JP2011110230A - 蛍光画像撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蛍光薬剤が投与された被観察部から発せられた蛍光を受光して蛍光画像を撮像する蛍光画像撮像装置において、操作者の煩雑な作業を必要とすることなく蛍光薬剤を適切なタイミングで投与し、通常画像に対応する蛍光画像を適切なタイミングで取得する。
【解決手段】通常画像または蛍光画像に基づいて撮像部の視野変化を検出し、その視野変化の検出に基づいて蛍光薬剤を自動的に投与する。
【選択図】図6

Description

本発明は、蛍光薬剤が投与された被観察部に励起光を照射することによって、被観察部の蛍光薬剤から発せられた蛍光を受光して蛍光画像を撮像する蛍光画像撮像装置に関するものである。
従来、体腔内の組織を観察する内視鏡システムが広く知られており、白色光の照射によって体腔内の被観察部を撮像して通常画像を得て、この通常画像をモニタ画面上に表示する電子式内視鏡システムが広く実用化されている。
また、上記のような内視鏡システムとして、たとえば、特許文献1や特許文献2には、ICG(インドシアニングリーン)などの蛍光薬剤を予め生体内に投与し、励起光を被観察部に照射して血管内のICGの蛍光を検出することによって血管の蛍光画像を取得する蛍光内視鏡システムも提案されている。
ところで、ICGは血中からのクリアランスが速いため、時間の経過とともに血中ICG濃度が低下してしまい、鮮明な蛍光画像が得られなくなるという問題がある。
そこで、特許文献3においては、蛍光薬剤の濃度を常時測定し、濃度が一定値以下になった場合に自動投与装置によってICGを自動的に投与するか、もしくは蛍光薬剤の投与を促すような表示をモニタに出力する方法が提案されている。
特開2001−299676号公報 特開2007−244746号公報 特開2007−125355号公報 特表2008−520287号公報
しかしながら、特許文献3に記載の方法のように、蛍光薬剤の濃度が常時一定以上になるよう蛍光薬剤を自動的に投与するようにしたのでは、蛍光薬剤の許容量を超えて投与する危険性がある。
そこで、初回循環を撮影する方法(1回に投与する薬剤の量を通常の1/10程度に減らして、薬剤の塊が血中を分散していく過程を画像化する方法)が考えられるが、通常の薬剤蛍光を撮影する方法に比べて蛍光薬剤の投与回数が著しく増加するため、投与作業が煩雑になるという問題がある。
また、蛍光画像を断続的に取得するため、通常画像に対応する蛍光画像を適切なタイミングで取得する必要がある。
さらに、特許文献4においては、蛍光薬剤の許容量を時間で制限する方法が提案されているが、この方法は蛍光薬剤のクリアランスが長く、1回の薬剤投与によってある程度長い時間観察できる場合には有効であるが、上述したような初回循環を撮影する方法においては適していない。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、蛍光薬剤が投与された被観察部から発せられた蛍光を受光して蛍光画像を撮像する蛍光画像撮像装置であって、操作者の煩雑な作業を必要とすることなく蛍光薬剤を適切なタイミングで投与することができ、通常画像に対応する蛍光画像を適切なタイミングで取得することができる蛍光画像撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の蛍光画像撮像装置は、蛍光薬剤が投与された被観察部に励起光を照射する励起光照射部と、被観察部に通常光を照射する通常光照射部と、励起光の照射によって被観察部の蛍光薬剤から発せられた蛍光を受光して蛍光画像を撮像するとともに、通常光の照射によって被観察部から反射された通常画像を撮像する撮像部とを備えた蛍光画像撮像装置において、通常画像または蛍光画像に基づいて、撮像部の視野変化を検出する視野変化検出部と、視野変化検出部よる視野変化の検出に基づいて、蛍光薬剤を自動的に投与する蛍光薬剤注入部とを備えたことを特徴とする。
また、上記本発明の蛍光画像撮像装置においては、蛍光薬剤注入部を、視野変化の検出と蛍光画像の強度とに基づいて、蛍光薬剤を自動的に投与するものとすることができる。
また、視野変化検出部を、フレーム毎に撮像された通常画像における管を表す画像を抽出し、その抽出した管を表す画像のフレーム間の移動量に基づいて視野変化の検出を行うものとすることができる。
また、視野変化検出部を、現在撮像された通常画像における管を表す画像と現在の通常画像の直近に撮像された蛍光画像における管を表す画像とを抽出し、通常画像における管を表す画像の位置と蛍光画像における管を表す画像の位置との移動量に基づいて視野変化の検出を行うものとすることができる。
また、視野変化検出部を、現在撮像された通常画像における管を表す画像と現在の通常画像の直近の蛍光画像撮像時に撮像された通常画像における管を表す画像とを抽出し、現在の通常画像における管を表す画像の位置と蛍光画像撮像時の通常画像における管を表す画像の位置との移動量に基づいて視野変化の検出を行うものとすることができる。
本発明の蛍光画像撮像装置によれば、通常画像または蛍光画像に基づいて、撮像部の視野変化を検出し、その視野変化の検出に基づいて、蛍光薬剤を自動的に投与するようにしたので、操作者の煩雑な作業を必要とすることなく蛍光薬剤を適切なタイミングで投与することができ、通常画像に対応する蛍光画像を適切なタイミングで取得することができる。
また、フレーム毎に撮像された通常画像における管を表す画像を抽出し、その抽出した管を表す画像のフレーム間の移動量に基づいて視野変化の検出を行うようにした場合には、より簡易な方法で視野検出を行うことができる。
また、現在撮像された通常画像における管を表す画像と現在の通常画像の直近に撮像された蛍光画像における管を表す画像とを抽出し、通常画像における管を表す画像の位置と蛍光画像における管を表す画像の位置との移動量に基づいて視野変化の検出を行うようにした場合も、上記と同様に、より簡易な方法で視野検出を行うことができる。
また、現在撮像された通常画像における管を表す画像と現在の通常画像の直近の蛍光画像撮像時に撮像された通常画像における管を表す画像とを抽出し、現在の通常画像における管を表す画像の位置と蛍光画像撮像時の通常画像における管を表す画像の位置との移動量に基づいて視野変化の検出を行うようにした場合には、フレーム間の通常画像の移動量に基づいて視野変化を検出する場合と比較すると、比較対象の通常画像を頻繁に入れ替える必要がないため、演算処理の負担を軽減することができる。
本発明の蛍光画像撮像装置の一実施形態を用いた硬性鏡システムの概略構成図 硬質挿入部の概略構成図 撮像ユニットの概略構成図 画像処理装置および光源装置の概略構成を示すブロック図 薬剤自動注入装置の概略構成を示す図 本発明の蛍光画像撮像装置の一実施形態を用いた硬性鏡システムの作用を説明するためのフローチャート 蛍光画像、通常画像および投与可能回数の表示例を示す図 視野変化の検出方法の一例を説明するためのフローチャート 線分抽出処理の一例を説明するためのフローチャート 視野変化の検出方法のその他の例を説明するためのフローチャート 1回あたりの投与量と投与許容回数との関係を示す図
以下、図面を参照して本発明の蛍光画像撮像装置の一実施形態を用いた硬性鏡システムについて詳細に説明する。図1は、本実施形態の硬性鏡システム1の概略構成を示す外観図である。
本実施形態の硬性鏡システム1は、図1に示すように、白色の通常光および特殊光を射出する光源装置2と、光源装置2から射出された通常光および特殊光を導光して被観察部に照射するとともに、通常光の照射により被観察部から反射された反射光に基づく通常像および特殊光の照射により被観察部から発せられた蛍光に基づく蛍光像を撮像する硬性鏡撮像装置10と、硬性鏡撮像装置10によって撮像された画像信号に所定の処理を施す画像処理装置3と、画像処理装置3において生成された表示制御信号に基づいて被観察部の通常画像および蛍光画像を表示するモニタ4とを備えている。
硬性鏡撮像装置10は、図1に示すように、腹腔内に挿入される硬質挿入部30と、硬質挿入部30によって導光された被観察部の通常像および蛍光像を撮像する撮像ユニット20とを備えている。
また、硬性鏡撮像装置10は、図2に示すように、硬質挿入部30と撮像ユニット20とが着脱可能に接続されている。そして、硬質挿入部30は接続部材30a、挿入部材30b、ケーブル接続口30c、および照射窓30dを備えている。
接続部材30aは、硬質挿入部30(挿入部材30b)の一端側30Xに設けられており、たとえば撮像ユニット20側に形成された開口20aに嵌め合わされることにより、撮像ユニット20と硬質挿入部30とが着脱可能に接続される。
挿入部材30bは、腹腔内の撮影を行う際に腹腔内に挿入されるものであって、硬質な材料から形成され、たとえば、直径略10mmの円柱形状を有している。挿入部材30bの内部には、被観察部の像を結像するための対物レンズ群が収容されており、他端側30Yから入射された被観察部の通常像および蛍光像は対物レンズ群を介して一端側30Xの撮像ユニット20側に射出される。
挿入部材30bの側面にはケーブル接続口30cが設けられており、このケーブル接続口30cに光ケーブルLCが機械的に接続される。これにより、光源装置2と挿入部材30bとが光ケーブルLCを介して光学的に接続されることになる。
照射窓30dは、硬質挿入部30の他端側30Yに設けられており、光ケーブルLCによって導光された通常光および特殊光を被観察部に対し照射するものである。なお、挿入部材30b内にはケーブル接続口30cから照射窓30dまで通常光および特殊光を導光するライトガイドが収容されており(図示せず)、照射窓30dはライトガイドによって導光された通常光および特殊光を被観察部に照射するものである。
図3は、撮像ユニット20の概略構成を示す図である。撮像ユニット20は、硬質挿入部30内のレンズ群により結像された被観察部の蛍光像を撮像して被観察部の蛍光画像信号を生成する第1の撮像系と、硬質挿入部30内の対物レンズ群により結像された被観察部の通常像を撮像して通常画像信号を生成する第2の撮像系とを備えている。これらの撮像系は、通常像を反射するとともに、蛍光像を透過する分光特性を有するダイクロイックプリズム21によって、互いに直交する2つの光軸に分けられている。
第1の撮像系は、被観察部において反射され、ダイクロイックプリズム21を透過した特殊光をカットする特殊光カットフィルタ22と、硬質挿入部30から射出され、ダイクロイックプリズム21および特殊光カットフィルタ22を透過した蛍光像L4を結像する第1結像光学系23と、第1結像光学系23により結像された蛍光像L4を撮像する高感度撮像素子24とを備えている。
第2の撮像系は、硬質挿入部30から射出され、ダイクロイックプリズム21を反射した通常像L3を結像する第2結像光学系25と、第2結像光学系25により結像された通常像L3を撮像する撮像素子26を備えている。
高感度撮像素子24は、蛍光像の波長帯域の光を高感度に検出し、蛍光画像信号に変換して出力するものである。高感度撮像素子24はモノクロの撮像素子である。
撮像素子26は、通常像の波長帯域の光を検出し、通常画像信号に変換して出力するものである。撮像素子26の撮像面には、3原色の赤(R)、緑(G)および青(B)、またはシアン(C)、マゼンダ(M)およびイエロー(Y)のカラーフィルタがベイヤー配列またはハニカム配列で設けられている。
また、撮像ユニット20は、撮像制御ユニット27を備えている。撮像制御ユニット27は、撮像制御ユニット27は、高感度撮像素子24および撮像素子26の動作を制御するとともに、高感度撮像素子24から出力された蛍光画像信号および撮像素子26から出力された通常画像信号に対し、CDS/AGC(相関二重サンプリング/自動利得制御)処理やA/D変換処理を施し、ケーブル7(図1参照)を介して画像処理装置3に出力するものである。また、撮像制御ユニット27は、後述するフットペダル6の押下信号または視野変化検出部60から出力された検出信号に基づいて高感度撮像素子24の撮像動作を開始させるものである。なお、本実施形態においては、高感度撮像素子24は10fpsで蛍光画像の撮像を行い、撮像素子26は30fpsで通常画像の撮像を行うものとする。
画像処理装置3は、図4に示すように、通常画像入力コントローラ31、蛍光画像入力コントローラ32、画像処理部33、メモリ34、ビデオ出力部35、入力受付部36、TG(タイミングジェネレータ)37、制御部38および視野変化検出部60を備えている。
通常画像入力コントローラ31および蛍光画像入力コントローラ32は、所定容量のラインバッファを備えており、撮像ユニット20の撮像制御ユニット27から出力された1フレーム毎の通常画像信号および蛍光画像信号をそれぞれ一時的に記憶するものである。そして、通常画像入力コントローラ31に記憶された通常画像信号および蛍光画像入力コントローラ32に記憶された蛍光画像信号はバスを介してメモリ34に格納される。
画像処理部33は、メモリ34から読み出された1フレーム毎の通常画像信号および蛍光画像信号が入力され、これらの画像信号に所定の画像処理を施し、バスに出力するものである。
ビデオ出力部35は、画像処理部33から出力された通常画像信号および蛍光画像信号がバスを介して入力され、所定の処理を施して表示制御信号を生成し、その表示制御信号をモニタ4に出力するものである。
入力受付部36は、患者(被検者)に関する患者情報や種々の操作指示や制御パラメータなどの操作者による入力を受け付けるものである。また、TG37は、撮像ユニット20の高感度撮像素子24、撮像素子26および後述する光源装置2のLDドライバ45を駆動するための駆動パルス信号を出力するものである。
制御部38は装置全体を制御するものであるが、さらに患者情報に応じた蛍光薬剤の投与許容量と1回あたりの投与量とに基づいて設定された蛍光薬剤の投与許容回数を取得する投与許容回数取得部38aと、後述するフットペダル6から出力された蛍光薬剤の投与開始信号を受け付ける投与開始情報受付部38bと、投与開始信号を受け付けた回数と上記投与許容回数とに基づいて、残りの投与可能回数を取得する投与可能回数取得部38cとを備えている。
視野変化検出部60は、撮像ユニット20によって撮像される通常画像および蛍光画像の視野が変化したことを検出し、その検出信号を出力するものである。視野変化の検出方法については、後で詳述する。
光源装置2は、図4に示すように、約400nm〜700nmの広帯域の波長からなる通常光(白色光)L1を射出する通常光源40と、通常光源40から射出された通常光L1を集光する集光レンズ42と、集光レンズ42によって集光された通常光L1を透過するとともに、後述する特殊光L2を反射し、通常光L1および特殊光L2とを光ケーブルLCの入射端に入射させるダイクロイックミラー43とを備えている。なお、通常光源40としては、たとえばキセノンランプが用いられる。また、通常光源40と集光レンズ42との間には、絞り41が設けられており、ALC(Automatic light control)からの制御信号に基づいてその絞り量が制御される。
また、光源装置2は、700nm〜800nmの可視から近赤外帯域の特殊光L2を射出するLD光源44と、LD光源44を駆動するLDドライバ45と、LD光源44から射出された特殊光L2を集光する集光レンズ46と、集光レンズ46によって集光された特殊光りL2をダイクロイックミラー43に向けて反射するミラー47とを備えている。
なお、本実施形態においては、蛍光色素としてICGを用いるので特殊光L2として750nm〜790nmの近赤外光を用いるものとする。また、特殊光L2としては、上記波長域の光に限定されず、蛍光色素の種類もしくは自家蛍光させる生体組織の種類によって適宜決定される。
LDドライバ45は、画像処理装置3の制御部38およびTG37から出力された制御信号に基づいてLD光源44を駆動するものであり、画像処理装置3の制御部38は、画像処理装置3に接続されたフットペダル6の押下信号に基づいてTG37に制御信号を出力し、TG37はフットペダル6が踏まれたときにLD光源44から特殊光L2が射出されるようにLDドライバ45に駆動パルス信号を出力するものである。
また、本実施形態の硬性鏡システムは、被検者の体内に薬剤を自動的に注入する薬剤自動注入装置5を備えている。図5に、薬剤自動注入装置5の概略構成を示す。薬剤自動注入装置5は、薬剤が充填されるシリンジ50と、シリンジ50がセットされる薬剤自動注入装置本体51と、駆動制御部52とを備えている。薬剤自動注入装置本体51は、シリンジ50の押し子53を移動させるための送りねじ54、キャリッジ55およびパルスモータ56を備えている。駆動制御部52は、画像処理装置3の制御部38から蛍光薬剤の投与量を示す制御信号に基づいてパルスモータ56を駆動するための駆動パルス信号を出力するものである。
そして、蛍光薬剤が充填されたシリンジ50が薬剤自動注入装置本体51にセットされ、駆動制御部52からの駆動パルス信号によりパルスモータ56が駆動されると、送りねじ54によりキャリッジ55が移動し、これにより押し子53が移動し、シリンジ50から被検者の体内に向けて蛍光薬剤が送出される。
なお、画像処理装置3の制御部38は、画像処理装置3に接続されたフットペダル6の押下信号または視野変化検出部60から出力された検出信号に基づいて駆動制御部52に制御信号を出力するものであり、駆動制御部52は、フットペダル6が踏まれたときまたは視野変化が検出されたときに蛍光薬剤が送出されるように駆動パルス信号を出力するものである。
また、本実施形態の硬性鏡システムの画像処理装置3にはタイマー39が設けられており、タイマー39は、画像処理装置3に接続されたフットペダル6の押下信号に基づいて、蛍光薬剤の投入開始時点からの経過時間を計測するものである。
そして、画像処理装置3の制御部38は、タイマー39によって計測された経過時間が、所定時間になったときにTG37を介して撮像ユニット20に制御信号を出力し、撮像ユニット20の高感度撮像素子24による蛍光画像の撮像を停止するものである。
次に、本実施形態の硬性鏡システムの作用について、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、光ケーブルLCが接続された硬質挿入部30およびケーブル7が撮像ユニット20に取り付けられた後、光源装置2および撮像ユニット20および画像処理装置3の電源が投入され、これらが駆動される。
そして、画像処理装置3の入力受付部36において、患者(被検者)情報が操作者によって設定入力される(S10)。患者情報としては、具体的には、年齢、体重および観察部位などである。そして、入力受付部36において入力された患者情報は、制御部38の投与許容回数取得部38aに入力される。
ここで、投与許容回数取得部38aには、下表1に示すような患者情報に対応する投与許容量と1回あたりの投与量とが予め設定されている。なお、投与許容量とは、患者(被検者)に投与可能な蛍光薬剤の総投与量のことである。また、下表1は、患者情報として年齢と観察部位の情報を受け付ける場合の一例である。
Figure 2011110230
そして、投与許容回数取得部38aは、上表1の設定情報と入力された患者情報とに基づいて投与許容量と1回あたりの投与量を取得し、これらに基づいて投与許容回数を取得する(S12)。具体的には、本実施形態においては、蛍光薬剤を注射用水で溶解して1mg/mlの濃度とした水溶液を使用するものとし、たとえば、患者情報が16歳以上の成人で観察部位が腹部である場合には、1回あたりの投与量が1mg(水溶液の容量は1ml)であり投与許容量が10mgであるので、投与許容回数としては10mg/1mg = 10回が取得される。
また、患者情報が16歳以上の成人で観察部位が胸部である場合には、1回あたりの投与量が0.8mg(水溶液の容量は0.8ml)であり投与許容量が10mgであるので、投与許容回数としては10mg/0.8mg ≒ 12回が取得される。
また、患者情報が15歳以下の小児で観察部位が腹部である場合には、1回あたりの投与量が0.5mg(水溶液の容量は0.5ml)であり投与許容量が5mgであるので、投与許容回数としては5mg/0.5mg = 10回が取得される。
また、患者情報が15歳以下の小児で観察部位が胸部である場合には、1回あたりの投与量が0.4mg(水溶液の容量は0.4ml)であり投与許容量が5mgであるので、投与許容回数としては5mg/0.4mg ≒ 12回が取得される。
なお、患者情報が15歳以下の小児である場合、蛍光薬剤の水溶液濃度を0.5mg/mlとしてもよい。ただし、この場合、1回あたりの蛍光薬剤の水溶液の容量は2倍に変わることになる。
また、患者情報として、年齢、体重および観察部位を取得する場合には、下表2に示すような患者情報に対応する投与許容量と1回あたりの投与量とが予め設定される。
Figure 2011110230
そして、蛍光薬剤の水溶液濃度を1mg/mlとした場合には、たとえば、患者情報が16歳以上の体重60kgの成人であり、観察部位が腹部である場合には、1回あたりの投与量が1mg(水溶液の容量は1ml)であり投与許容量が0.5mg/kg×60kg = 30mgであるので、投与許容回数としては30mg/1mg = 30回が取得される。
また、患者情報が15歳以下の体重30kgの小児であり、観察部位が腹部である場合には、1回あたりの投与量が0.5mg(水溶液の容量は0.5ml)であり投与許容量が0.25mg/kg×30kg = 7.5mgであるので、投与許容回数としては7.5mg/0.5mg = 15回が取得される。
各患者情報について、上記と同様にして投与許容回数が取得される。なお、本実施形態においては、患者情報として年齢、体重および観察部位に基づいて投与許容回数を取得するようにしたが、患者情報はこれに限らず、蛍光薬剤の投与許容量および1回あたりの投与量に関係する患者情報であれば如何なる情報を用いてもよい。
また、表1はICG蛍光法の臨床研究における用量の一例である。ICGは肝機能検査と循環機能検査で薬事承認を受けているが、ICG蛍光法はこの用法を逸脱しているため、現状では、各医療機関の倫理委員会で承認された用量で使用されている。基本的には、1回あたりの投与量は薬剤の規定を満たすように設定されている。表1の胸部観察時の1回あたりの投与量は、血管を覆う内臓脂肪が少ないことから、腹部観察時に対して20%少なく設定している。
そして、次に操作者により硬質挿入部30が体腔内に挿入され、硬質挿入部30の先端が被観察部の近傍に設置される。
そして、まず、通常画像の撮像が行われる(S14)。具体的には、光源装置2の通常光源40から射出された通常光L1が、集光レンズ42、ダイクロイックミラー43および光ケーブルLCを介して硬質挿入部30に入射され、硬質挿入部30の照射窓30dから被観察部に照射される。
そして、通常光L1の照射によって被観察部から反射された反射光に基づく通常像が撮像される。具体的には、通常像の撮像の際には、通常光L1の照射によって被観察部から反射された反射光に基づく通常像L3が挿入部材30bの先端30Yから入射し、挿入部材30b内の対物レンズ群により導光されて撮像ユニット20に向けて射出される。
撮像ユニット20に入射された通常像L3は、ダイクロイックプリズム21により撮像素子26に向けて直角方向に反射され、第2結像光学系25により撮像素子26の撮像面上に結像される。そして、撮像素子26においてフレーム毎に所定の電荷蓄積期間で電荷が蓄積され、その蓄積電荷に応じた通常画像信号がフレーム毎に出力される。
撮像素子26から出力された通常画像信号は、撮像制御ユニット27においてCDS/AGC(相関二重サンプリング/自動利得制御)処理やA/D変換処理が施された後、ケーブル7を介して画像処理装置3に出力される。
画像処理装置3に入力された通常画像信号は、通常画像入力コントローラ31において一時的に記憶された後、画像処理部33において階調補正処理およびシャープネス補正処理が施されてメモリ34に格納される。そして、メモリ34から読み出された1フレーム毎の通常画像信号は、ビデオ出力部35に出力される(S16)。
そして、ビデオ出力部35は、入力された通常画像信号に所定の処理を施して表示制御信号を生成し、その表示制御信号をモニタ4に出力する。そして、モニタ4は、入力された表示制御信号に基づいて通常画像を表示する(S18)。
そして、上述したようにして通常画像の撮影および表示は常時行われるが、一方、蛍光画像の撮影については、操作者によってフットペダル6が押下されることによって開始される(S20)。具体的には、フットペダル6が押下されるとその押下信号が制御部38に出力され、制御部38は、蛍光薬剤の投与の前に、投与許容回数取得部38aにおいて設定された投与許容回数を取得し、その投与許容回数に基づいて投与可能回数を取得する(S22)。投与可能回数とは、投与許容回数から実際に蛍光薬剤を投与した回数を減算した回数である。
そして、制御部38は、投与可能回数>0の場合には(S24,YES)、蛍光薬剤の投与を開始する(S26)。未だ一度も蛍光薬剤を投与していない状態では、投与可能回数=投与許容回数>0となるので蛍光薬剤の投与が開始される。具体的には、制御部38から薬剤自動注入装置5の駆動制御部52に、蛍光薬剤の容量を示す制御信号が出力され、その制御信号に基づいて駆動制御部52はパルスモータ56に駆動パルス信号を出力する。なお、ここでの蛍光薬剤の容量は、投与許容回数取得部38aで取得された1回あたりの投与量(mg)と蛍光薬剤の水溶液濃度(mg/ml)とに基づいて求められた量である。
そして、パルスモータ56が駆動パルス信号に応じて駆動し、これにより押し子53が移動し、シリンジ50から被検者の体内に向けて1回あたりの容量(ml)の蛍光薬剤が送出される。
なお、本実施形態においては、1回に投与する蛍光薬剤の容量を通常の1/10程度に減らして、薬剤の塊が血中を分散していく過程を画像化する初回循環撮影を行うものとする。初回循環撮影は、薬剤が分散する前の血管の蛍光画像を撮影するので信号強度が大きくできて、バックグランド光が少ないため、コントラストの高い蛍光画像を撮影することができるという長所がある。
そして、上述したような蛍光薬剤の投入とともに、制御部38は、S22において取得した投与可能回数から1を減算して投与可能回数を更新する(S28)。
一方、上述したような蛍光薬剤の投入とともに、制御部38はフットペダル6の押下に応じて蛍光画像の撮像系の動作を開始する。具体的には、制御部38は、入力されたフットペダル6の押下信号に応じてTG37に制御信号を出力し、TG37は、入力された制御信号に応じて光源装置2のLDドライバ45に駆動パルス信号を出力するとともに、撮像ユニット20の高感度撮像素子24に駆動パルス信号を出力する。
そして、LDドライバ45が、入力された駆動パルス信号に応じてLD光源44が駆動してLD光源44からの特殊光L2の射出が開始されるとともに、撮像ユニット20の高感度撮像素子24による撮像が開始される(S30,S32)。
また、このとき制御部38は、タイマー39にも制御信号を出力し、タイマー39によって蛍光薬剤投入開始時からの経過時間の計測を開始する。
すなわち、上記のように操作者によってフットペダル6が踏まれることによって、蛍光薬剤の投入、特殊光L2の被観察部への照射、高感度撮像素子24による蛍光像の撮像およびタイマー39による経過時間の計測がほぼ同時に開始される。
そして、特殊光L2の照射によって被観察部から発せられた蛍光に基づく蛍光像L4が挿入部材30bの先端30Yから入射し、挿入部材30b内の対物レンズ群により導光されて撮像ユニット20に向けて射出される。
撮像ユニット20に入射された蛍光像L4は、ダイクロイックプリズム21および特殊光カットフィルタ22を通過した後、第1結像光学系23により高感度撮像素子24の撮像面上に結像される。そして、高感度撮像素子24においてフレーム毎に所定の電荷蓄積期間で電荷が蓄積され、その蓄積電荷に応じた蛍光画像信号がフレーム毎に出力される。
そして、タイマー39によって経過時間60秒が計測されるまで蛍光画像の撮像が行われ、60秒が経過した時点において制御部38は特殊光L2の照射と高感度撮像素子24による撮像を停止する。
タイマー39によって経過時間60秒が計測されるまでの間に高感度撮像素子24から出力された蛍光画像信号は、撮像制御ユニット27においてCDS/AGC(相関二重サンプリング/自動利得制御)処理やA/D変換処理が施された後、ケーブル7を介して画像処理装置3に出力され、蛍光画像入力コントローラ32において一時的に記憶された後、
画像処理部33において所定の画像処理が施されてメモリ34に格納される(S34,S36)。なお、本実施形態においては、蛍光画像は10fpsで撮像するので、合計600フレーム分の蛍光画像をメモリ34に格納できるように構成されている。
また、蛍光画像の撮像時間を60秒としている理由は以下のとおりである。成人男子の循環血液量は75ml/kgで、体重60kgの場合には4500mlとなる。一方、成人男子の安静時の心拍出量は70ml/s〜80ml/sなので、体全体を血液が1回循環するのに要する時間は約54秒〜60秒となる。したがって、血液中に投入された蛍光薬剤は、投入開始時から54秒〜60秒の間に被観察部を通過することになる。
したがって、この54秒〜60秒の間さえ撮影しておけば十分であり、その後も継続して特殊光L2を照射したのでは被観察部が特殊光L2の照射によって受けるダメージが大きくなり、また、データ量も無駄に多くなってしまうからである。
また、上述したように蛍光画像を順次撮影する間に、予め設定した所定の時点で蛍光画像を指定して取得するようにしてもよい。たとえば、蛍光薬剤投入した時点からの経過時間が10秒を経過する前の所定の時点における蛍光画像を指定して取得することによって被観察部の動脈の蛍光画像を取得することができ、また、経過時間が10秒を経過した後の所定の時点の蛍光画像を取得することによって被観察部の静脈の蛍光画像を取得することができる。なお、被観察部の動脈が数秒間蛍光発光した後に被観察部の静脈が蛍光発光することは実験によって確認されている。
そして、メモリ34から1フレーム毎の蛍光画像信号が順次読み出されてビデオ出力部35に出力され、ビデオ出力部35は、入力された蛍光画像信号に所定の処理を施して表示制御信号を生成し、その表示制御信号をモニタ4に出力する。そして、モニタ4は、入力された表示制御信号に基づいて蛍光画像を表示する(S18)。
上記のようにして蛍光薬剤の投入開始時点から60秒までの間に撮影された蛍光画像がモニタ4に表示されるとともに、通常画像がモニタ4表示される。なお、蛍光画像については60秒間の間に撮像したものを、60秒経過後も静止画として表示し、通常画像については動画として表示することが望ましい。
静止画として表示させる蛍光画像としては、たとえば、蛍光薬剤の投入開始時点から10秒間に撮像された複数の蛍光画像のうちその輝度情報またはコントラストが最大となる蛍光画像を動脈の蛍光画像として取得し、10秒経過後に撮像した複数の蛍光画像のうちその輝度情報またはコントラストが最大となる蛍光画像を静脈の蛍光画像として取得するようにすればよい。なお、上記輝度情報としては、たとえば、蛍光画像の各画素の輝度値の最大値、平均輝度値などを用いることができる。
また、静脈の蛍光画像と動脈の蛍光画像とを別個に表示するようにしてもよいし、これらを加算するなどして両方を合成した蛍光画像を表示するようにしてもよい。図7に、通常画像と蛍光画像とをモニタ4に並べて表示した画面の一例を示す。
そして、本実施形態においては、図7に示すように、モニタ4に通常画像と蛍光画像とを表示するとともに、蛍光薬剤の投与可能回数も表示する(S18)。モニタ4に表示される投与可能回数は、S28において更新された投与可能回数である。このように投与可能回数を表示することによって操作者は再び蛍光薬剤を投与して蛍光画像の撮影を行うことができるか否かを判断することができる。
ここで、上述したように通常画像および蛍光画像を撮像して表示している途中において、硬質挿入部30が移動させられて撮像ユニット20によって撮像される蛍光画像および通常画像の視野が変化することがある。そして、このように視野が変化した場合には、変化後の視野で再び蛍光画像を撮像する必要がある。
そこで、本実施形態においては、視野変化検出部60によって、通常画像を表す通常画像信号に基づいて視野変化があったか否かを検出する(S38)。なお、視野変化があったか否かを検出する方法については、後で詳述する。
そして、視野変化検出部60により視野変化があったことが検出された場合には、再びS24に戻り、制御部38において、投与可能回数>0であるか否かが確認される。そして、投与可能回数>0場合には(S24,YES)、再び蛍光薬剤の投与を開始され(S26)、S28からS36までの動作が再び行われて蛍光画像の撮像が行われ、モニタ4に視野が変化した後の蛍光画像が表示される(S18)。
一方、S38において、視野変化があったことが検出されなかった場合、操作者が蛍光画像の撮影を終了しようと考えた場合には、入力受付部36においてその旨が受け付けられ、蛍光画像の撮影を終了するが(S40,YES)、操作者がさらに蛍光画像の撮影を行いたいと考えた場合には(S40,NO)、再びフットペダル6が操作者によって押下される(S20)。そして、上記と同様の動作が繰り返されて蛍光画像、通常画像および蛍光薬剤の投与可能回数がモニタ4に表示されるが、投与可能回数については、さらに1回減算された回数が表示されることになる。
そして、上述したように視野変化が検出されるか、もしくは操作者によってフットペダル6が押下される毎に蛍光画像の撮影が繰り返されるが、S24において投与可能回数が0になった場合には、制御部38にモニタ4にワーニング表示をする(S42)。このワーニング表示によって操作者に蛍光薬剤の投与許容量に達したことを知らせることができる。
ここで、視野変化検出部60において視野変化があったか否かを検出する方法について、図8および図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、視野変化検出部60に対してフレーム毎の通常画像信号が順次入力される。そして、視野変化検出部60は、入力されたフレーム毎の通常画像信号に対して線分抽出処理を施して所定の太さの血管を表す血管画像信号を検出する(図8のS50)。
ここで、本実施形態においては、エッジ検出とそのエッジ検出によって検出したエッジから孤立点を除去することによって線分抽出処理を行う。エッジ検出方法としては、たとえば、1次微分を用いたキャニー法を用いることができる。図9に、キャニー法によるエッジ検出を用いた線分抽出処理を説明するためのフローチャートを示す。
図9に示すように、まず、通常画像信号に対し、DOG(Derivative of Gaussian)フィルタを用いたフィルタ処理が施される(図9、S80〜S84)。このDOGフィルタを用いたフィルタ処理は、ノイズを減らすためのガウシアンフィルタ処理(平滑化処理)と濃度勾配を検出するためのx,y方向の1次微分フィルタ処理とを組み合わせた処理である。
そして、フィルタ処理済の通常画像信号について、濃度勾配の大きさと方向が計算される(図9、S86)。そして、濃度勾配の極大点を抽出し、それ以外の非極大点を除去する(図9、S88)。
そして、その極大点と所定の閾値とを比較し、所定の閾値以上の極大点をエッジとして検出する(図9、S90)。さらに、極大点であり所定の閾値以上であるが、連続したエッジを構成していない孤立点を除去する処理を行う(図9、S92)。孤立点の除去処理は、血管としては適当でない孤立点をエッジ検出結果から除去するための処理で、具体的には、検出された各エッジの長さをチェックすることによって孤立点を検出する。
なお、エッジ検出のアルゴリズムは、上記に限らず、ノイズを減らすためのガウシアンフィルタ処理と2次微分処理とを行ってエッジを抽出するラプラシアンフィルタを組み合わせたLOG(Laplace of Gaussian)フィルタを用いてエッジ検出を行うようにしてもよい。
そして、視野変化検出部60は、上述したようにして抽出された線分に基づいて、現在の通常画像信号に所定の太さ以上の血管を表す血管画像信号があるか否かを検出し(図8のS52)、所定の太さ以上の血管を表す血管画像信号が検出された場合には、現在のフレームの通常画像信号において検出された血管画像信号の位置と直前のフレームの通常画像信号において検出された血管画像信号の位置とを比較し、その血管画像信号の位置の移動量が所定の閾値よりも大きくなったか否かを検出する(図8のS54)。
そして、血管画像信号の位置の移動量が所定の閾値よりも大きくなったことを検出することによって通常画像の視野変化があったことを検出する。一方、血管画像信号の位置の移動量が所定の閾値以下である場合には、通常画像の視野変化がないことを検出する。また、S52において現在のフレームの通常画像信号に所定の太さ以上の血管画像信号が検出されなかった場合にも、移動量=0であるとみなし、通常画像の視野変化がないことを検出する。
また、上記視野変化検出の説明では、フレーム毎の通常画像信号における血管画像信号の位置の移動量に基づいて視野変化検出を行うようにしたが、これに限らず、現在撮像された通常画像信号と前回撮像された蛍光画像信号とに基づいて視野変化検出を行うようにしてもよい。その場合のフローチャートを図10に示す。
図10のフローチャートに示すように、視野変化検出部60は、現在撮像された通常画像信号と前回撮像された蛍光画像信号との両方に線分抽出処理を施す(S60)。通常画像信号について抽出された線分に基づいて、所定の太さ以上の血管を表す血管画像信号があるか否かを検出する(S62)。
そして、通常画像信号において、所定の太さ以上の血管を表す血管画像信号が検出された場合には、その通常画像信号において検出された血管画像信号の位置と蛍光画像信号において検出された血管画像信号の位置とを比較し、その移動量が所定の閾値よりも大きくなったか否かを検出する(S64)。
そして、現在の通常画像信号における血管画像信号の位置と前回の蛍光画像信号における血管画像信号の位置との移動量が所定の閾値よりも大きくなったことを検出することによって視野変化があったことを検出する。一方、移動量が所定の閾値以下である場合には、通常画像の視野変化がないことを検出する。また、S62において所定の太さ以上の血管画像信号が検出されなかった場合にも、移動量=0であるとみなし、視野変化がないことを検出する。
また、上記説明では、現在撮像された通常画像信号と前回撮像された蛍光画像信号とに基づいて視野変化検出を行うようにしたが、これに限らず、現在撮像された通常画像信号と前回の蛍光画像信号撮像時に撮像された通常画像信号とに基づいて視野変化検出を行うようにしてもよい。具体的な方法については、上述した現在撮像された通常画像信号と前回撮像された蛍光画像信号とに基づいて視野変化検出を行う方法と同様である。
また、上記説明においては、血管画像を表す血管画像信号を抽出するようにしたが、これに限らず、たとえば、リンパ管、胆管などのその他の管部分を表す画像信号を抽出するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、蛍光薬剤の1回あたり投与量を一定としたが、これに限らず、たとえば、蛍光画像の撮像を繰り返す途中で1回あたりの投与量を減らすようにしてもよい。具体的には、たとえば、蛍光薬剤の投与許容量が10mgで1回あたりの投与量が1ml(蛍光薬剤の水溶液濃度は1mg/ml)で一定とした場合には、投与許容回数は10回となるが、図11に示すように、6回目以降の蛍光薬剤の1回あたりの投与量を0.5mlとすれば、投与許容回数を15回まで増やすことができる。
このように1回あたりの蛍光薬剤の投与量を変更可能にすることによって、たとえば、操作者が5回の蛍光画像の撮影を終了した時点において、残りの投与可能回数である5回以上の蛍光画像の撮影を行いたいと考えた場合に、入力受付部36において蛍光薬剤の1回あたりの投与量を半分にする設定入力を行うことによって、さらに10回の蛍光画像の撮影が可能となる。
また、上述したように蛍光画像の撮影途中で1回あたりの蛍光薬剤の投与量の変更を受け付けるのではなく、蛍光画像の撮影を開始する時点において、1回あたり蛍光薬剤の投与量を一定にするか、もしくは所定回数の撮影を終了した時点から変更するかを選択可能にしておき、1回あたりの蛍光薬剤の投与量を変更するよう選択された場合には、上記所定回数の撮影が終了した時点で自動的に1回あたりの蛍光薬剤の投与量を変更するようにしてもよい。
また、上述したように蛍光画像の撮影途中で1回あたりの蛍光薬剤の投与量を少ない投与量に変更した場合には、制御部38が、LD光源44から出力される特殊光L2の強度が大きくなるように制御するようにしてもよい。また、このとき制御部38が、高感度撮像素子24の各フレームの電荷蓄積期間が長くなるように制御するようにしてもよい。具体的には、1回あたりの蛍光薬剤の投与量が半分に変更された場合には、特殊光L2の強度または高感度撮像素子24の電荷蓄積期間を2倍にするようにすればよい。
また、上記実施形態においては、投与可能回数が0になった時点でワーニング表示を出力するようにしたが、これに限らず、たとえば、制御部38が、薬剤自動注入装置5からの蛍光薬剤の自動注入を強制的に停止させるようにしてもよい。
また、上記実施形態は、本発明の蛍光画像撮像装置を硬性鏡システムに適用したものであるが、これに限らず、たとえば、軟性内視鏡装置を有するその他の内視鏡システムに適用してもよい。また、内視鏡システムに限らず、体内に挿入される挿入部を備えていない、いわゆるビデオカメラ型の医用画像撮像装置に適用してもよい。
1 硬性鏡システム
2 光源装置
3 画像処理装置
4 モニタ
5 薬剤自動注入装置
6 フットペダル
10 硬性鏡撮像装置
20 撮像ユニット
24 高感度撮像素子
26 撮像素子
30 硬質挿入部
33 画像処理部
38 制御部
38a 投与許容回数取得部
38b 投与開始情報受付部
38c 投与可能回数取得部
39 タイマー
40 通常光源
44 LD光源
60 視野変化検出部

Claims (5)

  1. 蛍光薬剤が投与された被観察部に励起光を照射する励起光照射部と、前記被観察部に通常光を照射する通常光照射部と、前記励起光の照射によって前記被観察部の蛍光薬剤から発せられた蛍光を受光して蛍光画像を撮像するとともに、前記通常光の照射によって前記被観察部から反射された通常画像を撮像する撮像部とを備えた蛍光画像撮像装置において、
    前記通常画像または前記蛍光画像に基づいて、前記撮像部の視野変化を検出する視野変化検出部と、
    該視野変化検出部よる前記視野変化の検出に基づいて、前記蛍光薬剤を自動的に投与する蛍光薬剤注入部とを備えたことを特徴とする蛍光画像撮像装置。
  2. 前記蛍光薬剤注入部が、前記視野変化の検出と前記蛍光画像の強度とに基づいて、前記蛍光薬剤を自動的に投与するものであることを特徴とする請求項1記載の蛍光画像撮像装置。
  3. 前記視野変化検出部が、フレーム毎に撮像された前記通常画像における管を表す画像を抽出し、該抽出した管を表す画像のフレーム間の移動量に基づいて前記視野変化の検出を行うものであることを特徴とする請求項1または2記載の蛍光画像撮像装置。
  4. 前記視野変化検出部が、現在撮像された前記通常画像における管を表す画像と前記現在の通常画像の直近に撮像された蛍光画像における管を表す画像とを抽出し、前記通常画像における管を表す画像の位置と前記蛍光画像における管を表す画像の位置との移動量に基づいて前記視野変化の検出を行うものであることを特徴とする請求項1または2記載の蛍光画像撮像装置。
  5. 前記視野変化検出部が、現在撮像された前記通常画像における管を表す画像と前記現在の通常画像の直近の蛍光画像撮像時に撮像された通常画像における管を表す画像とを抽出し、前記現在の通常画像における管を表す画像の位置と前記蛍光画像撮像時の通常画像における管を表す画像の位置との移動量に基づいて前記視野変化の検出を行うものであることを特徴とする請求項1または2記載の蛍光画像撮像装置。
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