JP2011107238A - 画像形成装置 - Google Patents

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安志 溝口
Akihiro Murata
昭浩 村田
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Norio Nakamura
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Abstract

【課題】設置スペースの自由度が高く、簡単に表示内容を変更することのできる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】画像形成装置1は、乗り物内に設置された表示部に形成された描画領域に、光線を2次元的に走査することにより画像を描画するプロジェクターを有する。前記表示部は、乗り物内に吊り下げられており、硬質なシート状をなしている。また、表示部の一方の面に第1の描画領域が形成され、他方の面に第2の描画領域が形成されており、プロジェクターは、第1の描画領域および第2の描画領域にそれぞれ画像を描画するために少なくとも2つ設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来から、電車、バス等の乗り物(公共交通機関)の天井から広告を吊り下げて乗客に対する宣伝を行う、いわゆる中吊り広告が広く知られている。このような中吊り広告は、所定期間ごとに差し替えを行わなければならず、差し替え作業に時間とコストがかかってしまう。また、広告主は、広告を大量に印刷する必要があり、この点でもコスト高になってしまう。
また、従来から、前述したような乗り物には、電光掲示板や液晶表示装置を利用した表示画面が設置されており、この表示画面に、終点、次の停車駅、乗換案内等が表示されるようになっている。しかしながら、このような電光掲示板や液晶表示装置は、比較的大きな設置スペースが必要であり、設置の自由度が低い。
実用新案登録第3140044号公報
本発明の目的は、設置スペースの自由度が高く、簡単に表示内容を変更することのできる画像形成装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の画像形成装置は、乗り物内に設置された表示部に形成された描画領域に、光線を2次元的に走査することにより画像を描画するプロジェクターを有することを特徴とする。
これにより、設置スペースの自由度が高く、簡単に表示内容を変更することのできる画像形成装置を提供することができる。そのため、特に、画像がコマーシャル、プロモーションビデオ等の宣伝広告であった場合には、優れた宣伝広告効果を発揮することができる。
本発明の画像形成装置では、前記表示部は、シート状をなしていることが好ましい。
これにより、表示部の設置スペースを小さくすることができるとともに、設置の自由度が向上する。また、表示部の軽量化により、従来の印刷物の吊り下げ広告のような配置にした場合でも、設置に対して設置部の構造補強などを必要としない。
本発明の画像形成装置では、前記表示部は、吊り下げられていることが好ましい。
これにより、より多くの乗客の注目(視線)を、表示部の表面に表示された画像に集めることができる。
本発明の画像形成装置では、前記表示部は、硬質であることが好ましい。
これにより、乗り物の運転中に発生する振動によって、表示部に撓み等の変形が生じるのを防止することができる。そのため、乗り物の運転中であっても、表示部の表面に、画像形成装置によって、所望の画像(歪み等のない)を表示することができる。
本発明の画像形成装置では、前記表示部の一方の面に第1の描画領域が形成され、他方の面に第2の描画領域が形成されており、
前記プロジェクターは、前記第1の描画領域および前記第2の描画領域にそれぞれ画像を描画するために少なくとも2つ設けられていることが好ましい。
これにより、表示部の両面に画像を描画することができるため、より沢山の乗客に表示部に表示された画像を観察させることができる。また、表示部の画像表示可能スペースを有効利用することができる。
本発明の画像形成装置では、前記プロジェクターは、前記描画領域の鉛直方向上方に設けられていることが好ましい。
これにより、乗客が描画領域に表示された画像を観察する際、プロジェクターによって、前記画像の一部または全部が隠れてしまうのを防止することができる。すなわち、乗客に、描画領域に表示された画像の全部を、より確実に観察させることができる。
本発明の画像形成装置では、前記プロジェクターは、前記描画領域の近傍に設けられていることが好ましい。
これにより、プロジェクターから出射される光線の光路長を短くすることができるため、より確実に描画領域の所望の位置に光線を走査することができるとともに、より密な画像(高画素な画像)を表示することができる。また、プロジェクターから出射された光線が、例えば乗客等に遮られるのを防止することができるため、周囲の環境(人口密度等)に影響されずに、描画領域に所望の画像を表示することができる。
本発明の画像形成装置では、前記プロジェクターは、前記描画領域に広告、路線情報および駅情報の少なくとも1つの画像を描画することが好ましい。
これにより、広告画像を描画した場合には、優れた宣伝広告効果を発揮することができ、路線情報(次の停車駅、目的地、予定到着時刻等)や駅情報(駅の名前、乗り換え案内、周辺施設等)を描画した場合には、乗客へ、乗車中の乗り物の詳細な情報をより解りやすく提供することができる。
本発明の画像形成装置では、前記プロジェクターの駆動を制御する制御手段を有し、
前記制御手段は、前記乗り物の混雑状況に基づいて前記プロジェクターの駆動を制御することが好ましい。
これにより、乗り物の利便性を向上させるための情報(路線情報、駅情報)の画像と広告画像とを、タイミング良く切り替えることができ、宣伝広告効果と乗客に必要な情報の提供性とを共に向上させることができる。
本発明の画像形成装置では、前記プロジェクターの駆動を制御する制御手段を有し、
前記制御手段は、前記乗り物の扉の開閉に対応して前記プロジェクターの駆動を制御することが好ましい。
これにより、混雑状況にあった画像を表示することができる。
本発明の画像形成装置では、前記プロジェクターは、レーザーを出射する光出射部と、前記光出射部から出射されたレーザーを反射する光反射部を備えた可動板が少なくとも一方向または互いに直交する二方向へ回動可能に設けられ、当該回動によって前記光反射部で反射したレーザーを前記描画領域に走査する光スキャナーとを有していることが好ましい。
これにより、プロジェクターを比較的簡単に構成することができる。
本発明の画像形成装置では、前記プロジェクターは、前記描画領域に表示される画像の歪みを補正する歪み補正手段を有することが好ましい。
これにより、表示面に歪みが補正された画像を表示することができる。
本発明の画像形成装置では、前記表示部を支える指示部と前記プロジェクターの筐体とが連結されていることが好ましい。
これにより、表示面とプロジェクターが一体となり設置時のアライメントが不要となる。
本発明の画像形成装置では、反射鏡を有し、前記プロジェクターからの光線の光線方向を前記反射鏡により折り返すことにより、前記描画領域へ描画することが好ましい。
これにより、表示部への光線の入射角を大きくすることができ画像補正が容易になる。
本発明の画像形成装置の第1実施形態を示す斜視図である。 図1に示す吊り下げシートの平面図である。 図1に示す画像形成装置が有する第1のプロジェクターの構成図である。 図3に示す光スキャナーの部分断面斜視図である。 図4に示す光スキャナーの駆動を説明する断面図である。 図3に示す第1のプロジェクターの撓み補正手段、光走査部および光源ユニットを示すブロック図である。 図3に示す第1のプロジェクターの動作を説明するための図(aは、側面図、bは、正面図)である。 図3に示す第1のプロジェクターの作動中の光スキャナー(水平走査用の光スキャナー)の可動板の振れ角(振れ角の経時的変化)を示すグラフである。 図3に示す第1のプロジェクターの作動中の光スキャナー(垂直走査用の光スキャナー)の可動板の角度(角度の経時的変化)を示すグラフである。 図3に示す第1のプロジェクターの変形例およびその動作を示す図(aは、側面図、bは、正面図)である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置のブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る画像形成装置のブロック図である。 本発明の第4実施形態に係る画像形成装置の配置を示す断面図である。 本発明の第5実施形態に係る画像形成装置が備える第1のプロジェクターが有する光スキャナーを示す模式的平面図である。 図14中のB−B線断面図である。 図14に示す光スキャナーが備える駆動手段の電圧印加手段を示すブロック図である。 図16に示す第1の電圧発生部および第2の電圧発生部で発生する電圧の一例を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る画像形成装置が備える第1のプロジェクターの動作を説明するための図(aは、側面図、bは、正面図)である。 本発明の第6実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。
以下、本発明の画像形成装置の好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の画像形成装置の第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示す吊り下げシートの平面図、図3は、図1に示す画像形成装置が有する第1のプロジェクターの構成図、図4は、図3に示す光スキャナーの部分断面斜視図、図5は、図4に示す光スキャナーの駆動を説明する断面図、図6は、図3に示す第1のプロジェクターの撓み補正手段、光走査部および光源ユニットを示すブロック図、図7は、図3に示す第1のプロジェクターの動作を説明するための図(aは、側面図、bは、正面図)、図8は、図3に示す第1のプロジェクターの作動中の光スキャナー(水平走査用の光スキャナー)の可動板の振れ角(振れ角の経時的変化)を示すグラフ、図9は、図3に示す第1のプロジェクターの作動中の光スキャナー(垂直走査用の光スキャナー)の可動板の角度(角度の経時的変化)を示すグラフ、図10は、図3に示す第1のプロジェクターの変形例およびその動作を示す図(aは、側面図、bは、正面図)である。なお、以下では、説明の都合上、図4、図5、図7および図10中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
図1に示す画像形成装置1は、電車、バス等の乗り物(公共交通機関)内に吊り下げられた吊り下げシート(表示部)9の表面に、静止画や動画(特に、コマーシャル、プロモーションビデオ等の宣伝)等の所定の画像を表示(描画)する装置である。すなわち、従来から存在する、いわゆる中吊り広告にとって代わるものであるとも言える。
以下、画像形成装置1について詳細に説明するが、それに先立って、吊り下げシート9について、説明する。
図1に示すように、吊り下げシート9は、乗り物(車両)の天井に吊り下げられている。また、吊り下げシート9は、シート状をなしている。図2(a)、(b)に示すように、このような吊り下げシート9は、一方の面91に描画領域911が形成されており、他方の面92に描画領域921が形成されている。描画領域911、921は、それぞれ、画像形成装置1(後述するプロジェクター)によって画像が描画される領域である。このように、吊り下げシート9では、その両面に画像が描画されるようになっているため、より沢山の乗客に吊り下げシート9に表示された画像を観察させることができる。また、吊り下げシート9の画像表示可能スペースを有効利用することができる。
また、吊り下げシート9は、シート状をなしているため、設置スペースを小さくすることができるとともに、設置の自由度が向上する。また、表示部の軽量化により、従来の印刷物の吊り下げ広告のような配置にした場合でも、設置に対して設置部の構造補強などを必要としない。
また、吊り下げシート9は、乗り物の天井に吊り下げられているため、乗客から、吊り下げシート9の両面に表示された画像を観察し易い。すなわち、吊り下げシート9を乗客の頭上に吊り下げることにより、より多くの乗客の注目(視線)を、吊り下げシート9の表面に表示された画像に集めることができる。
このような吊り下げシート9は、硬質なもの軟質なものであってもよいが、硬質なものであるのが好ましい。これにより、乗り物の運転中に発生する振動によって、吊り下げシート9に撓み等の変形が生じるのを防止することができる。そのため、乗り物の運転中であっても、吊り下げシート9の表面に、画像形成装置1によって、所望の画像(歪み等のない)を表示することができる。なお、前記「硬質」とは、運転中に発生する振動により、変形が生じない程度の硬さを言う。
吊り下げシート9の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、アクリル系樹脂、ABS樹脂、フッ素系樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。このような構成材料により吊り下げシート9の構成することにより、視認性に優れる吊り下げシート9となる。この他、吊り下げシート9を紙材で構成してもよい。この場合には、吊り下げシート9の表面に画像が表示されている状態では、まるで印刷物のように見えるため、乗客に違和感なく、表示された画像を認識させることができる。
次いで、画像形成装置1について説明する。
画像形成装置1は、吊り下げシート9の第1の描画領域911に光線(後述するレーザー光LL)を2次元的に走査することにより描画領域911に画像を描画する第1のプロジェクター2と、第2の描画領域921に光線を走査することにより描画領域921に画像を描画する第2のプロジェクター6とを有している。
このような第1、第2のプロジェクター2、6は、例えば乗り物の天井に固定されている。また、第1、第2のプロジェクター2、6は、吊り下げシート9に対して互いに反対側に設けられている。具体的には、第1のプロジェクター2は、吊り下げシート9の描画領域911側に設けられており、第2のプロジェクター6は、吊り下げシート9の描画領域921側に設けられている。第1、第2のプロジェクター2、6を、このように配置することにより、より確実に、第1のプロジェクター2により描画領域911に画像を描画することができるとともに、第2のプロジェクター6により描画領域921に画像を描画することができる。
また、第1のプロジェクター2は、描画領域911の鉛直方向上方に設けられており、第2のプロジェクター6は、描画領域921の鉛直方向上方に設けられている。このように、第1、第2のプロジェクター2、6を、描画領域911、921の上方に配置することにより、乗客が描画領域911、921に表示された画像を観察する際、第1、第2のプロジェクター2、6によって、前記画像の一部または全部が隠れてしまうのを防止することができる。すなわち、乗客に、描画領域911、921に表示された画像の全部(全域)を、より確実に観察させることができる。これにより、特に、画像がコマーシャル、プロモーションビデオ等の宣伝広告であった場合には、優れた宣伝広告効果を発揮することができる。
また、第1のプロジェクター2は、描画領域911の近傍に設けられており、第2のプロジェクター6は、描画領域921の近傍に設けられている。そのため、第1のプロジェクター2は、描画領域911に対して近接投射にて画像を描画することとなり、第2のプロジェクター6は、描画領域921に対して近接投射にて画像を描画することとなる。これにより、第1のプロジェクター2から出射されるレーザー光LLの光路長を短くすることができるため、より確実に描画領域911の所望の位置にレーザー光LLを走査することができるとともに、より密な画像(高画素な画像)を表示することができる。また、第1のプロジェクター2から出射されたレーザー光LLが、例えば乗客等に遮られるのを防止することができるため、周囲の環境(人口密度等)に影響されずに、描画領域911に所望の画像を表示することができる。第2のプロジェクター6についても、同様の効果を発揮することができる。なお、第1、第2のプロジェクター2、6の配置は、特に限定されず、例えば、吊り下げシート9から遠位な位置に配置されていてもよい(すなわち、近接投射でなくてもよい)。
また、第1、第2のプロジェクター2、6は、それぞれ、対応する描画領域911、921に、広告、路線情報および駅情報の少なくとも1つの画像(動画または静止画)を描画することができる。広告画像を描画した場合には、前述したように、優れた宣伝広告効果を発揮することができ、路線情報(次の停車駅、目的地、予定到着時刻等)や駅情報(駅の名前、乗り換え案内、周辺施設等)を描画した場合には、乗客へ、乗車中の乗り物の詳細な情報をより解りやすく提供することができる。
なお、所定時刻における、第1の描画領域911に描画する画像と、第2の描画領域921に描画する画像とは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。具体的には、第1の描画領域911、921で異なる広告(CM)を描画してもよいし、描画領域911には広告を描画し、描画領域921には路線上方を描画してもよい。描画領域911、921に描画する画像種は、種々の条件、例えば時刻、天候、次の停車駅までの距離、車内の混雑具合等によって決定することができる。
以下、第1、第2のプロジェクター2、6の構成について詳細に説明するが、第1、第2のプロジェクター2、6は、互いに同様の構成であるため、第1のプロジェクター2の構成について代表して説明し、第2のプロジェクター6については、その説明を省略する。
図3に示すように、第1のプロジェクター2は、レーザー(光線)を出射する光源ユニット(光出射部)3と、描画領域911に対して光源ユニット3から出射したレーザーを走査する光走査部4と、描画領域911に表示される画像の歪みを補正(台形補正)する歪み補正手段5とを有している。このような構成により、第1のプロジェクター2を比較的簡単に構成することができる。
光源ユニット3は、各色のレーザー光源31r、31g、31bと、各色のレーザー光源31r、31g、31bに対応して設けられたコリメーターレンズ32r、32g、32bおよびダイクロイックミラー33r、33g、33bとを備えている。
また、図6に示すように、各色のレーザー光源31r、31g、31bは、それぞれ、駆動回路310r、310g、310bと、赤色の光源320r、緑色の光源320g、青色の光源320bとを有しており、図4に示すように、赤色、緑色および青色のレーザー光RR、GG、BBを出射する。レーザー光RR、GG、BBは、それぞれ、歪み補正手段5の後述する光源変調部54から送信される駆動信号に対応して変調された状態で出射され、コリメート光学素子であるコリメーターレンズ32r、32g、32bによって平行化されて細いビームとされる。
ダイクロイックミラー33r、33g、33bは、それぞれ、赤色レーザー光RR、緑色レーザー光GG、青色レーザー光BBを反射する特性を有し、各色のレーザー光RR、GG、BBを結合して1つのレーザー光(光線)LLを出射する。
なお、コリメーターレンズ32r、32g、32bに代えてコリメーターミラーを用いることができ、この場合も、平行光束の細いビームを形成することができる。また、各色のレーザー光源31r、31g、31bから平行光束が出射される場合、コリメーターレンズ32r、32g、32bは、省略することができる。さらに、レーザー光源31r、31g、31bについては、同様の光束を発生する発光ダイオード等の光源に置換することができる。
また、図3の各色のレーザー光源31r、31g、31b、コリメーターレンズ32r、32g、32b、及びダイクロイックミラー33r、33g、33bの順番はあくまで1例であり、各色の組み合わせ(赤色はレーザー光源31r、コリメーターレンズ32r、ダイクロイックミラー33r、緑色はレーザー光源31g、コリメーターレンズ32g、ダイクロイックミラー33g、青色はレーザー光源31b、コリメーターレンズ32b、ダイクロイックミラー33b)を保持したままその順序は自由に設定できる。例えば、光走査部4に近い順に、青色、赤色、緑色という組み合わせも可能である。
次に、光走査部4について説明する。
光走査部4は、光源ユニット3から出射したレーザー光LLを描画領域911に対し、水平方向に走査(水平走査:主走査)すると共に、水平方向の走査速度よりも遅い走査速度で垂直方向に走査(垂直走査:副走査)することで2次元的に走査するものである。
この光走査部4は、光源ユニット3から出射したレーザー光LLを描画領域911に対し、水平方向に走査する水平走査用ミラーである光スキャナー41と、光スキャナー41の後述する可動板411aの角度(挙動)を検出する角度検出手段(挙動検出手段)43と、光源ユニット3から出射したレーザー光LLを描画領域911に対し、垂直方向に走査する垂直走査用ミラーである光スキャナー42と、光スキャナー42の後述する可動板421aの角度(挙動)を検出する角度検出手段(挙動検出手段)44とを有している。
以下、光スキャナー41、42の構成について説明するが、光スキャナー41、42は、互いに同様の構成であるため、以下では光スキャナー41について代表して説明し、光スキャナー42については、その説明を省略する。
図4に示すように、光スキャナー41は、いわゆる1自由度振動系のものであり、基体411と、基体411の下面に対向するよう設けられた対向基板413と、基体411と対向基板413との間に設けられたスペーサー部材412とを有している。
基体411は、可動板411aと、可動板411aを回動可能に支持する支持部411bと、可動板411aと支持部411bとを連結する1対の連結部411c、411dとを有している。
可動板411aは、その平面視にて、略長方形をなしている。このような可動板411aの上面には、光反射性を有する光反射部(ミラー)411eが設けられている。光反射部411eの表面(上面)は、光を反射する反射面を構成している。光反射部411eは、例えば、Al、Ni等の金属膜で構成されている。また、可動板411aの下面には、永久磁石414が設けられている。
支持部411bは、可動板411aの平面視にて、可動板411aの外周を囲むように設けられている。すなわち、支持部411bは、枠状をなしていて、その内側に可動板411aが位置している。
連結部411cは、可動板411aの左側にて、可動板411aと支持部411bとを連結し、連結部411dは、可動板411aの右側にて、可動板411aと支持部411bとを連結している。
連結部411c、411dは、それぞれ、長手形状をなしている。また、連結部411c、411dは、それぞれ、弾性変形可能である。このような1対の連結部411c、411dは、互いに同軸的に設けられており、この軸(以下「回動中心軸J1」と言う)を中心として、可動板411aが支持部411bに対して回動する。
このような基体411は、例えば、シリコンを主材料として構成されていて、可動板411aと支持部411bと連結部411c、411dとが一体的に形成されている。このように、シリコンを主材料とすることにより、優れた回動特性を実現できるとともに、優れた耐久性を発揮することができる。また、微細な処理(加工)が可能であり、光スキャナー41の小型化を図ることができる。
スペーサー部材412は、枠状をなしていて、その上面が基体411の下面と接合している。また、スペーサー部材412は、可動板411aの平面視にて、支持部411bの形状とほぼ等しくなっている。このようなスペーサー部材412は、例えば、各種ガラス、各種セラミックス、シリコン、SiOなどで構成されている。
なお、スペーサー部材412と基体411との接合方法としては、特に限定されず、例えば、接着剤等の別部材を介して接合してもよいし、スペーサー部材412の構成材料によっては陽極接合などを用いてもよい。
対向基板413は、スペーサー部材412と同様に、例えば、各種ガラス、シリコン、SiOなどで構成されている。このような対向基板413の上面であって、可動板411aと対向する部位には、コイル415が設けられている。
永久磁石414は、板棒状をなしていて、可動板411aの下面に沿って設けられている。このような永久磁石414は、可動板411aの平面視にて、回動中心軸J1に対して直交する方向に磁化(着磁)されている。すなわち、永久磁石414は、両極(S極、N極)を結んだ線分が、回動中心軸J1に対して直交するよう設けられている。
このような永久磁石414としては、特に限定されず、例えば、ネオジウム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石などを用いることができる。
コイル415は、可動板411aの平面視にて、永久磁石414の外周を囲むように設けられている。
また、光スキャナー41は、コイル415に電圧を印加する電圧印加手段416を有している。電圧印加手段416は、印加する電圧の電圧値や周波数等の各条件を調整(変更)し得るように構成されている。電圧印加手段416、コイル415および永久磁石414により、可動板411aを回動させる駆動手段417が構成される。
コイル415には、歪み補正手段5の制御により、電圧印加手段416から所定の電圧が印加され、所定の電流が流れる。
例えば、歪み補正手段5の制御により、電圧印加手段416からコイル415に交番電圧を印加すると、それに応じて電流が流れ、可動板411aの厚さ方向の磁界が発生し、かつ、その磁界の向きが周期的に切り換わる。すなわち、コイル415の上側付近がS極、下側付近がN極となる状態Aと、コイル415の上側付近がN極、下側付近がS極となる状態Bとが交互に切り換わる。
状態Aでは、図5(a)に示すように、永久磁石414の右側が、コイル415への通電により発生する磁界との反発力により上側へ変位するとともに、永久磁石414の左側が、前記磁界との吸引力により下側へ変位する。これにより、可動板411aが反時計回りに回動して傾斜する。
反対に、状態Bでは、図5(b)に示すように、永久磁石414の右側が下側へ変位するとともに、永久磁石414の左側が上側へ変位する。これにより、可動板411aが時計回りに回動して傾斜する。
このような状態Aと状態Bとを交互に繰り返すことにより、連結部411c、411dを捩り変形させながら、可動板411aが回動中心軸J1まわりに回動(振動)する。
また、歪み補正手段5の制御により、電圧印加手段416からコイル415に印加する電圧を調整することにより、流れる電流を調整することができ、これにより、可動板411a(光反射部411eの反射面)の回動中心軸J1を中心とする振れ角(振幅)を調整することができる。
なお、このような光スキャナー41の構成としては、可動板411aを回動させることができれば、特に限定されず、例えば、駆動方式については、コイル415と永久磁石414とを用いた電磁駆動に代えて、例えば、圧電素子を用いた圧電駆動や静電引力を用いた静電駆動としてもよい。
図3に示すように、上述のような構成の光スキャナー41、42は、互いの回動中心軸J1、J2が直交するように設けられている。光スキャナー41、42をこのように設けることにより、描画領域911に対し、光源ユニット3から出射したレーザー光LLを2次元的に(互いに直交する2方向に)走査することができる。これにより、比較的簡単な構成で、描画領域911に画像を描画することができる。
具体的に説明すれば、光源ユニット3から出射したレーザー光LLは、光スキャナー41の光反射部411eの反射面で反射し、次いで、光スキャナー42の光反射部421eの反射面で反射し、吊り下げシート9の描画領域911に投射(照射)される。そして、光スキャナー41の光反射部411eを回動させるとともに、その角速度(速度)よりも遅い角速度で光スキャナー42の光反射部421eを回動させることにより、光源ユニット3から出射したレーザー光LLは、描画領域911に対し、水平方向に走査されるとともに、その水平方向の走査速度よりも遅い走査速度で垂直方向に走査される。これにより、光源ユニット3から出射したレーザー光LLは、描画領域911に対し、2次元的に走査され、描画領域911に画像が描画される。
ここで、光スキャナー41の光反射部411eの角速度よりも遅い角速度で光スキャナー42の光反射部421eを回動させるために、例えば、光スキャナー41を共振を利用した共振駆動とし、光スキャナー42を共振を利用しない非共振駆動とすればよい。
なお、光源ユニット3から出射したレーザー光LLが、先に、光スキャナー42の光反射部421eで反射し、次に、光スキャナー41の光反射部411eで反射するようになっていてもよい。すなわち、先に、垂直走査がなされ、次に、水平走査がなされるように構成されていてもよい。
次に、光スキャナー41の可動板411aの角度を検出する角度検出手段43について説明する。なお、光スキャナー42の可動板421aの角度を検出する角度検出手段44は、角度検出手段43と同様の構成であるため、その説明を省略する。
図4に示すように、角度検出手段43は、光スキャナー41の連結部411c上に設けられた圧電素子431と、圧電素子431から発生する起電力を検出する起電力検出部432と、起電力検出部432の検出結果に基づいて可動板411aの角度を求める(挙動を検知する)角度検知部433とを有している。
圧電素子431は、可動板411aの回動に伴って連結部411cが捩り変形すると、それに伴って変形する。圧電素子431は、外力が付与されていない自然状態から変形すると、その変形量に応じた大きさの起電力を発生する性質を有しているため、角度検知部433は、起電力検出部432で検出された起電力の大きさに基づいて、連結部411cの捩れの程度を求め、さらに、その捩れの程度から可動板411a(光反射部411eの反射面)の角度を求める。また、角度検知部433は、可動板411aの回動中心軸J1を中心とする振れ角を求める。この可動板411aの角度および振れ角の情報を含む信号は、角度検知部433から歪み補正手段5に送信される。
なお、前記検出する可動板411aの角度は、光スキャナー41のいずれの状態のときを基準(角度が0°)としたときの角度に設定してもよく、例えば、光スキャナー41の初期状態(コイル415に電圧が印加されていない状態)のときを基準(角度が0°)としたときの角度に設定することができる。
また、前記可動板411aの角度の検出は、リアルタイムで(連続的に)行ってもよく、また、間欠的に行ってもよい。また、角度検出手段43としては、可動板411aの角度を検出することができれば、本実施形態のような圧電素子を用いたものに限定されない。
次に、歪み補正手段5について説明する。
第1のプロジェクター2では、前述のような1対の光スキャナー41、42を用いて描画領域911に画像を描画する際、描画領域911までの光路差に起因する歪み、例えば、描画領域911に表示された画像の上側と下側とで、横方向(水平方向)の長さが異なる「台形歪み」と呼ばれる歪みが発生する。歪み補正手段5は、このような画像の歪みを補正する機能を有している。
図6に示すように、歪み補正手段5は、画像を描画する際に用いられる映像データ(画像データ)を記憶する映像データ記憶部(映像データ記憶手段)51と、映像データ演算部52と、描画タイミング生成部53と、光源変調部(光変調部)54と、振れ角演算部(振幅演算部)55と、角度指示部56と、検量線を記憶する検量線記憶部(検量線記憶手段)57とを有している。
第1のプロジェクター2は、垂直方向の走査(以下、単に「垂直走査」とも言う)を往路および復路のそれぞれで行い、その垂直走査の往路および復路のそれぞれにおいて、水平方向の走査(以下、単に「水平走査」とも言う)を往路および復路のそれぞれで行うことにより描画領域911に画像を描画する。
また、第1のプロジェクター2は、水平走査を行うに際し、光源ユニット3からレーザー光LLを出射した光出射状態(以下、単に「光出射状態」とも言う)で描画領域911上でのレーザー光LLの水平方向の振れ幅(以下、単に「レーザー光(光)LLの振れ幅」とも言う)が、可動板411aの回動中心軸J1を中心とする振れ角(以下、単に「可動板411aの振れ角」とも言う)の調整(調整手段による調整)を行わない場合に比べて、垂直方向に沿って揃うように、可動板411aの振れ角を調整するよう構成されている。特に、光出射状態でレーザー光LLの振れ幅が垂直方向に沿って一定になるように、可動板411aの振れ角を調整するよう構成されているのが好ましい。これにより、時間開口率を高くしつつ、画像の台形歪みを防止することができる。本実施形態では、代表的に、前記振れ幅が垂直方向に沿って一定になるように調整する場合について説明する。
なお、前記振れ幅とは、光出射状態で、可動板411aが時計回り(所定方向)に最大角度まで回動したときの描画領域911と同一平面上でのレーザー光LLの位置と、それに続いて可動板411aが反時計回り(前記と逆方向)に最大角度まで回動したときの描画領域911と同一平面上でのレーザー光LLの位置との水平方向の距離(間隔)、すなわち、図7に示すように、光出射状態でそのレーザー光LLを描画領域911上に2次元的に走査したときの、描画領域911上でのレーザー光LLの軌跡である複数の描画ライン(走査ライン)Lのそれぞれの水平方向の長さである。
図7に示すように、前記複数の描画ラインLは、ジグザグに配置される。各描画ラインLのうち、左側の端部および右側端部は、それぞれ、光スキャナー41の光反射部411eの角速度(速度)が小さく、描画に適さない。このため、その左側端部および右側端部を除いて、画像を描画(表示)する領域である描画領域911を設定する。なお、描画領域911は、例えば、長方形(正方形を含む)をなすように設定される。
光スキャナー41の可動板411aの振れ角が一定の場合は、光出射状態でのレーザー光LLの振れ幅は、光スキャナー42の可動板421aの角度に応じて変化し、レーザー光LLが走査される描画領域911上の垂直方向の位置(描画ラインLの垂直方向の位置)が第1のプロジェクター2から遠いほど長くなる。そこで、第1のプロジェクター2では、可動板421aの角度に応じて可動板411aの振れ角を調整する。すなわち、レーザー光LLが走査される描画領域911上の垂直方向の位置(描画ラインLの垂直方向の位置)が第1のプロジェクター2から遠いほど、可動板411aの振れ角を小さくすることにより、光出射状態でのレーザー光LLの振れ幅を垂直方向に沿って一定にする。
検量線記憶部57には、光出射状態でレーザー光LLの振れ幅が垂直方向に沿って一定になる、描画領域911に走査するレーザー光LLの描画領域911上の垂直方向の位置(描画ラインLの垂直方向の位置)と、可動板411aの振れ角との関係を示すテーブルや演算式(関数)等の検量線が記憶(格納)される。画像を描画する際は、その検量線を用い、描画領域911に走査するレーザー光LLの描画領域911上の垂直方向の位置に基づいて、前記振れ角の目標値(目標振れ角)を求める。なお、検量線は、計算で求めることができ、予め、検量線記憶部57に記憶される。
また、第1のプロジェクター2では、描画領域911において、上側から奇数番目の各描画ラインLについて、隣り合う描画ラインL同士の垂直方向の間隔が一定になり、同様に、上側から偶数番目の各描画ラインLについて、隣り合う描画ラインL同士の垂直方向の間隔が一定になるように、可動板421aの角度や角速度を調整するのが好ましい。これにより、画像の垂直方向の歪みを防止することができる。
本実施形態では、例えば、各描画ラインLの描画開始の際における描画領域911の左側の端部および右側の端部において、それぞれ、隣り合う描画ラインLの垂直方向の間隔が一定になるように可動板421aの角度を調整し、可動板421aの角速度を所定の値に設定する。すなわち、各描画ラインLについて、隣り合う描画開始点の垂直方向の間隔が一定になるように可動板421aの角度を調整し、可動板421aの角速度は、描画ラインL毎に一定の値に設定する。なお、描画ラインLの垂直方向の位置が第1のプロジェクター2から遠いほど、可動板421aの角速度は、小さく設定される。これにより、比較的簡単な制御で、画像の垂直方向の歪みを防止することができる。
次に、吊り下げシート9の描画領域911上に画像を描画する際の第1のプロジェクター2の動作について説明する。
まず、第1のプロジェクター2に映像データが入力される。入力された映像データは、映像データ記憶部51に一時的に記憶され、その映像データ記憶部51から読み出され、その映像データを用いて画像の描画が行われる。この場合、映像データのすべてが映像データ記憶部51に記憶された後に、画像の描画を開始してもよく、また、映像データの一部が映像データ記憶部51に記憶された後に、画像の描画を開始し、その画像の描画と並行して続きの映像データを映像データ記憶部51に記憶するようにしてもよい。
映像データの一部が映像データ記憶部51に記憶された後に画像の描画を開始する場合は、初めに、少なくとも1フレーム分、好ましくは、2フレーム分以上(例えば、2フレーム分)の映像データを映像データ記憶部51に記憶し、その後に画像の描画を開始する。その理由は、このラスタースキャンモジュールでは、垂直走査の往路および復路のそれぞれにおいて水平走査を行って画像を描画(以下、単に「垂直方向で往復描画」とも言う)し、後述するように、垂直走査の往路において画像を描画する際と、垂直走査の復路において画像を描画する際とで、映像データ記憶部51からの映像データの読み出し順序を逆にするので、垂直走査の復路において画像の描画を開始する際、映像データを反対側から読み出すためには、少なくともその復路における画像の描画に用いる1フレーム分の映像データが映像データ記憶部51に記憶されている必要があるためである。
描画タイミング生成部53では、描画タイミング情報および描画ライン情報がそれぞれ生成される。描画タイミング情報は、映像データ演算部52に送出され、描画ライン情報は、振れ角演算部55に送出される。
描画タイミング情報には、描画を行うタイミングの情報等が含まれる。また、描画ライン情報には、描画を行う描画ラインLの垂直方向の位置(可動板421aの角度)の情報等が含まれる。なお、描画ラインLのいずれの部位の位置を前記描画ラインLの垂直方向の位置として設定してもよいが、例えば、左側の先端、右側の先端、中央等が挙げられる。
映像データ演算部52は、描画タイミング生成部53から入力された描画タイミング情報に基づいて、映像データ記憶部51から描画する画素に対応する映像データを読み出し、各種の補正演算等を行った後、各色の輝度データを光源変調部54に送出する。
光源変調部54は、映像データ演算部52から入力された各色の輝度データに基づいて、各駆動回路310r、310g、310bを介して各光源320r、320g、320bの変調を行う。すなわち、各光源320r、320g、320bのオン/オフや、出力の調整(増減)等を行う。
光スキャナー41側の角度検出手段43は、その可動板411aの角度および振れ角を検出し、その角度および振れ角の情報(可動板411aの角度情報)を描画タイミング生成部53および振れ角演算部55に送出する。また、光スキャナー42側の角度検出手段44は、その可動板421aの角度を検出し、その角度の情報(可動板421aの角度情報)を角度指示部56に送出する。
描画タイミング生成部53は、現在の描画ラインLの描画が終了し、角度検出手段43から可動板411aの振れ角の情報が入力されると、それに同期して、角度指示部56に、次に描画を行う描画ラインLの描画開始点にレーザー光LLが照射されるときの可動板421aの目標角度を示す目標角度情報(角度指示)を送出する。その可動板421aの目標角度は、隣り合う描画開始点の垂直方向の間隔が一定になるように設定される。角度指示部56は、角度検出手段44で検出された可動板421aの角度と、前記可動板421aの目標角度とを比較して、その差が0になるような補正を行い、光スキャナー42の駆動手段427に駆動データを送出する。
駆動手段427は、前記駆動データに基づいて、光スキャナー42を駆動する(コイルに電圧を印加する)。これにより、描画開始点にレーザー光LLが照射されたとき、可動板421aの角度は、前記目標角度になる。
なお、本実施形態では、各描画ラインLにおいて、描画開始点から描画終了点まで、可動板421aの角速度を一定とし、レーザー光LLの垂直方向の走査速度を一定としてもよく、また、可動板421aの角速度を徐々に変化させ、レーザー光LLの垂直方向の走査速度を徐々に変化さてもよい。
また、描画タイミング生成部53は、振れ角演算部55に、描画ライン情報、すなわち、次に描画を行う描画ラインLの垂直方向の位置の情報を送出する。
振れ角演算部55では、検量線記憶部57から読み出された検量線を用い、描画タイミング生成部53から入力された次に描画を行う描画ラインLの垂直方向の位置の情報に基づいて、次に描画を行う描画ラインLにおける可動板411aの目標振れ角を求める。そして、角度検出手段43から入力された可動板411aの振れ角の情報と、前記可動板411aの目標振れ角とに基づいて、可動板411aの振れ角が目標振れ角となるように、光スキャナー41の駆動手段417に駆動データを送出する。
駆動手段417は、前記駆動データに基づいて、コイル415に、光スキャナー41の共振周波数と同じ周波数の実効電圧を印加して電流を流し、所定の磁界を発生させ、実効電流の大きさや光スキャナー41と駆動波形との位相差を変化させる事で、光スキャナー41にエネルギーを供給したり、逆に、光スキャナー41からエネルギーを奪ったりする。これにより、共振運動している可動板411aの振れ角は、前記目標振れ角になる。このようにして、角度検出手段43により検出された可動板411aの振れ角の情報(検出結果)と、前記目標振れ角(目標値)とに基づいて、可動板411aの振れ角が目標振れ角になるようにその可動板411aの振れ角を調整しつつ、描画領域911の各描画ラインL上に、順次、レーザー光LLを走査し、画像を描画してゆく。
また、描画タイミング生成部53では、描画を行うフレームが、奇数フレーム(奇数番目のフレーム)と偶数フレーム(偶数番目のフレーム)とのいずれであるかの管理を行い、それにより、可動板421aの回動方向(移動方向)と、映像データ記憶部51からの映像データの読み出し順序を決定している。すなわち、奇数フレーム(垂直方向の走査の往路)において画像を描画する際と、偶数フレーム(垂直方向の走査の復路)において画像を描画する際とで、映像データの読み出し順序を逆にする。
また、奇数フレームと偶数フレームとで、描画領域911の同じライン上にレーザー光LLを走査する。すなわち、奇数フレームの各描画ラインLと偶数フレームの各描画ラインLとが一致するように、レーザー光LLを走査する。
具体的には、例えば、図7に示すように、1番目のフレーム(奇数番目のフレーム)については、左上から描画を開始し、ジグザグに右下まで描画し、2番目のフレーム(偶数番目のフレーム)については、可動板421aの回動方向を前記と逆にし、前記と逆に右下から左上まで描画を行う。以降、同様にして、奇数番目のフレームについては、左上から右下まで描画し、偶数番目のフレームについては、右下から左上まで描画を行う。
なお、本実施形態では、垂直方向の走査の往路を奇数フレームとし、垂直方向の走査の復路を偶数フレームとしているが、これに限らず、垂直方向の走査の復路を奇数フレームとし、垂直方向の走査の往路を偶数フレームとしてもよい。
また、本実施形態では、1番目のフレームについて描画を開始する位置は、左上であるが、これに限らず、例えば、右上、左下、右下等であってもよい。
また、奇数フレームと偶数フレームとで、描画領域911の異なるライン上にレーザー光LLを走査してもよい。
ここで、前記画像の描画の際の可動板411aの振れ角の経時的変化および可動板421aの振れ角の経時的変化は、下記の通りである。
水平走査では、図8に示すように、可動板411aの振れ角は、最小振れ角から徐々に増大し、最大振れ角に到達した後、徐々に減少し、最小振れ角に到達した後、再び、徐々に増大し、以降、同様に、前記動作を繰り返す。このように、第1のプロジェクター2では、可動板411aの振れ角が急激に変化しないので、容易かつ確実に、共振を利用して動作させる形態の光スキャナー41の可動板411aの振れ角を調整することができる。
また、垂直走査では、図9に示すように、可動板421aの振れ角は、最小振れ角から徐々に増大し、最大振れ角に到達した後、徐々に減少し、最小振れ角に到達した後、再び、徐々に増大し、以降、同様に、前記動作を繰り返す。このように、第1のプロジェクター2では、可動板421aの振れ角が急激に変化しないので、容易かつ確実に、光スキャナー42の可動板421aの振れ角を調整することができる。また、奇数フレーム(垂直方向の走査の往路)において画像の描画を行う表示期間(描画期間)と、偶数フレーム(垂直方向の走査の復路)において画像の描画を行う表示期間との間に、画像の描画を行わない非表示期間(非描画期間)が設けられている。この表示期間において、次のフレームの描画を開始するタイミング等の各タイミングを調整することができる。
そして、垂直方向の走査の往路および復路、すなわち、可動板421aを所定方向に回動させる際と、前記と逆方向に回動させる際との両方で、画像の描画を行うので、従来のような垂直帰線期間が不要になり、前記非表示期間を短くすることができる。これにより、時間開口率(画像の描画を行う期間の割合)を高くすることができる。
すなわち、1フレーム中の垂直方向の非表示期間を往復描画することで短くすることができ、これにより、垂直時間開口率が高くなり、垂直走査の往路のみで水平走査を行って画像を描画する場合と可動板411aの角速度(速度)が同じときは、その往路のみで画像を描画する場合に比べ、単位時間当たりのフレーム数(コマ数)を多くすることができる。これによって、動画における早い動きにも容易に対応することができる。逆に言えば、垂直走査の往路のみで水平走査を行って画像を描画する場合と単位時間当たりのフレーム数が同じときは、その往路のみで画像を描画する場合に比べ、可動板411aの角速度を小さくすることができ、これによって、安定的に画像を描画することができる。また、上記の場合で、可動板411aの角速度を変化させない時には、より垂直解像度の高い描画が可能となる。
ここで、実際には、例えば、光スキャナー41、42の可動板411a、421aの慣性(慣性モーメントが)が大きく、可動板411a、421aが瞬時には追従しない場合がある。このような場合は、例えば、光スキャナー41、42の駆動電流をゼロにするか、または光スキャナー41、42を逆相(制動)で駆動する場合もある。
以上説明したように、この第1のプロジェクター2によれば、時間開口率を高くしつつ、可動板411a、421aの振れ角を急激に変化させることなく、歪み補正手段5によって、ラスター画像の台形歪みを防止することができる。
また、垂直走査の往路および復路のそれぞれにおいて、水平走査を行って画像を描画するので、垂直走査において往路から復路に切り替わる際や、復路から往路に切り替わる際に、可動板421aの振れ角を急激に変化させる必要がなくなり、これにより、容易かつ確実に、可動板421aの振れ角を調整することができる。
次に、図10に基づいて、変形例を説明する。
図10に示す第1のプロジェクター2では、光出射状態でレーザー光LLの振れ幅は、垂直方向に沿って一定になっていないが、光出射状態でレーザー光LLの振れ幅が、可動板411aの振れ角の調整を行わない場合に比べて、垂直方向に沿って揃うように、可動板411aの振れ角を調整するよう構成されている。これにより、画像を描画することが可能な描画可能領域の上側の幅が減少し、描画可能領域の形状は、長方形(正方形を含む)に近づき、非描画領域を小さくすることができる。
この第1のプロジェクター2では、吊り下げシート9の表面(一方の面)上、すなわち、描画可能領域内に長方形の描画領域911を設定し、光源ユニット3から出射したレーザー光LLがその描画領域911内に投射(照射)されるように光源ユニット3の駆動を制御する。これにより、画像の台形歪みを防止することができる。
以上説明したような画像形成装置1は、レーザーを走査することにより画像を描画するタイプであり、このような画像形成装置は、例えば、液晶表示装置や電光掲示板と比較してコンパクト化することができる。また、描画領域911に光を走査することができれば、その配置に制限はないため、設置の自由度も高い。そのため、設置スペースの自由度が高く、簡単に表示内容を変更することのできる画像形成装置を提供することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の画像形成装置の第2実施形態について説明する。
図11は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置のブロック図である。
以下、第2実施形態の画像形成装置について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。なお、図11にて、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図11に示すように、画像形成装置1Aは、第1のプロジェクター2と、第2のプロジェクター6と、第1のプロジェクター2および第2のプロジェクターの駆動を制御する制御手段71と、乗り物の扉(乗車、降車口)の開閉を検知する開閉検知部72とを有している。
このような画像形成装置1Aでは、制御手段71が、開閉検知部72の検知結果に基づいて、第1、第2のプロジェクター2、6の駆動を制御する。具体的には、開閉検知部72により扉が閉まっていると判断されている場合には、制御手段71は、描画領域911、921に広告画像が表示されるように、第1、第2のプロジェクターの駆動を制御する。また、開閉検知部72により扉が開いていると判断されている場合には、制御手段71は、描画領域911、921に路線情報および駅情報の少なくとも一方の画像が表示されるように、第1、第2のプロジェクター2、6の駆動を制御する。
ここで、路線情報および駅情報は、扉が開いている状況、すなわち駅に停車している際が、最も乗客に必要とされるときである。また、広告は、乗客の移動が一段落した、次の停車駅までの運転中に最も観察されやすい。そのため、上述のような制御を行うことにより、乗り物の利便性を向上させるための情報(路線情報、駅情報)の画像と広告画像とを、タイミング良く切り替えることができ、宣伝広告効果と乗客に必要な情報の提供性とを共に向上させることができる。
このような第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の画像形成装置の第3実施形態について説明する。
図12は、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置のブロック図である。
以下、第3実施形態の画像形成装置について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。なお、図12にて、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図12に示すように、画像形成装置1Bは、第1のプロジェクター2と、第2のプロジェクター6と、第1のプロジェクター2および第2のプロジェクターの駆動を制御する制御手段71と、車内の混雑状況を検知する混雑状況検知部73とを有している。
このような画像形成装置1Bでは、制御手段71が、混雑状況検知部73の検知結果に基づいて、第1、第2のプロジェクター2、6の駆動を制御する。具体的には、混雑状況検知部73により車内が混雑していると判断されている場合には、制御手段71は、描画領域911、921に広告画像が表示されるように、第1、第2のプロジェクターの駆動を制御する。また、混雑状況検知部73により車内が混雑してないと判断されている場合には、制御手段71は、描画領域911、921に路線情報および駅情報の少なくとも一方の画像が表示されるように、第1、第2のプロジェクター2、6の駆動を制御する。
ここで、車両が混雑していないということは、乗客の数、すなわち広告を観察し得る乗客の数が少ないことを意味する。このような場合には、優れた宣伝広告効果を発揮することができないおそれがあるため、広告を表示するのではなく、路線情報および駅情報を表示することによって、乗り物の利便性を向上させる。反対に、車両が混雑しているのであれば、広告を観察し得る乗客が多いことを意味するため、このような場合には、広告を表示することにより、優れた宣伝広告効果を発揮させる。
また、例えば、画像形成装置1が、宣伝広告に関する画像のみを描画するものである倍には、例えば、混雑状況検知部73により車内が混雑していると判断されている場合にのみ、描画領域911、921に広告画像を表示し、混雑状況検知部73により車内が混雑してないと判断されている場合には、描画領域911、921に広告画像を表示しないというような制御をおこなってもよい。これにより、無駄な宣伝広告が防止することができる。
混雑状況検知部73としては、車両内の乗客の数を大よそで把握することができれば、特に限定されない。例えば、乗車客、降車客を監視することのできるカメラを、扉(乗車、降車口)付近に設置してもよい。これによれば、乗車してきた客の総数から、降車した客の総数を引くことにより、そのとき現在の乗客の数を把握することができる。また、混雑しているか否かの閾値は、例えば、車両の大きさ、座席の数等を考慮して設定すればよい。
このような第3実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。なお、本実施形態のような制御に、前述した第2実施形態の制御を組み合わせれば、さらに、乗客への情報提供性と、宣伝広告効果とを共に向上させることができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の画像形成装置の第4実施形態について説明する。
図13は、本発明の第4実施形態に係る画像形成装置の配置を示す断面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図13中の上側を「上」と言う。
以下、第4実施形態の画像形成装置について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第4実施形態の画像形成装置は、プロジェクターの数が異なること、および表示部の配置が異なること事以外は、第1実施形態とほぼ同様である。なお、図13にて、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図13に示すように、本実施形態では、前述した実施形態の吊り下げシートに変えて、可撓性を有するスクリーン(表示部)9Aが車両の壁部に配置されている。より具体的には、スクリーン9Aは、車両に設けられた扉の上方に設けられている。このようなスクリーン9Aでは、車内に臨む面に描画領域911Aが形成されている。
ここで、図13では、スクリーン9Aを、車両の壁部の湾曲している部分に設けている。このように、可撓性を有するスクリーン9Aを用いることにより、スクリーン9Aの配置の自由が向上する。
スクリーン9Aの描画領域911Aに画像を描画する画像形成装置1Cは、第1実施形態と異なり、第1のプロジェクター2のみを有している(すなわち、第2のプロジェクター6を有していない)。この第1のプロジェクター2は、車両の天井に固定されており、描画領域911Aにレーザー光LLを2次元的に走査することにより描画領域911Aに画像を描画するように構成されている。
このような第4実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の画像形成装置の第5実施形態について説明する。
図14は、本発明の第5実施形態に係る画像形成装置が備える第1のプロジェクターが有する光スキャナーを示す模式的平面図、図15は、図14中のB−B線断面図、図16は、図14に示す光スキャナーが備える駆動手段の電圧印加手段を示すブロック図、図17は、図16に示す第1の電圧発生部および第2の電圧発生部で発生する電圧の一例を示す図、図18は、本発明の第5実施形態に係る画像形成装置が備える第1のプロジェクターの動作を説明するための図(aは、側面図、bは、正面図)である。なお、以下では、説明の便宜上、図14中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図15中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
以下、第5実施形態の画像形成装置について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第5実施形態の画像形成装置は、第1、第2のプロジェクターが備える光スキャナーの構成が異なる点、および描画領域上の第1の方向の走査(水平走査)の軌跡が直線でない事以外は、第1実施形態とほぼ同様である。なお、図16および図18にて、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
光走査部4は、いわゆる2自由度振動系の1つの光スキャナー45を有している。
光スキャナー45は、図14に示すような第1の振動系46aと第2の振動系46bと支持部46cとを備える基体46と、基体46と対向配置された対向基板47と、基体46と対向基板47との間に設けられたスペーサー部材48と、永久磁石491と、コイル492とを備えている。
第1の振動系46aは、枠状の支持部46cの内側に設けられた枠状の駆動部461aと、駆動部461aを支持部46cに両持ち支持する1対の第1の連結部462a、463aとで構成されている。
第2の振動系46bは、駆動部461aの内側に設けられた可動板461bと、可動板461bを駆動部461aに両持ち支持する1対の第2の連結部462b、463bとで構成されている。
駆動部461aは、図14の平面視にて、円環状をなしている。なお、駆動部461aの形状は、枠状をなしていれば特に限定されず、例えば、図14の平面視にて、四角環状をなしていてもよい。このような駆動部461aの下面には、永久磁石491が接合されている。
第1の連結部462a、463aは、それぞれ、長手形状をなしており、弾性変形可能である。第1の連結部462a、463aは、それぞれ、駆動部461aを支持部46cに対して回動可能とするように、駆動部461aと支持部46cとを連結している。このような、第1の連結部462a、463aは、互いに同軸的に設けられており、この軸(以下、「回動中心軸J3」という)を中心として、駆動部461aが支持部46cに対して回動するように構成されている。
第1の連結部462aには、駆動部461aの角度(回動中心軸J3まわりの回動角)(挙動)を検出するための圧電素子465aが設けられている。
可動板461bは、図14の平面視にて、円形状をなしている。なお、可動板461bの形状は、駆動部461aの内側に形成することができれば特に限定されず、例えば、図14の平面視にて、楕円形状をなしていてもよいし、四角形状をなしていてもよい。このような可動板461bの上面には、光反射性を有する光反射部464bが形成されている。
第2の連結部462b、463bは、それぞれ、長手形状をなしており、弾性変形可能である。第2の連結部462b、463bは、それぞれ、可動板461bを駆動部461aに対して回動可能とするように、可動板461bと駆動部461aとを連結している。このような第2の連結部462b、463bは、互いに同軸的に設けられており、この軸(以下、「回動中心軸J4」という)を中心として、可動板461bが駆動部461aに対して回動するように構成されている。
第2の連結部462bには、可動板461bの角度(回動中心軸J4まわりの回動角)(挙動)を検出するための圧電素子465bが設けられている。
図14に示すように、回動中心軸J3と回動中心軸J4とは、互いに直交している。また、駆動部461aおよび可動板461bの中心は、それぞれ、図14の平面視にて、回動中心軸J3と回動中心軸J4との交点上に位置している。なお、以下、説明の便宜上、回動中心軸J3と回動中心軸J4との交点を「交点G」ともいう。
図15に示すように、以上のような基体46は、スペーサー部材48を介して対向基板47と接合している。対向基板47の上面には、永久磁石491に作用する磁界を発生させるコイル492が設けられている。
永久磁石491は、図14の平面視にて、交点Gを通り、回動中心軸J3および回動中心軸J4のそれぞれの軸に対して傾斜した線分(この線分を「線分M」とも言う)に沿って設けられている。このような永久磁石491は、交点Gに対して長手方向の一方側がS極、他方側がN極となっている。図15では、永久磁石491の長手方向の左側がS極、右側がN極となっている。
図14の平面視にて、線分Mの回動中心軸J3に対する傾斜角θは、30〜60度であるのが好ましく、40〜50度であるのがより好ましく、ほぼ45度であるのがさらに好ましい。このように永久磁石491を設けることで、円滑に、可動板461bを回動中心軸J3および回動中心軸J4のそれぞれの軸まわりに回動させることができる。本実施形態では、線分Mは、回動中心軸J3および回動中心軸J4のそれぞれの軸に対して約45度傾斜している。
また、図15に示すように、永久磁石491の上面には、凹部491aが形成されている。この凹部491aは、永久磁石491と可動板461bとの接触を防止するための逃げ部である。このような凹部491aを形成することにより、可動板461bが回動中心軸J3まわりに回動する際、永久磁石491と接触してしまうことを防止することができる。
コイル492は、図14の平面視にて、駆動部461aの外周を囲むように形成されている。これにより、光スキャナー45の駆動の際、駆動部461aとコイル492との接触を確実に防止することができる。その結果、コイル492と永久磁石491との離間距離を比較的短くすることができ、コイル492から発生する磁界を効率的に永久磁石491に作用させることができる。
コイル492は、電圧印加手段493と電気的に接続されていて、電圧印加手段493によりコイル492に電圧が印加されると、コイル492から回動中心軸J3および回動中心軸J4のそれぞれの軸に直交する軸方向の磁界が発生する。
図16に示すように、電圧印加手段493は、可動板461bを回動中心軸J3まわりに回動させるための第1の電圧V1を発生させる第1の電圧発生部493aと、可動板461bを回動中心軸J4まわりに回動させるための第2の電圧V2を発生させる第2の電圧発生部493bと、第1の電圧V1と第2の電圧V2とを重畳し、その電圧をコイル492に印加する電圧重畳部493cとを備えている。
第1の電圧発生部493aは、第1実施形態の図9と同様、図17(a)に示すように、フレーム周波数の倍の周期T1で周期的に変化する第1の電圧V1(垂直走査用電圧)を発生させるものである。
第1の電圧V1は、三角波のような波形をなしている。そのため、光スキャナー45は、効果的に光を垂直往復走査(副走査)することができる。なお、第1の電圧V1の波形は、これに限定されない。ここで、第1の電圧V1の周波数(1/T1)は、垂直走査に適した周波数であれば、特に限定されないが、15〜40Hz(30Hz程度)であるのが好ましい。
本実施形態では、第1の電圧V1の周波数は、駆動部461aと1対の第1の連結部462a、463aとで構成された第1の振動系46aのねじり共振周波数と異なる周波数となるように調整されている。
一方、第2の電圧発生部493bは、図17(b)に示すように、周期T1と異なる周期T2で周期的に変化する第2の電圧V2(水平走査用電圧)を発生させるものである。
第2の電圧V2は、正弦波のような波形をなしている。そのため、光スキャナー45は、効果的に光を主走査することができる。なお、第2の電圧V2の波形は、これに限定されない。
また、第2の電圧V2の周波数は、第1の電圧V1の周波数より高く、かつ、水平走査に適した周波数であれば、特に限定されないが、10〜40kHzであるのが好ましい。このように、第2の電圧V2の周波数を10〜40kHzとし、前述したように第1の電圧V1の周波数を30Hz程度とすることで、スクリーンでの描画に適した周波数で、可動板461bを回動中心軸J3および回動中心軸J4のそれぞれの軸まわりに回動させることができる。ただし、可動板461bを回動中心軸J3および回動中心軸J4のそれぞれの軸まわりに回動させることができれば、第1の電圧V1の周波数と第2の電圧V2の周波数との組み合わせなどは、特に限定されない。
本実施形態では、第2の電圧V2の周波数は、可動板461bと1対の第2の連結部462b、463bとで構成された第2の振動系46bのねじり共振周波数と等しくなるように調整されている。これにより、可動板461bの回動中心軸J3まわりの回動角を大きくすることができる。
また、第1の振動系46aの共振周波数をf[Hz]とし、第2の振動系46bの共振周波数をf[Hz]としたとき、fとfとが、f>fの関係を満たすことが好ましく、f≧10fの関係を満たすことがより好ましい。これにより、より円滑に、可動板461bを回動中心軸J3まわりに第1の電圧V1の周波数で回動させつつ、回動中心軸J4まわりに第2の電圧V2の周波数で回動させることができる。
第1の電圧発生部493aおよび第2の電圧発生部493bは、それぞれ、歪み補正手段5に接続され、この歪み補正手段5からの信号に基づき駆動する。このような第1の電圧発生部493aおよび第2の電圧発生部493bには、電圧重畳部493cが接続されている。
電圧重畳部493cは、コイル492に電圧を印加するための加算器493dを備えている。加算器493dは、第1の電圧発生部493aから第1の電圧V1を受けるとともに、第2の電圧発生部493bから第2の電圧V2を受け、これらの電圧を重畳しコイル492に印加するようになっている。
以上のような構成の光スキャナー45は、次のようにして駆動する。
例えば、図17(a)に示すような第1の電圧V1と、図17(b)に示すような第2の電圧V2とを電圧重畳部493cにて重畳し、重畳した電圧をコイル492に印加する(この重畳された電圧を「電圧V3」ともいう)。
すると、電圧V3中の第1の電圧V1に対応する電圧によって、永久磁石491のS極側をコイル492に引き付けようとするとともに、N極側をコイル492から離間させようとする磁界と、永久磁石491のS極側をコイル492から離間させようとするとともに、N極側をコイル492に引き付けようとする磁界とが交互に切り換わる。これにより、第1の連結部462a、463aを捩れ変形させつつ、駆動部461aが可動板461bとともに、第1の電圧V1の周波数で回動中心軸J3まわりに回動する。
なお、第1の電圧V1の周波数は、第2の電圧V2の周波数に比べて極めて低く設定されており、また、第1の振動系46aの共振周波数は、第2の振動系46bの共振周波数よりも低く設計されている。そのため、第1の振動系46aは、第2の振動系46bよりも振動しやすくなっており、第1の電圧V1によって、可動板461bが回動中心軸J4まわりに回動してしまうことを防止することができる。
一方、電圧V3中の第2の電圧V2に対応する電圧によって、永久磁石491のS極側をコイル492に引き付けようとするとともに、N極側をコイル492から離間させようとする磁界と、永久磁石491のS極側をコイル492から離間させようとするとともに、N極側をコイル492に引き付けようとする磁界とが交互に切り換わる。これにより、第2の連結部462b、463bを捩れ変形させつつ、可動板461bが第2の電圧V2の周波数で回動中心軸J4まわりに回動する。
なお、第2の電圧V2の周波数が第2の振動系46bのねじり共振周波数と等しいため、第2の電圧V2によって、支配的に、可動板461bを回動中心軸J4まわりに回動させることができる。そのため、第2の電圧V2によって、可動板461bが駆動部461aとともに回動中心軸J3まわりに回動してしまうことを防止することができる。
以上のような光スキャナー45によれば、1つのアクチュエーターで2次元的にレーザー光(光)を走査でき、光走査部4の省スペース化を図ることができる。また、例えば、第1実施形態のように1対の光スキャナーを用いる場合には、これら光スキャナーの相対的位置関係を高精度に設定しなければならないが、本実施形態ではその必要がないため、製造の容易化を図ることができる。
また、本実施形態では、第1実施形態の図7とは異なり、図18に示すように光源ユニット3からレーザー光(光)LLを出射した光出射状態でそのレーザー光LLを描画領域911上に2次元的に走査したときの、描画領域911上でのレーザー光LLの軌跡である複数の描画ライン(走査ライン)Lは、ジグザグにかつ歪曲して配置される。
また、描画ラインLが歪曲しているため、映像データ演算部52は、これから走査するライン上に描画すべき画素データに相当するデータ算出しながら、映像データ記憶部51から読み出し、描画タイミング生成部53から入力された描画タイミング情報に基づいて、各種の補正演算等を行った後、各色の輝度データを光源変調部54に送出する。
上記以外の処理に関しては、第1実施形態と同様の処理を行う。
このような第5実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第6実施形態>
次に、本発明の画像形成装置の第6実施形態について説明する。
図19は、本発明の第6実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。
以下、第6実施形態の画像形成装置について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第6実施形態の画像形成装置は、プロジェクターからのレーザー光の描画領域への導き方が異なること、および画像形成装置の構成が異なること事以外は、第1実施形態とほぼ同様である。なお、図19にて、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図19に示すように、画像形成装置1Eは、吊り下げシート9を支持する支持部11Eと、支持部11Eに固定(連結)された筐体12E、13Eと、支持部11Eに設けられた反射部14E、15Eとを有している。
筐体12Eには、第1のプロジェクター2が収容されている。筐体12Eには、その内部に収容された第1のプロジェクター2からのレーザー光LLを筐体12E外へ導くための窓部(図示せず)が形成されており、この窓部から導き出されたレーザー光LLは、例えば鏡で構成された反射部14Eにより反射され(光線方向が折り返され)、吊り下げシート9の描画領域911へ走査される。
一方、筐体13Eには、第2のプロジェクター6が収容されている。筐体13Eには、その内部に収容された第2のプロジェクター6からのレーザー光LLを筐体13E外へ導くための窓部(図示せず)が形成されており、この窓部から導き出されたレーザー光LLは、例えば鏡で構成された反射部15Eにより反射され(光線方向が折り返され)、吊り下げシート9の描画領域921へ走査される。
このような筐体13E、14Eは、それぞれ、吊り下げシート9を支持する支持部11Eに固定されている。そのため、吊り下げシート9と第1、第2のプロジェクター2、6が一体となり、設置時のアライメントが不要となる。
また、本実施形態のよう、レーザー光LLを反射部14E、15Eに反射させてから描画領域911、921に走査することにより、描画領域911、921へのレーザー光LLの入射角を大きくすることができる。そのため、前述したような画像補正が容易となる。なお、反射部14E、15Eの反射面(表面)の形状としては、特に限定されず、平坦面で構成されていてもよいし、湾曲凸面で構成されていてもよいし、湾曲凹面で構成されていてもよい。
このような第5実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上、本発明の画像形成装置を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前記実施形態では、吊り下げシートやスクリーンに形成された描画領域に画像を描画する形態について説明したが、これに限定されず、例えば、壁面、床面等に直接画像を描画してもよい。
また、前記第1〜3実施形態では、第1、第2のプロジェクターが有する光走査部として、1対の光スキャナーを用いたが、これに限定されず、例えば光スキャナーと、ガルバノミラーとを用いてもよい。この場合には、ガルバノミラーを垂直走査用とするのが好ましい。
また、前記実施形態では、3つのダイクロイックミラーを用いて、赤色レーザー光、緑色レーザー光、青色レーザー光を結合して1つのレーザー光(光)を出射しているが、ダイクロイックプリズム等を用いて結合しても良い。
また、前述した実施形態では、光源ユニットが、赤色のレーザーを出射するレーザー光源と、青色のレーザーを出射するレーザー光源と、緑色のレーザーを出射するレーザー光源とを有する構成について説明したが、これに限定されず、例えば、赤色のレーザーを出射するレーザー光源と、青色のレーザーを出射するレーザー光源と、紫外のレーザーを出射するレーザー光源とを備えていてもよい。この場合、表示部に、紫外レーザーが照射されることにより緑色の蛍光を発生する蛍光体を含んでおく。これにより、描画領域にフルカラーの画像を表示することができる。
1、1A、1B、1E……画像形成装置 11E……支持部 12E、13E……筐体 14E、15E……反射部 2……第1のプロジェクター 3……光源ユニット 31r、31g、31b……レーザー光源 310r、310g、310b……駆動回路 320r、320g、320b……光源 32r、32g、32b……コリメーターレンズ 33r、33g、33b……ダイクロイックミラー 4……光走査部 41……光スキャナー 411……基体 411a……可動板 411b……支持部 411c、411d……連結部 411e……光反射部 412……スペーサー部材 413……対向基板 414……永久磁石 415……コイル 416……電圧印加手段 417……駆動手段 42……光スキャナー 421a……可動板 421e……光反射部 427……駆動手段 43……角度検出手段 431……圧電素子 432……起電力検出部 433……角度検知部 44……角度検出手段 45……光スキャナー 46……基体 46a……第1の振動系 46b……第2の振動系 46c……支持部 461a……駆動部 461b……可動板 462a、463a……第1の連結部 462b、463b……第2の連結部 464b……光反射部 465a、465b……圧電素子 47……対向基板 48……スペーサー部材 491……永久磁石 491a……凹部 492……コイル 493……電圧印加手段 493a……第1の電圧発生部 493b……第2の電圧発生部 493c……電圧重畳部 493d……加算器 5……歪み補正手段 51……映像データ記憶部 52……映像データ演算部 53……描画タイミング生成部 54……光源変調部 55……振れ角演算部 56……角度指示部 57……検量線記憶部 6……第2のプロジェクター 71……制御手段 72……開閉検知部 73……混雑状況検知部 9……吊り下げシート 91、92……面 911、921……描画領域 9A……スクリーン 911A……描画領域 G……交点 J1、J2、J3、J4……回動中心軸 L……描画ライン LL……レーザー光 M……線分

Claims (14)

  1. 乗り物内に設置された表示部に形成された描画領域に、光線を2次元的に走査することにより画像を描画するプロジェクターを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記表示部は、シート状をなしている請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記表示部は、吊り下げられている請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記表示部は、硬質である請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記表示部の一方の面に第1の描画領域が形成され、他方の面に第2の描画領域が形成されており、
    前記プロジェクターは、前記第1の描画領域および前記第2の描画領域にそれぞれ画像を描画するために少なくとも2つ設けられている請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記プロジェクターは、前記描画領域の鉛直方向上方に設けられている請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記プロジェクターは、前記描画領域の近傍に設けられている請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記プロジェクターは、前記描画領域に広告、路線情報および駅情報の少なくとも1つの画像を描画する請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記プロジェクターの駆動を制御する制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記乗り物の混雑状況に基づいて前記プロジェクターの駆動を制御する請求項1ないし8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記プロジェクターの駆動を制御する制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記乗り物の扉の開閉に対応して前記プロジェクターの駆動を制御する請求項1ないし9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記プロジェクターは、レーザーを出射する光出射部と、前記光出射部から出射されたレーザーを反射する光反射部を備えた可動板が少なくとも一方向または互いに直交する二方向へ回動可能に設けられ、当該回動によって前記光反射部で反射したレーザーを前記描画領域に走査する光スキャナーとを有している請求項1ないし10のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 前記プロジェクターは、前記描画領域に表示される画像の歪みを補正する歪み補正手段を有する請求項1ないし11のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 前記表示部を支える指示部と前記プロジェクターの筐体とが連結されている請求項1ないし12のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 反射鏡を有し、前記プロジェクターからの光線の光線方向を前記反射鏡により折り返すことにより、前記描画領域へ描画する請求項1ないし13のいずれかに記載の画像形成装置。
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