JP2011112184A - 軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸受内部へのグリースの浸入を防止可能な軸受装置を提供する。
【解決手段】外周面に内輪軌道面31aが形成された内輪31と、内周面に外輪軌道面32aが形成された外輪32と、内輪軌道面31aと外輪軌道面32aの間を周方向に転動可能な複数の円錐ころ33と、円錐ころ33を所定の間隔で保持する保持器34と、を備え、ハウジング1に軸体2を回転自在に支持する円錐ころ軸受3と、軸体2と螺合して円錐ころ軸受3に予圧を付与する予圧ナット4と、円錐ころ軸受3の内輪31と予圧ナット4間に配設されたスペーサ5と、スペーサ5の外径側に設けられ、ハウジング1とスペーサ5との間を封止する封止部材6と、を備えた軸受装置において、内輪31とスペーサ5との接触部には、円錐ころ軸受3に予圧を付与する作業中、あるいは作業前に円錐ころ軸受3内部へグリースが浸入することを防止するためのグリース浸入防止部71が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、予圧条件下で使用される軸受装置、特に自動車用ディファレンシャル装置、トランスファ装置等に使用可能な軸体支持用軸受装置に関する。
自動車用ディファレンシャル装置として、従来から例えば、図7に示すようなコンパニオンフランジ付ディファレンシャル装置が知られている(例えば、特許文献1)。この自動車用ディファレンシャル装置120は、ハウジング122中に、一端にドライブピニオン123aを備え2個の円錐ころ軸受131、132によってハウジング122に回転可能に支持された軸体である軸体123と、軸体123のもう一方の端部に予圧ナット130によって取り付けられたコンパニオンフランジ133と、ハウジング122に取り付けられコンパニオンフランジ133との間を密封する封止部材134と、ドライブピニオン123aと噛合うリングギヤ125aが固定されサイドベアリング124を介してハウジング122に回転可能に支持されたデフケース125と、該デフケース125の内部に回転可能に保持された2個のサイドギヤ126と、デフケース125内のピニオンメートシャフト127に回転可能に支持されて上記サイドギヤ126にそれぞれ噛合う2個のピニオンメートギヤ128と、を備えて構成されている。
軸体123は、上述のように2つの円錐ころ軸受131、132によって支持されているが、ドライブピニオン123aと軸方向反対側の円錐ころ軸受132のはめ合い面123bに隣接して、該はめ合い面123bよりも小径の雄スプライン部123cが形成されている。さらに、雄スプライン部123cよりドライブピニオン123aとは軸方向反対側の端部に該雄スプライン部123cよりも小径の雄ねじ部123dが形成されている。
該はめ合い面123bには、外輪132bが軸方向内側(ドライブピニオン123a側)に移動しない様に肩当たりなどさせてハウジング122に圧入された円錐ころ軸受132が内輪隙間ばめ嵌合しており、該雄スプライン部123cには、コンパニオンフランジ133の雌スプライン部133aが嵌合しており、該雄ねじ部123dには予圧ナット130が螺合している。
そして、該予圧ナット130の締め付けによりコンパニオンフランジ133が軸方向内側(ドライブピニオン123a側)に移動し、円錐ころ軸受132の内輪132aと当接し、さらに締め付けることにより、軸受132の外輪132b、転動体としての円錐ころ132c、内輪132a間の隙間がなくなり円錐ころ軸受132に予圧が付与される。すなわち、予圧ナット130の締め付けにより、コンパニオンフランジ133の固定と円錐ころ軸受132の予圧付与が同時に行なわれる。また、その予圧の大きさは、予圧ナット130の締め付け具合で調整が可能となっている。
一方、図8に示すようなコンパニオンフランジを備えていないディファレンシャル装置も知られている。この自動車用ディファレンシャル装置220は、ハウジング222中に、一端にドライブピニオン223aを備え2個の円錐ころ軸受231、232によってハウジング222に回転可能に支持された軸体である軸体223と、軸体223のもう一方の端部に予圧ナット230の締め付けにより円錐ころ軸受232の内輪232aを押圧するスペーサ233と、ハウジング222に取り付けられスペーサ233との間を密封する封止部材234と、ドライブピニオン223aと噛合うリングギヤ225aが固定されサイドベアリング224を介してハウジング222に回転可能に支持されたデフケース225と、該デフケース225の内部に回転可能に保持された2個のサイドギヤ226と、デフケース225内のピニオンメートシャフト227に回転可能に支持されて上記サイドギヤ226にそれぞれ噛合う2個のピニオンメートギヤ228と、を備えて構成されている。
軸体223は、上述のように2つの円錐ころ軸受231、232によって支持されているが、ドライブピニオン223aと軸方向反対側の円錐ころ軸受232のはめ合い面223bに隣接して、該はめ合い面223bよりも小径の雄ねじ部223dが形成されている。さらに、雄ねじ部223dよりドライブピニオン223aとは軸方向反対側に該雄ねじ部223dよりも小径の雄スプライン223cが形成されている。
該はめ合い面223bには、外輪232bが軸方向内側(ドライブピニオン223a側)に移動しない様に肩当たりなどさせてハウジング222に圧入された円錐ころ軸受232が内輪隙間ばめ嵌合しており、該雄ねじ部232dには予圧ナット230が螺合している。また、外径面を封止部材234のシールリップ摺接面として適した面に仕上げられたリング状のスペーサ233が、円錐ころ軸受232と予圧ナット230の間に設けられている。
そして、該予圧ナット230の締め付けによりスペーサ233が軸方向内側(ドライブピニオン223a側)に移動し、軸受の内輪232aと当接し、さらに締め付けることにより、円錐ころ軸受232の外輪232b、転動体としての円錐ころ232c、内輪232a間の隙間がなくなり円錐ころ軸受232に予圧が付与される。その予圧の大きさは、予圧ナット230の締め付け具合で調整が可能となっている。
なお、軸体223の軸端の雄スプライン232cには、予圧付与後に不図示のカップリングが取り付けられる。
このように、コンパニオンフランジ付のディファレンシャル装置であっても、コンパニオンフランジを備えていないディファレンシャル装置であっても、軸体を支持する軸受の予圧の付与は予圧ナットの締め付けによって行い、その予圧の大きさは予圧ナットの締め付けによってコントロールしている。
ここで、予圧の大きさは、予圧値を測定しながらの組み付け作業を行なうことができないため、組み付け時に軸体を所定の速度で低速回転させたときの回転トルクを測定し、事前に用意した回転トルクと予圧の関係を示す線図(以降、トルク−予圧線図と称す。)に照らし合わせることにより予圧値を推定し、適切な予圧を付与する。すなわち、測定できない予圧値の替わりに測定可能な回転トルク値が狙い値になるよう予圧ナットの締め付け量を調整することにより、軸受の予圧を管理している。より具体的に説明すると、ディファレンシャル装置と同等の部品を用い、予圧付与作業時と同等な所定の温度で、かつ、所定の速度で軸体を低速回転させたときのトルク−予圧線図を予め用意しておく。そして、円錐ころ軸受に付与する目標予圧値が円錐ころ軸受に付与された時の回転トルク値を、このトルク−予圧線図から読み取り、その回転トルク値を予圧付与作業時の目標回転トルク値とし、その目標回転トルク値となるように予圧ナットの締め付けを調整する。
ここで、図9(a)および(b)を用いて、円錐ころ軸受232に予圧を付与する手順を説明する。
図9(a)では、円錐ころ軸受232によりハウジング222に対し軸体223が回転可能に支持され、円錐ころ軸受232に近接して封止部材234がハウジング222に配設されている。この状態では、円錐ころ軸受232には、まだ予圧が付与されていない。
円錐ころ軸受232には、防錆油が塗布されており、また、封止部材234のシールリップ部234aには、予圧付与作業時に軸体223を低速回転させるため、初期潤滑用のグリースが塗布されている。この状態から、まずは、スペーサ233を円錐ころ軸受232の内輪232aに接触するまで軸体223に挿入する。続いて、図9(b)に示すように、予圧ナット230を締め付ける。
予圧ナット230を締め付けると、円錐ころ軸受232の外輪232bはハウジング222からの軸方向反力を受け、円錐ころ軸受232の内輪232a は、スペーサ233を介して予圧ナット230の軸方向力を受けるため、円錐ころ軸受232は、外輪232bと内輪232aから挟力を受けることとなり、円錐ころ軸受232には、予圧ナット230の締め付けに応じた予圧が付与される。
予圧付与作業は、上述したように、軸体223を所定の速度で低速回転させ、その時の回転トルク値を測定し、その測定値が目標回転トルク値となるよう予圧ナット230の締め付けを調整することにより、円錐ころ軸受232に付与する予圧値を管理することが出来る。
しかしながら、このように予圧を付与しても実際には必ずしも予圧推定値が実際の予圧値と一致するとは限らない。過大な予圧を与えてしまうと早期焼き付き、予圧が過小であれば剛性低下などの不具合の原因となる。さらに、これらの不具合は、組立て時には判別できず、適正な予圧がかかったものとして認識されてしまう可能性があった。
そのため従来より、組み立てラインでの温度管理を行い温度変化による回転トルクの測定値の変動を抑える等の環境による影響を排除する方法や、各部品精度を上げることにより製品毎の回転トルクのバラツキを抑える等の部品精度の影響を排除する方法など、予圧の推定精度を上げる工夫がなされている。
例えば、特許文献2では、円錐ころ軸受の回転トルクのほとんどが内輪大鍔面ところ大径端面との摩擦に起因することに注目し、内輪大鍔面ところ大径端面の表面粗さや、曲率半径を適切な値に管理することにより個々の円錐ころ軸受の回転トルク値のバラツキをなくすことにより、予圧の推定精度を上げるというものである。
特開2005−98495号公報 特開2002−221223号公報
しかしながら、これら従来の技術を用いても、円錐ころ軸受の、特に大鍔部ところ大端面との間に、あらかじめ塗布した防錆油以外のものが介在すると軸受の回転抵抗が変わることにより回転トルク値が変動し、適切な予圧を付与できない可能性が有る。
予圧を管理するために組み立て時に軸体を低速回転させるが、その時には、まだ、ディファレンシャル装置内に作動油は封入されていない。各ギヤ、各軸受では、防錆油が作動油として作用するが、封止部材のシールリップには、潤滑材の代替品がないので摺接部に初期潤滑用のグリースを塗布しておく必要が有る。
このとき、図7のコンパニオンフランジ付ディファレンシャル装置120の場合、コンパニオンフランジ133のスプライン嵌合部外径を封止部材134のシールリップとの摺接面として利用しており、この摺接面は一般的に円錐ころ軸受132の内輪大鍔部132dの外径よりも十分に小径となっているので問題ないが、コンパニオンフランジを備えていないディファレンシャル装置の場合、例えば図8のスペーサ233の外径が円錐ころ軸受232の内輪大鍔部232dの外径と同等又はそれよりも大きく設定されている場合が有る。
そのような場合、図9(a)および(b)に示すようにスペーサ233が封止部材234のシールリップ部234aを通過する際、グリースを掻き出し、円錐ころ軸受232の内輪大鍔部232dの外径部に運ばれる。
封止部材234のシールリップ部234aは、スペーサ233の外径よりも小径であり、さらに、ガータスプリングにより内径方向へ負荷されている。そのため、図9(a)に示すようにスペーサ233を挿入する際、スペーサ角部が初期潤滑用のグリースをそぎ取るように付着させ、図9(b)に示すように、グリースの一部を円錐ころ軸受232の内輪大鍔部232dのところまで運んでしまうことが有る。さらに、組み立て中に振動などでグリースが内輪大鍔部232dの外径部を伝い、軸受内部に浸入した場合、軸受の回転抵抗が変わり、設定予圧の検出トルク値が設計値よりも下がり、正確な予圧設定ができない可能性が有るという問題が有った。
図10は、25℃における粘度3.3mm2/sの防錆油を塗布した円錐ころ軸受を単体で25℃の環境にて60rpmの速度で低速回転させたときの予圧値と回転トルクの関係線図を測定したトルク−予圧線図の一例である。図11は、25℃における粘度555.1mm2/sのグリースを人為的に図10の測定に使用した円錐ころ軸受に浸入させ、25℃の環境にて60rpmの速度で低速回転させたときの予圧値と回転トルクの関係線図を測定したトルク−予圧線図の一例である。
図10と図11を比較すると、グリースの浸入により回転トルクが明らかに低下したことがわかる。仮に、図10の線図を想定して回転トルクで予圧を管理していた場合、軸受内にグリースの浸入があると、作業者は図10の線図の関係と思っているが、実際には図11の線図の関係となっている。そのため、目標回転トルクになるまで予圧ナットを締め付けると、想定したよりも高い予圧を掛けてしまうことになる。
本発明は、このような、あらかじめ塗布した防錆油以外のもの、例えばグリースなどが軸受内部に浸入することにより軸受の回転抵抗が変わり、回転トルク値が変動し、適切な予圧を付与できない可能性があるという不都合を解消するためになされたものであり、その目的は、軸受内部へのグリースの浸入を防止可能な軸受装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1)外周面に内輪軌道面が形成された内輪と、内周面に外輪軌道面が形成された外輪と、前記内輪軌道面と前記外輪軌道面の間を周方向に転動可能な複数の転動体と、該転動体を所定の間隔で保持する保持器と、を備え、ハウジングに軸体を回転自在に支持する軸受と、
前記軸体と螺合して前記軸受に予圧を付与する予圧ナットと、
前記軸受の前記内輪と前記予圧ナット間に配設されたスペーサと、
前記スペーサの外径側に設けられ、前記ハウジングと前記スペーサとの間を封止する封止部材と、を備えた軸受装置において、
前記内輪と前記スペーサとの接触部には、前記軸受に予圧を付与する作業中、あるいは作業前に軸受内部へグリースが浸入することを防止するためのグリース浸入防止部が設けられていることを特徴とする軸受装置。
(2)前記グリース浸入防止部は、前記内輪の外径を前記スペーサの外径よりも大径とすることにより構成された段差であることを特徴とする(1)に記載の軸受装置。
(3)前記グリース浸入防止部は、前記内輪の前記スペーサとの接触端面と前記スペーサの前記内輪との接触端面の少なくとも一方に形成された切り欠きであることを特徴とする(1)に記載の軸受装置。
(4)前記グリース浸入防止部は、前記スペーサの外径を前記内輪に向かうに連れて次第に小径となるように傾斜させることにより構成された段差であることを特徴とする(1)に記載の軸受装置。
(5)前記グリース浸入防止部は、前記段差に加え、前記内輪の前記スペーサとの接触端面に設けられた環状の凹溝であるグリース溜まりにより構成されていることを特徴とする(2)又は(4)に記載の軸受装置。
本発明の(1)の軸受装置によれば、内輪とスペーサとの接触部には軸受内部へグリースが浸入することを防止するグリース浸入防止部が設けられているので、グリースが軸受内部に浸入することがなく、設定予圧の検出用トルク値が設計値よりも下がり正確な予圧設定ができなくなるという不都合を防止することができる。
また、本発明の(2)の軸受装置によれば、グリース浸入防止部は、内輪の外径をスペーサの外径よりも大径とすることにより構成された段差であるので、スペーサが封止部材の摺動部を通過する際、例えグリースを掻き出しても、内輪とスペーサとの接触面に形成された段差によりグリースが軸受内部に浸入するのを防止することができる。
また、本発明の(3)の軸受装置によれば、グリース浸入防止部は、内輪のスペーサとの接触端面とスペーサの内輪との接触端面の少なくとも一方に形成された切り欠きであるので、スペーサが封止部材の摺動部を通過する際、例えグリースを掻き出しても、該切り欠きにグリースが凝集するので、グリースが軸受内部に浸入するのを防止することができる。
また、本発明の(4)の軸受装置によれば、スペーサの外径を内輪に向かうに連れて次第に小径となるように傾斜させることにより構成された段差であるので、スペーサが封止部材の摺動部を通過する際、例えグリースを掻き出しても、内輪とスペーサとの接触端面に形成された段差によりグリースが軸受内部に浸入するのを防止することができる。
また、本発明の(5)の軸受装置によれば、段差に加えて内輪のスペーサとの接触端面に設けられた環状の凹溝であるグリース溜まりにより構成されるので、段差によりグリースが軸受内部に浸入するのが防止され、さらにグリース溜まりにグリースが凝集する。これにより、効果的にグリースが軸受内部に浸入するのを防止することができる。
本発明に係る軸受装置の第1実施形態の断面図である。 本発明に係る軸受装置の第2実施形態の断面図である。 本発明に係る軸受装置の第3実施形態の断面図である。 本発明に係る軸受装置の第4実施形態の断面図である。 第4実施形態の変形例の断面図である。 本発明に係る軸受装置の第5実施形態の断面図である。 従来のコンパニオンフランジ付自動車用ディファレンシャル装置の一例を示す断面図である。 従来のコンパニオンフランジを備えていない自動車用ディファレンシャル装置の一例を示す断面図である。 本発明に係る円錐ころ軸受装置に予圧を付与する手順を説明する断面図であり、(a)はスペーサ挿入時の断面図、(b)は予圧ナット締め付け後の断面図である。 従来の防錆油を塗布した円錐ころ軸受のトルク−予圧線図の一例である 従来の防錆油を塗布した円錐ころ軸受にグリースが浸入した時のトルク−予圧線図の一例である。
本発明の軸受装置は、ハウジングに軸体を回転自在に支持し、予圧条件下で使用される軸受装置であり、特に、軸受に封止部材が近接配置され、封止部材のシールリップに塗布したグリースが軸受内に浸入する可能性が有る各種装置、例えば、自動車用ディファレンシャル装置、トランスファ装置等に使用可能である。
以下、本発明に係る軸受装置の各実施形態について、例えば、図8に記載の自動車用ディファレンシャル装置に使用する軸受装置を例に図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の軸受装置の第1実施形態の断面図である。
本発明の軸受装置10は、ハウジング1に軸体2を回転自在に支持する円錐ころ軸受3と、軸体2と螺合して円錐ころ軸受3に予圧を付与する予圧ナット4と、円錐ころ軸受3と予圧ナット4間に配設されたスペーサ5と、スペーサ5の外径側に設けられ、ハウジング1とスペーサ5との間を封止する封止部材6と、を備えて構成されている。
円錐ころ軸受3は、外周面に内輪軌道面31aが形成され、小径側端部に半径方向外方に突出して形成された小鍔部31bと、大径側端部に半径方向外方に突出して形成された大鍔部31cとを備えた内輪31と、内周面に外輪軌道面32aが形成された外輪32と、内輪軌道面31aと外輪軌道面32a間を周方向に転動可能な複数の円錐ころ33と、複数の円錐ころ33を所定の間隔で転動可能に保持する保持器34とを備えている。
予圧ナット4は、軸体2に形成された雄ねじ部2aに螺合して軸方向に移動可能であり、スペーサ5を介して内輪31を押圧し、円錐ころ軸受3に予圧を付与している。
スペーサ5は、外径面を封止部材6のシールリップ65の摺接面として適した面に仕上げられたリング形状であり、軸方向一方側端面5aが円錐ころ軸受3の内輪31の大鍔部31cと接触し、他方側端面が予圧ナット4の端面と接触する。スペーサ5の外径は、内輪31の大鍔部31cより小径に設定されている。すなわち、大鍔部外径面とスペーサ外周面の間に段差T1を設けている。
封止部材6は、芯金61と、この芯金61に一体成型された弾性材62とから成る。芯金61は、断面L字形の円環状で、円筒部63と、この円筒部63の軸方向端縁から直径方向内方に折れ曲がった円輪部64とから成り、該円筒部63をハウジング1に内嵌固定している。また、弾性材62は、芯金61を構成する円輪部64の内側端部に全周に亙り一体に成型されており、円輪部64の内周縁よりも直径方向内方に突出するシールリップ65を備える。そして、この状態でシールリップ65の先端部にガータスプリング66を外嵌して、このシールリップ65の先端縁をスペーサ5の外周面に抑え付けてシールリップ65の先端縁をスペーサ5の外周面に全周に亙り摺接させて、ハウジング1とスペーサ5の内部空間を密閉している。シールリップ65の先端部には、初期潤滑用のグリースが塗布されている。
ここで、本実施形態においては、内輪31の大鍔部31cとスペーサ5との接触部には、大鍔部31cの外径をスペーサ5の外径よりも大径とすることにより構成された段差T1からなるグリース浸入防止部71が設けられている。この段差T1は、大きければ大きいほど効果が有る。一方、T1が小さすぎると効果が期待できないので、T1は、1mm以上が望まれる。これにより、図9(a)及び(b)に示すように、組立時においてスペーサ5が封止部材6の摺動部を通過する際、グリースを掻き出しても掻き出されたグリースはグリース浸入防止部71で大鍔部31cへの流出が防止される。これにより、設定予圧の検出用トルク値が設計値よりも下がることがなく、正確な予圧設定を行うことができる。
<第2実施形態>
図2は、本発明の軸受装置の断面図である。なお、第1実施形態と同一又は同等部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
この第2実施形態の軸受装置10Aでは、グリース浸入防止部は、第1実施形態の軸受装置10の構成に加え、さらに、内輪31の大鍔部31cのスペーサ5との接触端面31dに設けられたグリース溜まり72により構成されている。
グリース溜まり72は、内輪31のスペーサ5との接触端面31dに形成された環状の凹溝であり、スペーサ5の外周面と略等しい径方向位置に設けられている。グリース溜まり72は、内径側の縁がスペーサ5の外周面よりも小さく、外径側の縁がスペーサ5の外周面よりも大きいことが好ましい。これにより、内輪31の大鍔部31cとスペーサ5との接触部に形成されたグリース浸入防止部71によりグリースが軸受内部に浸入するのが防止され、さらにグリース溜まり72にグリースが凝集するので、効果的にグリースが軸受内部に浸入するのを防止することができる。
また、上記に比べると効果が劣るが、グリース溜まり72をスペーサ5の外周面よりも大径側に設けてもよい。この場合でも前述の第1実施形態よりも高い効果が期待できる。
<第3実施形態>
図3は、本発明の軸受装置の断面図である。なお、第1実施形態と同一又は同等部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
この第3実施形態の軸受装置10Bは、グリース浸入防止部71Bの構成が第1実施形態の軸受装置10のグリース浸入防止部71と相違し、大鍔部31cのスペーサ5との接触端面31dの外径側隅部に形成された切り欠き73により構成されている。
切り欠き73は、大鍔部31cのスペーサ5との接触端面31dの外径側隅部を切り欠くことにより形成されている。切り欠き73の深さは、スペーサ5の外周面よりも小径となるように設定する。切り欠き73の最小径端とスペーサ5の外周面の径の差T2は、大きければ大きいほど効果が有る。一方、T2が小さすぎると効果が期待できないので、T2は、1mm以上が望まれる。
なお、切欠きの形状は、図3に見られるように大鍔部の角部を落とすように断面視で略三角形状に切り欠いても良いし、略四角形状、即ち、外周面に対して垂直に切り欠き、外周面と同心であり、かつ、スペーサ5の外周面よりも小径の円筒形に仕上げても良い。この断面形状に特に規制はなく、スペーサ5との間にグリースが溜まる溝が形成されれば良い。また、角部がだれていたり、平面部が曲面であったり、抜き勾配があったりしても効果に変わりはない。従って、切削加工やプレス成型など、その加工方法も特に問わない。これにより、本実施形態の軸受装置10Bにおいても、切り欠き73により構成されたグリース浸入防止部71Bにより、グリースが軸受内部に浸入するのを防止することができる。
<第4実施形態>
図4は、本発明の軸受装置の断面図である。なお、第1実施形態と同一又は同等部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
この第4実施形態の軸受装置10Cは、グリース浸入防止部71Cの構成が第1実施形態の軸受装置10のグリース浸入防止部71と相違し、スペーサ5の大鍔部31cとの接触端面5aの外径側隅部に形成された切り欠き74により構成されている。
切り欠き74は、スペーサ5の大鍔部31cとの接触端面5aの外径側隅部を斜めに切り欠くことにより形成されている。切り欠き74の深さは、大鍔部外周面よりも小径となるように設定する。切り欠きの最小径端と大鍔部外径の差T3は、大きければ大きいほど効果が有る。一方、T3が小さすぎると効果が期待できないので、T3は、1mm以上が望まれる。
なお、切り欠き74の形状は、図4に見られるようにスペーサ角部を落とすように断面視で略三角形状に切り欠いても良いし、図5に見られるように略四角形状、即ち、外周面に対して垂直に切り欠き、外周面と同心であり、かつ、スペーサ5の外周面よりも小径の円筒形に仕上げても良く、円錐ころ軸受3との間にグリースが溜まる溝が形成されれば良い。また、角部がだれていたり、平面部が曲面であったり、抜き勾配があったりしても効果に変わりはない。従って、切削加工やプレス成型など、その加工方法も特に問わない。
<第5実施形態>
図6は、本発明の軸受装置の断面図である。なお、第1実施形態と同一又は同等部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
この第5実施形態の軸受装置10Dは、グリース浸入防止部71Dの構成が第1実施形態の軸受装置10のグリース浸入防止部71と相違し、スペーサ5の外周面をとなるように傾斜させることにより構成されている。スペーサ5は、最小径部で大鍔部31cと接触するようになっており、最小径部の外径は、大鍔部31cの外径よりも小径である。すなわち、大鍔部外径面とスペーサ外周面の間に段差T4を設けている。この段差T4が、グリースの軸受内部への浸入を妨げるグリース浸入防止部71Dとなる。この段差T4は、大きければ大きいほど効果が有る。一方、段差T4が小さすぎると効果が期待できないので、段差T4は、1mm以上が望まれる。
これにより、本実施形態の軸受装置10Dにおいても、グリース浸入防止部71Dにより、グリースが軸受内部に浸入するのを防止することができる。さらに、第2実施形態のグリース溜まりと組み合わせると、より効果的である。
なお、上述した各実施形態では、予圧を負荷する軸受として円錐ころ軸受を用いる例を説明したが、近年、自動車用ディファレンシャル装置の同部位に採用され始めたアンギュラ玉軸受など、本実施形態と同様に予圧を付与する軸受であれば、本願発明を採用することにより円錐ころ軸受けと同等の効果を得ることが出来る。さらには、ディファレンシャル装置の軸体支持軸受に用途が限定されるわけではなく、上述した各実施形態と同様の構成で予圧を付与する軸受であれば、同様の効果を得ることができる。
10、10A、10B、10C、10D 軸受装置
1 ハウジング
2 軸体
3 円錐ころ軸受
31 内輪
31a 内輪軌道面
31c 大鍔部
32 外輪
33 円錐ころ
34 保持器
4 予圧ナット
5 スペーサ
6 封止部材
71 グリース浸入防止部
72 グリース溜まり
73、74 切り欠き

Claims (5)

  1. 外周面に内輪軌道面が形成された内輪と、内周面に外輪軌道面が形成された外輪と、前記内輪軌道面と前記外輪軌道面の間を周方向に転動可能な複数の転動体と、該転動体を所定の間隔で保持する保持器と、を備え、ハウジングに軸体を回転自在に支持する軸受と、
    前記軸体と螺合して前記軸受に予圧を付与する予圧ナットと、
    前記軸受の前記内輪と前記予圧ナット間に配設されたスペーサと、
    前記スペーサの外径側に設けられ、前記ハウジングと前記スペーサとの間を封止する封止部材と、を備えた軸受装置において、
    前記内輪と前記スペーサとの接触部には、前記軸受に予圧を付与する作業中、あるいは作業前に軸受内部へグリースが浸入することを防止するためのグリース浸入防止部が設けられていることを特徴とする軸受装置。
  2. 前記グリース浸入防止部は、前記内輪の外径を前記スペーサの外径よりも大径とすることにより構成された段差であることを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。
  3. 前記グリース浸入防止部は、前記内輪の前記スペーサとの接触端面と前記スペーサの前記内輪との接触端面の少なくとも一方に形成された切り欠きであることを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。
  4. 前記グリース浸入防止部は、前記スペーサの外径を前記内輪に向かうに連れて次第に小径となるように傾斜させることにより構成された段差であることを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。
  5. 前記グリース浸入防止部は、前記段差に加え、前記内輪の前記スペーサとの接触端面に設けられた環状の凹溝であるグリース溜まりにより構成されていることを特徴とする請求項2又は4に記載の軸受装置。
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