクラスタ地図にカーソルが移動した場合には、その移動先のクラスタ地図が新たに選択状態となる。
このようにマップビュー画面811またはスキャッタービュー画面812が表示されている状態で選択操作が行われた場合には、その選択操作が行われたビュー画面において、コンテンツ一覧表示領域が表示される(コンテンツ一覧表示状態813)。このコンテンツ一覧表示領域は、選択状態となっているクラスタ地図に対応するクラスタに属するコンテンツの一覧を表示させる領域である。これらの表示例については、図41、図47に示す。
また、マップビュー画面811またはスキャッタービュー画面812において、何れかのクラスタ地図が選択状態となっている状態で、左クリック操作が行われると、プレイビュー画面816が表示される。すなわち、この左クリック操作が決定操作に対応する。プレイビュー画面816は、決定操作が行われたクラスタ地図に対応するクラスタに属するコンテンツの一覧やコンテンツの拡大画像等を表示させるものである。また、例えば、プレイビュー画面816が表示部680に表示されている状態で、右クリック操作が行われると、プレイビュー画面816が表示される前の状態に戻る。すなわち、この右クリック操作が解除操作に対応する。このプレイビュー画面の表示例については、図50を参照して詳細に説明する。
[プレイビューの表示例]
図50は、本発明の第2の実施の形態における表示部680に表示されるプレイビュー画面の一例を示す図である。
図50に示すプレイビュー画面890は、上述したように、マップビュー画面またはスキャッタービュー画面において、何れかのクラスタ地図が選択状態となっている状態で、左クリック操作が行われた場合に表示される画面である。そして、プレイビュー画面890において、決定操作が行われたクラスタ地図に対応するクラスタに関する各画像が表示される。例えば、そのクラスタに属するコンテンツの一覧やコンテンツの拡大画像等が表示される。
プレイビュー画面890は、例えば、地図表示領域891と、拡大画像表示領域892と、コンテンツ一覧表示領域893との3つの表示領域により構成されている。なお、図50での図示は省略するが、これらの3つの表示領域以外の領域には、対応するクラスタに関する広域地図(クラスタ広域地図)を背景画像として表示させることができる。この場合に、広域地図を目立たない色(例えば、グレー)にして表示するようにしてもよい。
地図表示領域891には、対応するクラスタに関する地図(例えば、そのクラスタに対応するクラスタ地図が拡大された地図)が表示される。図50に示す例では、横浜中華街の周辺の地図が表示されているものとする。また、地図表示領域891に表示されている地図上に、対応するクラスタに属するコンテンツの生成位置を示す標識が表示される。この標識として、図50では、太線の輪郭を有する逆三角形(標識897乃至899等)を表示する例を示す。これらの標識は、対応するコンテンツの緯度経度に基づいて、配置が決定されプロットされる。また、コンテンツ一覧表示領域893において選択状態となっているコンテンツ(選択枠894が付されているコンテンツ)の生成位置を示す標識897については、他の表示態様と異なる表示態様として表示される。例えば、標識897の逆三角形については、内部に斜線を付した逆三角形とし、他の標識(898、879等)の逆三角形については、内部を白塗りした逆三角形とすることができる。
拡大画像表示領域892には、コンテンツ一覧表示領域893において選択状態となっているコンテンツ(選択枠894が付されているコンテンツ)に対応する画像が拡大表示される。
コンテンツ一覧表示領域893には、対応するクラスタに属するコンテンツの一覧がサムネイル表示される。例えば、一覧表示の対象となるコンテンツが多数である場合には、一覧表示の対象となるコンテンツのうちの一部をコンテンツ一覧表示領域893に表示させ、他のコンテンツについてはスクロール操作により表示させるようにしてもよい。例えば、左ボタン895および右ボタン896を用いたスクロール操作により、他のコンテンツをスクロール表示させることができる。また、コンテンツ一覧表示領域893に一覧表示されているコンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツを選択状態とすることができる。図50に示す例では、コンテンツ一覧表示領域893における中央部分に表示されるコンテンツを選択状態とする例を示す。このように選択状態とされたコンテンツについては、選択状態であることを示す選択枠894を付して表示させる。この選択枠894は、例えば、黄色とすることができる。また、コンテンツの選択操作は、カーソルを用いて行うことができる。また、コンテンツ一覧表示領域893において選択枠894が付されているコンテンツに対応する画像が、拡大画像表示領域892に拡大表示される。また、ユーザ操作により、各コンテンツについて編集、加工等を行うことができる。
[情報処理装置の動作例]
図51は、本発明の第2の実施の形態における情報処理装置600による背景地図生成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
最初に、背景地図生成部610が、クラスタ情報記憶部240に記憶されているクラスタ情報を取得する(ステップS1101)。続いて、背景地図生成部610が、取得されたコンテンツ情報に基づいて、そのクラスタに対応する背景地図(クラスタ広域地図)を生成し、生成された背景地図をそのクラスタに関連付けて背景地図情報記憶部620に記憶させる(ステップS1102)。続いて、全てのクラスタについて背景地図(クラスタ広域地図)の生成が終了したか否かが判断され(ステップS1103)、全てのクラスタについて背景地図の生成が終了していない場合には、ステップS1101に戻る。一方、全てのクラスタについて背景地図の生成が終了した場合には(ステップS1103)、背景地図生成処理の動作を終了する。
図52は、本発明の第2の実施の形態における情報処理装置600によるコンテンツ再生処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
最初に、コンテンツ再生を指示するコンテンツ再生指示操作が行われたか否かが判断される(ステップS1111)。コンテンツ再生指示操作が行われていない場合には、コンテンツ再生指示操作が行われるまで監視を継続して行う。コンテンツ再生指示操作が行われた場合には(ステップS1111)、マップビュー画面が表示される(ステップS1112)。
続いて、モード切替操作が行われたか否かが判断される(ステップS1113)。モード切替操作が行われた場合には(ステップS1113)、マップビュー画面が表示されているか否かが判断され(ステップS1114)、マップビュー画面が表示されていない場合には、マップビュー画面が表示される(ステップS1115)。続いて、マップビュー処理が行われ(ステップS1130)、ステップS1117に進む。このマップビュー処理については、図53を参照して詳細に説明する。
また、マップビュー画面が表示されている場合には(ステップS1114)、スキャッタービュー画面が表示され(ステップS1116)、スキャッタービュー処理が行われ(ステップS1180)、ステップS1117に進む。このスキャッタービュー処理については、図55を参照して詳細に説明する。
続いて、受け付けられた操作内容が、モード切替操作であるか否かが判断される(ステップS1117)。受け付けられた操作内容がモード切替操作である場合には(ステップS1117)、ステップS1114に戻る。受け付けられた操作内容がモード切替操作でない場合には(ステップS1117)、その操作内容がクラスタ地図の決定操作であるか否かが判断される(ステップS1118)。その操作内容がクラスタ地図の決定操作である場合には(ステップS1118)、プレイビュー画面が表示され(ステップS1119)、プレイビュー処理が行われる(ステップS1120)。続いて、プレイビュー画面の解除操作が行われたか否かが判断される(ステップS1121)。プレイビュー画面の解除操作が行われた場合には、現在のプレイビュー画面の決定操作時に表示されていた画面(マップビュー画面またはスキャッタービュー画面)が表示される(ステップS1122)。続いて、表示された画面がマップビュー画面であるか否かが判断され(ステップS1123)、表示された画面がマップビュー画面である場合には、ステップS1130に戻る。一方、表示された画面がマップビュー画面でない場合(すなわち、スキャッタービュー画面である場合)には(ステップS1123)、ステップS1160に戻る。
また、プレイビュー画面の解除操作が行われていない場合には(ステップS1121)、コンテンツ再生の終了を指示するコンテンツ再生終了操作が行われたか否かが判断される(ステップS1124)。コンテンツ再生終了操作が行われていない場合には、ステップS1120に戻る。また、コンテンツ再生終了操作が行われた場合には(ステップS1124)、コンテンツ生成処理の動作を終了する。
図53は、本発明の第2の実施の形態における情報処理装置600によるコンテンツ再生処理の処理手順のうちのマップビュー処理(図52に示すステップS1130の処理手順)の一例を示すフローチャートである。
最初に、表示制御部670が、クラスタ情報記憶部240に記憶されているクラスタ情報に基づいて、地図情報記憶部220から地図データを取得して背景地図を生成する(ステップS1131)。続いて、座標算出部630が、生成された背景地図に対応する各クラスタ地図の座標を算出し(ステップS1132)、非線形ズーム処理部640が、非線形ズーム処理を行う(ステップS1150)。この非線形ズーム処理については、図54を参照して詳細に説明する。
続いて、表示制御部670が、非線形ズーム処理により求められた地図上の座標に各クラスタ地図を重ねて表示させる(ステップS1133)。続いて、地図の移動・縮尺変更操作が行われたか否かが判断される(ステップS1134)。地図の移動・縮尺変更操作が行われた場合には(ステップS1134)、その操作内容に応じて、表示制御部670が背景地図を生成し(ステップS1135)、ステップS1132に戻る。一方、地図の移動・縮尺変更操作が行われていない場合には(ステップS1134)、クラスタ地図の選択操作が行われたか否かが判断される(ステップS1136)。クラスタ地図の選択操作が行われた場合には(ステップS1136)、表示制御部670が、マップビュー画面上にコンテンツ一覧表示領域を表示させ(ステップS1137)、ステップS1138に進む。
また、クラスタ地図の選択操作が行われていない場合には(ステップS1136)、クラスタ地図の選択解除操作が行われたか否かが判断される(ステップS1138)。クラスタ地図の選択解除操作が行われた場合には(ステップS1138)、表示制御部670が、マップビュー画面上に表示されているコンテンツ一覧表示領域を消去し(ステップS1139)、ステップS1134に戻る。
また、クラスタ地図の選択解除操作が行われていない場合には(ステップS1138)、クラスタ地図の決定操作が行われたか否かが判断される(ステップS1140)。クラスタ地図の決定操作が行われた場合には(ステップS1140)、マップビュー処理の動作を終了する。一方、クラスタ地図の決定操作が行われていない場合には(ステップS1140)、モード切替操作が行われたか否かが判断される(ステップS1141)。モード切替操作が行われた場合には(ステップS1141)、マップビュー処理の動作を終了する。一方、モード切替操作が行われていない場合には(ステップS1141)、ステップS1134に戻る。
図54は、本発明の第2の実施の形態における情報処理装置600によるコンテンツ再生処理の処理手順のうちの非線形ズーム処理(図53に示すステップS1150の処理手順)の一例を示すフローチャートである。
最初に、非線形ズーム処理部640が、座標算出部630により座標が算出されたクラスタ地図のうち、1つのクラスタ地図を選択し、クラスタ地図iと設定する(ステップS1151)。続いて、非線形ズーム処理部640が、クラスタ地図iの座標(中心位置)を焦点として設定し(ステップS1152)、変換対象領域内に存在するクラスタ地図jに関する変換座標PEijを全て算出する(ステップS1153)。
続いて、座標算出部630により座標が算出されたクラスタ地図のうち、全てのクラスタ地図を焦点として変換座標の算出処理が終了したか否かが判断される(ステップS1154)。全てのクラスタ地図を焦点として変換座標の算出処理が終了していない場合には(ステップS1154)、その算出処理が終了していないクラスタ地図を選択し、クラスタ地図iと設定する(ステップS1151)。一方、全てのクラスタ地図を焦点として変換座標の算出処理が終了した場合には(ステップS1154)、変換座標の算出処理が終了したクラスタ地図のうち、1つのクラスタ地図を選択し、クラスタ地図iと設定する(ステップS1155)。続いて、非線形ズーム処理部640が、算出された変換座標PEjiの平均を算出し(ステップS1156)、その平均をクラスタ地図iの座標に設定する(ステップS1157)。
続いて、変換座標の算出処理が終了したクラスタ地図のうち、全てのクラスタ地図について座標の設定処理が終了したか否かが判断される(ステップS1158)。全てのクラスタ地図について座標の設定処理が終了していない場合には(ステップS1158)、その設定処理が終了していないクラスタ地図を選択し、クラスタ地図iと設定する(ステップS1155)。一方、全てのクラスタ地図について座標の設定処理が終了した場合には(ステップS1158)、非線形ズーム処理の動作を終了する。
図55は、本発明の第2の実施の形態における情報処理装置600によるコンテンツ再生処理の処理手順のうちのスキャッタービュー処理(図52に示すステップS1160の処理手順)の一例を示すフローチャートである。
最初に、座標算出部630が、クラスタ情報記憶部240に記憶されているクラスタ情報に基づいて、各クラスタ地図の座標を算出する(ステップS1161)。続いて、非線形ズーム処理部640が、非線形ズーム処理を行う(ステップS1150)。この非線形ズーム処理については、図54に示す処理手順と同様であるため、同一の符号を付して、ここでの説明を省略する。
続いて、再配置処理部650が、力指向の再配置処理を行う(ステップS1170)。この力指向の再配置処理については、図56を参照して詳細に説明する。
続いて、拡大縮小処理部660が、再配置処理による座標変換の対象領域のサイズと、表示部680における表示画面のサイズとに基づいて、拡大縮小処理により座標変換を行う(ステップS1162)。
続いて、表示制御部670が、拡大縮小処理により求められた地図上の座標に各クラスタ地図を重ねて表示させる(ステップS1163)。なお、ステップS1136乃至S1141については、図53に示す処理手順と同様であるため、同一の符号を付して、ここでの説明を省略する。
図56は、本発明の第2の実施の形態における情報処理装置600によるコンテンツ再生処理の処理手順のうちの力指向の再配置処理(図55に示すステップS1170の処理手順)の一例を示すフローチャートである。
最初に、再配置処理部650が、非線形ズーム処理部640により座標が設定されたクラスタ地図のうち、1つのクラスタ地図を選択し、クラスタ地図iと設定する(ステップS1171)。続いて、再配置処理部650が、クラスタ地図iがクラスタ地図jから受ける斥力ベクトルFijを全て算出する(ステップS1172)。続いて、再配置処理部650が、算出された各斥力ベクトルFijの平均をクラスタ地図iの斥力ベクトルiとして算出する(ステップS1173)。
続いて、算出された斥力ベクトルFの絶対値|F|がK以下であるか否かが判断され(ステップS1174)、|F|がK以下である場合には、ステップS1176に進む。一方、|F|がKよりも大きい場合には(ステップS1174)、再配置処理部650が、斥力ベクトルFをK(F/|F|)に置き換える(ステップS1175)。
続いて、非線形ズーム処理部640により座標が設定されたクラスタ地図のうち、全てのクラスタ地図について斥力ベクトルiの算出処理が終了したか否かが判断される(ステップS1176)。全てのクラスタ地図について斥力ベクトルiの算出処理が終了していない場合には(ステップS1176)、その算出処理が終了していないクラスタ地図を選択し、クラスタ地図iと設定する(ステップS1171)。一方、全てのクラスタ地図について斥力ベクトルiの算出処理が終了した場合には(ステップS1176)、非線形ズーム処理部640により座標が設定されたクラスタ地図のうち、1つのクラスタ地図を選択し、クラスタ地図iと設定する(ステップS1177)。続いて、再配置処理部650が、クラスタ地図iの座標に斥力ベクトルFiを加算する(ステップS1178)。
続いて、非線形ズーム処理部640により座標が設定されたクラスタ地図のうち、全てのクラスタ地図について斥力ベクトルiの加算処理が終了したか否かが判断される(ステップS1179)。全てのクラスタ地図について斥力ベクトルiの加算処理が終了していない場合には(ステップS1179)、その加算処理が終了していないクラスタ地図を選択し、クラスタ地図iと設定する(ステップS1177)。一方、全てのクラスタ地図について斥力ベクトルiの加算処理が終了した場合には(ステップS1179)、各クラスタ地図について算出された斥力ベクトル|F|が、閾値th11未満であるか否かが判断される(ステップS1180)。全ての斥力ベクトル|F|が閾値th11未満である場合には(ステップS1180)、力指向の再配置処理を終了する。一方、何れかの斥力ベクトル|F|が閾値th11以上である場合には(ステップS1180)、ステップS1171に戻り、力指向の再配置処理を繰り返し行う(ステップS1171乃至S1179)。
なお、本発明の第2の実施の形態では、クラスタ地図の一覧を表示させる例を示したが、クラスタ地図以外の他の重畳画像を一覧表示させる場合についても、本発明の第2の実施の形態を適用することができる。例えば、ムードを示す軸をx軸とし、テンポを示す軸をy軸とするxy座標(背景画像)に、各楽曲を表すアイコンを重畳画像として配置する場合(例えば、音楽再生アプリ)に適用することができる。また、パーソナルコンピュータ等に表示される壁紙に重畳されるショートカットアイコン等を重畳画像として配置する場合に適用することができる。例えば、選択対象となる重畳画像を中心に非線形ズーム処理を行うことができる。また、複数の重畳画像を選択対象とする場合についても、非線形ズーム処理を行うことができる。
また、例えば、所定の位置関係により配置されているボタン群について特定のボタンを選択する場合に、その選択対象となるボタンを中心に非線形ズーム処理を行うことができる。また、複数のボタンを選択対象とする場合についても、非線形ズーム処理を行うことができる。これらにより、各重畳画像の重なりが解消され、ユーザにとって見易く扱い易いユーザインターフェースを提供することができる。
<3.変形例>
本発明の第1の実施の形態では、各コンテンツ間の距離を算出して、最小となるペアを順次抽出しながら、二分木構造データを生成する例を示した。以下では、イニシャルグループ化処理(イニシャルグルーピング)および逐次クラスタリング処理を行うことにより二分木構造データを生成する例を示す。このイニシャルグループ化処理を行うことにより、ツリー生成の処理対象となるデータを削減することができる。すなわち、処理対象となるノード数を削減して、クラスタリング処理を高速化することができる。また、逐次クラスタリング処理を行うことにより、全数クラスタリング(例えば、図8および図28のステップS910に示すツリー生成処理)を行う場合よりも演算量を削減することができ、クラスタリング処理を高速化することができる。さらに、逐次クラスタリング処理は、最初に全てのデータがそろっていないような状況であっても利用可能である。すなわち、最初に存在するデータ(コンテンツ)を用いて二分木構造データを生成した後に、新たなデータが追加された場合には、その既に生成された二分木構造データを用いて、その新たなデータについてクラスタリング処理を行うことができる。
[ツリー生成処理例]
図57乃至図61は、本発明の第1の実施の形態の変形例におけるツリー生成部120により行われるツリー生成処理を説明するための図である。図57乃至図61については、図62乃至図66に示すフローチャートを参照して詳細に説明する。ここで、イニシャルグループ化処理は、ツリー生成部120がツリー生成処理を行う前に行う処理であり、高速化に寄与する。図57(a)には、それぞれに関連付けられている位置情報により特定される位置にコンテンツe乃至mを仮想的に配置した例を示す。すなわち、コンテンツe乃至mを生成位置に仮想的に配置した例を示す。また、コンテンツe乃至mのそれぞれに関連付けられている日時情報により特定される撮影時刻は、コンテンツe、f、…、mの順であるものとする。
図62乃至図66は、本発明の第1の実施の形態の変形例における情報処理装置100によるクラスタリング処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図62には、クラスタリング処理の処理手順の一例を示す。最初に、イニシャルグループ化処理が行われる(ステップS920)。このイニシャルグループ化処理については、図63を参照して詳細に説明する。続いて、ツリー生成処理が行われる(ステップS940)。このツリー生成処理については、図64を参照して詳細に説明する。また、このツリー生成処理の処理手順は、図28に示すステップS910の変形例である。なお、本発明の第1の実施の形態におけるステップS910(図28に示す)の前に、イニシャルグループ化処理(ステップS920)を行うようにしてもよい。
図63には、ツリー生成処理の処理手順のうちのイニシャルグループ化処理(図62に示すステップS920の処理手順)の一例を示す。
最初に、変数iが「0」に初期化され(ステップS921)、集合Sにコンテンツniが設定される(ステップS922)。続いて、変数iに「1」が加算され(ステップS923)、距離d(head(S),ni)が算出される(ステップS924)。ここで、head(S)は、集合Sに含まれるコンテンツのうち、時間軸において先頭となるコンテンツを示す。また、距離d(head(S),ni)は、head(S)と、コンテンツniとの距離である。
続いて、算出された距離d(head(S),ni)が閾値(INITIAL_GROUPING_DISTANCE)th20よりも小さいか否かが判断される(ステップS925)。算出された距離d(head(S),ni)が閾値th20よりも小さい場合には(ステップS925)、集合Sにコンテンツniが追加され(ステップS926)、ステップS930に進む。一方、算出された距離d(head(S),ni)が閾値th20以上である場合には(ステップS925)、集合Sに含まれるコンテンツについてツリー生成処理が行われる(ステップS940)。このツリー生成処理については、図64を参照して詳細に説明する。
続いて、ツリー生成処理の結果が保持され(ステップS927)、集合S内のコンテンツが削除され(ステップS928)、集合Sにコンテンツniが設定される(ステップS929)。
続いて、変数iがNよりも小さいか否かが判断され(ステップS930)、変数iがNよりも小さい場合には、ステップS923に戻る。一方、変数iがN以上である場合には(ステップS930)、保持されているツリー生成処理の結果を処理対象ノードとし(ステップS931)、イニシャルグループ化処理の動作を終了する。ここで、本発明の第1の実施の形態で示したツリー生成処理では、処理対象として各コンテンツが入力されるが、イニシャルグルーピング処理を行った場合には、S927で保持された複数のノードがツリー生成処理の対象として入力される。すなわち、ツリー生成処理の対象として入力されるノード(S927で保持された複数のノード)が、処理対象ノードとなる。
すなわち、イニシャルグループ化処理では、時間軸における先頭のコンテンツおよび2番目のコンテンツの位置情報が取得され、取得された2つのコンテンツの位置情報に基づいて、2つのコンテンツの距離dが算出される。続いて、算出された距離dと閾値th20とが比較され、距離dが閾値th20未満であるか否かが判断される。距離dが閾値th20未満である場合には、距離dの算出対象となった2つのコンテンツがイニシャルグループ化の対象とされ、これらのコンテンツが集合Sに追加される。
続いて、時間軸における先頭のコンテンツおよび3番目のコンテンツの位置情報が取得され、取得された2つのコンテンツの位置情報に基づいて、2つのコンテンツの距離dが算出される。続いて、算出された距離dと閾値th20とが比較され、距離dが閾値th20未満であるか否かが判断される。距離dが閾値th20未満である場合には、距離dの算出対象となった2つのコンテンツがイニシャルグループ化の対象とされ、これらのコンテンツが集合Sに追加される。すなわち、先頭のコンテンツから3番目のコンテンツまでが集合Sに設定される。以下も同様にN番目(Nは2以上の整数)のコンテンツについて、距離dが閾値th20よりも大きくなるまで、集合Sへの追加が行われる。一方、距離dが閾値th20以上となった場合には、この距離dの算出対象となったN番目のコンテンツはイニシャルグループ化の対象としないことが決定される。すなわち、距離dが閾値th20以上となった時点で、この距離dの算出対象となったN番目のコンテンツの直前のコンテンツ(N−1番目)までのコンテンツがイニシャルグループ化の対象となる。つまり、N番目のコンテンツでグループ化の枠が切れる。そして、グループ化の枠が切れたN番目のコンテンツを、時間軸における先頭のコンテンツとし、N+1番目(Nは2以上の整数)のコンテンツについて、距離dが閾値th20よりも大きくなるまで、新たな集合Sへの追加が行われる。
例えば、図57(a)に示す例において、コンテンツeおよびf間、eおよびg間、fおよびg間、iおよびj間、hおよびm間の距離が閾値th20未満であり、他のコンテンツ間の距離が閾値th20以上であるものとする。また、図57(a)では、比較対象となる各コンテンツを点線の矢印で結んで示す。そして、コンテンツ間の距離が閾値th20未満である場合には、その矢印上に丸(○)を付し、コンテンツ間の距離が閾値th20以上である場合には、その矢印上にバツ(×)を付す。
図57(a)に示す例では、比較対象となった先頭のコンテンツeからgまでがイニシャルグループ化の対象となり、集合Sに設定される。続いて、グループ化の枠が切れたコンテンツiのコンテンツを先頭のコンテンツとし、コンテンツiおよびjがイニシャルグループ化の対象となり、新たな集合Sに設定される。以下も同様にイニシャルグループ化処理が行われるが、コンテンツ間の距離が閾値th20以上であるため、グループ化されない。なお、コンテンツhおよびm間の距離は閾値th20未満であるが、コンテンツhおよびm間にはグループ化の枠が切れたコンテンツが存在し、コンテンツhおよびmは比較対象とならないため、コンテンツhおよびmはイニシャルグループ化の対象とはならない。このように、イニシャルグループ化された場合におけるグループ化の一例を図57(b)に示す。また、イニシャルグループ化された各コンテンツを円531乃至533で囲んで示す。
図64には、ツリー生成処理の処理手順のうちのツリー生成処理(図62に示すステップS940の処理手順)の一例を示す。
最初に、ノード挿入処理が行われる(ステップS950)。このノード挿入処理については、図65を参照して詳細に説明する。続いて、ノード挿入後のツリー更新処理が行われる(ステップS970)。このノード挿入後のツリー更新処理については、図66を参照して詳細に説明する。続いて、処理対象ノードが終了したか否かが判断され(ステップS941)、処理対象ノードが終了していない場合には、ステップS950に戻る。一方、処理対象ノードが終了した場合には(ステップS941)、ツリー生成処理の動作を終了する。
図65には、ツリー生成処理の処理手順のうちのノード挿入処理(図64に示すステップS950の処理手順)の一例を示す。この例では、イニシャルグループ化処理の結果を処理対象ノードとし、内部ツリーの生成を行う。また、イニシャルグループ化されたコンテンツについては、そのルートノードを内部ツリーで扱うコンテンツとみなす。さらに、内部ツリーの生成は、既に作成済みの内部ツリーに対し、データを1つずつ挿入することを繰り返す。以下では、各ノードの子ノードまたはリーフをleft()およびright()で示す。例えば、ノードaの2つの子ノードをleft(a)およびright(a)で示す。この場合に、left(a)をノードaの第1番目の子供とし、right(a)をノードaの第2番目の子供とする。なお、イニシャルグループ化処理を行わない場合には、処理対象として各コンテンツが入力される。すなわち、処理対象ノードとして各コンテンツが入力される。
最初に、最初の2つのコンテンツを元に、その2つをリーフとし、その2つを包含する新規ノードをルートノードaとし、最小のツリー構造が生成される。そして、3つ目以降のコンテンツ(追加ノードn)が取得される(ステップS951)。すなわち、ルートノードaおよび追加ノードnについてノード挿入処理が行われる。図58(a)には、ルートノードa(501)および追加ノードn(504)の関係を模式的に示す。
続いて、ルートノードaおよび追加ノードnの関係に基づいて、図58(b)および図60に示す関係に従って、場合分けが行われる(ステップS952)。具体的には、追加対象となるノード(初期状態ではルートノード)a(501)の子要素(ノードb(502)およびノードc(503))と、追加ノードn(504)について、図58(b)および図60に示すケース0乃至7の何れに該当するかが判断される。
ルートノードaおよび追加ノードnの関係が、図58(b)および図60に示すケース4または7の関係である場合には(ステップS953)、ノードb(502)およびノードc(503)が、それぞれの子要素(b1、b2、c1、c2)に分解される。なお、b1=left(b)、b2=right(b)、c1=left(c)、c2=right(c)である。そして、{b1、b2、c1、c2}を対象として、ツリー生成処理が行われる(ステップS954)。このツリー生成処理は、本発明の第1の実施の形態で示したツリー生成処理と同様の処理であり、対象となる各ノードについて、距離が最小となるペアを検出し、この検出されたペアのノードを子要素とする新規ノードを順次生成する処理である。このツリー生成処理を、対象となるノード数が1になるまで繰り返すことにより、二分木構造データが生成される。続いて、ツリー生成処理により生成されたツリーのルートノードをルートノードaと置き換え(ステップS955)、ノード挿入処理の動作を終了する。
また、ルートノードaおよび追加ノードnの関係が、図58(b)および図60に示すケース0乃至2、5または6の関係である場合には(ステップS953)、各ノード間の距離が算出される(ステップS956)。すなわち、距離d(b,n)、d(c,n)、d(b,c)の距離が算出される。なお、距離d(b,n)は、ノードbおよびノードn間の距離を意味するものとする。続いて、算出された各ノード間の距離のうち、最小となるペアが抽出され(ステップS957、S961)、図60に示すように、このペアに応じた各処理が行われる(ステップS958乃至S960、S962乃至S965)。
具体的には、算出された各ノード間の距離のうち、距離d(b,n)が最小である場合には(ステップS957)、ノードbがリーフであるか、または、ノードbの半径が0であるか否かが判断される(ステップS958)。ノードの半径が0である場合とは、全ての子要素が同じ位置に存在することを意味する。ノードbがリーフではなく、かつ、ノードbの半径が0でない場合には(ステップS958)、ノードbをaと置き換え、ステップS951に戻る。一方、ノードbがリーフであるか、または、ノードbの半径が0である場合には(ステップS958)、ノードbおよびnを子要素とする新規ノードmが生成され、新規ノードmを元のノードbの位置に置き換える(ステップS960)。そして、ノードmをaと置き換え(ステップS960)、ノード挿入処理の動作を終了する。これらの概略を図60(b)に示す。
また、算出された各ノード間の距離のうち、距離d(c,n)が最小である場合には(ステップS961)、上述したステップS958乃至S960におけるbをcと読み換えて、同様の処理を行う(ステップS962乃至S963)。これらの概略を図60(c)に示す。
また、算出された各ノード間の距離のうち、距離d(b,c)が最小である場合には、既存のツリーの状態が保持され、ノードaおよびnを子ノードとする新規ノードmが生成される(ステップS965)。そして、ノードmをaと置き換え(ステップS965)、ノード挿入処理の動作を終了する。これらの概略を図60(a)に示す。
図66には、ツリー生成処理の処理手順のうちのノード挿入後のツリー更新処理(図64に示すステップS970の処理手順)の一例を示す。この処理は、ノードが挿入されたことにより、ノードaのサイズが拡大するため、この結果影響を与える他ノードとの関係を調整する処理である。この例では、SおよびSbは、集合を示す。また、parent(a)はノードaの親ノードを示す。さらに、brother(a)は、ノードaの兄弟(親から見た他方の子供)を示す。また、head(S)は、集合Sの一番目の要素を示す。tmpは、保持対象を示す。また、図61には、ノード挿入後のツリー更新処理の概要を示す。図61(a)に示す例は、{a,b,b11,b12,b2}がクラスタリング対象である場合を示す。また、図61(b)では、図61(a)に示す例について、挿入位置521および再構築対象522の関係を示す。
最初に、S={a}、Sb={}、p=aが設定される(ステップS971)。続いて、pがルートノードであるか否かが判断され(ステップS972)、pがルートノードである場合には、S内の要素についてツリー生成処理が行われ(ステップS979)、ノード挿入後のツリー更新処理の動作を終了する。このツリー生成処理は、ステップS954に示す処理と同様である。一方、pがルートノードでない場合には(ステップS972)、Sb={brother(p)}が設定され(ステップS973)、head(Sb)およびaが重なるか否かが判断される(ステップS974)。
head(Sb)およびaが重なる場合には(ステップS974)、tmp=head(Sb)、Sb=Sb−{tmp}、Sb={left(tmp),right(tmp)}+Sbが設定される(ステップS975)。続いて、Sb={}であるか否かが判断される(ステップS977)。すなわち、集合Sbが空であるか否かが判断される。Sb={}でない場合には、ステップS974に戻る。一方、Sb={}である場合には(ステップS977)、p=parent(p)が設定され(ステップS978)、ステップS972に戻る。
また、head(Sb)およびaが重ならない場合には(ステップS974)、S=S+head(Sb)、Sb=Sb−head(Sb)が設定され(ステップS976)、ステップS977に進む。
なお、本発明の実施の形態では、コンテンツとして静止画を用いる例を示したが、例えば、動画コンテンツを用いる場合についても本発明の実施の形態を適用することができる。例えば、1つの動画コンテンツについて1つの位置情報が付与されている場合には、静止画コンテンツの場合と同様に適用することができる。また、1つの動画コンテンツについて複数の位置情報(例えば、フレーム単位、一定間隔毎のフレーム単位)が付与されている場合には、1つの動画コンテンツについて1つの位置情報を決定することにより、静止画コンテンツの場合と同様に適用することができる。例えば、動画コンテンツの撮影開始位置、動画コンテンツの撮影終了位置、動画コンテンツに付加された位置の平均の位置等を用いることにより、1つの動画コンテンツについて1つの位置情報を決定することができる。また、位置情報や日時情報が関連付けられている文章ファイルや音楽ファイル等のコンテンツについても本発明の実施の形態を適用することができる。
また、撮像機能付き携帯電話機、パーソナルコンピュータ、カーナビゲーションシステム、携帯型メディアプレイヤー等のコンテンツを扱うことが可能な情報処理装置に本発明の実施の形態を適用することができる。
なお、本発明の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、本発明の実施の形態において明示したように、本発明の実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本発明の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本発明は実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
また、本発明の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))等を用いることができる。
100、600 情報処理装置
110 属性情報取得部
120 ツリー生成部
130 イベントクラスタ生成部
140 顔クラスタ生成部
150 階層決定部
160 ツリー再構築部
170 クラスタ情報生成部
180、670 表示制御部
181、680 表示部
190 条件設定部
200、690 操作受付部
210 コンテンツ記憶部
220 地図情報記憶部
230 住所情報記憶部
240 クラスタ情報記憶部
610 背景地図生成部
620 背景地図情報記憶部
630 座標算出部
640 非線形ズーム処理部
650 再配置処理部
660 拡大縮小処理部

Claims (13)

  1. 互いに異なる第1の属性情報および第2の属性情報が関連付けられている複数のコンテンツについて前記第1の属性情報に基づいて前記複数のコンテンツを二分木のリーフに対応させて二分木構造データを生成するツリー生成部と、
    前記第2の属性情報に基づいて前記複数のコンテンツを分類して複数のグループを設定するグループ設定部と、
    前記設定された複数のグループに対する前記複数のコンテンツの度数分布を前記生成された二分木構造データにおけるノード毎に算出する度数分布算出部と、
    前記算出された度数分布を比較して当該比較結果に基づいて前記生成された二分木構造データにおけるノードの中から所定条件を満たすノードを抽出して当該抽出されたノードに対応する複数のグループを決定する決定部と
    を具備する情報処理装置。
  2. 前記決定部は、前記算出された度数分布を比較することにより前記生成された二分木構造データにおけるノード間の結合度を算出して当該算出された結合度に基づいて前記ノードに対応する複数のグループを決定する請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記決定部は、前記算出された結合度が一定条件を満たすノード同士を結合することにより前記ノードに対応する複数のグループを決定する請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記第1の属性情報は、前記コンテンツが生成された位置に関する位置情報であり、
    前記第2の属性情報は、前記コンテンツが生成された日時に関する日時情報であり、
    前記ツリー生成部は、前記位置情報により特定される前記各コンテンツの位置関係に基づいて前記二分木構造データを生成し、
    前記グループ設定部は、前記日時情報により特定される前記各コンテンツの時間軸における位置関係に基づいて前記各コンテンツを分類して複数のグループを設定する
    請求項1記載の情報処理装置。
  5. 前記決定部により決定されたグループに属する各コンテンツに関連付けられている前記位置情報に基づいて当該グループを表す標識を生成する標識生成部をさらに具備する請求項4記載の情報処理装置。
  6. 前記標識生成部は、前記決定部により決定されたグループに属する各コンテンツに関連付けられている前記位置情報により特定される位置を含む領域に対応する地図を当該グループを表す標識として生成する請求項5記載の情報処理装置。
  7. 前記標識生成部は、前記地図が所定サイズの画像となるように前記決定部により決定されたグループ毎に地図の縮尺を変更して前記グループを表す標識を生成する請求項6記載の情報処理装置。
  8. 前記決定部により決定されたグループを表す標識を一覧表示させる表示制御部と、
    前記一覧表示されている前記標識のうちから所望の標識を選択する選択操作を受け付ける操作受付部とをさらに具備し、
    前記表示制御部は、前記選択された標識に対応するグループに属する各コンテンツに関する情報を表示させる
    請求項5記載の情報処理装置。
  9. 前記表示制御部は、前記選択された標識に対応するグループについて前記グループ設定部により設定されたグループ単位で分類された前記各コンテンツに関する情報を表示させる請求項8記載の情報処理装置。
  10. 前記決定部により決定されたグループに属する各コンテンツに関連付けられている前記位置情報に基づいて当該グループを表す場所名を決定する場所名決定部をさらに具備する請求項4記載の情報処理装置。
  11. 前記決定部により決定されたグループを結合するための条件を設定する条件設定部と、
    前記設定された条件に基づいて前記決定部により決定されたグループを結合して新たなグループを生成するグループ再構築部と
    をさらに具備する請求項1記載の情報処理装置。
  12. 互いに異なる第1の属性情報および第2の属性情報が関連付けられている複数のコンテンツについて前記第1の属性情報に基づいて前記複数のコンテンツを二分木のリーフに対応させて二分木構造データを生成するツリー生成手順と、
    前記第2の属性情報に基づいて前記複数のコンテンツを分類して複数のグループを設定するグループ設定手順と、
    前記設定された複数のグループに対する前記複数のコンテンツの度数分布を前記生成された二分木構造データにおけるノード毎に算出する度数分布算出手順と、
    前記算出された度数分布を比較して当該比較結果に基づいて前記生成された二分木構造データにおけるノードの中から所定条件を満たすノードを抽出して当該抽出されたノードに対応する複数のグループを決定する決定手順と
    を具備する情報処理方法。
  13. 互いに異なる第1の属性情報および第2の属性情報が関連付けられている複数のコンテンツについて前記第1の属性情報に基づいて前記複数のコンテンツを二分木のリーフに対応させて二分木構造データを生成するツリー生成手順と、
    前記第2の属性情報に基づいて前記複数のコンテンツを分類して複数のグループを設定するグループ設定手順と、
    前記設定された複数のグループに対する前記複数のコンテンツの度数分布を前記生成された二分木構造データにおけるノード毎に算出する度数分布算出手順と、
    前記算出された度数分布を比較して当該比較結果に基づいて前記生成された二分木構造データにおけるノードの中から所定条件を満たすノードを抽出して当該抽出されたノードに対応する複数のグループを決定する決定手順と
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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