JP2011109418A - 立体映像撮像装置および立体映像撮像方法 - Google Patents

立体映像撮像装置および立体映像撮像方法 Download PDF

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鈴木  剛
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Abstract

【課題】シャッタの切り換えタイミングを工夫することで、輝度値やコントラスト値が低くなる場合でもランダムノイズを低減させた高画質な立体映像データを生成することが可能となる。
【解決手段】撮像部130が光電変換した立体映像データの輝度値およびコントラスト値を取得し、輝度値およびコントラスト値とシャッタ112の切換補正時間とを関連づけた映像時間情報と、取得した輝度値およびコントラスト値とに基づいて、輝度値およびコントラスト値が高くなるようにシャッタ112を切り換えるための駆動信号を補正し、補正した駆動信号に基づいて、2つのシャッタ112それぞれの光通過状態と遮光状態とを切り換える。
【選択図】 図6

Description

本発明は、水平視差によって立体映像を知覚させるための立体映像データを生成する立体映像撮像装置および立体映像撮像方法に関する。
近年、水平視差のある左右2つの映像を、偏光眼鏡等を用い、右のカメラの映像を右眼に、左のカメラの映像を左眼に視認させることで、ユーザ(観察者)に対して、あたかもオブジェクトが立体的に存在するように知覚させる技術が、映画やテレビジョン放送等様々な映像技術に採用されている。
このような立体映像を知覚させることが可能な映像データ(以下、単に、立体表示データと称する)は、左右に離隔した2台のカメラで同一の被写体を撮像することで生成することができる。しかし、高価なカメラを2台準備するとなると製品コストが増大し、また、2台のカメラに製造誤差等の特性差がある場合、適切に立体映像を融像させることができず、ユーザの眼に負担をかけるおそれがある。
そこで、光路中に2つのシャッタを配置することで、1つのレンズを通して水平視差のある左右2つの映像を交互に撮像する立体映像撮像装置が提案されている。このような立体映像撮像装置は、2つのシャッタにおいて光通過状態と遮光状態とを時分割で交互かつ排他的に切り換えることで、1つのレンズを通して水平視差のある左右2つの映像を並行して撮像し、左眼用の映像データと右眼用の映像データとが時分割で交互に連続して配された立体映像データを生成することができる。
このような2つのシャッタを用いた立体映像撮像装置では、撮像素子における電荷の蓄積を開始する時点の遅延に応じて、シャッタの切り換えを調整する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
しかし、特許文献1の技術を利用して撮像素子における電荷の蓄積を開始する時点とシャッタの光通過状態に切り換える時点とを合わせたとしても、立体映像撮像装置に搭載されるシャッタは、光通過状態に切り換えられてから光通過状態になるまで(遮光状態から光通過状態になるまで)、または、遮光状態に切り換えられてから遮光状態になるまで(光通過状態から遮光状態になるまで)には多少の時間を要する。したがって、シャッタが切り換わる最中は、左右両方のシャッタがいずれも光通過状態となる場合がある。この場合、一方のシャッタを通過した光束に他方のシャッタを通過した光束が混入し、その結果、2つのシャッタを通じた映像が重畳してしまう、所謂クロストークが生じてしまう。
そこで、シャッタの遮光状態から光通過状態に移行する際の立ち上がり時間および立ち下がり時間には撮像素子が電荷を蓄積しないことで、クロストークの発生自体を排除する技術が開示されている(例えば、特許文献2)。
特開2002―27499号公報 特開2004―233600号公報
しかし、上述した特許文献2の技術では、クロストークを排除した分、立体映像データの取得時間(撮像素子の電荷を蓄積する時間)が短くなるため、相対的に撮像素子で受光する光量が少なくなり、立体映像データの輝度値またはコントラスト値が低くなる場合に、光量不足によるランダムノイズの増加を招くという問題があった。
そこで、本発明は、このような課題に鑑み、シャッタの切り換えタイミングを工夫することで、輝度値やコントラスト値が低くなる場合であってもランダムノイズを低減させた高画質な立体映像データを生成することが可能な、立体映像撮像装置および立体映像撮像方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の立体映像撮像装置は、光路中にそれぞれ配置された2つのシャッタと、2つのシャッタを通過した光束を重ねて光電変換し、立体映像データを生成する撮像部と、輝度値もしくはコントラスト値のいずれか一方または両方とシャッタの切換補正時間とを関連づけた映像時間情報を保持する保持部と、シャッタの光通過状態と遮光状態とを切り換えるための駆動信号を生成する駆動信号生成部と、撮像部が生成した立体映像データの輝度値もしくはコントラスト値のいずれか一方または両方を取得する輝度値取得部と、映像時間情報と取得された輝度値もしくはコントラスト値のいずれか一方または両方に基づいて、輝度値またはコントラスト値が高くなるように駆動信号を補正する駆動信号補正部と、補正された駆動信号に基づいて、2つのシャッタそれぞれの光通過状態と遮光状態とを切り換えるシャッタ切換部と、を備えることを特徴とする。
駆動信号補正部は、シャッタの光透過状態への開始時点を前倒しすること、またはシャッタの遮光状態への開始時点を遅延させることで輝度値もしくはコントラスト値のいずれか一方または両方を高くしてもよい。
駆動信号補正部は、輝度値もしくはコントラスト値のいずれか一方または両方が所定の閾値を下回った場合に駆動信号を補正してもよい。
上記課題を解決するために、光路中にそれぞれ配置された2つのシャッタと、2つのシャッタを通過した光束を重ねて光電変換し、立体映像データを生成する撮像部と、を備える立体映像撮像装置を用いた、本発明の立体映像撮像方法は、輝度値もしくはコントラスト値のいずれか一方または両方とシャッタの切換補正時間とを関連づけた映像時間情報を保持し、シャッタの光通過状態と遮光状態とを切り換えるための駆動信号を生成し、撮像部が光電変換した立体映像データの輝度値もしくはコントラスト値のいずれか一方または両方を取得し、映像時間情報と取得した輝度値もしくはコントラスト値のいずれか一方または両方に基づいて、輝度値もしくはコントラスト値のいずれか一方または両方が高くなるように駆動信号を補正し、補正した駆動信号に基づいて、2つのシャッタそれぞれの光通過状態と遮光状態とを切り換えることを特徴とする。
本発明の立体映像撮像装置は、シャッタの切り換えタイミングを工夫することで、輝度値やコントラスト値が低くなる場合であってもランダムノイズを低減させた高画質な立体映像データを生成することが可能となる。
立体映像撮像装置が生成する立体映像データを説明するための説明図である。 立体映像撮像装置の概略的な機能を示した機能ブロック図である。 駆動信号生成部の処理を説明するための説明図である。 駆動信号生成部の処理を説明するための説明図である。 映像時間情報を説明するための説明図である。 駆動信号補正部の処理を説明するための説明図である。 輝度値およびコントラスト値が所定の閾値を下回った場合に駆動信号を補正する駆動信号補正部222の処理について説明するための説明図である。 立体映像撮像方法の全体的な流れを示したフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、立体映像撮像装置が生成する立体映像データを説明するための説明図である。立体映像装置は、図2を用いて後述するように左右2系統の光路中にそれぞれ個別にシャッタを配置しており、図1(a)に示すように、2つのシャッタにおいて光通過状態と遮光状態とを切り換えることで、1つのレンズを通して水平視差のある左右2つの映像を並行して撮像する。したがって、図1(b)に示すように、2つのシャッタを通じて生成される1つの立体映像データには、左のシャッタを通過した映像データと、右のシャッタを通過した映像データとが交互に連続して含まれることになる。
このように立体映像撮像装置で生成された立体映像データから、水平視差のある左右2つの映像データを別個に取得するためには、シャッタの切換タイミングで立体映像データを分割(切断)し、図1(c)に示すように、光通過状態にあったシャッタの極性に対応させて左右2つの映像データを切り出し、それぞれの映像データを加工して立体表示データを生成することが考えられる。ここで、立体表示データは、水平視差による立体映像を知覚させることが可能な映像データであり、左眼用の映像データと右眼用の映像データに分離されたデータ(例えば、サイドバイサイド方式やトップアンドボトム方式によるデータ)や、分離後にディスプレイ140に対応した形式に加工されたデータ(例えば、ラインシーケンシャル方式やフレームシーケンシャル方式によるデータ)をいう。
しかし、立体映像撮像装置に搭載される左右のシャッタは、光通過状態への切り換えを開始してから光通過状態に切り換わるまで、または、遮光状態への切り換えを開始してから遮光状態に切り換わるまでに、移行時間Xを要する。したがって、シャッタが切り換わる最中、すなわち移行時間Xの間は、図1(d)および(e)に示すように左右両方のシャッタがいずれも光通過状態となる場合がある。この場合、一方のシャッタを通過した光束に、図1(c)中矢印および黒い塗りつぶしで示すように、他方のシャッタを通過した光束が混入し、その結果、2つのシャッタを通じた映像データが重畳するクロストークが生じてしまう。
そこで、撮像素子の電荷を蓄積する時間を短くして、一方のシャッタが光通過状態であり他方のシャッタが遮光状態のときのみ、図1(f)に示すように、立体映像データを生成することが考えられる。しかし、撮像環境が低照度である場合、照度と輝度は略比例の関係にあるため、輝度やコントラストが劣化し、クロストークは発生しないものの光量不足によるランダムノイズの増加を招いてしまう。
そこで、本実施形態の立体映像撮像装置は、シャッタの切り換えタイミングを工夫することで、立体映像データの輝度値およびコントラスト値が十分に高い場合においてはクロストークを確実に排除しつつ、輝度値やコントラスト値が低くなる場合にはランダムノイズを低減させた高画質な立体映像データを生成することを目的としている。以下、立体映像装置の具体的な構成を詳述する。
(立体映像撮像装置100)
図2は、立体映像撮像装置100の概略的な機能を示した機能ブロック図である。図2に示すように、立体映像撮像装置100は、撮像ユニット110と、ディスプレイ140、操作部142と、保持部160と、温度検出部170と、制御部210とを含んで構成される。
撮像ユニット110は、撮像レンズ118を通じて被写体を撮像し、立体映像データを生成する。具体的に、撮像ユニット110は、2つのシャッタ112(図2中左シャッタ112a、右シャッタ112bで示す)と、ミラー114(図2中左ミラー114a、右ミラー114bで示す)と、プリズム116と、撮像レンズ118と、フォーカスレンズ120と、絞り122と、駆動回路124と、撮像部130とを含んで構成され、撮像方向の映像を立体映像撮像装置100に取り込む。
シャッタ112は、液晶シャッタやメカニカルシャッタ等で構成され、左系統の光路中には左シャッタ112aが、右系統の光路中には右シャッタ112bがそれぞれ配置される。シャッタ112は、後述するシャッタ切換部224による制御指令に応じて、例えば、原則的に、左シャッタ112aが光通過状態であるときは、右シャッタ112bが遮光状態となり、左シャッタ112aが遮光状態であるときは、右シャッタ112bは光通過状態となる。したがって、左シャッタ112aと右シャッタ112bとが撮像方向から光束を交互に透過することになる。
ミラー114は、それぞれ対応したシャッタ112の後段(左ミラー114aは左シャッタ112aの後段、右ミラー114bは右シャッタ112bの後段)に配置される。ミラー114は、シャッタ112を通過した光束を反射してプリズム116の方向に導く。
プリズム116は、左ミラー114aおよび右ミラー114bが反射した光束を、左シャッタ112aを通過した光束と、右シャッタ112bを通過した光束の光軸が一致するように撮像レンズ118に導く。フォーカスレンズ120は焦点調整に用いられる。絞り122は露光調整に用いられる。駆動回路124は、フォーカスレンズ120および絞り122を駆動させる。
撮像部130は、撮像素子を含み、撮像レンズ118を通じて入射する光束を撮像素子が電気信号に光電変換し、蓄積された電荷をA/D変換することで立体映像データを生成する。本実施形態において撮像部130は、内部クロックを分周した、例えば60Hz(60fps)の垂直同期信号に同期させ、左シャッタ112aを通過した光束と右シャッタ112bを通過した光束とを時分割で交互に光電変換して立体映像データを生成する。したがって、立体映像データは、図1(b)に示したように、水平視差のある左右2つの映像データが交互に連続したものとなる。ただし、撮像素子の有効電荷蓄積時間(以下、単に電荷蓄積時間と称する)は、垂直同期信号が立ち上がってから立ち下がるまでの間とする。
ディスプレイ(ビューファインダ)140は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成され、例えば偏光特性が1ライン毎に異なるように形成される。そして、ディスプレイ140は、後述する信号処理部212によってラインシーケンシャル処理が施された立体表示データを表示する。撮像者は、撮像時において、このようなディスプレイ140を通じて立体表示データを立体的に知覚し、その知覚した立体映像に基づいて操作部142を操作することで、被写体を所望する位置および占有面積で捉えることが可能となる。
操作部142は、レリーズスイッチを含む操作キー、十字キー、ジョイスティック、ディスプレイ140の表示面に配されたタッチパネル等のスイッチで構成され、撮像者の操作入力を受け付ける。
保持部160は、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、不揮発性RAM、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等で構成され、立体表示データ等を一時的に保持する。なお、HDDは正確には装置であるが、便宜上、本説明では他の記憶媒体と同義として扱う。また、本実施形態において保持部160は、温度時間情報および映像時間情報も保持する。温度情報および映像時間情報については、後に詳述する。
温度検出部170は、左シャッタ112aおよび右シャッタ112bの周囲温度をそれぞれ検出する。また、温度検出部170を立体映像撮像装置100の筐体内の所定の位置に設置し、左シャッタ112aおよび右シャッタ112bの周囲温度を間接的に測定することもできる。
制御部210は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路により、立体映像撮像装置100全体を制御する。特に本実施形態において、制御部210は、信号処理部212と、記録処理部214と、撮像制御部216、駆動信号生成部218、輝度値取得部220、駆動信号補正部222、シャッタ切換部224としても機能する。
信号処理部212は、撮像部130が生成した立体映像データを図1(c)に示したような左眼用の映像データと右眼用の映像データとに分離した立体表示データに変換し、ガンマ補正、ニー処理等の所定の画像処理を施して、画像処理後の立体表示データをディスプレイ140に出力するとともに、保持部160に保持させる。
記録処理部214は、操作部142を通じて記録媒体102への記録が選択されると、保持部160に保持された立体表示データをM−JPEG(Motion−Joint Photographic Experts Group)やMPEG(Moving Picture Experts Group)−2、H.264などの所定の符号化方式で符号化し、符号化された立体表示データを記録媒体102に記録する。
撮像制御部216は、被写体に対して、焦点調整や露光調整を含む撮像制御を遂行する。具体的に、撮像制御部216は、撮像制御を遂行するための制御指令を撮像ユニット110の駆動回路124に出力し、駆動回路124は、撮像制御部216から出力された制御指令に従って、フォーカスレンズ120や絞り122を調整する。
駆動信号生成部218は、保持部160に保持された温度時間情報と温度検出部170が検出したシャッタ112の周囲温度とに基づいて、撮像部130の電荷蓄積時間の開始時点よりシャッタ112の光通過状態への移行を開始する時点を前倒しするように、また、他のシャッタ112に関する電荷蓄積時間の開始時点よりシャッタ112の遮光状態への移行を開始する時点を前倒しするように、左シャッタ112aと右シャッタ112bとを光通過状態と遮光状態とに切り換えるための駆動信号を生成する。ここで、温度時間情報は、温度とシャッタ112の切換前倒し時間とを一対一に関連づけた情報であり、関係式やテーブルによって表される。したがって、駆動信号生成部218は、温度時間情報を参照して、シャッタ112の周囲温度からシャッタ112の切換前倒し時間を一義的に決めることができる。かかる温度時間情報は、シャッタ112の温度特性に基づいて予め設定されている。以下、切換前倒し時間について詳述する。
図3および図4は、駆動信号生成部218の処理を説明するための説明図である。まず、駆動信号生成部218は、温度時間情報を参照して、検出されたシャッタ112の周囲温度におけるシャッタ112の切換前倒し時間を導出する。
具体的に、駆動信号生成部218は、まず、温度時間情報を参照し、温度検出部170が検出したシャッタ112の周囲温度に基づいて、左シャッタ112aが光通過状態への切り換えを開始した時点から光通過状態への移行が完了する時点までの予測立ち上がり時間Asと、左シャッタ112aが遮光状態への切り換えを開始した時点から遮光状態への移行が完了する時点までの予測立ち下がり時間Bsを導出する。駆動信号生成部218は、検出された周囲温度から、左シャッタ112a、右シャッタ112bそれぞれに対して予測立ち上がり時間Asと、予測立ち下がり時間Bsを導出するが、ここでは、理解を容易にするため、左シャッタ112aの予測立ち上がり時間Asと右シャッタ112bの予測立ち上がり時間As、および、左シャッタ112aの予測立ち下がり時間Bsと右シャッタ112bの予測立ち下がり時間Bsが実質的に等しいとする。
そして、駆動信号生成部218は、図3(a)に示す、内部クロックを分収した垂直同期信号における、撮像部130が電荷を蓄積しない時間(以下、非蓄積時間と称する)Cと予測立ち上がり時間As、非蓄積時間Cと予測立ち下がり時間Bsとを比較する。
予測立ち上がり時間Asが非蓄積時間Cより短い場合、撮像部130が効率的にシャッタ112を通過した光束を光電変換し、立体映像データを生成できるように、駆動信号生成部218は、垂直同期信号における撮像部130が電荷を蓄積する時間(以下、電荷蓄積時間と称する)の開始時点には、シャッタ112の光通過状態への移行を完了させるべく、図3(c)、(d)に示すように、電荷蓄積時間の開始時点(以下、単に蓄積開始時点と称する)より、予測立ち上がり時間Asに相当する切換前倒し時間αの分だけ早く立ち上がる、シャッタ112の光通過状態への切り換えを開始させるための駆動信号を生成する。
ここでは、便宜上、シャッタ112の光通過状態への切り換えを前倒しすると説明しているが、実際には将来の信号を前倒しすることはできないので、駆動信号生成部218は、前回の蓄積開始時点からカウントを開始し、フィールドインデックス信号の半周期から切換前倒し時間αを減算した時点から、シャッタ112の光通過状態への切り換えを開始させるための駆動信号を生成する。以下の説明においても前倒しの表現を用いて、このような実際の処理を省略するが、実際は既存の信号をトリガとしてその前倒しタイミングに相当する時間を特定している。
また、予測立ち下がり時間Bsが非蓄積時間Cより短い場合、垂直同期信号における撮像部130の他のシャッタ112に関する蓄積開始時点には、シャッタ112の遮光状態への移行を完了していればよいため、図3(c)、(d)に示すように、駆動信号生成部218は、自体のシャッタ112に関する電荷蓄積時間の終了時点(以下、単に、蓄積終了時点と称する)すなわち非蓄積時間の開始時点からシャッタ112の遮光状態への切り換えを開始させるための駆動信号を生成する。
そうすると、図3(e)、(f)に示すように、左シャッタ112aおよび右シャッタ112bは、実際の立ち上がり時間Arを経過した後、完全な光通過状態となり、シャッタ112の遮光状態への切り換えを開始してから実際の立ち下がり時間Brを経過した後、完全な遮光状態となる。したがって、撮像部130が電荷蓄積時間であるときには、一方のシャッタ112は光通過状態への移行が完了し、他方のシャッタ112は遮光状態への移行が完了しているため、クロストークが生じない範囲でシャッタ112を通過する光束、すなわち撮像素子にて受光される光量を最大限にしつつ、左眼用の映像データおよび右眼用の映像データを生成することができる。
一方、予測立ち上がり時間Asが非蓄積時間Cより長い場合、図4(c)、(d)に示すように、駆動信号生成部218が、切換前倒し時間αを蓄積開始時点から予測立ち上がり時間Asとしてシャッタ112の光通過状態への切り換えを開始させるための駆動信号を生成すると、図4(e)、(f)に黒色の塗りつぶしで示すように、クロストークが生じてしまう。また予測立ち下がり時間Bsが非蓄積時間Cより長い場合に、駆動信号生成部218が、蓄積終了時点からシャッタ112の遮光状態への切り換えを開始させるための駆動信号を生成すると、非蓄積時間の終了時点すなわち次の蓄積開始時点においてもなおシャッタ112の遮光状態への移行が完了せず、予測立ち上がり時間Asが非蓄積時間Cより長い場合同様、クロストークが生じてしまう。
そこで、図4(g)、(h)に示すように、予測立ち上がり時間Asが非蓄積時間Cより長い場合、駆動信号生成部218は、蓄積終了時点から(結果的に、切換前倒し時間αは、非蓄積時間Cと等しくなる)シャッタ112の光通過状態への切り換えを開始させるための駆動信号を生成する。
また、予測立ち下がり時間Bsが非蓄積時間Cより長い場合、垂直同期信号における撮像部130が蓄積開始時点には、シャッタ112の遮光状態への移行を完了させるべく、駆動信号生成部218は、蓄積開始時点すなわち非蓄積時間Cの終了時点より、予測立ち下がり時間Bsに相当する切換前倒し時間β分前倒しして、シャッタ112の遮光状態への切り換えを開始させるための駆動信号を生成する。
そうすると、図4(i)、(j)に示すように、左シャッタ112aおよび右シャッタ112bは、実際の立ち上がり時間Arを経過した後、完全な光通過状態となり、シャッタ112の遮光状態への切り換えを開始してから実際の立ち下がり時間Brを経過した後、完全な遮光状態となる。したがって、垂直同期信号における撮像部130が電荷蓄積時間であるときに、一方のシャッタ112が光通過状態に、他方のシャッタ112が遮光状態になり、クロストークを生じることなく左眼用の映像データおよび右眼用の映像データを生成することができる。
ただし、図4に示す予測立ち上がり時間Asが非蓄積時間Cより長い、または、予測立ち下がり時間Bsが非蓄積時間Cより長い場合、撮像部130の蓄積開始時点にはまだシャッタ112が光通過状態への移行中であるため、また、蓄積終了時点には既にシャッタ112の遮光状態への移行が開始されているため、実際に撮像素子に電荷が蓄積される光量は、図3に示した例と比較して劣ってしまう。
以上説明したように、駆動信号生成部218は、蓄積開始時点よりも切換前倒し時間αおよび他のシャッタ112用の蓄積開始時点よりも前倒し時間β前倒しした駆動信号を生成することにより、クロストークを完全に除去して左眼用の映像データと右眼用の映像データとを生成することが可能となる。上述した各時間の関係を纏めると、As≦Cの場合、α=As、As>Cの場合、α=C、となり、Bs≦Cの場合、β=C−Bs、Bs>Cの場合、β=Bsとなる。
また、本実施形態において駆動信号生成部218は、図3(b)、図4(b)に示す、左眼用の映像であるか右眼用の映像であるかを示すフィールド(フレーム)インデックス信号を生成する。フィールドインデックス信号は、垂直同期信号の立ち上がりに同期してその極性を変化させている。
輝度値取得部220は、駆動信号生成部218が生成するフィールド(フレーム)インデックス信号に基づいて、1フレーム分の立体表示データごとに、輝度値の平均値(以下、単に輝度値と称する)と、コントラストの平均値(以下、単にコントラスト値と称する)とを取得(算出)する。
駆動信号補正部222は、輝度値取得部220が取得した輝度値またはコントラスト値のいずれか一方が低い場合に、保持部160が保持した映像時間情報を参照して、輝度値またはコントラスト値が高くなるように、駆動信号生成部218が生成した駆動信号を補正する。本実施形態における駆動信号補正部222は、輝度値が低く、かつ、コントラスト値が低い場合に映像時間情報を参照して駆動信号を補正する。ここで駆動信号補正部222は、同一のシャッタ112を通過した光束に関する立体映像データの輝度値およびコントラスト値に基づいて、同一のシャッタ112に関する駆動信号を事後的に補正する。映像時間情報は、撮像部130が光電変換した立体映像データの輝度値およびコントラスト値とシャッタ112の切換補正時間とを関連づけた情報である。
図5は、映像時間情報を説明するための説明図である。図5に示すように映像時間情報は、横軸を輝度値またはコントラスト値に、縦軸をシャッタ112の切換補正時間γまたは切換補正時間δとした場合に、実線250で示すことができる。
図5に示す実線250における切換補正時間γの上限値Uは、撮像部130の電荷蓄積時間にシャッタ112の光通過状態への移行を完了させ、かつ、クロストークを最小限に留めることができる値(予測立ち上がり時間As―非蓄積時間C)である。なお、上限値Uは予測立ち上がり時間Asの項を有するので、温度検出部170が検出したシャッタ112の周囲温度に依存する。
また、切換補正時間δの上限値Uは、撮像部130の蓄積終了時点より後にシャッタ112の遮光状態への移行を開始させ、かつ、クロストークを最小限に留めることができる値(予測立ち下がり時間Bs−非蓄積時間C)である。なお、上限値Uは予測立ち下がり時間Bsの項を有するので、温度検出部170が検出したシャッタ112の周囲温度に依存する。
映像時間情報は、上限値U以上の値(図5中一点鎖線で示す)をとることもできるが、クロストークが増えるだけで、実益がないので、基本的に上限値Uに到達すると、輝度値やコントラスト値がさらに下がったとしても切換補正時間を増やさない。かかる映像時間情報を示す実線250の勾配は、温度検出部170が検出したシャッタ112の周囲温度に基づいて変更することもできる。
ここで、説明を簡略にするために、映像時間情報における切換補正時間γと切換補正時間δの上限値Uを同一としているが、異ならせることもできる。
そうすると、シャッタ112の光通過状態への切り換えの開始をする時間を補正するための切換補正時間γは0≦γ≦As−Cの範囲で推移し、シャッタ112の遮光状態への切換えを開始する時間を補正するための切換補正時間δは、0≦δ≦Bs−Cの範囲で推移する。
ここでは、図5に示した漸増関数を映像時間情報としているが、関係式やテーブルを映像時間情報として用いることもできる。
図6は、駆動信号補正部222の処理を説明するための説明図である。ここでは、図4を用いて説明したように、予測立ち上がり時間As>非蓄積時間Cの場合(すなわち、切換前倒し時間α=C≠As)、および予測立ち下がり時間Bs>非蓄積時間Cの場合、β=C−Bs、Bs>Cの場合(すなわち、前倒し時間β=Bs)の場合について説明する。
例えば、図6(f)にハッチングで示す(1)のフレームにおいて、駆動信号生成部222は、右シャッタ112bを通過した光束を光電変換して生成した立体映像データの輝度値およびコントラスト値に基づいて、切換補正時間γを導出する。そして、駆動信号補正部222は、図6(f)にハッチングで示す(3)のフレームの右シャッタ112bの駆動信号を、図6(d)に示すように、右シャッタ112bの光透過状態への開始時点を切換補正時間γ前倒すように補正する。上述したように、駆動信号生成部218は、温度時間情報に基づいて、右シャッタ112bの光透過状態への開始時点を、撮像部130の蓄積開始時点から切換前倒し時間α分前倒しした駆動信号を生成しているため、駆動信号補正部222が、切換補正時間γ分前倒しする補正を遂行することによって、結果的に駆動信号は、蓄積開始時点から切換前倒し時間α+切換補正時間γを前倒しした駆動信号に補正される。
また、駆動信号補正部222は、図6(f)にハッチングで示す(1)のフレームにおいて、切換補正時間γ同様、右シャッタ112bを通過した光束を光電変換して生成した立体映像データの輝度値およびコントラスト値に基づいて、切換補正時間δを導出する。そして、駆動信号補正部222は、図6(f)にハッチングで示す(3)のフレームの右シャッタ112bの駆動信号を、図6(d)に示すように、右シャッタ112bの遮光状態への開始時点を切換補正時間δ遅延させるように補正する。上述したように、駆動信号生成部218は、温度時間情報に基づいて、右シャッタ112bの遮光状態への開始時点を、撮像部130の蓄積開始時点から前倒し時間β分前倒しした駆動信号を生成しているため、駆動信号補正部222が、切換補正時間δ分遅延させる補正を遂行することによって、結果的に駆動信号は、蓄積開始時点から前倒し時間β−切換補正時間δを前倒しした駆動信号に補正される。
そうすると、(3)のフレームにおける右シャッタ112bの光通過状態への移行の開始時点は、(1)のフレームにおける右シャッタ112bの光通過状態への移行の開始時点よりも切換補正時間γ分前倒しされ、(3)のフレームにおける右シャッタ112bの遮光状態への移行の開始時点は、(1)のフレームにおける右シャッタ112bの遮光状態への移行の開始時点よりも切換補正時間δ分遅延される。したがって、(1)のフレームと比較して(3)のフレームにおける右シャッタ112bを通過した光束の光量は増加することになり、図6(b)に示すフィールドインデックス信号に基づいて左眼用の映像データと右眼用の映像データに関連づけられる図6(g)に示す(3)のフレームの立体映像データは、(1)のフレームの立体映像データと比較して、輝度値およびコントラスト値が高くなる。
このように、駆動信号補正部222が、シャッタ112の光透過状態への開始時点をさらに前倒しするように駆動信号を補正し、シャッタ112の遮光状態への開始時点を遅延するように駆動信号を補正する構成により、駆動信号生成部218がクロストークを回避すべく削っていたシャッタ112の光通過状態となる時間を適切かつスムーズに広げ、立体映像データの輝度値およびコントラスト値を高くすることができる。
なお、図6(g)に示すように、駆動信号補正部222が、(3)のフレームに関する右シャッタ112bの駆動信号を補正することにより、(2)のフレームおよび(4)のフレームの立体映像データにクロストークが生じることとなるが、(3)のフレームの立体映像データは輝度値およびコントラスト値が低いので、クロストークの影響は少ない。したがって、(2)および(4)のフレームの立体映像データにクロストークを生じさせたとしても(3)のフレームの立体映像データの輝度値およびコントラスト値を高くすることで、クロストークを最小限に抑えつつ輝度値およびコントラスト値が高い立体映像データを生成することができる。
また、本実施形態において、駆動信号補正部222は、(1)のフレームの立体映像データの輝度値およびコントラスト値に基づいて、(3)のフレームに関する駆動信号を補正しているが、これに限定されず、図6(e)、(f)に示す、(0)のフレームおよび(1)のフレームの立体映像データの輝度値およびコントラスト値、すなわち両シャッタ112a、112bの立体映像データの輝度値およびコントラスト値に基づいて、または、(0)のフレームの立体映像データと(1)のフレームの立体映像データとの輝度値を平均化した値および(0)のフレームの立体映像データと(1)のフレームの立体映像データとのコントラスト値を平均化した値に基づいて、(3)のフレームに関する駆動信号を補正してもよい。
さらに、図6に示す例において、駆動信号補正部222は、右シャッタ112bを通過した光束を光電変換して生成した立体映像データの輝度値およびコントラスト値に基づいて、右シャッタ112bに関する駆動信号を補正する場合について説明したが、左シャッタ112aを通過した光束を光電変換して生成した立体映像データの輝度値およびコントラスト値に基づいて、左シャッタ112aに関する駆動信号を補正することもできる。
また、ここで、駆動信号補正部222は、立体映像データの輝度値およびコントラスト値に基づいて、常時駆動信号を補正しているが、これに限定されず、立体映像データの輝度値およびコントラスト値が所定の閾値を下回った場合にのみ駆動信号を補正することもできる。
図7は、輝度値およびコントラスト値が所定の閾値を下回った場合に駆動信号を補正する駆動信号補正部222の処理について説明するための説明図である。図7に示す例では、映像時間情報は、横軸を輝度値またはコントラスト値に、縦軸をシャッタ112の切換補正時間γまたは切換補正時間δとした場合に、実線252で示すことができる。図7に示す実線252における切換補正時間の上限値Uは、図5に示した上限値Uと実質的に同一であり、切換補正時間γにおいては、撮像部130の電荷蓄積時間にシャッタ112の光通過状態への移行を完了させ、かつ、クロストークを最小限に留めることができる値である。また、切換補正時間δにおいて、上限値Uは、撮像部130の蓄積終了時点より後にシャッタ112の遮光状態への移行を開始させ、かつ、クロストークを最小限に留めることができる値である。
したがって、駆動信号補正部222は、図7に示す映像時間情報を参照して、輝度値取得部220が取得した輝度値およびコントラスト値が所定の閾値を下回った場合、0であった切換補正時間γを上限値Uに、0であった切換補正時間δを上限値Uに変更する。そして駆動信号補正部222は、シャッタ112の光通過状態への移行を開始する時点を切換補正時間γ分前倒しする補正およびシャッタ112の遮光状態への移行を開始する時点を切換補正時間δ分遅延させる補正を遂行する。ここで、輝度値およびコントラスト値が所定の閾値を下回った場合の切換補正時間γや切換補正時間δの値として上限値Uを用いているが、かかる場合に限られず、所定の値を採用することができる。
このような、駆動信号補正部222が、所定の閾値を下回ったか否かという単純な処理で補正を行う構成により、図5の映像時間情報と比較して計算負荷を軽減でき、演算能力に劣る安価なコンピュータで処理を行うことが可能となる。
最後に、シャッタ切換部224は、駆動信号補正部222が補正した駆動信号に基づいて、2つのシャッタ112それぞれの光通過状態と遮光状態とを切り換える。
以上説明したように、本実施形態にかかる立体映像撮像装置100は、シャッタ112の切り換えタイミングを工夫することで、立体映像データの輝度値およびコントラスト値が十分に高い場合においてはクロストークを確実に排除しつつ、輝度値やコントラスト値が低くなる場合であってもランダムノイズを低減させた高画質な立体映像データを生成することが可能となる。
(立体映像表示方法)
次に、上述した立体映像撮像装置100を用いて、水平視差によって立体映像を知覚させることができる立体映像データを生成することが可能な立体映像撮像方法を具体的に説明する。
図8は、立体映像撮像方法の全体的な流れを示したフローチャートである。まず立体映像撮像装置100の保持部160は、予め温度時間情報および映像時間情報を保持しておく。
そして、図8に示すように、温度検出部170は、左シャッタ112aおよび右シャッタ112bの周囲温度を検出し(S300)、駆動信号生成部218は、保持部160に保持された温度時間情報を参照して、温度検出ステップS300で検出した左シャッタ112aおよび右シャッタ112bの周囲温度におけるシャッタ112の予測立ち上がり時間Asと、予測立ち下がり時間Bsを導出する(S302)。そして駆動信号生成部218は、予測立ち上がり時間Asが撮像部130の非蓄積時間Cよりも長いか否かを判定し(S304)、予測立ち上がり時間Asが非蓄積時間Cよりも長い場合(S304のYES)、切換前倒し時間αを非蓄積時間Cとし(実際は、撮像部130の蓄積開始時点をシャッタ112の光通過状態への切り換えの開始時点とする)(S306)、予測立ち上がり時間Asが非蓄積時間C以下である場合(S304のNO)、切換前倒し時間αを予測立ち上がり時間Asとする(S308)。
また、駆動信号生成部218は、予測立ち下がり時間Bsが非蓄積時間Cよりも長いか否かを判定し(S310)、予測立ち下がり時間Bsが非蓄積時間Cよりも長い場合(S310のYES)、前倒し時間βを予測立ち下がり時間Bsとし(S312)、予測立ち下がり時間Bsが非蓄積時間C以下である場合(S310のNO)、前倒し時間βを非蓄積時間Cから予測立ち下がり時間Bsを減算した時間とする(S314)。
そして、駆動信号生成部218は、シャッタ112の光通過状態への切り換えの開始時点を、蓄積開始時点よりも切換前倒し時間α分前倒しし、シャッタ112の遮光状態への切り換えの開始時点を蓄積開始時点よりも前倒し時間β分前倒しした駆動信号を生成する(S316)。
輝度値取得部220は、信号処理部212が算出した1フレーム分の立体映像データごとに算出された輝度値およびコントラスト値を取得する(S318)。
そして駆動信号補正部222は、駆動信号生成ステップS316で生成した駆動信号の切換前倒し時間αが非蓄積時間Cである場合(S320のYES)、輝度値取得ステップS318で取得した輝度値およびコントラスト値と保持部160に保持された映像時間情報とを参照して、シャッタ112の光通過状態への開始時点を補正する切換補正時間γを導出し(S322)、駆動信号生成ステップS316で生成した駆動信号の切換前倒し時間αが非蓄積時間Cでない場合(S320のNO)すなわち切換前倒し時間αが予測立ち上がり時間Asであり、シャッタ112の光透過状態への開始時点をこれ以上前倒ししても実益がない場合、切換補正時間γを0とする(S324)。
また、駆動信号補正部222は、駆動信号生成ステップS316で生成した駆動信号の前倒し時間βが予測立ち下がり時間Bsである場合(S326のYES)、輝度値取得ステップS318で取得した輝度値およびコントラスト値と保持部160に保持された映像時間情報とを参照して、シャッタ112の遮光状態への開始時点を補正する切換補正時間δを導出し(S328)、駆動信号生成ステップS316で生成した駆動信号の前倒し時間βが予測立ち下がり時間Bsでない場合(S326のNO)すなわち前倒し時間βが非蓄積時間Cから予測立ち下がり時間Bsを減算した時間であり、シャッタ112の遮光状態への開始時点をこれ以上遅らせても実益がない場合、切換補正時間δを0とする(S330)。
そして、駆動信号補正部222は、駆動信号生成ステップS316で生成した駆動信号を、蓄積開始時点から(切換前倒し時間α+切換補正時間γ)を前倒しし、蓄積開始時点から(前倒し時間β−切換補正時間δ)を前倒しした駆動信号に補正する(S332)。
そして、シャッタ切換部224は、駆動信号補正部222が補正した駆動信号に基づいて、左シャッタ112aおよび右シャッタ112bを光通過状態と遮光状態とに切り換える(S334)。
以上説明したように、本実施形態にかかる立体映像撮像方法においても、シャッタ112の切り換えタイミングを工夫することで、輝度値やコントラスト値が低くなる場合であってもランダムノイズを低減させた高画質な立体映像データを生成することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態において、信号処理部212、輝度値取得部220、および駆動信号補正部222は、輝度値およびコントラスト値を処理対象としているが、これに限定されず輝度値またはコントラスト値のいずれか一方を処理対象とすることもできる。
なお、本明細書の立体映像撮像方法の各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
本発明は、水平視差によって立体映像を知覚させるための立体映像データを生成する立体映像撮像装置および立体映像撮像方法に利用することができる。
100 …立体映像撮像装置
102 …記録媒体
112 …シャッタ
112a …左シャッタ
112b …右シャッタ
130 …撮像部
160 …保持部
218 …駆動信号生成部
220 …輝度値取得部
222 …駆動信号補正部
224 …シャッタ切換部

Claims (4)

  1. 光路中にそれぞれ配置された2つのシャッタと、
    前記2つのシャッタを通過した光束を重ねて光電変換し、立体映像データを生成する撮像部と、
    輝度値もしくはコントラスト値のいずれか一方または両方と前記シャッタの切換補正時間とを関連づけた映像時間情報を保持する保持部と、
    前記シャッタの光通過状態と遮光状態とを切り換えるための駆動信号を生成する駆動信号生成部と、
    前記撮像部が生成した立体映像データの輝度値もしくはコントラスト値のいずれか一方または両方を取得する輝度値取得部と、
    前記映像時間情報と取得された前記輝度値もしくはコントラスト値のいずれか一方または両方に基づいて、前記輝度値または前記コントラスト値が高くなるように前記駆動信号を補正する駆動信号補正部と、
    補正された前記駆動信号に基づいて、前記2つのシャッタそれぞれの光通過状態と遮光状態とを切り換えるシャッタ切換部と、
    を備えることを特徴とする立体映像撮像装置。
  2. 前記駆動信号補正部は、前記シャッタの光透過状態への開始時点を前倒しすること、または前記シャッタの遮光状態への開始時点を遅延させることで前記輝度値もしくはコントラスト値のいずれか一方または両方を高くすることを特徴とする請求項1に記載の立体映像撮像装置。
  3. 前記駆動信号補正部は、前記輝度値もしくはコントラスト値のいずれか一方または両方が所定の閾値を下回った場合に前記駆動信号を補正することを特徴とする請求項1または2に記載の立体映像撮像装置。
  4. 光路中にそれぞれ配置された2つのシャッタと、前記2つのシャッタを通過した光束を重ねて光電変換し、立体映像データを生成する撮像部と、を備える立体映像撮像装置を用いた立体映像撮像方法であって、
    輝度値もしくはコントラスト値のいずれか一方または両方と前記シャッタの切換補正時間とを関連づけた映像時間情報を保持し、
    前記シャッタの光通過状態と遮光状態とを切り換えるための駆動信号を生成し、
    前記撮像部が光電変換した立体映像データの輝度値もしくはコントラスト値のいずれか一方または両方を取得し、
    前記映像時間情報と取得した前記輝度値もしくはコントラスト値のいずれか一方または両方に基づいて、前記輝度値もしくは前記コントラスト値のいずれか一方または両方が高くなるように前記駆動信号を補正し、
    補正した前記駆動信号に基づいて、前記2つのシャッタそれぞれの光通過状態と遮光状態とを切り換えることを特徴とする立体映像撮像方法。
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