JP2011105535A - セメント製造設備におけるco2ガスの回収方法および回収設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】セメント原料kを、第1のプレヒータ3で予熱した後に、内部が高温雰囲気に保持されたセメントキルン1に供給して焼成するセメント製造設備において発生するCO2ガスnを回収するための方法であって、か焼温度以上に加熱し蓄熱した蓄熱か焼炉12に、第1のプレヒータ3から抜き出したか焼前のセメント原料kを供給してか焼し、か焼されたセメント原料kをセメントキルン1に供給するとともに、蓄熱か焼炉12内においてセメント原料kのか焼により発生したCO2ガスnを回収することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
ちなみに、セメント産業は、電力や鉄鋼等と共にCO2ガスの排出量が多い産業の一つであり、当該セメント産業におけるCO2ガスの排出削減は、日本全体におけるCO2ガスの排出削減に大きな貢献を果たすことになる。
そして、このロータリーキルン1の図中左方の窯尻部分2には、セメント原料を予熱するための2組のプレヒータ3が並列的に設けられるとともに、図中右方の窯前に、内部を加熱するための主バーナ5が設けられている。なお、図中符号6は、焼成後のセメントクリンカを冷却するためのクリンカクーラである。
また、上記セメント製造設備から排出されたCO2による地球温暖化を防止する方法として、当該排出源から低濃度で排出されたCO2を分離・回収して略100%にまで濃度を高め、液化した後に地中に貯留する方法等も提案されているものの、分離・回収のためのコストが高く、同様に実現には至っていない。
2CaCO3+SiO2→2CaO・SiO2+2CO2↑ (1)
2CaCO3+Fe2O3→2CaO・Fe2O3+2CO2↑ (2)
CaCO3+Al2O3→CaO・Al2O3+CO2↑ (3)
で示される反応が生じ、最終的にセメントクリンカを構成する珪酸カルシウム化合物であるエーライト(3CaO・SiO2)およびビーライト(2CaO・SiO2)並びに間隙相であるアルミネート相(3CaO・Al2O3)およびフェライト相(4CaO・Al2O3・Fe2O3)が生成されることになる。
すなわち、aをアクティビティ、Kを反応式CaCO3→CaO+CO2の平衡定数としたときに、
PCO2=(aCaCO3/aCaO)・K
において、一般に固体のアクティビティaは、純物質であれば種類によらず1であるものの、酸化カルシウム(CaO)については、炭酸カルシウム(CaCO3)の熱分解後、他の原料物質(すなわち上記鉱化剤)が固溶することにより、aCaOの値が1より小さくなる。この結果、上式のPCO2が高くなり、PCO2=1atmとなる温度が低下して、よりか焼が促進されるためであると考えられる。なお、aCaCO3は、石灰石の品種、産地に固有な値であり、他の原料成分の影響を受けることがない。
そこで、請求項8に記載の発明のように、上記蓄熱か焼炉内においてか焼されることにより、CaOを多く含むセメント原料の一部を第1のプレヒータに戻せば、上記CaOが燃料排ガスと接触して、CaO+CO2→CaCO3、で示される化学反応が生じ、上記排ガス中の燃料起源によるCO2ガスを吸収することができる。
このために、セメント原料がか焼される際に発生する原料起源のCO2ガスに加えて、燃料起源のCO2ガスも回収することが可能になる。
図1は、本発明に係るセメント製造設備におけるCO2ガスnの回収設備の第1の実施形態を示すもので、セメント製造設備の構成については、図10に示したものと同一であるために、同一符号を付したその説明を簡略化する。
図1において、符号10は、セメント製造装置のプレヒータ(第1のプレヒータ)3とは独立して設けられた第2のプレヒータ10である。
なお、図中符号19は、CO2ガスnの排気ラインであり、符号20は、CO2ガスnの排気ファンである。
先ずか焼前セメント原料kを、供給ライン4、11から各々プレヒータ3、第2のプレヒータ10の最上段のサイクロンに供給する。
図5には、本発明に係るCO2ガスnの回収設備の第2の実施形態を示すもので、図1に示したものと同一構成部分については、同様に同一付してその説明を簡略化する。
この回収設備においては、蓄熱か焼炉12からロータリーキルン1の窯尻部分2へと戻されるか焼済みセメント原料k’の戻りライン18に、か焼済みセメント原料k’の一部を分岐する分岐管21が設けられている。そして、この分岐管21は、熱交換器22に導入される。
この結果、蓄熱か焼炉内12においてか焼前セメント原料kが、か焼される際に発生する原料起源のCO2ガスnに加えて、ロータリーキルン1の主バーナ5や蓄熱か焼炉12のバーナ14における燃焼によって発生する燃料起源のCO2ガスnも回収することができる。
3 プレヒータ(第1のプレヒータ)
10 第2のプレヒータ
10a 移送管
12 蓄熱か焼炉
13 抜出ライン
16 排ガス管
18 戻りライン
22 熱交換器
25 燃焼用空気の供給管
k か焼前セメント原料(か焼前のセメント原料)
k’か焼済みセメント原料(か焼されたセメント原料)
Claims (12)
- セメント原料を、第1のプレヒータで予熱した後に、内部が高温雰囲気に保持されたセメントキルンに供給して焼成するセメント製造設備において発生するCO2ガスを回収するための方法であって、
か焼温度以上に加熱し蓄熱した蓄熱か焼炉に、上記第1のプレヒータから抜き出したか焼前の上記セメント原料を供給してか焼し、か焼された上記セメント原料を上記セメントキルンに供給するとともに、上記蓄熱か焼炉内において上記セメント原料のか焼により発生したCO2ガスを回収することを特徴とするセメント製造設備におけるCO2ガスの回収方法。 - 上記蓄熱か焼炉を複数設け、そのうちの少なくとも1つの蓄熱か焼炉が上記セメント原料のか焼を行っている際に、他の蓄熱か焼炉の少なくとも1つをか焼温度以上に加熱して蓄熱を行い、これを複数の上記蓄熱か焼炉によって交互に繰り返し行うことにより、上記セメント原料のか焼により発生したCO2ガスを回収することを特徴とする請求項1に記載のセメント製造設備におけるCO2ガスの回収方法。
- 上記蓄熱か焼炉には、上記セメント原料よりも粒子径の大きい熱媒体を充填させることを特徴とする請求項1または2に記載のセメント製造設備におけるCO2ガスの回収方法。
- 上記熱媒体は、上記セメントキルンにおいて焼成することによって得られたセメントクリンカ、珪石、生石灰のいずれかであることを特徴とする請求項3に記載のセメント製造設備におけるCO2ガスの回収方法。
- 上記第1のプレヒータから抜き出されたか焼前の上記セメント原料と、上記第1のプレヒータから独立した第2のプレヒータで予熱されたか焼前の他のセメント原料とを、上記蓄熱か焼炉に供給するとともに、上記蓄熱か焼炉内において発生したCO2ガスを上記第2のプレヒータの熱源として利用した後に回収することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のセメント製造設備におけるCO2ガスの回収方法。
- 上記セメント原料を上記蓄熱か焼炉に供給してか焼する際に発生したCO2ガスによって上記セメント原料を流動化させることにより、か焼された上記セメント原料を上記蓄熱か焼炉からオーバーフローさせて上記セメントキルンに供給することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のセメント製造設備におけるCO2ガスの回収方法。
- 上記セメント原料を上記蓄熱か焼炉に供給してか焼する際に発生したCO2ガスに上記セメント原料を同伴させ、粒子分離手段により上記セメント原料とCO2ガスとを分離させて、か焼された上記セメント原料を上記セメントキルンに供給することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のセメント製造設備におけるCO2ガスの回収方法。
- 上記蓄熱か焼炉内においてか焼された上記セメント原料の一部を、上記第1のプレヒータに戻すことを特徴する請求項1〜7のいずれかに記載のセメント製造設備におけるCO2ガスの回収方法。
- 上記セメント原料の一部を、空気と熱交換させて、降温した当該セメント原料を上記第1のプレヒータに戻すとともに、加熱された上記空気を上記蓄熱か焼炉における燃焼用空気として供給することを特徴とする請求項8に記載のセメント製造設備におけるCO2ガスの回収方法。
- セメント原料を予熱する第1のプレヒータと、この第1のプレヒータによって予熱された上記セメント原料を焼成するセメントキルンとを備えた製造設備において発生するCO2ガスを回収するための設備であって、
上記第1のプレヒータからか焼前の上記セメント原料を抜き出す抜出ラインと、この抜出ラインから抜き出された上記セメント原料が導入されるとともに、上記セメント原料のか焼温度以上に加熱し蓄熱する蓄熱か焼炉と、上記蓄熱か焼炉においてか焼された上記セメント原料の一部を上記第1のプレヒータまたは上記セメントキルンに戻す戻りラインと、上記蓄熱か焼炉内で発生したCO2ガスを回収するCO2ガス排気管とを備えてなることを特徴とするセメント製造設備におけるCO2ガス回収設備。 - 上記第1のプレヒータから独立して設けられて他のセメント原料を予熱する第2のプレヒータと、この第2のプレヒータで予熱されたか焼前の上記他のセメント原料を上記蓄熱か焼炉に供給する移送管とを備え、かつ上記蓄熱か焼炉からの上記CO2ガスが、上記第2のプレヒータの熱源として導入されていることを特徴とする請求項10に記載のセメント製造設備におけるCO2ガスの回収設備。
- 上記蓄熱か焼炉は、複数備えられていることを特徴とする請求項10または11に記載のセメント製造設備におけるCO2ガスの回収設備。
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