JP2011106360A - 内燃機関の尿素還元式scr装置 - Google Patents

内燃機関の尿素還元式scr装置 Download PDF

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Abstract

【課題】尿素水と排気の混合を促進し、排気の流れを阻害することによる圧力損失を低減することにより燃費性能を良好にすると共に、排気通路への尿素水の付着を低減することにより排気性能を良好にすることのできる内燃機関の尿素還元式SCR装置を提供する。
【解決手段】下流側排気管(22)の中心側の曲げ角度が大きく、外周側の曲げ角度が小さくなるようにして互い違いに折り曲げて形成された右側羽根(31G)と左側羽根(31H)とをそれぞれ有する薄板部材である第1フィン(31)と第2フィン(32)とを十字状に組み合わせるようにして旋回流発生器(30)を構成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の尿素還元式SCR装置に関し、詳しくは排気と還元剤を混合する技術に関する。
従来、乗用車やトラック等の内燃機関の排気中には、HC、CO、NOx等が含まれており、NOxを除去するための後処理装置として排気管に還元剤である尿素水を噴射ノズルから噴射し排気と混合させ、尿素水と排気中のNOxをNOx還元触媒にて触媒還元反応させることにより窒素(N)と水(HO)に分解し無害化する尿素還元式SCR装置が設けられている。
しかしながら、このような尿素還元式SCR装置では、NOx還元触媒の上流で尿素水を噴射するようにしているが、NOx還元触媒に至るまでに混合が十分に行われず尿素水がNOx還元触媒に偏って流入し、NOx浄化効率が低下するおそれがある。
この様なことから、NOx還元触媒の上流の排気通路内に排気通路の軸心を中心とし、らせん状に旋回する旋回流を発生させるフィンを設け、噴射された尿素水と排気とを均一に混合させ、NOx還元触媒における排気の浄化効率を向上させるエンジンの排気浄化装置が開発されている(特許文献1)。
特開2006−29233号公報
上記特許文献1のエンジンの排気浄化装置では、排気通路の断面と同一形状の薄板に切れ目を入れて任意の角度まで引き起こし形成されたフィンをNOx還元触媒の排気上流側にある噴射ノズルの更に排気上流側に設け、排気通路の軸心を中心としてらせん状に旋回する旋回流を発生させ、排気と尿素水の混合を促進させている。
しかしながら、上記のフィンは、薄板に切れ目を入れ、引き起こしてフィンを形成しているので、フィン以外の部分が排気通路を塞ぐような形状となっている。また、フィンにより生成される旋回流は、外周側が強い旋回流となり遠心力の影響で噴射された尿素水が排気通路内に付着することになる。
このようにフィン以外の部分が排気通路を塞ぐことは排気の流れを阻害することとなり圧力損失が増大し燃費の悪化につながる。また、尿素水の排気通路への付着は、尿素水と排気の混合割合を変化させ排気性能の悪化につながる。
本発明は、この様な問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、尿素水と排気の混合を促進し、排気の流れを阻害することによる圧力損失を低減することにより燃費性能を良好にすると共に、排気通路への尿素水の付着を低減することにより排気性能を良好にすることのできる内燃機関の尿素還元式SCR装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1の内燃機関の尿素還元式SCR装置は、内燃機関の排気通路に配設され、還元剤を噴射する噴射ノズルと、噴射された還元剤と排気中の窒素酸化物とを触媒還元反応させるNOx還元触媒とを有し排気を還元浄化する内燃機関の尿素還元式SCR装置において、前記排気通路内の前記NOx還元触媒の上流に配設され、該排気通路内の排気に旋回流を発生させる旋回流発生手段を備え、前記旋回流発生手段は、排気が流入する一辺と該排気が流入する一辺の対辺であり排気が流出する他辺を有する略四角形状の薄板部材であるとともに該他辺の中央から該一辺に到達しない長さの第1の溝で分断される一対の羽根が形成された旋回板からなり、前記一対の羽根は、一方の羽根が、排気流通方向の下流側が排気流通方向の側面視で排気流通方向に対し垂直方向に凸となるよう、前記第1の溝側を曲げ角度が大きく、前記第1の溝の反対側に向かうにつれ曲げ角度が小さくなるように折り曲げられ、他方の羽根が、排気流通方向の下流側が排気流通方向の側面視で排気流通方向に対し前記一方の羽根とは反対の垂直方向に凸となるよう、前記第1の溝側を曲げ角度が大きく、前記第1の溝の反対側に向かうにつれ曲げ角度が小さくなるように折り曲げられ、排気流通方向の側面視で略Y字状をなすよう互い違いに形成されてなることを特徴とする。
また、請求項2の内燃機関の尿素還元式SCR装置は、内燃機関の排気通路に配設され、還元剤を噴射する噴射ノズルと、噴射された還元剤と排気中の窒素酸化物とを触媒還元反応させるNOx還元触媒とを有し排気を還元浄化する内燃機関の尿素還元式SCR装置において、前記排気通路内の前記NOx還元触媒の上流に配設され、該排気通路内の排気に旋回流を発生させる旋回流発生手段を備え、前記旋回流発生手段は、それぞれ排気が流入する一辺と該排気が流入する一辺の対辺であり排気が流出する他辺とを有する略四角形状の薄板部材であるとともに、それぞれ該他辺の中央から該一辺に到達しない長さの第1の溝で分断される一対の羽根が形成された一対の旋回板を排気流通方向視で十字状に組み合わせてなり、前記一対の羽根は、一方の羽根が、排気流通方向の下流側が排気流通方向の側面視で排気流通方向に対し垂直方向に凸となるよう、前記第1の溝側を曲げ角度が大きく、前記第1の溝の反対側に向かうにつれ曲げ角度が小さくなるように折り曲げられ、他方の羽根が、排気流通方向の下流側が排気流通方向の側面視で排気流通方向に対し前記一方の羽根とは反対の垂直方向に凸となるよう、前記第1の溝側を曲げ角度が大きく、前記第1の溝の反対側に向かうにつれ曲げ角度が小さくなるように折り曲げられ、排気流通方向の側面視で略Y字状をなすよう互い違いに形成されてなることを特徴とする。
また、請求項3の内燃機関の尿素還元式SCR装置では、請求項2の発明において、前記一対の旋回板をなす一方の旋回板には前記一辺より前記第1の溝に到達しない長さの第2の溝が形成されるとともに、他方の旋回板には前記第1の溝から更に前記一辺に向けて該一辺に到達しない長さの第3の溝が形成されてなり、前記旋回流発生手段は、これら第2の溝と第3の溝とを互いに挿入することで前記一対の旋回板を排気流通方向視で十字状に組み合わせてなることを特徴とする。
また、請求項4の内燃機関の尿素還元式SCR装置では、請求項1乃至3のいずれかの発明において、前記一対の羽根は、前記一方の羽根が、排気流通方向の下流側が排気流通方向の側面視で排気流通方向に対し垂直方向に凸となるよう、前記第1の溝側の曲率が大きく、前記第1の溝の反対側に向かうにつれ曲率が小さくなるように円弧状に曲げられ、前記他方の羽根が、排気流通方向の下流側が排気流通方向の側面視で排気流通方向に対し前記一方の羽根とは反対の垂直方向に凸となるよう、前記第1の溝側の曲率が大きく、前記第1の溝の反対側に向かうにつれ曲率が小さくなるように円弧状に曲げられてなることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、旋回流発生手段を構成する旋回板の一対の羽根は、一方の羽根が、排気流通方向の下流側が排気流通方向の側面視で排気流通方向に対し垂直方向に凸となるよう、第1の溝側を曲げ角度が大きく、第1の溝の反対側に向かうにつれ曲げ角度が小さくなるように折り曲げられ、他方の羽根が、排気流通方向の下流側が排気流通方向の側面視で排気流通方向に対し一方の羽根とは反対の垂直方向に凸となるよう、第1の溝側を曲げ角度が大きく、第1の溝の反対側に向かうにつれ曲げ角度が小さくなるように折り曲げられ、排気流通方向の側面視で略Y字状をなすよう互い違いに形成されて構成されている。
これにより、第1の溝側の大きく曲げられた羽根により強い旋回流を発生させ、第1の溝から遠ざかるにつれ弱くなるように旋回流を発生させることができる。
従って、排気流れの中心側に強い旋回流を発生し、外周側に弱い旋回流を発生させることにより、還元剤の排気通路内への付着を低減し、還元剤と排気の混合を促進することができ、排気性能を良好にすることができる。
また、請求項2の発明によれば、旋回流発生手段を構成する一対の旋回板の一対の羽根は、一方の羽根が、排気流通方向の下流側が排気流通方向の側面視で排気流通方向に対し垂直方向に凸となるよう円弧状に曲げられ、他方の羽根が、排気流通方向の下流側が排気流通方向の側面視で排気流通方向に対し一方の羽根とは反対の垂直方向に凸となるよう円弧状に曲げられ、排気流通方向の側面視で略Y字状をなすよう互い違いに形成されており、旋回流発生手段は、一対の旋回板を十字状に組み合わせて構成されている。
これにより、旋回流発生手段により排気の流れを阻害されることなく、第1の溝側の大きく曲げられた羽根により強い旋回流を発生させ、第1の溝から遠ざかるにつれ弱くなるように旋回流を発生させることができる。
従って、排気の流れの阻害を抑制し、圧力損失を低減することができるので燃費を低減でき、排気流れの中心側に強い旋回流を発生し、外周側に弱い旋回流を発生させることにより、還元剤の排気通路内への付着を低減し、尿素水と排気の混合を促進することができ、排気性能を良好にすることができる。
また、請求項3の発明によれば、第2の溝と第3の溝とを互いに挿入することで一対の旋回板を排気流通方向視で十字状に組み合わせるようにしている。
これにより、簡単な構成にして旋回流発生手段を構成することができる。
また、請求項4の発明によれば、一対の羽根の一方の羽根を排気流通方向の下流側が排気流通方向の側面視で排気流通方向に対し垂直方向に凸となるよう、第1の溝側の曲率が大きく、第1の溝の反対側に向かうにつれ曲率が小さくなるように円弧状に曲げ、他方の羽根を排気流通方向の下流側が排気流通方向の側面視で排気流通方向に対し一方の羽根とは反対の垂直方向に凸となるよう、第1の溝側の曲率が大きく、第1の溝の反対側に向かうにつれ曲率が小さくなるように円弧状に曲げるようにしている。
これにより、それぞれの羽根形状を第1の溝側から反対側にかけて大きな曲率から小さな曲率に変化する円弧状としているので、それぞれの羽根の上部を流れる排気の剥離を低減することができ、剥離による渦の発生を抑制することができる。
従って、剥離による渦の発生を抑制し、圧力損失を低減することができるので燃費を低減でき、排気流れの中心側に強い旋回流を発生し、外周側に弱い旋回流を発生させることにより、還元剤の排気通路内への付着を低減し、尿素水と排気の混合を促進することができ、排気性能を良好にすることができる。
本発明の実施形態に係る内燃機関の尿素還元式SCR装置の概略構成図である。 図1A部の拡大図であり、本発明の第1実施例に係る旋回流発生器の構造図である。 図2のB−B線における断面図である。 本発明の第1実施例に係る旋回流発生器を構成する第1フィンの上面視図である。 本発明の第1実施例に係る第1フィンの排気流通方向の側面視図である。 本発明の第1実施例に係る旋回流発生器を構成する第2フィンの上面視図である。 本発明の第2実施例に係る第1フィンの排気流通方向の側面視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
[第1実施例]
図1は、本発明の第1実施例に係る内燃機関の尿素還元式SCR装置を示した概略構成図であり、図2は、図1A部の拡大図であり旋回流発生器の構造図であり、図3は、図2のB−B線における断面図であり、図4は、旋回流発生器を構成する第1フィンの上面視図であり、図5は、第1フィンの排気流通方向の側面視図であり、図6は、旋回流発生器を構成する第2フィンの上面視図である。
また、図1中の白抜き矢印は新気流通方向を、各図中の黒塗り矢印は排気流通方向をそれぞれ示す。
以下、本発明の第1実施例の内燃機関の尿素還元式SCR装置の構成を説明する。
図1に示すように、エンジン1(内燃機関)は多気筒のコモンレール式ディーゼルエンジンであり、詳しくは、コモンレールに蓄圧された高圧燃料を各気筒の図示しない燃料噴射ノズルに供給し、任意の噴射時期及び噴射量で当該燃料噴射ノズルから各気筒の図示しない燃焼室内に噴射可能な構成を成している。
また、エンジン1の各気筒には上下摺動可能な図示しないピストンが設けられており、当該ピストンは図示しないコンロッドを介して図示しないクランクシャフトに連結されている。また、クランクシャフトの一端部には図示しないフライホイールが設けられている。
また、燃焼室には吸気通路15と排気通路16が連通されている。
吸気通路15には、燃焼室と吸気通路15の連通と遮断を行う図示しない吸気弁が設けられており、排気通路16には、燃焼室と排気通路16との連通と遮断を行う図示しない排気弁が設けられている。
また、吸気通路16の上流には、新気を吸入する吸気ダクト11、吸入された新気中のゴミを取り除くエアークリーナ12、排気のエネルギを利用し吸入された新気を圧縮するターボチャージャ13のコンプレッサハウジング13A、圧縮された新気を冷却するインタークーラ14がそれぞれ連通するように設けられている。
また、排気通路16の下流には、上記ターボチャージャ7に排気を導入するタービンハウジング13B、上流側排気管17を介して排気中の炭化水素を酸化させる酸化触媒18、排気中の黒鉛を主成分とする微粒子状物資(以下PMという)を捕集し燃焼させるディーゼルパティキュレートフィルタ19及び排気中に尿素水(還元剤)21Aを噴射し、NOxを低減する尿素還元式SCR装置20が設けられている。
尿素還元式SCR装置20は、排気中に尿素水21Aを噴射する尿素水噴射ノズル(噴射ノズル)21、排気に旋回流を発生させる旋回流発生器(旋回流発生手段)30を管内に備える下流側排気管(排気通路)22を介して排気中のNOxと尿素水21Aを還元させるSCR触媒(NOx還元触媒)を備えて構成されている。
図2及び図3に示すように、旋回流発生器30は、排気に旋回流を発生させるように第1フィン(第1の旋回板)31と第2フィン(第2の旋回板)32の溝部(第2の溝)31C及び溝部(第3の溝)32Cを嵌め合い、排気流通方向視で十字状となるように固着されている。
図4に示すように、第1フィン31は、下流側排気管22内に収まる幅を有する略四角形状の薄板部材であり、排気流通方向下流側に位置する下流部(排気が流出する他辺)31Bから任意の距離にある折曲位置31Dから下流部31B側には、下流部31Bに向かうにしたがい両側端である右側部31E及び左側部31Fから幅方向中央に向い幅が狭くなるように羽根右側部31I及び羽根左側部31Jがそれぞれ形成されている。
また、第1フィン31には、下流部31Bの幅方向の中央から下流部31Bの対辺である排気流通方向上流側の上流部(排気が流入する一辺)31Aに向けて溝部31K(第1の溝)が形成されている。溝部31Kは、下流部31Bから折曲位置31Dに達するまで下流部31Bから上流部31Aに向かうにしたがい幅が狭くなるように形成されており、溝部31Kの両側には右側羽根(一方の羽根)31G及び左側羽根(他方の羽根)31Hがそれぞれ形成されている。
また、第1フィン31には、上流部31Aの幅方向の中央から下流部31Bに向けて、溝31Kに達しない長さであり、フィン厚さと同等の一定の幅からなる溝部31Cが形成されている。
図5に示すように、右側羽根31Gは、折曲位置31Dより排気流通方向の下流側が排気流通方向の側面視で排気流通方向に対し垂直方向に凸となるよう、該溝部31K側の折り曲げる角度である曲げ角度が大きく、羽根右側部31I側の曲げ角度が小さくなるように折り曲げて形成されている。
また、左側羽根31Hは、折曲位置31Dより排気流通方向の下流側が排気流通方向の側面視で排気流通方向に対し右側羽根31Gとは反対の垂直方向に凸となるよう、溝部31K側の曲げ角度が大きく、羽根左側部31J側の曲げ角度が小さくなるように折り曲げて形成されている。
即ち、右側羽根31Gと左側羽根31Hは、排気流通方向の側面視で略Y字状となるように形成されている。
図6に示すように、第2フィン32は、第1フィン31と同様に形成されているが、溝部31Cはなく溝部32Cが形成されている。溝部32Cは、溝部31Kを更に上流部31Aに向け延ばすようにして、上流部31Aに達しない長さでフィン厚さと同等の一定の幅で形成されている。
以下、このように構成された本発明の第1実施例に係る内燃機関の尿素還元式SCR装置の作用及び効果について説明する。
図1に示すように、エンジン1で発生した排気は、ターボチャージャ7を経由し、上流側排気管17を介して排気中の炭化水素を酸化させる酸化触媒18に導入され、排気中のPMを捕集し燃焼させるディーゼルパティキュレートフィルタ19に導入される。その後、尿素水噴射ノズル21から尿素水21AがPMを除去された排気に噴射される。
次に、排気は、図2及び図3に示すように右側羽根31Gと左側羽根31Hを有する第1フィン31と第2フィン32が十字状に固着し形成される旋回流発生器30によって下流側排気管22内の中心側に曲げ角度の大きな羽根により強い旋回流を、外周側に折り曲げ角度の小さい羽根により弱い旋回流を発生させ、尿素水21Aと排気の混合を促進させる。
そして、尿素水21Aが混合した排気は、SCR触媒23に導入され、触媒作用にてNOxが浄化され、排出される。
このように、第1実施例に係る内燃機関の尿素還元式SCR装置では、旋回流発生器30は、中心側の曲げ角度を大きくし、外周側の曲げ角度を小さく形成した第1フィン及び第2フィンを十字状に固着し、下流側排気管22内に配設されている。
これにより、簡単な構成にして旋回流発生器30に流入した排気及び尿素水21Aは、旋回流発生器30によって排気の流れを阻害されることなく、右側羽根31Gと左側羽根31Hにより下流側排気管22内の中心側に強い旋回流、外周側に弱い旋回流を生成することができる。
従って、本発明の第1実施例に係る内燃機関の尿素還元式SCR装置によれば、
(1)排気の流れの阻害を抑制し、圧力損失を低減することができるので燃費を低減することができる。
(2)旋回流により尿素水21Aと排気の混合を促進することができるので排気性能を良好にすることができる。
(3)中心側を強い旋回流とすることができ、排気中に噴射された尿素水21Aが下流側排気管22内へ付着することを低減することができるので排気性能を良好にすることができる。
[第2実施例]
次に、第2実施例について説明する。
図7は、第2実施例に係る第1フィンの排気流通方向の側面視図である。
また、各図の黒塗り矢印は排気流通方向をそれぞれ示す。
図7に示すように第2実施例では、上記第1実施例に対して、旋回流発生器30を旋回流発生器130に変更し第1フィン31及び第2フィン32を第1フィン(第1の旋回板)131及び第2フィン(第2の旋回板)132に変更して右側羽根(一方の羽根)131G及び左側羽根(他方の羽根)131Hとしており、以下に上記第1実施例と異なる点に付いて説明する。
図7に示す通り、右側羽根131Gは、折曲位置31Dより排気流通方向の下流側が排気流通方向の側面視で排気流通方向に対し垂直方向に凸となるよう、溝部31K側の曲率が大きく、羽根右側部31I側に向かうにつれ曲率が小さくなるように円弧状に曲げて形成されている。
また、左側羽根131Hは、折曲位置31Dより排気流通方向の下流側が排気流通方向の側面視で排気流通方向に対し右側羽根31Gとは反対の垂直方向に凸となるよう、溝部31K側の曲率が大きく、羽根左側部31J側に向かうにつれ曲率が小さくなるように円弧状に曲げて形成されている。
即ち、右側羽根131Gと左側羽根131Hは、排気流通方向の側面視で略Y字状となるように形成されている。
以下、このように構成された本発明の第2実施例に係る内燃機関の尿素還元式SCR装置の作用及び効果について説明する。
第1実施例と同様に、エンジン1で発生した排気は、円弧状に形成された右側羽根131Gと左側羽根131Hを有する第1フィン131と第2フィン132が十字状に固着された旋回流発生器130によって、下流側排気管22内の中心側の曲率の大きな羽根により強い旋回流を、外周側の曲率の小さい羽根により弱い旋回流を発生させ、尿素水21Aと排気の混合を促進させている。
このように、第2実施例に係る内燃機関の尿素還元式SCR装置では、旋回流発生器30の第1及び第2フィン131,132は、下流側排気管22の中心側に曲率の大きな、外周側に曲率の小さな右側羽根131G及び左側羽根131Hを形成している。
これにより、簡単な構成にして右側羽根131Gと左側羽根131Hの上面を流れる排気の剥離を低減し渦の生成を抑制して圧力損失を低減しながら、下流側排気管22の中心側に強い旋回流を、外周側に弱い旋回流を生成することができる。
従って、本発明の第2実施例に係る内燃機関の尿素還元式SCR装置によれば、
(1)更に排気の流れの阻害を抑制し、圧力損失を低減することができるので燃費を低減することができる。
(2)旋回流により尿素水21Aと排気の混合を促進することができるので排気性能を良好にすることができる。
(3)中心側の旋回流の旋回力を強くすることができ、排気中に噴射された尿素水21Aが下流側排気管22内への付着を低減することができるので排気性能を良好にすることができる。
以上で発明の実施形態の説明を終えるが、本発明の形態は実施形態に限定されるものではない。
例えば、旋回流発生器30を尿素水噴射ノズル21の下流に設けているが、旋回流発生器30の位置はこれに限定されるものではなく、尿素水噴射ノズル21の上流であっても良く、排気と尿素水21Aの混合を促進することのできる旋回流を発生させることができればよい。
また、旋回流の旋回方向は、反時計回り方向に限定するものではなく、時計回り方向に旋回をするように各羽根形状を形成しても良い。
また、旋回流発生器30,130は、第1フィン31,131及び第2フィン32,132の2枚を十字状にして構成されているが、これに限ったものではなく、例えば、第1フィン31,131又は第2フィン32,132のどちらか一方で構成してもよく、排気と尿素水21Aの混合を促進することのできる旋回流を発生させることができればよい。
また、第1実施例では、右側羽根31Gと左側羽根31Hは、折曲位置31Dの一カ所でのみ折り曲げて形成しているが、これに限られたものではなく、折曲位置31Dの一カ所の他に羽根の中央部等に折り曲げ箇所を追加して多段曲げで右側羽根31Gと左側羽根31Hを形成してもよい。
また、エンジン1は、コモンレール式ディーゼルエンジンに限定されるものではない。
10 エンジン(内燃機関)
20 尿素還元式SCR装置
21 尿素水噴射ノズル(噴射ノズル)
21A 尿素水(還元剤)
22 下流側排気管(排気通路)
23 SCR触媒(NOx還元触媒)
30,130 旋回流発生器(旋回流発生手段)
31,131 第1フィン(第1の旋回板)
31A 上流部(排気が流入する一辺)
31B 下流部(排気が流出する他辺)
31C 溝部(第2の溝)
31G,131G 右側羽根(一方の羽根)
31H,131H 左側羽根(他方の羽根)
31K 溝部(第1の溝)
32,132 第2フィン(第2の旋回板)
32C 溝部(第3の溝)

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気通路に配設され、還元剤を噴射する噴射ノズルと、噴射された還元剤と排気中の窒素酸化物とを触媒還元反応させるNOx還元触媒とを有し排気を還元浄化する内燃機関の尿素還元式SCR装置において、
    前記排気通路内の前記NOx還元触媒の上流に配設され、該排気通路内の排気に旋回流を発生させる旋回流発生手段を備え、
    前記旋回流発生手段は、
    排気が流入する一辺と該排気が流入する一辺の対辺であり排気が流出する他辺を有する略四角形状の薄板部材であるとともに該他辺の中央から該一辺に到達しない長さの第1の溝で分断される一対の羽根が形成された旋回板からなり、
    前記一対の羽根は、一方の羽根が、排気流通方向の下流側が排気流通方向の側面視で排気流通方向に対し垂直方向に凸となるよう、前記第1の溝側を曲げ角度が大きく、前記第1の溝の反対側に向かうにつれ曲げ角度が小さくなるように折り曲げられ、他方の羽根が、排気流通方向の下流側が排気流通方向の側面視で排気流通方向に対し前記一方の羽根とは反対の垂直方向に凸となるよう、前記第1の溝側を曲げ角度が大きく、前記第1の溝の反対側に向かうにつれ曲げ角度が小さくなるように折り曲げられ、排気流通方向の側面視で略Y字状をなすよう互い違いに形成されてなることを特徴とする内燃機関の尿素還元式SCR装置。
  2. 内燃機関の排気通路に配設され、還元剤を噴射する噴射ノズルと、噴射された還元剤と排気中の窒素酸化物とを触媒還元反応させるNOx還元触媒とを有し排気を還元浄化する内燃機関の尿素還元式SCR装置において、
    前記排気通路内の前記NOx還元触媒の上流に配設され、該排気通路内の排気に旋回流を発生させる旋回流発生手段を備え、
    前記旋回流発生手段は、
    それぞれ排気が流入する一辺と該排気が流入する一辺の対辺であり排気が流出する他辺とを有する略四角形状の薄板部材であるとともに、それぞれ該他辺の中央から該一辺に到達しない長さの第1の溝で分断される一対の羽根が形成された一対の旋回板を排気流通方向視で十字状に組み合わせてなり、
    前記一対の羽根は、一方の羽根が、排気流通方向の下流側が排気流通方向の側面視で排気流通方向に対し垂直方向に凸となるよう、前記第1の溝側を曲げ角度が大きく、前記第1の溝の反対側に向かうにつれ曲げ角度が小さくなるように折り曲げられ、他方の羽根が、排気流通方向の下流側が排気流通方向の側面視で排気流通方向に対し前記一方の羽根とは反対の垂直方向に凸となるよう、前記第1の溝側を曲げ角度が大きく、前記第1の溝の反対側に向かうにつれ曲げ角度が小さくなるように折り曲げられ、排気流通方向の側面視で略Y字状をなすよう互い違いに形成されてなることを特徴とする内燃機関の尿素還元式SCR装置。
  3. 前記一対の旋回板をなす一方の旋回板には前記一辺より前記第1の溝に到達しない長さの第2の溝が形成されるとともに、他方の旋回板には前記第1の溝から更に前記一辺に向けて該一辺に到達しない長さの第3の溝が形成されてなり、
    前記旋回流発生手段は、これら第2の溝と第3の溝とを互いに挿入することで前記一対の旋回板を排気流通方向視で十字状に組み合わせてなることを特徴とする、請求項2に記載の内燃機関の尿素還元式SCR装置。
  4. 前記一対の羽根は、前記一方の羽根が、排気流通方向の下流側が排気流通方向の側面視で排気流通方向に対し垂直方向に凸となるよう、前記第1の溝側の曲率が大きく、前記第1の溝の反対側に向かうにつれ曲率が小さくなるように円弧状に曲げられ、前記他方の羽根が、排気流通方向の下流側が排気流通方向の側面視で排気流通方向に対し前記一方の羽根とは反対の垂直方向に凸となるよう、前記第1の溝側の曲率が大きく、前記第1の溝の反対側に向かうにつれ曲率が小さくなるように円弧状に曲げられてなることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の内燃機関の尿素還元式SCR装置。
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