JP2011110581A - 張り出し成形金型及び張り出し成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】張り出し成形において、成形部の品質を向上させ、成形時のエネルギー効率を高め、さらに、材料の歩留まりを高める。
【解決手段】板金ワークWの両端縁部を、互いに離反する方向で、且つ、パンチ20の成形面21の延長面方向Mと同一か、それよりもパンチ20側に傾斜した方向にスライドさせることにより、板金ワークWに成形部W1の伸びを阻害するような急な折れ曲がり部や縦壁部が形成されることはない。これにより、成形部W1を十分に引き伸ばすことができるため、品質の向上を図ることができると共に、エネルギーを効率よく成形部の引き伸ばしに費やすことができる。また、縦壁部が形成されないため、歩留まりを高めることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、張り出し成形金型及び張り出し成形方法に関する。
張り出し成形は、板金ワークを引き伸ばしながら金型の成形面に押し付けて塑性変形させることにより所定形状に成形する成形方法であり、例えば、自動車のドアアウタパネルやフードアウタパネルなど、緩やかな曲面状の意匠面を有するパネル部品の成形に適用される。
例えば、特許文献1には、従来技術として、図11及び図12に示すような張り出し成形金型が示されている。この張り出し成形金型は、板金ワークWの両端縁部W2をブランクホルダ101,102で保持し(図11参照)、この状態でブランクホルダ101,102を降下させて板金ワークWをパンチ103に押し付けることにより、板金ワークWの成形部W1を所定形状に成形するものである(図12参照)。この場合、図13に示すように、ブランクホルダ101,102の降下に伴って、板金ワークWのうち、パンチ103の成形面103aで成形される成形部W1の端部に折り曲げ部Pが形成され、この折り曲げ部Pを介して縦壁部W3が形成される。すなわち、ブランクホルダ101,102を降下させることで、縦壁部W3を上下に引き伸ばしながら成形部W1に引っ張り力を加えて成形している。尚、図11〜13の各部位には、特許文献1とは異なる名称及び符号を付している。
特開平9−150224号公報
上記のような金型で張り出し成形を行う場合、図13に示すように、ブランクホルダ101,102が降下して成形が進むにつれて、縦壁部W3が垂直方向に近づくため、パンチ103の成形面103aの延長面方向M’と縦壁部W3の伸びる方向S’との間の角度θ’が大きくなり、縦壁部W3と成形部W1との間に直角に近い急な折れ曲がり部Pが形成される。この折れ曲がり部Pで板金ワークWの巻きつきが生じて成形部W1の伸びが阻害されるため、成形部W1を十分に引き伸ばすことが困難となり、成形部W1の品質が低下する恐れがある。また、折れ曲がり部Pで成形部W1の伸びが阻害されることにより、成形部W1の伸び(例えば2〜3%程度)に対して縦壁部W3が大きく引き伸ばされる(例えば10〜15%程度)が、縦壁部W3は、通常、成形部W1(意匠面)と切り離されて廃棄されたり、成形部W1の裏側に折り曲げられたりするため、大きく引き伸ばす必要はなく、縦壁部W3を引き伸ばすために無駄なエネルギーを費やしていることとなる。さらに、縦壁部W3の引き伸ばしによる破断を防止すると共に、成形部W1の伸び量を確保することができるように、板金ワークWの縦壁部W3の形状を設計する必要があるため、歩留まりの低下を招く。
また、上記特許文献1には、板金ワークを水平方向に引っ張ってプリテンションをかけることにより、成形部の引き伸ばし量を増やし、余肉部(縦壁部)を縮小する発明が記載されている。しかし、このプリテンションは、意匠面の成形に先立って板金ワークを水平方向に引き伸ばすものであり、板金ワークの意匠面の成形は、あくまでブランクホルダを降下させて板金ワークをパンチに押し付けることにより行われる。従って、板金ワークに急な折れ曲がり部や縦壁部が形成されることには変わりなく、成形部の品質低下や、成形時のエネルギー効率の低下、あるいは歩留まりの低下等の課題を解決できるとは言えない。
本発明の解決しようとする課題は、張り出し成形において、成形部の品質を向上させ、成形時のエネルギー効率を高め、さらに、材料の歩留まりを高めることにある。
前記課題を解決するために、本発明は、部品の意匠面を成形するための成形面を有するパンチと、部品の基材となる板金ワークを前記成形面に沿わせた状態で、前記成形面からはみ出た板金ワークの両端縁部を保持する一対のブランクホルダとを備えた張り出し成形金型であって、一対のブランクホルダを、互いに離反する方向で、且つ、前記成形面の延長面方向と同一か、それよりもパンチ側に傾斜した方向にスライドさせるスライド機構を設けたことを特徴とする。
また、本発明は、部品の意匠面を成形するためのパンチの成形面に板金ワークを沿わせるステップと、前記成形面からはみ出た板金ワークの両端縁部を、互いに離反する方向で、且つ、前記成形面の延長面方向と同一か、それよりもパンチ側に傾斜した方向に沿って引っ張ることにより、板金ワークを前記成形面に押し付けて意匠面を成形するステップとを有する張り出し成形方法として特徴づけることもできる。
本発明では、板金ワークWの両端縁W2を保持した一対のブランクホルダを、平行に降下させる(図11及び図12参照)のではなく、互いに離反する方向にスライドさせて板金ワークの両端縁部を引っ張ることにより、パンチの成形面の延長面方向Mと板金ワークのスライド方向Sとの間の角度θが小さくなり(図5及び図7参照)、板金ワークWに急な折れ曲がり部P(図13参照)が形成される事態を回避できる。これにより、板金ワークの成形部を十分に引き伸ばすことができ、品質の向上を図ることができる。また、板金ワークに、急な折れ曲がり部を介した縦壁部W3(図13参照)も形成されないため、かかる縦壁部を引き伸ばすエネルギーも必要なくなり、ブランクホルダのスライドによる引っ張りエネルギーを効率よく成形部の引き伸ばしに費やすことができる。さらに、縦壁部W3が形成されないため、歩留まりを高めることができる。
尚、張り出し成形時に板金ワークWに折れ曲がり部を形成しないという観点からすると、板金ワークの引っ張り方向(ブランクホルダのスライド方向S)をパンチの成形面の延長面方向Mに一致させることが理想的である(図5参照)。しかし、必ずしも両方向を一致させる必要はなく、成形部の伸びを阻害するような急な折れ曲がり部や縦壁部が形成されない限り、板金ワークの引っ張り方向と成形面の延長面方向とが異なっていても良い。ただし、板金ワークの引っ張り方向を、成形面の延長面方向に対してパンチから離反する側に傾斜させると、板金ワークの成形部の一部(端縁付近)がパンチの成形面と接触せず、成形不良が生じる恐れがあるため、板金ワークの引っ張り方向は、成形面の延長面方向と同一か、それよりもパンチ側に傾斜させる必要がある。
ブランクホルダは、例えば板金ワークを挟持する一対のホルダ部材で構成することができる。このブランクホルダをスライドさせる際に、一方のホルダ部材が他方のホルダ部材に対してスライド方向にすべると、ブランクホルダによる板金ワークの保持力に支障を来たす恐れがある。そこで、一対のホルダ部材を、スライド方向で何れの方向にも互いに平面同士で係合させれば、一対のホルダ部材のスライド方向での相対的なすべり(位置ズレ)を確実に防止できる。
以上のように、本発明によれば、張り出し成形において、成形部の品質を向上させ、成形時のエネルギー効率を高め、さらに、材料の歩留まりを高めることができる。
板金ワークから成形されるドアのアウタパネルを示す平面図である。 張り出し成形金型の断面図である(成形開始前)。 張り出し成形金型の断面図である(板金ワークの両端部を保持した状態) 張り出し成形金型の断面図である(張り出し成形時)。 張り出し成形金型の拡大断面図である。 張り出し成形金型の断面図である(成形完了時)。 他の断面における張り出し成形金型の拡大断面図である。 他の実施形態にかかるブランクホルダのホルダ部材の斜視図である。 (a)は、他の実施形態にかかるブランクホルダの断面図であり、(b)は、同ブランクホルダの異なる位置における断面図である。 ブランクホルダの参考例を示す断面図である。 従来の張り出し成形金型の断面図である(成形開始前)。 従来の張り出し成形金型の断面図である(成形完了時)。 従来の張り出し成形金型の拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態の張り出し成形により形成する部品は、図1に示すようなドアのアウタパネルDO(以下、ドアアウタDO)である。以下の説明では、図1のX−X断面における成形の様子を説明する。
本実施形態の張り出し成形金型は、図2に示すように、スライド可能な上型スライド1に固定されたダイ10と、固定側となるボルスター2に固定されたパンチ20と、板金ワークWの端縁部W2(図3参照)を保持するブランクホルダ30,40とを備える。上型スライド1及びダイ10は、パンチ20に接近・離反する方向にスライド可能とされる。本実施形態では、上型スライド1及びダイ10のスライド方向が上下方向である場合を示す。尚、説明の便宜上、図2において上下方向と直交する方向(図中の左右方向)を幅方向と言う。
ダイ10は、図2に示すように、ドアアウタDOの意匠面に沿った緩やかな凹曲面状の押さえ面11と、ドアアウタDOの意匠面上の凹部(例えば取っ手部の凹部H、図1参照)を成形するための凸部12と、押さえ面11の幅方向両外側に設けられた上部スライド面13とを備える。上部スライド面13は、ブランクホルダ30,40をスライドさせるためのスライド機構の一要素を構成し、図示例では幅方向外側へ向けて上方に傾斜している。
パンチ20は、図2に示すように、ドアアウタDOの意匠面に沿った緩やかな凸曲面状の成形面21と、ダイ10の凸部12とで板金ワークWをプレスすることでドアアウタDOの意匠面上の凹部を成形する凹部22と、成形面21の幅方向両外側に設けられた下部スライド面23とを備える。下部スライド面23は、ブランクホルダ30,40をスライドさせるためのスライド機構の一要素を構成し、パンチ20の成形面21の延長面方向M(すなわち成形面21の端部21aにおける接線方向、図2参照)に沿って傾斜し、特に図示例では延長面方向Mと平行となるように幅方向外側へ向けて下方に傾斜している。
ブランクホルダ30,40は、板金ワークWの端縁部を保持するものであり、パンチ20の成形面21の幅方向両外側に配され、ダイ10及びパンチ20に対してスライド可能に設けられる。以下、一方のブランクホルダ30の具体的な構成を説明するが、他方のブランクホルダ40の構成も同様であるため、重複説明は省略する。
ブランクホルダ30は、上下一対のホルダ部材31,32からなる。上側のホルダ部材31は、バネ等の伸縮部材33を介してダイ10に取付けられ、ダイ10の上部スライド面13に沿ってスライド可能とされる。下側のホルダ部材32は、バネ等の伸縮部材34を介してパンチ20に取付けられ、パンチ20の下部スライド面23に沿ってスライド可能とされる。各ホルダ部材31,32のワーク保持面31a,32aは水平に設けられる。上側のホルダ部材31のワーク保持面31aには、自身の長手方向(図2で示す断面と直交する方向)に延びた溝31a1が形成され、下側のホルダ部材32のワーク保持面32aには、上側のホルダ部材31の溝31a1に対応し、自身の長手方向に延びた凸部32a1が形成される。尚、これとは逆に、上側のホルダ部材31に凸部を設け、下側のホルダ部材32に溝を設けてもよい。
上記構成の張り出し成形金型による張り出し成形方法を、図2〜6を用いて説明する。
まず、図2に示すように、ダイ10とパンチ20とを型開きした状態で、パンチ20の成形面21の上に板金ワークWを載置する。このとき、ブランクホルダ30,40は最も中央側の位置に配置され、すなわち上側のホルダ部材31,41がダイ10の押さえ面11の幅方向両外側に隣接して配置されると共に、下側のホルダ部材32,42がパンチ20の成形面21の幅方向両外側に隣接して配置される。
次に、上型スライド1及びダイ10を降下させ、上側のホルダ部材31,41で板金ワークWの端縁部W2を押し下げながら、上側のホルダ部材31,41のワーク保持面31a,41aと下側のホルダ部材32,42のワーク保持面32a,42aとで板金ワークWの幅方向両側の端縁部W2を上下から挟持する(図3参照)。このとき、溝31a1,41a1及び凸部32a1,42a1で板金ワークWを挟持することで、その後のスライド動作時における板金ワークWのブランクホルダ30,40に対する位置ズレを防止している。
さらに上型スライド1及びダイ10を降下させると、スライド機構により、ブランクホルダ30,40が、成形面21の延長面方向Mと平行で、幅方向で互いに離反する方向にスライドする。本実施形態では、ダイ10に形成された上部スライド面13とパンチ20に形成された下部スライド面23とでスライド機構が構成される。具体的には、図4に示すように、上側のホルダ部材31,41がダイ10の上部スライド面13によって幅方向外側に押し出され、これに伴って、図5に拡大して示すように、板金ワークWの端縁部W2を挟持したブランクホルダ30,40が、パンチ20の下部スライド面23に沿って(すなわち成形面21の延長面方向Mに沿って)幅方向外側にスライドする。こうして、板金ワークWが幅方向外側に引っ張られながらパンチ20の成形面21に押し付けられて塑性変形し、成形面21の形状に沿って成形される。
このように、ブランクホルダ30,40を互いに離反する方向にスライドさせることで、ブランクホルダのスライド方向Sと成形面21の延長面方向Mとの間の角度が小さくなり、これにより板金ワークWの成形部W1と端縁部W2との間の角度を緩やかにすることができる。特に、図5に示すように両方向を一致させると、板金ワークWの成形部W1と端縁部W2とが滑らかに連続し、これらの間に折れ曲がり部は全く形成されない。これにより、ブランクホルダ30,40のスライドによる引っ張り力を板金ワークWの成形部W1に効率よく伝えることができると共に、成形部W1(意匠面)の加工品質を高めることができる。また、従来の張り出し成形品の縦壁部W3(図13参照)が形成されないため、歩留まりを高めることができる。
さらに上型スライド1及びダイ10を降下させると、図6に示すように、板金ワークWが幅方向外側にさらに引き伸ばされると共に、ダイ10の押さえ面11とパンチ20の成形面21とで板金ワークWの成形部W1が挟持される。これと同時に、ダイ10の押さえ面11の凸部12とパンチ20の成形面21の凹部22とで板金ワークWに凹部が成形される。
以上により、板金ワークWの張り出し成形が完了する。その後、上型スライド1及びダイ10を上昇させて型開きし、成形後の板金ワークWを取り出す。取り出した成形後の板金ワークWを所定の形状にトリミングすることで、ドアアウタDOが完成する。
尚、ブランクホルダ30のスライド方向Sは、図5に示すように成形面21の延長面方向Mに一致させることが理想的であるが、ドアアウタDO等の部品は、断面によって意匠面の端縁部における傾斜角度が異なるため、あらゆる断面においてブランクホルダ30のスライド方向Sを成形面21の延長面方向Mに一致させることは現実的に不可能である。従って、断面によっては、図7に示すように、プランクホルダ30,40のスライド方向Sが成形面21の延長面方向Mと異なる場合がある。このとき、板金ワークWを確実に成形面21に当接させるために、ブランクホルダ30,40のスライド方向Sは成形面21の延長面方向Mに対してパンチ20側(図中の下側)に傾斜させる必要がある。この場合、成形面21の端部21aで板金ワークWに僅かな折れ曲がり部が形成されるが、成形面21の延長面方向Mに応じてブランクホルダ30のスライド方向Sを適宜設定し、折れ曲がり部の角度を調節することで、成形部W1を十分に引き伸ばすことができる。
本発明は上記の実施形態に限られない。以下、本発明の他の実施形態を説明するが、上記実施形態と同一の構成及び機能を有する箇所には同一の符号を付して説明を省略する。
例えば、板金ワークWを挟持した一対のホルダ部材31,32及び41,42の相対的な位置ズレを防止するために、一対のホルダ部材を、スライド方向で何れの方向にも互いに平面同士で係合するようにしてもよい。具体的には、例えば図8に示すように、下側のホルダ部材32のワーク保持面32aの幅方向外側端部に凸部32b及び凹部32cを設けると共に、上側のホルダ部材31(図9参照)のワーク保持面31aの幅方向外側端部に凹部31c及び凸部31bを設ける。これらのホルダ部材31,32で板金ワークWを挟持すると、図9(a)に示すように、下側のホルダ部材32の凸部32bと上側のホルダ部材31の凹部31cとが嵌合し、両者がスライド方向で平面同士で係合する(係合部をQ1で示す)ことにより、下側のホルダ部材32に対して上側のホルダ部材31が幅方向外側(図中右側)にずれる事態を防止できる。これと同時に、図9(b)に示すように、上側のホルダ部材31の凸部31bと下側のホルダ部材32の凹部32cとが嵌合し、両者がスライド方向で平面同士で係合する(係合部をQ2で示す)ことにより、下側のホルダ部材32に対して上側のホルダ部材31が幅方向内側(図中左側)にずれる事態を防止できる。以上のように、一対のホルダ部材31,32をスライド方向の何れの方向にも平面同士で係合させることで、ホルダ部材31,32の相対的なすべり(位置ズレ)を確実に防止することができる。
例えば、図10に示すように、上側のホルダ部材31’のワーク保持面の幅方向中間部に凹部31c’を設けると共に、下側のホルダ部材32’のワーク保持面の幅方向中間部に凸部32b’を設け、これらを嵌合させることによっても、スライド方向の何れの方向にも平面同士で係合する係合部Q1’及びQ2’を設けることができる。しかし、下側のホルダ部材32’の凸部32b’や、上側のホルダ部材31’の凹部31c’の幅方向外側部分31d’は、係合に耐え得る強度を確保するためにある程度の幅方向の肉厚が必要となるため、これらを幅方向に並べて配するとブランクホルダ30’全体の幅方向寸法が大きくなる。特に、本発明の張り出し成形金型では、ブランクホルダを幅方向外側にスライドさせるので、金型全体の幅方向寸法が大きく傾向にあるため、ブランクホルダの幅方向寸法をコンパクトにすることが好ましい。そこで、図8及び図9に示すように、係合に耐え得る幅方向の肉厚が必要となる凸部31b,32bを幅方向で同じ位置に設ければ、ブランクホルダ30の幅方向寸法を抑えることができる。
1 上型スライド
2 ボルスター
10 ダイ
20 パンチ
21 成形面
30 ブランクホルダ
31,32 ホルダ部材
40 ブランクホルダ
41,42 ホルダ部材
M 成形面の延長面方向
S ブランクホルダのスライド方向
W 板金ワーク
W1 成形部
W2 端縁部

Claims (3)

  1. 部品の意匠面を成形するための成形面を有するパンチと、部品の基材となる板金ワークを前記成形面に沿わせた状態で、前記成形面からはみ出た板金ワークの両端縁部を保持する一対のブランクホルダとを備えた張り出し成形金型であって、
    一対のブランクホルダを、互いに離反する方向で、且つ、前記成形面の延長面方向と同一か、それよりもパンチ側に傾斜した方向にスライドさせるスライド機構を設けたことを特徴とする張り出し成形金型。
  2. ブランクホルダが、板金ワークの端縁部を挟持する一対のホルダ部材からなり、一対のホルダ部材を、スライド方向で何れの方向にも互いに平面同士で係合させた請求項1記載の張り出し成形金型。
  3. 部品の意匠面を成形するためのパンチの成形面に板金ワークを沿わせるステップと、前記成形面からはみ出た板金ワークの両端縁部を、互いに離反する方向で、且つ、前記成形面の延長面方向と同一か、それよりもパンチ側に傾斜した方向に沿って引っ張ることにより、板金ワークを前記成形面に押し付けて意匠面を成形するステップとを有する張り出し成形方法。
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